【安価SS】全6話・765プロ劇場ドラマ制作!
1 : 兄ちゃん   2021/06/13 18:57:19 ID:w3EMKvSgPE
試しに立ててみた(立っていたらいいけど)

【概要】
公序良俗を遵守
2日に1話更新を目標に
各話1000字程度を目安として
1話につき4~5箇所の安価
スレの過疎・あまりに混沌とした展開等がなければ完結させる気概はあります!
原則連投禁止→安価無効 直下あるいは再安価

前回の制作はこちら
http://imasbbs.com/patio.cgi?read=20101

※メインのキャスティング方法以外は前回の流れをおおよそ踏襲するつもりです。
※パート/シリーズスレかなと敬遠されても嫌だったのでスレタイに第2弾であることは示しませんでした。
2 : ぷろでゅーさー   2021/06/13 18:58:05 ID:w3EMKvSgPE
【今回の方針】
物語の大枠は「失踪した○○を4人組が探し出す」というもの
失踪の理由がどんな事件・事態なのかは未定、安価しだい

初日(6/13)の流れとしては
1)4人組を演じる765プロアイドルを無作為に選出
2)同時に4人と失踪する人物との関係性を決定
3)失踪する人物(アイドル)を選出(明日になるかも)

上記1については>>5>>6>>7>>8のIDと、ミリシタでのアイドルIDによって選出する
詳細
→765プロアイドル52人にミリシタでのID順にa~Z(小文字のaからz + 大文字AからZ)を割り振る
例:天海春香=a 春日未来=n 矢吹可奈=J 桜守歌織=Z

4人組については>>5>>6>>7>>8のそれぞれのIDを左から読んだ際に最初に現れるアルファベットに該当するアイドルを選出する。
ただし、4レスのうちでかぶるものがある場合、後からのレスについて2番目、3番目と判定に用いるアルファベットをずらす。
同一IDまたはアルファベットを含まないIDは無効とし、再安価とする。

例:w3EMKvSgPE の場合、判定は「w」なので、選出されるアイドルは「野々原茜」となる。
3 : プロデューサーさま   2021/06/13 18:58:22 ID:w3EMKvSgPE
上記2については、>>5>>6>>7>>8のそれぞれのIDを左から読んだ際に最後に現れるアルファベット(※大小区別なし)を以下の対応表で判定。
→失踪者との関係性は13種類(原則的に別人物とも重複可)あるということ。なお、登場人物の年代は中高大いずれかを想定。

失踪者がそれぞれにとって、
a-b 恋人
c-d 片思いの相手
e-f 妹
g-h 姉
i-j 憧れの先輩
k-l かわいい後輩
m-n 幼馴染
o-p アルバイト先の同僚
q-r 元・親友/友人
s-t 恩人
u-v 知人 
w-x 憎き相手
y-z 赤の他人

例:w3EMKvSgPEの場合、判定は「E」なので、対応する関係性は妹
すなわち、>>3での例と合わせると、失踪者が茜の妹(=失踪者の姉である茜)というキャラがひとり生まれる。
4 :   2021/06/13 19:00:06 ID:w3EMKvSgPE
>>2での例」でした(汗

まとめ
初日の今回については、とりあえずレスさえもらえればどうにかなる、ということです。
レスの内容は問わないので「(物語の中で)こういう要素があったら面白いのでは?」だったり「こういうのを期待しているぞ」だったりでも書いてくれると嬉しいです。実現できるかはわかりませんが。
対応・判別処理はすべてこちらで行い、その結果をレスします。
失踪者の選出はその後、今日の残り時間と相談して選出方法を示します。

うまくいけば今日中にあらすじ(下書き)を投下できるかも。
前回よりはいろいろコンパクトにして、周年イベントまでに済ませる予定

何卒お付き合いお願いします!
5 : 変態インザカントリー   2021/06/13 19:26:29 ID:75QPB.sWvQ
これまた偉く精密な…
応援してます!
6 : Pくん   2021/06/13 19:34:48 ID:Nn/jn.hJas
期待&支援
7 : ぷろでゅーさー   2021/06/13 19:41:09 ID:dxmZCg7jgY
前作も楽しかったよ!
8 : 監督   2021/06/13 19:42:29 ID:WHg5FkShts
頑張って下さい!
9 : そなた   2021/06/13 23:03:51 ID:juuQRwPAHc
前回も毎回楽しみにしてました
10 : お兄ちゃん   2021/06/14 01:02:37 ID:.zUe.AJF2U
ぎゃあああ!うとうとしてました!もう日付変わってるやん……
以下、メインキャスト判定結果

75QPB.sWvQ→QとQ
= 福田のり子(元・親友/恋人)

Nn/jn.hJas→Nとs
= 大神環(恩人)

dxmZCg7jgY→dとY
= 萩原雪歩(赤の他人)

WHg5FkShts→Wとs
= 周防桃子(恩人)
11 : ダーリン   2021/06/14 01:09:50 ID:.zUe.AJF2U
>>10をもとに、物語開始時点で失踪してしまうアイドル
→のり子とは元は親友であったが、今は訳あって仲違いしており、環と桃子にとっては恩人。雪歩とは赤の他人。

それはいったい……?(アイドル名をレスお願いします)
今日(6/14)の12:00までについたレスで多数決
同数の場合、IDに最初に現れる数字で1番大きい人のレスを採用
12 : 番長さん   2021/06/14 01:20:33 ID:ZjC1TKMDGM
これジュリアにしたら果てしなく仁義ない戦いの続編になるぞ…
ということでジュリア
13 : 兄ちゃん   2021/06/14 04:58:36 ID:rx8/B96Hng
ひなた
14 : 魔法使いさん   2021/06/14 06:32:06 ID:M7lJI/k1cw
15 : プロデューサーちゃん   2021/06/14 06:33:04 ID:lsXu7cf9u.
可憐
16 : 仕掛け人さま   2021/06/14 06:38:30 ID:j81EnDo2HQ
失踪ということなら志希と言う事で最近絡んだ美也で
17 : 師匠   2021/06/14 13:37:57 ID:c7TLUXEIuM
あたたかいレスありがとうございます!
励みになります!

失踪者の判定は>>13のひなたを採用
>>16さんのIDでも最初に出てくる数字が8だったので、2番目で判定しました
18 : ごしゅPさま   2021/06/14 13:38:53 ID:c7TLUXEIuM
第1話 aパート
味梨温農業高校を卒業間際で中退してしまったのり子は、半年が経過してもろくに働きもせず、【A】する日々を過ごしていた。
そうして迎えた8月上旬、のり子は町中で、ひなたの姿を遠くに見かける。かつて、ひなたとのり子は、地元で有名な農業大学に共に進学し、卒業後はふたりで最高の【B】を作ろうと夢を語り合い、約束を交わした仲であったが、とある出来事をきっかけに今は仲違いをしているのだった。ひなたは無事に例の農業大学に合格したと話には聞いていたが、おめでとうさえ伝えられていないのり子だった。
炎天下をひなたはどこか慌てた様子で【C】がある方向へと早足で向かっていた。
あのひなたが早足なんて珍しいな、と思うのり子であったが、声をかけるには今のふたりの距離は遠かった……。
それから2週間が経ち、8月下旬。
ひなたが失踪していることを旧友から電話で知らされるのり子。行方を聞かれるも、何の心当たりもない。
あのひなたが失踪―――?
動揺するのり子は気晴らしにとバイクで出かけようとするが、そのとき、見知らぬ二人組の少女がのり子を訪ねてくるのだった。
19 : プロデューサーさま   2021/06/14 13:39:39 ID:c7TLUXEIuM
第1話 bパート
二人の少女はそれぞれ環と桃子と名乗った。
高校1年生である彼女たちは、春頃にひなたにある一件で助けられて以来、ひなたと親交があるらしい。今は夏休みで、行方知れずとなったひなたを必死に探しているとのこと。
環たちとのやりとりのなかで、ひなたがこの町で最後に目撃されたのは9日前で、【D】周辺であることを知るのり子。
そしてのり子は環と桃子に協力することに決めた。

時を同じくして【E】である雪歩もひなたの行方を追っていたのだが―――?
20 : 魔法使いさん   2021/06/14 13:40:45 ID:c7TLUXEIuM
※【】内が安価箇所です。AからEに関してどれか1つ以上レスをお願いします。この安価形式については前回の制作を参照していただければよろしいかと。
※【A】高校を訳あって中退したのり子がしていること。アイドルイメージを著しく損なうような行為は禁止
※【B】のり子とひなたが夢見た作物とは?正直、農業は全然詳しくないので、この件が本編とどの程度関わるかは安価しだい
※【C】ひなたが向かっている場所 あくまで方面であって、ずばりその施設や建物に入ったのを目撃したわけではないです。なお、次回の展開に影響します。
※【D】ひなたが町の中で最後に目撃された場所。どう物語に影響するかは未知数。
※【E】雪歩の立場や身分、地位。非警察で、なおかつひなたとは家族や恋人ではない、赤の他人であることを前提。のり子たち3人との合流がいつになるかは、やはり安価しだいかなと。
※のりひなの仲違いの理由やたまももの恩義、そしてタイトルについては次回以降で。

レスの有効期限は6/15 03:59:59まで
清書は明朝。第2話のあらすじ投下は6/15の夜を予定。
お付き合いお願いします!
21 : EL変態   2021/06/14 15:14:08 ID:Nh.pF9X54Y
A勉強しようと机に向かうもやる気が出ずすぐに椅子から降りてしまう
Bヒノヒカリに代わる新型米
C鉄塔
D歩道橋
E農学部学生
22 : Pたん   2021/06/14 17:52:17 ID:j81EnDo2HQ
【A】釣り
【B】甘くて絶対に握りつぶせないリンゴ
【C】市民体育館(プロレス興行中らしい)
23 : Pさん   2021/06/14 17:53:19 ID:5F5TT5bI0I
Aプロレス系ユーチューバーマガイノこと
B完全無農薬リンゴ
C駅
D大学の研究室
E現実味や利益度外視で面白そうなビジネスに億単位のマニーをなんの躊躇いもなくぶっこむベンチャー企業社長(※決して反社じゃない!フリじゃないぞ!)
24 : 5流プロデューサー   2021/06/14 17:53:32 ID:V.O0o6gZS6
A:ゲーセン通い。ハイスコアを出してはいるが、人が増えるとすぐに立ち去る
B:台風の影響を受けにくいりんご。過去に台風で一発アウトを食らった経験がある(当人の実家か恩人など)
C:大きめな植物園(ちょっと距離がある)
D:バス停(植物園への直通便があるとかないとか)
E:製薬会社の研究員
25 : Pチャン   2021/06/14 18:29:39 ID:kbJg836psM
C 大学の実験農園
D ショッピングモール
E 若き工学部教授
26 : 下僕   2021/06/15 05:22:56 ID:tujD8tC1es
レスありがとうございます!
以下にまとめていきます。
27 : 変態インザカントリー   2021/06/15 05:23:17 ID:tujD8tC1es
のり子「へ?――――幻の林檎?」

ひなた「そうだよぉ。それをね、作り上げるのがあたしの夢なんだわぁ」

のり子「………」

ひなた「やっぱり、のり子さんも笑うかい?」

のり子「ううん、まさか」

ひなた「!」

のり子「すごいじゃん。そっか、ひなたは、ちっちゃいのに、そんな大きな夢を持っているだね」ワシャワシャ

ひなた「の、のり子さん、そんな急に頭を撫でられたら、照れるべさ」

のり子「のり子でいいよ! 今日からアタシたちはダチだ!」

ひなた「のり子さん………!」




ひなた「じゃあ、なんであたしを裏切ったんだい?」
28 : おにいちゃん   2021/06/15 05:23:32 ID:tujD8tC1es
のり子「え―――うわぁっ?」


ドンガラガッシャーン

のり子「……ったぁ!! いててて、またベッドから落ちちゃったよ。いっそ、リングみたいにロープで囲んで……いや、ないない」

のり子「はぁ……。夢か。夢、なんだよね」
29 : 高木の所の飼い犬君   2021/06/15 05:23:55 ID:tujD8tC1es
第1話 aパート
味梨温(みりおん)農業高校を卒業間際で中退してしまったのり子は、半年が経過してもろくに働きもせず、ゲーセン通いをする日々を過ごしていた。アイドルたちが鱒釣りで競い合うアーケードゲーム、通称アイマスをプレイしているのだった。
そうこうするうちにも時は経ち、迎えた8月上旬。のり子は町中で、ひなたの姿を遠くに見かける。かつて、ひなたとのり子は、地元で有名な農業大学に共に進学し、卒業後はふたりで最高の幻のリンゴを作ろうと夢を共にして、約束を交わした仲であったが、とある出来事をきっかけに今は仲違いをしているのだった。ひなたは無事に例の農業大学に合格したと話には聞いていたが、おめでとうさえ伝えられていないのり子だった。
炎天下をひなたはどこか慌てた様子で鉄塔の並ぶ町はずれの方面へと早足で向かっていた。
あのひなたが早足なんて珍しいな、と思うのり子であったが、声をかけるには今のふたりの距離は遠かった……。
それからさらに2週間ほどして、8月下旬。
ひなたが失踪していることを旧友から電話で知らされるのり子。行方を聞かれるも、何の心当たりもない。
あのひなたが失踪―――?悪夢の続きなのかとのり子は頬をつねってみるがたしかに痛かった。
30 : do変態   2021/06/15 05:24:19 ID:tujD8tC1es
第1話 bパート
動揺するのり子は気晴らしにとバイクで出かけようとするが、そのとき、見知らぬ二人組がのり子を訪ねてくる。
二人の可憐な少女たちはそれぞれ環と桃子と名乗った。
高校1年生である彼女たちは、春頃にひなたにある一件で助けられて以来、ひなたと親交があるらしい。今は夏休みで、行方知れずとなったひなたを必死に探しているとのこと。
環たちとのやりとりのなかで、ひなたがこの町で最後に目撃されたのは9日前で、それはショッピングモールだったことを知るのり子。
そういえば、ひなたとは休日にバスでよくショッピングモールまで出かけたっけ。ひとりでは入る勇気がなかなか出なかった、おしゃれな洋服店でもふたりなら入っていけたんだよね。
「アタシにも協力させて」
のり子の口から自然とそんな言葉が出てきた。環と桃子はその真剣な面差しに圧されるがままに、承諾した。

時を同じくして、ベンチャー企業の社長である雪歩もひなたの行方を追っていたのだが―――?
31 : プロデューサーちゃん   2021/06/15 05:28:37 ID:tujD8tC1es
前述どおり、第2話のあらすじは今夜投下予定。

それまでにタイトル候補を募集します! 前回同様、独断と偏見で採用。
ただし今回は第1話が既に投下されているので考えやすいかな、と。

なんとなくこういう展開になるんじゃないか、こういう展開はどう?みたいなレスもくださると嬉しいです!
(採用できるかはまた別ですが……)
32 : ぷろでゅーさー   2021/06/15 05:38:34 ID:tujD8tC1es
>>27
しまったー!
ひなた、結局「さん」づけしているやん!
まぁ、ほら、夢なんで……。
33 : EL変態   2021/06/15 21:11:13 ID:tujD8tC1es
わー!レスがない!でも宣言通り、第2話あらすじ投下しますね
34 : ご主人様   2021/06/15 21:11:33 ID:tujD8tC1es
第2話 aパート
環と桃子との邂逅の翌日。のり子は午後にふたりと、最後に目撃証言があったとされるショッピングモールに出かける約束をしていた。
午前中、またアイマスにでもやりにいこうかなと思うのり子だったが、失踪しているひなたのことを思えばそういう気分でもなくなり、じっとしてもいられず町中をぶらぶらすることにした。
そうしているうちに、のり子は半月前に慌ててどこかへ行くひなたを見かけたことを思い出す。
のり子は記憶の軌跡を辿り、鉄塔の並ぶ町はずれへと足を進めてみるのだった。
しばらく歩くのり子。徐々に田園と鉄塔の他にはものらしいものがなくなっていく。
閑散とした田舎道にぽつんと立ったのり子が何気なく四方八方、遠くまで目を凝らしてみると、南側に妙に新しい雰囲気の建物が見えた。
近くまで歩いていくと【A】という看板が読み取れる。
こんなのいつできたんだろう?訝しむのり子であったが用もないのに入るのはよしておくのだった。
35 : プロデューサークン   2021/06/15 21:11:49 ID:tujD8tC1es
第2話 bパート
環と桃子のふたりと共にショッピングモールに到着したのり子。
ひなたの写真を手に、各店舗の従業員から話をうかがうことに。
すべての店舗を回るわけにもいかず、とりあえず【B】(複数採用)に行ってみるのだった。
すると【Bのうちの一軒をこちらで選択】で、ひなたのことを覚えている店員がいた。
どうしてこんなお店に?とのり子は、そのお店は自分が知っているひなたの趣味ではないことに違和感を覚える。
店員の話によれば、ひなたはやけに大荷物を背負っていたとのこと。そして転んだ拍子に【C】が中から飛び出したのを覚えているとのことだった。
ひなたの行き先に繋がる手がかりになるだろうか……と戸惑う3人。
次なる手がかりを求め、3人はひなたの通う大学へと向かうことにしたのだった。

雪歩は【D】にやってきていた。そこはのり子たちの町からはずいぶんと離れた場所だ。
彼女が持てる人脈を活かして得た情報によれば、ひなたは「一週間前」にここに来ていたということらしいが……。
36 : ダーリン   2021/06/15 21:13:55 ID:tujD8tC1es
※【A】鉄塔の並ぶ田園に怪しげな建物。 その名は……?
※【B】3人がモール内で見て回るお店。直感でどうぞ。
※【C】ひなたの持ち物のひとつ。手がかりになるのだろうか。
※【D】ショッピングモールより後でひなたが訪れている場所。そのときは既にのり子たちの町にはいなかったらしい。
※タイトルは随時募集中です。

