【赤緑23周年記念SS】百合子「私は、ポケモンマスターです!」その2
1 : 1   2019/03/28 21:35:53 ID:hzBBvn9CN.

前:http://imasbbs.com/patio.cgi?read=6773&ukey=0&cat=ml

注意
1:キャラ崩壊
2:長編
3:ゲームとは異なる展開
4:駄文
5:更新早かったり遅かったり
6;赤緑といいつつ青ピカ要素もある

上の続きです
初見だよって人やおさらい用とかに参考画像用意したのでどうぞ
多分分かるようになってるはず・・・
次レスでは簡単なこれまでのあらすじも書くので、どうぞ

それでは、冒険スタート!

269 : 1   2019/07/19 01:04:41 ID:btstphaCs6

マサキ「この狭い空間に密集して一斉攻撃!これがお前らの狙いか!!」

エグゼ「この渦の中からは逃げられませんよ!四方八方からあなたを倒します!」

マサキ「図に乗るのはまだ早いで!!」

腕を上げると、マサキを護るための念のエネルギーが出現し、
全ての攻撃をガードした!

エグゼ「“バリアー”!?」

マサキ「そしてこの念を攻撃エネルギーに変換して……放つ!!」

“バリアー”からの“サイコキネシス”によって、
ポケモンたちは一斉に吹き飛ばされた
そして、マサキの足元で力尽きて倒れる

マサキ「はははは!これで全滅や!!」

“ほのおのうず”も念攻撃によって相殺され、
今まで炎で遮られていた視界が広がった
だから今の今まで気づけなかったのだ


百合子がマサキにモンスターボールを『投げていた』ことに!

投げたボールが『開きかけている』ことに!

それがすでに自身の至近距離まで迫っていたことに!


マサキ(ま、まさかっ!!)

マサキだけではない
百合子以外のこの場の誰もが思った

『あいつはモンスターボールに入れない』と!

だからこそ、ずっと百合子の傍で単身防御に徹していたのだと!

百合子自身はその心理をついたわけではない
少なからず百合子の旅に同行したことのあるこのメンツだからこそ、その思い込みが膨らみ、
偶然にも勝率を引き上げることに成功した!

そしてボールが完全に開かれ――

Pカチュウ「マサキィィィイイイイイイイイイイ!!」

最強の電気ネズミが姿を現した!!

270 : 1   2019/07/19 01:06:09 ID:btstphaCs6

続く
仕事でペース遅くなるけど、引き続きよろしくです

271 : 1   2019/07/28 21:54:33 ID:CnGzYbY2N6

モンスターボールから飛び出してきたPカチュウを見て、マサキは瞬時に察した
初めにPカチュウがこの作戦に反対したのも、がら空きの百合子を守るためPカチュウが防御に徹し続けていたのも、この作戦の危険性をわざと自分に思考させるため
百合子のわざとらしい挑発も、ポケモンたちの無謀な一斉攻撃も、Pカチュウから目をそらすためのスケープゴートであったため

マサキ「何が『フォーメンション』や!最初からこの作戦、わいとPカチュウの一騎打ちの状況を作り出すためだけのもの!わいはまんまと一杯食わされたってことか…!」

百合子「マサキさん、それは違います、これは私やポケモンたちが心を1つにしなきゃ成功し得ない作戦…!1人と6匹の総力の結晶なんです!」

Pカチュウ「うおおおおおおおおおお!!」ビリビリ

Pカチュウの尻尾が電撃を纏う

Pカチュウ(今度こそ“かみなり”を決めてやる!!)

百合子「モンスターボールから出た時点でPカチュウさんはすでに間合いの中!もうマサキさんは逃げられない!」

マサキ「逃げる、だと?わいを舐めるな!」

百合子「防御の構え!?」

Pカチュウ(ハッタリを駆使してきたこの作戦も、失敗すれば100%負けるってのはマジな話なんだ!それなのにまた防がれたら何の意味も…!)

百合子(本当だったら“ほのおのうず”で視界を完全に遮断した状態で完全不意打ちを決めるはずだった、けどマサキさんが“サイコウェーブ”で相殺しちゃったから!)

マサキ(防御した瞬間、0距離からの“サイコキネシス”でジエンドや!)

Pカチュウ「負けない…!」

マサキ「!?」

Pカチュウ「負けるもんか!ここで負けたら倒れた皆の想いや、百合子の涙が全部無駄になるだろうが!」

百合子「プロデューサーさん…!」

272 : 1   2019/07/28 22:01:33 ID:CnGzYbY2N6

ドドドドドドドドド!

百合子「え?地震!?」

シゲル「いや、これは…!」

マサキ「シルフカンパニーが傾いとる!?」

その原因が、1階で暴走したけつばんの猛攻撃によるものだということはこの場の全員が知る由はなかった
だが、Pカチュウはこのチャンスを逃さなかった!
揺れにより、バランスを崩したマサキのほんのわずかな隙をついたのだ!

マサキ「しまった!?」

Pカチュウ「喰らえマサキ!これが俺たちの――」

電撃で輝いた尻尾をマサキ目掛けて振り回した!

マサキ「ぐあああああああっ!!」

Pカチュウ「――力だーっ!!」

電撃と打撃の同時攻撃…Pカチュウの改良した“かみなり”の一撃をマサキはダイレクトに受け、そのまま倒れこむ
どすん、という鈍い衝撃が部屋中に響き渡る
その反面、静まり返る百合子たち…

シゲル「直撃した…!」

最初に口を開いたのはシゲルだった

フリーザー「あぁ、この勝負…!」

百合子「勝った…!私たち、勝ったんだ!!」

エグゼ「ボクたちの勝利だーっ!!」
おしょう「…」フッ

Pカチュウ「あぁ、俺たちの勝――」


マサキ「あぁ、めっちゃ痛かったわー」ポキポキ


Pカチュウ「なっ!?」

シゲル「嘘だろ!直撃したじゃねぇか!?」

マサキ「確かに今の攻撃、もろに喰らってもうたわ…けど、わいには“じこさいせい”っていうわざがあってな…」

フリーザー「奴の傷がみるみるうちに癒えていく…!」

百合子「そんな…っ!」

マサキ「何度も言わせんなや、最強はいついかなる時も最強や!」ニヤッ

百合子「私たちの…負け…」ガクガク

273 : 仕掛け人さま   2019/07/29 07:28:50 ID:NHaZ7CpLw.

おつおつ、待ってるデー

274 : Pサマ   2019/08/04 12:12:14 ID:s9xy82zYjo

あげー

275 : 1   2019/08/06 00:37:24 ID:dGLiAyQh2U

マサキ「これが現実や。夢や希望なんて覚束ないものは圧倒的な力の前では無いに等しい」

百合子は膝から崩れ落ちた

おしょう「…!」スチャ
ユニー「…!」ザッ

マサキ「満身創痍のお前らじゃもうわいは倒せへんで!!」

百合子とPカチュウ以外のポケモンたちは繰り出された“サイコキネシス”によって吹き飛ばされる

百合子「きゃあっ!」

Pカチュウ「百合子!皆!」

このフォーメンション・ストームはとっておきの一撃を与えることに特化させた作戦
なので、その過程で囮となる者たちは心身ともに負担が大きくかかってしまう
だからこそ、この作戦は一度の失敗も許されないのだ

Pカチュウ「俺のせいだ…俺があの時決めることが出来ていたらこんなことには…!
『囮』なんてレベルじゃない…百合子や皆を、俺が『犠牲』にしてしまった…!!」

マサキ「これで分かったか!自分らがどれだけ身の程知らずだったかってことをなあ!」

Pカチュウ「くそおおおおおおおおっ!!」バッ

マサキ「まだ立ち向かってくる意思があるのか、そこだけは褒めたる…けど」

ばしっ!
向かってきたPカチュウの顔面をマサキが掴んで受け止める!

マサキ「いい加減ウザいわ……そのまま消えろや!」

そのまま投げ飛ばされる!
その先にあるのは、大きなガラスでできた壁!
Pカチュウがぶつかった衝撃と同時に、ガラスの割れる音が部屋中に響いた
そしてPカチュウはガラスを突き破り、そのまま落下していく

276 : 1   2019/08/06 00:52:04 ID:dGLiAyQh2U

シゲル「Pカチュウ!!」

百合子「プロデューサーさん…」

マサキ「まずは一匹…」

シゲル「逃げろ!!」

百合子「う…ぐ…」フラッ

マサキ「立ち上がるのがやっと、って感じやな…まあどのみちその震えた足じゃ走ることもできんやろうけどな」スッ

フリーザー「まずい!やつが攻撃態勢に入った!」

マサキ「加えて言えば、こうやって遠距離攻撃かませばお前が動こうが止まってようが関係ない話っちゅーことや!」

どんっ!
マサキの攻撃が百合子に放たれた!

シゲル「!?」
フリーザー「!?」

百合子の意識が薄れ、身体が自分の意思とは関係なく力が抜け倒れていく

――どうして…こんなことになっちゃったんだろう…

――ただ…部屋で読書でしながら空想にふけるだけで満足していれば良かった…

――こんな思いをするくらいなら…



――夢なんて見なければよかった

277 : 1   2019/08/06 01:04:58 ID:dGLiAyQh2U

百合子「…何もない空間…ここどこだろう?」

百合子「あ、そっか。私マサキさんに敗けて、それで…」

百合子「はは…死んじゃったんだ、私…」

百合子「でもしょうがないよね…やれることは精いっぱいやったんだもん…」

百合子「それでだめならもう私にできることなんて何も…」

百合子「…あ、光が」

パッ!

百合子「え!?ここ、舞台裏!?」

瑞希『七尾さん、探しましたよ』

百合子「瑞希さん!ここに瑞希さんがいるってことは瑞希さんも死…」

瑞希『一体何を…あ、もしかして具合が悪いのですか?』

百合子「具合が悪いという以前に私は死……うわっ、よく見たら瑞希さんがステージ衣装を…って私も来てる!?」

瑞希『これは困ったことになったぞ』

未来&翼『どーん!!』

百合子「うわわわっ!」バタッ

未来『大丈夫、百合子ちゃん!?』

翼『ちょっと強く押しすぎちゃたかな?』

百合子「未来!翼!2人までどうしてここに!?」

未来『どうしてって…もうすぐライブだし、そんでもって私たちの出番が近いからかな!』

翼『瑞希ちゃん、百合子ちゃんどうしちゃったんですか~?』ヒソヒソ

瑞希『私にもさっぱりです…』ヒソヒソ

278 : 1   2019/08/06 01:06:49 ID:dGLiAyQh2U

百合子「そっかわかった…これは走馬灯だ…死にゆく私が最期に見ている泡沫の幻影」

翼『良かった、やっぱりいつもの百合子ちゃんだ!』

百合子「え?」クルッ

翼『え?』

百合子「…でも良かった、最期に皆の顔が見れて。少し満足しました」

瑞希『本当にそうですか?』

百合子「ほ、本当ですよ…!だって私に出来ることは全部やりきったんですから…」

瑞希『七尾さん、人が何かに挑むとき…そこに妥協を持ってきてはいけません。何かを成し遂げないのであれば自分の信じた道を進むべきです』

百合子「瑞希、さん…」

翼『うーん…わたしには難しいことよく分からないけど、どうせやるなら自分がやりたいことやった方が絶対楽しいよ!』

百合子「翼…」

未来『百合子ちゃーん!』ギュッ

百合子「み、未来!?」アタフタ

未来『私たちは何があっても百合子ちゃんの味方だよ!だから、もう泣かないで』

百合子「泣くって…私、涙なんて…涙、なんて…」

279 : 1   2019/08/06 01:11:34 ID:dGLiAyQh2U

――百合子が最初に思い出したのは、マサラタウンの風景
ピカチュウの姿となったプロデューサーとの冒険の始まり
シゲルと出会い、初めてのポケモンバトル
ニビジムでタケシと出会い、旅の仲間が増えたこと
記憶を失い、ロケット団として立ちふさがってきたこのみ
グレンタウンでの瑞希との思わぬ再会の瞬間

そして何よりも、旅先で出会ったポケモンたちのこと
弱いと見下されながらも共に特訓し強くなっていった、つむぎ
不器用ながらも強さの道を歩み続けている、おしょう
弱い自分を受け入れて進むべき道を見出した、エグゼ
仲間たちを後押ししてくれている頼れる姉御、ユニー
ポケモンやしきで心を通わせることが出来た、シルフ

小さい頃から本の世界で見るだけだった、ファンタジーの世界
そこで自分が冒険をする、という夢
辛いこともたくさんあったけど、それ以上に楽しかった旅
自分が楽しく異世界での旅を続けられたのは、
周りに仲間がいてくれたから
だからこそ、自分が夢を見続けることが出来たのだと――

280 : 1   2019/08/06 01:15:30 ID:dGLiAyQh2U

百合子「せっかく…皆と特訓して強くなったのに……!悔しい!悔しいよ!!ここで終わりたくない!!私はまだみんなと旅をしていたい!!何も成し遂げられないまま終わるのは嫌だ!!」

???『ようやく、自分の気持ち…出せたね…百合子さん…』

百合子「杏奈ちゃん…!」

杏奈『大丈夫…百合子さんなら…絶対に…できる、よ』

瑞希『いつも通りの自然体で』
翼『焦らず!』
未来『じっくり挑戦!』
杏奈『それが…杏奈たちの…乙女ストーム流の…やり方、だよ』

百合子「そうだね…未来の風はいつだって私たちに吹いてる…だったらその風に向かって突き進むのが!風の戦士のやるべきこと、だよね!」

その瞬間に、百合子の正面から風が吹く
風を肌で感じ、今までにない心地よさを感じた
あの先に自分が進むべき道がある、と百合子は直感した

百合子「私、行くね!」

翼『頑張ってね、百合子ちゃん!』
瑞希『七尾さん、ご武運を』
杏奈『杏奈…百合子さんのこと…信じてる、よ』

未来『百合子ちゃん。ステージの幕はまだ上がったばっかりだから、幕が下りるまで私たちはずーーーーーっと!百合子ちゃんを待ってるからね!』

百合子「ありがとう、皆…!全部終わったらまた皆でライブしようね!」

281 : 1   2019/08/06 01:19:15 ID:dGLiAyQh2U

――うん…約束、だよ



百合子「!!」カッ

マサキ「なにっ!?」

シゲル「踏みとどまった…!」

マサキ(何故立ち上がれる!?いったい奴に何が起こったんや!?)

