劇場で事件が起きた。天海春香の手作りクッキーに塩が混入していたのだ。あの天海春香さんのクッキーを貶めるとは言語道断。先輩の名誉のかかったこの事件、七尾百合子が33レスで解決してみせる！

桃子「犯人捕まえたよ。」
春香「ううっ…私ったらドジで…」

百合子「待って下さい！特技がお菓子作りなのに砂糖と塩を間違えるっておかしくないですか？この事件には真犯人がいるはずです！そう砂糖と塩を間違えるよう手引きした何者かが！」

百合子「しお...しお.........しほ!」

普通にやればたった5レスで終わる超簡単な事件を
放送時間33レスいっぱいまでなんとか持たせる迷探偵
その名も33レス探偵「七尾百合子」
次々と繰り出される推理にガンガン増える一方の容疑者
その果てに真犯人は見つかるのか見つからないのか…只今6レスです

私の推理では、ずばりクッキーに塩を入れた人が犯人です！

塩辛いものが好きな人と言えば･･･
百合子の頭にティンときた

百合子「犯人は亜美ちゃんと真美ちゃんです！いつものいたずらでキッチンのお砂糖と塩を入れ替えたんでしょう？」
桃子「よし逮捕だよ」
亜美「ち、違うよー！今日はまだ何もやってないよ！」
真美「ていうか今日は一日ロケだったし、劇場に帰って来たのはクッキー焼いてる途中だったじゃん！」
亜美「そーだよ！亜美たちはアリクイがあるからできないよ！」
百合子「それは…なんやかんややったんだよ」
亜美真美「なんやかんやって何だよー！」

百合子「なんやかんやは！」
百合子「なんかかんやです！」ﾄﾞﾝ!!

百合子：
　謎はすべて解けました。
　調理場は完全な密室でそこに人が入ったはずがない。そこが盲点だったのです！　
　もし、それが人でなかったら？　調理場に紛れ込んでいてもおかしくない動物、
　例えばハムスターのような生き物の仕業だったとしたら？
　そして、ハムスター語を解し、操ることができるアイドルと言えば──！？

なるほど、クッキーは家で作られてきたものでしたか。それではまた操作が振り出しに戻りますね。

つまり、春香さんの家を知っている人が犯人ってことになりませんかね。

わしじゃよ

翼「松田さーん　これってなんの実験なんですかぁ？」
亜利沙「こ、これは犯行現場の証拠保全に役立つかもしれない技術の検証なんでしゅ、だから翼ちゃん、もっと屈んで、亜利沙の方にお尻を突き出すように」


百合子「どうも。なにか新しい情報は見つかりましたか」


翼「百合子ちゃん久しぶり～～～♪もー、この前一緒に見ようって言ってた映画終わっちゃったよ～！」
百合子「すみません」
亜利沙「ｯﾁ、ｯﾁ！」

百合子「千早さん、少しいいですか？小耳に挟んだんですけど…」

千早「えっ？ええ、確かに昨日は春香の家に泊まったけれど、何か…？」

百合子「事件当日春香さんの家に居た人物を教えてください」つ千円
情報屋「あの日は千早が春香の家に泊まってたと聞いたわ。でもそれだけじゃなくて…」
百合子「それだけじゃなくて…？」
情報屋「からあげクン揚げたてでーす」
百合子「ッ…」つ千円

みちこ警部「探偵！ミッションです！」

百合子「……！このからあげ美味しいですね！」

百合子「！あそこでキョロキョロしてるのは音無さん…？袋を隠すように抱えて何をしているの…？」

百合子「環ちゃんって石投げが特技だったよね？石投げのように塩の塊を投げたら家の外からでもうまくバウンドさせてクッキーに塩を混ぜれるんじゃ...‼︎?」

無理〜サファリパ〜ク♪

百合子「もしかしてこれは複数犯による犯行なのかもしれません‼︎⁉︎

恵美さんが春香さんの家をピッキングして、
琴葉さんが予習した手際の良さで誰にもバレることなく砂糖を塩に入れ替える。
そしてその隣でエレナさんがサンバを踊れば......‼︎‼︎

