>>55
暁「どうする、ヴリトラ…?」
ヴリトラ『今、「管理者」たる主が居ない以上は…』
英寿「だろ…?」
【仕方あるまい…】
英寿「いくぞ、この世界の為にもな…(意味深な視線を送る音葉」
・・・
(大分離れたマンションの屋上)
ヒヨリ「まさか、『神』が現れるとは…」
ミケーネ『放って置けばいいものを…』
ザビーネ『「あの男」の息子とはいえ、まだ「3つ」だぞ…』
ヒヨリ「念の為ではある…」
・・・
英寿「『珈琲店』までは送ってやれる。そこから先はお前自身のミッションだ…」
暁「あぁ、分かってるよ…」
英寿「フッ…」
暁「何、鼻で笑ってんの…?」
英寿「何でもないさ…」
英寿「(親子だなって、思っただけさ…※デザイアグランプリをPと衝突しながらも協力して切り抜けた事を思い出す音葉」
・・・
百合子「お待たせしました、ケントさん…」
ケント「大丈夫だよ、そこまで待ったわけじゃない…」
百合子「腕に包帯…?」
ケント「『これ』か。公園で木に引っ掛かった風船を取ろうとして、ドジったんだ…」
百合子「そうですか…」
P『いいか、百合子。人が何か説明するのに伏し目がちになる時は怪しいんだ(と言いながら本人は恵美に睨まれながら正座をしている』
悠利『翻訳者か、悪くはないと思うぞ。問題は読解力だけだが…(煎れたてのコーヒーを差し出す音葉』
百合子「(今のって…?」
ケント「百合子…?」
百合子「あ、ごめんなさい。ちょっとボーッとしちゃって…」
・・・
文香「どうしたの、ラッキー…?」
ラッキー「ぐるる…!」
陸「(声にはしてないが、あわあわしている音葉」
間宮「やっぱり、分かってしまうか…」
『自分を襲ったやつのニオイは…』
・・・
存在は『消失』しても潜在的な意識は働く。それが『親子の絆』なのであると鏡晶葉は後年、発表している