百合子「っ!!」

百合子は正面に向かって、駆け出していった!

シゲル「あいつ!絞り出したわずかな体力で…」

フリーザー「逃げるためでも、防御するためでもなく…」

百合子「はぁぁあああああっ!!」

マサキ「わいへの攻撃に使うつもりか!?」

282 : 1   2019/08/06 01:21:28 ID:dGLiAyQh2U

今日はここまで
上げてくれてどうもです
コメントあるとモチベ上がります
ありがサンキューってやつです

283 : プロデューサー殿   2019/08/06 05:35:32 ID:ZCOz3p9FQ.

おつおつ。
またいいところで終わるー。

284 : 1   2019/08/12 00:45:49 ID:UoZ11PHMNk

百合子はスピードを緩めることなく、いっさいに躊躇も迷いも全てを捨て去り、
両腕を使い、そのまま正面のマサキの脇を掴んだ!

百合子「勝つ!絶対に!!」

マサキ「こ、こいつ!!」

シゲル「正気かあいつ!?満身創痍のあの状態で特攻なんて!しかもポケモン相手にだぞ!!」

フリーザー「平和な世界の生まれであり、戦闘とは無縁の生活を送ってきた百合子が今まで持ち合わせていなかった感情……己の命を懸けてでも絶対に勝利する、という闘争心…!」

シゲル「極限状態の中でそれが生まれたってのか!?」

フリーザー「おそらく、な」

マサキ「この…雑魚がぁ!!」

フリーザー「勝利するのは、圧倒的な力か――」

百合子「勝って皆の所に帰るんだぁぁああ!!」

フリーザー「それとも、揺るぎない信念か――」

百合子「このぉ!このぉ!」

シゲル「っつっても、ピクリとも動かせてねぇ!当然っちゃ当然だけど!」ガビーン

マサキ「気合い入れなおしたからって突然パワーアップするわけないやろ!所詮現実そんなもんや!」

マサキが腕を振り上げる

マサキ「頭かち割ってジエンドや!」

シゲル「!?」

マサキ「し、ね――」

マサキが百合子目掛けて腕を振り下ろそうとしたその瞬間!
どんっ!!!
マサキの身体に大きな衝撃が走った!

百合子「み、みんな…!」

倒れていたはずの百合子のポケモンたちがマサキに向かって突進!
百合子と共に押し合いに加わった!

285 : 1   2019/08/12 00:53:36 ID:UoZ11PHMNk

つむぎ「ギャオオオオオオオス!!」
ユニー「!!」
エグゼ「うおおおおおお!!」
シルフ「!!」
おしょう「…!」

マサキ「何でや!百合子以上にダメージを受けているはずのお前らが!何故立ち上がれるんや!!?」

フリーザー「百合子の闘争心という名の火が彼らにも燃え移ったということか…ふっ、美しいじゃないか!」

百合子「敗けられない…!この仲間たちのためにも…元の世界の仲間との再会のためにも…私は、絶対に勝つ!」

マサキ「ほざけ!お前らとっくのとうに敗けてるんや!なのにゾンビみたいにぞろぞろ群がりやがって!!どこまでわいを怒らせれば気が済む!!」


『ええかマサキ。周りから認められなくても、決して道を見失ってはいけないよ』


マサキ(違う!力は…絶対なんや!こいつらみたいな雑魚を黙らせるためには、力を示すのが一番なんや!!)

百合子「皆の力を合わせれば、マサキさんに勝てる!」

286 : 1   2019/08/12 00:58:34 ID:UoZ11PHMNk

ポケモンたちが加わったことで、じりじりと後ろに押されていく
当然マサキも、先ほどと違って力で抵抗している
しかしマサキも体力を消耗しているため、最初程のパワーを出し切れていない

マサキ(“じこさいせい”でダメージを回復できても、スタミナまでは回復できない…!単純な力の押し合いは時間がかかればかかるほどわいに不利に働く…!)

百合子「行けえええ!そのまま後ろに押し込んでえええ!!」

マサキ(せやけど、こいつらはわい以上にスタミナを消耗しているはず…この押し合いに何の意味もない…)

マサキが思考を巡らせていたこの瞬間、
先ほどの百合子の言葉を思い出した

マサキ「『後ろに押す』…もし、こいつらの狙いが『わいを後ろに押すこと』そのものにあるのだとしたら……わいの後ろにあるのは…!」

マサキの後ろ
それはマサキの造り出した世紀の大発明品
マサキとミュウツーを融合し、新たな力を得たきっかけとなったもの――

マサキ「ポケモン転送装置!?まさか百合子、お前!」

百合子「…私が初めてマサキさんにあった日に、あなた言ってましたよね?」


百合子『両側の扉が開いて、左にはコーヒー、右には…』
マサキ『ミルクや!この転送装置はAとBの異なるものを分離することもできるんや!』


マサキ「そういうことか!百合子の狙いはわいとミュウツーの分離!!」

百合子「これが本当の本当に、今私たちに残された最後の勝ち筋なんだ!!」

287 : おやぶん   2019/08/12 05:22:27 ID:qeE1YAzAYg

これは勝ったな!
風呂入ってくる

288 : 1   2019/08/17 23:57:00 ID:SF2uKsHM2s

マサキ「追いつめられたこの状況でわずかな希望に縋ろうってことか!だけどな、百合子」

マサキが転送装置の方に片手を構える

マサキ「ただ指をくわえて見てるだけだと思ったか?わいの妨害を視野に入れてない時点でお前の考えは浅はかなんだよ!!」

百合子「っ!」

マサキ「“れいとうビー”――」

シルフ「!!」ヒュンッ

シルフの尾がマサキの腕を弾く!
その衝撃によって、放たれた攻撃は別の方向へと飛んでいった!

シルフ「!!」フンスッ

マサキ「ハク、リュー…ッ!!」ピキピキ

百合子「今だあああああああああああ!!」

マサキ(くっ!バランスが崩れた瞬間を狙われた!)

エグゼ「このままいけばボクらの勝ちです!」

百合子(後、少し…!)

マサキ「敗けてたまるか…わいのプライドに懸けて、ここでお前らに敗けられんのや!」

エグゼ「マサキの身体から念力が!?」

マサキ「シゲルどもを倒すために温存したかったが…出し惜しみしてる場合やないからなあ!」

フリーザー「まずい!このゼロ距離から“サイコキネシス”を放たれれば百合子たちの身が!!」

百合子「っ!?」



・・・・・・

・・・・

・・

バチ、バチバチ

289 : 1   2019/08/18 00:09:28 ID:ootaEXudxY

マサキ「“サイコキネシス”!!」

百合子「きゃあっ!!」

シゲル「百合子!!」

おしょう「…っ!」バタッ
ユニー「…」バタッ

フリーザー「ここまでか…」クッ

マサキ「アーハハハハハハッ!!」

百合子「お、終わらない…」

マサキ「…まだ立ってられんのか。貧弱なお前にここまでの根性があるとはな、ほんま驚きやで」

百合子「まだ繋がってる…この繋がりが断たれない限り、私たちはまだ敗けじゃない…」

マサキ「はっ!繋がりぃ!?言っとくが、シゲルを相手にするくらいの余力はまだ残してあるし、タケシとこのみの加勢を期待しているのならそれは無駄な考えや」

シゲル「何!?お前このみに何かしやがったのか!?」

マサキ「けつばんを下の階に解き放った!奴はミュウツーに次ぐ最強のポケモンや!今頃完膚なきまでに倒されている頃やろうなあ!」

シゲル「野郎、俺のこのみを…!」ギリギリ

フリーザー「お前のではない、断じてだ」


・・

バチバチ

290 : 1   2019/08/18 00:16:21 ID:ootaEXudxY

百合子「私にはわかる…このみさんたちは敗けてない…!それに――」

マサキ「お前がどんなに渇望しようとも、待っているのは敗北という結末や」

百合子「はぁ…はぁ…」フラッ

シゲル「百合子!!」
フリーザー「百合子!!」

マサキ「眠れ。この絶望塗れた現実の中で、お前の好きな夢を見続けながらな…」

百合子(それに――来てくれてるから…)


バチバチ
バチバチ


フリーザー「何だ、この音…」

百合子(希望は私のすぐ後ろまで…)

バチバチ!

シゲル「電気が…弾ける音?」

マサキ「そんな…はずは…!」

バチバチ!!

百合子「プロデューサー…さん!」

バチバチバチバチ!!
ビュンッ!!

倒れていく百合子の横を目にも留まらぬ速さで通り抜けていく!
そして、電撃を纏ったそれはマサキの腹部目掛けて突撃したのだ!!

291 : 1   2019/08/18 00:21:05 ID:ootaEXudxY

Pカチュウ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」

シゲル「Pカチュウ!!」ダキッ
フリーザー「おおっ!」ダキッ

マサキ「がはっ!ば、バカな!!お前はビルから突き落としてやったはず!!」

Pカチュウ「まあ『地獄の底から蘇ってきたぜ』ってやつだよ」

マサキは見た
電撃と混じって飛び散る鮮血
Pカチュウの、皮一枚で繋がった今にもちぎれそうな尻尾を…

マサキ「尻尾に溜めた電気エネルギーを…暴発させて…その勢いでここまで…!?」

Pカチュウ「…凄い痛かったけどな」

マサキ(百合子といいこいつといい、こいつらどこから力を振り絞ってるんや…!何で諦めへんのや…!)

シゲル「Pカチュウ!そのままこいつを転送装置にぶち込めぇ!!」

Pカチュウ「転送装置…?」

シゲル「転送装置には分離機能があるらしい!百合子たちはそれを試みてやられちまったんだよ!!」

マサキ「まあ無駄な足掻きってやつや!」

Pカチュウ「本当にそう思うか?」

マサキ「は?」

Pカチュウ「765プロ流の戦い方…団結の力…!ここまで来てもまだ理解できてないようだからな、そろそろ思い知らせてやるよ!」

マサキ「…お前もわいを分離させるつもりか?」

Pカチュウ「あぁ、けどそれだけじゃない」

マサキ「?」

Pカチュウ「分離させるのは…お前をきっちり戦闘不能にした後でだ!!」

292 : 1   2019/08/18 00:21:36 ID:ootaEXudxY

次回ついに決着!?

293 : 5流プロデューサー   2019/08/18 05:49:33 ID:a7UXjXLOtc

>>292
フラグ立った!!
しっぽめっちゃ痛そう…。

294 : 我が下僕   2019/08/28 14:51:10 ID:bflv1pZS0U

上げ

295 : 1   2019/08/28 23:27:57 ID:lmlui9W5e.

マサキ「わいを倒す、やと!?」

Pカチュウ「…俺たちはここまで来るのに、修行を重ねて力をつけてここまで来たんだ…!けど、実際は圧勝には程遠い状況だ…!悔しいけど、認めるよ…お前は紛れもない『最強』だ!けどな!!」

バチバチ!!
Pカチュウ「このバトルの『勝者』は俺たちだ!!それだけは絶対に譲らない!!!」

マサキ(わいが“じこさいせい”で回復しているところに、絶え間なく続く電撃攻撃……回復が、追い付かない…っ!)

Pカチュウ「お前にダメージを与えつつ、後方に押し込んでやる!」

マサキ「ぐうっ!なめるなぁ!!」ジリッ

Pカチュウ「な、なにっ!?」

シゲル「動きが止まった!」

フリーザー「一見拮抗していたかのように思えたが、やはりここに来て元々の基礎能力値の差が出たか」

ビリ…ビリ…
Pカチュウ(くそ、身体の電気が…もう…)

マサキ「文字通り死力を振り絞ってここまで這い上がってきたわけだが…それもここまでのようやな」

Pカチュウ「くっ…!」

マサキ「“サイコキネシス”を喰らって、今度こそくたばれや!!」

ドスッ!!
Pカチュウ「が、は…っ!」

296 : 1   2019/08/28 23:57:27 ID:lmlui9W5e.

フリーザー「衝撃で引き離されたか…!」

マサキ「…」

Pカチュウ「……」

かっ!
Pカチュウ「っ!!」ビュンッ

シゲル「よっしゃ!“でんこうせっか”で軌道修正しやがった!」

フリーザー「しかし…もうでんきわざが使えないとはいえ、この土壇場でそのわざを…!」

マサキ「やはり…な」ザッ

シゲル「野郎!既に戦闘態勢に入ってやがる!Pカチュウの行動を読んでたのか!」

マサキ「…お前のことや、小技使ってでも喰らいついてくると思っとったわ」

Pカチュウ「読まれてようが関係ない!このわざで決着付けてやる!!」

マサキ「お前の狡い策は圧倒的な力でねじ伏せる!来いや!!」

297 : 1   2019/08/29 00:07:45 ID:.hAl9exbUI

――身体が、動かない
――声も思うように出ない
――今の私にできることは、あの人の勝利を祈るだけ

――だから

百合子(お願い、プロデューサーさん……勝って…!)


