【ミリオンSS】歩「魔人と呪いの少女」
1 : 矢橋P   2024/04/23 23:07:11 ID:tkGvoJItjo
またお会い出来ました矢橋Pです
また性懲りもなくミリオン×パワポケのクロスSSを書かせていただきます
今回は 新球団ナマーズ編×電脳野球編×ミリオンライブ÷4 という内容になっております

 -注意点-
・このSSは 恵美「怪奇ハタ人間!」から三年後の世界です 
 前作→https://imasbbs.com/patio.cgi?read=30682
・オリジナル設定、原作改変もします
・プロデューサーは相変わらず登場しません
・今回はパワポケのキャラがガッツリ出ます。そのためパワポケを知らない人の為にも今回はプロフィールを細かく更新しようと思います

それでもどうかお願いします 
148 : 3流プロデューサー   2024/04/29 00:09:02 ID:lI5CZHh8o6
歩「亜利沙の方はジャーナリストや新聞記者が数名行方不明か」

亜利沙「歩さんの方は警察官の先輩にご友人が行方不明。状況が同じなので同じ手口だと思うんですが……」

歩「被害者に共通点が無いよね……」

歩(そうなんだよ。先輩はともかく開田くんは先輩の何かに触れたか縁をしたから襲われた)

歩(だとすると何故アタシは襲われてないんだろう)
149 : Pーさん   2024/04/29 00:11:37 ID:lI5CZHh8o6
亜利沙「いま渦木警部に他に今回の失踪事件の被害者と思われる人のリストを用意してもらってます」

亜利沙「共通点を見つけるにはその後でもいいと思いますよ」

亜利沙「それより歩さんの友人が化け物に食われたという話しを聞いた限りこの失踪事件は人為的なものではなく怪奇現象ということですね……」

亜利沙「うーん。怪奇現象は亜利沙やミ-ナさんの専門外ですから……」
150 : プロデューサーくん   2024/04/29 00:12:49 ID:lI5CZHh8o6
歩「アタシも詳しいわけじゃないけど……あ、そうだ!」

亜利沙「こないだ心霊現象とかに詳しい人に会ったんだ。その人に協力してもらえると良いんじゃないかな」

亜利沙「オカルトマニアですか?」

歩「うん、ネットじゃ有名な人だよ。えーっと」スマホカチカチ


ズズズズズズ……
 
151 : 彦デューサー   2024/04/29 00:13:37 ID:lI5CZHh8o6
歩「あった。このブログサイトをやってる人でさー」



ズズズズズズズズズ……


亜利沙「!!」ピクピク

亜利沙「歩さん伏せてください!」バッ

歩「うえっ!?」ガン


ズズズズズズズズズ!!!

亜利沙(亜利沙アンテナがまだ最大限に警告してます。このままだと……)ピクピク
 
152 : おやぶん   2024/04/29 00:14:32 ID:lI5CZHh8o6
ズズズズズズ……ズ!


ズズズズ……シュウウウ


ズズ……





シーン
153 : 5流プロデューサー   2024/04/29 00:15:06 ID:lI5CZHh8o6
亜利沙(収まった?でも何故突然)

歩「あの-亜利沙?」

亜利沙「…………」キョロキョロ

亜利沙(亜利沙アンテナが収まったならひとまずは安心です。ひとたび動き出した亜利沙アンテナは少しでも危険な要素がある限り収まる事はないですからね)
154 : プロデューサー殿   2024/04/29 00:15:54 ID:lI5CZHh8o6
歩「大丈夫?汗びっしょりだよ」

亜利沙「ひとまず大丈夫です……」ホッ

歩「あっ!」

亜利沙「どうかしましたか」

歩「さっきの人のサイトなんだけどさ。アタシが会った日で最後に更新が止まっている……」

歩「一日一回は必ず更新していた人だからさ。ブログ内でも管理人が呪われたんじゃないかとコメント欄が大騒ぎだよ」

亜利沙「その人の最後のブログの記事って……」

歩「アタシが喋った失踪事件のことだ!千脇さんに会ったのは……亜利沙と初めて会った日だ」
155 : 5流プロデューサー   2024/04/29 00:17:17 ID:lI5CZHh8o6
亜利沙「…………」

亜利沙「歩さん、行きましょう明日その人の家に!」

歩「え、急だね」

亜利沙「急いだ方がいいです。歩さんが最後に会ったのが11日の日ならもう4日経っています。手掛かりが消える前に」

歩「じゃあ今日行こうか?」

亜利沙「いえ、亜利沙の準備があるので明日にしましょう。もう15時過ぎですしね」

歩「アタシ明日バイトなんだけど……」

亜利沙「バイトを休むこと出来ませんか?どうしても早く行きたいんです!」

亜利沙(亜利沙の予想が正しければ……)
156 : ミスター・不純物   2024/04/29 00:17:49 ID:lI5CZHh8o6
歩「わ、わかったよ。会社に連絡すれば大丈夫だしね」

歩(朱里にはまた奢ることになりそうだなぁ)

亜利沙「すみません。では明日朝の9時に自分のアパートの前に居てください。迎えに行きますので」

歩「迎えにって、駅で待ち合わせでもいいんだよ?」

亜利沙の勢いに思わず押されてアタシは頷くしか出来なかった
 
157 : Pサマ   2024/04/29 00:18:48 ID:lI5CZHh8o6







 
158 : Pはん   2024/04/29 00:19:01 ID:lI5CZHh8o6
5月16日 PM:900 アパート前

歩「そろそろ時間だけど……」


ブオオオン!


