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【ミリマスss】篠宮可憐「プロデューサーさん。私のカレシになってください」
1 :
プロデューサーちゃん
2020/01/29 12:45:09
ID:MkdyI/H2UM
可憐メインss
・キャラ崩壊
・一部オリジナル設定あり
・会話形式で一部地文あり
・続き物(各話メインアイドル別)
・Pラブ勢(多分)アイドル達+αによる何の捻りもないラブコメ
前話
http://imasbbs.com/patio.cgi?read=10038&ukey=0&log=past&res=142
(過去ログ入り)
2 :
おにいちゃん
2020/01/29 12:45:51
ID:Fntjtd9S52
お久しぶり!
3 :
お兄ちゃん
2020/01/29 12:46:31
ID:MkdyI/H2UM
今までの話
01:歌織の引越しを手伝う話
02:風花にヤキモチされる話
03:このみに人生相談する話
04:麗花と登山ロケする話
05:莉緒をP宅に匿う話
06:歌織とデートする話 1/2
07:歌織とデートする話 2/2
08:早坂そらと同棲する話
09:エレナが半暴走する話(TSV1)
10:恵美とガチでガチる話(TSV2)
11:琴葉が闇落ちする話(TSV3/E) 1/2
12:琴葉が闇落ちする話(TSV3/E) 2/2
13:←今ここ
4 :
下僕
2020/01/29 12:48:01
ID:MkdyI/H2UM
・・・・・・某日
某オーディション会場 通路
P「いよいよ、オーディションだな。可憐、俺はここまでだ。ここから先は、可憐だけで行ってくるんだ」
篠宮可憐「は、はい・・・・・・」プルプル
可憐「ぷ、ぷ、プロデューサーさん・・・・・・。ほ、本当に私、一人、なんですか・・・・・・?」プルプル
P「オーディション会場は本人しか入れないからな」
P「可憐、大丈夫だよ。無理に役に入り込まず、普段のお前を見せてくればいいんだ」
可憐「うう・・・・・・」プルプル
5 :
プロデューサー殿
2020/01/29 12:48:43
ID:MkdyI/H2UM
P(いつもオファーばかりだから、オーディションを勧めたのはいいが、やはり緊張しすぎてしまうか・・・・・・)
P(移動中の車内でハーブティーやアロマで、落ち着けたと思ったが、ここに来たら効果はなくなってしまった・・・・・・。このままではまずいな)
P「可憐、こっちにおいで」
・・・・・・・・・・・・
某オーディション会場 通路奥
可憐「ど、どうしたんですか、プロデューサーさん。こんな人気のない所に来て・・・・・・」
P「ほら、可憐」両手ギュ
可憐「え・・・・・・」///
6 :
プロデューサーはん
2020/01/29 12:49:41
ID:MkdyI/H2UM
P「昔、俺が小さい時に緊張するとしてくれてた・・・・・・その、ちょっとしたおまじないだ」
可憐「お、おまじない・・・・・・」///
P「応援してるよ、可憐。きっと上手くやれるよ」
可憐「は、はいっ。わ、私、頑張れそうです・・・・・・」///
・・・・・・翌週
765プロライブシアター
事務室
P「可憐っ! やったな! オーディション合格だぞっ!」
可憐「は、はい・・・・・・あ、ありがとうございます・・・・・・」///
7 :
プロデューサーさん
2020/01/29 12:51:03
ID:MkdyI/H2UM
可憐「で、でも、私なんかが・・・・・・ど、どうして・・・・・・。も、もしかしたら、何かの手違いなのではありませんか・・・・・・うぅ・・・・・・」
P「そんな事ないよ。ちゃんと通知書にも篠宮可憐って書いてあるよ!」
可憐「は、はい・・・・・・」///
P「本当によくやったよ、可憐、おめでとう! それで可憐の役だけど・・・・・・」
ガチャ
二階堂千鶴「失礼します。可憐はこちらに・・・・・・ああ、可憐っ。聞きましたわよ!」
天空橋朋花「お疲れ様です~。可憐さん、オーディション合格、おめでとうございます~」
可憐「ち、千鶴さんに朋花ちゃん・・・・・・あ、ありがとうございます」
8 :
レジェンド変態
2020/01/29 12:52:01
ID:MkdyI/H2UM
P「千鶴さん、耳が早いですね。朋花も誰かから聞いたのか?」
朋花「はい、美咲さんから今しがた教えて頂きました~」
千鶴「本当に素晴らしいですわ、可憐。それで、どんな役に受かりましたの?」
P「聞いて下さい! 主役の女の子ですよ!」
可憐「・・・・・・え」
可憐「・・・・・・」
P「あれ、可憐?」
可憐「・・・・・・」シーン
9 :
下僕
2020/01/29 12:53:00
ID:MkdyI/H2UM
朋花「可憐さ~ん?」
千鶴「目を開けたまま気絶していませんこと・・・・・・?」
・・・・・・・・・・・・
可憐「ど、ど、ど、どうして、わ、わ、わ、私なんかが、しゅ、主役に・・・・・・。も、もしかして、プロデューサーさんが受かるように何かしてくれたんですか?」
P「俺にはそんな権力もコネもないよ。正真正銘、可憐の実力だ!」
可憐「は、はい・・・・・・」///
P「それに可憐の奥ゆかしさがイメージにピッタリだったと聞いてるぞ! 恥じらう様子もリアリティに溢れてるってさ!」
可憐「あ、あれは本当に緊張して、は、恥ずかしかったんです・・・・・・」///
10 :
Pさぁん
2020/01/29 12:53:47
ID:MkdyI/H2UM
千鶴「まあまあ。可憐、良かったではありませんか。わたくし、応援しますわ」
可憐「は、はいっ、私、が、頑張りますっ」
朋花「それで、可憐さんが出演される映画はどのような内容なのでしょうか~?」
・・・・・・・・・・・・
千鶴「女生徒と男性教員の禁断の恋・・・・・・ですか・・・・・・。可憐、思い切りましたわね。ちょっと意表を突かれましたわ」
可憐「え、えっと、このオーディションは、ぷ、プロデューサーさんに勧められまして・・・・・・」
朋花「プロデューサーさ~ん?」
P「い、いや、別に後ろめたい事なんてないぞ。原作を読んでみて、主役の女の子は可憐にイメージが似てたから、いいかなって思ってさ」
11 :
監督
2020/01/29 12:54:34
ID:MkdyI/H2UM
朋花「あら、最初からプロデューサーさんは可憐さんを主役にしようとしてたのですか~?」
P「まさか。でも、可憐ならいけるんじゃないかとは思ったよ」
可憐「は、はい・・・・・・。で、でも・・・・・・受かったのもビックリですけど・・・・・・ちゃんと演技できるか・・・・・・」
P「そうだな。演技指導で、琴葉や雪歩に手助けして貰うのがいいかもしれないな。雰囲気を掴む為に、原作もまた読み返すといいだろう」
千鶴「琴葉は演劇を嗜んでいるそうですが、雪歩ちゃんもでしたかしら?」
P「雪歩は趣味で詩集を書いてるんですよ。詩が書けるものですから、表現力について何かアドバイスしてくれるかと思いまして」
千鶴(その詩集の一部を、真美が小学三年生の読書感想文と評したと、耳にした事がありますけど・・・・・・)
可憐「ぷ、プロデューサーさんっ」
12 :
Pしゃん
2020/01/29 12:56:30
ID:MkdyI/H2UM
P「どうした、可憐。そんなに勢い余って」
可憐「わ、私、プロデューサーさんに、この撮影の事でお、お、お願いがありますっ」
P「ああ、なんだ。俺で協力できることなら何でもするぞ」
可憐「え、えっと・・・・・・あ、あの・・・・・・」///
朋花「可憐さん。お顔が赤いですよ~?」
P「可憐、ゆっくりでいいぞ。なんだい?」
可憐「わ、わた・・・・・・私の・・・・・・」///
千鶴「?」
13 :
彦デューサー
2020/01/29 12:57:15
ID:MkdyI/H2UM
可憐「プロデューサーさん! 私のカレシになってください!」///
P「・・・・・・」
千鶴「・・・・・・」
P千鶴「・・・・・・」メアワセ
P千鶴「・・・・・・?」ポカーン
朋花「・・・・・・」紅茶コクコク
シーン・・・・・・
可憐「はぅぅ・・・・・・」///
14 :
そなた
2020/01/29 12:59:13
ID:MkdyI/H2UM
ご無沙汰しています。
今回もぶつ切り投下で失礼します。
よろしくお願いします。
>>2
お久しぶりです!
前から大分間が空いてしまいましたがよろしくお願いします!
15 :
番長さん
2020/01/29 21:00:52
ID:KPiHDqIWmA
・・・・・・2日後
765プロライブシアター
レッスンルーム
可憐「琴葉ちゃんっ、雪歩ちゃんっ。よ、よろしくお願いしますっ」
田中琴葉「演技指導ってプロデューサーから聞いてるけど本当に私でいいの?」
可憐「う、うんっ」
琴葉「ありがとう。じゃあ、よろしくね」
萩原雪歩(ど、どうしよう。プロデューサーにお願いされて来たけど・・・・・・わ、私が演技指導だなんて・・・・・・)ワタワタ
琴葉「? 雪歩ちゃん、そんなにそわそわしてどうしたの?」
16 :
ボス
2020/01/29 21:01:45
ID:KPiHDqIWmA
雪歩「あ、えとっ。そ、その」
琴葉「・・・・・・。雪歩ちゃんって可憐と雰囲気が似てるから、きっと可憐の力になれると思うな。ねえ、可憐、そう思わない?」
可憐「うんっ。雪歩ちゃん、よ、よろしくねっ」
雪歩「琴葉ちゃん、可憐ちゃん・・・・・・。うんっ、頑張ろうね」
琴葉「うんっ。一応、私も原作は読んできたけど可憐の役は何かしら?」
・・・・・・・・・・・・
雪歩「主役もすごいけど、この女の子の恋愛模様もすごいね・・・・・・」
琴葉「先生との禁断の恋、か・・・・・・。先生に恋した事なんてないし、イメージも中々湧きづらいわね」
17 :
Pーさん
2020/01/29 21:02:25
ID:KPiHDqIWmA
可憐「そ、それなんだけど、わ、私、少し考えてみたのっ」
琴葉「あら、何かしら?」
可憐「先生じゃなくても、べ、別の目上の人をイメージしても、い、いいんじゃないかって思って」
雪歩「そっか~。そうだね。じゃあ、可憐ちゃんにとっての目上の人って誰かな~?」
可憐「・・・・・・えと、ぷ、ぷ、プロデューサーさん、とか・・・・・・な、なんちゃって」///
琴葉雪歩「!?」
琴葉雪歩(プロデューサーと禁断の・・・・・・恋っ!)
琴葉雪歩「・・・・・・!」カレン手ガシッ
18 :
プロデューサー殿
2020/01/29 21:03:01
ID:KPiHDqIWmA
可憐「え、琴葉ちゃん、雪歩ちゃん。ど、どうしたの・・・・・・?」
琴葉「可憐っ、分かる、分かるわっ! それでいきましょう!」
雪歩「可憐ちゃん、分かるよぉ! うんうん、プロデューサーとの恋は禁断だよねっ」
琴葉「報われないと分かっていても、この気持ちは止められないわっ」
雪歩「うんうんっ。好きになったものはどうしようもないよぉ」
雪歩「・・・・・・」
琴葉「・・・・・・」
琴葉雪歩「え?」メアワセ
19 :
おにいちゃん
2020/01/29 21:03:40
ID:KPiHDqIWmA
可憐「う、うん・・・・・・そ、そうだね」
琴葉「ともかく、このイメージで一度、台本の要所を通してみましょ!」
雪歩「はいっ、やりましょうっ」
・・・・・・3時間後 夕方
コンコン
琴葉「あ、はーい。どうぞ」
ガチャ
P「稽古中にすまない。失礼するよ」
20 :
ごしゅPさま
2020/01/29 21:04:51
ID:KPiHDqIWmA
可憐「ぷ、プロデューサーさん。お、お疲れ様です」///
P「お疲れ様。精が出るな、可憐。琴葉も雪歩も付き合ってくれてありがとう」
雪歩「いえ、お疲れ様ですぅ。プロデューサー、どうしたんですか?」
P「ああ、可憐に用事があって。実は、可憐の仕事先の先方から連絡があって、撮影のキックオフ※を今日やりたいって事なんだ」※キックオフミーティング
琴葉「今日ってこれからですか?」
P「ああ、そうなんだ。可憐、すまないけど頼めないか?」
可憐「は、はいっ、だ、大丈夫ですっ」
P「ありがとう、可憐。帰りは家まで送っていくよ」
21 :
おにいちゃん
2020/01/29 21:06:25
ID:KPiHDqIWmA
P「琴葉、雪歩もすまないな。稽古を中断させてしまって」
琴葉「いえ、もう結構やってましたし、丁度終わりかなと思ってました」
雪歩「可憐ちゃん、気をつけてねっ」
可憐「う、うん。琴葉ちゃん、雪歩ちゃん、ありがとう」
可憐「じゃあ、Pくん、行きましょう」
琴葉雪歩「え?」
P「ああ、じゃあ外に車を回すよ」
可憐「うん。ありがとう」
22 :
プロヴァンスの風
2020/01/29 21:07:11
ID:KPiHDqIWmA
可憐「雪歩ちゃん、琴葉ちゃん。またね」
P「二人とも気をつけて帰ってくれ。それじゃ」
バタン
雪歩「・・・・・・」
琴葉「・・・・・・」
琴葉「ねえ、雪歩ちゃん。これからって予定ある?」
雪歩「ううん、ないよ」
琴葉「良かったらお茶しない? 私、雪歩ちゃんとすごく話が合いそうなの。色々と」
23 :
そなた
2020/01/29 21:09:22
ID:KPiHDqIWmA
雪歩「偶然だね。私も琴葉ちゃんと、お話がしたいって思ってたの」
・・・・・・3日後
某撮影地(休憩中)
P「可憐、緊張してるのか?」
可憐「ひゃ、ひゃい!」プルプル
P「撮影の初日だし、無理もないか。ほら、可憐。深呼吸してごらん」
可憐「は、はいっ。・・・・・・すー・・・・・・は・・・・・・けほけほっ」
P(息を吸い込みすぎて、むせてしまったか・・・・・・よし・・・・・・)
24 :
ダーリン
2020/01/29 21:10:39
ID:KPiHDqIWmA
P「可憐、ほら」両手ギュ
可憐「あ・・・・・・お、おまじない・・・・・・」///
P「ああ。その、彼氏の温もりなら安心できるかなと思って」
可憐「プロ・・・・・・Pくん・・・・・・う、嬉しいっ」///
可憐「わ、私、頑張るっ」///
P「ああ。よし、これで」
可憐「ま、待って・・・・・・まだ・・・・・・離さないで・・・・・・」クンクン
P「えっ?」
25 :
Pーさん
2020/01/29 21:11:38
ID:KPiHDqIWmA
P「か、可憐・・・・・・」///
・・・・・・同日 夕方
帰宅中 車内
P「可憐、お疲れ様。すんなりと終えて、監督さんの反応も中々だったな」
可憐「は、はい・・・・・・。これもプロデューサーさんが、わ、私のカレシになってくれたから、です・・・・・・」///
P「あくまで今回の役作りの為で、撮影が終わるまでの仮の彼氏だけどな。これで、何か参考になれているかな?」
可憐「は、はいっ、勿論です。私、今までない体験ばかりで・・・・・・その、プロデューサーさん・・・・・・Pくんの事で、ど、ドキドキしてばかり、だよ・・・・・・なんちゃって・・・・・・」///
P(恋愛経験がないからって勉強の為にと、可憐に押し切られたけど・・・・・・でも、『カレシ』を始めてから、可憐の表情が更に豊かになっている気もしないでもない)
26 :
あなた様
2020/01/29 21:13:13
ID:KPiHDqIWmA
P(ただ、こんな事、他のアイドルの子達には言いたくないな・・・・・・。『カレシ』の事を知っているのは、あの場にいた千鶴さんと朋花だけだ・・・・・・)
P(一応、可憐にとってはプラスになっているし、しばらくは様子を見るとするか)
P「可憐、その『Pくん』って呼び名だけど・・・・・・ちょっと照れるな」///
可憐「だ、だってカレシなんだもん・・・・・・。そ、それに呼び方を変えるだけで、何だかPくんと、も、もっと仲良くなれた、ような気がするの・・・・・・」
P「そ、そうか」///
・・・・・・30分後
篠宮家付近
P「それじゃ、ここで。可憐、またな」
27 :
Pサン
2020/01/29 21:14:48
ID:KPiHDqIWmA
可憐「ま、待って、Pくんっ」
P「どうした?」
可憐「あ、あのね、Pくん。良ければ、お、お家で、お食事を・・・・・・」///
