【赤緑23周年記念】百合子「私は、ポケモンマスターです!」【SS】
1 : 1   2019/02/27 14:05:23 ID:iRRVja5HEs
注意!
①キャラ崩壊
②ゲーム本編と異なる展開
③駄文
④SS風ダイジェスト
⑤書くのが早かったり遅かったり

それでは、冒険スタート!
2 : 箱デューサー   2019/02/27 14:16:06 ID:iRRVja5HEs
~マサラタウン~

百合子「こ、ここは一体!?確かPさんと一緒に事務所に戻る途中にたまたま発見したゲーム屋に入ったら偶然にもポケモン赤緑を見つけて、Pさんがテンション上がって買って店を出たら、突然トラックがお店に突っ込んできて気づいたらここに!」

???「長々と説明口調ありがとうな、百合子」

百合子「その声はPさn…ってええええええええええ!!」

???「どうしたそんなに慌てて?俺の顔に何か付いてる?」

百合子「付いてるっていうか…もはや別の生き物になってるっていうか…」(鏡を向ける)

???「お、俺がピカチュウになってるうううううううう!!」

百合子「すごくかわいいですよ」

Pカチュウ「フォローになってねぇ!」

百合子「どうやら私たち、ポケットモンスターの世界に来てしまったようですね」

Pカチュウ「何でこんなことに…せめて人間の姿がよかった…」ブツブツ

百合子「とりあえず元の世界に戻る手がかりでも探しましょうか」ワクワク
3 : Pさぁん   2019/02/27 14:17:54 ID:4faNG7l70U
Pカチュウでマダツボミ生える
がんばれPカチュウ
4 : あなた様   2019/02/27 14:22:33 ID:zbpHNNZHnA
よかったな普通のピカチュウで
これで頭Pだったら新種のポケモンとして捕まるとこだった
5 : おにいちゃん   2019/02/27 14:24:17 ID:vNOduObYZw
喋れるPカチュウとか激レアじゃん
6 : プロデューサー殿   2019/02/27 14:29:22 ID:30KCd1v6Kw
??「ボスにプレゼントするのニャ!!」
7 : 1   2019/02/27 14:56:19 ID:iRRVja5HEs
百合子「これはあくまで予想ですが、ここがゲームの世界なら攻略すれば元の世界に戻るのではないでしょうか?」

Pカチュウ「俺も同じ考えだ、というわけで…」

~オーキド研究所~

二人「お邪魔しまーす!!」

オーキド「な、なんじゃいきなり入ってきて!?」

百合子「私は七尾百合子、いずれポケモンマスターと呼ばれる風の戦士です!で、こっちは相棒のPカチュウさんです」

Pカチュウ「ども」

オーキド(ぴ、ピカチュウが人の言葉をしゃべっているだと!?)ガビーン

3つのモンスターボールをテーブルごと持ってくるオーキド

オーキド「ここに3匹のポケモンがおるじゃろ?そのピカチュウとこの3匹全部と交換してくれ!!」

フシゼニヒト(!?)

百合子「はは、だーめ」

フシゼニヒト(ほっ…)

百合子「このピカチュウは私の大事な人なんです!誰が何といっても渡しません!」ムニュ

Pカチュウ「百合子のやわらかいものが俺の顔面に、ヘヘヘ」(悪いな博士、俺たちの絆は不滅なのさ!)

オーキド(何じゃこのピカチュウ、キモッ…交換するのやめよ」
8 : そなた   2019/02/27 15:05:50 ID:vNOduObYZw
このPカチュウリリースしたほうがいいんじゃね?
9 : 1   2019/02/27 15:08:42 ID:iRRVja5HEs
???「お取込み中失礼するぜ、じーさん!」ガチャ

百合子「突然押しかけて無礼な!この人誰なんですか博士!?」

オーキド「…えーと?名前は何て言ったかな?」

ズッコケる2人と1匹

シゲル「シゲルだよ!シゲル!何で孫のこと忘れてんだよ!」

オーキド「すまんすまん!『あああああ』よ」

シゲル「その小学生が適当に付けた感じの呼び名やめろ!」

百合子「私百合子です、よろしくお願いします『あああああ』さん!」

シゲル「お前もやめろー!」
10 : 1   2019/02/27 15:33:58 ID:iRRVja5HEs
シゲル「頭に来たぜ!おいお前、俺とポケモンバトルだ!」

百合子「いいでしょう、降りかかる火の粉は払わなければいけませんね」

Pカチュウ「ドヤ顔で言ってるけど、戦うのは俺なんだぞ!」

シゲル「行けイーブイ!“たいあたり”!」

Pカチュウ「うわ!百合子、早く指示を!」

百合子「えーと…Pカチュウさんは何使えるんですか?」

Pカチュウ「ちょ!おまっ!ぐは!!」(吹っ飛ぶ)

シゲル「口ほどにもないな!次で終わりにしてやる!」

Pカチュウ「“でんきショック”で行くぞ百合子!」

百合子「了解です!“でんきショック”!」

Pカチュウ「喰らえー!!」

イーブイ「」ヒョイ

百合子「あ、避けたことで電撃がシゲルさんの方に…」

シゲル「ぎゃああああああああああああ!!」バタッ

イーブイ「!?」

Pカチュウ「……何はともあれ勝ったな」

百合子「……計算通りですね」

シゲル「ちくしょー!!お、覚えてろよー!!」

百合子「そんなアフロ姿、嫌でも頭から離れませんよ」

Pカチュウ「ちっ!175円か、しけてやがる…」

オーキド(今年の旅立つトレーナーたちやばすぎじゃろ…)

こうして百合子たちのカントー制覇の旅が始まった!
11 : バカP   2019/02/27 15:35:07 ID:uyI3EdAXqU
この世界ではダイレクトアタックができるのかw
12 : 1   2019/02/27 16:02:16 ID:iRRVja5HEs
~トキワシティ~

Pカチュウ「着いた、ここがトキワシティだ」

百合子「確かここにポケモンジムがあるんですよね?」

Pカチュウ「そうだ、だけど…」

百合子「ついに私のポケモントレーナーとしてのレジェンドが幕を開くんですね!」

百合子の脳内で響き渡る民衆の歓声

『ゆーりーこ!』『ゆーりーこ!』『ゆーりーこ!』『ゆーりーこ!』『ゆーりーこ!』『ゆーりーこ!』

百合子「うっとり…♪」

Pカチュウ「…うっとりしてるところ悪いけど、トキワジムは今閉鎖されてるぞ」

百合子「な!?何でですか!?職務怠慢なんじゃないですか!?」

Pカチュウ「長いことジムリーダーが行方不明らしい」

百合子「全く…!仕方ありませんね、次の町に行きましょう!」スタスタ

Pカチュウ「その前に町を出る前にフレンドリィショップに寄って買い出しを…」スタスタ

~22番道路~

シゲル「…なかなか来ない」ハナミズズルー
13 : 箱デューサー   2019/02/27 16:07:23 ID:PkKO3UzVEg
金銀じゃなくてよかった。
ロケット団の衣装に着替えた百合子を無理やりひっぺがすライバルになるところdsった
14 : 1   2019/02/27 17:06:47 ID:iRRVja5HEs
~オーキド研究所~

オーキド「ふぅ、平和じゃ」(お茶をすすりながら)

百合子「ただいま戻りました!」

オーキド「ぶーっ!!」(お茶を吹き出す)

百合子「実はトキワシティのフレンドリィショップで博士へのお届け物を預かりまして、戻ってきました」

オーキド「そ、そうか…それはご苦労じゃったのう」

百合子「わくわく」

オーキド(この目は見返りを求めている目じゃな…)「で、ではご褒美をやらんとな」

百合子「え?いいんですか!すみません、気を使わせちゃったみたいで!えへへ、でもこういうお使いイベントってゲームの醍醐味っていうか(以下略」

オーキド「このポケモン図鑑を君にあげよう」

百合子「こ、これが噂に聞くポケモン図鑑…」

Pカチュウ「これでまた一つ、トレーナーへの一歩を踏み出したな」

百合子「これを見せると宿泊施設のフリーパスに」

オーキド「ならんのぉ」

百合子「じゃあ悪人に見せることでひれ伏す印籠的な」

オーキド「ではないのぉ」

百合子「はっ!もしかして特殊コマンドで変身アイテムに!」

オーキド「ならんわ!それポケモンの生態を記録する便利アイテムじゃ!」

百合子「なーんだ、ちょっとがっかりですね」

オーキド「」ピキピキ

Pカチュウ「うちの担当がほんとすみません」アセアセ
15 : 1   2019/02/27 17:38:19 ID:iRRVja5HEs
~トキワの森~

百合子「ふええぇ、疲れましたよ、Pカチュウさん」

Pカチュウ「まだ10分くらいしか経ってないけど?」

百合子「所詮インドア派には旅なんて無理ゲーってやつなんですよ」

Pカチュウ「しょうがない、少し休むか」

百合子「やった!」スチャ

Pカチュウ「座るのはやっ!」

百合子「そういえばさっきモンスターボール買ったじゃないですか?」

Pカチュウ「そうだな、そろそろ何かゲットしてみる?」

百合子「そう思ってたところです!ではあのキャタピーを…」ホイッ

Pカチュウ「全然別のとこに飛んでったけど…」

百合子「今度こそ!」ホイッ

Pカチュウ「…また外れ」

百合子「もしかしてキャタピーの隠された力によって妨害されてる!?」

Pカチュウ「百合子のコントロールが悪いだけだぞ」キッパリ

百合子「ぐぬぬ…はっ!そういえば前に昴さんが…」

昴『ボールを投げるときは無理に力を入れずに手首のスナップを利かせるのがコツだぜ!』

百合子(無理に力を入れずに…投げる!)ホイッ

Pカチュウ「すごい!今度はキャタピーの方に飛んでったぞ!」

百合子「やった!!」

キャタピ「」(尻尾でボールを打ち返す)

百合子「はうっ!」(顔面にボールが当たる)

Pカチュウ「な、ナイスバッティング…」
16 : 1   2019/02/27 17:58:27 ID:iRRVja5HEs
~ニビシティ~

百合子「あっ」ドン

黒ずくめの男「ちっ!気をつけろ!!」タッタッ

百合子「感じ悪いですね!ぶつかってきたのはあっちの方なのに!」

Pカチュウ「ん?さっきの男、何か落としていったな」

百合子「箱ですね、中に何か入ってるようですが…」

Pカチュウ「おいおい、勝手に開けるのはまずいぞ」

百合子「いいんですよ、あっちだって失礼なことしたんですからお返しです」(蓋開ける)

Pカチュウ「百合子…これって…」

百合子「だ、ダイナマイト…」

百合子はそっと蓋を閉じる

百合子「さ、さあ!ニビジムに行きましょうか!」

Pカチュウ「そうだな!気を取り直して出発だ!」(さっきの黒ずくめ、服と帽子にRのマークが付いてたな、まさか…)
17 : 1   2019/02/27 18:18:52 ID:iRRVja5HEs
~ニビジム~

タケシ「よく来たな、俺がここのジムリーダーのタケシだ」

百合子&Pカチュウ「…」

タケシ(ふっ、俺に恐れをなして声も出ないらしい)

百合子「Pカチュウさん、あの人!半裸ですよ!人前でなんて破廉恥な!」キャッキャ

Pカチュウ「でも腕組してると見せかけてちゃっかり乳首は隠してるぜ!ははは!」キャッキャ

タケシ「お前らーっ!人を変態扱いすなー!あとそこの女!顔隠してるようで指と指の間からちらちら見てるだろ!見えてるんだからな!!」

タケシは イワークを くりだした!

