歌丸「はい、小遊三さん」

小遊三「最近、盗撮まがいの真似をする不届き者が出るってんで防犯システムを見直しました。」

歌丸「ご苦労さま」

小遊三「更衣室にもバッチリ監視カメラをつけときました」

歌丸「山田くん、一枚持っていきなさい。不届き者はあんただよまったく...」

春香「ハイ！」

歌丸「お！？　春香ちゃん、どうぞ！」

春香「バリアフリー化を行い、段差という段差を無くしました！」

歌丸「ご苦労さま」

春香「なかなか転びにくくて、困ってます…」

歌丸「アイドルがそれウリしちゃ駄目だよwwwまあ笑っちゃったし１枚あげよう」

圓楽「オイちょっと甘すぎんだろジジイ」

歌丸「なにか言ったか腹黒？」

圓楽「んでもねえよハゲ茶瓶！」

歌丸「山田くん、アイツの２枚持ってって！！」

やよい「あのあの。わたしも、いいですかー？」

歌丸「やよいちゃん、どうぞ」

やよい「えっと、あつくなってきたので、熱中症たいさくに、事務所のエアコンを、買いかえました！」

歌丸「ご苦労さま」

やよい「高槻家の夕食は、しばらくもやしが続きそうです…」

歌丸「wそれくらい事務所が出してやりなさいよ情けないw」

好楽　ｽｯ…　(←無言で自分の座布団を差し出す)

やよい「え？くれるんですか？ありがとうございますー」

好楽「…貧乏はつらいからね。お互い、頑張ろうね」

木久扇「お腹いっぱい食べれてる？木久蔵ラーメン差し入れようか？」

歌丸「おやめなさいよ高槻家の皆さんお腹こわしちゃうでしょうが」

歌丸「はい、木久扇さん」

木久扇「演芸場の雨漏りを直したら、思ったよりも高くついちゃって」
観客席「「やーねー」」

木久扇「…あのねぇ」

千早「プフッwこれwテレビで見てたヤツwww」

観客席「……ﾄﾞｯwww」

木久扇「……」(自分の座布団を取って千早に差し出す)

歌丸「私が言おうとしたこと全部キクちゃんがやっちゃったよwまあそれに免じて許してやろうw」

歌丸「はい、昇太さん」

昇太「765プロ劇場の改修にともない、三浦あずささんの占いコーナーを新設しました」

歌丸「ご苦労さま」

昇太「“運命の人”を求めて、連日、大盛況です」

歌丸「ははあ、なるほどあずささんの“運命の人”になりたいわけだ。上手いね一枚あげよう」

歌丸「それじゃ、たい平さん」

たい平「765プロ劇場の改修を、765プロアイドル一丸となってやりました」

歌丸「ご苦労さま」

たい平「“みんなで作った、手作りの武道館”です」

歌丸「…いいじゃない。これは綺麗だ一枚差し上げて」

貴音「宜しいでしょうか」

歌丸「はい、貴音ちゃんどうぞ」

貴音「事務所近くのこんびにでらぁめんが買えなくなっていたのでなおしておきました」

歌丸「ご苦労さま」

貴音「では、三時のラーメンを買って参ります」

歌丸「食い過ぎだよアンタ」

たい平がなんかエモいの入れてくるタイミングが解釈一致すぎるｗ

ちなみに7月2日は歌丸師匠の命日らしいよ

>>10

歌丸「はい、圓楽さん」

圓楽「ロシアとウクライナの戦争を、武力ではなく歌で終結させました」

歌丸「おお！それはご苦労さま」

圓楽「いやいや最大の功労者は、歌丸師匠じゃありませんか。
“歌”で、すべてを“丸く”納めたのですから」

オオッ…パチパチパチ…

圓楽「」　←ちょっと照れてる

歌丸「気持ちわりぃなオイ…
山田くん、アイツの一枚持っていって！」

圓楽「!?w」

ﾄﾞｯwww

圓楽「言うんじゃなかったよこの死に損ない！」

歌丸「山田くん全部持ってって！！」


本物のお二人ならもっと上手くやれるんだろうが、俺はこれが限界やった
鬼籍に入られたのがまことに残念でならない

歌丸「二問目です」

歌丸「ライブやレッスンに限らず、熱中症や脱水症状が増えるこの季節は水分補給が大切ですよね。そこで皆さん、何かを飲む仕草をしてください。私が「大丈夫ですか？」と伺いますので答えていただきたい」

