【赤緑23周年記念】百合子「私は、ポケモンマスターです!」【SS】
1 : 1   2019/02/27 14:05:23 ID:iRRVja5HEs
注意!
①キャラ崩壊
②ゲーム本編と異なる展開
③駄文
④SS風ダイジェスト
⑤書くのが早かったり遅かったり

それでは、冒険スタート!
88 : おにいちゃん   2019/03/06 00:54:59 ID:CSz5WV7fUQ
このノリ好き
89 : 1   2019/03/06 01:16:25 ID:uqt5AwuD6k
~タマムシジム~

トレーナー「エリカ様!例のトレーナー一行がタマムシシティに入ったと連絡がありました!」

エリカ「ついにきましたね、ユリコ・ナナオ…!わたくしの『復讐』はあなたを倒すことで達成される…ふふ、ふふふふ…」

~タマムシシティ~

百合子「タマムシデパートでたくさん買い物してきちゃった~!」ドッサリ

Pカチュウ「随分たくさん買ってきたんだな、おっ、飲み物あるじゃん!貰うな」プシュ

百合子「あ、それ!」

Pカチュウ「ぐへー!!」(顔面にサイコソーダぶちまける)

百合子「さっき落としたから気を付けて、って言おうとしたのに…」

Pカチュウ「目が!目がああああああああ!!」ジタバタ

百合子「(無視)あ、タケシさん、シゲルさんの姿が見えませんがどこに?」

タケシ「あぁ、あいつなら用事があるって言ってさっき別れたぞ」

百合子「えー!」ガーン

タケシ「旅を続けてればまた会えるだろ、気を落とすな」

百合子「そうですね!シゲルさんのコネでオーキド博士に頼んでこの世界の著名人の本とか譲ってもらえたら嬉しいなーとか思ってたんですけど、また次の機会にします!」

タケシ「別にシゲル自身のことはあまり気にしてないのね…」

百合子「じゃあタマムシジムに行きましょうか!」

タケシ「おう!」

Pカチュウ「くぁwせdrftgyふじこlp」ジタバタ
90 : 1   2019/03/06 01:41:19 ID:uqt5AwuD6k
~タマムシジム~

拳銃を持った集団に囲まれる百合子一行

トレーナー1「手をあげろ、そのままエリカ様の元に来てもらおうか」カチャ

百合子「唐突すぎて理解が追い付かないんですが」ガグブル

タケシ「俺たちはタマムシジムに来たはずが、組事務所に来ていた…っ!何を言っているのか分らんが、俺も分からん!」

トレーナー2「安心しろ、ここは正真正銘タマムシジムだ」(銃を構えながら)

Pカチュウ「安心できる要素ないっ!てか、お前らトレーナーなら銃じゃなくてボール構えろ!」

トレーナー3「がたがたぬかすな!おら、早く進め!!」



エリカ「ようこそ、わたくし、タマムシジムのジムリーダーを務めておりますエリカと申します」ニッコリ

百合子(良かった、優しそうな人だ、話せばわかってくれそう)

エリカ「早速ですが、お命頂戴します」ニッコリ

2人と1匹(ええええええええええええええええええええええええ!!)ガーン

百合子「ちょっと待ってください!私たちあなたとは会うの初めてですよね!?」

エリカ「仰る通りです」

百合子「何で命を狙われなきゃいけないんですか!?」

エリカ「…この期に及んでまだ白を切るおつもりかしら?」

Pカチュウ「いやいや!白を切るとか、そういうんじゃなくて!本当に心当たりないんだって!!」

タケシ「せめて理由を聞かせろ!」

エリカ「…いいでしょう、ならお聞かせしましょう、あなたたちの『罪』を」
91 : 1   2019/03/07 01:18:49 ID:s5ji.0ngVs
エリカ「あなたたちはハナダシティのカスミを覚えていますか?」

百合子「えぇ、それはもちろん」

エリカ「先日、カスミが病院送りにされたと聞きました、調べたところジム戦でボロボロにされたというではないですか…」

百合子(もしかして…)アセダラダラ

エリカ「もうお分かりですよね?これはあなたたちとのバトルの後、なんですよ」ゴゴゴゴゴ

Pカチュウ(つむぎをスターミーに投げつけた時に、巻き添え食ってたもんなあ)>>41参照

百合子「いや、でもあれはルールに則った上での戦法で…」

エリカ「皆さん」

銃口を百合子に向けるトレーナー一同

百合子「いやいやいや!待ってくださいよ!そもそもエリカさんとカスミさんはどういった関係ですか!?」

エリカ「カスミとは友人…いえ、それ以上の関係といっても過言ではありません!」フンフン

Pカチュウ(何か話の様子おかしくなってきたな)

エリカ「あれはわたくしがまだスクールで勉学に励んでいた時の頃…」

Pカチュウ(これ絶対話長くなるやつだ!)
92 : 1   2019/03/07 01:20:33 ID:s5ji.0ngVs
30分後

エリカ「夕日の奇麗な夏の日に私たちは将来を語らいました」

~回想~

エリカ「カスミ、わたくしたちは永遠に一緒ですね」

カスミ「え、あ、うん、ずっと『友達』だよ」

そう言って彼女は夕日を背に一人歩いて行ったのです

~回想終わり~

百合子「それさり気なく逃げられてるじゃないですか!しかも友達の部分強調してましたよ!恋愛小説だったらとっくにフラグがへし折れてますよ!!」

エリカ「そんなことありません、あの時は彼女も恥ずかしかっただけなんです」

Pカチュウ(凄いポジティブ)

エリカ「わたくしとカスミはラブの関係であることは揺るぎないこと!その証拠にわたくしたちは昔…」

百合子「昔?」

エリカ「手をつないだことがあります!!」ドン!

Pカチュウ「一周回ってピュアだこの人!!」ガーン

エリカ「なので、わたくしの愛しいカスミを傷つけた罪は万死に値します、その命で償ってください」

銃口を(以下略

タケシ「ちょーっと待ったー!!」
93 : 1   2019/03/07 01:36:50 ID:s5ji.0ngVs
百合子「タケシさん!」

タケシ「同じジムリーダーとして意見させてくれ!」

Pカチュウ「いいぞ!タケシィ!!」パチパチ

タケシ「あなたもポケモントレーナーなら、結果はポケモンバトルに委ねるべきだ!そんな報復行為よりもお互いが納得できるように行うことが一番なのではないのか!?」

百合子「かっこいいですよ、タケシさん!」

Pカチュウ「よく言った!」

タケシ「ふっ」キリッ

エリカ「…わたくし、あなたのような半裸の変態男なんて存じ上げておりませんが?見苦しい姿でわたくしの眼前に現れないでくださる?消え失せてください」

タケシ「え、あ、はい」ドヨーン

百合子「タケシさーん!!」

Pカチュウ「泣くなタケシィ!!」

エリカ「でも、その男の言い分も一理ありますね…いいでしょう、あなたの処分はこのジム戦に委ねることにいたしましょう」

百合子「本当に!?」

エリカ「えぇ、ですがルールは少々特殊になりますがね…」ニヤリ
94 : 1   2019/03/07 01:59:45 ID:s5ji.0ngVs
エリカ「このジムは植物園にもなっております」

百合子「確かに、草花や木がジム内部に広がってますね」

エリカ「今からこのジム内でサバイバルゲームを行います。トレーナーは予めポケモンを3体選んで出しておきます、その後それぞれのスタート地点から出発し、互いを探し出し、戦っていきます」

百合子「ちなみに勝利条件は?」

エリカ「わたくしの持つジムバッジ…この『レインボーバッジ』を奪うことが出来れば勝ちです」

百合子「ジムバッジを直接奪えばいいんですか!?」

エリカ「ちなみにわたくしはこの花の形をしたバッジをあなたにお貸ししますので、これを奪えばわたくしの勝ちです」

Pカチュウ「バッジの奪い合いか…」

エリカ「後、アイテムの使用は許可しますので、ポケモンを回復しながら戦えますよ」

百合子「なるほど、分かりました」

エリカ「では、ポケモンの選抜ですが…わたくしはモンジャラ、ラフレシア、ウツボットで行きます」

百合子「じゃあ私はPカチュウさん、つむぎ、おしょうで行きます」

Pカチュウ「百合子、なんか引っかかるぞ、この戦い…油断するなよ」

百合子「?え、えぇ、もちろんですよ」

エリカ「それでは、各自スタート地点に行き、5分後に試合開始です」ニヤリ
95 : 1   2019/03/08 01:36:20 ID:xfg9cfJwiE
時間になり、移動を開始する百合子とポケモンたち

百合子「デパートでアイテムを買いだめしておいて正解でしたね」

Pカチュウ「どうも腑に落ちない、何でエリカはアイテムの使用を許可した?というかこの特別ルールそのものが罠のような気がしてならない」

百合子「はっ!まさか私たちが彷徨っている間に部下を配置して複数で闇討ち…!」

Pカチュウ「いやそれは流石にそれはありえ……そうだな」ドヨーン

百合子「でもどこかで私たちの様子を窺っているかもしれませんね、私たちも周りの様子がわかればいいんですけど」

Pカチュウ「周りって言っても植物しか見えないけどな」

百合子「うーん…これがオンラインゲームならマップとかで分かるところなんですが…」

キィィィィィン

環『ゆりこ!たまきにいい考えがあるぞ!』

百合子「へぇ、何かな?」

Pカチュウ(また独り言か、最近多いんだよな、もしかしてストレスか?)

環『くふふ、それはね、木の上に登ればいいんだよ!周りの景色がよーく見えるぞ~!』

百合子「えぇ、木登り!?でも私木登りはちょっと…」

海美『いいね木登り!なんだかすっごい楽しそう!!』

環『でしょでしょ!』

百合子「海美さんまで出てきた!?いやいや、文学少女の私に木登りはハードルが…」

Pカチュウ(俺の責任だ、プロデューサーとして心のケアをしてやらないとだな)ドヨーン

おしょう「…」

つむぎ「…」

はたから見て様子のおかしい百合子と勝手に落ち込んでいるPカチュウを呆れながら見ている、おしょうとつむぎであった
96 : お兄ちゃん   2019/03/08 01:57:41 ID:xfg9cfJwiE
百合子(今まで私の中で皆の声が聞こえたとき、そのアドバイスで危機を脱したことが何度かあった、だからこれも正しい選択なのかもしれない…けど)

百合子は遠くなった地面を見て青ざめる

百合子「無理ですやっぱり!」

Pカチュウ「頑張れ頑張れ!やればできる!ネバーギブアップ!」

百合子「松〇修〇さんみたいなこと言うのやめてくださいよ~!」

Pカチュウ「あともう少しでてっぺんだ、大丈夫!下の方も俺たちが見てるから安心して百合子は上だけ見てればいい!」

百合子は恐怖を紛らわすために、とりあえず好きな作家たちの名前を脳内でひたすら唱えながらひたすらに登った、そして…

百合子「はぁはぁ…やっと着いた…」

Pカチュウ「どうだ、何か見えるか?」

百合子「タケシさんがブルブル震えてますね」

Pカチュウ「今はタケシのことはどうでもいいや、他は?」

百合子「…やっぱり植物しか見えません、誰かが移動する様子も…やっぱり見えないです」

シーン

百合子「あれ…Pカチュウさん?Pカチュウさーん?」

シーン

百合子「つむぎーおしょうー!誰か返事してー!」

Pカチュウ「ZZZ」

百合子「って寝てるんですかい!他の2匹まで何でこんな非常時に!?」ガーン

エリカ「ふふふふ、何でかって?それは“ねむりごな”で眠らせたからです」

百合子「その声は、エリカさん!いつの間に接近を!?」

エリカ「あなたのバッジには発信機を仕掛けてありますからね!あなたの行動は手に取るように分かるんですよ!」ドン!

百合子「この人、意外と姑息だーっ!」ガーン

エリカ「さあ、ハンティングの始まりです!覚悟なさい!!」
97 : 1   2019/03/08 02:41:06 ID:xfg9cfJwiE
百合子「うわわわ!木が倒れそう!誰かが木を攻撃している!?」

ラフレシア「!」クルクル

意外!それは花びらッ!

百合子「ラフレシアの頭の花びらが高速回転して、電動のこぎりのように木を切ってる!?」

エリカ「わたくしもラフレシアの援護に入りますわ!」(電動のこぎりを持ちながら)

百合子「ちょっとちょっと!何持ってるんですかー!!」

エリカ「わたくし言いましたよね?アイテムの使用を許可する、と」

百合子「そんなアイテム、ゲームにはないっ!」ガーン

エリカ「問答無用!」ガガガガガ

百合子(まずい、このままじゃ木が倒れて地面にたたきつけられる)

海美『飛ぶんだよ、ゆりりん!』

百合子「海美さん!」

環『たまきたちが付いてるぞ!』

百合子「環ちゃん!」

海美&環『大丈夫!勇気を出して!』

百合子「わかりました!飛翔せよ、私!!」

百合子は木が倒れる瞬間に別の木に飛び移った

百合子「やった!助かった!!」

エリカ「なかなかやりますね、ならこれならどうでしょうか?」スッ
98 : 師匠   2019/03/08 08:41:56 ID:vDXeqZYCc.
もう何でもありになってきたなw
99 : der変態   2019/03/08 22:45:51 ID:IzI5ffACL2
ポケモンバトルしろよ!
トレーナー同士でしか戦ってないだろw
100 : 1   2019/03/09 01:12:36 ID:8D3SvcpYF2
エリカ「モンジャラ!!」

モンジャラは無数のツルを伸ばし、一帯の木に巻き付けた

エリカ「今度は逃げられないように、全ての木をへし折ります」

百合子(逃げ道が…ないっ!)

エリカ「ユリコ!何故わたくしが勝利条件にポケモンの全滅を提示しなかったかお分かりになって!?」

百合子「え?」

エリカ「それはあなたをじわじわ痛めつけるためです!戦闘不能にして終わってしまう勝負なんて興ざめですからね、ふふふふ」

百合子(やばい!この人、目が本気だ)アセダラダラ

エリカ「バッジの奪い合いにしたのも、あなたを合法的に攻撃するため!サバイバル形式にしたのも、いつ襲われるか分からない極限状態の中で精神的に苦しめるため!全てわたくしの計画通りなのです!ご理解いただけました!?」

百合子「理解しました、あなたがやばい人だってことを…」

エリカ「そうですか、ならついでに1分もかからずにあなたが地面にたたきつけられるという現実もご理解くださいまし」

ミシミシッ!

