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ミリマスss▶田中琴葉「プロデューサー。ワタシノユビワニチカッテクダサイ」T3/E 2/2
1 :
Pさん
2019/10/14 12:25:12
ID:JTVn91HUO.
琴葉メインss
・特にキャラ崩壊
・一部オリ設定あり
・会話形式で一部地文あり
・続き物(各話メインアイドル別)
・Pラブ勢(多分)アイドル達+αによる何の捻りもないラブコメ
・前話の直後からの再開
前話
http://imasbbs.com/patio.cgi?read=9867&ukey=0
2 :
監督
2019/10/14 12:26:21
ID:JTVn91HUO.
今までの話
01:歌織の引越しを手伝う話
02:風花にヤキモチされる話
03:このみに相談する話
04:麗花と登山ロケする話
05:莉緒をP宅に匿う話
06:歌織とデートする話 1/2
07:歌織とデートする話 2/2
08:早坂そらと同棲する話
09:エレナが半暴走する話(TSV1)
10:恵美とガチでガチる話(TSV2)
11:(TSV3/E) 1/2
12:←今ここ(TSV3/E) 2/2
3 :
ぷろでゅーしゃー
2019/10/14 12:27:55
ID:JTVn91HUO.
・・・・・・ロケ4日目 PM06:40
某ホテル 1階無人庭園
恵美「琴葉っ!」
琴葉「・・・・・・メグミ。カレン・・・・・・」
恵美「!?」
可憐「!?」ビクッ
可憐(こ、琴葉さんの目・・・・・・す、すごく冷たい・・・・・・)
可憐「こ、琴葉さん。も、もうライブが始まります・・・・・・一緒にステージにい、行きましょう」
4 :
Pーさん
2019/10/14 12:28:55
ID:JTVn91HUO.
琴葉「ゴメンナサイ、ワタシ、プロデューサーヲマッテイルノ・・・・・・」
可憐「・・・・・・え?」
恵美「琴葉! みんなでライブやろうって言ったじゃん! もう始まるよ!」
琴葉「・・・・・・」
恵美「それに、プロデューサーのことはアタシが応援するって! だから、今は」
琴葉「イイノヨ、メグミ・・・・・・モウ」
恵美「え?」
琴葉「モウソンナコト・・・・・・イワナクテイイノ・・・・・・。ワタシ・・・・・・ワカッテルカラ・・・・・・」
5 :
Pサマ
2019/10/14 12:30:10
ID:JTVn91HUO.
恵美「な、何? 一体なんなのさ?」
琴葉「コレ・・・・・・」ピラ・・・
可憐「これ、写真・・・・・あっ!」
可憐(め、め、恵美ちゃんと、ぷ、ぷ、プロデューサーさんがき、き、キスしてる・・・・・・さ、撮影なの?)///
恵美「こ、この写真・・・・・・な、なんで・・・・・・」
琴葉「ワタシ、メグミノコトシンジテイタノニ・・・・・・カゲデウラギラレテイタノネ・・・・・・」
可憐「・・・・・・」ガタガタ
可憐(怖い・・・・・・怖いよ・・・・・・)ガタガタ
6 :
ごしゅPさま
2019/10/14 12:31:47
ID:JTVn91HUO.
恵美「こ、これは・・・・・・ち、違うの。これは撮影でっ!」
琴葉「イイノ、メグミ・・・・・・アナタモアノヒトノコト・・・・・・ホンキナノデショ?」
恵美「!!」///
琴葉「ワタシタチハトモダチダモノ・・・・・・ソウヨネ・・・・・・」
恵美「う、うん・・・・・・」
琴葉「アナタノカオヲミレバワカルワ・・・・・・エンギダケジャナイデショウ?」
恵美「そ、それは・・・・・・その・・・・・・」
7 :
バカP
2019/10/14 12:33:53
ID:JTVn91HUO.
・・・・・・同日 PM06:45
某ホテル エントランス
P「はぁ、はぁ、琴葉は部屋だったな。ん? あれは・・・・・・」
P(庭園に琴葉と恵美!? マズい!)
・・・・・・・・・・・・
某ホテル 1階無人庭園
琴葉「キョウモ・・・・・・ワタシノコトリヨウシテ・・・・・・アノヒトニチカヅイタノネ・・・・・・」
恵美「ち、違うよ! そ、そんなことする訳ないじゃん!」
琴葉「アノヒトト・・・・・・タノシソウニワラッテタ・・・・・・」
8 :
ぷろでゅーしゃー
2019/10/14 12:34:55
ID:JTVn91HUO.
琴葉「アナタヲシンジタ・・・・・・ワタシガバカダッタ・・・・・・」
恵美「!」
恵美「ち、ちが、う・・・・・・。違うよ・・・・・・」
琴葉「ダカラ・・・・・・ワタシモヨクワカッタワ・・・・・・」
琴葉「ウラギリダッテ・・・・・・ユウジョウノイチブナノネ・・・・・・」
恵美「ち、違う・・・・・・違うよ、琴葉・・・・・・」グス・・・
P「恵美、琴葉!」
可憐「ぷ、プロデューサーさん・・・・・・」ガタガタ
9 :
バカP
2019/10/14 12:36:16
ID:JTVn91HUO.
P「可憐、これは・・・・・・」
琴葉「ワタシ、アナタタチニウラギラレテモヘイキヨ・・・・・・ワタシニハアノヒトガイルカラ・・・・・・」
恵美「ちがっ・・・・・・違う・・・・・・裏切ってなんか・・・・・・」ポタポタ・・・
P「!?」
P(恵美、泣いているのか・・・・・・!? ま、間に合わなかった・・・・・・)
琴葉「ダカラ・・・・・・モウワタシヒトリデイイワ・・・・・・」
琴葉「サヨウナラ・・・・・・」スタスタ・・・
10 :
プロデューサーちゃん
2019/10/14 12:37:54
ID:JTVn91HUO.
恵美「!?」
恵美「琴葉ぁっ! 違うよぉ! 行っちゃダメだよ! 戻ってきてぇ、琴葉ぁぁっ!」
P「・・・・・・」ワナワナ
P(俺は何を見ているんだ・・・・・・。どうして、恵美が泣いている・・・・・・どうして、琴葉が離れていく・・・・・・)
恵美「うう・・・・・・うぐ・・・・・・ぐすっ・・・・・・」
可憐「め、恵美ちゃん・・・・・・」ガタガタ
P「・・・・・・」
P(いや、しっかりしろ・・・・・・正念場なんだ・・・・・・!)
11 :
兄ちゃん
2019/10/14 12:38:36
ID:JTVn91HUO.
P「・・・・・・可憐、すまない。恵美を頼む」
可憐「えっ」
P「俺は琴葉を追いかける。何としてでも琴葉の暗示を解いてくる」ダッ
可憐「ぷ、プロデューサーさんっ」
・・・・・・・・・・・・
恵美「えぐっ・・・・・・ぐすっ・・・・・・うう・・・・・・」
可憐「・・・・・・」ガクガク
可憐(どうしよう・・・・・・どうしよう・・・・・・どうしたら・・・・・・)ガクガク
可憐(だ、ダメ・・・・・・た、助けて・・・・・・プロデューサーさん)ガタガタ
12 :
プロデューサーくん
2019/10/14 12:39:41
ID:JTVn91HUO.
・・・・・・・・・・・・
某ホテル 17階通路
Prrrrrr
P「着信が・・・・・・可憐か」
P「もしもし。どうした、可憐」
可憐「ぷ、プロデューサーさん。お、お願いですっ。も、戻ってきて下さい!」
P「・・・・・・可憐、落ち着くんだ」
可憐「わ、私、ど、どうしたらいいのか・・・・・・ぷ、プロデューサーさんっ」
13 :
師匠
2019/10/14 12:42:04
ID:JTVn91HUO.
P(可憐・・・・・・パニック状態になっている。あの状況だ・・・・・・無理もない)
可憐「お、お願いです、プロデューサーさんっ。も、戻ってきて、恵美ちゃんに声をかけてあげて下さい。ぷ、プロデューサーさんならきっと・・・・・・」
P「・・・・・・可憐。俺は琴葉を追っている。戻ることはできない」
可憐「そ、そんなっ! だ、だって恵美ちゃんがっ」
P「頼む、可憐。きみが、恵美を助けてあげてくれ」
可憐「えっ・・・・・・で、でも私一人じゃ・・・・・ど、どうしたらいいのか・・・・・・」
P「大丈夫だよ。恵美に呼びかけてやってくれ。特別な事は何もいらない。可憐なりのやり方でいいんだ」
可憐「でも・・・・・・でも・・・・・・わ、私、じ、自信がありません・・・・・・」
14 :
高木の所の飼い犬君
2019/10/14 12:44:05
ID:JTVn91HUO.
可憐「さっきだって、わ、私、ふ、震えているだけで、な、何も言えませんでした・・・・・・せ、せめて、プロデューサーさんがいないと」
P「可憐、震えていたのは・・・・・・俺も同じだよ」
可憐「そ、そんなの嘘ですっ。プロデューサーさんはいつも強くて・・・・・・。それに比べて私は弱虫なんです・・・・・・」
P「強がっているだけなんだよ、いつだって。本当は俺も弱虫なんだよ」
P「弱虫な自分を奮い立たせて勇気を出しているだけなんだ。普段、可憐が勇気を出しているように」
可憐「・・・・・・で、でも、私はプロデューサーさんの勇気に支えられて・・・・・・や、やっと勇気が出せるんです・・・・・・。こんな、私じゃ・・・・・・」
P「そうなのかもしれないな。でも、ダメなことじゃない」
可憐「え・・・・・・?」
15 :
あなた様
2019/10/14 12:45:18
ID:JTVn91HUO.
P「どうしても、一人で勇気が出せない時は、誰かの勇気に支えて貰うんだ。俺も、そうやって誰かの勇気に支えられている時は、あるんだよ」
可憐「・・・・・・」
P「だから、可憐。今の恵美を支えてやってくれないか?」
可憐「わ、私が・・・・・・」
P「可憐の勇気で恵美を支えてやってくれ」
可憐「わ、私の・・・・・・勇気」
P「ああ。今の恵美を支えられるのは俺じゃない。きみなんだよ、可憐」
可憐「・・・・・・」
16 :
プロデューサーはん
2019/10/14 12:46:31
ID:JTVn91HUO.
P「俺は可憐の事は見てきてる。たくさん勇気を出してくれているのも知っている。ただ、弱虫ってだけじゃない」
可憐「・・・・・・」
P「アイドルになる前とは違う。今の可憐なら自分一人で勇気を出す事だって分かるはずだ」
可憐「・・・・・・」
P「可憐、頼む・・・・・・きみの勇気を、恵美の為に出してくれ」
可憐「・・・・・・」
P「可憐・・・・・・」
可憐「・・・・・・私・・・・・・やっぱり上手くやれるって・・・・・・自信はありません・・・・・・」
17 :
おやぶん
2019/10/14 12:47:35
ID:JTVn91HUO.
P「ああ・・・・・・」
可憐「・・・・・・けど・・・・・・それでも・・・・・・私、恵美ちゃんを助けたいです・・・・・・」
・・・・・・同日 PM07:00
特設ライブ会場 バックヤード
スタッフ「島原さん。もうスタンバイに入らないと。お客さん、かなり集まってるよ!」
エレナ「う、ウン! 分かったヨー!」
18 :
Pさぁん
2019/10/14 12:49:22
ID:JTVn91HUO.
エレナ(メグミもカレンもコトハもまだ来てないヨ。プロデューサー、どうしちゃったノ)
Prrrrrr
エレナ「!? プロデューサー! もしもし、エレナだヨ!」
P「ああ、エレナ。今はステージか?」
エレナ「ウン、そうだヨ! もうすぐライブ始まっちゃうヨ!」
P「律子たちは来たか?」
エレナ「ううん、まだだヨ」
P「そうか・・・・・・すまん、こっちでもトラブル発生だ。恵美と可憐もすぐには合流できない・・・・・・エレナ、無茶を承知で頼みたい」
19 :
ごしゅPさま
2019/10/14 12:51:22
ID:JTVn91HUO.