歌丸「はい、昇太さん」

昇太「…ゴク」

歌丸「大丈夫ですか？」

昇太「いやー、ウサミンの人情話には息を呑んでしまいますねー」

歌丸「あー、そのとおりだよ。山田くん、菜々ちゃんに一枚やってよ」

律子「はい!」

歌丸「はい、律子ちゃん」

律子「...ズズッ、よし。」

歌丸「大丈夫ですか?」

律子「ええ、美希にやよいの爪の垢を煎じて飲ませようかと思って味見していたところです」

\ひどいのー!/　\律子、私にも/

歌丸「山田くん、美希ちゃんと千早ちゃんの一枚ずつ取って律子ちゃんにあげなさい。そこの腹黒にも飲ませてやらないとね」

茜「はいはーい！」

歌丸「はい、茜ちゃん」

茜「…ズズズズッ、怖い、あー、怖い！」

歌丸「？　大丈夫ですか？」

茜「いやー、濃いお茶が一杯、あんまりにも怖かったので全部飲んじゃったよ」

歌丸「ああ、さっきまでは饅頭が怖かったわけだ、なるほどなるほど」

茜「今度はプリンが怖い♪」

歌丸「麗華ちゃん、冷蔵庫の茜ちゃんのプリン、持ってっちゃいなさい」

茜「ちょっとー！？」

麗華「はーい♪」

茜「ギニャー！！」

貴音「はい」

歌丸「じゃあ貴音ちゃんどうぞ」

貴音「ゴクッ…ゴクッ」

歌丸「大丈夫ですか?」

貴音「ええ、まだ腹三分目と言った所です。らぁめんのお代わりをお願いいたします」

歌丸「だから食い過ぎだよアンタ」

>>13
ちょっと律子、私の分はあるんでしょうね？
…え？本当にあるなんてドン引きズズッ
なんだ案外いけるじゃない♪

歌丸「じゃあ次、小遊三さん」

小遊三「ゴクッゴクッ…プハー！　やっぱり、スタドリとエナドリのちゃんぽんが一番効くぜぇ。ああ身体が漲ってきたあ！！」

歌丸「ちょ、ちょっとそれ、大丈夫なんですか？」

小遊三「どうです師匠、楽屋で一発、男の汗でもかきにイきやしょうや」

歌丸　(台本を投げ捨てる)

