それからの出来事()
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ミリマスss▶田中琴葉「プロデューサー。ワタシノユビワニチカッテクダサイ」T3/E 1/2
1 :
ご主人様
2019/10/01 17:58:08
ID:k5LJmgbs.Y
琴葉メインss
・特にキャラ崩壊
・一部オリ設定あり
・会話形式で一部地文あり
・続き物(各話メインアイドル別)
・Pラブ勢(多分)アイドル達+αによる何の捻りもないラブコメ
前話
http://imasbbs.com/patio.cgi?read=9587&ukey=0
2 :
我が友
2019/10/01 17:59:20
ID:k5LJmgbs.Y
今までの話
01:歌織の引越しを手伝う話
02:風花にヤキモチされる話
03:このみに相談する話
04:麗花と登山ロケする話
05:莉緒をP宅に匿う話
06:歌織とデートする話 1/2
07:歌織とデートする話 2/2
08:早坂そらと同棲する話
09:エレナが半暴走する話(TSV1)
10:恵美とガチでガチる話(TSV2)
11:←今ここ(TSV3/E) 1/2
3 :
下僕
2019/10/01 18:01:29
ID:hfiicWuUYY
タイトルヤバイヤバイwww
4 :
箱デューサー
2019/10/01 18:03:55
ID:k5LJmgbs.Y
・・・・・・ロケ4日目 AM04:00
某ホテル P部屋
ペラ・・・・・・
P(琴葉・・・・・・ちゃんとベッドで寝ているな。こうして見ると、とても催眠術にかかっているなんて思えないな)
田中琴葉「・・・・・・すー・・・・・・すー・・・・・・」
P(昨日の内で、情報もそれなりに揃った。整理しよう)
ペラ・・・・・・
P(このブライダル特集のロケが始まってから琴葉の様子がおかしかった。それも日毎に悪化していた。恵美、エレナ、可憐も勘づいていた)
5 :
番長さん
2019/10/01 18:06:15
ID:k5LJmgbs.Y
ペラ・・・・・・
P(可憐の指摘と恵美の証言で、ロケスタッフのカメラマンのアシスタントと琴葉は、初日と2日目の夜に、琴葉の部屋で接触していることが分かった。防犯カメラの映像を見せて貰って裏付けは取れた)
ペラ・・・・・・
P(アシスタントは、琴葉に何らかの暗示をかけている可能性がある。標的を琴葉に絞っているようだが、その目的は分からない)
ペラ・・・・・・
P(加えて、アシスタントは、琴葉に再度の接触を図ろうとしている。昨日の夜は来なかった。今日はロケの最終日だ。来るとしたら今日だろう)
ペラ・・・・・・
P(アシスタントは電話で、誰かに事の進捗らしき報告をしていた。会話内容からしてロケとは無関係。相手は、恐らくアシスタントを差し向けた黒幕・・・・・・いや、その仲介人だろう)
6 :
おにいちゃん
2019/10/01 18:08:11
ID:k5LJmgbs.Y
ペラ・・・・・・
P(そうなると、アシスタントは、ただの駒・・・・・・駒ですらないかもしれない。このロケも仕組まれたものでもなく、ただ利用されただけだろう)
ペラ・・・・・・
P(『向こう』は狡猾だ。何の証拠も引っ張り出せないだろう。全て現状からの推測。摘発は難しい・・・・・・出来たとしても、手痛いしっぺ返しを食らうのが関の山・・・・・・)
ペラ・・・・・・
P(なら、目下の目標は、アシスタント個人から情報を聞き出すこと。琴葉に暗示をかけているなら、それを解除させること。恵美、エレナ、可憐にも被害を出させないこと)
ペラ・・・・・・
P(恵美が言うには、琴葉は俺の気を引く為に、自傷しようとしている。事が終わるまでは琴葉の傍にいるしかない。それは必ず止めさせないと)
7 :
do変態
2019/10/01 18:10:11
ID:k5LJmgbs.Y
ペラ・・・・・・
P(今の琴葉に直接呼びかけるのは危険かもしれない。暗示をかけられているせいか、琴葉の心が分からない・・・・・・とにかく、精神状態を悪化させないように細心の注意を払おう)
パタン・・・・・・
P「ふぅ・・・・・・」
P(しかし、用心の為とは言え、寝ずの番は堪えるな。暇潰しに持ってきた本も読み切ってしまった。・・・・・・百合子にまた本を借してもらおう)
P「・・・・・・」
P(・・・・・・日が昇ってきている)
P「・・・・・・朝焼けか」
8 :
プロデューサーちゃん
2019/10/01 18:14:14
ID:k5LJmgbs.Y
P(明るくなっているはずなのに、黄昏のようにも見える・・・・・・)
P(琴葉・・・・・・今の、お前は、どちらなんだ・・・・・・)
琴葉「すー・・・・・・すー・・・・・・」
9 :
Pサン
2019/10/01 18:18:03
ID:k5LJmgbs.Y
・・・・・・17日前 午後
765プロライブシアター
事務室
ガチャ
琴葉「おはようございます」
島原エレナ「オハヨー!」
青羽美咲「あ、琴葉ちゃんにエレナちゃん。おはようー」
琴葉「お疲れ様です、美咲さん。・・・・・・プロデューサーはいませんか?」
美咲「プロデューサーさんは給湯室に行ってて・・・・・・そういえば、何だか時間かかってるみたいね」
10 :
5流プロデューサー
2019/10/01 18:20:30
ID:k5LJmgbs.Y
美咲「あ、少し前に恵美ちゃんも来て、プロデューサーさんを追いかけて行ったよ」
エレナ「メグミも来てるんダ! レッスンかナ?」
美咲「ううん、特に予定はないみたいなんだけど、来るなりプロデューサーさんの事を聞いてたから・・・・・・急ぎの用事なのかな?」
琴葉「恵美が? 何かしら?」
エレナ「ネーネー! 折角来てるなら会いに行こうヨ!」
琴葉「そうね。行きましょうか」
11 :
der変態
2019/10/01 18:28:38
ID:k5LJmgbs.Y
・・・・・・・・・・・・
765プロライブシアター
通路
エレナ「コトハー。ちょっとオテアライに行ってくるヨー」
琴葉「うん、ここで待ってるね」
・・・・・・・・・・・・
春日未来「あ、琴葉ちゃん! やっほー!」
琴葉「未来、お疲れ様。どうしたの、一人?」
未来「ううん。美也ちゃんと、まつりちゃんとレッスンしてて反省会してるの。琴葉ちゃんは?」
12 :
ぷろでゅーしゃー
2019/10/01 18:30:20
ID:k5LJmgbs.Y
琴葉「恵美が来てるみたいだから会いに行こうかなって。給湯室にいるみたいなんだけど」
未来「給湯室? ついさっき、私たち行ってきたけど誰もいなかったよ?」
琴葉「え、そうなの? さっき美咲さんから聞いたんだけどね、恵美が給湯室に向かったって」
未来「うーん・・・・・・あ、もしかして!」
琴葉「なにかしら?」
未来「まつりちゃんが、給湯室の物置を気にしてたんだけど、もしかしたらそれかも!」
琴葉「物置って、人一人くらいしか入れない、あの狭い所?」
未来「うん! まつりちゃん、じっと見てたの。そこに恵美さん、隠れてたのかな!」
13 :
Pーさん
2019/10/01 18:36:26
ID:k5LJmgbs.Y
琴葉「そ、そうなんだ」
エレナ「コトハー! お待たせだヨ! あ、ミライ! ハロハロー!」
未来「エレナちゃん! やっほー!」
琴葉「・・・・・・」
14 :
我が下僕
2019/10/01 18:37:26
ID:k5LJmgbs.Y
・・・・・・・・・・・・
765プロライブシアター
給湯室
琴葉「恵美? ここにいるの?」
P「え?」
所恵美「あ・・・・・・こ、琴葉、エレナ・・・・・・」///
エレナ「ハロハロー!・・・・・・ってメグミ、どうしたノ? 顔真っ赤だヨ?」
琴葉「プロデューサー、お疲れ様です。何か、お取り込み中でしたか・・・・・・?」
琴葉(二人ともいた・・・・・・。未来は誰もいないって言ってたわ。でも、物置には誰かはいた・・・・・・まさか、そんな・・・・・・ね)
15 :
Pしゃん
2019/10/01 18:38:57
ID:k5LJmgbs.Y
P「ああ、恵美の体調が優れないから少し看病してた」
琴葉「えっ!? だ、大丈夫なの、恵美?」
恵美「へ、へーきだよっ。ちょっと立ちくらみした程度っ。プロデューサーも看病とか大袈裟なんだからー!」
P「あ、ああ、悪い」
恵美「アタシ、もう帰るよ! じゃあね!」ダッ
エレナ「わわわっ、メグミっ!」
琴葉「・・・・・・」
琴葉(恵美の顔、何か違った・・・・・・。何も言わないで帰っちゃうなんて・・・・・・どうして?)
