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【ミリオンSS】歩「魔人と呪いの少女」
1 :
矢橋P
2024/04/23 23:07:11
ID:tkGvoJItjo
またお会い出来ました矢橋Pです
また性懲りもなくミリオン×パワポケのクロスSSを書かせていただきます
今回は 新球団ナマーズ編×電脳野球編×ミリオンライブ÷4 という内容になっております
-注意点-
・このSSは 恵美「怪奇ハタ人間!」から三年後の世界です
前作→
https://imasbbs.com/patio.cgi?read=30682
・オリジナル設定、原作改変もします
・プロデューサーは相変わらず登場しません
・今回はパワポケのキャラがガッツリ出ます。そのためパワポケを知らない人の為にも今回はプロフィールを細かく更新しようと思います
それでもどうかお願いします
348 :
矢橋P
2024/05/29 23:16:02
ID:e16tN8e226
茜「べーっだ!マイハマン塩を撒くから持って来てよ!」
歩(幽霊に魔人ときて今度は悪魔か。ほんと何でもありだよね)
歩「茜みたいな魔人だと色んな友達がいるんだね」
茜「もう友達じゃないよあんな奴」プンプン
歩「茜は昔はどんな姿だったの?」
茜「ギニャッ!?」
349 :
矢橋P
2024/05/29 23:16:40
ID:e16tN8e226
歩「答えたくないなら答えなくていいんだけどさ」
茜「うー、マイハマンは時々鋭いよね」
歩「だって何百年も生きてる魔人なのに姿が今風だしさ、あの悪魔も茜をずっと“彼“って呼んでたしね」
歩(あとプリンをねだってくるし)
350 :
矢橋P
2024/05/29 23:17:24
ID:e16tN8e226
茜「ご名答!茜ちゃんは今でこそ美少女だけど昔は違ったんだにゃー。この姿は前のご主人が考えてくれたものなんだ」
歩「へー、前のご主人はかわいいもの好きだったのかな?」
茜「でしょでしょ!気に入ったからずっとこの姿で行こうって思ってね!」
歩(前のご主人か……ちょっと気になるけど聞くのは野暮かな)
歩「そろそろ時間かな。今日は典子ちゃんが晩御飯に手料理をごちそうしてくれるんだって!楽しみだなぁ」
351 :
矢橋P
2024/05/29 23:18:41
ID:e16tN8e226
茜に出会ってから色々なことを体験している
今日だって悪魔と出会うなんてめったにないことだし
ちっとも嬉しくはないのだけれどね
出会いがあるってことは別れもあるわけで、なんだかんだひっそり付き合った典子ちゃんのお父さんの別れは悲しいけど乗り越えないと
……今日がこれだけで終われば良かったんだけど
352 :
矢橋P
2024/05/29 23:20:15
ID:e16tN8e226
その日、莉緒が……帰って来なかったんだ
353 :
矢橋P
2024/05/29 23:21:05
ID:e16tN8e226
354 :
矢橋P
2024/05/29 23:21:59
ID:e16tN8e226
8月23日 PM 19:00
歩(今日も莉緒は帰って来なかったな……)
歩(典子ちゃんのお父さんからイーエスの手がかりになる情報貰ったけど今はそれどころじゃないよね)
歩(とりあえず亜利沙と渦木さんに情報は伝えた、調査は二人に任せてアタシは環やひなたのそばに居よう)
355 :
矢橋P
2024/05/29 23:23:32
ID:e16tN8e226
バタン
ひなた「歩さん!環ちゃんが朱里さんが!」
歩「二人がどうしたの」
ひなた「二人が言い争いを始めたんだ。あたしじゃどうしたらよいかわからなくて……」
歩「わかった。今行くよ」
356 :
矢橋P
2024/05/29 23:26:16
ID:e16tN8e226
環「行く!たまき一人でも絶対行くぞ!」
朱里「やめなさい。どれだけ危険だか計り知れないわ」
ガチャ
歩「二人とも、何があったんだよ」
357 :
矢橋P
2024/05/29 23:27:39
ID:e16tN8e226
環「あゆむ!これを見て」
環が見せてくれたものは紙に墨と筆で“助けたくば でんのーしてぃ開発地区深部 に来なさい“
と書いてあったんだ
歩「何これ……果たし状?」
環「いつの間にかポストの中に入ってたんだ」
朱里「どう考えても罠だと思うけど」
歩(どういうこと?何でこんな回りくどいことするの?)