エレナ「大丈夫だヨ。任せて、プロデューサー!」
P「え?」
エレナ「ミンナが戻ってくるまで、ワタシだけだけど。でも、ステージをホットにしちゃうヨ! それでいいよネ!」
P「エレナ・・・・・・すまん」
エレナ「ホントーはどうしよーか悩んでたけど、プロデューサーがライブを中止させないって分かったから、ワタシもヤル気満々だヨ!」
P「ああ、みんなでライブやろうって言ったもんな」
エレナ「うん! だからネ、プロデューサー。コトハもメグミもカレンもちゃんと連れてきてネ! お客さん、みーんな待ってるカラ!」
P「ああ、必ず連れていく。エレナ、ありがとう」
20 :
兄ちゃん
2019/10/14 13:30:03
ID:Rxp0TGPMTI
これはヤベーイ
21 :
ハニー
2019/10/14 15:28:05
ID:JTVn91HUO.
エレナ「ウン、ワタシ、ガンバっちゃうヨー!」
・・・・・・10分後
エレナ「よーし、スタンバイいくヨー!」
律子「え、エレナーっ!」
エレナ「ああっ! リツコ!」
ジュリア「よ、よう。間に合ったみたいだな」
麗花「呼ばれて飛び出て来ちゃったよー!」
エレナ「ジュリア、レイカ! みんなも! 来てくれてアリガトー! もっと遅くなるって聞いてたけどスゴいネ!」
22 :
我が友
2019/10/14 15:28:59
ID:JTVn91HUO.
紗代子「か、歌織さんの運転が・・・・・・す、すごくて」
歌織「空いている道があったから何とかなったわ」
ジュリア「もうどこ走ってたのかよく分かんないけどさ・・・・・・カオリ、すげー飛ばすし・・・・・・」
未来「あうう~まだ目が回るよ~」
美也「体がふわふわしますよ~」
まつり「二人ともしっかりするのです。ライブは待ってはくれないのです」
律子「エレナ、一人だけなの? プロデューサーや後の三人はどうしたの?」
エレナ「トラブル発生だヨ! でも、ちゃんとプロデューサーが連れてきてくれるって!」
23 :
彦デューサー
2019/10/14 15:29:51
ID:JTVn91HUO.
律子「・・・・・・詳しい事情は後で聞きましょ。お客さんの入りも中々ね・・・・・・みんな、スタンバイ入って!」
・・・・・・同日 PM07:10
某ホテル 17階通路
P「・・・・・・」スタスタスタ
P(琴葉・・・・・・いるんだよな・・・・・・ん?)
P「これは・・・・・・」
24 :
Pちゃん
2019/10/14 15:31:27
ID:JTVn91HUO.
P(琴葉の部屋の扉がドアストッパーで固定されて開いている・・・・・・。入って来いって事か・・・・・・)
コンコン
P「琴葉。Pだけど、入るぞ?」
25 :
監督
2019/10/14 15:32:58
ID:JTVn91HUO.
・・・・・・・・・・・・
暗紫色に包まれた琴葉の部屋は静寂だった。不思議と人の気配を感じなかった。扉止めに支えられ、不用心に空けられた扉をくぐると、異様な雰囲気に呑まれる。静かすぎて凍てつくような空気に『彼』は耐えられなかった。
「琴葉? 琴葉、いるのか?」
明かりをつけるか。そう思いはしたものの、歩を進める足は、部屋の奥に興味津々だった。単純に不在なのか。ばたん、と大袈裟に響いた扉の音を耳にするまでは、そう思えた。
突然、後ろで扉が閉まった状況に『彼』は大仰に振り向いた。そこには『彼』の探し人が佇んでいた。どこからか躍り出た彼女、田中琴葉は閉めた扉に背をつけて、『彼』を見据えていた。彼女の瞳は暗闇でも虚ろに揺れているのがよく分かる。
「オマチシテイマシタ、プロデューサー」
「ああ、待たせてしまったか」
「イイエ」
微笑んだはずの彼女の口は、笑っていなかった。
26 :
おやぶん
2019/10/14 15:34:10
ID:JTVn91HUO.
・・・・・・同日 PM07:20
某ホテル 可憐部屋
可憐「えっと・・・・・・これと・・・・・・これと・・・・・・」カチャカチャ
可憐(・・・・・・恵美ちゃん、お部屋に連れて行ったけど、泣いてるままだった・・・・・・)
可憐(わ、私が・・・・・・恵美ちゃんを・・・・・・)ガクガク
可憐(プロデューサーさん・・・・・・わ、私、やれますよね・・・・・・)
27 :
プロデューサー
2019/10/14 15:34:57
ID:JTVn91HUO.
・・・・・・・・・・・・
暖かな色のダウンライトに照らされ、可憐は恵美の部屋の前で佇んでいた。そっと胸に手をやると鼓動が高なっていた。深呼吸を一度、二度と繰り返し平静を保つ。
「・・・・・・」
周りは嫌に静かだ。廊下の静けさが緊張を高めた。可憐の手にはハーブティーを振る舞う為の道具を詰めたバッグが握られていた。その手も僅かに震えていた。
扉の奥には悲しみに暮れた恵美がいる。そう思うとノックしようとした手も何度か躊躇われた。
「・・・・・・すー・・・・・・はー・・・・・・」
最後に大きく深呼吸した彼女は意を決した。
ノックをする。返事はない。
帰ってくるばずであろう声が帰ってこず、可憐は震えた。事態の想定はある程度出来ていた。しかし、現実は思ったよりも辛辣だった。
28 :
バカP
2019/10/14 15:38:24
ID:JTVn91HUO.
「め、恵美ちゃん・・・・・・?」
呼び掛けをする。返事はない。
得も知れない不安が秒単位で募る。でも、呑まれる訳にはいかない。
「あ、開けるよ・・・・・・?」
乱れようとする呼吸を整えられないまま、可憐は震える手で、恵美が持っていたカードキーを扉の読み取り口に通すと、ドアノブに手をやる。妙に滑ってドアノブを回せずにいると思ったら、自分の手に汗が滲んでいることを知る。
そっと入った部屋は所々からのダウンライトで、おぼろげに照らされていた。恵美を部屋に送り届ける時、可憐が施していた灯りだった。あまり明るすぎると返って刺激になるかもしれない。そんな気がした。
「め、恵美ちゃん・・・・・・?」
数歩進むと、見知った豊かで艶やかな髪がベッドの脇で、うなだれていた。ベッド脇に腰を下ろしている恵美は、膝の上で握った拳を震えさせていた。うわ言のように、裏切ってない、と呟きながら。そんな光景を見るだけで可憐の胸は締め付けられそうだった。
そろりそろりと部屋の奥に進む。小さな自分の足音に、びくりと驚きながらも恵美のそばに寄ると、静かに腰を下ろした。
29 :
師匠
2019/10/14 15:40:39
ID:JTVn91HUO.
「め、恵美ちゃん・・・・・・」
目と鼻の先で呼び掛ける。返事はない。
それ所か、顔を向ける仕草すら感じられない。普段の明るい恵美から、かけ離れた淀んだ雰囲気に呑まれそうになりつつも、可憐は固唾を飲んで踏み止まる。唯一の便りは、裏切ってない、の一言。
こんな時、なんて声をかければいいのだろう。何を言えば励ましになるのだろう。『彼』ならば、どうするのだろう。そんな自答できない自問の奥から、何かを思い出した。
特別な事は何もいらない。可憐なりのやり方でいいんだ。
いつも頼りにしてる『彼』からの言葉。華奢な彼女は今一度、意を決した。
「め、恵美ちゃん。私、ハーブティーのセットを持ってきたの・・・・・・その・・・・・・い、今淹れるからねっ」
携帯用の茶道具を窓辺の卓上に広げる。こうしている内に、恵美が顔を上げてくれるかもしれない。そんな淡い願いをかけつつ、恵美をちらちらと見やりつつ、充分に熱した小さなティーポットで茶を淹れる。
飛沫も立てずに茶を注ぎ、一連の流れを終えても恵美は、うなだれたままだった。可憐は自分の顔色が沈んでいる事に気づき、また固唾を飲んだ。
30 :
兄ちゃん
2019/10/14 15:42:16
ID:JTVn91HUO.
(せ、せめて、笑顔で・・・・・・)
なるべく余計な音を立てずにカップを置いたソーサーを持ち上げる。もくもくと、微かに登るカップからの熱気を浴びると仄かな香りで落ち着けた。これを飲んで少しでも、気を落ちつけて貰おう。恐らく、これが自分に出来る精一杯。
「め、恵美ちゃん・・・・・・お茶・・・・・・淹れたよ・・・・・・。の、飲んでくれない?」
しずしずと歩み、恵美のすぐ隣に腰を下ろした可憐は、カップを恵美に差し出す。こんなときになってまた手が震える。カタカタと聞きたくない音が、消していたはずの緊張感を呼び戻す。恵美は、まだ頭を垂れたままだった。
恵美が受け取ってくれない。その現実に可憐は首の皮一枚で耐えていた。
このままではいけない。
31 :
Pくん
2019/10/14 15:54:28
ID:JTVn91HUO.