亜利沙「お待たせしました」

歩「おおっ」

アタシは少し驚いた。亜利沙は車を運転してきたからだ
159 : ミスター・馬車馬   2024/04/29 00:19:52 ID:lI5CZHh8o6
歩「すごいね。これ亜利沙の車?」バタン

亜利沙「いえ、レンタカーです。発信しますよ」ブロロ-

歩「えっ、レンタカーって高いんじゃ……駅で行ってもよかったのに」シートベルトソウチャク

亜利沙「こういう場合はレンタカーの方がいいんです。さあ住所教えてください」
160 : ミスター・馬車馬   2024/04/29 00:20:34 ID:lI5CZHh8o6



161 : 貴殿   2024/04/29 00:21:05 ID:lI5CZHh8o6
AM 9:30 千脇宅前

亜利沙「まず車停める場所を探しますので千脇さんの家の周りを一周します」

歩「そうだね」

亜利沙(ついでに他に怪しい車が無いかチェックです)


謎のハイエース


亜利沙(ビンゴですかね)

亜利沙「あそこの路上に停めます」

歩「あれ、車停めるなら公園の前か有料駐車場がいいんじゃ……」

亜利沙「駐禁の看板は無いですし長居はしないんで大丈夫です。広いところより少しでも目立たないところに停めないと」

亜利沙「それと車降りる前に”それ”着けてくださいね」

歩「白手(白い手袋)はわかるけど黒いジャケットにバイクのヘルメット?」

亜利沙「念のためですよ。亜利沙も着けますから」
162 : ぴぃちゃん   2024/04/29 00:22:06 ID:lI5CZHh8o6


歩「ここなんだけど……鍵かかってるね」

歩(そんなに甘くはないか)

亜利沙「大丈夫ですよ。これくらい...」カチャカチャ

歩「ええっ!いいの!?」

ガチャ

亜利沙「開きました。急ぎますよ!」

歩(これじゃ泥棒じゃん。ああ、だからヘルメットで顔を隠しているのか)
163 : ミスター・馬車馬   2024/04/29 00:23:09 ID:lI5CZHh8o6


歩「確かアタシが通されたのはこの部屋だからこの部屋が千脇さんの部屋だと思うけど」

亜利沙「部屋が直前まで生活していたって感じです。他の被害者と同じ、やはり千脇さんも顔の無い女にやられたみたいですね」

歩(パソコンが着けっぱなしか。直前までブログ書いてたのかな)

歩(待てよ!そういえば先輩の家もパソコン着けっぱなしだった)

亜利沙「これ……ビデオカメラです。もしかしたら何か映像が残っているかもしれません」

歩「こんなところに無造作に転がってるのおかしいしその可能性は高いね」
164 : 変態インザカントリー   2024/04/29 00:24:13 ID:lI5CZHh8o6
亜利沙「!!」ピクピク

亜利沙「歩さん帰りましょう」

歩「え、うん。まあ長居は無用だしね」

亜利沙「…………」窓チラ


謎の男「…………」


亜利沙「歩さん。車まで走りますよ!」

歩「えっ、亜利沙ちょっと待ってよ!」
165 : ハニー   2024/04/29 00:26:31 ID:lI5CZHh8o6
ダダダダダダダダッ!

亜利沙「早く早く!」

歩「どうしたのさ」

亜利沙「亜利沙達、怪しい男につけられてます!」

歩「えーーーっ!」
166 : せんせぇ   2024/04/29 00:27:20 ID:lI5CZHh8o6


歩(よし車が目の前に……)

謎の男「…………!」チャキ

謎の男「…………」パシュパシュ

歩(嘘っ!拳銃を撃ってきた!)

亜利沙「早く乗って」


バタン ブロロロロロロッ!!


謎の男「……」チッ
167 : プロデューサーちゃん   2024/04/29 00:28:10 ID:lI5CZHh8o6
歩「た、助かった……」

歩(そうか、車で来たのもヘルメットを被ったのもこのため……)

亜利沙「すみません。歩さんを危ない目に合わせてしまって」

歩「いいよ……。亜利沙は慣れてるの?まったく動じてないみたいだけど」

亜利沙「ミーナさんが行く現場じゃしょっちゅうですよ」

亜利沙「世間じゃミーナさんは権力に屈しないすごいジャーナリストだ!ぐらいにしか思われてないですけど、ミーナさんを快く思わない人は星の数ほどいますからね」

亜利沙「命だって当然狙われてますよ」

歩「……亜利沙は辛くないの」

亜利沙「辛くないといえば嘘になります。でもミーナさんに本当のジャーナリストを教えてもらいましたからね」

亜利沙「もう普通の生活には戻る気はありません」

歩(すごいよ亜利沙は)
168 : イルデューサー   2024/04/29 00:29:38 ID:lI5CZHh8o6
亜利沙「それとこれではっきりしましたね」

亜利沙「おかしいと思ったんですよ。こんなに失踪事件が起こってるのに騒ぎにならなすぎる」

亜利沙「裏で化け物が人を消してる傍ら表ではああいう連中が証拠を潰している。これじゃ警察も情報が全然得られない無いわけですよ」

亜利沙「顔の無い女の裏には別の巨大な組織が絡んでいます。渦木さんに伝えないと」

歩(え、もしかしてこの事件。かなり大きな事件なんじゃ……)

歩(でもアタシも今更退くことは出来ないよ!亜利沙を少しでも見習わないと)
 
169 : 変態大人   2024/04/29 00:31:40 ID:lI5CZHh8o6

尾行の可能性があったので思いっきり回り道して帰った
アタシも亜利沙も疲れたしビデオカメラの中身を確認するのは後日となった
でもあの怪しい男は何だったんだろう?
 
170 : せんせぇ   2024/04/29 00:32:06 ID:lI5CZHh8o6





 
171 : プロちゃん   2024/04/29 00:32:39 ID:lI5CZHh8o6
5月17日 AM 10:00 とある倉庫


朱里「歩~」ニコニコ

歩「は、はいぃ……」

朱里「あたしが言いたいことわかるよね?」

歩「き、昨日もヘルプで出たの」

朱里「おかげで明日も含めて6連勤なんだけど何か言うことある?」ニコニコ

歩「今日も何か奢ります」

朱里「やった!今日は少し豪華にハンバーグ店にしてもらおうかしら」フンフン

歩(とほほ……)
 