タケシ「“たいあたり”!」

Pカチュウ「いでえええええええええ!!」

タケシ「先手必勝だ」

百合子「だったらこっちも行きますよ!“でんきショック”!」

タケシ「イワークのタイプはいわ/じめん!でんきタイプの技はこうかはないぞ!」

百合子「そんな!!」

タケシ「お前たちのようなふざけたトレーナーは早々に倒してやる、覚悟しろ!」
18 : 1   2019/02/27 18:39:14 ID:iRRVja5HEs
百合子「何かいい方法はないんですか!?」

Pカチュウ「アニメだとスプリンクラーを作動させて弱らせてたけど、肝心のスプリンクラーがこのジムには…」

タケシ「そうだ!金がなかったから付けられなかったのさ!」ドヤッ

Pカチュウ「自慢げに言うな!」

百合子「どうしよう、このままじゃ負けちゃう…」

Pカチュウ「いや、そうでもないさ」

百合子「え?」

Pカチュウ「俺と百合子が諦めない限り、必ず勝機はある!」

百合子(そうですよね、私だけ弱気になってちゃいけませんよね…だから応援し続ける!Pカチュウさんとレジェンドロードを歩むために!)

Pカチュウ「うおおおおおおお!“10まんボルト”だああああああああ!!」

タケシ「何!?そんなわざを覚えていたのか!?」

Pカチュウ「トキワの森でキャタピー狩りしてたらレベルが上がったのさ!」

タケシ「だが決定打にはならんぞ!」

Pカチュウ「あいつのPとして見せてやりたいのさ!不屈の闘志ってやつをさ!!」

タケシ「気に入った!」

百合子「Pカチュウさん!がんばれー!!」

叫ぶ漢二人!激突する魂!そして部屋中に広がる電撃!

百合子「うわっ、電撃がこっちにも!あっ、荷物に電撃が!さっき拾った箱が…あっ」





ド ッ カ ー ン ! !
19 : バカP   2019/02/27 18:46:55 ID:GEQIaPsRzs
ポケスペ並みのダイレクトアタックすきよ
20 : プロちゃん   2019/02/27 19:48:58 ID:L.EjfEiMOg
別スレのコイキング・ヒンバス使いの千鶴さんマダー?
21 : 仕掛け人さま   2019/02/27 20:18:11 ID:iRRVja5HEs
~3番道路~

アフロ百合子「Pカチュウさん」

アフロPカチュウ「何?」

アフロ百合子「ジムリーダーの人がずっと後ろからついてきてるんですけど」

アフロタケシ「…」ジー

アフロPカチュウ「うん知ってる、けどあの無言の圧怖いじゃん。だから無視してる」

アフロ百合子「じゃあ私も無視することにします」

アフロPカチュウ「気を紛らわせるために何か話そうぜ」

アフロ百合子「そうですね、じゃあセフィロスについて語りましょうか」

アフロタケシ「語るの待てー!!」グイッ

アフロPカチュウ「うわっ、びっくりした!」

アフロタケシ「人のジム爆発させといて無視はひどい!一夜にして住居と財産を無くした俺の気持ちを考えろ!」

アフロ百合子「まあまあ、私たちも荷物を失ったしアフロにもなったし痛み分けってことに…」

アフロタケシ「なるかー!!」

アフロ百合子「で、ですよね~」アセダラダラ

アフロタケシ「だから俺もお前たちに着いていくことにした!」

ダブルアフロ「えぇ!?」

アフロタケシ「お前たちがチャンピオンになった賞金でジムを修繕させてもらうからな!」

アフロ百合子「た、旅の仲間が出来たってことなんでしょうか?」

アフロPカチュウ「そ、そういうことにしておこう」



グレーバッジ を てにいれた

タケシ が なかまになった
22 : おやぶん   2019/02/27 20:27:10 ID:0.cHzGokKo
実に順調ですなwww
23 : 我が友   2019/02/27 20:42:45 ID:GEQIaPsRzs
ポケモン×アイマスは軽率に流行らせていけ
24 : 1   2019/02/27 21:10:01 ID:iRRVja5HEs
~オツキミやま前ポケモンセンター~

Pカチュウ「あぁん!いい!感じるぅ!」

タケシ「気色悪い声出すな!」

Pカチュウ「だってこの回復マシンマジいいぞ!この時だけはポケモンになって良かったって思うよ」

タケシ「だとしても人の目を考えろ人の目を!」

モブ女子A「みてーあの人半裸よー!きもー」

モブ女子B「やーね、露出狂かしら…」

タケシ「…」

Pカチュウ「」(無言のスマイル)
25 : 1   2019/02/27 21:27:51 ID:iRRVja5HEs
百合子(タケシさんすっかり打ち解けたな~)

おじさん「こんにちはお嬢ちゃん」

百合子「び、びっくりした!どちら様ですか?」

おじさん「おじさんは通りすがりのコイキング売りのおじさんさ」

百合子「コイキング売り、ですか?」

おじさん「そう、今なら500円であのひみつのポケモン、コイキングが買えちゃうのさ!お嬢ちゃんもどうだi」

百合子「お断りします」キッパリ

おじさん「えぇ、いらないのかい?」

百合子「どうせインチキに決まってます!他の人は知りませんが、私は騙されませんよ!」キリッ

おじさん「そうか、残念だ…せっかく世にも珍しい色違いのコイキングを売ろうと思ってたのに…」

百合子「色違い!?」

おじさん「ほら見てごらん、このきれいな『青色』のコイキングを。奇麗だろう?これほどのコイキングここでなきゃ拝めないレアものだよ?それをみすみす手放すのかい?残念だ、じゃあおじさん帰るよ」

百合子「買いましょう!!」テノヒラクルー


百合子「というわけで買いました青色コイキング」

Pカチュウ&タケシ「…」

百合子「青色というより瑠璃色っぽいですよね!このよわs…必死で頑張ってる姿、紬さんにそっくりですね!」

タケシ「百合子、非常に言いにくいが…」

百合子「だからニックネームは『つむぎ』にしましたよ!」

タケシ「騙されてるぞ」

Pカチュウ「っていうかその色、ペンキで塗っただけじゃん。カラーひよこならぬカラーコイキングってことか」

百合子「うわあああああああん!言わないでください!手がペンキまみれになった時点で察してましたよ!だってしょうがないじゃないですか!人間、『レア』とか『限定』って言葉に弱いんですからああああうああああああああん!!」


コイキング が なかまになった
ニックネーム:つむぎ
26 : ぷろでゅーしゃー   2019/02/27 21:28:12 ID:laojZFvpsg
このペースだと超大作になる予感...!
この先が楽しみですな
27 : 1   2019/02/27 21:47:26 ID:iRRVja5HEs
~オツキミやま最奥~

黒ずくめの男「す、すみませんリーダー!」

リーダー「作業用のダイナマイトを落としてきてすみませんですむかぁ!ガキのお使いレベルの仕事もこなせねぇで、それでもお前『ロケット団』の一員か!あぁん!!」

ロケット団員2「リーダー大変です!このオツキミやまに侵入者です!」

リーダー「何?侵入者だと!?」

ロケット団員2「青髪の女とピカチュウが1匹、それと半裸の男です!」

リーダー「そうか…なら丁重に『歓迎』してやらねぇとなぁ…」

ロケット団たち「へへへへ…」
28 : 1   2019/02/27 22:02:47 ID:iRRVja5HEs
~オツキミやま~

Pカチュウ「次はここを左に、っと」

タケシ「なあ、さっきから気になってたんだけどどうして道が分かるんだ?」

Pカチュウ「それはな、この攻略本のマップを見てるからだ」

タケシ「攻略本!?」

百合子「Pカチュウさん、どこでそんなチートアイテムを?」

Pカチュウ「マサラタウンで目覚めたときに俺のそばに落ちてたんだ、どうやらソフトと一緒に買ってたらしい」

百合子「らしい、というのは?」

Pカチュウ「実は俺、記憶の一部が曖昧なんだよなあ。何か重大なことを忘れてる気がする…」

タケシ「とまれ、誰か来る」

ロケット団員2「へへへ、待ちな!」

ロケット団員3「手持ちのポケモンと有り金置いてきな!」

ロケット団員4「ポケモントレーナーなら俺たちの恐ろしさを知ってるだろ?言うこと聞いたほうが身のためだぜ」

百合子「…えーと、どちら様ですか?」

ロケット団員たち(ええええええええええええええええええ!!)ガビーン

タケシ「こいつらはロケット団って言って、カントー地方で悪事を働くマフィアだ」

Pカチュウ「やばいぞ百合子、早く逃げy」

百合子「悪者ですか!つまり主人公である私の出番!!」ワクワク

Pカチュウ(めっちゃ目を光らせてるし)

タケシ(嫌な予感)

百合子「ロケット団の皆さん!どうやら相手が悪かったようですね、ここであなたたちはゲームオーバーです!」

ロケット団2「何だと!?貴様ら何者だ!!」

百合子「風の戦士」ドヤッ
29 : 1   2019/02/27 23:48:52 ID:iRRVja5HEs
~オツキミやま最奥~

Pカチュウ「“10まんボルト”!!」

ロケット団員2「ぐは!!」

タケシ「イワーク、“いわおとし”!」

ロケット団員3「うわああ!!」

百合子「投石攻撃!」

ロケット団員4「地味に痛い!」ハナジブー

百合子「どうですか!昴さん直伝の投球です!」

百合子脳内の昴『流石百合子だぜ!』

百合子「ふふん」ドヤッ

リーダー「ほう、ずいぶん威勢のいい連中じゃねぇか」ゴゴゴゴゴ

Pカチュウ「どうやらあいつがリーダー格っぽいな」

リーダー「ピカチュウがしゃべってるだと?こいつは珍しい!俺たちがいただいてやるぜ!」

タケシ「人気者だな」ニヤ

Pカチュウ「男にモテても嬉しくない」
30 : 1   2019/02/28 00:03:35 ID:jt0E12SHpk
百合子「先手必勝!」(投石攻撃)

リーダー「ふんっ!」カッキーン

Pカチュウ「石を打ち返した!?」

リーダー「俺は学生時代、野球部でね!」

百合子「やりますね!だけどまだまだ石のストックはありますよ!えい!えい!」

リーダー「ちょろいぜぇ!!」カッキーン

百合子「全部打ち返されるなんて…」

リーダー「どうやら全部投げ終わったようだな…おい、お前ら!」

団員達「へい!」

リーダー「ありったけの石を用意しろ!今度はこっちが打って攻撃してやるぜ!」

団員達「承知しました!!」イシコロドサー

タケシ「おい、ポケモンバトルしろよ」

リーダー「おら!おら!おらぁ!!」

百合子「まずいですよこれ!」サッ

Pカチュウ「攻撃する隙がないぞ!」サッ

タケシ「お前たちなぜ俺の後ろに隠れる!?」

百合子(ん?なんだか珍しい形の石がある…)「よし、これで勝負です!えい!!」

リーダー「何が来ようとむd…あっ!あれは我らが探し求めてた『かいのかせき』と『こうらのかせき』!こんなところにあったのか!」

団員達「リーダー危ない!!」

リーダー「ぐえ!!」(顔面にあたって気絶)

百合子「やった!当たった!」

Pカチュウ「何か知らんがでかした!!」

タケシ「今のうちに出口に逃げるぞ!」ダッ
31 : プロデューサーちゃん   2019/02/28 00:13:33 ID:jt0E12SHpk
~4番道路~

Pカチュウ「何とか助かったな」

タケシ「何で奴は急に動きが止まったんだ?」

Pカチュウ「さあな…ん?百合子、それさっきの石か?」

百合子「はい、逃げるついでに拾ってきました」

Pカチュウ「しかも2つともか、ちゃっかりしてんなぁ」

百合子「これって私に盗賊スキルがあるってことになりませんかね?」

Pカチュウ「ならないよ」ホッペムニー

タケシ「なあ、それってもしかしてポケモンの化石じゃないか?」

Pカチュウ「知ってるのかタケシ」

タケシ「昔本で読んだことがある、古代のポケモンの化石が現代に残ってるって話を」

百合子「ってことはこれはまさかのレアアイテム!?」キラキラ

Pカチュウ「確かどっかの町で復元できるはずだ」

百合子「なら大切に持ってないとですね!」

バリン!

