【安価SS】ドラえもん「明日は>>4ちゃんと買い物に行くんだ!」【ミリオン】
1 : 1   2022/03/05 20:00:27 ID:4U/0tAGY0U
ドラえもん「楽しみすぎて全然眠れないや!」パチ

(>>4は未来、ロコ、翼、桃子、静香以外の劇場アイドル34人の誰か)




★過去作はこちら
①春日未来編
【安価SS】ドラえもん「>>4ちゃん、どうしたんだい?」【ミリオン】
http://imasbbs.com/patio.cgi?tr=all&read=11488&log=past&res=751

②ロコ編
【安価SS】ドラえもん「>>4ちゃんが帰ってきたぞ!」【ミリオン】
https://imasbbs.com/patio.cgi?tr=all&read=14741

③伊吹翼編
【安価SS】ドラえもん「あ、>>4ちゃんから電話だ」【ミリオン】
http://imasbbs.com/patio.cgi?tr=all&read=19122&log=past&res=815

④周防桃子編
【安価SS】ドラえもん「>>4ちゃん、何だか機嫌がいいね」【ミリオン】
https://imasbbs.com/patio.cgi?tr=all&read=20894

⑤最上静香編
【安価SS】ドラえもん「なんだ、>>4ちゃんは出かけてるのか」【ミリオン】
http://imasbbs.com/patio.cgi?tr=all&read=22920
~あらすじ~
風花への日頃の感謝を込めて最強のうどんを作りたいという静香。
店先で同じく風花を慕う紬とエル・マタドーラと食材争奪戦を繰り広げる中、突如ネコの軍団が静香たちを襲う!
その陰でほくそ笑むのは765プロの仲間であるはずの志保!果たして彼女の目的とは…?
695 : 1   2022/05/19 14:34:49 ID:0mYKWZjeDU
スネ夫「というわけで、彼らが協力してくれることになった」

杏奈「異世界の戦士に魔法使い、鳥人間……すごいメンバーが、揃ったね……」

琴葉「こんなすごい人たちと知り合いだなんて、いったい過去に何があったんですか?」

スネ夫「それは今度話すよ。あの頃の僕の大活躍と一緒に、ね」キラーン

琴葉「それは結構です」ニッコリ

スネ夫「そんなー…」ガビーン

グースケ「…状況は大体わかった。あの上空の塔までの道のり…僕らが手を貸そう!」

美夜子「私も援護するわ」

杏奈「杏奈も……お手伝いする……です」

イサマル「ならば地上の敵は我々が相手しよう」

スネ吉「あなたたちのおかげで洗脳された人たちを拘束することができたんだ、そうしてくれると助かる」

イサマル「空のことは君たちに任せてしまうが、地上のことは任せてくれ」

紗代子「任せてください!ああ、早く塔を破壊したいよ!!」フンフン
茜ちゃん人形「!!」フンフン

琴葉(デストル因子(能力)の影響で紗代子がすっかり戦闘狂に…)ガビーン
美咲「茜ちゃん人形は私と一緒に地上で待機だよ!」ドオドオ

スネ吉「スネ夫、お前は僕と一緒に地上に残るんだ。サポートを頼む」

スネ夫「わかった!」

琴葉「…後は歌織さん、ですね」

杏奈「まだ気を失ってる……ついでに、百合子さんも……」

スネ夫「よし、ここは僕に任せてよ。>>698をして起こして見せる」
696 : Pサン   2022/05/19 15:06:01 ID:c01tFDvPss
高木社長を生贄として捧げる
697 : 箱デューサー   2022/05/19 15:26:59 ID:UMcCIhHTxM
CV木村昴のリサイタルテープをヘッドフォンで聞かせる
698 : 兄ちゃん   2022/05/19 15:41:28 ID:BHxkCewGF.
歌織父の声真似
699 : Pーさん   2022/05/19 17:04:33 ID:YYsUxlWuhU
あれ?もしかして今作でこのクロスオーバー終わり?
って思うくらいに懐かしいキャララッシュ
700 : ハニー   2022/05/19 17:09:41 ID:UMcCIhHTxM
出来杉くん含めて主要メンバー出揃ったからこれで終わりかも
701 : 1   2022/05/19 22:08:15 ID:0mYKWZjeDU
★ドラえもん豆知識①

『ティオ』
大長編または映画「のび太の太陽王伝説」に登場するゲストキャラ。
マヤナ国の王子。のび太そっくりの顔を持つが、性格は正反対で気が強く横暴。
しかしのび太との出会いによって、人間的に大きく成長をし、最後には王となり国民から慕われるようになる。
戦闘力は高く、棒術が得意。ちなみに素手でジャイアンと互角に渡り合える。

『イサマル』
大長編または映画「のび太の太陽王伝説」に登場するゲストキャラ。
マヤナ国の棒術指南役。ティオの棒術の強さも彼から得たものである。
もちろん実力は高く、ジャイアンからも「先生」と呼ばれ慕われている。

『満月美夜子』
大長編または映画「のび太の魔界大冒険」に登場するゲストキャラ。
もしもボックスの「もしも魔法の世界になったら」で作られたパラレルワールドの住人。年齢はのび太たちより少し上くらい。
魔法の腕前が高く、特に魔法のじゅうたんの操縦がうまい。そのため将来はレーサーなることが夢。
リメイク版「のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜」では彼女の過去など、人物像がより深く掘り下げられている。
余談だが、この作品で出てくるジャイアン、スネ夫、しずかちゃんはパラレルワールドの三人であるため、本編の彼らは美夜子さんに会ったことがない。
702 : 1   2022/05/19 22:10:31 ID:0mYKWZjeDU
★ドラえもん豆知識②
『グースケ』
大長編または映画「のび太と翼の勇者たち」に登場するゲストキャラ。
異世界・バードピアに住む鳥人。鳥人でありながら登場初期は自身の翼で空を飛ぶことができなかったが、これは赤ん坊の頃に嵐の中で空から落ちたことが原因である。
そのため空の移動は人力飛行機「スノーグース号」を使っていたが、終盤でトラウマを克服し、のび太の危機を救った。ラストには新・渡り鳥パトロール隊の隊長に就任する。
伝説の鳥人・イカロスの息子であることが作中で明かされるが、本人は最後までこの事実を知らない。

『鳥人間の青年』(仮称)
大長編または映画「のび太と翼の勇者たち」に登場するゲストキャラ。
グースケの義弟。首のマフラーがトレードマークの鳥人間の赤ん坊。
本編内でグースケの家で孵化するのだが、その時近くにいたスネ夫を最初に見たことから、刷り込みでスネ夫に懐く。以降、ずっと一緒に行動しており、スネ夫が敵に捕まった時も救出に貢献していた。
ラストで、次の再会を願いながら互いに涙を流しながら別れる。



書きたいアイドルやドラたちとの組み合わせがたくさんあるので、まだまだ書かせていただきます!
703 : 1   2022/05/19 22:10:57 ID:0mYKWZjeDU
スネ夫「こうしてこうだ……歌織、いつまで寝ているつもりだ!早く起きなさい!」

歌織「ひゃい!!」バッ

紗代子「すごい!一瞬で目を覚ました!」

琴葉「いや、それよりもプロデューサーの顔が変化したことに驚いたよ。骨格レベルでもはや別人だよ…」

スネ吉「スネ夫やその友達はなぜか、昔から物まねする時に顔まで変化させるんだよね」

歌織「あれ、ここはどこ…私、確か劇場で……」

スネ夫「実はかくかくしかじかで」

歌織「世界がそんなことになっていたなんて……それで、私の力が必要なんですね」

スネ夫「お願いできるかい?」

歌織「…正直怖いです…けど、この世界がなくなってしまうのはもっと怖い…!歌織、頑張ります!!」フンス

スネ吉「それじゃあさっそくこの飴を…」

ドオオオオオン!
スネ夫&歌織「「!?」」

琴葉「また上から音が…」

スネ吉「もうゆっくりもしていられないね……、急ごう!この作戦が上手く行けば上のみんなの助けにもなるはずだ!」

歌織「…待っててね、みんな!」パクッ


一方、紬は。

紬「…うちも行かんと」

ヒュウウウウウウ
ポンッ
紬「いたっ…、頭の上に何か落ちて……これは、ドラえもんさんのタケコプター?なぜ上からこれが…?」
704 : 1   2022/05/19 22:11:15 ID:0mYKWZjeDU
数分前の上空。
ドラえもんはタヌキ龍の圧倒的な力を受け、大ダメージを受けていた。

ドラえもん「だ、だめだ…強すぎる…」フラフラ

タヌキ龍「万策尽きたか……ふん!!」ガアァ

ドラえもん「ぎゃああ!!」

ドラえもんは敵の巨大な手により背後のビルに押し付けられる。

タヌキ龍「見ろ。塔が少しずつ実体となってきている。もう間もなく完全に顕現することだろう」

ドラえもん「そんなこと…させるもんか!」

タヌキ龍「なぜそこまで抵抗する?ミリオンワールドになったところで誰も犠牲にはならない。ただ世界の在り方が変わり、人々の認識に変化が生じるだけだ」

ドラえもん「自分たちの都合のいいように世界や人を変えるなんて間違ってる!なんでそんな酷いことができるんだ!!」

タヌキ龍「ならば己と違う者を排他しようとする人間どもの心はどうなのだ?あれこそが真の過ちではないのか!?」

ドラえもん「…!」

タヌキ龍「…をみなは幼い頃から、心ない者たちの悪意を受け続け、迫害され…心が歪んでしまった。あの子を救うには世界を変え、人々の心を一つにするしか道はない。ミリオンワールドの再誕こそがあの子の安寧なのだ!!」

ドラえもん「なんで、そこまで…」

タヌキ龍「家族、だからだ…!血のつながりも種族も関係ない…あの子は私にとってかけがえのない娘なのだ…!」

ドラえもん「家族…!」

タヌキ龍「だからこそ我らに害するものは全て排除する!貴様もだ、青ダヌキ!!」バッ

ドラえもん「っ!」

タヌキ龍は右腕を刃物へと変形させ、そのままドラえもんに振り下ろした。

タヌキ龍「…これで害は一つ消えた…!これで我らの理想にまた一歩……」
705 : 1   2022/05/19 22:12:27 ID:0mYKWZjeDU
タヌキA「じぃじ!大変だよ!」
タヌキB「塔に向かって飛んで行ってる集団がいるよ!」