358 :
矢橋P
2024/05/29 23:29:06
ID:e16tN8e226
環「助けたくば……って絶対莉緒のことだぞ。だから……」
朱里「あなた自分の立場わかってるの?あんた大神にもジャッジメントにとっても都合の良い存在なのよ」
朱里「すぐに殺されるんならまだ幸せね。一回逃げ出しているんでしょ?多分死ぬより酷い目にあうわよ」
環「う……。でも……」
歩(環には悪いけど今回は朱里の言う通りだよ)
359 :
矢橋P
2024/05/29 23:32:08
ID:e16tN8e226
朱里「……わかったわ、一緒に行きましょう」
歩「えっ」
環「本当に!」
歩「ちょっと朱里そんなことしていいの!」
朱里「……ここで無理やり彼女を止めても無駄でしょうね。いずれあたし達の目を盗んで一人で行くだけだわ」ヒソヒソ
朱里「ならあたしの目の届くうちに本人にわからせた方がいいわ。あそこがいかに危険だってことを」ヒソヒソ
朱里「それで自分から諦めてもらう。……うまくいけばいいけど」
360 :
矢橋P
2024/05/29 23:33:33
ID:e16tN8e226
・
・
・
・
361 :
矢橋P
2024/05/29 23:34:18
ID:e16tN8e226
PM20:00 デンノーシティ 開発地区
歩「またここに来ることになるなんて……」
夜中だけどアタシ達はデンノーシティの開発地区に居た
立ち入り禁止の看板を乗り越えるのはこれで三度目だよ
ひなたちゃんは典子ちゃんやこぶんと一緒に留守番してもらってる
362 :
矢橋P
2024/05/29 23:35:15
ID:e16tN8e226
朱里「歩、あなたは来なくてもよかったのに。今からでも帰っていいわよ」
歩「大丈夫!危なくなったらすぐ逃げるから」
朱里「あなたも大概命知らずね」
環「たまきは味方は多い方がいいって思うぞ」
歩(だって、今回の件はおそらくアタシにも原因がある)
歩(この回りくどいやり方、ジャッジメントデパートで出会った三人組が関わっている可能性が高いんだもの)
363 :
矢橋P
2024/05/29 23:37:35
ID:e16tN8e226
前回朱里と大神のサイボ-グと邂逅したのは開発地区でも入り口の方だったみたいだ
朱里の先導の元どんどん進んで行くと……
歩(入り口の方は建設中の建物とかあったけど進んで行くとそれすら何も無いただの荒れ地じゃないじゃないか)
環「灯りも少なくって道もでこぼこだぞ」
朱里「ほら、よく見なさい」ユビサシ
歩「これは瓦礫だね。あっちは……まさか地面がえぐれた後なの!?」
朱里「ここは大神とジャッジメントが戦争した跡地。元はここに大神の大きな工場が立つ予定だったの。そこにジャッジメントがちょっかい出したのが裏の戦争の始まりだったわ」
364 :
矢橋P
2024/05/29 23:39:02
ID:e16tN8e226
朱里「どう?これで少しは敵の恐ろしさが……」
環「あそこ!明るいし怪しいぞ」ダダダッ
朱里「……」アゼン
歩「環は全く怖じ気づく様子は無いみたいだよ」
朱里「あの子は今までどんな人生送ってきたのよ。行くわよ歩!」
歩「うん!」
365 :
矢橋P
2024/05/29 23:39:54
ID:e16tN8e226
環「あれ?明るいと思ったら人が光ってる……」
???「ん、ガキが何でこんなところにいるんだ。お前もジャッジメントか?」
環「ジャッジメント……?たまきは違うぞ」
???「そうか、なら……」
366 :
矢橋P
2024/05/29 23:40:37
ID:e16tN8e226
ボンッ
???「オレの敵ってことだな」
環「!!」
歩「環ーー先走っちゃ駄目だよ」ダダダッ
???「他にもまだいたのか。先にその女からやるか」
367 :
矢橋P
2024/05/29 23:41:35
ID:e16tN8e226
\ボボーッ/
環「あゆむ大丈夫?」プスプス
歩「ア、アタシを庇って……」
歩(あの男が突然アタシに向かって炎を発射してきた!一瞬で変身した環が炎を受け止めてくれて助かったけど)
368 :
矢橋P
2024/05/29 23:44:21
ID:e16tN8e226
環「お兄さんどういうこと?今たまき達を攻撃したよね」
???「お前こそ頭沸いてるのか?ここは戦場だぜ、攻撃することのどこがおかしいんだ?」
環「どうやら戦うしかないようだねっ」ヒュン
バキィ
歩(変身した環はサイボーグですら倒せるんだ!負けるわけないよね)
369 :
矢橋P
2024/05/29 23:45:11
ID:e16tN8e226
???「やるじゃないか。だが……」
環「熱っ!?」
???「オレにただの肉弾戦で挑もうってのは無謀じゃないのか?」
環「く……」
歩(どうしたんだ……環が押され始めたよ。あいつの動きが速いわけでもパワーがあるようにも見えないけど)
370 :
矢橋P
2024/05/29 23:47:33
ID:e16tN8e226
朱里「やるわね、ジャッジメントの超能力者、コードネーム“パイロ”。能力はファイヤースターター(発火能力)だったかしら」
パイロ「へっ、ようやく話しが出来そうなやつが出てきたな」
パイロ「オレのファイヤースターターはそこら辺のパイロキネシスとは着火のスピードが段違い。加えて手の平から足の先まで体中どこでも着火可能。オレに触れるものはことごとくやけどするだけだ」
歩(だから環はうかつに攻撃出来ないのか!)