16 :
せんせぇ
2019/10/01 18:41:07
ID:k5LJmgbs.Y
P「大丈夫かな、あいつ・・・・・・」
P「それはそうと二人とも恵美に用だったか?」
エレナ「メグミがシアターに来てるって聞いたから会えたらなーって思ってサ!」
琴葉「プロデューサーを追って給湯室に行ったっきりだって聞いたものですから・・・・・・」
P「ああ、そうだな・・・・・・ちょっと時間をかけすぎたな。俺は仕事に戻るよ」
琴葉「あのプロデューサー、待ってください」
P「どうした、琴葉?」
琴葉「恵美なんですけど、本当に大丈夫ですか? 何だかいつもと様子がおかしいというか・・・・・・何かあったんですか?」
17 :
お兄ちゃん
2019/10/01 18:42:04
ID:k5LJmgbs.Y
P「そ、そのちょっと熱っぽい所はあったけど、本人が大丈夫だって言ってるし。また後で連絡して様子を伺うよ」
琴葉「そう、ですか・・・・・・」
琴葉(プロデューサー、歯切れが悪い・・・・・・。何か隠し事されてる・・・・・・? ううん、そんなはずない・・・・・・)
琴葉(恵美・・・・・・プロデューサーと何をしてたの・・・・・・? 言えないような事なの・・・・・・?)
18 :
Pはん
2019/10/01 18:43:42
ID:k5LJmgbs.Y
・・・・・・同日 夜
某市街
琴葉(エレナってば一緒に帰ろうって言ってたのに、やっぱり用事があるだなんて・・・・・・)
琴葉「はぁ・・・・・・」
琴葉(最近、フェンシングのレッスンも調子出ないな・・・・・・)
琴葉(恵美もエレナも、何だか最近、付き合いが悪いような・・・・・・ううん、いくら何でも考え過ぎよね・・・・・・)
琴葉(でも、二人の間によくプロデューサーもいるような気がする。私、二人から何か隠し事を・・・・・・そんな、ね・・・・・・)
琴葉(でも、私だってプロデューサーと・・・・・・一緒に・・・・・・)
19 :
監督
2019/10/01 18:46:23
ID:k5LJmgbs.Y
今回もぶつ切り投下で失礼します。
よろしくお願いします。
>>3
どうぞよろしくお願いします!
20 :
兄ちゃん
2019/10/01 20:38:38
ID:k5LJmgbs.Y
?「お嬢さん、お嬢さん」
琴葉「え? ・・・・・・占いの人?」
占い師「はい、そうです。お久しぶりです、1ヶ月振りですかね。また占ってあげましょうか」
琴葉(そういえば、前も・・・・・・確か、プロデューサーと歌織さんがデートする前の日くらいにも、占って貰ったような・・・・・・気がする)
琴葉「い、いえ、だ、大丈夫です」
占い師「ほんの世間話をするだけです。そのついでに悩みを占います。お代はいりませんから」
琴葉「は、はい・・・・・・」
21 :
おにいちゃん
2019/10/01 20:39:27
ID:k5LJmgbs.Y
・・・・・・・・・・・・
占い師「以前もそうでしたが、あなたの想い人には多くの女性が見えますね」
琴葉「・・・・・・」
占い師「以前より数が多いですね。あなたと同じ年頃の少女も多く見えます。・・・・・・その内の二人は、何やらあなたと強い繋がりが見えます」
琴葉「えっ!? ふ、二人ですか?」
占い師「はい、とても仲が良いようで。ただ、それ故に衝突する事もありましょう、恋敵として」
琴葉「ライバルということですか?」
占い師「いえ、文字通りの敵でございます」
22 :
監督
2019/10/01 20:40:24
ID:k5LJmgbs.Y
琴葉「て、敵って・・・・・・」
占い師「あなたは感じていませんか? ご自分の知らぬ間に、想い人に近づく女の影を」
琴葉「それは・・・・・・」
占い師「その中には、あなたと強い繋がりを持つ二人も含まれています。あなたに秘密で、想い人に、取り入ろうとしてる。あなたは、影で裏切られているのではありませんか?」
琴葉「!」
琴葉「そ、そんな事ありません! 二人の事を悪く言わないで下さい!」
占い師「ですが、今日もその二人は、あなたに疑心を抱かせた。違いますか?」
琴葉「・・・・・・!」
23 :
Pはん
2019/10/01 20:41:18
ID:k5LJmgbs.Y
琴葉「ど、どうして・・・・・・そ、そんな事・・・・・・」
占い師「違うと言いきれますか? あなたは聡明な方です。心の中では大方の見当がついているのでは?」
琴葉「それは・・・・・・それは・・・・・・」
占い師「信じたくない気持ちは分かります。私も申し上げるのも辛うございます。・・・・・・でも、もし本当に裏切られたとしたら?」
琴葉「・・・・・・!」
占い師「それでも・・・・・・あなたは、二人を信頼できますか?」
琴葉「私は・・・・・・も、勿論、です・・・・・・」
琴葉(あれ・・・・・・どうして、私・・・・・・迷うの・・・・・・?)
