【ポケモン】凪「わーお」颯「アローラ地方!?」【SS】
1 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 21:19:26 ID:n57Y6f9UjM
ククイ「アローラ!君たち見ない顔だね、新人トレーナーかい?」

颯「うわっ本物のククイ博士だ動いて喋ってる!」

ククイ「ほ、本物!?」

凪「失礼ですよ、はーちゃん。うわっ本物のククイ博士だ動いてる喋ってる」

ククイ「君も同じこと言ってるよな!?」
2 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 21:25:11 ID:n57Y6f9UjM
颯「ちょっとなー、どういうこと?」

凪「わかりません。凪たちはごく普通にPと仕事をしていたはず。確か今日は、ミニライブ」

颯「でもここライブ会場じゃないよね!?あの人ククイ博士だよねポケモンの!」

凪「そうですね。まあ、正直に言えばわかってもらえるのではないでしょうか。どこでも正直者とは最後に得をするのです」
3 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 21:28:19 ID:n57Y6f9UjM
ククイ「…つまりはるか遠くの世界からここに来た…と言いたいんだな?」

颯「そういうこと!信じて!」

ククイ「突拍子も無いが、疑う理由も無いな」

颯「ホント!?」

ククイ「ああ。この島は昔から別世界からの来訪者が多いんだ。ウルトラホールって言ってね」

凪「なるほど。所謂ワープホール。女子寮と事務所の間に空いて欲しいですね」
4 : 兄(C)   2019/06/11 21:42:32 ID:KBDYpZDzKs
支援
5 : プロデューサー様   2019/06/11 21:50:15 ID:CISBfWj7Fg
支援
某所で見たけど同じ人かな
6 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 21:52:29 ID:n57Y6f9UjM
颯「それよりさー、なー!ポケモンの世界ってことは本物のポケモンがいるんじゃない!?」

凪「確かに。リアルククイ博士がいるならリアルポケモンもいるはず」

ククイ「リアルククイ博士!?なんだそりゃ!まあ細かいことはさきおくりだ!ほら、モンスターボールだ。好きなポケモン、捕まえてきなよ!」

颯「わぁー!ありがとうございます!!」

凪「凪はモンスターボールを手に入れた。ありがとうございます。そういえば主人公は人から物をもらってもお礼を言いませんね」

ククイ「?」
7 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 21:59:08 ID:n57Y6f9UjM
>>5

https://pokemonbbs.com/sp/poke/read.cgi?no=990259&l=1-
ここと同じ作者です。詳しくはこちらのアカウントを…https://mobile.twitter.com/AtelierFine
8 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 22:00:16 ID:n57Y6f9UjM
凪「潮風が心地よいですね」

颯「そうだねー!あっ!ポケモンみーっけ!…ってわっ、むしポケモン!?」

凪「捕まえないのですか?」

颯「どうせなら可愛いポケモンがいいなーって!」

凪「なるほど。むしは無視、のスタンス。果たしてはーちゃんのお眼鏡に叶うポケモンは出てくるのか」
9 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 22:10:22 ID:n57Y6f9UjM
凪「可愛いポケモンを求めて久川探検隊は町の外れへ向かった。そこにはなんと」

颯「うわー!可愛い!!」

ツツケラ「?」

凪「はーちゃんのオシャレメガネに叶うオシャレポケモンが」

颯「いけっ、モンスターボール!!」

凪「ポケモンは弱らせてから捕まえるのがセオリー。しかしククイ博士はボールしか渡してくれませんでした。これではまるでGOですね。ゴー」
10 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 22:18:07 ID:n57Y6f9UjM
ツツケラ「!?」コツッ

颯「入るかな!?入って!お願いっ!」

ユラユラ ユラユラ ピタッ

凪「やったー。ツツケラを捕ま」颯「やったぁあああ!ツツケラゲットしちゃったー!」

凪「さすがはーちゃん。喜ぶ姿も元気溌剌興味津々意気揚々」
11 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 22:21:57 ID:n57Y6f9UjM
颯「これからよろしくね!ツツケラ…うーん…?」

凪「どうかしましたか、日本の年金は確かに不安ですが…」

颯「アローラに来てそんな心配しないよー!名前!名前どうしようかなって!」

凪「2号」

颯「へっ?」

凪「はーちゃん2号。決定です」
12 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 22:28:59 ID:n57Y6f9UjM
颯「なにそれー!!勝手にヘンな名前つけちゃってー!そんならなーの捕まえたポケモン、はーが勝手に名前つけちゃうよ?」

