【百合注意】美奈子(28)「ねぇ、奈緒ちゃん、奈緒ちゃん」
1 : Pはん   2021/08/25 09:48:12 ID:mzJTSFhnv6
立ってもいいのでは?
2 : ぷろでゅーさー   2021/08/25 09:48:50 ID:mzJTSFhnv6
みななおSSです
閲覧自己責任ってやつでお願いします
3 : プロデューサーちゃん   2021/08/25 09:49:07 ID:mzJTSFhnv6
奈緒(27)「…………」

美奈子「奈緒ちゃんってば、聞いてる? どうしたの、そんな難しい顔して」

奈緒「うー……」

美奈子「あっ、もしかして足りなかった?じゃあ今すぐデザートを……」

奈緒「ち、ちがう!もうお腹いっぱいや!……なぁ、美奈子」

美奈子「?? なに?」

奈緒「あのなぁ……んー…えっとなぁ」

美奈子「……悪い話?」
4 : Pさん   2021/08/25 09:49:26 ID:mzJTSFhnv6
奈緒「え?」

美奈子「もしかして――――別れよう、みたいな?」

奈緒「はぁっ!? んなわけないやん! そんなことない、ぜったいないって!」

美奈子「じゃあ……いい話?」

奈緒「うーん……そうでもない、かも?」

美奈子「奈緒ちゃん」ギュッ

奈緒「わっ、な、なんで急に抱き着くん!?」

美奈子「奈緒ちゃんが悪いんだよ?せっかく2人そろってのオフなのに、そんなうんうん唸ってばかり」
5 : Pしゃん   2021/08/25 09:49:44 ID:mzJTSFhnv6
奈緒「……それや」

美奈子「どれ?」

奈緒「だからなぁ……」

美奈子「うん」

奈緒「『奈緒ちゃん』って」

美奈子「?????」

奈緒「こ、恋人やったら、呼び捨ての方がええんちゃうかって」

美奈子「……」

奈緒「……」
6 : 変態大人   2021/08/25 09:50:03 ID:mzJTSFhnv6

美奈子「ぷっ」

奈緒「な!?」

美奈子「ぷっ……くくっ………あははははは」

奈緒「な、なんで笑うんや、美奈子!」

美奈子「いや、だって、そんな……ふふっ。奈緒ちゃん、そんなの誰から聞いたの?奈緒ちゃんが思いついたわけじゃないよね?」

奈緒「………琴葉や」

美奈子「へぇー。ってことは、海美ちゃん?」

奈緒「そうや。最初は2人きりのときだけ海美って呼び捨てだったみたいやけど、今ではもう普通にいつどこでも呼び捨てやって」

美奈子「ふうん。で、琴葉ちゃんが言うにはそのほうが恋人同士っぽいの?」
7 : 彦デューサー   2021/08/25 09:50:16 ID:mzJTSFhnv6
奈緒「……直接、そう言っていたわけじゃないで? ただ、私から、そういえばいつの間にか海美のこと、『ちゃん』付けやめたんやなー?って」

美奈子「それで?」

奈緒「なんか頬染めながら『実は……』って感じで話しよったから、あー、そっか、琴葉なりに海美ともっと近づきたくて、なんやなって」

美奈子「うん」

奈緒「海美はもとから琴葉のことは呼び捨てやろ? で、お互い、今では呼び捨てで、そーいうの、ええなって」

美奈子「奈緒ちゃんさぁ……」

奈緒「ちょっ、美奈子、あかんって、耳弱いの知っているやろ、そんな囁くふうにされたら……」
8 : プロデューサーさま   2021/08/25 09:50:26 ID:mzJTSFhnv6
美奈子「……かわいすぎ」ボソッ

奈緒「~~~っ」

美奈子「でもなー、私にとって奈緒ちゃんはもう奈緒ちゃんでずーっときているから、うーん……」

奈緒「み、美奈子。いっかい離してくれへん? えっと、もういろいろあたって、その、変な気に……」

美奈子「え? ちゃんとお話しているよ?」

奈緒「ちがう、そうやなくてな…」

美奈子「奈緒」ボソッ

奈緒「!?」
9 : 仕掛け人さま   2021/08/25 09:50:42 ID:mzJTSFhnv6
美奈子「ねぇ、じゃあ、試しにこういうことするときだけ呼び捨てにしよっか?」