Pカチュウ「勝負だマサキ!正真正銘のラストバトルだ!!」
マサキ「もう二度と立ち上がれないように、完膚なきまでに破壊したる!!」

シゲル「やっちまえPカチュウ!!」

マサキ「はあっ!」ボムッ

フリーザー「こ、これは…!」

Pカチュウ「“バブルこうせん”!?」

マサキ「どこに避けようが、周辺に拡散した泡が確実にお前を捕らえる!もう逃げ場はないで!!」

Pカチュウ(くそっ、どうする…どうする…!)

マサキ(どんな手段でも使ってきたらええ!その都度対抗策を講じてねじ伏せたる!!)

Pカチュウ(しっかりしろ俺!『どうする』じゃないだろ!俺のやることはただ1つ!!)

ビュンッ!

Pカチュウ「おらぁっ!!」サッ

マサキ「!?」

シゲル「泡と泡の隙間を通り抜けた!」

Pカチュウ(ここで止まったらもう二度と動けない!俺にはもうこれしかないんだ!!)

フリーザー「連続で軌道を変えながら強引に突破するつもりか!?」

Pカチュウ「電撃を失った今の俺の武器は『速さ』だ!加えてこの小さい身体ならギリギリ突破できるはず!!」

マサキ「やはり『その手』で来たか」ニヤッ

298 : 1   2019/08/29 00:33:49 ID:.hAl9exbUI

“バブルこうせん”を突破したPカチュウの前には、
巨大な“サイコキネシス”の光弾を片手で掲げるマサキの姿が!

マサキ「別に避けられてもかまへんのや!最初からわいの狙いはこれ1つだったんやからな!」

Pカチュウ「……」チラッ

刹那、Pカチュウは再び軌道を変えた!
だが、それは前方ではなく――

フリーザー「後ろに下がった!けど、それではマサキの攻撃を防ぐどころか、避けた“バブルこうせん”に接触してしまうぞ!」

マサキ「何を企んどる!?」

Pカチュウ(チャンスは一度きり…っ!)チラッ

Pカチュウが避けた“バブルこうせん”は攻撃対象を失い、そのまま宙に浮いている
…が、泡とはいえこれも攻撃のために作られたエネルギーの塊
泡は泡同士、あるいは床に接触
接触した瞬間、一点に溜まっていたエネルギーは弾けだし…

ドンッ!!

Pカチュウ(今だっ!!)

ビュンッ!!

マサキ「何ィ!?」

フリーザー「そうか彼の狙いはこれか!」

シゲル「爆風に乗って、スピードの上乗せ!」

マサキ「限界突破の超スピードによる“でんこうせっか”!!」

Pカチュウ「当たれえええええええええええ!!」

299 : 1   2019/08/29 01:03:02 ID:.hAl9exbUI

マサキ(攻撃が…間に合わな――)

どすっ!
マサキの思考が一瞬止まった
Pカチュウの超スピードを認識した時には、すでに相手は自分の眼前にいたのだ
そして、Pカチュウの渾身の一撃をこめかみに喰らっていた
こめかみは人体の急所の1つ
一撃喰らっただけでも脳が直接揺さぶられるような感覚に陥った
意識が少しずつ薄れていく感覚を、ダメージと共に感じ始めていた

マサキ「わいの…こんな…わいが…」

Pカチュウ「ハァ…ハァ…!」

百合子(プロデューサーさん…!)

マサキ「こんな…こんな…」


『父さん…父さんはとても優しくていい人やった…けど、そこに付け込まれて汚い大人たちに利用されて、挙句の果てに死んでまうなんて…父さんはそれで良かったんか?』
『ミュウツーの研究は…父さんの意思はわいが引き継ぐ!けどわいは父さんとは違う!』
『力や!誰もが恐れ慄く力を手に入れてやる!絶対に!!』


マサキ「こんな、非力な雑魚…なんかに…っ!!」

バタッ!

気絶したマサキはそのまま転送装置の中で倒れる
Pカチュウは最後の力を振り絞って装置にしがみついた

Pカチュウ「俺たち……の――」

そのまま起動ボタンを押す
扉が閉まり、視界からマサキの姿が消えた

Pカチュウ「――勝ち…だっ!!」ズルッ

バタッ!

300 : 1   2019/08/29 01:11:54 ID:.hAl9exbUI

シゲル「…勝ったのか?おい!今度こそ勝ったんだよな!?」

フリーザー「あぁ…マサキは作動した転送装置の中…つまり彼女たちが…」

シゲル「勝ちやがった!あの最強ミュウツーの力を宿した存在を!百合子たちが打ち倒しやがった!!」


百合子(勝った…勝ったんだ私たち…良かった、後で…プロデューサーさんに、お礼…言わないと…)


~シルフカンパニー階段~

このみ「また爆発音が聞こえたわ!急ぐわよ!!」

タケシ「無茶すんな、また頭から出血するぞ!」

瑞希「ですが、私たちが行ったところで足手まといになるだけでは?」

このみ「そこは…」

瑞希「そこは?」

このみ「お姉さんのアダルティな応援でどうにか!」

タケシ「ならないぞ!」ガビーン

このみ「何でよ!」ピュー

タケシ「落ち着け!血!血が出てるから!」

このみ「え、乳が出てるですって!ムキ―、この変態!露出狂!!」

タケシ「そんなこと言ってないからぁ!後俺は変態じゃない!!」

瑞希「コントの途中すみません」

このみ&タケシ「コントじゃない!」ガビーン

瑞希「着きました、最上階の扉です」

扉を蹴り破るタケシ

このみ「百合子ちゃん!プロデューサー!だいじょ……」

3人の視界に映ったのは
倒れている百合子とポケモンたち
巨大な装置の前で、出血して倒れているPカチュウ
喜びで肩を組んで左右に揺れてるシゲルとフリーザー

このみ「色々な意味でいったい何が…」

301 : 1   2019/08/29 01:40:37 ID:.hAl9exbUI

シゲル「このみぃ!無事だったか!」

フリーザー「流石は我がトレーナーだ!」キリッ

このみ「えーと、とりあえずここで何があったか教えてもらえる?」

フリーザー「話せば長くなるが、かくかくしかじかで」

瑞希「なるほど、ミュウツーと一体化したマサキさんとの戦いに無事勝利した、と」フムフム

タケシ「お前もそれで通じちゃうの!?」ガビーン

瑞希「とりあえず長居は無用です。傷ついた皆さんを外まで運びましょう」

フリーザー「私も美しく手伝おう」

タケシ「…普通でいいよ」ドヨーン


このみ「百合子ちゃん…こんなにボロボロになって…」

シゲル「認めたくねぇけど、こいつ結構頑張ってたぜ…何度戦況を覆されても諦めずに立ち向かっていってよ」

このみ「よく、頑張ったわね…」ギュッ

百合子「…このみ、さん…」

このみ「百合子ちゃん!目を覚ましたのね!」

百合子「このみさん、あったかい…です」エヘヘ

このみ「じゃあしばらくこうしててあげる、だから今はゆっくり休んでちょうだい…」ギュッ

シゲル(女神だ…!まるで慈愛の女神…っ!ますます惚れたぜ…!アイラブユー!)ナミダドバー

瑞希「急に泣き出した……困ったぞ瑞希」

シゲル「よ、余計なお世話だ!ってかお前誰!?」

このみ「百合子ちゃん立てる?早くここから出ましょう」


マサキ「ま、待て…」

このみ「マサキくん!?」
百合子「……」

元の姿に戻ったマサキは、這いつくばりながら装置から出てきた

マサキ「まだ…まだわいは…!」

302 : 1   2019/08/29 01:40:58 ID:.hAl9exbUI

続く

303 : プロデューサーさま   2019/08/29 06:18:16 ID:gUAHj8mGR2

やった!

304 : 1   2019/09/05 01:14:32 ID:Wys.USF2J2

マサキ「まだわいは、負けたわけじゃあらへん…まだ…まだや…!」

このみ「…違うわ、もう勝負はついたの。あなたの、負けよ」

マサキ「嘘や!わいにはまだけつばんがいる!それにミュウツーだってここにおるやないか!!」

マサキが出てきた所とは別の装置には、ピクリとも動かないミュウツが座っていた

フリーザー「操られていた時に少し耳にしたが、それは心のない人形…自力では美しく動けないはずだ」

瑞希「それにけつばんは私たちが倒しました、もうあなたに味方はいません」

マサキ「嘘や…そんなの嘘や…」

シゲル「往生際が悪いぜ!てめぇはもう終わりなんだよ!」

マサキ「ミュウツー!!」

マサキは力を振り絞り、ミュウツーのそばに這い寄った

マサキ「お前はまだ戦える!そうやろ!?最強のお前がこんな奴らに負けるわけがないんや!だから立って動いてくれぇ!!」

このみ「マサキくん…」

シゲル「けっ!そんなんで動くわけねぇだろ!みっともないぜマサキさんよぉ!」

マサキ「お前はわいの…父さんの最高傑作なんや!ミュウツー!ミュウツー!!」

ミュウツー「……」ピクッ

瑞希「!?」
タケシ「もう大人しくするんだ」

瑞希「待ってください、今ミュウツーが動いたような…?」

タケシ「え?」
シゲル「いやいや、そんなわけが……」

ミュウツー「!」カッ

305 : 1   2019/09/05 01:22:36 ID:Wys.USF2J2

それは信じがたい光景だった
動かないはずのミュウツーの目が見開いた
そしてそれを認識した瞬間、ミュウツーから発せられた念力により、
このみと百合子以外の、ミュウツーの周辺にいた者たち全員が吹き飛ばされたのだ!

タケシ「な、何ぃ!?」ドゴッ
シゲル「ぐへっ!!」バタッ
瑞希「いったい何が?」
フリーザー「…これはあくまで推測だが、マサキがミュウツーと合体していたことで、ミュウツーという名の器に心が宿った…のかもしれない」

このみ「そんなのってありえる!?」

フリーザー「わからない…が、今分かることといえば、我々は美しく大ピンチってことだな」

ミュウツー「……」スタッ

マサキ「ミュウツー…!おぉ、ミュウツー!ついに完成したんや、真の最強のいでんしポケモンが!」

ミュウツー「……」ギロッ

瑞希「何か様子がおかしいですね」

マサキ「…どうしたんやミュウツー?」

ミュウツーはすでにマサキへの関心を失ったようで、
もう彼の方を向かず、ただ天井を眺めていた
そしてミュウツーは、
そのまま静かに『宙に浮いた』

マサキ「おい、待て!どこに行くんや!」

ミュウツー「……」

マサキ「わいを置いてく気か!?おい何とか言ったらどうなんや!?」

このみ「どうなってるの?」

タケシ「どうやら敵さんは俺たちに敵意が無いらしいな…でも、それ以前に主人であるマサキにも無関心だ」

ミュウツー「……」

マサキ「頼む行かないでくれ!お前『まで』いなくなったらわいは今度こそ独りになってまう!頼むお願いや!!」

ミュウツー「……」
マサキの叫びも空しく、ミュウツーはそのまま天井を突き破って
どこかへと飛び去った

306 : 1   2019/09/05 01:30:55 ID:Wys.USF2J2

マサキ「そんな…そんな…」ガクッ

瑞希「助かったようですね」

タケシ「あぁ…」

マサキ「へ、へへ…はは…」

このみ「マサキくん?」

マサキ「父を亡くして、師と慕った人たちを欺き…そして、わいを友と呼んでくれた連中まで裏切って…力を追い求めた結果がこれや!」

このみ「…」
タケシ「マサキ、お前…」

マサキ「結局わいは全てを失った……ただの孤独、その結果のみしか残らんかった…」

百合子「そんなことは、ない…ですよ」

マサキ「ゆ…百合子!?」

このみ「百合子ちゃん、無理しないで!」

百合子「すみません…けど、1つだけマサキさんに言っておきたいことがあるんです」

マサキ「なんや…恨み言ならいくらでも聞いたる、だからさっさと言えや」

百合子「マサキさん…あなたのやってきたことは到底許されることではないです……だから」

307 : 1   2019/09/05 01:36:26 ID:Wys.USF2J2

マサキ「…」


百合子「次からは気を付けてください」


マサキ「…え?」

シゲル「はぁ!?」
フリーザー「なんと…」

このみ「あらあら」
瑞希「少し驚きました……びっくりだぞ」
タケシ「まあ、らしいっちゃらしいな」

マサキ「お前、一体何が狙いや!」

百合子「狙いって…別にありませんよ。私が言いたいのは『罪を憎んで人を憎まず』ってやつです」

マサキ「かっこつけるな!絶対何か裏があるはずや!何か狙いが無ければこんなこと言えるはずがっ!」

タケシ「マサキ。お前がさっき言った通りなんだよ」

マサキ「は?」

タケシ「こいつはただかっこつけてるだけだ」

百合子「ちょちょちょっと!」ガビーン

このみ「でも誤解しないで。百合子ちゃんは、人を憎むような考えはしないわ」

瑞希「七尾さんの心の優しさは私たちが一番知っています、だからこそ理解できるんです、これは紛れもなく彼女の本心です」

マサキ「なっ…」

百合子「やり直しましょう…そして今度こそ、本当の友達になってください」

マサキ「友達……わいは……」


どごんっ!!
天井から2つの影が落ちてきた!
1つは人間サイズ、もう1つは巨大な生物の影
巨大な影はマサキの体を鷲掴みにして持ち上げた!