凪「残念ですが、先客がいます。おいでませ、ナギコイル」ポーン

コイル「…」ムスー

凪「凪の捕まえたコイル。ナギコイルです」
13 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 22:40:22 ID:n57Y6f9UjM
颯「いつの間に捕まえてたの!?」

凪「久川探検隊の颯隊長がきのみに隠れてたマケンカニに驚いてるときに」

颯「その時捕まえたの!?」

凪「凪もびっくりしてボールがすぽーんと。取りに戻ったらあらびっくり。ボールの中にはコイルが」

颯「なーそんなんでいいの!!?」
14 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 22:46:24 ID:n57Y6f9UjM
凪「これは偶然でなく運命と思うことにします。その証拠にほら、こんなに仲良しですよ」

ナギコイル「…」ムスー

颯「全然仲良くないじゃん!めっちゃふてくされてるよ!」

凪「失礼ですよ、はーちゃん。彼は…彼?ナギコイルはもともとそういう顔なのです」
15 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 22:47:02 ID:n57Y6f9UjM
凪「では仲良しの証拠に。ナギコイル、ものまね」

ナギコイル「…」スッ

凪「はい。ダブルピース」

颯「あっはっはっ!似てるー!でも指の向き逆だよ?」

凪「そうでした。では凪が指の向きを」

颯「本家がものまねに寄せちゃうの!?」

16 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 23:01:50 ID:n57Y6f9UjM
颯「…ということで!はーはツツケラを」

凪「2号です」

颯「あくまではー2号なの?まいっか!はーははー2号を!」

凪「凪はナギコイルを捕まえました。相性補完もバッチリですよ」

ククイ「おお!よかったな!二人とも、似合ってるぞ!」

凪「凪の知っているアローラでは通例、ここから島巡りをするようですね」

ククイ「おっ、島巡り知ってるのか!」
17 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 23:08:27 ID:n57Y6f9UjM
凪「はい。各地の試練をこなし、キャプテンとしまキングとやまおとこを倒す、アレです」

颯「あっ!はーもやりたい!島巡り!」

ククイ「二人とも乗り気だな!よしっ!じゃあ二人にはこれを渡そう!島巡りの証だ!」

颯「わー!!オシャレー!!後でデレぽに載せようっと!!」

凪「さすがはーちゃん。映える物には隙を見せない構え」

ククイ「そしてもう一つ…Zリン…あれ?」
18 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 23:09:02 ID:n57Y6f9UjM
颯「どうかしたんですか?」

ククイ「二人に渡そうと置いといたZリングが無いんだ」

凪「それはもしや、あの走って逃げているアローラニャース達が咥えている物では」
19 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 23:09:32 ID:n57Y6f9UjM
アローラニャース「!!」シュタタ

ククイ「あれだ!こら、待て!止まれー!」

凪「まさかアローラの地でドラ猫追っかけて裸足で駆けてく陽気な人を見れようとは。とんだ収穫です」

颯「感心してないで!はーたちも追いかけるよ!」
20 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 23:33:43 ID:n57Y6f9UjM
凪「なかなか見つかりませんね」

颯「完全に見失っちゃったね…」

ククイ「もっと遠くへ行ったのかも知れない、俺は2番道路まで見てくる!2人はハウオリシティを探してくれ!」

凪「りょ」

颯「…と、任されたけれど」

凪「こんな大きな街で猫を探すなんて。砂漠で薄型コンタクトレンズを探すようなものです」

颯「あっ、なー見て!ショッピングモールがあるよ!」

凪「ショッピングモール」
21 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/11 23:38:48 ID:n57Y6f9UjM
颯「うわーおっきい!」

凪「きっとこのショッピングモールが出来た時もチラシに大々的にポエムが書かれたのでしょう。気になります」

颯「入ってみよっか?」

凪「潮風が全てを運ぶハウオリシティのショッピン」颯「入るよー!!」

凪「はーちゃんに引っ張られる凪が見れるのは週刊346プロだけ」
22 : プロデューサー君   2019/06/12 00:53:38 ID:nEwIlBtDSU
支援
23 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 02:35:10 ID:iv2vdDRyr6
颯「ブティックあるー!!」

凪「果たして凪たちのおこづかいで買えるのでしょうか」

颯「えーっとデザインカットソーが…よ、49,500円…」

凪「わーお、おいしい棒が4950本も買えてしまいます。味を何周できるでしょうか」

颯「レザーバッグ…さ、さ、378,000円…」
24 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 02:36:03 ID:iv2vdDRyr6
凪「はーちゃん」

