>>737
(県立研究都市、所ラボ)
P「とうとう、アーモンドアイも来たのか…」
鏡晶葉「『N.I.A準優勝』の白草月花がエキシビションとはいえ敗れたとか…」
プシュー
泉「P、お話中いいかな?」
P「あぁ、大丈夫だ…」
光「果穂の眼球の回復具合なんだが…」
(データが記録されたタブレットを手渡す音葉)
P「ふむ…」
鏡晶葉「眼球の内側が形成されてきているな…」
バブル「順調に細胞が復活していけば…」
鏡志希「ゆくゆくは眼球そのものが復活されるけど…」
P「見れるようにならなきゃダメだ…」
鏡晶葉「後は復活した眼球に一般の治療が適合するのかが読めんからな…」
・・・
(所ラボ、治療室)
果穂「(ん…」
(眼球以外は健康な故に治療時間の限度を迎え、全身麻酔から目を覚ます音葉)
ピエール「あ、起きた…」
果穂「(お願いします…」
鏡志希「治療液を抜くよー」カタカタッ
プシュー(治療機から治療液を抜き取る音葉)
果穂「っと…」
(数時間、治療液に浸かっていたので足取りが覚束ない音葉)
ピエール「果穂、大丈夫…?」
(その様子を見て、濡れるのも厭わず支える音葉)
果穂「あ、ごめんなさい…」
ピエール「ボクは大丈夫だから、カガミシキ…」
鏡志希「着替えはアタシが手伝うよ…」
果穂「お願いします…」
鏡志希「うん、僅かながら眼球が成形されつつある…」
(様子を確認したのち保護用の眼帯を付ける音葉)
ピエール「本当…!」
鏡志希「『前例』が無いから、アレだけど…」
果穂「あたしがその『前例』になるんです。この世界の危機から逃げないために…」
鏡志希「果穂ちゃん…」
果穂「大事なヒトとこの未来(さき)もずっと居るために…///」
ピエール「っ…!?///」
(不意打ちを受けて、赤くなる音葉)
鏡志希「青春だね、シキちゃんが置いてきてしまったモノだねぇ…」
果穂「ツッコミづらい…」