奈緒「あ、あかん、そんな吐息、耳にかけられたら」

美奈子「ほら、どうしたいの……奈緒」

奈緒「あっ♡」




P「ジャスミーーーーン!!!」
10 : Pくん   2021/08/25 09:50:59 ID:mzJTSFhnv6
べつの日
とあるバラエティ番組収録後

奈緒「いやー、名前は知っていたけど、世の中、不思議な楽器があるもんなんやなぁ」

美奈子「うんうん。演奏している奈緒ちゃん、なんだか魔法使いみたいだったよ」

奈緒「ほんま? 演奏っていうか、まぁ、遊んでいただけやけどなー」

美奈子「世界最古の電子楽器なんだよね」

奈緒「手を触れずに奏でられる、っておもろいよな」

美奈子「でも、私は触れていたいかな」ギュッ

奈緒「こらこら、その流れで手握らんでもええやろ」

美奈子「嫌?」

奈緒「……そんなわけないやん」ギュッ




P「テルミーーン!!!!」
11 : Pちゃん   2021/08/25 09:51:15 ID:mzJTSFhnv6
べつの日
2人の部屋

美奈子「ねぇ、奈緒ちゃん。これ、見つけたんだけど」

奈緒「うん? ああ、それな、この前、共演者からもらったんや。よくわからんけど肌にも健康にええから、試してみなさいって」

美奈子「私の手料理よりこんなサプリメントのほうがいいってこと!?」

奈緒「えぇ……? 突然、どしたん。半笑いやし」

美奈子「修羅場ごっこ」

奈緒「お茶目か! いや、そんなん、ごっこでやるもんじゃないって」

美奈子「……その共演者さんと仲良いの?」

奈緒「まぁ、何度かいっしょになっているから、よう話はするといえばするなぁ」

美奈子「ふーん」

奈緒「美奈子……。先輩にこう言うのもあれやけど、50過ぎのおばちゃんやで?」

美奈子「あっ、奈緒ちゃん、これ!おやつのごま団子!」

奈緒「露骨に話題逸らしたなー」





P「セサミーーーン!!!」
12 : おやぶん   2021/08/25 09:51:32 ID:mzJTSFhnv6
べつの日
クイズ番組収録後 ふたりの楽屋

奈緒「たしかにな、いまだに衣装でもそれっぽいの着ることあるけどなぁ」

美奈子「私たち、まだまだいけるね!永遠の17歳ってやつだよ!」

奈緒「それ、あの人やろ?他所の事務所の……。はぁ、今になって制服って……うう、けっこう恥ずかしかったわ」

美奈子「…………」ジーッ

奈緒「現役の子たちに混ざって、私ら、もう30手前やのに」

美奈子「…………」ジーッ

奈緒「美奈子?どうしたん?すごい視線感じるんだけど。はよ、着替えな」
13 : プロデューサーちゃん   2021/08/25 09:51:49 ID:mzJTSFhnv6
美奈子「え? あ、えっと……」

奈緒「何かあったん?歯切れ悪くして」

美奈子「ううん、ちょっと思ったことがあって」

奈緒「なんや、気になる言い方やなー」

美奈子「言ってみていい?」ズイッ

奈緒「わっ、そんな近づかなくても言えるやろ? え、何の話なん?」

美奈子「ほら……私たちが付き合い始めたのって、ふたりとも高校卒業してからだったよね?」

奈緒「そ、そうやな。その前にいろいろあって、それで……うん」
14 : Pさん   2021/08/25 09:52:03 ID:mzJTSFhnv6
美奈子「――――制服でしたことないなぁって」

奈緒「っ!? みっ、美奈子!? ちょっ、急に何言うんや」

美奈子「えー? デートのことだよ?制服デート」

奈緒「は?」

美奈子「したことないなーって。あれれー、もしかして奈緒ちゃん……」

奈緒「や、やめぇ、そんな耳元まできたらあかんって」

美奈子「ちがうこと、想像しちゃった?」ボソッ

奈緒「~~~っ」




P「ウサミーーーン!!!!」
15 : der変態   2021/08/25 09:52:22 ID:mzJTSFhnv6
べつの日
夕食後 ふたりの部屋

奈緒「時が経つのは早いもんやなぁ」

美奈子「ほんとだよね。付き合い始めてもうかれこれ9年なんて、びっくり」

奈緒「うん。………あれからは10年近くになるんやな」

美奈子「思い出しちゃうよね、どうしても」

奈緒「忘れられなんてしないやろ。……美奈子もそうやろ?」

美奈子「……うん、忘れたいって思ったことは何度もあるけど、でも……忘れちゃダメだって、そういうふうにも思うんだ」

奈緒「私も、そうやな」



P「……………」
16 : 箱デューサー   2021/08/25 09:52:38 ID:mzJTSFhnv6
奈緒「Pさんと最後に会話したの、私らだったんよな」