172 : イルデューサー   2024/04/29 00:33:23 ID:lI5CZHh8o6



173 : 3流プロデューサー   2024/04/29 00:33:42 ID:lI5CZHh8o6
PM 18:00 とあるハンバーグ店

歩「そういえばさ。朱里ってお酒飲まないよね」

朱里「どうしたの急に」モグモグ

歩「いや、なんか奢ってもらう場合ってお酒の方が喜ぶ人もいるじゃない」

朱里「そうね。まああたしは食べる方が好きだし」モグモグ

朱里「……お酒なんて飲んで酔っぱらったらいざって時に困るじゃない」モグモグ

歩「いざって時?」

朱里「独り言よ、気にしないで」モグモグ
 
174 : Pサン   2024/04/29 00:34:13 ID:lI5CZHh8o6



朱里「ご馳走様。また頼むわね」

歩「いやマジで勘弁してよ……」

朱里「それじゃあたしはあっちだから」

歩「また明日もよろしくねー」
175 : ミスター・不純物   2024/04/29 00:34:46 ID:lI5CZHh8o6


歩「さて帰ろ。あまり遅いと茜がうるさいんだよね~」

店員「お客様~財布落とされましたよ」

歩「すみません。ありがとうございます」

歩「ん、これ。朱里の財布じゃないか。今から追いかければ間に合うかな」
176 : 下僕   2024/04/29 00:35:32 ID:lI5CZHh8o6



朱里「…………」キョロキョロ

歩「朱里のやつどこに行くんだ?とりあえず追いかけよう」


そして


朱里「…………」スッスッスッ

歩「は、早い。見失わないように着いていくので精一杯だよ。とても声をかけられない……」

歩(でも何であんなに急かしているみたいなんだ?まるで人に見つかりたくないみたいじゃないか)
 
177 : そなた   2024/04/29 00:36:23 ID:lI5CZHh8o6

そして


朱里「…………」スッスッスッ

歩(くっついてここまで来ちゃったけどここから先は開発地区じゃないか)


開発地区とはデンノーシティの奥にあるエリアで大規模な開発現場が置かれているところ
当然人なんて住んでない
東京ドームの10倍以上の広大な土地を大神グループが買い上げて何でも新しい工場を建てたり従業員の住居を建設したりするのだとか
ただ色んな事実があるようで今は建設がストップしているらしい
確か関係者以外立ち入りは禁止されてるはずだけど……
178 : 我が下僕   2024/04/29 00:37:12 ID:lI5CZHh8o6
朱里「…………」スッスッスッ

歩(立ち入り禁止の看板を無視して柵を乗り越えてるぞあれってまずいんじゃ……)


そして


歩(結局アタシも入っちゃったよ……)

歩(でもここまで来たら気になってきた。朱里のやつ、何でこんなところに……)


歩「ん?」
179 : プロデューサーさま   2024/04/29 00:38:05 ID:lI5CZHh8o6
謎の男A「見つけたぜ~朱里ちゃん」

謎の男B「まさか俺達寄りのところに住んでいたなんてな。灯台下暗しってか」

謎の男C「それもここまでだけどな」

バキッ

朱里「うるさい連中ね。大神のサイボーグはいつから知能レベルが下がったのかしら」

謎の男B「痛って!」

謎の男A「問答無用ってか。いいね、始めようか」
 
180 : ミスター・馬車馬   2024/04/29 00:39:05 ID:lI5CZHh8o6
歩(なんだなんだ。朱里があの怪しい男達と喧嘩し始めたぞ)


シュバッ バシッ

謎の男A「旧式のサイボーグにしてはやるじゃん。でも……」

ガシッ

朱里(しまった!?)

怪しい男C「こっちは三人なんだぜ」
181 : der変態   2024/04/29 00:39:42 ID:lI5CZHh8o6
バキッ ドカッ ボコッ


歩(そんな袋叩きだ……)

ドコッ ブフッ グラッ

歩(もう勝負は付いてるでしょ)

ゴリッ グチャッ

歩「やめろ!」
 
182 :   2024/04/29 00:40:26 ID:lI5CZHh8o6
謎の男A「おい、何で一般人がここにいるんだ?」

謎の男B「どうすんだよ」

謎の男C「ちっ、引き上げるか」

謎の男B「本当にか?」

謎の男A「まあまあ、すぐに終わらせてもつまらないじゃないか。また次のお楽しみにしようぜ」

謎の男B「それもそうか。ぎゃはは」
183 : 3流プロデューサー   2024/04/29 00:40:57 ID:lI5CZHh8o6

歩(なんだコイツら。まるで弱いものいじめみたいに……)

謎の男C「それじゃ朱里ちゃん。また来るからよ」

謎の男B「今度も楽しみにしてるぜ。じゃあな」
 
184 : MADE IN 変態   2024/04/29 00:45:01 ID:lI5CZHh8o6

朱里「うう……」

歩「朱里、大丈夫?」

朱里「歩……なんでアンタがここに?」

歩「そんなことどうでもいいでしょ!」

朱里「……あたしを家まで運んでくれないかしら。それで大丈夫だから……」

歩「家ってどこさ」

朱里「……そこのビルよ」

歩「そこのビルって……まだ建設途中のビルじゃないか」

歩(よく見ると確かに人が出入りしていたであろう跡がある。朱里はこんなところに住んでいたのか!)

朱里「……あたしをそこに置いてアンタはもう帰りなさい」

歩「怪我人をそんなところに置いておけないよ!」ガシッ

朱里「ちょっと歩!」
 
185 : Pくん   2024/04/29 00:46:28 ID:lI5CZHh8o6
その後アタシは朱里を家まで運んできて急いで手当てしたんだ


朱里「……なんであたしをあのままにしておいてくれなかったの」

歩「怪我した朱里をそのままにしておけないでしょ」

歩「だいたいなんであんなところに住んでいるんだよ」

朱里「周りに迷惑かけないためよ。あたしが普通のところに住んでいたら周りにも被害が出るでしょ」

歩「……朱里はなんで追われているの?何か悪いことした訳じゃないよね」
186 : Pサン   2024/04/29 00:47:53 ID:lI5CZHh8o6
朱里「下手に隠しても無駄か……いいわ。あたしのこと話してあげる」

朱里「パライソタウンってあったでしょ?あたしはあそこで改造された第一世代サイボーグなのよ」

歩「サイボーグ!?」


サイボーグってあの大神が2年前に発表した次世代技術
確か一般的な実用化に向けて開発中って言ってたけど……
187 : ミジンコプロデューサー   2024/04/29 00:49:01 ID:lI5CZHh8o6
朱里「そんなの嘘よ。もう6年前にはサイボーグの技術は確立していたわ」