「ね、ねえ・・・・・・め、恵美ちゃん」
思い切って、恵美の肩に手を置いた。
何でもない行為のはずなのに、恵美は、いやにびくりと体を震わせた。
「裏切ってなんかないよぉっ!」
「きゃぁっ!」
かたん・・・・・・
抉るような叫び声と共に、恵美は肩に置かれた異物に、怯えて跳ね除けてしまった。だが、甲高く聞き覚えの声を認識すると、正気を取り戻したように目を見開き、顔を向ける。
「あ・・・・・・」
肩に置かれたのは異物ではない。可憐の手だ。それが分かったのは、すぐ隣に座している可憐から雫の滴る音がしたからだった。
可憐は静かな笑みのまま、恵美を真っ直ぐに見据えていた。
32 :
ぷろでゅーさー
2019/10/15 00:08:57
ID:v8NJBnBeY2
「恵美ちゃん」
「か、可憐・・・・・・?」
何やら可憐の髪が妙にしなだれている。前髪の毛先から雫が垂れている。視界の端に、床に転がったカップが入ると事態をある程度理解した。可憐の手を跳ね除けた恵美の手は、勢い余って可憐が手にしていたカップまで弾き飛ばしていた。
運悪くカップの中身は、可憐が正面から受けてしまい、身につけている服にも茶染みが広がり、髪のセットも崩れていた。笑っていられるような状況でもない。可憐は、それでも微笑んでいた。微かな震えを抑えつつ。
「か、可憐・・・・・・ご、ごめ・・・・・・」
完全に正気に戻った恵美は、己のしでかした罪悪感でまた震えた。自分に振舞ってくれた茶を台無しにした挙句に、提供者に無礼を働いた。
恵美は慌てて可憐に手を差し伸べる。何かできることでもなく、許しを乞うだけの弱々しい華奢な手だった。伸ばしてくるだけでやっとの指先を、可憐は己が両手で包み込んだ。可憐の温もりが指先から伝わると、恵美は一瞬びくりと身を震わせた。
「恵美ちゃん」
「か、可憐・・・・・・あの、アタシ・・・・・・」
「辛かったんだよね」
「え・・・・・・?」
33 :
夏の変態大三角形
2019/10/15 00:10:05
ID:v8NJBnBeY2
濡れた前髪から垣間見る可憐の目は、ゆったりと微笑んでいた。可憐は、ようやく恵美の顔を目にできた。なんて、ひどい顔なんだろう。あんなに泣き腫らして、どれほど泣けばそんな顔になるのだろう。早く、早くいつもの笑顔に戻ってほしい。
可憐の両手に、温もりを込めた力が加わる。
恵美は何故、可憐が微笑んでいるのかも分からず、半ば呆然としていた。
「琴葉さんに・・・・・・大事な、お友達に裏切られたって・・・・・・心にも無いこと、言われて辛かったんだよね・・・・・・」
「・・・・・・!」
優しい言葉。いつも緊張でちぐはぐな口調が今では、とても滑らかだった。恵美の気持ちを汲めば汲むほどに、可憐の心にあった漆黒は霧散されていた。気持ちで押していた笑顔は、いつのまにか自然のままの微笑みになっていた。
「ごめんね・・・・・・私、こんな時、上手なこと言えなくて・・・・・・。そばにいることくらいしかできなくて・・・・・・」
「・・・・・・そ、そんな・・・・・・こと・・・・・・」
恵美の瞳に、また涙が滲む。ただ、先程まで悲しみに突き動かされた涙とは違う。優しい温もりに導かれた喜びにも似た結晶。
34 :
Pサン
2019/10/15 00:10:59
ID:v8NJBnBeY2
「こんな私だけど・・・・・・恵美ちゃんの助けになりたいの・・・・・・。どうすれば・・・・・・私、恵美ちゃんの力になれるかな・・・・・・」
『彼』のような行動ができるとは可憐も思っていなかった。せめて、自分に出来ることをやり遂げよう。少しでも淀んだ空気が澄んでゆくように願いを込めて。目の前で泣いている女の子が笑顔になるように願いを込めて。
「じゅうぶんだよ・・・・・・じゅうぶんだよ・・・・・・うう、えぐっ・・・・・・」
「恵美ちゃん・・・・・・」
可憐は、そっと両手を離すと、髪を撫でるように恵美の頭を包み、抱き寄せた。されるがままに恵美は、可憐の胸に泣き顔を埋めて、また嗚咽を立てる。可憐の服や髪から漂うハーブティーの香りに胸が締め付けられた。
「可憐・・・・・・ごめん・・・・・・お茶・・・・・・ごめん・・・・・・」
「いいの・・・・・・。また淹れるから・・・・・・一緒に飲みたいな・・・・・・」
「うん・・・・・・うん・・・・・・」
「プロデューサーさんがきっと・・・・・・いつもの琴葉さんを連れてきてくれるから・・・・・・みんなで飲みたいね・・・・・・」
「うんっ・・・・・・うんっ・・・・・・」
35 :
せんせぇ
2019/10/15 00:11:54
ID:v8NJBnBeY2
恵美の声に少しずつ生気が戻ってきていた。可憐は、まだ嗚咽混じりで震える恵美の髪を撫で続けた。すると、恵美はしっかりと自分にしがみついてくる。甘えるように、助けを求めるように。恵美の淀んだ雰囲気が徐々に晴れていくのが分かる。ああ、こんな事でいいんだ。
「可憐・・・・・・可憐・・・・・・えぐっ」
「大丈夫・・・・・・大丈夫だよ・・・・・・」
「うんっ・・・・・・」
ふと可憐は天井を仰いだ。神様に祈るように。
(プロデューサーさん・・・・・・早く、早く・・・・・・琴葉さんを連れて帰ってきて下さい・・・・・・これ以上、泣いている恵美ちゃんを見たくありません・・・・・・)
これが、私にできる精一杯です。
そんな事を『彼』に思いつつ、ただただ恵美を抱き締め続けた。
36 :
兄(C)
2019/10/15 00:12:27
ID:v8NJBnBeY2
・・・・・同日 PM07:25
某ホテル 琴葉部屋
琴葉「プロデューサー。キテクレテアリガトウゴザイマス」
P(入口は琴葉に塞がれている・・・・・・これ以上、部屋の奥に行くのは何かまずい・・・・・・。出来れば、外に出たいな・・・・・・)
P「琴葉。もうライブが始まってる頃だ。俺と一緒にステージに行かないか?」
琴葉「イヤデス。ソンナコトヨリダイジナ、オハナシガアリマス」
P「・・・・・・」
P(落ち着け・・・・・・琴葉を刺激してはいけない・・・・・・焦るな・・・・・・)
37 :
ハニー
2019/10/15 00:16:27
ID:v8NJBnBeY2
P「琴葉、大事な話ってなんだ?」
琴葉「プロデューサー。ワタシハ、アナタノコトガスキデス」
P「・・・・・・」
琴葉「プロデューサーモ、ワタシヲ、スキニナッテクレマスカ?」
P「琴葉・・・・・・。俺はプロデューサーとして、お前に見初められた」
琴葉「イイエ・・・・・・アナタジシンノキモチデ、コタエテクダサイ・・・・・・」
P「・・・・・・」
P(・・・・・・受け入れるべきか、琴葉を。それで解決なのか・・・・・・)
38 :
プロデューサー
2019/10/15 00:17:33
ID:v8NJBnBeY2
P(いや、違う。この状況で琴葉の要求を飲むことは、何の解決にもならない。暗示の琴葉を、受け入れるべきじゃない・・・・・・)
P「琴葉、よく聞いてくれ。俺は、個人の気持ちで応えることはできない。俺は・・・・・・みんなのプロデューサーだ」
琴葉「・・・・・・」
P「それに、こんな形で実ったものが、成熟するはずがない。琴葉、考え直してくれ」
琴葉「・・・・・・」
P「みんなの所に行こう。みんな、お前を待っているぞ」
琴葉「・・・・・・」
P「琴葉」
39 :
Pーさん
2019/10/15 00:19:29
ID:v8NJBnBeY2
琴葉「・・・・・・イイタイコトハ、ソレダケデスカ?」
カタン・・・・・・
P「!?」
P(な、なんだ、今の音は・・・・・・)
琴葉「イマナラ、マダマニアイマス。ダカラ・・・・・・」
P「・・・・・・」
琴葉「プロデューサー。ワタシノユビワニチカッテクダサイ」
P「・・・・・・何をだ?」
40 :
高木の所の飼い犬君
2019/10/15 00:20:50
ID:v8NJBnBeY2
琴葉「ワタシヲ・・・・・・アナタノモノニシテクレル、ト」
P「・・・・・・琴葉」
琴葉「ワタシモ・・・・・・コノユビワニ・・・・・・チカイマス・・・・・・」
琴葉「アナタヲ・・・・・・ワタシノモノニ・・・・・・シマス」
P「・・・・・・琴葉、聞いてくれ」
琴葉「・・・・・・? ハイ・・・・・・」
P「俺は・・・・・・誰のものにもならない。琴葉のものにもならない」
琴葉「・・・・・・」
41 :
貴殿
2019/10/15 00:22:10
ID:v8NJBnBeY2
P「琴葉、気をしっかり持つんだ」
琴葉「・・・・・・」
P「琴葉っ」
琴葉「・・・・・・アナタハ・・・・・・アナタダケハ・・・・・・ワタサナイ・・・・・・」
琴葉「ワタシヲステキナ・・・・・・セカイニツレテ・・・・・・クレルヒト・・・・・・」
P「・・・・・・こ、琴葉」
琴葉「ワタシノサビシサヲ・・・・・・ウメテクレルヒト・・・・・・」
P「・・・・・・」
42 :
高木の所の飼い犬君
2019/10/15 00:24:16
ID:v8NJBnBeY2
琴葉「・・・・・・ダレニモ・・・・・・ゼッタイニ・・・・・・ワタサナイ・・・・・・」
琴葉「ワタシハアナタノモノ・・・・・・」
琴葉「アナタハ・・・・・・ワタシノモノッ!」
シュ!
P「!?」
43 :
プロデューサー
2019/10/15 08:02:49
ID:ifXrieruns
・・・・・・・・・・・・
『彼』は突如として、鈍い閃きを見た。それは琴葉が振るった一筋の軌跡だった。何かの素振りに満足した琴葉は歩み出る。すると、窓から入る月光が彼女の影のベールを剥がした。その時、『彼』は彼女の手に鈍い光が宿っているのを見た。光の正体が、琴葉が握るナイフだと分かると思わず、目を見張る。琴葉の足元には小さな鞘が転がっていた。
「琴葉、何をする気だ?」
「アナタヲ・・・・・・ダレニモトラレナイバショニ・・・・・・ツレテイキマス」
「やめるんだ、琴葉。そんな事をしても、何も良くならない」
「ワタシモ・・・・・・スグニオイカケマスカラ・・・・・・サビシイノハ、ホンノワズカノコトデス・・・・・・」
もはや言葉は届いていないのか、琴葉はただ、つらつらと覚束無い言葉を並べるだけだった。『彼』は戸惑いで後ずさる。
琴葉が後、数歩迫れば、彼女が握る刃の餌食になる。闇が宿る琴葉の目に迷いはない。確実に、『誰にも取られない場所』に連れていかれるのは明白だった。
(隙を見て、腕を捻りあげて拘束するか・・・・・・待て、相手は琴葉だぞ。ましてや、暗示にかかっているだけなんだ。しかし、俺が下手に抵抗すれば、弾みでナイフが琴葉を傷つける可能性も・・・・・・)
情が邪魔をする。だが、彼女を受け入れる事もできない。『彼』が取れる選択肢がどんどんなくなっていく。
44 :
お兄ちゃん
2019/10/15 08:03:52
ID:ifXrieruns
(どうする・・・・・・このままでは琴葉を助ける事は・・・・・・)
「プロデューサー・・・・・・アイシテマス・・・・・・ワタシトイッショニ・・・・・・キテクダサイ・・・・・・」
「琴葉、聞いてくれ。その握っている物を離すんだ。そんな物は、お前には似合わない」
「コレガワタシトアナタヲエイエンニシテクレマス・・・・・・」
「く・・・・・・やめるんだ、琴葉っ!」
琴葉の体が揺らめく。『彼』は必死さながら後ずさるが、すぐに窓辺に背をぶつけてしまった。咄嗟に『彼』は抗うように窓辺の脇に手を伸ばした。
琴葉は、好機とばかりに恍惚に顔を染める。これで自分の気持ちが成就する。これで『彼』は自分だけのものになる。悦びだけが溢れる。ああ、早くあの人を、あの窮屈な牢獄から解き放ってあげたい。
「ジットシテクダサイ・・・・・・スグオワリマスカラ・・・・・・」
「琴葉・・・・・・!」
琴葉が駆け出すと一秒にも満たない時間だった。迫り来る琴葉に、身動き一つせず『彼』は彼女のナイフを正面から受けた。刃は一筋の光となって『彼』に向かって深く沈んだ。勢い任せで迫った琴葉は躊躇いなく、彼にナイフを突き立てていた。う、と鈍いうめき声がすると『彼』の頭が自分の肩に項垂れてきた。
「プロデューサー・・・・・・ムコウデ・・・・・・シアワセニナリマショウ・・・・・・」
45 :
Pちゃま
2019/10/15 08:05:01
ID:ifXrieruns
少なくとも琴葉は、完全に成し遂げていたと思った。事の成就に喜んだのか、琴葉のナイフを握る力が緩んだ。『彼』はその瞬間を見逃さなかった。