371 :
矢橋P
2024/05/29 23:48:20
ID:e16tN8e226
パイロ「って誰かと思えば負け犬ヒーロー共のサイボーグ浜野朱里じゃないか。まだこの町に居たんだな」
環「このっ」
ガシッ
環「あ、あかり!?」
朱里「いいから、このまま会話させてちょうだい」ヒソヒソ
372 :
矢橋P
2024/05/29 23:48:59
ID:e16tN8e226
パイロ「丁度いい、最近暴れてなくて退屈していたんだ。いっそ殺してしまうか。はぐれサイボーグと女とヒーローまがいのガキの三人くらいなんてことない」
パイロ「ジャッジメント様がもみ消してくれるからな」
歩(え……、この町ってこんなヤバい奴らがゴロゴロいるの!?)
373 :
矢橋P
2024/05/29 23:51:22
ID:e16tN8e226
朱里「言うわね。下っ端が」
パイロ「なんだと」
朱里「あんたジャッジメントの超能力者の中でもBクラスでしょ」
朱里「ジャッジメントでも使いっ走りのくせに、雑魚ほどよく吠えると言うのは本当みたいね」
ブチッ
パイロ「言ったな!いいぜ、形も残らないくらいに焼き殺してや……」ゴーーーッ
374 :
矢橋P
2024/05/29 23:52:52
ID:e16tN8e226
チッ
\ドッカーーーン/
歩「うわーーっ」
375 :
矢橋P
2024/05/29 23:54:29
ID:e16tN8e226
パイロ「な……何が……」ボロボロ
朱里「トンネル・バスター。二液混合型のガス状爆薬、あたしサイボーグの装備の一つ」ケホケホ
朱里「あんたがペラペラ喋っているうちにあんたの周りに撒布させてもらったわ。着火はあんた自身でやってくれるし」
パイロ「自分が……巻き添えになるかも……しれないの……にか」
朱里「発火能力者のくせに知らないの?この手の爆風は基本的に真横より真上に行くものなのよ。まあそれでも無傷ってわけにはいかないけど」ケホケホ
環「あかり……ちょっとひどいぞ」プスプス
パイロ「こいつら……」バタン
376 :
矢橋P
2024/05/29 23:55:24
ID:e16tN8e226
朱里「馬鹿で助かったわ。歩は巻き込まれてない?環もごめんね」
歩「あはは……何とか」
環「君もとんでもないことするんだな」
\パッ/
環「でもあかりのおかげで勝てたぞ」
377 :
矢橋P
2024/05/29 23:56:20
ID:e16tN8e226
朱里「でもこれで分かったでしょ。ここは危険よ、もうこれに懲りたら……」
環「ねーねー。あかりの装備ははさっきの爆弾以外にもまだあるの?」
朱里「ちょっ、あなたまだ懲りないの!?」
朱里「それに……あたしはあなたを囮に使ったのだけど」
378 :
矢橋P
2024/05/29 23:56:58
ID:e16tN8e226
環「ん、別にあいつを懲らしめるためのチームプレイでしょ。それにあいつに近づこうとした環を止めてくれたの知ってるぞ」
環「確かにここの悪者は環一人じゃ勝てないかもしれない。でもあかりと協力すれば勝てるかもしれないぞ」
環「ねぇ、もう一回、環と一緒に正義の味方やろうよ」
朱里「な……っ」ドキン
379 :
矢橋P
2024/05/29 23:57:56
ID:e16tN8e226
歩「朱里、環はもう折れないよ認めてあげたら」
朱里「……パイロがジャッジメントでも下っ端だってのは本当よ」
朱里「パイロを倒したぐらいじゃ、いい気分にもなれないわ。ボロボロになっちゃったし今日は帰るわよ」
環「くふふ、はーい」ニコニコ
