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【ミリオンSS】歩「魔人と呪いの少女」
1 :
矢橋P
2024/04/23 23:07:11
ID:tkGvoJItjo
またお会い出来ました矢橋Pです
また性懲りもなくミリオン×パワポケのクロスSSを書かせていただきます
今回は 新球団ナマーズ編×電脳野球編×ミリオンライブ÷4 という内容になっております
-注意点-
・このSSは 恵美「怪奇ハタ人間!」から三年後の世界です
前作→
https://imasbbs.com/patio.cgi?read=30682
・オリジナル設定、原作改変もします
・プロデューサーは相変わらず登場しません
・今回はパワポケのキャラがガッツリ出ます。そのためパワポケを知らない人の為にも今回はプロフィールを細かく更新しようと思います
それでもどうかお願いします
448 :
矢橋P
2024/10/06 18:27:50
ID:mKlfKSbpOA
449 :
矢橋P
2024/10/06 18:28:22
ID:mKlfKSbpOA
歩「よし、駐車場まで着いた」ハァハァ
渦木「亜利沙さん、帰りの運転お願いします」バタン
亜利沙「わかりました」バタン
歩「でもこれから何処に逃げるの?」
亜利沙「ひとまずあるところに向かいます」ブロロ
450 :
矢橋P
2024/10/06 18:34:46
ID:mKlfKSbpOA
歩「あるところって……」
亜利沙「本格的に大神に目を付けられた今デンノーシティ内で安全なところは存在しません。といって今から町から脱出するのも無理でしょう」
歩「そんな、じゃあどうするのさ!」
渦木「おや、言ったそばから来たようですよ」
アタシが慌てて振り向くとやたらごついハイエースが……
渦木「あれから20分も経っていないはずですが……この迅速さは我々警察も見習わなければ」
451 :
矢橋P
2024/10/06 18:38:34
ID:mKlfKSbpOA
歩「渦木さん冗談言ってる場合じゃないよ」
渦木「歩さん落ち着いて」チャキ
渦木さんはそう言って拳銃を取り出した
渦木「この距離ならギリギリ行けますか」
そして助手席から窓に身を乗り出した一瞬で発砲し後ろのハイエースの右前輪のタイヤを一発で撃ち抜いた!
452 :
矢橋P
2024/10/06 18:40:49
ID:mKlfKSbpOA
歩「すごい……」
渦木「あれは先兵部隊なものです。あれで焦っては身が持ちませんよ」
右前輪がパンクしたハイエースは右カーブを描き止まらずをえなかった
幸い周りに他の車はいなかったけど……
渦木「市民の安全身でありながら事故を誘発させなければならないとは、心苦しいですね」
亜利沙「……仕方ないですよ」
453 :
矢橋P
2024/10/06 18:42:58
ID:mKlfKSbpOA
渦木「これが通用するのもお相手さんが様子を見ているうちです。亜利沙さんある場所とは?」
亜利沙「こんな時のためにとある場所を押さえてあったんです。そこで迎え撃ちます!」ピッピッピッ
歩(こんな時に運転しながら電話?)
亜利沙「亜利沙です。今からお客さんをたくさん連れていきますのでお願いします」ピッ
歩「亜利沙今電話した相手って……」
亜利沙「初めに言っていた助っ人ですよ」
454 :
矢橋P
2024/10/06 18:55:55
ID:mKlfKSbpOA
15:00 デンノーシティのとある倉庫
亜利沙「着きました、この倉庫です」
亜利沙の運転で連れてこられたのはデンノーシティ内にあるとある倉庫だ
でもこの倉庫、廃倉庫ってわけじゃなく普通に稼動している倉庫だけど
亜利沙「稼動はしてますがここから入れます」
亜利沙「ここの電子ロックはすでに亜利沙の助っ人がハッキングしてロック解除してますから」ガチャ
歩「ハッキングって……」
渦木「今日の私は警察官ではないつもりなので言及はしないでおきます」
455 :
矢橋P
2024/10/06 18:58:30
ID:mKlfKSbpOA
亜利沙「ひとまず奥に隠れましょう」
歩「うん」
亜利沙「今日は搬入はないはずなので中に人はいないはずです。今日が祝日で助かりました」
歩「そうか、大神とは全く関わりのない大企業の倉庫の中なら奴らもむやみに騒げないよね!」
渦木「……大神はそんなに甘くはないと思いますよ」
456 :
矢橋P
2024/10/06 20:01:55
ID:mKlfKSbpOA
キキーッ
歩「何の音!?」
渦木「おそらく入り口に大型トレーラーでも横付けしたのでしょう。それなりの大部隊が来たのかもしれませんね」
歩「で、でも下手なことしたらセキュリティが働いて……」
457 :
矢橋P
2024/10/06 20:05:45
ID:mKlfKSbpOA
亜利沙「……歩さん渦木さん、お持ちのスマホの調子どうですか?」
歩「スマホ?……って全く通信出来なくなってる!」
渦木「妨害電波かはたまた近くのモデムを止められたか」
渦木「この町の通信源はほとんど大神ネットですからね、このくらいはやって来るでしょう」
歩「これじゃセキュリティも働かない……電話で助けも呼ぶことも出来ない……」
458 :
矢橋P
2024/10/06 20:09:15
ID:mKlfKSbpOA
瑞希「落ち着いてください舞浜さん」ポン
歩「え、あれ……」
瑞希「では私の手品でも見て心を落ち着かせて……手品の道具は置いてきたんでした。失敗だぞ瑞希」
渦木「あなたが……」
亜利沙「瑞希さん!来てくれてありがとうございます」
459 :
矢橋P
2024/10/06 21:05:36
ID:mKlfKSbpOA
瑞希「自己紹介は後にします。相手も目立つことは望むところではないでしょうし短期決戦で仕掛けてくるでしょう」
ゴン!