完全犯罪が成立します‼︎」

百合子「結局のところ伊織さん、星梨花ちゃん、千鶴さんはお金持ちだから金にモノを言わせればどんな事でも可能性なのではないでしょうか？」

千鶴「いくらお金を積んでも真実までは曲げられませんわよ百合子」

百合子「春香さん！現場検証をしたいので、今夜お家に泊まらせてください！」

完全犯罪まで後8レス！

百合子「わかりました。犯人は可憐さん、あなたですね。
トリックはこうです、まず春香さんの家の前でアロマを焚きます、その香りをうちわで扇いで家の中に入れればその香りにつられて春香さんが家の外に出て来るはずです。
その隙を突いて砂糖と塩を入れ変えた。そうですよね」

百合子「春香さんの家では透明な容器にラベリングして調味料を保存してるんですね」
春香「うん？　そうだね。足りなくなるとお母さんが補充してるみたい」
百合子「なるほろ……。分かりましたよ、真犯人が！」
ロコ「それは本当ですか！？　ディテクティブ！」
百合子「ええ……、真犯人は千早さん――――」
ロコ「アレストです！！」
百合子「ではなく……」
ロコ「私も千早は違うんじゃないかと思っていましたよ、ええ」
百合子「美希ちゃん！」
ロコ「美希！　今から貴女をアレ――」
百合子「でもなく……」
ロコ「アレ……あれれ？　もうこんなところでスリープすると風邪ひきますよ」
百合子「杏奈ちゃん！」
百合子「貴女だ！」
ロコ「逮捕ォ！！」

百合子「はあ...もう面倒なんでプロデューサーさんが犯人ってことになりませんかね？」

小鳥「事務員とプロデューサーと社長は昨日はみんなで残業してたのよ？アリバイがあるわ
……というか春香ちゃんち遠いからアイドルのみんなも行くことは無理よ？」

犯人は家の鍵を持っていて、そこに唯一出入りができた…それに怪しまれず砂糖と塩を間違えることができる…あのお菓子づくりのできる春香さんに怪しまれず！

ずばり犯人は…

百合子「犯人は―――春香さん、貴女です」
ロコ「それはトゥルーですか？　ディテクティブ」
春香「うん……私、知ってた」
百合子「事件の前日、春香さんは自宅で劇場に持っていくクッキーを作っていました」
百合子「ただ、いくら春香さんがドジッコだといえども得意なお菓子作りでは、そうそう失敗はしないでしょう。ただ、その日は状況が違った」
周りのアイドル「」ｺﾞｸﾘ
百合子「千早さんが居たんです。千早さんはその日、春香さんの家に泊まって彼女と一緒にお菓子作りをしていたのです」
百合子「千早さんに教えつつ自らの得意なクッキー作りを行う傍ら、なんやかんや意識が外にいき、砂糖と塩を間違ってしまった。一見複雑に見える事件ですが、真相はこんな感じでしょう」
杏奈「複雑にしたの……百合子さん……だけど、ね……」
百合子「自白……してくれますね？　春香さん」
P「百合子……春香は最初っから自白してる……」

ロコ「これで良かったのですか？　百合子」
百合子「うん？　なんのこと？」
ロコ「春香の家の調味料の容器にはきちんとラベリングがされていました。いくらなんでも料理がスマートな春香がミステイクするはずが」
百合子「お菓子って分量をきちんと計って作らなきゃ美味く出来ないんだって。春香さんがあまり料理の上手くない千早さんに教えるものとしてはあんまり適切な選択じゃないよね」
ロコ「？」
百合子「多分、千早さんが春香さんに頼んだんだと思う。私たちに自分で作ったものを差し入れしたかったのかも。でも、その差し入れを自分のミス一つで台無しになったと千早さんが知ったら」
ロコ「料理にウィークコンシャネスを覚える、と？」
百合子「だから春香さんは千早さんを庇った。本当の真相はこんなところかな」
ロコ「……今度は、私たちもなにか差し入れをしてみましょうか」
ﾃﾚｯﾃﾚｯﾃﾚｰ

次の事件。
あかねちゃんのプリンがなくなっていた。その横には「おいしかったよ。ごちそうさま」の書き置きが…

いつもの人かと思われたこの事件、しかしあの人の筆跡と微妙に違う！？現場に残されたヘアゴムと、少女が見かけたあやしい影とは！？
カウントダウンの零を突き抜け、その先の推理が答えを出す！消えたプリンと麗花さんの無実、七尾百合子が33レスで解決してみせる！