タヌキ龍「なんだと!?」


グースケ「もうすぐ塔だぞ!三人とも、準備はいいかい!?」

琴葉「はい!」
紗代子「もちろんです!」
歌織「問題ありません!」


タヌキ龍「なんだあれは…!奴らはいったい…!」

タヌキC「どうする!?あいつら塔を壊すつもりだ!」
タヌキD「そんなのだめだよ!早く止めないと!」

タヌキ龍「無論……」
ドラえもん「そうはいくもんか…」

タヌキ龍「青ダヌキ!!」

ドラえもん「必殺、真剣白刃取りだ!」ガシッ

タヌキ龍「う、腕が動かん…!このままでは…っ!!」


グースケ「よし、射程圏内だ!!」

琴葉「これで!」
紗代子「私たちの最大の…!」
歌織「一撃で!!」

「「「終わらせる!!!」」」


安価内の書き込みの「秒数の合計値」によって結果が以下の通りに
偶数→小籠塔の破壊に成功
奇数→小籠塔に傷をつけるが、破壊までには至らない
>>706~709
706 : 彦デューサー   2022/05/19 22:22:45 ID:cOIEqaXHO.
わっほーい!佐竹飯店特性超絶特大メガビッグ小籠包をお届けにまいりましたー!
707 : ぷろでゅーしゃー   2022/05/19 23:22:44 ID:BHxkCewGF.
や っ た か ! ?
708 : 箱デューサー   2022/05/19 23:42:19 ID:AFF38bsJm6
??「老タヌキ、お前は本当は分かっているはずだ。だからこそ、それでも麗花を止められないっていうのなら、まずはその幻想をぶち壊す!」
709 : そこの人   2022/05/20 00:20:32 ID:vktWEHcV0I
何かに似てると思ったら式神の城に似てるのか
710 : 1   2022/05/22 21:54:24 ID:7nq2030QJo
45+44+19+32=140
偶数ルート


瑞希「みなさん…」

アナザー麗花「そうはさせないよ…!」クイッ


ドォン!!
でんでんむすくん「ぎぎ「ぎあぎぎぎぎ「があああ「ああああああ」」!!!!」」

デパートの壁を破壊して飛び出してきたでんでんむすくんは、複数のでんでんむすくん同士を縫い合わせて無理やり合体させた、まさに歪な姿であった。

でんでんむすくん「よくも「たおす!!「おいら「、さっきは」」」」

グースケ「さっき逃がした怪物なのか?さっきより不気味になってるじゃないか!」

でんでんむすくん「ぐぎいいい「たおす!たおす!「お返しだ!「さっきのおおおおおお!!」!!」。」ああああ!!」

杏奈「邪魔だよ!!」バンッ
美夜子「えい!!」ビビビ

でんでんむすくん「?「ああああ」あ「いたい!「そん」なこ、うげき!」」

杏奈の能力と美夜子の剣から放出された魔法がでんでんむすくんに命中し、わずかに隙が生まれた。

スネ吉『いまだ!!』
スネ夫『琴葉さん、紗代子さん、歌織さん!頼む!!』

ドローンから二人の声が響き渡り、それと同時に三人が武器を構える。
デストル刀、デストレイピア、デストサーベル…
三人の能力を具現化した三刀はオーラを纏い、そのまま目の前に巨獣の身体を貫いた。

でんでんむすくん「し、」「いたあああああ「ぬううううう!!「あああああああ!!!」ボオオン


歌織「このまま塔に攻撃よ!」
711 : 1   2022/05/22 21:54:54 ID:7nq2030QJo
ガキン!
琴葉「見えない壁みたいなものに、は、阻まれて…!」

歌織「さすがにそう易々と壊れてくれないみたいね…!」

紗代子「けど、そんなの関係ないっ!何があろうとも絶対にやり遂げて見せる!」


タヌキ龍「ぐうっ!させるものかーっ!!」ボオオオ

タヌキ龍は首だけを小籠塔へ向け、光線を口から発射しようとエネルギーチャージを始める。

ドラえもん「みんなに攻撃なんて、させるもんか!」

タヌキ龍「!?」

ドラえもんはタヌキ龍の手刀を振り払い、その巨大な体の上によじ登り、まっすぐと彼の顔の方へと駆けて行く。

ドラえもん「未来にも」

22世紀の我が家の光景。セワシやドラミ、ドラえもんズやクロえもんをはじめとしたロボット学校の仲間たちの姿――

ドラえもん「過去にも」

のび太や彼の両親、しずか、ジャイアン、スネ夫たち、初めてこの時代にやってきて出会ったかけがえのない友人や大勢の人々――

ドラえもん「そして現在にも!」

高木社長や小鳥、美咲。そして765プロのアイドル達。
一緒にどら焼きを食べたりゲームをして遊んだり、劇場での楽しい日常が脳裏をよぎる。
そして一番印象に残っているのは、ライブで彼女たちが輝いている姿。
その中でもドラえもんは、一番の友人である瑞希のライブを見るのが大好きだった。
彼女の成長を感じられるその瞬間こそがドラえもんにとっての幸せの一部なのだ。
これからもずっと瑞希と一緒に過ごしていたい。友人としてこれからもずっとそばで――

ドラえもん「この世界には僕の大切な人たちがたくさんいるんだ!世界を変えるってことはそれが全部なくなるってことだ!人の心を変えるということはその人が消えるのと同じだ!そんなの絶対に許さない!だから絶対にこの世界を…守るんだ!!」
712 : 1   2022/05/22 21:55:16 ID:7nq2030QJo
タヌキ龍「貴様にも強い想いがあることは理解した!だが!我らも引く気は一切ない!!このままあの娘たちを滅してくれる!!」

ドラえもん「何か道具を!」ゴソゴソ

タヌキ龍「遅い!!」カアアアアア

タヌキ龍は琴葉たちに向かって、光線を放つ。
これで塔の破壊を阻止できる、そう確信を感じたその時――

紬「!!」バッ

攻撃を阻むようにタケコプターをつけた白石紬が目の前に現れ、手に持っていたひらりマントを構えた。

タヌキ龍「き、貴様“ら”ァ!!」
紬「全部…はね返して!!」

しかし、攻撃があまりに大きすぎて受け止めているだけで精一杯の様子だ。

紬「…っ!」

タヌキ龍「も、もう少しで…押し勝つ…!」

ドラえもん「!!」バッ

『ビッグライト』~!!

ドラえもん「えーい!!」

ビッグライトも光線にあたったひらりマントはどんどん大きくなっていき、タヌキ龍の攻撃を覆いつくしていく。

タヌキ龍「何ィ!!?」

ドラえもん「いっけえええええ!」
紬「はああああああああああっ!!」ヒラリ

タヌキ龍「…っ!」

跳ね返された光線はタヌキ龍にぶつかり、大きな爆発を生んだ。
瞬間、タヌキたちの変身が解けるが、飛行能力を失った彼らはそのまま落下していく。

老タヌキ(ここまでか…)


『えへへ♪じぃじの体、ふかふか~♪』
『人を抱き枕のようにしおって…離れんか』
『だーめ!じぃじはずっと私のそばにいないとだめだもん!』
『…』
『これから何があってもずっと一緒だよ、だから私を一人にしないでね…約束だよ?』
『…そんなこと。当然、お前は大切な――』


老タヌキ(我が、娘よ…)
713 : 1   2022/05/22 21:56:17 ID:7nq2030QJo
 

紗代子「血ニ塗レ塵ト砕ケ虚ロニ還レ!」
琴葉「デストレイピア・ファイナル・トルネード!」
歌織「アトミック・デストレーション!」

三人の必殺技が塔へと激突!
攻撃を受けた箇所からヒビが入り、バキバキ、と音を立てて大きく広がっていく。
そこから塔の崩壊が始まり、瞬く間に巨大な小籠塔が瓦礫と化していく光景がその場にいる全員の目に映る。
しかし瓦礫は落下中に、幻のように消滅していく。まるで最初からその場に何もなかったかのように…。


スネ夫「これって…」

スネ吉「ああ、これは…」


スネ夫&スネ吉『『塔を破壊したぞおおおお!!』』

琴葉「や、やった…!」

紗代子「私たち、やり遂げたんですね!!」

歌織「ええ…!!」


杏奈「三人とも……すごい……!」

鳥人間の青年「ええ、本当に…!」

グースケ「これで塔の浸食が止まって、世界も元通りになるはずだ…」

美夜子「だけど、まだ問題が残っているわ…」


瑞希「ドラえもんさん…」

辺りを見渡すが、ドラえもんと紬の姿が発見できず。
無事なのか、それとも爆発に巻き込まれて…など、と思考を巡らせる。

アナザー麗花「じぃじ…みんな…」

瑞希「…!」

彼女が言葉を発したことで、思考の中から一気に現実へと引き戻される。

アナザー麗花「そういう冗談、私、嫌だなあ……あはは、小籠塔まで壊れて…私の、私の夢、あれ?全部、ぜんぶ、消えちゃった…」

瑞希「北上さん…」
714 : 1   2022/05/22 21:56:45 ID:7nq2030QJo
アナザー麗花「!」バッ
瑞希「…!」

アナザー麗花は瑞希の喉元に刀を向ける。

瑞希「小籠塔はなくなりました。もう私たちには争う理由はありません」

アナザー麗花「争う理由?私は世界が欲しい、その邪魔をする人がいる、だから戦う…」

瑞希「しかし小籠塔は…」

アナザー麗花「…最初は世界を作り変えて、みんなの考えを変えようと思ったの。そうすればみんなと仲良くなれて、家族と一緒に幸せに暮らせるって……けどもうそれは叶わない…だったら――」

突き立てた刀の先端が喉の皮膚に触れ、その部分から赤く小さい液体が流れる。

アナザー麗花「力で言うことを聞かせればいいんだよ!そうすれば差別もなくなるし、逆らう人がいたら消しちゃえばいい!あはは!そうだよ!最初からそうすればよかったんだ!!あは、あははははは!!」