P「え? 嬉しいけど、いきなり押しかけたら迷惑だろ」
可憐「だ、大丈夫です。お、お母さんには携帯で連絡していますから」
P(いつの間に・・・・・・)
可憐「だから、もうPくんの分も、ありますから・・・・・・だ、大丈夫」///
P「そ、そうか。じゃあ、ご両親に挨拶がてら頂こうかな。ただ、この『カレシ』のことは内緒にしてくれよ?」
28 :
兄ちゃん
2020/01/29 21:17:19
ID:KPiHDqIWmA
可憐「え、あ、う、うん・・・・・・」
可憐(もう知らせちゃったなんて・・・・・・カレシのPくんが、お家に来るって伝えたなんて・・・・・・言えない・・・・・・)///
・・・・・・2日後
某撮影地
可憐「あうぅぅ・・・・・・」オロオロ
P(まずいな・・・・・・。可憐、あまりスタッフさん達の輪に馴染めてないな。撮影も二回目だが、慣れるのはまだ難しいか・・・・・・)
P(怯えてはいるけど、可憐の姿勢は前向きだ。何か切っ掛けさえあれば、必ず仲良くなれるはず・・・・・・よし)
29 :
do変態
2020/01/29 21:18:57
ID:KPiHDqIWmA
・・・・・・翌週 夕方
765プロライブシアター
控え室
千鶴「可憐、お疲れ様」
可憐「あ、ち、千鶴さん。お、お疲れ様ですっ」
千鶴「撮影の仕事、順調なんですってね。今から完成が楽しみですわね」
可憐「は、はい、ありがとうございますっ」
千鶴「・・・・・・いい香りですわね。可憐、何か香りをつけているので?」
朋花「レモングラスの香りでしょうか~?」
30 :
プロデューサーはん
2020/01/29 21:20:01
ID:KPiHDqIWmA
千鶴「あら、朋花。お疲れ様」
可憐「お疲れ様、朋花ちゃん。あ、当たりだよ」
朋花「お疲れ様です~。可憐さん、撮影、好調だとお聞きしました~。何よりです」
可憐「あ、ありがとう、朋花ちゃん。あ、そうだ。千鶴さん、朋花ちゃん」
千鶴「何かしら?」
可憐「小さいけど、レモングラスのコロンを作ったの。よ、良かったらつ、使いませんか?」
朋花「あら~いいんですか~?」
可憐「う、うん。映画の撮影現場で配ってたんだけど、た、たくさん作りすぎちゃったし、お二人にも使って欲しいなって思って」
31 :
ハニー
2020/01/29 21:24:42
ID:KPiHDqIWmA
千鶴「嬉しいわ、可憐。是非、頂きますわ。それにしても粋な図らいですわね。香りを配るだなんて」
可憐「そ、そのプロデューサーさんにそうしたら、す、スタッフの皆さんも喜んで仲良くなりやすいんじゃないかって・・・・・・。実際、それから打ち解けて・・・・・・すごく、お仕事もやりやすくなったんです」
朋花「あらあら。それは可憐さんも好きな香りに包まれてリラックスできますね~」
千鶴「それもそうですわね。もしかして、プロデューサーはそこも狙っていたのかしら?」
可憐「そうなんだ・・・・・・そ、そうだったら・・・・・・」///
可憐「プロデューサーさん・・・・・・私の事、分かってくれてるんだ・・・・・・」///
可憐「嬉しい・・・・・・」///
千鶴「・・・・・・可憐。プロデューサーと・・・・・・恋人の練習は続いているのですよね?」
32 :
彦デューサー
2020/01/29 21:25:58
ID:KPiHDqIWmA
可憐「は、はいっ。プロデューサーさん、す、すごく励ましてくれて、私、本当に自分が変えられるんじゃないかって」
朋花「可憐さん」
可憐「なに、朋花ちゃん?」
朋花「程々にした方がいいですよ。あの人は・・・・・・ああですから」
可憐「え?」
千鶴「・・・・・・朋花、あなた」
朋花「はい、なんでしょう~?」ニッコリ
千鶴「い、いえ、何でもありませんわ。とにかく、可憐、撮影応援していますわ。頑張ってくださいまし」
33 :
兄ちゃん
2020/01/29 21:26:58
ID:KPiHDqIWmA
可憐「は、はいっ」
・・・・・・同日 夜
篠宮家 可憐自室
可憐「はぁ・・・・・・」
可憐(何だか、お家にいるのも、学校にいるのも退屈だな・・・・・・。早くシアターに行きたい)
可憐(Pくんのおまじない、とっても素敵だったな・・・・・・)
可憐「・・・・・・」///
可憐(思い出したら、Pくんに会いたくなってきちゃった・・・・・・)///
34 :
ぷろでゅーさー
2020/01/29 21:28:10
ID:KPiHDqIWmA
可憐「・・・・・・」スマホジー
可憐(声だけでも・・・・・・電話したいな・・・・・・でも、時間も遅いし・・・・・・)
可憐(もしかしたら、まだお仕事中だったら、迷惑になっちゃうかも・・・・・・)
可憐「メッセージだけならいいかな・・・・・・」ソワソワ
・・・・・・同時刻
765プロライブシアター
事務室
ピロン
P「ん?」
35 :
P様
2020/01/29 21:29:44
ID:KPiHDqIWmA
P(携帯にメッセージ・・・・・・可憐だ。どうしたんだ?)
『こんばんは。まだお仕事中ですか?』
P「・・・・・・」
『もう終わるところだよ。可憐はまだ寝ないのか?』
『Pくんのこと考えてたら全然眠くなくてメッセージ送っちゃいました』
『もう遅い時間だから寝ておくといい。また明後日にシアターで会おうな』
『電話しちゃだめですか?Pくんの声が聞きたいです』
P「・・・・・・」
36 :
プロデューサーさん
2020/01/29 21:31:01
ID:KPiHDqIWmA
『分かったよ。今、かけても大丈夫か?』
Prrrrrr
P「うお、早い・・・・・・可憐だよな」
P「もしもし。眠れないのか、可憐」
可憐「ううん。寝る前にPくんの声が聞きたかったの」
P「そうか。だったら子守唄でも歌おうか?」
可憐「本当? 嬉しいな・・・・・・」
P「冗談だよ。そんな歳じゃないだろ?」
37 :
プロデューサーちゃん
2020/01/29 21:31:53
ID:KPiHDqIWmA
可憐「あ、ひどい。罰として私の家に来て欲しいな」
P「ダメだよ。そう何度もお邪魔できないよ」
可憐「むう・・・・・・。じゃあ、私がPくんのお家に行く」
P「え? ダメダメ。俺は一人暮らしなんだぞ。そんな家に来ちゃダメだ」
可憐「どうして?」
P「どうしてって・・・・・・。ほら、ご両親に聞いてみたらどうだ。一人暮らしの男の部屋に行きたいって言ったら絶対反対されるぞ」
38 :
高木の所の飼い犬君
2020/01/30 12:33:58
ID:ncSLhcMUwA
・・・・・・翌週 昼
P宅
可憐「わあ・・・・・・ここが、Pくんのお家なんだ」
P「何の変哲もない2LDKマンションだよ。ほんとに良かったのか?」
可憐「う、うんっ。す、好きな先生の家に行くってシーンもあるから・・・・・・い、色々な経験をしておきたいの・・・・・・」
P「そうか。勤勉だな、可憐は。ただ、すまないがあんまり遅くまではいさせてあげられないから、そのつもりでいてくれ」
可憐「だ、大丈夫っ。ちゃんとお母さんとお父さんも許してくれたし、門限も守るからっ」
P(まさか可憐のご両親が反対なさらないとは・・・・・・。可憐にまた押し切られてしまった・・・・・・)
39 :
プロデューサーさま
2020/01/30 12:35:00
ID:ncSLhcMUwA
可憐「あ、わ、私、ハーブティーの道具を持ってきたのっ。わ、私が淹れるね」
P「ああ、それは嬉しいな。今日はどんなハーブティーなんだ?」
可憐「え、えっと、じ、ジャスミンのお茶なの」
P「へえ。名前はよく聞くけど、あんまり飲んだことがないから楽しみだな」
可憐「う、うんっ。すぐに淹れるねっ」
・・・・・・・・・・・・
ピンポーン
P「おや?」
40 :
プロデューサーさま
2020/01/30 12:36:14
ID:ncSLhcMUwA
可憐「Pくん、お客さん?」
P「ああ、ちょっとすまない。・・・・・・はい、どちら様・・・・・・って」
インターホン「こんにちは。詩花です。お手紙を届けに来ました」
可憐「!?」
・・・・・・・・・・・・
P宅 玄関口
ガチャ
詩花「こんにちは、おに・・・・・・えっ、か、可憐ちゃん!?」
41 :
プロヴァンスの風
2020/01/30 12:36:49
ID:ncSLhcMUwA
可憐「こ、こんにちは、詩花さん・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・
P宅 リビング
詩花「す、すみませんっ! わ、私、こんな時にお邪魔しちゃって・・・・・・」
P「詩花、何か勘違いしてないか? 可憐は、ただ遊びに来てくれただけなんだよ」
可憐「・・・・・・」アワアワ
詩花「そ、そうなのですか? 私、てっきりプロデューサーさんが可憐ちゃんとお付き合いを始めたものかと思いました・・・・・・」
P「違うよ。アイドルとプロデューサーだから、そうはいかないさ」
42 :
おにいちゃん
2020/01/30 12:38:12
ID:ncSLhcMUwA
詩花「そ、そうですか」
詩花「良かった・・・・・・」ボソ
P「ん? 何か言ったか、詩花?」
詩花「い、いえ、何でもありませんっ」
可憐「あ、あの、詩花さんって普段からこうして、プロデューサーさんのお家に来てるんですか?」
詩花「そんなに頻繁ではありませんけど来てますよ。プロデューサーさん、たくさん働いていますから少し心配なんです。食生活とか割といい加減なんですよ」
可憐「そ、そうなのですか?」
詩花「はい。忙しくて自炊できない時なんか何も食べないんですよ。コンビニでもいいから何か食べてって言ってるけど、そんなの嫌だって言うんです。プロデューサーさん、子供みたいですよね」
43 :
師匠
2020/01/30 12:39:40
ID:ncSLhcMUwA
可憐「そ、そうですか・・・・・・」
P「おい、詩花。そんな事、わざわざ可憐に言わなくてもいいだろ」
詩花「いいえ、心配する身にもなってください」
P「ああ、もう。俺が悪かったよ」
可憐「・・・・・・」ムス
詩花「あ、これ、お手紙どうぞ。ちゃんとお返事、書いて下さいね」
P「分かってるよ。前から言おうと思ってたけど、毎回届けに来なくても郵送でいいんじゃないのか?」
詩花「いいんです。私がそうしたいからそうしてるのです」
44 :
プロデューサーさん
2020/01/30 12:41:32
ID:ncSLhcMUwA
P「変わったやつだな」
詩花「プロデューサーさんに言われたくありません」
・・・・・・30分後
P宅 玄関口
詩花「それじゃ、プロデューサーさん、可憐ちゃん。また会いましょう」
可憐「詩花さん、お仕事、が、頑張って下さいっ」
詩花「はい、ありがとうございます♪ あ、プロデューサーさん、ちょっといいですか?」
P「どうした、改まって?」
45 :
主
2020/01/30 12:42:12
ID:ncSLhcMUwA
詩花「・・・・・・彼女さんを作る時は一言、私に相談して下さいよ」ヒソヒソ
P「・・・・・・どうして?」
詩花「いいですから。分かりましたか?」
P「分かったよ。でも、そんなのいつの事か分からないぞ」
詩花「それはそれでいいですよ♪」
可憐「・・・・・・」ムス
46 :
ハニー
2020/01/30 12:43:29
ID:ncSLhcMUwA
・・・・・・・・・・・・
P宅 リビング
P「すまないな、可憐。あまり構えなくて」
可憐「い、いえ・・・・・・」
P「そうだな。どこか出かけようか? ハーブティーのお店があったよな? そこに」
可憐「ぷ、プロデューサーさんっ」
P「お、おう。どうした、可憐?」
可憐「わ、私、他のお部屋も見てみたいですっ」
47 :
プロちゃん
2020/01/30 12:47:56
ID:4vrBfev576
く、くろちゃーーーん!!
48 :
プロデューサーさま
2020/01/30 12:53:33
ID:Jle3HYUhII
これはまさかのダークホース(ニヤッ
49 :
せんせぇ
2020/01/30 13:00:48
ID:iWYml1xsYQ
まさかのおせっかい妹キャラ。黒ちゃんは泣いていい。
50 :
Pさん
2020/01/31 00:28:09
ID:HaRVH494J6
P「他の部屋なんて言っても後は寝室くらいしかないぞ?」
P(仕事部屋はあるけど、そこは見せられないし・・・・・・)
可憐(寝室・・・・・・Pくんのベッドとかあ、あるのかな)ドキドキ
可憐「寝室でも大丈夫ですっ」
・・・・・・・・・・・・
P宅 寝室
ガチャ
P「どうぞ」
51 :
夏の変態大三角形
2020/01/31 00:28:49
ID:HaRVH494J6
可憐「・・・・・・ひゃ」
P「どうした、可憐?」
可憐「う、ううん、何でもないの・・・・・・」
可憐(Pくんの匂いが、より濃くて・・・・・・いい香り過ぎて、気絶しちゃうかと思った・・・・・・)
P「ああ、ちょっと男臭かったな。窓を開けて換気しようか」
可憐「だ、大丈夫っ。わ、私、平気だからっ」
可憐「あ、あの良かったらここで、あ、アロマを焚いてもい、いいかな?」
P「ああ、それくらい構わないよ。それはどんなアロマなんだ?」
52 :
兄(C)
2020/01/31 00:30:56
ID:HaRVH494J6
可憐「えっ・・・・・・そ、その」
P「可憐?」
可憐「こ、これはちょっと特別なあ、アロマなの。・・・・・・ここ一番で頑張りたい時とかに使うの・・・・・・」
P「へえ。可憐のとっておきなのかな。でも、そんなアロマを俺の部屋で使って良かったのか?」
可憐「う、うんっ」
可憐「あ、あの・・・・・・そ、それで・・・・・・し、し・・・・・・」
P「ん? どうした、可憐?」
可憐「あ、え、えっと、そ、そこのクローゼットがみ、見たいですっ」
53 :
我が友
2020/01/31 00:31:53
ID:HaRVH494J6
P「ああ、構わないよ」
・・・・・・30分後
可憐「あ、アロマ切れちゃった。ちょっと別の香りに変えるね」
P「あ、ああ。今度は、ど、どんなアロマなんだ?」
P(何だろう・・・・・・心なしか、可憐から目が離せないような・・・・・・。妙にドキドキするな・・・・・・)
可憐「わ、私のオリジナルなの・・・・・・。Pくんにもこの香り、好きになって貰えるとう、嬉しいな・・・・・・」
P「そ、そうか。多分、俺も好きに、な、なれるよ」
P(お、落ち着け・・・・・・可憐は可愛いけど、アイドルなんだぞ。いやいや、それ以前に女子高生で・・・・・・そ、そういう問題じゃないっ)
54 :
ぷろでゅーしゃー
2020/01/31 00:37:01
ID:HaRVH494J6
可憐「そ、それで、Pくんっ」ズイッ
P「あ、ああっ」ビクッ
P(可憐に迫られた・・・・・・ま、まずい・・・・・・。ど、どうして、こんな事で、こんなにドキドキするんだ・・・・・・)
可憐「し、詩花さんと、ど、どんな関係・・・・・・なんですか? す、すごく仲良さそうでしたよね」
P「そ、そうか? 普通な関係だと思うけどな」
可憐「ひ、人の食生活を知ってるって・・・・・・ふ、普通じゃないと思います」
P「そ、それも、そうか」
可憐「私・・・・・・Pくんのこと、少ししか知らないのに・・・・・・」
55 :
監督
2020/01/31 00:38:27
ID:HaRVH494J6
P「か、可憐?」
可憐「・・・・・・Pくん、こっち来て」
可憐「ここ・・・・・・ベッドに座ろう?」
P「あ、ああ・・・・・・」///
・・・・・・・・・・・・
P「隣に座るのはいいけど、ちょっと近すぎないか、可憐?」///
可憐「か、カノジョだもん・・・・・・これくらいふ、普通、です」
P「そうなのかもしれないけど、隙間ゼロというか寄せすぎというか・・・・・・」///
56 :
兄ちゃん
2020/01/31 00:40:14
ID:HaRVH494J6
可憐「あ、あの、Pくんっ。し、失礼しますっ」///
P「ん? わっ」
P(可憐が俺の首筋に顔を寄せてくる・・・・・・何をするんだ・・・・・・?)