Pカチュウ「あ」

百合子「化石が…」

タケシ「さっき思いっきり投げつけてたもんなあ」

百合子「そ、そんなぁ~」ガックリ
32 : 1   2019/02/28 00:14:10 ID:jt0E12SHpk
今日はここまで!
33 : お兄ちゃん   2019/02/28 04:31:49 ID:a9ygDbKdzM
ぶっ壊れたのはカブトかオムナイトか、はたまたどっちともなのか…。百合子の不憫さは流石だな(笑)

続き楽しみに待っとくわ
34 : プロちゃん   2019/02/28 07:58:55 ID:jpAdBLN1Nk
ハナダで何をどう間違ったのか、ミュウツーに遭遇しないかなー?
35 : 1   2019/02/28 18:41:30 ID:jt0E12SHpk
~ハナダシティ~

Pカチュウ「ついに来たぜ!ハナダシティ!!」

百合子「やけにテンション高いですね」

Pカチュウ「当たり前よ!ハナダジムのジムリーダーはあのカスミ!俺は電撃ピカチュウが読みたいがために別冊コロコロを買ってた男だぜ!」

百合子「はぁ…」

Pカチュウ「カスミの水着早く見たいぜ!!」

百合子「あ、そういうことですか」ムスッ

タケシ「それだけじゃないぞ!ハナダジムのトレーナーは女性が多く全員水着着用らしいぞ!」

Pカチュウ「マジで!?」

百合子「ってタケシさんまで!?」

Pカチュウ&タケシ「よっしゃ行くぜええええええええええ!!」タッタッ

百合子「…全く!男の人はスケベなことばっかり!」

~ハナダジム入り口~

理想
『お兄さんいらっしゃ~い♪』『あたしたちと一緒に楽しみましょ~♪』

Pカチュウ&タケシ「うおおおおおおおおおおおおおお!!」(外人4コマ風)

現実
かいパンやろう「ようこそ、ハナダジムへ」ムサッ!

Pカチュウ&タケシ「…」(外人4コマ風)

かいパンやろう「いきなり失礼な方々ですねぇ」ピキピキ

百合子「ぷっ!」
36 : 1   2019/02/28 20:51:45 ID:jt0E12SHpk
カスミ「よく来たわねチャレンジャー!私がこのジムのジムリーダー、カスミよ!」

Pカチュウ「サインください!!」ハァハォ

カスミ「ぎゃあああああ変態!!」(ビンタ)

Pカチュウ「ふべらっ!」ハナジブー

百合子「これはひどい」

タケシ「さすがに俺も引く」

カスミ「ハァハァ…!き、気を取り直してルールを説明するわね。といってもどちらかの手持ちが全滅した方の負けっていうシンプルなものなんだけどね」

タケシ「百合子、お前の手持ちって確か…」

百合子「はい、Pカチュウさんとコイキングのつむぎ、だけです」

タケシ「ま、まあPカチュウなら相性はいいし、何とかなるだろう」(鼻血噴き出して倒れてるPカチュウを見ながら)

Pカチュウ「任せとけ!」ビシッ

百合子(どうしよう、なんかフラグ的なものを感じる)

カスミ「それじゃあバトル開始!行け、ヒトデマン!!」

百合子「頼みますよ、Pカチュウさん!」

カスミ「“たいあたり”よ!」

百合子「早い!」

カスミ「確かに相性では不利だけど、素早さなら育て方次第でピカチュウ相手にも引けを取らないわ!」

タケシ「あのヒトデマン、いい育て方をしているな」

Pカチュウ「」フラッ

カスミ「避けた!しかも紙一重で!?ならもう一度!!」

Pカチュウ「」フラッ

カスミ「!?また紙一重避けられた!」

百合子「Pカチュウさん凄い!いつの間にそんなテクニックを!?」

タケシ「…いや、あれはきっと」

Pカチュウ(ち、血を出しすぎてふらふらするぅ~)フラフラ

タケシ「貧血だろう、鼻血の出しすぎで」

百合子「」

カスミ「」
37 : 1   2019/02/28 22:02:14 ID:jt0E12SHpk
Pカチュウ「つまり先の戦いでのダメージが残ってたってわけか」

百合子「かっこつけた解釈してるけど、あれただ制裁受けてただけですよね!?」

Pカチュウ「行くぜ!“10まんボルト”!」

ヒトデマン「」ひんし

カスミ「やるじゃない!ならこれはどう?行け、スターミー!」

Pカチュウ「また一撃で倒してやる」

カスミ「それはどうかしらね?」ニヤ

スターミー「」ビュン

Pカチュウ「!?」

タケシ「な!?もう背後に回り込んでいるだと!?」

百合子「危ない!!」

カスミ「遅い!“たいあたり”!!」

Pカチュウ「ぐえっ!」

カスミ「そのまま連続攻撃よ!!」

Pカチュウ「ぐああああ!!」バシャン!ブクブク…

百合子「Pカチュウさんが沈んだまま上がってこない…タケシさん!」

タケシ「くっ!今行くぞPカチュウ!」ザッバーン

カスミ「ってあいつもどんどん沈んでってない?」

タケシ「ずばん!俺、およげながったんだ・・・た」ブクブク

百合子「タケシさーん!!」

タケシ「」b

百合子「こんな時に何ターミネーター2のラストみたいなことやってるんですかーっ!!」

カスミ「…なにこの茶番」
38 : 1   2019/02/28 22:32:47 ID:jt0E12SHpk
タケシ「しぬかと思った」

Pカチュウ「全くだ…にしてもタケシ、お前の海パン姿似合いすぎて笑いが出るんだけど」ハハハ

タケシ「ほっとけ、ズボン濡れちゃったんだからしょうがないだろ」ハハハ

カスミ「…あのバカ二人はほっといて続きしましょうか」

百合子「…そうですね」

百合子は つむぎを くりだした!

コイキング「」ピチピチ

百合子(終わった…)

カスミ(この土壇場でコイキングを出すなんてね…みずポケモンの使い手である私にはわかるわ、これは何か企んでいる、罠よ!)

Pカチュウ「…カスミ、何か勝手に勘違いしてるっぽい感じだな」

タケシ「これはもしかしたらもしかするかもしれんぞ」

カスミ(まずは遠距離攻撃で様子見よ)「“バブルこうせん”!」

百合子「“はねる”!」

カスミ(“はねる”ですって?私を油断させるための罠かしら?)

スターミーの “バブルこうせん”

百合子「“はねる”!」

カスミ(ん?これってもしかして…)「もしかしてそのコイキング、“はねる”しか覚えてないの?」

百合子「え…あ、はい…あっ、いやちがっ!」

カスミ「なるほどね!そうと分かればもう怖くないわ!」ニヤ

スターミーの上に飛び乗るカスミ

カスミ「あんたに見せてあげるわ、ハナダジム流の戦い方ってやつをね!」

タケシ「カスミがスターミーの上に乗ったまま猛スピードで近づいてくる!?」

Pカチュウ「まるで波を乗りこなすサーファーのようだ!」

百合子「そんなのありですかー!?」

カスミ「ありなのよ!“たいあたり”!!」

百合子「つむぎいいいいいいいいいいいい!!」
39 : 1   2019/02/28 23:22:49 ID:jt0E12SHpk
つむぎ「ぐえっ」ピチピチ

Pカチュウ「つむぎのHPが半分以下になっちまった…」

タケシ「伊達にジムリーダーの看板は背負ってないな、カスミ、おそるべし…」

カスミ「どう?トレーナーとポケモンの一体となって戦うことで、より的確な判断力とここぞのパワーを引き出せるのよ」

百合子(トレーナーとポケモンが一体…)

カスミ「さあ、これでおわr」

百合子「つむぎ!」

タケシ「百合子がプールの中に!?」

Pカチュウ「離れろ百合子!巻き添えを食うぞ!!」

カスミ「共倒れ覚悟ってわけね!その覚悟気に入ったわ!その敬意を表して私の秘技で終わらせてあげる!!」ビュン

タケシ「カスミを乗せたままスターミーが天井近くまで浮いただと!」

百合子「私が辛い時、いつもアイドルの仲間たちがそばにいてくれた!励ましてくれた!だから諦めずに頑張ってこれたの!つむぎ、私がそばにいるから!私応援するから!!だから、負けないで!!!」

カスミ「とどめよ!上空からの“バブルこうせん”の雨!!」

Pカチュウ「逃げろおおおおおおおおおおおおおお!!」

百合子「私も!諦めないからっ!!」
40 : ぷろでゅーしゃー   2019/02/28 23:24:03 ID:jt0E12SHpk
つむぎ「…」カッ!

バシッ!

カスミ「全部防いだ!あの満身創痍の体で!自分の身より主人の身を守るために!?」

百合子「その調子だよつむぎ!“はねる”!“はねる”!“はねる”!もっと“はねる”!」

カスミ「あの娘、一体何を…?」

百合子「もっと!もっと!もっと!もっと!」

つむぎ「」ピチピチピチピチ

百合子「もっと!もっと!」

Pカチュウ「…タケシ、俺たちも」

タケシ「あぁ」

もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!もっと!
MOTTO!MOTTO!MOTTO!MOTTO!MOTTO!MOTTO!

百合子「もっと高く…翔べええええええええええええええ!!」

つむぎ「」ビュン!!

Pカチュウ&タケシ「翔んだ!」

つむぎと激突し墜落するスターミー

スターミー「〇×☆@?!」

カスミ「嘘!?こんな高く“はねる”コイキングなんて!!?」

百合子「当然」



風の戦士の仲間は

空を翔び、空を制するんですから
41 : Pくん   2019/02/28 23:40:27 ID:jt0E12SHpk
タケシ「カスミを空から引きずり下ろしたぞ!」

カスミ「ま、まだよ…まだ私のスターミーのHPは残ってる…」ゼェゼェ

百合子「ふんっ!」(つむぎを両手で高く持ち上げる)

カスミ「な!?」

百合子「この世界に来て身に付けた『投げ』のスキルとつむぎの“はねる”を組み合わせた必殺攻撃!その名も…」

は ね る イ ン パ ク ト ! !