「このっ!」
「!?」
『彼』は手刀で琴葉の手首を打撃すると、ナイフから退けさせた。ナイフは何かに刺さったまま放り投げられた。琴葉が驚愕で、隅に追いやられたナイフを見やると自分が作った旅のしおりにナイフが突き刺さっていた。
『彼』は琴葉が迫る瞬間に、窓辺の隅に置いてあった辞典の厚さ程もある旅のしおりを自分の胸に滑り込ませていた。突き立てられたナイフは、旅のしおりに沈み、『彼』の胸には届かなかった。
「琴葉。俺は、どこにも行かない。そんな事をしなくても俺たちは一緒にいられるじゃないか」
「ソンナ・・・・・・コンナハズジャ・・・・・・」
「こ、琴葉・・・・・・」
自分の希望と思っていた物が消失し、琴葉は動揺を隠せなかった。体どころか目が震えている。『彼』の呼び掛けは、いまだに琴葉に届かない。どこかに隔絶されているかのように彼女は一人ぼっちで震えていた。
『彼』は恐る恐る琴葉の顔を覗き込む。琴葉と目が合った瞬間、彼女の目の色が変わった。
46 :
P君
2019/10/15 08:06:14
ID:ifXrieruns
「イヤァァァァァッ!」
「こ、琴葉っ!?」
何を思ったのか、琴葉は『彼』に飛び掛り、ベッドに突き飛ばした。仰向けに倒れた『彼』にすかさず馬乗りにのしかかった琴葉は『彼』の首元を睨みつけ、もぎ取らんばかりに両手で締め上げる。
「ぐ・・・・・・あ・・・・・・こ、琴葉・・・・・・」
瞬間、『彼』は片手を自らの首に滑り込ませ、完全に気道を圧迫されることだけは避けられた。しかし、正気を失った琴葉の力に押し切られそうだった。これが少女が持つ力なのか。空いた手で、琴葉の腕を剥がそうとするが、びくともしない。
「こ、とは・・・・・・や、やめるんだ・・・・・・」
「イヤッ! イヤッ! アナタダケハイッショニイテ!」
47 :
下僕
2019/10/15 08:07:34
ID:ifXrieruns
琴葉、何をそんなに恐れている。どうして。
「ワタシノコトヲモット、ズットミテイテクダサイッ! オイテイカナイデ!」
ああ、そうか。お前は孤独を恐れているのか。そんな小さな不安に付け込まれて、ありもしないはずの苦しみに振り回されているんだな。
「エレナヤメグミガ、イナクナッテモアナタサエ、イテクレレバッ!」
俺は、お前の事をしっかり者で、強い心の持ち主だと思っていた。でも、本当のお前の心は誰よりも脆弱で、臆病だったのだろう。
「ワタシヲ、アナタノトナリニ、イサセテクダサイ!」
ごめんな、琴葉。俺が、お前のことをちゃんと分かっていなかったから、お前は、こんなにも苦しい思いをしているんだな。
48 :
プロデューサーはん
2019/10/15 08:08:39
ID:ifXrieruns
「アナタヲ・・・・・・アイシテ・・・・・・イマス・・・・・・ダカラ・・・・・・ワタシトイッショニ・・・・・・キテクダサイ」
「・・・・・・孤独の辛さは、俺もよく知っている」
「!?」
「お前を、あんな辛い世界に、連れて行きはしない」
首を締めているはずなのに『彼』の声は、はっきりと聞こえた。琴葉は、ハッとして『彼』を見ると、その目は生の光が宿っていた。その光が琴葉には恐怖だった。このままでは『彼』が自分から離れていく。
「ドウシテッ! ドウシテ、テイコウスルンデスカッ! コウスレバ、ワタシタチハイッショニナレルノニ!」
「・・・・・・琴葉、ほら」
我武者羅に叫び、『彼』を睨みつける琴葉の頬にすっと『彼』の手が触れた。尚も『彼』は真っ直ぐに琴葉を見ていた。『彼』の瞳の色は窮地に追いやられた者のそれとは違う。凛として、ただただ実直だった。
頬に触れられた時、琴葉はビクリと動きを止めた。『彼』の温もりで、何か忘れていたものを思い出して、頭の雑音を制止させられた。
49 :
Pちゃま
2019/10/15 08:10:30
ID:ifXrieruns
「琴葉、俺の熱が分かるか?」
「エ・・・・・・」
「お前が、この熱を感じる事が出来たなら、お前は独りじゃない」
「チ、チガウ・・・・・・ソ、ソンナコト・・・・・・」
『彼』の言葉が心のどこかに響いてくる。頬から伝わる『彼』の温もりが心地良い。違う、これは私が求めていたものとは・・・・・・。
「いいや、違わない。こんなに近くにいるから、この熱を感じられる、独りじゃない。お前が恐れているものは、どこにもない。お前が求めるものは、常にそばにあったはずだ」
そう。それは、あなたです。私が求めているのは、あなた。いつも優しくしてくれて、困った時にはいつも支えてくれて、そばにいてくれて。でも、近くにいるはずなのに届かないから私は。
「いいや、違う。俺だけじゃないだろ? 恵美もエレナも可憐もいる」
違う。恵美もエレナも、みんな、私から離れていく。あなたと一緒に。私はそんな独りぼっちに耐えられなかったんです。だから、せめてあなただけは。
50 :
プロデューサーさん
2019/10/15 08:12:29
ID:ifXrieruns
「いいや、そんなことはない。お前と一緒にいるよ。琴葉、このロケに来てから、ちゃんと三人といつものように触れ合ったか?」
私は、恵美やエレナとは違います。二人のように眩しくいられなかったんです。あなたと笑い合うことだって、できませんでした。私は、みんなと違うから、一緒にいられませんでした。
「でも、お前たちは友達だ。友達が一緒にいられない理由なんてない。いつものように一緒にいなくて、あいつらの熱を忘れてしまったんじゃないか? 琴葉、あいつらの熱、覚えているか?」
分かりません、分かりません。そんなの知りません。
「いいや、知っているはずだ。あいつらの熱を忘れてしまったなら思い出せ。俺が思い出させてやる」
すっかりと抜け殻のように脱力してしまった琴葉の腕を振りほどき、『彼』は半身を起こしあげ、琴葉を一身に抱きしめた。自らの熱の全てを送り込むように、ひしと抱きしめた。壊れてしまわないように、そっと包み込んだ。
琴葉は、半ば呆然としたまま、されるがままに『彼』を受け止めた。『彼』の熱が、今まで忘れていた胸の鼓動をはっきりと教えてくれる。
51 :
変態大人
2019/10/15 08:14:06
ID:ifXrieruns
「お前たちは、いつもこんな風に、ぶつかりながらも触れ合っていたはずだ。俺は全部見てきている。琴葉、お前にはいい友達が大勢いるんだ」
「・・・・・・」
「熱なんてものは不安を抱えると、冷めやすい。だから、お前はちゃんと、あいつらと一緒にいるんだ。そうすれば、お前の苦しみは消えてなくなるはずだ」
「・・・・・・」
「このロケが終わったらみんなと一緒にシアターに帰るぞ。まだ、たくさんの友達がお前の事を待っている・・・・・・みんなのもう一つのホームに帰るんだ」
『彼』の紡ぐものが、琴葉の中に染み渡る。いつしか、琴葉の目から闇は消えていた。暖かくて、心地良くて、次に瞬きをした時、彼女は頭の雑音から解放されていた。
52 :
プロデューサーちゃん
2019/10/15 08:15:52
ID:ifXrieruns
・・・・・・・・・・・・
琴葉「・・・・・・プロデューサー・・・・・・?」
P「・・・・・・琴葉?」
P(声色が違う。もしかして・・・・・・!)
P「琴葉。俺が分かるか?」
琴葉「は、はい。分かります・・・・・・え、えっと、なんで、私、プロデューサーに抱き締められてるんですか?」///
P「琴葉っ!」ギュッ
53 :
5流プロデューサー
2019/10/15 08:16:20
ID:ifXrieruns
琴葉「きゃ、きゃぁぁぁっ」///
琴葉「ぷ、ぷ、プロデューサー!」///
P「あ、す、すまん。つい・・・・・・」サ
琴葉「あ・・・・・・」ショボン
・・・・・・・・・・・・
琴葉「私、ここで何をして・・・・・・もうライブが始まるんじゃ」
P「ああ・・・・・・その、なんだ。とても、説明しづらいんだけど」
琴葉「・・・・・・あ」
54 :
Pちゃん
2019/10/15 08:17:27
ID:ifXrieruns
P「琴葉?」
琴葉「プロデューサー、少し分かりました。・・・・・・私、最低です」
P「こ、琴葉。何を言い出すんだ」
琴葉「覚えているんです。自分が何をされたのか・・・・・・何をしていたのかも・・・・・・でも、冷静に考えようとすると、頭が痛くなって・・・・・・」
P「・・・・・・今は平気なのか?」
琴葉「はい。だから、よく分かります。エレナと恵美に、酷いことをたくさん言いました。可憐にも迷惑をかけて・・・・・・恵美は、泣いていました・・・・・・」
P「琴葉。それは、お前のせいじゃない。あの時のお前は正気じゃなかったんだ。責めを負うのは・・・・・・」
琴葉「私の言葉です。私の言葉で、恵美は泣いていました・・・・・・私、三人に合わせる顔がありません・・・・・・」
55 :
プロデューサー君
2019/10/15 08:19:01
ID:ifXrieruns
琴葉「人として・・・・・・いえ、友達として最低です。友達ですら・・・・・・ありません。アイドルなんてやってる資格だってありません」
P「琴葉、そんなに悪いように考えるな。誰もお前を責めてはいない」
琴葉「こんな私は、もうダメです・・・・・・私、どれだけ酷いことをしてきたのか。プロデューサーにだって、私、私・・・・・・」フルフル
P「・・・・・・」
P「・・・・・・琴葉の気持ちはよく分かった。そこまで言うなら、罰を受けろ」
琴葉「・・・・・・え?」
P「お前が責められるべき相手に罰を求めろ」
琴葉「は、はい・・・・・・」ブルブル
56 :
兄ちゃん
2019/10/15 08:19:43
ID:ifXrieruns
P「だから、お前はこれ以上、自分を責めるな。最低だとか、合わせる顔がないとか勝手に決めるな。分かったな?」
琴葉「そ、それは・・・・・・」
P「今の琴葉を、どうこうできるのは、お前自身じゃないはずだ」
琴葉「・・・・・・」
P「待ってろ。今、可憐と恵美が近くにいるはずだから、すぐに来てもらおう」
琴葉「!?」
琴葉「ぷ、プロデューサー! ま、待ってください!」
P「・・・・・・どうした、琴葉」
57 :
ぷろでゅーしゃー
2019/10/15 08:20:26
ID:ifXrieruns
琴葉「分かってます・・・・・・許してくれるはずありません・・・・・・。もう会う必要すらありません・・・・・・」
P「・・・・・・」
琴葉「私、もうこのまま・・・・・・」
P「怖いのか?」
琴葉「え・・・・・・?」
P「顔を合わせたら、あいつらに、友達なんかやめるって言われるかもしれない。正面から絶交を言い渡されるかもしれないって」
琴葉「!?」ビクッ
琴葉「わ、私・・・・・・」ガタガタ
58 :
プロデューサーさま
2019/10/15 08:21:43
ID:ifXrieruns
P「琴葉。お前は色々な事を考える事ができる。ただ、それが良くない方向にも向かってしまうみたいだな」
P「たまには頭を空っぽにして、その身一つでぶつかっていくと案外、いい結果になるぞ」
琴葉「プロデューサー・・・・・・でも、私は・・・・・・」ガクガク
P「会ってみろ。二人はお前に会いたくて会いたくてしょうがないんだ」
琴葉「え・・・・・・?」
・・・・・・5分後
ガチャ
P「入ってくれ」
59 :
P様
2019/10/15 08:23:55
ID:ifXrieruns
恵美「プロデューサー! 琴葉は? 琴葉はどうしたの!?」
P「ほら、そこにいるよ」
琴葉「・・・・・・め、恵美。あの、わ、私・・・・・・」ブルブル
恵美「琴葉っ!!」ギュッ
琴葉「きゃっ! め、恵美」
恵美「やっと・・・・・・やっと帰ってきたんだねっ」
琴葉「う、うん。そ、そうかも・・・・・・」
恵美「良かったぁーっ! 良かったようーっ!」グス
60 :
おにいちゃん
2019/10/15 08:24:38
ID:ifXrieruns
琴葉「め、恵美・・・・・・あの、私、あなたに酷いことを・・・・・・」
恵美「もういいよ、もういいよっ! もう、一人でどこかに行ったりしないで!」グスグス
琴葉「で、でも、私は罰を受けなきゃ・・・・・・」
恵美「どうでもいいよ、そんなのっ! 琴葉が戻ってきたなら、それでいいじゃんか! これ以上、何しようって言うの!」