可憐「・・・・・・くんくん」
P「!?」ビクッ
P(お、俺の匂いを嗅いでいるのか? 首筋に密着してる可憐の呼吸がく、くすぐったい)///
可憐「Pくんの首はこういう匂いなんだね・・・・・・えへへ」///
P「か、可憐・・・・・・」///
57 :
Pはん
2020/01/31 00:42:03
ID:HaRVH494J6
可憐「ねえ・・・・・・もっとPくんの匂い、知りたいな・・・・・・。今度は頭とかがいいかな・・・・・・」クンクン
P「か、可憐。これ、結構、恥ずかしいぞ・・・・・・」///
可憐「わ、私はPくんの、か、カノジョだからいいんだもん・・・・・・」///
P「それは役作りの為の仮の関係だろ・・・・・・」///
可憐「次は胸がいいな・・・・・・。Pくん、シャツ・・・・・・脱いでほしいな」///
P「!?」///
P「な、何言ってるんだ、可憐っ」///
可憐「ダメ・・・・・・?」///
58 :
師匠
2020/01/31 00:43:12
ID:HaRVH494J6
P「だ、ダメだ。可憐、どうしちゃったんだよ。普段、そんな事言わないだろ?」///
可憐「えへへ・・・・・・。Pくんの匂いで、何だか大胆になれてるのかな?」///
P(ま、まずい・・・・・・可憐の目がやたら潤んでる・・・・・・。すごく可愛いけど・・・・・・いやいや、何を考えている俺は・・・・・・)
可憐「くんくん・・・・・・」
P「わっ。い、いつの間に胸元に・・・・・・」
可憐「Pくん、シャツの上からでも、すごく・・・・・・いい匂いだね・・・・・・クラクラしちゃう」///
P「か、可憐・・・・・・」///
P(な、なんだ・・・・・・可憐が色っぽく見えて・・・・・・目が離せない・・・・・・)
P(俺まで・・・・・・頭がクラクラするような・・・・・・)
59 :
プロデューサー様
2020/01/31 00:46:57
ID:HaRVH494J6
・・・・・・・・・・・・
『彼』は、ふと寝室に立ち込める香りに気を取られた。可憐が勧めてくれたアロマの香りが自分の頭を揺さぶってくることにようやく気づいた。何だろうと一瞬、気を散らせた隙に、すぐ隣に座る可憐が、更に距離を縮めて密着させてきた。気のせいか、可憐の呼吸が妙に乱れていた。その姿は少女とは思えない艶めかしさだった。
「ねえ、Pくん・・・・・・私たち、今、二人きりだよ・・・・・・?」
「か、可憐・・・・・・ど、どうした?」
可憐の瞳が、とろけるように潤んでいる。頬も赤く上気して、見る者を熱っぽく甘やかに刺激する女の顔だった。『彼』は思考を鈍らせながら、はっとした。今の可憐に、何の歯止めも効かない事を悟った。途端に、『彼』の中で警鐘が鳴り響く。
「か、可憐。喉が乾いただろう。お茶を飲みに行こう」
「やだ・・・・・・だめ・・・・・・」
60 :
兄ちゃん
2020/01/31 00:51:14
ID:HaRVH494J6
立ち上がろうとした『彼』を、可憐は『彼』の胸板に抱きつく形で、制止させた。そのまま可憐は、『彼』の胸板に顔を埋め、頬をこそばゆく擦り付けた。『彼』は冷静になろうとすればする程、何かに邪魔をされて平静を保てないでいた。同時に、胸元に顔を寄せる可憐が愛おしく見えてしまう。
「Pくん・・・・・・ドキドキしてる・・・・・・どうして・・・・・・?」
「・・・・・・可憐が可愛くて・・・・・・魅力的だから・・・・・・」
何を口走っている。『彼』は自らを否定しても行動に移せなかった。目の前の華奢な少女を引き剥がす事など容易だった。でも、体が拒否をする。可憐の荒く熱い吐息が首元にかかると、頭の何かが弾けそうだった。
「嬉しい・・・・・・。ねえ・・・・・・私も・・・・・・ドキドキしてるよ・・・・・・?」
(ま、まずい・・・・・・分からんが・・・・・・ここに、これ以上いるのは・・・・・・危険だ・・・・・・)
「ねえ・・・・・・Pくんも聞いて・・・・・・私のドキドキ・・・・・・」
「か、可憐・・・・・・」
61 :
Pサマ
2020/01/31 00:57:02
ID:HaRVH494J6
胸元から離れた可憐は、上手く動けないでいる『彼』の手を取って自分の胸に押し当てた。なるべく沈むように、ぎゅっと強く深く。直に感じる『彼』の熱が、彼女の鼓動を加速させる。
「ねえ・・・・・・分かる? 私の・・・・・・ドキドキ・・・・・・」
「あ、ああ・・・・・・」
もう『彼』はされるがままだった。可憐の言葉に逆らえない。事態の流れに思考が追いついて来ない。気付けば、可憐の甘い吐息が頬にかかっていた。可憐の顔がすぐ目の前にまで迫っていた。正面から可憐に見つめられ、彼女の瞳に心の全てが吸い込まれそうになる。
62 :
あなた様
2020/01/31 01:01:00
ID:HaRVH494J6
「Pくんの手・・・・・・大きくて・・・・・・暖かいね・・・・・・」
「か、可憐っ」
「え・・・・・・きゃぁっ」
『彼』の中で何かが弾け飛ぶ。迫る可憐から漂う色香に、意識を奪われたかと思ったら可憐の華奢な体をシーツの上に沈めていた。
押し倒された。そう直感した可憐は同時に、急に体の奥から熱が湧き出てきていた。思わず、目を見開く。覆い被さる『彼』。天井の明かりを遮られ、影の入り込んだ『彼』の顔に鼓動が乱される。
「Pくん・・・・・・ひゃんっ」
体のどこかを触られた。ような気がした。昂った緊張は可憐の五感をも乱していた。『彼』の視線だけで全身が刺激される。呼吸は微熱を帯びて、豊かな胸が大袈裟に上下している。『彼』の顔が迫ってくるような窮屈な距離感。嫌ではなかった。抵抗だって少しもしていない。
63 :
そなた
2020/01/31 01:02:51
ID:HaRVH494J6
「ね・・・・・・私・・・・・・暴れたり・・・・・・しないから・・・・・・」
「・・・・・・」
『彼』は今更になって理性を取り戻した。しかし、それも微量なもの。少しでも気を緩めればまた獣になってしまう。いや、次は成り果ててしまう。この状況はなんだろうか。可憐の色香に囚われて衝動のままに可憐をベッドに押し倒した。
男を受け入れる事に迷いのない潤んだ瞳のなんと艶やかな事か。紅く染まる頬に寄り添い、揺れる唇のなんと艶かしい事か。この少女を自分の物にしたい。そんな暴力的にも似た欲望が、『彼』の中の漆黒から這い上がろうとしていた。心の中で理性が欲望と拮抗している。いや、負けていたかもしれない。
「・・・・・・や、優しく・・・・・・して・・・・・・下さい・・・・・・」
消え入る声でも伝わる静寂の中で、『彼』の手が可憐にそっと伸びようとしていた。しかし、何やら子招いているのか。可憐はあまりある興奮を抑えられず、『彼』の手を取って自分の胸に手繰り寄せる。二人の呼吸の感覚がまた狭まった。
64 :
3流プロデューサー
2020/01/31 01:04:17
ID:HaRVH494J6
「可憐に・・・・・・触れたい・・・・・・」
「いいよ・・・・・・触って・・・・・・」
『彼』の手が可憐に導かれ、彼女の胸に触れようとした時、『彼』の脳裏に少女の顔がよぎり、可憐と重なった。垣間見たその少女は萩原雪歩だった。すると『彼』は嘘のように冷静になった。もう片方の手で可憐の手に重ねると自分の導きを解き、そっと離した。そして、ゆっくりと立ち上がるとベッドから離れて、部屋の窓を開け放つ。陽の光の眩しさと共に、涼やかな風が室内の香りを空へと流していく。
突然、現実へと引っ張られて呆然としている可憐を背に、『彼』は空を睨み付け、深呼吸を一つ。『彼』は険しい表情だったが、可憐に振り返る時には、穏やかになっていた。
65 :
プロデューサー殿
2020/01/31 01:05:21
ID:HaRVH494J6
・・・・・・・・・・・・
P「す、すまない、可憐。乱暴なことをしてしまって」
可憐「いえ・・・・・・あの、もう・・・・・・いいんですか?」///
P「え? い、いいも何もないよ。すまない、どうかしてたよ、俺・・・・・・。可憐、大丈夫か?」
可憐「はい・・・・・・私は・・・・・・大丈夫です」///
P(換気をして若干、気分も落ち着けた・・・・・・。という事は、あの興奮は特別なアロマとやらの効果なのか・・・・・・。危なかった・・・・・・)
可憐「・・・・・・」///
可憐(Pくんに迫られて・・・・・・すごく・・・・・・ドキドキしてる・・・・・・)
66 :
ご主人様
2020/01/31 01:07:09
ID:HaRVH494J6
可憐(でも、本当の恋人じゃないから・・・・・・まだダメだったのかな・・・・・・。特別なアロマまで使ったのに・・・・・・)
可憐(本当の恋人になれれば・・・・・・きっと・・・・・・)
P「可憐。今日の所は家に帰ろう」
可憐「・・・・・・」/// ポー
P「可憐? 可憐、聞いているか?」
可憐「・・・・・・はい、聞いてます」/// ポー
P(何だろう、心ここに在らず・・・・・・か?)
可憐「Pくん。門限までまだ時間があるから、さっき言ってたハーブティーのお店に行かない?」
67 :
彦デューサー
2020/01/31 01:08:32
ID:HaRVH494J6
P「い、いや、きょ、今日はもう帰らないか?」
可憐「デートの練習、したいです」腕ギュ
P「わ、分かった、分かったから少し離れてくれ」///
・・・・・・3日後 夕方
765プロライブシアター
控え室
可憐「~♪」
大神環「可憐お姉ちゃんっ」
可憐「あ、環ちゃん。レッスン終わったの?」
68 :
バカP
2020/01/31 01:13:15
ID:HaRVH494J6
環「終わったぞっ! これから、いくと、ももこと一緒に帰るんだよ!」
環「可憐お姉ちゃんは、なんだか最近、ゴキゲンだねっ。何か嬉しいことがあったの?」
可憐「え、えっとね・・・・・・それは・・・・・・」
環「ねーねーなになにー? たまきにも教えてほしいなー」
可憐「・・・・・・えっと」///
可憐「・・・・・・環ちゃん、あのね」ヒソヒソ
環「うんうん」
可憐「わ、私、カレシができたの・・・・・・」ヒソヒソ
69 :
プロデューサーちゃん
2020/01/31 01:26:27
ID:HaRVH494J6
環「?」
可憐「えへへ・・・・・・」///
環「可憐お姉ちゃん、カレシってなんなの?」
可憐「えっ。そ、それはね・・・・・・えーっと・・・・・・その・・・・・・」///
ガチャ
周防桃子「あ、環っ! 来ないと思ったらまだここにいたの?」
環「わ、ももこに、いくも迎えに来てくれたの?」
中谷育「桃子ちゃんがいそごうって言ってて。あ、可憐さんも一緒だったんだ」
70 :
Pはん
2020/01/31 01:28:31
ID:HaRVH494J6
桃子「可憐さん、お疲れ様。まだ残ってるの?」
可憐「う、うん。これから朋花ちゃんと千鶴さんと、お仕事なの」
桃子「映画の撮影もあるのに大変だね。桃子、応援してるよ」
可憐「あ、ありがとう、桃子ちゃん」
環「ももこ、いく。カレシってなに?」
可憐「!?」
育「え、カレシ?」
桃子「カレシ? カレシって・・・・・・あのかれし?」
71 :
P様
2020/01/31 01:29:24
ID:HaRVH494J6
環「そうなの? 可憐お姉ちゃん?」
桃子「えっ?」
可憐「え、えっと、そ、その・・・・・・」アタフタ
育「カレシだなんて・・・・・・環ちゃん、何かあったの?」
環「可憐お姉ちゃんが、カレシができたって言ってたんだぞ」
可憐「た、環ちゃん!」
育「え、ええええっ! そ、そうなの、可憐さんっ!」
桃子「・・・・・・可憐さん、カレシできたの?」
72 :
おやぶん
2020/01/31 01:30:16
ID:HaRVH494J6
ガチャ
P「可憐、お待たせ。千鶴さんと朋花も連れてきたから行こうか・・・・・・って、何だか賑やかだな」
可憐「ぷ、ぷ、プロデューサーさんっ」
・・・・・・・・・・・・
桃子「お兄ちゃんが可憐さんのカレシ?」
環「それで、おやぶんと可憐お姉ちゃんは、ずっと一緒にいるの?」
育「プロデューサーさん。そういうの、ろりこんって言うんだよ?」
P「これは役作りの勉強でやっている・・・・・・言ってみれば、ごっこみたいなものだよ」
73 :
EL変態
2020/01/31 01:32:51
ID:HaRVH494J6
P「俺も可憐も本気じゃないから」
可憐「・・・・・・」ムス
桃子「その割には可憐さん、とても生き生きしてるよね」
P「ああ。可憐の演技力もぐっと上がってると思うんだ」
育「演技力・・・・・・そうなのかなぁ?」
千鶴「・・・・・・」
朋花「可憐さんはそれだけ真摯に、お仕事に向き合ってるいるのですよね。ね、可憐さん~?」
可憐「う、うん、そうだよ」
74 :
P様
2020/01/31 01:33:30
ID:HaRVH494J6
桃子「ふーん・・・・・・」
桃子「ねえ、お兄ちゃん」
P「なんだ、桃子?」
桃子「桃子がお仕事で、そういう役貰ってきたら練習、付き合ってくれるんだよね?」
P「え? 桃子にはちょっと早いんじゃないかな?」
桃子「早くても遅くても、そういう時が来るかもしれないでしょ? いい? 分かった?」
P「ああ、分かったよ」
育「プロデューサーさんって、やっぱりろりこんなんだ」
75 :
師匠
2020/01/31 01:34:21
ID:HaRVH494J6
P「育、何を言い出すんだ」
育「おとなの男の人が学生の女の子に、ちょっかい出したら、ろりこんになるんだよ? 知らないの?」
P「それはいいけど、俺は可憐にちょっかいを出してはいないぞ」
育「ふーん、ほんとかなー? とにかく、プロデューサーさんは後10年はがまんしなきゃダメなんだよ?」
P「なんの話だ?」
環「おやぶん、おやぶんっ! たまきもカレシ出来たら、おやぶんと一緒にいられるのっ?」
P「環、そういうのはまだ早いから、環は今のまま過ごせばいいんだぞ」
P(というか、俺は何を話しているんだか・・・・・・)
76 :
お兄ちゃん
2020/01/31 04:37:27
ID:Qvga4bPo7o
このPは女の子を惑わすフェロモンでも出てんのか?