瑞希(あれは…ポケモン?)

???「マサキよ、貴様が言うように、しょせん貴様は独り…」

タケシ「そ、その声、どこかで…!」
シゲル「こいつ、まさか…っ!」

サカキ「いや、ただの無だ」

百合子「サカキ…っ!」

308 : 1   2019/09/05 01:44:48 ID:Wys.USF2J2

タケシ「サカキ、やはり生きてたのか!」

瑞希「あれがロケット団の…」

このみ「ボス…」

サカキ「久しいなこのみ、しぶとく生き残ったようだな」

このみ「…」ギリッ

百合子「どうして、ここに…」

サカキ「愚問だな。私欲のための我が組織を利用したこの男への制裁…ただそれだけだ」

サイドン「グウウッ!!」ミシッ
マサキ「ぐああああああああっ!!」

タケシ(なんて巨大なサイドンだ…いったいどんな育て方をしたらあれだけの…)

サカキ「マサキ…哀れな男だ。ミュウツーの存在を確立させたのは貴様の父の力、研究を進めることが出来たのも我が組織の技術を使ったからこそ、挙句の果てにはミュウツーの力を得て最強気取りか…貴様など他者の力を借りてようやく一人前になれた盗人にすぎない……貴様自身は何も持ち得ていない…無の存在だ!」

マサキ「っ!」

サカキ「仮初の力を得て満足しているようでは、頂には程遠い」

マサキ「だ、黙れ…」

サカキ「ふん…サイドン、握りつぶせ!」

サイドン「ぐごおおおおっ!!」
マサキ「あああああああっ!!」

百合子「マサキさん!!」

309 : 1   2019/09/05 01:51:03 ID:Wys.USF2J2

シゲル「カメックス!」ボンッ

サカキ「!?」

シゲル「“ハイドロポンプ”!!」

カメックス「!」ボシュウッ
サイドン「!?」

マサキ「…」バタッ

シゲル「フリーザー、マサキを助けろ!」

フリーザー「私に命令しないでくれるか…まあ、助けてはやるさ、美しくね」ヒョイッ

百合子「シゲルさん!!」

シゲル「おい勘違いすんなよ!マサキがどうなろうと知ったこっちゃないけどな…トレーナーのくせにポケモンに人殺しを命じる、こいつが気に入らねぇんだ!!」

サカキ「シゲル…確か君はオーキド博士の孫だったな…祖父譲りのポケモン愛と言ったところか、青いな」

シゲル「何!?」

サカキ「そんな甘さでは私の足元にも及ばないと言っているのだよ」
サイドン「…」ニヤッ

瑞希(苦手なタイプ攻撃をまともに受けて、あの余裕…)

サカキ「貴様たちに教えてやろう、真の最強というものをな」

サイドン「ぐごお…」ノシノシ

このみ(いけない、何か来る!)

サカキ「最強とは…己の持つ強い力に加え、いかなる強者をも従え、支配できる『王の資質』を持つもののことを言うのだ!」

その時、サイドンが拳を地面に振り下ろした!

サカキ「“じわれ”」

310 : 1   2019/09/05 01:56:32 ID:Wys.USF2J2

百合子「うわああっ!」

タケシ「嘘だろ!半壊してたとはいえ、たった一撃でビルに致命的なダメージを与えた!?」

サカキ「これが私のサイドン…私が鍛え上げた正真正銘の強大なパワーだ!」

百合子「こうなったらサカキ!私と勝負!」

瑞希「それは無理です、やめてください」キッパリ
タケシ「そうだ!手負いのお前じゃ1%も勝ち目なんてない!」

百合子「で、でもこの人は!」

サカキ「残念だが今は、お前と戦うつもりはない…先ほども言ったが、今回はマサキへの制裁が目的だったからな」

百合子「ぐぬぬ…」

サカキ「だが決着はつけるつもりだ…ここではない、我々の決戦に相応しい『あの地』でな」

シゲル「『あの地』だと!?」

サカキ「トキワシティに来るがいい!そこで決着をつけてやる…ロケット団の首領としてではなく、トキワジムのジムリーダーとしてな!」

311 : 1   2019/09/05 02:05:43 ID:Wys.USF2J2

百合子「トキワジムの!?」
シゲル「ジムリーダーだと!?」

サカキ「決戦は1か月後!その期間を過ぎた後、私はカントーを去るつもりだ!」

百合子「ということは…」

サカキ「我がグリーンバッジを手に入れる術を失うということだ」

シゲル(ポケモンリーグへの挑戦条件は『8つのジムバッジを持っていること』!もし、サカキを取り逃がすことになったら…)

サカキ「待っているぞ、チャレンジャーたちよ」

百合子「あ、待て!」

このみ「百合子ちゃん抑えて!今はボスのことよりもこのビルから脱出することを考えましょう!」

タケシ「といっても、ここは最上階だぞ!どうやって逃げる!?」

フリーザー「君たちを運んでいきたいのは山々だが、このみやそこの気絶している2人を運ぶので精いっぱいだ」

Pカチュウ「」
マサキ「」

瑞希「私のプテラはけつばんとの戦いでひんし状態……ピンチだぞ」

シゲル「…しょうがねぇ、ここは俺が――」スチャ

ぐらぐらぐら!

百合子「…嫌な予感が」
このみ「奇遇ね、私もよ」

ばぎっ!!

百合子「ああああああ足場がああああ!!」


うわあああああああああああああああああああ!!

312 : 1   2019/09/05 02:08:14 ID:Wys.USF2J2

このみ「美人薄命とはこのことね!」
百合子「私の魂は今、風と1つとなろうとしている…!」

タケシ「お前ら結構余裕だな!」ガビーン

瑞希「まままままままままままだあわわわわわわわわわわ」

タケシ「お前は表情は変わらないのに、言動で動揺が一目瞭然!」

フリーザー「しかし困ったものだな」

タケシ「って何で飛べるお前も一緒になって落ちてるんだよ!?」

フリーザー「協調性ってやつだ!」キラーン

タケシ「そんなのどうでもいいから、助けろよ!」

フリーザー「君たち、さっきから私に対して気軽に――」
このみ「フリーザー、皆を助けて!」

フリーザー「お安い御用だ!」バサッ

タケシ「こいつ…」ドヨーン

フリーザー「すまない!このみと半裸男を助けるのに精いっぱいだった!」

百合子「えええええええええええ!!」

瑞希「くぁwせdrftgyふじこlp;@」

百合子「ああ!瑞希さんがバグったー!」ガビーン

シゲル「行け、ピジョット!」ボンッ

ピジョット「!」バサッ
瑞希「助かりました……どきどきしたぞ」
Pカチュウ「」
マサキ「」

百合子「あのぉ!私とシゲルさんはどうやって助かれば!?」

シゲル「安心しろ!まだ『こいつ』がいる!」

313 : 1   2019/09/05 02:13:09 ID:Wys.USF2J2

~シルフカンパニー前~

社長「わしのシルフカンパニーがああああああああああああああ!!」

ナツメ「いったい何が起こっているの?」

サイキッカー「あ!」

ナツメ「どうしたの?」

サイキッカー「親方!空から女の子が!」

ナツメ「誰が親方!?」ガビーン

社長「ははは!見ろ!我が社がゴミのようだあ!!」

ナツメ「もうあなたたち黙ってて」ドヨーン


百合子「おーちーるうううううううううううううう!!」

シゲル「だから心配すんなって!」

ボンッ!
リザードン「グオオオオオオオオッ!!」

百合子「た、助かった…」

シゲル「助けてもらった借りは、これで返したぜ」ニヤッ

314 : 1   2019/09/05 02:13:26 ID:Wys.USF2J2

続く

315 : Pしゃん   2019/09/05 04:19:41 ID:OVZjTLfTGw

おつー、サカキさんパネェっす

316 : 1   2019/09/07 00:53:58 ID:iiYjnhhcZ6

~ヤマブキシティ~
シルフカンパニーでの死闘から一週間が経過した

Pカチュウ「暇だ…」

タケシ「安静にしてろよ、尻尾もようやくくっついてきたんだし大人しくしてるべきだ」

Pカチュウ「そうなんだけどな、逆に落ち着かなくって…。元の世界でも常に働いてたからさ、動いてないと違和感があるわけよ」

タケシ「お前、自分の労働環境改めろよ…」ドヨーン

瑞希「おはようございます、プロデューサー」

タケシ「来たか待ってたぞ」

Pカチュウ「ん?待ってたって?」

タケシ「瑞希がお前に栄養のある物を持ってくるって言ってたんだよ」

Pカチュウ「お、食べ物か?」

瑞希「はい、私のとっておきです」

ボンッ!
ラッキー「!」

瑞希「ラッキーの卵は栄養満点で美味しいと聞きます、ぜひ食べてください」

タケシ「わざわざセキチクまで行って捕まえてきたんだろ、よくやるな」

瑞希「いつもお世話になってるプロデューサーに恩返しです」

Pカチュウ「み、みずきぃ…」ジーン

瑞希「では、行きますよ」

ラッキー「…」テクテク

瑞希「“たまごうみ”」

ラッキー「…!」

おえっ!
げろげろ…!

ぼとっ!

タケシ「…」

Pカチュウ「…」

瑞希「どうぞ」

Pカチュウ「どうぞ…じゃない!!」

タケシ「俺の目の錯覚でなければこのラッキー、口から卵吐いてなかったか?」

瑞希「産みたてほやほやです」

Pカチュウ「ピッコロ大魔王!?」ガビーン

ラッキー「!」ガシッ

Pカチュウ「おい、無理やり口を開けるな!やめろ!せめて唾液は拭いてくれええええ!!」

タケシ「南無阿弥陀仏…」ガッショー

317 : 1   2019/09/07 01:00:16 ID:iiYjnhhcZ6

百合子「…私ようやく動けるようになったから、Pカチュウさんのお見舞いに来たんですが…」

Pカチュウ「」

このみ「気のせいかしら、白目向いて気絶しているように見えるわ」

ナツメ「へんじがない、ただのしかばねのようだ」

Pカチュウ「いや、生きてるからっ!」バッ

百合子「あ、起きた」

瑞希「すみません、私としたことが…せめて小さく切れば良かったです」

タケシ「そういう問題じゃないだろう」ドヨーン

百合子「私がいない間に面白いことしててずるいです!今度は私がいるときにお願いします!」プンプン

瑞希「はい」ペコリ

Pカチュウ「やだよ!!瑞希も!はいじゃないでしょ、はい、じゃ!!」ガビーン


シゲル「よう、相変わらず騒々しいじゃねぇか」ガチャ

わいわいがやがや

シゲル「あー…ごっほん!よう、元気そうじゃねぇ…」

わいわいがやがや

シゲル「か……って無視すんなあああああああ!!」

Pカチュウ「あ、いたのか!」

シゲル「いたわ!!人のこと無視しやがって!!」

瑞希「すみません、気づきませんでした」

シゲル「…」

ナツメ「ぼっちが言われて傷つくやつ」ボソッ

シゲル「誰がぼっちだ!!」

ナツメ「私もぼっち歴長いから、君の気持ちよくわかるわ」

シゲル「うるせぇ!一緒にすんな!」

ナツメ「がーん」

318 : 1   2019/09/07 01:04:54 ID:iiYjnhhcZ6

百合子「まあまあ!シゲルさんもこっちに来てお話ししましょうよ」

シゲル「断る!前にも言ったが俺はお前らとなれ合うつもりはねぇ!」

このみ「あら、それは残念ね」

シゲル「い、いやいや!別にこのみのことが嫌いとかそういうんじゃないぞ!むしろ好きだ!!」

ナツメ「…色んな意味で分かりやすいのね」

Pカチュウ「だろ?だからあいつをいじるの面白いんだ」ニッコリ


シゲル「とにかく!治ったんなら俺はもう行くぜ!」

Pカチュウ「…お前、俺たちが良くなるまで滞在してくれてたんだろ?ありがとうな」

シゲル「勘違いすんなよ!借りを返したかっただけだ!」

このみ「…やっぱり行くのね、トキワシティに」

シゲル「あぁ。サカキを倒しに行く」

百合子「じゃあ目的が一緒なんですから、私たちと一緒に行きましょうよ!」

シゲル「百合子、お前が夢を持っているように俺にも夢がある!俺は…ポケモンチャンピオンになるのが夢なんだ!その夢だけは誰にも譲りたくねぇ!!」

百合子「シゲルさん…」

シゲル「俺は行くぜ……アディオス!」

ガチャ!(開)

町民「うわ、雨だー!」
町民2「今年一番の大雨よー!!」

シゲル「……」

百合子「この雨じゃ、旅をするのは厳しいですね」

このみ「…ねぇ、もう一泊だけ、したら?」

シゲル「……」

ガチャ(閉)