百合子「うぅ!な、何か…そうだ、アイテム!逃げられるアイテムないかな!?」

その時、百合子が偶然掴んだ物は…

百合子「これ、きとうしさんから貰った『ポケモンのふえ』…」

キィィィィィン

ジュリア『ユリコ、それを吹くんだ』

百合子「ジュリアさん、こんな時に何を言ってるんですか!?」

ジュリア『あんたの熱い音色をあいつに聴かせてやるのさ!さあ行くよ!!』

百合子「こうなったら藁にも縋る思いで!!」フゥ

BUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUOOOOOOOOOOOOOOOOO!!

エリカ「何ですか、この耳障りな音は!?」

ジュリア『な、ナイスビート…がくっ』

百合子(妄想の中のジュリアさん気絶しちゃったー!!)
101 : 1   2019/03/09 01:48:39 ID:8D3SvcpYF2
ミシミシッ!バキッ!!

百合子「ってやってる間に木が折れたああああ落ちるううううううううう!!」

エリカ「モンジャラ、ユリコに“からみつく”!」

百合子の両手足をツルで縛り付けるモンジャラ、地面に落ちる間一髪の瞬間であった。

百合子「まさか、助けてくれた…?」

エリカ「そのまま“しめつける”攻撃!!」

百合子「ですよねー!!」ミシミシ

エリカ「言ったでしょう、じわじわ痛めつけると」

百合子「い、痛い・・・あぅ、んんっ!」

エリカ「ふははは!いけ好かない女が悲痛の表情を浮かべているところを見るとなぜか興奮しますねぇ!!」ハァハァ

百合子(やっぱりこの人やばいよぉ!この流れってもしかして私乱暴される展開!?エ〇同人みたいに!エ〇同人みたいに!!)ハァハァ

エリカ(この女、急に顔がニヤケだしましたわ…)ドンビキー

百合子「くっ!私はどんな扱いを受けようと、決して屈したりは、しないっ!!」キリッ

エリカ「そうですか、ではその覚悟見せてもらいましょうか」

百合子「え…まさか…」

エリカ「“たたきつける”!!」

百合子「すみませんすみません!その場のノリで軽率な発言をしてすみません!だからそれだけはあああああああああああああ!!」

エリカ「はははははははは!!」

百合子(あぁ、私ここで終わりなんだ…生まれ変わったらまたアイドル、やりたい、な…)

百合子が最期を覚悟したその瞬間、突如モンジャラのツルが全て切断された
まるで刀に斬られたかのように!

おしょう「…」スチャ

百合子「おしょう!!」

Pカチュウ「このモジャ公!!うちのアイドルから離れろぉ!!」

モンジャラ「!?」ドゴッ

百合子「Pカチュウさん!!」

Pカチュウ「待たせたな、百合子」

おしょう「…」b
102 : 1   2019/03/09 02:46:41 ID:8D3SvcpYF2
エリカ「馬鹿な!あなたたちは強力な“ねむりごな”で眠らせてしばらくは目を覚まさないはずです!?」

Pカチュウ「あのうるさい笛の音が頭の中で響いてな、目が覚めたってわけさ」

エリカ「くっ、あの下手くそな笛にそんな力が…!」

Pカチュウ「百合子、立てるか?」

百合子「はい」

Pカチュウ「さて、うちのアイドルを散々苦しめたお礼をしてやらないとな」

エリカ「…いいでしょう、純粋なポケモンバトルになったとしてもわたくしの勝利は揺るぎません」

おしょう「!」ビュン

エリカ「カモネギが来ましたわ、迎え撃ちなさいモンジャラ!」

Pカチュウ「あのカモ助も百合子がやられて怒ってるらしいな」

百合子「おしょう…!」ジーン

おしょう「…!」(ネギを構える)

エリカ「斬れるものなら斬ってみなさい!モンジャラのツルは無数にあります!“つるのムチ”!!」

おしょう「…」ニヤリ

エリカ「なっ!ツルを全て捌き斬っている!?」

百合子「流石私のおしょう!」

エリカ(しかし、全ての攻撃を受け続けることは不可能、時間はかかりますがあのカモネギの体力は確実に減らす!そしてユリコ、あなたもですよ!)

Pカチュウ「!?百合子後ろ!!」

ラフレシア「!」グルグル

百合子「さっきのラフレシアが飛んできた!?」

Pカチュウ「何あれタケコプター!?」

エリカ「わたくしのラフレシアの“はなびらのまい”は一味違います、さぁ、喰らいなさい!」

Pカチュウ「させるか!!」

Pカチュウはおしょうの方へと向かって走った
103 : 1   2019/03/09 02:50:12 ID:8D3SvcpYF2
Pカチュウ「カモ助、俺と代われ!!」

おしょう「…」チッ

Pカチュウはモンジャラへ、おしょうはラフレシアへ向かい戦闘態勢に入る

おしょう「…」(立ち止まり再びネギを構える)

エリカ「ふん、侍の真似事ですか、とんだかっこつけさんですね…ラフレシア、倒してしまいなさい!」

Pカチュウ「おっと、俺もいるぞ!“でんこうせっか”を喰らえー!!」ビュン

エリカ「モンジャラ、“からみつく”!」

Pカチュウ「へへ、お前の方から俺に触れてくれるとは嬉しいねぇ、おかげでこいつが喰らわせられる!」ビリビリ

エリカ「はっ!しまった!!」



百合子「おしょう!“かまいたち”!!」

Pカチュウ「“10まんボルト”!!」



斬!!

おしょう「…」スチャ

ラフレシア「……!?」

Pカチュウ「おりゃあ!!」ビリビリ

モンジャラ「……!?」

斬られ宙に舞うラフレシアと電撃で黒焦げになったモンジャラ
2体が地に倒れたのはほぼ同時であった

百合子「やった!!凄い!!」

エリカ「くっ…やってくれましたね、あなたたち…!」ギロッ
104 : せんせぇ   2019/03/09 11:30:32 ID:yfYp3N/3ZY
ポケ○ペかな?
105 : 1   2019/03/09 13:45:06 ID:8D3SvcpYF2
Pカチュウ「バッジを奪ってやる!」ビュン

エリカ「正直侮っていました、見事です。しかしあなたたちはわたくしには勝てない、それは変わらないこと…」

その瞬間、草むらからツタが猛スピードで接近!

Pカチュウ「ぐはっ!」

エリカ「これがわたくしの3体目のポケモン、ウツボット…!」

エリカは ウツボットを くりだした

百合子「ずっと身を隠していたんですね」

エリカ「奥の手というのは最後の詰めに出すからこそ奥の手というのです」ニヤ

ウツボット「…」(“つるのムチ”)

Pカチュウ「いてっ、くそっ!早くて避けきれない!!」

百合子「おしょう、“いあいぎり”!」

エリカ「“はっぱカッター”!!」

おしょう「!」クッ

百合子「これじゃ近づけない!」

エリカ「ふふふ、ざまあないですね!あははははははは、ふべっ!」バシッ

百合子「つむぎ!?」

つむぎ「…」ピチピチ

エリカ「あなたですか、わたくしに攻撃した者は…あまりに存在感がなくて忘れていましたよ」

Pカチュウ「つむぎをコイキングだと思って甘く見るなよ!こいつはハナダジムで大活躍した凄いコイキングなんだ!」

エリカ「…あなた、今なんと仰いました?」ゴゴゴゴゴ

Pカチュウ「あ」

エリカ「なるほど、このコイキングがわたくしのカスミを……!ウツボット!!」

百合子「あぁ!つむぎがウツボットに捕まった!!」

エリカ「あなたたちご存知?ウツボットの口の中は溶解液があって、獲物を1日もかけずに消化してしまうのですよ」

Pカチュウ「やめろエリカ!!」

エリカ「うるさい!!今からこいつで実践してあげますからそこで見ていろ!!」

Pカチュウ「つむぎいいいいいい!!」

ゴックン!
106 : 1   2019/03/09 14:20:14 ID:8D3SvcpYF2
エリカ「はははははは!!やりましたよカスミ!!ついにわたくしたちの敵を始末しました!!」

Pカチュウ「くそっ!!」

エリカ「己の無力さを思い知ったかお馬鹿さんたち!!」

Pカチュウ「こいつだんだん口が悪くなってるな」ドンビキー

百合子「…」

エリカ「ふふふ、そこの馬鹿女はショックで声が出ないようですね!」

百合子「…つむぎと私は、ハナダジムでの戦い以降、ずっと特訓をしてきました…毎日、毎日欠かさず特訓を、してきたんです…」

エリカ「その努力も結局無駄に終わってしまいましたねぇ」ニヤニヤ

百合子「いえ、逆です、逆なんです…!」

その時、ウツボットが苦しみだす
内部から何かが攻撃しているのか、ウツボットの体の一部がボコ、ボコ、と飛び出る

エリカ「ウツボット!?ユリコあなた、いったい何をしたんですか!?」

百合子「つむぎは特訓を重ね、レベルアップしてきました。そしてさっきPカチュウさんとおしょうがエリカさんのポケモンを倒した得た経験値をわけてもらったおかげで……『その時』が来たんです」

エリカ「ま、まさかっ!」

百合子「そう、進化の時が!!」

ウツボットの口からギャラドスが飛び出してきた

つむぎ「ギャオオオオオオオオオオオオオス!!」

ウツボット「!!?」ゲロゲロ
107 : 1   2019/03/09 14:21:06 ID:8D3SvcpYF2
百合子「つむぎ、ウツボットに“かみつく”!!」

エリカ「させません!“つるのムチ”で反撃です!!」

ウツボットの攻撃がつむぎに当たる
しかし、つむぎはそれを物ともせずウツボットに攻撃をした

エリカ「しかし、レベルの差で決定打にはならない!!」

Pカチュウ「俺も加勢を!」

Pカチュウが加勢に向かうその瞬間、おしょうが動き出した!
まずおしょうはPカチュウの頭を踏み台にし、高く飛翔!
そのまま飛行し、ウツボットとの距離をつめた!

百合子「“つつく”!!」

剣道でいうところの突きをウツボットに与えた
ウツボットにとっては弱点のひこうタイプのわざ、それも急所を突かれ勢いよく吹っ飛んでいった
そして、吹っ飛んだ先には主人であるエリカがいたのだった

エリカ「ぐはっ!!」

百合子「やった!!」

おしょう「…」パシッ

おしょうは気絶したエリカからバッジを奪った

百合子「これで、私たちの勝ち!大勝利!!」

Pカチュウ「あ、あのやろう…がくっ」
108 : 1   2019/03/09 14:51:12 ID:8D3SvcpYF2
数分後

百合子「約束通り、私たちのこと許してくれますよね?」

エリカ「…」ボロボロ

百合子「エリカさん?」

エリカ「…ゆ、ゆるし、ましょう」シブシブ

タケシ「これで一件落着だな」

エリカ「悔しい!悔しいです!けど、バトルに結果を委ねた以上、受け入れるしかないですね…」

百合子「これからは仲良くしましょう」

エリカ「お断りします」キッパリ

百合子「がーん!」

エリカ「でもまあ、わたくしを倒したんですから、あなたには今後とも頑張っていただきたいものですね」

百合子「応援してくれるんですか、ありがとうございます!」

エリカ「ち、違いますから!とにかく無様な結果だけは残さないように!もしそうなったら今度こそ容赦しませんからそのつもりで!」

百合子「はい!」

タケシ(良かった良かった…だけどあっちは…)

Pカチュウ「カモ助、よくも俺を踏み台に!」

おしょう「…」フッ

タケシ(何やってんだあいつら…)

トレーナー1「エリカ様!大変です!!」

エリカ「どうしたんですか、騒々しいですよ」

トレーナー1「今連絡が入りまして、タマムシシティに大量のベトベターが出現!町のあちこちで暴れていて手が付けられません!!」

エリカ「何ですって!?」

百合子「いったい、この町で何が起こってるの…」
109 : 1   2019/03/09 14:54:04 ID:8D3SvcpYF2
いよいよ、このスレ(第1章)も残りわずかです、見てくださっている方、どうかよろしくお願いします
それでは、ロケット団地下アジト激闘編、お待ちください!
110 : 貴殿   2019/03/09 15:17:33 ID:9CjMIDuhm2
予想以上に大作で草
頑張って乾燥してくれ
111 : おやぶん   2019/03/09 23:00:36 ID:H3d7w1moUQ
おしょうとPカチュウのやり取りを見てアニポケのヤンチャムとハリマロンを思い出した
112 : 1   2019/03/11 01:31:37 ID:MjWQzrEGVQ
時は遡り、タマムシジムで百合子がエリカと戦っている間の出来事…

~ロケット団地下アジト~

アジトの研究室で、1人の男が培養槽を見つめている
男は全身をローブで身に纏っており、その表情はわからないが、培養槽の中にいる『生き物のような物』を興味深げに観察しているようだった

ローブの男「……」

ボス「例のポケモン、完成まで後僅かといったところかな?」

ローブの男「…あんたか、いつの間にこの部屋に?」

ボス「私はロケット団のボスだ、アジト内のどこにいようとおかしくはなかろう」

ローブの男「ふっ、それもそうだな」

ボス「で、どうなのかね?」

ローブの男「完成はもうじきさ、しかしまだ時間が必要だ、もう少し待っていただきたい」

ボス「構わんさ、この実験はお前に一任しているからな…しかし、仮にこの実験が頓挫するようなことがあったとしたら、私は君を容赦しないだろう、覚えておきたまえ」

ローブの男「肝に銘じておこう…おっとそういえば」

ボス「?」

ローブの男「そういえば例のトレーナーがこのタマムシシティに来ているそうだ」
113 : 1   2019/03/11 01:33:29 ID:MjWQzrEGVQ
ボス「オツキミやま、シオンタウンで我が組織の邪魔をしたという喋るピカチュウを操る少女か…子供とはいえロケット団に歯向かう者を生かしておくつもりはない、すぐに部下に始末させるさ」