小学生組まで…
77 :
我が下僕
2020/01/31 07:47:06
ID:Ft9IlbOtXE
千鶴「プロデューサー。時間はよろしいのですか?」
P「あ、そうですねっ。可憐、現場に行こう。三人も気をつけて帰るんだぞ」
・・・・・・同日 夜
仕事現場 控え室
千鶴「可憐。差し出がましいかもしれませんが、恋人の練習は、もう終わりにした方がよろしいのではなくて?」
可憐「え? ど、どうしてですか? まだ撮影も終わっていませんし・・・・・・で、できればまだ続けたいです・・・・・・」
千鶴「でも、このままだと・・・・・・」
朋花「千鶴さん。可憐さんは役作りの為に、プロデューサーさんと練習しているだけです。そうですよね、可憐さん~?」
78 :
プロちゃん
2020/01/31 07:48:12
ID:Ft9IlbOtXE
可憐「う、うん・・・・・・そ、そうだよ」
千鶴「・・・・・・そうね。わたくし、変な気回しをしてしまったようですわね」
コンコン・・・・・・ガチャ
P「みんな、お待たせ。最後の挨拶回りが終わったから帰ろう。みんなの家まで車で送るよ」
千鶴「あ、プロデューサー。わたくしは最寄り駅までで結構ですわ」
P「はい、いつも通りですね。分かりました」
朋花「・・・・・・可憐さん」ヒソ
可憐「え、な、なに、朋花ちゃん」
79 :
ハニー
2020/01/31 07:48:58
ID:Ft9IlbOtXE
朋花「・・・・・・程々にした方がいいですよ」ヒソ
可憐「・・・・・・?」
・・・・・・翌週 午後
某撮影現場(休憩中)
P「可憐、お疲れ様。撮影も大詰めになってきたな」
可憐「は、はい・・・・・・。わ、私、だ、大丈夫でしょう・・・・・・か・・・・・・」
P「ああ、大丈夫だよ。今まで見てきてもちゃんと役作りが生きている。この調子で最後まで行こう」
可憐「はい、こ、琴葉ちゃんと雪歩ちゃんのお陰です・・・・・・」
80 :
Pちゃま
2020/01/31 07:50:35
ID:Ft9IlbOtXE
P「そうだな。可憐の地力が成長してるのも見て取れるよ」
可憐「あ、ありがとうございます・・・・・・。あ、あのプロデューサーさん、今日も・・・・・・その・・・・・・お願い・・・・・・します」
P「あ、ああ、そうだな・・・・・・。可憐、こっちに・・・・・・」
可憐「は、はい・・・・・・」///
・・・・・・・・・・・・
某撮影現場 某所
P「可憐、ほら」両手ギュ
可憐「・・・・・・」
81 :
Pサマ
2020/01/31 07:51:34
ID:Ft9IlbOtXE
可憐「・・・・・・やっぱり、足りない」ボソ
P「可憐?」
可憐「あ、あのPくん。別のおまじない、ありませんか? も、もっと効き目のあるおまじないがいいな」
P「え? そ、そうだな・・・・・・」
可憐「・・・・・・」ドキドキ
P「・・・・・・ああ、あと一つだけあるけど、その一度やってみるから嫌だったら言ってくれ」
可憐「え? ど、どんなおまじないなの?」
P「説明するよりやってみた方が早い。可憐、じっとしてろ」
82 :
変態大人
2020/01/31 10:17:10
ID:.AKyqV7Tb.
朋花の釘の刺し方がだんだん強くなってる気がするが...いやまさか、な
83 :
Pさぁん
2020/01/31 11:01:08
ID:f3AM7CUiJo
この行為が琴葉さんにバレたらヤバい気が
84 :
下僕
2020/01/31 22:46:48
ID:2nB4NvAg8Q
可憐「う、うん」
P「・・・・・・」
chu
可憐「・・・・・・!!!」///
可憐(お、お、おデコにキスされちゃった・・・・・・)///
P「これも小さい頃、俺が受けたおまじないだ。近しい人からの祈りの印だ」
可憐「・・・・・・」/// ポー
P「か、可憐? その、嫌だったか・・・・・・?」
85 :
バカP
2020/01/31 22:47:41
ID:2nB4NvAg8Q
可憐「!? ううんっ、そんな事ないよっ。す、すごく嬉しいっ。私、この後も頑張るっ」///
可憐「Pくん、ありがとうっ」///
P「そ、そうか」///
P(喜んで貰えたのはいいが、最近、可憐に近づくとドキドキしてばかりで変に落ち着かないな・・・・・・。可憐、あの特別なアロマとやらの香りをいつもつけてるのか・・・・・・)
・・・・・・2日後
765プロライブシアター
レッスンルーム
伊吹翼「わぁー! 可憐さん、すっごくダンス上手くなってますよー」
可憐「ほ、ほんと? 嬉しいなぁ・・・・・・」
86 :
師匠
2020/01/31 22:48:32
ID:2nB4NvAg8Q
野々原茜「やたら笑顔が目立つね、可憐ちゃん。さては、何かあったね・・・・・・茜ちゃんの目は誤魔化せないよ~?」
可憐「そ、そんなことは・・・・・・」アセアセ
茜「最近になってダンスのキレがっ! キレが違う! この違いに茜ちゃんセンサーはビンビンだよっ」
翼「あーもしかして、カレシが出来たとか? なーんちゃって♪」
茜「翼ちゃーん。それは、ご法度だよーん。んでんで、可憐ちゃん、ほんとの所は・・・・・・」
可憐「・・・・・・か、カレシだなんて・・・・・・えへへ」///
87 :
ダーリン
2020/01/31 22:49:00
ID:2nB4NvAg8Q
茜「・・・・・・」
翼「・・・・・・」
茜「え、ガチ?」
翼「うっそぉぉぉーっ!」
・・・・・・・・・・・・
765プロライブシアター
事務室
バンッ
可憐「ぷ、ぷ、プロデューサーさんっ。た、助けて下さいっ」
88 :
ご主人様
2020/01/31 22:50:31
ID:2nB4NvAg8Q
P「か、可憐? どうした?」
・・・・・・30秒後
バンッ
茜「あ、いた、可憐ちゃん! もう逃がさないよ!」
翼「可憐さん! カレシってどういうことですか!」
可憐「ひゃぃぃぃ・・・・・・」
P「おいおい、何事だ?」
茜「プロちゃん! 何、呑気こいて、お茶なんか飲んでるの! 可憐ちゃんにスキャンダルだよっ!」
89 :
変態インザカントリー
2020/01/31 22:51:41
ID:2nB4NvAg8Q
春日未来「可憐さん! カレシって、どんな人なんですか!?」
最上静香「ほんとに、男の人と付き合ってるんですか!?」
P「みんな、少し落ち着いて」
バンッ
七尾百合子「765プロでカップル誕生ってほんとですか!?」
望月杏奈「プロデューサーさんっ! だ、誰と付き合ってるの!?」(ON)
P(一体、何人に広がっているんだ・・・・・・)
90 :
P殿
2020/01/31 22:53:33
ID:2nB4NvAg8Q
・・・・・・・
翼「ええーっ! 可憐さんだけずるいー! プロデューサーさん、私も恋人の練習したいです!」
P「翼、これはあくまで仕事の為なんだよ」
百合子「ぷ、ぷ、プロデューサーさんとか、か、か、可憐さんが・・・・・・あんなことや・・・・・・そんなことまでっ」///
P「何を想像しているんだ、百合子」ムニー
静香「で、でも、恋人の練習って・・・・・・ど、どんな事してるんですかっ!?」
茜「あのプロちゃんが・・・・・・。万年灰色人生を送ってるあのプロちゃんが・・・・・・!」
P「単に一緒にいる時間が長いだけだ。あと一言余計だ、茜」
91 :
箱デューサー
2020/01/31 22:56:17
ID:2nB4NvAg8Q
未来「プロデューサーさんっ。私もカレシ欲しいですっ!」
杏奈「プロデューサーさんっ! 次は杏奈が予約するっ!」
P「モノじゃないんだから未来も杏奈も無茶な事言わないでくれ」
・・・・・・30分後
P「・・・・・・ふう、何とかみんな、納得してくれた、かな・・・・・・」
可憐「あ、あのプロデューサーさん。ご、ごめんなさい・・・・・・」
P「いや、いいんだ。それよりも可憐。役作りの事、隠しておくのが無理そうなら、そろそろ終わりにしようか?」
可憐「・・・・・・え?」
92 :
レジェンド変態
2020/01/31 22:57:19
ID:2nB4NvAg8Q
P「これ以上、この事で目立つのも良くないし、撮影も終盤だ。そろそろ頃合いなのかもしれないと思ってさ」
可憐「ま、待ってくださいっ!」
P「お、おう?」
可憐「わ、私、ちゃんとしますっ! た、だから・・・・・・お、終わりにしようだなんて・・・・・・そ、そんな事言わないでっ」
P「か、可憐、落ち着いて」
可憐「さ、撮影はまだお、終わっていないんですっ。お、お願いしますっ!」
P「分かった、分かったよ。撮影が終わるまでは続けるから」
可憐「あ、ありがとう、Pくんっ! 良かったっ」///
93 :
彦デューサー
2020/01/31 22:59:42
ID:2nB4NvAg8Q
P「・・・・・・」
・・・・・・翌週
765プロライブシアター
レッスンルーム
雪歩「私だけでご、ごめんねっ。琴葉ちゃん、今日はどうしても来れないって」
可憐「ううんっ、そんな事ないよ。今日もよろしくね、雪歩ちゃん」
・・・・・・2時間後
雪歩「お疲れ様、可憐ちゃん。わ、私、見てるだけだったけど、すごく雰囲気出てるよ! 次の最後の撮影もバッチリだよぉ」
可憐「あ、ありがとう、雪歩ちゃんっ。琴葉ちゃんと雪歩ちゃんのお陰だよっ。Pくんにもたくさん助けて・・・・・・あっ」
94 :
Pーさん
2020/01/31 23:01:19
ID:2nB4NvAg8Q
雪歩「か、可憐ちゃん・・・・・・」
可憐「あ、えっと、ぷ、プロデューサーさんの言い間違えで・・・・・・」
雪歩「あの、あのね、可憐ちゃん。私、千鶴さんから聞いて知ってるの」
可憐「え?」
雪歩「可憐ちゃんとプロデューサーが恋人のような関係でいるって」
可憐「え、えっと・・・・・・」///
雪歩「勿論、撮影の役作りの為って聞いてるよ。で、でもね、最近の可憐ちゃんを見てると何だか・・・・・・」
雪歩「以前の私を見ているようで・・・・・・」ボソ
95 :
貴殿
2020/01/31 23:06:12
ID:2nB4NvAg8Q
可憐「え?」
雪歩「あ、あのね、可憐ちゃんっ。プロデューサーとの役作りは、もう、お、終わりにしたほうがいいと思うの」
可憐「ど、どうして・・・・・・。どうして、雪歩ちゃんまで、そ、そんなこと言うの・・・・・・?」
雪歩「い、今ならね、まだ引き返せると思うからっ」
可憐「わ、分からないよ・・・・・・。どうして、引き返さないといけないの・・・・・・?」
可憐「わ、私、Pくんと上手くやれてるよ・・・・・・。もっと仲良くなれば・・・・・・ほ、本当に恋人になれるかもしれないの・・・・・・」
雪歩「・・・・・・」
雪歩「可憐ちゃん・・・・・・。このままいっても、きっと可憐ちゃんがすごく傷ついちゃうかもしれないの・・・・・・」
96 :
監督
2020/01/31 23:07:23
ID:2nB4NvAg8Q
可憐「そ、そんな・・・・・・。ど、どうして・・・・・・」
雪歩「そ、それはね・・・・・・。と、とにかく、役作りは終わりにしたほうがいいよっ。可憐ちゃん、もう充分だと思うから、ね?」
可憐「・・・・・・や、やだっ」
可憐「わ、私、お、終わってほしく・・・・・・ないの・・・・・・」
雪歩「でも、このままだと本当に可憐ちゃんが・・・・・・」
可憐「!?」
可憐「やだっ! やだっ!」ダッ
ガチャ!! バタン!!