朱里「で、あたしはそれの初期型なのよ。まあ初期型でも後期の方らしいけどね」

朱里「ある時パライソタウンのサイボーグ開発部は第一世代から第二世代に世代交代することになってね。そのままだとあたし達第一世代は処分されそうだったから逃げてきたの」

※補足
瑞希、灰原、ブラッドは第二世代サイボーグです
188 : P君   2024/04/29 00:49:48 ID:lI5CZHh8o6
歩「それであいつらは朱里を連れ戻しにきた追っ手ってことなんだね」

朱里「それはちょっと違うわ。それで細々と暮らしていた時にヒーロー連合ってのがあってね。まあほとんど野良の超能力者の集まりみたいな集団だったんだけど」

朱里「暇だったしそこに所属することにしたの」

朱里「そこでの活動はまあまあ楽しかったわ。でも問題は2年前の”ジャッジメント”の日本進出」

朱里「アメリカNo.1の企業、ジャッジメントグループはフラッグマンショックで弱った日本に目を付けて支配しようと進出してきた」

朱里「それに唯一対抗しようとしたのが大神グループ。大神も日本の支配狙っていたところだったから邪魔だったんでしょうね」

朱里「大神VSジャッジメント。その勢力戦争は”裏”で行われることになった」
189 : ハニー   2024/04/29 00:50:57 ID:lI5CZHh8o6
歩「裏って……」

朱里「文字通り戦争よ。一般的には知られてないけどジャッジメントには非合法の”超能力者部隊”がいるの。超能力者はあっちが本場だからね」

朱里「その規模、強さは日本のASじゃ比にならないわ」

朱里「対する大神はパライソタウンから奪い取った技術で構成したサイボーグ部隊」

朱里「この二つの陣営が文字通り戦争を始めた。それが2年前のことよ」

朱里「それを知ったあたし達ヒーロー連合は一般人に被害が出ないよう第三陣営として参戦した。漁夫の利を狙ったりして上手く立ち回ったんだけどね」

朱里「だけど弱いところから先に潰すのはどこの世界でも同じ。最終的に大神とジャッジメントの総攻撃を受けたヒーロー連合は壊滅」

朱里「その後大神とジャッジメントの一騎打ちになったんだけど1年前に大きな戦いがあってから今は休戦中。どうやら両者痛み分けで終わったようね」
190 : プロヴァンスの風   2024/04/29 00:51:56 ID:lI5CZHh8o6
歩「何だか漫画のような話だね……」

朱里「でも休戦してから大分経ったわ。そろそろどちらかが動き出してもおかしくはない状況なはず」

朱里「あたしをボコボコにしたのは大神の第三世代サイボーグ。歩も見たでしょあいつらの態度」

歩「うん」

朱里「ふざけた連中でしょ。子供アニメのヘボい悪役だってあいつらよりは真面目にやってるわ。あんな力を誇示したいような連中がゴロゴロいるわ」

朱里「次の戦争に向けて戦力を集中させてる。だけどジャッジメントにまだ仕掛けたくない。それで持て余している戦力があたしみたいな残党狩りに勤しんでいるってわけなのよ」

朱里「奴らにとってはウサギ狩りみたいな感覚なんでしょうね」

歩「そんな……」

朱里「歩、覚えておきなさい。敗れたヒーローの末路は惨めなものなのよ」

茜(人間の世界もいつの間にかバイオレンスになったものだにゃー)
191 : ぷろでゅーしゃー   2024/04/29 00:52:51 ID:lI5CZHh8o6




 
192 : ボス   2024/04/29 00:53:08 ID:lI5CZHh8o6
5月18日 AM9:00 

歩「だめ!こんなにボロボロなのにバイトに行くなんて」

朱里「クビになるわけにはいかないの……。住居不明で履歴書も書けないあたしが働ける職場はあそこぐらいなのよ」

歩「係長にはアタシから言っておくから。とにかく今日はアタシの部屋で安静にしててよ」
 
193 : 毎日変態   2024/04/29 00:53:45 ID:lI5CZHh8o6
ガチャ


環「おはよー。あゆむ〜遊ぼ~。あれ、その女の人だれ~?」

歩「ちょうどよかった。環、アタシがバイトに行ってる間この女の人を見張ってて」

環「よくわかんないけど、わかったぞ」

朱里「ちょっと歩、この子供は誰なの」

環「たまきはたまきだぞ。お姉さんはなんて言うの~?」

歩「それじゃアタシはバイトに行ってくるから!」
194 : プロデューサーさま   2024/04/29 00:54:38 ID:lI5CZHh8o6



195 : おにいちゃん   2024/04/29 00:54:53 ID:lI5CZHh8o6
係長「そうか、朱里は休みか。連勤だったからな」

歩「そうですね。疲れが溜まっていると思います」

係長「他人事じゃないぞお前が休んだ分も出てるんだからな」

歩「はい……」

係長「だがこうやって教えてくれてありがとな。あいつ携帯も持ってないからこちらから連絡出来ないんだ」

歩「……係長」

係長「何だ?」

歩「実は……朱里の容態は大分悪いんです。だからしばらく休んだ方がいいと思います」

係長「そうなのか!いいぞ、人数は何とかなってるしな……そうだお前も休んで朱里を看病しろ」

歩「いいんですか」

係長「ああ、あいつと一番仲良いのはお前だからな。朱里が辞めてもらっては困るんだ」
196 : ぷろでゅーしゃー   2024/04/29 00:55:34 ID:lI5CZHh8o6
歩(良かった〜。これで調査に集中できる)

歩(でも今は朱里のことが優先か。でも今度あの三人組の追っ手が現れたらどうしようもない。どうすればいいんだろ……)

歩(……あれ、何だ?あの三人組が何か引っかかる……)
 