ローブの男「…あの少女はそう簡単にはやられないさ」

ボス「…やけに評価しているじゃないか、やはりやつらが『実験ネズミ』だからか?」

ローブの男「人聞きが悪い、せっかくこの世界に解き放ったんだ、彼女たちがこの世界で何を成し遂げるのか見てみたいだけさ」

ボス「だからこのカントーを旅立たせるように仕組んだのか?酔狂な男だよ、お前は」

ローブの男「科学者の性ってやつさ、でも安心してくれ、私も彼女たちの始末には協力するつもりだ」

ボス「…ほう」

ローブの男「前にあんたたちに依頼されて作ったこの『装置』、野生のポケモンに特殊な電波を飛ばして操る力…これを試してみたくてね」チラッ

ボス「ふん、やはり酔狂な男だ、好きにしろ」

ローブの男「ふふ、礼を言う」
114 : 1   2019/03/11 01:55:25 ID:MjWQzrEGVQ
~タマムシシティ~

トレーナー1「調査の結果、ベトベターは町の下水路から侵入したようです、どうやらこの近辺に生息している野生のものがやってきたようで…」

百合子「野生のポケモンが町に迷い込むことってあるんですか?」

エリカ「滅多にありませんわ、ましてやベトベターは汚い場所を好むポケモン、このタマムシに現れることなど…って口を挟まないでくれます目障りです!」

百合子「ひどい!」ガーン

エリカ「とにかく!わたくしはこれからベトベターの討伐にあたります!なのであなたたちは目障りですので、どこかに消えてくださる?」

百合子「私たちにも協力させてください!」

エリカ「ダメです、確かにあなたにはほんのちょっぴり実力があります、ですが所詮は一般人!立場をわきまえなさい…ではわたくしはこれで」
115 : 1   2019/03/11 02:11:28 ID:MjWQzrEGVQ
5分後

百合子「って言われたものの、やっぱり放っておけるわけがない!」

タケシ「まあお前ならそう言うと思ったよ」

百合子「意外ですね、止めてくると思ったんですが…」

タケシ「エリカが言ってたろ?『一般人が手を出すな』ってさ、俺ジムリーダーだし、お前は俺の手伝いしてるだけってことさ、違うか?」

百合子「タケシさん!」

タケシ「一緒に旅をしてお前の性分はわかってきたつもりだ、それに俺もこのまま黙って先に行くのは性分じゃないんだ」

Pカチュウ「ただいま」

タケシ「そっちはどうだ?」

Pカチュウ「とりあえず何匹か退治したけど、どんどん現れてくるな、キリがない…」

百合子「こういうのってベトベターを操っているボス格がいて、それを倒せば解決ってのがお約束なんですけど…」

Pカチュウ「この中から親玉ベトベターを倒せばいいってことか?見つけるの大変そうだな」

百合子「とにかくしらみつぶしに探してみましょう!」タッタッ

ゴツン!

百合子「いたっ!ごめんなさい、よそ見してて…」

オーキド「いやいや、こちらこそ申し訳…」

2人「あ」
116 : 1   2019/03/11 02:14:44 ID:MjWQzrEGVQ
オーキド「げっ!君たち何故ここに!?」

百合子「オーキド博士、お久しぶりです!ところでげっ!って何ですか?」ニッコリ

オーキド「い、いや何でもないよ…」

Pカチュウ「博士こそどうしてここに?」

オーキド「あぁ、わしはちょっと研究があってね…で、君たちはどうしたのかね?」

百合子「実はかくかくしかじか」

オーキド「なるほど、野生のベトベターの大量発生か」

タケシ「なんか通じた!?」

オーキド「…そういえばロケット団が野生のポケモンを操る技術を手に入れたと噂で聞いたことがある、もしかしたら奴らが絡んでいる可能性がある」

百合子「ロケット団が!?でもロケット団がどうしてタマムシに?」

オーキド「タマムシだけではない、今やロケット団はこのカントー地方の至る所に根を張っていると言われている、奴らがどこに現れてももはや不思議ではないのじゃよ」

百合子「ロケット団、そこまで強大な組織だったなんて…」

オーキド「とにかくわしから言えることは、怪しい所を探してみればいいということじゃ、ではまた!」タッタッ

百合子「あれ、行っちゃいましたね」

Pカチュウ「博士、いい年してシャイだなあ」

タケシ「避けられてた感じがしたが?お前たち、過去に博士に失礼なことでもしたんじゃないか?」

百合子&Pカチュウ「まっさかー!」ハハハ

タケシ(博士、心中お察しします)

百合子「では、ロケット団の現れそうな所を探してみましょうか!」
117 : 1   2019/03/11 02:52:11 ID:MjWQzrEGVQ
百合子「このゲーセン、非常事態に通常営業…怪しいですね」ジャラジャラ

Pカチュウ「随分と規模がでかいな、これは調べ甲斐がありそうだ」ジャラジャラ

タケシ「お前らー!その片手に持ってる小銭はなんだー!?」

百合子「突入します!」ビュン

Pカチュウ「一台一台隈なく捜すゾ!」ビュン

タケシ「おいちょっと待てー!!どう見ても遊ぶ気満々だろ!!」

~ロケットゲームコーナー~

怒り・・・悲しみ・・・絶望っ・・・!
負の感情の集う場所・・・魑魅魍魎の蔓延る地獄・・・圧倒的地獄っ・・・!
ロケットゲームコーナー・・・!百合子一行は今地獄に一歩・・・足を踏み入れたっ・・・!
無知と無謀の・・・大冒険っ・・・!

店長「ようこそ…当ゲームセンターは誰でもウェルカム…気が済むまでお楽しみください…!」ザワ・・・ザワ

百合子「なんかやたらざわざわしてる所ですね」

Pカチュウ「ノリで入ってきたものの、この澱んだ空気に耐えきれない」

タケシ「右に同じ」

百合子「でもせっかく入ってきたわけですし、聞き込みくらいやってみましょうよ」

Pカチュウ「まあ、元々当てもないし試してみるか」

百合子「じゃあ私、あの格ゲーコーナーで聞いてみますね!」ビュン

タケシ「絶対遊ぶ気だぞあいつ!!」
118 : 1   2019/03/11 03:06:23 ID:MjWQzrEGVQ
~数分後~

百合子「やった!私の勝ち!」

???「くっそ、負けてもうた!」

百合子「ふっふっふ、765プロゲーム部を舐めないでもらいたいですね」ドヤッ

???「もう一回や!」

百合子「いや、流石に遊んでばっかりはいられないので」

???「何やあんた、勝ち逃げする気なんか?」

百合子「いや、そういうわけじゃ…ってどこかで聞いたことのある声…」

マサキ「じゃあ何だって言うんねん!!」バッ

百合子「ま、マサキさん!?」

マサキ「百合子!何でここにいるんや!?」

百合子「私はジムに挑戦しに来て、そのあと色々ありまして…マサキさんは?」

マサキ「仕事でこの近くに立ち寄ったんや、そしたらおもろそうなゲーセンあったから遊んでたっちゅーわけや」

タケシ「百合子、お前やっぱり遊んでたな?」ジトー

百合子「タケシさん!Pカチュウさんも!」

Pカチュウ「…この人は?」

百合子「マサキさんです、さっきばったり再会しまして」

マサキ「よろしゅうな!」

タケシ「あんたがマサキか、有名人に会えるとは嬉しいね」

Pカチュウ「マサキ…どっかで聞いたことがあるような」

百合子「ほらハナダシティで会いに行こうって話になって…あ、でもあの時Pカチュウさん体調不良で気を失ってましたから」

Pカチュウ「あ、そっか!だから初めてな感じしなかったのか」

マサキ「そういえば百合子、さっき色々あったとか言うとったやん、何があったんや?」

百合子「あ、実はかくかくしかじか」

マサキ「なるほど、ロケット団が」

タケシ「やっぱり通じるのかそれで!?」

マサキ「それならわい、心当たりあるで」

百合子「ほ、本当ですか!?」

マサキ「あぁ、案内したる」
119 : 1   2019/03/11 03:37:06 ID:MjWQzrEGVQ
ロケット団員7「近づくなよ!このポスターには絶対に近づくなよ!」

物陰から隠れて様子を窺う百合子一行とマサキ

百合子「…」

タケシ「…」

Pカチュウ「…」

マサキ「な、いるやろ?」

百合子「あまりに自然にいるから言葉を失いましたよ」ドヨーン

タケシ「セリフがフリすぎるんだが」ドヨーン

Pカチュウ「絶対あのポスターに何か隠してるぞあれ!」

百合子「でもあれだけ堂々といながら店の人が無反応ってことは、間違いなくこのゲームセンターそのものがロケット団関係ってことになりますよね」

Pカチュウ「店の関係者全員、ロケット団なんだろうな」

タケシ「だとしたらここで戦いになったら、店の人間全員相手にしなきゃいけなくなるのか、それはあまりにもリスキーだぞ」

百合子「あの見張りの人の隙をついて、気づかれずにポスターを調べられればいいんですけど…ん?」

Pカチュウ「どうした百合子?」

百合子「いや、あそこにいるのって…」

~スロットコーナー~

モブ「すげぇ…あのガキ、バカ勝ちしてやがる…!」ザワ

モブ2「なんて強運なんだっ…!」

シゲル「倍プッシュだ……!」チャリンチャリン

7!7!7!スリーセブン・・・!圧倒的・・・7の羅列っ・・・!

シゲル「まだだ…!むしるだけむしる……!」チャリンチャリン

百合子「何やってるんですか、シゲルさん」

シゲル「ってお前ら!!何でここに!?」

百合子「もうそのやり取り今日で三度目ですよ『シゲオ』さん」

シゲル「だから俺はシゲルだーっ!!」
120 : 1   2019/03/11 11:42:45 ID:MjWQzrEGVQ
シゲル「ってかお前、最初にシゲルって言ってたろ!わざとなのか?わざとなのか!?」

百合子「シゲルさん、タマムシでの用事は終わったんですか?」

シゲル「無視かい!…用事は終わった、だからここでスロットしてたんだよ」

Pカチュウ「スロット好きなのか、意外だな」

シゲル「ここのスロットの景品はレアなポケモンやわざマシンが豊富だからな…で、お前らも景品目当てか?」

百合子「実はかくかくしかじか」

シゲル「何!ロケット団がここに何かを隠しているだって!?」

タケシ「もう何も言わん」

シゲル「そういうことなら協力してやる、俺もロケット団には頭に来てるからな」

Pカチュウ「だけど、ここで暴れるのはまずいぞ」

シゲル「ようはロケット団や店の連中の注意をひきつければいいんだろ?ならこういうのはどうだ?」ゴニョゴニョ

百合子「なるほど、いいですね!」

マサキ「ならわいにも協力させてくれへん?」

百合子「いいんですか?」

マサキ「乗り掛かった舟やしな」b

Pカチュウ「よし、そうと決まれば作戦開始だ!」

タケシ「健闘を祈る!」
121 : 1   2019/03/11 23:47:13 ID:MjWQzrEGVQ
~スロットコーナー~

マサキ「このスロット細工されてるんや!イカサマ!イカサマ!」ドンドン

店員「お客様・・・鈍器でスロットマシンを叩くにはおやめくださいっ・・・!」

店長「これはこれは・・・!マンキーが1匹紛れ込んでいるようですな・・・!」

マサキ「あんたが責任者か?このイカサマの落とし前どうつけるつもりなんや!あぁん!?」(店長の胸ぐらを掴む)

店長「イカサマ?なんのことか分かりませんね・・・!あなたは負けた・・・ただそれだけっ・・・!それだけなのですよっ・・・!」

マサキ「嘘やっ!わいは名うてのギャンブラーなんや!イカサマでもされなきゃ負けるはずがないんや!」

店長「ところがどっこい・・・夢じゃありません・・・!現実です・・・!これが現実・・・!」

マサキ「やかましいわ!」(パンチ)

店長「ぶへっ!」ハナジブー

マサキ「みなさーん!聞いてくださいーい!」

店長「何をしているっ・・・!この男を取り押さえろっ・・・!すぐにっ・・・!早くっ・・・!」

マサキ「この店ではイカサマをしていまーす!!」

シゲル「おいおいマジかよー!みんな聞いたか、俺たちは金をだまし取られたんだー!」

店員「おいとんがり頭のガキ!便乗して煽ってんじゃねぇ!」

シゲル「誰がとんがりコーンだこの野郎!!」(店員2に飛び蹴り)

客たち「・・・せっ!・・・せっ!・・・返せっ・・・!俺たちの金を・・・返せっ・・・!」ザワ・・・ザワ

どんどん!がやがや!

ロケット団員7「おい、いったい、何が起こっていやがる」アゼン

シゲル(これで店内の人間全員の意識はこの場に集中している!後は頼むぞ百合子!)

