P「sit！エミリー、sit！」

エミリー「……」ﾂｰﾝ

P「……おすわり」

エミリー「ぴょん！」ﾍﾟﾀﾝｺ

P「なんて姿勢のいい正座なんだ……」

エミリー「ぴょん♪」ﾋﾟﾝｯ

P「そのままでいい。落ち着いて聞いてくれるかいエミリー。兎はね、ぴょんとは鳴かないんだ」

エミリー「！？」

P「エミリーは兎がぴょんと鳴くところ見たことあるかい？」

エミリー「な、ないでしゅ……」

P「だよね。でもぴょんと鳴きたい気持ちもわかるよ。兎だもんね」

エミリー「仕掛け人さま。１つ気になることがあるのですがよいでしょうか？」

P「なんだい？エミリー」

エミリー「そもそも兎さんは芸を覚えられるのでしょうか？犬さんと違いその……想像がつきません」

P「なるほど。いい質問だエミリー。確かに犬と違って兎に芸を教えるのは難しい。なかなか言うことを聞いてくれない。けどね、兎にも簡単な芸なら覚えさせることだって出来るんだ。そもそも兎だって──」


～10分経過～


P「──なので根気よく優しく教えてあげればこのくらいの芸なら……エミリー？」

エミリー「はい」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

P「もしかしてエミリー、足が」

エミリー「いいえ。大丈夫です。大和撫子を目指す者としてこのくらい大丈夫です」

P「……」

エミリー「仕掛け人さま……？どうして無言でこちらに来るのですか？何か仰ってください」

エミリー「ま、待ってください！？いけません今はダメでしゅ！仕掛け人さま！？仕掛け人さまーッ！！」