小遊三「www」

歌丸「気持ちわりいんだよ！　2枚持ってって！！」

とてとて…

歌丸「あ、なにやよいちゃん、わざわざ拾って持ってきてくれたのゴメンね。
山田くん、とった2枚やよいちゃんにあげて!」

>>14
ちょっと手の込んでるの良いな。

亜利沙「はいっ！」

歌丸「はい、亜利沙ちゃん」

亜利沙「…ごくり」

歌丸「大丈夫ですか？」

亜利沙「すいません、今瑞希ちゃんのトランプタワー完成を固唾を飲んで見守ってました」

歌丸「器用だねえ」

円楽さんから歌丸さんに司会変わったのがもう15，6年前で楽太郎が円楽になって10年以上たって
今は歌丸さんどころか二人の円楽さんもういないんだよな・・・

笑点P「安心してハナを任せられる芸人さんも最近はめっきり少なくなってるからね」
アイマスP「…何で俺を見て言うんですか?」

小糸「ぴ、ぴゃっ！」ﾊｲ

歌丸「はい、小糸ちゃん」

小糸「ご、ごくり」

歌丸「大丈夫ですか？」

小糸「ぴゃ、……ポ、ポカリ飲んで、ノクチルが水分補給の大切さをPRし、します」

歌丸「うちのスポンサーは大塚じゃなくて、サントリーなんだけど」

小糸「ぴゃあぁぁぁぁぁ……」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

歌丸「……ま、今回だけだよ。山田くん、一枚あげてちょうだい」

歌丸「はい、真ちゃん」

真「ズズズッ……あー、雪歩の淹れてくれたお茶は、やっぱり美味しいなー!何杯でも飲めちゃうよ!」

歌丸「大丈夫ですか？」

真「モチロンですよ！…ねぇだから機嫌直してよ雪歩ぉ。格付けチェックで雪歩のお茶外したの謝るからさあ」

雪歩「ﾜﾀｼﾉ　ｵﾁｬﾖﾘ　ｵｰｲｵﾁｬ…ﾖﾘﾆﾓﾖｯﾃ　ｵｰｲｵﾁｬ…」

歌丸「ゆ、雪歩ちゃん？私の方からも座布団あげるから許してあげて？あとそのスコップ怖いから下ろしてね？ね？」

歌丸「はい、育ちゃん」

育「ごくごくごくごく!」

歌丸「大丈夫ですか?」

育「わたしね、きのうトレーナーさんに『飲み込みが早いね』っていわれたの!」

歌丸「可愛らしいや、一枚やって」

歌丸「はい志乃さん」

志乃「ん…、コクコク…」

歌丸「大丈夫ですか？」

志乃「ええ、赤い般若湯と言っておけば誤魔化せるわ」

歌丸「ただのワインでしょうが！　全部持っていきなさい！」

>>25
菜々「え、えーっと…はい！」

歌丸「はい菜々ちゃん」

菜々「んぐっ…んぐっ…ぷはー！」

歌丸「ビールじゃなくて麦茶だっていうんじゃ無いだろうね」

菜々「うっ！」ｳﾙｳﾙ

円楽「山田君！歌丸の一枚持ってきなさい！」

山田「はいよろこんで！」

歌丸「はい、千早ちゃん」

千早「あつっ！　歌の仕事と聞いていたのに、なんでこんなこと」

歌丸「大丈夫ですか？」

千早「プロデューサーに煮え湯を飲まされたんです」

歌丸「あぁシンプルでいいね。一枚差し上げて」

歌丸「三問目です」

歌丸「"夏痩せと　答えて後は　涙かな"。恋煩いをしてやつれてしまった女性が「夏痩せのせいなんです」とごまかした後に涙を流しまうという切ない句ですね。そこで今回は"涙かな"を活かして変え句を作っていただきたい」

琴葉「はい！」

歌丸「早いね。では、琴葉ちゃん」

琴葉「初主演　ステージやりきり　涙かな」

歌丸「真面目な琴葉ちゃんらしい句だよ。山田くん、一枚やって」

歌丸「笑点メンバー誰か。はい、たい平さん」

たい平「ええっ！？…はい！」

たい平「当たらない　無料10連　涙かな」

歌丸「日頃の行いじゃないの？」

歌丸「はい、貴音ちゃん」

貴音「…あの、本当にあった話で、まことに恐縮なのですが…」

歌丸「ほう。構いませんよ、どうぞ」

貴音「らぁめんが　どくたぁすとっぷ　涙かな」

貴音「……」ﾌﾙﾌﾙ

響「本当に泣いてるぞw昨日始めたばかりなのに、先が思いやられるなw」

歌丸「wwwまあ生活習慣を見直すいいキッカケだよ。病気してからじゃ遅いんだから。どれ、エールとして一枚やろう」

>>29
木久扇「好きなもの食べれないって辛いよね。このままじゃ貴音ちゃんが不憫だ」ｽｯ

歌丸「おっ？　じゃあ、木久扇さん」

木久扇「木久蔵ラーメン　差し上げ返され　涙かな」

歌丸「そりゃ当然だよアンタ、不憫どころか余計なお世話だ一枚持っていって！」

歌丸「はい、圓楽さん」

圓楽「血税が　ガチャに使われ　涙かな」

歌丸「ガチャに限らず、税金の私的利用は許されざる行いです。国民の血税は、きちんと国民のために使って頂きたい。
圓楽さんに一枚やって」

悠貴「はいっ！」

歌丸「ほい、悠貴ちゃんどうぞ」

悠貴「行きは晴れ 帰りはずぶ濡れ 涙かな」

歌丸「うーん、走るのが好きなんだよね」

悠貴「はいっ！」

歌丸「今度行く時は、天気予報見てから行こうね」

悠貴「はいっ！！」

歌丸「うん。元気がある子はいい子だ。山田くん、腹黒から一枚取って、悠貴ちゃんにあげて」

悠貴「わぁい！」
圓楽「ちょ！」

茜「はいはいはーい！」

歌丸「はい、茜ちゃん」

茜「おいごちと　書かれて後は　涙かな」

歌丸「……さっきは悪かったよ。山田くん、二枚やって」

杏奈「はい」
歌丸「お、OFFの杏奈ちゃんが手を挙げるのは初めてかな？どうぞ」
杏奈「知り合ったら ハンネバラされ 涙かな」
七尾「その節は大変失礼致しましたぁあー！」ﾄﾞｹﾞｻﾞｰ
杏「うわぁ」
紗南「有罪」

歌丸「…カメラの前？」
杏奈「ううん」ﾌﾙﾌﾙ
歌丸「ギリギリか…百合子ちゃんから1枚取って杏奈ちゃんに」
杏奈「♪」
七尾(土下座中)