シゲル「そうする」

319 : 1   2019/09/07 01:07:56 ID:iiYjnhhcZ6

翌日
~シルフカンパニー跡地~

タケシ「どうだ、瑞希」

瑞希「はい、転送装置は完全に壊れています」

タケシ「そうか」

瑞希「製作者のマサキさんは今だに意識が目覚めませんし、何より拘束されていますから今の我々にはどうすることも…」

タケシ「…残念だったな、もし装置が無事ならお前たち元の世界に帰れたのに」

瑞希「そうかもしれません……が、おそらく七尾さんはそれを良しとしないでしょう」

タケシ「どういうことだ?」

このみ「…百合子ちゃんは、見つけたのよ」スタスタ

瑞希「馬場さん、準備の方は?」

このみ「えぇ、いつでも出発できるわ」

タケシ「見つけた…何をだ?」

このみ「トップアイドルになるって言う本来の夢とは別の――」

瑞希「もう一つの夢、をです」

タケシ「…そうか」フッ

このみ「だから私たちも最後まで見届けるのよ!」

瑞希「それが仲間として、七尾さんにしてあげられることですから」

タケシ「仲間、か……なあ、お前らはマサキは改心したと思うか?」

瑞希「…それは分かりません、けど私は七尾さんの声が彼に届いたと信じています」

このみ「そうね、百合子ちゃんが言ってたように、今度会った時には本当のお友達になれていると良いわね」

瑞希「タケシさんは、どう思いますか?」

タケシ「俺か……俺も同じだよ。あいつは短い間だけど、一緒に行動を共にした仲間だったからな」

このみ「ならやっぱり、旅を続けるしかないわね。その答えもきっと旅の先にあるはずだから」

瑞希「では、そろそろ行きましょうか、七尾さんたちが待っています」

タケシ「だな!こうなったらとことんお前たちに着いてってやるさ!」

320 : 1   2019/09/07 01:13:23 ID:iiYjnhhcZ6

ナツメ「百合子、旅立つ前にこれを受け取ってほしいの」

百合子「プレゼントですか!開けてみても?」

ナツメ「えぇ、もちろん!」

ガサガサ
百合子「…スプーン?」

Pカチュウ(気のせいか、どこかで見たことあるような…)

ナツメ「えぇ、私の枕元にいつの間にか置いてあったスプーンよ」

Pカチュウ「めっちゃやばいやつだろそれ」ガビーン

ナツメ「大丈夫よ。確かに強い力がそれに込められているけど、悪いものではないわ。きっとあなたたちの助けになるはず!そんな予感がする!」

Pカチュウ「まあ、超能力者が言うんなら間違いないかもしれないな」

百合子「ありがとうナツメさん!大事にしますね!!」

ナツメ「百合子は私の大事な友達だから、あなたの無事を祈ってるわ」


このみ「2人とも、お待たせ!」

タケシ「それじゃい
瑞希「行きましょうか」
タケシ「って俺のセリフに被せるな!」ガビーン

ナツメ「元気でね、皆……後……」

百合子「?」

ナツメ「ありがとう!!」

百合子「ナツメさん…!」
瑞希「こちらこそお世話になりました」
タケシ「達者でな!」
このみ「また会いましょう!」
Pカチュウ「ゲームはほどほどにな!」

ナツメ「ふふ、うるさい」

321 : 1   2019/09/07 01:16:59 ID:iiYjnhhcZ6

~5番道路~

百合子「お待たせしましたーっ!」ビシッ

シゲル「何で付いてきてんのぉ!?」ガビーン

百合子「シゲルさん!私、元に世界に戻る前にやりたいことを見つけました!」

シゲル「…」

百合子「それはポケモンチャンピオンになること!私は私のポケモンたちと一緒に上を目指したいんです!」

シゲル「そうかよ、だったらなおのことお前らと一緒になんて…」

百合子「いやいや、同じ夢を志しているからと言って一緒にいちゃダメという決まりはないはずです!」

シゲル「はぁ?」

百合子「シゲルさんはなれ合いっていうかもしれませんが、仲良くなりたいって思う人と一緒にいることは悪いことではありませんよね?」

シゲル「…」スタスタ

百合子「あ…」シュン

シゲル「…トキワシティに着くまでだぞ」

百合子「シゲルさん…!」

シゲル「勘違いすんなよ!お前らの強さを知るにはそばにいた方が都合がいいって思っただけだ!!」

Pカチュウ「もうツンデレだな、シゲちゃ~~~~ん!」

シゲル「くっつくんじゃねぇ、気色悪い!」

百合子「それじゃ改めて、トキワシティにレッツゴー!」

シゲル「って、てめぇが仕切ってんじゃねぇ!!」

322 : 1   2019/09/07 01:17:17 ID:iiYjnhhcZ6

続く

323 : そなた   2019/09/07 10:09:08 ID:jkThGo9Sb2

おつー、しっぽってくっつくんだな…

324 : 1   2019/09/09 23:59:58 ID:37SIngyyvo

~シルフカンパニー跡地~

シバ「見事なまでに破壊されつくされているな」

カンナ「これじゃあ『あの男』の手がかりは掴めそうにないわね…」

キクコ「ZZZZzzz…」スースー

カンナ「ワタル、そっちはどう?」

ワタル「あぁ、風が吹いてやがる…闘争を呼び込む大いなる風がな…」

シバ「何!戦いが始まるのか!?」

カンナ「シバ、真に受けないで頂戴…こいつのいつもの病気よ」

ワタル「いつも言っているが、俺は中二病ではない…!俺は古来より、竜騎士<ドラゴンナイト>の宿命を背負った男だ!あんなにわかどもと一緒にされていては困る!俺の誇り高き魂は世界の深淵の中でも眩い光を放ち――」

カンナ「病気ね」キッパリ

シバ「いい病院を紹介してやるぞ!!」

ワタル「お、お前らぁ!」グヌヌ

キクコ「ZZZZzzz…」スースー

ワタル「…まあいいさ、調査の方は俺が引き受けよう」

カンナ「いったいどうするつもりよ?」

ワタル「『あの男』…サカキと対峙したあの娘に、コンタクトを取る…!サカキは言わずもがなだが、もしあの娘も危険な存在であるならば、オレが始末しなくてはいけなくなるだろうからな…」

カンナ「竜騎士として?」

ワタル「愚門だなカンナ!俺は竜騎士<ドラゴンナイト>である以前に、誇り高き「四天王」の1人よ!サカキ…そして異世界人たちと戦うことになったとしても、俺は負けはしないさ…ハーハハハハハハハハハ!!」

~5番道路~

百合子「はーっくしょん!!」

このみ「あら、風邪?」

百合子「風邪というより、風の導きかもしれませんね!世界より賜った『風の戦士』の名が新たなる騒乱の風を運んできて――」

Pカチュウ「静かにしなさい」ホッペムニー

百合子「ふ、ふえええええええ!」

325 : 1   2019/09/10 00:04:54 ID:hMEahpjUDM



瑞希「ここに2枚のカードがあり、その内の1枚が当たりです。さあ、どっちが当たりでしょう?見事正解すればサイコソーダをプレゼントします」

タケシ「俺は右を選ぶ!」

瑞希「はずれです」ペラッ

タケシ「ノオオオオオオオオオオオオオオ!!」

瑞希「なぜ負けたかは明日までに考えておいてください」ゴクゴク

シゲル「夜なのになんて喧しい連中だ」

Pカチュウ「そういうなって!お前も混ざって来いよ」

シゲル「断る!俺はこれから寝るんだよ!」

Pカチュウ「子供なのになんて冷めたやつだ」

シゲル「逆にお前ら、年上なのに落ち着きなさすぎ……なっ、このみ!」

このみ「…そこで私に話を振ったのは何でかしら?」ピキピキ

シゲル「変な大人に囲まれて、お前も苦労してんな!だけど、俺がいるからもう安心だぜ!多分俺の方がお前より年上だろうから、いつでも俺に頼ってくれ!」キラーン

このみ「あのね、ずっと言おうと思ってたけど、私はこの中で一番――」

シゲル「みなまで言うな!未来のチャンピオンとして…いや、一人の男として惚れた女は必ず守り通すぜ!」

このみ「話聞いて!!」ガビーン

Pカチュウ(面白いからまだ黙ってよっと)

このみ「プロデューサー、今『面白いから黙ってよっと』って顔してたわね!」

Pカチュウ「心を読んだんですか…っていや、違いますよ!」アタフタ

このみ「ムキー!全く!ここの男の子たちはほんとにもう!!」ポカポカ

Pカチュウ「いたた!殴らないでください!」

シゲル「いたっ!だ、だが俺はいま、『痴話げんか』というものを体感している!!」ハナジブー

326 : 1   2019/09/10 00:10:54 ID:hMEahpjUDM

百合子「ふぅ…いいお湯だなあ」

エグゼ「ドラム缶風呂もなかなか良さそうですねえ」

百合子「うん!私が出た後に入ってみたらいいよ!」

エグゼ「そうしたいのは山々ですが、システムエラー起こしちゃったら大変なんで」

百合子「あ、そ、そうなんだ…」

おしょう「…」

百合子「どうしたの?」

おしょう「!」プイッ

エグゼ「マスターの裸を見て恥ずかしいんですよきっと!」

百合子「え?」
おしょう「!?」

エグゼ「硬派だと思ってましたけど、やっぱり気になるんですね」
おしょう「!」ドスッ!
エグゼ「いったっ!!」

ユニー「…」フフッ

百合子「意識するとちょっと恥ずかしいなあ、おしょう一緒に入る?」

おしょう「!?」ドキッ

百合子「そんな反応されると私もますます照れてきちゃう…」

ガサガサ!

おしょう「!!」キッ
ユニー「!」バッ

エグゼ「敵ですか!もしくは野生のポケモン!?」
百合子「も、もしかしてのぞき…?」

ガサガサ!

百合子「ひえっ!」ビクッ

???「あっ、その表情いいですね!」

百合子「…え?その声」

そら「一枚、撮らせてください!」パシャ

百合子「あ、あなたはっ!」

327 : プロデューサー君   2019/09/10 01:29:56 ID:cNw.izt8IM

よし、いい子だ…その写真を差し出せば許してやるぞ

328 : プロデューサー殿   2019/09/10 07:29:49 ID:ldLDRobN8Q

早坂ぁあああ!!!

329 : 1   2019/09/19 00:47:28 ID:HsNCQzu.Ts

【番外編】

Pカチュウ「カモ助ェ!お前ガラル地方で進化するらしいな!」

おしょう「!?」

百合子「おめでとうおしょう!剣と盾が最高に風の戦士って感じだよ!」キラキラ

おしょう「…」フッ

Pカチュウ「でもさ…プッ…目つきがさ…ププッ…」

百合子「ダメですよ、Pカチュウさん…そこを言っちゃ…プッ!」

おしょう「…」バシッ

Pカチュウ「ひでぶっ!!」ハナジブー

おしょう「…!」フンッ



本編は19日更新予定
とりあえずおしょうにおめでとうを言いたかった

330 : 1   2019/09/19 00:57:12 ID:HsNCQzu.Ts

おしょうことカモネギの大活躍が見えるヤマブキジム編は>>9から!

331 : Pサン   2019/09/19 10:24:49 ID:KIRZAacVW2

本編でも進化するんですよね?ね?

332 : 1   2019/09/19 23:25:48 ID:HsNCQzu.Ts

思わぬ人物と遭遇した百合子は、仲間たちの元へと戻ったのだった

シゲル「で、誰だこいつ?」

早坂「早坂そら!カメラマンをやっているものです!」

タケシ「やっぱりこの人もお前らの関係者か?」

このみ「ええ、私たちの元いた世界で縁のある人よ」

瑞希「早坂さんはどうしてこの世界に?」

早坂「目の前が突然光りだしたかと思ったら、気づいたらこっちに来ていたんですよ」

瑞希「転送装置で飛ばされたんでしょうか?」

Pカチュウ「あるいは別の理由か…」

このみ「どういうこと?」

Pカチュウ「マサキが言ってたけど、転送装置で呼び出されたのは俺と百合子だけらしいんだ」

瑞希「つまり、馬場さんと私、そして早坂さんは別のきっかけがあるということになりますね」

Pカチュウ「そういうことになるな……」

早坂「…」

Pカチュウ「ど、どうしました?」

早坂「ぴ、ピカチュウがしゃべってる!?」ガビーン

百合子「そのリアクション、久々に見ましたね」

このみ「みんな順応力高すぎなのよ」

Pカチュウ「驚くのも無理はありません。私、こういうものです」(名刺を差し出す)

早坂「え!?765のプロデューサーさん!?どうしてこんなお姿に!?」

Pカチュウ「まあ、色々とありまして…早坂さんもお変わりなくなによりです」

早坂「いえいえこちらこそ」

Pカチュウ「いえいえいえこちらこそ」

タケシ「とりあえずビジネストークはここまでにしておこうか」

333 : 1   2019/09/19 23:54:07 ID:HsNCQzu.Ts

百合子「ところで早坂さんはこっちの世界で何をしていたんですか?」

早坂「私もあなたたちと同じような感じで、オーキド博士に頼まれてこの世界を冒険していましたよ」

百合子「私たちは半ば強引に志願したんですけどね!」

Pカチュウ「そうだな!」

タケシ「おい」ドヨーン

このみ「でも、一人で大変だったでしょう?」

早坂「ふふ、大丈夫です。私にはこの子がいますから!」スリスリ

シゲル「か、カメラにスリスリしてやがる…」ドンビキ

早坂「最初は冒険なんてできるのかと不安がありました…それも未知の世界での冒険…!知り合いも誰もいない、孤独との闘い!けど、私は苦労と努力を重ね、成果を出してきました!」