ぶつかった衝撃で吹き飛ぶスターミー、巻き込まれるカスミ

カスミ「そ、そんなのあり…?」ガクッ

百合子「このジムではあり、なんですよね?」ニィ

ジムリーダの カスミとの しょうぶに かった!

Pカチュウ「やったな百合子!!」

タケシ「大したもんだ、まさかコイキングでカスミを倒すとはな」

百合子「これもつむぎが頑張ってくれたからです!」

つむぎ「」ニコッ

Pカチュウ「そして俺もな!」

百合子&タケシ「いや、それはない」

Pカチュウ「ガーン!」

ブルーバッジ を てにいれた
42 : 1   2019/03/01 00:08:51 ID:TLDa7/KPQ2
~ハナダシティ・ポケモンセンター~

百合子「マサキさん、ですか?」

タケシ「あぁ。ハナダの有名人でポケモン転送装置を作った科学者なんだ。その男がこの先の25番道路に研究所を構えているらしい」

百合子「興味深いですね!行ってみましょう!」

Pカチュウ「何かいいものもらえるかもしれないしな!」

タケシ「みっともない真似だけはするなよ…」

~24番道路~

Pカチュウ「…なんだよあのトレーナーの数は?」コソコソ

百合子「待ち合わせですかね?」コソコソ

タケシ「あの橋はトレーナーたちの腕試しの場としても利用されているらしい。別名『ゴールデンボールブリッジ』!」コソコソ

Pカチュウ「略して『金玉橋』か」

タケシ「そうだ」

百合子「略さないでください!あと肯定もしないで!」カオマッカ

タケシ「しかしあれだけのトレーナーの数を相手にしてたら日が暮れるな…」

Pカチュウ「俺にいい考えがある…えいっ!」(タケシを前に押し出す)

トレーナーたち「!?」

タケシ「あ」

トレーナーA「俺と勝負だ!」

トレーナーB「いいえ、私と勝負よ!」

トレーナーC「俺とバトルしろおおおおおおおおおおおおおおお!!」
以下略

Pカチュウ「タケシ、お前の犠牲無駄にはしない!」タッタッ

百合子「生きてたらまた会いましょう!」タッタッ

タケシ「お前らあああああああああああああ!!覚えとけよおおおおおおおおおおおおお!!」
43 : 1   2019/03/01 00:30:54 ID:TLDa7/KPQ2
~25番道路~

百合子「タケシさん大丈夫ですかね?」

Pカチュウ「…あぁ、どうだろうな」

百合子「後で何かご馳走してあげないとですね」

Pカチュウ「…あぁ、そうだな」

百合子「…そういえばマサキさんってどんな人なんでしょうね?研究者って言うくらいだし、気難しい人なのかもしれませんね」

Pカチュウ「…あぁ、どうだろうな」

百合子「Pカチュウさん?さっきから何だか上の空じゃないですか」プンプン

Pカチュウ「ゆ、百合子」

百合子「?」

Pカチュウ「俺…ずっと、お前に…黙ってたことがある、んだ…」

百合子「え、えぇ!?ももももしかして愛の告白ですか!?運命の輪廻を巡った二人がついに時代を超えて結ばれる展開が!?」

Pカチュウ「俺…ハナダに来たの初めてじゃないかもしれない」

百合子「え?」

Pカチュウ「この町に来てからずっと…既視感を感じるんだ、でもそんなはずないよな、だって俺はお前と一緒に元の世界からやってきて、マサラタウンで目覚めたんだから…!」

百合子「そうですよ!Pカチュウさんの気のせいですよ!」

Pカチュウ「でも、あの橋もこの道も見覚えがあるんだ」

百合子「それは、Pカチュウさんがポケモンのゲームをプレイしてた時の記憶と混濁してるんじゃ…」

Pカチュウ「だから必死で記憶を探ったんだ、そしたらさ…頭が痛くなって…どんどん悪化するしさ、んで今も、気が遠くなりそう…で…」バタッ

百合子「Pカチュウさん!起きてくださいPカチュウさん!プロデューサーさん!!」
44 : 1   2019/03/01 01:00:52 ID:TLDa7/KPQ2
百合子「気を失ったPカチュウさんを抱えて数十分、ようやくたどり着いた」

(ドアをノックする音)

???「はい、どちらさん?」

百合子「あのー、私、百合子って言います。マサキさんにお会いしてくてきました。ここってマサキさんのお宅ですか?」

???「せやで、けど引き返したほうがええよ、多分わいの姿見たら驚くと思うし、それに」

百合子「お邪魔します!」(ドアを開ける)

???「人の話聞いとらんな、あんた!」

百合子「え!?顔だけポッポ…?」

???「だから言ったやん、驚くと思うって…えーと、百合子だっけ?怖がらせて悪かったな」

百合子「…かっこいい」

???(ええええええええええええ!)

百合子「鳥人間!まさにファンタジーの世界って感じで最高ですよ!!」ワクワク

???「わいのこと、怖くないん?ビビったりせえへんの?」

百合子「全然!私空想慣れしてるんで!」ビシッ

???「めっちゃ変わってるな、あんた」タジタジ

百合子「ところでバードマンさん」

???「誰がバードマンやねん!勝手に命名せんといて!」ビシッ

百合子「マサキさんはどこに?」

???「あぁ、マサキな…それ、わいのことや」




(アイキャッチBGM)だーれだ!

45 : 1   2019/03/01 01:25:10 ID:TLDa7/KPQ2
(アイキャッチBGM)鳥人間ー!

マサキ「ちゃうわー!!わいはマサキ言うとるやないかーい!!」(ちゃぶ台返し)

百合子「まあまあ、バードマンさん落ち着いて」

マサキ「君も結構しつこいやんけ」ピキピキ

百合子「ここではどんな研究してるんですか?」

マサキ「って無視かい!…まあええわ、わいはポケモンの転送システムを作ってるんや」

百合子「確かパソコンの中にゲットしたポケモンを転送して出し入れするシステム、でしたっけ?」

マサキ「せや。だがわいは今、更にそのもう何段階先を研究しとるんや」

百合子「更に先の段階って?」

マサキ「それは…」

百合子「それは…?」

マサキ「教えへんよーだ!」ベー

百合子「…」イラッ

マサキ「まあ、いずれ世界中に大々的に公表する予定なんや、その時ぎょうさん語ったるさかい、それまで待っとってよ」

百合子(一体いつの話だろう、できれば元の世界に戻る前に教えてほしいな~)

マサキ「ところで、百合子。せっかくだからわいの頼み聞いてくれへん?」

百合子「え?何ですか?」

マサキ「わいを元の姿に戻すの手伝ってくれへん?」

百合子「えぇ!?戻っちゃうんですか!?いいじゃないですかこのままで!!」

マサキ「他人事だと思って何言ってくれてんの君ぃ!?」ガビーン

46 : 1   2019/03/01 01:35:28 ID:TLDa7/KPQ2
マサキ「百合子、これが転送装置や」

百合子「すごい!まるでSFに出てきそうな装置!これでポケモン同士を転送するんですか?」ウキウキ

マサキ「それだけやないで!これを見てみぃ」

百合子「ん?コーヒーですか?」

マサキ「それもミルク入りのな!まずは左側の機械にミルク入りコーヒーを入れる。そしてスイッチオンや!」ポチットナ

百合子「両側の扉が開いて、左にはコーヒー、右には…」

マサキ「ミルクや!この転送装置はAとBの異なるものを分離することもできるんや!」

百合子「なるほど、つまりこの転送装置でマサキさんとポッポを分離すればいいんですね?」

マサキ「ご名答!中からじゃ操作できへんから、誰かの助けが必要やったんや」

百合子「じゃあ行きますよ!」ポチットナ

数十秒後

マサキ「どや!これがわいのハンサム顔や!」

百合子「さっきの方がかっこよかったですね」

マサキ「あ、そうかい」イラッ
47 : 1   2019/03/01 01:49:32 ID:TLDa7/KPQ2
百合子「じゃあ私たち帰りますね!」

マサキ「あぁ、きーつけてな」

百合子「お礼までもらっちゃってありがとうございます!気にしなくてよかったのに~」

マサキ「ええよ別に、わいの気持ちや」(ほとんど催促に近い形やったやないけ!)

百合子「マサキさん、失礼ついでに聞いてもいいですか?」

マサキ「ん?なんや?」

百合子「1人で大変じゃないですか?今回の件もあるし、助手とか雇ったほうがいいのではないですか?」

マサキ「…いや、大変やないよ。わいの夢をかなえるためなんや、どんな大変な目に合おうと耐えていけるで」

百合子「そうですか、けど…」

マサキ「?」

百合子「同じ夢を持つ仲間と頑張るのも、結構楽しいですよ!」

マサキ「……ははっ、せやな」

百合子「…じゃあ失礼します、お元気で」

マサキ「百合子も元気でな!連れの友人と、後そのピカチュウにもよろしく言っといてや!」

百合子「はい!」

マサキ「わいらまたどこかで会える気するわ」

百合子「そうですね、私たちが旅を続けてる限りまたどこかで!」スタスタ

マサキ「あぁ、また会おう、百合子。楽しみにしとる、ほんまにな」
48 : 1   2019/03/01 01:56:47 ID:TLDa7/KPQ2
~5番道路~

Pカチュウ「ふぅ、だいぶ調子よくなってきた~!」

百合子「もう心配させないでくださいよ!」

Pカチュウ「ごめんごめん」

百合子「本当に、心配したんですからね…」グスッ

Pカチュウ「百合子…」

百合子「プロデューサーさん…」

タケシ「おい」

百合子&Pカチュウ「うわっ!」

タケシ「うわっ、じゃない!お前らのせいで散々な目に合った俺のことを忘れてもらっちゃあ困るなあ」ゴゴゴゴゴ

百合子「ご、ごめんなさい」

Pカチュウ「け、けど経験値たくさん手に入って良かったな!」

タケシ「そうだな、お前をボコボコにできるくらいの経験値は貯まったかもな…」(イワークを出す)

Pカチュウ「待て待て待て!こっちは病み上がり!」

タケシ「問答無用!!」

百合子(2人とも元気だなぁ)ホッコリ
49 : 1   2019/03/01 01:57:32 ID:TLDa7/KPQ2
クチバシティまで書きたかったけど、今日はこの辺で終わり
50 : 彦デューサー   2019/03/01 02:52:57 ID:YdNL.yzLbw
たんおつ
51 : 1   2019/03/01 10:28:59 ID:TLDa7/KPQ2
~クチバシティ~

百合子一行はクチバジムにたどり着いた…が

Pカチュウ「草木が邪魔で通れない」

百合子「っていうかここ本当にジムなんですか?私、物置かと思いましたよ!」

タケシ「もう何年も放置されてるかのようなボロボロっぷりだな」

Pカチュウ「ニビジムの時も感じたけど、もしかしてジムリーダーってブラック?」

タケシ「…ノーコメント」ドヨーン

百合子「ジムのボロさも気になるところですけど、Pカチュウさんの言う通り草木が邪魔してジムまで入り込めないのは問題ですよ」

タケシ「噂じゃサント・アンヌ号の船長が『ひでんマシン01(いあいぎり)』を持ってるらしい、それを手に入れればここを切り抜けらそうなんだが…」

Pカチュウ「でもサント・アンヌ号に乗る金がなくないか…」

百合子「ふっふっふ…」チラッ

Pカチュウ&タケシ「そ、それはサント・アンヌ号のチケット!!」

百合子「マサキさんからもらいました!これがあればサント・アンヌ号に乗れますよ!あ、でも2人は私に感謝してくださいね、これは私の力で手に入れたんですからね!」フンス