颯「なに〜!?」

凪「確かハウオリシティにはもう一軒ブティックがあったはずでは」

颯「そうだった!そっち行こっ!」
25 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 02:36:42 ID:iv2vdDRyr6
颯「VネックTシャツが980円!こーいうのだよはーが探してたのは!」

凪「あまり大声で言うのもどうかと」

颯「もっともっと探してみようよ!」

凪「おやなかなか豊富な品揃えですね」
26 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 02:37:19 ID:iv2vdDRyr6
颯「じゃーん!!はー、アローラのすがた!」

凪「じゃーん、凪、リージョンフォーム」

颯「なー似合ってるよ!」

凪「はーちゃんこそ、マネキン以上の着こなしです」

颯「えへへ〜」
27 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 02:37:51 ID:iv2vdDRyr6
颯「あ、あのニャースのアクセサリー可愛い!」

凪「あのリングもなかなか映えを意識してますね」

颯「ニャース…?」

凪「リング…」

颯「あーっ!!」

凪「わーお、すっかり忘れてました」
28 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 10:43:18 ID:iv2vdDRyr6
店員「またお越しくださいませ!」

凪「店員さんに背中を見送られたところで。ここは伝統ある聞き込み調査を行いましょう」

颯「それいいかも!よーしこれもアイドルの仕事だと思って!えーっと…あっ、すいませーん!」

市民「アローラ!どうかしたかい?」

颯「あ、アローラ!すいません実は…」

市民「なら役所に届け出るといいんじゃないかな?少し南の方にあるよ」

颯「ありがとうございます!」
29 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 10:54:40 ID:iv2vdDRyr6
凪「親切な方で良かったですね」

颯「もー、なーも聞き込みしてよー!」

凪「聞き込みはしていませんが、探してはいますよ」

颯「どこが探してるの〜?じっとしてるだけじゃん!」

凪「アテンションプリーズ。今日は快晴。アローラの空をご覧ください」

颯「空…?ってあれ、ナギコイル?」
30 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 10:55:16 ID:iv2vdDRyr6
凪「グレイト。いかにもあれはナギコイル。つまり凪がしていることは」

颯「あー!アニメでよくある!」

凪「ピンポンピンポン。偵察係です」

颯「じゃーはーも…出てきて2号!アローラニャースを探してきて!」

2号「!」パタパタ…

凪「では我々は役所へ行きましょうか」
31 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 10:55:57 ID:iv2vdDRyr6
颯「ここかぁ〜!」

凪「『ハウオリ役所 あなたの 街の なんでもやる課』…なるほど看板ポエムも、アリ」

颯「入るよー!」

凪「はーちゃんに背中を押される凪が見れるのも週刊346プロだけ」
32 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 17:46:56 ID:iv2vdDRyr6
職員「ニャース?あー…だとしたらポートエリアかもね」

颯「ポートエリア?」

職員「南にある船着場だよ。そこに最近ニャースたちがたむろし始めてね…」

颯「ポートエリアですね!ありがとうございます!」
33 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 17:47:34 ID:iv2vdDRyr6
凪「場所がわかったのならナギコイルと2号を呼び戻さないとですね」

颯「そうだね、おーい!2号ー!」

凪「ナギコイルー、聞こえたらダブルピースで頭を挟んでアピってください」

颯「あ、ナギコイル!」

凪「変ですね…」

颯「何?」

凪「ダブルピースをしてくれない」
34 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 17:48:04 ID:iv2vdDRyr6
颯「そこ!?いや待って、ナギコイル、背中と磁石で何か背負って………!?」

凪「2号…ですね。傷だらけの」

颯「ひどい引っかき傷…はーたちが役所できいてる間に二匹はアローラニャースを見つけて…」

凪「立ち向かって敗れた…ということですね」

颯「早く…早くポケモンセンターに行かないと!」
35 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 18:49:59 ID:iv2vdDRyr6
ジョーイ「大丈夫。あなたのツツケラはすぐ良くなるから、そんなに落ち込まないで、ね?」

颯「………」

凪「2号とナギコイルをよろしくお願いします」

颯「………」

凪「………」
36 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 18:50:34 ID:iv2vdDRyr6
颯「………多分さ」

凪「多分なんでしょう」

颯「ナギコイルがいなかったら…今頃2号は…」

凪「そうですね。ナギコイルははがねタイプですから、致命傷を免れたのでしょう」
37 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 18:50:57 ID:iv2vdDRyr6
颯「…はー、悔しいよ」