マサキ(百合子、お前さんならロケット団を倒せるって信じてるで)
122 : 1   2019/03/11 23:47:56 ID:MjWQzrEGVQ
~ポスター前~

百合子「マサキさんとシゲルさんの陽動作戦成功したみたいですね!後は私たちもここを調べて…!」

Pカチュウ「見ろ2人とも!ポスターの裏にスイッチがある!」

タケシ「押してみるか」ポチッ

ポスターの飾ってある壁が開き、扉が現れた

タケシ「地下へと続く階段」

Pカチュウ「ビンゴだな」

百合子「この先に、ベトベター事件を解決するカギが…!Pカチュウさん、タケシさん、行きましょう!」

Pカチュウ&タケシ「おう!」
123 : 1   2019/03/12 00:59:47 ID:KKefOh5AGM
~ロケット団地下アジト 地下4階~

このみ「きいいいいいい!あの百合子とかいう小娘と喋るピカチュウ!いつ思い出しても腹が立つわ!」

『敵じゃない、俺たちは仲間だ!』
『このみさん!あなたもその51人の中にいるんですよ!』

このみ「違う…私はロケット団の誇り高き戦士…私の仲間は…仲間…」

ロケット団員8「隊長、大変です!このアジトに侵入者が!!」

このみ「何ですって!」

ロケット団員8「今映像を出します!」ピッ

百合子『“10まんボルト”!』

Pカチュウ『喰らえこの野郎!』

タケシ『俺のイワークのお通りだー!!』

このみ「…ふふ、まさかこんなに早く再戦のチャンスが来るなんてね!」

部屋を出るこのみ

このみ「この胸の苦しみも、やつらを倒せば少しは楽になるのかしらね」

~地下2階~

百合子「おしょう、“いあいぎり”!つむぎ、“バブルこうせん”!」

おしょう「…」ザッ

つむぎ「ぎゃおおおおおおおおお!!」

百合子「カラカラ、“ホネこんぼう”行くよ!」

カラカラ「!」ブンッ

百合子「私たち、ロケット団の団体にも負けてませんね!」

Pカチュウ「当然だろ!タケシ、カスミ、マチス、エリカ…俺たちは強敵を打ち破ってここまで来たんだ!間違いなく俺たちは強くなった!」

タケシ「ふっ、強敵か」ドヤッ

Pカチュウ「あ、今のなし」ニヤッ

タケシ「このやろう」ニヤッ

百合子「つまり!今の私は完全無敵のスーパーヒロインってことになりますよね!!」フンス

Pカチュウ&タケシ「ならんわ!」ホッペムニー

百合子「いたたた!こんな時までほっぺをつねってくるなんて~!」
124 : 1   2019/03/12 01:19:57 ID:KKefOh5AGM
~地下3階~

百合子「はぁはぁ…流石に体力を消耗しちゃいましたね」

Pカチュウ「少し休もう、俺たちも回復アイテムを使った方がよさそうだ」

タケシ「百合子、お前は少し身体を鍛えた方がいいぞ!俺のようにな!」

百合子「タケシさんはちょっとタフすぎるんですよ」

タケシ「こう見えて、昔格闘技を習ってたからな!体力にも腕力にも自信があるぞ!」

百合子「どう見えてると思ってるんですか!?別に意外性ありませんよ!」

誰かが近づいてくる足音

リーダー「敵地で雑談とは余裕じゃねぇか!お前ら!!」

Pカチュウ「くそ、敵か」

リーダー「久しぶりだな、小娘ども!」

百合子「…どこかで会いましたっけ?」

リーダー「忘れたとは言わせねぇぞ!」

百合子「…覚えてます?」

Pカチュウ&タケシ「忘れた」

リーダー「ほら!オツキミやまでお前らと戦った!ロケット団の!」

百合子「あぁ!元野球部の化石探しの人!」(>>29参照)

リーダー「何中途半端な思い出し方してんだ!」

百合子「すみません、本当に印象薄いもので…」

リーダー「あの後俺は任務失敗の責任を取らされ、降格…てめぇらへの復讐を誓い、この屈辱の日々を耐え続けてきたんだ!覚悟しろ!!」
125 : 1   2019/03/12 01:29:52 ID:KKefOh5AGM
百合子「私たちは前より強くなったんです、そう簡単には負けませんよ」

元リーダー「望むところだ、俺は貴様らを倒すためにとっておきの相棒を用意してきた!紹介するぜ…」

百合子(来る…!)スチャ

元リーダー「俺の相棒、金属バットだぜ…!」スッ

百合子「ちょーっと待ってくださいよ!ポケモンバトルは!?」

元リーダー「うるせぇ!お前みたいな弱そうな女はポケモン使うより腕づくで倒した方が手っ取り早いだろうがーっ!!」ドンッ!

百合子「正論!けどお約束は守りましょうよ!!」ガーン

元リーダー「とにかく覚悟しろぉ!!」

百合子「うわっ!本当に来たあの人!」

タケシ「待ちな」

元リーダー「!?」

百合子「タケシさん!?」

Pカチュウ「お前、前に出て何するつもりだ?」

タケシ「ここは、俺の出番だ」ニヤッ

百合子「でもタケシさんのポケモンも体力が!」

タケシ「必要ない…ふんっ!」

掛け声と共に、タケシの筋肉がみるみるうちに膨れ上がっていく

タケシ「俺自身が戦う」ムキッ

百合子(えええええええええええええ!!)

Pカチュウ「何だ、この展開」
126 : 1   2019/03/12 02:08:31 ID:KKefOh5AGM
元リーダー「じゃあ仕方ねぇ!俺がすっぱり散らしてやるぜ!!」

元リーダーはバットを振りかざした

元リーダー「ファイ!!」ブンッ

タケシ、それを避ける

タケシ「遅すぎて欠伸が出るな」フッ

元リーダー「バカめ!油断したな!!」ブンッ

今度は片腕で金属バットを受け止めた

タケシ「油断?これは余裕と、いうもんだ!」

元リーダーは数歩後ろに下がり、再びバッドを構える
しかし、タケシが動き出したのだった!

タケシ「二重の極み!でやぁー!!」

タケシの渾身の一撃!

元リーダー「おっと」

しかし所詮はただの右ストレートにすぎなかったので、あっさりと読まれて避けられたのであった

タケシ「」

元リーダー「ゴブリンバッドォ!!」

タケシ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」(壁に吹っ飛ぶ)

Pカチュウ「散々引っ張っておいてよわっ!」ガーン

タケシ「イワーク“たいあたり”」

元リーダー「うわやられた」バタッ

百合子「しかも結局ポケモン使ってますよあの人!!」ガーン

タケシ「ふっ、手ごわい相手だった…!」

Pカチュウ「やめろ、お前までボケだしたら誰がツッコミするんだ」

百合子「と、とにかく先に行きましょうか」

このみ「その必要はないわ」

一同「!?」

フロアに漂う冷気、その発信源にいたのは百合子がよく知っている人物…

このみ「待っていたわ、百合子…!」

百合子「このみさん…!」
127 : 1   2019/03/13 23:14:29 ID:14Hu8SwgGc
このみ「さあ、けっちゃk」

百合子「“10まんボルト”!」

このみ「ってええええ!いきなり攻撃!?」ビクッ

百合子「確かに、仲間を攻撃するのは心苦しいですけど…」

Pカチュウ「このみさんを元に戻すために、俺たちはあなたを倒して記憶を取り戻して見せる!」

百合子「というわけで、行きますよ!!」

百合子は おしょうと つむぎを くりだした!

このみ「仲間だ何だのとまた訳の分からないことを…私はロケット団のこのみよ!」

このみは キュウコンを くりだした!

このみ「“かえんほうしゃ”!」

百合子「つむぎ、“バブルこうせん”!」

“バブルこうせん”で“かえんほうしゃ”をかき消し、キュウコンに連撃!

このみ「ギャラドス…そう、あの時のコイキングが進化したのね」

Pカチュウ「隙あり!!」

Pカチュウとおしょうが左右から攻撃を仕掛けた
しかし、ルージュラが2匹の間に入り、それぞれの攻撃を防ぐ

このみ「“れいとうビーム”!」

百合子「両手からの“れいとうビーム”!?」

Pカチュウ「やべっ!」サッ

おしょう「!」チッ

このみ「うまく避けたわね、だけど今度は外さないわ…」

このみがルージュラに指示を出そうとした、その時!

タケシ「イワーク“いわおとし”!!」

百合子「タケシさん!」

タケシ「悪いなお姉さん、俺もいるぞ!」ドヤッ
128 : 1   2019/03/13 23:52:05 ID:14Hu8SwgGc
タケシ「手合わせ願おうかっ!」

このみ「手合わせ?ポケモンタワーでは手も足も出なかったあなたが私を倒せるとでも?」クスッ

タケシ「試してみるか…イワーク!“いわおとし”だ!!」

このみの頭上に巨大な岩が落ちてくる

このみ「ルージュラ、“れいとうビーム”」

タケシ「くそっ!凍って落ちる前に砕けた!」

このみ「あの半裸男に“サイコキネシス”!」

タケシ「ぐああああああああ!!」(再び壁に吹っ飛ぶ)

百合子「タケシさん!!」

Pカチュウ「無茶しやがって…」

このみ「他愛もないわね、いったい何だったのかしらあれ…?」

タケシ「教えてやろうか?」スクッ

このみ「ルージュラの攻撃を直接受けて、立ち上がったですって!?」

タケシ「俺はニビシティの誇り高き岩使い、ジムリーダーのタケシ!」ドンッ!
129 : 1   2019/03/14 00:05:16 ID:CE6qDVh23c
このみ「ジムリーダー…この露出狂が…?」ジトー

タケシ「いくぜ隠し玉!」

タケシは ゴローンを くりだした

タケシ「“メガトンパンチ”!!」

このみ「だけどゴローンのすばやさじゃルージュラには勝てない!攻撃が届く前に反撃してあげるわ!!」

タケシ「イワーク!!」

イワークは尻尾でゴローンを叩き飛ばした
その衝撃でゴローンのスピードは上がり、ルージュラとの距離を詰めた

タケシ「いけえええええええええええ!!」

ゴローンの拳でルージュラが勢いよく吹っ飛んだ

ルージュラ「!!?」ドゴンッ!

このみ「ルージュラ!?」

タケシ「ゴローンを相手にゴールにシュゥゥゥーッ!!」

Pカチュウ「超!エキサイティン!!」b

キュウコン「キュゥゥン!」バタッ

つむぎ「ギャオオオオオオオオオオオオオス!!」

百合子「こっちもやりましたよっ!」b

このみ「キュウコンまで…!」
130 : 1   2019/03/14 00:05:34 ID:CE6qDVh23c
百合子(これでこのみさんを無力化できた…後はこのポケモンの笛に封じている幽霊さんをこのみさんの身体に戻してあげれば…」

Pカチュウ「降参してもらいますよ、このみさん!」

このみ「降参…?ふふ、はは、あははははは!」

百合子&Pカチュウ「!?」

タケシ(やばい、こいつ、何か企んでる!百合子たちはああ言ってるものの本当は仲間を傷つけたくないはずだ、だったら俺がっ!)

タケシはこのみに向かって走る!

タケシ「女性を殴るのは気が引けるが、これもあんたを正気を戻すためだ!悪いな!!」

このみ「あなたたち…随分と勝ち誇っているじゃないの、本当に悪い坊やたちねぇ」ニヤッ

このみが3つのモンスターボールを地に落とす

Pカチュウ「くそっ!ボールが開く前に決着付けてやる!」

おしょう「!」スチャ

このみ「もう遅いわ」

カチッ!
3つのモンスターボールが同時に開く

このみ「お姉さんの本気、見せてあげる♪」
131 : 1   2019/03/14 00:15:13 ID:CE6qDVh23c
プクリン「…」ニヤッ

タケシ「俺の拳が防がれた…いやそれよりも何故こいつ平気な顔を…!?」


ストライク「…」フッ

おしょう「…」ギリッ


アーボック「シャアッ!!」ブンブン

Pカチュウ「くっ…なんてリーチの長い攻撃だ…!」


このみ「プクリン、ストライク、アーボック…この子たちはキュウコン、ルージュラに次ぐ私のベストメンバーよ」ニヤッ

百合子「やっぱりポケモンタワーの時はまだ本気じゃなかったんだ…」ゾクッ

このみ「もうお遊びは終わりよ、ロケット団幹部としてこれ以上の失態は犯すわけにはいかない、ボスのために滅ぼされてちょうだい!」
132 : 1   2019/03/14 00:52:31 ID:CE6qDVh23c
タケシ「ぐうううぬうううううう!!」

このみ「無駄よ、プクリンは弾力性に優れた体をしているの、打撃攻撃はほぼ効かないわ」

タケシ「全く効かないわけではないんだろ!イワーク“いわおとし”だ!!」

このみ「それ『返すわ』」パッチン

このみが指を鳴らすと、プクリンにめり込んだ全ての岩攻撃がタケシとイワークに向かって飛んでくる

タケシ「か、“カウンター”だ…と…!」(本日3度目の壁激突)

百合子「タケシさん!」

このみ「よそ見してていいのかしら?そのカモネギ、ピンチなんじゃないの?」

おしょう「!!」バシバシッ

ストライク「!!」カンカンッ

百合子(おしょうが攻撃についていくのがやっとだなんて…)

このみ「そのカモネギが『侍』なら、差し詰めこちらのストライクは『忍者』ってところかしらね」

百合子「“いあいぎり”!」

おしょうの一撃がストライクに命中したかに見えた!
しかし、斬られたはずのストライクは霧のように消えていった

このみ「“かげぶんしん”」クスッ

百合子「おしょう、後ろ!!」

おしょう「!?」バッ

このみ「“きりさく”!」

ストライクの両腕のカマがおしょうに大ダメージを与えた!
おしょうは宙を舞い、そのまま倒れる

Pカチュウ「カモ助まで…ちくしょう!」

アーボック「シャアッ!!」

Pカチュウ「お前邪魔!」

このみ「お前で最後よ、アーボック“かみつく”!」
133 : P様   2019/03/14 02:32:59 ID:CE6qDVh23c
アーボックは大きく口を開けながらPカチュウに突っ込んできた
しかし、アーボックを横っ面を何者かが殴りつけた
アーボックは衝撃で地面にたたきつけられた

百合子「やったね、カラカラ!」

カラカラ「…」プルプル

Pカチュウ「助かったよ、ありがとうな」

このみ「へぇ、あの時のカラカラじゃない、まさか百合子の手持ちになっていたなんてね」

百合子「再び“ホネこんぼう”!」

カラカラ「!」ブンッ

このみ「アーボック!」

まずアーボックは尾を振り回し、骨をはじき、
その後、カラカラ本体を尾で吹き飛ばした

カラカラ「」バタッ

このみ「ストライク、とどめをさしなさい」

ストライクがカラカラに近づこうとした時、倒れていたおしょうが立ち上がった
おしょうはネギをストライクの首元に向けて構えた

おしょう「…!」ゼェゼェ

このみ「見上げた根性ね、満身創痍の状態でまだ戦意を失っていないなんて…けど無駄よ、あなたじゃ私のストライクには勝てないわ」

百合子「このみさん…このみさんはそんな酷いことをする人じゃなかったのに…」

このみ「これが私よ」

百合子「違う!本当のこのみさんは今より小さくて可愛らしくて、けどみんなの頼れる優しいお姉さんだった!」

Pカチュウ「そうだぞこのみさん!今のナイスバディも捨てがたいが、俺は小さいこのみさんの方が魅力があったと思う!」

このみ「…って…うな」

百合子&Pカチュウ「?」

このみ「小さいって言うなああああ!!『いつも』言ってるけど私は大人のレディなのよ!!」

ズキッ!

