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【赤緑23周年記念SS】百合子「私は、ポケモンマスターです!」その2
1 :
1
2019/03/28 21:35:53
ID:hzBBvn9CN.
前:
http://imasbbs.com/patio.cgi?read=6773&ukey=0&cat=ml
注意
1:キャラ崩壊
2:長編
3:ゲームとは異なる展開
4:駄文
5:更新早かったり遅かったり
6;赤緑といいつつ青ピカ要素もある
上の続きです
初見だよって人やおさらい用とかに参考画像用意したのでどうぞ
多分分かるようになってるはず・・・
次レスでは簡単なこれまでのあらすじも書くので、どうぞ
それでは、冒険スタート!
437 :
1
2020/04/19 00:28:09
ID:2nASUDZUmc
Pカチュウ「…行っちゃったな」
このみ「ようやく!うるさいのがいなくなったわ!」
瑞希「少々寂しい気もしますが」
このみ「そうかしら?」
瑞希「はい、シゲルさんもワタルさんもいなくなってしまいましたから」
Pカチュウ「…そっか、ここまでずっと一緒だったもんな」
タケシ「元に戻っただけだけど、ちょっと物足りなくも感じるな」
百合子「…あっ!」
このみ「どうしたの?」
百合子「開催が3か月後ってことは、先に向かったシゲルさんは…」
一同「あ」
警備員「というわけだから、開催日にまた来てね!」
シゲル「…なんてこった」ドヨーン
438 :
1
2020/04/19 00:29:23
ID:2nASUDZUmc
3日後
このみ「フリーザー、サンダーの居場所はわかるの?」
フリーザー「もちろんだ、美しく答えよう!」
Pカチュウ「普通に答えてくれ」
フリーザー「サンダーは現在、『むじんはつでんしょ』を根城にしている」
瑞希「確かな情報なのですか?」
フリーザー「ああ、本人からもらった手紙にそう書いてあった」スッ
百合子「手紙!?ポケモンが手紙のやり取りするんですか!?」ガビーン
フリーザー「もちろんだ!別の地方ではトレーナーがポケモンに手紙を持たせてコミュニケーションの手段としているくらいだ」
瑞希「では、むじんはつでんしょに向かいましょう」
このみ「そうね」
タケシ「良かったな、これでお前の力が戻るわけだ」
Pカチュウ「ああ、一安心だ」
フリーザー(しかし、やつは少々…性格があれだからな…美しくスムーズに話が進めばいいんだが…)
~むじんはつでんしょ~
百合子「…あの、本当にここ何ですか?」
フリーザー「ああ、間違いないはずなんだが…」
百合子「無人にしてはライトはピカピカにたくさん光ってるし、音もうるさいし…」
瑞希「まるで娯楽施設ですね」
百合子「とりあえず中に入ってみましょう」
439 :
1
2020/04/19 00:33:20
ID:2nASUDZUmc
タケシ「中も随分と派手な装飾だな、実は人がいるんじゃないか?」
フリーザー「いや、これは恐らく…」
???「侵入者よ、よく来たな」
ロッテリアー
百合子「ど、どこからか声が!?」
瑞希「あのステージ上のカーテンの裏から聞こえますね」
このみ「誰!?」
???「ふっ、お前たちのような無礼者に名乗る名はないが…まあいいだろう!特別に教えてやろう」
デン!デデデーデデ!デデ!
Pカチュウ「こ、この処刑用BGM!それにカーテンから見えるあのシルエット、頭部のとんがり頭にその声…!まさかあの伝説の決闘者、むとうゆうg」
サンダー「我が名は、サンダー!」ドンッ☆
Pカチュウ「ってサンダーかよ!!」ガビーン
百合子「それはそうでしょう」
Pカチュウ「だってあいつの声、どことなく風〇俊〇っぽいし!」
フリーザー「相変わらずだなサンダー」
サンダー「ふぅん、久しいなフリーザー!最近調子はどうだ?」
フリーザー「ああ、おかげ様でな、そっちはどうだ?」
サンダー「快調だZE☆」
百合子「伝説のポケモン同士の会話なのに、長期休みが終わった後の学生みたいなやり取りで、なんかこれじゃない感」シラー
440 :
1
2020/04/19 00:40:31
ID:2nASUDZUmc
Pカチュウ「あのさ、フリーザー…そろそろ本題を」
フリーザー「サンダー、実はかくかくしかじかで」
サンダー「なるほど、そこのピカチュウの力を取り戻してほしいと」
Pカチュウ「頼む」
サンダー「別に構わんぞ」
Pカチュウ「え、本当に!?」
このみ「やったわね!」
タケシ「話が分かる奴で良かったな」
サンダー「だが、タダでというわけにはいかんな」
Pカチュウ「…え?」
サンダー「何かを得るためには何かを失う覚悟が必要だ!そう、つまり!」
一同「つ、つまり?」
サンダー「俺とゲームで勝負だ!」ドンッ☆
Pカチュウ「ええええええええええええええええええええ!?」ガビーン
サンダー「勝ったらお前の力を取り戻す手伝いをしてやろう!だが、負けた時は…」
Pカチュウ「負けた時は?」
サンダー「お前の魂をいただくZE☆」
Pカチュウ「何でそんな話になるんだよ!?」
サンダー「安心しろ、俺も負けた時は…俺の命を賭けるZE☆」ドンッ☆
Pカチュウ「そこまですることぉ!?」ガビーン
フリーザー「…どうやら奴の悪い癖が出てしまったな」ヤレヤレ
サンダー「さあ、闇のゲームの始まりだZE☆」ドンッ☆
Pカチュウ「お前、それ言いたいだけだろ!!」
百合子「何だか話が妙な方向に進んできましたね」
タケシ「どうなるんだ、これ…」
441 :
変態インザカントリー
2020/04/19 05:44:15
ID:30fMf3vhPU
とりあえず、首にワイヤー巻こうか?
442 :
1
2020/04/28 00:07:37
ID:8glEwShliA
Pカチュウ「で、何で勝負しようって言うんだ?」
サンダー「愚問だな!我らの戦いと言えば、ポケモン――」
Pカチュウ「やっぱりポケモンバトルか…」
サンダー「ポケモンカードで勝負だ!!」ドンッ☆
Pカチュウ「何でだよ!!」ガビーン
サンダー「何だ?不服か?」
Pカチュウ「何でポケモンがポケモンカードするんだよ!自分の力で直接戦えよ!」
サンダー「ふぅん、なぜポケモンカードをするかって?そんなの決まっている!」
Pカチュウ「え?」
サンダー「楽しいからだZE☆」ドンッ☆
Pカチュウ「…」(遠い目)
サンダー「さあ我こそはというものはかかってこい!」
百合子「と言っても、私たちの中でポケモンカード持ってる人いますか?」
タケシ「俺は持ってないぞ」
このみ「私もないわ」
サンダー「誰もカードを持ってないのか……オイオイこれじゃ…Meの勝ちじゃないか!」
瑞希「安心してください」
サンダー「!?」
瑞希「私が相手をします」ドンッ☆
このみ「瑞希ちゃん!」
Pカチュウ「やるってお前はカードは?」
瑞希「カードは拾いました」
タケシ「拾ったカードでデッキを!?」
サンダー「ふぅん、面白い…!」
443 :
1
2020/04/28 00:23:27
ID:8glEwShliA
Pカチュウ「頼んだぞ瑞希!」
瑞希「お任せください」
サンダー「サイドカードは4枚でいいな?」
瑞希「構いませんよ」
サンダー「だが俺はサイドカード3枚で行く!足りない分は命で補うZE☆」ドンッ☆
Pカチュウ「軽率に命賭けすぎだろ」
サンダー「さあ始めるZE☆」
瑞希「よろしくお願いします」ペコリッ
サンダー「先行は俺が貰う!!」
百合子「ええ!そこはじゃんけんで決めるんじゃないんですか!?」ガビーン
タケシ「言ったもん勝ちってやつなんだろう」
このみ「それ以前にサンダーってじゃんけんできるのかしら」
サンダー「ドロー!」
スカッ
サンダー「…」
瑞希「…」
サンダー「ドロー!」
スカッ
サンダー「…」
Pカチュウ「…」
サンダー「は、羽根でカードが取れない…っ!」ガクッ
Pカチュウ「そりゃそうだろうよ!」
サンダー「もういいや!くちばしで取っちゃえ!」グサッ
Pカチュウ「カード貫通してんぞ!!」ガビーン
サンダー「ふふふ、ここからが本当の勝負の始まりだZE☆」
Pカチュウ「本当も何も、まだ何も始まってないんだけど!」
サンダー「俺のコンボで貴様は闇行き決定だァ!」ドンッ☆
百合子「サンダー、一体どんな戦術を…?」
サンダー「ふふふふ…ははははははははははははははは!!」
444 :
1
2020/04/28 00:32:37
ID:8glEwShliA
サンダー「ぐあああああああああああああああ!!」バタッ
瑞希「勝ちました」ブイッ
Pカチュウ(ええええええええええええええええ!?)
百合子「凄い…まるで一瞬の出来事のように終わりましたね」
Pカチュウ「そりゃあ一瞬だったからな…」ドヨーン
百合子「でもまさかあのレアカードを持っていたなんて…」
タケシ「しかもあんなコンボで攻めてくるなんてな!」
フリーザー「それに対しての瑞希のコンボもなかなかのものだったぞ」
このみ「手に汗握る戦いだったわね!お姉さんも興奮してきちゃったわ!」
Pカチュウ「いやいやいや!前の書き込みとの間に何があったんだよ!ってかさっきから俺しかツッコミしてなくない!?最近シリアス続いてたからって皆はっちゃけすぎじゃないですか!?」ガビーン
サンダー「ぐぅっ…」
瑞希「約束通りプロデューサーの力を戻す手伝いをしてもらいます」
Pカチュウ「あ、そうだった!とにかくだ!瑞希が勝ったんだから、約束は守ってもらうぞ!」
サンダー「ああ見事だ…『1回戦』はお前たちの勝ちだ」
Pカチュウ「何さらっと複数戦にしてんだよ!!」ガビーン
サンダー「おいおい、誰も勝負は1回だけとは一言も言ってないZE☆」
Pカチュウ「こいつ…」イラッ
445 :
1
2020/04/28 01:04:40
ID:8glEwShliA
サンダー「貴様らには『心』『技』『体』にまつわる3つのデスゲームにチャレンジしてもらう、お前たちはその内の1つである『心』をクリアしたに過ぎない」
Pカチュウ「おいそのフレーズどこかで聞いたことあるぞ、恐怖映像が絶え間なく流れる部屋に閉じ込められるやつだろ」
サンダー「まさにデスゲーム!」バァン☆
Pカチュウ「うっさいわ!」
サンダー「…話を戻そう!2回戦はレース!この直進コースを走って、先に入口のフラッグを取った方の勝ちだ!」
百合子「なら、私が相手です!」
Pカチュウ「百合子、大丈夫なのか?」
百合子「任せてください!大いなる風が私を約束の地(ゴール)へと導きます」
サンダー(人間の足で俺のスピードに敵うわけがない!今度こそ勝ちは貰ったぞ)
百合子「ユニー!」ボンッ
ユニー「!」
サンダー「ギャロップ!?」
百合子「この試合のルールにポケモンに乗ってはいけないというルールはないはずです!」
サンダー「まあ、確かに言ってはいないが…」
百合子「さあ始めましょうか!」
サンダー(まあいい…!どんな手を使おうが、俺に勝てるわけがない!見せてやる、スピードの向こう側を…!)
このみ「それじゃあ、行くわよ…よーい…」
百合子「…」
サンダー「…」
このみ「スタート!」
446 :
主
2020/04/28 07:26:34
ID:yMIVbstRWY
サカキ戦との差が激しいw
447 :
1
2020/05/15 00:04:36
ID:rEv0Q2veTY
百合子「はぁん!!」
ユニー「!!」ビュンッ
Pカチュウ「いいスタートダッシュだ!これならサンダーとだいぶ差をつけたんじゃ――」
瑞樹「それ以前に、サンダーはまだスタート地点にいます」
Pカチュウ「何!?」
サンダー「ふっ…ワンサイドゲームだと面白くないだろ……俺は常にエンターテイメントを求めているのだ!」
このみ「何かしらあの余裕…?」
瑞樹「何か秘策を持っているのでしょうか」
百合子「…おや、ずいぶんと差が付きましたね、これはもしかして圧勝なのでは!」ウキウキ
Pカチュウ「あいつが何を企んでるかは分からないけど、このままリードしちゃえー!」
このみ「頑張って百合子ちゃーん!」
百合子「最高に高めた私のフィールで最強の力を手に入れてやりますよ!!」ドドド
ユニー「!」(唐突な顔芸)
Pカチュウ「テンション上がりすぎて百合子たちまで決闘脳に!!」ガビーン
448 :
1
2020/05/15 00:05:59
ID:rEv0Q2veTY
サンダー「…さてそろそろ行くか」
タケシ「奴が動き出したぞ!」
サンダー「見せてやろう!俺の最速をな!」バチバチ
瑞樹「体に電気をまとった…」
Pカチュウ(俺の電気エネルギーなんて比べ物にならない…伝説といわれているだけのことはある…やっぱりこいつの力――)
サンダー「行くぞ!!」
Pカチュウ(――本物!)
ビュンッ!!
サンダー「フハハハハハハハハハハ!」
百合子「ええ!?もうこんなに近くに!?」
タケシ「まずい抜かれる!」
サンダー「粉砕!玉砕!大喝采!!」
百合子「ちょっ…!」
ドッカーン!!
