アイマス×怪談
1 : そなた   2019/03/23 20:58:42 ID:uXBRSua/Yk
アイマスを題材にした怪談スレ

短いものから長いものまで形式問わず
2 : 1/10   2019/03/24 00:04:01 ID:qCPsF/aMrk
私しの、あのー、友人の一人に、アイドルのプロデューサーがいるんですけれどね。業界の人間になれば結構耳にする有名な人で、それはもうたくさんの女の子をアイドルにしては、賑わせている。先日その彼に会いまして、私を見るなり言うんですよ
「稲川さぁん、ちょうどあって話したかったんです。面白い話がありまして」
あぁ、また幽霊トンネルにアイドルを連れて行く企画かぁ。
3 : 2/10   2019/03/24 00:06:21 ID:qCPsF/aMrk
彼ね、私を見つけてはアイドルを紹介して言うんですよね。この子霊感とかないかもしれないけど、絶対絵になるから使ってくれって。いい商売根性してる。でも今回はなんだか違う。毎回違う女の子が隣にいる彼だからこそ違うって言える、となりに誰もいないんだ。立ち話もなんですから、別に私も仕事終わってこのまま帰るつもりだったからね、そのまま飲みに行ったんだ。
4 : 3/10   2019/03/24 00:12:28 ID:qCPsF/aMrk
でね、そのプロデューサーがおすすめだって言う飲み屋。日本酒が有名だってところでお店の各所に赤べこであったりこけしであったり日本各地のものが並べてある。そこで通された所が掘りごたつでして、店員スタスタスタとおしぼりを貰ってきて、ありがとうございまーす。いつもなら彼、ここで店員に名刺渡してスカウトの流れなんですが、そのまま顔をゴシゴシ拭いてから私に
「稲川さんアイドルが呪われているかもしれない」
なーんて、いつもの調子で言う。僕もよせよ、気持ち悪いなと返すんですけど。顔は本気なもんだからじゃあ、話してみろよってことになって、私もネタになると思ってね、お酒を控えて話を聞いてみることにしたんですよ。
5 : 4/10   2019/03/24 00:20:10 ID:qCPsF/aMrk
プロデューサーのスカウトしたアイドルの一人に千夜ちゃんって17歳の女の子がいるそうで。人生に苦労している子でね、12歳の時に家族と死に別れて、今は養子としてほかに家族がいる。そうなると、やはり拾ってくれた家族には恩を感じてしまいますから、そこの一人娘の使用人として働いている。彼女にとってはもう逃げ道がないわけなんだ。だから、海外にまでついて行って暮らしていたんだけれど、最近日本に戻ってきて主人がアイドルになるって言ったもんだから、もういっしょについてアイドルになるしかない。そうしてプロデューサーの元に来たんですよ。
6 : 5/10   2019/03/24 00:23:34 ID:qCPsF/aMrk
でね、プロデューサーがいつもの残業続きで、もう慣れたもんですよ。事務所に宿泊する前提で仮眠室があって、トレーニングルームにシャワーがあるもんですから、アイドルが居なくなった事を見計らって、ばぁーっとシャワーを浴びて、あぁー気持ちいなーってシャワーから上がって下着一枚で仮眠室に向かう。当然、事務所はプロデューサーしかいないわけですから、アイドルの新曲の、彼ね、クレイジークレイジーのなんでだろ、なんでだろのフレーズがお気に入りで口ずさんでいた。
7 : 6/10   2019/03/24 00:28:59 ID:qCPsF/aMrk
そのまま仮眠室入って部屋は薄暗く、そこからぼんやりと見えるベッドは二つ。普段ならばそのまま飛び込むんですが。ん、なにかがおかしい。シーツがぴっちり張られたベッドが一つしかない。もう一つのベットは布団が盛り上がっていて明らかに人がいるんだ。そこに。部長が寝ていれば、クホォークホォー、って無理やり息を通すいびきが仮眠室のドア越しにも聞こえるもんですから、部屋に入る前から気づく。あんまり音がしないものだから、部長も高齢でこのまま死なれていたら気分悪いなと思って布団をふっとめくってみたら......居たんだ。ぐっすりと。その千夜ちゃんが。23時過ぎに女子高生が、ですよ。
8 : 7/10   2019/03/24 00:37:16 ID:qCPsF/aMrk
それでして、寝るつもりでいたから下着一枚だったもんで、年頃の女の子手前だからそれなりに衣服を整えて、しっかりネクタイもグッグッと締めてでですよ。千夜ちゃんを起こそうと近づくと、ん…何か言っている。なんて言ってるかわからないですけれど、確かに千夜ちゃんの口が動いて
ブツブツブツブツ。ブツブツブツブツ
しゃべっている。
ん、なんでだろ?って。学校終わってからダンスレッスンしたもんですから、疲れて眠ってしまったんだろう。けれど寝言にしては長い。あんまり長いこと一人でブツブツブツブツ、としゃべっているもんだからだいたい腕の長さくらいまでプロデューサー、近づいてみた。
9 : 8/10   2019/03/24 00:46:08 ID:qCPsF/aMrk
ブツブツブツブツ。ブツブツブツブツ
まだ何言っているのかは聞き取れない。千夜ちゃん全然起きるそぶり無くてまだブツブツブツブツ、いってるもんですから、プロデューサこれはいけるぞっと思って、最近きたアイドルですし、可愛い寝言が聞けたらなんて、好奇心がふつふつふつふつ湧いてきて、プロデューサー、千夜ちゃんの胸すれすれまで顔を近づけて聞いて見たんですよ。するとプロデューサー

うぅぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛
10 : 9/10   2019/03/24 00:55:46 ID:qCPsF/aMrk
あまりにも驚いて声あげたものだから、千夜ちゃんもビックリ飛び起きて、当然プロデューサーにカンカン。だから土下座それも床にピッ、タリ頭を付けて千夜ちゃんをなんとか落ち着かせて夜も夜だからそのまま車で送り届けた。でね、プロデューサー、千夜ちゃんが何言って居たのかハッキリ聞いてしまったそうでなんですよ。千夜ちゃんね、寝ている間ずっと、人が変わったような男の声で

コロスコロスコロス コロスコロスコロス

呟いていたそうなんですよね…
11 : 10/10   2019/03/24 00:56:19 ID:qCPsF/aMrk
私、彼からこの話聞いて思ったんです。彼女の、死に別れしたお父さんとお母さんが、千夜ちゃんのことをいつも、しっかりと守ってくれているんだって、ね…
こんな話を聞かせて貰いました...
12 : 番長さん   2019/03/24 01:19:24 ID:GAipQQOg2I
のっけから某工業デザイナー連れてきてガチめの話させた後に書き込む勇気が誰にあるってんだ
13 : 変態インザカントリー   2019/03/24 20:08:35 ID:pGYTldYPOE
怪談は難しい
14 : 1/15   2019/03/24 21:55:17 ID:qCPsF/aMrk
アイドルの白菊ほたるちゃんから聞いた話なんですねぇ。この子は、鳥取からアイドルになるために上京してきた13歳の可愛らしい、笑顔のステキなお嬢ちゃんでして。ほたるちゃんが今のアイドルプロダクションに入るまでに何社か転々としていましてね、そのひとつに不思議な体験をしたって言うんです。
15 : 2/15   2019/03/24 21:59:13 ID:qCPsF/aMrk
アイドルのプロダクションには女子寮を設けているところが多くありまして、上京してきたアイドルが住む場所に困らないように、東京の家賃も高いですし、まだ駆け出しのアイドルでもストーカーでしたり防犯上の問題で住む場所を提供する所が多いそうです。ほたるちゃんも、実家からの仕送りはあるけれど、前のプロダクションを離れて仕事もめっきり無くなった頃でして、しかも14歳の女の子が一人暮らしするには東京は寂しいですからね。同い年の女の子と少しでも関わりたいと思った為に、新しく入ったプロダクションの女子寮を利用することにしたんですよ。
16 : 3/15   2019/03/24 22:00:59 ID:qCPsF/aMrk
女子寮は住宅地に紛れるようにあって、周りと同じような3階建て。一階には食堂があり、朝昼晩3食食事付き。ほたるちゃんはそこの角部屋の305号室。部屋は各階4部屋しかないんですけれどね、4という数字は死を連想させる数字ですから、この女子寮には4号室はどの部屋無いんです。で、その305号室、部屋はあまり広くはないんですけれど、最上階の角部屋というのは人の干渉をあまり受けなくて良い。ほたるちゃんひとつコンプレックスがありまして、あまりにも自分が不幸体質なものですから、周囲を巻き込む事のないこの部屋は当たりだと思った。
17 : 4/15   2019/03/24 22:01:48 ID:qCPsF/aMrk
玄関の重い扉をニィイ゛イ゛イ゛イ゛と開けて、入ってすぐに廊下。突き当たりの扉を開けると6畳くらいの日のあたりのいい部屋なんだ。年季の入っていなさそうな白い壁紙に。扉のすぐ隣にクローゼット。入って突き当たりにはベランダに出るための2つの大きな窓あるんだ。あとはシングルベッドと、そこでだらんと寝そべった時にちょうど足元がくるあたりに前の住人が置いていったものですかね、女子寮に食堂があっても育ち盛りの女の子。日々のレッスンは体力を使いますから、電子レンジと腰くらいの高さの、二つ扉の冷蔵庫があったんです。
18 : 5/15   2019/03/24 22:03:19 ID:qCPsF/aMrk
入居の手続きも終わり、挨拶した寮母さんも人の良さそうな人で。少しシワの目立つ女性でして近所に住んでいる。普段から21時までいるって言っていたもんですから、学業やレッスンで遅くなりがちなほたるちゃんは安心して暮らしていけるって思った。部屋に戻って、もう長いこと人が住んでいなかったようで少し埃っぽいから窓を全開に、夏が終わり始めた頃ですから少しじめっとしたもわぁっとした生暖かい空気が入ってくる。