美奈子「うん。Jus-2-Mint結成1周年記念公演、当の私たちより楽しみにしてたよね」

奈緒「そうそう。不思議な人やったよな。私らみんなのこと、1年もしないうちに、あっという間に仲よーなって、まるで何年もいっしょしているみたいなふうで……」

美奈子「あのね、奈緒ちゃん。今になってこんなこと言うのどうかって思うけど、私……」

奈緒「好きやったんやろ?」

美奈子「!」

奈緒「そんな驚いた顔せんでええって。程度の差はあれど、みんな、だいたいそうやった」

美奈子「…………奈緒ちゃんも?」

奈緒「………せやな。Pとアイドル、それだけで物足りないって感じたことはあったな」

美奈子「……そっか」
17 : せんせぇ   2021/08/25 09:53:19 ID:mzJTSFhnv6
美奈子「―――――私ね、奈緒ちゃんとの関係、最初は寂しさを紛らわすためのものだったかもしれない」

奈緒「美奈子……」

美奈子「なんでわざわざ言うの?って感じだよね、でもね、聞いて。今の私は……奈緒ちゃんが好き」

奈緒「………」

美奈子「誰かの代わりだとか、心に開いた穴をどうにか埋めようだとか、そういうんじゃなくて、奈緒ちゃんじゃないとダメなんだって。誰よりも何よりも、今、この瞬間そしてこれからずっとずっと私……佐竹美奈子は、横山奈緒のことが世界で一番好きだから」
18 : レジェンド変態   2021/08/25 09:53:31 ID:mzJTSFhnv6
奈緒「………そこ、泣くところやないやろ」ギュッ

美奈子「! 奈緒ちゃん…」

奈緒「なんて私が言っても説得力ないかなぁ。これまで散々、美奈子には見られてきたもんな、私の泣き顔」

美奈子「うん……」

奈緒「ぐすっ………あかんなぁ、こんなとき、ちゃんと笑顔で、応えたい、言いたいのになぁ……」
19 : プロちゃん   2021/08/25 09:53:43 ID:mzJTSFhnv6
P『うーん、やっぱ、それだな』

奈緒『はい?なんですかいきなり』

美奈子『どれのことですか?』

P『その自然な笑顔。Jus-2-Minで歌っているときの2人の表情も好きだけど、でも、こうしてさ、打ち上げしていてさ、笑い合っている2人が俺は一番好きだなって』

奈緒『へっ?急にそんな、もう、Pさん!そんなの照れてまうって……』

美奈子『わっほーい!照れ顔の奈緒ちゃんも最高ですよね?』

P『ああ、そうだな』

奈緒『ええっ、なんやこの流れ!!』

美奈子『ふふっ、ふふふ…』

P『はは……いつまでもこんな時間が続けばいいのにな』
20 : do変態   2021/08/25 09:54:22 ID:mzJTSFhnv6
奈緒「美奈子、私も好きや。これまでだって、これからも。何度だって言える、言いたい、伝えたいんや」

美奈子「奈緒ちゃん……」

奈緒「愛している。ずっと、そうや、私たちずーっと、いっしょにいよな?」

美奈子「……うんっ!」



P「ジャス……ミン………」



P「尊いな。最高だ――――世界でオンリーワン。2人が主役の、2人だけのストーリなんだよな」





P「ああ、そっか、もう俺は―――――」



21 : 5流プロデューサー   2021/08/25 09:56:42 ID:mzJTSFhnv6
以上です
昨夜、メダルガシャで美奈子のチャイナがきたことで、みななおチャイナ揃ったので勢いで書いてみました
年齢設定はもう少し下げてもよかったかも

22 : バカP   2021/08/25 10:11:13 ID:RHlALLu1nQ
乙でーす
ここに百合SSが投稿されるのって何気に初じゃないかな
気が向いたら琴葉&海美のもば
23 : プロデューサーちゃん   2021/08/25 12:39:46 ID:WTKJlCEdPk
>>22
ゆきかれはギャグSS認定かな?そうだな
そろそろみきつばSSも見たいですよねー美希センパイ!
24 : ぷろでゅーしゃー   2021/08/25 21:22:31 ID:vAyuQLRr0Y
愛は霊を成仏させるんやなって…(成仏)
25 : Pサン   2021/08/25 21:34:29 ID:vIX0uEoJL.
乙です。原典に沿ったPへの想いも言及しつつ、2人の親密な関係を描いている点が素晴らしいなって
今後百合系SS書く時の参考にさせていただきます。
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