24 :
プロデューサーちゃん
2019/10/01 20:42:55
ID:k5LJmgbs.Y
占い師「ほう・・・・・・。仲の良い二人も、想い人も、あなたから離れて行っても考えは変わらないと?」
琴葉「えっ・・・・・・ど、どういう事ですか・・・・・・?」
占い師「先程の通り、かの想い人の周りに多くの女性が見えます。・・・・・・ただ、あなたの姿だけは、見えません」
琴葉「!?」
琴葉「・・・・・・そ、そんな・・・・・・わ、私だけ・・・・・・ど、どうして」
占い師「私の占いでは、想い人も、仲の良い二人も、いずれ、あなたから離れていく・・・・・・あなたが辿るのは孤独の道・・・・・・」
琴葉「い、いや・・・・・・いや・・・・・・」
占い師「あなたは、一番勤勉で真面目で、真っ当に生きているのに・・・・・・その見返りは、孤独・・・・・・あんまりですな」
25 :
P様
2019/10/01 20:44:07
ID:k5LJmgbs.Y
琴葉「いや・・・・・・ど、どうして・・・・・・いや・・・・・・」
占い師「ああ、責めるつもりはないのです。さあ、この水晶玉をご覧ください。気が休まります」
琴葉「え・・・・・・?」
琴葉(水晶玉の中で光がいくつも弾けて・・・・・・何・・・・・・頭がぼーっとして・・・・・・心地いいような・・・・・・)
琴葉「・・・・・・」ボー
占い師(よし・・・・・・かかったな・・・・・・)
占い師「恋敵は、誰であっても情け無用です。容赦をしてはいけません。あなたが、積極的になれば、願いも成就します。我慢することは、ありません」
琴葉「よ、容赦しない・・・・・・積極的に・・・・・・我慢しない・・・・・・」
26 :
高木の所の飼い犬君
2019/10/01 20:45:30
ID:k5LJmgbs.Y
占い師「そうです。あなたが取る行動は、全て正しいのです。否定する者が、間違っているのです」
琴葉「私は正しい・・・・・・間違っていない・・・・・・」
占い師「近いうちに、あなたは、お仕事で遠出するでしょう。出発の前日の夜に、また『占って』あげます。お待ちしています」
琴葉「はい・・・・・・分かりました・・・・・・」
占い師「・・・・・・さあ、もうお帰りなさい」
琴葉「はい・・・・・・ありがとう・・・・・・ございました・・・・・・」
27 :
5流プロデューサー
2019/10/01 20:47:26
ID:k5LJmgbs.Y
・・・・・・14日後 ロケ初日 PM03:00
某結婚式場 通路
琴葉「エレナ、どこかしら・・・・・・」
琴葉(ディレクターさんと打合せがあるなんて嘘ついて、プロデューサーを連れ出すなんて、もう)
アシスタント「やあ、どうも、お嬢さん」
琴葉「あ、こんにちは。お疲れ様です」
アシスタント「ああ、今のはスタッフとして声をかけたのではありません。・・・・・・覚えていませんか?」
琴葉「え? ・・・・・・あっ、もしかして占いの人?」
28 :
貴殿
2019/10/01 20:48:36
ID:k5LJmgbs.Y
アシスタント「そうです、そうです」
琴葉「ど、どうして、ここに・・・・・・?」
アシスタント「あなたが心配でついてきました。私の言葉、覚えていますか?」
琴葉「は、はい。でも、やっぱり、私はそんな風には」
アシスタント「いけませんね。さあ、この水晶玉をご覧下さい」
琴葉「え・・・・・・あぁ・・・・・・」
琴葉(水晶玉の光がキレイ・・・・・・あ、頭がぼうっと・・・・・・)
琴葉「・・・・・・」
29 :
プロデューサー殿
2019/10/01 20:52:28
ID:k5LJmgbs.Y
アシスタント(よし、かかりやすくなっている・・・・・・表面上で言い繕っても本音は変わっていない・・・・・・)
アシスタント「想い人に積極的になるのです。想い人に近づく、あなた以外の女は敵。敵に容赦は無用です。我慢もしなくていい」
琴葉「・・・・・・はい・・・・・・分かりました・・・・・・」
アシスタント「あなたの行動は正しい。間違ってはいません」
琴葉「・・・・・・私は正しい・・・・・・間違っていない・・・・・・」
アシスタント「そうです。それと、ここでの私は、占い師ではなく、ただの親切なスタッフです。私との会話は全て秘密です。いいですね?」
琴葉「はい・・・・・・」
30 :
Pサン
2019/10/01 20:53:09
ID:k5LJmgbs.Y
アシスタント「お探しの二人は、向こうの控え室にいます。さあ、おゆきなさい」
琴葉「はい・・・・・・ありがとうございます・・・・・・」
アシスタント「また今日の夜にお会いしましょう・・・・・・」
31 :
Pちゃま
2019/10/01 21:01:59
ID:k5LJmgbs.Y
・・・・・・翌日 ロケ2日目 PM06:20
某ホテル 琴葉部屋
琴葉「・・・・・・」ボー
琴葉「・・・・・・」ボー
琴葉「ん・・・・・・あ、あれ? 何してたのかしら、私・・・・・・」
琴葉「あ、もうこんな時間っ! 大変、夕食の待ち合わせに遅れちゃってる!」
ピンポーン
琴葉「あ、誰か呼びに来てくれたのかな・・・・・・?」
32 :
プロデューサー
2019/10/01 21:04:45
ID:k5LJmgbs.Y
ガチャ
琴葉「はーい・・・・・・あ、アシスタントさん?」
アシスタント「どうもどうも。調子はいかかですか?」
琴葉「え、えっと・・・・・・私、もう大丈夫ですから」
琴葉「あの、お構いなく」
アシスタント「・・・・・・」
アシスタント(昨夜かけた暗示も、時間の経過で効果が薄れている・・・・・・。まだ、理性が邪魔しているのか)
アシスタント(このままじゃ失敗する・・・・・・多少強引でも、強くすれば・・・・・・!)
33 :
ダーリン
2019/10/01 21:05:22
ID:k5LJmgbs.Y
アシスタント「これを見なさいっ」
琴葉「あ・・・・・・」
琴葉(また水晶玉・・・・・・なに・・・・・・光がすごく弾けて・・・・・・ううう・・・・・・な、なに・・・・・・あ、頭が・・・・・・い、痛い・・・・・・)
琴葉「あ、ああ・・・・・・や、やめ・・・・・・て・・・・・・」
アシスタント「・・・・・・」
琴葉「あ、頭が・・・・・・」
アシスタント「抵抗すればするほど痛みます・・・・・・さあ、気を楽にして」
琴葉「あああ・・・・・・」
34 :
P君
2019/10/01 21:06:36
ID:k5LJmgbs.Y
琴葉「・・・・・・」
琴葉「・・・・・・」ウツロ
アシスタント「もう一度言います。よく聞きなさい」
琴葉「・・・・・・ハイ」
アシスタント「想い人に積極的になるのです。想い人に近づく、あなた以外の女は敵。敵に容赦は無用です。我慢もしなくていい」
琴葉「ハイ・・・・・・ワカリましタ・・・・・・」
アシスタント「あなたの気持ちを成就させるのです」
琴葉「ワタシのキモチを・・・・・・ジョウジュ・・・・・・サセる・・・・・・」
35 :
EL変態
2019/10/01 21:07:19
ID:k5LJmgbs.Y
アシスタント「この封筒を、あなたに差し上げます。中に写真が入っています。あなたのお友達の所さんの写真だそうで」
琴葉「ハイ・・・・・・アリガトうござイマス・・・・・・」
アシスタント「この写真を見るのは明日の夜にしなさい。次に会うのは、あなたの撮影が終わった後です、いいですね」
琴葉「ワカリ・・・・・・マシタ・・・・・・」
36 :
Pたん
2019/10/01 21:09:57
ID:k5LJmgbs.Y
・・・・・・2日後 現在 AM06:30
某ホテル P部屋前通路
P「・・・・・・」
P(琴葉、そろそろ着替え終わったかな)
ガチャ
琴葉「プロデューサー? 準備できました」
P「ああ。取り敢えず中に入るよ」
