〜スケット団 部室〜

ボッスン「たかまるぞ ぜったい いっぱいかがやけ〜 じんせーはいちどきりなんだー♪」

スイッチ「やけに上機嫌だな」

ボッスン「ああ、ここさえ突破すればNIAクリアだ...って手札事故かよ！またオーディション負けたー！」ﾔｯﾃｼﾏｲﾏｼﾀﾜｰ

スイッチ「ふむ、いらないカードを取りすぎだな。レアリティが高いからと言って無闇に取っても強くはならないぞ。だから貴様はアホなのだぁ！(CV:秋元羊介)」

ボッスン「アホとか言うなよ！しかもわざわざ声変えてまで！！」

ヒメコ「さっきから何をギャーギャーやっとるん？」

スイッチ「ああ、ボッスンは現在スマートフォンアプリ『学園アイドルマスター』通称『学マス』(ダウンロードはここから→ https://gakuen.idolmaster-official.jp/)にどハマりしているが攻略に手こずっているところだ」

ヒメコ「ふーん、アイドル育成ゲームなぁ...」

ｶﾞﾗｯ

山野辺先生「やあボッスン君、スイッチ君、ヒメコ君！」

三人「「「山野辺先生！」」」

ヒメコ「どないしたん？山野辺先生」

ボッスン「まーーたクソゲーの予感...」

山野辺先生「今日は君達にやってほしいゲームがあるんだよ！」

ボッスン/ヒメコ「「やっぱり！」」

スイッチ「任せてください！俺はクソゲーの帝王ですから！」ｷﾗｰﾝ

ボッスン「で、ハードはまたファンシーユンピョウターじゃないよな...？」

山野辺先生「安心したまえボッスン君、ウォンテンドーも日々進化していてね、今やスマートフォンアプリさ！」

ヒメコ「黄老師の時代設定ガバガバやないか！」

スイッチ「それで先生、どんなゲームなんです？」

山野辺先生「ああ、それは『学マス』だよ！」

三人「「「『学マス』ぅ？！」」」

ヒメコ「それってボッスンが今やってる...？」

ボッスン「コレか？どう見てもバンナム製だけどなー」

山野辺先生「違うよ君達！『学マス』は『学園のアイドル増田』の略称さ！僕達プレイヤーはプロフェッサーとして彼女らを学園のトップアイドルに導くんだよ！！」

ボッスン「紛らわしいんだよ！」

ヒメコ「しかもなんやプロフェッサーって！何の教授やねんお前！」

山野辺先生「まあまあつべこべ言わずにまずはこのQRコードからダウンロードしてゲームスターーーートッ！！」

ボッスン「......全然始まらないけど？」

山野辺先生「ああ、このアプリは一人一人のポリゴン数が非常に多くて据え置きゲーム機顔負けのグラフィックを実現するために4WB(ウォンバイト)の容量を必要とするからね」

ボッスン「ウォンバイトって何だよ！！機械に詳しく無いオレでも分かるぞ！そんな単位無いって！」

スイッチ「この通信環境でこのダウンロード進行具合...1WB＝50GBくらいか...？」

山野辺先生「流石スイッチ君！！大体それくらいだよ！ウォンテンドーのエンジニアにならないかい？！」

スイッチ「慎んで辞退しておきます」

ボッスン「だとしても重すぎだろー」

ヒメコ「アタシのスマホも容量的に入らんでこれ」

山野辺先生「そうなんだよ！おかげでこの『アイドル増田』シリーズは複数本アプリを出しているんだけど兼任プロフェッサーの間では『アイ増のせいでアイ増ができない』というのは合言葉のようになっているんだ！ちなみにWBという単位も初のアプリ『アイドル増田』の容量を1WBと勝手に呼称したのが由来だね」