琴葉「め、恵美・・・・・・」
P「・・・・・・」
61 :
プロデューサー殿
2019/10/15 08:25:36
ID:ifXrieruns
・・・・・・・・・・・・
某ホテル 琴葉部屋前通路
パタン・・・・・・
P「中に残ってなくて良かったのか、可憐?」
可憐「えぐっ・・・・・・ぐすっ・・・・・・」
P「か、可憐・・・・・・」
可憐「よ、良かったです・・・・・・本当に・・・・・・。恵美ちゃん、また琴葉さんと一緒にいれて・・・・・・ぐすっ」
P「そうだな・・・・・・。可憐のお陰だ」
62 :
プロデューサーはん
2019/10/15 08:26:02
ID:ifXrieruns
可憐「そ、そんな私は・・・・・・」
P「よく恵美をここまで連れてきてくれた。頑張ったな、可憐」
可憐「私は、恵美ちゃんを助けたかっただけ、なんです・・・・・・」
P「その気持ちを貫くのは容易くない。恵美を助けてくれてありがとう、可憐」
可憐「・・・・・・プロデューサーさんも、琴葉さんを連れてきてくれて、ありがとうございます。わ、私、信じていました」
P「ああ、俺もだよ、可憐」
可憐「はい・・・・・・」///
63 :
ボス
2019/10/15 08:28:12
ID:ifXrieruns
・・・・・・同日 PM09:00
特設ライブ会場 バックヤード
エレナ「あ・・・・・・メグミ、カレン! プロデューサーに・・・・・・コトハッ!」
恵美「お待たせっ! ごめん、エレナ!」
可憐「はぁ、はぁ・・・・・・お、お待たせしました」
エレナ「ううん、みんながステージを盛り上げてくれてるヨ!」
律子「やっと来たわね! 待ってたわよ!」
P「すまん、律子。待たせたな、助かったよ」
64 :
プロヴァンスの風
2019/10/15 08:29:17
ID:ifXrieruns
琴葉「ご、ごめんなさい・・・・・・わ、私のせいで・・・・・・」
エレナ「コトハッ!」ギュッ
琴葉「ひゃ、え、エレナ?」
エレナ「オカエリ、コトハッ! 待ってたヨ!」
琴葉「え、あの、わ、私・・・・・・エレナに・・・・・・」
エレナ「コトハ! コーユー時は、タダイマって言うんだヨ!」
琴葉「た、ただいま・・・・・・」///
エレナ「ウン!」
65 :
プロデューサー殿
2019/10/15 08:29:59
ID:ifXrieruns
紗代子「あ、みんな! 間に合ったんだね、良かった!」
ジュリア「もうアンコールに入るかどうかまで来ちまったぜ」
未来「琴葉ちゃん! 早く用意しないとライブ終わっちゃうよ!」
律子「今、歌織さんたちで出てるけど、もうすぐ終わるわ。さあ、四人とも! すぐにスタンバイよ!」
琴葉「はいっ! 恵美、エレナ、可憐、急ぎましょ!」
エレナ「分かったヨー!」
恵美「おっけー!」
可憐「わ、分かりましたっ」
66 :
主
2019/10/15 11:55:14
ID:ifXrieruns
・・・・・・同日 夜
特設ライブ会場跡地
P「撤収はこれで完了かな」
律子「ええ。借りた物も返却しました」
P「みんな、ありがとう。お陰でライブも無事、終われたよ」
歌織「お力になれて何よりです」
律子「構いませんよ。全員分、しっかり貸しにしておきますから。勿論、数倍返しを期待していますよ」
P「え?」
67 :
貴殿
2019/10/15 11:55:57
ID:ifXrieruns
まつり「ほ? プロデューサーさんは、ただの人使いの荒い人だったのです?」
P「い、いや、そんなことないぞっ。もちろん、しっかりお返しさせてもらうよ。みんなの希望をまた教えてくれ」
ジュリア「言うね~。今の言葉、忘れんなよ」
美也「楽しみですな~」
未来「何がいいかな~♪」
麗花「27倍返しですよね、プロデューサーさん♪」
P「なんだ、その数字は・・・・・・」
律子「それとこの件に関しては、きっちり報告書をまとめて頂きます。ちゃんと説明して下さいよ」
68 :
プロデューサーちゃん
2019/10/15 11:56:32
ID:ifXrieruns
P「ああ、分かってるよ」
律子「それと、プロデューサー殿が不在中のアイドルの活動記録は小鳥さんがまとめてくれてますから。お礼言っておいて下さいね」
P「ああ、もちろんだ」
・・・・・・・・・・・・
恵美「遅刻のお詫びに、握手会やってて遅くなっちゃったよ。プロデューサー、他のみんなはー?」
P「みんな、もう疲れてるから先に帰ってもらったよ」
エレナ「打ち上げやりたかったヨー!」
琴葉「シアターに帰ってからじっくりしましょう。私たちも帰って休まないと」
69 :
do変態
2019/10/15 11:57:24
ID:ifXrieruns
P「そうだな。みんな、本当によく頑張った。打ち上げは派手にやろう」
可憐「あ、ありがとうございます」
P「それと、みんな、俺のプライベートの携帯番号は消しておいてくれ。俺もみんなの連絡先は消しておくから」
恵美「は? やだよ? アタシの番号消したら許さないよ?」
琴葉「この番号ですよね。私、登録しておきます」
エレナ「これからいつでもプロデューサーと話せるもんネ!」
可憐「えへへ・・・・・・あ、プロデューサーさん。これ、私のメッセージアプリのIDです」///
P「・・・・・・あの、消して欲しいんだけどさ」
70 :
der変態
2019/10/15 12:04:55
ID:ifXrieruns
エレナ恵美「やだ」
琴葉可憐「いやです」
P「・・・・・・一応、プロデューサーとアイドルだからさ。こういうのはマズいと思うんだよ」
恵美「へえ、そうなんだ。大変だね~」
琴葉「わ、私、誰にも言いませんから」///
エレナ「ネーネー、プロデューサーの写真、ちょーだい!」
可憐「あ、わ、私もくださいっ」
P「・・・・・・」
71 :
do変態
2019/10/15 12:06:04
ID:ifXrieruns
P(頭が痛い・・・・・・)ズーン
恵美「そんな事よりプロデューサー。実はさ、アタシ、一昨日に予約したんだけど」
P「ん、どうした?」
・・・・・・同日 夜
某ホテル 貸切露天風呂
カポーン・・・・・・
P「ここを予約してくれているとはな・・・・・・。恵美、俺のためにって言ってたけど・・・・・・」
P「んー気持ちいいなー・・・・・・しかし、俺一人の露天風呂とは贅沢だな・・・・・・ん?」
72 :
高木の所の飼い犬君
2019/10/15 12:06:57
ID:ifXrieruns
P(なんだ、脱衣所の方から騒ぎ声が聞こえるような・・・・・・)
・・・・・・・・・・・・
某ホテル 貸切露天風呂脱衣所
琴葉「いやぁぁぁぁっ!」
恵美「ちょっと琴葉、大人しくしてよ!」
琴葉「こんな所に連れて来たと思ったら、何するのっ!」
恵美「お風呂に入るんだから当然っしょ! ほら、脱がされちゃえ!」
琴葉「や、やめて! 今、プロデューサーが入ってるでしょ!」
73 :
プロちゃん
2019/10/15 12:07:39
ID:ifXrieruns
恵美「だ、か、らだよ! エレナ、ひんむいちゃえ!」
エレナ「りょーかいだヨー!」
琴葉「え、エレナ! スカート引っぱらないで!」
エレナ「テーコーはムダだヨ!」
琴葉「か、可憐っ! た、助けてっ」
可憐「あ、あ、あの、ごめんなさい、琴葉さん・・・・・・」プチ
琴葉「や、やだ、服の上からホック外さないでっ」
恵美「恥ずかしがる事ないって! バスタオルくらいサービスしてあげるからさ!」
74 :
プロデューサーさま
2019/10/15 12:09:39
ID:ifXrieruns
琴葉「いやぁぁぁぁっ!」
・・・・・・・・・・・・
某ホテル 貸切露天風呂
ガラッ
恵美「ほ~ら、いってらっしゃーい!」
琴葉「きゃぁぁぁぁっ!」ポーン
ピシャッ
P「・・・・・・」ポカーン
75 :
おやぶん
2019/10/15 12:10:23
ID:ifXrieruns
P(バスタオルを巻いた琴葉が、ゴミ置き場に投げられるゴミ袋の如く、脱衣所から放り込まれてきた・・・・・・)
琴葉「め、恵美! 開けて! ここ、開けなさいっ!」ドンドン
恵美(脱衣所)「開けないよーっだ! ちゃんとプロデューサーのことはセッティングするって約束したしねっ。好きなだけアピールしてきなよ!」
琴葉「なっ」///
恵美(脱衣所)「ていうか、早くお風呂に浸かったほうがいいよ! 体、冷えちゃうよ!」
琴葉「・・・・・・」///
琴葉「・・・・・・ぷ、プロデューサー・・・・・・」///
P「そんな捨てられた動物のような目で見るなよ・・・・・・。取り敢えず、その、入ったらどうだ。俺は出てるから」
76 :
5流プロデューサー
2019/10/15 12:12:06
ID:ifXrieruns
エレナ(脱衣所)「ちゃんと一緒に入らきゃダメだヨ、プロデューサー!」
P「・・・・・・お前たちな」
琴葉「プロデューサー・・・・・・お邪魔してもいいですか・・・・・・」///
P「ああ、琴葉さえ良ければな」
・・・・・・・・・・・・
カポーン・・・・・・
琴葉「・・・・・・」///
P「その、琴葉・・・・・・そんなに隅に寄らなくても・・・・・・」
77 :
Pちゃん
2019/10/15 12:13:29
ID:ifXrieruns
琴葉「そ、そんな! 私ごときが、プロデューサーのそばになんてっ」///
P「なんで、お前が卑屈になるんだ。俺は、あっちを向いてるから、もっと楽にしたほうがいいよ」
琴葉「は、はい・・・・・・」///
・・・・・・・・・・・・
P「・・・・・・」
琴葉「・・・・・・」ドキドキ
P「・・・・・・琴葉、すまなかった」
琴葉「は・・・・・・え?」
78 :
夏の変態大三角形
2019/10/15 12:15:05
ID:ifXrieruns
P「楽しいロケになるはずだったのに、琴葉には辛い思いをさせてしまった。みんなにも大変な思いをさせてしまった」
琴葉「そ、そんなっ。プロデューサーは私の為に色々としてくれたじゃないですか」
P「いや、俺がもっと早く琴葉の異変に気づいていれば、こんな事にはならなかった。俺はお前を守れなかった・・・・・・本当にすまない」
琴葉「ち、違いますっ。元々、私があんなことにならなければ・・・・・・もっと私がしっかりしてれば・・・・・・あの、プロデューサー」
P「ん、なんだ?」
琴葉「・・・・・・私、自分の中にあんなに醜い感情があったなんて思いもしませんでした」
琴葉「恵美やエレナのこと、大切な友達だって思ってた裏で、自分にないものを持っている二人を妬んでいただけだったなんて・・・・・・」
P「それは違う。琴葉は、催眠術のせいで暗い心を無理矢理、引き出されてただけだ。お前の本心は違うはずだ」
79 :
ぷろでゅーしゃー
2019/10/15 12:16:31
ID:ifXrieruns
琴葉「わ、私だってそう思いたいです・・・・・・でも・・・・・・」
P「琴葉は、ただ誰かのいい所を見つけているだけだ。それ自体は何も間違っていない」
琴葉「・・・・・・」
P「そこの気持ちが憧れなのか、妬みなのか。プラスかマイナスの違いなだけだ。琴葉はプラスの気持ちを、純粋に憧れを持っているはずだ」
琴葉「本当に、そうなのでしょうか・・・・・・」
P「違うとは言わせない。誰にも、お前自身にも」
琴葉「・・・・・・強引ですね」
P「お前は、俺が見初められたアイドルだ。俺はそう信じたい」
80 :
P様
2019/10/15 12:17:53
ID:ifXrieruns
琴葉「・・・・・・あなたがそう言ってくれるなら・・・・・・その通りなのかもしれません」
P「ああ」
琴葉「・・・・・・プロデューサー。もう少し甘えてもいいですか?」///
P「・・・・・・ああ」
琴葉「し、失礼します・・・・・・」///
P「・・・・・・」
P(背中合わせで琴葉がくっついてきた・・・・・・人目がないとは言え・・・・・・いや、これで琴葉が落ち着けるならいいか)
琴葉「プロデューサーは先程、私を守れなかったと言いましたけど、私は充分守って貰いました」
81 :
Pサン
2019/10/15 12:21:13
ID:ifXrieruns
琴葉「ありがとうございます。あなたがいなかったら、私、こうしてお風呂に浸かる事すら出来なかったかもしれません・・・・・・」