バタン
37 :
der変態
2019/10/01 21:11:14
ID:k5LJmgbs.Y
琴葉「何も外に出ていなくても。プロデューサーになら見られても私、構いませんよ」
P「そうはいかないさ。それと、窮屈かもしれないが、今日は一日、俺と付きっきりでいてくれ」
琴葉「は、はい、喜んで!」///
琴葉(ああ・・・・・・嬉しい・・・・・・。これがずっと・・・・・・ずっと続けばいいのに・・・・・・)///
琴葉「まだ朝食まで時間がありますね。私、お茶を淹れます」
P「ああ、ありがとう」
・・・・・・・・・・・・
琴葉「きゃぁ」ガタッ
38 :
Pはん
2019/10/01 21:12:10
ID:k5LJmgbs.Y
P「ど、どうした、琴葉っ」
琴葉「あ、あの、お湯のカップをひっくり返してしまって」
P「え? あ! 少し腕にかかってる。や、火傷したか?」
琴葉「少し赤くなってしまって・・・・・・ご、ごめんなさい」
P「いや、お茶はいいよ。すぐ冷やそう。琴葉、こっちに」
琴葉「は、はい」///
琴葉(プロデューサーが、こんなに私を心配してくれてる・・・・・・幸せ・・・・・・ふふふ・・・・・・)
琴葉(次は何がいいかしら・・・・・・もっと積極的になれば、私だけを見てくれる・・・・・・)
39 :
プロデューサー君
2019/10/01 21:14:00
ID:k5LJmgbs.Y
・・・・・・同日 AM07:30
某ホテル内レストラン
ガシャーン
P「?」
篠宮可憐「ひゃっ」
琴葉「す、すみません。お皿を落としてしまいました。すぐに拾いますっ」
P「ま、待て、琴葉! 素手で拾うなっ!」ガシッ
琴葉「あ・・・・・・」///
40 :
プロデューサー様
2019/10/01 21:16:14
ID:k5LJmgbs.Y
琴葉(プロデューサーが、すぐ近くで、私の手を握ってくれてる・・・・・・呼吸まで感じられそう・・・・・・)
P「破片は危ないから店員さんに片付けて貰おう。呼んでくるから待っててくれ」
琴葉「はい、すみません、プロデューサー」
恵美「にゃはは。琴葉は、うっかりさんだね~」
琴葉「・・・・・・」ギロ
恵美「え? ど、どしたの・・・・・・?」
琴葉「うウん、何でモナいの。私っタラほンとドジね」ニッコリ
恵美「う、うん・・・・・・」
41 :
Pサマ
2019/10/01 21:19:21
ID:k5LJmgbs.Y
エレナ「今日はコトハの撮影だネ! 見に行けなくてザンネンだけどガンバってネ!」
琴葉「ええ、ありがとう。私もみんなに負けないわ」
琴葉「・・・・・・エレナよリモ、あの人に似合う花嫁にナルカら」
エレナ「え? えっと・・・・・・最後、なんて言ったノ?」
琴葉「ナニモ言ってナイわ」ニッコリ
エレナ「そ、ソッカー!」
可憐「・・・・・・」オロオロ
・・・・・・・・・・・・
42 :
変態大人
2019/10/01 21:24:03
ID:k5LJmgbs.Y
P「今日の琴葉の撮影は午後からだ。夕暮れシーンをメインに撮る予定だから、要所で駆け足の撮影になるかもしれんな」
琴葉「私は大丈夫です。ちゃんとこなしてみせます」
P「ありがとう、頼もしいな。それから今日は夜からライブもあるけど、ちょっとシアターから助っ人を頼んでる」
恵美「助っ人って?」
P「俺のバックアップ役で律子を呼んでいる。後、何人か来れる子たちの見繕いも律子に頼んでいる」
エレナ「どうして、スケット?」
P「すまん。色々考えたんだが、もうちょっと人手が欲しいなーって思ってな。みんなに事前の相談もなしに決めたのは悪かった」
恵美「いいじゃんいいじゃん! 多い方が絶対楽しくなるって!」
43 :
高木の所の飼い犬君
2019/10/01 21:25:30
ID:k5LJmgbs.Y
エレナ「楽しみだネー! 早くライブしたいヨ!」
可憐「り、律子さんはいつ頃来るんですか?」
P「えっとな・・・・・・午後には出発してくれるようだな・・・・・・恐らくはライブの開演前かもしれない。到着次第、ライブの準備に加わってもらおう」
P「撮影まで時間があるから、みんなでまたライブのチェックをやろう」
琴葉「あの、プロデューサー」
P「どうした、琴葉?」
琴葉「私、撮影の為に現場の式場を見ておきたいんです。今日はライブもありますし、絶対撮影を予定通りに終わらせたいんです」
P「そうだな・・・・・・分かった。それじゃ、琴葉は俺と一緒に現場の下見をしておこうか」
44 :
下僕
2019/10/02 08:08:31
ID:4EaT2Gp0.o
琴葉「はい! ありがとうございます!」
恵美「じゃあ、アタシも一緒に行こっかな! 琴葉の式場も気になってたんだよね!」
P「恵美はライブの準備があるだろう?」
恵美「ね、ね、プロデューサー」グイツ
P「?」
恵美「今の琴葉、やっぱヤバイよ・・・・・・アタシも見張りに連れてって・・・・・・」ヒソヒソ
P「・・・・・・」
P「分かったよ、恵美。じゃあ、三人で式場を下見と行くか。すまないけど、エレナ、可憐。ライブの準備を頼む。午後からは手配したスタッフさんたちも来るはずだ」
45 :
プロデューサー
2019/10/02 08:09:12
ID:4EaT2Gp0.o
可憐「は、はいっ」
エレナ「分かったヨー」
琴葉「・・・・・・」
・・・・・・同日 AM11:30
某市街地
P「式場、結構見尽くしたな」
琴葉「ありがトウゴザいます、プロデューサー。下見をしたお陰で今日はやれそうです。恵美もありがとう」
恵美「にゃはは。琴葉なら大丈夫だよ~。撮影しっかりねっ」
46 :
ハニー
2019/10/02 08:10:44
ID:4EaT2Gp0.o
琴葉「ええ、もチろん」
琴葉(恵美に見られてて、結局何も出来なカッタワ・・・・・・これじゃなんの為に、プロデューサーを連れテキタのか・・・・・・)
琴葉(モウ小出しにスルンじゃナクて・・・・・・コウ・・・・・・オオキイのを・・・・・・)
P「さて、一旦みんなと合流してランチにでも・・・・・・」
琴葉「プロデューサー。すみません、私、さっきの式場に、携帯を置き忘れたかもしれません」
恵美「えっ、そなの?」
琴葉「ええ、マタワタシったらドジしちゃって・・・・・・」
琴葉「プロデューサー。ワタシ、式場を見てきます。先にイッテて貰えマスか?」
47 :
師匠
2019/10/02 08:11:55
ID:4EaT2Gp0.o
P「じゃあ、みんなで戻ろう。その方が早く見つかるだろう」
琴葉「いえ、ソンナお手間を取ラセル訳には・・・・・・ランチに間に合わナクナリマスよ」
P「・・・・・・。じゃあ、俺がひとっ走り行ってくる。そうすれば、すぐに戻ってこれる。置き忘れた場所の見当はつくか?」
琴葉「恐らく、チャペルの参列席です」
P「分かった」
P「・・・・・・恵美、琴葉を頼む」ボソ
恵美「まっかせてっ・・・・・・」ボソ
48 :
Pくん
2019/10/02 08:13:05
ID:4EaT2Gp0.o
・・・・・・・・・・・・
恵美「今日の撮影で、琴葉が着るドレスってどんなのかな~?」
琴葉「エエ、楽しみダワ・・・・・・」
恵美「アタシも見てみたいな~! きっとメチャクチャ似合ってるよ!」
琴葉「そウね・・・・・・」
琴葉「・・・・・・ねえ、恵美」
恵美「なぁにー?」
琴葉「アそこニイル猫ちゃん・・・・・・可愛イワね・・・・・・」
49 :
おにいちゃん
2019/10/02 08:13:48
ID:4EaT2Gp0.o
恵美「え? ・・・・・・えーっと、どこどこ?」
恵美「猫ちゃんなんてどこにもいないじゃん・・・・・・え?」
恵美「・・・・・・あれ、琴葉? いない?」キョロキョロ
恵美(琴葉・・・・・・さっきまで居たのに・・・・・・あ!)