Pカチュウ&タケシ「調子乗んな」(ほっぺむにー)

百合子「痛い痛い!ダブルは痛いです!」
52 : 1   2019/03/01 10:54:19 ID:TLDa7/KPQ2
~サント・アンヌ号 デッキ~

タケシ「俺、船に乗るの初めてなんだ、百合子は?」

百合子「こんな豪華客船に乗るのは初めてですけど、以前お仕事でマグロ漁船に乗ったことがありますよ」

タケシ「マグロ漁船!?」

百合子「懐かしいな、あの時はこんなに穏やかな天気じゃなかったからなあ」

タケシ「…改めてお前の経歴に興味が出てきた」

百合子「聞きます!私の活躍の数々を?じゃあまずは手作りのぶどーかんの頃からお話ししましょうか、あれは今から…」


少し離れたところで…
Pカチュウ「船酔いした…!き、気持ち悪い…」

「「うげえええええええええええええええ」」

隣のおっさん「おや、君も船酔いかな?」

Pカチュウ「そういうあなたも?」

隣のおっさん「私船が苦手でね~いっつも船酔いが止まらなくて参っちゃうよ」ハハハ

Pカチュウ「えぇ、じゃあ何で船に乗るんですか!?」

隣のおっさん「それは私、この船の船長だから」

Pカチュウ「船酔い体質なのに何故船長に!?」ガビーン

船長「どうだい君、私と勝負しないか?どっちが長くゲロを吐き続けられるか競うんだ」

Pカチュウ「辞退します」
53 : おにいちゃん   2019/03/01 11:45:44 ID:TLDa7/KPQ2
~クチバシティ~

百合子「楽しかったですね~♪」

タケシ(百合子の長話で全然船旅を堪能できなかった)

百合子「にしてもPカチュウさん、いつの間に船長さんからひでんマシンをもらってたんですか?」

Pカチュウ「酔い止め薬分けてあげたら、くれたぞ」

百合子「これでクチバジムに挑戦できますね!」

タケシ「だけど、“いあいぎり”を覚えられるポケモンを持ってないだろう?どうするつもりだ?」

百合子「実はその問題は解決していたりします!」ニヤリ

タケシ「どういうことだ?」

百合子「これです!」つモンスターボール

タケシ「まさか“いあいぎり”を覚えられるポケモンがこの中に…?」

Pカチュウ「俺も初耳だぞ、いつの間に?」

百合子「とりあえずクチバジムに行きましょうか!ふふふ」
54 : 1   2019/03/01 11:46:47 ID:TLDa7/KPQ2
続きは仕事終わってからまたじっくりと
55 : 1   2019/03/01 23:47:32 ID:TLDa7/KPQ2
百合子「紹介します、カモネギのおしょうです」

おしょう「…」ギロッ

タケシ「また随分と濃いやつが手持ちに加わったな」

百合子「つむぎと特訓してる時に捕まえたオニスズメと交換してもらったんです」

Pカチュウ「ちっ!新入りとは思えない太々しさだな、草なんて咥えやがって偉そうに」

おしょう「…」バシッ

Pカチュウ「いたっ!こいつ今俺に攻撃しやがった!」

百合子「目にもとまらぬ刀裁き、かっこいい!」

タケシ「ネギだぞ」

Pカチュウ「なめんな鳥公!百合子パーティーのリーダーの俺に向かってふざけた真似を!洗礼だ喰らえや!!」

1分後

Pカチュウ「」ボロボロ

百合子「瞬殺でしたね…」

おしょう「ふんっ」

Pカチュウ「ちくしょう!!人間に戻ったらけちょんけちょんのギッタンギッタンにしてやるからなあ!!それまでは見逃してやる!!」ギリギリ

タケシ「今のお前、きっと世界で一番情けないぞ」
56 : 1   2019/03/02 00:20:17 ID:AAMZq.lrKU
~クチバジム~

百合子「ジムリーダーどころかトレーナーの姿すらありませんね」

タケシ「いくつかごみ箱が置かれているだけ…か」

Pカチュウ「おい、ごみ箱の中にスイッチがあるぞ」ヒョイ

タケシ「こっちにもあるな、押してみよう」ポチッ

真上から落ちてきたごみ箱がタケシの頭上に激突

デデーン!≪タケシ、アウトー!≫

Pカチュウ「どっかで聞いたことのあるやつ流れた!?」

百合子「コント番組のたらい落としみたいですね」

Pカチュウ「タケシの押したのは外れってことか、ならこれか?」ポチッ

ゴンッ!

Pカチュウ「ぐはっ!」

デデーン!≪ピカチュウ、アウトー!≫

百合子「なるほど…、正しく押さないとごみ箱が落ちてくる仕組みなんですね、にしても落ちてきたのに傷一つついてないなんてなんて頑丈なごみ箱…」

Pカチュウ「次こそは当ててやる!これだ!」ゴンッ デデーン

タケシ「なら俺はこれ!」ゴンッ デデーン

百合子「えいっ!」ゴンッ デデーン

10分後

Pカチュウ「だ、ダメか…」

タケシ「たんこぶが天井に届きそうだ…」

百合子「いったいどのスイッチを…どのボタンを押せば…」

キィィィィィン

『あれー?今ボタンの話した?』

百合子(!?)

『百合子ちゃん、痛そうだね、大丈夫?』

百合子(え、何?この声?)
57 : 1   2019/03/02 00:37:51 ID:AAMZq.lrKU
百合子「この声…もしかして未来?」

未来『でへへ~そうだよ百合子ちゃん』

Pカチュウ「どうした百合子?」

百合子「声が!どこからか未来の声が聞こえるんです!」

Pカチュウ「え、俺には何も?」

百合子(私にしか聞こえてない?)

タケシ「どうした?」ヒソヒソ

Pカチュウ「俺にもさっぱり」ヒソヒソ

百合子「未来!どのスイッチを押せばいいのか分からないの!未来ならどれを押す!?」

未来『そっか…百合子、私ならね』

百合子「うん」

未来『ぜーんぶ押しちゃうかな!』デヘヘ

百合子「ええええええええええええええええええ!!」ガーン

Pカチュウ(百合子、さっきから独り言を…頭を強く打ちすぎたからか?)

百合子(全部、全部って…ん?全部…そうか!)「2人とも!」

Pカチュウ&タケシ「!?」

百合子「合図するんでスイッチを押してください!同時です!」

タケシ「何だか知らんが分かった!」

Pカチュウ「信じていいんだな!」

百合子「行きますよ!1,2の…」

ポチッ!
58 : 1   2019/03/02 01:09:50 ID:AAMZq.lrKU
Pカチュウ「扉が開いた…!」

タケシ「本当に正解だったみたいだな」

百合子(もう声が聞こえない)キョロキョロ

タケシ「百合子、気を引き締めろ。ジムリーダーのお出ましだ」

ライトアップする部屋

マチス「コングラチュレーション!」パチパチ

タケシ「あの男がクチバジムのジムリーダー、マチス!」

マチス「マイネームイズマチス!ようこそ、ミーのジムに!」

百合子「マチスさん!私と勝負してください!」

マチス「オフコース!OKデース!ではルール説明を…」

突然消える電気

マチス「お前たち、ちゃんと発電しなサーイ!」

トレーナーたち「へい、マチスさん!」コギコギ

Pカチュウ「自家発電かよ!」

マチス「ミーのジム、ベリー貧乏ネ!だから電気も発電して作ってるネ!」

Pカチュウ「やはりブラック…」

ライトアップ

マチス「ルールは先に手持ちを全滅させた方が勝ちデース!といってもミーのポケモンはこのライチュウだけですけどネ!」

百合子「ライチュウ…ピカチュウの進化形態」

Pカチュウ「随分余裕じゃんか」

マチス「ノー!他のポケモン、発電に協力してもらってるから出せないネ!」

Pカチュウ「あ、そうスか」ドヨーン
59 : 1   2019/03/02 01:42:08 ID:AAMZq.lrKU
百合子「修行の成果を見せるとき!行け、つむぎ!」

つむぎ「」ピチピチ

マチス「ゴー!ライチュウ!!」

ライチュウ「…」ニヤッ

百合子「新技“たいあたr」

マチス「ベリィスローリィ」

百合子(いつの間に接近を!?)

マチス「“メガトンパンチ”!」

つむぎ「!?」ドスッ

タケシ「でんき技を使わずに一撃で…」

マチス「ミーのライチュウはベリー血の気が多いネ!コンディションがいい時は相手をクラッシュするまでアタックをやめないヨ」ニヤ

タケシ(マチスのライチュウは戦闘狂と聞いてはいたが噂以上だな)

Pカチュウ「…」

百合子「だったら次は…おしょう!」

マチス「ライチュウ!“メガトンキック”!」

百合子「おしょう!“いあいぎり”!」

おしょう「…」スチャ

Pカチュウ「あーあぶなーい!」(棒)

おしょう「!?」ドンッ

百合子「おしょうが蹴り飛ばされたー!!」ガーン

Pカチュウ「ごめんごめん、つい手が滑っちゃった」ハナホジー

タケシ「お前って奴は…」

百合子「この大事な時に何するんですか!さっきのことまだ根に持ってるんですか!?」

Pカチュウ「まあ、それもあるけど」

タケシ(あるのかよ)

Pカチュウ「このライチュウだけは俺が戦って倒したいんだ!」

百合子「Pカチュウさん」

Pカチュウ「だから俺に任せてくれ!」

百合子「…わかりました、勝ちましょう!」
60 : 1   2019/03/02 02:18:29 ID:AAMZq.lrKU
マチス「ゴー!ライチュウ!“メガトンパンチ”!」

百合子「“でんこうせっか”!」

Pカチュウ(喰らえ!!)

マチス「なかなかのスピード…だけど無意味!」

タケシ「Pカチュウを受け止めた!それも片手で!?」

ライチュウ「…」ニヤ

Pカチュウ「やろう」ギリッ

マチス「“メガトンキック”で蹴り上げロ!」

Pカチュウ「ぐはっ!!」

百合子「Pカチュウさん!」

Pカチュウ「くそ、まだまだぁ!!」

マチス「ナイスガッツ!敬意を表して少し本気だすヨ、ライチュウ!」

タケシ「まずい、来るぞ!!」

マチス「“10まんボルト”!!」

タケシ「なんて凄まじいパワーだ…」ゾッ

百合子「だったらこっちだって!“10まんボルト”!!」

Pカチュウ「どうだ!!?」

マチス「ノー!」

Pカチュウ(こいつ!電撃を喰らいながら俺の目の前まで!?)

マチス「“メガトンパンチ”…!」

Pカチュウ「ぐああああああああああ!!」ドゴッ

タケシ「顔面に直接…」

百合子「ひっ!」

ライチュウ「…!」ビュン

百合子「マチスさんの指示なしで攻撃体制を!?」

マチス「ライチュウの悪い癖ネ、こうなったらもうあのピカチュウがクラッシュするまで止まらないヨ」

ライチュウの メガトンキック!

