法子「凶器の毒はドーナツに仕組まれていたんじゃない。被害者の手に付いていたんだよ」
法子「犯人は会場のあるモノを被害者に触らせて毒を付けたんだ」
ゆかり「あるモノって?」
法子「電話だよ。みんなでドーナツを食べる直前のあの時、電話が来たって会場でスマホを渡されて話をしてたでしょ?」
法子「話が終わると私達と一緒にドーナツを食べた。その手には毒が付いてるなんてつゆ知らずにね」
ゆかり「でも、スマホに毒といっても被害者がどこを触るか分からないですよね?」
法子「全面に塗ってたかもだけど、多分通話開始のボタンの位置に塗ってあったんじゃないかな?音が鳴ったまま電話に出ずに渡されていたのは妙だと思ったんだ」
有香「あっ!…まさか、このドーナツイベントって…」
法子「そういう事だと思うよ。このイベントの本当の目的はドーナツを素手で食べてもらう為のモノ。毒が口に入るように。私たちメロウ・イエローが呼ばれたのもドーナツがあって当たり前にして犯行の手口が怪しまれないようにって」
法子「このドーナツイベントを企画して、毒の付いたスマホを渡して回収した人物…。犯人はあなただ!」