茜「偽物の麗花ちゃん…」

ポコえもん「心の支えだったタヌキたちがいなくなって、心が不安定になってんだ。……前にドラえもんから聞いた話だが、あいつは仲間のタヌキが攫われた時にキレてたらしいしな」

ティオ「それだけ特別な存在だったということか…」

ポコえもん(あいつの弱点を探ろうとしてたことがあったが…今だから確信できる。あいつにとっての弱点はタヌキたち…けど、この状況はとてもじゃねえが…)


アナザー麗花「さあ、続きをしようよ」

瑞希「私は…」


多数決。多い方を採用。
A:あなたを救いたい
B:あなたを倒す
>>715~717
715 : 3流プロデューサー   2022/05/22 22:15:38 ID:kvMJDXQT2U
A
その心も含めて救ってみせる!!
716 : ごしゅPさま   2022/05/22 23:52:42 ID:KepjKntt7g
A
救済だよ救済!
717 : 魔法使いさん   2022/05/23 00:57:56 ID:DFtHUdXWm6
B
718 : 1   2022/05/23 17:08:29 ID:mUpaROGatg
瑞希「…あなたを救いたい」

ポコえもん「何!?」
ティオ「なっ!」
茜「瑞希ちゃん…!」

アナザー麗花「…もしかして同情してくれてるのかな?だからと言って、私はやめるつもりはないよ?」

瑞希「ええ。言葉だけであなたを止められるとは思っていません。だからあなたと戦います」

アナザー麗花「あはははは!それでいいんだよ!誰かに言うことを聞かせるためには力で分からせるしかないだもの!」

瑞希「そんな理由で戦うつもりはありません。……あなたと理解しあうため。そのために私は戦うのです」

アナザー麗花「…理解?」

瑞希「この場であなたの考えを否定するのは簡単です。けどそれでは結局何も解決しません。なのであなたのすべてを受け止めることにします……そう、今のあなたに必要なもの、それは――」

アナザー麗花「…」


瑞希「らぶ、です」


アナザー麗花「…?」

三人(((ええ…)))ドヨーン

瑞希「今はわからなくてもいいです。それも含めて、この戦いで…」

瑞希は猛ダッシュでアナザー麗花に駆けて行く。

瑞希「…!」バッ

アナザー麗花「正面からの念力攻撃……はは、そんなもの!」ザシュッ

瑞希(念力を刀で切り裂いた…?)

アナザー麗花「…燃えちゃえ」

アナザー麗花の背後から二本の炎の手が出現し、瑞希に向かってまっすぐと伸びる。


A:能力で迎え撃つ(秒数が偶数なら成功、相手にダメージ。奇数なら失敗、ダメージを受ける)
B:避ける(秒数が偶数なら成功、ダメージ回避。奇数なら失敗、ダメージを受ける)
>>720
719 : 監督   2022/05/23 17:39:22 ID:DFtHUdXWm6
B
720 : プロデューサークン   2022/05/23 17:42:59 ID:VrpH5tZQkc
A
721 : 1   2022/05/23 22:10:15 ID:mUpaROGatg
A・奇数ルート


瑞希「そうは、いきません…」バッ

瑞希は両手から念力を放ち、炎の手を相殺…しようとするが、
なんと攻撃がぶつかり合う直前に炎が消えてしまう。

瑞希(フェイク…!)ゾワッ

アナザー麗花「がら空き♪」ニィ

アナザー麗花の斬撃が瑞希に直撃し、その衝撃で後ろへと吹き飛ぶ。

瑞希「…」ユラッ

アナザー麗花「とっさに念力でガードするなんて流石だね。それでもだいぶ痛そうだけど」

瑞希「はぁ…はぁ…」

アナザー麗花「その調子で、どんどんガードよろしくね♪」

ふらついた瑞希の様子など気にもせず、炎の妖術を繰り出していく。
瑞希も攻撃に対応しようとするが、全てを回避することはできず徐々に傷を増やしていく。

瑞希「う…」

ポコえもん「くそっ!一方的じゃねーか!」

ティオ「見ていられない!ぼくたちも行くぞ!」

茜「待ってて、今助けるよ!」

アナザー麗花「邪魔、だよ!」バッ

アナザー麗花は腕を一振りして炎を三人に向かって飛ばす。

ティオ「ぐはっ!」

アナザー麗花「君たちの出番はないから、そこでおとなしくしててよ」

瑞希「…っ」バタッ
722 : 1   2022/05/23 22:10:40 ID:mUpaROGatg
茜「瑞希ちゃん!!」

アナザー麗花「あれ…もしかしてもう終わり?ねえ、起きてよ。瑞希ちゃんも私から離れて行っちゃうの?そんなの、そんなのだめだよ……あは、あははははは!そっかあ!やっぱり私は独りぼっちなんだ!あはははは!!」

ティオ「言っていることとやっていることがめちゃくちゃではないか…!」

ポコえもん「このままじゃ世界が…!オレたちの未来が…!」


瑞希「…勝手に終わらせないで、ください」ユラッ

ティオ「ミズキ!」

茜「無事だったんだね!」

アナザー麗花「嬉しいなあ。まだ遊んでくれるんだね」

瑞希「喜んでいただけて光栄です。しかし、まだ早いですね」

アナザー麗花「…?」

瑞希「ここからお見せしますよ。種も仕掛けもない…真壁瑞希マジックショーを」ゴオオオオオ


瑞希の能力が新たに覚醒
その力とは…?
>>725
723 : ぷろでゅーしゃー   2022/05/23 22:21:02 ID:GEFkkOU1aI
幻想殺し(とあるシリーズの上条さんのやつ)
724 : プロデューサーちゃん   2022/05/23 22:25:09 ID:.DEdWG1Q5s
志保を召喚し、EScapeの結束力でパワーアップ
725 : ご主人様   2022/05/23 22:47:10 ID:qiK96VLDdk
相手の能力を打ち消す(無効化) ※幻想殺しでも可
726 : Pちゃん   2022/05/23 22:54:49 ID:Ml.6cLth1s
これは瑞希による男女平等パンチがくる…?
727 : 1   2022/05/25 23:14:48 ID:/s/6oU8lJw
アナザー麗花「それは楽しみ、だなあ!!」ブンッ

瑞希「…」

ティオ「なぜ避けない!?」

ボフッ!
アナザー麗花「あれ…!?」

茜「刀の先が…消えちゃった…」ポカーン

瑞希「はい、今のが“消えるマジック”です」

瑞希の言葉を無視し、アナザー麗花は間髪入れずに炎弾を連続して瑞希に放つ。

瑞希「ではアンコールにお答えして…」バッ

瑞希は右手をかざすと、手のひらサイズの念力の壁を作り出す。
一発目の炎弾が壁に触れて相殺――かと思いきや、次の攻撃もその次の攻撃もといった感じで、全ての炎弾は壁に触れた瞬間、まるで蒸発したかのように跡形もなく消えてしまった。

瑞希「どうですか?これが私の新しい力……“相手の能力を打ち消す力”です」

アナザー麗花「びっくりしちゃったよ。まさかここで能力をさらに進化させるなんて、やっぱり瑞希ちゃんは能力者としての才能があるんだね」

瑞希「…正直私も驚いています。まさか本当に無効化できるなんて…」

茜「思いつきだったの!?」ガビーン

瑞希「人間、やってみるものですね」b

アナザー麗花「ふふ、ますます面白いね。じゃあこれは…」


アナザー麗花「どうかな?」ボオオッ
瑞希「…!」

先ほどまで目の前にいたはずのアナザー麗花は、瞬きをした一瞬の内に瑞希の左隣に移動していた。
とっさに目線を向けるが、すでに肩を掴まれており逃げられず。加えて炎をまとった右手を瑞希へ向けて突き出していた。

茜「空間移動の能力!?」

アナザー麗花「こんがり焼いてあげるからね!」
728 : 1   2022/05/25 23:15:29 ID:/s/6oU8lJw
瑞希「…っ」バシンッ

瑞希はアナザー麗花の手をはたく。すると先ほど同様に炎は一瞬で消えてしまう。

アナザー麗花「え…炎が…!?」

瑞希「今度はこちらの番ですよ」ガシッ

ポコえもん「よし!捕まえた!!」

アナザー麗花(空間移動で逃げちゃえ……あれ…あれ!?移動、できない…?)

瑞希「無駄ですよ。その能力も無効化していますから」

アナザー麗花「…本当にすごいね。念力を操る能力からまさかこんなことまでできちゃうなんて…」

瑞希「…それは正確な情報ではありません。……私の持つ力は、念力を操る能力ではなく…“念力で超常的な存在と渡り合える”能力です」

アナザー麗花「!!」

ティオ「対能力者に特化した能力…!」

ポコえもん「それもあいつのように能力だけでなく、妖術といった別の異質な力の使い手にも対抗できる力…」

瑞希「私をすごいと言うのなら、それはあなたのおかげです。あなたのような強敵を相手にすることで私の能力は進化するのですから…」

アナザー麗花「それって私たちの相性がいいってことかな…?」

瑞希「…そうですね」

アナザー麗花「あれあれ、否定しないんだね?」

瑞希「この戦いはあなたを救うための戦いなので。否定せずに受け入れますよ」

アナザー麗花「そういえばそんなこと言ってたね。……確かに瑞希ちゃんとはお友だちになりたいけど、世界を諦めるつもりは全くないよ」

瑞希「…一つ、質問をさせてください」

アナザー麗花「ん?」

瑞希「>>731
729 : お兄ちゃん   2022/05/25 23:17:03 ID:lOn.5CmxiU
買う予定だった缶コーヒー(1つ50円)を返してください
730 : ボス   2022/05/25 23:29:04 ID:/seMObn8cI
なんでデパートだったんですか?
731 : Pさん   2022/05/25 23:42:58 ID:Qf4fm6O2NA
あなたの、お名前は?
732 : 1   2022/05/26 14:53:48 ID:ld76HmdPFo
瑞希「あなたの、お名前は?」