歩(朱里、純粋な環に押されて反論出来ずか)
歩(……でも、ここはデンノーシティの郊外だけどこんな裏の世界があるだなんて……
380 :
矢橋P
2024/05/29 23:58:52
ID:e16tN8e226
朱里(……少し妙ね。パイロは戦闘要員じゃない、内部破壊工作員なはず)
朱里(でもさっき見た時は環の動きにある程度対応出来ていた。トンネル・バスターの爆発をもろに受けても死ななかったみたいだし、彼あそこまで強かったかしら)
朱里(薬によるドーピング?いずれにせよジャッジメントも対大神に向けて戦力を強化しているようね)
381 :
矢橋P
2024/05/29 23:59:30
ID:e16tN8e226
ジャッジメントの恐ろしさはこんなもんじゃない。そう朱里は忠告してくれたけど……
アタシ達はそのことをその身でたっぷりと実感することになる
382 :
矢橋P
2024/05/30 00:02:24
ID:uIttRbBWUY
日本 とあるジャッジメント支部内
デスマス「うーん、この国も戦争以来ですね。あれから1年経ちましたか」
ババヤガン「わざわざヨーロッパからご苦労だなデスマス」
383 :
矢橋P
2024/05/30 00:03:10
ID:uIttRbBWUY
デスマス「おや、ババヤガンさんお久しぶり。ロシアに居たと思っていたのですがあなたも招集されたのですか。ディライトもヨーロッパで調整が終わったらこの国に来るみたいですよ」
ババヤガン「そうか。天海春香は相変わらずこの国で政府の犬をやってるようだ」
デスマス「ああ……彼女は強かったですねぇ。早く我々の軍門に下って欲しいのですが」
384 :
矢橋P
2024/05/30 00:05:20
ID:uIttRbBWUY
ババヤガン「フン、私とお前にディライト、天海春香、そしてピースメーカーにあやつ。“世界で6人しかいない“Sランクの超能力者がこんな小さな国に集結するとはな。ジャッジメントはまたこの国で戦争でも起こす気か?」
デスマス「いいじゃないですか。どうせならそのまま世界中と戦争してしまいましょうよ。“我々“にはそれだけの力がありますからね」
ババヤガン「……冗談でもそんなことは言ってほしくないな。私は穏健派なんだ」
デスマス「おや失礼。ですが私達が呼ばれた理由は十中八九……」
ババヤガン「大神絡みだろうな」
385 :
矢橋P
2024/05/30 00:33:55
ID:uIttRbBWUY
第六幕はこれで終わりです
典子とひなたの絡みを書けただけでもこのSSを始めて良かったなって思ってます
以下パワポケを知ってる人だけの注意点。知らない人はスルーしてください
ここで一つはっきりさせておきたいのですが朱里の登場に合わせてデスマスもこのSSに登場しました
が、朱里とデスマスはこのSSではパワポケ本編のあの関係にはなりません
能力は同じですが境遇は変えるつもりです
その影響でデスマスの性格も少し変わるかもしれません。彼の性格はあの境遇によって生まれたものですし
朱里に関してはもう既に本編とはちょっと違いますしね
何故そうするかと言うと、あのパワポケ11の浜野朱里のストーリーは自分如きでは到底表現出来ないと思ったからです
中途半端に切り取ってあの素晴しいストーリーにあやかろうなんてことはあのストーリーの侮辱だと思ったので
ですので変になぞらずオリジナル路線で行こうと思います。 長文駄文すみませんでした
386 :
EL変態
2024/05/30 21:09:54
ID:oG4nMeAkk.