ミィーミィーミィー ミィーミィーミィー

虫が引っ切り無しに鳴いている。静かな部屋で作業するのも嫌だったほたるちゃんはそのまま窓を開けて、もちろん網戸をガラガラっと閉めてですよ、虫の鳴き声と共に荷ほどきを始めた。
19 : 6/15   2019/03/24 22:04:09 ID:qCPsF/aMrk
作業を始めてどれくらいですかね、時計はまだ箱から出していないから、ベッドの上に置いた携帯のバックライトをピカッと光らせて23時過ぎ。もう寝る頃かと思って、切りのいいところで荷ほどきを終わらせて、シャワーを早々に浴びてベッドに入る。

ミィーミィーミィー ミィーミィーミィー

窓を開けたままですからねぇ、外の音は丸聞こえで、まだ部屋には音のなる物がほとんどなくて、せいぜい冷蔵庫から、ブゥゥゥ と音が聞こえるだけだ。
だんだんとうつらうつらして来て...ほたるちゃん、日中は新しいことばかりの連続でしたから、そのまま窓も電気も消さずに寝てしまった。
20 : 7/15   2019/03/24 23:02:09 ID:qCPsF/aMrk
ほたるちゃん、外の音で目を覚ました。時間はわからないんですけれど、随分寝ていたようで......ん、虫の鳴き声に混じった何かの声

ミャ゛ミャー゛ミィー ミィーミィミャ゛ー

なんだ、猫がじゃれているのかぁ。あんまりうるさいもんだから、ほたるちゃん開けたままの窓をピタッと締めて、勿体無いですからつけたままだった電気を消してまたベッドで眠った。
またうーとうと、うーとうとし心地よくなり始める頃ですかね。また猫がじゃれているのか、あたりから何か声がする

ミャー゛ ミャ゛ー

この辺りには猫が多いのかな、うるさいなぁなんて思いながら布団を頭からかぶるんですけれど

ゥミャ゛ー ゥミャ゛ー
21 : 8/15   2019/03/24 23:10:11 ID:qCPsF/aMrk
まだ聞こえる。鳴き声がどうしても耳に入るもんですからね、だんだん気になって音の方に集中すると。ん、何かがおかしい。考えてみればここは3階で一階ならまだしも猫がこんなところで戯れる物なのか

ゥンミャ゛ー ゥンミャ゛ー

良うく耳を凝らしてみると、外から聞こえる音じゃない。被っていた布団から起きて部屋を見渡す。部屋にはまだ開けていない段ボールが3箱ほど置いてあって。クローゼットもあるんですけど、まだ荷ほどきの途中ですから、開けたまま

ゥンミャ゛ー ゥンミャ゛ー
22 : 9/15   2019/03/24 23:20:44 ID:qCPsF/aMrk
ふっと目に入った。部屋の片隅でブゥゥゥと静かに音を鳴らしているんですけれど確かにここから音がする