美奈子「はい!」

歌丸「はい、美奈子ちゃん」

美奈子「夏痩せと　聞かされ後は　涙かな」

歌丸「心配する側の句になったわけだ、１枚やって」

千早（無言で挙手）

歌丸「はい、千早ちゃん」

千早「では一句。早すぎと　叫んで後は　涙かな」

歌丸「…………」

圓楽「…………」

――会場を静かに満たす拍手の中、客席へと深々と頭を下げる千早

圓楽「……千早ちゃんに言われたんじゃ何も言えないね……」

歌丸「まったくだよ。座布団一枚！」

>>36
なるほど
メタいが意味が分かると納得できるな

>>36
たい平「それじゃ、我々も千早ちゃんに応えなきゃね」スッ

歌丸「はい、たい平さん」

たい平「歩こうと　交わした約束　涙かな」

歌丸「……良い仲間を持ったね、千早ちゃん」

千早「はい。……私の大切な、もう一つの家族、です」

春香「千早ちゃん…！」

響「千早ぁ！　自分、こんなにも嬉しいと思ったことはないぞ…！」ｳﾙｳﾙ

歌丸「ウンウン。
……それに比べて、ウチの連中ときたら…
山田くん、笑点メンバーの一枚ずつ持っていって！」

「「「はぁっ！？」」」ザワッ

小遊三「ちょwそんなのありかよ師匠www」

円楽「ふざけんなよクソジジイ！　俺たちが何したってんだ！」

笑点メンバー「「ブーブー！！」」

歌丸「やかましいんだよ、日頃の行いだ！　胸に手を当てて考えてみろ！　ったく。……ああ思い出したら腹が立ってきた。
山田くん、円楽の追加で一枚持っていって！」

小遊三「お前が余計なこと言うからだよ秩父！」

たい平「んだとゴラ、やんのか大月！！」

歌丸「小遊三とたい平のも二枚取って！　…まったく、せっかく　しんみりしたと思いきやすぐコレだ」

こん平「ホントホント、みんな早すぎすぎなんだよ」

先代円楽「こればっかりは真似しないでもいいのにね……さて次のお題は」

歌丸「次の問題に参りましょう」

歌丸「この問題はアイドルの皆さんにお手伝いをしていただきたいんです。題して、笑点・おねがいアイドルちゃん。皆さんアイドルのどなたかを指名して様々なお願いをしてください。指名されたアイドルの方は「むりむり」と断りますので更に続けていただきたい」

歌丸「はい、好楽さん」

好楽「桃華ちゃんサインください！」

桃華「むりむり」

好楽「やっぱり保証人はダメだったかぁ」

歌丸「山田くん、一枚持ってきなさい！ダメに決まってるでしょうが」

歌丸「誰か他に……って言うと木久ちゃんが手を上げんだ。はい、木久ちゃん！」

木久扇「りあむちゃんデートしましょ」

りあむ「えっ、むりむり」

木久扇「なに！？むりむりだと？落語家になって六十年。笑点に出て五十年。第３芸能課相談役のこの私が一生懸命おねがいしてるんじゃねえか。それを軽くむりむりなどと。そんな了見だからりあむさん、これからも応援しています」