瑞希「お喋りはここまでにしましょうか。みなさんは奥に下がってください」
歩「え……君一人で」
渦木「私も援護したいのですが……」
瑞希「拳銃は使わないでください。後で倉庫から弾丸や弾痕が出て来たら面倒なことになりますから。それに……」
瑞希「心配は無用です。私一人じゃありませんので」
460 :
矢橋P
2024/10/06 21:07:53
ID:mKlfKSbpOA
大神サイボーグA「…………」
大神サイボーグB「…………」
大神サイボーグC「…………」
大神サイボーグD「…………」
サイボーグA(面倒な任務だな。目立たずかつ迅速にとは)
サイボーグA(屋外なら銃器も使えたんだが……)
サイボーグA(後始末の事も考えてひとまず押さえつけたら建物から引きずり出すか)
461 :
矢橋P
2024/10/06 21:09:45
ID:mKlfKSbpOA
サイボーグB「うげっ」ビリビリ
サイボーグA「どうした」
462 :
矢橋P
2024/10/06 21:11:31
ID:mKlfKSbpOA
瑞希「サイボーグ用スタンガン……初めて試しましたが有効のようですね」
サイボーグA「第二世代サイボーグの真壁瑞希か」
サイボーグC「……」チャキ
サイボーグA「我々の標的は君ではない。お互い不干渉にしないか」
瑞希「それは乗れない提案ですね。私の大事な後輩のためにもあなた方を通しません」
463 :
矢橋P
2024/10/06 21:14:42
ID:mKlfKSbpOA
サイボーグA「そうか残念だ」サッ
サイボーグC「…………」スッ
サイボーグD「…………」スッ
サイボーグE「…………」スッ
瑞希「……わぉ」
サイボーグA「君は戦闘用サイボーグではなかったな」
サイボーグA「先ほどは不意を突かれたが我々第三世代戦闘用サイボーグなら一人でも充分」
サイボーグA「だが容赦するな。やれ」
サイボーグC「…………」ダッ
464 :
矢橋P
2024/10/06 21:17:43
ID:mKlfKSbpOA
バチッ
サイボーグC「…………」バタン
サイボーグA「!!」
サイボーグA「次っ」
サイボーグD「…………」ダッ
465 :
矢橋P
2024/10/06 21:20:24
ID:mKlfKSbpOA
バチッ
サイボーグD「…………」バタン
サイボーグA「なっ」
瑞希「最新のサイボーグなのに頭の情報は古いようですね」
瑞希「私はあれから改めて戦闘用に改造し直して貰ったんです」
瑞希(灰原さんと対峙した時もマゼンタと戦った時もあの子達に助けて貰ってばかり。もうあのようなことは二度と……)
466 :
矢橋P
2024/10/06 21:21:50
ID:mKlfKSbpOA
サイボーグA「だが、それでようやく我々と五分だ」
バチッ バチッ
サイボーグE「…………」バタン
サイボーグF「…………」バタン
サイボーグA(なのに何故こうも簡単にあしらわれる)
瑞希「サイボーグの先輩としてアドバイスしておきます。どんなに肉体を改造しても経験だけはインプット出来ないんですよ」フウ
467 :
矢橋P
2024/10/06 21:24:13
ID:mKlfKSbpOA
サイボーグA「…………」チッ
のり子「おっと、後ろに控えていたやつらはあたしが倒したよ」
瑞希「……あまり無茶しないでください。福田さんはプロレスラーなんですから」
瑞希「体を大切にしないと」
のり子「平気平気!頑張ってる亜利沙のためだもん」
468 :
矢橋P
2024/10/06 21:26:02
ID:mKlfKSbpOA
サイボーグA(何だこいつらは。こんなの情報に無いぞ)
瑞希「……さて、私も福田さんもまだまだやれますが」
瑞希「これ以上争ってもそちらも処理に困るのではないでしょうか」
サイボーグA「…………」
サイボーグA「……一度出直すとしよう」
ササッ
469 :
矢橋P
2024/10/06 21:26:13
ID:mKlfKSbpOA
470 :
矢橋P
2024/10/06 21:27:20
ID:mKlfKSbpOA
瑞希「お客さんは退却したようです。ひとまず安心でしょう」
歩「助かった~」ヘナヘナ
渦木「たった三人の一般人を始末しようとして失敗したんです。今頃大神の上部も大慌てでしょうね」
渦木「とにかく助かりましたありがとうございます」ペコリ
歩「ありがとう、命の恩人だよ」ペコリ
瑞希「いえ、みなさん無事で何よりです」
471 :
矢橋P