山野辺先生「ま、重すぎるので僕のスマートフォンに入っているアカウントで遊んでよ」

ヒメコ「ほな最初から出さんかい！」

山野辺先生「同志登録人数によってウォンストーンが貰えるから一人でも多くダウンロードさせたかったんだよ！！」

スイッチ「マイナーソシャゲ民の切実な叫びだな」

ボッスン「容量だけで新規は逃げていくぜこれ...」

ヒメコ「あ、始まった」

ボッスン「どうみてもパクリだろこれ！」

スイッチ「UIの配置もまんま学マスだな」

山野辺先生「違うよ！これはプログラマーの黄老師によって完璧に設計されたレイアウトだよ！！」

ヒメコ「ほんでホーム画面のキャラえらいぬるぬる動くなぁ！関節おかしい方向まで曲がっとんで」

山野辺先生「黄老師の動きやキャラクターのポリゴン数には自信があるというアピールだね」

ヒメコ「いや気持ち悪いわ！」

ボッスン「そこまでやるんだったら動きは多少硬くても0.5WBくらいで済めば良かったんだけどなー」


スイッチ「だが技術的に可能となれば突き詰めたくなる気持ちもわかる」

山野辺先生「まあまあ、画面を横にスワイプして育成モードたるプログレスモードをタップしてみたまえ」

ボッスン「画面をスワイプ...ってこっちは情報量多っ！！」

ヒメコ「設定画面よりアイコン多いでこれ！！」

スイッチ「しかも日本語表記のくせに律儀に英訳時のアルファベット順に並んでいる！」

ボッスン「そこは学マス見習えよ！！プロデュースモード一目瞭然だぞ！！」

山野辺先生「この『学増』には様々なゲームモードがあるけどそれらのモードを一覧できるのがこの画面というわけだね」

ヒメコ「重要なのだけでええわ！！」

ボッスン「あったあった、プログレスモード、と」

山野辺先生「次は担当するキャラクターを選ぶんだ！」

ヒメコ「ちょっと待てぇ！抹茶あずきーなとOL(添付画像参照)がおるで！ヒュペリオンの時のキャラやろアイツら！」

山野辺先生「ああ、それはソシャゲ版ヒュペリオン、通称シャペリオンコラボの時引けたものだよ！」

ボッスン「まーた訳わかんねえソシャゲ出てきたなオイ！」

ヒメコ「そもそもどこ取って略しとんねん！」

山野辺先生「まあ一月強でサ終してしまったんだけどね」

ヒメコ「せやろな！」

ボッスン「せっかくだし今回は馴染みのあるOLをトップアイドルに育ててみるか！」

山野辺先生「サポートカードセットして本編の始まりだよ！」

『かつて、伝説のアイドルがいた。MajesticSuperStarDast 略して増田。最強のアイドルの称号、増田を手に入れるべく少女たちは日々奮闘する。』

ヒメコ「増田が称号かい！」

ボッスン「もう少しいい略し方あっただろ！」

『アイドル研究家のプロフェッサー⚪︎⚪︎は研究と大学の授業の傍ら金の卵を探すべくネ刀星学園アイドル科へ向かった！』

ボッスン「明らかに初星学園意識してんだろコレ！！」

スイッチ「一画足りないが神をネ申と書くようなやり口だな」

ヒメコ「ほんで何て読むねんその学園」

プロフェッサー(P)『学園のバーに来てみたが流石にここにアイドル科の学生はいないか』

ヒメコ「おるわけないやろそんなとこ！」

？？『あれー？見ない顔ですねぇ』

P『あなたは...』

？？『ネ刀星学園アイドル科事務のOLで〜す♪あ、テキーラ飲む〜？』

ボッスン「いたぁーーーっ！！」

P『テキーラは結構です。ですが...』

『アイドルに、なりませんか？』

OL『え〜本気〜？いいよ〜♪』

P『あなたなら増田になれる！そう直感したんです！』

OL『プロデュースするっていうなら〜盃を交わす必要があるよね〜』

P『ちょっ、何を...』ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ

ボッスン「うっわ...テキーラをボトルのまま鬼のように飲ませてきたぞ...」

スイッチ「既にOTLに進化した後だったな」

ヒメコ「大丈夫やろかこんなんで」

山野辺先生「基本的にアイドルとの出会いとプロデュース開始までの流れは強引に進むよ！さあさあ！次のターンはレッスンだよ！！」

ボッスン「普通に1ターン一週で話進んでるぞ」

P『今日はダンスレッスンをします』

OL『あれ？今日だっけー？二日酔いだけど大丈夫ー？』

ヒメコ「プロ意識皆無かこの女！」

ボッスン「でもやっぱりアイドルは滅茶苦茶よく動くなー」

スイッチ「流石4WBのゲームだけある」

ボッスン「お、おいこの振りって...！」

ヒメコ「ジェネシスやないか！」

山野辺先生「そう！！よく気づいたね二人とも！黄老師が自らモーションキャプチャーとして舞ったウォークライダンスだよ！！これも学増の目玉の一つだよ！！」

ヒメコ「地味な目玉やな！！」

ボッスン「お、ステータスが上がった」

『血糖値:075 血圧:110→200 総コレステロール値:080』

ボッスン「何だよこのステータス！！さっきまでダンスレッスンしてたよね？！なんで血圧が増えるんだよ！！」

スイッチ「しかもかなりの高血圧だ」

山野辺先生「ああ、ステータスについては各アイドル固有の名称になっているよ。違うアイドルを選んでも新鮮な気持ちで楽しめるようにという配慮だね！まあ実質的には左からボーカル、ダンス、ビジュアルと考えてもらって構わないよ」