歌丸「山田くん！一枚持ってって！…長く映る事しか考えてねえんだから」

歌丸「はい、たい平さん」

たい平「イメージカラーがブラックの真ちゃん！　ぜひ我々ブラック団に入ってください！」

真「えっむりむり！」

たい平「お願いします！　あの腹黒を追い出したいんです！」

円楽「オイ！」ｶﾞﾀｯ

昇太「僕からもお願いします！」

円楽「てめえらw」

歌丸「山田くん、真ちゃんとたい平さんに３枚あげて！　…私からもお願いしますよ、真ちゃん」

昇太「はい！」

歌丸「昇太さん、どうぞ」

昇太「律子さんお願いです！　ブラック団に入ってください！」

律子「私ですか？　ムリムリ！」

昇太「お願いします！　インテリ毒舌キャラは律子さんが居れば事足りるんです！」

たい平「僕からもお願いします！」

歌丸「昇太さんと律子さんにも3枚差し上げて！」

歌丸「はい、小遊三さん」

小遊三「豊川風花さん」

風花「は、はい！」

小遊三「どうか、どうかこの小遊三を助けると思って、セクシーな水着のお仕事、受けてやってはくれませんか？」

風花「む、むりむり！」

小遊三「だから言ったんですよプロデューサー、あたしが頼んだって、無理なものは無理って！」

歌丸「アンタに頼むのがそもそもの間違いだよ。一枚持っていきなさい」

清良「それでは」

歌丸「はい、清良さん」

清良「愛海ちゃん、私のお山に、登ってくれないかしら？」

愛海「？！！？！！？　む、む、む、むーーーっ！！！　歌丸師匠！　YESって答えさせて！！　一生のお願い！！」

歌丸「むりむり」

――爆笑の渦に客席が包まれる中、パタリと崩れ落ちる愛海

歌丸「山田くん、清良さんと、可哀想だから愛海ちゃんにも一枚ずつやんなさい」

木久扇「はい」

歌丸「……木久ちゃん。楓ちゃん呼んで『○○か、えーでー』ってのは無しだからね」

木久扇「」ｽｯ

歌丸「なんで手を下げるの！」

歌丸「はい、小遊三さん」

小遊三「なあ冬馬くん、そろそろ歌丸師匠をJUPITERに入れてやってくれないかな？」

歌丸「！」

冬馬「えっ……(歌丸と小遊三を見て逡巡しつつ)む、むりむり、です……」

小遊三「聞きましたか師匠！　師匠はもはやJUPITERで留まる器じゃないほどの、ワールドワイドなイケメンですってよ！　自信を持ってください！」

歌丸「…なーに言ってんだアイツ…。アンタ落語やってんだからさ、おべっか使うならもう少し上手くやんなさいよ。
小遊三師匠と冬馬くんに二枚差し上げて！」

劇場P「申し訳ありません、一つよろしいでしょうか」

歌丸「お、面白そうだ。どうぞ」

劇場P「向井さん、この『セクシーでかわいいどうぶつコスプレショー』の企画、遅くなりましたが今からでも辞めておきましょうか」

拓海「むりむり」

劇場P「分かりました。第二弾に参加で連絡を回しておきます」

拓海「バッ…おまっ、前回の話じゃねぇのかよコラ！」

歌丸「事務所でやってよもう」

歌丸「次の問題です」

歌丸「山田くん、皆さんに例のモノを配ってください」

ﾊｲ､ｶｼｺﾏﾘﾏｼﾀｰ

歌丸「ご存知の通り今日は土用の丑の日ですね。昔はうなぎ屋さんの前を通ると渋団扇でパタパタパタパタ扇いで威勢のいい光景を目にしました。そこで皆さん、お配りした渋団扇をバタバタ扇ぐなどして下さい。で、私が『どうしたの？』と聞きますので答えて下さい」


歌丸「はい、あきらちゃん！」

あきら「はい。あかりチャン、扇いで！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

あかり「わかったんご！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ

りあむ「？」

歌丸「どうしたの？」

あきら「りあむサンの炎上に巻き込まれないようにしてるんデス」

りあむ「！？」

歌丸「いくらなんでもそりゃりあむちゃんに悪いと思うよ。仮にも年上ですよ。…山田くん、あきらちゃんとあかりちゃんに一枚やってよ」

圓楽「今の炎上で歌丸が焼き上がりました」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

歌丸「俺はサンマじゃねえやい」

>>48
歌丸「はい、貴音さん」

貴音「せいっ、せいっ」(りあむに何かをかける仕草をする)

歌丸「どうしたの？」

貴音「せめて、らぁめんの残り汁で消火をと……」

歌丸「出来るかそんなこと！」

木久扇「ならば拙者も、木久蔵らぁめんの残り汁で助太刀するでごさる。せいっせいっ」

歌丸「アンタのは廃棄処分だろ！？山田くん！黄色いバカとらぁめんバカとりあむちゃんの一枚持っていって！」

りあむ「今なんでボクに飛び火したん！？」

圓楽「あのね。江戸時代とかだとね、建物みんな木で出来ているから、あっという間に燃え広がっちゃうの。だから当時は、まず延焼を防ぐために炎上した建物を壊してしまうんだ。破壊消火っていうんだよ」

りあむ「味方いなさすぎじゃんメッチャやむぅ！！」

>>49
やよい「皆さんひどすぎます！　りあむさんがかわいそうです！」ｽｯ

歌丸「やよいちゃん、どうぞ」

やよい「よいしょ、よいしょ！」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ(りあむを渋団扇で扇いでいる)

歌丸「どうしたの？」

やよい「今、りあむさんに追い風を送ってます！　さありあむさん！？　失礼な皆さんを、炎上させてください！」

りあむ「炎上ってそういう事じゃないからね！？　あと好きで炎上させてるわけじゃないから！！」

やよい「？」ﾆｺﾞ？

りあむ「何の仁後りも無い瞳だよチクショウ！　害意の無い害悪が一番やっかいなんだ！」

千早「は？　害悪？　害悪って誰のこと？　まさか天使な高槻さんを捕まえて害悪と仰ったの貴女？　慈悲深い高槻さんの善意を理解しながらも害悪と謗り踏みにじった貴女こそが、まさしく害悪では無いのかしら？　一事が万事そうだから炎上するのではなくて？　そもそも……」