アナザー麗花「名前かあ、そういえば名乗って無かったよね」

瑞希「その人を理解するには、やはり名前を知ることが必須なので…」

アナザー麗花「…今まで通り好きに呼んでくれていいよ。みんなにはそうさせてるし、私自身もそういうの興味ないんだ。周りからどう呼ばれようとも、私は私だから」

瑞希(確かにお仲間の皆さんはそれぞれ独自の呼び方をしていましたが…しかし私は…)ウーン

アナザー麗花「…そんなに知りたいなら、私に勝つことができたら教えてあげてもいいよ」

瑞希「…本当ですか?」

アナザー麗花「その代わり、私が勝ったら世界はもらうね♪」

瑞希「…いいでしょう」

茜「っていいんだ!?」ガビーン
ポコえもん「っていいのかよ!」ガビーン

瑞希「大丈夫です。負けるつもりはありません…」

アナザー麗花「ふふ、自信満々マンって感じだね!でも私だって負けるつもりはないよ」

茜「でもでも!能力は封じてるんだよ!瑞希ちゃんが断然有利なのは変わらないよ!」

アナザー麗花「甘いね、プリンよりも甘いよ」

茜「にゃ!?」

アナザー麗花「瑞希ちゃんの能力は強いけど無敵じゃないよ。例えばこんな風に…」

アナザー麗花は親指と人差し指で円を作り、それを瑞希の額に向ける。

アナザー麗花「えい♪」ペチン
瑞希「っ…!!」

瑞希はデコピンを喰らったとは思えない勢いで、後方へと吹き飛んでいく。

アナザー麗花「一つ目。物理攻撃は防げない」

瑞希「…いたたた」

アナザー麗花「あはは」シュッ
瑞希(空間移動…!)

瑞希に気づかれはしたが、構わず蹴りを入れる。
更に吹き飛ぶ瑞希に追い打ちをかけるように、炎弾が飛んでくる。

瑞希「う…っ」

アナザー麗花「二つ目。念力に触れなければ能力は無効化されない」
733 : 1   2022/05/26 14:55:05 ID:ld76HmdPFo
ポコえもん「やろう…!奇襲かけて瑞希を追い詰めるつもりか!」

アナザー麗花「ふふ、油断大敵だよ」

瑞希「そうですね…油断は、いけま、せんね…」バッ

ドゴオ!
アナザー麗花「!!?」グラッ

アナザー麗花の頭上が湾曲し、重力波が放たれる。
重力波は頭に直撃し、体をふらつかせる。

瑞希「ミスディレクションはマジックの基本中の基本……先ほどのお返しです」

血をペッと吐き出し、アナザー麗花の方を向く。


瑞希(一応加減はしましたがしばらくはまともに動けないはず。私の体力も限界が近い……ならば今の内に勝負を…!)コォォォ

アナザー麗花(頭が痛い…くらくらする…意識が消えそうだよ……けど、ここで倒れて負けちゃったら、世界が手に入らない…。じぃじたちもいなくなって、夢までなくなっちゃったら…もう私には何も残らない…そんなの、すごく嫌だな…!)

アナザー麗花は再び刀を顕現させる。

瑞希(やはりまだ戦うつもりですか…)

アナザー麗花(お互い、最後の攻撃って感じかな…)

瑞希(これがラストアタック)
アナザー麗花(この一撃で、何もかも壊してあげる!)


安価内の書き込みの「秒数の合計値」によって結果が以下の通りに
偶数→瑞希の技が決まり、決着
奇数→アナザー麗花の技が決まり、決着
>>734~737
734 : レジェンド変態   2022/05/26 15:09:09 ID:bcvm/2ZSo2
ドラえも~ん、瑞希を助けて!
735 : 監督   2022/05/26 15:44:31 ID:pHroZRNL3.
頼むぞ!
736 : 我が友   2022/05/26 16:33:58 ID:odkGIKcb1M
勝ってくれ!
737 : Pしゃん   2022/05/26 20:28:37 ID:bDatCsh0V2
どきどき
738 : 高木の所の飼い犬君   2022/05/26 20:38:08 ID:as9Ysf1WNE
あ……
739 : 1   2022/05/27 21:58:42 ID:TGeUZ/bviY
9+31+58+37=135
奇数ルート


アナザー麗花「私の妖力すべてをこの技に…!」

ティオ「刀に炎を纏わせているだと…!」

ポコえもん「しかもあの構え!また満月打ちの!何度も何度もパクリやがって!!」

瑞希(私の能力ですべて無効化されると知ってなお能力勝負を挑むとは……何かを企んでいる…)

アナザー麗花「さあ、行くよ!」

瑞希(考えていても仕方ない…。何が来ようとも目の前の勝負から逃げることはしません)

瑞希「正面から受けて立ちましょう」

アナザー麗花「満月・太陽斬り!!」

瑞希「炎の斬撃…!?しかし私の念力で…!」

アナザー麗花「!!」カッ

瑞希「…!」

茜「瑞希ちゃんの動きが止まっちゃった…!」

ポコえもん「まさか幻術か!?」


瑞希『ここは…』

光のない真っ暗闇の空間にただ一人残された瑞希。
動こうとするが、まるで沼の中に足を踏み入れたように身動きが取れない。
もちろんこれは幻術なのだが、瑞希には現実のように感じている。

瑞希『うご、かない…』
740 : 1   2022/05/27 21:59:44 ID:TGeUZ/bviY
ティオ「念力に触れなければ能力は無効化されない……感覚に直接干渉する幻術の類は防ぐことができないのか」

茜「瑞希ちゃあああん!このかわいい茜ちゃんの声が聞こえるなら、正気に戻ってよ!!」

アナザー麗花「無駄だよ。このまま瑞希ちゃんは自分が攻撃を受けたことにも気づかずにやられちゃうんだから」

茜「そんなの…だめだよ!…このままじゃ瑞希ちゃんが死んじゃう!」


『嫌だよ!お父さん、お母さん!死なないで!一人に、しないでよ…!』


アナザー麗花「…死」クラッ

ふと過去の出来事を思い出し、手で顔を覆いながら一瞬だけ体がよろける。

アナザー麗花「これで私は…」


瑞希『何をしても動かない……このまま、この暗闇の中、一生私は…』

『あきらめちゃだめだよ』

瑞希『その声は…』

『君は一人じゃない!僕らがいるじゃないか!』

瑞希『ドラえもん、さん…』

『さあ、こっちへ!』

瑞希『あれは…光…!』
741 : 1   2022/05/27 22:00:12 ID:TGeUZ/bviY
茜「え!?」
ポコえもん「どういうことだ!?」
ティオ「あ、あれは…!」

アナザー麗花「!?」

四人は上空を見上げ、驚愕する。
何故なら、先ほどまで存在していた夜空が、満月が、すべて消え、
明るい朝空へと変化していたのだから。

ティオ「太陽…」

アナザー麗花「何で…!?まだ日が昇る時間じゃないはずだよ…!?」

茜「こんな不思議なことができるのは…」

ティオ「ああ、間違いなくあいつだ…!」


別のビルの屋上で、ドラえもんと紬は大の字で倒れこんでいた。

ドラえもん「ま、間に合った…」

ドラえもんは手に持っている懐中時計のようなものを見ながら言う。

ドラえもん「『スピードどけい』…。針を進めることで時間を早送りできる道具…!あいつらの力が満月で強化されているなら、時間を早めて朝にしてしまえばいいんだ」

紬「相変わらず…出鱈目なことを…」ゼェゼェ

ドラえもん「あの爆発の時、紬ちゃんが助けてくれたおかげだよ!本当にありがとう!」

紬「腕が…痛い…すみませんが…もう動けませんよ…」ゼェゼェ

ドラえもん「大丈夫!あとは僕に任せてよ!」

老タヌキ「…待て」

ドラえもん「君らはここでおとなしくしててよ」

老タヌキ「…何故我らを助けた?情けをかけたつもりか!」

ドラえもん「そんなことじゃない。ただ僕も瑞希ちゃんも、誰の犠牲も望んでないってだけさ」

老タヌキ「そんな…甘い理由で?」

ドラえもん「そう、甘いんだ僕らは」
742 : 1   2022/05/27 22:00:56 ID:TGeUZ/bviY
瑞希「…まぶしいですね」

茜「瑞希ちゃん!」

満月が消えたことに加え、アナザー麗花の精神の揺らぎ。
二つの偶然が重なり、妖術の力が弱まった隙に瑞希は幻術の世界から抜け出すことができたのだ。

瑞希(ドラえもんさん、ありがとうございます…!)ギュッ

アナザー麗花「戻ってこられたとしても、今更私の攻撃は避けられないよ!」

瑞希「…!」バッ

瑞希はとっさに念力のバリアを展開し、自身の身を守る。
しかしタイミングがわずかにズレてしまったため、完全に防ぐには至らなかった。

瑞希「…っ」フラッ

バタッ!
瑞希「…はぁ、はぁ」

アナザー麗花「私の勝ちだよ」スチャ

刃先を瑞希の喉元に突きつける。

アナザー麗花「結構大見得を切ってたけど、残念なくらいあっけなかったね。ふふ…」

瑞希「…」

アナザー麗花「でもこれでようやく終わりだ…あはは…」

瑞希「>>745
743 : 彦デューサー   2022/05/27 22:03:43 ID:cIR2TP9C9w
それで勝ったと思っているんですか?嗤えますね。
744 : 兄ちゃん   2022/05/27 22:08:36 ID:MPEGa3gOvA
あなたがこだわっているその幻想を、ぶち壊します!
745 : 下僕   2022/05/27 23:54:31 ID:6d8jz1.NFk
>>744に合わせてRaise the FLAGが流れ、瑞希の大逆転マジックが飛び出す
746 : 1   2022/05/31 01:00:12 ID:o0nfgnVB5g
書いたり直したりを繰り返してたらこんなに日にちが…
お待たせしました。続きです

後、この先は痛々しい描写があるので注意
747 : 1   2022/05/31 01:02:02 ID:o0nfgnVB5g
瑞希「あなたがこだわっているその幻想を、ぶち壊します」

刹那、右手にまとった念力をアナザー麗花の身体にたたきつける。

アナザー麗花「っ!?」バタッ

瑞希(私の予想が正しければ…直接身体に念力を撃ち込むことで、北上さんの異能の発動そのものを封じられたはず…一瞬のスキをついた大逆転のマジックショー、これで私の……)