97 :
プロデューサー殿
2020/01/31 23:08:22
ID:2nB4NvAg8Q
雪歩「か、可憐ちゃんっ!」
雪歩「・・・・・・」
ガチャ
朋花「こんにちは~。あら、雪歩さんでしたか~」
雪歩「て、天空橋さんっ。こ、こんにちは」
朋花「はい~。今、可憐さんが結構な勢いで出ていかれてましたけど、何かあったのですか~?」
雪歩「・・・・・・え、えっと、それは、ね・・・・・・」
朋花「・・・・・・」
98 :
プロヴァンスの風
2020/01/31 23:37:29
ID:2nB4NvAg8Q
朋花「ひょっとして、可憐さんの『役作り』・・・・・・についてでしょうか?」
雪歩「て、天空橋さんも、し、し、知って・・・・・・」
朋花「はい~。私も千鶴さんと同じくらい事情は知っていますよ~」
雪歩「えっ」
・・・・・・翌日 昼過ぎ
765プロライブシアター
レッスンルーム
千鶴「可憐はまだ来ないのかしら・・・・・・。もうレッスンの時間なのに」
朋花「プロデューサーさん。可憐さんから何か連絡はありませんか~?」
99 :
Pちゃま
2020/01/31 23:39:22
ID:2nB4NvAg8Q
P「何もないな。・・・・・・まさか、事故に」
コンコン・・・・・・ガチャ
青羽美咲「すみませーん・・・・・・あ、プロデューサーさん。今さっき可憐ちゃんから連絡があったんですけど、今日のレッスンをお休みさせてほしいって・・・・・・」
P「そうですか・・・・・・。体調不良ですかね?」
美咲「それがすぐに切れちゃいまして詳しい事を聞けていないんです」
P「・・・・・・」
朋花「プロデューサーさん。何を黙っているんですか~?」
P「え、ど、どうした、朋花」
100 :
ぷろでゅーしゃー
2020/01/31 23:40:48
ID:2nB4NvAg8Q
朋花「今のプロデューサーさんは可憐さんのカレシですよね~?」
P「お、おい、朋花」
美咲「えっ?」
朋花「それならばプロデューサーさんが取るべき行動は何でしょうか~?」
P「・・・・・・分かってる。事情はどうあれ、可憐を見舞ってくるよ」
朋花「では、私と千鶴さんもご一緒しますね~。構いませんか、千鶴さん?」
P「え?」
千鶴「ええ、大丈夫ですわ。わたくしも参ります」
101 :
プロデューサー様
2020/01/31 23:42:05
ID:2nB4NvAg8Q
P「どうして、二人とも来るんだ?」
朋花「ダメプロデューサーさん。もう、可憐さんは充分すぎるかと思いますから。何かあった時は私と千鶴さんにお任せ下さい~」
P「・・・・・・朋花、お前・・・・・・」
朋花「私が何か~?」
P「いや・・・・・・朋花。一緒に来てくれ。千鶴さんもお願いします」
千鶴「ええ、行きましょう」
美咲「え? え?」
102 :
ダーリン
2020/01/31 23:44:06
ID:2nB4NvAg8Q
・・・・・・1時間後 夕方
篠宮家 可憐自室
可憐「プロデューサーさん・・・・・・ごめんなさい。お家まで来て貰って・・・・・・」
P「いや、いいんだ。可憐が心配だったから。ご両親はご不在かな?」
可憐「はい。今日はちょっと遅くなるって・・・・・・先に寝てなさいって言われてます」
P「そうか」
P(可憐がレッスンを休んだ理由・・・・・・それ次第では恐らく、はっきり言わないといけない・・・・・・。これからもアイドルを続ける可憐の為にも・・・・・・)
P(朋花も千鶴さんも、それを察して一緒に来てくれたんだろう・・・・・・。だが、ケリは俺がつけないといけない・・・・・・)
103 :
プロデューサーさま
2020/01/31 23:45:28
ID:2nB4NvAg8Q
・・・・・・同時刻
篠宮家 客間
朋花「・・・・・・」紅茶コクコク
千鶴「朋花、よろしくて?」
朋花「はい、なんでしょうか~?」
千鶴「朋花は、こうなる事を分かっていたのですか?」
朋花「もしかしたら、と思いました」
朋花「ですが、それは千鶴さんも同じなのではありませんか~?」
104 :
夏の変態大三角形
2020/01/31 23:49:20
ID:2nB4NvAg8Q
千鶴「ええ、そうですわね」
朋花「私からも一つ聞いてもよろしいですか~?」
千鶴「あら、何かしら?」
朋花「この一件、詳しい事情を雪歩さんに、ご自分から話されたそうですね~」
千鶴「・・・・・・ええ、そうですわね」
朋花「聞けば、可憐さんが『役作り』ではなく『本気』だった、ということまで話されたとか・・・・・・何故でしょう?」
千鶴「・・・・・・」
朋花「私には話せませんか~?」
105 :
監督
2020/01/31 23:50:42
ID:2nB4NvAg8Q
千鶴「・・・・・・雪歩ちゃんに話したのは、今の可憐の説得に適任だと思いましたから」
千鶴「・・・・・・ただ詳しいことは言えませんわ。雪歩ちゃんの過去に関わる事なので・・・・・・申し訳ありません」
朋花「そうですか~。私も誰かの思い出話に土足で上がるつもりはありませんから、それで充分ですよ~」
千鶴「・・・・・・ありがとう。でも、朋花」
朋花「はい~」
千鶴「こうなると分かっていながら・・・・・・何故、可憐を止めなかったの?」
朋花「・・・・・・」
朋花「もし、私が可憐さんと同じ立場なら誰かに止められるのが辛かった。そう思っただけです」
106 :
Pちゃん
2020/01/31 23:52:15
ID:2nB4NvAg8Q
千鶴「・・・・・・そう。あなたも」
朋花「千鶴さん。私は聖母なのですよ~」
千鶴「・・・・・・」
千鶴「朋花。プロデューサーは・・・・・・可憐との事・・・・・・終わらせてくるかしら・・・・・・」
朋花「そうかと思います」
朋花「あの人はダメプロデューサーですから・・・・・・どちらも取ることはできないと思います」
千鶴「・・・・・・可憐は・・・・・・さぞかし、辛いでしょうね・・・・・・」
朋花「千鶴さん。今は、待ちましょう~。可憐さんも時期にやってくるでしょうから」
107 :
兄ちゃん
2020/01/31 23:53:13
ID:2nB4NvAg8Q
千鶴「ええ、そうですわね。朋花、お茶が冷めているのでは?」
朋花「ふふ、いけませんね~。折角のお茶会なのに、湿った雰囲気で」
千鶴「そうですわね。これは楽しいお茶会ですもの。可憐が来たら二人でもてなしましょう」
朋花「はい~♪」
108 :
Pしゃん
2020/02/01 06:26:39
ID:cHkis5fJLc
このPが刺されない不思議
109 :
ぷろでゅーしゃー
2020/02/01 07:26:29
ID:Ru6Y.PPFSQ
・・・・・・・・・・・・
「可憐、体調は大丈夫なのか?」
黄昏時。黒とオレンジが混ざる光が目立つ窓を見ていた『彼』は慌てふためく可憐に向き直るとベッドの脇に彼女を座らせた。以前、食事に招かれた際に一度訪れた可憐の部屋。ここでこれから起きる事を『彼』は脳裏で噛み締め、内心恐る恐ると思考を巡らせる。『彼』はそっとひざまづくと、ベッドに座る可憐を見上げた。可憐は、そんな真っ直ぐな『彼』の視線に嬉しいやら申し訳ないやら、視線を泳がせてしまっていた。
「はい・・・・・・。あ、あのっ! レッスンをお休みしたことはごめんなさい」
「いや、いいんだ。可憐のことが心配だから来ただけなんだ」
「・・・・・・体調は大丈夫です。あ、あの・・・・・・ごめんなさい・・・・・・」
可憐の声が震えて消えていき、俯いてしまった。『彼』は見上げる視線を柔らかく、少しの衝撃も与えずに可憐の肩に触れる。びくりと震える彼女は、恐る恐る顔を上げ、『彼』の笑顔で何とか乱れる心を鎮めた。
110 :
プロデューサーさま
2020/02/01 07:27:25
ID:Ru6Y.PPFSQ
「可憐。俺に何か言いたいことがあるんじゃないか?」
「・・・・・・私、私はちゃんとプロデューサーさんの彼女になれていますか?」
「役作りとして・・・・・・ちゃんとなれているよ。明日の最後の撮影も、きっと上手くやれるよ」
可憐が主演を務める映画の撮影。『彼』と可憐の関係、仮初の恋人関係は、撮影を滞りなく進める為に築いたもの。少なくとも『彼』の中では仮初で、この撮影が終われば元のプロデューサーとアイドルの関係に戻るものだと思っていた。
「じゃ、じゃあ・・・・・・撮影が終わっても・・・・・・私とPくんは・・・・・・ずっと一緒ですよね・・・・・・」
可憐の顔がほんの少し『彼』に迫る。その目には雫が滲みつつあった。『彼』の顔色に、ほんの僅かの苦味が加わる。ここまで来て『彼』はようやく察した。仮初の恋愛で動いていたはずの二人の歯車は、可憐の中では別のもので動かされていたことに。
111 :
主
2020/02/01 07:28:13
ID:Ru6Y.PPFSQ
「可憐、よく聞くんだ。撮影が終われば、役作りの勉強は終わりだ」
「・・・・・・勉強が終わっても、またPくんの家に遊びに行ったり・・・・・・また二人でお出かけできるよね・・・・・・?」
「それはもうできないよ。また、アイドルとプロデューサーとして」
「い、いやですっ!」
普段聞くことのない可憐の否定の意思が『彼』を黙らせた。また一つ迫ろうとした可憐を『彼』は両手で彼女の肩を掴み制止させる。掴んだ肩から震えを感じた。緊張と焦りで可憐の呼吸が荒くなっていた。
「私・・・・・・私じゃ・・・・・・嫌ですか?」
「そうじゃないんだ。俺は可憐にアイドルを続けて欲しいだけなんだ」
「わ、私、ちゃんとアイドルもしますっ。だから・・・・・・だからっ」
「違うんだよ、可憐。このままだと可憐はアイドルに戻れなくなってしまう。もう終わらせないとダメなんだよ」
112 :
せんせぇ
2020/02/01 07:30:51
ID:Ru6Y.PPFSQ
「わ、分かりません・・・・・・。ど、どうして、終わらせなきゃいけないの・・・・・・」
「可憐・・・・・・」
「私たち、あんなに仲良くて・・・・・・本当の恋人になれそうなのに・・・・・・」
「・・・・・・」
「私・・・・・・本当に恋を知ることができたと思います・・・・・・。みんな・・・・・・みんな、Pくんが教えて・・・・・・くれたから・・・・・・」
「ああ、今までのことはアイドルの可憐の為なんだよ」
「そ、そんな事言わないでっ」
いつしか肩を震わせていた可憐は必死に首を振る。彼女の肩を掴む『彼』の手は震えに呼応するように力んでいた。『彼』は内心、焦燥に駆られていた。『彼』の中で繰り返してはいけない歴史を繰り返そうとしていた。
あの時、可憐を押し倒し、踏み止まる切っ掛けになった少女、萩原雪歩の存在がまたも『彼』の理性を強く刺激していた。雪歩との間に起きた過去の出来事は『彼』の中でも忘れられない歴史となっていた。
113 :
おやぶん
2020/02/01 07:31:32
ID:Ru6Y.PPFSQ
「異性の人と・・・・・・こんなに仲良くなったこともありません・・・・・・。多分、Pくんが私にとっての初恋・・・・・・なんです・・・・・・」
「・・・・・・」
(もうはっきり言わなければいけない・・・・・・。俺が曖昧な態度では、可憐も断ち切ることはできない。もう、雪歩の二の舞を招いてはいけないんだ)
正直な所、『彼』は可憐が傷つくことを恐れていた。出来ることならば穏便に、ある種、事務的に二人の関係は解消するはずだった。だが、現実は甘くなかった。避けられない現実を無理矢理、避けようとした『彼』につけが回ってきていたのだった。この場で、この関係について、決別を告げなければいけない。それが『彼』の結論だった。
可憐も察していた。『彼』の顔色がいやに強ばっていたから。
「Pくん、終わりだなんて・・・・・・言わないよね? 私・・・・・・終わってほしくないの・・・・・・お願い・・・・・・」
114 :
der変態
2020/02/01 07:32:54
ID:Ru6Y.PPFSQ
可憐の瞳は雫で決壊寸前だった。すがるように弱々しい声が『彼』の情を引っ張り出そうとする。だが、『彼』は一瞬の躊躇いもかなぐり捨て、可憐を正面に見据える。可憐は初めて、『彼』の視線に怯えた。やだ、と小さい声が呟きでる。
「こ、このまま・・・・・・終わって・・・・・・お別れしたら・・・・・・もうPくんに会うのが・・・・・・辛くなっちゃう・・・・・・。だから・・・・・・だから・・・・・・お願いっ」
我ながら狡い台詞だと思った。藁にもすがる思いだった。何でもいいから『彼』の気を引ければ、この関係を継続できるなら何でも良かった。だが、『彼』はもう動じなかった。『彼』の眼差しの鋭さが意志の硬さを可憐にも悟らせていた。可憐はまた怯えた。
「もう終わりだ。だから、可憐・・・・・・」
「や、やめて・・・・・・やめてっ・・・・・・」
「俺と別れてくれ」
その一言が、可憐の全身から力という力を奪った。強ばる肩も落ちてしまった。流すまいとしていた涙は、頬に水筋を作り出してしまった。可憐の顔色が無に落ちる。
115 :
変態インザカントリー
2020/02/01 07:36:42
ID:Ru6Y.PPFSQ
「俺は、可憐の恋人にはなれない」
『彼』は容赦しなかった。可憐のひび割れそうな心を、敢えて自らで止めを刺す形となった。『彼』は脱力した可憐の肩から手を離した。『彼』の支えがなくなり、可憐は首を支えるのですら辛くなった。失恋という重石に耐えきれず、可憐は俯いてしまった。先程からの彼女の震えは嘘のように静まり返っていた。
「俺と可憐は、どこまで行ってもアイドルとプロデューサーだ」
『彼』は無常に言い放つ。分かっていた。分かっていたつもりだった。最後には、こんなときが来るんじゃないかと可憐も分かっていた。でも、認めたくなかった。『彼』との触れ合いがとても楽しい。今まで知らなかった好きな異性との交友。『彼』も自分のことを理解してくれて優しくしてくれる。だから、期待した。勘違いでも知らぬ振りもした。
116 :
我が下僕
2020/02/01 07:37:54
ID:Ru6Y.PPFSQ
過去に『彼』に想いを告げたアイドルの行く末を可憐も知っていた。アイドル仲間の田中琴葉、所恵美、島原エレナも『彼』にその想いを告げたが受け入れられることはなかった。でも、自分は違うんじゃないかと心のどこかで、根拠の無い期待を膨らませていた。だから、仕事の為と、それらしい理由をでっち上げて『彼』に自分の恋人になってもらった。仮初で始まっても、仲を深めれば自分を受け入れてくれるのではないか、と。でも、『彼』の心を動かすには至らなかった。
少なくとも可憐はそう思った。結局、自分が叶うことのない幻想を重ねていただけなんだと『彼』から思い知らされた。そんな現実に耐えきれず、可憐は両手で顔を覆った。
「ううぅ・・・・・・。う、あぁぁ・・・・・・」
彼女は泣いた。指の隙間から雫がぽたぽたと落ちては、膝上の明るく白いスカートを薄暗く染めていく。その広がりを『彼』はただ静かに見守っていた。もう『彼』は可憐を支えようとはしなかった。可憐の涙と嗚咽は『彼』が部屋を後にしても止まらなかった。
行かないで。
扉の向こうから聞こえたような気がして『彼』は暗闇の廊下で足を止めた。
「さよなら・・・・・・」
小窓から覗く夜月に照らされ、誰にも悟られないように『彼』はさえずる。月光は、歩み出した『彼』をすぐ捉えられなくなった。『彼』はそのまま明かりもつけない階段の薄闇に沈んで行った。
117 :
3流プロデューサー
2020/02/01 07:39:25
ID:Ru6Y.PPFSQ
・・・・・・・・・・・・
篠宮家 客間
ガチャ
P「千鶴さん、お待たせしました。朋花も待たせた」
朋花「いえ~。可憐さんはどうされました?」
P「部屋にいる・・・・・・泣いている・・・・・・」
千鶴「・・・・・・終わりましたの?」
P「・・・・・・はい」
朋花「そう、ですか・・・・・・」
118 :
プロちゃん
2020/02/01 07:40:34
ID:Ru6Y.PPFSQ
・・・・・・・・・・・・
篠宮家 可憐自室