響「ステイ！　ステイだぞ千早！」

伊織「気持ちは分かるけどやり方を間違えたらおしまいよ？　……あのね？　今、ウチの系列機関で……新薬……アポトキシン……」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

響「ある日の差し入れのスポーツドリンクに……もし失敗したら、ワニ子……」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

千早「体内……証拠……薬物反応とか……ワニ子……」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

りあむ「ねぇめっちゃ聞こえてんだけど！？　もうボク帰っていいかなぁ！　今すぐ逃げ出す準備しないと命に関わるよねコレ！？」

歌丸「山田くん、やよいちゃんに一枚あげて。……あと、手筈通り入り口は塞いであるんだろうな？」

茜「はいはいはははーい！」

歌丸「茜ちゃん、どうぞ」

茜「ぬおおりゃあああ！！」

歌丸「ど、どうしたの？」

茜「いやー、桶屋さんの一日店長のオファーを受けちゃったものだからさー。おりゃああ！！」

歌丸「なるほど、風が吹けば儲かるってか。営業努力に免じて、一枚あげてやって」

劇場Pって呼び方初めて聞く

千枝「あ、はいっ！」

歌丸「ほいっ、千枝ちゃん」

千枝「うんしょ、うんしょ」←扇ぎながら混ぜるような動作

歌丸「どうしたの？」

千枝「あ、はい。みんなの誕生日が続くんでちらし寿司を作ろうとしてます」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

歌丸「うん、みんなをお祝いしようとする気持ち買った。山田君、二枚あげて」

千枝「わぁ、ありがとうございます」

愛海「私としてはちらし寿司より、千枝ちゃんのお山が……」ｼﾞｭﾙﾘ

歌丸「出たなおっぱい星人。小遊三さんのもついでに一枚取ってって」

小遊三「ちょ」

歌丸「木久扇さん、どうぞ」

木久扇「ほっほっほ、左団扇で笑いが止まらぬわ」

歌丸「どうしたの」

木久扇「木久蔵ラーメンが売れに売れて。儲かりまくりですわ」

歌丸「……可哀想に。まったく売れてない現実を受け入れられずにこんな妄想までしてやんの。哀れすぎるから１枚やろう」

木久扇「……」

貴音「あ、あの？　土産で頂いたことがございますが、とても美味しゅうございましたよ？　今度、買いに参りますからね？」ｱｾｱｾ

木久扇「ああ、うん。ありがとね、貴音ちゃん」

歌丸「はい、好楽さん」

(団扇で顔を扇ぎながら)
好楽「モグモグ……ああ美味え、美味えなぁ」

歌丸「……どうしたの？」

好楽「隣の鰻屋の焼く匂いで、ご飯食べてんだよ」

歌丸「まんま『しわい屋』じゃねえか何の捻りもない！2枚持っていって！」

やよい「なるほど！これで長介たちにもウナギを…！」ﾒﾓﾒﾓ

歌丸「真似しちゃ駄目だよやよいちゃん！好楽の追加で1枚持っていって！」

歌丸「はい、杏ちゃん」

杏「きらり。私を膝にのせて、思いっきり扇いでくれる？」

きらり「？　いいけど。……ふんにぃー！！」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ！

歌丸「どうしたの？」

杏「画期的な移動方法を思い付いたんで」

歌丸「山田くん！　杏ちゃんの1枚取ってきらりちゃんにあげて！　……楽する方法を考えるのは良いけど他人に迷惑かけるのは駄目だよ」

亜利沙「ではでは！」

歌丸「はい、亜利沙ちゃん」

亜利沙「ふおおおおおおっっ！！」

歌丸「いや、どうしたの？」

亜利沙「アイドルちゃん達の活躍にいい！　せめてもの追い風をを！」

歌丸「健気だねえ。……はい皆さんご一緒に」

――参加者一同、一斉に亜利沙を扇ぎ始める

亜利沙「い、いや、亜利沙はいいですから皆さーん！」

歌丸「はい、志希ちゃん」

志希「そ～れそれ～！　会場全体に行き渡れ～！」ﾊﾞｯｻﾊﾞｯｻ！

歌丸「どうしたの？」

志希「志希ちゃん特製の惚れ薬ぃ～。これで会場の男どもみんな、歌丸師匠にメロメロだよん♪」

ざわっ……！？

小遊三「ｳﾌﾟｯ」

昇太「ｵｴｯ」

たい平「オロロロロ……」(吐)

圓楽「お前らwww」

歌丸「山田くん！　小遊三と昇太とたい平と圓楽の3枚持っていって！　こっちから願い下げだよ気持ちわりぃ！！」

志希「あ、圓楽師匠には特に強く効くように調合してあるから」

圓楽・歌丸「オロロロロ…」(吐)