レスの有効期限は6/16 18:59:59まで
面白くなるアドバイスも募集中です!
37 : レジェンド変態   2021/06/15 21:15:17 ID:pMDASXXpGw
A占いの館に偽装した農薬実験施設
Bロッテリア
C肥料について記されている研究本
38 : ごしゅPさま   2021/06/15 22:01:29 ID:p9uQPAGWkE
A教会
B楽器店
C目覚まし時計
D大手ゼネコン本社
39 : プロちゃん   2021/06/15 22:52:50 ID:Kk0sMrocYs
A:真・農業試験場(のり子が「怪しい」と突っ込む一幕も)
B:男道らーめんタケル
C:見慣れない木の枝
D:とある農家(数年前には無かったはず)

タイトル案:「真相と親友を求めて」(どのくらいでひなたが見つかるか分かりませんが)
40 : おにいちゃん   2021/06/15 23:04:24 ID:a6P8Oysum2
A農業科学研究所
Bスポーツ用品店
C大学教授の案内状
D隣町の大型商店街

タイトル案で「消えたひだまりを探せ!」なんてのはどうでしょう?
41 : プロちゃん   2021/06/16 10:34:13 ID:ABbJy/770o
A:地球核デザート工場
B:不動産屋
C:双眼鏡
D:超ビーチバレー大会会場
42 : お兄ちゃん   2021/06/16 16:51:01 ID:GR1uZKVGtU
B 家電量販店
C 豆電球
D 県庁
43 : そなた   2021/06/16 21:15:52 ID:XBEky/tEpo
うぎゃー!予定よりめっちゃ遅れたー!
レス、ありがとうございます!!!
以下にまとめていきますね
44 : おやぶん   2021/06/16 21:16:11 ID:XBEky/tEpo
第2話 aパート
環と桃子との邂逅の翌日。のり子は午後にふたりと、最後に目撃証言があったとされるショッピングモールに出かける約束をしていた。
午前中、またアイマスにでもやりにいこうかなと思うのり子だったが、失踪しているひなたのことを思えばそういう気分でもなくなり、じっとしてもいられず町中をぶらぶらすることにした。
そうしているうちに、のり子は半月前に慌ててどこかへ行くひなたを見かけたことを思い出す。
のり子は記憶の軌跡を辿り、鉄塔の並ぶ町はずれへと足を進めてみるのだった。
しばらく歩くのり子。徐々に田園と鉄塔の他にはものらしいものがなくなっていく。
閑散とした田舎道にぽつんと立ったのり子が何気なく四方八方、遠くまで目を凝らしてみる。すると南側に目に着く建物があった。

「あれは教会……?へぇ、こんなところに……」

とはいえのり子の記憶にはない建物だった。外装が妙に新しい。
気になって近くまで歩いていくと「○○(地名)農業科学研究所・試験場」という看板が立っていた。
のり子は思わずもう一度建物をまじまじと見る。……外見は教会である。何か宗教的なあれこれが関係しているのだろうか。農業に?
訝しむのり子であったが用もないのに入るのはよしておくのだった。
45 : Pーさん   2021/06/16 21:16:28 ID:XBEky/tEpo
第2話 bパート
環と桃子のふたりと共にショッピングモールに到着したのり子。
ひなたの写真を手に、各店舗の従業員から話をうかがうことに。
すべての店舗を回るわけにもいかず、とりあえずは大型テナントである家電量販店とスポーツ用品店に行ってみるのだった。
が、どうやらそこにはひなたは立ち寄っていない風である。
そういえば、とのり子は思い出す。

のり子「あのね、売ってほしい土地があるんだ」

桃子「急にどうしたの…?」

のり子「あ、いやね、高校生の頃、ひなたがそんなこと言っていたような言っていなかったような……」

環「えー? ひなたって地上げ屋だったの?」

桃子「そんなわけないでしょ」

のり子「そ、そうだよね。あっれー? あのね、聞いてほしいことがあるんだ、だっけなぁ」

環「全然違うぞ……」

桃子「ここ、不動産関係のテナントもあるみたいだけど? いちおう行ってみる?」

環「SUMOUカウンター……? ももこ、このお店、おすもうさんがいるの?」

桃子「いないよ!」
46 : 我が友   2021/06/16 21:16:46 ID:XBEky/tEpo
小腹が空いた3人はレストラン街で食事をとることに。

のり子「ロッテ○アでいい?」

桃子「ドラマの番組スポンサー的にNGみたい」

のり子「え?そうなの?」

環「環、知っているぞ!こーいうの、おとなのじじょーってやつだよね!」

のり子「あはは……。えっと、この男道らーめんタケルってところにしようか」

桃子「今回、ゲスト出演してくれている315プロさんが店員を演じてくれるみたいね」

(なお、スレ主はまったくの門外漢なため、やりとりは書けない模様)
47 : 高木の所の飼い犬君   2021/06/16 21:17:10 ID:XBEky/tEpo
食べ終わって、聞き込みを再開すると、楽器店にてひなたのことを覚えている店員がいた。
ずいぶんとロックなお店だ。どうしてこんなお店に?とのり子は、そのお店は自分が知っているひなたの趣味ではないことに違和感を覚える。
赤髪の店員の話によれば、ひなたはやけに大荷物を背負っていたらしい。
※ジュリアだとギャラが発生するため、代役のタラバガニさんがノーギャラで出演。
転んだ拍子にバッグの中から本が飛び出したのを覚えているとのことだった。

のり子「本……? あの、なんて本だったか覚えていますか?」

タラバガニ「うーん……その子、すぐに拾ったからはっきりとタイトルを読み取れはしなかったけど、なんかね、『肥料』って書いてあったような」

桃子「『肥料』?」

環「みんなに何か見せようとしていたってこと?」

のり子「それは披露」

桃子「疲れていたのかな」

のり子「それは疲労」

環「りつこが、おやぶんが無駄遣いばっかするって話していたぞ!」

のり子「それは費用?」

桃子「ハンター桃子だけど」

のり子「それは狩猟……って、もういいよ!」

肥料に関する本。それはひなたの行き先に繋がる手がかりになるだろうか……と戸惑う3人と茹でられるタラバガニさんだった。収録後はスタッフが美味しくいただきました。
次なる手がかりを求め、3人はひなたの通う大学へと向かうことにしたのだった。
48 : 変態インザカントリー   2021/06/16 21:17:44 ID:XBEky/tEpo
その頃、雪歩はビーチにやってきていた。そこはのり子たちの町からはずいぶんと離れた場所だ。
彼女が持てる人脈を活かして得た情報によれば、ひなたは「一週間前」にここに来ていたということらしいが……。
その日は超ビーチバレーが開催されていたことがわかっている。誰かと会っていたのか、単にファンだったのか、それとも―――?

雪歩「超スイムウェアを購入していないからなんとも言えないですぅ……」

いったい雪歩がひなたを追う理由とは、2人の関係性とはいったい……?

つづく!
49 :   2021/06/16 21:18:36 ID:XBEky/tEpo
第3話あらすじは早ければ明朝、投下予定。
みなさんのご想像・アドバイス募集中!!
50 : そこの人   2021/06/16 21:45:01 ID:ec627s5MHw
雪歩を見かけた紗代子and海美の姉妹(ビーチバレーの衣装着用)がひなたに関する話をしそう
51 : ハニー   2021/06/16 21:53:05 ID:RMtDzxg6Gg
パワポケ新作の情報を目にしたせいでひなた失踪が滅茶苦茶闇の深いものに感じる(闇深くない失踪とは...?)
52 : Pくん   2021/06/16 23:13:25 ID:XBEky/tEpo
ついでに
>>39さんと>>40さんの意見を参考にタイトルを仮設定
「失われた陽だまりを求めて」
第3話終了時点でよりグッとくるものがあればそちらを採用する……かも
例のごとくタイトルコラージュも制作してみました

53 : 我が友   2021/06/17 05:17:30 ID:BVoNUEOtKY
おはようございます!投下していきます!
ご協力お願いします!
54 : 下僕   2021/06/17 05:17:46 ID:BVoNUEOtKY
第3話 aパート
ひなたの通う農業大学は学部・学科によってキャンパスが3つに分かれており、ひなたはまだ1年生ということもあってか、まだ特定の専攻コースへの本配属はしていないはず―――そうしたことをのり子たちに教えてくれたのは総合窓口の事務員である【>>58のID対応】であった。
一年生の中でもその素朴な可憐さには目をつけていたと話す。
「たくさんのがくせいさんがいるのに、すごい記憶力だね!」と驚く環に対して、「この人、怪しくない?」と小声でのり子に訊く桃子。
のり子は「まぁ、ほら、ひなたはそれだけ可愛いってことで」と返しておくのだった。
大学生になったひなたを目にしたのは半月前のあの日が初めてだったと思い当たるのり子。遠くからでは、そんなに変わっていないようだったけど……いわゆる大学デビューなんてする柄じゃないよね?
ふと、今更ながらに気になって、のり子は桃子たちに、春ごろにひなたに助けられたその詳細を訊くことにする。
ふたりが話したことには【A】とのことだった。
なるほどね、やっぱりひなたは変わっていない。あの子は優しくて……うん、優しすぎるからなのかな、傷つきやすくもあって。
アタシはそんなひなたを―――裏切ってしまったんだよね。
暗い表情になるのり子を心配するふたり。のり子はなんでもないよと強がる。許可をとって学内を散策することにし、ひなたの友人を探すことに決めたのだった。
55 : プロデューサー殿   2021/06/17 05:18:04 ID:BVoNUEOtKY
第3話 bパート
事前に桃子たちがひなたの家族から聞いたところによると、ひなたは広い学内でもとくに【B】がお気に入りの場所らしかった。
のり子たちがそこへ向かうと、すらりとした美しい女性が佇んでいた。
声をかけようか迷っていると彼女がのり子たちに気づく。すると、虚空を見つめる無表情から一変、無遠慮なまでにのり子たちをじーっと見たかと思うと、ぽんと手を叩いて、
「ひょっとして、貴女がのりちゃん?」とほとんど確信めいた声色で訊ねてきたのだった。
のりちゃん―――それはひなたがのり子を呼ぶときに使っていた愛称だった。
彼女は【C】と名乗った。彼女はひなたの友人であるという。ひなたからのり子のこと、そして桃子と環のことも聞いているらしい。
のり子はひなたの学生生活が気になりはしたが、それよりも今は、ひなたの行方について情報を集めなければならないと思い直した。
【C】はひなたと最後に話したのは電話でだったと証言する。
「【D】の謎を追うべさ」
そうひなたは言っていたという。「なに……それ」と思わず率直な感想が声となるのり子。
怪しい。はっきり言ってさっきの事務員の100倍は怪しい。
それから環が思い出したように、例の肥料に関する本について何か心当たりがないのか訊いてみると、附属図書館に行くのを勧められる3人だった。
56 : 高木の所の飼い犬君   2021/06/17 05:18:18 ID:BVoNUEOtKY
第3話 cパート
雪歩が人気のないビーチでひなたの所在に繋がる手がかりを探していると、彼女に声をかける人物がいた。
外見は10代で、なかなかにセクシーな水着を着ており、たじろぐ雪歩。
【E】「どうしたの?ビーチには合わない服装だけれど……海に向かって叫びにでもきた?」
そしてやけにフランクな調子である。も、もしかしてこれが噂のナンパ!?とあわわとなる雪歩だったが、そこは腐っても社長。おっほんと咳払いをすると、さっとひなたの写真を取り出して、知っているかどうか訊く。
7割6分5厘、知ってはいないだろうと思っていた雪歩であったが、なんとぉ!「ああ、この子、超ビーチバレー、観にきていたよ」と【E】はさらりと言ってのける。
詳しく聞かせてもらえるかな?とお願いする雪歩に【E】は「へー、なんかわけありっぽいね。じゃあ、【F】で私に勝てたらね」と言うのだった。

39分後――――。
【E】「や、やるじゃん」
雪歩は勝利して、彼女からひなたについて聞く。
57 : P君   2021/06/17 05:19:18 ID:BVoNUEOtKY
雪歩「肥料に関する本?」
【E】「そうそう、なんかややこしくて長くて、ちゅぱちゅぱって感じのタイトルだったから覚えていないけど。大会が終わって、ほら、あそこのコア木陰で取り出して読んでいたんだ。目を通している、っていうか確認している風だったけど」

雪歩(だとすれば、次に向かうべきは―――――彼女が通う大学の附属図書館かな)

つづく!

※事務員 >>58のIDに現れる最初のアルファベットと対応するアイドル。(【C】・【E】を含め、)既に登場している場合は2番目、3番目とずらして判定。なんだったらレスごとずらします。なお、本編には登場はたぶんここだけ
※【A】春に、桃子と環がひなたに助けられたこととは? ディテールまで詰めて書いてくださってかまいません。(すべてを採用できるかは約束できませんが…)
※【B】学内でのひなたのお気に入りの場所 ただし図書館と屋上は除外
※【C】160㎝以上の765プロのアイドル。実年齢は不問。正直、こちらで決めかねているので安価出しました。出た候補から1番それっぽいかなと思った子を選びますね。
※【D】ひなたが追い求めている謎とは? 今回の最重要安価 物語の核心となるかと思います。ただし、現段階ではふわっとした感じでいいです。
※【E】雪歩(B81)より胸囲の大きい765プロアイドルでお願いします。こちらは原則多数決。口調は清書時に改変する予定なのでそこは考慮しなくていいです。
※【F】雪歩と【E】が何で勝負するか。さすがにふたりでビーチバレーは難しいかと。ここはネタレスばっちこいです!

レスの有効期限は6/18 07:59:59 清書は明日の午前中に投下できる予定
何卒お付き合いお願いします!
58 : 我が友   2021/06/17 06:33:37 ID:7o0FDaxcX6
A友達(猫)が野生の鹿に襲われているところを助けられた
B実験研修用農場
C千鶴
Dゲーミングリンゴ(それのせいで実家の経営が傾いた)
F一発ギャグ対決
59 : 師匠   2021/06/17 06:58:36 ID:sXCof95EiA
Cまつり姫
Dパラダイスアップル
E歩
60 : der変態   2021/06/17 17:05:09 ID:ccYsddn6jk
B 中庭のベンチ
C 麗花
D 禁止薬品
E 美希
F ナブラ演算子ゲーム
61 : 我が友   2021/06/17 18:09:06 ID:eTMT3r5JOg
B:学食の厨房
C:千鶴
D:DNA
E:麗花
F:足裏こちょこちょ
62 : Pサン   2021/06/18 04:51:29 ID:V29DWFTwNY
A:ヤンキーに絡まれたところを大声を上げて退散させた
B:花壇のそば
C:まつり
D:聞いたことの無いような病原体
E:麗花
F:砂のお城作り
63 : バカP   2021/06/18 08:15:43 ID:eNMf1F7bVQ
レスありがとうございます!
以下にまとめていきます。
ナブラ演算子ゲームは初めて知りました。よくわかんないっす!
64 : P殿   2021/06/18 08:16:09 ID:eNMf1F7bVQ
第3話 aパート
ひなたの通う農業大学は学部・学科によってキャンパスが3つに分かれており、1年生はまだ特定の専攻コースへの本配属はしていないはず―――そうしたことをのり子たちに教えてくれたのは総合窓口の事務員だった。

のり子「あの、それでひなたのこと……木下ひなたをご存知ないですか?」

桃子「のり子さん、ここの大学、一年生だけでもどれだけ学生数がいるか知っている?3900人だよ?さすがに事務員さんでも、」

静香「木下ひなたさんね、もちろん知っているわ」

桃子「ほら、やっぱ――えっ?」

環「ほんとう? ひなたってそんなにゆうめいなの?」

静香「ええ、少なくとも私の中ではね。身長146㎝、39.5㎏、スリーサイズは上から74、55、78で血液型はO型。7月4日のかに座生まれの可愛い子よね」

のり子「く、詳しいんですね」

静香「プロフィール上の体重が小数点以下表記が含まれている子は珍しいわね。それに関するスレも過去にあった気がするわ」

桃子「そ、そうだっけ……?」

静香「私と同じイノセントボディの持ち主で、その心も純粋無垢だと聞いているわ。ぜひお近づきになりたいわね」

環「しずかとひなたはいっしょのユニットで歌っていないもんね、今後にきたいだぞ!」
65 : プロちゃん   2021/06/18 08:16:32 ID:eNMf1F7bVQ
「この人、怪しくない?」と小声でのり子に訊く桃子。のり子は「まぁ、ほら、ひなたはそれだけ可愛いってことで」と返しておくのだった。
大学生になったひなたを目にしたのは半月前のあの日が初めてだったと思い当たるのり子。遠くからでは、そんなに変わっていないようだったけど……いわゆる大学デビューなんてする柄じゃないよね?
ふと、今更ながらに気になって、のり子は桃子たちに、春ごろにひなたに助けられたその詳細を訊くことにする。
ふたりが話したことには友達が野生の鹿に襲われているところを助けられたとのことだった。

のり子「し、鹿!?」

環「うん、ひなた、すごかったぞ!」

桃子「指に噛みつかれても、『おいで。さあ。ほら、怖くないべさ。怖くない。おびえていただけなんだよねぇ』って。鹿のことをあやして、すぐに仲良くなったの」

のり子(ナ○シカじゃん……)

環「友達の謎猫も、『かたじけない』って言っていたぞ!」

のり子(猫ってそういう猫なの!?)
66 :   2021/06/18 08:16:45 ID:eNMf1F7bVQ
なるほどね、やっぱりひなたは変わっていない。あの子は優しくて……うん、優しすぎるからなのかな、傷つきやすくもあって。
アタシはそんなひなたを―――裏切ってしまったんだよね。
暗い表情になるのり子を心配するふたり。のり子はなんでもないよと強がる。許可をとって学内を散策することにし、ひなたの友人を探すことに決めたのだった。
事前に桃子たちがひなたの家族から聞いたところによると、ひなたは広い学内でもとくに中庭のベンチがお気に入りの場所らしかった。
のり子たちがそこへ向かうと、色とりどりの花が咲く花壇が並んでいるそば、すらりとした美しい女性がベンチに腰掛けていた。
声をかけようか迷っていると彼女がのり子たちに気づく。すると、虚空を見つめる無表情から一変、無遠慮なまでにのり子たちをじーっと見たかと思うと、ぽんと手を叩いて、
「ひょっとして、貴女がのりちゃん?」とほとんど確信めいた声色で訊ねてきたのだった。
のりちゃん―――それはひなたがのり子を呼ぶときに使っていた愛称だった。
67 : ハニー   2021/06/18 08:17:01 ID:eNMf1F7bVQ
第3話 bパート
彼女はまつりと名乗った。彼女はひなたの友人であるという。ひなたからのり子のこと、そして桃子と環のことも聞いているらしい。
のり子はひなたの学生生活が気になりはしたが、それよりも今は、ひなたの行方について情報を集めなければならないと思い直した。
まつりはひなたと最後に話したのは電話でだったと証言する。

まつり「ひなたちゃんはこう言ったのです。『エデンの謎を追うべさ』って」

のり子「エデン……?それってシャイニーフェスタでグルーヴィーチューンの4人が歌唱して、後にOFAのDLC曲としても追加されたっていう、あの? PV何回も見たよ!」

まつり「『edeN』じゃないのです!エデン、それはリンゴなのです。別名をパラダイスアップル」

桃子「つまり楽園の林檎――――いったい何なのそれ?」

きょろきょろとあたりを見回すまつり。そして声を潜めて、「眉唾物ではあるのです」と断ってから話し始めた。

まつり「歴史の深淵に秘匿された禁断の果実、ヒトのDNAに作用して、あらゆる病原体をものともしない超人を作り上げるという代物なのです。なんでも栽培するのに禁じられた薬品を使うのだとかで、まつり、聞くだけでぶるぶるなのです」

のり子(武者震い?)