アナザー麗花「ふ、ふふ…」

瑞希「…!」

アナザー麗花「まさかここで終わらせる気なの?これから面白く…ふふ、なるのに…!」ビュンッ

瑞希(くる…)バッ

アナザー麗花「遅いよ!」ゴスッ

戦闘態勢をとる前に、膝蹴りを瑞希の腹部へと叩きつける。

瑞希「っ!!」ゲシッ

しかし倒れながらもアナザー麗花の足を蹴り、体勢を崩させる。
瑞希はすぐさま起き上がり、馬乗りになる。
そのまま攻撃を仕掛けようと腕を上にあげるが、
それよりも早く瑞希の顔を両手でつかみ、そのまま頭突きを喰らわせる。

瑞希「う…」クラクラ

その隙をついて、勢いよく腕で瑞希を払いのける。

瑞希「…はぁ…はぁ…」
アナザー麗花「はぁ…はぁ…」

両者立ち上がり、そしてにらみ合う。

アナザー麗花「…能力なしの単純な生身の勝負なら、私の方が上みたいだね」

瑞希「否定はしませんよ……こういうのは、柄ではないのですから」

アナザー麗花「でもまだやるんだよね?」ニヤ

瑞希「当然です。負けたくないので」キッ

アナザー麗花「はは…!そうこなくっちゃ!今度こそ、完全に倒してあげるよ!!」
748 : 1   2022/05/31 01:04:58 ID:o0nfgnVB5g
一方ドラえもんは、タケコプターで瑞希のもとへ接近しようとしていた。

ドラえもん「たたたた大変だ!瑞希ちゃんを助けないと!」

老タヌキ「待て、行くな」

タヌキたち「「「「そうだ!行くな!」」」」

ドラえもん「い、いつの間に!?」

老タヌキ「我らの力をもってすれば、あの程度の拘束を解くことなど造作もない」

ドラえもん「また邪魔をするつもり?」

老タヌキ「…もうそんな力はない。先ほど使い果たしたからな……今はただ、あの二人の決着を見届けたい。それだけのことだ」

ドラえもん「決着…」チラッ

老タヌキ「貴様もここで大人しく見ていろ。そして最後まで見届けろ」
749 : 1   2022/05/31 01:05:25 ID:o0nfgnVB5g
アナザー麗花「うふふ、あははは!」ゲシッ

瑞希「が…っ」

アナザー麗花「強い能力者の瑞希ちゃんも能力が使えなきゃただの女の子って感じだね♪このままボロボロにしてやっつけてあげるよ」

瑞希「…まだ、まだ……です」

アナザー麗花「…っ!痣や傷だらけのボロボロなのに……そんなにこの世界が大事なの?」

瑞希「そんなの…当たり前、です……」

アナザー麗花「…瑞希ちゃんが思ってるほど…世界は良いものなんかじゃないよ」

瑞希「…この世界には、大切な家族や、仲間…と、の…大切な思い出があります……私は、それを失いたくない……」

アナザー麗花「…家族、仲間…思い出、かあ……ふふ、ははは、あははははは!!」

アナザー麗花は瑞希の襟首をつかみ、そのまま押し倒した。
馬乗りになり、襟首をつかんだまま頭を叩きつける。

アナザー麗花「私にはそんなもの!そんなものなかったよ!!人とは違うってだけで悪口を言われたり石を投げられた!家族が死んだ後も、家を燃やされて!思い出の品も、全部、なくなって…っ!普通じゃないのがそんなにいけないの!?ねえ!ねえ!!ねえ!!!」

瑞希「が、あ…!」ゴンッ

何度も何度も頭を叩きつけられ、その度に鈍い音が広がる。

アナザー麗花「私は私たちが普通に暮らせる世界が欲しかっただけなのに!それを求めて…何が悪いの!!?」

ぐったりとして動かない瑞希へと、両手を組んで振り下ろすが、
自身から手が離れたこの隙をついて、力強く蹴り飛ばす。

アナザー麗花「ぐ、うう…」

瑞希は痛みに耐えながら立ち上がり、アナザー麗花へと目線を向ける。
750 : 1   2022/05/31 01:07:04 ID:o0nfgnVB5g
アナザー麗花「何で、何で立ち上がるの…!もういい加減、邪魔をしないでほしいなあ…!!」

瑞希「そういう、わけには…いきません…」スタ

アナザー麗花「私を理解して受け入れてくれようとしてるなら、大人しくしててよ!!」

瑞希「だからこそ…」スタ

アナザー麗花「違うよ!口ではキレイごとを言ってても、結局瑞希ちゃんも私を否定するんだ!私が普通じゃないから嫌ってる!邪魔だって思ってる!!私の世界の人たちと同じだ!!」

瑞希「そんなことは…ありません…」スタ

アナザー麗花「ミリオンワールドに行けば私は幸せになれたんだ!誰からも嫌われることもなく、じぃじたちと平和に暮らせた!!でもそれが叶わないなら、もう力で奪うしかないんだよ!!私を邪魔だと思う人たちは、全員消してやる!!」

瑞希「ですから…っ!」バッ

瑞希はふらついた身体でアナザー麗花の眼前に立つ。

瑞希「あなたに、そんなことをしてほしくないから…こうして立ちふさがるんです…!」

バシンッ!
アナザー麗花「な…!」

瑞希の渾身の平手打ちを喰らい、一瞬面食らうアナザー麗花だが、
お返しと言わんばかりに平手打ちを打ち返す。
ボロボロの身体で強力な一打を喰らった瑞希は、後ろへと吹き飛んで倒れる。

瑞希「まだ…」ムクッ

アナザー麗花「…っ!!」ギリッ

瑞希「…さあ、続きをしましょう…」


安価内の書き込みの「秒数の合計値」によって結果が以下の通りに
偶数→瑞希の勝ち
奇数→アナザー麗花の勝ち
>>751~754
751 : 我が友   2022/05/31 03:02:50 ID:Bs6QJiY5gs
うん…なんでアイドルがステゴロのガチ喧嘩してんのかわからなくなったw
能力バトルだったらミリオンならまぁ…となるんだけど
752 : 我が下僕   2022/05/31 06:55:05 ID:ruMYCxvAxU
ガンバレ二人とも!
753 : Pちゃま   2022/05/31 11:51:32 ID:Uz7RWwwLKE
アイドルって一体なんなのよ
754 : お兄ちゃん   2022/05/31 12:11:24 ID:mi96WQgKq6
ぼろぼろになりながらケンカすると言うとさよならドラえもんかな
755 : 師匠   2022/05/31 12:11:27 ID:mi96WQgKq6
ぼろぼろになりながらケンカすると言うとさよならドラえもんかな
756 : プロデューサーちゃん   2022/05/31 18:23:02 ID:uM.L5aXzig
あっ…どう収めるのだろうか…
757 : Pさぁん   2022/06/03 23:02:40 ID:Ogfk8ZuUWU
瑞希はマジックが得意なんだ、きっと何とかするはず…

あれ、そういえばこっちの世界のぷっぷかさんは?
758 : プロちゃん   2022/06/05 02:14:29 ID:nRbh3KbX1A
クライマックスでまさかスレ主失踪?
759 : 1   2022/06/05 03:03:26 ID:l.J4yLtaNQ
50+5+32+24=111
奇数ルート


地上

紗代子「頑張れえええええええええええ!!」ガンガン

スネ吉「もうちょっと丁寧にして!モニター壊れちゃうから!」ガビーン

琴葉「…」ソワソワ

歌織「大丈夫よ」ポン

琴葉「歌織さん…」

歌織「瑞希ちゃんならきっと何とかしてくれるわ。信じて待ちましょう」

琴葉「…はい」

歌織(その時はきっと彼女も心も…)



空中

タヌキA「あんなに感情的なお嬢、初めて見たよ…」

老タヌキ「をみなが長年、笑顔の裏に隠し続けていた深く暗い闇を…真壁瑞希、お前が引き出したというのか…だが、なぜがそんなことを…」

ドラえもん「…きっと瑞希ちゃんはあの人を理解しようとしているんだよ」

老タヌキ「…理解、だと?」

ドラえもん「うん。そのために会話を試みているんだ。相手の本音を聞いて、それを受け止めようとしている……想いは口にしないと伝わらないからね」

老タヌキ「想い…」

ドラえもん「瑞希ちゃんもあまり表情に出すタイプじゃないけど、自分の想いを相手に伝えるために言葉にしてる……瑞希ちゃんはあの人の本音を言葉で聞きたいんだよ」

老タヌキ「本音、か」


『…ねえ、じぃじ。もし世界が自分のものになったらどうしたい?』


老タヌキ(あの後に語ったお前の夢が永久となるか、泡沫となるかは、この戦いの結末次第ということか…)
760 : 1   2022/06/05 03:03:59 ID:l.J4yLtaNQ
屋上

アナザー麗花「無駄だよ。瑞希ちゃんが何言ったって私は止まらない!」タッ

ポコえもん「来るぞ!!」
茜「逃げて!」

アナザー麗花「それしか、もう選択肢はないんだよ!」ゲシッ

瑞希「…っ!」ドサ

アナザー麗花「…だからもう…放っておいてよ」

瑞希「……い、いえ」ムクッ

アナザー麗花「また…っ」

痛めつけても立ち上がってくる瑞希に対して、僅かに恐怖心を抱く。

瑞希「あなたの世界に対する怒りはわかります……けど、少しだけ、本当に少しだけでいいんです。目線を少し変えれば…きっと新しい道が開けると思うんです……」

アナザー麗花「…そんなの、今更無理だよ。大地も海も、空も…この目に映るものは私の怒りであり渇望なんだ。どんなに空高く手を伸ばしても、空に触れることができないからこそ、強く焦がれるんだよ。だからどんな手を使っても自分の思い通りにしてみたい……」

瑞希「力の過剰な誇示は人との関係に大きな亀裂を生みます。……過去のそれが考え方の違いから生まれた亀裂であるならまだ……しかし、これからあなたがやろうとしていることが現実になったら、今度こそ本当に憎しみの対象になってしまう……私はそれが嫌です」

アナザー麗花「…」

瑞希「初めて会った時は、とても悪い人だと思いました。けど、仲間のタヌキさんたちを操られたときに、あなたは私たちに怒りを向けてきましたね。それで私は感じたんです。本当のあなたは誰かを思いやれる人なんだと……だから私は、あなたと一緒に考えていきたいんです。傷つかない選択を……」
761 : 1   2022/06/05 03:04:37 ID:l.J4yLtaNQ
アナザー麗花「…瑞希ちゃんの言葉は本当にキラキラしててキレイだね…けどね、だからこそ痛くて苦しい」ジリ

瑞希「…」

アナザー麗花「ふふ、やっぱりもう身体が限界みたいだね。目の前まで接近したのに逃げようともしないなんて」

瑞希「はい。……正直今にも気を失いそうです」

アナザー麗花「…じゃあ終わらせてあげるよ。優しく、一瞬で」スゥ

アナザー麗花が手刀を構え、腕を上げる。

瑞希「…!」バッ
アナザー麗花「!?」

――瑞希が動いた。
右手に念力を集約させ、がら空きになったアナザー麗花の身体に向かって。

瑞希(ミスディレクション……このラストチャンスで…)

アナザー麗花「力は使い果たしたんじゃなかったの!?」


『この場であなたの考えを否定するのは簡単です。けどそれでは結局何も解決しません。なのであなたのすべてを受け止めることにします』


アナザー麗花(チャンスは今まで何回もあった……なのに、ここまで温存してたのは、私と会話をするために…!?)