可憐「う・・・・・・ううっ・・・・・・ぐすっ・・・・・・」ポロポロ
朋花「可憐さん・・・・・・」
可憐「お、おかしい、よね・・・・・・結ばれるはずないって・・・・・・最初から・・・・・・わ、分かってたのに・・・・・・」
朋花「・・・・・・」
可憐「わ、私・・・・・・プロデューサーさんに・・・・・・め、迷惑ばかりかけて・・・・・・わがまま言ってた・・・・・・だけで・・・・・・ぐすっ・・・・・・」
朋花「可憐さん・・・・・・程々にしたほうがいいですよ」
119 :
プロデューサー様
2020/02/01 07:43:59
ID:Ru6Y.PPFSQ
朋花「気持ちは、私も痛い程分かります」
朋花「分かっていて・・・・・・私は可憐さんを止めませんでした」
可憐「え・・・・・・朋花ちゃん?」
朋花「可憐さんは・・・・・・恐らく、本気なのだろうと・・・・・・」
可憐「朋花ちゃん・・・・・・」
朋花「可憐さんを応援したかった・・・・・・でも、やめた方がいいとも思いました。あの人は・・・・・・プロデューサーさんは、ああですから」
朋花「可憐さんであっても、受け入れられることはないのでは、と・・・・・・」
朋花「結局は、どっちつかずでした・・・・・・本当にごめんなさい・・・・・・」
120 :
Pたん
2020/02/01 08:47:04
ID:Ru6Y.PPFSQ
可憐「う、ううぅ・・・・・・と、朋花ちゃん・・・・・・」
朋花「ただ、今は・・・・・・泣きましょう。可憐さんの心を縛る茨は、残してはいけません。あなたの涙で、茨を全て流しましょう・・・・・・」
朋花「可憐さん、私に全てをぶつけて下さい。今は、そうするべきです」
可憐「うう・・・・・・と、朋花ちゃん・・・・・・ううううう。うぁぁぁぁっ」
朋花「・・・・・・」ギュ
朋花(プロデューサーさん・・・・・・本当にあなたは愚かで、ダメなプロデューサーですね・・・・・・)
千鶴「・・・・・・」
121 :
Pちゃん
2020/02/01 12:34:43
ID:Ru6Y.PPFSQ
・・・・・・30分後
篠宮家 外周部
P(暗くなって来たな・・・・・・ちょっと冷えるかな)
千鶴「そんな格好では冷えてしまいますわよ」パサ
P「あ、千鶴さん。すいません、わざわざジャケットを持ってきて貰って」
P「千鶴さんが、ここにやって来たという事は可憐は・・・・・・」
千鶴「いえ、可憐には朋花がついていますわ。少し一段落しましたから、あなたについていようと思いましたの」
P「俺の事よりも可憐をお願いします。俺は何ともありませんから」
122 :
ボス
2020/02/01 12:35:41
ID:Ru6Y.PPFSQ
千鶴「その割には、こちらを向いて下さらないのですね」
P「・・・・・・生憎、今は誰かに見せられるような顔をしていなくて・・・・・・すみません」
千鶴「それで何ともないとは、よく言えたものですわね」
P「・・・・・・お恥ずかしい限りです」
千鶴「普段は飄々としているプロデューサーなのに、今の貴方の背中には涙が見えるようですわ」
P「・・・・・・涙、ですか」
P「可憐の失恋のはずなのに、自分の事のように思えるんです・・・・・・。仮にも振っているのは自分なのに矛盾してますよね・・・・・・」
千鶴「それだけプロデューサーの心にも、可憐の気持ちが響いているのですね・・・・・・」
123 :
仕掛け人さま
2020/02/01 12:40:59
ID:Ru6Y.PPFSQ
P「・・・・・・」
千鶴「でも・・・・・・それなら、可憐の想いを受け止めるという選択肢も、あっても良かったのではありませんか?」
P「そんな選択肢はありません。そんな事をしてしまっては可憐はアイドルではなく、ただの女の子になってしまいます」
千鶴「・・・・・・それはいけないことなのでしょうか?」
P「可憐には可憐の目標があってアイドルを続けているんです。その志を半ばにさせることは俺にはできません」
P「それに、この行為はファンを蔑ろにすることになります」
千鶴「・・・・・・」
P「ファンを蔑ろにするアイドルが行き着くのは自滅です。きっとファンから忘れられてしまう・・・・・・。俺は可憐にそんな末路を辿って欲しくないんです」
124 :
師匠
2020/02/01 12:42:13
ID:Ru6Y.PPFSQ
千鶴「・・・・・・やはり、貴方は、アイドルとしての可憐を守りたかったのですか?」
P「・・・・・・その通りです。・・・・・・でも、そうやってアイドルの可憐を守っていただけで、俺は可憐自身に何もしてあげられませんでした」
千鶴「そんな事ありませんわ。プロデューサーは、ちゃんと可憐に与えたことがありますわ」
千鶴「幸せな恋愛と・・・・・・辛い失恋の経験を」
P「それは・・・・・・果たして可憐の為になるのでしょうか」
千鶴「きっとなりますわ。それを糧にして、可憐は女・・・・・・いえ、人間としてまた成長しますわ。貴方のしたことは決して間違っていませんわ」
P「ありがとうございます。千鶴さんと朋花のお陰で、可憐もきっと立ち直ることが出来ると思います。あんなに親身になってくれて」
千鶴「何を仰いますか。同じシアターの仲間ですもの」
125 :
番長さん
2020/02/01 12:43:16
ID:Ru6Y.PPFSQ
千鶴「それに、わたくしも・・・・・・あの子も・・・・・・他人事ではありませんから・・・・・・」ボソ
P「え? 千鶴さん?」
千鶴「今宵は冷えますわ。後、しばらくしたら中に入りましょう」
P「千鶴さんは先に入っていて下さい。俺だけで」
千鶴「わたくしは、貴方についていると、申し上げましたわ」
P「・・・・・・そうでしたね。ありがとうございます」
P「・・・・・・」
千鶴「・・・・・・プロデューサー、失礼しますわ」
126 :
変態インザカントリー
2020/02/01 12:44:00
ID:Ru6Y.PPFSQ
P「え?」
千鶴「ほらっ」コキッ
P「わ、わわっ」
P(千鶴さんに無理矢理、背筋を正された・・・・・・)
千鶴「胸を張りなさい。先程も申し上げましたわ。貴方のしたことは決して間違いではないと」
P「千鶴さん・・・・・・」
千鶴「いえ、間違いであっては困ります。わたくしや、シアターの子達はみんな、貴方を信じてついてきてるのですから」
P「そうですよね。すみません、甘えてしまって」
127 :
P君
2020/02/01 12:44:51
ID:Ru6Y.PPFSQ
千鶴「良いのです。少しでも、あなたの手助けになれば・・・・・・」
P「・・・・・・ありがとうございます」
P「本当に今夜は冷えますね・・・・・・」
P「震えが・・・・・・止まりません・・・・・・」
千鶴「プロデューサー・・・・・・貴方・・・・・・」
千鶴「・・・・・・」
千鶴「そう、ですわね・・・・・・とても・・・・・・冷えますわね」
P「はい・・・・・・」
128 :
Pくん
2020/02/01 12:45:50
ID:Ru6Y.PPFSQ
千鶴「貴方の震えが止まるまで、わたくしもそばにいますわ」
千鶴「震えが落ち着いたら・・・・・・戻りましょう」
P「はい・・・・・・」
千鶴「プロデューサーも・・・・・・また、いつものプロデューサーに戻って下さいまし・・・・・・」
P「はい・・・・・・」
129 :
Pはん
2020/02/01 12:47:02
ID:Ru6Y.PPFSQ
・・・・・・翌日 早朝
篠宮家 玄関口
ガチャ
可憐「・・・・・・おはようございます」
P「おはよう、可憐。迎えに来たよ」
可憐「・・・・・・はい」
P(可憐・・・・・・とても表情が暗い・・・・・・)
P(けど、俺が逃げることは許されない。例え、可憐に拒絶されても俺はプロデューサーとして接しなければいけない)
130 :
Pサン
2020/02/01 12:47:57
ID:Ru6Y.PPFSQ
P「可憐、車に乗ってくれ」
可憐「・・・・・・プロデューサーさん」
P「ああ、なんだい?」
可憐「私・・・・・・まだ気持ちの整理が・・・・・・つきません」
P「ああ」
可憐「こんな気持ちでは・・・・・・今日の撮影には行けません・・・・・・」
P「・・・・・・」
P(今日は最後の撮影だ・・・・・・現場は当然整っている。だけど、主役の可憐が来れなくては話にならない・・・・・・)
131 :
せんせぇ
2020/02/01 12:49:01
ID:Ru6Y.PPFSQ
P(可憐が来なければ撮影を延期して貰うしかない・・・・・・。けど、多くの人のスケジュールを乱す事になる・・・・・・安易にお願いしていいことではない・・・・・・)
P(しかし、可憐がこんな状態になったのも俺の責任だ・・・・・・。ここは捨て身の覚悟で撮影の延期をお願いするか・・・・・・やるしかない・・・・・・)
P「・・・・・・分かった。監督に話をつけるよ」
可憐「え?」
P「可憐はゆっくり休んでくれ。また予定が決まったら・・・・・・」
可憐「ま、待ってくださいっ。ち、違いますっ」
P「え? ど、どういうことだ?」
可憐「お、お仕事が嫌になった訳では、ないんです・・・・・・」
132 :
レジェンド変態
2020/02/01 12:50:29
ID:Ru6Y.PPFSQ
可憐「プロデューサーさんの事だって・・・・・・今更、嫌いになんてなれません・・・・・・」
P「可憐・・・・・・」
可憐「でも、わ、私だけでは気持ちの整理がつかないんです・・・・・・。今もわ、私、あなたを前にしてドキドキしてばかりなんです・・・・・・」
可憐「まだ、私・・・・・・アイドルに戻れていないのかなって・・・・・・」
P「俺に・・・・・・何か出来ることはあるか?」
可憐「お、おまじないを・・・・・・私にかけて下さい・・・・・・」
可憐「プロデューサーさんが・・・・・・アイドルに戻るようにって・・・・・・おまじないをかけてくれれば・・・・・・きっと」
P「・・・・・・分かった。でも、おまじないはこれで最後にしよう」
133 :
プロデューサーさん
2020/02/01 12:51:08
ID:Ru6Y.PPFSQ
可憐「・・・・・・」
P「この先、トップアイドルに向けて巣立つ可憐にはもう必要ないだろうから」
可憐「・・・・・・はい」
P「可憐がアイドルに戻れるよう念を込めるよ・・・・・・じっとして」
可憐「はい・・・・・・お願い、します・・・・・・」メツムリ
P「・・・・・・」
chu・・・・・・
可憐「・・・・・・」
134 :
Pーさん
2020/02/01 12:51:54
ID:Ru6Y.PPFSQ
可憐「・・・・・・さようなら、Pくん」グスッ
P「さよな・・・・・・いや・・・・・・」
P「おかえり、可憐」
可憐「は・・・・・・い・・・・・・。ただ・・・・・・い・・・・・・」グスッ
P「ああ・・・・・・」
可憐「うぅ・・・・・・えぐっ・・・・・・うう・・・・・・」ポロポロ
P「・・・・・・」
P(きっと、この涙は昨日、流したものとは違う。この涙は可憐が別れを決意した証だ・・・・・・)
P(可憐、どうか乗り越えてくれ・・・・・・。その手助けだけは俺にはできないから・・・・・・)
135 :
プロデューサーちゃん
2020/02/01 12:52:38
ID:Ru6Y.PPFSQ
・・・・・・同日 夕方
765プロライブシアター
屋上
P「やあ、雪歩。どうしたんだ、こんな所に呼び出して」
雪歩「す、すみませんっ。プロデューサーに話しておきたいことが・・・・・・」キョロキョロ
P「人払いはしてあるぞ。何か悩み事か?」
雪歩「いえ、可憐ちゃんのことで・・・・・・。千鶴さんから聞いたんです。プロデューサーが可憐ちゃんと『お別れ』したって」
P「千鶴さんが・・・・・・雪歩も知っていたのか」
雪歩「あ、あの、ごめんなさいっ!」
136 :
do変態
2020/02/01 23:29:02
ID:g1sBniZ8rE
P「お、おいおい、雪歩。どうして謝るんだ?」
雪歩「わ、私が可憐ちゃんに余計な事を言ったから・・・・・・だから可憐ちゃん、レッスンをお休みしちゃったんですぅ」
・・・・・・・・・・・・
P「そうか・・・・・・。雪歩は可憐を止めようとしてくれたのか」
雪歩「でも、ただ可憐ちゃんを刺激しただけでした・・・・・・。私、またダメダメでした・・・・・・」
P「そんな事はないよ。もしかして・・・・・・昔の・・・・・・『あの時』のことを気にしてか・・・・・・?」
P「だから、可憐を止めようとしてくれたのか?」
雪歩「・・・・・・はい」
137 :
Pサマ
2020/02/01 23:30:09
ID:g1sBniZ8rE
P「そうか・・・・・・。ありがとう、お陰で『手遅れ』になる前に可憐との関係を終わらせることができたよ・・・・・・」
雪歩「可憐ちゃん・・・・・・とても辛いですよね・・・・・・」
P「千鶴さんと朋花が可憐のフォローをしてくれたから・・・・・・事態も終息していったよ・・・・・・」
P「それに可憐自身もきっと乗り越えられる・・・・・・」
雪歩「そうですか・・・・・・」
P「ああ・・・・・・」
雪歩「・・・・・・」
P「・・・・・・なあ、雪歩」
138 :
あなた様
2020/02/01 23:31:03
ID:g1sBniZ8rE
雪歩「なんですか?」
P「もう何度も言ってるけど・・・・・・『あの時』は本当にすまなかった」
雪歩「・・・・・・」
雪歩「いいえ、もういいんです・・・・・・」
P「『あの時』の俺は今よりも未熟だった。雪歩の気持ちをろくに考えもせずに・・・・・・すまなかった」
雪歩「いいんです。私こそ・・・・・・感情任せにアイドルをやめるなんて、もう言いませんから」
P「そうか・・・・・・。雪歩は・・・・・・随分と強くなったな」
雪歩「プロデューサーが支えてくれますから・・・・・・。これからも・・・・・・頼りにしてます。アイドルとして・・・・・・」
P「ああ。俺もプロデューサーとして、これからも雪歩を支えるよ」
139 :
プロヴァンスの風
2020/02/01 23:34:20
ID:g1sBniZ8rE
・・・・・・翌日 夕方
765プロライブシアター
控え室
可憐「・・・・・・」シュン
P(可憐・・・・・・。あんな所で一人ぼっちで座って・・・・・・)
P(撮影は無事に終わった。皮肉にも失恋シーンの場面は特に高い評価を受けた。でも、昨日の今日ではさすがにまた本調子といかないか・・・・・・)
P(可憐を振った俺に、もう何かできる訳じゃないけど・・・・・・何か声をかけないと)
ガチャ
環「あ、可憐お姉ちゃん!」
140 :
おにいちゃん
2020/02/02 07:00:46
ID:kWh7DT.HFU
P「!?」サッ
P(た、環!? 思わず、仕切りに隠れてしまった・・・・・・)
可憐「・・・・・・環ちゃん」
環「どうしたの、可憐お姉ちゃん? 元気ないの?」
可憐「う、ううん・・・・・・そ、そんなことないよ・・・・・・」
環「そんな風には見えないよー」
環「この前はカレシができたって喜んでたのに、なんで、そんなに悲しそうなの? おやぶんは一緒じゃないの?」
可憐「!!」ビクッ
141 :
Pサン
2020/02/02 07:16:20
ID:kWh7DT.HFU
P(た、環っ! その話題はまずいっ!)
可憐「う・・・・・・ぐすっ・・・・・・ううっ」
環「え、え・・・・・・な、なんで泣くの、可憐お姉ちゃん・・・・・・?」
可憐「ご、ごめん、ね・・・・・・な、何でもなくて・・・・・・う、う、ぐすっ」
環「可憐お姉ちゃん・・・・・・」
環「・・・・・・」グスッ
環「可憐お姉ちゃんが泣いてたら・・・・・・たまきも悲しいよ・・・・・・うわぁぁぁぁ・・・・・・」ポロポロ
可憐「・・・・・・た、環ちゃん・・・・・・」
142 :
おにいちゃん
2020/02/02 07:23:49
ID:kWh7DT.HFU
P(環まで泣き出してしまった・・・・・・。な、何とかして、場を落ち着けないと・・・・・・あれ、可憐?)
