星梨花「紬さんの着こなしってとっても綺麗に見えるんですけど、何かコツとかあるのでしょうか？」

紬 「コツ、ですか？」

星梨花「はい！気になります！」

紬 「えっと…、コツという程ではないのですが、下着のラインには気をつけております」

星梨花「下着のライン…、ですか？」

紬 「はい。実はこの和服は浴衣ではなく、着物の中でも夏の暑い時期に着る薄物というものなんです。裏地が無いのでとっても涼しげではあるのですが、名前の通り生地がとても薄いものなのです」

星梨花「浴衣ではなく着物…」

紬 「ですから下着の上から直接着てしまうと下着の厚みで下着のラインが浮き上がってしまうことがあるのです」

星梨花「そうならないように気をつけている、ということでしょうか？」

紬 「はい。その昔は下着自体を着用しない事で解決していた事もあったそうですが…」

星梨花「えええ！？」///

紬 「ですが今は浮き上がりにくいTバックを着用することで目立たないようにしている事が多いそうです」

星梨花「Tバック、ですか？」

紬 「ええ。少々大胆な下着なのですが…､えっとこのようなモノなのですが」(スマホ見せ

星梨花「……？…！？」///

紬 「とまあ、このような解決法もあるのですが…」

星梨花「紬さんもこんな下着を履いているんですか！？」

紬 「ええ！？い、いえうちは…」


コンコン


瑞希 「白石さん。そろそろクール系美少女ユニット会議の時間で…、おや？ご歓談中でしたか、申し訳なかったぞ」


紬 「あ…、もうこんな時間に…」

星梨花「瑞希さん。お疲れ様です！」

瑞希 「お疲れ様です。箱崎さんはご機嫌いかがでしょうか？」

星梨花「とっても元気です！」

瑞希 「それは良かったぞ。ブイ」

星梨花「ブイ、です！」

紬 「……、あの。箱崎さん、それでですね…」


静香 「星梨花~！今度の夏祭りについてなんだけ…。あ、なにかの打ち合わせ中とかだったでしょうか？」


紬 「えっと、そういうんじゃあらんけど、さらしを…」

静香 「え？さらし…？ま、まあなら良かったです。星梨花をお借りしても平気ですか？」

瑞希 「はい。ではとっても元気な箱崎さんをどうぞ」

静香 「うふふ。とっても元気なの？」

星梨花「はい！とっても元気です！ブイ！」

静香 「ぐふっ…。じゃ、じゃあ行きましょうか。向こうで未来と翼も待ってるわ」

星梨花「はい！」

紬 「行って…、しまいました…」

瑞希 「どうかしましたか？」

紬 「いえ、その…」

瑞希 「………？」

紬 「………」

志保 「お待たせ致しました。…って、どうかしましたか？」

紬 「…なんもあらん」

瑞希 「多分あったぞ」



***

星梨花「お祭りってこんな感じなんですね！キラキラですごいです！」

静香 「うふふ。星梨花ってばはしゃいじゃって…。あ、手は話しちゃダメよ？」

星梨花「はい！」

未来 「でへへ〜。プロデューサーさんもありがとうございますね、付き添ってくれて」

Ｐ 「まあ人通りは多いとはいえ暗い時間だしな。保護者は必要だろう」

静香 「翼は不満そうでしたけどね。自分の撮影に着いてきて欲しかったって」

Ｐ 「あっちこそ保護者になりそうな人がいっぱいだし平気だろ。共演者さんも女性モデルだし」

静香 「まあ、それはそうですけど…」

未来 「みんなプロデューサーに見ていて欲しいんですよ！」

Ｐ 「それは、まあ解ってるよ。けど今回に限っては星梨花優先だな。まさかこういったお祭りに行ったことがないと聞いてしまっては、何とか体験させてあげたくなるだろう」

未来 「ですね…」

静香 「まあそうね。翼は先週もプロデューサーとデートしたみたいですし」

Ｐ 「撮影現場から車で自宅に送ることをドライブデートと言い張られただけだからな？」

星梨花「プロデューサーさん！金魚、金魚が掬えます！」

Ｐ 「お、そうだな。やってみるか？」

星梨花「いいんですか！？紙でできたプイで捕まえるんですよね！」

未来 「プイ？ペイじゃなかった？」

静香 「ポイよ」

Ｐ 「ポイだな」

星梨花「あ…」///

Ｐ 「んじゃまあ金魚掬いやるか。おっちゃん1人いくら？」

星梨花「楽しみです！」

静香 「座る時は浴衣の裾が付かないように気をつけてね」