ヒメコ「いらんねんそんな配慮！」

OL『いやー今日は美味しい酒が飲めそうだわ！うっぷ...急に動いたら...』

(Niceboat)

OTL『』

ボッスン『やっぱり吐いたじゃねーか！！』

スイッチ「ゲロまでリアルかつぬるぬる動く必要はあったのだろうか」

ヒメコ「もう嫌やこいつ！」

山野辺先生「さあさあどんどん進めて！まずは中間試験だよ！！」

ボッスン「来たな第一関門！」

OL『カンニングはダメよーはい、よーいはじめー！』

ボッスン「試験監督じゃねえか！！」

スイッチ「学生でない以上理には適っているが」

ヒメコ「ん？なんかカード出てきたで」

山野辺先生「OLの試験は試験監督をしつつスキルカードで不正を防止していくんだ！あ、他のアイドルは普通にオーディションだからね」

ヒメコ「ならコイツもオーディションでええやろ！！」

スイッチ「そもそも何のアピールをするんだ」

ボッスン「なんか普通に合格したな」

ヒメコ「基準がほんま訳わからん」

P『OLさん、合格です。』

OL『やったー！じゃあ祝杯あげよー！かんぱーい！ほれほれ飲め飲め〜♪』ｶﾞﾎﾞｶﾞﾎﾞｶﾞﾎﾞｶﾞﾎﾞ

P『ちょっ、そんなに飲まされると...』

(Niceboat)

ヒメコ「何やねんこのゲーム！！」

OL『ちょっとP君大丈夫？うっ、見てたらこっちも...』

(Niceboat)

『ネ刀星テキーラを手に入れた』

ボッスン「何なんだよこのアル中コンビは！！」

スイッチ「学校法人がテキーラ作っていいのか」

ヒメコ「ほんでゲロのCG無駄に綺麗なの腹立つわー」

ボッスン「さーて増田目指して後半戦だOL！」

スイッチ「授業コマンドは普通に仕事するんだな」

『血圧:990→1100
緑エリンギを手に入れた』

ボッスン「またエリンギかよ！！」

ヒメコ「しかも余計なことしかせんワンカップやないか！」

山野辺先生「うんうん、プログレスモードもだいぶ佳境だねえ」

『血糖値:250血圧:2230 総コレステロール値:400 』

ボッスン「ステータスもだいぶ育ってきたんじゃねえか」

スイッチ「額面通り見たら不健康どころじゃないなw」

ヒメコ「早死にしそうゆうかもう死んどるでこれ」

山野辺先生「さあ新米プロフェッサーのボッスン君！スイッチ君！ヒメコ君！最終試験だよ！！」

OL『ただの飲んだくれ独身OLが気付けば増田まで後一歩なんて...全く、P君ってば30歳でもないのに魔法使いだね』

ヒメコ「何言うとんねんこの女！」

ボッスン「待て、ここで出てきたライバルキャラ」

スイッチ「間違いない！真理子だ！」

ヒメコ「しかも終身名誉会長呼ばれとるで」

ボッスン「でも伝説の終身名誉会長に挑むなんて熱い展開だぜ」

真理子『さあかかってきなさい、アイドル増田真理子の本気のステージ見せてあげる』

ヒメコ「増田真理子じゃただの氏名やな」

オーディション敗退

スイッチ「俺は、プロフェッサーで、2000回で、オーディションなんだよぉぉぉー！」

山野辺先生「3回までリトライもできるよスイッチ君！」

ヒメコ「ちょっとアタシにやらせてやー」

オーディション敗退

ボッスン「特に見せ場もなく負けたな」

スイッチ「普通にやってはステータスで押し切られるな」

山野辺先生「血圧はマックスのはずなんだがね」

ボッスン「ちょっと待ってくれ！集中！！」

(しばらくお待ちください)