このみ「苦労、したのね…!」ウルウル

早坂「でも今では、ポケモンアイランドでは名の知れたカメラマンとなりましたよ!」

Pカチュウ「それ、ポケモンはポケモンでも、ポケモンスナップの話!!」ガビーン

百合子「ということは、ポケモンの写真がたくさんあるんですか?ぜひ見てみたいです!」

早坂「どうぞ!いい表情の写真がたくさんありますよ!」バッ

タケシ「確かに、ポケモンたちの活き活きとした様子がよく撮れてる」

シゲル「にしても、よくこれだけ至近距離で撮れるもんだな。気づかれて逃げられるだろ普通」

早坂「カメラマンたるもの、ステルス能力の一つや二つ習得していないと務まりませんからね!大事なのは自然体を撮ることですから!」

シゲル「お前は忍者か!!」ガビーン

334 : 1   2019/09/19 23:59:51 ID:HsNCQzu.Ts

早坂「ストライクやエレブー、コイキングやリザードの進化する瞬間、ポケモンを模った風景、そしてミュウ!色々と写真に収めることが出来ました!」

このみ「へぇ……ん?んん!?」

百合子「…今、さらっと凄いこと言ってませんでした?」

早坂「私何かやっちゃいました?」シレッ

Pカチュウ「そこで異世界感出さなくていいですって!!」ガビーン

瑞希「ミュウの写真を収めた、と仰っていませんでしたか?」

早坂「あっ!そのことですか!はい、ばっちりいい表情で撮れました!」バッ

このみ「これが…幻のポケモン・ミュウ…!」

シゲル「まじかよ…」

百合子「私たちはいま、伝説を目撃している!」ワクワク

早坂「もしかしてミュウを探していたんですか?」

Pカチュウ「いや、ミュウ関係でちょっとした因縁がつい最近ありまして…」

早坂「よければこれ差し上げます」

百合子「え!いいんですか!」

早坂「どうせ何枚も撮ってますからね」ピラピラッ

タケシ「希少価値が薄れるなあ」ドヨーン

335 : 1   2019/09/20 00:28:36 ID:vRcNS4Axzg

早坂「それじゃあ私はそろそろ行きますね」

百合子「え!?行っちゃうんですか?」

Pカチュウ「良かったら俺たちと一緒に行きませんか?」

早坂「嬉しい申し出ですけど、私はやっぱり写真を撮っている方が性に合っているので」

このみ「残念ね」

百合子「もし元の世界に戻れる方法が分かったら、すぐに連絡しますね!」

瑞希「では、話もまとまったことで私から少々提案が」

タケシ「どうした急に?」

瑞希「せっかくですから、皆さんで写真を撮りませんか?」

百合子「それいいですね!」

早坂「そうと決まれば、全力で最高の写真を撮らせていただきます!」

336 : 1   2019/09/20 00:28:55 ID:vRcNS4Axzg

百合子「皆で写真なんて何だかテンション上がってきますね!」
瑞希「私もワクワクしてきました……ワクワク」
Pカチュウ「早坂さんも入りましょうよ」
早坂「いえいえ、私はあくまでもカメラマンですから!」
タケシ「このみは前に出た方がいいな」
このみ「それって私が小さいって……まあいいわ」
シゲル「このみの隣はキープするぜェ!!」

フリーザー「美しく撮ってくれたまえ」キラーン
Pカチュウ「うわっ、なんでお前勝手に出てきてんの!?」
このみ「いや、それを言うなら…」

おしょう「…」フッ
エグゼ「ボクの勇姿をしっかり収めてくださいね!!!!!」
ガラガラ「!」ビクッ
コダック「……」
わいわいがやがや

Pカチュウ「全員の手持ちが揃うとやっぱり圧巻だな」

百合子「…」

Pカチュウ「どうしたんだ?」

百合子「この世界に来た頃は、私とPカチュウさんだけだったのに、気づいたらこんなにたくさんの仲間が出来て……そう思うとなんだか改めて嬉しくなっちゃって…!」

Pカチュウ「…旅が終わった頃には、このひとときも大切な思い出になるんだろうな」

百合子「…そうですね」

早坂「それじゃあ行きますよ!ハイチーズ!!」

337 : 1   2019/09/20 00:41:40 ID:vRcNS4Axzg

翌日

Pカチュウ「…あーよく寝た!」

瑞希「…」
このみ「…」
タケシ「…」

Pカチュウ「あれ、どうしたんだ?そんな真剣な顔で写真を眺めて…」

瑞希「プロデューサー、とりあえずこれを見てください」

Pカチュウ「見たところ何の変哲もない写真に見えるけど?」

タケシ「百合子の後ろの辺りを見てみろ」

Pカチュウ「……あ」

このみ「見えるでしょ?透明なモヤモヤしたものが百合子ちゃんの後ろにあるのが…」

Pカチュウ「こ、これって心霊…」

タケシ「言うな!」ブルブル

このみ「とりあえずこれは百合子ちゃんには内緒にしておきましょう」

瑞希「その方がいいですね」


百合子「…ZZzzzz」


スプーン<……カタッ

338 : 箱デューサー   2019/09/20 06:56:48 ID:Ebe0KkKkRk

おや?スプーンのようすが…?

339 : 1   2019/10/02 18:32:07 ID:L4pCENfU2c

森の中で食料調達中の百合子とPカチュウ

百合子「皆さんだけずるいですよ!どうして写真見せてくれないんですか?」プンプン

Pカチュウ「い、いやあれさ!ピンぼけしててさ!とても見られるものじゃなかったんだよ!!」

百合子「むむむー怪しい…」

Pカチュウ「今度早坂さんに会ったらまた撮ってもらおうな!」

百合子「…はい」

Pカチュウ(流石に百合子に心霊写真見せるわけにはいかないからなあ…)

百合子「そういえば、トキワシティまで後どれくらいなんでしょうか?」

Pカチュウ「…あと二日って所かな。明日にはトキワの森に入れそうだ」

百合子「サカキとの戦いまであと1か月…みっちり修行をしないとですね!」

Pカチュウ「……」

百合子「Pカチュウさん、どうしたんですか?」

Pカチュウ「…実はな百合子…」

百合子「はい」

Pカチュウ「俺は今、でんきわざを出すことが出来ないんだ」

百合子「え!?」

Pカチュウ「ヤマブキシティでマサキを倒すのに体内の電気エネルギーを全て消費してしまったんだ…治療が終わって身体が治っても、電気エネルギーばかりはどうしようもなかった」

百合子「そんな…」

Pカチュウ「だからごめん!俺はしばらく戦力にはなれない…」ギリッ

百合子「Pカチュウさん……」

???「今は力を失っていても――」

Pカチュウ「!?」
百合子「声!どこから!?」

???「戦う意志さえあれば何度でも立ち上がれる――」

百合子「近くから聞こえてるのに、姿が、見えない!」

Pカチュウ「百合子!上!!木の所に!!」

百合子「…」チラッ

ワタル「それが戦士だ!」キリッ

百合子「超重要人物っぽい人が木の枝に引っかかってぶら下がってるううう!!」ガビーン

340 : 1   2019/10/02 18:41:22 ID:L4pCENfU2c

百合子「誰ですかあなた!」

ワタル「ふっ、名乗るほどのものではない、ワタルと言うポケモントレーナー、それだけの存在さ…」

Pカチュウ「思いっきり名乗ってるし!」

百合子「そのワタルさんがどうして木に引っかかってるんですか?」

ワタル「ポケモンで空を飛んでいてな、かっこよく着地しようとしたらこうなってしまったわけさ!ハハハハハ!!」

Pカチュウ(うわあ…)ドンビキ

ワタル「だから俺を下ろしてくれお願いします」

百合子「どうしましょうか?」

Pカチュウ「変人ではあるけど、悪党ではなさそうだし、助けてやろう。けど、すぐに逃げような。こんな変人と関わり合いになりたくないから」


ワタル「礼を言うぞ」

Pカチュウ「じゃあ俺たち先を急いでるから…」

ワタル「まあ待て!礼と言ってはなんだが、俺のイケメンプロマイド写真をやろう!」

Pカチュウ「いや、いらないから」

ワタル「では俺のサインもくれてやるぞ!」キュッキュッ

Pカチュウ「俺の顔に書くなあああ!」ガビーン

341 : 1   2019/10/02 18:45:35 ID:L4pCENfU2c

ワタル「何故断る!この竜騎士<ドラゴンナイト>の異名を持つ俺のサインだぞ…!」

百合子「…!」ピクッ
Pカチュウ「竜騎士って…」

ワタル「戦いの宿命を背負った男、深淵を打ち払う聖なる光を司る者」

Pカチュウ「知らんわ!」

ワタル「話の通じない奴め」ヤレヤレ

Pカチュウ「ちゃんと通じるように話せよ」

百合子「戦いの宿命…それは悲しく、切ない…魂に刻まれた運命の道しるべ…」

ワタル「!?…女、名を聞こう」

百合子「百合子…七尾、百合子…」

ワタル「二つ名は?」

百合子「風の戦士、もしくはlilyknight」

ワタル「ということは、属性は…」

百合子「風」

ワタル「…」
百合子「…」

ガシッ!
2人は固い握手を交わした!

Pカチュウ(何か意気投合しちゃったああああああああああああああ!!)

百合子「この人絶対いい人ですよ!!」

Pカチュウ「嘘だろ!こいつただの変人マントマンだぞ!!」

ワタル「百合子、見どころのある奴だ、気に入った!」

百合子「あなたこそ!なかなかのセンスの持ち主と見ました!あっちで語り合いましょう!私の仲間…風の戦士たちを紹介します!」

ワタル「頼む!」

スタスタスタ…

Pカチュウ「どうしてこうなった……にしても、ワタル、か…どこかで聞いたことがあるような…」

342 : おやぶん   2019/10/02 21:30:33 ID:5fwFGCxBBo

ポケモン世界の食料事情って謎だよな、あの世界の肉って…。

343 : 1   2019/10/04 00:54:17 ID:Rlb.vuE5CQ

百合子「紹介します!さっき出会ったばかりの…」

ワタル「ワタルだ、人は俺のことを竜騎士<ドラゴンナイト>と呼ぶ!」

タケシ「…は?」
このみ「え?な、なんて?」

Pカチュウ「当然その反応になるよな…」

百合子「どうしたんですか皆さん!何だかノリが悪いですよ!」

ワタル「おそらく、俺の発するオーラに当てられたのだろう…『これ』は『力』を持たないものには強すぎる…」

百合子「なるほど!」

このみ「また随分と個性的な人が現れたわね…」

ワタル「褒めてくれるな」

このみ「褒めてないわよ!?」

ワタル「うっ!!」ドサッ

百合子「どうしたんですか!急に腕を押さえて!」

ワタル「すまない、昔邪竜をこの右腕に封印してな…たまに力が弱まるんだ……くっ!沈まれ俺の右腕…!!」

百合子「お…おお!凄い…ファンタジーだ…!」キラキラ

Pカチュウ「…」
タケシ「…」
シゲル「…」
もはやツッコむ気力も失った三人

344 : 1   2019/10/04 01:02:20 ID:Rlb.vuE5CQ

このみ「百合子ちゃん!今すぐ元の場所に戻してきなさい!」

ワタル「人を野良犬扱いするなー!」ガビーン

瑞希「まあまあ馬場さん、落ち着いてください」ドードー

このみ「瑞希ちゃん、だけど私放っておけないわ!この人、明らかに変人よ!常時半裸のタケシくんがまともに見えるくらいやばいのよ!」

タケシ「いい加減泣くぞ俺」

瑞希「ワタルさん、あなた四天王の1人ですね」

このみ「え!?」
シゲル「ええ!?」
Pカチュウ「えええ!?」
タケシ「ええええ!?」
百合子「えええええ!!?」

ワタル「ほう、何故分かった」ゴゴゴゴゴ

瑞希「答えは単純です」

ワタル「ならばお手並み拝見と行こうか!名探偵様の推理ショーを!!」バッ

ざわ・・・ざわ・・・

瑞希「プロデューサーの顔に書いてあるサインにはっきり書いてあるからです」


四天王ワタル!参上!!