197 : Pくん   2024/04/29 00:56:14 ID:lI5CZHh8o6





 
198 : プロデューサー殿   2024/04/29 00:56:44 ID:lI5CZHh8o6
PM 17:30 アパート前



歩「バイトを終わらせて帰ってきたけど朱里は大丈夫かな」


バタン

環「あゆむ!」

歩「環、どうかしたの!」

環「ごめん、さっきたまきが少し目を離したときにあかりがいなくなっちゃった」

歩「そ、そんな」

環「ど、どうしよう」

歩「追いかけるしかないよ。行き先はあそこしかない!」

環「たまきも一緒に行くぞ」
 
199 : あなた様   2024/04/29 00:58:11 ID:lI5CZHh8o6
デンノーシティ 開発地区


サイボーグ男A「逃げなかったんだ。えらいね~」

朱里「なんだか疲れてきちゃってね。もう終わりにしてくれないかしら」

サイボーグ男B「諦めの境地みたいだなぁ。だけど困るんだよそれじゃあ」ハァ…

朱里「困る?」

サイボーグ男C「一応これ実戦訓練って名目なの。だから少しは抵抗してくれないと」

サイボーグ男C「無抵抗のやつを倒しても訓練にならないだろ?」

サイボーグ男A「こっちは最新装備の試し撃ちをしたくて夜まで出張って来てるんだぜ」ククク…

朱里(こいつら……)
200 : 変態大人   2024/04/29 00:58:52 ID:lI5CZHh8o6
歩「間に合った、朱里!」

環「あかり!」

朱里「なっ、二人とも。なんで……」

歩「あんたら何やっているんだよ。警察呼ぶぞ!」

歩(奴らだって騒ぎになるのは避けたいはず。これで……)
201 : あなた様   2024/04/29 00:59:41 ID:lI5CZHh8o6
サイボーグ男B「こないだのやつか」

サイボーグ男C「おい、どうすんだよ」

サイボーグ男A「……もういいや。めんどくせぇ。こいつらまとめて殺してしまおうぜ」

歩(え……)

サイボーグ男B「そうだな。俺達がどんな事件を起こそうがいくらでも上がもみ消してくれるからな」

サイボーグ男C「あんまり上に仕事させると怒られるぜ。まあ正当防衛で仕方なかったって報告すればいいか」
202 : プロデューサーくん   2024/04/29 01:00:31 ID:lI5CZHh8o6
朱里「ちょっと!あの二人は関係ないでしょ!」

サイボーグ男A「おお?朱里ちゃん、ちっとはやる気出たかい?」

環「……そこの三人は悪者なんだね。悪の戦闘員みたいだぞ」

サイボーグ男B「だったらどうだっていうんだよ。この世界はアニメじゃねぇんだ」

サイボーグ男C「ガキが泣いて叫んでもヒーロー様は現れませんでちゅよ~」

歩「た、環……」
203 : プロデューサー   2024/04/29 01:00:54 ID:lI5CZHh8o6
環「ヒーローなら……ここにいるッ!」

環「へ~~~ん、しんっ!」キラン


  \ピカッ/


環「たまきレッド!!!」

歩「うそぉぉぉっ!!」
204 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2024/04/29 01:01:43 ID:lI5CZHh8o6
歩(環がブレスレットを掲げポーズを取ったら……赤いヒーロースーツを装着した!?)



サイボーグ男A「なんだこいつは」

サイボーグ男B「た、ただのコスプレだ。ふざけやがって」

環「コスプレかどうかはその身をもって確かめるんだな!」

バキッ

サイボーグ男B「うげっ」

サイボーグ男A「お、おい。ガキ相手だからって手加減してんじゃねえ」

環「まだそんなこと言える余裕が君達にあるのかっ!」

ドコッ

サイボーグ男A「ぐはっ」
205 : プロデューサーはん   2024/04/29 01:02:34 ID:lI5CZHh8o6
朱里「……強い。第三世代サイボーグを身体能力で圧倒しているわ」

歩(姿だけじゃなくて口調まで変わって、まるで環とは別人だ)

サイボーグ男C「けっ、これでもくらえ」ガシャン

朱里「あの男の指。マシンガンになってるわね」

歩「えっ、さすがにそれは」


ズダダダダン!!!
 
206 : EL変態   2024/04/29 01:03:27 ID:lI5CZHh8o6
歩「あわわわわ……」

歩(マジで!そんな映画みたいなことが……)

朱里(……あたしと違って無理なく武器を内蔵しているわね。こんなゴミみたいな下っ端でも第三世代サイボーグってことかしら)


環「かなり痛かったぞ」ブスブス

サイボーグC「嘘だろ、こいつ何なんだよ……」

歩(まともにくらったように見えたけど痛かったぐらいで済むの!?)
207 : お父さんネズミさん   2024/04/29 01:04:25 ID:lI5CZHh8o6
環「これはお返し!」

ドカーン

サイボーグ男C「ちくしょう……」

歩「すごい。このままやっちゃえ!」

朱里「…………」
208 : 変態マスター   2024/04/29 01:05:02 ID:lI5CZHh8o6
サイボーグ男達「ぐえぇぇ……」

環「大勝利だ」


\ピカッ/


環「ふーっ、終わったぞ」

歩「すごかったよ。環は強いんだね、本物のヒーローみたいだったよ」

環「へへ~ん」
209 : der変態   2024/04/29 01:05:36 ID:lI5CZHh8o6
朱里「……あんた達何やったかわかってるの」

朱里「こいつらはクズで雑魚だけど上にいるのはあの大神なのよ」

朱里「あいつらがその気になったらあたし達なんか一瞬で潰される。何で……放っておいてくれなかったの」

歩「だからアタシ達に黙って出てきたんだね」

朱里「そうよ。あんた達には関係ないでしょ」
210 : 我が友   2024/04/29 01:06:20 ID:lI5CZHh8o6
バン!!