恵美「琴葉! どこ行ったの!? 琴葉ぁっ!?」
50 :
Pちゃま
2019/10/02 08:17:15
ID:4EaT2Gp0.o
・・・・・・・・・・・・
恵美の注意を他所に引き付けた隙を突いて、琴葉は、人波激しい街路に自らを埋もれさせた。これでそう簡単には、追いかけてこれない。自然と高鳴る鼓動に踊らされるか如く、琴葉は、すいすいと人混みを避けて進んでいく。
足を止めたのは、ある大きな横断歩道の先頭だった。言わずもがな、多くの車が行き交い、軽快に過ぎ去っていく様が分かる。ここから一歩でも踏み出せば事故に繋がる。
琴葉は、更に高まる鼓動に、呼吸を乱されていた。小さく肩が揺れる。これからの未知の体験を想像すると、異様な興奮を味わった。
(これで事故にアエバ・・・・・・あの人は・・・・・・イッショウ、ワタシの傍にいてくれる・・・・・・そう、ダヨネ・・・・・・)
51 :
プロデューサーちゃん
2019/10/02 08:19:13
ID:4EaT2Gp0.o
恐怖だろうか、膝が笑っていた。動揺しているのか、瞳が揺れていた。だが、迷いはなかった。頭の片隅で、自分を常に肯定する何かがあったから。
彼女を肯定する何かが、彼女の体を衝動で突き動かした。一歩足を踏み出すと、額から汗が一雫、滴り落ちた。だが、もう止められない。二歩目、三歩目は軽やかだった。
琴葉は、よろめくようにして車道に飛び出していた。車道側は青信号のままだ。ぼんやりとした琴葉の耳を、クラクションの警報音がつんざく。思考の追い付かないまま、横目に見たのは滑るように迫る無機質な車体だった。
「琴葉ぁっ! ダメだよっ!」
後から追ってきたのだろうか。切迫した恵美の声を他所に、得もしれない衝撃が脳天を突き抜けた。琴葉の視界が眩い白で塗りつぶされる。彼女の体が宙に舞うと共に意識も、白の彼方へと飛ばされた。
52 :
Pサン
2019/10/02 08:21:01
ID:4EaT2Gp0.o
・・・・・・・・・・・・
琴葉・・・・・・琴葉・・・・・・。
誰かが遠くで呼んでいる気がした。よく聞いている声だ。何故か、周りは真っ暗だった。暗闇を彷徨う中、声に導かれて光を見つけた。
「琴葉、琴葉。しっかりしろ」
「ん・・・・・・プロデューサー・・・・・・?」
周りが明るくなると、豊かな緑と立派な樹木が、琴葉の視界に映された。声の正体はいつもの『彼』だった。張り詰めた顔をしていた。その横では恵美が、今にも泣き出さんばかりに自分の手を取っていた。
体の感覚が戻ると、木陰の元、自分がベンチに寝かされている事が分かった。どこかの公園だろうか。思考がぼんやりする。頬を撫でるそよ風と噴水のせせらぎが曖昧に感じられる。
53 :
Pーさん
2019/10/02 08:23:01
ID:4EaT2Gp0.o
「俺が分かるか、琴葉」
「はい・・・・・・私、どうして・・・・・・?」
「赤信号で飛び出して車に轢かれそうになったんだよ」
「・・・・・・え?」
何を言われたのか分からなかった。身に覚えがなかった。
「琴葉ぁっ! 痛い所とか、ないのっ!」
「ええ・・・・・・大丈夫よ、恵美。でも、ちょっと手が痛いわ」
恵美は涙腺の限界を越え、落涙を堪えるのに必死だった。琴葉の手を握る力が感情任せになる。友達の涙と手の温もりに、琴葉は、不謹慎と思いながらも心が暖まり、頬が緩んだ。
「本当に良かったよぉ・・・・・・プロデューサーが助けてくれたんだよ・・・・・・」
「恵美・・・・・・そうなのですか・・・・・・プロデューサー?」
「ああ、間一髪だった。危なかったよ」
54 :
兄(C)
2019/10/02 08:24:41
ID:4EaT2Gp0.o
虫の知らせで戻ってきた『彼』は、横断歩道の反対位置から琴葉を見ていた。彼女の異変をいち早く察知すると、すぐさま飛び出していた。持てる駿足で駆け寄り、揺らめく琴葉の体を抱え込むと、勢いで歩道に飛び込んだのだ。紙一重で難を逃れていた。
「起きれるか、琴葉?」
「はい、大丈夫、です」
恵美は、気を落ち着かせ、琴葉の手を離した。ゆっくりと起き上がった琴葉は、小さく頭を振る。何か釈然としなかった。何が起きたというのか。
ふと考え込む。だが。
「あああ・・・・・・頭が・・・・・・い、痛い・・・・・・」
「琴葉っ!? どうした、琴葉!」
ひどい頭痛に見舞われた。体の奥から衝動が発する。じっとしていられない。堪らず、琴葉は駆け出していた。
「琴葉っ! どこ行くの! ダメだよ、戻ってきて!」
「俺が追いかける! 恵美はここにいろっ!」
「う、うんっ!」
飛び出そうとした恵美を制止すると『彼』は出遅れて、琴葉の後に続いた。
『彼』は謂れもない恐怖を感じていた。
55 :
プロデューサー様
2019/10/02 08:26:49
ID:4EaT2Gp0.o
・・・・・・・・・・・・
目立たない路地裏。人気はなかった。妙な場所に駆け込んだ琴葉は一人、壁にもたれ、肩を揺らしていた。灰色仕切りの隙間空を仰ぐ。視界が揺れて、流れる雲が止まって見える。自分の汗が滴ると、弾ける様がよく分かる。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
呼吸が荒かった。何故、荒いのかは分からなかった。滴る汗がひどく冷たく感じる。
「わ、私・・・・・・どうして・・・・・・」
両手が震えていた。何故、震えているのかは分からなかった。落ち着こうとすればする程、落ち着かなった。
「ど、どうして・・・・・・あんな・・・・・・こと・・・・・・」
56 :
Pサン
2019/10/02 08:28:04
ID:4EaT2Gp0.o
少し前の自分を、ほんの少し思い出した。
自問する。だが。
「う、ううっ・・・・・・! あ、頭がい、痛い・・・・・・」
また頭痛に見舞われた。耐え切れず、琴葉は頭を押さえ込み、その場に膝を着いた。痛みで思考が途切れてしまう。
ふとすると、琴葉は頭を押さえていた両手を解き、すっと立ち上がった。震えは消え、汗も止んでいた。
「・・・・・・ワタシは間違っテイナイ・・・・・・ワタシはタダシイ・・・・・・」
口だけが動いていた。
「あの人のモトニモドラナイト・・・・・・」
琴葉は何事もなかったかのように路地裏を去った。彼女の足音は、とても規則正しかった。
57 :
監督
2019/10/02 08:30:14
ID:4EaT2Gp0.o
・・・・・・同日 AM00:30
某市街地 路地裏出口
P「琴葉っ! ここにいたか!」
琴葉「プロデューサー。どうサレマシタか? そんなに血相を変えて」
P「それは・・・・・・いや、何でもない。琴葉、どこか痛む所はないか?」
琴葉「いえ、アリまセン。プロデューサー、ありがとうございます。そんなに心配してクレテ嬉しいデス」
P「琴葉。出来れば、俺のそばにずっといてくれないか? 琴葉と離れたくないんだよ」
琴葉「あ・・・・・・はい! 私、あなたのそばにいます! 嬉しいです!」
58 :
P君
2019/10/02 08:31:27
ID:4EaT2Gp0.o
P(よし、取り敢えずは、これで琴葉を一人にさせないで済むか。今の琴葉は、片時も目を離すべきではない)
琴葉(ああ・・・・・・プロデューサーから離れたくないって・・・・・・ふふ・・・・・・ふふふ・・・・・・)
・・・・・・同日 PM02:00
某ホテル内カフェ
P「律子なんだが、道が混んでいるせいで遅れるようだ。合流は大分遅れそうだ」
エレナ「ウン、分かったヨ!」
可憐「わ、私たちで出来る限りステージを整えます」
P「ああ、助かるよ。琴葉、ここを出たら現場に行こう。いい時間だ」
59 :
変態大人
2019/10/02 08:32:53
ID:4EaT2Gp0.o
琴葉「はい、分かりました」
P「みんな、くれぐれも一人で行動しないようにな。おさらいだが、ステージは、このホテルのすく傍の広場だ。海辺も近くて人通りも多い。休憩を終えたら引き続き、スタッフさん達と進行内容を詰めてくれ」
エレナ「プロデューサー! 琴葉の撮影が終わったらすぐ来てネ! コトハもすぐにステージだヨ!」
琴葉「ええ、もちロンヨ」
恵美「・・・・・・」
・・・・・・30分後
某ホテル エントランス
琴葉「プロデューサー、準備できました。行きましょう」
60 :
ぷろでゅーしゃー
2019/10/02 08:33:50
ID:4EaT2Gp0.o
P「ああ・・・・・・ん? こっちに誰か・・・・・・」
恵美「プロデューサー!」ダッダッダッ
P「どうした、恵美? エレナと可憐と一緒にステージに行ったんじゃなかったのか?」
恵美「うん。行く前にプロデューサーに言っておきたい事があって・・・・・・ちょっとこっち来て」
P「なんだ? すまん、琴葉。少し待っていてくれ」
琴葉「はい・・・・・・分かりました・・・・・・」
61 :
do変態
2019/10/02 08:35:38
ID:4EaT2Gp0.o
・・・・・・・・・・・・
某ホテル エントランス奥
恵美「・・・・・・プロデューサー、ごめん。アタシが琴葉の事、しっかり見ていなかったから・・・・・・あんな事に・・・・・・」
P「ああ、その事か。恵美のせいじゃない、そんなにしょげるな」
恵美「で、でも、一歩間違ってたら・・・・・・こ、琴葉が・・・・・・」
P「何も間違えてない、大丈夫だ。例え間違いがあっても、その為に俺がいる。恵美、俺たちは仲間だろ? 一人でどうにかしなくていいんだ」
恵美「う、うん!」
P「また恵美に頼ることになる。あてにしてるぞ」