2024/10/06 21:28:36
ID:mKlfKSbpOA
のり子「また危なくなったらいつでも呼んでよ」
亜利沙「のり子さんは仕事もあるのに無理しないでくださいよぅ」
可憐「もう出てきて大丈夫でしょうか……」オドオド
亜利沙「可憐ちゃんも来てくれていたんですか!」
可憐「大学も落ち着いて、ちょうど予定が空いてたから……」
472 :
矢橋P
2024/10/06 21:29:29
ID:mKlfKSbpOA
のり子「可憐も頑張ったんだよ。アタシだってサイボーグ相手にまともにやり合ったら分が悪いからね」
のり子「可憐に敵の位置教えてもらってさ。先制攻撃出来たから勝てたかな」
瑞希「私の方もです。建物内で武器を使わせず白兵戦に持ち込めたから何とか撃退出来たんです」
瑞希「おそらく相手は実力を半分も出せてないでしょう」
473 :
矢橋P
2024/10/06 21:30:58
ID:mKlfKSbpOA
………………
歩「ギリギリだったんだね」
瑞希「どんな相手でもやり方次第でやりようがあるってことです」
瑞希「それより今後のことを考えないと、私や福田さんもずっと傍に居れないですから」
渦木「そうですね。確か亜利沙さんはビジネスホテル通いでしたね。もうホテルには戻らない方がよいでしょう」
渦木「もう大神の手が回っている可能性がありますから」
亜利沙「うー。そうなると今晩どうしましょう。困りましたぁ……」
歩「あ、それなら……」
474 :
矢橋P
2024/10/06 21:31:31
ID:mKlfKSbpOA
475 :
矢橋P
2024/10/06 21:32:07
ID:mKlfKSbpOA
甲斐「……そうですか」
甲斐「その件は私の方で考えます。指示があるまで待機しなさい」ピッ
イーエス「あらあら……お顔のしわがよっちゃってるけどどうなったの?失敗しちゃった?」
甲斐「どうやら彼らはただ者ではなかったようですね」フー
イーエス「だから甲斐さんが直接行けばよかったのに」クスクス
476 :
矢橋P
2024/10/06 21:33:30
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「それじゃ自分のことは自分で始末つけようかな」
イーエス「わたしならこの町の監視カメラに全てアクセス出来るしその気になれば軌道衛星だって……」
甲斐「余計な動きは控えなさい。あなたの存在を知る者を排除しているのにあなたが目立つ行動しては本末転倒でしょうが」
イーエス「んー、それもそうだね」
477 :
矢橋P
2024/10/06 21:34:29
ID:mKlfKSbpOA
甲斐「あの者の始末はあの方々に任せましょう。彼らのちょうどいいガス抜きになります」
イーエス「えーー、わたしあの人達きらい」
甲斐「話しは私の方で通しておきます。あなたは自分の仕事をしなさい」
478 :
矢橋P
2024/10/06 21:35:29
ID:mKlfKSbpOA
・
・
・
・
・
479 :
矢橋P
2024/10/06 21:36:24
ID:mKlfKSbpOA
PM 19:00 歩の部屋
亜利沙「おじゃまします」
歩「アタシの部屋に来るの二回目なんだしかしこまらなくてもいいよ」
可憐「し、失礼します」オドオド
歩「あ、可憐は初めてだったよね。ごめんね」
可憐「い、いえ。人見知りを卒業したいと思っているんですけど……」
亜利沙「大丈夫ですよ可憐ちゃん。高校の頃よりは大分良くなってますから!」
480 :
矢橋P
2024/10/06 21:38:25
ID:mKlfKSbpOA
あの後大神からの追っ手が来る前に素早く撤退した
……のはいいんだけど瑞希ものり子もずっとアタシ達に付き添うわけにもいかず……
ひとまず亜利沙を連れてアタシのアパートに帰ってきた
このアパートは大神関係者は居ないし何より“大神ネット“が接続されてない
イーエスが大神ネットを介入していると気付いた日から
アタシはこのアパートにも設置していた大神ネットルーターを停止させて今は別の通信回路にしてあるんだ
多分この町で大神ネットが及ばないのはここだけだろう
渦木さんは警察署内にしばらく泊まると言ってた
彼らもそこならそう簡単に手を出せないだろう
481 :
矢橋P
2024/10/06 21:39:16
ID:mKlfKSbpOA
それと一つ
亜利沙の友人可憐が残ってくれることになったんだ
歩(可憐に茜のことを教えて大丈夫かな?)