環「もっとわかりやすくいってほしいぞ……」

まつり「なんかめちゃくちゃすごい効果のあるリンゴなのです。すごすぎで存在そのものを秘密にされちゃったのです」

桃子「えぇ……」
68 : プロデューサーさま   2021/06/18 08:17:21 ID:eNMf1F7bVQ
「なに……それ」と思わず率直な感想が声となるのり子。
怪しい。はっきり言ってさっきの事務員の100倍は怪しい。
「どう思う?」と桃子が不安げに訊く。のり子は「あのひなたがそんな与太話を信じるなんて」と素直に答えた。
あのスレンダーな事務員が言っていたようにひなたは純粋無垢だ。でも、それは愚かであることを意味していない。
実際、のり子は高校生の頃に、ひなたに勉強やそれ以外のことでも世話になっている。彼女の知性がそんなオカルト、あたかも新興宗教めいた話を鵜呑みにするとは思わないが……。

それから環が思い出したように、例の肥料に関する本について何か心当たりがないのか訊いてみると、まつりは3人に附属図書館を行くのを勧めた。
まつりもよく足を運んでいる場所らしい。シーフードが戦う漫画がおすすめだとか。

まつり「よかったら、これをどうぞなのです」

環「わぁ!マシュマロ!」

まつり「……ひなたちゃんのこと、よろしくお願いするのです。まつりも協力したいけど……」

それとなく事情をうかがうと、スペースウミウシの侵略を阻止するのに忙しいらしい。

桃子「それならしかたないね」

のり子「うん、しかたないよ」

そうして3人は図書館へ――――
69 : 兄ちゃん   2021/06/18 08:17:36 ID:eNMf1F7bVQ
第3話 cパート
雪歩が人気のないビーチでひなたの所在に繋がる手がかりを探していると、彼女に声をかける人物がいた。
きれーなお姉さんで、なかなかにセクシーな水着を着ており、たじろぐ雪歩。

麗花「どうしたの?ビーチには合わない服装だけれど……あ、わかった! 海に向かって叫びにでもきた?やっほー!って。あれあれ?でも海だと返ってこないんじゃないかな?」

やけにフランクな調子である。も、もしかしてこれが噂のナンパ!?とあわわとなる雪歩だったが、そこは腐っても社長。おっほんと咳払いをすると、さっとひなたの写真を取り出して、知っているかどうか訊く。
7割6分5厘、知ってはいないだろうと思っていた雪歩であったが、なんとぉ!「ああ、この子、超ビーチバレー、観にきていた子だね♪」とお姉さんはさらりと言ってのける。
詳しく聞かせてもらえるかな?とお願いする雪歩に、
麗花「うーん、なんかわけありっぽい? じゃあ、足裏こちょこちょに耐えられたらね♪」と言うのだった。
70 : そこの人   2021/06/18 08:17:48 ID:eNMf1F7bVQ
雪歩「!? え、あの、台本では砂のお城作りで勝負って……」

麗花「えいっ」

雪歩「ひゃうっ!」

麗花「こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ」

雪歩「~~~~~っ!!!!!」(喘ぎ声を我慢する雪歩)

麗花「声、我慢しなくていいんだよ?」

雪歩「ダ、ダメぇ! んっ、はぁ、んーーっ♡」
71 : 3流プロデューサー   2021/06/18 08:18:06 ID:eNMf1F7bVQ
765秒後

雪歩「」

麗花「あれー?やりすぎちゃったかな?」

雪歩「も、もうダメ……。で、でもっ! これで話してくれますよね?」

麗花「じゃあ、次は一発ギャグで勝負♪」

雪歩「」


その後、海に日が沈むころ、やっと雪歩は麗花からひなたのことを聞くことができた。
72 : バカP   2021/06/18 08:18:19 ID:eNMf1F7bVQ
雪歩「肥料に関する本?」
麗花「そうそう、なんかややこしくて長くて、ちゅぱちゅぱーって感じのタイトルだったから覚えていないけど」
雪歩「へ、へぇ」
麗花「大会が終わって、ほら、あそこの木陰で取り出して読んでいたよ。目を通しているって風だったけど」
雪歩「なるほど、ありがとうございますぅ。それじゃ、私はこのへんで……」
麗花「えー?もういっちゃうの? まだ脇腹をこちょこちょしていないんだけどなー」
雪歩「し、失礼しますぅ!」


雪歩(次に向かうべきは―――――彼女が通う大学の附属図書館かな。……今日は疲れたから明日の午後にでもいってみよう)

つづく!
73 : 仕掛け人さま   2021/06/18 08:19:48 ID:eNMf1F7bVQ
物語はいよいよ折り返して、次は第4話! あらすじは早ければ今夜に投下できる予定!
ご意見・ご想像募集中です!
最後までお付き合いください!
74 : プロデューサー君   2021/06/18 10:10:57 ID:cpvWyI4AKM
悪徳メガコーポに囚われてアタック・オブ・ザ・キラーアップルを生み出す研究とかさせられてるんだろうか
75 : Pくん   2021/06/18 18:04:27 ID:4U6uT1rzn2
>>70
だけ見るとR-18SSじゃねーかこれ!w
76 : レジェンド変態   2021/06/18 18:22:53 ID:eNMf1F7bVQ
>>75
本スレは公序良俗を遵守しております(迫真)

それでは第4話投下していきます。
会話パートが多くなっちゃって字数がかさんじゃいました。
77 : 魔法使いさん   2021/06/18 18:23:14 ID:eNMf1F7bVQ
第4話 aパート
図書館にきたのり子・桃子・環。
一般外来受付を済ませるついでに、対応してくれたアルバイトらしき学生にひなたの借りた本について照会を依頼してみる。
他人の貸出履歴の照会要望などという処理はこれまでしたことがなかったのだろう、学生はのり子たちに待つようにいい、正規職員を呼びにいった。
望み薄ではあるが、しかしのり子たちにとってはひなたを追うための手がかり。是が非でも確認せねばなるまい。
しばらくしてやってきたのは―――【>>79のID対応】

のり子たちは誠意をもってひなたを探していることを伝える。
最初は規則遵守と正規の手続きどうこうと話していた司書であったが、根負けして「このような特例を作るのは気が引けますが……」と肩をすくめて照会してくれるのだった。ほどなくして、ひなたが借りた本が判明する。地下書庫に保管されていた1冊であり、データベース上は他大学・研究機関には収められていない、かつての大学関係者によって著されたものらしかった。
ディスプレイに表示された書名を3人が見る。

環「ねぇ、このタイトル、なんて読むの?」
桃子「えっと……? のり子さん、お願い」
のり子「【A】だね。肥料と結びつくにしてはおかしな単語が並んでいるけど」
桃子「現物は1冊だけなんだよね?」
のり子「そうみたい。それを今、ひなたが持ち歩いている」
環「それで、これからどうするの?」
のり子「………」

著者について調べてみるのがいいのかもしれない。データベース上の発行年は半世紀も前。生きているかはわからないが、この大学にこうして本を残すということは、学内に知る人間はきっといるだろう。それに特徴的な苗字だ。
のり子たちは著者名を控える。そして司書に礼を言って、図書館を去る
78 : プロちゃん   2021/06/18 18:23:28 ID:eNMf1F7bVQ
はずが、出入り口のところでのり子たちを通しまいとするかのように仁王立ちしている女性がいた。
仁王立ちしているが、可愛い。精一杯のきめ顔をしている。
79 : 我が下僕   2021/06/18 18:23:48 ID:eNMf1F7bVQ
第4話 bパート
華奢で可憐な人。白のワンピース姿がよく似合っている。のり子はそう思った。
(ドラマの設定上、)年齢はのり子たちよりも上だろう。

「福田のり子さんですよね?」

「あなたは……?」

「私は萩原雪歩。少し話をしませんか?―――木下ひなたについて」

「!!」

「なんでひなたさんのこと……」と桃子はあからさまに警戒する。「のり子のことも知っているの?」と環。
ふふふ、と笑う雪歩。3人についてきて、と言って図書館を先に出る。
のり子たちは顔を見合わせる。各々の目が「どうする?」と迷いを語る。
まつりからもたらされたエデンの話。もしあれが事実ならば、萩原雪歩が危険な人物である可能性も……。

「ひゃぁぁあああ!!!」

突然、外から雪歩の悲鳴が聞こえる。のり子は駆け出していた。桃子と環も後を追う。
80 : 変態インザカントリー   2021/06/18 18:24:01 ID:eNMf1F7bVQ
雪歩「アイエエエエ! 犬!? 犬ナンデ!?」

犬(演:可憐)「わんっ!わんっ!」

飼い主(演:春香)「こ、こら!カレン!ダメでしょ!す、すみません、この子ったら……」

のり子・桃子・環「………」
81 :   2021/06/18 18:24:19 ID:eNMf1F7bVQ
39分後、とある喫茶店
落ち着きを取り戻した雪歩から話を聞くことにする3人。年長者の威厳を保とうとする雪歩だったが、既に環からは雪歩お姉ちゃんと慕われている。
悪い人じゃないみたいね、と桃子ものり子に耳打ちした。

雪歩「私は、その、こういうものでして」

テーブル上、3人に見えるように名刺を置く。
桃子「聞いたことのない会社……って社長!?」
環「えーっ!? 雪歩お姉ちゃん、社長なの!? すごいぞ!」
雪歩「えへへ……」
のり子「!! こ、この会社名、もしかして……!」
桃子「知っているの、のり子さん」
雪歩「えっ、ほんと?」

のり子「アイマスの開発に携わったところですよね?」
桃子「あい?」
環「鱒?」
82 : プロデューサークン   2021/06/18 18:24:45 ID:eNMf1F7bVQ
のり子「2人とも知らないの? ほら、アイドルたちが鱒釣りをして競い合うゲームだよ。ゲームセンターに筐体あるでしょ?」
桃子「知らない。桃子、そーいうところいかないもん」
環「そんなゲーム、面白いの? なんでアイドルが鱒釣りするの?」
のり子「いや、そこが面白いんだって」
桃子「ふうん、のり子さんって変わっているね」
のり子「ええっ!? そ、そうかなぁ。アタシはきっと、このアイマスは短くとも15年以上続くコンテンツになるって確信しているけどなぁ」
雪歩「そっかぁ、ちゃんと知っている人は知ってくれているんだぁ。私のところで単独で開発したわけじゃないけど、嬉しいですぅ」
桃子「それで、そのへんてこなゲーム作りに関わっている会社のトップが、ひなたさんとどう関係あるの?」
雪歩「えっと、ひなたちゃんとは【B】」
環「つまり、ぐうぜん、知り合ったってこと?」
雪歩「う、うん。でも急に連絡が取れなくなって……」
のり子「じゃあ、私たちのことはひなたから?」
雪歩「そう。昔の動画も見せてもらったよ」
のり子「昔の動画?」
雪歩「のり子ちゃんたちが高校2年生の頃に、学祭で【C】をしたやつ」
のり子「えええ?!?? なんで!?」
雪歩「次回作のアイデアに行き詰っているって話をしたら、こういうのDo-Dai?って」
のり子「うう……ひなたのやつ~」
83 : プロデューサーくん   2021/06/18 18:25:03 ID:eNMf1F7bVQ
第4話 cパート
そして4人はいよいよ本題に移る。
雪歩は別ルートからひなたが持つ本の存在については知ったようだった。
例の本のタイトル、著者名を雪歩に教えると「あれ、その名前、どこかで……」と言いだしてごそごそとタブレットを取り出すと操作し始めた。

雪歩「やっぱり。その人……本人ではないだろうけど、以前、その人と同じ苗字の人に会っているよ」
桃子「えっ、本当?」
雪歩「うん。何かのパーティ会場で、だったかな。私の日記兼ポエム記録にその名前が……」
環「ポエム?」
雪歩「ごほんっ、ごほん。……社長である私の務めとして、出会ったことのある人間は逐一記録を取ることにしているんですぅ。いつどんな人脈が活かせるかわからないからね」
のり子「そ、そう。それでその人って何をしている人なの?」
雪歩「えーっと…………なんか×××って研究所?の所長みたい」
のり子「それ、どこかで―――――ああっ!!」
桃子「ど、どうしたの?」
環「財布忘れちゃったの? たまき、765円なら持っているよ」
雪歩「大丈夫ですぅ。ここは私が奢って───あ、ふふっ、ごめん。財布ないわ」
84 : プロデューサーさま   2021/06/18 18:25:22 ID:eNMf1F7bVQ
のり子「ちがうよ、アタシ、そこを知っている! 怪しげな研究所!」

その時、【D】
85 : 師匠   2021/06/18 18:26:23 ID:eNMf1F7bVQ
※司書 >>87のID対応(>>79は自レスになってしまったので無しで) 
ただし後で出てくる春香や可憐でも採用する予定。あのシーン、清書時に修正すればいいわけなので。

※【A】ひなたが借りた本の書名 「肥料」を含むこと
※【B】雪歩とひなたが知り合った経緯。こっちで思いつかなかったので……お願いします!
※【C】のり子たちが高二のときに学祭でしたこととは? もしかしたらひなたと再会を果たしたときに触れるかもです。
※【D】第5話への展開 スペースチュパカブラが攻めてきた!とかはなしでお願いします。ここを委ねるのは冒険ですが、それもまた安価スレの醍醐味かなって。
※清書投下時には、1000字程度にカットします、たぶん。

レスの有効期限は6/19 16:59:59です。早ければ6/19の夜に清書を投下予定。
(遅くなったらレスの有効期限伸ばすかも。レスが増えるかは別問題ですけどね!)
86 : 兄ちゃん   2021/06/18 18:27:35 ID:eNMf1F7bVQ
>>85
あれ?本の書名って、頭痛が痛い?
まあ、いいや。

何卒ご協力お願いします!!
87 : 5流プロデューサー   2021/06/18 19:18:06 ID:YJp26OcZg2
A:果てしなく遠きエデンへの道~肥料開発篇~
B:某古書店にて同じ本に互いの手が触れた
C:自作のサツマイモで作った干し芋を売り捌いた(評判は良かったけど
そこから何故か二人の関係がギクシャクし始めた)
D:息絶え絶えなまつり嬢が駆け込んで来た(手掛かりを掴んだのか?)