ゥンミャ゛ー ゥンミャ゛ー

冷蔵庫だ。確かに冷蔵庫の中から、鳴いている。それに気づいたほたるちゃんの全身から血の気が引いて、背中からは気持ち悪い脂汗が滲んでくる。

ゥンミャ゛ー ゥンミャ゛ー
23 : おにいちゃん   2019/03/24 23:28:31 ID:qCPsF/aMrk
あまりにも怖い物だから冷蔵庫から目をそらして、がたがたガタガタ震えながら、布団をかぶって端をしっかり中へ折りたたんでですよ、その中で少し息苦しいけれど膝を抱えて丸まる

ゥンミャ゛ー ゥンミャ゛ー

前の住人が猫に悪さしたんじゃないかとか、ひき逃げしたんじゃないだろうかとか変に頭が回るんですけど、息苦しさと残暑の暑さで思考がループする。だんだんそれが怖いしか考えられなくなって、怖い怖い息を殺さなきゃ怖い

ゥンミャ゛ー ゥンミャ゛ー

鳴き声もどんどん近づいてくる。声を殺さないと静かにしないとって考えれば考えるほとにさらに呼吸はまして

ゥンミャ゛ー ゥンミャ゛ー

ギシッ
24 : 11/15   2019/03/24 23:40:47 ID:qCPsF/aMrk
ッヒ…。暑苦しさと息苦しさで早くなった呼吸が突然の出来事で息が止まる。自分の足の先。ベッドの上に何か重い物が乗ったことで軋む。

ゥンミャ゛ーギシッ ギシッ ゥンミャ゛ー ギシッ

初めは足の先あたりで何かが動く感覚がして、足をするようにズルズル、ズルズルと這い寄ってくるからベッドが軋むんですけれど、丸まっている自分の体によじ登ってきて確かな重みを感じて。怖い怖い、がたがたガタガタ震えて息も苦しくて泣きたいんだけれど声もあげられないから顔をぐしゃぐしゃにして

ゥンミャ゛ー ゥンミャ゛ー ゥンミャ゛ー ゥンミャ゛ー

う゛ぅ゛ぅ゛……ほたるちゃん気づいちゃった。猫じゃない。赤ん坊だ。赤ん坊がさっきからずっと泣いているんだ、自分の体によじ登る手があって、その手で身体をズルズルっと引いてハイハイしてる

ゥンミァ゛ーゥンミァ゛ーゥンミァ゛ーゥンミァ゛ー
25 : 12/15   2019/03/24 23:47:41 ID:qCPsF/aMrk
ゥンミァ゛ーゥンミァ゛ーゥンミァ゛ーゥンミァ゛ー

ヤダヤダヤダやだ、来ないでこないで。ごめんなさいごめんなさい。

ゥンミァ゛ーゥンミァ゛ーゥンミァ゛ーゥンミァ゛ー

あんまり怖いもんだから。自分の横腹まで登ってきたところで、確かに重みはあるんです、生き物それも赤ん坊って自分の中であって、そこに抵抗するものがあったんですけれどそれがプッツンと切れて、壁側に思い切り払いのけて、ゴンッ。鈍い音がする。ほたるちゃん起き上がって逃げたい一心でベットからドタドタドタと、転げ落ちて。そのまま四つん這いで部屋の扉を開けようと押すんだけれど開かない。なんで、なんで開かないの。鍵もない扉なのに。
さっきまで自分が寝ていた後ろのベットからは未だに
ゥンミァ゛ー ゥンミァ゛ー
泣いている。
なんでなんで開かないのと、もう闇雲に押して
ゥンミァ゛ー ゥンミァ゛ー
ああ、もうだめだ……
26 : 13/15   2019/03/24 23:51:23 ID:qCPsF/aMrk
力が抜けてドアノブに体重をかけたところ、扉はスゥっと開いた。そのまま扉の端をおでこに思い切りゴンッと打ち付けた
うぅ゛ぅぅ゛うう゛うぅ゛ ハァ゛ハァ゛

ゥンミァ゛ーゥンミァ゛ーゥンミァ゛ーゥンミァ゛ー

ほたるちゃんもう涙で顔がくしゃくしゃで、廊下をバタバタバタバタ。つんのめりそうになりながらも玄関へ走って。安堵からかふっと後ろを振り向くと、薄暗い部屋の中なんですけれど先ほどまで自分がかぶっていたしわくちゃになった布団の中でガリガリにやせ細って、目が真っ黒にえぐれて口を大きく広いた赤ん坊が横になったまま、ほたるちゃんの元になんとか来ようとして必死にもがいていた