幽霊に悪魔にサイボーグに超能力者
うーん、このトンチキは正にパワポケですわ
これに対抗できるミリオンもおかしいがち
387 :
矢橋P
2024/05/30 23:18:50
ID:wC1me6.sLA
>>386
ここまでやっても まあパワポケだしな って出来るのは作者としてもありがたいですね
一応ここまでごちゃごちゃさせてるのには意図があって
主人公の歩はサイボーグでも超能力者でも具現化でもないく腕っぷしが強いわけでもないけれど
そういうのを集めてしまう体質で何かに巻き込まれてしまっているけど気付いたらみんなの真ん中にいる……みたいなのを目指しているつもりです
388 :
Pさぁん
2024/08/26 02:18:24
ID:d/u5BfI1P2
落ちそうになってるのでage
続き待ってますよー
389 :
矢橋P
2024/09/16 00:35:57
ID:A.ERDx6qkA
>>388
保守ありがとうございます
まだ逃亡してません
続きを書いてますのでどうかお願いします
390 :
最低最悪変態プロデューサー
2024/10/06 07:02:54
ID:mKlfKSbpOA
かなり間が空きましたが本日中に投下しようと思います
間が空いたので今までのおさらい
21歳社会人の舞浜歩は故郷の愛媛から離れ東京の地で就職活動中だった
そんな中地元から離れた地で同郷の味方である
兄の知り合いの中村先輩と同い年の友人である開田が顔の無い女に喰われて行方不明
怖いことが苦手な歩は尻込みしたもののランプから出現した大魔神茜の後押しで正体を探ることに
新聞記事の卵の松田亜利沙と現職刑事の渦木淳二の協力を得て調査開始した
そうすると
同じアパートの住人田村典子
何故か自分のダンスを見に来る矢橋美保
アルバイト先の同僚で元正義の味方浜野朱里
ヒーロー願望がありあの大神の名を持つ大神環
どこからか保護されて未だ謎の多い木下ひなた
二人の保護の傍ら裏でも活動する元国際スパイ百瀬莉緒 と
彼女の周りも目まぐるしく変わり出す
だが
顔のない女をイーエスと呼ぶ宮尾美也含む怪しい三人組との接触に
背後にいる大企業大神とジャジメントも動き出し
百瀬莉緒の失踪もあり、いよいよ大きな闇が姿を現す
391 :
5流プロデューサー
2024/10/06 07:09:29
ID:mKlfKSbpOA
第七幕 対峙
392 :
バカP
2024/10/06 07:12:46
ID:mKlfKSbpOA
5月24日 9:00 莉緒・環・ひなたの部屋
環「ごめんひなた、そろそろ許してほしいぞ」
ひなた「ふーんだべさ」ツーン
ひなた「環ちゃんはあたしより年上なのに夜遊びが大好きみたいだねぇ。今日も行ってくればいいべさ」フン
※このSSでの環とひなたの年齢
環 15歳 ひなた 14歳
ハタ人間の時が12歳でそれから3年経過したので環はひなたより年上になってます
393 :
おにいちゃん
2024/10/06 07:14:56
ID:mKlfKSbpOA
環「ひなたを一人にして悪かったぞ」ウー
ひなた「別に、典子ちゃんといっしょに居たから一人じゃなかったべさ」ツーン
ひなた「典子ちゃんは学校の宿題やっててえらかったねぇ。環ちゃんも見習ってほしいべさ」
394 :
ダーリン
2024/10/06 07:16:35
ID:mKlfKSbpOA
昨日はジャジメントの超能力者に絡まれたけど無事に帰ってこれた
だけど昨日一人アパートに残されたひなたの心境は穏やかじゃないよね
帰ってからひなたちゃんは環ちゃんに対してむすっとしたままだ
395 :
箱デューサー
2024/10/06 07:18:47
ID:mKlfKSbpOA
朱里(あたしがくどくど忠告するよりこの子の言葉の方が堪えるみたいね)ナルホド
歩「ま、まあそろそろ許してあげたら?環も莉緒を思ってのことみたいだしさ」
396 :
ご主人様
2024/10/06 07:20:02
ID:mKlfKSbpOA
ひなた「……あたしもあの人達の怖さは身をもって知ってる」
ひなた「環ちゃんには関わってほしくないんだよぉ」
環「ひなた……心配させてごめん」
397 :
Pたん
2024/10/06 07:21:08
ID:mKlfKSbpOA
朱里「…………」
歩(環とひなたの話し合いは落ち着いたけど空気は湿っぽくなっちゃったまま……)