歩「関係なくないだろ!朱里はアタシにとっての仲間なんだ」

朱里「…………」

朱里「仲間、ね。久しぶりに聞いたわそんな台詞」

朱里「はぁ……。もうあたしに関わるな、って言っても無駄みたいだから言うことはやめにするけど」

朱里「後で後悔しても文句は受け付けないからね」

環「あかり……」

歩「素直になれないだけだよ。多分……」
211 : プロデューサーはん   2024/04/29 01:07:26 ID:lI5CZHh8o6

パキーーン


歩「うっ!」

歩(何?頭の中で何かが砕けるような感覚がしたよ)

茜「それは願いを一つ達成した証拠だよ」

歩「茜!?なんでここに」

朱里「?」

環「あかね?見えないけどあかねがそこにいるの?」

環「あっ……たまきランプを持ってきてたんだ」

歩「ああ、それでか」
212 : Pチャン   2024/04/29 01:09:23 ID:lI5CZHh8o6

茜「今マイハマンは『仲間を5人以上作る』って願いをクリアーしたんだよ」

茜「亜利沙ちゃん、渦木、環ちゃんにひなたちゃん。そして今朱里で五人目ってなったわけだね」

茜「あと、願いは『五人以上』だから五人で止めずにどんどん作っていいんだぞっ。仲間にしておいた方が良いことあるかもね」

茜「残り願いは二つ。引き続き頑張ってね」ポワーン

歩「…………」

環「あゆむ?」

歩「ああああっ、願いのこと忘れてたのに~嫌なこと思い出させないでよ!」

朱里「何独り言ってるのよ」ハァ
213 : 魔法使いさん   2024/04/29 01:10:43 ID:lI5CZHh8o6
歩(あれ、ってことは朱里も……アタシを仲間だって認めてくれたってことだよね)

パンパン

莉緒「はいはい、話しはひと段落かしら。いやー良いわね。お姉さん好きよそういうの。あの子を思い出すわ」

環「りお~……り…お?」

莉緒「環ちゃん~。ここで何していたのかしら~」ニコニコ

環「あ……」

莉緒「あれほど目立つことはしないって約束したわよね~。お姉さんお仕置きしなきゃだめかしら~」

環「ひぇ~。ゆ、ゆるして~」

歩(ほんと、さっきとは別人なんだよね)
214 : 毎日変態   2024/04/29 01:11:16 ID:lI5CZHh8o6
莉緒「とりあえず帰るわよ。それと、あなた達も一緒にね」

歩(まあここまで来たら無関係ってわけにもいかないよね)

朱里「…………」

莉緒「ひとまず先に帰ってなさい。歩ちゃん、みんなを責任持って無事に帰しなさいよ。帰ったらお話があるからね」

歩「はは……莉緒さんは?」

莉緒「お姉さんはやることがあるから」
215 : お兄ちゃん   2024/04/29 01:11:29 ID:lI5CZHh8o6




 
216 : 師匠   2024/04/29 01:12:24 ID:lI5CZHh8o6
サイボーグ男A「な、なんだよ。お、俺達は大神のサイボーグ部隊なんだぞ」

莉緒「知ってるわ。だからよ」チャキ

莉緒「あなた達には死んでもらわないと困るの」

サイボーグ男C「ひぃっ。見逃してくれぇ」

莉緒「あなた達を生かして帰して上に報告されても困るの。あの子の存在をまだ知られたくないからね」

莉緒「恨んでくれても構わないわ。あの子のためなら……ね」
217 : ミジンコプロデューサー   2024/04/29 01:13:23 ID:lI5CZHh8o6
パァン パァン パァン




莉緒「久しぶりに殺しをしたわね。……嫌な気分」
 
218 : プロヴァンスの風   2024/04/29 01:14:41 ID:lI5CZHh8o6
PM 20:30 莉緒・環・ひなたの部屋


莉緒「まあ上がってちょうだい」

歩「うん……」

歩(なんだかピリピリしてるなあ)

朱里「…………」

莉緒「あの子達は席を外してもらってるわ」
219 : バカP   2024/04/29 01:16:33 ID:lI5CZHh8o6
莉緒「まずは確認だけどあなた”奇跡の素体”と言われた浜野朱里よね?」

歩(奇跡の素体?)

朱里「……その呼び方で言われるの好きじゃないから。次言ったらぶっ飛ばすわよ」

莉緒「そうだったの。まああなたはいいわ。問題は……」

莉緒「歩ちゃん。あなた大神やジャッジメントとは関係ないわよね」チャキ

そう言って莉緒はアタシに拳銃を突きつけてきた
目も本気だ
220 : 魔法使いさん   2024/04/29 01:17:48 ID:lI5CZHh8o6
歩「……今回の一連の流れ見ていたんでしょ?アタシが奴らと関わりあるように見えた?」

莉緒「……見え無いわ。あなたはただの一般人」スッ

莉緒「ごめんなさい。念の為確認させてもらったわ」

歩「ふーっ」

歩(緊張したぁ……)

朱里「あたしのことは知ってるようだし今度はそっちのこと喋ってくれないかしら」

朱里「まさか拳銃を向けておいてだんまりってことないわよね」

莉緒「そうね、お互いここは協力しましょ。敵は共通しているからね」
221 : Pたん   2024/04/29 01:19:32 ID:lI5CZHh8o6
莉緒「あの子の本当の名前は大神環」

朱里「まさか!」

莉緒「あの大神グループの会長、大神美智男の娘……ではないけどね。大神美智男の子供は大神博之ただ一人だから」

歩「大神博之ってあの野球選手の……」

莉緒「そう、環ちゃんは博之の従兄弟なのよ」

莉緒「従兄弟だから大神グループとは関係ないはずだけど、大神の家系であることには間違いないわ」

莉緒「極秘情報なのだけど……今大神は内部でゴタゴタしているみたいね。ジャッジメント絡みでしょうけど」

莉緒「それで不安要素は一つでも排除するような活発な動きがあるわ。その不安要素の一つが環ちゃん」
222 : Pちゃま   2024/04/29 01:20:33 ID:lI5CZHh8o6
莉緒「環ちゃんにその気が無くとも敵勢力にとっては大神を攻撃する良い材料になるからね。本来跡継ぎであるはずの博之が野球選手に専念するからと大神グループの跡を継ぐ気がないって公言しているのも拍車をかけたわ」

莉緒「そして2ヵ月前に環ちゃんは大神グループに攫われて1ヶ月以上も大神の施設の中に監禁させられた。あの下っ端のサイボーグは知らなかったあたり大神グループの中でもトップシークレットみたいだけど」

歩「そんな、酷い……」

莉緒「本当にね。彼女は大神って名前だけであんな目に遭っているのよ」

莉緒「私はとある人の依頼で環ちゃんを大神グループから救出した後、奴らに見つからないよう匿っているのよ」
223 : ご主人様   2024/04/29 01:23:45 ID:lI5CZHh8o6
朱里「……あのひなたって子は?」