瑞希(これで…私は、あなたに…!)


グラッ
瑞希「…え」

瑞希が意識していた以上に、蓄積されたダメージが瑞希の身体を限界まで追い込んでいた。
そのタイミングがよりにもよって攻撃が当たる直前にやってきてしまい、瑞希はそのまま前へと倒れる。
762 : 1   2022/06/05 03:05:21 ID:l.J4yLtaNQ
アナザー麗花「はぁ…はぁ…」

瑞希(この…大事な時に…私は何を…)

必死で身体を動かそうとするが、指一本すら動くことはなかった。
その上、力も完全に使い果たしてしまい、文字通り手も足も出ない状態だ。

アナザー麗花「…私を化かそうとするなんて、本当に瑞希ちゃんは面白いよね……けど、これで終わりだよ」

瑞希(ここまで、ですか…)


ドラえもん「待てぇええええ!!」ブウウウン

アナザー麗花「青ダヌキくん」

ドラえもん「瑞希ちゃんに手を出すな!」バッ

瑞希「ドラえもんさん…無事、だったんですね」

ドラえもん「今は僕のことより君の方だよ!」

瑞希「私は…大丈夫、ですよ…」

ドラえもん「とてもそうには見えないよ!」

アナザー麗花「かなり惜しいところまで行ったって思うよ」

ドラえもん「!!」キッ

アナザー麗花「今度は君が相手?いいよ、いくらでもやって……」


老タヌキ「待て、をみな!」

アナザー麗花「じ、じぃじ…!それにみんなも…!」

タヌキたち「「「「おじょ~!!」」」」バババッ

アナザー麗花「よかったぁ…みんな、生きてたんだね…」ウルッ

老タヌキ「お前を置いていくわけなかろう」

アナザー麗花「えへへ…」

ドラえもん「…」

アナザー麗花「ああ…待たせてごめんね」

ドラえもん「瑞希ちゃんに手を出してみろ!そんなことしたら…」

アナザー麗花「そんなことしたら?」

ティオ「私たちが容赦しない!」バッ

ドラえもん「ティオ!茜ちゃんとポコえもんも!」

茜「ふっふっふ!ついに茜ちゃんの見せ場到来かな!友情のために一肌脱いじゃうよ!」

ポコえもん「無茶はしないでくださいよ!」

茜「ポコちゃんこそ!元の姿に戻ってるじゃん!」

ドラえもん「みんな…ありがとう」ジーン
763 : 1   2022/06/05 03:06:25 ID:l.J4yLtaNQ
アナザー麗花(そっかあ…これが、瑞希ちゃんの守りたかった世界なんだね…)

老タヌキ「をみな」

アナザー麗花「?」

老タヌキ「お前はどうしたい?」

アナザー麗花「…私は」

瑞希「…」ゼェゼェ

アナザー麗花「…」スタスタ

ドラえもん「ち、近づ……」
アナザー麗花「どいて」グイッ

ドラえもんたちを押しのけ、倒れている瑞希を見下ろす。

瑞希「はぁ…はぁ…」
アナザー麗花「…」

アナザー麗花はその場にしゃがみ込み、瑞希に耳打ちする。

「――」ボソ
瑞希「…!」

「もういいや、行こ」

ドラえもん「え!?」
タヌキA「ええ!?」

老タヌキ「…そうか」

ドラえもん「逃げるつもりか!?」

「う~ん……そんな感じなの?」

ドラえもん「僕に聞くな!」ガビーン

瑞希「ま、待ってください……さっきのあれは…あなたの本当の名……」

「ばいばい、瑞希ちゃん」スゥ

瑞希「まっ――」


パチンッ


茜「…あれ?ここは?」

スネ夫「みんな!」

茜「あれあれ?プロちゃんどうしてここに?」

スネ夫「それはこっちのセリフだよ!君たちさっきまでデパートの上で……あれ?デパートが…ない」

今までこの場に存在していたはずのデパートが跡形もなく姿を消していた。
まるで最初から存在していなかったかのように…。

ポコえもん「ぼくが言うのもなんですが、まるでタヌキに化かされた気分ですね…」

瑞希「…」

ドラえもん「瑞希ちゃん?大丈夫?瑞希ちゃん……」

瑞希(結局…私はあの人を……)


こうして一夜の大決戦は幕を閉じ、数日の時が流れた…


瑞希は今いる場所は
A:自宅
B:病院
C:劇場
>>765
764 : EL変態   2022/06/05 03:35:40 ID:mtJxg3BxuA
1さんお忙しいところありがとうございます!
C

そういえばなのはで「なまえをよんで」って回があったなぁ
765 : Pーさん   2022/06/05 09:07:49 ID:xhD1Kuu/2c
B
766 : 1   2022/06/05 09:41:50 ID:l.J4yLtaNQ
お待たせして本当にすみません!
ここからはエピローグ突入です。よろしくお願いします!
767 : プロデューサー君   2022/06/06 12:49:27 ID:G93ZRU/vGs
おつ
気長に待ってるで
768 : 1   2022/06/07 00:27:54 ID:kYl718jDtg
病院。

あの決戦で怪我を負った瑞希は、数日間の入院生活を送っていた。

ドラえもん「瑞希ちゃん!リンゴ食べる?」

瑞希「大丈夫です」

スネ夫「何か欲しいものあったら買ってくるよ?」

瑞希「お気遣いなく」

スネ夫「あの日からずっと元気がないね…」ヒソヒソ
ドラえもん「うん。僕らで励ましてあげないと…」ヒソヒソ

琴葉「ここは私に任せてください」ヌッ

ドラえもん「琴葉ちゃん!」

琴葉「今本当に必要なものが何なのか、二人はわかっていない」

スネ夫「必要なもの?」

琴葉「見ててください……瑞希ちゃん、一緒にしじみ汁でもどうかしら?」グイッ

瑞希「結構です」

琴葉は左手でドラえもん、右手でスネ夫の胸倉をつかんで持ち上げる。

ドラえもん「なんで僕ら関係ない!?」ガビーン

スネ夫「そもそも病院でしじみ汁って…いたたたたた!」

瑞希「…」


数日前の大決戦後にさかのぼる。

突如、別の世界からやってきた者たちの身体が光に包まれる。

美夜子『時間みたいね』

茜『え!?でも茜ちゃん何もしてないよ?』

美夜子『力には“制限”があるものよ。それがどんな強力な力であってもね…』

茜『そっか~…。なんだか寂しくなっちゃうね、せっかく知り合えたのに』

美夜子『こうしてこの世界にやってこれたのはあなたのおかげよ。あたしの大切な友達の住む世界を救う役目を与えてくれて、ありがとう』

茜『あはは、ストレートに言われちゃうと、流石の茜ちゃんも照れちゃうな~』
769 : 1   2022/06/07 00:28:21 ID:kYl718jDtg
百合子『美夜子さああああん!!』ダキッ

美夜子『百合子さん』

百合子『私は美夜子さんの弟子になって、魔法使いになりたいんです!!だから行かないでください!!』

杏奈『百合子さん……気持ちはわかるけど、美夜子さんが困ってる……よ』

百合子『うっ…そ、そうだよね……ごめんなさい!美夜子さんにだって生活があるのに…』

美夜子『この世界に残ることはできないけど、いつかまた会える時が来たら、その時は魔法を教えてあげるわ。だからそれまで、元気でね』

百合子『美夜子さん…いえ!美夜子お姉さま!!』ギュウッ

美夜子『お、お姉さま…あはは…』


スネ夫『君たちも本当にありがとう!』

グースケ『こちらこそだよ!』

鳥人間の青年『またいつか会いましょう!今度は戦いなんて関係なく…!』

スネ夫『うん!楽しみにしてるよ!!』


ティオ『すまない』

ドラえもん『何で謝るのさ?』

ティオ『あの女のことだ。最後の最後で取り逃がしてしまい、そんな状況のままここを去ることになってしまった……本当にすまない』

ドラえもん『何言ってるんだ。ティオやマヤナ国のみんなが助けてくれたおかげで、危機を乗り越えたんだ。僕はすごく感謝してるよ!それにまたあいつらが来ても、同じようにやっつけてやるさ!』

ティオ『…そうか。お前たちならやり遂げてしまいそうだな』

ドラえもん『うふふふ』

二人は握手を交わす。

ティオ『…また何かあったら必ず助けに来る!約束だ!』

ドラえもん『ありがとう、みんな!』

ティオ『達者でな』

そして、ティオをはじめとした協力者たちはこの世界から姿を消した。
770 : 1   2022/06/07 00:28:39 ID:kYl718jDtg
ドラえもん『…行っちゃったね』