後二話…果たしてどうなるのでしょうか
88 : お兄ちゃん   2021/06/18 20:17:49 ID:vsfAwFtbak
A 美しき薔薇と罪な肥料〜湯けむり温泉旅館へようこそ〜③上
B 犬数頭とそれを追いかけるマッチョ(何故か時々立ち止まってポージング)の集団に追いかけられていたところをひなたに助けられた
C 豚解体&直火焼き&即売ショー
D 謎の研究所が爆破されたというニュースが喫茶店のTVで流れる
89 : そなた   2021/06/18 20:58:40 ID:oBt/u2rEeQ
A量子力学的肥料論

他は期限内に思いつけばレスします
90 : ぷろでゅーしゃー   2021/06/18 21:16:16 ID:MCk515fXpY
A:コチマと宝石と肥料と偶像
B:大雪の日に晴れるまで一緒に避難した
C:ウサギカフェ(うさぎとふれあい。店員はバニーコス)
D:社長!財布忘れてましたよ!(ゲームのリアルイベントで釣った大量の鱒と一緒に。その中に見たことのない魚が…)
91 : Pーさん   2021/06/19 13:49:53 ID:UdonShPm0s
D 白衣の男たちが突然集団で店内に入ってくる
92 : P様   2021/06/19 19:54:56 ID:OtCr13S9wo
レスありがとうございます!
以下にまとめていきますね
93 : ぷろでゅーしゃー   2021/06/19 19:55:14 ID:OtCr13S9wo
第4話 aパート
図書館にきたのり子・桃子・環。
一般外来受付を済ませるついでに、対応してくれたアルバイトらしき学生にひなたの借りた本について照会を依頼してみる。
他人の貸出履歴の照会要望などという処理はこれまでしたことがなかったのだろう、学生はのり子たちに待つようにいい、正規職員を呼びにいった。
望み薄ではあるが、しかしのり子たちにとってはひなたを追うための手がかり。是が非でも確認せねばなるまい。
しばらくしてやってきたのは、まるで金沢生まれの呉服屋の娘さんのような、上品で奥ゆかしく、つむつむっとした司書であった。
(中略)
環「ねぇ、このタイトル、なんて読むの?」
桃子「えっと……? のり子さん、お願い」
のり子「『量子力学的肥料論 -エデンへの道-』だね。肥料と結びつくにしてはおかしな単語が並んでいるけど」
桃子「エデンへの道……じゃあ、やっぱりひなたさんは?」
のり子「うん。まつりが話してくれたように、エデンの謎を追っているとみていいだろうね」
94 : プロデューサー君   2021/06/19 19:55:29 ID:OtCr13S9wo
(中略)
落ち着きを取り戻した雪歩から話を聞くことにする3人。年長者の威厳を保とうとする雪歩だったが、既に環からは雪歩お姉ちゃんと慕われている。
悪い人じゃないみたいね、と桃子ものり子に耳打ちした。
のり子「アイマスの開発に携わったところですよね?」
桃子「あい?」
環「鱒?」
のり子「2人とも知らないの? ほら、アイドルたちが鱒釣りをして競い合うゲームだよ。ゲームセンターに筐体あるでしょ?」
桃子「知らない。桃子、そーいうところいかないもん」
環「そんなゲーム、面白いの? なんでアイドルが鱒釣りするの?」
のり子「いや、そこが面白いんだって」
桃子「ふうん、のり子さんって変わっているね」
のり子「ええっ!? そ、そうかなぁ。アタシはきっと、このアイマスは短くとも15年以上続くコンテンツになるって確信しているけどなぁ」
雪歩「そっかぁ、ちゃんと知っている人は知ってくれているんだぁ。私のところで単独で開発したわけじゃないけど、嬉しいですぅ」
桃子「それで、そのへんてこなゲーム作りに関わっている会社のトップが、ひなたさんとどう関係あるの?」
雪歩「えっと、あれは私が、桜吹雪の舞う公園を優雅に散歩をして楽しんでいたときのこと―――」
95 : プロデューサーはん   2021/06/19 19:55:45 ID:OtCr13S9wo
雪歩「私はまたしても運悪く苦手な犬に出くわしてしまったんですぅ」




未来「わんわん♪」
海美「わんっ、わんっ!」
可憐「く、くぅーん……」
美也「みゃおみゃおみゃ~ん」


雪歩「どひゃぁっ! 一気に3匹もなんて、ふふふっ、困っちゃいますぅ♡」
96 : Pさぁん   2021/06/19 19:57:11 ID:OtCr13S9wo
のり子・桃子・環「………」
雪歩「するとそこに――――」

ひなた「おやぁ? 大丈夫かい?」
雪歩「あ、あなたは?!」


雪歩「とまぁ、そんな感じで颯爽と現れたひなたちゃんが犬を追い払ってくれて、まさに九死に一生を得たの。それでちょっとした知り合いになったってわけ」

環「猫が一匹混ざっていたぞ?」
桃子「つっこむところ、そこじゃないと思う……」
のり子「あはは……じゃあ、私のことはひなたから?」
雪歩「そう。昔の写真も見せてもらったよ」
のり子「昔の写真?」
雪歩「のり子ちゃんたちが高校2年生の頃に、学祭でバニー喫茶をしたやつ。のり子ちゃんのバニーガールコス、可憐ちゃんのバニーポリスに負けず劣らず、きまっていましたぁ」
のり子「えええ?!?? なんで!?」
雪歩「次回作のアイデアに行き詰っているって話をしたら、こういうのDo-Dai?って」
のり子「うう……ひなたのやつ~」
97 : Pチャン   2021/06/19 19:57:43 ID:OtCr13S9wo
第4話 bパート
そして4人はいよいよ本題に移る。
雪歩は別ルートからひなたが持つ本の存在については知ったようだった。
例の本のタイトル、著者名を雪歩に教えると「あれ、その名前、どこかで……」と言いだしてごそごそとタブレットを取り出すと操作し始めた。

雪歩「やっぱり。その人……本人ではないだろうけど、以前、その人と同じ苗字の人に会っているよ」
桃子「えっ、本当?」
雪歩「うん。何かのパーティ会場で、だったかな。私の日記兼ポエム記録にその名前が……」
環「ポエム?」
雪歩「ごほんっ、ごほん。……社長である私の務めとして、出会ったことのある人間は逐一記録を取ることにしているんですぅ。いつどんな人脈が活かせるかわからないからね」
のり子「そ、そう。それでその人って何をしている人なの?」
雪歩「えーっと…………なんか×××って研究所?の所長みたい」
のり子「それ、どこかで―――――ああっ!!」
桃子「ど、どうしたの?」
環「財布忘れちゃったの? たまき、765円なら持っているよ」
雪歩「大丈夫ですぅ。ここは私が奢って───あ、ふふっ、ごめん。財布ないわ」

のり子「ちがうよ、アタシ、そこを知っている! 怪しげな研究所!」
98 : プロデューサーさま   2021/06/19 19:58:07 ID:OtCr13S9wo
第4話 cパート
環「けんきゅうじょ? ねぇ、もしかしてそれってあれのことだったりする?」
のり子・桃子・雪歩「え―――?」

環が指さす方向を見やる3人。店内のTV、地方ニュースは淡々と事実を伝える……。

『謎の爆発 ×××研究所』

のり子「嘘……画像を見る限り、たしかにあの研究所だ。ど、どういうこと?」
雪歩「………」
桃子「ねぇ、ひなたさんは――――?」

その時、店のドアが開いて、誰かが駆けこんでくる。

秘書「社長っ! ここにいましたか! 財布忘れていますよ! あと木下ひなたについて新たな目撃情報が……」

嫌な予感がする。
のり子は、引き続きTVにて「行方を捜索中」と報道されている所長の写真―――白衣を着た若い女性を睨み付けながらそう思うのだった。


つづく!
99 : Pさぁん   2021/06/19 20:01:27 ID:OtCr13S9wo
秘書については第5話で誰かアイドルに演じさせるか考え中です。
>>87 いやぁ、本当に後2話どうなるんや……
>>91さんのレスを採用できませんでしたが、IDにうどんが含まれているのはすごいと思うので、ぜひどこかのスレで役立てるかスレたてしてください!

第5話のあらすじは早ければ明日の夜に投下予定
何卒最後までお付き合いください!

この後の展開について、ご意見・ご想像募集中です!
100 : お兄ちゃん   2021/06/19 21:16:55 ID:UdonShPm0s
あれだね、のり子の話をひなたから聞いたっていう人たちが誰ものり子を敵視したりしないってことは
仲違いしてたとはいえのり子はひなたから悪く思われてはいないんだろうね
そうなると仲違いの理由がますます気になるな
101 : 夏の変態大三角形   2021/06/20 13:52:58 ID:Ur3OfK/Htc
うどん晒し揚げ
102 : Pくん   2021/06/20 18:56:17 ID:5l/.BgDlVU
第5話あらすじ 投下します
日曜日だし、参加する人増えないかなーなんて夢見ているよ!
103 : der変態   2021/06/20 18:56:30 ID:5l/.BgDlVU
第5話(前編) aパート
雪歩の秘書がもたらした情報はかつてのり子が目にしたものと似通っていた。
すなわち町はずれの鉄塔の並ぶ田園方面、例の研究所へと慌てて走っていくひなたの姿。
「行こう、研究所へ!」
立ちあがったのり子が皆を見て言う。桃子、環、雪歩がこくりと肯く。
わけもわからぬままの秘書が全員分の食事代を払って、店を出た。
そして秘書が運転する社用車で現場へと向かう――――。


現場には消防隊と警察が集まっている他、町はずれだと言うのに野次馬らしき人だかりさえできていた。
爆発したということだが研究所が全壊するような規模のものではなかった。
しかし、たしかに普通ではない壊れ方をしている部分が見受けられる。
104 : Pはん   2021/06/20 18:56:42 ID:5l/.BgDlVU
のり子「簡単には近づけないようだけど……話だけでも聞けないかな?」
環「そうだ! 雪歩お姉ちゃんなら、こう、サッと袖の下から札束を取り出しておまわりさんたちを……」
雪歩「ええっ!? そ、そんなのできないよ!」
桃子「!! あれは………。みんな、ここは私に任せて」
雪歩「桃子ちゃん!? ダ、ダメだよ、警察官たちにそんな色仕掛けなんて!」
のり子「いや、そうとは一言も………」

桃子は立ち入り禁止すれすれの場所まで行くと、内側にいる一人の女性に向かって手を振る。
はじめ、気づかずに他の警官たちと何か話し込んでいる様子であったが、警官の1人が桃子に気づき、指で示したことでその女性も気づいたようだった。
105 : プロデューサーくん   2021/06/20 18:56:56 ID:5l/.BgDlVU
【A】「桃子!? なんでこんなところに!?」

ダダダダッと駆けてきた女性が桃子を見て、ほとんど叫びに近い声をあげる。
思わずそれに反応して桃子たちに視線を向ける人も多くいた。が、女性がキッと睨み返して、関わらないほうが身のためと判断したのか目を逸らすのだった。

のり子「えっと、桃子、この方は?」
おずおずと桃子の後ろからのり子は訊ねる。
桃子「従姉の【A】。見てのとおり警察官……刑事なの」
雪歩「ア、アイドルの間違いじゃなくて……?」
環「すごい美人だぞ!」
【A】「どうしてここにいるの、桃子。野次馬なんてらしくないわよ」

桃子のこと以外は目に入っておらず、声も耳に入っていないようだった。
106 : 仕掛け人さま   2021/06/20 18:57:13 ID:5l/.BgDlVU
桃子「かくかくしかじかローリング△さんかくなの」
【A】「いつか○になるから見ててね!ってことね……名曲だわ」

【A】「ねぇ、桃子、悪いけれど協力は―――」
桃子を溺愛している素振りはあったが、さすがに公私混同はしないのか、やんわりと協力を断ろうとしたそのとき、

のり子「ひなたは!? ひなたはいるんですか!? 無事なんですか!! それだけでも……!」

のり子が黙っていられなくなった。その両の眼が【A】を捉えて離さない。
何か得るまで、ひなたのことを教えてもらうまでは逃がしはしない、その決意がその瞳に宿っている。

【A】「桃子。この子は?」
のり子に気圧されることなく、落ち着いた口調で問う。
桃子「えっと……友達。ううん、仲間、かな。私たちみんなでひなたさんを探しているの」
【A】「…………そう」
107 : 我が友   2021/06/20 18:57:32 ID:5l/.BgDlVU
【A】「どうしてここにたどり着いたかは後で詳しく聞くとして……木下ひなたはここにいたみたいね」

のり子・雪歩・環「!!!!」
桃子「お従姉ちゃん……。それって、つまり?」

【A】「荷物だけが残されていたわ。ブブゼラだったり、砂を詰めた瓶だったり、【B】だったり……でも本人はいない。爆発に巻き込まれたふうでもない」
のり子「じゃあ、いったいどこに!?」
【A】「調査中よ」
雪歩「あ、あの! ひなたちゃんの残した持ち物に本はありませんでしたか?」
【A】「本? いえ、なかったわ。―――って、あなた、萩原雪歩さん?」
雪歩「ぽえ?」
環「雪歩お姉ちゃんのこと知っているの?」
【A】「本人の前で言うのもあれだけど、怪しい発明品をばんばん開発している会社の社長でしょ? ここらじゃ有名よ。無駄に美人だし。いつか警察沙汰を起こすんじゃないかって言われているけどね。近頃じゃ、アイドルが鱒釣りを競い合うなんて、クレイジーなゲームの開発に携わったって偶然耳にしたけど……」
自分で口にしておいて、まさか冗談よねと言いたげだった。雪歩は弁解したいところだったが今はそんな場合じゃないと思い直して「むむむ……」と唸るだけだった。


【A】「そういえば、あと気になっているのは【C】……いえ、忘れて。私としたことが話し過ぎたわね」
108 : Pはん   2021/06/20 18:57:47 ID:5l/.BgDlVU
【A】「ねぇ、ところでそこの、桃子と同じぐらい可愛い子は―――」
環をみて目を輝かせる【A】だったが、そのとき後ろから名前を呼ばれる。一瞬、しまったという顔をして、すぐに仕事モードに表情を作り直した彼女は「桃子。落ち着いたら、今度は私が話を聞かせてもらうわよ」と言って踵を返して行ってしまった。
109 : 我が下僕   2021/06/20 18:58:05 ID:5l/.BgDlVU
第5話(前編) bパート
爆発した研究所にひなたはいた。荷物を残してどこかへ消えてしまった。
どこへ―――? 何のためにどこにいるのか。誰かといっしょなのか。
謎は深まるばかりだった。

桃子「ねぇ、ちょっと考えてみようよ」
のり子「え?」

半ば放心してしまっていたのり子に桃子が声をかけた。
場所は田園から町の中、雪歩行きつけの茶店に移している。店の奥であんみつを幸せそうに食べているのは、図書館で会った司書だと思うのだが、声をかけるのはよしておく4人だった。

桃子「研究所の爆発。これって、どっちだと思う?」
環「ももこ、どっちって何と何?」
雪歩「第三者が研究を妨害したり、設備、あるいは研究員を狙ったりしたものなのか、それとも……」
のり子「研究による結果なのか、だね」
環「ええー!? でも、あそこ、のうぎょーを研究しているところなんでしょ? なんで爆発するの?」
桃子「……とすれば、やっぱり研究を狙った第三者からの、」
のり子「アタシはそうは思わないよ」
桃子「!」
雪歩「の、のり子ちゃん?」
110 : プロデューサーはん   2021/06/20 18:58:23 ID:5l/.BgDlVU
のり子「奇蹟を得るリンゴ―――エデンを誕生させようとする過程での爆発だって思う」
桃子「それ、根拠はあるの?」
のり子「……ない」
環「ええっ!?」
のり子「でも、なんとなくそんな気がするんだ」
桃子「なんとなくでいいの? ひなたさんのことなんだよ。今、危険な目に合っているかもしれないんだよ!!」
雪歩「も、桃子ちゃん……」
のり子「わかっている。わかっている……だから、改めてお願い。アタシに力を貸して」
深々とのり子が頭を下げる。今、最も焦燥の内にあるはずの彼女にそう頼まれては断ることはできない3人だった。
環「たまきたちは、なにをすればいいの?」

のり子「別れて調査しようと思う」
妙に冴え冴えとした頭をフル回転させながらのり子は提案する。
111 : 変態インザカントリー   2021/06/20 18:58:50 ID:5l/.BgDlVU
①例の本の著者について
②例の研究所の所長(ひなたと同じく現在は行方不明)について
③ひなたの動機について

のり子「って具合にね。①についてはもう一度、アタシが大学に行って調べてみる。②については雪歩社長、お願い。そのちんちくりんじゃない人脈を使ってできるだけ所長の情報を集めて。桃子と環は③をお願い。木下家を訪れて、どうしてひなたがエデンなんかに、」
桃子「待ってよ。違うでしょ」
のり子「え?」
112 : P様   2021/06/20 18:59:06 ID:5l/.BgDlVU
雪歩「私が②を引き受けるのはいいとして……」
環「ねぇ、のりこ。ひなたの家にいくのはのりこがいいんじゃないの?」
のり子「!! で、でも、桃子たちじゃ、大学で調べ物なんて……」
桃子「なんか忘れているみたいだけど、これでも高校生だよ?小学生ならともかく、心配しすぎ」
雪歩「私からも人を貸すよ」
のり子「…………」
環「あのね、たまきとももこじゃ、ひなたのお母さんたちからあんまり話を聞けなかったんだ」
桃子「所詮は春からのちょっとした知り合いってだけ、そう認識されていてもおかしくないよね」
雪歩「でも、のり子ちゃんは違う。そうだよね?」
のり子「そ、そんな、わざわざみんなで台詞を分けて言うことじゃ……」
桃子「のり子さん!」
のり子「!」
桃子「桃子たちに、そろそろ教えてくれる?」
のり子「え……」
環「ひなたと何があったの?」
雪歩「………私も知りたいな」


のり子「それは――――」
113 : 監督   2021/06/20 18:59:20 ID:5l/.BgDlVU
第5話(前編) cパート
【D】


※【A】桃子の姉で若手敏腕美人刑事 16歳以上のアイドル 多数決原則 同率でID判定に移行 口調と台詞回しは清書時に変えるので考慮しなくてもかまいません
※【B】ひなたの持ち物partⅡ 採用するのは1つになるかと 手がかりにもなるのでネタ採用は……どうかなー
※【C】ひなたの行方、目的等々、事件解決の手がかり。何か持ち物とはべつに、研究所にあった代物でも、起きていた事象でも。後述の調査があるため、行方に直結するようなものは無しでお願いします
※【D】のり子とひなたの過去とは? cパート丸々使ってはいますが、充分に描写するかは未定 わりとあっさり4人の会話で処理するかも ただ、この物語(の終着点)にとって重要なのはたしか
※清書時にCut.Cut.Cut.する予定 ほんとなんでこんな冗長に……