可憐「・・・・・・ごめんね、環ちゃん」ギュ
環「か、可憐お姉ちゃん・・・・・・?」グスッ
可憐「そうだよね。私が泣いてたら・・・・・・環ちゃんも悲しいよね・・・・・・」
環「うん・・・・・・」
可憐「ごめんね、私・・・・・・もう泣かないから」
環「・・・・・・ほんと?」
可憐「うん。だから、環ちゃんも泣き止んで・・・・・・」ギュ
143 :
我が友
2020/02/02 07:26:28
ID:kWh7DT.HFU
環「・・・・・・うんっ」
可憐(しっかりしなきゃ・・・・・・。こんな私じゃ、本当にプロデューサーさんに愛想つかされちゃう・・・・・・)
可憐「もう泣かない・・・・・・泣かないから・・・・・・」ギュ
環「可憐お姉ちゃん・・・・・・?」
P「・・・・・・」
P(すまない、環・・・・・・ありがとう)
144 :
Pサン
2020/02/02 07:43:11
ID:kWh7DT.HFU
ガチャ
高山紗代子「誰かいませんかー? あ、可憐に環ちゃん! 丁度良かった・・・・・・って、抱き合って、どうしたの?」
環「あ、さよこ!」
・・・・・・・・・・・・
ジュリア「サヨが新作のタイ焼きが出たからって爆買いしたんだよ。それで全然食べきれなくてさ~」
紗代子「良かったら二人も食べてくれない?」
環「わー食べる食べる! 可憐お姉ちゃんも食べるよね!」
可憐「う、うんっ。紗代子さん、私にも下さい」
145 :
バカP
2020/02/02 07:44:11
ID:kWh7DT.HFU
P(賑わってきたな。仕事に戻るか)
桃子「お兄ちゃん、こんな所で何やってるの?」
P「も、桃子か。どうしたんだ?」
桃子「それはこっちのセリフ。桃子は環を探しに来たの。やっぱり、ここにいたんだ。探したよ、環」
環「あ、ももこー。あ、おやぶんも一緒だーっ!」
可憐「ぷ、プロデューサーさんっ」
P「や、やあ。みんな、勢揃いだな」
紗代子「プロデューサーもタイ焼き食べませんか?」
146 :
プロデューサークン
2020/02/02 07:45:11
ID:kWh7DT.HFU
ガチャ
雪歩「あ、可憐ちゃん。ここにいたんだねっ・・・・・・あれ?」
千鶴「可憐に差し入れを・・・・・・あら?」
可憐「ゆ、雪歩ちゃん。朋花ちゃんに千鶴さんも」
朋花「あらあら~。何か始めるんですか~?」
・・・・・・20分後
朋花「タイ焼き、おいしいですね~♪」
可憐「う、うん・・・・・・」モグモグ
147 :
Pチャン
2020/02/02 07:46:13
ID:kWh7DT.HFU
紗代子「雪歩ちゃんも食べてっ。雪歩ちゃんが淹れてくれたお茶によく合うよ!」
雪歩「う、うん。ありがとう、紗代子ちゃん」
雪歩(可憐ちゃん・・・・・・元気になってくれたなのかな・・・・・・良かった)
ジュリア「見てたらあたしも食べたくなったな。サヨ、あたしにも一個くれないか?」
紗代子「食べて食べてっ」
環「たまき、おかわりするぞー!」
千鶴「たまき。ハムカツやコロッケも良ければ召し上がって下さいな。プロデューサーもお一ついかがかしら?」
環「わーい!」
148 :
Pはん
2020/02/02 07:47:02
ID:kWh7DT.HFU
P「頂きます、ありがとうございます」
P(みんなに囲まれて、可憐に笑顔が戻ってきている・・・・・・。みんなに助けられたな)
可憐「・・・・・・」ソワソワ
千鶴「・・・・・・」ジー
千鶴「可憐。プロデューサーの湯飲みが空いていますわ。ついできてはいかが?」
可憐「え、あの・・・・・・」モジモジ
千鶴「あ、無理にとは言いませんわ。では、わたくしが」
可憐「だ、大丈夫ですっ。わ、私・・・・・・もう平気ですから」
149 :
プロデューサーさま
2020/02/02 07:48:07
ID:kWh7DT.HFU
千鶴「そう。では、お願いしますわ、可憐」
・・・・・・・・・・・・
可憐「ぷ、プロデューサーさん。お茶、おかわりしませんか?」
フワァ
P「!?」ドキッ
P「あ、ああ、貰うよ。可憐、今日もあの特別なアロマを焚いてきたのか? 一瞬、ドキッとしたよ」
可憐「え?」
可憐(あれ・・・・・・特に何もしてないけど・・・・・・)
150 :
Pしゃん
2020/02/02 07:49:33
ID:kWh7DT.HFU
P「最近、ずっとあの香りがするから内心、ちょっとドキドキしてたよ。あのアロマは少し控えたほうがいいと思うぞ」
可憐「は、はい・・・・・・」
可憐(あの特別のアロマはずっと使ってないのに・・・・・・)
可憐(・・・・・・もしかして)
・・・・・・翌日 夕方
765プロライブシアター
事務室
美咲「そうだったんですか。可憐ちゃんの役作りの為に、彼氏彼女のフリをしていたのですか」
P「はい。撮影も無事終わったので、それも解消しましたけどね」
151 :
プロデューサー殿
2020/02/02 07:50:15
ID:kWh7DT.HFU
美咲「あの時はビックリしましたよ。プロデューサーさん、可憐ちゃんを彼女にしたのかと思いました」
P「いやいや。アイドルに手出しするようなことはしませんよ」
美咲「そうですよね。ちょっとほっとしました~」
P「ご心配をおかけしました。ん?」
P(可憐からメッセージが来てる・・・・・・)
152 :
Pサン
2020/02/02 07:51:09
ID:kWh7DT.HFU
・・・・・・同日 夜
765プロライブシアター
ミーティングルーム
ガチャ
P「可憐、お待たせ・・・・・・あれ、まだ来てないのか」
P(おかしいな。メッセージに送られて来た時間と場所は間違えてないよな?)
P「待つとするか」
・・・・・・20分後
P(何だろう・・・・・・段々、頭がくらくらしてきたような・・・・・・。い、いや、待て・・・・・・こ、この感覚、前にも・・・・・・)
153 :
プロデューサーはん
2020/02/02 07:53:00
ID:kWh7DT.HFU
ガチャ・・・・・・パタン
可憐「プロデューサーさん、お待たせしました・・・・・・♪」
P「か、可憐。や、やあ、どうしたんだ。先に来てたと思ったのだけど・・・・・・」
可憐「・・・・・・ふふ」///
P「・・・・・・?」
可憐「プロデューサーさん、今のご気分はどうですか?」///
P「え? ・・・・・・えっと、何だか少しくらくらしてきて・・・・・・」
可憐「私の事を見て、何か思いませんか・・・・・・?」///
154 :
プロデューサーちゃん
2020/02/02 07:54:03
ID:kWh7DT.HFU
P「え・・・・・・か、可憐に触れてみた・・・・・・はっ!?」
P(な、何を口走って・・・・・・ま、まさか・・・・・・)
P「可憐っ、お、お前、あの時のアロマを・・・・・・た、焚いたのかっ」
可憐「えへへ・・・・・・♪」
可憐「やっぱり『Pくん』は私よりもアロマが効きやすいんだね・・・・・・♪」
P「ま、待て、可憐。その呼び名はもうやめるんだ・・・・・・」
P(ま、まずい・・・・・・可憐がどんどん色っぽく見えて、引き寄せられる・・・・・・。あ、頭が真っ白になりそうだ・・・・・・)
可憐「どうして・・・・・・? 前みたいに私に触れてみたくない・・・・・・?」///
155 :
Pサン
2020/02/02 07:56:30
ID:kWh7DT.HFU
P「ち、違うっ。あ、あれは一時の気の迷いだ・・・・・・って、可憐、俺にち、近づくな」
可憐「どうして、そんな酷いこと言うの・・・・・・? 私の事、嫌いになったの・・・・・・?」
P「好きとか嫌いとか、そ、そんな問題じゃ・・・・・・って、そんな目で俺をみ、見ないでくれっ」
可憐「やだ・・・・・・♪」///
ドン
P(か、壁際に追い込まれた・・・・・・。か、可憐の匂いで頭が痺れそうだ・・・・・・)
可憐「私・・・・・・抵抗しないから・・・・・・ね?」///
P「!?」///
156 :
EL変態
2020/02/02 07:58:07
ID:kWh7DT.HFU
P「お、お前、な、なんて事言うんだっ」///
可憐「えへへ・・・・・・♪ あの時みたいに・・・・・・私の事、押し倒す・・・・・・?」///
P「し、しないっ。そんなことしないぞっ。だ、だから俺に近づくなって」
可憐「無理です・・・・・・♪」/// ピト
P「わ、わ、わ・・・・・・」///
可憐「Pくんの胸板大きいね。あ、すごくドキドキしてる・・・・・・。私でドキドキしてくれてるの・・・・・・?」///
P「ち、ち、違う・・・・・・」///
可憐「Pくん、嘘つかないで・・・・・・。私、Pくんになら・・・・・・いいんだよ・・・・・・?」///
157 :
プロヴァンスの風
2020/02/02 12:09:09
ID:czQZYUIVl2
P「か、可憐・・・・・・お、お前はあ、アイドルなんだぞ・・・・・・」
可憐「今は・・・・・・あなたのそばに居る・・・・・・ただの可憐です・・・・・・♪」///
P「や、やめろ・・・・・・そんな事言うな・・・・・・」
P(可憐め・・・・・・全くアロマに抵抗していない。目が潤んで潤んで・・・・・・)
可憐「私、Pくんにはフラれちゃったけど・・・・・・でも、あんまり気にしなくていいのかなって思ったの」
P「・・・・・・何か引っかかる言い方だな」
可憐「私とPくんは、こうして一緒にいるんですから元から恋人みたたいだよね」
可憐「・・・・・・みんなの見ていない所で、おまじないをかけてくれるだけでもいいんだよ? それに」
158 :
そなた
2020/02/02 12:09:56
ID:czQZYUIVl2
P「?」
可憐「こうして、もし何かの間違いで、Pくんが私を襲っちゃったら・・・・・・責任、取らなきゃいけません、よね?」
P「!?」ビクッ
P「な、何言ってるんだ、可憐・・・・・・。冗談にしては言葉が過ぎるぞ」
可憐「冗談かどうかはPくん次第だと思うな・・・・・・♪」///
P「・・・・・・」サー
可憐「Pくんが・・・・・・悪いんだからね・・・・・・」
P「え?」
159 :
5流プロデューサー
2020/02/02 12:13:54
ID:czQZYUIVl2
可憐「私のこと、本気にさせておいて・・・・・・フッちゃうんだから・・・・・・」
P「か、可憐・・・・・・」
可憐「フラれて、分かりましたで・・・・・・別れてあげないんだから・・・・・・」
P「か、可憐、待ってくれ・・・・・・。頼むから」
可憐「ねえ・・・・・・私に触れたいんだよね、Pくん?」フー
P「こ、こら、こんな密着状態で息を吹きかけるなっ」///
可憐「ふふふ。Pくん、可愛い♪」
可憐「Pくんの匂いも、いい匂い・・・・・・落ち着きます」クンクン
160 :
プロちゃん
2020/02/02 12:15:50
ID:czQZYUIVl2
P「か、可憐っ。そんなに顔を寄せるなっ」///
可憐「えへへ♪」///
P(くそう・・・・・・可憐が可愛く見えすぎて・・・・・・衝動に駆られる・・・・・・)
ガチャ
美咲「明かりつけっぱなしじゃない、もう・・・・・・え」
P「あ」
可憐「きゃっ」///
美咲「・・・・・・?」
161 :
おやぶん
2020/02/02 12:16:43
ID:czQZYUIVl2
美咲「プロデューサーさんと・・・・・・可憐ちゃん・・・・・・?」
P「お、お疲れ様・・・・・・です」///
美咲「・・・・・・」
美咲「な、な、な、な」
P「な・・・・・・?」///
美咲「なにょうしょいとぉぉぉぉぉっ!」
・・・・・・・・・・・・
美咲「プロデューサーさんっ! 見損ないました! あんなにアイドルには手を出さないって言ってたのに!」
162 :
我が下僕
2020/02/02 12:17:33
ID:czQZYUIVl2
P「ち、違うんです。こ、これには複雑な事情があって」アセアセ
美咲「どげな理由で、アイドルと二人きりでだ、抱き合ってると言うと!?」
P「そ、それは・・・・・・」タジタジ
美咲「プロデューサーさんが、そげな人だったなんて・・・・・・」
P「い、いえ、青羽さんが思ってるような事は決して」
美咲「謝って・・・・・・」
P「え?」
美咲「謝って下さい」
163 :
プロちゃん
2020/02/02 12:18:11
ID:czQZYUIVl2
美咲「謝れちゅうてるがーっ!」
P「は、はいっ、ごめんなさいっ!」
可憐「み、美咲さん。私はだ、大丈夫ですから」
可憐「それにプロデューサーさんは何もしていません」
美咲「そ、そう? 可憐ちゃんがそう言うならいいんだけど」
P「ほ・・・・・・」
美咲「!」ギロッ
美咲「何、ほっとしてるんですか、プロデューサーさんっ! ちゃんと反省して下さいっ!」
164 :
バカP
2020/02/02 12:19:23
ID:czQZYUIVl2
163レス目修正。以下の内容に置き換えます。
P「あ、あの、青羽さん?」
美咲「謝れちゅうてるがーっ!」
P「は、はいっ、ごめんなさいっ!」
可憐「み、美咲さん。私はだ、大丈夫ですから」
可憐「それにプロデューサーさんは何もしていません」
美咲「そ、そう? 可憐ちゃんがそう言うならいいんだけど」
P「ほ・・・・・・」
美咲「!」ギロッ
165 :
レジェンド変態
2020/02/02 12:20:26
ID:czQZYUIVl2
美咲「何、ほっとしてるんですか、プロデューサーさんっ! ちゃんと反省して下さいっ!」
P「は、はいっ、すみませんでしたっ! 反省してますっ!」
・・・・・・同日 夜
某市街地(帰り道)
可憐「プロデューサーさん。ご、ごめんなさい。わ、私のせいで、美咲さんに怒られて・・・・・・」
P「い、いや。俺の方こそ、可憐に変な事してしまいそうで、すまない」
可憐「あ、それはいいんですよ。私は、その、いつでも歓迎です。・・・・・・なんちゃって」///
P「その歓迎はあまり受けたくないな・・・・・・」
166 :
P様
2020/02/02 12:21:54
ID:czQZYUIVl2
P(先が思いやられる・・・・・・)
・・・・・・・・・・・・
可憐「・・・・・・プロデューサーさん。気づいていました?」
P「え? 何の話だ?」
可憐「ミーティングルームで焚いてたアロマの事です」
P「ああ。俺の部屋で焚いてた特別なアロマと同じなんだろ?」
可憐「いいえ、実は違うんです。ミーティングルームでのアロマは、特別なアロマではありません」
P「・・・・・・え? そ、そうなのか?」
167 :
3流プロデューサー
2020/02/02 12:24:14
ID:czQZYUIVl2
可憐「はい。ミーティングルームのアロマは私の匂いに似せて、ブレンドしたオリジナルのアロマなんです。プロデューサーさんのお部屋で『最初に』焚いた特別のアロマとはまた別なんですよ」
P「へ、へえ・・・・・・そうなのか」
可憐「はい。私の香りを好きになってくれたらって思って作ったオリジナルですから」
可憐「分かりますか? プロデューサーさんは私の普段の匂いに興奮されてたんですよ?」
P「・・・・・・ちょ、ちょっと待ってくれ。そんなバカな。ど、どうして・・・・・・」
可憐「本当に気づいていないんですね。プロデューサーさんの部屋の時も、特別のアロマは途中で終わったから、私のアロマに変えてたんですよ・・・・・・♪」///
P「・・・・・・え、え?」
可憐「きっとプロデューサーさんの体が、特別なアロマの効能を私の匂いから来るものだと錯覚しているんでしょうね・・・・・・ふふふ」///
168 :
あなた様
2020/02/02 12:25:27
ID:czQZYUIVl2
可憐「本当だったら、あのミーティングルームのアロマなら、プロデューサーさんは何も興奮しないはずなんですよ」
P「嘘だろ・・・・・・」
可憐「言ったじゃないですか。プロデューサーさんはアロマが効きやすいんだって・・・・・・効能と匂いを錯覚するのも無理ありません・・・・・・♪」///
可憐「嘘だと思うなら・・・・・・はい、私の匂いを嗅いでみてください」ピト
P「こ、こら、くっつくなって・・・・・・はっ」
P(あ、頭がくらくらし始めて・・・・・・)///
可憐「どうですか・・・・・・? 気分が高揚しませんか?」///
P「そ、そんな・・・・・・バカな・・・・・・」///
169 :
夏の変態大三角形
2020/02/02 12:25:29
ID:czQZYUIVl2
可憐「本当だったら、あのミーティングルームのアロマなら、プロデューサーさんは何も興奮しないはずなんですよ」
P「嘘だろ・・・・・・」
可憐「言ったじゃないですか。プロデューサーさんはアロマが効きやすいんだって・・・・・・効能と匂いを錯覚するのも無理ありません・・・・・・♪」///
可憐「嘘だと思うなら・・・・・・はい、私の匂いを嗅いでみてください」ピト
P「こ、こら、くっつくなって・・・・・・はっ」
P(あ、頭がくらくらし始めて・・・・・・)///
可憐「どうですか・・・・・・? 気分が高揚しませんか?」///
P「そ、そんな・・・・・・バカな・・・・・・」///
170 :
プロちゃん
2020/02/02 12:26:37
ID:czQZYUIVl2
P(可憐の普段の匂いで興奮してたって・・・・・・。それじゃ、俺がパブロフの犬・・・・・・いや、ただの変態じゃないか!)