莉緒「あの子は環ちゃんを救出する時に同じく監禁されてたから一緒に救出したの」

莉緒「ひなたちゃんに関しては事前に調べた大神グループの資料にもなかったしなぜ大神が監禁していたかわからない。環ちゃんレベルかそれ以上のトップシークレットみたいね」
224 :   2024/04/29 01:26:06 ID:lI5CZHh8o6
歩「ねえ、環がブレスレットでヒーローに変身したけどアレはどういうことなの?大神と関係があるの」

莉緒「あれも私にもはっきりしたことはよくわからない。少なくとも3年前のハタ侵略の時はあんなこと出来なかったはず」

莉緒「何でも環ちゃんが身につけてるブレスレットはガジェットらしいわ」

歩「ガジェット?何それ」

朱里「具現化によって生み出された本来存在しない機械のことよ」

歩「具現化?また知らないワードだ……」

莉緒「人間の意志、想いが形になって現実化することよ。ある時は超能力として、ある時は物となりガジェットに、そしてある時は幽霊のような存在として……」

歩(幽霊?もしかして……)

莉緒「大神は具現化現象の研究をしていたのかもしれない。それをなぜ環ちゃんが持っていたのかは謎だけど」
225 :   2024/04/29 01:27:39 ID:lI5CZHh8o6
朱里「なるほど、だいたいはわかったわ」

莉緒「当面のお互いの敵は大神でしょ?それで朱里には頼みたいことがあるの」

莉緒「私が居ない間はあの子達を守ってくれないかしら」

朱里「……あたしもあの子に助けられたしね。恩は返すわ」

莉緒「申し訳ないわね。あたしが出来ることはするから言ってちょうだい」

朱里「それは良いわね。……お互いあの大神相手にせいぜい頑張りましょ」

朱里「歩も改めてよろしく」

莉緒「巻き込んじゃってごめんね」

歩「いいよ。二人ともよろしく!」
226 : お兄ちゃん   2024/04/29 01:28:12 ID:lI5CZHh8o6
その後の話し合いで朱里はアタシの部屋に住むことになった
大神かぁ……なんだか話しが大きくなりすぎて飲み込めないけど仲間って認めてくれたんだものアタシも頑張るしかないよね
………………
…………
……
227 : プロデューサー君   2024/04/29 01:28:52 ID:lI5CZHh8o6




歩(ああっ!)

歩(頭の中で何かが引っかかってたんだけどわかった!)

歩(亜利沙と一緒に千脇さんの家に行った時遭遇したあの謎の男があの大神サイボーグ達と雰囲気そっくりなんだ)

歩(え……待てよ。だったら顔の無い女のバックにいる組織って……)

歩(大神なのか!)
228 : 監督   2024/04/29 01:45:41 ID:lI5CZHh8o6
第四幕はここまで

環、誕生日おめでとう
環の誕生日に環が大活躍した話を上げれたのは偶然だけどよかったです
このSSの朱里はポケ11の時より大分やさぐれています
11の朱里は人に奢らせるようなことしそうにないし……
環が変身する分このSSにはポケレンジャーは登場しない予定です
あとパワポケの名誉のためにいうとパワポケにはこんな5流悪役みたいなサイボーグは出て来ないです
229 : 矢橋P   2024/04/29 23:09:44 ID:lI5CZHh8o6
>>204
>>224
訂正です
ブレスレットとありますがリストバンドの間違いです
230 : ミスター・馬車馬   2024/04/30 21:01:57 ID:60GpoR6W7A
追加のプロフィールと捕捉説明を投下します
捕捉説明については見なくとも本編に影響は無いので見なくてよいです
231 : そこの人   2024/04/30 21:04:19 ID:60GpoR6W7A
浜野朱里

パライソタウンで改造された第一世代サイボーグ。
彼女は第一世代でも末期だったようで第二世代にやや近い。
第一世代後期になってサイボーグの適正を示す適合率というものが設定された際、彼女の場合は脅威の48%で周囲を驚かせ”奇跡の素体”と呼ばれた。
そのため他の第一世代サイボーグが一つか二つぐらいしか武器を装備してないのに対し彼女は四つ以上も武器を装備しているし、他の第一世代サイボーグによりも”長生き”である。
232 : バカP   2024/04/30 21:05:24 ID:60GpoR6W7A
大神環

実はあの大神博之の従兄弟。直接会ったことは無い。
そもそも大神グループと関わらないように育てられていたのだが、
本編が始まる2ヵ月前に大神グループの組織の一部によって拉致されて監禁させられていた。
本人はその時の記憶があまりなく例のリストバンドもいつの間にか手にしていたとのこと。
彼女のことを知っているのは大神グループでもほんの一部で、大神グループが彼女を使って何がしたかったのかは不明である。
そのリストバンドはガジェット(本来あり得ない機械)で環のヒーロー像を具現化している。
変身後口調が変わるのも環のヒーロー像に基づいている。
233 : 変態大人   2024/04/30 21:06:26 ID:60GpoR6W7A
木下ひなた

環と一緒に監禁させられていた少女。
監禁するに当たって同年代であったゆえに一緒に生活させた方が管理する側としても都合がよかったため一緒にさせられたところを莉緒に助けられた。
監禁していた理由は環とは違うようだが彼女の存在もまた大神グループのごく一部しか知らない。
因みに彼女の身につけているブレスレットは環のそれとは違いガジェットでは無い。
だがブレスレットの本当の意味を知っており、如何なる時もそのブレスレットを身につけている。
234 : 番長さん   2024/04/30 21:14:07 ID:60GpoR6W7A
※捕捉説明※
サイボーグの歴史

第一世代サイボーグ
第一世代がサイボーグの歴史としては一番長く前期と後期に分けられる
開発コンセプトは普通の人間の機械化及び武装。
前期は映画で出てくるような誰の目でも分かるいかにもといったサイボーグが多かった。
手探りな部分も多く腕や足を丸ごと金属化したり、酷い時にはロボットみたいなボディなサイボーグも見受けられた。
しかしあからさま過ぎて表に出せず用途が限定されすぎるのと、一番の問題は体の都合も考えず無理やり改造する事で”長くは持たない”ことだった。
後期に入り被験者達を少しは考慮する事にし、サイボーグ適合率というものが設定されてそれ以上の改造は行わない事になり少しは改善されたが実用は厳しいものがあった。
主な第一世代サイボーグ  曽根村 浜野朱里
 