レスの有効期限は6/22 04:59:59まで いつもより気持ち長めなのはリアル事情

何卒ご協力お願いします!!!!
114 : Pたん   2021/06/20 19:02:07 ID:5l/.BgDlVU
>>113
(誤解されると困るので)訂正
【C】ひなたの行方や目的、研究の正体を知るための手がかりと思われる何か
残された持ち物とはべつに研究所にあった代物でも、起きていた事象でも。
後述の調査があるため、行方に直結するようなものは無しでお願いします!
115 : 変態大人   2021/06/20 19:15:58 ID:ujLUX8KGGc
A:千早
B:数枚の栞(メモ書きがあるのが混じっている)
C:散らばっているであろう破片がやたら少ない
D:物入りになったのり子がバイトに忙殺される
話したげにしていたひなたに耳を傾けなかった
気づいた時にはどちらも(深い溝を感じて)語りかけようとしなかった
116 : あなた様   2021/06/20 19:17:23 ID:ujLUX8KGGc
やばい、ドキドキしている
勢いで書いたのはいいけど大丈夫なのか?
117 : 変態大人   2021/06/20 19:27:24 ID:ZrxhnOJlyM
A 大阪府警から出向してきたナオ!
B 定期券
C まつり姫5人がかりでも動かないような研究装置がまるっと消えていたり
D 高3夏、資料を漁っていると謎の黒コートの女に「幻の林檎は人を幸せにしない(既存の種を味、病気に対する耐性、天候に左右されない供給などの生産のしやすさ、コスパ含めて全ての面で圧倒する林檎は市場から既存種を駆逐し、既存の農家の経営を傾かせる等々で経済を混乱に陥れ、必要以上に不幸な人を生むことになる)」と囁かれ(警告され?)そのことがずっと引っかかり、秋口に2度目の警告で幻の林檎プロジェクトには乗らないことを決め、そこから中退までの記憶は無く、現在も続く虚脱感だけは覚えている
118 : EL変態   2021/06/20 19:35:04 ID:Cv49Sn.DoQ
A 琴葉
B 液体入りのアンプル
C 研究所近隣で植物に関する怪談が広まっていた。
D のり子が農業以外の分野に興味を持ちはじめたが、それを上手く言い出せずに喧嘩になった。
119 : ハニー   2021/06/20 20:11:45 ID:nMf/4L3zrY
Aあゆあゆ
Bゲル状にドロドロになったリンゴ
C予測される爆心地の磁場が異常(100kgを超えているような研究機器が浮かんでいる。しかし人体には影響が無い)
D研究する農作物の育成方法ですれ違いが起きた
120 : ハニー   2021/06/20 21:35:06 ID:KmjFOXiwMU
A紗代子
Bめっちゃ研究について書かれてあるノート
Cリンゴの苗木の破片
121 : おにいちゃん   2021/06/21 06:46:03 ID:PCF1QnWDtE
A千早
B鍵束
122 : ボス   2021/06/22 07:46:01 ID:T17wfysrz6
レスありがとうございます!
以下にまとめていきます
活かせなかったレスがあり申し訳ないです
123 : プロデューサー様   2021/06/22 07:46:37 ID:T17wfysrz6
第5話(前編) aパート

(前略)
千早「桃子―――? どうしてこんなところにいるの!?」

小走りに近づいてくる女性は大きな声をあげる。
思わずそれに反応して桃子たちに視線を向ける人も多くいた。が、女性がキッと睨み返して、関わらないほうが身のためと判断したのか目を逸らすのだった。

のり子「えっと、桃子、この方は?」
おずおずと桃子の後ろからのり子は訊ねる。
桃子「従姉の如月千早さん。見てのとおり警察官……刑事なの」
雪歩「アイドルの間違いじゃなくて?」
環「すれんだー美人だぞ!」
千早「質問に答えなさい、桃子。野次馬なんてらしくないわよ。仮にも爆発現場、何が起こるのかわからないわ。早く帰りなさい、危ないから」

桃子のこと以外は目に入っておらず、声も耳に入っていないようだった。
理由を訊ねてはいるが、とにかく桃子をここから遠ざけたがっている。過保護……なのだろうか?

桃子「千早お従姉ちゃん、お願い、桃子の話を聞いて」
千早「うっ、そんな、お願いなんてずるいわ……なに?」
きりっとした表情から一変、ゆるゆるとなる千早。

桃子「かくかくしかじかローリング△さんかくなの」
千早「いつか○になるから見ててね!ってことね……名曲だわ。私ともデュエットしてほしいわね」
124 : P君   2021/06/22 07:47:04 ID:T17wfysrz6
(中略)
千早「荷物だけが残されていたわ。ブブゼラだったり、砂を詰めた瓶だったり、メモ書きだったり……でも本人はいない。爆発に巻き込まれたふうでもない」
のり子「じゃあ、いったいどこに!?」
千早「調査中よ」
雪歩「あ、あの! ひなたちゃんの残した持ち物に本はありませんでしたか?」
千早「本? いえ、なかったわ。―――って、あなた、萩原雪歩さん?」
雪歩「ぽえ?」
環「雪歩お姉ちゃんのこと知っているの?」
千早「本人の前で言うのもあれだけど、怪しい発明品をばんばん開発している会社の社長でしょ? ここらじゃ有名よ。自称ちんちくりんのくせして、私より出るところは出ているの。とんだ嘘つきだわ。私とはinfernoな関係ね。いつかどこかで偽証罪で立件したいって思っているわ。しかも近頃じゃ、アイドルが鱒釣りを競い合うなんて、クレイジーなゲームの開発に携わったって偶然耳にしたけど……」
自分で口にしておいて、まさか冗談よねと言いたげだった。雪歩は弁解したいところだったが今はそんな場合じゃないと思い直して「むむむ……」と唸るだけだった。

桃子「ねぇ、メモ書きって? 何が書かれていたの?」
千早「それは……」
桃子「お願い、千早従姉ちゃん」
千早「しかたないわね。でもね、桃子。そんな重要なものではないと思うわよ?そこの無駄に美人な社長が趣味にしているポエムみたいなものだから」
雪歩「!?」

千早は部下に頼んでメモを持ってこさせた。
透明なビニール袋に入ったそれを、のり子が読み上げていき、雪歩が内容を書き留める。

『楽園への第三の歩。
 九つの暁、熱き乙女たちの汗と涙を受けとめし砂を一握振りまき、祈るは再生
 轟音響かせる魔笛を十夜にわたって聴かせ、願うは破滅』
125 : プロデューサー   2021/06/22 07:47:19 ID:T17wfysrz6
千早「そういえば、あと気になっているのは直近で私の新規SSRが実装されたから周年FES候補からは実質外されて、萩原さんが有力になっていることかしら」
桃子(あ、あの、千早さん! 台本と全然違うよ!?)ササヤキモモコ
千早「こほん……失礼。研究所近隣である噂が広まっているわ。こんな田園で広まるのも妙だけど、内容はもっと妙ね」
環「うわさ……?」
千早「そう。植物に関する怪談よ」
のり子「幽霊の正体見たり枯れ尾花、なんてことも言うけれど……植物自身の怪談ね。具体的にはどういう?」
千早「ありえない速度で成長したり、かと思えば一晩で枯れていたり、風もないのに踊るようにくねくねと動いたり、果てには歌ったり……聞いてみたいものだわ、それが本当なら」
雪歩「もしかして野生のフラワーロック!?」
のり子「社長、そういう話じゃないと思う……というか、フラワーロックが通じる人、きっとそんないないよ」
126 : Pさぁん   2021/06/22 07:47:36 ID:T17wfysrz6
第5話(前編) bパート

(中略)
環「あのね、たまきとももこじゃ、ひなたのお母さんたちからあんまり話を聞けなかったんだ」
桃子「所詮は春からのちょっとした知り合いってだけ、そう認識されていてもおかしくないよね」
雪歩「でも、のり子ちゃんは違う。そうだよね?」
のり子「そ、そんな、わざわざみんなで台詞を分けて言うことじゃ……」
桃子「のり子さん!」
のり子「!」
桃子「桃子たちに、そろそろ教えてくれる?」
のり子「え……」
環「ひなたと何があったの?」
雪歩「私も知りたいな。お願い、のり子ちゃん」



のり子「……きっかけはバイクだった」
127 : そこの人   2021/06/22 07:47:52 ID:T17wfysrz6
環「バイク?」
のり子「そう。ひなたと一緒に見に行ったアクション映画でさ、主演女優が大きなバイクを乗りこなして、敵組織の追跡を振り切るシーンがあったんだよね。それがもう、めちゃくちゃかっこよくて。アタシ、それで免許とろうって思ったんだよね。当時は大型取得はまだでも普通までなら取れる年齢だったし、先輩にはバイク通学を許可されている方もいたから、いろいろ話を聞いて」
桃子「それって、時間もお金もかかるんじゃない?」
のり子「鋭いね、桃子は。ずばりそれが理由でアタシはどんどんひなたとの時間を減らしていってしまったんだよ。教習所に、資金稼ぎのアルバイト、それに加えてバイク関係でできた新しい友達との交流……そういう刺激って、ひなたとの日々にはあんまりなかったからかな、ついついのめりこんじゃって」
雪歩「……それで、ひなたちゃんは?」
のり子「楽しげに新しい世界のことをアタシが話すと、『のりちゃんはすごいべさ』なんてさ……ちゃんと聞いてくれるもんだから、なんていうかな、許されている感じがあったんだよね。話す時間がちょっとぐらい減ったところで、アタシたちの友情にヒビなんて入ると思いもしなかったよ………あの日が来るまでは」
128 : せんせぇ   2021/06/22 07:48:43 ID:T17wfysrz6
第5話(前編) cパート
高3の夏のことだから、今からだいたい一年前のことだね。お互い、受験勉強に明け暮れていたっけ。同じ大学目指してさ。………その日、アタシとひなたは久々に休日を丸一日共にする予定だった。うちの高校の先生の知り合いの紹介で、農業化学、なかでもリンゴに関しては学術的権威とされる方と話せる機会ができたんだ。それでアタシたちふたりで会いに行った」
アタシたちにとっての夢、幻のリンゴ。ひなたはアタシが知らない間に、アタシの何十倍も専門的な知識を身に着けてその先生をうならせていた。それでも、幻のリンゴの実現は難しいという事実は翻らなかったし、もし本気で開発に挑むならそれ相応の環境に身を投じなければならないという話をしてくださったんだ」
先生の話に感銘を受けて、いっそう農学を勉強しよう、夢のために一歩ずつ確実に進んでいこう。
――――そう思えたのはひなただけだった。
129 : Pチャン   2021/06/22 07:48:55 ID:T17wfysrz6
アタシは………馬鹿だよね、そんなひなたの隣りで腐っちゃったんだよ。いつの間にか、ひなたに農業のことでこんなにも差をつけられていて、そのことに打ちのめされてさ、アタシなんかがこの子と一緒に夢を追いかけるなんておかしいんじゃないかって。
それなのに、ひなたはバイク乗り回して遊んでいるアタシのことを、すごい、すごいなんて、あれ?本当はひなたは最初からアタシのことなんてただの友人、大学にいったら捨てられちゃうんじゃないかって……そんな風にどんどん悪い方向、おかしな方向に考えが進んじゃって。
それで、その日、先生のもとから去ると、その後は元々は受験勉強の気分転換に遊びに行こうって予定だったんだけどね、アタシ、気分がのらないから帰りたいなんて言っちゃってさ。
そうしたら、ひなたが腕をさ、こう、掴んできた。会った時から全然変わらない、小さな手で、弱々しく、泣きそうな顔をして。
ぎょっと驚くアタシに、ひなた、なんて言ったと思う?



「のりちゃん……あたしのこと、嫌いになったべさ?」
130 : プロデューサーさま   2021/06/22 07:49:09 ID:T17wfysrz6
そうじゃない、そうじゃないんだよ。でも、アタシ、すぐにその言葉が出てこなかった。
きちんと説明して、それでまたひなたに負けじと勉強して、頑張ればいい。そう思えるのは今だからで、そのときのアタシは、馬鹿なアタシは―――怒ったんだよね。
何に対する怒りか、ってそれは間違いなく自分に対する怒りなんだろうけれど、それをひなたにぶつけてしまっていた。
なんでアタシに黙って、そんな専門的なことまで勉強しているんだよ!とか、バイクに夢中になっているアタシを止めてくれればよかったのに!とか、ひなたは……ひなたは本当にアタシといっしょに夢をかなえるつもりはあるの?なんて、そんなどうしようもなく自分勝手なことを散々言っちゃったんだ。
それで弱々しい腕を、きっとアタシが振りほどいた。
俯いてすすり泣きをはじめるひなたに背を向けて歩きだすアタシは、その時になってもまだ、ひなたが何か声を、振り絞って声をアタシにかけてくれることを期待していたんだ……。
131 : 番長さん   2021/06/22 07:49:21 ID:T17wfysrz6
のり子「ぐす……。ははっ、まぁ、こんな感じ。全部さ、アタシが悪いんだよ。それは間違いないんだ。会わなくなって半年以上経って、そして今、会いたくても会えなくなって、やっと、うん、やっと、気づいた。ひなたはその名前のとおりさ、アタシにとって陽だまりだったんだって。アタシはその眩しさに、目を背けてしまったろくでもない日陰者なんだよ―――」



第5話後編につづく
132 : Pちゃん   2021/06/22 07:52:04 ID:T17wfysrz6
のりひなの過去についてはもっともっと丁寧に書きたかった気持ちもありましたが、めんど……じゃなくて、時間と体力がなかったので、まぁ、妥協しました。
大切なのは、ほら、再会できてからなので……。

後編のあらすじ投下は、早ければ今夜を予定。明朝になるかも?

ご意見・ご想像募集中です!
ひなた、今、どこにおるんや……(何にも考えていない)
133 : あなた様   2021/06/22 21:23:10 ID:T17wfysrz6
第5話後編 投下していきます
ご協力何卒お願いします……!
134 : お兄ちゃん   2021/06/22 21:23:26 ID:T17wfysrz6
第5話(後編) aパート
茶店でのり子が打ち明けた過去、ひなたとのすれ違い。
雪歩たち3人は何と声をかければいいかわからなかった。
冷たい麦茶、グラスの中の氷が溶けていく。
やがて、からんと小さく響く。

のり子「取り戻したいんだ」

目元をすっと拭うと、のり子が3人の顔を見て言う。

のり子「じゃなきゃ、これからずっと暗い道を歩んでいくことになるから。ひなたともう一度会って、謝って、話して、それで……どこを歩いているのかさっぱりな日々とはさよならする。……ひなたがアタシを許してくれるか、それはわからないけれど」
135 : 箱デューサー   2021/06/22 21:23:40 ID:T17wfysrz6
雪歩「私から言えることは……」

のり子の決意を聞いて、雪歩がたどたどしくも、しかしのり子の赤らんだ目をしっかり見て言う。

雪歩「ひなたちゃんはのり子ちゃんを友達だって、大切な人だって、今でもきっと思っているに違いないってことかな。それは桃子ちゃんたちからの話からもわかるよ。ひなたちゃんはのり子ちゃんを悪く言ってなんてないし、>>100さんの言うとおりだと思いますぅ」

桃子「うん。許すも何も、ひなたさんはのり子さんを恨んでなんかいないんじゃないかな」

環「ひなたはのりこのこと、好きだって思うぞ。のりこは? のりこもひなたのこと、好き?」

のり子「…………うん」

雪歩「それをひなたちゃんに伝えないとね。大丈夫、喧嘩するほど仲がいいっていうし、半年なんてのり子ちゃんたちが紡いできた日々よりもずっとずっと短いでしょ?」

のり子「……うん」

桃子「はいっ、それじゃあ、調査再開!」

のり子「―――うん!」
136 : Pサン   2021/06/22 21:23:51 ID:T17wfysrz6
桃子の号令を合図に、4人は調査を再開する。
雪歩はひなたと同じく行方不明となっている例の研究所の所長の情報を追う。
桃子・環は例の本の著者について調べにひなたの通う大学へと。
そしてのり子は木下家へ。ひなたがエデンに行き着いた経緯を調べに。
137 : Pサン   2021/06/22 21:24:10 ID:T17wfysrz6
第5話(後編) bパート
のり子「ひなたの家……久しぶりだな。おばさん、元気にしているかな」

一軒家に祖父母と両親と共に5人暮らしのひなた。(※劇中の設定 一人っ子)
中高生の頃、のり子はよく木下家におじゃましたものだった。

夏の午後6時、まだまだ日は高く、暑い中、のり子はインターホンを鳴らした。
返事がなく、もう一度鳴らす。留守、だろうか。
間をおいて、3度目のインターホンを鳴らそうとしたとき、後ろから「のり子ちゃん?」と声がした。
振り返ると、そこに見覚えのある女性がいる。が……記憶よりも老け込んでいる。疲弊しているふうだった。

のり子「こんにちは―――小鳥おばさん」

小鳥「おば……!? い、いやねぇ、のり子ちゃん。久しぶりだからって、そんな言い方せずとも、小鳥さんでいいのよ、ええ、そうしなさいな」

のり子「え? でも台本……」

小鳥「まぁ、立ち話もなんだから、あがって、あがって」

のり子「は、はい」
138 : Pサン   2021/06/22 21:24:29 ID:T17wfysrz6
のり子「えっ。おじいさんが亡くなった……?」

ひなたの母・小鳥おばさん(演:音無小鳥)に案内された居間で、のり子は衝撃の事実を知る。
ひなたが失踪するほんの一カ月前に同居していたひなたの祖父が心臓発作で亡くなっていたのだ。
のり子はそのことを知らなかった。もしかしたらのり子の家族や友達の誰かは知っていたかもしれない。
けれど、のり子の耳には入らなかったのだ。あるいは……入れなかったというべきか。

小鳥「ええ、今、思えば、その頃からひなたの様子がおかしくなっていったのよね。ただ、悲しんでいるふうではなかった。どうして私はそのことに気づいてあげられなかったのかしら……」
小鳥おばさんの声に悲痛さがこめられていく。警察関係者にもう何度か話していたのだろうか、のり子が訊かずとも、小鳥おばさんはひなた失踪までの様子を話してくれた。
結論、わかったのはひなたが何か、寝食を忘れてまで調べ物に没頭していたとのことだった。
のり子はひなたの部屋を見せてもらっていいか聞いた。小鳥おばさんはうなずく。ひなたがいなくなったときのままよ、と言う。


のり子「ひなたの匂いだ……」
部屋にドアを開き、中に入るとのり子は思わずそう口にしていた。懐かしい。そう感じずにはいられない。

のり子「これ……あのときの」
机上に置かれた【A】につい手が伸びる。
(以下、加筆予定)
139 : 高木の所の飼い犬君   2021/06/22 21:24:40 ID:T17wfysrz6
のり子は木下家を後にする。研究所以外でひなたの行方を示す手がかりはなかった。
しかし、ひなたがエデンを求めた理由は予想できる。
それは祖父の死が起点となっている……いや、もしかしなくとものり子との喧嘩なのだろうか。
ひなたは表面上はいつもどおりでも、その心には陰りが生まれていたんだ。
ただの人を超人と変えるエデン。楽園の林檎。
それがあれば、悲しむこともなくなる、すべてがうまくいく―――そんな盲信をひなたはしてしまったのかな。
友との別れと身内の不幸が理性を蝕み、オカルトを信じる結果となった。
自分がそうなる可能性だってあったのだ、そうのり子は思った。