もわわわ~ん
茜「遅かれ早かれなら早い方がいいよっ」
歩「い、いきなり!」
482 :
矢橋P
2024/10/06 21:40:10
ID:mKlfKSbpOA
可憐「……」
歩「あ、意外に大丈夫なんだ」
可憐「いえ、歩さんの傍に何らかの存在が居ることは何となくわかってましたから」
茜「ニャッ!?」
483 :
矢橋P
2024/10/06 21:41:11
ID:mKlfKSbpOA
可憐「その正体がわかって逆にすっきりしました」
亜利沙「可憐ちゃんは五感がすごいんですよ」
茜「いやー。茜ちゃんも何百年生きてきたけど事前に察知されたのは初めてかな」
484 :
矢橋P
2024/10/06 21:43:27
ID:mKlfKSbpOA
カクカクシカジカチイサナコイノアシオト
可憐「そうだったんですね……」
歩(この子全く動じてないよ。亜利沙も環も何を経験してきたんだろう……)
485 :
矢橋P
2024/10/06 21:45:08
ID:mKlfKSbpOA
可憐「その……歩さん達が追っているイーエスって子は育ちゃんの心から生まれた幽霊みたいなものなんですね」
歩「幽霊というか悪霊というか電子生命体というか……」
茜「負の感情が具現化された存在ってところだね」
茜「でもそんな切り抜かれたようにに感情が具現化するなんて本来はありえないんだけどなー」
亜利沙「亜利沙に心あたりが一つあります。心の深層を無理やり引きずり出すことが出来る人間が一人だけ……」
可憐「それって……」
亜利沙(……南米の魔女ルチア。あの事件から消息不明だったはずでしたが)
486 :
矢橋P
2024/10/06 21:46:33
ID:mKlfKSbpOA
歩「ねえ、茜」
茜「むっ、なんだい」
歩「どうしたら……イーエスを退治出来るかな」
茜「ストレートど真ん中剛直球な質問だね」
茜「まあそこをはっきりさせないまま、あれこれ言ってもしょうがないかにゃ」
487 :
矢橋P
2024/10/06 21:47:36
ID:mKlfKSbpOA
茜「まずイーエスは生命体じゃないから殺す事は出来ない。そもそも実体が無い」
茜「こういうのは願いの元を絶つのが定石なんだけど……」
茜「イーエスは願いの元の育ちゃんを自ら取り込んで一部にしている」
歩「それじゃ手足も出せないじゃないか」
488 :
矢橋P
2024/10/06 21:49:07
ID:mKlfKSbpOA
亜利沙「イーエスは電波に乗って移動するんですよね?」
亜利沙「電波の届かないところに誘導して動けないようにすればどうでしょう?」
茜「そうやれば封印することは出来るかもしれない。けどそれだと……」
茜「今までイーエスに食われた人達は帰って来ない」
亜利沙「あ……」
可憐「そんな……」
歩「それじゃどうしたら!」
489 :
矢橋P
2024/10/06 21:50:12
ID:mKlfKSbpOA
茜「だから最後の手段が一つある」
歩「え、あるの?」
なんだ、それを最初に言ってよ!
……って言いかけた言葉は茜のこれまでで一番真剣な表情で引っ込んだ
茜「これはマイハ……ご主人様しか出来ないことなんだけど」
歩「……アタシの魂でも差し出すの?」
490 :
矢橋P
2024/10/06 21:51:25
ID:mKlfKSbpOA
茜「……」首フリフリ
茜「茜ちゃん達具現化された存在にとって約束や契約は絶対なんだ」
茜「ほら、物語でも悪魔と契約って欠かせないものでしょ。あれは茜ちゃん達にとっても同じ」
茜「ご主人様がイーエスに対して互いに大事なものを賭けて勝負する。そして勝つ」
茜「契約は絶対だからね。人間みたいに反故は出来ないよ。仲介に茜ちゃんも付くしそれは心配いらないよ」
491 :
矢橋P
2024/10/06 21:57:30
ID:mKlfKSbpOA
亜利沙「それって……歩さんが命を賭けてイーエスと勝負するってことですか」
茜「……」コクリ
茜「普通なら誰だって軽々しく命を賭けて勝負なんかしない」
茜「ましてやイーエスなら勝負なんかしないで自分で実力行使に出た方が早い」
歩「でもアタシは茜に守られてイーエスからは手が出せない。ならアタシ達を始末するために勝負を受ける可能性も無くはないってことか」
茜「勝負に乗らせるよう追い詰める必要はあるけどね。ただ最大の問題は何で勝負するか」
歩「……っ」
茜「こちら側が明らかに有利な種目なら相手も勝負を受けないだろうからね。契約する以上相手も勝負の内容に納得させないと」
492 :
矢橋P
2024/10/06 22:07:05
ID:mKlfKSbpOA
茜「……それ以前にイーエスに勝てる種目を探す方も難しいね」
茜「茜ちゃんの見立てだとじゃんけんみたいな運否天賦でも多分イーエスがかなり有利だと思う」
亜利沙「ええっ!」
茜「今日会ってわかったけどイーエスは確実に成長している。いずれ誰の手にも負えなくなるよ」
493 :
矢橋P
2024/10/06 22:11:59
ID:mKlfKSbpOA
茜が切り出した最後の方法はまるで堅牢な門のようだった
いや鉄壁の要塞を突破するみたいなものかもしれない
イーエスどころかアタシが他の人と勝負して勝てること、そんなのダンスしかない
でもダンス?
イーエスにダンスで勝負しょうって言って受けてくれるのだろうか
そもそもダンス勝負ってどうやって勝敗を決めるんだ?
チェスや将棋なら明確に白黒つく、ルールがあるからだ
でもダンスに厳格なルールなんてない
審査員に優劣を決めてもらうでもいいけど審査員なんてどこから呼ぶ?