琴葉「それに、あんな形ではありましたけど、自分の本当の気持ちを改めて、自覚できました。それも、あなたが私を正気に戻してくれたからです」
琴葉「だから・・・・・・今すぐにやり直したい事があります・・・・・・」
P「・・・・・・なんだ?」
琴葉「・・・・・・」
P「・・・・・・琴葉?」
琴葉「・・・・・・すー・・・・・・はー・・・・・・」
琴葉「・・・・・・あなたのことが好きです。アイドルではなく、一人の女の子として・・・・・・」
82 :
Pさん
2019/10/15 12:23:19
ID:ifXrieruns
P「・・・・・・琴葉」
琴葉「あなたは、私の恵美やエレナへの気持ちを妬みではなく、私が信じたい憧れだと言ってくれました。なら、あなたへの気持ちも私が信じる形で表現してもいいですよね?」
P「琴葉、それは」
琴葉「分かっています。でも、あなたへの気持ちを、あんな歪んだ形のままにしておくのは嫌なんです。ちゃんと私の気持ち、知っておいて欲しいんです」
P「そうか」
琴葉「いつも支えてくれて・・・・・・そばにいてくれて・・・・・・あなたの隣にいられるのが幸せなんです。出来ることなら、プロデューサーではない、あなたの隣に、アイドルではない私をいさせて下さい」
P「・・・・・・」
P「・・・・・・俺は、今もこれからも、ずっとプロデューサーだ。プロデューサーではない俺なんて・・・・・・存在しない。その気持ちには応えられないよ」
83 :
Pしゃん
2019/10/15 12:28:11
ID:ifXrieruns
琴葉「・・・・・・そう、ですか・・・・・・」
琴葉「・・・・・・ひょっとしたら、靡いてくれるかなって思いましたけど・・・・・・残念です・・・・・・」
P「俺は、いつも自分の意思で動く。誰かに盲信したりしない」
琴葉「・・・・・・あなたらしいですね。返って安心しました」
P「ああ」
琴葉「・・・・・・もう一つ、わがままを言ってもいいですか?」
P「なんだ? あ・・・・・・」
琴葉「少しの間だけ、このままでいさせて下さい・・・・・・」ギュッ
84 :
番長さん
2019/10/15 12:29:39
ID:ifXrieruns
P「・・・・・・」
琴葉「もう、あなたの熱を忘れないように、私の心に刻んでおきたいんです」ギュゥ
P「それで、琴葉の気が済むなら」
琴葉「ありがとうございます・・・・・・」ギュゥ
P「お礼を言われることはしてないよ・・・・・・今の俺は、お前にしてやれることは何もないんだ・・・・・・」
琴葉「いいんです。そこにいてくれるだけで・・・・・・」
85 :
Pちゃま
2019/10/15 12:31:23
ID:ifXrieruns
・・・・・・・・・・・・
ガラッ
恵美「はーい、もういいかな~?」バスタオル
エレナ「プロデューサー! ワタシも一緒に入るヨ!」バスタオル
P「うわっ! 恵美、エレナ! お前たちまで入ってくるな!」
琴葉「ちょ、ちょっと! なんで、あなたたちが入ってきてるの!」
恵美「時間切れ~! アピールタイム、終了~!」
琴葉「ええっ、そ、そんなぁ・・・・・・」
86 :
P君
2019/10/15 12:33:07
ID:ifXrieruns
可憐「ぷ、ぷ、プロデューサーさん・・・・・・失礼します・・・・・・」バスタオル
P「か、か、可憐! いつの間に隣に・・・・・・」
恵美「あ、可憐、ずるっ!」
琴葉「こ、こら、可憐っ。ダメよ、男の人にそんなに近づいたら」
P「それはそれで、どうなんだ・・・・・・。いや、そうじゃなくて、俺はもう出るぞ。後は四人で入っててくれ」
エレナ「エー? ハダカノツキアイだヨー! オニーチャン!」
P「お、おい、エレナ・・・・・・」
恵美「そうだよ、そうだよ! おにーちゃん! 一緒に入ろうよ」
87 :
変態インザカントリー
2019/10/15 12:35:18
ID:ifXrieruns
P「お、お前たち・・・・・・兄妹設定にすれば、何をしてもいいと思ってるのか・・・・・・」
琴葉「お、お兄ちゃん! 兄妹で一緒にお風呂に入るなんて普通ですよ!」
可憐「そ、そうです。それとも、お兄ちゃんは、私と入るのが嫌ですか・・・・・・?」グス
P「う、ぐ・・・・・・そんな、泣く事ないだろ・・・・・・」
恵美「おにーちゃん! アタシ、背中流してあげるよ!」
琴葉「わ、私もお兄ちゃんの背中、流します!」
エレナ「ワタシもワタシも!」
可憐「じゃ、じゃあ、私はお兄ちゃんの、と、隣にいますね・・・・・・」
88 :
ぷろでゅーさー
2019/10/15 12:36:14
ID:ifXrieruns
琴葉恵美エレナ「かーれーんー?」
可憐「ひゃぃぃ・・・・・・」
P(なんだこの状況は・・・・・・あ、頭が痛い・・・・・・)ズーン
・・・・・・同日 深夜
某ホテル P部屋
P「zzzzzz・・・・・・ん・・・・・・」
P(なんだ・・・・・・何かがのしかかってるような・・・・・・え?)
P「なっ、め、恵美!」
89 :
夏の変態大三角形
2019/10/15 12:37:05
ID:ifXrieruns
恵美「・・・・・・にゃはは。やっほ、プロデューサー」///
P「お前・・・・・・何してるんだ?」
恵美「プロデューサーのベッドに潜り込んでるの・・・・・・夜這いってやつ?」///
P「ちょ、ちょっと待て! お前、どうやって入ってきたんだ。オートロックは?」
恵美「あんなのプロデューサーの名刺一枚で、楽勝だよっ」///
P「え、う、嘘だろ・・・・・・」
恵美「ね、ね、そんな事よりさっ。プロデューサー、お風呂で琴葉に告られたんでしょ?」
P「あ、ああ、まあな・・・・・・それがどうした」
90 :
プロデューサーちゃん
2019/10/15 12:38:17
ID:ifXrieruns
恵美「えっと・・・・・・あ、アタシはどうかな~って思ってさ!」///
P「め、恵美は、すごく可愛いぞ。うん、自慢のアイドルだ」
恵美「ほんと~? アタシさ~、ぷ、プロデューサーのこと結構、た、タイプなんだよね~、にゃはは」///
P「そ、そうか。それは光栄だな・・・・・・」
恵美「じ、自分で言うのもなんだけどさ、アタシ、色々自信あるよ?」///
P「そ、そうか。それは結構な事だ・・・・・・」
P(恵美、やけにゆったりしたシャツを着てるな・・・・・・というか、こいつ、下着を着けてないっ!?)
P「め、恵美。何でもいいから、ちょっと離れてくれないか?」
91 :
仕掛け人さま
2019/10/15 12:39:25
ID:ifXrieruns
恵美「ええ~。まだ話終わってないよ~♪」///
P「お、おい・・・・・・」
恵美「そ、それでさ・・・・・・アタシをか、カノジョなんかにどうどう? ほ、ほら、将来有望だよっ!」///
P「その、わ、悪いな。生憎、彼女は募集していないんだ」
恵美「じゃあ、お嫁さん!? いいよ、いいよ! プロデューサーだったら、なってあげるよ!」///
P「そ、そうじゃない! こ、こら、体を押し付けるなっ!」///
P「というか恵美。お前、分かってくれたんじゃ」///
恵美「んー? あー撮影の時の? あれで諦めるって思った? 残念でした~♪」///
92 :
Pくん
2019/10/15 12:40:36
ID:ifXrieruns
P「お、おいおい・・・・・・」
恵美「だって、仕事の最中だし、アタシだってそれくらいの分別ついてるよ? でも、仕事終わったし? だから、い、いいよね♪」///
P「よ、良くない! ほら、離れなさい!」///
恵美「ひゃっ! や、やだ、プロデューサー、そんな所触らないでよっ」///
ガチャ
琴葉「あ、恵美! あなた、何やってるの!?」
恵美「うえっ! こ、琴葉! なんで入ってこれたの!?」
琴葉「こんな事もあろうかと、プロデューサーの予備のカードキーを持っていたのよ。何か騒々しいと思って来てみたら・・・・・・恵美っ!」
93 :
箱デューサー
2019/10/15 12:42:04
ID:ifXrieruns
P(なくなったと思ったら、琴葉が持っていたのか・・・・・・)
恵美「いいじゃん! 琴葉だって、お風呂で告ってたじゃん! アタシだけダメなんてフェアじゃないね!」
琴葉「そ、そんな問題じゃないわよ! って、恵美、なんて格好してるの!」///
恵美「にゃはは、少し恥ずかしいけど、ちょっと自分の武器、使ってみようかな~って思ってさ」///
琴葉「な・・・・・な・・・・・・な・・・・・・」ワナワナ
P(何だか分からないが琴葉が、ショックを受けている・・・・・・)
エレナ「二人ともダメだヨー。プロデューサーはワタシとユイノーするんだからネっ!」
P「いや、しないって・・・・・・いや、エレナ、お前どこから・・・・・・いや、もう何から突っ込めばいいんだ・・・・・・」
94 :
プロデューサーちゃん
2019/10/15 12:43:29
ID:ifXrieruns
恵美「アタシが最初に来たんだから、ここは譲らないよ!」
エレナ「最初にケッコンしヨって言ったのワタシだヨっ!」
琴葉「わ、私はちゃんと告白したんだからっ!」///
エレナ「ワタシはプロデューサーに、ダイスキってもう何回も言ってるヨ!」
恵美「あ、アタシだってそれくらい言えるよ!」///
P「・・・・・おい、お前たち。それくらいに」
琴葉「大体、恵美! あなた、よ、夜這いしてたでしょ! しかも、勝手にプロデューサーの部屋に入ったわね!」///
恵美「いいじゃん! 減るもんでもないし! 有効活用だよっ!」ブルン
95 :
Pさぁん
2019/10/15 12:44:43
ID:ifXrieruns
琴葉「なっ」///
恵美「琴葉こそ、プロデューサーのカードキー、パクっておいてよく言うよ! 絶対狙ってたでしょ!」
琴葉「ちょ、ちょっと夜の安全確認の為に持っておいただけよ! わ、私が一番年長なんだからっ!」
恵美「は!? 意味、分かんないし!」
エレナ「プロデューサー! 今のうちに、ワタシの部屋に行こうヨ!」
琴葉恵美「エレナーっ!!」
キャーキャーキャーキャーキャー
P(ブチッ)
96 :
主
2019/10/15 12:45:11
ID:ifXrieruns
P「お前たち、いい加減にしろーっ!」
琴葉恵美エレナ「!?」ビクッ
P「風呂の時といい、揃いも揃って、夜の男の部屋に潜り込むなんて言語道断だっ。アイドルにあるまじき行動、度し難いぞっ」
琴葉「だ、だって、恵美が抜け駆けするから・・・・・・」
恵美「ええっ、アタシのせい!?」
エレナ「ドシガタイってナーニー?」
恵美「なんだろ?」
琴葉「救いようがないってことよ・・・・・・」
97 :
師匠
2019/10/15 12:46:02
ID:ifXrieruns
P「聞いてるのか、お前たちーっ!」
琴葉恵美エレナ「!?」ビクゥゥゥッ
P「自分のしたことが分かってないようだな。・・・・・・お前たち、シアターに帰ったら反省文だーっ!」
恵美「えええええっ」
琴葉「ご、ごめんなさーいっ!」
エレナ「プロデューサーが怒ってるヨー!」
98 :
ハニー
2019/10/15 12:46:29
ID:ifXrieruns
・・・・・・2日後 夕方
765プロライブシアター
控え室
恵美「でさ~ホントに書かせるフツ~。今時、反省文なんてさ~」グリグリ
琴葉「私たちが、はしゃぎ過ぎたのは本当だしね」カキカキ
恵美「だからってさ~書くまで次の仕事もレッスンもなし、とかプロデューサーも鬼すぎない?」
エレナ「ネーネー、ハンセーブンって何を書けばいいノ?」ペンクルクル
琴葉「うーん。何か自分が悪かったなーって所を書けばいいんじゃないかしら?」カキカキ
エレナ「じゃあ、書くことないネ!」
99 :
P様
2019/10/15 15:07:10
ID:QYemPCyBII
可憐強くなったなぁ...と思ってたら強かになってたでござるの巻
100 :
ダーリン
2019/10/15 15:15:19
ID:Nh/pPkHG9k
このP刺されないかなぁ…。
101 :
せんせぇ
2019/10/15 15:35:08
ID:Qevvgs5r8w
>>100
嫉妬乙
まあそのうち心労で倒れる可能性は高いな・・・
TSV組はこれでまとめて完結って感じか
102 :
ぷろでゅーさー
2019/10/15 18:15:38
ID:59Sb70/Kq.