凪「………」

颯「2号があんなに頑張ってたのに何もしてあげれなかったのも、2号が負けちゃったことも、全部…」

凪「………なら、やることは一つですね」

颯「?」

凪「修行パート、です」
38 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 18:51:27 ID:iv2vdDRyr6
ククイ「お、いたいた!おーい!凪!颯!」

颯「ククイ博士…!どうしてここに?」

凪「凪が連絡を入れておきました。この世界にも電話はあるようですね」

ククイ「…こっぴどくやられたらしいな」

颯「………」
39 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 18:51:49 ID:iv2vdDRyr6
ククイ「………俺が行ってニャース達を倒してくるのは、難しくない話だ」

颯「………」

凪「………」

ククイ「でもそれじゃあ、お前達の腹の虫が治まらないよな?」

颯「!」

凪「そうです」

凪「はーちゃんも凪も、2号もナギコイルも、おこだぞ」
40 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 19:53:05 ID:iv2vdDRyr6
凪「アローラの月も綺麗ですね」

ククイ「研究所前の砂浜はバトルの練習にもってこいだ…砂が柔らかくてケガしにくいからな」

颯「じゃあ、早速特訓しよ!」

凪「はい。特訓…自分自身と向き合う時間です」

ククイ「なんだそりゃ?でもまあそうだな、バトルの前に自分自身、いや、ポケモン自身に向き合った方が良いのかも知れないな」
41 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 19:53:38 ID:iv2vdDRyr6
凪「凪はナギコイルに、はーちゃんは2号に、ですか」

ククイ「そうだ。そもそも、お前たちはこの二匹が覚えている技の種類なんか把握しているのか?」

颯「あっ、そーいや知らない…」

凪「ナギコイルはものまねが使えますよ」

颯「あんなの技のうちに入んないよ!」

ククイ「全く…こんなに初々しいトレーナーを見るのも久しぶりだ!どれ、ちょっと見てやろう」
42 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 19:54:10 ID:iv2vdDRyr6
颯「2号。せっかちな性格。特性スキルリンク。連続技が必ず最後まで当たる。使える技はつつく、なきごえ」

凪「ナギコイル。なまいきな性格。特性がんじょう。傷ついていなければゾウが踏んでも倒れません。使える技はたいあたり、ちょうおんぱ、でんきショック」

ククイ「さしずめレベル5…ってところだな」

凪「わーお、ぼうけんのしょはまっしろですね」

颯「そりゃ負けちゃうよ…早く強くなって見返してやらなきゃ!」

ククイ「そうだ!今が弱くても今からいくらでも強くなれる!俺もしっかり見ててやるからな!」
43 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/12 19:54:34 ID:iv2vdDRyr6
凪「しかしナギコイルと2号が戦っても相性が一方的すぎますね」

颯「そうだねー…2号に勝ち目がないよ」

ククイ「ならタッグバトルはどうだ?凪と颯が組んで、俺が2匹ポケモンを使おう」

颯「いいんですか!」

ククイ「もちろんだ!全力でかかってこい!」
44 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 01:26:07 ID:M9jeykAunU
ククイ「出てこい!イワンコ!マクノシタ!」

凪「なるほど。それぞれナギコイルと2号に弱点を突きつ、突かれつ」

ククイ「お、理解が早いな。その通りだ!お互いが有利な相手を抑えておかないと相方がやられちまうってわけだ」

凪「いえーい正解。凪の特性はアナライズ、ですので」

ククイ「マクノシタ!コイルにつっぱり!イワンコ!ツツケラにいわおとしだ!」
45 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 01:26:56 ID:M9jeykAunU
颯「ええーっとどうしよう!!?2号!つつく!」

凪「いけない、そっちはイワンコ。効果はいまひとつ。ナギコイル、マクノシタにちょうおんぱです」

ナギコイル「ムスーッ」ピピピ

凪「そのままいわおとしから2号を庇ってください」

ナギコイル「ムススーッ」ガガガッ
46 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 01:27:36 ID:M9jeykAunU
颯「あ、ありがとなー…」

凪「礼には及びません。そしてマクノシタは」

マクノシタ「???」ポカポカポカ

凪「わけもわからず自分を攻撃しています」
47 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 01:28:08 ID:M9jeykAunU
ククイ「やるな!相方のミスを一人でカバーしちまった!」