このみ(何これ!頭が…!)
134 : 1   2019/03/14 03:12:33 ID:CE6qDVh23c
『このみさん、おすすめの本持ってきました!』ドヤッ
『百合子ちゃん、ちょっと多すぎじゃない!?』ガーン

このみ「何、この記憶…!これが私の失っていた記憶…!?」ズキズキ

百合子「このみさん!?」

Pカチュウ「このみさんには悪いけど、このチャンス逃すわけにはいかない!」

Pカチュウがこのみに向かってダッシュする

Pカチュウ「“でんこうせっか”!」

このみ「プクリン、“テレポート”!」

接近してきているPカチュウの目の前にプクリンがどこからともなく現れた

このみ「“カウンター”!」

Pカチュウ「ぐべっ!!」

百合子「つむぎ、“バブルこうせん”!!」

このみ「“ひかりのかべ”を張るのよ!!」

百合子「これも防がれた!?」

このみ「はぁ…はぁ…!」チラッ

Pカチュウ「いててて…」

『あらプロデューサー、書類整理?私も手伝うわ』
『疲れてるのにすみませんこのみさん』
『気にしないで、ここはお姉さんに任せなさい♪』エッヘン

このみ「何よこれ!何なのよ!!」

Pカチュウ「…もしかして記憶が戻りかけてるのか?」

百合子「思い出してこのみさん!私たちの思い出を!!」

Pカチュウ「そうだ思い出せ!俺たち、一緒に頑張ってきたじゃないですか!数々の苦難を乗り越えてきたじゃないですか!!」

このみ「お、思い出…苦難…」
135 : 1   2019/03/14 03:12:56 ID:CE6qDVh23c
『ちょっとプロデューサ!何で私が小学生の服を着なくちゃいけないのよー!』
このみ「…」

『セクシーコーナー担当って言ったのに、話が違うじゃないのよー!』
このみ「…」

『え…?この園児服を着てくれ、ですって…』
このみ「…」

ブチッ!!

このみ「ぜええええええええええええったいにっ!許せないいいいいいいいいいいいいい!!!」メラメラ

百合子&Pカチュウ「えええええええええええええ!!」

このみ「プクリン!!」

プクリンは両手首を合わせて手を開き、それを腰の方に持ってきて構えた

Pカチュウ「あ、あの構えはまさか!?」

このみ「“はーかーいこーうーせー…」

Pカチュウ「まずいの来るぞ!!」

このみ「んーっ”!!」

プクリンの手から巨大なエネルギー弾が放たれた!

百合子「かめはめ波みたいなの飛んできましたよ!?」

Pカチュウ「しゃがめ!もしくは避けろ!!」

百合子は横に避けた
放たれた“はかいこうせん”はそのまま直線に突き進み、フロアの壁を貫通し、どこかで爆発した

このみ「はぁはぁ…!」

百合子「ややややばいですよ、私たちなぜかこのみさんの心の奥底にあった怒りの感情を呼び覚ましちゃったみたいです」

Pカチュウ「一体何を思い出したんだ…!?」

このみ「アーボック!プクリン!」

2匹「!」

このみ「『フォーメンションB』であの2人を始末するわよ!!」
136 : 1   2019/03/14 03:18:58 ID:CE6qDVh23c
To be continued
137 : Pさぁん   2019/03/14 10:20:06 ID:GhchmsiO56
おしょうかっこよすぎるやん…
138 : 1   2019/03/14 22:16:48 ID:CE6qDVh23c
アーボック「…」ピョンピョン

Pカチュウ「アーボックの尾がまるでバネみたいに…」

百合子「これってまさか!」

このみ「行きなさい」

ビュンッ!!

百合子「やっぱりこっちに飛んできたっ!?」

Pカチュウ「避けろ!!」

アーボックの予想だにしない動きに戸惑いながらも、百合子とPカチュウはその攻撃を何とか回避

Pカチュウ「そのまま壁にぶつかりやがr…!?」

アーボック「!」ニヤッ

アーボックは壁にバネ化した尾を押しつけ、そのままバウンド!
再び二人に向かって飛んできたのだった

このみ「アーボックはお前たちを仕留めるまで決して止まらない、おとなしく狩られなさい!」

ビュンッ!ビュンッ!

Pカチュウ「あいつ、どんどんスピードを上げてきてやがる!」

百合子「また戻ってきた!」

Pカチュウ「くそ、こうなったら!!」

Pカチュウはアーボックが自分に接近してきた瞬間にジャンプ!
そのままアーボックの背に乗った

アーボック「!?」

Pカチュウ「“たたきつける”!」

ドゴッ!!

Pカチュウ「やったか!?」

百合子「Pカチュウさん、それフラグ!」ガビーン

Pカチュウ「いやいや、手ごたえあったし…ってあれ…アーボックがいない」

百合子「アーボックの倒れたはずの位置に穴…?」

このみ「ふふ、こっちよ」
139 : 1   2019/03/14 23:36:46 ID:CE6qDVh23c
百合子とPカチュウが見た先には、このみ、そしてその後ろには先ほどより巨大な姿をしたプクリンがいた

百合子「なんか大きくなってる!?」

このみ「凄いでしょう?プクリンは息を吸うと体を大きく膨らませることが出来るのよ」

百合子「まるで風船ですね」

このみ「そして…」

大きく膨らんだプクリンの体にめり込んだ形で、アーボックが百合子たちに狙いを定めていた

このみ「発射!!」

プクリンの体の弾力とアーボックのバネの弾力、二つの力が合わさって発射されたアーボックのスピードは先ほどの約2倍!
避けきれなかった百合子とPカチュウにダメージを与えた!

百合子「きゃっ!!」ドサッ

Pカチュウ「あいつ、やられたと見せかけて“あなをほる”で床を掘って、プクリンの位置まで移動したのか!!」

このみ「これが『フォーメーション Bound』、今までこれを破ったものはいないわ」

Pカチュウ「一体どうすればいいんだ…」

百合子「この私の灰色の脳細胞で打開策を…」ムムム

アーボック「シャアッ!」

百合子「あいたっ!」ゴツン

Pカチュウ「何故目をつぶった!?」ガビーン

百合子「でもいいことを思いつきましたよ!」ゴニョゴニョ

Pカチュウ「…あぁ、やってみよう」

百合子「さあ、反撃開始ですよ!」
140 : 1   2019/03/15 00:16:48 ID:ofY8DIf.Jg
百合子&Pカチュウ「うおおおおおお!!」ビュン

このみ「なるほど、私に直接特攻ってわけね」

百合子「行きますよPカチュウさん!」

Pカチュウ「せーの!」

直進していた百合子とPカチュウは、左右に分かれた

百合子「これならアーボックはどちらしか攻撃できないから、必ず攻撃を行える戦法!」ドヤッ

このみ「アーボック、ピカチュウを攻撃」

ビュンッ!

このみ「『七尾』百合子は私でもどうにかなりそうだし、普通にピカチュウを狙うでしょう」ドヨーン

Pカチュウ「ですよねー!!」ナミダドバー

アーボックはバネジャンプでPカチュウに接近!
しかし、Pカチュウ、とっさにジャンプし、それを回避!

プクリン「!?」

Pカチュウ「おっとごめんよー」

Pカチュウの飛んだ先にはプクリンがおり、プクリンの顔にしがみついた
目隠し状態のプクリンはじたばたしている

百合子「このみさん覚悟おおおお!!」スッ

百合子は背中から何かを取り出した

百合子「聖剣・エクスカリバー」ドヤッ

このみ「いやそれ!あっちで気絶してる下っ端団員の持ってた金属バッドでしょ!?」

百合子「じゃあエクスカリバッド!」

このみ「じゃあ、って何よ!?」

百合子「とにかく覚悟!!」ブンッ

このみ、回避

このみ「プクリン!?」

しかし、プクリンまだもがいている
このみは百合子の振り回すバッドを自力で避け続けている
141 : 1   2019/03/15 00:17:17 ID:ofY8DIf.Jg
このみ「だいたい仲間とか言っておいて、バッド攻撃ってあなためちゃくちゃじゃないの!?」

百合子「大丈夫です、峰打ちしますから!」ブンッ

このみ「バッドの峰ってどこよ!?」

Pカチュウ「うわああああああ!!」

Pカチュウ、とうとうプクリンからはがされて投げ飛ばされる
プクリンはすぐさまこのみの方を向いた

このみ「!?て、“テレポート”!」

百合子の正面に現れるプクリン

このみ「そいつをはじいて!」

ボヨンッ!

百合子「うわっ!」

このみ「もう許さないわ…“はかいこうせん”を喰らいなさい!」

再びかめはめ波の構えをとるプクリン
そして発射!

百合子(早く逃げなきゃ!)

なんとか直撃は免れたものの、爆発の衝撃で百合子は地下2階側の階段へと吹き飛んでしまった

Pカチュウ「やろー!」(“10まんボルト”)

このみ「おっと」

このみ、回避

このみ「アーボック!」

アーボック「シャアッ!」ビュン

Pカチュウ「ぐはっ!!」

Pカチュウも百合子側へと吹き飛ぶ

このみ「アーボック、そのまま奴らに攻撃よ」

アーボック「…」ニヤッ

百合子「早く…避けないと…いたっ」

Pカチュウ「全身いてぇ…」

このみ「“どくばり”!そして“かみつく”!」

つむぎ「!!」バッ

何と、つむぎが百合子たちのアーボックの間に飛び込んできたのだった

百合子「つむぎ!?」

Pカチュウ「お前、俺たちの盾に!?」

つむぎ「…」フラッ

ばたっ!
142 : 1   2019/03/15 01:06:39 ID:ofY8DIf.Jg
Pカチュウ「しっかりしろつむぎ!」

百合子「すぐ、きずぐすりとどくけしで回復をするからね!だからお願い、しっかりして!」

このみ「そのギャラドスのおかげで命拾いしたわね」

百合子「このみさん…!」キッ

このみ「ふふ、いい気味」

その時、このみの横から気配が!

おしょう「!!」ブンッ

このみ「ちっ!」

このみは後ろに下がり、おしょうの攻撃を避けた

このみ「そういえばあなたがいたのを忘れていたわね」

おしょうは再びこのみに攻撃を仕掛けようとネギを構えた
しかし、それは乱入者によって阻止された

ストライク「!!」ブンッ

おしょう「!?」

おしょうは隣の部屋に吹き飛ばされた

百合子「おしょう!!」

このみ「ありがとうストライク、引き続きあのカモネギの相手お願いね」

百合子(もうだめなの…私たちじゃこのみさんには勝てないの…)
143 : 1   2019/03/15 01:06:53 ID:ofY8DIf.Jg
タケシ「あき、らめるな…ゆり、こ」

百合子「タケシさん!良かった無事だったんですね!」

タケシ「百合子…悔しいがこの女はジムリーダークラスの実力者だ、ポケモンの持つ能力を熟知して最大限に活かす力を持っているトレーナーだ…」

このみ「ふふ、当然よ…」

百合子「…」

タケシ「だけど、完璧なトレーナーなんていない!必ず弱点はある!それを見つけて攻略するんだ!」

百合子「弱点…」

タケシ「お前ならできるさ、ここまで4人のジムリーダーを打ち破ってきたお前たちなら…!」

このみ「熱弁は終わったかしら、半裸くん?あなたたちはそろそろ、どう足掻いたって私には勝てないってことを理解するべきよ」

百合子(弱点、弱点…そういえば…『あの時』のこのみさんの行動…何か違和感があった…)

Pカチュウ「百合子」

百合子「ぴ、Pカチュウさん!つむぎは!?」

Pカチュウ「安心しろ、わずかだが回復した」

つむぎ「ギャオオオオオオオオオオオオオス!!」

Pカチュウ「百合子、タケシに言われて思い出したんだけど…俺さっきの攻撃で気になる点が一つ…」ゴニョゴニョ

百合子「それ本当ですか?じ、実は私も…」ゴニョゴニョ

Pカチュウ「…俺と百合子の推測が本当だとしたら」

百合子「このみさんの戦術を崩せるかもしれませんね」

Pカチュウ「でももし失敗したら俺たち全員ゲームオーバーだぞ」

百合子「それでも、やれることをやった方が後悔はありません!これ、元いた世界での経験則です」ニコッ

Pカチュウ「じゃあ…決まりだな」ニッ

百合子「つむぎ、もうちょっとだけ手伝ってもらえる?」

つむぎ「!」ニコッ

百合子「ありがとう」

Pカチュウ「行くぞ、ラストアタックだ!」
144 : 1   2019/03/15 01:48:37 ID:ofY8DIf.Jg
百合子「行くよ」

Pカチュウ「あぁ」

つむぎ「…」コクッ

このみ「いいわ、かかってらっしゃい」ニヤッ

Pカチュウ「あぁ…行くぞ!“フラッシュ”!!」(太陽拳のポーズをとりながら)

ピカァッ!

このみ「くっ!まぶしい!何も、見えない!」

百合子&Pカチュウ「うおおおおおおおおおおおおおお!!」

このみ(来るか…!)

ようやく視界が回復し、このみが見たものは…

このみ「なっ!?」

百合子とPカチュウはこのみに背を向け、一直線に、その先にいるアーボック目掛けて走っていたのだ

アーボック「!?」

Pカチュウ「勝負だアーボック!!」

このみ「奴らの狙いはアーボック!先に攻撃手段を潰す気ね!!」

アーボック、再び尾をバネにし、飛び跳ねる体制をとった

百合子「“10まんボルト”!!」

Pカチュウ「喰らえー!!」

百合子「“でんこうせっか”!!」

Pカチュウ「おらおらおらぁ!!」

アーボック「!」クッ

このみ「連撃でアーボックの動きを制限する気!?アーボック!!」

アーボックは尾でPカチュウを叩き飛ばした

Pカチュウ「ぐああああああああ!!」

このみ(だけど今になって何故こんな単純な作戦を…)

Pカチュウ「百合子!次、“でんこうせっか”で行くぞ!!」

百合子「はい!“でんこうせっか”!」

その瞬間、Pカチュウがこのみの方へと向きを変える

このみ「!?」

Pカチュウ「行くぞおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ビュン

このみ「何ですって!?」
145 : 1   2019/03/15 02:37:43 ID:ofY8DIf.Jg
Pカチュウ「うおおおおおおおおおおおおおお!!」

このみ(何故急にこっちに!?七尾百合子1人を置いて……はっ!?『1人』、七尾百合子は今…『1人』…!)

このみはアーボックと対峙している百合子を見て驚愕した



このみ(ギャラドスがいつの間にか姿を消している!?)



百合子「行きますよPカチュウさん!!」

百合子が投球の構えをとる
手にはモンスターボールが一つ
そして、そのままボールを高く投げる

Pカチュウ「ナイスピッチング!!」

Pカチュウはその場で止まり、ジャンプ!
体を回転させ、尻尾で飛んできたモンスターボールを打った

Pカチュウ「行ってこい!!」

このみ「これが真の狙い…!ギャラドスを飛ばし、上空からの奇襲!だけど!!」

プクリンが息を大きく吸い、瞬く間に巨大化する

このみ「プクリン、モンスターボールをガード!跳ね返すのよ!!」

プクリンにモンスターボールが命中!