ボッスン「ぶはぁ！！」

ヒメコ「大丈夫かボッスン！」

ボッスン「ああ、でも見えたぜ勝ち筋ってやつがよ！」

ボッスン「道中拾ったPドリンクのテキーラ！そして緑エリンギことワンカップ！」

ヒメコ「はあ？駒が千鳥足になるのと真理子が操作がしにくなるだけのアイテムやろ？」

スイッチ「真理子......が、ということか！」

ボッスン「効果をよく見ろ！テキーラは血圧の55%分血圧上乗せの効果がある！そして緑エリンギ、ワンカップはライバルのスコアを50%減らす効果があるんだ！！」

ヒメコ「アルハラしとるやないかこの女！」

スイッチ「だが、確かにそれだけやればスコアは上回る！」

ボッスン「いっけー！高血圧アピールだ！！」

スイッチ「心なしかジェネシスのダンスが可愛く見えてきたな」

OL『はぁ...はぁ...うっぷ...け、結果は？』

真理子『わ、わらひのまけね』

ボッスン「どっちも酔ってるじゃねーか！」

OL『いい飲みっぷりだったわ、流石増田ね』

真理子『いいえ、結局私は安酒のワンカップ、あなたは55度のテキーラ。完敗よ。アルハラマスターと増田の称号はあなたのもの』

ボッスン「何の勝負してんだこれは」

OL『増田...私が...？』

真理子『羽ばたき続けなさい、アイドル界を！』

ヒメコ「ちゃっかり自分のゲームの要素出してきよったで」

OL『はい！名誉会長！！』

山野辺先生「ここから個別ルートのエンディングだ！僕も初めて見るよ！」

P『やりましたね、OLさん』

OL『ええ、さ、打ち上げ行くでしょ？』

P『いつもの店予約しています。バケツ二つもね』

スイッチ「二人して吐く気満々だな」

ヒメコ「店出禁にせえこいつら」

OTL『流石仕事ができるのね、でも残念。少しだけ遅かったみたい。さっき急に大声出したせいかも...ね...』

Niceboat

ヒメコ「最後の最後までゲロ吐くなや！！！」

〜〜〜〜♪

ボッスン「でも今までのプログレスの場面振りかえりながらのエンディングは達成感すごいなゲロエンドだけど」

スイッチ「グラフィックに関しては現行ハード以上だったな、ゲロエンドだが」

ヒメコ「アカン、アタシなんか泣けてきたわゲロエンドやのに」

山野辺先生「うんうん、流石黄老師の
手がけたシナリオだ感動した！」

山野辺先生「クリア報酬でウォンストーンが手に入ったね。今回の立役者であるボッスン君！10連ガシャを引いてみてくれたまえ！」

ボッスン「オレが？！よーし、SSR出ろ！！」

R×8

ヒメコ「全然アカン！」

スイッチ「いや、ここで刺繍入りの封筒から虹色の蝶の羽根を背負った金人間が飛び出してきた！」

『SSR 覇王 アブラシモビッチ』

ヒメコ「またヒュペリオンキャラやないかい！」

スイッチ「コラボ枠なのに恒常なんだな」

ボッスン「ってかアブラシモビッチもプログレスモードで育成できるのか...」

山野辺先生「さあ次はラストの一枚だ！」

サポートSR「量産型 ザフ」

ボッスン「いよっしゃああああ！ザフだーーーー！！」

ヒメコ「コラボカード多いなおい！」

山野辺先生「シャペリオンが風前の灯だった時期のコラボだからね、少しでも多くという黄老師の計らいだよ！」

ボッスン「いやーでも、いざやってみると面白かったなー『学増』今なら『学マス』の方もうまく行きそうだぜ！まずは試行錯誤だ！壁は登るか、穴を開けるか、抜け道を探すかってな！』

スイッチ「ボッスン！後ろにGが！」

ヒメコ「そこ動くなアカツノチリ毛虫！行くでサイクロン！！」

ボッスン「いやぁーーーーーっ！！」ﾄﾞｶﾞｧﾝｯ

ボッスン「...ったく危ねーな...ってオイ！」

スイッチ「壁に見事な大穴が空いたな」

「壁は登るか、穴を開けるか、抜け道を探すか」

※この後椿に滅茶苦茶怒られた

おわりだよー(o・∇・o）

ヒメコなら普通に学マスやらせても「何やねんこの女！」ってなってそうだなーなどと思いつつ書いてました♨️

OLがOTLになるところは素直に感心した

力を入れるところが完全に間違ってるゲームだけど、なんだかんだハマっているねスケット団
ヒメコのツッコミスピード感あって好き。さすがツッコミ勝負を制しただ腕前。当時ジャンプを呼んでいた頃を思い出しました
乙でした！

乙
スケットダンスは知らないけど最高に笑えました