歌丸「はい、次！」

歌丸「夏場恒例、”笑点遅れて来た幽霊”。お盆も過ぎて夏もそろそろ終わりですけれども、今回皆さんはね、どういうわけか今頃になって登場した幽霊。
で、私が幽霊の親分になりまして『遅いじゃねーか！』って言いますから遅れて来た理由等を答えていただきたい」

歌丸「はい、美世ちゃん。…遅いじゃねーか！」

美世「すみません！急いで車で行こうとしたんですけど、足がなくて」

歌丸「あぁ、アクセルが踏めなかったんだ。可愛らしい答えに一枚やってよ」


歌丸「はい、楽さん。…遅いじゃねーか！」

圓楽「親分がそんなに早く逝くとは思わなくてよ」

歌丸「山田くん、一枚もってきなさい！」

六代目をひたすら圓楽表記してる御仁がいるけれど、六代目は名跡こそ圓楽だったけれど先代との区別や敬意から「円楽」表記にこだわっていたからね

気持ち良くなるのは良いけれど少なからず故人に敬意があるならそこは守ろう？

かな子「はい！　はい！」

歌丸「お、じゃあどうぞ……遅いじゃねーか！」

かな子「え？　“細いじゃねーか！”ですって！？　聞きましたかプロデューサーさん！
私は、太ってませーん！　ダイエットなんて、必要ありませーん！」

歌丸「山田くんかな子ちゃんの2枚持っていって！
……幽霊だっつってんだろうが、お題を都合良く解釈しないの！」

杏奈「はい……」

歌丸「はい、杏奈ちゃん……遅いじゃねーか！」

杏奈「ごめんなさい……子孫に宿題を手伝うのをせがまれて、お盆過ぎても戻ってこれなくて……」

歌丸「夏休み恒例の悲喜劇だねぇ。で、杏奈ちゃんと百合子。あと、昴ちゃんも怪しそうだし……ちゃんとやったの？」

杏奈「……」ﾌｲｯ

百合子「あ、わ、私は……」ｱｾｱｾ

昴「んなっ！」

歌丸「プロデューサー！このメンツを缶詰にして宿題を自主的に終わらせちゃってー！」

P「畏まりました」ｽﾁｬ

ｳﾜｰﾝ
ｱﾝﾅﾁｬﾝﾉﾊﾞｶｰ

歌丸「それじゃあ美奈子ちゃん、どうぞ……遅いじゃねーか！」

美奈子「すみません親分！この時期のナスとキュウリは足が速くて、なかなか追い付けなかったんです！」

歌丸「ははあ、精霊と夏場の野菜の傷みやすさを掛けてるわけだ。上手いじゃないか1枚やろう」

桜庭薫「よろしいだろうか」

歌丸「桜庭くん、どうぞ。……遅いじゃねーか！」

桜庭薫「昔担当していた患者たちが、こんどは『足が無くなったから治してくれ』と列をなしてな……」

歌丸「お医者様は死んでも忙しいんだねぇ。１枚差し上げて」

歌丸「そろそろ笑点メンバーで誰か……よし、たい平さんどうぞ！　……遅いじゃねーか！」

たい平「かぐわしいお線香の香りに誘われて、つい道に迷ってしまったんです。……やっぱりお線香は、『毎日香』ですよね」

小遊三「オイオイオイオイ」（ゴマをする仕草）

真美「これは審議の時間ですなぁ、亜美さんや」（ゴマすりゴマすり）

亜美「“サンタク”の臭いがプンプンしますなー」（ゴマすりゴマすり）

ありす「……それを言うなら“忖度”では……？　あとそれ、誤用ですからね……？」

やよい「？　亜美、真美、どういう事？」

亜美「んーとねぇやよいっち、大喜利の前に流れるＣＭソング、歌ってみたら分かるかもよー？」

やよい「えーとえーと……♪山は毎日おおきくてー」

亜美・真美「♪川は毎日やさしくてー」

やよい「♪毎日毎日変わらないー」

たい平・千早「♪変わらないー」

やよい「♪ふるさーとーいーつも」

たい平・千早「♪いーつも」

やよい「♪毎日香ー」

たい平・千早・亜美・真美・ありす「♪毎日香ー」

やよい「♪ふるさーとーいーつも」

笑点メンバー「♪いーつも」

やよい「♪毎日香ー」

全員「♪毎日香ー」

歌丸「山田くん！　たい平の全部持って行って！！」

たい平「ええ！？　なんで！！」

歌丸「アンタが余計なこと言ったからこうなったんだろうが。責任をとれ責任を」

歌丸「気を取り直して次の人！　巴ちゃん、どうぞ……遅いじゃねーか！」

村上巴「かぐわしい線香の香りに誘われて、つい寄り道してしもうての。
……♪青雲　それはー君がー見た光ー
♪僕がー見ぃたー希望ー」