このみ「奇策を用意したみたいだけど、失敗に終わったわね!!」

Pカチュウ「いや」

このみ「!?」

Pカチュウ「成功ですよ」ニヤッ
146 : 1   2019/03/15 02:38:34 ID:ofY8DIf.Jg
ドドドドドドドドドドドドドドドド!!

このみ(この音…『下』から?)

ドドドドドドドドドドドドドドドド!!

このみ(ま、まさかっ!?)

つむぎ「ギャオオオオオオオオオオオオオス!!」ドバッ!

プクリンの足元からつむぎが飛び出してきた!
プクリンはその勢いでそのまま上に押し上げられた!

プクリン「!?」

このみ「あのギャラドス、アーボックが掘った穴を通ってここまで!?じゃああのボールは…」

このみは落ちてバラバラになったモンスターボールを見た

このみ「空の、モンスターボール…」

Pカチュウ「どうだ!いくらプクリンが物理攻撃をもろともしない体質だろうと、突然下から押し上げられる衝撃には逆らえないだろ!そのまま上に吹っ飛べ!!」

このみ(七尾百合子たちはアーボックを倒すために向かったのではなく、アーボックの
『近くにあった穴』を目指していただけ…穴にギャラドス入りのボールを仕込んで、立ち回っているように見せかけて…最初から奴らの狙いはアーボックではなく…プクリンだった!!!)ギリッ
147 : 1   2019/03/15 02:52:33 ID:ofY8DIf.Jg
プクリン「…」チラッ

プクリンがこのみの方へ顔を向ける

Pカチュウ「百合子の言う通り!やっぱり『視線を向けた』な!」

プクリン「!?」

Pカチュウは“フラッシュ”を発動し、プクリンを目くらましした

百合子「私がこのみさんと対峙していた時、あれだけ私が攻撃していたのにも関わらず“テレポート”を使ってこっちに来なかったのが気になってたんです」

Pカチュウ「でも実際に使ってやってきたのは顔にしがみついてた俺をはがした後!」

百合子「だから思ったんです…もしかしてこのプクリン、『自分の視界に移った場所』にしか“テレポート”できないんじゃないかって」

Pカチュウ「だから“フラッシュ”で視界を奪ってやったのさ!案の定、こいつは今“テレポート”出来ずにいる!」

このみ「くっ!!」

Pカチュウ「これでプクリンは無力化、そのままこのみさんを狙い撃ちだ!」

このみ「そんなことは…させない!プクリン、そのまま“はかいこうせん”よ!!」

Pカチュウ「何!?」
148 : 1   2019/03/15 03:05:20 ID:ofY8DIf.Jg
プクリンはそのまま天井に向かって“はかいこうせん”を放った
そしてその衝撃でPカチュウの方へと飛んできたのだ!

Pカチュウ「こっち来た!なんて執念だ!!」タッタッ

このみ「逃げても無駄よ!!壁まで追いつめて、押しつぶしてしまいなさい!!」

Pカチュウ「まさか“はかいこうせん”をこんな形で使ってくるとは思わなかったけど、おおむね計画通り!百合子、大丈夫か!?」

Pカチュウの正面には全力疾走の百合子がいた

百合子「足がもう、限界!」ゼェゼェ

Pカチュウ「我慢だ!いいか、いっせーのせで行くぞ!」

百合子「は、はいいいいい!!」ゼェゼェ

百合子Pカチュウ「いっせーの、せっ!!」ビュン

2人は横に飛んだ
プクリンは攻撃対象を失い、そのまま直進する
いや、正面にはもう1体いた
百合子を追って飛んできたアーボックが…

アーボック「!?」

プクリン「!?」

ドゴンッ!!
149 : 1   2019/03/15 03:06:21 ID:ofY8DIf.Jg
2匹はそのまま衝突
プクリンの勢いが止まらないため、それに巻き込まれたアーボックは直接壁に押しつぶされた
プクリンもまた、『体を動かすことが出来ず』倒れこむ

このみ「アーボック!?プクリン!?」

Pカチュウ「百合子がやられて俺が攻撃した時もカモ助が攻撃した時も、このみさんはプクリンを使わず自身で避けてた、それはプクリンが“はかいこうせん”の反動で動けなかったから…!本当は別の場面で使わせてやろうと思ったけど、結果オーライって感じだな!」

百合子「これで、アーボックは壁にぶつかって戦闘不能、プクリンは体力が残ってるけど反動で動けないから行動不能!つまり…!」

Pカチュウ「このみさん、あなたを倒して…終わりだっ!!」

このみ「お、おのれ…!!」

再び全力ダッシュでこのみの元へと向かった

百合子「やった…これで私の勝ち…」

百合子もPカチュウも勝利を確信していた
しかし、その喜びは一瞬にして砕け散ることになった

百合子「な、何で…何でここに……!?やっと、やっと追いつめられたのにっ…!!」

Pカチュウ「くそ、ちくしょうっ…!!」

このみのストライクがPカチュウと並行して飛んでいたからだ!

ストライク「…」フッ

Pカチュウ「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
150 : 1   2019/03/15 03:08:05 ID:ofY8DIf.Jg
今日はここまで!
151 : Pチャン   2019/03/15 17:38:03 ID:cs5hiG.p32
何気に更新楽しみにしてます
152 : 1   2019/03/17 22:17:03 ID:B.D2d0BVNI
このみのストライクは状況判断能力がとても優れており、それはかつて野生だった頃に鍛えられたものだった
捕獲され、このみのパーティーに加わってからも遺憾無くその才能を発揮し続けてきた
ストライクはおしょうとバトルをしていた時も周りの様子を窺っていたのだ、だからこそプクリンとアーボックが衝突した時点で行動に移すことが出来たのだ
そして、おしょうとの戦いを即座に放棄し、そのまま猛スピードでこのみへと向かっていくPカチュウへと接近
Pカチュウよりも早いすばやさを持つストライクには造作もないことである
ストライクはPカチュウと並行した時点で、カマを振りかざした

Pカチュウ「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

ストライク「…」ニヤッ

ストライク自身の勝利を確信した
しかし、とどめを刺すその一瞬の『安心』と『油断』が命取りになったのだ!

カラカラ「…!」タッタッ

ストライク「!?」

カラカラだ
おしょうの乱入でとどめを刺し損ねたカラカラが目を覚まし、ストライクへと向かっていったのだ
そして放たれた懇親の“すてみタックル”!流石のストライクも突然の『横』からの攻撃には耐えられず、カラカラ共々吹き飛んでいった

Pカチュウ「サンキュー、カラカラ」

このみ「馬鹿な!この私が…ロケット団幹部のこの私が負けるなんて…嘘よっ!」

Pカチュウ「あなたは『ロケット団』なんかじゃない!765プロの『アイドル』、馬場このみだああああああ!!」

Pカチュウの魂の叫びと共に繰り出された“でんこうせっか”はこのみの腹部に直撃した
153 : 1   2019/03/17 22:30:07 ID:B.D2d0BVNI
このみ「ぐはっ!」バタッ

百合子「やった…勝った…!」

タケシ「よしっ…」

このみ「私が負けるなんて、考えもしなかった…やるわね、百合子ちゃん…プロデューサ…」

百合子「このみさん…もしかして記憶が、戻りかけてる?」

Pカチュウ「百合子!今なら笛で霊を戻せば正気に戻せるかもしれない!」

百合子「やってみます!」

百合子は ポケモンの笛を つかった!

百合子「♪~」チャララーララチャララララー

Pカチュウ「何でチャルメラのテーマ!?」

このみ「懐かしい、この響き…」ガクッ

Pカチュウ「いいんですか、そんな記憶の取り戻し方で!?」ガビーン

その時、笛から靄のようなものが出現し、このみの身体を包み込んだ
そして、まばゆい光を放ち、それが消えたころに現れたのは…

このみ「…」スースー

百合子「いつものちっちゃいこのみさんだ…!やった!」

タケシ「驚いた、あの女、子供になった…」

Pカチュウ「記憶の方は、目が覚めてからじゃないと分からないな」

百合子「でもこれで一つの目的は達成ですね!後はベトベターをどうにかすれば…」

その時、フロア中に鳴り響く拍手の音

ボス「素晴らしい茶番劇だ、非常に楽しませてもらったよ」

百合子「誰!?」

ボス「ロケット団のボス、名を『サカキ』というものだ」フッ
154 : 1   2019/03/18 01:11:32 ID:rsLqbzlZuk
Pカチュウ「ロケット団のボス!?」

タケシ「とんだ大物が現れたもんだな」

百合子「この男が、ロケット団を束ねる男…」

サカキ「君たちの話は聞いている、オツキミやま、ポケモンタワーで我らに立ち向かってきたトレーナーがいるとね、まさかこの地下アジトにやってきて、私の直属の部下であるこのみをも倒してしまうとは…その勇気と実力、敵ながら称賛に値する」

百合子「悪者に褒められたって嬉しくありませんね!」ニヤニヤ

タケシ(めちゃくちゃ嬉しそう)ドヨーン

サカキ「だからこそ私自ら君たちを倒すために出向いたのだ、付いてきたまえ百合子くん、君たちをバトルフィールドに招待しよう…」

タケシ「行くのはまずいぞ、敵の罠かもしれない」

百合子「…私行きます、このままロケット団を野放しにはできない」

Pカチュウ「奴が主犯ならここで倒しておかないとタマムシも救えないしな」

百合子「タケシさん、このみさんをお願いします」

タケシ「…わかった、だけど」

百合子のバッグを投げる

タケシ「せめて回復させてから行ってこい」ニッ

百合子「ははは、そうでしたね」

おしょう「…」

Pカチュウ「…役に立てなかった、とか思うなよ…お前がカラカラを助けてなかったら俺たちは負けてたんだ」

百合子「そうそう、あの戦いは私たち誰が欠けても勝てなかった、皆で掴んだ勝利なんだよ」

おしょう「…」フン

Pカチュウ「お前ほんと素直じゃないよな」ニヤッ

百合子「カラカラ、ここでタケシさんのフォローお願いできる?」

カラカラ「!」コクッ

百合子「よし、行くよ皆!ロケット団との決戦に!!」
155 : 1   2019/03/18 01:21:35 ID:rsLqbzlZuk
~地下4階~

百合子「機械がたくさん…まるで研究所みたい」

サカキ「みたい、ではなく研究所なのだよ、我々はここでポケモンの生体実験を行っている」

百合子「生体実験!?」

サカキ「そう、究極の人工ポケモンを作り出すこと、それがロケット団の目的の一つ」

Pカチュウ「まさかそれって…」

サカキ「察しの通り。ポケモンタワーでこのみたちに奪わせてきた幻のポケモン・ミュウの遺伝子をベースに作られた人工ポケモン、我々はそれを『ミュウツー』と呼んでいる」

百合子「ミュウツー…」

サカキ「ミュウツーが誕生すれば、カントー地方のみならず全世界をロケット団が支配することも容易いだろう」

百合子「そんなことはさせない!私たちがあなたを倒すから!」

サカキ「威勢のいいお嬢さんだ…さあ着いた、入りたまえ」

Pカチュウ「このバトルフィールドで決着付けようってことか」

百合子「…」キョロキョロ

サカキ「安心したまえ、ここには私と君たちだけだ」

Pカチュウ「どうやら本当らしいな」

サカキ「改めて、よくぞここまで来た、君たちには他のポケモントレーナーにはない素質があるようだな」

Pカチュウ「そりゃどうも」

百合子「はっ!この流れは『私と手を組めば世界を半分くれてやろう』ということに!?」

サカキ「そのつもりはない」フッ

百合子「ですよねー」シュン

Pカチュウ「なぜ落ち込む!?」

百合子「だってラスボスからの勧誘、そしてかっこよく断る展開は物語の王道じゃないですか!」

Pカチュウ「こんな時でもブレないな、まあそこが百合子らしいんだけどさ」
156 : 1   2019/03/18 01:30:43 ID:rsLqbzlZuk
サカキ「…さっきも言ったが君たちは確かに素質のあるトレーナーだ…だが私に言わせれば君たちはまだまだ雑魚だ。先ほどの戦い、モニターで観させてもらったが…実にくだらないバトルだったよ」

百合子「むっ!」

サカキ「仲間、信頼…と言ったところか、そんなものは幻想だ、戦いに不必要なものでしかない…このみは優秀なトレーナーだったがそれらを捨て去ることが出来なかった、目をかけていたのだが残念だ」

Pカチュウ「そんなことはない!このみさんとポケモンたちのあの連携は信頼関係があるからこそ完成されたものだ!このみさんはロケット団に身を置いてはいたけどポケモンを思いやる気持ちは間違いなくあった!」

百合子「だからあのストライクだって自分の戦いを投げだしてでもこのみさんを助けようとしてた」

サカキ「ふ、やはりくだらん…ポケモンは『使える』か『使えない』かだ、それ以外に何の意味があるというのだ?」

百合子「ポケモンは道具なんかじゃない、仲間だ!」

サカキ「なら、その自慢の仲間とやらで私を倒してみるがいい」

サカキは胸ポケットから何かを取り出した

Pカチュウ「…タバコ?」

サカキ「私がこのタバコを吸い終わる頃には、君たちを全滅させていることを宣言しよう」

Pカチュウ「なめるのも大概にしろよ!」

サカキ「戦ってみればわかる、いかに自分たちが愚かな考えを持っていたかということにね」

百合子「つむぎ!おしょう!」ボンッ

つむぎ「ギャオオオオオオオオオオオオオス!!」

おしょう「…」キッ

百合子「Pカチュウさん!」

Pカチュウ「おう!!」

百合子「私たちは、絶対に負けない!!」

サカキ「では…バトル、スタート」
157 : 1   2019/03/18 01:32:56 ID:rsLqbzlZuk
終わりももうすぐ見えてきたところで今日はここまで
今週中には頑張って終わらせます
158 : 1   2019/03/19 00:36:18 ID:sycWezCgNg
~地下2階~