星梨花「えへへ。実はコレ、浴衣ではなくて薄物ってお着物なんです！」

未来 「へえ！そうなんだ！」

静香 「そうなんだ…。確かにちょっと私たちのと違うかも…」

Ｐ 「はいよ星梨花、ポイだ」

星梨花「ありがとうございます！」


静香 「………。」

静香 「……？……！？！？」


静香 「ちょちょちょ、ちょ星梨花！？！？」(ｺｼｮｺｼｮ

星梨花「どうかしましたか？」

静香 「パパ、パンツはどうしたのよ！？履いてる感じしてないけど！？」(ｺｼｮｺｼｮ

星梨花「あ……。えへへ…」///

静香 「まさか履いて……」

星梨花「お着物を綺麗に着こなすには線が出てしまう下着は履かない方がいいって紬さんに聞いたんです」///(ｺｼｮｺｼｮ

静香 「んな…！？も、もう紬さん…！」

星梨花「でも下着を履いていないのって、なんだかちょっとソワソワしちゃいますね」///(ｺｼｮｺｼｮ

静香 「こ、ここにはプロりューサーもいるのよ！？」(ｺｼｮｺｼｮ

星梨花「……えへへ。恥ずかしいです」///

静香 「………………………」

Ｐ 「なあ、さっきからどうしたんだ静香。紬とか何とか言っていたが」

静香 「あっち行ってください。通報しますよ」

Ｐ 「理不尽すぎじゃないか？…なあ、未来はどう思う？」

未来 「あっちの焼きそばが食べたいです！」

Ｐ 「……よし。食べに行くか未来！」

未来 「はい！行きます！」

星梨花「あの、ところで静香さん」

静香 「フシュウ…、ん？何かしら星梨花？」

星梨花「誘惑って…、どうやったらいいんでしょうか…?」

静香 「は？え、誘惑？」

星梨花「はい！ママが今のわたしが誘惑したらプロデューサーさんもイチコロって言っていたんですけど…」

静香 「………………………」

星梨花「誘惑って何をしたらいいのか解らなくて……」

静香 「星梨花には早いわ、ええ早すぎる間違いないわ。それは今すぐ忘れましょう」

星梨花「そうですか……」(ｼｭﾝ…



未来 「焼きそばに生クリームって合うと思います？」

Ｐ 「ステイだ未来。左手の生クリームを下ろすんだ。ってかどっから取り出した」



***

紬 「あの、北沢さん」

志保 「どうしましたか、紬さん」

紬 「北沢さんってどのような下着を履いているのでしょうか？」

志保 「した……。………は？」

瑞希 「なんと…。これがガールズトークというヤツでしょうか。ワクワク」

志保 「えっと…。まずは理由を伺ってもいいでしょうか？」

紬 「その、夏場の和装だと下着のラインが出てしまうと思うのですが、皆さんはどのような対策をしているのか気になりまして…」

志保 「ああ、なるほど。そういう事でしたか」

瑞希 「ふむ…。そういう事でしたら私は無策ですね。下着は浮き上がるものと割り切っております」

紬 「それは…、恥ずかしくはないのでしょうか？」

瑞希 「多少は。ですが汗をかいてワイシャツ越しに下着が浮くのと大差はないかと」

紬 「なるほど…。ちなみに私はさらしを巻くことで下着のラインは見えないようにしておりました」

瑞希 「ああ、そういう対策もあったのですね。……チラ」

志保 「なぜお二人とも私を私を見ているんですか？」

紬 「北沢さんはどうなのかと…？」

瑞希 「ワクワク」

志保 「はぁ…。……浮かない下着を履いていましたよ」

紬 「浮かな…！？な、なんなん！？」///

瑞希 「なんと…！ナイスセクシーでしたか」

紬 「あの、ブランドをお伺いしても…？」

志保 「この話はおしまいです」

瑞希 「北沢さん大胆下着事件の報告をプロデューサーにしなければ」

志保 「絶対にやめてください」


終わり

星梨花が……星梨花が誘惑してくる……

この星梨花に迫られたら抗えなさそう

そして食べ物にしか興味なさそうな未来ちゃ……

みんなが恥じらう姿がとってもかわいいSSでした乙です

お疲れ様ですわ
下着のラインはメッチャ気を使うだろうなー。なにしろ特撮ヒーロー、特に戦隊やウルトラマンでも下着のラインが出ることがないように男女共にすごい気を遣うらしいというのを思い出したSSでした

凄い下着沢志保のパンチーを観てみたいです(意訳、乙です)

乙っす
みんなかわいい
紬の実家は尾山じゃなくて東茶屋街の中じゃなかったっけ？