タケシ「衝突したー!?」ガビーン
フリーザー「確かにサンダーは最速だが、速すぎて逆に動きが制限されるのだ」
このみ「それで直進にしかできなくて、百合子ちゃんたちに激突、と…」
瑞樹「文字通り粉砕でしたね」
百合子「」
ユニー「」
サンダー「」
Pカチュウ「…ほん、もの…」ドヨーン
449 :
1
2020/05/15 00:13:29
ID:rEv0Q2veTY
サンダー「2回戦は俺の勝ちだ!」ドンッ☆
Pカチュウ(あいつあの後にちゃっかり目覚めてフラッグ獲得しやがった…)ドヨーン
百合子「ごめんなさい、後少しだったんですけど…」
このみ「大丈夫よ!後はお姉さんに任せなさい!」
サンダー「なら次の相手はお前ということか!」
フリーザー「サンダー、一つ忠告しておいてやる……このみを甘く見るな!何せこの私が認めた数少ない人間、お前ですら美しく苦戦することは間違いないだろう」
サンダー「ほお、お前が認めるとはよほどの実力者ということか…だが大事なことを一つ忘れているぞ!」
フリーザー「?」
サンダー「そこの女!貴様は今、俺という地上で最強のポケモンを敵にしているということだ!!」ドンッ☆
このみ「いや、あなた鳥ポケモンなんだから地上最強を語るのはどうなのよ」
サンダー「…」
このみ「…」
サンダー「3回戦の内容を発表する!」
百合子「あ、誤魔化した」
サンダー「覚悟はいいかぁ!」(顔芸)
このみ「何でもいいから、早くしてちょうだい」
サンダー「ふぅん、いいだろう!」
このみ「とは言ったものの、どんな対戦方法だとしても相手側の有利な内容なのよね…どうしたものかしら…」ウーン
瑞希「馬場さん、私にいい考えが……ごにょごにょ」
このみ「…なるほど、それはいい案ね」ニヤァ
サンダー「3回戦の勝負は――」
450 :
貴殿
2020/05/15 06:45:25
ID:S994IYXg9Q
ボルテッカーかな?
451 :
1
2020/06/21 09:48:26
ID:X8WnfZUa6g
このみ「ちょっと待ったー!!」
サンダー「な、何だ?罠カード発動か!?」
百合子「このみさん?」
このみ「次の勝負、私が考えた勝負で対戦してもらうわ!」
百合子「ええ!?」
Pカチュウ(何を考えてるんだこのみさん…?)
サンダー「…そんなことが認められると思っているのか?」
このみ「あら、まさか負けるのが怖いから自分の土俵でしか戦えないのかしら?」
サンダー「生意気にも俺を挑発するつもりか…ふぅん、初対面より好印象だぞ……よかろう、受けて立つZE☆」
瑞樹「やりましたね」ブイッ
このみ「ええ、私たちの勝ちはこれで確定ね」
サンダー「おい!何をコソコソ話をしている!勝負内容を早く説明しろ!」
このみ「勝負内容はこれよ!」
ドンッ!
サンダー「何!?」
Pカチュウ「こ!」
百合子「これは!!」
452 :
1
2020/06/21 09:52:15
ID:X8WnfZUa6g
このみ「そう、3回戦はこの『たたいてかぶってジャンケンポン』よ!」
Pカチュウ「それ違う!闇のゲームだけど闇のゲームじゃないやつ!」ガビーン
サンダー「ほう、古来に伝わる決闘法か…面白い!」
Pカチュウ「お前は何で納得してんだよ!古来にこんなゲームないよ!」
百合子「まあまあPカチュウさん落ち着いてください!いいじゃないですか、勝負に乗ってくれるみたいですし」
タケシ「このみたちが何を企んでるのか知らないけど、あいつがこっちのペースに乗ってるのは間違いないんだ」
百合子「ここはこのみさんたちにお任せしましょう」
Pカチュウ「ってかお前たち、俺にだけツッコミ任せてずるい」
このみ「ルールは知っての通り、じゃんけんで勝った方が攻撃権を得る。負けた方はこのヘルメットをかぶって防御ができる。攻撃を先に当てた方がこのゲームの勝者よ」
サンダー「いいだろう!」
このみ「…本当にいいのね?」
サンダー「くどいぞ!早く始めろ!」
このみ「…わかったわ、じゃあ始めましょう」
瑞樹「この勝負、馬場さんの勝ちが決まりました」ボソッ
百合子「え?どうしてですか?」
瑞樹「すぐにわかります」
このみ「それじゃあ行くわよ……じゃーん」
サンダー「けー……あっ!?」
このみ「気づいたわね」ニヤッ
サンダー「は、謀ったな女ァ!!」
453 :
1
2020/06/21 09:55:31
ID:X8WnfZUa6g
百合子「なんだか急に慌てだしましたね」
Pカチュウ「そうか分かった!」
瑞樹「プロデューサーも気づきましたか」
Pカチュウ「なるほど!ちょっとズルいけど、その手があったか」
百合子「ええ!?いったい何がどうなってるのか教えてください!」
Pカチュウ「単純な話さ、サンダーはじゃんけんが出来ないんだ…いや、もっと正確に言えば」
瑞樹「あの翼で作れるのはパーだけなんです」
百合子「あ!そういえばさっきもカードを上手く取れずにいましたね!」
このみ「ポン!」(チョキ)
サンダー「ポン…」(パー)
このみ「もらったわ!」ガシッ
サンダー「流石だと言いたいが、甘いぞ小娘!!」ガシッ
百合子「サンダーの方が早い!」
サンダー「俺守備表示!」(ヘルメットを被る)
タケシ「くそっ!間に合わなかったか」
フリーザー「やはりスピードは奴の方が上」
サンダー「フハハハハハ!強靭!無敵!さいきょ――」
このみ「そぉい!!」(サンダーの横っ面を殴る)
サンダー「ぐべぇ!!」ハナジブー
Pカチュウ(えええええええええええ!?)ガビーン
このみ「頭を殴らなきゃいけないとは一言も言ってないわ!」ドンッ☆
454 :
1
2020/06/21 09:56:20
ID:X8WnfZUa6g
Pカチュウ「何という俺ルール…」
サンダー「俺の…負け、だと…!?馬鹿な…百戦錬磨のこの俺が…」
このみ「確かにあなたは強いわ…けどね、スリルのために自分の命を簡単に賭けるような考えの人には負けないわ!どうせ命を懸けるなら、自分のためじゃなくて仲間のために賭けなさいよ!!」ドンッ☆
サンダー「!?」カンコーン
このみ「だから、もっと自分を大事にしなさい」
サンダー「あ…あああああああああああああああああああああ!!俺は!!俺はああああああああああ!!」
このみ「それが分かるようになれば、あなたも立派な決闘者よ」
瑞樹「いい話ですね」
百合子「うぅ、感動しちゃいました…」ハナチーン
Pカチュウ「…なんだこの茶番」
455 :
1
2020/06/21 09:59:52
ID:X8WnfZUa6g
サンダー「というわけで、俺はこのみの手持ちになるZE☆」
Pカチュウ「話飛びすぎじゃないか!?」
サンダー「このみの熱き魂に惚れた!これからはこの力をこのみのために使うことを決めたのだ!」
フリーザー「言っておくが、このみの一番の手持ちは私だ」
百合子「こ、これは三角関係!?このみさんをめぐる恋のバトルロワイアルが始まる予感!!」フンスッ!
このみ「始まらないわよ」(遠い目)
Pカチュウ「別に仲間になるのは構わないけど、約束はちゃんと覚えてるんだろうな?」
サンダー「もちろんだZE☆お前を治してやる!」
タケシ「やったなPカチュウ!」
Pカチュウ「ああ、これでやっと俺も前線に復帰できる…」
サンダー「じゃあこっちに顔を向けろ、頬の電気袋に直接エネルギーを流し込む」
Pカチュウ「こ、こうか?」
サンダー「もっとそばによれ」
百合子「この距離はまさか…キスですか!?禁断の領域に2人とも足を踏み入れるんですか!?だ、ダメです!そんなの!プロデューサーさんをそっちに引き入れないでください!密です密!」
Pカチュウ「んなわけあるか!少し黙ってろ!!」
サンダー「ちなみに俺には性別がないZE☆」ポッ
Pカチュウ「そのフォローやめろ、気持ち悪い!」
456 :
1
2020/06/21 10:03:23
ID:X8WnfZUa6g
サンダー「まあ、冗談はさておき…始めるぞ」
Pカチュウ「お、おう…」
百合子「そわそわ…」ジー
Pカチュウ(百合子がずっとこっちを見てるし…なんだか気が散るなあ……ちょっと向きを変えるか)クルッ
サンダー「お、おい!急に動くな!狙いが定まらな――」
ツルッ!
サンダー「しまった!足を滑らせる!」
Pカチュウ「え、おいちょっと!」
グサッ!
Pカチュウ「!?」
このみ「サンダーのくちばしが」
瑞樹「プロデューサーの」
タケシ「後ろの穴に…」
百合子「え、エッチ!」チラッチラッ
サンダー「」
Pカチュウ「アーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
457 :
1
2020/06/21 10:04:20
ID:X8WnfZUa6g
こつこつ書き溜めてたんで、今日から3,4日くらい更新続くと思うのでよろしくお願いします
458 :
監督
2020/06/21 10:05:13
ID:T1TXql4H3I
>>457
おk
459 :
der変態
2020/06/21 10:35:27
ID:T1TXql4H3I
>>456
これはひどい(褒め言葉)
460 :
1
2020/06/22 20:07:24
ID:CMP1SSYzqw
数日後
百合子「Pカチュウさん、“10まんボルト”!」
Pカチュウ「おらぁ!」ビリビリ
オニスズメ「」バタッ
百合子「力はもう完全に戻りましたね!」
Pカチュウ「その代わり大事なものを失ったけどな…」(遠い目)
百合子「げ、元気出してくださいよ!あ、そうだ!今日はこのみさんがご馳走を作ってくれるそうですよ!」
Pカチュウ「ああ…」ドヨーン
百合子(どうしよう…どうにかして元気出してもらいたいけど…)
このみ「今日は鍋料理で優勝していくことにするわね!」
タケシ「なんの優勝だよ」
このみ「そして完成したものがこちらです!」ドスッ
タケシ「3分クッキング!?」ガビーン
百合子「このみさんのお料理はやっぱり美味しいですね!」モグモグ
このみ「ふふっ、ありがとう」
サンダー「俺からしたらまだ地味すぎるZE☆もっとスパイス足すとかさ!」ドバァッ
タケシ「何やってんだお前はァ!」
このみ「っていうか勝手にボールから出てこないでちょうだい!」
瑞希「…」モグモグ
タケシ「おい、大丈夫か?」
瑞希「ひゃい、ひゃいひょうふれす」ヒリヒリ
タケシ「大丈夫そうじゃないぞ!」
百合子「舌も真っ赤だし、汗もドバドですよ!」アセアセ
フリーザー「これはいけない!すぐに冷やさなければ!」ヒュウゥ
百合子「鍋が凍った!」ガビーン
このみ「あなたたち、そこに正座」ピキピキ
フリーザー&サンダー「ゑ」
461 :
1
2020/06/22 20:14:29
ID:CMP1SSYzqw
百合子「ははは、賑やかですね」
Pカチュウ「ああ…」ガリガリ
タケシ「凍った鍋そのまま食べてる…」
瑞希「プロデューサー、気持ちは理解できますが、そろそろ気持ちを切り替えましょう」
Pカチュウ「簡単に言うなよ、到底割り切れることじゃないんだ」
サンダー「女々しい奴だな、先っちょがちょっと入っただけだろう」
Pカチュウ「そういう問題じゃないだろ、ってかお前は余裕なんだな!?」
サンダー「長生きしていると些細なことも気にならないものだ」
瑞希「おいくつなんですか?」
サンダー「さあ、我々は人間が文明を築く以前から存在していたからな」
フリーザー「美しく長く生きているという漠然なことしか記憶していないな」
このみ「文明を築く前って…」
タケシ「人間の言葉もその過程で覚えていったのか?」
サンダー「いや、逆だ」
フリーザー「人間が我らの言葉を話し始めたのだ」
百合子「え?そうなんですか!?」
フリーザー「昔はポケモンも普通に言葉を発していたのだ、時代が移り変わっていく中でポケモンたちが言葉を忘れ、今のようになった」
サンダー「俺たちのように言葉を理解する者たちは他にもいるだろうが、ほとんどが人間との干渉をやめ、静かに暮らしているな」
瑞希「それが伝説のポケモンと呼ばれている存在なんですね」
フリーザー「そういうことだ」
462 :
1
2020/06/22 20:21:37
ID:CMP1SSYzqw
瑞希「不思議な感覚ですね」
このみ「ええ、この世界の歴史って私たちが思っている以上に謎が多くて複雑だったのね」
タケシ「俺もジムリーダーをやっているが、全く知らなかった」
サンダー「無理もないだろう、大昔の歴史なんて文献には残っていないだろうしな」
百合子「…伝説のポケモン以外にも喋ることが出来るポケモンって今でもいるんですか?」
サンダー「それはないだろうな…そういった者たちは歴史からすでに消えた存在だ」
百合子「そうなんですね」
サンダー「そんな壮大な歴史の前ではお前の悩みなんてちっぽけなもんだ!気にするな!」グッ
Pカチュウ「お前に言われると腹が立つな」
百合子「サンダーのことはともかく、私もPカチュウさんには早く元気になってもらいたいです…」シュン
Pカチュウ「…そうだな、いつまでも俺がこんなんだと百合子たちが悲しむだけだもんな」
百合子「Pカチュウさん!」パアァ
Pカチュウ「とりあえずサンダー、一発殴らせろ」
サンダー「何ィ!」
このみ「OKよ!」
サンダー「このみ!?」
瑞希「私も抑えます」ガシッ
タケシ「やれPカチュウ」ガシッ
サンダー「やめろ!HA☆NA☆SE!」
フリーザー「諦めて制裁を受けろ」
サンダー「フリーザー、お前もか!」ガビーン
Pカチュウ「喰らえこのやろおおおおお!!」
サンダー「いわああああああああああっく!!うあああああああああああ!!」
百合子「やっぱり楽しく賑やかなのが一番ですね」ニコニコ
463 :
1
2020/06/23 22:39:54
ID:WTSK95inS2
数日後
~サントアンヌ号~
Pカチュウ「ある日道端で生き倒れてたおじいさんを助けたら、まさかの大富豪でお礼にサントアンヌ号のチケットをもらって旅行を満喫できるなんて思わぬところで幸運が舞い降りてきたな!」
タケシ「なぜ説明口調!?」
百合子「Pカチュウさん、タケシさん、お待たせしました」
このみ「私たちの水着姿に見とれちゃだめよ♪」
瑞樹「うっふーん……ちょっと恥ずかしいぞ」
Pカチュウ「3人とも似合ってるぞ」
百合子「本当ですか!えへへ、ありがとうございます!」///
瑞樹「やったぞ……ぶい」
このみ「流石プロデューサーね、私から漂うアダルティーな魅力をばっちり感じ取ってくれたのね!」
Pカチュウ(そこまで言ってないんだけど…満足そうだしまあいいか)
タケシ「さて、俺も水着に着替えるか」
瑞樹「タケシさんも、水着を用意していたのですか」
タケシ「ああ、俺の自慢のブーメランをな!」
Pカチュウ「おえっ!」
このみ「おえっ!」
タケシ「なんだそのリアクション!……まあいいさ、ほら行くぞPカチュウ!」
Pカチュウ「え!?なんで俺まで!や、やめろー!」ズルズル
464 :
1
2020/06/23 22:56:55
ID:WTSK95inS2
百合子「ま、まさか狭い個室で2人っきりに…!踏み込んではいけない禁断の領域に踏み入ろうというの…!?」ドキドキ
このみ「想像したくもないわね」ドヨーン
???「失礼、そこの魅力的なお嬢さん」
このみ「え?私!?」
???「当然!あなた以外に誰がいると仰る!私の名前は『ジェントルマン』!以後お見知りおきを」
このみ「ご丁寧にどうも、私はこのみと言います」
百合子「七尾百合子です!」
瑞樹「真壁瑞希です」
ジェントルマン「あ、君たちには聞いてないんでお構いなく」
百合子「え!?」
ジェントルマン「君たち、見た感じ13歳以上だろう?私は君たちのような年増には興味が微塵もなくてね、やはり女性は汚れを知らない12歳未満でないといかんのだよ!」
百合子「ええ…」ドンビキー
このみ「ちょっと」
465 :
1
2020/06/23 22:57:32
ID:WTSK95inS2
ジェントルマン「おや、どうしたのかなお嬢ちゃん」
このみ「さっきから聞いてれば、随分と失礼なこと言ってくれるじゃない!」
ジェントルマン「何をそんなに怒っているのかね?もしかしておねむの時間かな?」
このみ「バカにするのもいい加減にしなさい!私は24歳のアダルトレディーなのよ!」
ジェントルマン「…今、なんと?」
このみ「だから!私は24歳なの!この子たちより年上の!大人のお姉さんなのよ!」
ジェントルマン「…失礼、年増の方でしたか」
このみ「誰が年増よ!」
ジェントルマン「まったく!紛らわしい容姿をしないでいただきたい!せっかく仕事中に魅力的な女の子を発見したと思ったのに、これじゃテンションもダダ落ちですよ!」
このみ「勝手に勘違いしたのはそっちでしょう!」
ジェントルマン「不愉快だ!失敬する!」タッタッ
このみ「ムキー!不愉快なのはこっちよ!」
瑞樹「あの方はいったい何だったのでしょう」
このみ「知らないわよ!あんな変態!」
百合子「まあまあこのみさん!気を取り直してあっちでドリンクでも飲みながら景色を眺めましょう!私、取ってきますね!」
466 :
1
2020/06/23 23:03:40
ID:WTSK95inS2
~サントアンヌ号・とある客室~
???「波の音、心地いい風…やはり船旅は良い…静かで落ち着く」
ガチャ!