桃子たちに調査の進捗をメールで訊ねるとまだ時間がかかるようだった。
140 : Pしゃん   2021/06/22 21:25:04 ID:T17wfysrz6
第5話(後編) cパート
翌日の昼。曇天。例の茶店に集まった4人。

桃子「例の本の著者の論文を見つけたよ。論文って言っても、内容が支離滅裂……思春期の中学生が勢いで書いたようなものだったからなのかな、ちゃんと管理がされていたわけではないけどね」

環「エデンの作り方もわかっちゃったぞ! ……よくわかんないけど」

桃子「雪歩さんの痛いポエム……じゃなくて、えっと、ほら、千早お従姉ちゃんが見せてくれたあのメモ。あれ、やっぱりエデンの作り方の一部みたいね。情報量はたぶんひなたさんが借りている本ほどじゃないけど、作り方がああいう感じに載っていたの」

のり子「あのメモ……たしかに『楽園への』とはあったね」

雪歩「読ませてくれる?……ふむふむ。え? これってつまり、あの砂の入った瓶も、ブブゼラも、エデンにつながるものだったってこと?」

のり子「『熱き乙女たちの汗と涙を受けとめし砂』は、雪歩さんが行ってくれた例のビーチ、超ビーチバレーの大会会場の砂のことだろうね。そして『轟音響かせる魔笛』ってのはブブゼラ……ショッピングモールで買ったのかな。とりあえずあるか聞いてみたのかも。タラバガニさんは何も言っていなかったけど、所詮はヤドカリ下目だし。

桃子「気になるのはこれが『第三の歩』(≠舞浜歩)ってことだね」
141 : おにいちゃん   2021/06/22 21:25:32 ID:T17wfysrz6
雪歩「ねぇ、桃子ちゃん。エデンへの道って、全部で何歩あるの?雪歩?」

桃子「5歩みたい。それとほら、ここを読んで」

『楽園への第4の歩【B】』

のり子「!! ねぇ、これって、まさか……」

環「なになに、どういうこと?」

雪歩「わかりましたぁ! 昨日のあの爆発、あれが第4歩の結果なんだね……!」

桃子「うん、そういうことだと思う。この際、一歩目と二歩目のことはいいとして、とにもかくにも、ひなたさんはエデンに確実に近づいているんだよ」
142 : プロヴァンスの風   2021/06/22 21:25:54 ID:T17wfysrz6
環「あれ? でも、あの研究所、ひなたの研究所じゃないよね?」

のり子「そう。協力者がいる。ううん、ひょっとしたらその人がひなたを唆した可能性だって……!」

雪歩「そのことなんだけど、例の所長、調べてみたよ。そうしたら……」

のり子「そうしたら?」

雪歩「所長―――【C】はその本の著者の孫娘だってことがわかったんですぅ! 」

桃子・環「どひゃぁっ!!」

のり子「なるほどね。これで事態が飲み込めてきたね」
143 : 彦デューサー   2021/06/22 21:26:13 ID:T17wfysrz6
のり子「ひなたからだったのか、それとも傷心中のひなたにその所長が偶然出会って、協力を求めたのか……いずれにせよ2人はエデンを作り上げるために動いているってことだよね」

環「もうできてはいないの?」

雪歩「たぶん……。第5の歩(≠舞浜歩)を解読しないことには、それが時間がかかるものか第4歩のあとすぐに達成できるかわからないかな」

環「エデンが出来上がったら、どうするつもりなのかな、ひなたは」

桃子「どうするって、それは……」

のり子「アタシが思うに、まずはひなたたちが食べるだろうね。自分で食べられないものを広めるようなことをする子じゃない」

雪歩「ひ、ひなたちゃんが超人になっちゃうってこと?そんなの組長よりやばいんじゃ……」
144 : お兄ちゃん   2021/06/22 21:27:08 ID:T17wfysrz6
のり子「阻止しないといけない。してみせるよ!」

桃子「そもそもエデンがそんな夢のようなものだとはどうしても思えないよ」

雪歩「うん。言うなれば人間の道理から外れる禁断の果実なんだよね」

のり子「さぁ、第5の歩(≠舞浜歩)を解読しよう。ひなたたちがどこにいったのかは、そうすればわかるはず」

環「うん!」

『楽園への第5の歩 【D】』
145 : おにいちゃん   2021/06/22 21:27:40 ID:T17wfysrz6
第5話(後編) dパート

(加筆予定)

※【A】ひなたとの思い出の品
※【B】エデン生成第四の工程 爆発へと至る様な記述 ふわっとした感じでかまいません
※【C】黒幕の名 必ず765プロのアイドルから選んでください。ただしひなたより年上に限定。なお、前話あたりで「変わった苗字」みたいな記述をした覚えがありますが気にしなくていいです。原則多数決。
※【D】エデン生成最終工程 【B】と同様に怪文書ばっちこいですが、ひなたたちの居場所が推理できるものでお願いします。なんだったら、「正解」も付記していただけると嬉しいです。文章が思いつかなければ、ひなたたちの居場所をレスお願いします。こっちでそれっぽい文章作ります。

クライマックスです。何卒最後までお付き合いを! ただ、第6話も前編・後編別れるかも。

レスの有効期限は6/24 03:59:59 まで 清書投稿は早ければ6/24の朝に。なんとか周年イベントまでに終わりそう!
146 : ご主人様   2021/06/22 21:48:59 ID:d8G0j8Q11U
A寄せ木細工
C風花さん
147 : せんせぇ   2021/06/23 21:55:35 ID:oT40GfQhUU
A 万年筆(副賞か何か)
148 : 夏の変態大三角形   2021/06/23 22:17:13 ID:Daps/vs6pw
B 純粋な固形水素から黄金を精製するのと同じ要領のため割愛
D 私のためにご苦労様でした。ここまで読み進めて律儀に実行してきたあなたに敬意を表し、消えて頂きます。(みたいな感じの具体的な工程ではなく殺害予告めいた文書)
149 : 番長さん   2021/06/23 22:47:36 ID:CG0fHBMr1I
A小学生の頃の落書き帳
B手順1~3で集めたものを765気圧の環境に39時間さらす。その後一気に元の気圧に戻す
Cロコ
D町から7本目の鉄塔の下、隠された地下室で「儀式」を行う
150 : 変態インザカントリー   2021/06/23 23:22:14 ID:Zr06iKxAsA
A:リンゴをかたどった飾り物(二人お揃い)
B:>>148>>149を合わせたところに1.21ジゴワットの電流を流してエデンを起動させる
C:紬
D:ひなたの身体は別の人物に作り替えられていた
(今まで出てきた誰か、不都合なら美奈子)
記憶はあれこれ抜け落ちてしまっているが、エデン起動だけは止めたいと奔走している
そして誰にも信じて貰えないだろうと一人で無茶をしようとしている
151 : ハニー   2021/06/24 05:29:54 ID:1A97uFWXY6
レスありがとうございます!

そして、ごめんなさい!
【D】の安価の出し方が悪く、説明不足もあってか、こちらで処理するのが難しく、再度、簡略化したものを出させてほしいです!
せっかく書いてくださったのに申し訳ない!何か別の形で活かせれば……!と思っておりますゆえ、何卒ご容赦を…!

ひとまずはできている部分をまとめていきますね。
152 : プロデューサーくん   2021/06/24 05:30:09 ID:1A97uFWXY6
第5話(後編) aパート

(前略)
のり子「ひなたの匂いだ……」
部屋にドアを開き、中に入るとのり子は思わずそう口にしていた。懐かしい。そう感じずにはいられない。

のり子「これ……あのときの」
勉強机、家族写真の入ったフォトフレームのそばに、万年筆が置かれている。
飾られている、といったほうが正確で、赤いリンゴを模した小さなペン立てに刺さったその一本はまるで伝説の剣。
思わずのり子はそっとそれを引き抜くとじっくりと検分する。
『○○○市農業科学大会 高校生部門 銀賞』
刻まれた文字を指でなぞると共によみがえる記憶。そうだ、あのときはまだアタシたちは親友だった。
3年生になったら今度こそ金賞を、なんて言っていたのに。

のり子は木下家を後にする。研究所以外でひなたの行方を示す手がかりはなかった。
しかし、ひなたがエデンを求めた理由は予想できる。
それは祖父の死が起点となっている……いや、もしかしなくとものり子との喧嘩なのだろうか。
ひなたは表面上はいつもどおりでも、その心には陰りが生まれていたんだ。
ただの人を超人と変えるエデン。楽園の林檎。
それがあれば、悲しむこともなくなる、すべてがうまくいく―――そんな盲信をひなたはしてしまったのかな。
友との別れと身内の不幸が理性を蝕み、オカルトを信じる結果となった。
自分がそうなる可能性だってあったのだ、そうのり子は思った。

桃子たちに調査の進捗をメールで訊ねるとまだ時間がかかるようだった。
153 : 箱デューサー   2021/06/24 05:30:26 ID:1A97uFWXY6
第5話(後編) bパート
翌日の昼。曇天。例の茶店に集まった4人。

桃子の見つけてきた論文もどきによって、ひなたが持ち出している本の内容、すなわち禁断の果実であるエデンの生成方法を知る4人。
ひなたがショッピングモールで楽器屋に寄ったり、超ビーチバレー大会の会場にいたりしたのも、すべてエデンのためらしかった。

雪歩の調べにより、教会の外観をした例の農業研究所の所長・豊川風花が、その論文の書き手(=例の本の著者=エデン研究者)の孫娘であることが判明する。
彼女がひなたに協力を仰いだのか、それともひなたから彼女に縋ったのか、それはまだわからぬままだったが、どうにかして彼女たちの行方を突き止めなければならない。

雪歩社長のポエムに匹敵する難解な用語が散りばめられた論文を解読すると、エデン生成の第4工程はそれまでの工程によって得られたものを、専用の装置によって765気圧の環境に39時間晒した後、一気に元の気圧に戻すというものだった。
第1~3の工程においては、純粋な固形水素から黄金の精製を試みたり、種子に1.21ジゴワットの電流を流したりと、さながら錬金術師の所業であったが、ひなた個人でそれを成せたとは到底思えない。
いずれにせよ、研究所の爆発は論文を読み解いてみるに、エデンへの道程で必要なものであるようだった。
154 : Pたん   2021/06/24 05:30:44 ID:1A97uFWXY6
第5話(後編) cパート

のり子「それで、最終工程はどうなの? それこそひなたたちが今いる場所の手がかりになるわけだよね」

雪歩「あの爆発が第4の歩を達成した証拠なら、早くしないとエデンが完成しちゃう……?」

桃子「各工程によって成し遂げるのに要する時間にばらつきがあるから、なんとも言えないけど……えっと、ほら、ここ。これが最終工程が記述されている部分みたいなの」

のり子「………これって、暗号?」

環「うーん、たまき、英語はわかんないぞー」

雪歩「アルファベットの文字列だけど英語ではないよね、これ。英語だったら劇中で高校生設定の環ちゃんがまったく読めないのも不自然だし」
155 : 兄(C)   2021/06/24 05:30:56 ID:1A97uFWXY6
桃子「そ、そうだね。えーっと……結論を言うと、暗号なの。しかもとんでもなく厄介な」

のり子「ええっ!? じゃあ、どうするのさ、そんなのアタシたちで解くなんて……」

桃子「大丈夫、もう解けているから」

雪歩「へ? ひょっとして桃子ちゃん、今回も天才少女だったの?」

環「すごいぞ、ももこ!」

桃子「ちがうよ。今回はJK桃子だけど。あのね……紬さんが解いてくれたの」

のり子「紬さん?」
156 : ご主人様   2021/06/24 05:31:15 ID:1A97uFWXY6
桃子「ほら、あの時の司書さん」

環「『なんなん……』って言っていた人?」

桃子「そうだっけ? ……大学でね、偶然出会ったの。というか、廊下の角でぶつかっちゃって」

雪歩「既視感のある流れだね。それで?」

桃子「桃子が持っていたこの論文が床に散らばって、それを拾ってくれたんだけど……この頁を見て『面白そうな暗号ですね』って」

のり子「へぇ……」

桃子「なんかね、名探偵の血を継いでいるとか、いないとかなんだって」

雪歩「急にその設定、なんなん……」
157 : プロデューサー   2021/06/24 05:32:00 ID:1A97uFWXY6
第5話(後編) dパート

某所

風花「もう少し……そう、もう少しでエデンが完成するわ。嬉しいでしょう、ひなたちゃん」

ひなた「…………」

風花「ふふっ、もう、聞こえていないかしら。でもね、大丈夫。貴女のこれまでの貢献を称して、栄えある最初の実験体は……ひなたちゃん、貴女にしてあげるからね」

ひなた「………ちゃ……ん」

風花「うん?」

ひなた「の……り……」

風花「のり弁? いやだわ、お腹空いているの?」



ひなた「のり……ちゃん……た……すけ…て」

最終話につづく―――
158 : プロデューサー殿   2021/06/24 05:36:57 ID:1A97uFWXY6
以下の内容のレスを募集します

【ひなたと風花の居場所(=エデン最後の生成方法≒あやしい儀式が行われる場所)】

※儀式の内容を付記していただいてもかまいません。
※宇宙とかそういうのは無しでお願いします。

レスの有効期限は6/25 01:59:59まで
いただいたレスをもとに、最終話(おそらくは前編)のあらすじを近日中に投下します。

何卒ご協力お願いします!
159 : Pちゃん   2021/06/24 05:38:43 ID:1A97uFWXY6
>>151
念のため申し上げると説明不足というのは、こちらの説明不足です!
いただいたレスに対する意見・感想じゃないです!
160 : P君   2021/06/24 06:25:39 ID:MnrcaMaIAI
研究所の隠し扉の先にある巨大な地下庭園(美しいがどこか生気のない植物が配され、気候、地域等の特色的に共存がありえない種が所狭しと並んでいる)
161 : 兄(C)   2021/06/24 19:31:24 ID:7JSm.24WvY
そこにいる生き物達が作り物めいている
162 : そこの人   2021/06/26 04:29:56 ID:YNh0DcIr9U
レスありがとうございます
最終話の下書き投下してきます
163 : 兄ちゃん   2021/06/26 04:30:57 ID:YNh0DcIr9U
最終話 aパート
エデン研究者の論文は、ポプマスでのブライダル限定衣装の立ち絵が美人過ぎる紬の協力によって解読された。
のり子・桃子・環・雪歩の4人は、雪歩の秘書の運転する車に乗ってエデン最終工程が行われるであろう場所へと向かった。

キキーッ、ドンッ

のり子「ここにいるんだね、ひなたが……」
桃子「ねぇ、今、何か轢かなかった?」
雪歩「まさか爆発のあった研究所、まだ立入禁止になってはいるけど、見張りの人はいないみたい」
環「よーしっ、せんにゅうだぞー!」

雪歩「みんな、待って」
のり子「え? どうしたの雪歩社長」
雪歩「ここから先は危険だから――――例のものをお願い」

雪歩がパチンと指を鳴らすと(きれいに鳴るまでNGを繰り返した)秘書が車のトランクから大荷物を取り出す。
164 : プロデューサー   2021/06/26 04:31:12 ID:YNh0DcIr9U
桃子「それは……?」
雪歩「何かあったときのことを考えて、用意したの。うちの非売品」
環「ひばいひん? 売っていない商品ってことだよね」
雪歩「うん。正確には売るのを断念した、売ることを許されなかったものなの。これらのビックリドッキり秘密道具がきっと研究所攻略の役に立ってくれますぅ!」
のり子(ヤッ○ーマンとド○えもん混ざっていない?)



雪歩「桃子ちゃんには、はい、これ」
桃子「これ、なに?」
雪歩「【A】」
165 : ぷろでゅーしゃー   2021/06/26 04:31:34 ID:YNh0DcIr9U
雪歩「環ちゃんにはこっちを」
環「おー!なんかすごいぞ!ありがとう、雪歩お姉ちゃん!」
雪歩「ふふっ、それは【B】。大切に使ってね」

雪歩「のり子ちゃんにはまず、これ」
のり子「え?これ……衣装?」
雪歩「いわゆるパワードスーツなんですぅ。その名も『アクションスピリッツ』! さぁ、さっそく着て!」
のり子「今ここで!?」
雪歩「そうそう、現役JDアイドルの生着替えでテコ入れですぅ!」
のり子「最終話なのに!?」



桃子「わぁ……のり子さん、よく似合っているね。まるで恒常SSR一枚目の衣装みたい」
環「パワフルガールって感じだぞ~!」
のり子「な、なんだか恥ずかしいな」
雪歩「それと、これも」
のり子「えっ、いきなり物騒なものだね」
雪歩「これは【C】。のり子ちゃんなら上手く使いこなせると思いますぅ」

かくして雪歩社長からビックリドッキり秘密道具をもらい、準備が完了した一同。
ついに研究所へと足を踏み入れる。目指すは地下庭園。そこにひなたがいることを信じて―――。
166 : 3流プロデューサー   2021/06/26 04:31:55 ID:YNh0DcIr9U
最終話 bパート
桃子「地下に降りる階段なんてないね……どこかに隠し扉があるのかな」
環「なんにも手がかりがないんじゃわかんないぞ」
のり子「雪歩社長、何かこういうときのための発明品ってないの?」
雪歩「ふっふっふ、もちろんあるよ。こういうときのために……じゃじゃーん♪」
桃子「なにそれ、ダウジングロッド?」
雪歩「なんとぉ!その名も『隠し扉探しロッド』ですぅ!」
のり子「そのまんまじゃん……」
雪歩「そのまんま雪歩ですぅ!」
環「たまきに使わせてー!」
雪歩「いいよ、はい」
桃子「緊張感ないなぁ」

39分後
のり子「この反応! うん、隠し扉はここだよ!」
雪歩・環・桃子「……………」←35分間、ロッドを交代しながら探していた3人
167 : 変態大人   2021/06/26 04:32:12 ID:YNh0DcIr9U
のり子「あ、あれ? 開かない。鍵がかかっているみたい」
雪歩「そういうときこそ、アクションスピリッツの出番ですぅ! のり子ちゃん、魂から湧き出る言葉を叫びながら扉にパンチしてみて!」
のり子「ええっ?! きゅ、急にそんなこと言われても」
桃子「いいから、早くして。のり子さんの役目でしょ」
環「たまきもいっしょに叫んであげよっか?」
のり子「い、いや、アタシひとりでやってみるよ。えーっと……」


のり子「【D】ーーーっ!!!!」

ズガゴーーンッッ

雪歩「やりましたぁ!」
桃子「これ、空けたというよりぶっ壊したって言った方が正しいんじゃ……あ、でもたしかに奥に階段があるみたいね」
環「下のほうから明かりがもれているぞ。誰かいるんだね」
のり子「……行こう」
168 : プロデューサークン   2021/06/26 04:32:42 ID:YNh0DcIr9U
??「そうはさせないわ」



一同が驚いて、声のした方向を見やると、そこに見覚えのある人物がいた。

のり子「あなたは………事務員さん!?」
静香「ふふ……名乗っていなかったわね。私は最上静香。あなたたちが最期に出会う人間よ」
雪歩「!? ど、どういうこと!?」
静香「偉大なる風花様のために、地下室へは行かせない。ここであなたたちはうどんの出汁にでもなってもらうわ!」
環「ええーっ!! それはイヤだぞ!」

静香「伸びて!『Catch my dream』!!」
掛け声と同時に静香の髪から太く逞しいうどんのような触手が何本も出てきて、のり子たちに襲いかかる!