シゲル「騒ぎに乗じてこっそりアジトに乗り込んだのは良かったが、戦闘員のほとんどが倒れてやがる…これじゃ俺のやることがないじゃねぇか」

マサキ「それならはよ帰ろうや、こないおっかない所いたらどんな危ない目にあうか」

シゲル「じゃあ何で付いてきたんだよ?」

マサキ「だって1人じゃ怖いやんけ!」ガクブル

シゲル「ヘタレか!」ガビーン

~地下3階~

タケシ「お前ら何でここに!?」

シゲル「加勢だよ加勢!感謝しろよ!」ドヤッ

マサキ「ところで百合子は?」

タケシ「ロケット団のボスを戦うために、下の階に…」

マサキ「ロケット団のボスゥ!?話が大きくなりすぎや!ベトベターの大量発生を止めるために来たんとちゃうんかい!?」

タケシ「あの後色々あってな……ん?どうしたシゲル」

シゲル「そこで寝ている女は誰だ?」

タケシ(ポケモンタワーの時と容姿が違うから気づかないのか…うーん正直に言うべきか)

このみ「うーん…」ムニャムニャ

シゲル「かわいい…」(赤面)

タケシ(そうきたかああああああああ!)ガビーン

シゲル「見たところ俺と同い年ってところか、こんなかわいい子今まで見たことない…」

タケシ(もし、ここにあいつがいたら…)


Pカチュウ『面白そうだから黙っておこう!』ニヤニヤ


タケシ(よし、黙っておこう、面倒くさいし)
159 :   2019/03/19 00:38:46 ID:NZ3JwdF8qE
倍以上年齢差あるのか…
160 : 1   2019/03/19 01:54:24 ID:sycWezCgNg
このみ「う、うぅん…あれ、ここは…」

タケシ「目が覚めたようだな、あんた、気は確かか?」

このみ「えぇ、まあ…」

タケシ「ちびっこ小学生」ボソッ

このみ「私はアダルトレディよ!!」

タケシ「よし!百合子たちから聞いてた通りのリアクション!間違いなく記憶は戻ってるな!」

このみ「へ、へぇ…これは後でお説教かしらねぇ」ピキピキ

シゲル「初めまして、俺シゲル!よかったら俺の彼女になってくれ!!」

このみ「10年早いわよ坊や」

シゲル「大人ぶってるところもかわいいぜ!ますます惚れた!!」

このみ「ここには無礼な子しかいないのかしら…」ドヨーン
161 : 我が友   2019/03/19 01:54:42 ID:sycWezCgNg
マサキ「で、話戻すけど、ロケット団のボスと戦うなんて百合子たち無謀やないか大丈夫なんか?」

このみ「ぼ、ボスと戦うですって!?」

マサキ「うお、びっくりした!」

このみ「ボスのトレーナーとしての実力は、私なんて比べ物にならないほどに高いの!このままじゃ百合子ちゃんたちが危ないわ!」

タケシ「それはたぶんあいつらも承知の上だと思う、けどあいつら本気でロケット団からカントーを救おうとしているんだ、どんなに自分たちが大変な目に合おうとも…」

このみ「救う、か」

タケシ「あんた…」

このみ「ロケット団やってた頃の記憶は残ってる、私がやってきた悪事のことも…だから今からでも遅くないのなら、私も、この世界を救うために、仲間を救うために戦いたい!」

タケシ「遅くないよ、こういう時に大事なのって…これからどうするか、だろ?」ニッ

このみ「ありがとう」

シゲル「何を話しているかは知らないけど……おい半裸ぁ!俺を出し抜いて彼女とお近づきになろうとはいい度胸じゃねぇか!!」

タケシ「俺は大人だ、小さい子に興味はない」

このみ「私だって大人よ!!」

その後、タケシはこのみが自分より年上だと知って驚いたがそれはまた別の話
162 : 1   2019/03/19 02:43:51 ID:sycWezCgNg
~地下4階~

百合子「あ…あ…」

おしょう「」

つむぎ「」

サカキ「やはりこの程度か」

百合子「3対1の有利な状況だったはずなのに…」

ガルーラ「グオオオオオオオオオオオオオ!!」ドンッ!

サカキ「私のガルーラが君のポケモンより強かった、それだけのこと…信頼関係なんて圧倒的力の前では無に等しい」

百合子「そんな…そんなことは…」ウルウル

サカキ「先ほどの威勢が嘘のように怯えているようだな…素質があると言った先の発言、訂正しよう。所詮君はただのか弱い少女に過ぎない、今とどめを刺してやる」

Pカチュウ「ま、待て…」フラフラ

サカキ「まだ立ち上がれるとはな」

Pカチュウ「俺たちはまだ負けてない、倒してやる…絶対に…」

サカキ「虚勢だな」

Pカチュウ「黙れ!!」ビリビリ

サカキ「“れんぞくパンチ”!」

Pカチュウ「ぐふっ!!」

百合子「危ない!!」バシッ

吹き飛んだPカチュウを百合子がすぐさま受け止めた

サカキ「ならば2人まとめて消え去れ……“はかいこうせん”」

ガルーラの口から放たれた“はかいこうせん”が百合子たちへと向かう
百合子は逃れようと全力で駆けた

サカキ「さらばだ」
163 : 1   2019/03/19 02:57:02 ID:sycWezCgNg
サカキが背を向けた瞬間、爆発!
百合子たちは直撃を免れたものの、大ダメージを受けてしまい、倒れてしまう

サカキ「やれやれ、まだタバコも半分以上残っているな、これでは準備運動にしかならん」

???「それじゃあ今度は俺が相手してやるよ!」

サカキ「…君は?」

シゲル「シゲル、未来のポケモンチャンピオンにしてお前を倒す男だ!」

サカキ「威勢がいいな少年、しかし君は現実が見えていないらしい」

シゲル「そんなことねぇ!俺は勝つ!何故なら俺には勝利の女神もいるからな!だよな、俺の愛しのこのみ!!」

このみ「間違いなく現実見えてないわね」(遠い目をしながら)

サカキ「その声、このみか…どういうつもりだ、ロケット団を裏切るのか?」

このみ「本当の居場所を思い出しただけよ、ボス」

サカキ「愚かな、ならば君も消し去るまでだ」

このみ「タケシくん、百合子ちゃんたちをお願い」

タケシ「任せろ」タッタッ

このみ(今、私の手持ちで戦えるのはストライクとプクリンだけ…)

このみは ストライクと プクリンを くりだした!

このみ「私はこれからボスと戦うわ、無謀かもしれない、けど皆を助けたいの…!手を、貸してもらえるかしら?」

プクリン「!」ニコッ

ストライク「…」コクッ

このみ「ありがとう、私のポケモンたち…!さあ、行くわよ!!」
164 : 1   2019/03/20 03:19:15 ID:jz6z1hqYyM
このみ「ストライク、“きりさく”!」

シゲル「早い!」

サカキ「受け止めろ」

ガルーラ「グルル!」ガシッ

このみ「な!?」

シゲル「あのガルーラ、あっさり受け止めやがった…!」

サカキ「“れんぞくパンチ”」

ガルーラ「!」シュ

ストライク「!?」ドゴドゴッ

ダメージで吹き飛ぶストライク

シゲル「あれが“れんぞくパンチ”だと…俺には1発のパンチにしか見えなかったぞ」

サカキ「早い、とはこういうことだ」フッ

このみ「やはり一筋縄ではいかないわね」


タケシ「お前たち大丈夫か!?」

Pカチュウ「かろうじて」

百合子「私、手も足も出なかった…」

タケシ「気にするな、あれは規格外だ」

百合子「でも私証明したかった!仲間の絆はどんな強敵に打ち勝つことが出来るって!けど、けど私には出来なかった…」

Pカチュウ「百合子…」
165 : 1   2019/03/20 03:19:53 ID:jz6z1hqYyM
プクリン「!?」ドゴッ

このみ「プクリンの体でも防ぎきれないなんて!」

サカキ「私に小細工は効かんよ、さて、名残惜しいがこれで終わりだこのみ」

シゲル「俺がいるのを忘れるなよ!行けピジョン、ユンゲラー!」

サカキ「身の程知らずが」

シゲル「へっ!惚れた女の危機に見て見ぬふりが出来るほど、俺は腑抜けちゃいねぇぜ!」


タケシ「Pカチュウ、百合子のこと任せた……俺はあいつらに加勢する」タッタッ

Pカチュウ「…わかった」

百合子「…」

Pカチュウ「百合子」

Pカチュウは百合子の両頬を掴む

Pカチュウ「隙だらけだな」ムニムニ

百合子「な、何するんですか~!?」

Pカチュウ「百合子、俺が絶対負けない方法を教えてやるよ」

百合子「絶対負けない、方法…?」

Pカチュウ「そう、それは…」

百合子「それは?」

Pカチュウ「負けを認めないこと!自分が負けを認めなきゃそれは負けじゃない!」

百合子「それって屁理屈じゃないですか!」ガビーン

Pカチュウ「いいんだよそれで、大事なのは諦めないことだ、百合子の全力を何度でもあいつにぶつけてやろう!」

百合子「それでまた負けたら…?」

Pカチュウ「勝つまでやればいいさ!ほら、あいつらだって…」


タケシ「ゴローン、“メガトンパンチ”だ!!」

シゲル「ピジョン、“つばさでうつ”!」

サカキ「ガルーラ、蹴散らせ」

このみ「プクリン、お願い!!」

プクリン「!!」

サカキ「ほぉ、あの一撃を喰らって、まだ動けるとはな…」

プクリン「」バタッ

このみ「ありがとう、プクリン…!」

タケシ「プクリンが作ったチャンスを無駄にするわけにはいかないな、行くぞシゲル!!」

シゲル「俺に指図すんな!言われなくてもやってやるよ!!」
166 : 1   2019/03/20 03:22:10 ID:jz6z1hqYyM
Pカチュウ「俺たちの仲間は誰一人として諦めてない、だからこの戦いで百合子はまだ負けてなんかいない」

百合子「Pカチュウさん!私…!」

Pカチュウ「あぁ!やってやろう!!」


サカキ「もう終わりかね?」

シゲル「やろぉ…!」

タケシ「まだ俺たちは戦えるぞ!!」

サカキ「いい加減目障りだ、消えろ」

その時、サカキの目の前に電撃が過る!
電撃はサカキのくわえていたタバコに当たり、はじけ飛び燃え尽きる

Pカチュウ「禁煙しな、おっさん」

サカキ「貴様…」

百合子「サカキ!私は…いや、私たちは絶対に諦めない!!」

サカキ「どうやら君は私の想像を超える馬鹿のようだな…いいだろう、二度と立ち上がれないように完膚なきまでに破壊してやろう、身も心も全てな」

百合子「さあ行きますよ、大いなる風の戦士たちよ!!」

タケシ「全く、相変わらずだなお前は…」フッ

このみ「あら、そこが百合子ちゃんのいいところよ」ニッ

Pカチュウ「そういうこと!」

シゲル「ちょ!それ俺も…ってまあいいや!今回だけは乗ってやるよ!!」

百合子「開戦です!!」

3人と1匹「おう!!!!」
167 : 1   2019/03/21 00:54:23 ID:uilXFRPK/E
百合子「私たち全員が相手だ!!」

サカキ「虫けらがいくら集まろうが所詮は虫けらだ……来い、格の違いを見せてやろう」

マサキ「頑張れー、わいはここで皆を応援しとるでー」(両手で旗を振りながら)

このみ(私の手持ちは全滅…皆、頑張って…!)

シゲル「ピジョン、“つばさでうつ”!!」

サカキ「ガルーラ、迎え撃て」

ガルーラ「グオオオオッ!!」ガシッ

マサキ「あぁ!受け止められた!」

Pカチュウ「今だ!!」

Pカチュウの でんこうせっか!

ガルーラ「グゥウウウ!!」ピキピキ

タケシ「俺もいるぜ、でくの坊!喰らえ!!」

イワークの あなをほる!

ガルーラ「!?」グラッ

Pカチュウ「バランスを崩した!今だーっ!!」

シゲル「言われなくてもやってやらぁ!」

サカキ「ふっ」

ガルーラ「グオオオオオオオオオオオッ!!」

シゲル「な!?すぐに立て直しやがった!?」

サカキ「“だいもんじ”!」

ガルーラの口から放たれる『大』の形をした巨大な炎!
接近を試みたPカチュウとシゲルはしゃがみ、百合子とタケシは横に飛んで回避した

百合子「皆大丈夫ですか!?」

タケシ「俺は平気だ」

シゲル「ぎゃああああああ!!俺の髪に火がああああああああ!!」ゴロゴロ

Pカチュウ「ぷーくすくす!そんなとんがり頭してるからだぞ!」

タケシ「…お前の尻尾にも火が付いてるぞ」

Pカチュウ「え…ぎゃああああほんとだああああああちぃいいいいいいいいい!!」ゴロゴロ
168 : 1   2019/03/21 01:55:21 ID:uilXFRPK/E
サカキ「ガルーラ…!」

ガルーラは拳を振り上げ、床を殴る

サカキ「“じしん”!!」

タケシ「ぐっ!全体攻撃か!!」

百合子「いたっ!ぴ、Pカチュウさん!!」ヒョイッ

Pカチュウ「サンキュ…!」

ガルーラ「!!」ダッ

百合子「あれ、私たちを素通り?」

Pカチュウ「…いや、違う!奴の狙いは!」

ガルーラ「グオオオオッ!!」

このみ「くっ!」

サカキ「裏切者には制裁を…私の手であの世に送ってやろう」

シゲル「ロケット団!てめぇ!!」プッツン

百合子「このみさん、逃げて!!」

このみ「“じしん”の揺れで思うように動けないの、ごめんね、私ここまでみたい…」

百合子「このみさん!!」

サカキ「さらばだ」
169 : 1   2019/03/21 02:01:42 ID:uilXFRPK/E
カラカラ「!!」バッ

タケシ「カラカラ!あいつ、このみの前に!?」

このみ「私を庇ったの?今まであなたに酷いことばっかりしてきた私を…?」

カラカラ「…」ギュッ

このみ「あなた優しいのね…」ギュッ

ガルーラ「グオオオウッ!!」

タケシ「まずい、第二打だ!」

このみ「…カラカラ、私に力を貸してくれる?」

カラカラ「!」コクッ

このみ「ありがとう、じゃあ……行くわよ!“すてみタックル”!!」

カラカラ「!」タッ

ガルーラ「グオオッ!!」グラッ

サカキ「何をしているガルーラ!攻撃だ!」

このみ「左に避けて!」

カラカラ「!」スッ

このみ「今度は後ろに跳んで!」

百合子「すごい、息ぴったり…!」

タケシ「即席のコンビネーションとは思えないな」

シゲル「俺のこのみ!!流石だ!!」
170 : 1   2019/03/21 03:02:00 ID:uilXFRPK/E
このみ「今よ!前に跳んでからの“ホネこんぼう”!!」

カラカラ「!!」ブンッ

ガルーラ「グ、グオオ…」

Pカチュウ「よっしゃ!脳天直撃!!」

シゲル「百合子!畳みかけるぞ!!俺に合わせろ!!」

百合子「はい!Pカチュウさん、お願いします!!」

シゲル「出てこいサンダース!!」ボンッ

百合子&シゲル「“でんこうせっか”!!」

ガルーラ「ガハッ!!」

シゲル「“ミサイルばり”!!」

百合子「“たたきつける”!!」

シゲル「奴に反撃の隙を与えるな!!どんどん攻撃するんだ!!」

百合子「はい!!」

サカキ「悪あがきを!!ガルーラ!“れんぞくパンチ”で蹴散らせ!!」

タケシ「イワーク!“しめつける”!!」

ガルーラ「!?」

タケシ「動きは封じた!今だ決めろ!!」

このみ「お願い勝って!!」

シゲル「これで終わりだああああああああああ!!」

サカキ「この私が、こんな虫けらどもに…っ!!」

百合子(皆の想いを…この一撃にこめて…!)