百合子「やめて!もうやめてええええええええええええええ!!」
61 : 1   2019/03/02 02:42:17 ID:AAMZq.lrKU
『よっ!百合子、調子どうだ?』

『どうもこうも何で私がトリなんですか!鬼ですか?悪魔ですか?』

『今日はお前の新曲初披露だろ、今回のメインなんだからビシッと頼むぞ!』

『うぅ…わかりました!ビシッと決めてきますから、だから…』

『だから?』

『手を握ってください』

『…そんなことでいいのか?』

『いいんです、このぬくもりが私に勇気を与えてくれるから』

『そうか』

『見ててくださいねプロデューサーさん!私のステージを!』
62 : 1   2019/03/02 03:07:34 ID:AAMZq.lrKU
Pカチュウ「ハァ…ハァ…」

百合子「良かった、気が付いたんですね!」

Pカチュウ「百合子…」

百合子「Pカチュウさん、もう降参しましょうよ!これ以上Pカチュウ…プロデューサーさんが
傷ついていく姿なんて私見たく…」

Pカチュウ「百合子」

百合子「?」

Pカチュウ「手を、握ってくれないか?」

百合子「プロデューサーさん…」

Pカチュウ「頼む」

ギュッ

Pカチュウ「ありがとう、勇気出たよ」

百合子「私見てますから…ずっと!ずっと!!」

Pカチュウ「あぁ」


マチス「ライチュウ」

ライチュウ「?」

マチス「フィニッシュ」

ライチュウ「…」ニヤリ

タケシ「まずい来るぞ!!」

Pカチュウ「離れてろ百合子」

百合子「はい!」

Pカチュウ(全力ダッシュからの“メガトンキックか”!今の体力じゃ避けるのも難しいし、ましてや防ぐことなんて……防ぐ)

『にしても落ちてきたのに傷一つついてないなんてなんて頑丈なごみ箱…』

Pカチュウ「これだ!!」

ライチュウ「!?」ゴキッ

マチス「落ちてたごみ箱で防いダ!?」

Pカチュウ「頑丈なの置いといてありがとさん!」ニヤ

ライチュウ「!」ギリッ

Pカチュウ「くらえやあああああああああああ!!」ダッ
63 : 1   2019/03/02 03:26:21 ID:AAMZq.lrKU
タケシ「やった!“でんこうせっか”がライチュウの腹に入った!!」

Pカチュウ「うおおおおおおおおおおおおおお!!」

ライチュウ「!!」

Pカチュウ「その痛めた足じゃ踏ん張れないだろ!このまま壁までぶっ飛ばしてやる!!」

マチス「ライチュウ!!」

ライチュウ「!!」ガシッ

タケシ「両腕でPカチュウを押さえたのか!!」

マチス「0距離でのフルパワー“10まんボルト”でジエンドだ!!」

ライチュウ「…」バチバチ

Pカチュウ「させるかぁ!!」

ドゴッ!!

ライチュウ「!?」

マチス「両頬のでんきぶくろを攻撃しただト!?」

タケシ「そうか!でんきぶくろへの直接ダメージで電撃を放てなくしたのか!」

Pカチュウ「行くぞ百合子おおおおおおおお!!」

百合子「“10まんボルトォォォォオオオオオオオオオオオオオ”!!!」

ライチュウ「!!?」

マチス「ライチュウ!!」

タケシ「やったのか!?」

ライチュウ「…」

百合子「まだ倒れないなんて…」

Pカチュウ「ハァ…ハァ…」

ライチュウ「…」フラッ

バタッ!

マチス「ミーのライチュウが…負けた…」

Pカチュウ「やった…ぜ」バタッ

百合子「プロデューサーさん!やった!やりましたね!!」

Pカチュウ「お前のおかげだよ、百合子…お前が俺に勇気をくれたから…」

百合子「えへへ…」

タケシ「Pカチュウ」

Pカチュウ「ん?」

タケシ「今のお前、きっと世界で一番かっこいいぞ」
64 : お兄ちゃん   2019/03/02 03:27:25 ID:AAMZq.lrKU
今日はここでおしまい
65 : 1   2019/03/02 09:54:58 ID:AAMZq.lrKU
マチス「はっはっは!ナイスファイト、ユリコ!」(握手)

百合子「ベリーサンクスです!」(ロコ風に)

マチス「このオレンジバッジをあげマース!」

百合子「これでバッジは3つ…!」

タケシ「後、5つか。先は長いな」

百合子「その分楽しいこともいっぱいですね!」

タケシ「ポジティブなやつだな」

マチス「ミーもユリコの活躍、応援してマース!」

百合子「ジムリーダーの方に応援してもらえるなんて感激です」

タケシ「一応俺もジムリーダーなんだが」ガーン

マチス「当然デース!ユリコ マイ フレンド!」ビシッ

百合子「マイ フレンド!」ビシッ

タケシ「さて、じゃあまずは気絶したこいつをポケモンセンターに預けないとな」

百合子「はい、それじゃあポケモンセンターに向かってレッツゴーです!」


オレンジバッジを てにいれた!
66 : 1   2019/03/02 10:14:46 ID:AAMZq.lrKU
クチバジムの激闘から数日が経った
途中、ディグダのあなに行ったり、オーキド博士の助手からひでんマシン5(フラッシュ)を(無理やり)もらったり、なんやかんやあって一行はイワヤマトンネルの入口前に来ていた

~イワヤマトンネル 入口前~

百合子「長い道のりでしたね!…カットされた気がするけど」

Pカチュウ「ここに来るまでに色々あったな…カットされた気がするけど」

タケシ「困難を乗り越えて俺たちも結構強くなったな…カットされた気がするけど」

Pカチュウ「そういえばここでは“フラッシュ”が必須だったな」

タケシ「日の光もない完全な暗闇だからな、迷えば一巻の終わりだぞ」

Pカチュウ「百合子、“フラッシュ”を使えるポケモンは用意したか?」

百合子「え?Pカチュウさんじゃダメなんですか?」

Pカチュウ「初代のひでんマシンは一度覚えさせたら忘れさせることが出来ないから、実質技の枠つぶしになるのは正直痛い」

百合子「でももう遅いです」

Pカチュウ「え?」

百合子「Pカチュウさんに覚えさせちゃいました…“フラッシュ”」

Pカチュウ「何で!?いつ!?」

百合子「寝てる間にこっそりと」テヘペロ

Pカチュウ「うそぉ!じゃあ俺はこれから一生“フラッシュ”を背負って生きていかないといけないの!?」

百合子「大丈夫ですよ、きっと役に立つときありますって!それじゃあ出発!」

Pカチュウ「とほほ」
67 : 1   2019/03/02 11:35:38 ID:AAMZq.lrKU
Pカチュウ「…」ピカピカ

タケシ「全身発光しながら動いてるのシュールだな」

Pカチュウ「うるさい」

ポトッ

百合子「ん?首に何か落ちてきた…」ヒョイ

掌の虫「」モゾモゾ

百合子「」

更に虫が百合子の頭の上に落ちてくる

百合子「あああああああああああああああああああああ!!」ビュン

Pカチュウ「どうしたんだ、突然走り出して!?」

タケシ「1人で先に行くのは危険だぞ!おーい!」
68 : 1   2019/03/02 11:36:01 ID:AAMZq.lrKU
百合子「迷った」

百合子「どうしよう、暗いから元来た道もこの先の道も分からないし…」

百合子「そういえば、この世界に来てから1人っきりになったのって初めてかも」

百合子「このまま誰にも発見されなかったら私1人で…うぅ、嫌だ…怖いよぉ、誰か…」グスッ

キィィィィィン

『百合子さんは…一人じゃ、ない…よ』

百合子(また声が!?でもこの間とは違う!」

『目を閉じて…』

百合子「…」(目を閉じる)

『開いて…』

百合子「…え?ここって、劇場?」

杏奈『百合子さん』

百合子「杏奈ちゃん!どうしてここに、ていうかここはどこ!?」

杏奈『ここは百合子さんの心の中…杏奈は…百合子さんの想像力で、生まれた存在…』

百合子「そっか、あの時の未来も声も」

杏奈『そう…みんなも、いる…よ』

百合子「ほんとだ…みんな…!」

杏奈『離れ離れになっても…杏奈達は心で繋がってる…心の中なら、いつだって会える…よ』

百合子「杏奈ちゃん…みんな、ありがとう」

杏奈『困ったことがあったら…いつでも杏奈達を呼んでね、約束…だよ』


Pカチュウ「百合子!」

タケシ「全く心配したんだぞ!」

百合子「…Pカチュウさん、タケシさん」

Pカチュウ「何だ、泣いてたのか?」

百合子「はい、でもこれは嬉し涙なんです」

Pカチュウ&タケシ「?」

百合子(そうだ、私には皆がいる、Pカチュウもタケシさんも…だから寂しくない!何があっても頑張れるんだ!)
69 : 仕掛け人さま   2019/03/02 16:13:03 ID:WTfqhjzsNk
Pカチュウの貴重な技の枠が…
70 : 1   2019/03/03 00:57:40 ID:uoJvSYV6t2
~シオンタウン~

Pカチュウ「タケシどうした?顔が悪いぞ」

タケシ「顔色が悪い、って言いたいのか?」ゴゴゴゴゴ

百合子「でも本当にどうしたんですか?この町に入ってから元気ありませんね」

タケシ「この町は心霊スポットなんだよ、幽霊の目撃情報はもちろん、いるだけであらゆる霊的現象が起きるし、立ち寄っただけで悪霊に憑りつかれたトレーナーが数知れず…」ブルブル

百合子&Pカチュウ「へー」

タケシ「軽いなっ!?」

Pカチュウ「だって結構心霊現象に巻き込まれてるし、もう慣れっこなんだよ」

百合子「私たち、夏の仕事でよく見かけますよ、幽霊」

タケシ「何それ!昆虫みたいな感覚なの!?」

百合子「でも興味ありますねこの町!現世と霊界の境目、ロマンじゃないですか!」

Pカチュウ「この手の話は百合子には逆効果だったな」

タケシ「待て待て!幽霊って言っても人間だけじゃなくてポケモンの幽霊も現れるかもしれないんだぞ!」

百合子「ますます興味出てきました!」

タケシ「」ガーン

百合子「それじゃ目ぼしい所を探検しましょうか!」
71 : 1   2019/03/03 13:44:33 ID:uoJvSYV6t2
~ポケモンタワー~

シゲル「どこのへっぽこトレーナーが現れたかと思ったら…ボンジュール、久しぶりだな!」

Pカチュウ「…ごめん、誰だっけ?」

百合子「忘れちゃったんですか?マサラタウンで会った『あああああ』さんですよ」

シゲル「ちげー!『シゲル』だー!!」

Pカチュウ「後に神域の男と呼ばれるあの…」

タケシ「多分それ違うやつ」

シゲル「相変わらずムカつく奴らだ…で、お前らは何しに来たんだよ?」

百合子「冥界の使者の宴を見てみたくて」キリッ

シゲル「何言ってるかわかんね」

タケシ「安心しろ、俺らもだ」

Pカチュウ「そういうお前はどうしてここに?」

シゲル「はっ!誰がお前らに教えるかよ!」

Pカチュウ「あっそ、じゃあいいや」

百合子「じゃあ私たち先に」スタスタ

シゲル「…まあ、どうしてもっていうなら教えてやっても俺は構わないぜ」

Pカチュウ「別にいいよ、こっちは社交辞令で聞いただけだし」

シゲル「じゃあ教えてやるよぉ!実はさぁ!!」(百合子の肩をつかみながら)