ねぇ、黒幕は・・・?
そんな奴は居なかったとか・・・?
103 :
監督
2019/10/15 20:40:50
ID:ifXrieruns
恵美「そうだよね! アタシら、別に悪いことしてないもんね!」
琴葉「恵美もエレナもちゃんと書かないと、アイドル活動、停止させられるわよ。・・・・・・ほんとに怒ってたからプロデューサー」///
恵美「なんで赤くなるの・・・・・・。琴葉ってえm」
琴葉「ち、違うわよっ。その、怒ったプロデューサーもカッコイイなーって・・・・・・」///
エレナ「ワタシも思ったヨー! ちょっとキュンってなっちゃったタ!」
恵美「ちょっとレア感あったかもね~。なんか目付きがワイルドっていうか~」///
ガチャ
可憐「みんな、お茶、淹れたよ。休憩しない?」
104 :
EL変態
2019/10/15 20:41:40
ID:ifXrieruns
恵美「あ、可憐! いいところに!」
琴葉「ありがとう、可憐。いい香りね」
エレナ「カレンもハンセーブン、書こうヨ!」
可憐「え、ええぇ・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・
可憐「みんな、反省文は進んだ?」
恵美「ぜーんぜん」
エレナ「カレンー。ハンセーブン、どうしヨー」
105 :
5流プロデューサー
2019/10/15 20:42:26
ID:ifXrieruns
可憐「え、えっと、エレナちゃんの素直な気持ちを書けばいいと思うよ」
エレナ「素直な気持ちって、プロデューサーのことしかないヨー?」
可憐「う、うーん・・・・・・」///
琴葉「素直な気持ち・・・・・・プロデューサーのこと・・・・・・そう、そうだわっ!」
可憐「こ、琴葉ちゃん? ど、どうしたの?」
琴葉「ありがとう、可憐。私、反省文を書き直すわ」
恵美可憐「え?」
106 :
Pさぁん
2019/10/15 20:43:45
ID:ifXrieruns
・・・・・・20分後
琴葉「できたっ。私、プロデューサーに提出してくるっ」ダッ
恵美「え、はやっ」
エレナ「コトハ、何書いたんだろ」
可憐「琴葉ちゃん、すごく生き生きしてたね」
・・・・・・・・・・・・
765プロライブシアター
事務室
P「反省文を出しに来てくれたのは関心だけど、この内容は一体なんだ、琴葉・・・・・・」
107 :
P様
2019/10/15 20:45:06
ID:ifXrieruns
琴葉「私なりに反省した結果を書きました」
P「一通り読んだが、俺の事しか書いてないぞ・・・・・・こんなに枚数があるのに・・・・・・」
琴葉「はい。プロデューサーへの私の気持ちを書きました。自分の本当の気持ちを再認識するのが、今回の反省内容です」
P「これじゃ、反省文というより度の深い、その、恋文じゃないか・・・・・・。読んでる方が恥ずかしいぞ・・・・・・」
琴葉「嘘偽りありません。私のありのままなんです」
P「分かった・・・・・・。これは琴葉の心が成長した証として受け取っておくよ」
琴葉「はいっ、ありがとうございます!」///
エレナ恵美(通路)「そういうのでいいんだ」
108 :
プロデューサークン
2019/10/15 20:46:23
ID:ifXrieruns
可憐(通路)「ええぇ・・・・・・」///
・・・・・・5分後
バンッ
恵美エレナ「プロデューサー! 書けたよー!」
P「お、二人ともよく書いたな。どれどれ・・・・・・」
P「・・・・・・」
恵美「どう、どう!?」
P「エレナ、恵美・・・・・・なんで、紙に大きく、大好きとしか書いてないんだ」
109 :
兄ちゃん
2019/10/15 20:47:37
ID:ifXrieruns
エレナ「エー? スナオな気持ちだヨー?」
恵美「分かりやすいっしょ!」
P「そうじゃないだろ。これじゃ反省文の主旨も何もないだろ・・・・・・」
琴葉「もう、エレナに恵美も。これじゃ、反省文じゃないでしょ」
恵美「琴葉はやたら長すぎるの。回りくどい」
琴葉「そ、そんな・・・・・・」ガーン
エレナ「ネーネー、プロデューサー。ユイノーいつにしよっか? 来年? 今年? あ、その前にちゃんとママンとパパンに改めて会って欲しいナ♪」
P「待て待て、エレナ。会いに行くとしたら、プロデューサーとしてだぞ」
110 :
兄ちゃん
2019/10/15 20:49:08
ID:ifXrieruns
エレナ「ワタシ、ちゃんとハナヨメシュギョーするヨ! プロデューサーに喜んで貰える女の子になるヨ!」
P「で、出来れば女の子というよりも、アイドルでいてほしいな」
エレナ「ムー、プロデューサー! いつ、ユイノーしてくれるの? ワタシ、そんなに待つのイヤだヨ!」
恵美「プロデューサー! アタシは何年か待ってあげてもいいよ!」
琴葉「プロデューサー! わ、私は何年でも待てます!」///
P「お、お前たち、滅多なことを言うな」
P(こいつらに、まともに説教しようとした俺がバカだった・・・・・・。この三人との遠征ロケは控えたほうがいいな・・・・・・)ゲンナリ
P(でも、こうしていられる日常が戻ってきて本当に良かった・・・・・・と前向きに考えるべきかな・・・・・・)
可憐(通路)「・・・・・・みんな、仲良し・・・・・・本当に良かった・・・・・・」
111 :
プロデューサーくん
2019/10/15 20:54:18
ID:ifXrieruns
・・・・・・同日 夜
765プロライブシアター
事務室
青羽美咲「プロデューサーさん。他の人はもういないんで、シアターの戸締りお願いしますね」
P「はい、お疲れ様でした、青羽さん」
美咲「お疲れ様です。お先に失礼します~」
・・・・・・・・・・・・
カタカタカタカタカタ
P「・・・・・・」
112 :
Pしゃん
2019/10/15 20:55:17
ID:ifXrieruns
P(琴葉たちには、暗示をかけたアシスタントは、心を入れ替えたと説明しておいた。間違っていないはずだ、もう二度とあんな事はやらないだろう)
カタカタカタカタカタ
P(ただ、琴葉に、ご家族への説明は絶対にやめてくれと言われた。確かに報告義務はないが、後ろめたいな・・・・・・)
カタカタカタカタカタ
P(結局、『向こう』の手がかりは何も掴めていない・・・・・・琴葉をあんな目に遭わせた黒幕・・・・・・)
カタカタカタカタカタ
P(社長と小鳥、律子には、事の事実は報告した。だが、証拠は何もない。黒幕なんてものも、俺の妄想であってほしい・・・・・・)
カタカタカタカタカタ
113 :
5流プロデューサー
2019/10/15 20:58:01
ID:ifXrieruns
P(・・・・・・守るしかないのか・・・・・・。そうだ、小鳥で思い出した)
Prrrrrr
P「もしもし、音無さんですか? お疲れ様です。頼んでいた記録、作って貰ってありがとうございます・・・・・・ええ、また受け取りにいきますので・・・・・・そうですね、今度飲みに行きましょう、お礼を兼ねて」
・・・・・・3日後
765プロライブシアター
事務室
バンッ
馬場このみ「プロデューサー! これはどういうことなの!?」
美咲「ひぃぃっ!」
114 :
ぷろでゅーしゃー
2019/10/15 20:59:23
ID:ifXrieruns
P「うあっ! こ、このみさん、何ですか」
このみ「ナンデスもアンデスもないわよ! これは何よ!」雑誌バンッ
P「え? これは・・・・・・ああ、この前のロケで撮ったブライダル特集の・・・・・・見本誌ですね。もう来たんだ」
このみ「もう来たんだ、じゃないわよ。ここ! この恵美ちゃんとキスしてるのプロデューサーでしょ!?」
P「そ、それは・・・・・・でも、ここに載っている写真は、ちゃんと顔を隠してますから、新郎の特定はできませんよ」
このみ「そんな問題じゃないわよ! あなた、遂に女子高生に手を出したのっ!?」
P「・・・・・・人聞きの悪い事、言わないで下さい。企画上の演出です。恵美には、誓って何もしてません」
歌織「演出、ですか・・・・・・私にも見せてください」ニコ
115 :
ボス
2019/10/15 21:02:12
ID:ifXrieruns
P「か、歌織さん、いつの間にそこに・・・・・・あ、取らないで下さいっ」
歌織「あらあら、お顔は影でぼかされてますけど、この新郎さんはプロデューサーさん、なんですものね?」
P「え、ええ、そうです」
歌織「これ、ティーンズ雑誌ですよね。まあ、随分と過激なんですね」
P「そ、そうですね。最近の10代の子達も進んでるようで」
歌織「なら、私たち成人組も負けていられませんね」
歌織「ここは私・・・・・・こほん、私たちにもブライダルのお仕事を取ってきて頂けませんか?」
このみ「そうよ、そうよ! このままじゃ大人の名折れよ!」
116 :
高木の所の飼い犬君
2019/10/15 21:03:12
ID:ifXrieruns
P「変な所で張り合わないで下さいよ。というか、もう大体的にやったじゃないですか」
豊川風花「あれは一人あたりの尺が短いじゃないですかっ。もっとじっくりやりたいんです」
P「ふ、風花・・・・・・お前まで一体どこから・・・・・・」
風花「ずっと歌織さんの隣にいましたよ。気づいてくれなかったんですかっ」
P「そ、そうじゃない。とにかく、みんな、落ち着いて」
美咲(皆さんがプロデューサーさんに注目してる間にエスケープ・・・・・・)ソー
このみ「落ち着ける訳ないでしょ。美咲ちゃんもそう思うわよね?」
美咲「ひゃ、ひゃい! そ、そ、そうですね!」ビクッ
117 :
プロデューサーちゃん
2019/10/15 21:04:22
ID:ifXrieruns
ガチャ
琴葉「お疲れ様です」
エレナ「お疲れ様だヨーっ!」
恵美「ありゃ、何かすんごい揃ってるね・・・・・・あ、その雑誌! もしかして、あのロケでやったやつ?」
P「あ、ああ、見本誌だよ。みんなの写真、よく出来てるよ」
恵美「見せて見せて! めちゃめちゃ気になってたんだよ~!」
エレナ「ワタシも、ワタシも!」
118 :
Pチャン
2019/10/15 21:05:27
ID:ifXrieruns
・・・・・・・・・・・・
百瀬莉緒「みんな、キレイに撮れてるわねー。すっごくいい感じじゃない」
エレナ「エヘヘ! そうでショ、そうでショ!」
恵美「ていうか、これ、プロデューサーの顔、全然分かんないじゃん! なにこれ!」
P「それでいいんだよ。主役は、お前たちなんだから」
恵美「えーっ! アタシ、これ目当てで、雑誌買おうって思ってたのに!」
風花「実際、プロデューサーさんの顔が映ってたら面倒な事になりそうですものね」
P「そういうことだな」
119 :
Pサマ
2019/10/15 21:06:40
ID:ifXrieruns
歌織「ねえ、琴葉ちゃん。いつからそんな指輪してたの? ロケから帰ってきてからよく見かけるけど」
P「え?」
琴葉「はい、ロケの時に、プロデューサーから頂きました。この指につけて貰いましたから。ね、プロデューサー?」
歌織「左手の・・・・・・薬指よね・・・・・・」
琴葉「ええ、そうですね」ドャァ
P「お、おい、琴葉。何も俺があげたわけじゃ」
琴葉「え、プロデューサーからイタダキまシたヨ? マサか、ナカッタことにシヨウなんて思ってマセンよネ?」ウツロ
P「!?」ビクッ
120 :
プロちゃん
2019/10/15 21:08:02
ID:ifXrieruns
琴葉「なんて。驚きました?」
P(な、なんだ・・・・・・暗示、解けてるんだよな・・・・・・)
P「と、ともかく。琴葉、その指輪、ずっとつけてるつもりか?」
琴葉「大丈夫です。シアターにいる時にしかつけませんから」
P「そ、そうか。って良くない良くない。できれば、それは・・・・・・」
歌織風花このみ「プロデューサー(さん)?」ゴゴゴゴ
P「!?」ビクッ
P「な、なんですか、三人揃って・・・・・・」
121 :
監督
2019/10/15 21:09:38
ID:ifXrieruns
歌織「私、以前のブライダルオファーの時に、指輪頂いていませんでしたね。私の指輪は、いつ頂けますか?」ニコ
P「え、そんな簡単にプレゼントできる物じゃないですよ」
このみ「へえ。じゃあ、やっぱり琴葉ちゃんの指輪は特別な訳? ちなみに、私も欲しいんだけど、指輪」
風花「琴葉ちゃんだけ指輪をあげる理由があるんですか? 贅沢は言いませんから、わ、私もっ」
琴葉「えへへ・・・・・・」///
恵美「プロデューサー! アタシも指輪、欲しいな! 可愛いやつがいい!」
エレナ「ワタシもだヨ! プロデューサー! ユイノーしてくれないなら指輪、ちょーダイ! たくさんラブ込めてネ!」
P「ま、待ってくれ、みんな! り、莉緒、お前からも何か言ってやってくれよ」
122 :
下僕
2019/10/15 21:11:07
ID:ifXrieruns
莉緒「わ、私? そ、そうね~。プロデューサーくんが選んでくれるんだったら、な、何でもいいわよ?」///
P「ゆ、指輪の話じゃない」///
琴葉「こほん。取り敢えず、指輪を貰ってる私がプロデューサーにとって一番特別なんですよね。私、それだけで満足です」
エレナ「コトハ、ズルいヨー! ワタシも仲間に入れてヨー!」
琴葉「ごめんね、エレナ。こういうの一人だけって相場は決まってるから」
恵美「うわー、出たよ。よく分からない琴葉理論」
歌織風花このみ「・・・・・・」ギロ
P(三人の視線がき、厳しい・・・・・・)
123 :
変態大人
2019/10/15 21:14:11
ID:ifXrieruns
ガチャ
麗花「おっ疲れ様でーす!」
エレナ「レイカ! ハロハロー!」
麗花「わあ、エレナちゃん。みんなで何話してるのー? 私にもグニュグニュさせてー♪」
エレナ「ほら、この雑誌だヨ! この前のロケで撮ったんだヨー!」
麗花「おおーみんな、キレーキレー♪ あ、恵美ちゃん、キスしてる♪」
恵美「よく撮れてるっしょ! 顔は見えないけど、相手はプロデューサーなんだよっ!」///
P「お、おい、恵美! あんまりそういう事を言い触らすな!」
124 :
Pくん
2019/10/15 21:15:19
ID:ifXrieruns
麗花「・・・・・・。へえ、そうなんだ♪」
P(何だろう・・・・・・一瞬、麗花から変な空気が出てたような・・・・・・)
麗花「ねえねえ、琴葉ちゃん。その指輪、キレーだね!」
琴葉「こ、これはプロデューサーから頂いたんです・・・・・・ここに、つけてくれたんですよ」///
麗花「・・・・・・。いいなー♪ キレーだなー♪」
麗花「ね、ね! ちょっと貸してくれない? 私もつけてみたいなー♪」
琴葉「え? は、はい、どうぞ・・・・・・」
このみ(何かしら・・・・・・嫌な予感がするわ・・・・・・)
125 :
レジェンド変態
2019/10/15 21:16:28
ID:ifXrieruns
風花(麗花ちゃん・・・・・・?)