最悪イーエスの息がかかった審査員を呼ばれかねない
494 :
矢橋P
2024/10/06 22:13:30
ID:mKlfKSbpOA
可憐「一体休憩しませんか歩さん」
茜「そうだね、結論を出すのは後にしよ?時間がない訳じゃないし。特訓パートを挟んだっていいんだからさ」
茜「何より茜ちゃんはお腹すいたにゃ~。マイハマンご飯だよ!ご飯!」
歩「前から思っていたんだけど茜はご飯食べなくても生きていけるでしょ。空腹とかどうなっているの?」
茜「それは茜ちゃんの気分によって変わるにゃ~」
495 :
矢橋P
2024/10/06 22:20:45
ID:mKlfKSbpOA
ガチャ
環「歩~。のりこがご飯作ってくれたって……あっ!お姉さん達だれ~?」
亜利沙「えーっと……環ちゃん!環ちゃんじゃないですか!」
環「あ……、思い出したぞ。ありさにかれんだよね。」
可憐「みんなで星を見に行った時以来だね」フフッ
歩「え、三人とも知り合いなの?」
イーエスのことはひとまず置いておこう
ここの生活がまた賑やかになりそうだ
496 :
矢橋P
2024/10/06 22:27:23
ID:mKlfKSbpOA
第七幕はこれで終わりです
第六幕から大分間が空きました、理由はこのSSの終着点が決めれなかったからです
本編にもあった通りイーエスをどう倒せばいいのか作者も悩んでいました
(副業も忙しかったけど)
ですがようやくこのSSの決着点を見つけることが出来ました
後はそれに向かって進んで行こうと思います
なおこのSSの世界の大神グループに紫杏はいません
なので甲斐の立ち位置が難しいことに……
497 :
矢橋P
2024/10/07 23:19:21
ID:TZ1MQvzU0k
真壁瑞希 サイボーグのエージェント
パライソタウンの研究所が封鎖されて今はとある人物のエージェントを続けている
情報処理&内部工作兼戦闘用サイボーグにバージョンアップしており
戦闘用サイボーグにも張り合えるようになっている
ただ具体的には筋力の増加であるため特殊な能力や装備があるわけではなく
色んな武器を手品のように用いて戦うスタイルは変わっていない
498 :
矢橋P
2024/10/07 23:22:53
ID:TZ1MQvzU0k
福田のり子 新米プロレスラー
あれからプロデビューを果たし新人ながら実績を積んでいる
本業が忙しい彼女だが瑞希とはよく連絡を取り合いあの時の子供達のその後を
今も案じている
たまに麗花と一緒に登山に行っているらしい
499 :
矢橋P
2024/10/07 23:24:31
ID:TZ1MQvzU0k
篠宮可憐 亜利沙の親友の大学生
ハタ侵略の後大学に進学した
人見知りが標準装備だった彼女もハタ侵略で成長し克服しつつある
その時に知り合えた仲間の中でも特に同年代の亜利沙とは進路が違えど交流は続いていて
今回瑞希やのり子と一緒に助太刀しに来た
彼女の五感の鋭さは超能力並みである
500 :
矢橋P
2024/10/14 21:58:14
ID:FmOaz.mJjM
第八幕 交差
501 :
矢橋P
2024/10/14 21:59:04
ID:FmOaz.mJjM
イーエスに宣戦布告をしてからから数日経った
あれから今のところ大神側からの何かアクションは無い
アタシ達の居場所が掴めていないのか泳がされているのか……
いずれにせよ予断を許さない状況ではあるんだけど
たまに瑞希が様子を見てくれるしね
502 :
矢橋P
2024/10/14 21:59:43
ID:FmOaz.mJjM
亜利沙と可憐はアタシの隣の部屋を借りて生活している
(アタシの逆の隣が環とひなたの部屋)
渦木さんが手を回してくれたらしく
警察の捜査で使いたいと説明したら大家さんはあっさり承諾してくれて面倒な手続きを一切免除にしてくれた
おかげでたまに 「捜査状況はどうなったい?進んだら教えてね」
って聞いてくるけども
とにかく宣戦布告をした以上イーエスと勝負して勝つ方法を考えないと
503 :
矢橋P
2024/10/14 22:00:31
ID:FmOaz.mJjM
5月28日 AM8:00 アパート前
ガチャ
歩「グッドモーニング!」
典子「あ、おはようございます歩さん」
歩「典子ちゃん一人?」
504 :
矢橋P
2024/10/14 22:01:11
ID:FmOaz.mJjM
典子「環ちゃんが子分を追っかけて、それにひなたさんと朱里さんも慌てて追いかけて行きました」
歩「もう~、環は朝から元気だね」
典子「ふふ、そうですね」
歩「あ、ヒマワリだいぶ大きくなっているね!」
505 :
矢橋P
2024/10/14 22:01:52
ID:FmOaz.mJjM
典子「こないだまで芽だったんですけど、ひなたさんが一緒に世話してくれてからこんなに大きくなりました」
典子「ひなたさんがいうにはあと1ヶ月もすれば花が咲くかもって」
歩「7月頭には咲くかもしれないんだね。そうなったらこの花壇も夏らしくなるよ」
506 :
矢橋P
2024/10/14 22:02:30
ID:FmOaz.mJjM
典子「…………」
典子「なんだか歩さんと二人っきりになるの久しぶりですね」
歩「ここもだいぶ賑やかになったからね」
典子「今だから言いますけど歩さんと初めて会った時はチャラそうなお姉さんだな……って思っていました」
歩「えー!?アタシの初対面ってそんなんなの」