Pカチュウ「いじりがいのあるやつだ」ニヤニヤ

タケシ「鬼だ…」
72 : 1   2019/03/03 14:19:07 ID:uoJvSYV6t2
シゲル「じーさんに頼まれて、フジ老人に会いに来たんだ。何でも数日前から連絡が取れなくなったらしくてな、たまたま近くにいた俺が様子を見に来たってわけだ」

百合子「で、調べると、このポケモンタワーに入ったきり消息を絶ったことが分かったと?」

シゲル「あぁ…、しかもフジ老人が行方不明になったと同時にシオンタウンでは心霊現象が今まで以上に頻繁に起こるようになったらしい。これまでは何となく程度の現象が、今じゃ実害が出るレベルに…」

百合子「偶然とは思えませんね」

シゲル「俺もそう思ってな、今乗り込もうと思ったんだが…」

百合子「だが?」

シゲル「幽霊がうじゃうじゃいてやばい」

Pカチュウ「なら俺に任せとけ!俺は幽霊慣れしてるからな、仲を取り持ってやる!」

タケシ「いや、幽霊との仲を取り持ってどうするんだよ」

Pカチュウ「話せばわかるかもしれないじゃん、まあとにかく任せとけって」

扉を開ける

『ああああああああああああああああああ』『いたいいたいたいたいいたいいたいいたいいたい』『たすけてだれかあああああああああああああああ』『にくいよぉおまえがにくいよぉぉおおおおおおおおお』

扉を閉める

Pカチュウ「マジやばい無理」

タケシ「語彙力がどうした!?」

百合子「いったい中で何が起こってるのか気になりますね」ガチャ

飛び交う無数の魂、響き渡る断末魔、這いつくばる半透明の人っぽい何か、墓石にしがみつく半透明のポケモンみたいな何か、徘徊している半透明(以下略)

扉を閉める

百合子「…マジやばい」
73 : 1   2019/03/03 14:50:20 ID:uoJvSYV6t2
~ポケモンタワー3階~

百合子「…四方八方から視線を感じるんですが」

Pカチュウ「目を合わせるな、何されるかわからないぞ」

タケシ「視線もだけど、幽霊の声、みたいなのがうるさくて頭に響く」

シゲル「ずっと聞いてたら頭がおかしくなりそうだぜ」

Pカチュウ「百合子、気を紛らわせるためになんか歌って」

百合子「無茶振り!?じゃ、じゃあ『ジャングル☆パーティー』でも歌いましょうか」

Pカチュウ「まさかの選曲だな」

百合子「この淀んだ空気を変えたくって…じゃあ行きますよ…ノリに乗っちゃえばいいだけだよー」

Pカチュウ「JOY TO RIDE!」

タケシ&シゲル(ついていけん…)

10分後

3人と1匹「ウンバッバウンバッバ!!」

百合子「パーティーは大昔から!ドンチャン×2!」

Pカチュウ&タケシ&シゲル「ドンチャン×2!」

百合子「騒ぎだよ!」

Pカチュウ&タケシ&シゲル「ウッハッハ!!」

幽霊(ヒエッ)

幽霊2(なにあの人間怖い)

幽霊3(関わらんでおこ)
74 : Pチャン   2019/03/03 14:53:47 ID:OIq0w9s6BU
シゲルも勢いに飲まれたかw
75 : 1   2019/03/03 20:54:14 ID:uoJvSYV6t2
~シオンタウン~

???「ここがシオンタウン、そして…あそこがポケモンタワー…ふふっ」

~ポケモンタワー5階~

百合子「結界の中なら幽霊も入ってこれないんですね」

シゲル「これでやっと休める…」ハァ

百合子「あなたのおかげで助かったよ、ありがとう、きとうしさん」

きとうし「気にするな、しかし、お嬢ちゃんたちがこの階に来た時には驚いたわい、よくあの霊の群れが漂う中、無事に来られたものだ」

シゲル「歌ってきたからな」フッ

きとうし「何言っとるんじゃ坊主は」

百合子「でも驚いたのはこっちの方だよ、まさかあなたみたいな小さい女の子がきとうしをやってるなんて」

きとうし「小さい…女の子じゃと…」ギリッ

ばしっ!

百合子「いたっ!何するの!?」

きとうし「だーれが幼女じゃ!わしはこう見えてもお前たちより遥かに歳が上じゃぞ!」プンプン

シゲル「つまりばーさんか」

きとうし「だーれがばばあだコラァ!」(グーパン)

シゲル「ぐはっ!」ハナジブー

きとうし「数週間前にわしの所にやってきたある霊を助けるために憑依させたらこんな姿になってしまったんじゃい!」

百合子「霊に憑りつかれて幼女化なんて、ファンタジーみたいで凄いですね!」キラキラ

シゲル「迷惑してるなら追い出せばいいじゃん」

きとうし「さっきも言ったじゃろ、助けるためにやっておる。それに霊自体は無害だし、祈祷の力も元のまま使えるから仕事する分には問題はないのさ」

シゲル「ふーん」

きとうし「そういえばお前たちの連れの半裸の男と人間の言葉をしゃべるピカチュウ、戻ってこないのぉ」

百合子「あっ、そういえば…」
76 : 1   2019/03/03 21:07:53 ID:uoJvSYV6t2
きとうし「今のポケモンタワーは物騒じゃからのぉい、幽霊の他にもロケット団がうろついておるじゃろうし」

百合子「え、ロケット団?ここにロケット団がいるんですか!?」

きとうし「知らんかったのか?今、このポケモンタワーはロケット団どもが占拠しておるんじゃぞ」

シゲル「まさかフジ老人もロケット団に…」

きとうし「話の流れ的におそらくな」

百合子(Pカチュウさん、タケシさん、大丈夫かな)

~ポケモンタワー7階~

ロケット団員5「フジ老人、さっさと『例のブツ』を差し出した方が身のためだぜ」

フジ老人「断る!」

ロケット団員5「強情なじじいだ…!ん?何だこのカラカラは?」

カラカラ「!?」ビクッ

ロケット団員5「邪魔だおらぁ!!」ゲシッ

フジ老人「やめろ!この子はまだ幼いんじゃぞ!?」

カラカラ「キュゥウ…」シクシク

ロケット団員5「ははは!泣いてやがる!!」

フジ老人「何と酷いことを…!」ギリッ

ロケット団員6「大変だ!このタワー内で怪しい奴らを見つけた!」

ロケット団員5「本当か!?」

ロケット団員6「あぁ、こいつらだ!」

Pカチュウ「ちょっと待て!誰が怪しい奴だ!」

タケシ「俺たちのどこが怪しいって言うんだ!?」

ロケット団員5「喋るピカチュウに半裸の男…確かに怪しい」

Pカチュウ「」

タケシ「」
77 : 1   2019/03/03 23:01:57 ID:uoJvSYV6t2
???「あら、随分と賑やかじゃない」スタスタ

ロケット団員5「隊長!お疲れ様です!!」

Pカチュウ「ロケット団の女幹部か、仮面なんて付けてかっこつけか」

仮面の女幹部「喋るピカチュウ…オツキミやまで任務を邪魔したっていうのはお前のことね」

Pカチュウ(…あれ?)

タケシ「どうした、急に黙って?」

Pカチュウ「いや、あの女、どっかで見たことあるような…」

仮面の女幹部「さてフジ老人、『あれ』を渡してもらおうかしら」

フジ老人「絶対に渡さんぞ!」

仮面の女幹部「渡さないのなら、このタワーを破壊するまでよ」

フジ老人「霊たちを呼び覚ましただけでなく、このタワーまで破壊するというのか貴様!?」

仮面の女幹部「人聞きの悪い、私が霊を呼び覚ましたわけじゃない、部下が暴れたことであっちが勝手に起きてきたのよ」フフッ

Pカチュウ(霊の発生はロケット団の仕業だったのか)

仮面の女幹部「それに安心して、タワーは破壊しないわ、だってここに隠されてるんでしょう?『あれ』が」

フジ老人「な、なぜそれを!?」

仮面の女幹部「人を騙そうとするなんていけないおじいちゃんねえ、けど私は怒らないわ、だって私は優れた『大人の女』だから、けど…」

カラカラ「!?」

仮面の女幹部「この可愛いカラカラちゃんが酷い目に合うのはもう見たくはないでしょう?」ニヤ
78 : 1   2019/03/03 23:27:21 ID:uoJvSYV6t2
仮面の女幹部「ルージュラ、そのままカラカラちゃんを押さえておいてちょうだい」

フジ老人「やめろ!」

仮面の女幹部「やめてほしければ『あれ』を渡すしかないわよ?さあ、おねえさんが3つ数える間にいい返事を聞かせてちょうだい」

フジ老人「…わかった、渡す、だからカラカラを放してくれ」

Pカチュウ&タケシ「フジ老人!?」

仮面の女幹部「なるほど、銅像の中にあったのね」

フジ老人「これでいいだろう!?」

仮面の女幹部「えぇ、確かに頂戴したわ、幻のポケモン・ミュウの遺伝子!ルージュラ!」

フジ老人の方へと投げ飛ばされるカラカラ

仮面の女幹部「これでボスもお喜びになる、そして私の野望も…ふふっ」

Pカチュウ「させるかぁ!」(“でんこうせっか”)

仮面の女幹部「ふげっ!な、何をするのよ!?」

Pカチュウ「タケシ、パス!」ヒョイ

タケシ「なぜ俺に!?」パシッ

仮面の女幹部「ルージュラ!あの半裸に“れいとうビーム”!」

タケシ「うわああああああ!!」(全力ダッシュ)

Pカチュウ「タケシが囮になってる間に、トレーナーに攻撃してやる!」

仮面の女幹部「もう許さないわよ」

Pカチュウ「優れた大人の女は怒らないんじゃなかったか?」

仮面の女幹部「うるさい!」

Pカチュウ「お前の仮面引っぺがしてその不細工面見せてもらうぜ、“でんこうせっか”!」

ばしっ!