恵美「うん! 任せてよ、にゃはは!」
62 :
夏の変態大三角形
2019/10/02 08:36:31
ID:4EaT2Gp0.o
・・・・・・・・・・・・・・・
某ホテル エントランス
琴葉「・・・・・・」
琴葉(プロデューサー・・・・・・恵美と見つめ合って笑ッテル・・・・・・私には、笑いカケテクレないのに・・・・・・)
琴葉(恵美もエレナも・・・・・・アナタたちはマブしイノね・・・・・・ダカラ、あの人もワラッテくれル・・・・・・ワタシとはチガう・・・・・・)
P「琴葉! すまん、待たせたな。行こうか」
琴葉「ええ・・・・・・早く行きマショウ・・・・・・二人で・・・・・・ハヤク・・・・・・」
琴葉「私、最高の撮影にシマスカラ・・・・・・」
63 :
師匠
2019/10/02 08:37:52
ID:4EaT2Gp0.o
琴葉(ハヤク・・・・・・ハヤクしナイト・・・・・・取ラれチャう・・・・・・)
・・・・・・同日 PM03:30
某高速道路 車内
秋月律子「はぁ、ついてないわね。初っ端から事故渋滞に引っかかちゃうなんて」
未来「全然進まないねー。いっそのこと走って行ったほうがいいかもしれないですね!」
宮尾美也「おお~未来ちゃん。名案ですね~。私も負けませんよ~」
北上麗花「よぉーし! みんなでお山をひとっ飛びしちゃいましょー! あ、ジュリアちゃん、紗代子ちゃん、車持ってきてくれる?」
ジュリア「変な無茶ぶりするなよ、レイ。あたしもサヨも免許なんか」
64 :
プロデューサーはん
2019/10/02 08:38:51
ID:4EaT2Gp0.o
麗花「こう、担いでね」
高山紗代子「あ、当たり前に言うのやめて下さいっ」
律子「後、何キロあると思ってるの。とにかく、この調子で行くならライブの開演前到着は厳しいわ」
徳川まつり「ライブが始まってからの電撃参加になっちゃうのです」
律子「ええ、その可能性もあるわね。現地での打合せもウォームアップもできないものと考えたほうがいいわ」
紗代子「じゃあ、せめてここでイメトレでもしましょう!」
ジュリア「あたしもサヨに賛成。なんか音源でもあればいいんだけど」
まつり「はいほー! 姫にお任せなのですっ!」
65 :
ダーリン
2019/10/02 08:40:06
ID:4EaT2Gp0.o
未来「わー! 大きな・・・・・・えっと、なんだっけ? ら・・・・・・」
ジュリア「ラジカセだろ。よくこんな大きなの持ってきたな、マツ」
まつり「こんな事もあろうかと持ってきたのです!」
紗代子「おおー! まつりさん、さすがです!」
美也「よぉ~し、いめ~じとれ~にんぐと洒落こみますか~」
律子「ええ、遠慮なくやって頂戴。あ、歌織さん。止まってるから運転変わりますよ」
桜守歌織「ううん、大丈夫よ。元々、運転を買って出たのは私だから」
ジュリア「しっかし、あのバカP。昨日の今日で来いとか無茶言いやがって」
66 :
レジェンド変態
2019/10/02 08:46:11
ID:4EaT2Gp0.o
律子「無茶を言うにはそれなりの事情はあるわ。気分屋で物を言う人じゃないもの」
まつり「姫も同感なのです。プロデューサーさんはきっとピンチです」
律子「ま、だからってみんなを駆り出しているんだから、みんな纏めてプロデューサー殿に貸しにしちゃいましょう」
未来「わ~! 3倍返しってやつですね!」
麗花「わーい♪ 3倍、3倍♪ つまりー27倍だね♪」
紗代子「うわぁ・・・・・・」
歌織「それにしてもまずいわ・・・・・・このままじゃ・・・・・・。そうだわ」
67 :
3流プロデューサー
2019/10/02 12:12:20
ID:4EaT2Gp0.o
・・・・・・同日 PM04:30
某結婚式場 中庭(撮影休憩中)
P「琴葉。結構シーン撮ってきたけど、大丈夫か? 疲れただろう?」
琴葉「いえ、大丈夫です。あの、私のドレス姿、おかしくないですよね?」
P「ああ。とても綺麗だよ、琴葉。本当に今すぐ結婚してしまうんじゃないかって思うよ」
琴葉「・・・・・・フフふ」///
琴葉「ワタシ、ちゃんとあなたに相応シイお嫁サンにナレテいますか?」
P「ああ。相手が俺かはともかく、花嫁感は申し分ないな」
68 :
プロデューサー殿
2019/10/02 12:13:47
ID:bAHDivXKAg
琴葉「ワタシ、ダレヨリも素敵な、オヨめさんにナリマすから・・・・・・」
P「こ、琴葉?」
P(・・・・・・何か心酔している様子だ・・・・・・。幸い、撮影には何も支障はない。儚いイメージが逆にディレクターさんにウケてはいるが)
P(それにしても、あのアシスタントさんの姿が見えない・・・・・・どこに行ったんだ・・・・・・諦めたのか?)
琴葉「だから、ワタシだケミテイてくださイネ・・・・・・」
P「あ、ああ。そういえば、もう日が暮れる頃だな。次のシーンくらいで終わりかな」
琴葉「誓いの儀式で、指輪の交換ですね・・・・・・トテモ楽シミにシテイました・・・・・・ふふフ・・・・・・」
P「最後まで頑張ろう!」
69 :
あなた様
2019/10/02 12:14:06
ID:bAHDivXKAg
琴葉「ハイ・・・・・・」
ディレクター「はーい、みんなー。今日のキメのシーンやっちゃうわよー」
70 :
兄(C)
2019/10/02 12:15:46
ID:bAHDivXKAg
・・・・・・・・・・・・
撮影現場でもある式場は、夕刻の色に染まりつつあった。琴葉と『彼』のいる中庭でも、生える草花と木の葉を運ぶ小川も茜色一色だった。
夕焼けに照らされた琴葉は、対面する『彼』に恍惚と釘付けだった。ここまでの撮影も何度、仕事であるかを忘れそうになったことか。台詞のない撮影だったが随所の場面で、自分の思いの丈を打ち明けようかと焦燥に駆られていた。今でもそうだ。誓の儀式の場面だと言うのに言葉一つ発する事もできない。目の前に『彼』がいるのに。そうして出来た幾重の不満も、ここの場面で全て帳消しにできそうだった。
『彼』が自分の左手を取り、ふわりと持ち上げられただけで全身が痺れたのかもしれない。実際、あまりの興奮に身震いしてしまいそうだった。どんどん頭の中が『彼』一色で染まっていきそうだった。いや、染められたかった。
(これで・・・・・・ワタシはアナたのモノニ・・・・・・ナレルんデスね・・・・・・)
71 :
おにいちゃん
2019/10/02 12:18:23
ID:bAHDivXKAg
こんな時を待っていた。これで。
(・・・・・・ワタシは・・・・・・アナタノソバにいてイインデスね・・・・・・)
持ち上げられた琴葉の左手に、燃ゆるような輝きを纏った小さな指輪が添えられた。『彼』は緊張せず物怖じもせずに、琴葉の左手に指輪を導く。薄手で無垢な手袋の上からでも『彼』が運んだ指輪は、琴葉が満足する指にすっと収まった。左手の薬指。
愛しい相手に支配される高揚感で、琴葉は意識が飛びそうだった。呪いと言われても喜んで受け入れてしまいそうな甘美な契り。琴葉は、今までないくらいの笑顔をしていた。目の前の『彼』もこの契りを嬉しく思っているのだろう。こんなにも自分に微笑んでくれているのだから。
現実と理想の境界線は、今の琴葉の心では理解することは出来なかった。ただただ、彼女の心は、深く深くへと沈んでゆく。辿り着く先がどことも分からずに。だが、止められなかった。沈んでゆく事さえも今の琴葉には愉悦であった。
72 :
プロデューサークン
2019/10/02 12:19:13
ID:bAHDivXKAg
・・・・・・1時間後
ディレクター「お疲れ様、Pちゃん、琴葉ちゃん。これで全部終わりね。いい撮影になったわ」
琴葉「ありがとうございました!」
P「いいえ、お力になれて光栄です。今後も765プロのアイドルをよろしくお願いします」
ディレクター「アイドルの子達もいいけど、Pちゃんともまた一緒にお仕事したいわね~」
P「それは恐縮です。その時はよろしくお願いします・・・・・・裏方として!」
ディレクター「あら、残念ね~。Pちゃん、いい線行ってると思うのに」
73 :
プロデューサーさん
2019/10/02 12:20:38
ID:bAHDivXKAg
P「きょ、恐縮ですっ。よし、琴葉。皆さんに挨拶回りを・・・・・・って、あれ、その指輪。まだ外してなかったのか?」
琴葉「こ、これは・・・・・・その・・・・・・」
P「なんだ、衣装は着替えたのに指輪を返し忘れてたのか。取り敢えず、お返ししよう」
琴葉「い、嫌ですっ!」
P「こ、琴葉・・・・・・ど、どうした?」
琴葉「だって、だって・・・・・・プロデューサーがつけてくれたのに・・・・・・」
P「それは借り物だから、な? 返さないといけないんだよ、琴葉」
琴葉「でも・・・・・・でも・・・・・・」
74 :
Pしゃん
2019/10/02 12:22:11
ID:bAHDivXKAg
ディレクター「まあまあ、可愛いじゃない。いいわよ、その指輪、そのまま琴葉ちゃんにプレゼントするわ」
P「えっ!? で、ですが、このような指輪を・・・・・・」
ディレクター「Pちゃんが、ほぼノーギャラで頑張ってくれたから特別よ。女の子の気持ちは無下にしちゃダメよ」
琴葉「あ、ありがとうございます!」
琴葉(やったぁ・・・・・・やったぁ・・・・・・プロデューサーから指輪を貰えた・・・・・・嬉しい・・・・・・)///
琴葉(恵美やエレナは指輪はナカッタ・・・・・・これで、ワタシが・・・・・・うっ! ううああっ!)