可憐「ふふふ。もうPくんは『ただの』私の匂いで興奮しちゃうんだね・・・・・・」///
P「ち、違う。そんな・・・・・・」///
可憐「ねえ・・・・・・私に触れてみたい・・・・・・?」///
P「ふ、ふ、ふ、触れたく、ない・・・・・・」///
可憐「動揺してる・・・・・・? Pくんの中では、私を押し倒した事がすごく印象深いのかな・・・・・・♪」///
P「!?」///
可憐「そうだったら・・・・・・嬉しいな♪」///
171 :
ぷろでゅーさー
2020/02/02 12:27:39
ID:czQZYUIVl2
P(そんなに嬉しそう顔をしないでくれ・・・・・・!)///
P「わ、悪いがここからは一人で帰ってくれっ。お、俺はここでっ」///
可憐「こんな夜に私、一人で・・・・・・? 危ないと思いますよ」
P「う・・・・・・それは・・・・・・」
可憐「プロデューサーさん。ちゃんと家まで送って下さい・・・・・・♪」/// ピト
P「わ、分かったからそんなにくっつくな。少し離れてくれ」
可憐「じゃあ腕は離します。隣に並びます」
P「あ、ああ・・・・・・」
172 :
do変態
2020/02/02 12:28:50
ID:czQZYUIVl2
P(お、落ち着け・・・・・・意識すればするほど収まらないぞ・・・・・・)
可憐「プロデューサーさん」
P「あ、ああ、なんだ?」
可憐「我慢できなくなったら言って下さいね。私、Pくんのこと、ちゃんと受け止めますから。・・・・・・なんちゃって♪」///
P「!?」///
可憐「その時は・・・・・・胸を張って、私はPくんの隣にいられますよね♪」///
P「そ、そ、そんな時は来ないっ」
P(本当に先が思いやられる・・・・・・)///
173 :
変態大人
2020/02/02 12:29:45
ID:czQZYUIVl2
可憐「・・・・・・」///
可憐「プロデューサーさん。わ、私、ぜ、絶対諦めませんからっ・・・・・・な、なんちゃって・・・・・・」///
・・・・・・3日後
765プロライブシアター
事務室
恵美「ねえねえ、プロデューサー! 今度の仕事、上手くいったらオフの日付き合ってよ!」
P「あ、あのな、恵美。そんな翼のような事、言うなよ」
恵美「いいじゃん。アタシだってご褒美欲しい時くらいあるよー」
174 :
ダーリン
2020/02/02 12:31:12
ID:czQZYUIVl2
ガチャ
可憐「お、お疲れ様で・・・・・・あ」
横山奈緒「ちょい恵美。ちょっと美味しい思いしすぎとちゃうの? そろそろ、私に譲って欲しいなー」
P「奈緒も明日、割と大きな仕事だ。終わったら食事くらいなら奮発するぞ」
奈緒「わー! 楽しみですー!」
高坂海美「プロデューサー、プロデューサー! 今、新しいお菓子作りに挑戦してるんだよ! 今度、家に食べに来てよ!」
P「おお、頑張ってるな、海美。挨拶がてらに伺うよ」
海美「うんうん!」
175 :
師匠
2020/02/02 12:31:51
ID:czQZYUIVl2
可憐「・・・・・・」ムス
可憐「・・・・・・」スタスタ
可憐「お疲れ様です、プロデューサーさん」ニコ
P「か、可憐っ。お、お疲れ様・・・・・・ど、どうした?」
可憐「プロデューサーさん。今日の私の匂い、変じゃありませんか?」
フワァ
P「!?」/// ビクッ
P(ま、まずい・・・・・・こんな所で興奮が。しかも、可憐に指摘されてから変に意識してしまうっ)
176 :
プロデューサー殿
2020/02/02 12:32:30
ID:czQZYUIVl2
P「あ、ああ、別に何もへ、変じゃないぞっ。あ、すまん! ちょっと着信が! 電話してくる」
ガチャ!! バタン!!
恵美「もープロデューサーってば、何慌ててるのさー」
海美「プロデューサー、顔、赤かったたね。どうしたんだろ?」
可憐「・・・・・・ふふふ♪」
・・・・・・・・・・・・
765プロライブシアター
某所
P「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
177 :
プロヴァンスの風
2020/02/02 12:33:24
ID:czQZYUIVl2
P(迂闊に可憐に近づくとまずい・・・・・・。ここなら人も来ないし、少しほとぼりが冷めるまで・・・・・・)
可憐「プロデューサーさん」
P「え? か、可憐っ。ど、どうして、ここが・・・・・・」
可憐「プロデューサーさんの匂いが、ここを教えてくれました♪」
P「え・・・・・・。そ、そんなことが・・・・・・」
可憐「はい、私、匂いを辿るのに自信はあります・・・・・・。だから、プロデューサーさんがどこに行っても私には分かります」
P「それは大した特技、だな・・・・・・」
可憐「プロデューサーさん。あんまり他の女の子の匂いをつけないで下さいね」
178 :
P様
2020/02/02 12:33:24
ID:P1.m8FNTkM
途中から琴葉が出てきてない…あっ
179 :
ご主人様
2020/02/02 12:50:30
ID:HaRl1xKoiQ
くーる、きっとくる…。
180 :
Pしゃん
2020/02/02 14:38:39
ID:ajRDyE6Otk
クンカー怖いわ
181 :
変態大人
2020/02/02 16:32:18
ID:hJTiak5.eQ
P「え・・・・・・」
可憐「このみさんを、ご自宅に連れ込むのも『大概』にしてくださいね」
可憐「歌織さんや風花さんとの夜のお出かけも『そろそろ』控えたほうがいいと思います」
可憐「恵美ちゃんやエレナちゃんとのスキンシップも『程々に』した方がいいと思います」
P「このみさんは連れ込んでいるというか押しかけられてるというか・・・・・・ってそうじゃない!」
P「な、なんで、そんな事知ってるんだ、可憐っ!?」
可憐「言ったじゃないですか。私、匂いを辿るのは自信がありますって」
P「あ、ああ・・・・・・」
182 :
P様
2020/02/02 16:33:25
ID:hJTiak5.eQ
可憐「プロデューサーさんについている女の子の匂いは全部分かるんですよ」
P「そ、そうか。でも、可憐。その、えっと・・・・・・お、俺にも、俺のつ、付き合いがあってさ・・・・・・」
可憐「・・・・・・」
可憐「あんまり私以外の女の子の匂いをつけていると、私・・・・・・もっと大胆になってしまうかもしれませんよ・・・・・・?」
P「え・・・・・・。な、何をするつもりなんだ・・・・・・?」サー
可憐「例えば・・・・・・Pくんの理性が吹き飛ぶ程、私の匂いを擦りつけたりして・・・・・・私がそばにいると、Pくんは私を襲っちゃうかもしれませんね・・・・・・なんちゃって♪」
P「か、可憐・・・・・・そ、それは冗談じゃ済まないから・・・・・・」
可憐「はい。だから、これ以上、私を大胆にさせない下さい・・・・・・♪」ピト
183 :
der変態
2020/02/02 16:34:46
ID:hJTiak5.eQ
P「か、可憐っ」///
可憐「Pくんが私の匂いを忘れないようにしないと・・・・・・♪」
P「わ、忘れないっ。忘れないから離れてくれ・・・・・・」///
可憐「えへへ・・・・・・♪ Pくん・・・・・・ずっと私の匂いでドキドキしててね・・・・・・」///
バサァッ!!(書類が落ちた音)
P「・・・・・・え?」
美咲「ぷ、ぷ、ぷ、ぷ・・・・・・」ワナワナ
P「あ、青羽さんっ。い、いつからそこに?」
184 :
貴殿
2020/02/02 16:35:24
ID:hJTiak5.eQ
可憐「ひゃっ」
美咲「プロデューサーさん・・・・・・。あなたって人は・・・・・・」
P「あ、あ、青羽さん。これは、えっと、ち、違うんですよ・・・・・・」
美咲「!!」ギロッ
P「!?」ビクッ
美咲「もう知りませんっ。プロデューサーさんのロリコン、犯罪者!」スタスタ
P「あ、青羽さんっ。・・・・・・行ってしまった。まずい事してしまったな・・・・・・」
琴葉「まずい事って何ですか?」
185 :
5流プロデューサー
2020/02/02 16:36:03
ID:hJTiak5.eQ
可憐「わっ、こ、琴葉ちゃんっ?」
P「琴葉・・・・・・お前までどこから来たんだ・・・・・・」
琴葉「可憐、お疲れ様。撮影、無事に終わったみたいで良かったわね」ニコ
可憐「う、うんっ。琴葉ちゃんのお陰だよっ」
琴葉「役に立てて良かったわ。それで可憐」
可憐「なに?」
琴葉「『Pくん』とのお付き合いは楽しかった?」
可憐「えっ・・・・・・」
186 :
プロデューサーちゃん
2020/02/02 16:37:02
ID:hJTiak5.eQ
琴葉「稽古の初日から気になってたの、私。だから、次の日から可憐の様子をね、ずーーーーーっと見てたの。雪歩ちゃんには反対されたけどね」
可憐「え・・・・・・」アセアセ
琴葉「『Pくん』から素敵な『おまじない』をかけてもらってたみたいね・・・・・・何度も何度も」ニッコリ
P(琴葉から物凄いオーラを感じる・・・・・・)
可憐「あ、あの・・・・・・それは・・・・・・えっと・・・・・・」アセアセ
琴葉「心配しないで。私しか知らないから。だからね、はいこれ」ニッコリ
可憐「え? は、張り紙?」
『篠宮可憐は一ヶ月、プロデューサーに接触してはいけません』
187 :
do変態
2020/02/02 16:39:14
ID:hJTiak5.eQ
可憐「ええええっ」
琴葉「ダメよ、可憐。プロデューサーは多忙なんだから個人的な理由で振り回してちゃ。それでプロデューサー?」
P「あ、ああ、なんだ?」
琴葉「可憐トノことドウイウ事なんデスカ? モチロん、説明シテクレマスヨネ?」ウツロ
P「!?」ビクッ
P「ど、どうもこうも仕事でやってたことだよ」
琴葉「お仕事で、可憐をオウチニツレコムんですか? プロデューサー・・・・・・ツウホウしてイイデスカ?」
P「なっ! ど、どうして、それを知っているんだ・・・・・・」
188 :
der変態
2020/02/02 16:40:54
ID:hJTiak5.eQ
琴葉「どうして、デショウね・・・・・・ウフフ・・・・・・」ニッコリ
可憐「あわわわ・・・・・・」
琴葉「私も今度のオーディションで主役を取ってきます。そうシタラ・・・・・・私にも恋愛の勉強・・・・・・ツキアッてクダさいネ」
P「こ、琴葉には必要ないだろ? あんなに演技力があるのに」
琴葉「私、ダレカさんにフラレテ、失恋したんデス。是非、私の『Pくん』にもなってご教授イタダケレバとオモイます」ニッコリ
P「・・・・・・」サー
可憐「だ、ダメですっ。Pくんはわ、私の、なんですっ」
琴葉「可憐、プロデューサーの腕に引っ付いたらダメよ。プロデューサーには接触禁止なんだから」ニッコリ
189 :
Pサン
2020/02/02 16:42:02
ID:hJTiak5.eQ
可憐「ひぅぅぅ・・・・・・」
琴葉「可憐には聞きたい事が山程あるわ。さあ、行きましょう」
可憐「え? あ、ああっ。こ、琴葉ちゃん、は、離してっ」ズルズル
琴葉「大丈夫よ。全部、話してくれたらすぐ楽になれるわ」
可憐「ぷ、プロデューサーさん、た、助けて下さいっ」
琴葉「あ、プロデューサー。これはガールズトークにナリマスから男性のプロデューサーは控えて下さいネ。さあ、行くわよ、可憐」ニッコリ
可憐「ひゃぃぃぃ・・・・・・」ズルズル
190 :
Pサン
2020/02/02 16:42:44
ID:hJTiak5.eQ
・・・・・・・・・・・・
765プロライブシアター
事務室前廊下
千鶴「あ、美咲。丁度良かったですわ。プロデューサーを見かけて・・・・・・」
美咲「プロデューサーさんなんて知りませんっ! 失礼しますっ!」
ガチャ!! バタン!!
千鶴「・・・・・・」
千鶴「わたくし、何か怒らせるようなことをしたかしら?」
朋花「さて~?」
191 :
兄ちゃん
2020/02/02 16:43:59
ID:hJTiak5.eQ
可憐ss終わりです。
可憐はアロマがあれば何でもできるすごい子
192 :
Pちゃん
2020/02/02 16:45:36
ID:lVQLAVJjCg
おつでした。
琴葉のおかげでヘイワニナッタナー。
193 :
高木の所の飼い犬君
2020/02/02 16:46:09
ID:qX0/BYVQtA
さて、美咲ちゃ編かな・・・
親愛度マイナスからは中々・・・
194 :
貴殿
2020/02/02 16:48:32
ID:P1.m8FNTkM
琴葉は怖いなー。
195 :
そなた
2020/02/02 16:51:43
ID:71brcyP.W6
乙
琴葉編解決したんだよね...?
196 :
そなた
2020/02/02 17:50:19
ID:40ETiPtZKM
琴葉への暗示復活してない?
占い師呼ばなきゃ……
197 :
5流プロデューサー
2020/03/26 22:32:47
ID:jAwKIp2fsw
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