ジェントルマン「あの年増め!私を騙すとは許し難し!逮捕ものだよこれは!」
???「…」ジー
ジェントルマン「おや、どうしたのかね私をじっと見つめて」
???「…いえ、この船旅にそぐわない怒声が聞こえて驚いてしまっただけですよ」
ジェントルマン「ハハハ、それはすまなかったね!てっきり私に惚れたのかと思ったよ」
???「あいにく僕にそっちの気はないんで」
ジェントルマン「それは私も同じだよ!いくら君が小さい子供とはいえ、男と年増の女に興味はないよ!心が満たされないからねえ!」
???「…小さい子供って…あなたもしかしてワザと言ってます?僕、怒りますよ」
ジェントルマン「またまた失礼した!君を怒らせてしまうと今後の仕事に差し支えてしまうな!気を付けよう!」
???「…僕たちは遊びに来たわけじゃないんですよ…逃げた『あいつ』を捕まえるためにわざわざここにやってきたんだ、その辺りはしっかりと自覚してくださいよ?」
ジェントルマン「もちろん分かっているとも!さて、私は幼女の写真をおとなしく眺めているとしようかな!」
???「わかってるんですか!本当に!?」ガビーン
ジェントルマン「はぁはぁ…不純物のない純白の肌…たまらん」
???「…なんなん」
467 :
1
2020/06/23 23:09:50
ID:WTSK95inS2
~サントアンヌ号・男子更衣室前~
Pカチュウ「なんで俺がこんな所で待ってないといけないんだ…」
タケシ「ならお前も更衣室に入ってくればいいだろう」
Pカチュウ「断固拒否する!」
タケシ「全くお前ってやつは……あ」
Pカチュウ「ん?どうした?」
タケシ「……いや、何でもない!」
Pカチュウ「そっか、なら早く着替えて来いよー」
タケシ「待たせたな!」バッ
Pカチュウ「はやっ!」
タケシ「早着替えには自信があるんだ!」
Pカチュウ「何だよそれ……ってお前何だよ、着てる水着普通のやつじゃん!しかもアロハシャツまで着ちゃってさ!」
タケシ「普通のって…お前何期待してたんだ?」ジトー
Pカチュウ「違うわ!お前がブーメランとか変なこと言うからいけないんだろうが!」
タケシ「あ、ああ…やっぱり女と一緒だからな、流石に自重しようと思ってやめた」
Pカチュウ「ほお、お前にしては珍しくいい配慮だな」
タケシ「珍しくって…」
Pカチュウ「とにかく百合子たちと合流しよう」
タケシ「…そうだな」
468 :
プロデューサーちゃん
2020/06/23 23:36:11
ID:fr17os1Cn6
え?そっち?
469 :
1
2020/06/24 22:44:10
ID:cc.fACz4tI
~サントアンヌ号・デッキ~
百合子「よいしょっと!早く2人に飲み物持っていこうっと!」
ピジョン「ピー」
百合子「ピジョンだ、誰かのポケモンかな?」
男「おい!人のピジョンに何ちょっかい出してんだ!」
百合子「ご、ごめんなさい!……あ」
リーダー「あ…」
2人「ああああああああああああああ!!」
百合子「ロケット団……野球の人!」
リーダー「お前は、百合子!」
百合子「どうしてここに!?ロケット団は全員捕まったはずじゃ!?」
リーダー「…あいにく俺はタマムシでお前らにやられてからロケット団をクビになってな…捕まらずに済んだってことよ」
百合子「ま、まさかサントアンヌ号で悪事を働く気じゃないですよね!」スチャッ
リーダー「はっ!あいにく今の俺はただの無職!今日は暇つぶしに船旅をしながら釣りをしにやってきただけだ!」
百合子「そうだったんですか……改心したみたいで良かったです」
リーダー「改心だと!ふざけんな!」
百合子「ひっ!」
リーダー「情けねえ話だぜ!泣く子も黙るロケット団の部隊長だった俺が、お前みたいなガキにやられて職を失うとはな!」
百合子「い、いいじゃないですか、ロケット団は悪の組織なんですよ!形はどうあれ抜けて正解です!」
リーダー「うるせえ!俺にとってはロケット団が全てだったんだ!」
百合子「リーダーさん…」
470 :
1
2020/06/24 22:50:26
ID:cc.fACz4tI
リーダー「…はぁ…お前に言っても今更どうなるわけでもないのに…何やってんだ俺は」
百合子「…あの!」
リーダー「あ?」
百合子「私が言うのもなんですけど、元気出してください!このジュースあげますから!」
リーダー「え、いやいいし!」
百合子「遠慮しないでください!どうぞ!」
リーダー「いらねぇよ!」
百合子「どうぞったらどうぞ!」
リーダー「……ちっ、しょうがねえ」
百合子「…」ゴクゴク
リーダー「…」ゴクゴク
百合子「…これからどうするんですか?」
リーダー「…さあな」ゴックン
百合子「何かやりたいこととかないんですか?」
リーダー「やりたいことか…忘れちまったよ、そんなもん」
百合子「だったらこれから見つけましょう!」
リーダー「余計なお世話だ!」
百合子「このまま無職でいいんですか!?」
リーダー「それこそ余計なお世話だ!つーか誰のせいで職を失ったと思ってんだ!?」ガビーン
百合子「リーダーさんが悪に手を染める前の…それこそ小さい頃とか、何か夢があったはずです!」
リーダー「…だからねーよ、んなもん!仮にあったとしてもこの歳で出来ることなんてねー!」
このみ「あら、そんなことないと思うけど」
百合子「このみさん!」
471 :
1
2020/06/24 22:56:13
ID:cc.fACz4tI
リーダー「何だこのガキ!?」ビクッ
このみ「あなた年齢を言い訳に逃げようとしてない?」
リーダー「何だと…!?」
このみ「確かに何かやりたいことがあるなら若い時にやった方が断然にいいわ…けどだからと言って遅いからダメってことはないの、大事なのは新しいことに挑戦する『気持ち』よ」
リーダー「気持ち…」
このみ「24歳になってアイドルを目指してる私が言うんだもの、間違いないわ!」
百合子「そうですよ!リーダーさんもやりたいことやっちゃいましょう!」
リーダー「…っけ!くだらねぇ!ガキどもがしゃしゃってんじゃねー!」バッ
百合子「どこに!?」
リーダー「じゃあな!」タッタッ
ピジョン「ピー…」バサバサ
百合子「…行っちゃった」
このみ「仕方ないわ、結局のところ本人の気持ち次第なんだもの。ここからどうしていくかは彼に任せるしかないわ」
百合子「流石このみさん、大人の対応ですね」
このみ「…まあ彼に対して少し負い目もあるし、ね」
百合子(そうか、このみさんってロケット団の幹部だったんだもんね…)
このみ「さて!瑞樹ちゃんも待ってるわ!もう一回ジュース買って戻りましょう!」
百合子「そうですね!」
数分後
船長「ふんふふーん!今日も絶好の船出日和だ!」
ガチャ
黒い人(犯人)「…」
船長「誰だ君は!?」
黒い人(犯人)「…」ニヤリ
472 :
1
2020/06/24 23:03:33
ID:cc.fACz4tI
船長「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」
百合子「!?何ですか今の叫び声!?」
このみ「男性の悲鳴のようだったけど…?」
瑞樹「船長室の方向から聞こえました、行ってみましょう」
Pカチュウ「おい、大丈夫か!」ドンドン
百合子「Pカチュウさん!一体どうしたんですか!?」
Pカチュウ「わからない、お前たちと合流しようと思ったら叫び声が聞こえたから来たんだけど、扉が開かないんだ!」
タケシ「おーい!鍵を持ってきたぞ!」
ガチャ!