瑞希『…』

ドラえもん『…もしかしてあの人のことが気になるの?』

瑞希『…結局何もできませんでした』

ドラえもん『何を言ってるんだ!一番の功労者は君だぞ!』

瑞希『…私の言葉はあの人に届かなかった…救えなかったんです…』

ドラえもん『瑞希ちゃん…』


瑞希(あの時、もっとしっかりしていれば…こんなことには…)

窓を眺める瑞希を心配そうに見つめる三人。

麗花「…」ヌッ

瑞希「…!?」ビクッ

麗花「瑞希ちゃん、みいつけた♪」

外から窓を開けて入ってきたのは、765プロ劇場のアイドルの一人、北上麗花だった。

麗花「ぱんぱかぱーん!北上麗花!ただいま海外ロケから帰ってきました~!どんどんぱふぱふ~♪」

ドラえもん「麗花さん!どうしてここに!?」

麗花「あ、ドラちゃん♪相変わらず頭テカテカだね!」

ドラえもん「なぬ!」

スネ夫「いや、ていうか窓から…ここ、2階…」

麗花「あ、ごめんなさい。窓から入ってくるなんてはしたないですよね」

スネ夫「ええ、そっち…?」ドヨーン

麗花「瑞希ちゃん、身体の方は大丈夫?入院してたって聞いて、私びっくりぽんだったんだよ!」

瑞希「心配かけてすみません。私はもう大丈夫です…」

麗花「…そっか。あ!そういえばお土産持ってきたんだよ!アフリカのなんとかって森にある巨神像の――」
771 : 1   2022/06/07 00:29:45 ID:kYl718jDtg
翌日。
今日は瑞希の退院日。病院から瑞希とドラえもんが出てくる。

ドラえもん「忘れ物はないね」

瑞希「問題ありません」

ドラえもん「それじゃあ今日は家に帰ってゆっくりと……」

ぷっぷー!
麗花「瑞希ちゃん退院おめでとう!」

車の運転席から顔を覗かせて、二人を出迎える麗花。

瑞希「北上さん。どうして…」

麗花「もちろん二人を迎えに来たんだよ」

ドラえもん「どういうこと?」

麗花「これから退院祝いにドライブに行こうよ♪」

ドラえもん「随分と急だなあ」

瑞希「すみません、今日は…」

麗花「遠慮しなくてもいいんだよ。ほら、早く♪」

麗花の勢いに負け、車に乗る二人。
助手席にドラえもん、後部座席に瑞希といった形で発進する。

麗花「どこか行きたいところある?」

瑞希「特には……あ、しいて言うなら私の家……」

麗花「じゃあ私一押しの場所に連れてってあげるね!」

瑞希「見事にスルーされたぞ」

麗花「>>774に連れてってあげるね!」


これが最後の安価になるかな。
ちなみにこの麗花さんは正真正銘本物の北上麗花さんです。
772 : 番長さん   2022/06/07 00:31:50 ID:AWGgN6pq4Q
親不知・子不知(新潟)
773 : プロちゃん   2022/06/07 01:43:16 ID:qMr1Eu62.U
秋葉原アトレ
774 : der変態   2022/06/07 05:50:27 ID:XV9Rm0mqgE
デパートのあった場所
775 :   2022/06/08 09:39:20 ID:om3bujEKw2
麗花母に昔連れてってもらった山の上
776 : 1   2022/06/09 19:53:38 ID:qXYnzlUSz.
瑞希とドラえもんが麗花と一緒にドライブをしている間に、
劇場ではポコえもんをはじめとした山寺ベアーズのメンバーが訪れていた。

ポコえもん「みなさんのおかげで仲間たちを取り戻せました!本当になんとお礼を言ってやら…」

百合子「気にしないでよ!私たち、戦友なんだから!」ビシッ

杏奈「元気でね、ポコさん……また遊びに来てね……」

ポコえもん「お二人もぜひ22世紀に来てください!

がっちりと握手を交わす三人。
その光景を見ていたスネ夫が微笑む。

ポコえもん「スネ夫さんもありがとうございました」

スネ夫「いやいや、こちらこそみんなを助けてありがとう」

ポコえもん「そういえば先ほど瑞希さんのお宅にお邪魔したんですが、お二人ともまだ戻ってきてないみたいで…」

スネ夫「そうなの?……まあドラえもんが一緒なら安心…かな」

ポコえもん「信頼されているんですね」

スネ夫「長い付き合いだからね。瑞希さんのことはドラえもんに任せて問題ないさ。でも後のことは僕も頑張らないとね……」チラッ
777 : 1   2022/06/09 19:53:58 ID:qXYnzlUSz.
劇場の屋上では、紬が無言で空を眺めていた。

紬「…」

歌織「紬ちゃん」

紬「か、歌織さん!?」ビクッ

歌織「驚かせちゃってごめんなさい……お隣いいかしら?」

紬「ど、どうぞ」

歌織「…きれいな青空ね」

紬「ええ、とっても…」

歌織「…そのマント」

紬「ああ、これですか」

紬は片手に持っていたひらりマントを広げる。

紬「ドラえもんさんに譲ってもらったんです。不思議と愛着がわいてしまって…」

歌織「ふふ、ドラちゃんから聞いたわ。紬ちゃんのおかげで敵の大ボスの一人を倒すことができたって…」

紬「あの時は無我夢中で、とにかく私も動かないと、と必死な思いでした……それを言うなら歌織さんこそ、塔の破壊に貢献したと聞きましたよ」

歌織「私も紬ちゃんと同じよ。自分にできることを精いっぱいやった結果なの」

紬「…改めて考えると、今回の騒動は不思議なことばかりでしたね。あの北上さんにそっくりな方をはじめ、こことは違う世界があって、そこで生活をしている人間がいる…そんなことが本当にあるのですね」

歌織「あの麗花ちゃんみたいに別世界の私たちも今頃、自分たちの世界で悩んだりしながら頑張っているのかしらね」

紬「…もしかしたら私たちが“アイドルをやっていない世界”、なんてものもあるのかもしれませんね…」

歌織「…それは悲しいわね……けど」

歌織はぽんっと紬の肩に手を置く。

歌織「私たちは今、ここにいるわ」

紬「…!」

歌織「だからこそ、私たちはこの世界で精一杯頑張っていかないとね。他の世界の私たちに笑われないように」ニコッ

紬「…はい!」
778 : 1   2022/06/09 19:54:22 ID:qXYnzlUSz.
スネ夫(どうやら僕の出番はなさそうだ……さて、事務所に戻ろうかな)

物陰から二人の様子を眺めるスネ夫。
安堵の表情を浮かべながら、この場を去ろうとするが…

紗代子「プロデューサー!こんなところで何をやってるんですか?」

茜「面白いことなら、茜ちゃんも交ぜてよね!」

スネ夫「ちょ!」

ドンッ!
スネ夫「いてて…急に押さないでよね…」

歌織「プロデューサーさん?」

紬「あなた、こんなところで何を……ま、まさか盗み聞きをしていたのですか!?」

スネ夫「い、いやいや!僕も心配で…!」

紬「あなたという人は、どこまで不躾なのですか!今日という今日は許しません!」プンプン

スネ夫「ええーっ!」ガビーン

歌織「ふふ」

スネ夫「歌織さんも笑ってないで助けてよ!」

歌織「ダメです!しっかり罰を受けてくださいね♪」

スネ夫「そ、そんなー!」ガーン

茜「やっと日常が戻ってきたって感じだね!」

紗代子「うん!」

スネ夫「呑気なこと言ってないで助け……ぎゃあああああああ!!」

平和な日常を取り戻した765プロのメンバーは、今日も仲間たちとの日常を大切に過ごすのであった。
779 : 1   2022/06/09 19:54:59 ID:qXYnzlUSz.
そして瑞希とドラえもんはというと…

麗花「それでね、あの時こんなことがあって…」ペチャクチャ

ドラえもん「そりゃあすごいや!」ペチャクチャ

瑞希「…」

麗花「もしかしてお話退屈だったかな?」

瑞希「…いえ、そういうわけではなくて」

麗花「……あ、着いたよ」

ドラえもん「こ、ここって」

麗花「うん!最近評判のデパート!すっごく安く売られてるんだって……ってあれあれ?デパートがなくなっちゃってる?建物ごとお引越ししちゃったのかな?」

ドラえもん「まあ、色々とあったんだよきっと…」
瑞希「…」

麗花「ふぅん、そっか…。まあいいや!入ってみようか!」

ドラえもん「ええ!入るの!?」

麗花「レッツゴー!」


ドラえもん「わかってはいたけど、ただの広い空き地って感じになっちゃったね」

麗花「ルンルン♪ちょっとした探検って感じで面白いね!」

ドラえもん「ただ歩いてるだけじゃないか」

麗花「ここからきっとビックリドッキリなことが起きて楽しくなるよ!」

ドラえもん「そんなことあるわけ……」

ネズミ「ちゅ!」トコトコ

ドラえもん「ぎゃああああああ!!ネズミィィイイイイイイ!!」ビュウン

ネズミを見て全速力でどこかへ走っていくドラえもん。

麗花「わぁ~!ドラちゃん速い!」
780 : 1   2022/06/09 19:55:40 ID:qXYnzlUSz.
瑞希「…」

麗花「…ずっと元気なさそうだけど、私が留守の間に何かあったの?」

瑞希「…え?」

麗花「病院の時からずっと気になってたんだよ?今まで見たことないくらい落ち込んでたから…」

瑞希「心配をかけてしまったみたいで、すみません…」

麗花「なんで謝るの?私は瑞希ちゃんのこと大好きだから、友達が困ってたら助けてあげたいって思うのは当然だよ」

瑞希は麗花の言葉から、あの決戦のことを思い出していた。

瑞希(…これではあの時と逆ですね)

麗花「瑞希ちゃん?」

瑞希「…失礼しました。では少し、聞いてもらってもいいですか?」

麗花「うん!どんとこーい!」

瑞希は能力や小籠包のこと、そしてアナザー麗花のことは伏せて、これまでの騒動について掻い摘んで説明をする。

麗花「そっかあ…。瑞希ちゃんはその人と喧嘩をしちゃって……結局相手と仲直りできないまま終わっちゃったことが、ずっと心残りだったんだね」

瑞希「…結局私の言葉はあの人には届きませんでした…救ってあげられなかった…それが悔しかったんです…」

瑞希が俯き、溜め込んでいた本音を吐き出していく。
781 : 1   2022/06/09 19:56:05 ID:qXYnzlUSz.
麗花「うーん…そんなことないと思うけどなあ」