麗花「あ、茜ちゃーん！プリンおいしかったよ。ごちそうさま！」

桃子「決まりだね」
ロコ「ええ、クリミナルはやはり麗花だったようです」
杏奈「口許に・・・プリンついちゃってる・・・」
百合子「果たして本当に麗花さんなのでしょうか？」
ロコ「ディテクティブ！」
百合子「まだ33レスには程遠い。決めるのは早計だと思います」
杏奈「いや・・・でも・・・食べかすが・・・」
麗花「あ、本当だ。杏奈ちゃん教えてくれてありがとう！」ｺﾞｼｺﾞｼ
百合子「私は見てません！」
杏奈「いや、でも・・・食べかす・・・」
百合子「見てないったら見てません！」

百合子「麗花さん、手ケガしてるんですか！？」
麗花「うん。ぶつけちゃって。だからお見舞いにたまたま冷蔵庫にあった茜ちゃんのプリン食べたんだけど、手が震えちゃってお礼のメモの字が変になっちゃった」
百合子「つまり…麗花さんをケガさせた犯人が茜さんのプリンをすり替えて自分のプリンを麗花さんに食べさせた…？」
麗花「うん。そういう事♪」

茜ちゃん「ねぇ、それって嘘だよね？誰かをかばってるってるんでしょ？茜ちゃんだけは分かるよ。」

茜ちゃん「どうしててって？･･････だってさ」


茜ちゃん「茜ちゃんが、どれだけ、この『おいしかったよ、ごちそうさま』の文字を見てきたと思ってるのさ」

昴(さっきカップに茜ちゃんのって書いてるプリン麗花が食ってたの見たけど、なんか盛り上がってるみたいだし黙っておこ)

百合子「プリンは食べられたのではありません…消えたのです、そうマジックのように中身だけ、忽然と！」

百合子「プリン消失というこの奇怪な事件のトリック、私にはエブリタイムエブリシング全部お見通しです！ 」
ロコ「ディテクティブ……それは、別プログラムです……」
百合子「みなさんはユリ・ゲラーという人物をご存知でしょうか？　超能力、とりわけスプーン曲げで有名で一時は世界を賑わせていた人物です」
杏奈「ポケモンの……元ネタにも……なってる、よね……」
百合子「ええ、かつて彼はCIAでその能力が本物であると認められたことがある。これは、この世界に超能力が実在するという確固たる証拠になり得ます」
茜「つまり、茜ちゃんのプリンはその、超能力で消されちゃったってこと？　でも、765プロでそんな能力が使える人は……」
百合子「ええ、765には居ないです。765には」
亜里沙「はっ！？　ま、まさか！　超能力のアイドルちゃんといえば！」
百合子「お分かりですね？　346プロ所属アイドルの堀裕子さん。この事件の犯人は彼女です！」

ユッコ『ユッコの超能力のお時間でーす！』
ロコ「…テレビに出てますよ」

百合子「…ちょ、超能力です！堀さんはスタジオから超能力で765プロの冷蔵庫のプリンを取り寄せたんです！」

ユッコ『ワンツースリー！』
『うわーぷりんでごぜーます！』
『裕子ちゃんすごーい！』

百合子「こうしてユッコさんは765プロの冷蔵庫からプリンをワープさせ、スタジオのみんなと仲良く食べた！超能力だから当然足もつきません！」
昴「超能力ってスッゲー！」

テロップ
※この番組は8月に収録された物を使用しています

杏奈「百合子さん・・・その番組・・・あの、再放送・・・だよ・・・？」

百合子「ちょ、超能力なら！！」

ロコあん昴亜里茜麗「！？」

百合子「なんかこう時間くらいちょちょいと弄れるんじゃないかな！！」

ロコあん昴亜里茜麗「！？！？」

律子「他の事務所に迷惑かけんじゃないわよ〜？」(釘刺し)

犯人はあの場の中にはいなかった
しかし私達は犯人を捜すことに夢中で最初の情報を忘れていたのだ
「現場に残されたヘアゴム」と「怪しい人影」……

ヘアゴムの謎を解くため、私はまずは鑑識を訪れることにした

>>47
可憐「このヘアゴムからは麗花さんの匂いがします」