瑞樹「こ、これは……」
百合子「ひっ!」
船長「」
Pカチュウ「船長が倒れてる…」
このみ「ま、まさか…」
瑞樹「…脈はあるようです」
タケシ「気絶しているだけか」
百合子「よかったあ…!」
瑞樹「安心するのはまだ早いかと」
Pカチュウ「そうだな、船長を襲った犯人がどこかに潜伏しているかもしれない!」
473 :
1
2020/06/24 23:10:19
ID:cc.fACz4tI
ジェントルマン「ほお、事件のようですな」
百合子「あ、さっきの人!」
ジェントルマン「これはこれは年増の皆さん、また会いましたね」
このみ「ムキー!何しに来たのよ!」
ジェントルマン「何しに来たのよ、とは不躾な!」
Pカチュウ「…知り合いか?」
瑞樹「私たちも先ほどお会いしたばかりなので詳しいことはあまり…」
このみ「私たちをナンパした挙句、年増とか言ってバカにしてきたのよ!失礼しちゃうわ!」プンプン
タケシ「新手の変態か」
ジェントルマン「失敬な!私は12歳以下の幼女にしか興味がないだけだぞ!何の問題がある!」
Pカチュウ「問題しかないぞ!」
瑞樹「それで本当にどういったご用でしょうか?」
ジェントルマン「決まっている!このサントアンヌ号で事件が起きたと聞いてね!私の出番だと思い、参上したまでのこと!」
Pカチュウ「だから、事件であることとあんたの登場にどういった関係が?」
ジェントルマン「大いに関係している!何故なら私は「こくさいけいさつ」だからだ!」
タケシ「…な!」
Pカチュウ「こくさいけいさつって!あの!?」
474 :
1
2020/06/24 23:15:08
ID:cc.fACz4tI
百合子「知ってるんですか?」
Pカチュウ「ああ、各地方の事件を取り締まってる警察組織だ!」
ジェントルマン「ほお、よくご存じで」
Pカチュウ(ポケモンのゲームはやりこんでるからな…とこの世界の人に言ってもややこしくなるだけだから言わないでおこう)
このみ「本当に警察なの!?このロリコンが!?」ガーン
ジェントルマン「私が、ロリコン…?やれやれ、今更褒めても何も出ませんよ!」
このみ「別に褒めてないんですけど!?」ガビーン
ジェントルマン「証拠の警察手帳だ、これで信じてもらえたかな?」
瑞樹「本物のようですね」
このみ「全く、警察もどうかしてるわ!子供好きの変態を野放しにしているなんて!」
ジェントルマン「子供好きの変態だと!君!私を侮辱する気か!?」
このみ「さっきと何の違いが!?」ガビーン
ジェントルマン「とにかく!ここからは私たちの出番だ!」
百合子「私…たち?」
ジェントルマン「こくさいけいさつと協力関係にある、世界でも名高い名探偵が今日乗船しているのだよ!」
百合子「名探偵!!」キラキラ
???「名探偵は褒めすぎですよ、捜査官殿」
百合子「え!?」
このみ「ええ!?」
瑞樹「これは…」
Pカチュウ「お、お前は…!?」
ジェントルマン「見た目は小学生だが、甘く見てはいけない!彼は様々な難事件を解決してきた凄腕の実力者!紹介しよう、名探偵のウォーカーくんだ」
ウォーカー「よろしく、お嬢さんたち」
475 :
1
2020/06/24 23:16:24
ID:cc.fACz4tI
プラチナでお馴染みの国際警察ですが、実は赤緑から既に存在しているのです
476 :
師匠
2020/06/25 00:19:21
ID:sAzOt2b4Nw
>>475
あー、いたっけか
477 :
1
2020/07/26 21:32:27
ID:EKTrkiOnmE
百合子「紬さん!どうしてここに!?」
瑞樹「白石さんもこちらの世界に…?」
Pカチュウ「ってかなんで子供の姿になってるんだ!?」
このみ「私とは逆バージョンね」
タケシ「何だ、お前たちの知り合いか?」
百合子「はい、私たちの元いた世界で一緒にアイドルを目指している仲間なんです」
ウォーカー「…君たち、さっきから誰かと勘違いしてないか?もう一度言うけど、僕の名前はウォーカー。君たちとは初対面なのだが…」
百合子「紬さんじゃ…ない?」
Pカチュウ「どうやらこの世界にいるそっくりさんのようだな」
このみ「それにしてもそっくりよね…しかも私たちが出演した作品の登場人物と同じ名前だなんて」
瑞樹「こういうこともあるのですね」
Pカチュウ「でもなぜ子供?」
ウォーカー「こう見えても僕は大人だ。この姿になったのは、ある黒ずくめの組織の取引現場を目撃してしまって、取引の様子に夢中になっていた僕は背後から襲い掛かってきたもう一人の男に気づかずやられてしまって、そのあと飲まされた薬のせいで…」
Pカチュウ「どっかで聞いたことある設定だな!」ガビーン
ウォーカー「とにかく雑談はここまでだ、早速捜査に取り掛かろう」
百合子「流石探偵!やっぱり捜査は基本ですよね!」グイイッ
ウォーカー「君、ちょっと距離が近いよ!」ビクッ
Pカチュウ「こらこら百合子、捜査の邪魔をしない」
百合子「すみません、間近で本物の探偵を見れて感動してしまいました」エヘヘ
ウォーカー「百合子…君の名前?」
百合子「はい、そうですけど何か?」
ウォーカー「いや…何でもない」
百合子「?」
ウォーカー(そうか、彼女が百合子…か)
478 :
1
2020/07/26 21:33:32
ID:EKTrkiOnmE
タケシ「でも本当に分かるのか?」
ウォーカー「こう見えて僕は数々の難事件を解決してきた、こういう現場の空気には特に敏感でね……例えば今、部屋の入口でこそこそこちらを監視している何者かの目線とか肌に刺さってすぐに分かる」
このみ「え!?」
Pカチュウ「誰だ!出てこい!」
リーダー「…」スウッ
百合子「リーダーさん!」
ウォーカー「盗み見とは行儀が悪いね」
リーダー「別に盗み見してたわけじゃねえ!叫び声が聞こえたから気になってきてみたらお前らがいたもんだからつい…」
Pカチュウ「何でこいつがここに?」
百合子「リーダーさんは今、自分探しをしているんです!」
リーダー「ちげーっての!」
ウォーカー「何だ君たちの知り合い、か」
ジェントルマン「やれやれ!幼女の知り合いだったら大歓迎でしたのに、残念ですな!」
Pカチュウ「あんた少し黙っててくれ」ドヨーン
ウォーカー「…ん、これは」
百合子「何か見つけたんですか?」
ウォーカー「窓の鍵が開いている」(窓を開ける)
ジェントルマン「ということはここが犯人の逃走経路で間違いなさそうですね」
ウォーカー「ああ、恐らくひこうポケモンで逃げたのだろう」
このみ「みずポケモンではなくて?」
ウォーカー「さっき僕は窓を開けた、つまり犯人は『外側』で窓を閉めたということだ…ここは2階だからみずポケモンで脱出した場合、それを行うのは不可能。ギャラドスのような巨大なみずポケモンがいたとしても、それだけの大きなポケモンが現れれば乗客が気づかないはずがない…ひこうポケモンなら船の死角を飛んで移動できるからね」
瑞希「なるほど、納得です」
479 :
1
2020/07/26 21:36:09
ID:EKTrkiOnmE
このみ「犯人の目的は船長を襲うことだったのかしら?」
Pカチュウ「恐らくそうでしょうね」
百合子「じゃあ犯人は目的を達成して、さっさと逃げてしまったってことですか?」
タケシ「ならこの船はもう安全だな」
ウォーカー「いや、まだ犯人が潜んでいる可能性がある」
百合子「え!?」
ジェントルマン「犯人が空を自由に移動できるのなら、再度別の窓から忍び込むこともできますからな」
ウォーカー「この船にある全ての部屋を隈なく捜索する必要があるな」
リーダー「んなことやってたら日が暮れちまうんじゃねえのか?」
ウォーカー「ああ…しかし無関係な乗客が危険に晒される可能性がある以上、手をこまねいている場合じゃない、今は地道でも行動することが事件解決につながる」
瑞希「では手分けして捜索しましょう」
Pカチュウ「だな!手数は多い方がいいだろう」
ウォーカー「一般人の手を借りるのは気が引けるが、今はそうも言っていられないな…君たちは腕に覚えがあるようだし、任せてもよさそうだ」
百合子「任せておいてください!」キリッ
リーダー「俺はこんな厄介ごとに巻き込まれるのは御免だぜ!部屋に帰らせてもらう!」
百合子「この場面でそのセリフはフラグですよ!行かないでください!」ガビーン
リーダー「服を掴むな!離せっての!」
480 :
1
2020/07/26 21:37:24
ID:EKTrkiOnmE
ジェントルマン「ふふふ、皆さん…ここから出る必要はありませんぞ」
このみ「どういうことよ?」
ジェントルマン「こんなこともあろうかと!事件前に船内の至る所に隠しカメラを仕掛けてあるのです!誰にも見つからないように念入りにね!ふふふ、これで犯人の居場所はもはや特定したも同然!」
Pカチュウ「ちょっと待て!事件が起こる前にどうしてカメラを仕掛けた!?」
ジェントルマン「私のこくさいけいさつとしての勘をなめてもらっては困る!こういった事態を事前に予測することで、犯罪を最小限に防ぐのです!その対価として、未来ある子供たちの成長記録も一緒に残しているのですよ!あ・と・で、観賞するためにね!」
Pカチュウ「うわあ…」
このみ「引くわ…」
リーダー「俺が言うのもなんだけど、こいつやべーぞ」
ジェントルマン「私はカメラをチェックしに部屋に戻る!では!」タッタッ
タケシ「…」
ウォーカー「すまない、彼は性癖はあれだが正義感はとても強い男なんだ…性癖があれだが」ドヨーン
このみ「事件解決したら即没収しないといけないわね」
Pカチュウ「そうですね」
ウォーカー「…ところできみたち…別世界から来たというのは本当なのか?」
Pカチュウ「!?」
百合子「え!?どうしてそのことを知ってるんですか!?」
リーダー(別世界?何のことだ?)
ウォーカー「ある人物から君たちの話を聞いていたんだ…そうか、やはり君たちがそうか」
瑞希「ある人物とは誰ですか?」
ウォーカー「…ああ、それは―――」
ジェントルマン「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
このみ「え、何!?」
瑞希「この声、こくさいけいさつさんでは?」
タケシ「あっちから聞こえたぞ!行ってみよう!」
481 :
1
2020/07/26 21:44:54
ID:EKTrkiOnmE
ジェントルマン「」グッタリ
ウォーカー「捜査官殿…!」
百合子「倒れてる…」
瑞希「脈はあります、気を失っているだけの様です……ほっ…」
このみ「機械も壊されてるわ!」
タケシ「道中のカメラも壊されてた!これじゃあ映像が確認できないぞ!」
Pカチュウ「くそっ!やられた!」
ウォーカー(部屋の真ん中で倒れている捜査官殿、機材は全て破壊されている……そして)
百合子「部屋中に鳥の羽が散らばってる…」
瑞希「鳥ポケモンの羽ですね」
このみ「ウォーカーくんの推理通り、犯人はひこうポケモンを操っていたってことね」
ウォーカー「…皆さん、僕がいいというまでここを動かないでください」
百合子「…ウォーカーさん?」
ウォーカー「…捜査官殿は隠しカメラを調べるために別行動をとり、そこでやられた…そのことを知っているのはあの場にいた僕たちのみだ…」
Pカチュウ「まさか…!」
ウォーカー「犯人はあの場にいた人間!つまりこの中にいる誰かということになる!!」
百合子「え…ええ!えええええええ!?」
サント・アンヌ号から少し離れた場所で不敵に笑う影
「『あいつ』上手くやってるようだな…へへへ、その調子だぁ…!このままどんどん追いつめろ!『あの2人』を恐怖と苦しみのどん底に叩き落とせ!全ては復讐のため!俺を地獄に落とした『あの2人』への復讐だ!!」
482 :
夏の変態大三角形
2020/07/27 12:35:45
ID:8uIozcKjHk
鳥…?あ…。
483 :
1
2020/09/02 00:43:03
ID:HfSnV3qYm2
百合子「私たちの中に犯人が……で、でも私たちはずっと一緒に行動してましたよ?」
Pカチュウ「恐らく鳥ポケモンに襲わせたんだろう、ここに羽が散らばっているのがその証拠だ」
ウォーカー「その通り。船長室では羽根を回収したのだろうが、捜査官殿の行動は犯人にとってもイレギュラーな事態だった…焦りからなりふり構わず襲い掛かったということだろう」
タケシ「ということは、犯人は鳥ポケモンを持ってるやつってことになるな」
ウォーカー「この中で鳥ポケモンを所持している人は名乗り出てほしい」
百合子「はい」
このみ「私もね」
ボールの中のサンダー「MA☆TTE!!」ヒソヒソ
ボールの中のフリーザー「私たちは美しく無実だ!」ヒソヒソ
このみ「そんなこと言われなくても分かってるわよ」ヒソヒソ
リーダー「…」
ウォーカー「…あなたもですね?」
リーダー「…ああ」ボソッ
タケシ「ってことはお前が犯人か!」
リーダー「はぁ!?」
タケシ「この状況、犯人はお前しか考えられないだろ!」
リーダー「…」
百合子「待ってください!リーダーさんが犯人だと決めつけるにはまだ早いと思います!」
タケシ「だけど俺たちの中で犯人がいるとも考えられない!お前は仲間を疑うのか?」
百合子「それは…」
リーダー「ちっ!馬鹿馬鹿しい!言いたきゃ勝手に言ってろ!付き合ってられるか!」
百合子「どこへ!?」
リーダー「そんなの俺の勝手だろ!」タッタッ
百合子「待ってください!」
484 :
1
2020/09/02 00:44:08
ID:HfSnV3qYm2
このみ「私が行くわ!」タッタッ
百合子「このみさん…、お願いします!」
タケシ「あいつ1人に任せて大丈夫か?相手は悪人だぞ」
瑞樹「このみさんはこの中で一番の実力者です、問題ないかと」
百合子「それにリーダーさんが犯人と確定したわけじゃないですし!」
タケシ「そ、そうだな…俺もちょっと熱くなりすぎた」
ウォーカー「やれやれ、この場から離れてほしくなかったのだが」
Pカチュウ「犯人が鳥ポケモンを使ったこと以外の証拠とかないのか?」
ウォーカー「今はまだ…だが必ず見つけ出して見せるさ…!」
Pカチュウ「この手の事件は俺たちじゃどうしようもできない、だからこの場はあんたを頼るしかなさそうだ…すまない」
ウォーカー「ふふっ、謝る必要はないさ…!むしろ探偵冥利に尽きるってやつだな」
百合子「どこの誰か分からないけど、こんな悪いことをして事件を起こして…!私たちの船旅が台無しですよ!」プンプン
タケシ「そうだよな、何事もなければ今頃楽しんでたはずなんだよな」
瑞樹「そういえばタケシさん、珍しくアロハシャツを着ているんですね」
タケシ「あ、ああ…!船内で水着姿のままで歩くのってちょっと恥ずかしいと思ってな」
百合子「!?」
Pカチュウ「…百合子?」
百合子「タケシさん…」
タケシ「どうした急に静かになって」
百合子「犯人はタケシさん……いえ、タケシさんに変装したあなたが犯人ですね!」ドンッ!!
485 :
1
2020/09/02 00:45:01
ID:HfSnV3qYm2
ウォーカー「ええええ!?」
Pカチュウ「何!変装!?」
瑞樹「おお……びっくりしたぞ」
タケシ?「…おいおい、急に何を言い出すんだ…何の証拠があるっていうんだ?」
百合子「証拠はありません!」
タケシ?「ほら見ろ!目立ちたいからって変な発言をするのはやめておけ」
百合子「けどあり得ないんですよ!万年半裸のタケシさんが水着姿を恥ずかしがるなんてことは!!」
タケシ?「お前何を言って…」
Pカチュウ「た、確かに…」
瑞樹「それはおかしいですね」
タケシ?「えええええ!いやいや、おかしいことはないだろ!普通の考えだろ!誰だって抵抗感を感じるだろ!?」ガビーン
百合子「タケシさんに限ってそんなこと考えるはずがありません!」
ウォーカー「そうなのか…彼はそんなにもへんた…」
タケシ?「違う違う違う!俺は正真正銘のタケシだあああああああ!!」
百合子「どんなに上手く変装できても!今まで築き上げてきた友情は決して誤魔化せたりはしない!さあ、正体を現しなさい!!」ビシッ
486 :
1
2020/09/02 00:45:23
ID:HfSnV3qYm2
タケシ?「…はー、うまく行ったと思ったのによぉ!まさかこいつがここまでの変態だったとは!」
Pカチュウ「お前!本物のタケシをどこにやった!?」
タケシ?「安心しなよ、本物は更衣室のロッカーでおねんねしてるぜ!」
瑞樹「あなたは一体…何者ですか?」
タケシ?「あんたとそこにちびっこ探偵は初見だが、お前らは俺のことを知っているはずだぜ」
百合子「え?私たちが?」
Pカチュウ「どっかで会ったことがあるのか」
タケシ?「会ったことがあるなんてもんじゃねぇ!あの時お前たちが俺にしたことを今日この瞬間、お返ししてやるぜ!」
そう言うと、偽タケシは顔の皮…正確には顔に被っていたマスクを破り取った
???「久しぶりだなぁ!百合子ぉ!!」
百合子「あ、あなたは…!」
487 :
下僕
2020/09/02 06:16:26
ID:YBDDU.SrNo
だれだ?!