凪「一人ではありません。凪と、ナギコイルです」

ククイ「悪い悪い。でも、それもいつまでもつかな?」

凪「そうですね。自慢のBODYが傷ついてしまった以上ナギコイルのがんじょうは発動しません。盾としては心許ない」

凪「ですがナギコイルは、優秀な盾兼優秀な槍の優良物件なのです。ククイ博士の研究所はどんな間取りでしたっけ?」

ククイ「ま、間取り?そうだな…」
48 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 01:28:41 ID:M9jeykAunU
凪「今ですはーちゃん」

颯「オッケー!2号、マクノシタにつつく攻撃!!」

2号「!!」ツンツンツンツン

ククイ「ほあっ!?」

マクノシタ「キュー…」バタン

凪「マクノシタはたおれた!ですね」
49 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 01:29:07 ID:M9jeykAunU
ククイ「!!っかーしてやられた!綺麗なふいうちだったぜ!」

凪「ナギコイルは優秀です。しかし素早く敵を仕留める2号も凪の作戦をすぐ理解してくれるはーちゃんもとても優秀なのですよ」

颯「双子だもんねー♪」
50 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 13:35:57 ID:M9jeykAunU
ククイ「少し侮っていたな…だがこっちにはまだイワンコがいるぞ、どうする?」

凪「いわタイプのイワンコにはナギコイルのでんきショック以外有効打がありませんね。気をつけていきましょう」

颯「オッケーなー!2号、なきごえ!」

ククイ「イワンコ、コイルにかみつく!」

凪「いけません、かみつくはナギコイルのBODYをもってしても効果はいまひとつにできない。おかしい。昔はいまひとつだったはず」
51 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 13:36:29 ID:M9jeykAunU
凪「ナギコイル、ちょうおんぱです」

ククイ「かわせ!」

イワンコ「!」ササッ

凪「ナギコイル、今のうちにイワンコが届かないほど上空へ」

ナギコイル「ムスーッ」フワフワ
52 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 13:36:57 ID:M9jeykAunU
ククイ「なるほど、かみつくからは逃れようってわけか。だが!こっちにはこれがある!いわおとし!」

颯「2号!なきごえ!」

2号「♪〜」

ナギコイル「ムスーッ」コツコツ

凪「あら、小石の雨でしょうか。アローラは不思議な天気ですね」
53 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 13:37:40 ID:M9jeykAunU
ククイ「やるな、このままなきごえで火力を削がれちゃこっちの攻撃が通らなくなっちまう。イワンコ!ツツケラにいわおとし!」

颯「2号!ナギコイルに隠れて!」

2号「!」ササッ

ナギコイル「ムススーッ」コツコツ

凪「がんじょうという盾を失ったナギコイルは、2号のなきごえにより新しい盾へと生まれ変わったのです」

凪「そして優秀な槍でもある。ナギコイル…でんき、ショック」

ナギコイル「ムカーッ」バリバリバリ
54 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 13:39:15 ID:M9jeykAunU
ククイ「まずい!イワンコ、逃げろ!」

イワンコ「!!」ササッ

凪「すばしっこい。当たりませんね、これが物欲センサーでしょうか」

颯「うーん…!はーと2号はなきごえしかできないの…!?2号、なきごえ、なきごえ、なきごえー!!」

2号「♪〜!♪〜!…ビヨビヨビヨ!!」

ククイ「!?イワンコ、下がれ!」

イワンコ「!」サッ
55 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 13:39:58 ID:M9jeykAunU
凪「どうしました2号、声が枯れましたか」

颯「いやそんなことより!地面が…抉れてる…!」

ククイ「エコーボイスだ」

颯「エコーボイス…?」

ククイ「ツツケラが少し成長すると覚える攻撃技だな、やったな颯!2号!新技だぞ!」

颯「新技…!!やったー!!2号、エコーボイス!!」

2号「ビヨビヨビヨ!!」
56 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 13:40:27 ID:M9jeykAunU
ククイ「さてこっちとしては絶体絶命いのちがけの戦いになっちまった…やれるな、イワンコ?」

イワンコ「ワンッ」

ククイ「戦術なんかじゃない…勝ち目が見えなくても諦めないことこそ、俺があいつらに教えなきゃいけないことだからな!」
57 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 13:40:49 ID:M9jeykAunU
イワンコ「キュー」バタン

凪「イワンコ、戦闘不能、ですね」

颯「やった…!はーたち勝ったんだ!!」

ククイ「おめでとう、二人とも…!ったく、最初は勝つつもりだったんだがなぁ」

凪「二人ではありません。二人と、二匹です」
58 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 13:41:10 ID:M9jeykAunU
ククイ「ははは、凪も颯も本当にポケモンを大事にしてるよ、研究者としてこんなに嬉しいことはない」

