>>53
(所家、Pの仕事部屋※今は暁の部屋として認識されている)
暁「(椅子に座ってぼんやりしている音葉」
恵美「よし、居る…」バタン
ヴリトラ『奥方がまた様子を伺っていたな…』
暁「目の前で何度も脱走しようとするところを見てたら、そうなるよ…」
ヴリトラ『主が「消失」して、12時間以上は経ってる…』
暁「『人払い』が安定して使えるようになれば…」
カチッ…
【ならば、私が力を貸そう…】
ヴリトラ『その声…!?』
暁「え、誰…!?」
【かつて、私は貴方の父に師事していた…】
暁「それって果穂さんの話…?」
ヴリトラ『もしくは鏡世界の小宮果穂の事かもしれんが…』
【だが、私は師を失った。その世界線では御子息である貴方は誕生せず、また奥方も同じ運命を辿ったからだ…】
暁「そんな…」
ヴリトラ『だが、今は違う…!』
【使い魔殿、その通りだ。そして、貴方が今『世界』を戻す鍵…!】
暁「だけど、まだ人払いが安定しない…」
【そこでリンクを繋げる。懐中時計を出してくれ…】
暁「これか…(『悠利(外套)』の意識が入った懐中時計を見せる音葉」
【その懐中時計とリンクを繋いで、私のカイズパワーを送り込む。それを人払いのエネルギーにするのだ…】
ヴリトラ『それしかないか…』
暁「皆を。いや、父さんを救うにはね…」
【いくぞ、御子息…!】
・・・
(所家玄関前)
暁「外に出れた…」
ヴリトラ『油断は禁物だ、暁…!』
【此度の敵は我が師の気配感知をすり抜け、銃による攻撃を行っている…】
暁「見つからないといいが…」ダッ
・・・
(最高市、児童養護施設跡地)
文香「嫌な事件だったね…」
ラッキー「わふ…」
陸「・・・(伏し目になる音葉」
間宮「やぁ、文香…」
文香「間宮さん…」
ラッキー「がるっ…!」
陸「・・・!(ラッキーが間宮に敵意を見せてるのを驚く音葉」