488 :
ぷろでゅーしゃー
2020/09/30 22:34:08
ID:Iv/uLgydPc
保守
489 :
1
2020/10/05 18:43:31
ID:7m5l0u9QYc
とりつかい「そう!我が名はとりつかい!貴様を地獄に葬る者だ!!」
百合子「…え?誰?」
とりつかい「冗談はやめろ!忘れたのか俺のことを!」
百合子「忘れたも何も、私たち初対面ですよね?」
とりつかい「思い出せ!ほら!
>>4
で出てきた俺だよ!」
Pカチュウ「ほぼモブじゃないか!!」ガビーン
百合子「すみません、モブの方を全て覚えるのはちょっと…」
とりつかい「なん…だと…!俺はあの日お前たちに倒されてから恨みを募らせていたのに、当のお前たちは俺のことすら覚えていないだと…!ふざけるなよ…!」プルプル
ウォーカー「おい、何だかまずい空気になってきたぞ」
瑞希「爆発まで後5秒、といった感じですね」
とりつかい「ゆるっさあああああああああああん!!ぶっ倒してやるうううううううううううおあああああああああああああああ!!」
490 :
1
2020/10/05 18:44:03
ID:7m5l0u9QYc
~サント・アンヌ号デッキ~
このみ「見つけたわよ」
リーダー「…1人で俺を追ってきたのか、舐められたもんだぜ」
このみ「別に私はあなたを力づくで捕まえに来たわけじゃないわ、あなたと少しお話をしに来たの」
リーダー「お前と話すことはねえ!」
このみ「…そう、じゃあ独り言を言うわ」
リーダー「は?」
このみ「私は昔からこの見た目で実年齢よりちょーっと子供と間違えられてきたわ!だから牛乳を飲んだりありとあらゆる手を使って身長を伸ばそうと思ったけど、結局今になってもこのまま…!私ずっと子供扱いされたままなのかしらって思ったわ」
リーダー「はあ…?」
このみ「そこで思ったのよ!たとえ身体は子供でも心はセクシーな大人でいようってね!」
リーダー「セクシーである意味ねえだろ」
このみ「そこ!うるさい!……まあ、とにかくよ!変わるってことはそんなに簡単なものじゃないわ、けど変わろうって意思を持つことって過去に自分に打ち勝つ第1歩だと思うの!」
リーダー「過去の自分に…勝つ…」
このみ「だからこそ前にも言った、新しいことへの挑戦なのよ。あなた、自分を変えたいって思ってるんじゃないの?」
リーダー「そんなことは…」
このみ「変わりたいと思ってるからこそ、さっき先入観で疑われたことに傷ついたんでしょ?」
リーダー「…俺は元ロケット団員だ」
このみ「過去は関係ないわ、大事なのは今あなたがどうなりたいかってことよ」
リーダー「…あんたはあんのか?なりたいものってやつが」
このみ「あるわ…、私はトップアイドルになること。誰もが認めるセクシーでアダルティなアイドルにね!」
491 :
1
2020/10/05 19:40:29
ID:7m5l0u9QYc
リーダー「…アイドルか、理想が高いんじゃねーの?」
このみ「そうね、周りからそう言われたこともあるわ…けどね、だからこそ成し遂げた時の感動は一入だと思うの!その時には私は多くの人たちから認められたってことだもの」
リーダー「…俺には真似できねえな」
このみ「そんなことないわよ!変わりたいって意思がある限り、あなたはこの先何者にもなれるのよ!お互い、人生これからだもの!ね!」ニコッ
リーダー「…」
このみ「さあ次はあなたの番よ!あなたの夢、教えてもらえる?」
リーダー「俺の、夢は…」
ドゴオッ!!
リーダーが言葉を発すると同時に大きな物音と共に百合子たちがデッキに吹き飛んできた!
百合子「うわああああああ!!」ゴロゴロ
Pカチュウ「ぐへっ!!」
リーダー「!?」
このみ「な、何が起こってるの!?」
とりつかい「はぁはぁ…どうだ!思い知ったか!」
このみ「え?誰?」
とりつかい「お前まで俺を忘れたのかああああああ!!」ギロッ
このみ「ええ!何のことよ!?」ガビーン
とりつかい「やれお前たち!こいつら全員ぶっ倒せ!!」
とりつかいが指を鳴らすと、上空からオニスズメやオニドリルの群れが現れた!
ウォーカー「なんて数の鳥ポケモンだ!10、いや30はいるのか…!?」
とりつかい「こいつらの統率は完璧だ!お前たちじゃ手も足も出ないだろうな!」
Pカチュウ「なるほど、こいつらを使って船長やロリコン紳士を襲ったのか!」
百合子「行きましょうPカチュウさん!」
とりつかい「先手必勝!やれえええええええええええ!!」
百合子「ちょっと!こっちは何の準備もまだ!」
とりつかい「うるせえ!覚悟しろ!!」
492 :
1
2020/10/05 19:43:15
ID:7m5l0u9QYc
瑞希「プテラ、お願いします」
プテラの両翼で襲い掛かるオニスズメたちを払いのけた
とりつかい「何!誰だお前!!」
瑞希「真壁瑞希、七尾さんたちの仲間です」
とりつかい「なるほど!つまり敵ってことだな!」
瑞希「その通りです」
オニドリル「クエエエエエエッ!!」
百合子「瑞希さん、後ろ!」
ルージュラ「!!」バシッ!
オニドリル「クエエッ!」バタッ
瑞希「…ありがとうございます」
このみ「仲間を助けるのは当然よ♪」
とりつかい「またしても邪魔を!」
このみ「それはこっちのセリフよ!せっかくの話に水を差すようなことをして!お姉さん、怒ってるのよ!」
瑞希「というわけなので、ご覚悟を」
このみ「ルージュラ!“れいとうビーム”!」
瑞希「プテラ、“つばさでうつ”」
オニスズメ「!!?」カッチーン
オニドリル「グエッ!!」バタッ
ウォーカー「凄いな、あれだけの数のポケモンを相手に互角以上に立ち回っている」
百合子「当然!あの2人は私より強いんです!」ドヤッ
ウォーカー「それ威張って言うことかい?」ドヨーン
とりつかい「だったら更に増員だ!!」
ボンッ!ボンッ!ボンッ!
このみ「嘘!まだいるの!?」
瑞希「流石に少々……大変、だぞ」
とりつかい「終わりだあ!!」
493 :
1
2020/10/05 19:44:03
ID:7m5l0u9QYc
タケシ「そうは行くか!!やれ、ゴローン!」ビュンッ
タケシの投げたゴローンが鳥ポケモン軍団の一部に激突!
百合子「タケシさん!無事だったんですね!」
タケシ「悪いな、ロッカーの中に閉じ込められててな!何とか脱出してきた!」
ウォーカー「どうでもいいが、君その姿は…」
タケシ「似合ってるだろ!ブーメランパンツ!」ビシッ
Pカチュウ「それでこそタケシだ!」
タケシ「おいお前!さっきはよくもやってくれたな!どこの誰かは知らないけど、覚悟してもらうぞ!」
とりつかい「どこの誰か…だとお!お前もかああああ!!許さん!!」
タケシ「ええ!?怒るとこそこ!?」ガビーン
とりつかい「オニスズメ!オニドリル!あの男を始末しろ!!」
タケシ「くっ!またゴローンを投げつけてやる!」ビュンッ
敵に向かってゴローンが投げつけられた!
しかし、鳥ポケモンたちは散り散りになって避けたのであった!
とりつかい「さっきは不意を突かれたが、来ると分かってる攻撃を避けるなんて容易いぜ!」
タケシ「くそっ!」
とりつかい「はははは!ざまあみろ!」
リーダー「おいモヒカン!調子に乗ってると痛い目にあうぜ!」ブンッ
バッドを構えたリーダーはそのままゴローンを打ち返し、鳥ポケモンたちを吹き飛ばした!
とりつかい「何ィ!?」
タケシ「やるなお前!」
リーダー「お前もいい球だったぜ」
このみ「リーダーくん」
494 :
1
2020/10/05 19:44:32
ID:7m5l0u9QYc
リーダー「…おいあんた、俺の夢を聞かせてやる!俺はこう見えて野球が好きでな、将来野球選手を目指してたんだ!」
このみ「ええ、何となく察してたわ」
百合子「あからさまにバッド持ち歩いてれば、ね…」
リーダー「何!?」ガビーン
このみ「けどいい夢じゃない!ぴったりだと思うわ!」
リーダー「ふっ…なんかすっきりした気分だぜ!さらに気持ち良くなるために、この小悪党ぶっ倒してやるぜ!」
タケシ「俺も手を貸そう!このゴローン投げでな!」
リーダー「懐かしいな!ガキの頃はよくイシツブテ投げて遊んでたもんだぜ!」
タケシ「イシツブテ合戦か!けど今の俺たちならゴローン合戦も余裕だ、な!」ビュンッ
リーダー「あったりめえ、よっと!!」カッキーン
とりつかい「ゴローンを投げてそれを打ち返してるだと!こいつら人間か!?」
リーダー「ははは!よく効くなあ!」
タケシ「ひこうタイプはいわタイプに弱いからな!はははは!!」
百合子「凄い光景ですね」
Pカチュウ「ああ…言葉が出ない」ドヨーン
とりつかい「…あ…あ…」
このみ「私たちも行くわよ、瑞希ちゃん!」
瑞希「はい」
とりつかい「俺のポケモンたちが…」
このみ「“ふぶき”!」
瑞希「“はかいこうせん”」
オニドリル「グエエエエエッ!!」バタッ
とりつかい「ぜ、全滅…!?こんな、訳の分からない連中に…」ガクッ
495 :
1
2020/10/05 19:45:00
ID:7m5l0u9QYc
百合子「さあ観念しなさい!」
Pカチュウ「良い所だけ取ろうとするな」ムニー
とりつかい「くそっ!くっそおおおおお!」
ウォーカー「君を拘束する、詳しい話は署で聞こう」
とりつかい「まだだ!まだ俺には『親分』がついているんだ!!」
百合子「おやぶん?」チラッ
Pカチュウ「俺のことじゃないぞ!」ガビーン
ウォーカー「君みたいな小物が客船を襲撃するなんて大それたことをするのは妙だと思ったが、やはり黒幕がいるのか」
とりつかい「へへ…親分は最強なんだ!お前らなんか一捻りだろうよ!」
百合子「誰ですか!その親分は!?」
???「オレのことだ!!」
ボオッ!!
このみ「何もない所から急に火が!?」
???「どうだオレの炎はよぉ!そんじょそこらのものとは訳が違うぜェ!」
ウォーカー「誰だ!どこにいるんだ!?」
???「上だ!上!!」
一行が上を向くと、そこには炎を纏った飛行物体がいた
瑞希「鳥ポケモン…?」
タケシ「あいつがこの火を一瞬で出したのか!?」
リーダー「さっきまでいなかったのにいつの間に出てきやがったんだ!?」
このみ「喋る鳥ポケモンって…」
Pカチュウ「おい、まさかあいつ…!」
ボンッ!
フリーザー「やはりお前だったか」
サンダー「久しぶりだな、『ファイヤー』!」
ファイヤー「会いたかったぜ元同志!」ニヤァッ
496 :
1
2020/10/05 19:45:22
ID:7m5l0u9QYc
Pカチュウ「やっぱり伝説のポケモン、ファイヤーか!」
とりつかい「親分!あんたの力でこいつらを始末してくださいよぉ!」
ファイヤー「うるせえ!このくそ雑魚があ!!」ボウッ
とりつかい「ぎゃああああああ!!」バタッ
タケシ「味方を攻撃した!?」
ファイヤー「あいつはオレの目的のために利用していたにすぎない!もう用済みだぜ!」
タケシ「お前も俺たちを狙ってきたのか!」
ファイヤー「それはそいつが勝手にやってたことだ!オレはゆりなんとかとか言うやつのことは興味がねえ!」
このみ「じゃあいったい何が目的なの!?」
ファイヤー「そんなの、そこの連中に聞けば分かるだろうよ!」
フリーザー「…」
サンダー「…」
ファイヤー「俺はお前たちから受けた屈辱を晴らしに来たのだ!!」
このみ「あなたたち、何をしたの?」
フリーザー「いや、それが…」
サンダー「心当たりが多すぎて特定できない…」
一同ズッコケる
ファイヤー「だったら教えてやるぜ!数百年前、オレを地獄に突き落としたあの忌まわしい事件をな!!」
497 :
1
2020/10/05 19:45:42
ID:7m5l0u9QYc
>>488
保守サンクスです!
498 :
監督
2020/10/05 20:11:52
ID:YpPfutlos.
おつです!!
とりあえず、イシツブテはまだわかるがゴローンは投げんなwww
あ、ゴッドバードさんちーっす!
499 :
1
2020/11/11 14:44:58
ID:z9NoeikAaQ
百数年前、オレたちは己の力を磨くために修行に明け暮れていた
フリーザー「見よ!この美しい舞を!」クルクル
ファイヤー「144…145…146…」フンフン
サンダー「クマを1頭伏せてターンエンド!」
そして運命の日がやってきた
俺を地獄に落としたあの忌々しい事件と共に…
フリーザー「これが私の新しい力か…!」
フリーザーは レベル51 に あがった!
フリーザーは あたらしく ふぶきを おぼえた!
サンダー「ふはははースゴいぞーカッコいいぞー!!」
サンダーは レベル51 に あがった!
サンダーは あたらしく かみなりを おぼえた!
サンダー「おいファイヤー、お前はどうだった?」
ファイヤー「…」
フリーザー「どうしたのだ?何を覚えたんだ?」
ファイヤー「…にらみつける」
フリーザー「は?」
ファイヤー「だから!“にらみつける”だよ!」
フリーザー「そ、そうか…それはまた…ぷっ」
サンダー「おいおい笑ったら失礼だZE…ぷくく」
ファイヤー「てめぇら笑うな!オレを笑うなーっ!」ギロッ
サンダー「にらみつける超こえー!ハハハ」
フリーザー「そう言ってやるな、命中率100%は安定してていいではないか、ふふふ」
サンダー「レベル51ってか、レベル2馬の骨だろこれ!」
フリーザー「ふふ、確かにな!」
ファイヤー「く、くそおおおお!お前ら、今に見てろよ…!」
オレを見下したことをいつか後悔させてやるからな!!