琴葉(な、何・・・・・・頭が・・・・・・い、痛む・・・・・・)
琴葉「・・・・・・」ウツロ
75 :
プロデューサーくん
2019/10/02 12:23:35
ID:bAHDivXKAg
P「ありがとうございます。催促してしまってすいません」
ディレクター「いいわよ、いいわよ。あーそれでね、Pちゃん。また次のお仕事頼みたいんだけど」
P「はい、ありがとうございます!」
琴葉「・・・・・・」ウツロ
琴葉「・・・・・・行カなキャ」ボソ
ディレクター「次はねーこんな企画をねー・・・・・・」
P「・・・・・・?」
P(ん? 後ろにいる琴葉の気配がしない・・・・・・いや、いなくなっている! しまった、いつの間に!)
76 :
ボス
2019/10/02 12:24:37
ID:bAHDivXKAg
P「申し訳ありません。折角の仕事の打合せなので後日、改めてじっくりさせて頂けませんか? 来週早々にディレクターさんの事務所に伺います」
ディレクター「それもそうね。今日はもうみんな疲れてるし。じゃあまた今度ね!」
P「はい、ありがとうございましたっ!」
・・・・・・・・・・・・
某結婚式場 外周部
アシスタント「こちらです。よく来ましたね」
琴葉「・・・・・・」ウツロ
アシスタント「あなたに贈り物です。これで想い人をあなただけのものにできます。誰にも取られたりしません」
77 :
Pくん
2019/10/02 12:26:03
ID:bAHDivXKAg
琴葉「ワタシだけノ・・・・・・モノニ・・・・・・」ウツロ
アシスタント「さあ、最後にこれをじっくりご覧ください。気持ちが安らぎますよ」
琴葉「・・・・・・ハイ」
P「そこまでだ」
アシスタント「!?」
P「なるほど。その水晶玉を使って暗示をかけていたのか」
アシスタント「765プロの・・・・・・な、なんで・・・・・・」
P「何故も何もない。あなたを探していたんだ」
78 :
Pさぁん
2019/10/02 12:27:17
ID:bAHDivXKAg
アシスタント「・・・・・・!」
琴葉「・・・・・・プロデューサー・・・・・・?」ウツロ
P(琴葉の目が虚ろに見える・・・・・・これは早く暗示を解かないと・・・・・・)
アシスタント「行って、早く!」
P「!?」
琴葉「・・・・・・!」ダッ
P「琴葉! 待つんだ、琴葉! く、行ってしまった・・・・・・」
アシスタント「・・・・・・」
79 :
我が下僕
2019/10/02 12:28:33
ID:bAHDivXKAg
P「あなたが、琴葉と接触して暗示をかけていたんだな? あなたの仕業、大体は掴んでいる。このロケの前に琴葉を占っていた占い師も、あなただな」
アシスタント「・・・・・・」
P「答えてくれ。あなたが暗示をかけたなら、解いて欲しいんだ。今のあの子は、自分で自分を傷つけようとしている。とても危険な状況なんだ。頼む」
アシスタント「・・・・・・」ガタガタ
P「俺は、あなたをどうこうする気はない。暗示さえ解いてくれたら、それでいいんだ。ここで起きた事は、全部俺の胸の内にしまっておく」
アシスタント「・・・・・・だ、ダメだ」ガタガタ
P「どうして?」
アシスタント「か、勝手にそんな事できねえよ・・・・・・」ガタガタ
80 :
おやぶん
2019/10/02 12:29:41
ID:bAHDivXKAg
P(やけに震えている・・・・・・怯えているのか・・・・・・)
P「勝手に・・・・・・。頼まれたんだな?」
アシスタント「・・・・・・」ガタガタ
P「誰に頼まれたんだ? どうして、琴葉に暗示をかけたんだ?」
アシスタント「・・・・・・し、知らないっ」ガタガタ
P「頼む、教えてくれ。あなたからしか聞き出せないんだ」
アシスタント「ほ、本当に知らないんだっ! 連絡先の番号しか知らなくて・・・・・・誰と喋ってるのかも分からねえんだっ。ただ、あっちから指示が来るだけで・・・・・・詳しいことは何も」ガタガタ
P「・・・・・・分かった。じゃあ、あの子にはどんな暗示をかけたんだ? それくらいなら言えるだろ?」
81 :
せんせぇ
2019/10/02 12:32:55
ID:bAHDivXKAg
アシスタント「た、大した事はしてない。簡単に言えば、あの子の本能を解放させたようなもんでさっ! 特別、何かさせている訳じゃない!」
P「他には? さっき、何かを手渡していたな。悪いが隠し立ては無用だ」
アシスタント「そ、その・・・・・・あの袋の中身は知らない。俺も渡せってだけ知らされて・・・・・・後、一昨日に写真を渡したよ。あの茶髪でロングの子の」
P(茶髪でロング・・・・・・恵美の写真か)
P「どんな写真だ?」
アシスタント「た、確か・・・・・・撮影の・・・・・・キスシーンとかの写真がやたら多かった・・・・・・」
P(なんだ・・・・・・琴葉に何かを焚き付けようとしてるのか・・・・・・嫌な予感がする・・・・・・)
P「そうか・・・・・・。ちなみに他のスタッフさんは、この事に絡んでるのか?」
82 :
ぷろでゅーさー
2019/10/02 12:35:03
ID:bAHDivXKAg
アシスタント「ち、違う・・・・・・俺、一人だ・・・・・・」
P(・・・・・・嘘をついている様子はなさそうだ。琴葉を元に戻せば、一先ずは、ケリが着く。まだ聞きたい事はあるが、ここは琴葉が最優先だ)
P「分かったよ。琴葉は俺が自力で元に戻す」
アシスタント「そ、そんな事できるわけ・・・・・・」
P「できるできないを気にしている場合じゃない。俺はやるだけだ」
アシスタント「・・・・・・」ガタガタ
アシスタント「や、やめろぉっ」バッ
P「!?」
83 :
プロちゃん
2019/10/02 12:36:14
ID:bAHDivXKAg
P(水晶玉をこちらに向けて・・・・・・!)