麗花「わー私の薬指にもピッタリ♪ プロデューサーさん、見てください♪」
P「あ、ああ、そうだな。確かにピッタリだ」
麗花「じゃあ、私と一緒に、ずーーーっとそばにいるって誓って下さい♪」
歌織「れ、麗花ちゃん! な、何を!」
琴葉「れ、麗花さん! その指輪は私の!」
P「麗花、いきなり何言ってるんだ。プロデューサーとして、ちゃんと一緒にいるぞ」
麗花「わぁーい♪ あ、プロデューサーさん、そのまま座ってて下さいね♪」
126 :
そなた
2019/10/15 21:19:01
ID:ifXrieruns
P「ん? な、なんだ、麗花?」
麗花「んー♪」メツムリ
他アイドル「!?」
P(こ、この感じ・・・・・・ま、マズい!)
P「麗花、ちょっとやめt・・・・・・」手サッ
麗花「えいっ♪」ペチ
P「え・・・・・・あ」
P(麗花、目つぶってるのに、なんで俺の手を弾けるんだ!)
127 :
プロデューサー
2019/10/15 21:19:53
ID:ifXrieruns
麗花「ん♪」chu
P「!!!???」///
P(額にキスされた・・・・・・)///
他アイドル「・・・・・・」ポカーン
P「れ、麗花・・・・・・お、お前・・・・・・」///
麗花「えへへ♪」///
麗花「みんなの前では、恥ずかしいのでおデコにしました♪」///
他アイドル「!?」
128 :
5流プロデューサー
2019/10/15 21:20:59
ID:ifXrieruns
恵美「ちょ! プロデューサー!」
このみ「あんた、どういうつもりよ!」
P「待て、待って下さい。今のは麗花にやられて・・・・・・」
琴葉「麗花さん! 指輪、返してください!」
麗花「えー? でも、これで、私とプロデューサーさんは、めでたくぎゅぎゅーっと縛られたんですねっ♪」
P「それを言うなら結ばれた・・・・・・じゃなくて、そんな訳あるかっ」
麗花「だって、三点セット揃えましたよー?」
P「なんだよ、三点セットって」
129 :
der変態
2019/10/15 21:22:36
ID:ifXrieruns
麗花「指輪にー誓いの言葉にーキスですっ♪」
風花「そ、そんなのダメよ! お手軽過ぎるわ!」
麗花「えー? じゃあ、ここにちゃんとキスすればいいですか♪」///
P「こ、こら、俺の唇をなぞるな」///
風花「ダメーっ!」
麗花「リングして♪ 愛を誓って♪ キスして♪ goal♪」
歌織「!?」
歌織「わ、私にも、その指輪貸して、琴葉ちゃん!」
130 :
我が下僕
2019/10/15 21:23:43
ID:ifXrieruns
エレナ「コトハ! ワタシもそれ、付けたいヨ!」
琴葉「ダメ! もうダメです! 誰にも貸しません!」
このみ「プロデューサー! お姉さんにも誓いなさい!」
恵美「あ、このみ、抜け駆け、ずるい! アタシ、アタシ!」
莉緒「じゃ、じゃあ、私も! プロデューサーくん、早く早く!」
美咲(なにこれ・・・・・・逃げたい・・・・・・)
P「あ、青羽さんっ! なんで、どこか行こうとするんですかっ」
美咲「わ、私を巻き込まないで下さいーっ!」
131 :
ぷろでゅーしゃー
2019/10/15 21:25:42
ID:ifXrieruns
ガチャ
早坂そら「お疲れ様でーす・・・・・・ああっ、Pさん! 帰ってきてたんだ!」
P「や、やあ、そら・・・・・・」
そら「帰ってきてるなら一言、連絡してよ。もう」
P「いや、あの。そら、すまん。今、立て込んでて・・・・・・」
そら「え、そうなの? あ、皆さん、お疲れ様でーすっ」
美咲(早坂さん、この空気をものともしてない・・・・・・)
そら「ね、ね、Pさん。夜、どこか食べに行こうよ。行ってみたい所があるんだー♪」
132 :
5流プロデューサー
2019/10/15 21:26:51
ID:ifXrieruns
歌織「そらちゃん、ごめんね。プロデューサーさん、今日は忙しくなりそうだからまた、今度にね」ニコ
そら「歌織さん、ごめんなさい。私、Pさんに聞いてるんです」ニコ
琴葉「それには及びません! プロデューサーへのご用件は、私を通して下さい」
そら「え、なんで?」
琴葉「私はプロデューサーの特別ですから」指輪キラン
そら「・・・・・・なに、それ。ちょっと、Pさん・・・・・・まさか」
P「いや、違うぞ、これは」
琴葉「ええ、そのまさかです。プロデューサーから頂きましたから、これ」ドヤァ
133 :
兄(C)
2019/10/15 21:27:55
ID:ifXrieruns
そら「へえ・・・・・・Pさんって婚約者を差し置いて指輪、あげちゃうんだ。しかも、女子高生に・・・・・・」
P「な、何言ってるんだ、そら。色々、違うだろ」
そら「ま、いっか。私にも指輪ちょーだい、Pさん♪ それでチャラにしてあげるよ」
美咲「ええぇ・・・・・・」
P(よく分からないけど、この状況は悪夢だ・・・・・・)
134 :
3流プロデューサー
2019/10/15 21:29:17
ID:ifXrieruns
・・・・・・同日 夜
765プロライブシアター
控え室
ガチャ
天空橋朋花「お疲れ様です~」
二階堂千鶴「失礼しますわ」
可憐「わ、何か賑やかですね」
朋花「あらあら」
横山奈緒「恵美、こんなん反則やんか! ずるいわ!」
135 :
P殿
2019/10/15 21:30:27
ID:ifXrieruns
紗代子「まさか、こんな事になってるなんて・・・・・・」
ジュリア「うっわー・・・・・・」
高坂海美「わーわーわーわー」///
奈緒「あ、可憐! これ、どないなってんの! なんで、恵美、プロデューサーさんとキスなんかしとるん!?」
可憐「え、ええっ。わ、私も知らなかったんです・・・・・・。恵美ちゃんが提案した演出だとかで」
千鶴「キス・・・・・・どういうことですの?」
朋花「あらあらまあまあ~」
136 :
Pさん
2019/10/15 21:31:48
ID:ifXrieruns
・・・・・・・・・・・・
朋花「プロデューサーさんはいけない人ですね~。聖母の許しもなく、神聖なアイドルに、こんな事をしてしまうなんて」
千鶴「呆れて開いた口が塞がらないですわ。プロデューサー、何をしているのやら」
海美「うわーうわーうわーうわー」///
紗代子「海美ちゃんが壊れちゃった・・・・・・。それにしても、すごい臨場感だよね。ジュリアはそう思わない?」
ジュリア「あたしに聞くなよ。こんなのまともに見れねえよ」///
ジュリア「あのバカP、アイドルに手ー出すなっつーの」///
奈緒「あーっ! こんな事なら、私が代わって貰えば良かったーっ!」
137 :
Pちゃま
2019/10/15 21:34:04
ID:ifXrieruns
海美「みんな、すっごくキレーっ! 私もやりたいなーっ!」
可憐「あはは・・・・・・私も見てみようっと・・・・・・あれ?」ペラペラ
可憐(みんなの撮影、すごくいいのに・・・・・・私だけ、何だか地味な気がする・・・・・・)
可憐(ど、どうしてだろう。派手さは意識してたのに・・・・・・あ、そっか・・・・・・多分そうかも)
可憐(プロデューサーさんに相談しなきゃ・・・・・・)
138 :
EL変態
2019/10/15 21:36:34
ID:ifXrieruns
琴葉ss終わりです
ロケ話もこれで終わりです
琴葉は重い
139 :
仕掛け人さま
2019/10/15 21:37:03
ID:ifXrieruns
読んで下さった方、誠にありがとうございます
140 :
プロデューサークン
2019/10/15 21:39:43
ID:Dhzx1PsliQ
おつー、
このP爆発すればいいのに…。
141 :
下僕
2019/10/15 21:42:57
ID:DGZecF8deY
次は可憐かな?
142 :
Pしゃん
2019/10/15 23:04:59
ID:Qevvgs5r8w
黒幕・・・一体何者なんだ・・・(棒
143 :
我が下僕
2019/10/16 19:53:09
ID:3R96jpHvNA
乙
名刺をカードキーの代わりに使った解錠を楽勝と言って夜這いをする恵美。
結納までは確定路線だと最早疑いもせずパパンママンに会わせようとするエレナ。
そしてもう完全にPの彼女、どころかそれ以上ぐらいの場所に自分を置いてそうな琴葉……
いやあ、TSVは可愛いなぁ!(震え声)
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