500 :
1
2020/11/11 14:46:47
ID:z9NoeikAaQ
ファイヤー「そしてオレは世界を憎んだ」
一同(ええええええええええええ!)ドヨーン
Pカチュウ「話飛躍しすぎだろ!」
瑞希「世界を憎むほどのことではないと思います」
ファイヤー「うるさいうるさいうるさい!オレだってかっこいいわざを覚えたかったんだい!それなのに“にらみつける”って何だよ!ヒトカゲがレベル15で習得するわざだぞ!こんな理不尽あってたまるかよぉ!うわああああああああ!!」ナミダドバー
タケシ「さっきまでの悪役ムーブが嘘のようだな」ドヨーン
サンダー「あいつは元々ああいうやつだ」
ウォーカー「まるで駄々っ子だな」
リーダー「なんつーかよぉ、こいつ見てると俺の今までの悩みが馬鹿馬鹿しく思えてきたわ」
百合子「でもほら!最近流行りの勇者パーティーから追放されたやつみたいで、ここから逆転劇が始まるかもしれませんよ!」
Pカチュウ「どう見ても転落劇だぞあれ」
百合子「で、ですよね~」
このみ「…あなたたち、今の話本当なの?」
サンダー「MA☆TTE!あの時はちょっとしたいじりのつもりだったんだ」
フリーザー「その通りだ、悪意はなかった」
このみ「その些細な一言で傷ついてる子がいるのよ?少しは反省しなさい!」
フリーザー&サンダー「は、はい…」
501 :
1
2020/11/11 15:04:10
ID:z9NoeikAaQ
ファイヤー「今更反省したってもう遅いぜ!オレはてめぇらを徹底的にいたぶるって決めたんだからな!」
サンダー「…それでこの船を襲ったのか?」
ファイヤー「最近人間と仲良しこよしやってるそうじゃねぇか!だったらてめぇらの周りの人間も巻き込んで、精神的に追い詰めてやろうって考えたのさ!ついでに人間どもから嫌われて孤立させることもできるしな!ハハハハハ!!」
フリーザー「なんて陰湿なやつだ、美しくない」
ファイヤー「てめぇらがそうさせたのさ!恨むなら過去のてめぇらを恨みな!」
フリーザー「くっ…」
ファイヤー「ははははははは!いい気味だぜぇ!!」
瑞希「何とかしないと不味いですね」
タケシ「空中から攻撃を仕掛けられたら俺たちに逃げ場はない!あいつが喋ってる今の内に何とかした方がよさそうだ!」
フリーザー「ならお前の出番だな、Pカチュウ」
Pカチュウ「…そうだな、俺なら“でんこうせっか”であいつの所まで移動できる…けど、仮にあいつは伝説のポケモンだ、俺に出来るのか…」
サンダー「安心しろ、お前ならできる…!何せこの俺のエネルギーを分け与えたんだからな!」
このみ「そうよ自信をもって!」
瑞希「私はプロデューサーを信じています……ファイトだぞ」
百合子「やりましょう!私もいます!」
Pカチュウ「…ああ、そうだな!あいつに一発喰らわせてやろう!」
百合子「はい!」
502 :
1
2020/11/11 15:30:51
ID:z9NoeikAaQ
ファイヤー「ふん!何を企んでるか知らねぇが、こいつら既にオレを倒せる気でいやがる!とことんオレを舐めやがって!」
百合子「周りに置いて行かれて焦る気持ちはわかります!けどその身勝手な考えは間違ってる!だからあなたはここで私たちが倒します!」
ファイヤー「…こいつを見てもそう言えるか?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
瑞希「ファイヤーの体にエネルギーが集まって…これはもしや」
フリーザー「“ゴッドバード”か」
ファイヤー「俺だって遊んでたわけじゃねぇ!復讐を成し遂げる、その一心で編み出した俺の最強わざだ!こいつでてめぇらを船ごと海の藻屑にしてやるぜぇ!!」
Pカチュウ「やれるものならやってみろよ」
ファイヤー「!」
Pカチュウ「その前に俺が倒してやる!」ビシュッ
ファイヤー「と、飛んだ!?嘘だろ!!」
Pカチュウ「うおおおおおおおおおおお!!」
ファイヤー「ま、待て待て!このわざは発動までに時間がかかって…」
Pカチュウ「うおおおおおおおおおおお!!」
ファイヤー「って聞いてねえええええ!」ガビーン
Pカチュウ(マサキ戦では力不足で皆を不安にさせてしまった…サカキ戦ではただ見てるだけしかできなかった…!ずっと自分の不甲斐なさを気にしていた……けど今は違う!皆のおかげで俺は力を取り戻せた!俺は今度こそ!)
ファイヤー「止まれ!やめろ!来るな!!」
Pカチュウ「過去の俺を超えて、もっと強くなってやる!!」
503 :
1
2020/11/11 15:38:07
ID:z9NoeikAaQ
ファイヤー(も、もう俺の目の前に…!)
百合子「“かみなり”!!」
Pカチュウ「うおおおおおおおおおおお!!」
ファイヤー(奴の尾に電気エネルギーが集約していく…!)
Pカチュウ「喰らええええええええええええええ!!」
ファイヤー「ぐへえ!!」
百合子「こうかはばつぐん、です!」
Pカチュウの渾身の一撃がファイヤーの脳天を直撃!
そのまま勢いよく吹っ飛び、海へと落ちていった
タケシ「よし!ファイヤーを倒した!」
サンダー「不死鳥は 再び墓地へ 舞い戻る」(サンダー心の一句)
百合子「やりましたねPカチュウさん!」
Pカチュウ「ああ…!」
サンダー「流石は俺の弟子だ」
Pカチュウ「いつお前と師弟になったんだよ!」
ウォーカー(百合子とPカチュウ…タイプ相性があるとはいえ、伝説のポケモン相手に単騎で勝利するとは…その仲間たちもあの軍勢を相手に臆せず立ち向かう勇敢さ…噂通りただ者ではないな)
瑞希「あの、そろそろ助けた方がよいのではないでしょうか」
ファイヤー「」プカプカ
百合子&Pカチュウ「あ」
504 :
1
2020/11/11 15:41:43
ID:z9NoeikAaQ
数十分後
ジェントルマン「ほら歩け」
とりつかい「もうこいつらと関わり合いになりたくねぇ…刑務所でも何でもいいから連れてってくれ…」ビクビク
ジェントルマン「君たちのおかげで船の襲撃犯を捕まえることもできた、礼を言わないといけませんな」
百合子「当然のことをしたまでです!」キリッ
ジェントルマン「年増なのに見事なものです」
Pカチュウ「一言余計だろ」ドヨーン
リーダー「…」スッ
このみ「もう行くの?」
リーダー「ああ、俺も何か行動しねぇとな…とりあえず故郷に帰ってやり直しだ」
このみ「頑張って、応援してるわ」
リーダー「ありがとよ…じゃあな」
505 :
1
2020/11/11 15:42:56
ID:z9NoeikAaQ
タケシ「さて、後はこいつをどうするか」
ファイヤー「大勢でイキってんじゃねぇぞゴルァ!ほら来いよ!オレがタイマン張ってやんよオラァ!!」
Pカチュウ「ほう」バチバチ
ファイヤー「ひいいいいいい!サーセン!調子乗ってましたあああああ!もうあの電撃は勘弁してくれえええええ!!」
ウォーカー「驚くくらいの小物っぷり、本当に伝説のポケモンなのか…」
ファイヤー「あんたらには本当に迷惑かけたと思ってます!ほんとマジサーセンっしたー!!煮るなり焼くなり好きなようにしてくだせぇ!けど命だけはお助けをぉ!」(土下座)
このみ「別に命なんて取らないわよ」
ファイヤー「…え?」
このみ「反省してるならもうそれでいいわ…ね、皆?」
Pカチュウ「まあ一発お見舞いしたし、俺もこれ以上追い打ちかけるつもりはないですよ」
タケシ「俺を閉じ込めたあいつも成敗してやったしな」
百合子「罪を憎んで人を憎まず、ですね!」
このみ「過去に辛いことがたくさんあったと思うけど、これからは未来に向かってその歩みを進めてほしいの…形はどうあれ“ゴッドバード”を使えるようになるまで強くなれたんですもの、大丈夫よ!あなたなら出来るわ!」
ファイヤー「…ぐすっ…初めてだ…こんなに優しい言葉をかけてもらったことは…こんなオレなんかのために……よし、決めたぜ」
フリーザー(もしや)
サンダー(この流れは)
506 :
1
2020/11/11 15:47:58
ID:z9NoeikAaQ
ファイヤー「オレはあんたの仲間になるぜ!」
フリーザー&サンダー「帰れ」
ファイヤー「何で!?」ガビーン
フリーザー「このみの一番の仲間は私だ!これ以上お荷物の加入は御免だ!」ポカスカ
サンダー「お荷物って俺も含まれてるのか!ふざけるなよこの鳥野郎!」ポカスカ
ファイヤー「てめぇも鳥だろうがゴルァ!」ポカスカ
百合子「また始まっちゃった」
瑞希「いつもの光景ですね」
このみ「いい加減に、しなさああああああい!」
三鳥「!?」
このみ「今更拒否するつもりはないわ!全員私が受け入れてあげようじゃない!」
ファイヤー「いいのか…オレも一緒について行っても」
このみ「もちろんよ、だからあなたたち少しは仲良くしなさい!」
フリーザー「まあこのみがそう言うのであれば…」
サンダー「仕方ないな」
ファイヤー「…ありがとう、このみ…」
507 :
1
2020/11/11 15:49:45
ID:z9NoeikAaQ
瑞希「また賑やかになりそうですね……楽しくなってきたぞ」
ウォーカー「この雰囲気になれるまでしばらく苦労しそうだ」フフッ
百合子「ってウォーカーさん!それどういう意味ですか?」
ウォーカー「私も同行させてもらおうと思ってね」
百合子「ええ!?」
Pカチュウ「…何を企んでいるんだ?」
ウォーカー「人聞きが悪い、僕はただ君たちと一緒にいれば目的が達成できそうだと判断しただけさ」
瑞希「目的、ですか?」
ウォーカー「ああ…実は今、ある人物を追っていてね。はっきり言うと、その男は君たちと接触する可能性があると僕は睨んでいるんだ」
百合子「ある男?」
ウォーカー「ああ、君たちもよく知っているはずだ。ロケット団と乗っ取って、悪事を働いた超一級犯罪者を…!」
百合子「まさかそれって…」
ウォーカー「マサキ…!逃げだしたあの男を捕らえることが僕の真の目的さ」
508 :
P君
2020/11/11 18:38:24
ID:sSzdGa4eZk
よし!三体揃ったから合体だな!