百合子「……あ、本当だ」

ワタル「…」
瑞希「…」

ワタル「見事な推理だ!褒めてやるぞ女ァ!!」

瑞希「それほどでもありません……えっへん」

このみ「推理どこよぉ!?」ガビーン

345 : 1   2019/10/04 01:20:29 ID:Rlb.vuE5CQ

シゲル「こいつが四天王…伝説とまで言われたカントー最強の4人の内の1人…!俺が倒すべき相手…!」

タケシ「こんな変人マントが…」

Pカチュウ「思い出した…そうだ、ワタルって四天王…」

百合子「凄いです!ワタルさんがあの四天王だったなんて!」

ワタル「やれやれ、一般人にはあまり知られたくなかったんだけどな」

このみ「で、その四天王がどうしてここに?」

ワタル「ある男を探していてな」

瑞希「ある男、ですか」

ワタル「あぁ、お前たちもよく知っている人物…お前たちが追っているあの男…」

百合子「ま、まさか…!」

ワタル「ロケット団の首領・サカキ!俺たちの目的は奴を倒し、拘束すること!!」

百合子「サカキを倒す!?」

ワタル「俺たち四天王のもう一つの顔でな、悪のポケモントレーナーを始末して回っている…サカキは一級犯罪者、その正体はずっと謎に包まれていたが、最近奴がトキワジムのジムリーダーであることが分かった」

タケシ「それであんたはサカキと接触しようとここに?」

ワタル「それもあるが…お前たちとの接触も俺の目的の1つなのだ」

百合子「私たちとですか!?」

ワタル「お前たちのことは知っているぞ!七尾百合子、喋るピカチュウ、それにちっちゃい少女と名探偵、お前たちは異世界から来たらしいじゃないか」

Pカチュウ「へぇ、流石の情報網ってところだな」

ワタル「よその世界から来たお前たちが…この世界に騒乱をまき散らす種となりえる者であるならば、俺はお前たちを始末するつもりだった」

百合子「し、始末って…!」

ワタル「すなわちお前たちの殲滅」ニヤッ

346 :   2019/10/04 01:20:39 ID:Rlb.vuE5CQ

続く

347 : 師匠   2019/10/04 12:57:28 ID:0dUkqsVjeg

SSRを出さないカメラマンは捕まえて欲しいです。

348 : 1   2019/10/06 23:55:35 ID:QUZB2ZvR6o

このみ「つまり私たちの敵!?」

瑞希「…」カチッ

ワタル「話は最後まで聞け……俺の考えは、お前たちと直接会ってから判断するつもりだ
った…そしてその結果、お前たちはこの世界に害をなす存在ではない、と判断した」

瑞希「その考えに至った理由は何なのでしょうか?」

ワタル「それはこの百合子!いや、風の戦士!同じ志を持つものに悪党はいないと思った
のだ!敵?否!お前は我が盟友だ!!」

百合子「えへへ、なんだか照れますね」テレテレ

他一同ズッコケる

瑞希「…何はともあれ、四天王を敵に回さなくて安心しました」

このみ「そうね、この人あんな感じだけど、一応この地方最強の1人なんでしょう?」

シゲル「そのはず…なんだけどな…」ドヨーン

ワタル「俺はお前たちとは争わないし、危害を加えるつもりはない。安心するがいい!ハ
ーハハハハ!」

百合子「四天王が味方側にいるなんて、心強いですね」

シゲル「おいちょっと待て!さっきの話を聞く限りだと、あんたはサカキを倒すつもりで
ここに来たわけだろ?」

ワタル「その通りだ!とんがり頭の少年!」

Pカチュウ&タケシ(お前も人のこと言えた髪型かよ…)ドヨーン

シゲル「ふざけんな!サカキを倒すのはこの俺様だ!!部外者は引っ込んでろ!!」

百合子「ちょっと待ってください!倒すという点でいうなら私だって!」

ワタル「お前たちに勝てる見込みがあるのか?」

百合子「え…!?」
シゲル「なんだとぉ!!」

349 : 1   2019/10/07 00:12:39 ID:4LqkIpWwrI

ワタル「トキワジムのジムリーダーは代々、高いトレーナー能力を持つものだけが就任を
許される。奴は歴代でも最強のトキワジムリーダーだ!何故なら奴が就任してから一度も
ジム戦で勝てたトレーナーがいないからだ!」

百合子「つまり、完全無敗…」ゾワッ

このみ「確かに、ボスが負けたって話は聞いたことがないわ」

タケシ「だ、だけどでも俺たちはタマムシでサカキを倒しただろ!」

Pカチュウ「あれはサカキ1人に対して俺たち全員で立ち向かっていったのと地下アジトが崩れ始めて勝負が中断したこと、何よりサカキが手を抜いていたからこそのあの結果だ…とても勝ったと言える試合じゃなかった」

タケシ「そ、そうだな…もしあのまま続けていたらどうなっていたか分からなかった」

ワタル「はっきり言ってお前たちには荷が重すぎる、ここは俺に任せておけ」

百合子「すみませんけど、そう言われて引き下がれませんよ」

このみ「百合子ちゃん…」

百合子「タケシさんから始まり、カスミさん、マチスさん、エリカさん、ナツメさん、キ
ョウさん、カツラさん…!この世界に来てから今日まで、ジムリーダーの皆さんと戦い続
けてきました!ここで引き下がったら、今まで戦ってきた皆さんに申し訳がありません!」

Pカチュウ「そうだな!サカキを素通りしたらチャンピオンなんて夢のまた夢だもんな!」

ワタル「…ならば盟友に今一度問おう!お前はサカキを倒せるのか!」

百合子「たとえ負けたって何度でも挑みます!「負けを認めない」のが必勝の一歩ですか
ら!ですよね、Pカチュウさん!」

Pカチュウ「ああ!!」

350 : 1   2019/10/07 00:24:06 ID:4LqkIpWwrI

ワタル「どうやら意志は固いようだな」

百合子「はい!」

シゲル「俺もやるぜ百合子!」

百合子「シゲルさん!」

シゲル「サカキは俺にとっても敵だ!何よりこいつを倒して四天王…お前たちへの挑戦権を得る!」

ワタル「サカキだけではなく、俺たちをも倒すと?」

シゲル「おお!俺は未来のポケモンチャンピオンになる男だ!覚えておけ!!」

ワタル「ふっ、お前たちの執念と野心!実に気に入った!!」

百合子「じゃあ!」

ワタル「やりたいようにやるがいい!ただし、俺が無理だと判断したら、その時は俺がお前たちの尻ぬぐいをしてやる!感謝するがいい!!」

シゲル「それはいらないお世話になるだろうな!」

Pカチュウ「頑張ろうな、百合子!」

百合子「はい!!」

瑞希「あのワタルさん、1ついいでしょうか」

ワタル「どうした名探偵?」

瑞希「あなたたちの目的に関してよく理解しました。ですが、それを一般トレーナーである私たちに話しても良かったのですか?」

ワタル「…」
瑞希「…」

ワタル「あ、これ言っちゃいけなかったんだ!すまん!聞かなかったことにしてくれ!!」

一同(ええええええええええええええええええええええええ!!)

351 : 1   2019/10/07 00:38:16 ID:4LqkIpWwrI

翌日

百合子「シルフ、“りゅうのいかり”!」

シルフ「!!」バッ

百合子「トキワジム挑戦までまだ3か月近く残ってる!それまで特訓して強くならないと!」

Pカチュウ「この期間で俺もエネルギーの回復をしないと!」

ワタル「お前たち!特訓とはいい心がけだぞ!」

百合子「ワタルさん!」

ワタル「ほう、これが百合子のポケモンたちか!ふむ、なかなか鍛えられているな…数多の修羅を乗り越えてきたものの眼をしている」

百合子「えへへへ」

ワタル「…このハクリュー、通常より大きい体をしているな。進化前はよく食べて栄養を取っていたのだろう」

シルフ「!?」

百合子「凄い!当たってる!」

Pカチュウ「見ただけでそんなことが分かるのか?」

ワタル「ドラゴンのことなら、何でもわかる!何故ならそう!俺は竜騎士<ドラゴンナイト>だからだ!!」ドヤァ

Pカチュウ「耳元で騒ぐな!」

ワタル「…しかし百合子よ、お前はまだこのハクリューの力を使いこなせていないな?」

百合子「え!?」

352 : 1   2019/10/07 00:41:25 ID:4LqkIpWwrI

ワタル「わざのキレが弱い、お前もそうだが、ハクリュー自身も力の入れどころを理解していない様子だ…体つきから見ても、進化したのはここ最近のようだから無理もないだろうが」

百合子「う…それも当たりです」シュン

ワタル「だが安心しろ!この俺が決戦の日までお前たちを鍛えてやる!」

百合子「ほ、本当ですか?」

Pカチュウ「何を企んでるんだ?」

ワタル「人聞きの悪い奴だ、俺はただ盟友のためにと思っただけだ」

Pカチュウ「ほんとかよ…」

ワタル「どうやら、俺はお前からあまり信用されていないらしいな。すまんな、俺がお前よりイケメンだから嫉妬させてしまって…」

Pカチュウ「そんなんじゃないってーの!」イラッ

ワタル(百合子がサカキを倒せるとしたら、その可能性を握っているのはおそらくこのハクリュー…、少しでも奴といい勝負をさせるためなら俺の惜しみなく協力するさ…)

百合子「頑張ろうね、シルフ!」
シルフ「!」コクコク

ワタル(俺もこの眼で直に見てみたいのさ…!異世界から来たポケモントレーナーの持つ可能性、その全力ってやつを…)ニヤッ

353 : 1   2019/10/07 00:47:17 ID:4LqkIpWwrI

続く

カモネギに次いで、ポニータも姿を変えて剣盾に登場するそうで
百合子PTの活躍、いいぞ

354 : プロデューサーさま   2019/10/07 01:28:29 ID:R9RCU7usJI

ゲーム基準にすると百合子の手持ちはサカキと相性悪くてなぁ
つむぎで全抜き狙うかって状態

355 : 1   2019/10/09 21:53:42 ID:nPYb.UXB0.

一方その頃

瑞希「プテラ、そのまま上昇」

シゲル「先回りだ、リザードン!」

リザードン「!」ガシッ
プテラ「!?」

シゲル「いいぞ!プテラの頭を掴んで、そのままイワークに投げつけろ!」

イワーク「!?」ドゴッ
タケシ「イワーク!!」

瑞希「ここまで、ですね」

タケシ「2人を相手にして、流石の強さだな」

シゲル「いや、まだまだだ」

タケシ「俺に言わせれば、その歳で十分の実力だとは思うけどな」

シゲル「足りないんだ…!俺はもっと強くなりたいだ」

瑞希「シゲルさんの夢は、確かポケモンチャンピオンになることでしたね」

シゲル「そうさ!だから、次のジム戦に負けるわけにはいかねぇんだ!サカキやワタル相手に渡り合うことが出来なければ、俺はこの先、世界最強を名乗れない!それに…」

瑞希「それに?」

シゲル「い、いや、何でもねぇ!とにかくだ!お前らには感謝してるぜ!練習相手になってくれてよ!」

タケシ「気にするな、俺たちもできるだけのサポートはしたいと思っていたからな」

瑞希「でも何故馬場さんには声をかけなかったんですか?」

シゲル「ば、バカやろぉ!このみに迷惑はかけられねぇだろうが!」

タケシ「あ、そ、そうか…」

シゲル「それによ、惚れた相手には弱みを見せたくねぇっていうか…」

このみ「え?何の話かしら?」バッ

シゲル「どっしえええええええ!!」ビクッ

瑞希「馬場さんどうしたんですか?」

このみ「お昼ご飯が出来たから呼びに来たんだけど…本当に何かあったの?」

タケシ「大丈夫だ、問題ない」

瑞希「とりあえずお昼にしましょう」

356 : 1   2019/10/09 22:01:07 ID:nPYb.UXB0.

百合子「美味しい~」

シゲル「い゛き゛て゛て゛よ゛か゛っ゛だ゛!!」バクバク

タケシ「泣くか食うかどっちかにしろよ…」

Pカチュウ「このみさんの手料理本当美味しいです、毎日食べたいくらいですよ」

このみ「そう?嬉しくって何だか照れちゃうわね」///

シゲル「はいはいはい!俺も俺も!!」グイッ

ワタル「…」スッ

タケシ「あっ!お前俺の分横取りするな!」

ワタル「すまん、この封じられた左腕が勝手に…!し、静まれ…!」

タケシ「この間は右腕って言ってたよな!?」

Pカチュウ「うまいうまい!」ガツガツ

このみ「どんどん食べてちょうだいね♪」

シゲル「このっ!」バッ

Pカチュウ「あっ!俺のだぞ!!」

シゲル「へんっ!てめぇはその辺のどんぐりでも食ってろ!!」バクバク

Pカチュウ「やろう!シゲロウ!」ボカボカ

シゲル「シゲルだあああああ!!」ボカボカ

このみ「男子は元気ね~」モグモグ

瑞希「皆さん、落ち着いてください」モグモグ

百合子(瑞希さん、ちゃっかり自分の分はキープしてる)

このみ「百合子ちゃん、スープはいかが?」

百合子「いただきます!えーと、スプーンはもらったやつを使おうかな」

スプーン<ぴくっ
百合子(え!体が勝手に!)

タケシ「百合子!お前まで俺の分横取りするのか!」

百合子「え!いや、違うんです!このスプーン持ったら勝手に腕が動いて!」

タケシ「ワタルのネタ真似したって誤魔化されないぞ!」

ワタル「ネタではない!断じてだ!俺の腕には禁じられし力が封じられててだな!」グイッ

このみ「あなたたち、静かにしなさい…!」ゴゴゴゴゴ

男たち「あ、はい…」

百合子「な、何で私までー!」

瑞希「おいしい…」モグモグ

357 : 1   2019/10/09 22:16:39 ID:nPYb.UXB0.

タケシ「シゲル、皿は洗い終わったか?」

シゲル「ああ……ったく!お前らのペースに乗るとロクなことがねえ!」

タケシ「まあそう言うなって、慣れれば楽しいものだ」

シゲル「慣れたくねえ…」

タケシ「にしても百合子め、俺が大事にとっておいた料理をこのスプーンで……ん?」

シゲル「どうした?」

タケシ「いや、スプーンに名前が彫ってあったのを見つけた」

シゲル「名前?」

タケシ「ああ……R…E…I…K…A……REIKA?ん、誰だ?」

シゲル「んなことどうでもいいだろ!それよりこれ終わらせてトレーニングの続きやろうぜ!」

タケシ「あ、ああ!そうだな……」


このみ「百合子ちゃん」

百合子「あれ?このみさん!どうしたんですか?」

このみ「ちょっといいかしら…」

百合子「も、もしかしてさっきのことで?」

このみ「違うわ!そのことじゃなくて…ちょっと大事な話を、ね…」

百合子「?」



ワタル(いいぞ百合子…もっとだ…!もっと鍛え上げてやる…!)