P「・・・・・・」
アシスタント「さ、さあ、ここで見た事、聞いた事は、忘れてしまい」
P「やめておけ」水晶玉ヒョイ
アシスタント「あっ!?」
P「俺に、そんな光仕掛けは通じない」
アシスタント「・・・・・・そ、そんな」
P「あなたに恨みはない。だけど、こんな物騒な代物の存在は看過できない。破壊させて貰う」ポイ・・・・・・パリン
84 :
夏の変態大三角形
2019/10/02 12:37:52
ID:bAHDivXKAg
アシスタント「あ・・・・・・あああ・・・・・・」
P「あなたは、俺の存在を想定外のものにすればいい。765プロの変な奴が、妨害してきて暗示に失敗したと。そこそこの言い訳にはなるだろう」
アシスタント「・・・・・・」
P「こんな事をさせられている、あなたの境遇には同情する。だが、俺は、あの子たちを守る。その為には、あなたの妨害でも何でもする」
アシスタント「・・・・・・」
P「とは言っても、これ以上、あなたがうちのアイドルに危害を加えないなら何をする理由もない。今回、先手を取られたのは癪だけど」
P「ああ、それと今夜は、あの子たちがライブをやるんだ。良かったから見に来てくれ。俺達が泊まっているホテルの傍でやっているから」
P「飲み会に来ていなかったあなたには、何も話していなかったし。是非、あの子たちの魅力を存分に知って欲しい」
85 :
プロデューサーはん
2019/10/02 12:40:53
ID:bAHDivXKAg
アシスタント「・・・・・・」
P「・・・・・・それじゃ、俺は行くよ」
P「次に会う時も、普通の仕事仲間として頼みたい。・・・・・・ロケ、お疲れ様」
アシスタント「・・・・・・ま、待ってくれ」
P「ん? なんだ?」
アシスタント「あの子、相当、心が弱ってる・・・・・・自分の思い込みで想像以上に、精神状態が酷くなってると思う・・・・・・」
P(思い込み・・・・・・)
P「分かった」
86 :
Pサマ
2019/10/02 12:44:40
ID:bAHDivXKAg
・・・・・・同日 PM06:30
某市街地
P(暗くなり始めたな。自力で暗示を解くと息巻いたまではいいがどうするか・・・・・・いや、迷うな。ここは正念場だ)
P(三人から琴葉の番号も聞いておいて良かった。何でもいいから琴葉を見つけて引き止めないと)
Prrrrrr
P「もしもし、プロデューサーだ。琴葉か?」
琴葉「・・・・・・」
P「もしもし? 琴葉、応えてくれ」
87 :
仕掛け人さま
2019/10/02 12:45:54
ID:bAHDivXKAg
琴葉「・・・・・・プロデューサー・・・・・・?」
P「ああ、俺だ。琴葉は今、どこにいるんだ?」
琴葉「ふふふ・・・・・・良かっタァ・・・・・・声、もう聞けナイって・・・・・・思いマシた・・・・・・」
P「そんな事ないよ。この通りピンピンしてるぞ」
琴葉「プロデューサー・・・・・・会イタイ・・・・・・会いタイです」
P「ああ。そっちに行くよ。琴葉はどこいるんだ?」
琴葉「・・・・・・ふふ、ハヤク・・・・・・早くアイタイ・・・・・・」
琴葉「ワタシ・・・・・・お部屋で・・・・・・マッテマスから・・・・・・早くキテ・・・・・・」
88 :
プロちゃん
2019/10/02 12:47:12
ID:bAHDivXKAg
P(部屋・・・・・・ホテルに戻ったのか・・・・・・)
P「分かった。すぐに行くよ、どこにも行かないでくれ」
琴葉「必ず・・・・・・来テクダサイね・・・・・・」
P「ああ、勿論だ」
琴葉「絶対・・・・・・ゼッタイ来てクダさい・・・・・・じゃないと・・・・・・ワタシ・・・・・・」
P「なんだ?」
琴葉「ワタシ・・・・・・ドウナッテ・・・・・・シマウカ・・・・・・」
P「・・・・・・琴葉?」
89 :
あなた様
2019/10/02 12:48:12
ID:bAHDivXKAg
P(通話が切れた・・・・・・急ごう。琴葉の暗示、何が何でも解くしかない)
・・・・・・同日 同時刻
特設ライブ会場
エレナ「プロデューサーたち、もう撮影終わってるよネ」
恵美「そだね。ちょっと琴葉に聞いてみるよ」
可憐「り、律子さんたちはまだ到着しそうに、な、ないみたいです。多分、ら、ライブの途中で着くかもって」
エレナ「後1時間くらいで会場、開けないといけないネ!」
可憐「はい、い、いざとなったら、わ、私たちだけでも進めないと・・・・・・」
90 :
ハニー
2019/10/02 12:49:49
ID:bAHDivXKAg
エレナ「ダイジョーブだヨ、カレン! プロデューサーがちゃんとコトハを連れてきてくれるヨ!」
可憐「は、はいっ」
恵美「琴葉、もうホテルに戻ってきてるって! アタシ、迎えに行ってくるよ!」
エレナ「メグミ! 一人で行動しちゃダメだヨ!」
恵美「あ、そだったね。可憐、一緒に来て! エレナ、ステージお願い!」
可憐「う、うんっ!」
エレナ「ラジャー!」
91 :
監督
2019/10/02 12:51:00
ID:bAHDivXKAg
・・・・・・
某ホテル エントランス
Prrrrrr
恵美「あ、プロデューサーから電話だ。可憐、ちょい待ってて」
可憐「う、うん」
恵美「もしもし、プロデューサー?」
P「恵美、繋がって良かった。今、琴葉の撮影が終わってホテルに帰ってる途中だ。琴葉は先にホテルに戻っている」
恵美「やっぱり! はぐれちゃったの?」
92 :
変態インザカントリー
2019/10/02 12:51:34
ID:hIVjRhJejY
律子の「何キロあると思ってんの」ってツッコミを初めは車の1.5tくらい?としか捉えられなかった、これが叙述トリックか...
93 :
プロデューサー殿
2019/10/02 12:52:20
ID:bAHDivXKAg
P「すまん、不意をつかれた。それでだけど」
恵美「アタシ、今から琴葉の所に行くからさ! 大丈夫、琴葉はバッチリガードするよ」
P「ま、待て、恵美! そうじゃない! 今の琴葉には、ちか・・・・・・」ブチッ
恵美「ん? あれ、プロデューサー? うげ、スマホの充電、切れてんじゃん・・・・・・しまったなぁ・・・・・・」
可憐「恵美ちゃん。ぷ、プロデューサーさん、なんだって?」
恵美「こっちに戻ってくるまでは分かったけど・・・・・・とにかく、早く琴葉の所に行こっ!」
可憐「あ、め、恵美ちゃん。あれ、琴葉さん! あ、あそこの庭園の中!」
恵美「お、ナイス、可憐! 行こ行こっ!」
94 :
5流プロデューサー
2019/10/02 12:55:03
ID:bAHDivXKAg
すいません、長くなるので今回はここで切らせて下さい。
また続きを持ってきます。よろしくお願いします。
95 :
ボス
2019/10/02 12:55:54
ID:5fwFGCxBBo
はーい、お疲れ~
96 :
夏の変態大三角形
2019/10/02 12:56:26
ID:bAHDivXKAg
>>92
そんな捉え方されるとは思ってもみませんでした
話の流れ的にそういう解釈もアリですね
97 :
番長さん
2019/10/02 14:09:50
ID:V/6k/lKFis
ここで折り返しか・・・
Pは(ピー)なないよな・・・?
98 :
バカP
2019/10/05 18:58:20
ID:SHd1FYv44g
続きが来てるのに今日まで気付かなかった……不覚っ!
今回も楽しく読んでます、頑張って!
99 :
Pサマ
2019/10/16 11:36:41
ID:X540TUCuAg
>>98
わざわざありがとうございます!
100 :
プロデューサーはん
2019/10/16 11:38:25
ID:X540TUCuAg
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ミリマスss▶田中琴葉「プロデューサー。ワタシノユビワニチカッテクダサイ」T3/E 2/2
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