>>87
陸「もう、いいんだよ。『僕』…」
文香「なっ…!?」
百合子「えっ…!?」
ラッキー「バウ…!?」
間宮「『僕』…?」
一希「やはりな…」
文香「どういう事なの、一希…?」
一希「間宮が父親を失った話を聞いてて、引っかかる部分があった…」
百合子「引っかかる…?」
一希「見た目から間宮の年齢を想像するに、俺や文香より少し年上くらいだろうと過程しても…」
文香「しても…?」
一希「父親と一緒に行動するのは珍しいものだなって…」
百合子「まぁ、ステレオタイプな話にはなりますが…」
一希「それに思い出した事もある。一度、英雄さんに『メギド達被害によるの犠牲者』の一覧を見せてもらった事があってな…」
間宮「まさかっ…!?」
一希「『間宮』という人間は存在した。夫婦で…」
文香「それじゃ、間宮さんはご両親を…」
一希「それだけじゃない、父親の年齢がやけに若かった。確か、30代の前半だった…」
百合子「それと陸くんに何の繋がりが…あっ!」
一希「気付いてくれたか…」
文香「そういう事なんですね…」
陸「うん…」
一希「『陸』と『間宮』は1人の人間だ…」
間宮「なら、何故…」
ラッキー「ワウ…?」
間宮「何故、俺は大人なんだ…」
一希「『陸』にとって、一番『間近』な大人の姿…」
百合子「それって…」
文香「お父さん…」
一希「『間宮陸』の父親そのものだ…」
間宮「俺は何故…!?」
陸「この施設から抜け出した日があった…」
続く