Pカチュウ「なっ!?」

仮面の女幹部「よくも…私のアダルトフェイスを…!」

Pカチュウ「こ、このみさん!?」
79 : 1   2019/03/04 01:03:37 ID:l4B6/3DJD6
ロケット団員6「隊長の素顔初めて見た」

ロケット団員5「隊長はあのお美しい素顔が原因で多くのトラブルを引き起こしてきたという、それらを防ぐためにあえて仮面をしているそうだ」

Pカチュウ「本当にあなたはこのみさんなのか!?このみさんがこんな長身美女なわけない…」

このみ「理由はわからないけど、腹の立つセリフね」イラッ

Pカチュウ「…何故ロケット団なんかに?」

このみ「ロケット団は、記憶を失い行き場を無くした私を拾ってくれた。私はその恩に報いたいだけよ」

Pカチュウ「記憶喪失!?」

このみ「聞いてる感じだと、君は私の記憶が失われる前の知り合いみたいだけど、今は敵だってことを忘れてるんじゃないかしら?」

Pカチュウ「敵じゃない、俺たちは仲間だ!」

このみ「あっそ、それと君、よそ見してていいのかしら?」ニヤ

タケシ「ぐあああ!!」バタッ

Pカチュウ「タケシ!?」

このみ「ルージュラ、このピカチュウに“れいとうビーム”!」

Pカチュウ「か、体が凍って…!」

このみ「手こずらせてくれたわね、あなたたち…!決めたわ、このポケモンタワーを破壊する」

一同「!?」

このみ「私を怒らせた罰よ、ふふっ…、ルージュラ、こうg」

シゲル「ガーディ!“ひのこ”だ!!」

ルージュラ「!?」

このみ「誰!?」

シゲル「ボンジュール、ロケット団!俺はシゲル、未来のポケモンチャンピオンだ!」
80 : 1   2019/03/04 01:31:36 ID:l4B6/3DJD6
百合子「上の階が騒がしいと思ったらやっぱりロケット団に捕まってたんですね!」

ロケット団員5「新手か、隊長の邪魔はさせねぇ!」

おしょう「クエッ!」

ロケット団員達「ぐは!」バタッ

百合子「モブの皆さんは退場してください」

このみ「やるじゃない、お嬢ちゃん」

百合子「むっ!あなたが隊長ですか…というかどこかで見たことある気が」

Pカチュウ「百合子!信じられないかもしれないがこの人、このみさんだ!」

百合子「えぇ!?このみさんって、アダルトとは程遠い小っちゃくてかわいらしいあのこのみさんですか!?」

このみ「何かしらね、今の頭に来るわ」ピキピキ

シゲル「百合子!このルージュラは足止めしといてやるから、お前はロケット団を倒せ!」

このみ「お子様2人が加勢に来たからって私に勝てると思ってるのかしら?」

百合子「そっちだってルージュラがいないんじゃ私を倒すことが出来ませんよ?」

このみ「考えが浅はかよお嬢ちゃん、私の手持ちが他にいることを想定してなかったわけ?」

百合子&シゲル「あ」

Pカチュウ&タケシ(おいおいおい)

このみ「キュウコン!“かえんほうしゃ”!」

百合子「うわわわ!!」

このみ「ふふ、所詮子供ね!大きな力を前にすれば逃げることしかできない」

百合子「むっ!おしょう!つむぎ!」ボンッ

このみ「遅い!!“でんこうせっか”!!」

百合子「あのキュウコン早い…いったいどうすれば…ん?」

カラカラ「…」ウルウル

百合子「…もしかして戦ってくれるの?」

カラカラ「!?」ビクッ

百合子「あわわ、驚かせてごめん!」

このみ「無理よ、そんな臆病なポケモンで私は倒せない!」

百合子「そんなことない!私はこの子の勇気に、賭ける!」
81 : 1   2019/03/04 02:00:02 ID:l4B6/3DJD6
カラカラ「…」チラッ

フジ老人「カラカラ…」

百合子(そうか、カラカラはフジ老人を助けるために戦おうとしてるんだ、だったら私もそれに応えなきゃ!)

このみ「“かえんほうしゃ”!」

百合子「おしょう、“みだれづき”!そして…!」

このみ(来る!?)

百合子「カラカラ、お願い!!」

カラカラ「!」ブンッ

Pカチュウ「“ホネこんぼう”はじめんタイプの技、ほのおタイプのキュウコンに有効だ!」

このみ「確か、けどね…!」

キュウコン「!」バシッ

百合子「尻尾ではじかれた!?」

このみ「当たりさえしなければどうってことないわね」

百合子(一体どうすれば…)

このみ「お遊びはここまで…さあ行くわよ、キュウコン!“ひのこ”!」

Pカチュウ「ここに来て威力の低い“ひのこ”を何で!?」

キュウコン「…」ボッボッ

百合子「キュウコンの尻尾に火が!?」

このみ「この9本の尾から繰り出される連続攻撃、果たして避けられるかしら!?」

Pカチュウ「9連続の攻撃!?まずい!?」

このみ「終わりよお嬢ちゃん!!」
82 : 1   2019/03/04 02:25:37 ID:l4B6/3DJD6
百合子「おしょう!」

おしょう「!!」バシッ

Pカチュウ「あいつ!9つの“ひのこ”を打ち落とす気か!?」

このみ「いくらそのカモネギが手練れでも、9つの炎弾を全て捌くのは不可能よ!」

百合子「違う、打ち落とすんじゃない!!」

おしょう「クエッ!」ブンッ

百合子「打ち返すんですよ!!」

このみ「何ですって!?」

Pカチュウ「一つの炎弾を打ち返して、他の炎弾と相殺させてるのか!」

百合子「残念でしたね、私の中には頼れる51人の仲間がいるんですよ!」

昴『オレのアドバイス通り、やったな百合子!』

百合子「昴さん、ありがとうございます!」

このみ「おのれ!!」

百合子「このみさん!あなたもその51人の中にいるんですよ!」

このみ「違う!私はロケット団!お前たちの仲間じゃない!!」

百合子「だったら今思い出させてあげます!カラカラ、行くよ!えいっ!!」

Pカチュウ「カラカラを投げた!?」

百合子「いけえええええええええ!!」
83 : 1   2019/03/04 02:50:15 ID:l4B6/3DJD6
このみ「馬鹿ね!来るとわかってれば防ぐことなんて容易いのよ!!」

Pカチュウ「それはどうかな」サッ

このみ「お前!凍らせて身動きを封じたはず!?」

Pカチュウ「つむぎが『なんでもなおし』を運んでくれたんですよ!跳ねて移動してたから今まで時間かかってたけどね!くらえ、“フラッシュ”!!」

このみ「しまっ!」

百合子「これがカラカラの勇気の一撃!!」

カラカラ「!!」ブンッ

ごん!!

キュウコン「…」ニヤリ

Pカチュウ「くそ、持ち堪えた!」

百合子「カラカラ逃げて!!」

このみ「逃がさないわ!お前たちもカラカラも!全て焼き尽くしてあげるわ!!」

ぐらっ

このみ「!?」

ドドドドドドドドド!!

百合子「地面が揺れてる!これって!」

このみ「“じしん”攻撃!?いったい誰が!?」

ガラガラ「…」スッ

フジ老人「お前は…そうか、息子を助けるために現世に…」ウルッ

Pカチュウ「キュウコンに隙が出来た今がチャンスだ!」

百合子「フルスイングの“ホネこんぼう”!!」

キュウコン「!?」ドゴッ

このみ「私のキュウコンが、負けた!?」

シゲル「こっちも片付いたぜ!!」

Pカチュウ「ナイス、シゲちゃん!」

シゲル「気安く呼ぶな!」

このみ「…」
84 : 1   2019/03/04 03:02:18 ID:l4B6/3DJD6
このみ「…」チラッ

キュウコン「…」ピクッ

百合子「じゃあこのみさん、拘束させてもらいますよ」

シゲル「観念しやがれ、お前の負けだぜ」

このみ「ふふっ…『負け』ねぇ、確かにバトルでは私は『負け』たけど、私にとっての『負け』は任務を遂行できない場合のこと、それに関してはまだ決着付いてないわよ!」

キュウコン「!!」バッ

このみ「“あやしいひかり”!!」ピカッ

百合子「目くらまし!?」

このみ「さっきのお返しよ!」

Pカチュウ「まずい、逃げられる!」

このみ「ミュウの遺伝子は取り返させてもらったわ!だからこの勝負は私の勝ちよ!」

百合子「待ってくださいこのみさん!!」

このみ「百合子、とか言ったわね、ポケモンバトルの決着はいずれ付けるわ、必ず…必ずね!」

シゲル「あいつ…!くそっ!逃げられた!!」

百合子「このみさん…」
85 : 1   2019/03/04 03:05:06 ID:l4B6/3DJD6
今日はこれでおしまい
とりあえずタマムシまでを第一章として一区切りさせようと思ってます
86 : 1   2019/03/06 00:33:48 ID:uqt5AwuD6k
翌日

フジ老人「改めてありがとう、君たちのおかげだ」

百合子「こちらこそ、色々とお世話になりました」

フジ老人「ロケット団がいなくなり、霊たちも再び眠りについた、そしてタワーも守ってくれた、君たちはこの町の英雄だよ」

百合子「英雄…」ウットリ

フジ老人「それに、カラカラのことも…」チラッ

カラカラ「!」ピョンピョン

百合子「私たち、あの戦いから気が合っちゃって、カラカラが旅に付いてきたいって知った時は私も嬉しかったんです!だから、よろしくね、カラカラ!」

カラカラ「!」コクリ

フジ老人「君たちになら私も安心できる、もちろんあの子の母親も同じ気持ちだろう」


きとうし「ほれ、これを持っていけ」ババーン

シゲル「やっぱりばーさんじゃん」

きとうし「ふん!」(グーパン)

シゲル「ぐふぇ!!」

Pカチュウ「これは?」

きとうし「『ポケモンのふえ』じゃ、この中にわしに憑りついていた霊が入っておる。この霊が本来憑いていた者の前で吹くとよい」

Pカチュウ(百合子からこのきとうしの話を聞いたときは驚いたけど、以前このみさんには成長を止める守護霊が憑いてると聞いたことがある、この霊をこのみさんに戻せば失った記憶を取り戻すきっかけになるはず…多分)

百合子「それじゃあ出発しましょうか!」

一同「おう!」
87 : 1   2019/03/06 00:46:47 ID:uqt5AwuD6k
~8番道路~

タケシ「やあ、皆!俺タケシ!俺たちはシオンタウンでロケット団を激闘の末打ち破り、今はタマムシシティを目指して旅をしているぞ!」

Pカチュウ「突然どうした!?」

タケシ「…俺、シオンタウンでは結構空気だったからさ、少しでも目立とうと思ってな…」

Pカチュウ「あっ…」

百合子「ところで、シゲルさん、どうして私たちに着いてくるんですか?」

シゲル「付いてきてるわけじゃねぇ!元々俺はタマムシに用があるんだよ!」

百合子「いっそのこと一緒に旅しましょうよ」

シゲル「断る、ライバルとなれ合うつもりはない」

百合子「私たち、ライバルでしたっけ?」シレー

シゲル「何だ、俺は眼中にないってか…」ゴゴゴゴゴ

百合子「いや、もう友達だと思ってたもんで」

シゲル「と、友達…」

Pカチュウ「お、もしかして俺らと友達になれて嬉しいの?」ニヤニヤ

タケシ「よろしくな少年!」b

シゲル「そ、そんなんじゃねーし!お前らなんて友達だと思ってねーし!」

百合子「まあともかく、お互い頑張りましょうね、『シゲアキ』さん」

シゲル「シゲルだーっ!友達自称するなら名前は間違えんじゃねーっ!!」
名前 (空白でランダム表示)
画像 ※JPEG/PNG/GIFのみ。最大サイズ合計: 8MB



画像は3650日で自動削除する
画像認証 (右画像の数字を入力) 投稿キー
コメント スレをTOPへ (age)

※コメントは15行まで
※画像などのアップロードの近道 : http://imgur.com/
※コメント書き込みの前に利用規約をご確認下さい。