509 :
プロちゃん
2020/11/29 09:33:02
ID:JHyl2O2jow
保守あげ
510 :
1
2020/12/06 22:48:17
ID:VQ2iJ15qlA
百合子「マサキさんが逃げた!?」
ファイヤー「誰だそりゃ?」
フリーザー「人間たちの間で名の知れた科学者らしい。ロケット団とかいう悪の組織と手を組んで人造ポケモンを生み出した」
サンダー「人造ポケモンを造っただと…!そんな鮫の様な奴が人間世界にいるってのか…」
ウォーカー「みすみす逃がした警察サイドにも責任があるが、逃げ出した以上彼を捕まえなくてはまた悪事を働くかもしれない。だから僕はこのカントーにやってきたんだ」
百合子(マサキさん…改心したんじゃないんですか…!)ギュッ
Pカチュウ「マサキが何を考えているのか分からないんだ、今は考えてても仕方ないさ」
百合子「Pカチュウさん…」
Pカチュウ「だから気にするな」ニコッ
百合子「…はい!」
タケシ「ウォーカー、付いてくるのは別に構わないけど、俺たちの所にあいつがやってくる保証はないぞ」
ウォーカー「その時は別の方法を考えるさ」
瑞希「とりあえず近くの宿で休みましょう。流石に疲れました……ぐったり」
Pカチュウ「そうだな、せっかく仲間も増えたし今日は豪華なもの食べよう!」
ファイヤー「礼を言うぜ!」
Pカチュウ「あ、お前も付いてくるんだっけ?」
ファイヤー「おい!」ガビーン
このみ「…」
511 :
1
2020/12/06 23:09:13
ID:VQ2iJ15qlA
百合子「それでは!ウォーカーさんの加入を祝して!」
「「「「「かんぱーい!!」」」」」
エグゼ「一番エグゼ!首分離しまーす!」ビュウンッ
瑞希「ならば私は手品を披露しましょう」
タケシ「だったら俺も行くぞ!おい、おしょう手伝ってくれ!」
おしょう「?」
タケシ「俺の体のどこでもいい…攻撃しろ!全て筋肉で受け止めてやる」ムキッ
おしょう「…」ブンッ
おしょうの攻撃がタケシの下半身の大事なところに命中した
タケシ「ウッ!」バタッ
エグゼ「タケシさあああああん!」ガビーン
瑞希「どうか安らかに」
ウォーカー「ハハハ、本当に君たちはユニークだな」パチパチパチ
シルフ「!」バクバクガツガツ
百合子「うわあ!あんまり食べ過ぎるとまた太っちゃうよ?」
シルフ「!」ニコッ
Pカチュウ「久しぶりに見たな、こいつの大食いっぷり…」
このみ「…」モグモグ
Pカチュウ「このみさん?」
このみ「え?プロデューサー、いつの間に!?」
Pカチュウ「さっきからいましたけど……何だか箸が進んでませんけどどうしたんですか?やっぱりジュースだと物足りないですか?」
このみ「え!?違う!違うの!そうじゃなくって…」
Pカチュウ「俺で良かったら話を聞かせてください。さっきから考え事してたみたいだったし、気になってたんですよ」
このみ「…よく見てるのね、これじゃ隠し事なんてできないわ」
Pカチュウ「俺はあなたたちのプロデューサーですから」
このみ「サント・アンヌ号での一件で、リーダーくんは過去を乗り越えて新しい夢を追いかけていったわ…彼だけじゃない、プロデューサーもファイヤーも……だから私も、そろそろ過去の罪に決着をつけないとって考えていたの」
512 :
1
2020/12/06 23:18:58
ID:VQ2iJ15qlA
ウォーカー「罪…?」
瑞希「ウォーカーさん、今日は星がたくさん見えるそうです。行きましょう」
ウォーカー「いや、僕はここにいるよ」
タケシ「遠慮するな!俺の筋肉もセットでつけてやるぞ!」グイッ
瑞希「出発、ゴーです」グイッ
ウォーカー「ええ!?なんなん!?」ズルズル
Pカチュウ(2人とも…ナイスフォロー、サンキュー)
このみ「だからお願いがあるの!私をシオンタウンに行かせてちょうだい!」
百合子「このみさん…」
このみ「記憶喪失だったとはいえ、私はシオンタウンの人たちに迷惑をかけてしまった!そのことを直接謝罪したいの!暴言を浴びせられても石を投げられても構わない、私にできることは何でもするつもり!だから行かせてほしいの!」
Pカチュウ「俺は反対です」
このみ「!?」
百合子「Pカチュウさん!?」
513 :
1
2020/12/06 23:19:16
ID:VQ2iJ15qlA
Pカチュウ「このみさんは最年長で責任感が強いから一人にすれば絶対必要以上に背負い込んでしまう!あなたが傷ついてくるのが分かってるから……だったら行ってほしくないっていうのが俺の正直な気持ちです!」
このみ「で、でもだからって目を背けるわけにはいかないのよ…」
Pカチュウ「うん、だから俺も一緒に行って一緒に謝ります!」
このみ「何よそれ、プロデューサーが町の人たちに謝ることなんて何一つないじゃない」
Pカチュウ「『アイドル』と『プロデューサー』は一蓮托生!理由なんてそれだけで十分です!」
百合子「一蓮托生っていうなら、そこに『仲間』も入れてもらわなくては困りますね!」
フリーザー「無論『ポケモン』、もな」
ファイヤー「オレが絶対に許してもらえる土下座の方法を教えてやるぜ!」
サンダー「色んな意味で悲しいからやめとけ」ドヨーン
このみ「百合子ちゃん、あなたたちまで…」
百合子「このみさんはこの話題になるといつも落ち込んでしまいますから、このみさんの心に決着をつけてもらって心の底から笑ってもらいたいんです!だから私も協力を惜しみません!」
Pカチュウ「それじゃ次の目的地が決まったな!」
百合子「はい!シオンタウンに出発です!」
このみ「皆…ありがとう…っ!」グスッ
514 :
1
2020/12/06 23:23:25
ID:VQ2iJ15qlA
百合子「というわけで、私たちは明日からシオンタウンに向けて出発するのであった!」
ウォーカー「どういうわけだい!?僕たちが席を外している間に何が!?」
百合子「こ、細かいことは気にしないでください!」
ウォーカー「…まあ、僕は君たちについていくだけだ。異論はないよ」
瑞希「同じくです」
タケシ「俺もだ」
このみ「3人とも、ありがとう…」
Pカチュウ「それじゃ気を取り直して歓迎会の続きだ!」
このみ「ええ!」
タケシ「なあPカチュウ、シオンタウンに行くなら例のあれを見てもらった方がいいんじゃないか?」
Pカチュウ「あの心霊写真か」
タケシ「あれから気にしないようにしてたけど、百合子に幽霊が憑いてる可能性があるんだよな」
Pカチュウ「…この機会だ、きとうしさんにお祓いしてもらえるか頼んでみよう」
百合子「何話してるんですか?」ヌッ
Pカチュウ「い、いや何でもない!」
タケシ「そうそうこっちの話だ!」
百合子「こっちの話って…はっ!やっぱり2人はそういう関係!?」
Pカチュウ&タケシ「んなわけあるか!!」
515 :
1
2020/12/06 23:27:21
ID:VQ2iJ15qlA
サンダー「おいファイヤー!お前も何かやれよ」
ファイヤー「ハァ!?何でオレがしなきゃいけねぇんだよ!」
フリーザー「散々迷惑かけておいて何を言うか、せめて道化を演じて我々を美しく楽しませろ」
ファイヤー「偉そうにしやがって!このナルシストが!」
フリーザー「聞き捨てならんな」ガタッ
サンダー「おいおい本当のこと言っちゃ可哀そうだZE☆」
フリーザー「黙れエセ遊戯王!」
サンダー「その発言、イラッとくるぜ!!」ガタッ
このみ「ちょっとあなたたち!喧嘩はやめなさい!」
ファイヤー「だってこいつらが…」
このみ「仲間なんだから仲良くしなさい!あなたたちは3人組…いいえ、3人のユニットなのよ!」
516 :
1
2020/12/06 23:27:41
ID:VQ2iJ15qlA
三鳥「ユニットォ!?」ガビーン
このみ「そうよ!ユニットってのはね、性格や能力が違う人たちが同じ目的のために協力し合うのよ!1人じゃできないことも仲間となら乗り越えられる……ぶつかり合うのは大いに結構だけど、その中で相手のいい所を見つけて理解することも大事なのを覚えておきなさい!」
サンダー「このみには悪いが、それは無理な相談だ」
ファイヤー「昔からつるんでることはあったけど、それは利害が一致してたからだ!今回も同じだ!」
サンダー「じゃなきゃこんな奴らと仲良しこよしなんてしんでも御免だZE☆少なくとも俺はこの先こいつらと協力することは絶対にしない!」
このみ「うーん…じゃあ試しに共同生活してみたらどうかしら?ふふっ、4Luxuryを結成した時のことを思い出すわね」
三鳥はそれぞれ共同生活の風景を想像した
三鳥「おえぇっ!」
このみ「んもう!この調子じゃ私たちがいなくなった後が心配だわ」
おしょう「!?」
つむぎ「!」
ユニー「…」
シルフ「!?」
エグゼ(…そうだった…ボクたちはいつかマスターたちとお別れしないといけないんだ…)
517 :
高木の所の飼い犬君
2020/12/07 12:39:33
ID:AuD32R/3.s
そういや、マサキいたなー
518 :
1
2021/01/04 16:56:15
ID:4geypgR8r6
Pカチュウ(あいつら…)
出会いもあれば別れもある
そういうだけなら簡単なことだろう
しかしPカチュウにはそれが言えなかった
それだけ、Pカチュウにとってもこの仲間たちとの日々が大事なものになっているから
別れの話を口にしてしまえば、それを受け入れなくてはいけなくなるから
今はこの瞬間をただただ楽しんでいたいという気持ちが勝っている
Pカチュウ(俺もまだまだ大人になりきれないな)
このみ「お姉さんたちがセクシー漫才を披露するわよ!」
タケシ「お前もしかして何でもセクシーってつければいいって思ってるだろ」
このみ「行くわよサンダー!」
サンダー「どうもサンダーでーす!」
このみ「ファイヤーも準備がいい?」
ファイヤー「ファイヤーだぜ!どんとこい!!」
このみ「そして最後は!」
フリーザー「ホッホッホ、私の戦闘力は53万です」
このみ「ってそれはフリーザーじゃなくてフリーザでしょ!」ビシッ
一同「…」
このみ「ふふっ、あまりの面白さに言葉も出ないのかしら?それともお姉さんのセクシーオーラ―に当てられて放心したとか?」
ウォーカー「どっちもノーですが……あ、瑞希さん。そこに置いてある唐揚げ取ってくれませんか?」
瑞希「はい、どうぞ」スッ
このみ「ま、まあ若い子にはまだ早すぎたのかしら、ねぇ…はは、は…」
519 :
1
2021/01/04 16:57:11
ID:4geypgR8r6
百合子「それじゃあ次は私の出番ですね!とうっ!」
スタスタスタ
タケシ「って普通に壇上に上がるんかい!さっきの掛け声の意味は!?」
Pカチュウ「何を見せてくれるんだ?」
百合子「私は朗読をします!私が大好きなファンタジー小説を全章分!」
Pカチュウ「それ絶対長くなるやつだろ!」ガビーン
このみ「みんな疲れてきてるし、そろそろお開きにしましょうか…」
百合子「『ここはとある王国、この国には1000年前からの言い伝えがあった』」
Pカチュウ「人の話聞いちゃいない!」ガビーン
百合子「『大いなる闇が世界を覆う時、伝説の光が』――」
百合子「!?」
気づいたときには、知らない空間に百合子は立っていた
人も物も何もない、ただの真っ暗な空間
百合子「この場所、ヤマブキジムの時と同じ…」
???「百合子さん…」
百合子「その声…!?」
杏奈『百合子さん……久しぶり、だね』
百合子「やっぱり!杏奈ちゃんだ!!」ダキッ
杏奈『えへへ……くすぐったい……♪』
百合子「心の中の杏奈ちゃんに会うのもシルフカンパニーの時以来だね!」
杏奈『うん……けど今日は百合子さんに……大事なお話があって、会いに来たの……』
520 :
1
2021/01/04 16:57:52
ID:4geypgR8r6
百合子「大事な話?」
杏奈『うん……2つあるから、順番に話すね……まず1つ目だけど……百合子さんたちがいるこの世界が、今……大変なことになってるの……』
百合子「ええ!?」
杏奈『すごく大きい力……悪意の塊のようなものが……世界を侵食しようとしてるの……』
百合子「そんな…ロケット団は壊滅したし、ボスであるサカキも倒した…もうこの世界でそんな悪いことをしようとする人なんて……」
ふと百合子の脳内に浮かんできたのは、かつて行動を共にした男の姿…
百合子「マサキさん…?」
杏奈「少しずつ世界は悪意の存在によって変わってきてるの……それがさらに大きくなってきたらもしかしたらあっちの世界にも……」
百合子「あっちって…私が元いた世界にも!?」
杏奈『気をつけて百合子さん……敵はもう動き出している、よ……』
百合子「…分かったよ、ありがとう杏奈ちゃん!このことは私たちに任せておいて!」
杏奈『うん……流石、百合子さん、だね……』
百合子「で、もう1つの話は?」
杏奈『もう1つの話は…百合子さんにとっても結構重要な話……』
百合子「重要な話…」ゴクリ
杏奈『スマブラでセフィロス……参戦したよ……』
百合子「それ!すごく重要だよー!!……ってあれ?」
目線の先には杏奈の姿はなく、そして空間もなくなり、
元のいた場所へと戻ってきた
ただ違う点としては、百合子以外の皆はぐったりとしてその場で眠っていること
百合子「朗読している間にこんな時間に…さっきのも夢の中の話だったのかな……けど」
夢の話だからと言って無視することが出来ないのは、今までの経験から一目瞭然だった
百合子は自身の想像の世界で仲間たちの呼びかけで何度も危機を乗り越えてきたからだ
百合子「世界の危機…」
521 :
1
2021/01/04 16:59:55
ID:4geypgR8r6
~セキレイ高原~
カンナ「シバ、戻ったわ」
ワタル「戻ってきたぞ!」ドヤッ
カンナ「威張るな職務怠慢のくせに!」ゲシッ
シバ「ようやくワタルを捕まえられたか」
カンナ「こいつ、あの百合子って子の所にずっといたのよ!しかもサカキの捕縛に失敗してるし!」
ワタル「失敗したのではない!まだその“刻”ではなかった、それだけのことだ!」
カンナ「うっさいわボケ!」ゲシゲシ
ワタル「さっきから人の足を蹴るな!」
シバ「相変わらず仲がいいな!だけど、そんなイチャついている場合ではないぞ!」
カンナ「だ、誰がこんな奴と!」///
ワタル「同感だ」
カンナ「…」ボコッ
ワタル「おまっ…腹パンは流石に…」
シバ「…痛がっているところ悪いが、お前に大事な要件を2つ伝えなくてはいけない」
ワタル「ふ、2つ…?」
カンナ「何よそれ、私も初耳だわ」
シバ「お前たちが不在の時に起きた出来事だからな……さあ、良い話と悪い話、どっちから聞く?」
ワタル「無論良い話を聞こう!これを聞いている間に心の準備をする必要があるからな!」
カンナ「ヘタレな理由ね…」ドヨーン
522 :
1
2021/01/04 17:00:42
ID:4geypgR8r6
シバ「実はな、この間通販で買ったプロテインが超美味かった!」
ワタル「…」
カンナ「…」
シバ「…以上だ」
カンナ「ええええええええ!それだけ!?」ガビーン
シバ「で、悪い話なんだが…」
ワタル「待て待て!まだ心の準備が出来てない!」アタフタ
シバ「キクコが目覚めた」
ワタル「なん・・・だと・・・!?」ピタッ
シバ「しかもやつはどこかへ姿を消した」
カンナ「ど、どうして今になって…!」
シバ「分からない!しかしこれは由々しき事態だ!」
ワタル「…文字通り、眠れる獅子が目を覚ましたということか」
シバ「俺はこれからキクコの捜索に当たる!カンナ、手伝ってくれ!」
カンナ「…分かったわ。ワタルはここで待機してて!何かあったら連絡するわ」
ワタル「ああ、頼む…」
カンナとシバは慌てた様子で部屋を後にした
ワタル「『どうして今になって』か…、そんなの分かりきっている。異世界人たちの存在がキクコを目覚めさせたんだ…!はは…これは本当に終焉戦争が始まるかもしれないな…」
523 :
1
2021/01/04 17:02:18
ID:4geypgR8r6
朝
百合子「ふあああ~よく寝た~……おはようございます」
ファイヤー「おはようございます!百合子さん!」
百合子「うわっ!びっくりした!というかさん付け!?」
ファイヤー「百合子さんは敬愛する姐さんの同期と聞いたからな!敬意をもってさん付けさせてもらうぜ!」
百合子「姐さんってもしかしなくても…」
このみ「その呼び方やめてって言ってるでしょ!」
百合子「や、やっぱり…」
ファイヤー「だって仲間から『このみ姐さん』って呼ばれてるって…」
このみ「字が違うわよ!」ガビーン
ファイヤー「けど俺は姐さんと呼ばせてもらうぜ!へへ…」
Pカチュウ「どこか小物臭いよなあいつ…」
タケシ「一応伝説のポケモンなのにな」
瑞希「かっこいいですね……姐さん」
このみ「瑞希ちゃん!?」ガビーン
524 :
1
2021/01/04 17:04:48
ID:4geypgR8r6
百合子「皆さん、おはようございます!」
Pカチュウ「ああ、おはよう」
ファイヤー「おはようございます!瑞希さん!Pカチュウの旦那!そして変態のタケシ!」
タケシ「何で俺だけ悪口!?」ガビーン
ファイヤー「え…だって旦那がそう呼んだ方が喜ぶからって…」
タケシ「おい」ジロー
Pカチュウ「やっぱりお前はこういうポジションだよな!」ビシッ
タケシ「…ファイヤー、こいつを旦那呼びなんて勿体なさ過ぎる。ツルピカPカチュウで十分だ」
Pカチュウ「誰がツルピカじゃー!俺はまだふさふさだっつーの!」
タケシ「うるさい!お返しだ!」
ファイヤー「喧嘩はやめろって!じゃあ半裸の大将でどうよ?」
タケシ「いいなそれ」ニコッ
百合子「えええええ!いいんですかそれで!?」ガビーン
瑞希「先ほどと違いが分かりませんね」
Pカチュウ「そういえば百合子、夜はずっとしゃべり続けてたけどよく眠れたか?」
百合子「夜…」
百合子は夢で杏奈に言われたことを説明しようとした…が
百合子(でも夢の出来事を皆に話して信じてもらえるか分からないし…それに…)
ウォーカー「皆さんお揃いで」
このみ「おはようウォーカーくん」
ファイヤー「おはよう、ちびっこ探偵!」
ウォーカー「こう見えても僕は大人なんだが……そもそも僕が子供の姿をしているのは黒の組織の取引現場を目撃して…」ウンタラカンタラ
百合子(ウォーカーさんにマサキさんのこと悪く言ってほしくないし…まだ言わなくても、いいよね…)
525 :
1
2021/01/04 17:13:34
ID:4geypgR8r6
シオンタウンに向けてどうろを進む一行
百合子「つ、疲れた…」
瑞希「長い時間歩き続けていますからね、私も少し足が痛くなってきました」
百合子「何か乗り物があればそれに乗っていけるのに」
瑞希「ここに乗り物は流石に…」
ウォーカー「…」スイースイー
何か板状のものに乗りながら2人の横をスイスイと移動するウォーカー
瑞希「あ…見つけた」
百合子「ウォーカーさん!それ何ですか!?」
ウォーカー「ああこれか。これはこくさいけいさつが開発した探偵グッズで、ターボエンジン付きのスケボーです」
Pカチュウ「どこまで某探偵に寄っていくんだお前は」ドヨーン
ウォーカー「なかなかの馬力で、複数人乗っても速く移動できるんですよ」
百合子「じゃ、じゃあ私も乗ってみていいですか!」
ウォーカー「ああ、どうぞ後ろに」
瑞希「あの、私も」
ウォーカー「いいとも!」
このみ「あら、私も乗ってみてもいいかしら?」
タケシ「俺も乗っけてくれ!」
Pカチュウ「実は俺もちょっと興味があるんだ」
ウォーカー「え…」
526 :
1
2021/01/04 17:15:54
ID:4geypgR8r6
1つのスケボーに乗る5人と1匹
先ほどまでスピードの出ていたスケボーは今や見る影もなく
隣を歩く瑞希のコダックが追い越してしまうくらいゆったりと動いていた
ウォーカー「…」キーキー
百合子「…何だか思ったより遅いですね」
瑞希「がっかりです…」シュン
ウォーカー「どう考えても定員オーバーが原因なのだが!?」ガビーン
タケシ「言い訳はよせって」
Pカチュウ「こくさいけいさつの技術ってのも大したことないな」
ウォーカー「…それは聞き捨てなりませんね……降りてください」
全員を降ろした後、ウォーカーは再びスケボーに乗る
ウォーカー「見せてあげましょう!このスケボーの真価をね!」
そう言うと、猛スピードで道を走りだした!