ゥンミァ゛ー

ゥンミァ゛

肩で思い切り玄関の扉を開けてギィ゛ バンッ。ハァ、ハァ、ハァ…う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛…
気がつけば一階の食堂に居て。ワンワン泣きながら、その夜をほたるちゃんは過ごした。
27 : 14/15   2019/03/24 23:57:42 ID:qCPsF/aMrk
それからほたるちゃんいつのまにか寝てしまったそうで、朝の準備にきた寮母さんに起こされて、事の顛末をそれはもう必死に話すと、やっぱり…と苦い顔をして理由を話してくれたそうです。
このプロダクションに所属していたアイドルが担当プロデューサーと肉体関係を持った。はじめのうちはお互いアイドルとプロデューサーの間柄ですから、罪悪感はあったんですが次第に歯止めは効かなくなり、アイドルは身ごもった。そしてそのアイドルは誰にも言いだすことが出来ず、多分親にもアイドルになることを反対されていたんでしょうね。産んでしまったその赤ん坊をですよ、冷蔵庫の中に入れてずっと隠していたそうなんですよ。
28 : 15/15   2019/03/24 23:58:43 ID:qCPsF/aMrk
あの時の赤ん坊らしき泣き声は生まれてくる事の叶わなかったものの、今なおお母さんを探している、呼び声なのかもしれませんねぇ……

こんな話を聞かせて貰いました......
29 : 番長さん   2019/03/24 23:59:29 ID:knh4KWnyf.
すげえ…稲川淳二が降臨してる…
30 : Pさぁん   2019/03/25 09:36:15 ID:HZc4hSB9qY
毎年、怪談ナイトに行ってる身としてはタイムリーな内容だなぁ
31 : 兄ちゃん   2019/03/25 11:05:50 ID:kLrI/8qa9c
稲川淳二全国各地で毎年ツアーを行っているので気になる方は是非いって欲しい。怖いを越して引く
32 : ボス   2019/03/25 13:33:00 ID:wQbmjqKv6I
環の実家に挨拶に行った帰り、秘密の場所に連れて行ってもらった。「取り替え池」というらしい。小さい頃は怖かったが今は全然怖くない。悪いことをしていないから取り替えられることもない。そう語る環は可愛かったが、俺にはただの小さい池としか思えなかった。
しかし最近みんなの反応がおかしい。いちいち褒めてくれたり、過剰に感謝してくる。なにより雪歩が前より男嫌いな気がする。
もしかして、あの時俺は「取り替えられた」のだろうか。それを思うと少し背筋が寒くなる。しかしなにより怖いのは、取り替えられたのだとしたら、あの無邪気な環が取り替えたくなるようなことを前の自分はやっていたのか、それは一体どのような行為だったのかということだ。
33 : 1/2   2019/03/29 01:06:36 ID:n3Qh7OHBDE
「知っていますかー。この建物出るそうですよー。まみみもこの間、見ちゃいましたー」
まみみんが言っているのは多分だけれど、エレベーターのアレだと思う。283プロのテナントが入っているこの建物は2階しか無いけれどエレベーターがある。あまり広くは無くてアンティーカのみんなで入れば、こがたんで少し生き苦しいかなと思っちゃう程度に小さくて古臭い旧式のやつ。三峰はまだ若いから使わないけれど。ううん、実際はそう言う事では無い。アレを見たくないから。
エレベーターの扉がゆっくり開くと見えてくる、上からぶら下がっている、足も手も全身からチカラが抜けてゆっくりと揺れている身体。まばらに茶色いシミの付いたワンピースを着ているから、三峰と同じ女の子だと思う。まだ顔は見たことがない。そもそもエレベーターの扉がそんなに高いわけではないから、顔そのものが天井にめり込んでいるのかもしれない。今のところ確かめる予定は無いけれど。
そのエレベーターをアンティーカのみんなは平気で乗ってる。まみみんとこがたんは特に。
34 : 2/2   2019/03/29 01:06:55 ID:n3Qh7OHBDE

「まみみん。それって、エレベーターのやつ?」
「えーなんのことですかー」
どうやら違った。やっぱりアンティーカで見えてるのは三峰だけらしい。
その時キッチンからpたんの叫び声が聞こえた。それとこがたんの大きな声
「東京のアマメは小さかね〜。ちょっと霧子〜。殺虫剤取ってくれん」
うーん、こがたんに任せれば全部なんとかなりそう、かな。
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