典子「あの時は開田さんも傍にいましたから」
歩(ああ……確かに見知らぬ仲いい男女(しかも片方はオタク)がいきなり引っ越して来たらそりゃ警戒するよね)
507 :
矢橋P
2024/10/14 22:03:10
ID:FmOaz.mJjM
歩「……典子ちゃんはさ、何でヒマワリを育てようと思ったの?」
典子「…………」
歩「あ、喋りたくないならいいんだよ」
典子「いえ、今なら環ちゃん達もいない……から」
508 :
矢橋P
2024/10/14 22:03:58
ID:FmOaz.mJjM
典子「お父さんがね、ヒマワリ大好きだったの」
典子「だから……ヒマワリが咲いたらヒマワリを見に戻ってくるんじゃないか……って」
歩「……うん」
典子「まったくおかしいですよね。……そんなわけないのに」
509 :
矢橋P
2024/10/14 22:04:53
ID:FmOaz.mJjM
歩「だけどその気持ちお父さんに伝わってると思うよ」
典子「歩さんはお父さんを知ってるんですか」
アタシがこのアパートに引っ越してきた頃には典子ちゃんのお父さんは亡くなっていた
けど幽霊として何度も会話はしていたんだ
でもそう話すわけにはいかないよね
510 :
矢橋P
2024/10/14 22:05:31
ID:FmOaz.mJjM
歩「このアパートに来る前に会ったことがあってさ」
歩「軽くて愚痴っぽい人だったね」
典子「……酷い評価。でも合ってる。まさにそんな感じ」
歩「でも典子のことはずっと心配していたよ」
歩「……実はお父さんから何かあったら君をよろしく頼むって言われたんだ」
511 :
矢橋P
2024/10/14 22:06:27
ID:FmOaz.mJjM
典子「……そんなこと言って」
典子「お仕事クビになっても心配するな……って笑ってて」
典子「ようやく面接に通ったぞ。って言ったその日に車で跳ねられて……」
典子「まったく……バカだよ」グスッ
512 :
矢橋P
2024/10/14 22:07:20
ID:FmOaz.mJjM
歩「……典子ちゃん」
典子「でもいいんです。歩さんが来てから環ちゃんやひなたさん達と出会って寂しくないですから」グイッ
典子「私も前に進めるよ」
典子(ありがとう、お父さん歩さん)
513 :
矢橋P
2024/10/14 22:07:34
ID:FmOaz.mJjM
・
・
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・
514 :
矢橋P
2024/10/14 22:08:28
ID:FmOaz.mJjM
AM 14:00 公園
歩「よーし。今日はここまでにしよう」
あの宣戦布告以降ダンスの自主練の時間が増えた
イーエスとの勝負、あれから考えたけどやっぱりアタシにはダンスしかない
そう思うと練習に一層熱がこもった
515 :
矢橋P
2024/10/14 22:09:24
ID:FmOaz.mJjM
美保「まあなかなかいいんじゃない?」
この娘も相変わらずだけど
歩「また見に来たんだ」
美保「別にいいじゃない減るもんじゃないし。会社事業って疲れるのよ。いい目の保養だわ~」
516 :
矢橋P
2024/10/14 22:10:42
ID:FmOaz.mJjM
美保「それよりデビューはいつなの?」
歩「へ?」
美保「あら違ったかしら」
美保「ここ最近の歩のダンス気合い入ってるじゃない。これはデビュー決まったんだわって思ってたけど」
歩「色々とね……デビューはまだだよ」
歩(意外とアタシのことしっかり見てるんだな)
517 :
矢橋P
2024/10/14 22:12:25
ID:FmOaz.mJjM
美保「デビュー決まったらすぐ私に教えてねっ!必ずよ!」
歩「そんなにすぐ知りたいの?」
美保「何言ってるの。あたしがあんたの1番最初のファンなのよ。当然じゃない」
歩「ええ…。美保が一番最初のファン?」
歩「でもそうなるのか…………あ」
歩(まてよ、これって……)
518 :
矢橋P
2024/10/14 22:13:22
ID:FmOaz.mJjM
美保「あんたが有名になったら1番最初のファンの私の鼻も高……」
歩「サンキュー美保!」ガシッ
美保「え?ええ、どうも……」カアア
イーエスの攻略のヒントを一つ貰えたよ
519 :
矢橋P
2024/10/14 22:13:45
ID:FmOaz.mJjM
・
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・
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・
520 :
矢橋P
2024/10/14 22:14:38
ID:FmOaz.mJjM
PM15:00 歩の部屋
歩「ただいまー」
歩「茜は……ランプが無いから環達のところかな」
悪魔「おや、それは都合がいいですね」ババーン
歩「うわっ、あんたは!」
悪魔「どうも。今日はあなたに忠告をしに来たんですよ」
521 :
矢橋P
2024/10/14 22:15:28
ID:FmOaz.mJjM
歩「悪魔が忠告?」
悪魔「そう警戒しないで下さい。彼……いや今は彼女でしたか。のことですよ」
歩「茜のことか」
悪魔「彼女ねぇ……実は結構危険なんですよ。性格はともかくやり方がね」
歩「そうかな?」