巴・たい平「♪青雲　それはーふれあいのこころー」

巴・たい平・千早・雪歩「♪しあわせのぉーあおいぃーくぅもー　青雲！」

歌丸「今歌ったやつ全員の、全部持って行って！！　……ダメだと分かっててやるその度胸だけは認めてやるよ」


昇太・木久扇「♪日本こうどうー」

歌丸「あの２人のも全部持って行って！！」

歌丸「雪歩ちゃん、どうぞ……遅いじゃねーか！」

雪歩「すみません親分。お礼参りに来た鉄砲玉どもを返り討ちにするのに、手こずってしまいまして」

巴「おお、姉御の所もか。毎年この時期になるとえっと来るわ。お互いたいぎいじゃのう」

雪歩「故人を偲ぶ気持ちも、恩讐の念も理解はできるんですけどね。こちらも、お弟子さんたちを守らないといけませんから」

小梅「た、多分それ……鉄砲玉さん地縛霊になって、そそのかしてる…恨みつらみは、とても強くこの世に縛り付けてしまうから……」

百合子「まるでハムレットみたいですね！救いが無いのも似ていて興味深いです！」

歌丸「あー、君たち？続きは楽屋でお願いしていいかな？……聞かなかった事にしてあげるからさ」

歌丸「あずささん、どうぞ。……遅いじゃねーか！」

あずさ「すみません。私――」

伊織「どうせ方向音痴で迷子になった、とでも言うつもりでしょ？」

あずさ「……」

伊織「あら図星？　あずさって案外分かりやすいわよね、にひひっ！」

あずさ「あらあら～」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……

あずさ「……伊織ちゃんってば、血“迷”っちゃったのかしら？　人の回答を邪魔するなんて“迷”惑、普段の伊織ちゃんからは考えられないものね～。
でも困ったわ～。話すことが無くなって、“迷”走してしまいそう」

歌丸「あ、あずささん…？」

あずさ「そうそう、この間のロケのお話があったわね～。
新種の“迷”迭香(ローズマリー)を探しに無人島に行ったのだけれど、伊織ちゃんだけがはぐれて“迷”子になっちゃったのよねぇ。
半ベソかいてた伊織ちゃん、とても可愛らしかったわね～。
伊織ちゃんには固く口止めされていたのだけれど、いっそ話してみようかしら。
“迷”ってしまうわ～、どうしましょう」

伊織「思いっっきり暴露しちゃってるじゃないの！　私が悪かったから、これ以上は止めて！　ごめんなさい！」

歌丸「あずささんに3枚差し上げて！」

亜美「あずさお姉ちゃんだけは怒らせないようにしようね、りっちゃん……」

律子「そ、そうね……」

頼子「はい」

歌丸「ほい、頼子ちゃん……遅いじゃねーか！」

頼子「すみません。由愛ちゃんが幽霊の絵を早く描けたので、足を追加したらそのまま足がついてしまって……」

歌丸「蛇足ってやつね。山田くん、一枚やってちょうだい」





由愛「わ、私……そんな恐い絵なんか……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

沙紀「大丈夫っす！幽霊なんか三日経ったご飯よりこわくないっす！」

頼子「それは硬いの意味の強いです」

歌丸「はいじゃ楽さんどうぞ！……遅いじゃねーか！」

円楽「申し訳ありません……。
私の人生の師であり、最も敬愛する落語の名人、桂歌丸師匠の素晴らしさを、地獄の亡者どもに布教しておりましたらば、遅くなってしまいました。
1989年の横浜市市民功労賞受賞を皮切りに、文化庁芸術祭賞、旭日小綬章、芸術選奨文部科学大臣賞、さらには落語芸術協会五代目会長としての輝かしい功績はきりが無く、紹介だけでかなりの時間を要しました。
私自身も熱が入り、寝食昼夜すらいとわぬ有り様で、つい約束を忘れてしまった次第でございます。
これはもちろん、私の不徳のいたすところでございます。お叱りは甘んじて頂戴いたしましょう。
しかしながら、地獄の亡者どもはみな、すっかり歌丸師匠のファンになりました。
この結果に免じて、どうかご斟酌いただければ幸甚にございます」

歌丸「……心にもねぇことを長々とまあ……。
見え透いた世辞を並べられたところで、嬉しくもなんともねえや。
山田くん！　……六代目三遊亭円楽師匠に、5枚差し上げて！！」