桃子「させないっ!」
静香「なっ……」
のり子「桃子…!?」
桃子「ここは桃子に任せて先に行って!」
雪歩「そんなことできるわけ、」
桃子「いいから! ……大丈夫、こんな変態うどん狂、すぐに倒して追いつくから」
環「ももこ……」
のり子「桃子……ごめん。無茶だけはしないでね」
桃子「いいよ、桃子、こういうの慣れているから」ニコッ

桃子を信じて、3人は地下へと進む。
静香「あ、こらっ、待ちなさい!」
桃子「あなたの相手は桃子だよ!!」ドンッ
静香「くっ……しかたない。ちゅるちゅるっとあなたをいただいて、他の3人も始末してあげるわ!」ウドンッ!
169 : 兄ちゃん   2021/06/26 04:33:03 ID:YNh0DcIr9U
最終話 cパート
のり子「ここが地下庭園――――なんて、綺麗で、でも、どこか生気のない……」

気候、地域等の特色的に共存がありえない種が所狭しと並んでいる庭園であった。しかもそこにいる生き物たちは皆、作り物めいている。
綺麗であるのに感動よりも恐れを抱く3人。

雪歩「奥に進んでみるしかないね」
のり子「うん……」
環「!! 待って、ふたりとも、なにか聞こえない?」
雪歩・のり子「え?」

チュパァ、チュパァ……

のり子「この声、いったい……」
雪歩「上から来るよ!気をつけて!」
環「う、うわぁっ!!!!」

天井に貼りついてでもいたのか、3人目がけて降下してきた謎の生物!

雪歩「こ、これは!」
のり子「知っているの!?雪歩社長!」
雪歩「間違いない、スペースチュパカブラですぅ」
環「すぺーすちゅぱかぶら?」
雪歩「地球を侵略しにきた悪いやつらですぅ。でも、最近、謎のわんだほーなお姫様系女子大生によって「ほ?」されたって聞いたけど……」
のり子「生き残りを見つけて研究していたってこと!?」
雪歩「そういうことにしておきますぅ」
環「ちょうてんかい!」
170 : プロちゃん   2021/06/26 04:33:19 ID:YNh0DcIr9U
SCP(※スペースチュパカブラ)「チュパッ、チュパァ……」
環「わ、笑っているぞ」
のり子「不気味なやつ……こいつをどうにかしない限りは先に進めないよ!」

雪歩「……ここは私にま、
環「ここは環たちに任せて、のりこは先に行って!」
のり子・雪歩「えっ!?」
環「ひなたを救うんでしょ? こんなところで止まっているわけにはいかないよね?」
のり子「環……」
環「くふふ、たまきと雪歩お姉ちゃん、2人が力を合わせればこんなの楽勝だぞ~!」
雪歩「え、あ、うん、そうだよ! のり子ちゃん、先に行って!後から必ず追いつくから!」
のり子「ありがとうっ、それじゃ任せたよ!」

SCP「チュパァーーッッツ!!!」
環「くるよ、雪歩お姉ちゃん!」
雪歩「う、うん! 私の【E】で瞬殺ですぅ!」
171 : Pたん   2021/06/26 04:33:45 ID:YNh0DcIr9U
最終話 dパート
地下庭園最奥部

そこは礼拝堂のような場所だった。
そして十字架にかけられた少女の姿――――。

のり子「ひなた!!」
そばに近寄ろうとするのり子。が、危険を感じて、後ろに飛び退く。刹那、のり子がいた場所に光る球体が落ちてきて、爆発した。

のり子「!!」
風花「……避けたか。やるじゃない」
のり子「あ、あなたが、豊川風花ッ!?」

圧倒的美人ッ!! グラマラスボディ!! 清楚を置き去りにしたまさに色気の権化がそこにいた。

風花「この私のことを知り、ここまでたどり着くなんてね……褒めてあげるわ」
のり子「ひなたを解放しろ!」
風花「悪いけれどそれはできないわ。彼女はエデン完成にとって必要不可欠な存在だもの」
のり子「……!」
風花「超人を生み出す禁断の果実、エデン生成の最終工程。それをあなたは知っている?」
のり子「20歳未満の心身共に純潔なる乙女の生血が3.9L必要……ひなたを犠牲にはさせない!」
風花「ふふふ……犠牲ねぇ。尊い貢献者と言ってほしいわね。それにね、ひなたちゃんに流れる血を全部使ったって、足りないのよ」
のり子「え?」
風花「ほんと、いいところにきてくれたわ―――『のりちゃん』」
のり子「―――っ!!」
風花「感謝しなさい、ひなたちゃんと共に、あなたは新世界の幕開けに名を残すことになるのだから!」

風花「喰らいなさいっ、超ビーチバレーを越える超ビーチバレーの奥義!」
のり子「アタシは負けられないんだーーっ!!」
172 : 兄ちゃん   2021/06/26 04:34:01 ID:YNh0DcIr9U
最終話 eパート~ (加筆予定)

※【A】桃子のためのビックリドッキリ秘密道具 
※【B】環のためのビックリドッキり秘密道具 
※【C】のり子のためのビックリドッキり秘密道具 名前だけでも可
※【D】のり子の掛け声 魂の叫びとは
※【E】雪歩社長の持つビックリドッキリ秘密道具 瞬殺できなくてもいいです

レスの有効期限は6/27 04:59:59  清書投稿は6/27中を予定
清書投稿後も安価は1つか2つある予定
173 : プロデューサー殿   2021/06/26 04:36:03 ID:YNh0DcIr9U
地の文、書くのがめんどうになって、いろいろ残念な感じに……
でも、まだ清書じゃないので! 終わり良ければ総て良しなので!

何卒最後までお付き合いください!
174 : バカP   2021/06/26 05:19:47 ID:KFmyMWjMnk
Aジェリーポップビーンズ(食べた色によってシング=(攻撃力特化)、アクト=特殊能力(自分の想像した力が出せる強さは思いの強さに比例)、トーク(防御力)、ダンス(機動力)のいずれかの力を強化する)
Bファンシー・リリカル・ヤクザソード(つまりドス。)

Dひなたあああああああああああああっ!!
Eギガドリル
175 : プロデューサーちゃん   2021/06/27 08:55:51 ID:.OSdEydYgs
>>174
レスありがとうございます!

以下にまとめていきます
176 : 我が友   2021/06/27 08:56:12 ID:.OSdEydYgs
のり子「ひなたあああああああああああああっ!!」

ズガゴーーンッッ

雪歩「やりましたぁ!」
桃子「これ、空けたというよりぶっ壊したって言った方が正しいんじゃ……あ、でもたしかに奥に階段があるみたいね」
環「下のほうから明かりがもれているぞ。誰かいるんだね」
のり子「……行こう、ひなたのもとへ」


失われた陽だまりを求めて 最終話「陽はまた昇る」
177 : Pチャン   2021/06/27 08:56:23 ID:.OSdEydYgs
桃子パート
研究所の隠し扉を発見した4人を強襲したのは、ひなたの通う農業大学で事務員として働いている最上静香だった。
彼女は豊川風花の研究開発によってなのか、髪の毛の一部を太く逞しいうどんのようなものに変化させている!

静香「馬鹿な子……あなた一人じゃ、390秒だって足止めできないわよ?」

桃子「桃子のこと、舐めていると痛い目にあうんだから」パクッ

静香「? 今、何を食べたの? うどんじゃないみたいけど」

桃子「―――力がみなぎってくる…!」
178 : おにいちゃん   2021/06/27 08:56:40 ID:.OSdEydYgs
雪歩『はい、桃子ちゃんにはこれ』

桃子『これは?』

雪歩『ジェリーポップビーンズですぅ! 食べた色によって身体能力が強化されるの』

桃子『へぇ……魔法のお菓子ってことなんだ』

雪歩『そうそう。でもね、一度にたくさん食べちゃダメだよ? 精神と身体の両方に負担が大きいから』

桃子『ねぇ、後遺症とかないんだよね?』

雪歩『ぴゅー、ぴゅー』

桃子『口笛、吹けていないよ』

雪歩『大丈夫、ちょーっとだけ身長が伸びにくい体質になるだけだから』

桃子『……なるべく使わないようにするね』 
179 : Pしゃん   2021/06/27 08:56:51 ID:.OSdEydYgs
静香「なんだっていいわ、私の『Catch my dream』からは逃れられないわよ!」

うねうねとしたうどん触手が桃子めがけて、素早く伸びてゆく。
しかし、そのどれもが空を切る。

静香「なっ……!?」

桃子「遅いよ」

青のジェリポは桃子の速度を強化する!今の桃子はノーツ速度300よりも速い!
そのまま桃子は携帯していた踏み台を展開し、ハンマーとして静香にぶつける。

静香「ふぎゃっ」

速さに対応できない静香は顔面にくらう! だが……
180 : ハニー   2021/06/27 08:57:09 ID:.OSdEydYgs
静香「こんなの痛くないわよ!」

桃子「!?」

よろめくこともせずに、静香は触手を再び桃子に振るう。
すべてを間一髪で躱し、薄い本展開を阻止する桃子。静香と距離をとって考える。
スピードだけじゃダメなの……?


静香「どうやら甘くみないほうがいいみたいね。『Catch my dream』ACTⅡ!!」
静香の髪が元通りになった代わりに、今度は静かの両腕がうどんとなった!?

静香「はぁーっ!」
鞭のようにうどんを床にたたきつけると、床に亀裂が走る。さっきよりも攻撃力が増しているようだ。
181 : der変態   2021/06/27 08:57:30 ID:.OSdEydYgs
桃子「じゃあ、このジェリポで……!」パクッ

静香「うどん以外のものを食べているんじゃないわよ!!!!!」
両腕をしならせ、床に、天井に、壁にと打ち付けながら桃子に近づく静香。
逃げ場はない、速さだけではどうにもならないぞ桃子!

うどんが桃子に襲いかかる。
ベタンッベタンッベタンッ。うどんアームズが容赦なく桃子を叩く。

静香「ふふふふふ、うどん粉よりも粉々になりなさ――っ!?」
桃子「メタル桃子だけど」

銀色のジェリポは防御力を高める!鋼と化した桃子はうどんなんてものともしない。

静香「こ、この、ちびすけがぁーーー!!!」
桃子(うっ……たしかに防げはするけど、このままじゃこのうどん怪人を倒すことはできないし、ジェリポの効き目が終わったら、間違いなく木端微塵になっちゃう!)
182 : der変態   2021/06/27 08:57:45 ID:.OSdEydYgs
静香「はぁ……はぁ…はぁ」
うどんアームズを振るい疲れた静香が息を整える。

静香「ねぇ……桃子ちゃんと言ったかしら? あなたも私たちの仲間にならない?」
桃子「え?」
静香「風花様にかかれば、あなたの身長を180㎝にだってしてくれるし、胸だってFカップぐらいなら簡単になれるわよ?」
桃子「でも、あなたは平たいままじゃない」
静香「そ、それは、うどんと一体化することを優先したってだけよ。そもそも私には私のイノセントボディという魅力が……」
桃子「ううん、ないよ」
静香「なんですって!?」
桃子「怪しい研究で人の道理を外れたあなたにそんな魅力なんてないって思う。桃子は……桃子自身で勝負する」
静香「現在進行形で、怪しい食べ物で力を得ているじゃない!」
桃子「それはそれ、これはこれだよ!」パクッ
183 : 箱デューサー   2021/06/27 08:58:03 ID:.OSdEydYgs
静香「私を本気で怒らせたわね。『Catch my dream』ACTⅢ!!」
そう言うと、静香の身体が無数のうどんに包まれる!白く大きなモ○ジャラとなった。

静香「うどん神の怒りを喰らいなさい!」
そしてそのまま桃子のほうへと転がってくる!
逃げ場もなければメタル桃子でさえ受け切れるかわからない。どうする桃子!


桃子「その姿じゃ、避けられないよね」スッ…
桃子の構えはドラ○ンボールの天津飯の新気功砲……いや、この三角は、ローリング△さんかくだぁーっ!
184 : 下僕   2021/06/27 08:58:16 ID:.OSdEydYgs
全身をうどんと変化させた静香、その巨体が桃子が飲みこもうとするその寸前で、桃子の△から放たれるエネルギー派!
虹色のジェリポは想いを力にする! 邪を祓う光の△だ!

静香「うどぉぉぉぉおおおおおんんん!!!!」

かくして、うどん怪人は灰塵となった 完

桃子「うっ……3粒でこんなにも、身体が重く感じるなんて……みんな、あとはお願い……」ドサッ
静香との激闘を終えた桃子はデコレーション・ドリ~ミンッ♪の世界へ。
185 : 番長さん   2021/06/27 08:58:29 ID:.OSdEydYgs
雪歩・環パート
綺麗で奇妙な地下庭園でのり子たちを迎えたのは、なんとスペースチュパカブラの生き残りだった。
のり子を先に向かわせ、雪歩と環の2人はSCPをどうにかして倒そうとする。

雪歩「環ちゃん……さっき渡したビックリドッキリ秘密道具、ちゃんと持っているよね?」
環「うん! このファンシー・リリカル・ヤ○ザソードだよね!」
雪歩「そう。桃子ちゃんパートは勢いで書いたからわりと字数があるけど、このパートは巻きでいくよ!」

SCP「チュパ……チュパチュチュパ…チュッパァァ!!」

雪歩「環ちゃん、そのソードの使い方は、かくかくしかじかちんちくりん」
環「なるほど、わかったぞー!」

SCP「チュパァアッ!!」

空気を読んで待っていたSCPが2人に襲いかかる!
186 : ボス   2021/06/27 08:58:40 ID:.OSdEydYgs
雪歩「宇宙をも穿て、天元突破ギガドリル!」
環「――――くふふの呼吸 参拾玖の型 天照大神」

ギガドリルがSCPの身体に大穴を開け、太陽の煌めきを纏ったファンシー・リリカル・ヤ○ザソードがSCPを斬る。
瞬間、SCPの全身が炎に包まれ、やがて灰となった。

雪歩「はい、終わりですぅ」
環「雪歩お姉ちゃん、これ、すごいね!」
雪歩「環ちゃんだからこそ、そこまでの威力を発揮できたんだと思いますぅ」
環「あ、あれ? ソードが折れっちゃったぞ」
雪歩「役目を果たしたってことだね。私のドリルも壊れちゃった。さぁ、のり子ちゃんを追いかけよう」
環「うん」
187 : せんせぇ   2021/06/27 08:58:55 ID:.OSdEydYgs
チュパァアアアアアア!!


