【花見祭SS】私の未来は半歩先に…
1 : Pチャン   2024/04/04 03:43:53 ID:9qB9DIEYWk
まずお詫びを

そんなSS祭はやってません



あと、各種親族設定はオリジナルです。御容赦くださいませ
2 : 高木の所の飼い犬君   2024/04/04 04:49:54 ID:g8C1DkXM4A
遊々役
3 : ダーリン   2024/04/04 04:49:54 ID:g8C1DkXM4A
遊々役
4 : プロデューサーさま   2024/04/04 04:49:55 ID:g8C1DkXM4A
遊々役
5 : ぷろでゅーさー   2024/04/04 07:36:33 ID:qVpK3OquYA
―ある日の深夜、私のうちに一本の電話が鳴り響いた

「はい、成宮です……えっ?おばあちゃんが!?」

―ママで電話で応対してるけど、おばあちゃんがどうかしたのかな?

「わかりました。直ぐに……えっと始発で出ますので」

―始発?!ママ、そんな時間に出掛けるの?

「由愛!ママ、おばちゃん……えっと由愛からすれば、ひいおばあちゃんがさっき亡くなったって電話があったから今から滋賀の実家に行ってくるから」

―えっ!?

―ひいおばあちゃんが!!
6 : EL変態   2024/04/04 07:51:59 ID:8d98YxITm6
―ひいおばちゃんはママのパパのママにあたる人で、私があっち(滋賀県)にいた頃はまだ元気で、戦争だった頃の話をしてくれたなぁ

「じゃあ、由愛。ママ行ってくるから。あ、学校が始まるまでに戻ってこなかったら連絡するわ」

―それまで一人ってことかなぁ……す、少し不安だよ……

「それじゃあ」

バタン

―数日分の着替えをバックに入れて、ママは出発してしまった






―ひいおばあちゃんか……
7 : プロデューサーさん   2024/04/04 08:04:09 ID:qVpK3OquYA
『戦争の時にねぇ、ちょうど桜の咲く頃だったね。ひいおばちゃんはお父さんと兄さんを二人、亡くしてしまってねぇ』

『大好きだった家族がいなくなって、そりゃ悲しんだもんさ』

「ふーん……ひいおばあちゃんのママはどうだったの?やっぱり悲しんだ?」

『……悲しむことなんかできない時代でね。家では泣いているのに、外では軍神の妻だってもてはやされたもんさ』

「ぐんしん?」

『あぁ、今でいうヒーローとかそういうのさ』

「ヒーロー!?」

『……そうやってもてはやされたのが気に入ったんだろうね。歌と踊りがうまかったみたいで、終戦後に「歌ってれる歌手を目指します」って家を出ていったもんさ』

「へ、へぇ……」
8 : イルデューサー   2024/04/04 08:14:05 ID:puQ48tosIE
―同じ頃

―千葉県某所

rurururu

「はいはーい」

「もしもし、こちらウサミ……もとい安部です」

「あ、どうも。いつも娘がお世話に……え」

「それはいつ……つい、一時間ぐらい前ですか」

「はい、はい……もう娘とは縁も切れてますし……はぁ、しかし……」

「わかりました。ほとぼりの冷めたぐらいにでも」

「はい、わざわざありがとうございました……失礼します」



「ふぅ……」

「ミヨちゃんもお父さんやあの子達の所に逝きましたか……」



「あ、あれ……涙が……」
9 : おにいちゃん   2024/04/14 17:26:01 ID:oShRk6Zx82
由愛「ひいおばあちゃんか……」

『兄さんは戦争で青春なんてなかったもんさ』

『そんな兄さんを奪った戦争も国も……戦後、父さんや兄さんを忘れた母さんも嫌いさね』



菜々「……」

『あいつは兵学校という枠でしたが、青春をめいいっぱい楽しんで散っていきましたから悔いはないと思います!』

『あ、ただ……女を母親と妹しか知らないって言っていましたけど』タハハ

菜々「ミヨちゃん……最後のお兄ちゃんのこと知らないままだったんですよね……」
10 : der変態   2024/04/14 17:36:45 ID:bS7DQX9MFU
―数日後

由愛「青春か……」

「はぁ……」

菜々「どうかしましたか?」ニュッ

由愛「ふぇ?……ふあわわわっ!」

菜々「あ、危ないっ!」



ドッシーン

由愛「ふぇぇ……」

菜々「ご、ごめんなさい。大丈夫ですか?」

由愛「は、はぃぃぃ……」
11 : ボス   2024/04/14 17:40:15 ID:bS7DQX9MFU





ガッコン

菜々「はい、オレンジジュースでいいですか?」

由愛「あ、はい……いただきます」





菜々「で、何か悩み事ですか?」

由愛「え?ひぇっ!?」

菜々「あぁ、ごめんなさい。何か『青春』とか呟いてましたから」

由愛「あ、あれは……えと……その……」

菜々「言いたくないことや、言えないことなら無理することはありませんよ」

「ねっ」

由愛「……」

「実は……」
12 : P殿   2024/04/14 18:15:04 ID:oShRk6Zx82
菜々「そうですか……ひいおばあちゃんが」

由愛「はい……ちょうど、菜々さんぐらいの歳だったって聞いてます」

菜々「な、菜々は永遠の17歳ですからっ!」

由愛「あ、はい。菜々さんは17歳なんですよね?」

菜々(セーフっ!……由愛ちゃんが純粋無垢な子でよかったぁ……)

由愛「それで、青春って何だろうって考えちゃって……」

菜々「うーん。哲学の世界ですかね?」

由愛「哲学……ですか?」

菜々「はい。『答は無いよ。憲兵隊に捕まるよ』というのです」

由愛「憲兵……隊?」

菜々「あーっ!何でもありませんよ!」

「あ、そーだ!由愛ちゃんはこの後空いていますか?」

由愛「えっ……えと?」
13 : Pさぁん   2024/04/14 18:18:59 ID:bS7DQX9MFU
ヒラヒラー





由愛「わぁ……まだ桜…残っていたんですね」

菜々「正確にはソメイヨシノとかではない別の品種なんですけどね」デシテー

由愛「それでも……あ、スケッチしないと」

菜々「由愛ちゃん、ステイ」

由愛「え?で、でも……」

菜々「いいですか。絵を描くのは紙にじゃありません」

「心です!」

由愛「心……?」シュガハッテヨベヨ
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