Pカチュウ「はやっ!」
瑞希「おお……すごいぞ…」
ウォーカー「ふふふ、どうですか!これが最先端の技術力ですよ!」フンス
このみ「ウォーカーくん!前!前!」
ウォーカー「え?」
ドンッ!
目の前の巨大な壁に激突し、ウォーカーはスケボーごと吹っ飛んでいった
ウォーカー「ぎゃああっ!!」
タケシ「…あいつもこの一行に染まってきたな」
このみ「でも道の真ん中に何で壁が…」
Pカチュウ「いや、あれは壁じゃない…!」
カビゴン「ZZZZ…」ドッシリ
百合子「巨大なポケモンが道をふさいでる!?」
527 :
Pちゃま
2021/02/17 13:22:50
ID:q5xwnFKAxc
場繋ぎおまけ編
528 :
Pちゃま
2021/02/17 13:23:03
ID:q5xwnFKAxc
一同「ポケモン25周年おめでとう!!」
タケシ「実にめでたい日だな!」
瑞希「はい、感慨無量です」
このみ「私たちもこれからもっと頑張っていかないとね!」
Pカチュウ「そうですね……あれ百合子、どうしたずっと黙って?」
百合子「私たちって23周年記念日に冒険をはじめてた気が。けど今は25周年ってことは…」
Pカチュウ「気のせいだ」
百合子「え!?でもスレタイ…」
Pカチュウ「気のせいだ!俺たちが冒険を始めたのは25周年からだ!誰が何と言おうと今も昔も25周年なんだ!」
瑞希「七尾さんは悪い夢を見ているんです。23周年と謳っておきながらいまだに完結せずにいるなんて事実はありえません……間違いない」
百合子「そ、そうですよね!私たちはずっと25周年を記念してきたんですよね!そしてこれから聖剣エクスカリバーを手に魔王城に乗り込むところなんですよね!」
このみ「2人が百合子ちゃんに存在しない記憶を植え付けたせいで更に妄想を重ねちゃってるじゃないの!」ガビーン
Pカチュウ「いやこれは百合子の地ですよ」
このみ「ま、まあ残り後少しだし頑張っていきましょう!」
タケシ「スローペースの冒険だけど、絶対に終わらせるつもりだから,結末は見届けてほしい」
百合子「じゃあ最後にお馴染みのあれ、やりましょうか!」
瑞希「それは賛成です」
Pカチュウ「お馴染みのってなんだ?」
百合子「それじゃあ行きますよ……私たちの戦いは!」
「「「「これからだーっ!!!!」」」」
Pカチュウ「それ打ち切りのやつー!!」ガビーン
529 :
プロデューサーさま
2021/02/17 13:24:10
ID:q5xwnFKAxc
次回更新
明日か明後日
530 :
1
2021/02/19 21:36:28
ID:ZwBRpFI3x6
カビゴン「ZZZ…」
Pカチュウ「カビゴンだ…道の真ん中で寝てるせいで道が塞がってる」
タケシ「随分と巨大なカビゴンだな、通常の何倍も大きい…山かと思ったぞ」
瑞希「これでは先に進むのは難しいですね」
そう言いながら瑞希は上半身だけ埋もれていたウィーカーを引っこ抜く
ウォーカー「ゲホッ…通常のカビゴンは2.1m…なのにあれは5m近い巨体…ゲホゲホッ…恐らく突然変異体だ…」
このみ「まともに戦ったら危険ね」
タケシ「ふんっ!ふんっ!……ダメだ押してみたけどびくともしない」
Pカチュウ「百合子、ポケモンのふえを使ってカビゴンを起こすんだ」
百合子「無理やり起こしたら怒って襲ってきませんか?」
Pカチュウ「仮にそうなったとしてもあの巨体なら逃げるのは簡単だ」
百合子「分かりました!美しき風の音色で眠れる巨人を目覚めさせてご覧に入れましょう!」
531 :
1
2021/02/19 21:37:09
ID:ZwBRpFI3x6
百合子はポケモンのふえを取り出した
百合子「…」スーッ
カビゴン「ゴオオオオンッ!!」ハックション
Pカチュウ「!?」
このみ「カビゴンのくしゃみ…!?」
ウォーカー「大変だ、百合子さんがくしゃみの衝撃で飛ばされてしまった!」
Pカチュウ「ええ!?」ガビーン
百合子「私は今、風と1つになっていまああああああああす!」ビュウンッ
瑞希「案外余裕そうですね」
このみ「強くなったわね」ホロリ
ウォーカー「そんなこと言っている場合ですか!?」ガビーン
このみ「ファイヤー!百合子ちゃんを助けて!」ボンッ
ファイヤー「任せろ!!」ビュンッ
ファイヤーは物凄いスピードで先回りをし、百合子を受け止めた
百合子「ありがとうございます」
ファイヤー「当然のことですよ!百合子さんはこのまま捕まっててください、ふえはオレが持っておくんで――」
ボッ
…メラメラ
ファイヤー「あ」
百合子「ふえが…燃え…」ポカーン
Pカチュウ「何やってくれてんだお前ええええ!」ガビーン
ファイヤー「す、すんませんっしったー!!」(土下座しながら)
タケシ「積んだな…」
532 :
1
2021/02/19 21:41:14
ID:ZwBRpFI3x6
ウォーカー「いや、まだ諦めるのは早いですよ…ふえが使えないのなら別の手段で目を覚まさせてあげればいいんです」
タケシ「そんなうまい方法があるか?」
ウォーカー「僕の情報によると、カビゴンが一日400キロの食事をすると言います。つまりかなりの大食い…」
このみ「なるほど!食べ物で釣れば起きてくるかもしれないわね」
ウォーカー「その通りです」
ファイヤー「でもあいつが満足できるような食いもん、ここにあるの――」
一同「…」ジー
ファイヤー「あれ?何で皆してオレの方を見てんだ…?も、もしかしてオレを差し出そうなんて考えてねぇよな…?」アセダラダラ
ウォーカー「…」(『築〇魚〇岸三〇目』風作画で包丁構えながら)
ファイヤー「ちょっと!ちょっと!ちょっとォ!!」ガビーン
ウォーカー「安心してください…こう見えて僕は唐揚げを作るのが得意なんですよ」
タケシ「短い付き合いだったな」
Pカチュウ「お前の尊い犠牲は無駄にはしない」
瑞希「お元気で」
百合子「あなたのことは忘れません!」
ファイヤー「いやだああああ!靴でも何でも舐めますんでマジ命だけは勘弁してくれええええ!!」
このみ「もう皆…冗談はその辺にしなさいって」
瑞希「ファイヤーさんごめんなさい、ちょっと冗談が過ぎました……反省」
百合子「えへへ、つい悪乗りしちゃいました!」
Pカチュウ「ほら泣きやめって」
タケシ「誰もお前を食おうなんて思ってないぞ」
ファイヤー「み、みんなぁ…」ウルウル
ウォーカー「…チッ」(包丁をしまう)
533 :
1
2021/02/19 21:50:36
ID:ZwBRpFI3x6
百合子「料理を作ることが出来ないなら想像力に訴えかけましょう!」
瑞希「と言いますと?」
百合子「私がカビゴンにグルメを題材にしたファンタジー小説の読み聞かせをします!そうすればカビゴンの脳内は料理のことで頭がいっぱい!加えてこの物語をもっと聞きたくなって起きてくるはずです!」
Pカチュウ「パス!」
百合子「何故ですか!?」ガビーン
Pカチュウ「どう考えてもそれ長くなるやつだろ!だからダメだ!」
百合子「えー…せっかく布教のチャンスだったのに」
Pカチュウ「カビゴンに本の布教してどうするんだよ…」
このみ「でも話しかけるって言うのはいい考えかもしれないわね…お姉さんのセクシーなささやき声で興奮して起き上がっちゃうかも♪」
タケシ「それはどうかは知らんが、試してみるか…」
一同、一斉に声を出す
百合子「起きてカビゴン!私が面白いお話を聞かせてあげますよ!」
このみ「道の真ん中で寝てる悪い子はお姉さんがお仕置きしちゃうぞ♪」
瑞希「朝のラジオ体操の時間だぞ……いっちに、さんし」
カビゴン「…」ピクッ
Pカチュウ「おっ!反応があるぞ!」
カビゴン「…」ブッ
このみ「こ、このにおいってまさか…」
瑞希「」ガクッ
百合子「み、瑞希さああああああん!!」
Pカチュウ「この野郎!よくもうちのアイドルに屁を!このデブ!!」
ウォーカー「でくの坊!!」
タケシ「バカアホマヌケ!!」
ファイヤー「お前のかーちゃんでーべそ!!」
このみ(悪口の語彙力…)ドヨーン
534 :
1
2021/02/19 21:55:46
ID:ZwBRpFI3x6
カビゴン「…」ピクピクッ
一同「?」
カビゴン「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」ピキピキ
百合子「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」ナミダドバー
Pカチュウ「めっちゃブチキレてるうううううう!!」
カビゴン「!!」ドスッ
起き上がったカビゴンは百合子たちに向かって拳を放つ!
その強力な一撃で地面に大きな穴が空いた
ウォーカー「な、なんて威力…あんなのを受けてしまったらひとたまりもない」
カビゴン「ぐがああああああああ!」ドスドス
ファイヤー「え?オレ!?」
カビゴン「ぐがあああっ!!」ドスッ
ファイヤー「何でオレばっかりに攻撃すんだよー!」
Pカチュウ「お前、母ちゃんでべそとか言ってただろ!それでカビゴンキレたんだよきっと」
百合子「絶対そうですよ!自分のお母さん馬鹿にされて怒ってるんですよ!」
ファイヤー「いやいやそんなまさか!」
このみ「とりあえず謝っておきなさい!」
ファイヤー「姐さんがそういうなら…」
535 :
1
2021/02/19 22:00:34
ID:ZwBRpFI3x6
両翼を地面につける
ファイヤー「本当にすんませんっしったー!!」(土下座)
Pカチュウ「なんてきれいな土下座だ…長いことプロデューサーをやっているがあんなに美しい土下座を見たことがない…この点だけは俺も見習わなければ」
タケシ「どの点も見習うなよ」
ファイヤー「…ちらっ」
カビゴン「ごおおおおおおおおおおおおん!!」ピキピキ
ファイヤー「ダメじゃああああああああああああん!!」ナミダドバー
カビゴン「!!」ブンッ
百合子「まずいですよ!このままじゃ直撃しちゃう!」
ファイヤー「オレ…終わった…」
ファイヤーが全てを諦めかけていた…その時だった!
ガシッ!
カビゴン「!?」
ファイヤー「カビゴンの攻撃を受け止めた!誰が…!?」
瑞希「やっと目が覚めたようですね…」
ファイヤー「そ、その声は…!」
瑞希「そして私も目が覚めました……おはようございます」
536 :
1
2021/02/27 00:09:47
ID:ql30MTfdZA
ミリオンライブ 8周年&ポケモン赤緑25周年
おめでとう!愛してる!!
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