522 :
矢橋P
2024/10/14 22:17:54
ID:FmOaz.mJjM
悪魔「願いを聞いてそれを期間内に実行しないと死んでしまう魔法をかける。それが彼女のやり方」
悪魔「それはは何十年も前から続いているわけですが度々問題を起こしていましてね」
悪魔「彼女のそのやり方、悪を助長させるんですよ」
歩「悪を助長って……それは言い過ぎじゃないか」
523 :
矢橋P
2024/10/14 22:18:33
ID:FmOaz.mJjM
悪魔「おや、まだ気づいておられない?」
悪魔「あなたの願いは人に迷惑をかけない願いだからいいんですけどね。人の願いってそんな綺麗なものばかりじゃないんですよ」
悪魔「嫌な奴が居なくなってほしい。とか、あんな連中この国から居なくなってほしい。などの願いだったらどうなります?」
歩「あ……」
524 :
矢橋P
2024/10/14 22:19:08
ID:FmOaz.mJjM
悪魔「例えば一億円欲しいと願った者は最終的に銀行強盗を起こして捕まったケースもありました」
悪魔「なんせ自分の命のために仕方がなかったって言い訳が出来ますからね」
悪魔「ほら、あなた達の歴史の中でも何故この人が突然こんなことしたんだろう?ってケースが無いですか?」
歩「確かにあるけど……まさか!」
悪魔「ええ、いくつかは彼女の仕業です」
悪魔「今まで傍観していましたが私も流石にそろそろ止めた方がいいと思いまして」
悪魔「彼女の契約というなの呪縛。あなたがよければ解除するのをご協力しますよ」
525 :
矢橋P
2024/10/14 22:20:18
ID:FmOaz.mJjM
歩「…………」
歩「いいよ。このままで」
悪魔「おや、もしかしたらその魔法で死んでしまうかもしれないのに?」
悪魔「彼女あなたを手助けしてくれてますか?」
悪魔「散々事件に深入りさせておいて肝心な部分をあなたに丸投げしているでしょう?」
歩「確かにそういうところはあるよ。でも茜はアタシに大事なことを教えてくれたんだ」
歩「“願いは自分で叶えるもの“」
歩「茜がいなかったらアタシは自分で事件を追おうとはしなかった。ダンスだって……諦めてた」
歩「アタシにとってそれで十分だよ」
526 :
矢橋P
2024/10/14 22:21:08
ID:FmOaz.mJjM
悪魔「やれやれ。あなたは人間の中でも呆れるほどお人好しなんですねぇ。後で必ず後悔しますよ」
歩「どんな甘いこと言われても悪魔の囁きに耳を傾けるほどアタシは間抜けじゃ無いよ」
悪魔「酷い風評被害ですねぇ。まあ否定しませんけど」フフッ
歩「あんたも人々の心から生まれたんだろ。なら……」
527 :
矢橋P
2024/10/14 22:21:49
ID:FmOaz.mJjM
悪魔「そのあなた方人間のせいですよ」
歩「え」
悪魔「昔はねぇ。人間の願いってささやかなものだったんですよ」
悪魔「腹いっぱいご飯を食べたいとか遠く居る大好きな人に会いたいとか川に橋を架けてほしいとか」
悪魔「だから私も……彼も。最初はちょっぴり意地悪しても最後にはちゃんと願いを叶えてあげたんですよ」
悪魔「それが今はどうです?願いの数を100に増やせだの王様にしてくれだの億万長者だの不老不死だのチートだのハーレムだの」
悪魔「馬鹿馬鹿しくてまじめに叶えてあげる気も起きませんよ」
528 :
矢橋P
2024/10/14 22:23:02
ID:FmOaz.mJjM
歩「で、でも。どんな願いでも叶えてあげるって言われたら、なかなかささやかな願いになんて出来ないよ」
悪魔「私に言わせればね、私達のような存在が酷く邪悪な存在になったのはあなた達人間の心が汚れて醜くなったからですよ」
悪魔「じゃあね人間。私はあなた達が不幸になることを心から望んでますよ」
529 :
矢橋P
2024/10/14 22:24:10
ID:FmOaz.mJjM
歩「待って!」
悪魔「まだ何か?」
歩「その……茜の前の契約者ってどんな人だったの?」
悪魔「ああ……。彼の前の契約者はね余命が幾ばくも無い少女でしたね」
530 :
矢橋P
2024/10/14 22:24:54
ID:FmOaz.mJjM
悪魔「彼は哀れみ半分ちょっかい半分で契約したんだと思いますよ」
悪魔「私も余命が幾ばくも無い少女が最後に何を願うのか興味があって見てました」
悪魔「そしたら可笑しいことにね。その少女は“アイドルになりたい“って言ったんですよ」フフッ
歩「!!」
悪魔「流石の彼も驚いたようでした。叶うのが不可能の類いの願いでしたしね」
悪魔「やめればいいのに彼はそれを受けてしまって」
悪魔「次第に少女は自分の体でアイドルになるのが無理と理解した時」
悪魔「代わりに彼にアイドルになってほしいって願ったようですよ」
歩「…………」
531 :
矢橋P
2024/10/14 22:26:19
ID:FmOaz.mJjM
悪魔「最終的にそれが少女の彼に対する遺言になりました」
悪魔「でもそれも不可能な願いなんですよ。どんなに外見を変えようと彼は魔人でアイドルにはなれないんですから」
悪魔「だからせめてあなた達に託そうとしているんじゃないですか」
歩「…………そう」
532 :
矢橋P
2024/10/14 22:27:11
ID:FmOaz.mJjM
悪魔「いいですね、その表情。お喋りをした甲斐がありました」