235 : 夏の変態大三角形   2024/04/30 21:16:03 ID:60GpoR6W7A
第二世代サイボーグ

パライソタウン極秘研究所のサイボーグ部門の主任が絵垣東児に変わり、彼の意向の元サイボーグ開発は大きく転換することとなる。
人体の機械化を無理やり行うと肉体に負担が大きいと考えた絵垣は、人体を無理やり機械化するのではなく人間の元々の能力を機械のパーツや人工筋肉等で強化していく方針に切り替えた。
これにより見た目は普通の人間と変わらないため表での活動も出来、”長くは持たない”ということもなくなった。
コンセプトはサイボーグによる超人の製造。
また第二世代は第一世代の装備の一つ、コ・ブレインシステムが標準装備である。
これは脳の処理や反射などをサポートする装備でサイボーグ化によって強化された肉体を上手く活用することに一役買っている。
瑞希の弾丸すら掴む精密な動き、灰原の超絶な刀捌きはこのシステムによって生み出されている。
なお朱里にもコ・ブレインシステムは搭載されている。
主な第二世代サイボーグ 真壁瑞希 灰原 ブラッド
236 : ミジンコプロデューサー   2024/04/30 21:17:02 ID:60GpoR6W7A
第三世代サイボーグ

宇宙人のハタ侵略によってパライソタウンの極秘研究所は崩壊。
そのデータはパライソタウンの裏事業に一番出資していた大神グループが密かに回収し自分達で独自にサイボーグを開発していた。
そして新たに打ち出したのがこの第三世代サイボーグである。
コンセプトは安定感と量産化。
具体的な内容は第一世代の人体を機械による武装化を第二世代の技術で補うといったもので両世代のいいとこ取りではあるが中途半端でもあり、
灰原のような傑出した存在を生み出せないでいる。
237 : ミスター・馬車馬   2024/05/13 23:51:32 ID:NijBfn.s2g
近々更新出来ます
予告ですが第五幕のタイトルは イーエス の予定です
238 : der変態   2024/05/14 20:05:14 ID:1qR3eM7T7.


  第五幕 イーエス

 
239 : Pたん   2024/05/14 20:06:24 ID:1qR3eM7T7.

今日からしばらくアタシと朱里はバイトをお休み。
アタシは顔が無い女の調査に集中出来るし朱里も治療に専念出来るね。
朱里は不満そうだったけど一応は納得してくれた。
アタシだってバイト休んでいたら収入無いんだもの、出来れば早く決着つけて復帰しないと!
 
240 : P君   2024/05/14 20:07:13 ID:1qR3eM7T7.
5月19日 AM 7:00



歩「うーん、バイトが無いとのんびりでいいな~」

朱里「何のんきなこと言ってるのよ」

歩「うわっ!」

歩(そうだった、一昨日からアタシの部屋に朱里が住んでいるんだよね。今まで一人暮らしだったからちょっとまだ慣れないなぁ)
241 : ミスター・不純物   2024/05/14 20:08:10 ID:1qR3eM7T7.
朱里「昨日あんなことがあったっていうのに……。あなたの能天気さには感心したくなるわ」

歩「アタシはポジティブだからね。大神が相手だからってビクビクなんてしてられないよ」

朱里「……あたしはあんたみたいになれない。大神がその気になったらあたし達なんか……」
242 : do変態   2024/05/14 20:08:49 ID:1qR3eM7T7.
歩「…………」

歩「それじゃこういうのはどう?」

歩「ノック・オン・ウッド」コンコン

朱里「なにそれ?」

歩「アタシがアメリカに留学していた時に知ったおまじないみたいなものかな」

歩「幸福を願う時、または嫌なことが起こりそうな時木製品をこう呟きながら二回叩くんだよ。朱里もやってみる?」

朱里「迷信ね。そんなの信じないわ」

朱里「……けど少し気が楽になったわ。」

歩「それがおまじないの効果だよ。別にすがって何もしないわけじゃない。ちょっとした験担ぎみたいなものだよ」

朱里「……まあいいわ。朝ご飯にしましょ」
 
243 : プロデューサーはん   2024/05/14 20:09:29 ID:1qR3eM7T7.



244 : 仕掛け人さま   2024/05/14 20:10:49 ID:1qR3eM7T7.
AM 8:00


典子「………………」

歩「あ、典子ちゃんおはよう。」

典子「……歩さん」

歩「何かあったの?」

典子「……何でもないです。じゃ」
 
245 : 3流プロデューサー   2024/05/14 20:13:46 ID:1qR3eM7T7.
スタスタスタ

歩「典子ちゃん険しい顔して何かあった……って、ああ!」

歩(ヒマワリの芽が荒らされてる!)

典子父「どうやら昨日の夜中に野良猫が荒らしてしまったようでね」スッ

歩「確かにこれは猫の足跡だ!」

歩「それで典子ちゃんが悲しそうにしてたんだ。……お父さんその野良猫が荒らしているの見ていたの?」

典子父「あはは。いやー、俺も娘が大事にしてる花壇だし、黙って見てたわけじゃないんだけどね。睨んでみたり声をかけてみたりしたけど猫のやつ全く気にも止めないんだわ」

歩「そりゃそうでしょうね……」
246 : お兄ちゃん   2024/05/14 20:14:59 ID:1qR3eM7T7.
典子父「とにかく娘が困っているし、何とかしてくれないかい。ほら、君にしか頼めないからさ」

歩「そうだけど……どうすればいいんだろう」

ガチャ


朱里「歩、”一人”で何ぶつぶつ喋ってるの」

歩「まあ、ちょっとね」

歩(やっぱりアタシにしか見えないのか……)
247 : おやぶん   2024/05/14 20:16:32 ID:1qR3eM7T7.
そう、典子ちゃんの父親は半年前に交通事故で亡くなっている
アタシがさっき話しているのは典子ちゃんのお父さんの”幽霊”だ
母親もいなく一人残された典子ちゃんが心配でこの世に留まっているらしい
けど肝心の典子ちゃんに全く気付いてもらえないみたい
そして唯一気付いてもらえるのがアタシだけなんだ
 
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