シゲル「“10まん……!」

百合子「ボルトオオオオオオオオオオオオオ”!!」

Pカチュウ「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
171 : 1   2019/03/21 03:13:55 ID:uilXFRPK/E
百合子「はぁはぁ…!」

Pカチュウ「…」

ガルーラ「グ、グウウウウウ!」

タケシ「くそ、まだ、なのか…!」

ガルーラ「グ、グオオ、オオオオォォ……」

バタッ!

シゲル「よしっ!!」

百合子「か、勝った!!やったああああああ!!」

このみ「やった…」

タケシ「ふっ…!」b

マサキ「みんなぁ、よう頑張ったなぁ…!」ウルウル

サカキ「…ふふっ、これが仲間の力、ということか…流石は異世界の戦士、と言っておこうか」

百合子「な、何でそのことを!?」

サカキ「さあな」

百合子「くっ!とにかく!観念してもらいますよ!」

サカキ「観念?研究所にあったポケモンの内の1体を倒したくらいでこのバトルが終わったと、君たちはそう言いたいのかね?」

Pカチュウ「研究所のポケモン!?あのガルーラはお前の手持ちじゃなかったのか!?」

サカキ「私は兎に全力を出す獣とは違う…しかし、君たちにほんのわずかな敬意を評して私の力の一端を見せてやろう…」スチャ
172 : 1   2019/03/21 03:14:36 ID:uilXFRPK/E
その時だった
ドンッ!!
全員が再び戦闘態勢を取った時、アジト内で大きな爆発音が鳴り響いた

このみ「アジト内で爆発!?」

シゲル「これも連中の仕業か!?」

サカキ(爆発だと…まさか、『奴』か!)

サカキは構えていたモンスターボールを静かにしまった

サカキ「この地下アジトはまもなく崩れるだろう、そうなれば君たちは無事に地上に出ることはできない」

タケシ「その話が本当だとしたら、逃げなきゃまずいぞ!」

シゲル「そうするしかねぇな…!」

マサキ「そうと決まれば、すたこらさっさや!」

このみ「百合子ちゃん、プロデューサー!早くこっちに!!」

百合子「はい!」

サカキ「百合子、私は君たちが別の世界から来たこと、そして君たちをこちらに呼び寄せた者のことを知っている」

百合子「え!?」

サカキ「真実とは遠いようで近いもの…案外お前たちはすでに真実を垣間見ているのかもしれないな」

百合子「どういうことですか、サカキ!?」

サカキ「そして、そこのピカチュウ…君は野望の渦の中に囚われている、せいぜい生き残って見せろ」

Pカチュウ「いったい何のことだよ…」

サカキ「お前たちの敵はロケット団だけではない、ということだ」

このみ「2人とも早く!!」

サカキ「行け、百合子」

百合子「あなたは…?」

Pカチュウ「こんなやつのこと放っておけ!」

サカキ「私はしばらくここに残る、やり残したこともあるからな…」

Pカチュウ「行くぞ、百合子!そろそろここもやばい!」タッタッ

百合子「は、はい!」タッタッ
173 : 1   2019/03/21 03:23:18 ID:uilXFRPK/E
崩れていく部屋で一人佇むサカキ

サカキ「お前たちがジム制覇を目指しているのならば……我々の決着の舞台にふさわしい場はすでに用意されている、それまでは生き残れ」

そして、不敵な笑みを浮かべる

サカキ「最初から百合子たち共々私を始末する腹積もりといったところだろう…まあいいさ、今は『奴』の思惑に乗ってやる、だが最後に笑うのはこの私だ…!」



このみ「この先に地上までの直通エレベーターがあるわ!それに乗って脱出よ!!」

タケシ「ていうかこの状態でちゃんと動くのか?」

シゲル「最悪、電力が止まっててもこっちには電気がある、問題ないぜ」

Pカチュウ「そういえばさっきのサンダース、あの時のイーブイか?」

シゲル「あぁ、タマムシは進化の石が買えるカントー唯一の町だ、それを手に入れるのが俺の本来の目的だったってわけだ」

Pカチュウ「それでサンダースか…俺に対抗するため、もしくは俺への憧れ…」ドヤッ

シゲル「んなわけねぇだろ!!」

百合子「…」

Pカチュウ「百合子、色々思うところがあるかもしれないけど、今は地上に戻ることだけを考えよう!」

百合子「…はい、そうですね!」

このみ「見えたわ!乗り込むわよ皆!!」

・・・

・・

174 : 1   2019/03/21 03:39:39 ID:uilXFRPK/E
~タマムシシティ~

タマムシシティの宿泊施設でくつろいでいる百合子とPカチュウ

百合子「あれから3日…ようやく旅を再開できそうですね」

Pカチュウ「タマムシでは激戦の連続だったもんな~治るまで時間かかったな」

百合子「世間ではロケット団が壊滅したって大騒ぎですね」

Pカチュウ「ってことは俺たちは世界を救った英雄ってことになるな」

百合子「英雄かぁ…」

Pカチュウ「ん?どうした?いつもなら鼻息荒くして喜んでるところじゃないのか?」

百合子「そんな風に思われてるなんていささか心外ですね」

Pカチュウ「日頃の行いだよ」

百合子「…」

Pカチュウ「…」

百合子「Pカチュウさん、サカキの言ってたことどう思います?」

Pカチュウ「うーん、色々考える時間はあったけど、具体的なことは分からないな」

百合子「私もです」

Pカチュウ「同じだな」

百合子「でも私思ったんです、私たちの知りたい真実って結局旅を続けていれば見つかるかもしれないって!だから私、今は旅を楽しむことにします!」

Pカチュウ「そっか」ニッコリ

百合子「あぁ!夢と希望にあふれた大冒険!今こそ世界の闇を打ち破るべく剣を取り立ち上がれlily knight!!」

Pカチュウ「そういう話じゃないからな」ホッペムニー

百合子「いたい!いたいでふ!」

タケシ「おーいお前ら!準備できたら外出てこいよー!」

Pカチュウ「おっとお呼びだ、行くか」

百合子「うぅ、痛い…」
175 : 1   2019/03/21 04:10:54 ID:uilXFRPK/E
シゲル「何でだこのみ!俺と一緒に旅しようぜ!!」

このみ「ごめんね、シゲル君…私、百合子ちゃんたちと一緒に行くことに決めてたのよ」

百合子「お待たせしました~」

シゲル「百合子…!ぜってぇ許さねぇ…!」ゴゴゴゴゴ

百合子「何だか分からないけど、逆恨みですよねそれ!!」ガビーン

シゲル「まあいいさ!俺はポケモンチャンピオンになる男!夢も世界中のポケモンも意中の女もいずれ全て手に入れてやるぜ!!」

百合子「お互い頑張りましょうね」

シゲル「言われなくても、だ!じゃあな!バイビー!!」

タケシ「…いいのかよ、最後まで誤解したままだったぞ」

Pカチュウ「その方が後々も面白くなりそうじゃん」ニヤニヤ

タケシ「そういうと思った」ニヤッ

このみ「私は複雑な気分よ。男に言い寄られて悪い気はしないけど、相手年下の坊やじゃない…こんなこと莉緒ちゃんたちに知られたら笑われるわ」

Pカチュウ「ははは」

タケシ「俺は今だにあんたが24歳だって信じられないな」

このみ「あら、人を見た目で判断しないことね」

タケシ「あんたも前に俺のこと露出狂呼ばわりしたしお互い様だろ」

百合子「あははは!じゃあそろそろ私たちも行きましょうか…」
176 : 1   2019/03/21 04:11:20 ID:uilXFRPK/E
エリカ「お待ちなさい!」

百合子「ひぃっ!出た!!」ビクッ

エリカ「人を幽霊みたいにいうのやめてくださる!?」ガビーン

百合子「すみません、また何かされるのかと…」

エリカ「別に何もしません、わたくしはただあなたたちにひと言伝えに来たのです」

百合子「?」

エリカ「ベトベターの件を含めて、ロケット団の事件を解決したあなた方には…その……感謝…します」

タケシ「まさかあんたから感謝されるとはな」

エリカ「は?どういう意味ですか?」ゴゴゴゴゴ

タケシ「何でもないでーす!!」

マサキ「相変わらず賑やかやなあ」

百合子「マサキさん!」

マサキ「わい、今からハナダに帰ろうと思ってたんや、だからここでお別れや」

Pカチュウ「そっか、元気でな」

マサキ「…あんたもな」

エリカ「そこのパーマ!カスミに手を出したら許しませんからね!」

マサキ「唐突に何言いだすんこの人、怖いわ!!」

百合子「それじゃあまた!」

マサキ「じゃあな百合子!またな!!」スタスタ

百合子「…じゃあ今度私たち、行きますね」

エリカ「とりあえず言っておきます、お元気で」

百合子「はい!」スタスタ

エリカ「…全く、騒々しい方々でしたね…ふふ」
177 : 1   2019/03/21 04:11:48 ID:uilXFRPK/E
~7番道路~

Pカチュウ「次はどこに行くんだ?」

百合子「ヤマブキシティに行こうかと考えてます!」

タケシ「ヤマブキか、タマムシほどではないけど都会だって聞いたぞ」

このみ「それなら観光もしてみたいわね」

百合子「それじゃあ皆、行きますよー!」

「「「おー!!」」」



第一章
178 : 1   2019/03/21 04:14:15 ID:uilXFRPK/E
終わりました、読んでくださってありがとうございます
このスレでの冒険はここまでですが・・・
この後番外編を短いのいくつか書く予定です
179 : 変態インザカントリー   2019/03/21 07:08:09 ID:E.CD7gUgPI
おつかれー
180 : 貴殿   2019/03/21 10:18:53 ID:cdzzQ0W6NU
181 : 1   2019/03/21 22:39:13 ID:uilXFRPK/E
小ネタ番外編1「気になる」

Pカチュウ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」ゴロゴロ

タケシ「どうした急に!?」

Pカチュウ「元の世界に戻ったら、仕事溜まってるんだろうなあと思ったら気になってしょうがない!ってか俺無断欠勤扱いになってんのかな?戻ったら即解雇なんてことになったらシャレにならないいいいいい!!」

タケシ「切実な悩みだな…」

百合子「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」ゴロゴロ

タケシ「お前はどうした!?」

百合子「元の世界で読んでた本の続きが気になるうううう!一体犯人は誰なんだろおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

タケシ「我慢しろ」
182 : 1   2019/03/21 22:50:36 ID:uilXFRPK/E
小ネタ番外編2「タケシ異世界に行く」

謎の力でなんやかんやあって、アイドルマスターの世界に来てしまったタケシ!
とりあえず765プロに厄介になることとなった!

タケシ「何だその雑な導入!?」ガビーン

千鶴「わたくしは二階堂千鶴!よろしくお願いしますわ!」

タケシ「あ、これは丁寧にどうも」ペコッ

千鶴「そして、こっちがコロちゃんですわ」

ロコ「ロコはコロじゃなくてロコです!」

タケシ「え?ロコン?」

ロコ「ロコはロコンじゃなくてロコです!」

千鶴「そんなことよりコロちゃん」

ロコ「だから、ロコはコロじゃなくてロコです!」

タケシ「よろしくなロコン」

ロコ「2人して何なんですかー!」


P「実に面白い」ニヤニヤ
183 : 1   2019/03/21 22:59:23 ID:uilXFRPK/E
小ネタ番外編3「名探偵」

野宿することになった百合子一行

百合子「Pカチュウさん、ご飯できましたよー」

Pカチュウ「んん?」シワクチャ

百合子「ぶっ!何ですかその顔!?」

Pカチュウ「ほら、今度『名探偵ピカチュウ』って映画やるじゃん?それにあやかろうと思ってさ~」

百合子「あぁ、あのハリウッドでやる実写映画の…」

Pカチュウ「同じ喋るピカチュウとして親近感わくぜ!ぜひ成功してほしいもんだ」

百合子「ハリウッドかー…」

ウオー!ユリコー!!
ステキデース!!
ジャパニーズカゼノセンシー!!

百合子「えへへ、へへへへへへ」

Pカチュウ「ハリウッド…」

キャーコッチムイテー!
カワイイデース!
キャーケッコンシテー!

Pカチュウ「ぐへへへへへへへ」

タケシ「何やってんだあいつら」モグモグ

このみ「いつものことよ」モグモグ
184 : 1   2019/03/21 23:00:10 ID:uilXFRPK/E
おーしまーい!
改めて、ここまで読んでくれた方ありがとうございます!
185 : 1   2019/03/27 01:18:51 ID:O/DzjPLk0Y
予告

今週中に新スレで第2章上げる予定です
新しく読む人にも分かりやすいよう準備中ですので、よろしくお願いします
186 : 箱デューサー   2019/03/27 09:51:12 ID:TAOJ0r0yvY
期待してる
187 : ダーリン   2019/03/27 12:23:49 ID:ZJI.1DBeHc
>>185
2章くるか、アイドルは増えるかな?
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