歩「……ならアタシを救ってくれたのもその少女の願いだよ」
歩「あんたは知らないだろうけど茜はあの姿が気に入っているんだ。大事にしているんだよ」
歩「確かにあんた達が歪んだのはアタシ達人間のせいだ。でも茜を変えたのもその少女の願いおかげなんだよ」
歩「人が願うことは……悪いことだけじゃないよ!」
悪魔「はぁ、そうですか。まあせいぜい頑張ってください」スゥゥ
533 :
矢橋P
2024/10/14 22:27:39
ID:FmOaz.mJjM
534 :
矢橋P
2024/10/14 22:28:19
ID:FmOaz.mJjM
PM17:00
茜「ただいま〜。いやー環ちゃんがこぶんを追っかけてどんどん外に行っちゃうもんだからさー」
歩「大変だったね」
535 :
矢橋P
2024/10/14 22:29:16
ID:FmOaz.mJjM
歩「……ねえ、茜は歌を歌うの好き?」
茜「もちろん!……って言ってなかったよね?茜ちゃんの好みよく気づいたね~」
茜「これもマイハマンが契約者として茜ちゃんとの絆が深まった結果かな!」
歩「じゃあちょっと一緒に歌おうよ」
茜「デュエットのお誘い!いいよいいよ~」
茜「茜ちゃんが得意な歌はね~キャピキャピのアイドルソング!」
536 :
矢橋P
2024/10/14 22:30:29
ID:FmOaz.mJjM
・
・
・
・
・
537 :
矢橋P
2024/10/14 22:30:53
ID:FmOaz.mJjM
次の日
歩「あれ、アタシに手紙が来てる。今どきはがきの手紙なんて誰からだろ……」ペラッ
歩「!!!」
538 :
矢橋P
2024/10/14 22:32:06
ID:FmOaz.mJjM
亜利沙・可憐の部屋
亜利沙「桃子ちゃんから手紙が来たんですか!?」
歩「そう、内容は……」
『6月1日の13時ちょうどにアミューズメントパークに来て。絶対だよ!』
歩「だってさ」
539 :
矢橋P
2024/10/14 22:33:04
ID:FmOaz.mJjM
亜利沙「危険な香りがぷんぷんしますね……」
可憐「あの……何でその桃子ちゃんは歩さんの住所がわかったんでしょうか」
歩「それははっきりわからないけど……」
歩(おそらく環達に果たし状を送って来たやつと同じ系統かな)
540 :
矢橋P
2024/10/14 22:33:52
ID:FmOaz.mJjM
歩「それで、アタシはこの誘いに乗ろうと思う」
可憐「それって……」
亜利沙「かなり危険じゃないですか」
歩「住所知られているならどの道同じ」
歩「アタシ達を始末する気ならもう直接ここに乗り込んで来てるよ」
541 :
矢橋P
2024/10/14 22:35:46
ID:FmOaz.mJjM
歩「それに何で桃子が今この時代に手紙で連絡してきたと思う?」
亜利沙「それは、スマホだと…………あ!」
歩「多分そういうことだと思うよ」
歩「それにアタシもイーエスと対決するには桃子の協力が必要だって思ってたんだ」
歩「いつか会って説得しなきゃって思っていたんだ。本人の方から持ちかけてくれるんだったら願ったりだよ」
542 :
矢橋P
2024/10/14 22:36:57
ID:FmOaz.mJjM
亜利沙「わかりました。そこまで言うでしたら桃子ちゃんに会いに行きましょう」
亜利沙「でも、それなりの準備をしてからですよ!」
歩「ごめん。みんなには協力して貰いっぱなしだけど今回もお願い」
可憐「私も亜利沙ちゃんも危険を察知するのは得意です。任せて下さい」
歩「それと……この話しは環や朱里にはないしょにしてほしいんだ」
歩「巻き込みたくないから」
亜利沙「当然です。これは亜利沙達の問題ですからね」
亜利沙「瑞希さんにも連絡しておきます、6月1日まで時間もありますからじっくり準備しましょう」
543 :
矢橋P
2024/10/14 22:38:15
ID:FmOaz.mJjM
<バタン
544 :
矢橋P
2024/10/14 22:39:18
ID:FmOaz.mJjM
朱里「……」
朱里「タイミングが悪かったかしら」
環「あかり~。あゆむとありさと可憐お姉ちゃん呼んできてくれた?」
朱里「あの三人は今忙しいから後にしましょ」
ひなた「ありゃ、せっかくホットケーキ焼けたのに残念だねぇ」
545 :
矢橋P
2024/10/14 22:39:52
ID:FmOaz.mJjM
朱里「…………」
朱里「二人とも3日後に3人でアミューズメントパークに行くわよ」
環「え、外に出ていいの?行く行く!!」
ひなた「外に出て大丈夫なんだろうか?」
546 :
矢橋P
2024/10/14 22:42:15
ID:FmOaz.mJjM
朱里「私達も閉じこもってないでたまには外に出た方がいいわ」
朱里「……念のためよ」ボソッ
環「それじゃあゆむもさそって……」
朱里「駄目よ。この事は歩達にはないしょ、言ったら止められるわ」
環「うーー。ざんねんだぞ」
裏と表がついに交差する
547 :
矢橋P
2024/10/14 22:46:16
ID:FmOaz.mJjM
短いですが八幕は終わりです
展開としてはあまり進んでいませんが大事な話しを詰め込んだつもりです
いよいよ次回は山場の一つになりそうです
亜利沙達と環達が遂に交わる時が来ましたが……
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