雪歩・環「!?」


SCP×10「チュパ……チュパ……チュパ」

雪歩「ぎょえええっっ!??」
環「まだこんなにいたの!? 雪歩お姉ちゃん、他のビックリなんとかは!?」
雪歩「な、ないですぅ! も、もうおしまいですぅ! 私たちチュパカブラに、めちゃくちゃに○されちゃうんですぅ! お茶の間で放送できないですぅ!」

どこからともなく現れたSCPたちの群れが雪歩たちににじり寄る……!
絶体絶命の危機に雪歩は
①かわいい雪歩ちゃんは突如、反撃のアイデアがひらめく
②真ちゃんや千鶴さんがきて助けてくれる
③かわせない 現実は非常である
188 : プロヴァンスの風   2021/06/27 08:59:14 ID:.OSdEydYgs
チュパカブラたちの緑の立派なチュパカブラが雪歩たちに触れようとしたそのとき、雪歩たちは声を聞く。
可憐な声だ。しかし信念の込められた声だ。あまりにこの場に似つかわしくない、少々、間の抜けた調子でもある。

「はいほー!」

雪歩「!?」

直後、爆発のような音と衝撃。だが、それは群れの一匹が破裂する音だった。
砲弾、グレネード、いや、違う。あれは拳だ。

まつり「こんにちは、小さなお姫様! 悲しそうな顔をして、どうしたの?」

平然とそこにいたのは、ひなたの大学での友達である徳川まつりだった。

環「まつり~~!!! 助かったぞ~!!」

雪歩「ま、まつり!? も、もしかして貴女が、あのフェスティバル・トクガワ!?」
一企業の長として、知っている。この町には地上最強の乙女と謳われる存在がおり、何人たりとも彼女の「お城」を侵してはならないのだと。

まつり「しっ。見知らぬお姫様、そのことは環ちゃんには内緒にしてほしいのです。ね?」
雪歩「は、はいぃぃっ!」
可愛すぎる威圧に、雪歩は首を縦にぶんぶんと振る。
189 : プロデューサーさん   2021/06/27 08:59:28 ID:.OSdEydYgs
まつり「それにしても、この数がまだ残っているなんて。環ちゃんたちは、隠れているのです。まつり、実は誰かを守りながらは戦い慣れていないのです」


「はい、はーい! それじゃあ、私が2人のこと、ちゃーんと見ておきまーす♪」

まつり・環「!?」

雪歩「ほわぁっ!? あ、あのときのセクシーなお姉さん!?」

麗花「あれれー?名乗っていなかったけ? 北上麗花だよ♪ 足裏や脇腹もいいけど……私、耳とか首筋も好きなの!」

雪歩「ひ、ひぃっ!!」

まつり「仲間……なのです? とりあえず、ふたりをお願いするのです!」

麗花「がってんしょうちー♪」

雪歩「あわわわわ、麗花さん、その、優しくしてくださいね///」
190 : P君   2021/06/27 08:59:55 ID:.OSdEydYgs
のり子パート
地下庭園最奥部 礼拝堂
十字架にかけられ眠っているひなたを前に、のり子と風花は対峙した

191 : 番長さん   2021/06/27 09:00:12 ID:.OSdEydYgs
のり子「…………」

風花「あっけないわね。所詮はただの人間、か」

神衣・アクションスピリッツの力を借りたのり子は風花に挑んだものの、風花の圧倒的な妖艶に為す術なく倒れてしまった……。

風花「ふふ……FES衣装の前では、恒常1の衣装なんてその程度よ。せめてアナザーにしていたら違ったかもしれないけどね」

のり子「くっ……くそぉ……こんなところで……! ひなた……!」

風花「下手に動かないで。新世界のために、あなたの血を役立てないといけないんだからね」

のり子「どうして……! どうしてそこまでして、エデンの力を欲するんだ! 今のままでも、充分にヒトの力を超越しているのに…!」
192 : プロデューサー様   2021/06/27 09:00:26 ID:.OSdEydYgs
風花「そうね、冥土の土産に教えてあげるわ。私がエデンを求めるようになった理由をね……長々書くのも大変だから、手短に話すわよ」

のり子「あ、はい」

風花「私は高校生の頃は、将来有望な超バレーの選手だったの」

のり子「………」

風花「キングなんて呼ばれもしたぐらいよ。地元じゃ負け知らずで、プロからの誘いももちろんあった。……けれど3年生の最後の大会を直前に私は、車に轢かれそうになった野良猫を助けようとして身を挺し……足に大怪我を負ってしまった」

のり子「!!」

風花「たかだか野良猫一匹のために明るい人生を棒に振るなんて、そういうふうに直接言う人もいたわ。最初こそ自分の行いに後悔なんてないのだと強がっていた私も、チームが大会で敗北し、スカウトの人たちからは足の回復を待つことはしないと言われ、実の両親たちは喧嘩に明け暮れる毎日……さすがにまいってしまったわ。私が馬鹿な真似をしなければ、私にもっと力があれば、強靭な肉体があればなんだってできるのに―――」

のり子「………」
193 : 彦デューサー   2021/06/27 09:00:37 ID:.OSdEydYgs
風花「療養目的で訪れたおじいちゃんが所有していた別荘地、そこにあった何年も放置されていた蔵の中、私はそこで運命的な出逢いを果たした」

のり子「それが……エデン研究」

風花「そういうこと。私が生まれる数年前に亡くなったおじいちゃんのことを、親族が極力、話題にあげなかった理由もわかったわ。おじいちゃんが亡くなる前にしていた研究は明らかに異質、異様、異常の類で、それは道徳から外れていたからね」

のり子「だったら……!」

風花「でも、だからこそその時の私はそれこそが私の進むべき道だと思えた。超ビーチバレー選手としての生命を断たれ、弱小アイドルプロダクションから下心丸見えの誘いがあったのも断って、私は自分の第二の人生をエデン研究に捧ぐと決めた」
194 : プロデューサー殿   2021/06/27 09:00:52 ID:.OSdEydYgs
のり子「反対する人だっていたはずだよ!」

風花「ええ、いたわよ。いい研究材料になってくれたわ」

のり子「なん……だって……」

風花「おかげで私はこの新たな脚を手に入れ、当時は72もなかった胸囲も今ではこのとおり」

のり子「このマッドサイエンティストめ……!」

風花「今更なによ。ここまでくるのに時間がかかった。正直、もうダメだとも思った。そんなとき、ひなたちゃんが私を訪ねてきたの」

のり子「ひなたが!?」

風花「ふふふ……可哀想な子、おじいさまを亡くして、親友とも喧嘩別れしたままで、幻のリンゴなんてものを追ってはいるけど何の進展も無しで……。そして図書館で借りた本を頼りに、私までたどり着いた。とても優秀な子よね。その純真無垢な心、そして身体こそ、私が追い求めていた最後の鍵、そう確信したわ」

のり子「そんな……」
195 : Pサン   2021/06/27 09:01:08 ID:.OSdEydYgs
風花「悲しみのない世界を実現することができるんだったら、って喜んで実験に協力してくれたわよ。小さな体に宿る大きな使命感に私は心を打たれて、エデンを完成させると誓ったの」

のり子「嘘だっ!! ただ自分の野望のために利用しただけでしょ?! エデンを得て、超人になって、いったいそれでどうなるっていうんだ!! 人間社会から今よりもっとはみ出して、あんたはいっそう孤独な生き物になる、それだけだよ!!」

風花「それは違うわ。『上』に行くのよ。私は人間の上位存在となる。そうよ、私は新世界の神となる!」

のり子「そんなことさせないっ! あんたみたいな化物を生み出すことがひなたの望みなんてありえない!」ダンッ

風花「!! 私としたことが話し過ぎたようね、あなたに再び立ちあがる時間を与えてしまった。ふふふ……でも、そんなふらふらじゃ、どんなに頑張っても指一本届かないわよ?」

のり子(思い出すんだ―――雪歩社長の言葉を)
196 : 夏の変態大三角形   2021/06/27 09:01:28 ID:.OSdEydYgs
雪歩『のり子ちゃん、そのアクションスピリッツにはね、私でも把握できていない力が秘められているみたいなの』

のり子『えっ? どういうこと?』

雪歩『素材としてクリア・スカイの破片を使っているからなのかな、潜在能力が未知数というか……』

のり子『えーっと、その力を引き出すにはどうしたらいいの?』

雪歩『なんか、こう、気合で?』

のり子『えぇ……』

雪歩『きっとのり子ちゃんの想いの強さに応えてくれるんじゃないかな。大切な人を、そして世界を護りたい、譲れない正義を貫く乙女の決意がその衣装の真の力を引き出してくれる……そんな気がしますぅ』

のり子『ふわっとした説明だなぁ。ま、わかったよ。アタシ、やってみるよ。それで、ひなたを助けてみせる!』
197 : 高木の所の飼い犬君   2021/06/27 09:01:42 ID:.OSdEydYgs
風花「どうしたの黙っちゃって。今になって怖じ気ついちゃったかしら?」

のり子(桃子、環、雪歩社長、小鳥おばさん、そして――――)

風花「ねぇ、息している? 立ったまま絶命しているの? 来ないなら、こっちから行くわよ?」

のり子(ひなた。アタシに力を貸して……!)

風花「!? なに、その光は!! 妙なことはさせないわ! ダークネスフーカボール!」
198 : Pーさん   2021/06/27 09:01:54 ID:.OSdEydYgs
風花「……!」

風花ダークネス(セクシー度390%)の混沌の一球を受けたのり子。しかし、彼女を包む光はまだ絶えない。
やがて、光が解き放たれ、そこに立っていたのは先ほどまでとは違うのり子だった。

風花「なんなの……その衣装は……!」
199 : プロちゃん   2021/06/27 09:02:11 ID:.OSdEydYgs
のり子「乙女、風に吹かれて」

風花「!!」

のり子「アクションスピリッツ、モード・オトメティカル……」

のり子「『ミルクティーン・ダイヤ』!」ドンッ

200 : 彦デューサー   2021/06/27 09:02:30 ID:.OSdEydYgs
風花「くっ、ただ着替えただけなのに、な、なに、このオーラは!」

のり子「悪いね、ここから先はアタシの独擅場、アタシはアタシの道を切り拓く……! アタシのマイペース☆マイウェイだよ!」

風花「させるかぁあああ!!」



2人の正義が衝突する!

風花(!? よ、避けられない―――!?)

のり子「いくよ…」

201 : P様   2021/06/27 09:02:45 ID:.OSdEydYgs
のり子「ノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリノリーコ、フックダァアアアアア!!!!!!!」
202 : Pしゃん   2021/06/27 09:03:15 ID:.OSdEydYgs
765撃に及ぶ拳が風花のダイナマイトボディを点火させる……!
そして音なきゴングが鳴る頃、風花は原形をとどめていなかった。

のり子「終わった……。風花、あんたのためにタオルを投げ入れてくれる人は誰もいなかったよ」


血だまりのなか、立ち尽くすのり子は見上げる。親友の安らかな寝顔に、つい「ははは……」と笑い声がもれた。

のり子「帰ろう、ここは暗くて、寒すぎるよ」



エピローグにつづく
203 : 魔法使いさん   2021/06/27 09:04:58 ID:.OSdEydYgs
エピローグはたぶん今日中に書き上がるはず
ご意見・ご想像募集中
千早は再登場と最終安価の予定あります
204 : おやぶん   2021/06/27 18:30:05 ID:.OSdEydYgs
エピローグ aパート

のり子たちによって救出されたひなたであったが、心身共にひどく衰弱しており、しばらくは入院生活を送ることになるという話だった。
ひなたの失踪は解決したものの、依然として豊川風花の「失踪」、並びに彼女と深い関係にあったことが家宅捜査によって判明した最上静香の行方も警察は調査を続けている。
如月刑事に桃子はどこまで事情を話したのだろうか? 
後日、のり子のもとに訪ねてきた千早はのり子に「今度、あの子を危険な目に合わせたらたとえ桃子が許しても私は許さない」と言い、しかし研究所のことは聞かずに立ち去った。
ちなみに地下庭園や研究設備はまつりと麗花が壊してくれた。雪歩社長が「ちょっと、もったいないですぅ……」と小声で言い、桃子と環に怒られていた。
その雪歩社長は麗花だけではなくまつりにも気に入られたようで、3人で「1ミリも知らない女の子たちを従わせるゲーム」、略して「ミリシタ」の開発をしているという噂だ。

のり子「アイマスに続いて、間違いなく業界の覇権を握るゲームになると思うよ」

ひなた「そうかい? あたしはゲームは相変わらずからっきしだからねぇ」

のり子「退院したらさ、いっしょに行こうよ、ゲームセンター。なんだったら、パチスロにする?ほら、最近、ミリオンライブの……」

8月30日 のり子はひなたのいる病室にきていた。
あえて此度の騒動について話題にあげようとしない2人。けれども、なかったことにするには2人とも大人ではなかった。
205 : そなた   2021/06/27 18:30:18 ID:.OSdEydYgs
ひなた「ねぇ……のりちゃん」

病室、窓の外を見やってひなたが言う。のり子からその表情はうかがえないが、その声の調子から何か真剣な話をしたがっているのは察した。

のり子「なに?」

ひなた「あたし………」

のり子「うん」

ひなた「あたしねぇ……間違っていたんかなぁ」

震えた声に、のり子は思わず口を閉じてしまう。が、ひなたは自分の言葉を待っている。
親友としての答え? それとも―――
206 : プロちゃん   2021/06/27 18:30:41 ID:.OSdEydYgs
エピローグ bパート

のり子「エデンじゃ、誰も幸せになれないよ」

ひなた「!」

のり子「アタシたちが目指した幻のリンゴ……それは食べた人たちがみんな笑顔になるような、そんな素敵なものだった」

ひなた「…………」

のり子「たとえばさ、エデンでつくったアップルパイ食べたい? アタシは嫌だなぁ、食べたら、筋肉モリモリ、マッチョガールの変態になるなんてさ」

ひなた「ちがうべさ! エデンは、エデンは……!」

振り向いたひなたがのり子を見る。いや、焦点はのり子に合っていない。ただ、否定したくて。自分が信じた幸福の手段がマッドサイエンティストの野望を叶える道具だったとは認めたくなくて。
のり子は首を横に振って、それから椅子から立ちあがるとベッドにいるひなたに近づく。
ひなたは接近を拒むように、手を出してくるが、抵抗するにはか細い腕だ。簡単にのり子に退けられてしまう。
のり子はひなたのこめかみから両頬あたりにかけて手を添えて軽く抑えるようにする。すなわち、ひなたの眼差しを自分に半ば強引に合わせた。

のり子「楽園なんてないんだよ。あるのは、どうしようもない現実。時に逃げ出したくってたまらない、実際に逃げ出しちゃうことだってある、でも………いつか向き合わないといけない現実なんだよ」

ひなた「……っ」

のり子「アタシはさ、やっとわかった。失ってみて、離れてみて、初めて気づけたんだよ」

ひなた「のり、ちゃん……?」
207 : レジェンド変態   2021/06/27 18:31:02 ID:.OSdEydYgs
のり子「ひなたが、お日さまなんだって」

ひなた「????????」


何この人、やばい。ひなたの瞳が訴えかけてくるのを、のり子は「あー、えっと、まぁ、その」と誤魔化す。
えっ、ここは感動されるところじゃないの?アタシたち、そんなに通じ合っていなかったの?と唐突な疑心暗鬼が生じるのり子だった。

のり子「アタシ、変わる。とりあえずさ、【最終安価】する! このまま親のすねに蹴りをかまし続けるようなことできないし!」

ひなた「そ、そうだねぇ」

のり子が手を離す。困惑した表情のひなただったが、やがて――――

ひなた「ねぇ、のりちゃん」

のり子「うん?」

ひなた「ごめんね、いろいろ、それから……ありがとう。のりちゃんが友達でいてくれて、あたし……嬉しいよぉ」

ぽろぽろと。言い終わる前に、ひなたの澄んだ目から大粒の涙が溢れて。
思えば、ひなたの涙を最後に見たのはいつだっけな。あ、そっか、あのときか、アタシが自分勝手に、言いたいこと言って、それで……

のり子「アタシのほうこそ、ごめん!! ……ありがとう、かな。うん、アタシもひなたが友達でいてくれて……嬉しい」

すーっと、のり子からも涙が流れる。「あれ?あれ?」とのり子はその事実に驚く。
ここ最近、涙なんて流していなかったなあ、って。色のない虚しい日々には涙の潤いさえもなかったなって。
でも、これからは違う。止まない雨はない。曇天だっていつか晴れる。陽はまたのぼるんだ!
208 : プロちゃん   2021/06/27 18:31:17 ID:.OSdEydYgs
エピローグ cパート
(100字程度加筆予定 蛇足?)
209 : Pはん   2021/06/27 18:35:05 ID:.OSdEydYgs
最終安価出すだけ出します。

【事件を終えて、のり子がこれからすること】

やり残したことというよりは、この先どう生きるか、のり子の決意表明
cパートではこれをふまえて少しだけ書いて、締めくくろうかなと

レスの有効期限は本日21:29:59まで 
1つもレスがつかなければ自分でさらっと書きます
(こんなふうな展開になってもいちおうは)安価スレだから物語の落としどころは任せたいんです!
210 : 箱デューサー   2021/06/27 22:04:41 ID:.OSdEydYgs
眠いので明日書きますね
211 : プロデューサーさま   2021/06/28 03:55:41 ID:.ikFHRsGec
投下していきます!!!!!!!!
212 : おやぶん   2021/06/28 03:56:20 ID:.ikFHRsGec
エピローグ cパート
のり子「アタシ、変わる! とりあえず就職する! こんなアタシでも役に立てそうなところ、知っているからね」

ひなた「そうなのかい?」

のり子「うん! ひなたもさ、新しい夢を追いかけることにして、どっちが先に叶えるか競争だ!」

ひなた「ありゃ~」
213 : Pさぁん   2021/06/28 03:56:38 ID:.ikFHRsGec
後日

雪歩「えー、というわけで、今日からうちで働くことになった福田のり子さんですぅ!」

のり子「よ、よろしくお願いしましゅ!」

雪歩「ふふっ、そんな緊張しなくてもいいよ、のり子ちゃん。さぁ、この人たちがのり子ちゃんが加わる企画チームのメンバーね」

紗代子「よろしくね!福田さん!」

亜利沙「松田亜利沙です!よろしくお願いします!(うひょぉおお!! すごく可愛い子です!)」

奈緒「私より涙もろそうなやつが入ってきて嬉しいわ私は!!」

海美「今日はフルマラソンだーー!!」

美奈子「私が作ってあげるから、いつでもお腹空いていいよ、この食いしん坊ー♪」

春香「天海春香だよ。メインヒロイン」キラッ

歩「新人ンンンンン!!!ダンスは好きかぁーーーーー?????」

のり子と萩原エンターテインメントの新しい物語がはじまる!物語の舞台はついに新世界へ!!
214 : プロデューサーさん   2021/06/28 03:57:01 ID:.ikFHRsGec
765プロ劇場ドラマⅡ

『失われた陽だまりを求めて』

215 : 5流プロデューサー   2021/06/28 04:01:09 ID:.ikFHRsGec
終わった―――!!!
レスがつかなくなったのが最終話だったから打ち切りすることなしに、駆け抜けたべさ!
こんな流れでどうかと思いますけど、周年明けに第3弾やるつもりです
正直、悔しい!


ご協力ありがとうございました!!!!!!!!!

216 : 下僕   2021/06/28 12:07:27 ID:fzv5tVRSm.
お疲れ様でした!
気付いたら安価の締め切りになってたりしてあまり参加出来なかったけど、楽しかったよ!
次回もできる限り参加したいのでよろしくです
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