瑞希「――というわけです」

シゲル「けっ!言われなくてもやってやらあ!!」



百合子「このみさん…」

このみ「だからお願い!百合子ちゃん!!」



Pカチュウ(俺は今回のバトルに参加することはできない…けど、休んでる暇はない!俺も今できることを精いっぱいやるんだ!!)

タケシ「はい!サイドチェストオオオオオオオオオオオオ!!」

Pカチュウ「って!人がシリアスな心情の時に、横で筋トレすんな!!」



一行は打倒サカキのため、動き出す
その中で様々な想いが交錯し、

そして、いよいよ決戦の日に!

358 : 1   2019/10/09 22:16:53 ID:nPYb.UXB0.

続く!

359 : 1   2019/10/14 01:26:09 ID:Vi0az23Oa2

~トキワシティ~

Pカチュウ「ついにここまで来たな」

百合子「ちょっと緊張してきました」

このみ「落ち着いて深呼吸よ!ひーひーふー!」

百合子「ひーひーふー」

Pカチュウ「使いどころ違う!」

百合子「…い、行きましょうか」

シゲル「ああ」

がちゃ!

瑞希「誰もいませんね」

タケシ「ま、まさか俺たちに恐れをなして逃げ出した…?」

Pカチュウ「そんな小物だったらどれだけ良かったか」


サカキ「ようこそトキワジムへ」


百合子「サカキ!!」

Pカチュウ「現れたな!」

このみ「ボス…」

サカキ「臆病風に吹かれて逃げ出すかと思っていたが、その度胸褒めてやろう」

シゲル「誰が逃げ出すかよ!!」

百合子「お互いここで決着をつけるとき!今度こそあなたを倒してみせる!」

サカキ「その減らず口が最後までたたけるといいのだがな」

ワタル「貴様こそ、いつまでも余裕でいられると思ったら大間違いだ」

サカキ「招かれざる客…四天王というものはよほど暇と見える」

ワタル「トキワジムのジムリーダーに俺の存在を知っていてもらえるとは光栄だな……いや、ロケット団の首領、と訂正した方がいいかな?」

サカキ「…私を倒すつもりか?」

ワタル「そう思っていたところだがな!お前を倒すのは俺ではない!このルーキーたちがお前を倒す!!」

サカキ「ほう」

このみ「2人の実力を過去と一緒だと思ったら大間違いよ!」

サカキ「すっかり正義が板についているようだな、裏切り者」

このみ「っ!」

サカキ「何を吠えようが、この世界においてお前はこちら側の人間だ…自分が何をしてきたか、忘れたわけではあるまい?」

このみ「…」

360 : 1   2019/10/14 01:32:23 ID:Vi0az23Oa2

瑞希「いいえ、馬場さんはあなたとは違います」

サカキ「シルフカンパニーで見た顔だな」

瑞希「初めまして、真壁瑞希です」

サカキ「瑞希、私はこのみと話しているんだ、口を挟まないでくれたまえ」

瑞希「いいえ、仲間が言いたい放題されているところを黙っていられません」

このみ「瑞希ちゃん…」

瑞希「私は途中加入なもので詳しい所分かってはいませんが、ロケット団に加担し、悪事を働いてことは聞いています、許されないこともしてきたのかもしれません…ですが馬場さんがその件に関して悔いていることは分かります。あなたのように平然と悪事を働く人とは違います」

ボンッ!
フリーザー「その通りだ瑞希!!」

百合子「なんか勝手に出てきた!」ガビーン

このみ「フリーザー!」

フリーザー「このみは私の主人…主人が過去に罪を犯したのならば、私も共にそれを償おう!美しく、な!!」

ワタル「…」チラッ

サカキ「ポケモン風情が出しゃばってくるとはな…」

フリーザー「覚えておけ!人間とポケモンの信頼関係の強さを!!そこの見知らぬ男よ、君もそう思うだろ!」

ワタル「うるさああああい!俺に話しかけんなァ!!」クワッ

フリーザー「えええええええええええええええええ」ガーン

ワタル「俺は氷ポケモンが大っ嫌いなんだ!分かったら俺のそばに近づくな鳥野郎!!」ペッ

フリーザー「あ…あぁ…」(遠い目)

Pカチュウ(人間とポケモンの信頼関係とはいったい)ドヨーン

361 : 1   2019/10/14 01:35:49 ID:Vi0az23Oa2

瑞希「とにかくです、馬場さんへのこれ以上の侮辱は私が許しません」

このみ「ありがとう、瑞希ちゃん……後、フリーザーも」

サカキ「相も変わらず茶番か」

このみ「ボス、私はずっと後悔してきたわ。百合子ちゃんたちと行動を共にするようになってからも、どこか私は皆とは違う世界にいるような感覚だった」

サカキ「その通りだ、やはりお前は賢い女だ」

このみ「けどそれは今日でおしまいよ。皆と本当の意味で笑いあえるように、私は今日、過去の自分に決着をつけに来たのよ!」

百合子「このみさん!」
シゲル「流石俺の彼女だぜ!!」

このみ「見ててもらうわよボス!私の意思を!!」

サカキ「…」

Pカチュウ「百合子、ごめんな…!肝心な時にお前を助けてあげられなくて…!ここで、ただ見てるだけだなんて…!」

百合子「…そんなことないんです。Pカチュウさん…プロデューサーさんが見てくれていると思うと、勇気が湧いてくるんです。だから私は夢に向かって歩み続けられる。だから見ててください、成長した私の姿を!」

Pカチュウ「…あぁ、分かった!」

タケシ「俺からも言わせてもら
百合子「サカキ!!」
タケシ「ちょっと言わせて!!」ガビーン

百合子「フィールドの外にいる皆の想いは私たちに繋がっている!対戦相手は私とシゲルさんだけじゃない!全員があなたの相手なんだ!!」

Pカチュウ「俺が付いてるぞ!頑張れ!!」
瑞希「七尾さんに託しました……えいえいおー」
このみ「お願い、勝って…っ!」
ワタル「それでこそ我が盟友よ!!」

タケシ「…」ドヨーン
フリーザー「…」ドヨーン

シゲル「さあ始めようぜ!!最後のジム戦をよぉ!!」
百合子「勝負だ!サカキ!!」

サカキ「いいだろう…、来い…!お前たちの夢も信念も…全てを滅ぼしてやる、王の、力によってな!」

362 : do変態   2019/10/14 06:28:56 ID:Ixcj8lH8Po

タイプ相性が悪いからってwww

363 : 1   2019/10/17 23:48:38 ID:3x5b2urPmc

百合子「それでは、まずは私から…」

シゲル「ちょーっと待て!俺からやらせろ!」

百合子「いやいや、ここは主人公である私が!」

シゲル「誰が主人公だ!誰が!」

このみ「あの2人、大丈夫かしら?」

Pカチュウ「ちょっと心配になってきたかも」

百合子「…いや、ここはあえて先行を譲ることで、後に私の活躍を劇的に演出することができるのでは…」ブツブツ

シゲル「おい、さらっと俺を捨て駒にする算段をしてんじゃねぇ!」

サカキ「そんなに戦いたいのなら、2人まとめてかかってきたまえ」

百合子「え!?」
シゲル「何だと!?」

サカキ「配慮だよ…お前たちが少しでも私といい勝負が出来るように、とね」

シゲル「なめやがって…!」

百合子「完全に私たち、下に見られてますね!」プンプン

ワタル「いいだろう!その話、乗った!!」

百合子「何でワタルさんが決めてるんですか!?」ガビーン
シゲル「そうだ!勝手に決めんじゃねぇ!!」

ワタル「少しでも勝てる要素が追加できるのなら、乗らない手はないだろう!」

百合子「だけど…」

サカキ「私は一向に構わん。はっきり言って、お前たち2人を相手に勝つことなど造作もない」

百合子「むっ!」

シゲル「上等だ…!大口たたいたことを後悔させてやる!」

サカキ「決まりだな」フッ

タケシ「2対1か、いい方向に流れていったな」

瑞希「ですが安心はできません、むしろ、その逆…」

タケシ「え?」

364 : 1   2019/10/17 23:58:05 ID:3x5b2urPmc

サカキ「ルールの説明をさせてもらおう」

百合子「…どうぞ」

サカキ「お前たち2人の使用ポケモンは各3体ずつ、交代はあり。フィールドに出せるポケモンは2体までだが、それらはお前たちのどちらかのポケモンのみでも良しとする」

百合子「つまり私たちは2人で実質6体のポケモンを操れる」

シゲル「その気になれば、俺のポケモン2体を場に出してバトルできるのか」

百合子「それじゃあ私の出番が無くなっちゃうじゃないですか!」ガビーン

シゲル「バーカ!お前が先にくたばったら、俺だけで戦わなきゃいけなくなるだろ!そういうことだ!」

百合子「あ、なるほど……って私が倒される前提!?」

シゲル「勝敗は、俺たち2人が全滅したらお前の勝ちってことでいいんだよな?」

サカキ「あぁ、その通りだ」

シゲル「安心したぜ、どっちかが倒された時点で負けになったら興ざめだからな」

サカキ「どのみち、お前たちが全滅すれば同じことよ」

シゲル「…」チッ

百合子「サカキ、あなたはさっき『お前たちの2人の使用ポケモン』と言っていたけど、あなたの使用ポケモンは…?」

サカキ「2体…私が操るポケモンは2体だ」

Pカチュウ「何!?」
このみ「使用ポケモン2体で6体を相手するつもりなの!?」

サカキ「やる気になってくれたかね?」

シゲル「…あぁ、やる気になったぜ…!俺をとことんなめてるお前に対する怒りでな!!」

サカキ「お前の感情などどうでもいい…、お前たちが何を考えようが、私の勝利という結果には変わりはないのだから」

シゲル「こいつを倒すため、俺の夢のため…こいつにはぜってぇ負けられねぇ!だから足引っ張るんじゃねぇぞ!」

百合子「は、はい!」

365 : 1   2019/10/18 00:10:05 ID:XdGA.QdT7M

瑞希「悪い予感が当たりました」

タケシ「さっき言いかけてたのってこのことか?」

瑞希「本来、チームというのは日ごろから積み上げてきた信頼関係が大きく左右してきます。アイドルユニットもポケモンバトルもそれは同じ……」

ワタル「付け焼き刃のコンビネーションは、その名のとおり切れ味抜群!敵味方どころか己自身も傷付けかねない禁断の武器よ!」

このみ「あなた、それを予想できたのに2人にタッグ戦を進めたの!?」

ワタル「さあ?何を言っているのやら…」

このみ「ムキー!やっぱり信用できないわ!」

ワタル「ハッハッハ!」

Pカチュウ(百合子…)

366 : 1   2019/10/18 00:21:54 ID:XdGA.QdT7M

タケシ「悩んでも仕方ないさ、こうなった以上俺たちは成り行きを見守るしかない」

Pカチュウ「…そうだな」

タケシ「それよりもあっちだ」チラッ

このみ「大体あなたのことは前々から胡散臭いとは思ってたのよ!」

ワタル「人聞きが悪いぞ!俺はただ百合子たちの全力のバトルが見たいだけだ!」

このみ「全力?」

ワタル「異世界から来てからの短い期間で、ジムリーダーを撃破しロケット団を壊滅させたお前たちの力、俺は非常に興味を持っている!だから、追いつめられた百合子が土壇場でどれだけの力を発揮するのか直に見てみたかったのだ!だから別にお前たちに悪意を持っているわけではない!」

このみ「信用できないわね…」ジトー

ワタル「やれやれ、これも宿命を背負ったものの定めか…」フッ

このみ「瑞希ちゃんもこの男に何か言ってやって!」

瑞希「ワタルさん」

ワタル「ん?」

瑞希「付け焼き刃とは切れ味の悪いという意味なので、先ほどの発言は訂正した方がよろしいかと」

ワタル「…」

瑞希「…」

ワタル「ハーハッハッハ!」

このみ「誤魔化すなァ!!」

367 : 1   2019/10/18 00:22:46 ID:XdGA.QdT7M

サカキ「試合開始だ」

シゲル「行けっ!」
百合子「お願い!!」

サカキ「ゆけ」

カメックス「!」ボンッ
つむぎ「!」ボンッ

サイドン「!」ボンッ

このみ「あの時のサイドン!?」

タケシ「シルフカンパニーを破壊したサカキの切り札…!こんな初っ端から!?」

Pカチュウ「だけど、こっちは水タイプ2体!相性的に圧倒的有利!」

ワタル「…セオリー通りならな」

シゲル「だったらこっちも最初から全力だ!カメックス!!」

百合子「つむぎ!!」

「「“ハイドロポンプ”!!!!」」

サイドン「!?」ボシュッ!

百合子「やった!直撃!!」

サイドン「…」ニヤッ

ドドドドドドドドド!!

シゲル「喰らいながら突っ込んできやがった!?」

百合子「そんな!弱点のはずなのに!!」

サイドン「グオオオッ!!」

ガシッ!
つむぎ「!?」
カメックス「!?」

2体の頭を掴んだサイドンは、そのまま地面にたたきつけた!

シゲル「なっ…!」

百合子「つむぎ!!」

サカキ「…どうやら勝負以前の問題だったな、これでは準備運動だ」

368 : おやぶん   2019/10/18 06:36:02 ID:gmHicKUxvc

きゃー!サイドンかっこいいぃぃぃ!!!

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