瑞希「ですが…」

麗花「だって最後に名前を教えてくれたんでしょ?」

瑞希「…!」

麗花「それって瑞希ちゃんのこと、認めたってことなんじゃないかな?」


『…そんなに知りたいなら、私に勝つことができたら教えてあげてもいいよ』


瑞希「あ、ぁ…」

気づけばボロボロと涙がこぼれ落ちる。
手で覆っても涙は止まることなくどんどんと溢れてくる。まるで今まで心に押し込めていたものをすべて吐き出すかのように――

そんな瑞希の様子を見て、麗花は瑞希の頭を優しくなでる。

麗花「…その人は不器用さんだね。はっきり言葉にすれば伝わることなのに」

瑞希「…はい、本当に……」
782 : 1   2022/06/09 19:56:49 ID:qXYnzlUSz.
某所。

「はっくしゅ!」

老タヌキ「風邪か?」

「う~ん、わかんないかな~」

老タヌキ「…ところでどうだ?力は使えるようになったのか?」

「…ダメみたい。瑞希ちゃんの能力を受けてから、もうずっとだよ。だからしばらく計画は中断だね!」

老タヌキ「…どんな力にも制限というものがある。それは真壁瑞希も例外ではない。……お前、本当はもうとっくに……」

「あはは!じぃじの言ってることは難しくってわかんないなあ♪」

老タヌキ「前から思っていたが、お前は肝心なことに限って口を閉ざす」

「…しばらく、この世界を見て回りたいんだ。自分の目で見て、自分の耳で聞く…。色々なことを知っていけば、今までわからなかったことがわかる気がするから。だから、世界をどうにかするのはその後からでもいいかな…」

老タヌキ「気の長い話だな」

「そうだね~…。けどこの世界のことをもっと知れたら、私も何かが変われるって思うの。そうしたらきっと、今度こそ瑞希ちゃんとお友達になれるかもしれないよね」


『私はね、この力でじぃじたちと楽しく暮らしたい。そしてね――』

『そして?』

『友達が欲しいんだ~!』


老タヌキ「…そうか、お前は見つけたんだな」ボソッ

「じぃじ?」

老タヌキ「こっちの話だ。……まあいいさ、我々はお前についていくだけだ。昔と変わらず、これからもだ…!」

タヌキB「そうそう!僕らはずっとお嬢と一緒だよ!」ヒョッコリ

タヌキD「お嬢と大冒険するの、あたし楽しみだよ♪」ピョン

老タヌキ「それで、行く当てはあるのか?」
783 : 1   2022/06/09 19:57:15 ID:qXYnzlUSz.
「わかんないから、パーっと適当に進んでいこうよ!」

老タヌキ「お、おう…」ドヨーン

「深海の王国とか雲の上の王国とか…地下の王国とかも面白そうかも!」

老タヌキ「そんなところに国があるのか?」

「わかんないけど、行けばきっとわかるよ!」

タヌキC「なあなあお嬢!俺、無人島とか行ってみたい!」

タヌキA「じゃあアタシは月!」

老タヌキ「揃って好き勝手言いおって」

「ふふっ…、よーし!それじゃあ次の目的地に向けてレッツゴー!!」ビシッ

老タヌキ(礼を言おう、瑞希。お前のおかげでをみなの心は救われた。いつかまた会う時があったら、改めてこの気持ちを直接言葉で届けよう……)
784 : 1   2022/06/09 19:57:35 ID:qXYnzlUSz.
瑞希「すみません、恥ずかしいところを見せてしまいました」

赤い目を擦る瑞希に対して、麗花は優しく微笑む。

麗花「ふふっ、普段は見られない激レア瑞希ちゃんって感じだったね♪」

瑞希「……そう言われると。更に恥ずかしくなってきたぞ」ポッ

麗花「でも元気になってよかった♪これで私も今日は安心して眠れそうだよ!」

瑞希「北上さんの安眠の手助けができたようで何よりです」

麗花「あはは♪」

瑞希「…本当にありがとうございました。これで次に会った時にしっかりと顔向けできそうです」

麗花「ふふっ、その時が楽しみだね」

瑞希「はい。まずはたくさんお話がしたいです。……あ、ですがその前に――」


――缶コーヒーを一緒に飲みたいですね。


真壁瑞希 編 完!!

最終決戦イメージ挿入歌「Raise the FLAG」
イメージED曲「青空っていいな」
785 : 1   2022/06/09 19:58:33 ID:qXYnzlUSz.
(1)
今回も無事に完走できました。
皆さんが読んでくれたり安価に参加してくれたり、コメント残してくれたりと…本当に嬉しく思っています。

さて、今回のお話は今までの中でも割と重い空気感になったのかな、と思います。前回の静香編の存在感が際立ちますね。
今回は自分がどんな感じで全体のストーリーを考えているのかっていう部分をお話しできればと思ってます。

まず今回最初の始まりが、『瑞希とドラえもんが50円の缶コーヒーを買いにデパートへ行く』という感じでした。
50円のコーヒーからどう話を広げようか、と……この時点ではまだ全然見通しが立っていませんでした。
で、次の安価(>>15)で杏奈が登場した時に、『デパートでカードゲーム大会して全国大会に出場するホビーアニメっぽい感じの話』というイメージが出てきました。

ですがこの場合、缶コーヒーという要素が消えてしまうので、>>19の安価で全体のイメージを決めることに。もしBが選ばれた場合、上記の内容で行こうと思ってました。
結果としては知っての通り、Aだったので当初の目的通り、コーヒーを探す話になったわけですが、この時点でもまだ話の構成が浮かんでいませんでした。しかし、>>23の安価内容によって、それが解決することになります。

まず私が思ったのは、『なぜ、百合子と紬がここにいるのか』という点。ここで売られているものはこの二人にとってとても魅力的なものなのではないか、と。
百合子と言えばファンタジーの世界に憧れ、日常的にそれらの妄想をしている女の子。もしかしてここの商品には百合子の願望を叶えられる者があるのではないか、と考えた結果、『不思議な食べ物を巡って瑞希がトラブルに巻き込まれる話』といった構成が出来上がりました。
786 : 1   2022/06/09 19:58:58 ID:qXYnzlUSz.
(2)
次に不思議な食べ物ってなんだ、と。両作品で関連付けられるものがあったか、と。
結論から言ってありました。
そう、小籠包です。グリマス時代の最後にして最大のクレイジーなイベント『Dead or Alive!ミリオンアドベンチャー』です。
この要素を取り入れて最終的に『不思議な食べ物を食べて能力者になった瑞希たちが、ミリオンワールド復活を目論む敵勢力と戦う能力バトル物』という今回の流れが出来上がりました。

じゃあ敵はどうする?→瑞希が主人公なら、瑞希のライバルである麗花さんがいいだろう
→ラクーンドッグ・レアリティを来たSHS仕様の麗花さんにしよう。タヌキが相棒という共通点があるし、何より私が好きだから!
→ドラベースからポコえもん出せば絡ませやすくていいかも→せっかく紬がいるんだし、歌織さんも登場させれば当時いなかった追加組を物語に絡ませられるのでは→大長編っぽくなってきたから、どこかで映画キャラ出せればいいな…
といった感じに、大まかなイメージができれば点と点が自然と結びつきます。

全体のイメージが完成すれば、後は安価の結果を元に自由に書いています。
結末は安価次第で大きく変化する部分なので、ざっくりとした感じでしか考えてません。
デパートに行く→敵が登場→なんか色々と起きる→最終決戦→敵を倒す→END、みたいな感じで。

後、さっきも軽く書きましたが、ポコえもんや歌織さんみたいに『この流れならこんな登場人物出せるかな』っていうイメージを軽く作ってます。
一例をあげると、未来が洗脳されて悪い子未来ちゃになって…っていう考えもあったのですが、登場させる隙がなかったのでカットしました。
逆に登場させるつもりのなかった茜ちゃんが安価で登場して活躍する、みたいなパターンもあります。多分、茜ちゃんが出てこなかったら映画キャラ出てこなかったと思います。
787 : 1   2022/06/09 19:59:16 ID:qXYnzlUSz.
(3)
といった感じで書いていきました。長くなってすみません!

私がミリドラを書くにあたって大事にしている部分の一つが、ミリオンライブとドラえもんのそれぞれの作品の要素をいかに結び付けられるか、その上で自分が書きたいものが書けるのか、という点です。

少しでも楽しんでもらえたなら本当に嬉しい限りです。皆さんのコメント、非常に励みになってます。

次回は8月か9月くらいに書きたいと思っているので、その時はまた是非よろしくお願いします。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
788 : 高木の所の飼い犬君   2022/06/09 20:16:54 ID:vJD4RqDCws
1さんありがとうございました!
今回も楽しく安価に参加しながら拝見しました。
次も検討されてるとのことですが、ぜひ無理のない範囲でお願いします!
789 : Pさん   2022/06/09 20:37:42 ID:E9ZRkC4Bhc
おつ!
790 : 3流プロデューサー   2022/06/09 20:46:17 ID:6d63CCwUrA
おつでちた!


50円の缶コーヒー言ったのはおいらです。謝罪はしない!(いつぞの脱税案件のドラもおいらだ!!)
791 : 3流プロデューサー   2022/06/09 20:53:30 ID:QYy6TJTpZQ
おつー
最後まで書抜くことができるの、ほんと尊敬するわ
792 : プロデューサーはん   2022/06/09 22:20:50 ID:uzzic.G8nw
>>1 乙 今回はタイミング合わなくて安価とれなかったからボケられなかったなぁ
793 : 高木の所の飼い犬君   2022/06/10 00:37:04 ID:BYfH7qGXt6
おつ
小籠包登場にそんなロジックが…
794 : プロデューサー   2022/06/10 07:05:22 ID:O19iRZNeFY
完走お疲れさまです
次来たとき誰がPになるか楽しみですな
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