124 : Pちゃん   2022/11/16 06:39:11 ID:l92TFyes7g

「とかく女の好む物。芝居浄瑠璃、芋たこなんきん」
江戸時代の作家、井原西鶴の一節と言われていますわ
浄瑠璃の代わりにコンニャクが入っているパターンもありますが
江戸時代の女性にこれらが人気だったのは間違いないようです
さて、女性に人気の芋となれば現代ならサツマイモなのですが
当時は芋と言えば里芋の事だったそうです
独特のねっとりとした食感が好まれたのもさる事ながら
米一升が百文以上の時、芋一升は16文という安さで家計にも優しかったのが人気の一因でしょうか
サツマイモは十七世紀の初期に日本に入って来たようですわ
江戸中期に起きた飢饉の際、薩摩藩では餓死者が少なかった事でサツマイモの事が知られ
当時の将軍、徳川吉宗の命で救荒植物として広く栽培されるようになったそうです
サツマイモが庶民のオヤツとして定着したのは江戸の終わり頃だそうです
当時も焼き芋が大人気だったようで「八里半」や「十三里」といったノボリを出していたそうです
「八里半」は「九里(栗)に近い味」。「十三里」の方は謎掛として置いておきましょうか
皆さんにとっての「芋」はどの「芋」でしょうか?