ククイ「さ、今夜はもう休むとしよう」

凪「どこで?」

ククイ「俺の研究所のロフトを使うといい。昔は先客がいたが、今は誰も使ってなくてな…」
59 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 17:48:09 ID:M9jeykAunU
颯「なんだか不思議な気分…初めての場所で、ポケモンがいて…」

凪「枕が違うどころじゃありませんね。ベッドが、部屋が、いや世界が違う」

颯「なんか眠くないや…」

ユラユラ ポーン

颯「あれ?2号どうしたの?」

凪「ボールの中ではなく、はーちゃんと一緒に寝たいのではないですか?」
60 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 17:48:37 ID:M9jeykAunU
颯「そうなの?可愛いー!一緒に寝よ寝よ?ナギコイルは?」

凪「残念ですがナギコイルは」

颯「あれ?出てきてくれないの?」

凪「もう凪の布団の中に」

ナギコイル「…」ムスーッ

颯「い、いつの間に!?」

凪「凪が布団に入ってすぐ、です」

颯「懐いてるねー…」
61 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/13 17:49:05 ID:M9jeykAunU
颯「ふふ…2号あったかい…」

凪「ナギコイルはひんやりしてます…」

颯「明日も…頑張ろうね…」

凪「そう…ですね…」

颯&2号「zzz」

凪&ナギコイル「zzz」
62 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/14 15:48:14 ID:ZIAtZTBBbs
ツンツン

颯「むにゃむにゃ………んー…?………なに、な〜…」

ツンツンツンツン!!

颯「痛い痛い何でつついてるの!?…って2号か。2号、おはよっ!」

2号「♪」
63 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/14 15:48:37 ID:ZIAtZTBBbs
颯「あれ?なーとナギコイルは?」

ククイ「おお、颯おはよう!凪なら砂浜で特訓中だ」

颯「えっ、なーってそんな頑張りキャラだっけ!?とにかく見に行こっ!」

ククイ「朝飯できたから呼び戻して来てくれー」

颯「わかりましたー!」
64 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/14 15:49:08 ID:ZIAtZTBBbs
ナギコイル「ムカーッ」バリバリバリ

凪「」

颯「ほんとだ、なーとナギコイルが特訓してる!なー、おはよっ!…って、あれ…?」

凪「zzz」

颯「た、立ったまま寝てる…」
65 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/14 15:49:48 ID:ZIAtZTBBbs
凪「むにゃ…おや、はーちゃん。おはようございます。お早いですね、お天気お姉さんもびっくりです」

颯「いやいやなーの方が早起き…いや寝てたけど!どゆことこれ?」

凪「あれはまだ日が昇りたてほやほやのころ…ナギコイルが凪のほっぺたをつねって起こし、そのまま砂浜へ」

颯「ナギコイルあー見えて真面目だねー…」

凪「しかし凪の睡眠は必要平均時間の8時間に及んでいなかったため直立不動の姿勢で睡眠の択を迫られることに」

颯「普通に寝ればいいじゃん」

凪「するとナギコイルがつねってくるのです」

颯「本当に真面目だねー…」
66 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/14 15:50:14 ID:ZIAtZTBBbs
颯「あっそれよりさ!朝ごはんできてるって!」

凪「わーお、アローラに来て初めての朝食。興味があります。ナギコイル、行きますよ」

ナギコイル「ムスーッ」

颯「戻ってきたけどナギコイル…ってかコイルってごはん食べるのかな…?」
67 : ◆doOm6x5j.ks   2019/06/14 15:50:32 ID:ZIAtZTBBbs
颯「いただきまーす!!」

凪「朝から贅沢にフルーツ、ワイルドさを感じる素朴なシリアル、ヨーグルト。健康的です」

2号「♪♪」カリカリ

颯「あー2号食べてる!可愛い〜!!」

ナギコイル「ムスッ」カリカリ

颯「な、ナギコイルも食べてる…一体どこからどうやって!?」
68 : Pさん   2019/06/15 17:54:47 ID:v0vzCqLaUE
わっふる…わっふる…
69 : プロデューサーさま   2019/06/21 19:34:20 ID:f5ZIFJTBZo
支援
70 : 沙紀ちゃん   2019/07/03 13:43:24 ID:bMO.lRCIKk
ククイ博士はツンデレの優しくて強さを沙紀ちゃんのカッコいいククイパパ可愛い❤️です
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