歩(莉緒も戻って来た訳じゃない。この子達の不安感がますますこの場の空気を暗然たるものにしているんだ)
398 :
Pちゃま
2024/10/06 07:21:59
ID:mKlfKSbpOA
歩「そうだ。アタシがアメリカに居た時の話しでもしょうか?」
朱里(歩、いくら話題転換にしてもそれは唐突過ぎるでしょ……)
399 :
der変態
2024/10/06 07:22:46
ID:mKlfKSbpOA
ひなた「アメリカかい。あたしも一回だけ行ったことあるよぉ」
環「そうなの!」
歩(意外だ。ひなたは海外旅行とかしなさそうな感じだけど)
歩「すごいじゃん。アメリカのどの辺に行ったの?ニューヨーク?ロサンゼルス?シカゴ?」
400 :
変態インザカントリー
2024/10/06 07:23:45
ID:mKlfKSbpOA
ひなた「…………んー」
ひなた「それがねぇ。その時のことあまりよく覚えてないんだわ」
歩(記憶があいまいなほど小さな時に行ったのかな)
歩(少し気になったけどひなたがもの悲しげに眼を伏せているからあまり触れないほうがよいよね)
401 :
我が下僕
2024/10/06 07:25:54
ID:mKlfKSbpOA
朱里「……気分転換にテレビでも見ましょうか」
ひなた「それなら……録画しておいたよぉ、“アイドルグランプリ“」
環「ほんと!」
ひなた「昨日の放送、環ちゃん達が飛び出していったから見逃したべさ?だから録画しておいたんさ」
環「ひなたありがとうー。さっそく見ようよ」ウキウキ
402 :
へっぽこ大名行列
2024/10/06 07:31:28
ID:mKlfKSbpOA
アイドルグランプリ、通称アイグラは人気のテレビ番組だ
まだデビューしたてのアイドルや知名度がまだないアイドルが毎回複数選ばれて1対1で競い合う
今どき珍しいどこか昭和チックな雰囲気と夜の8:00というゴールデンタイムなのもあって子供から大人まで大人気番組になっている
環やひなたも大好きだし典子ちゃんも見てるんだって。かく言うアタシだって毎週欠かさず見てるよ!
403 :
レジェンド変態
2024/10/06 07:33:49
ID:mKlfKSbpOA
<本日のアイドルはスポーツアイドルグループ新幹少女からひかり
<お願いします
<続いてこないだの騒動もありましたが心機一転して登場だ~。セレブアイドルは崩さない!二階堂千鶴!
<皆様ごきげんよう。この場に呼ばれて光栄ですわ
環「今日のアイドルはひかりにちづるか~。くふふ、楽しみだぞ~」
404 :
Pサマ
2024/10/06 07:34:31
ID:mKlfKSbpOA
やっぱりアイドルっていいよね。見ていて元気を貰えるから
憂鬱な空気も吹っ飛ばして
環やひなたもすっかりいつも通りに戻ったよ
405 :
ダーリン
2024/10/06 07:35:17
ID:mKlfKSbpOA
<ピピピッ
歩「あっ、電話だ」
歩「はい、もしもし歩です」
歩「えっ、渦木さん本当ですか!」
406 :
Pしゃん
2024/10/06 16:25:09
ID:mKlfKSbpOA
・
・
・
・
・
・
407 :
矢橋P
2024/10/06 16:29:47
ID:mKlfKSbpOA
PM 13:00 車内
渦木「突然すみません歩さん。急な話しで」
歩「アタシは大丈夫だよ。イーエスの手がかりがわかったならじっとしていられないよ」
亜利沙「歩さんの情報のおかげですよ」
渦木「歩さんの言っていたこの1年の間に交通事故で意識不明になってしまった少女……調べてみましたら一人だけ該当しました」
歩「それがいま会いに行く“中谷育“ちゃんなんだね」
歩(育ちゃん……か)
408 :
矢橋P
2024/10/06 16:35:11
ID:mKlfKSbpOA
渦木「その子がイーエスと関係があるのかどうかはまだ断定出来たわけではないですけどね」
歩「うん、でも何だか確信があるんだ」
亜利沙「亜利沙も怪しいと思ってます。調査によると育ちゃんは意識不明で入院しているなか」
亜利沙「市内のとある病院からこれから行くデンノー市内病院に移っています」
亜利沙「デンノー市内病院は大神の息がかかったところですからね」
歩「意識不明の女の子を突然転院させるなんておかしいよ。やっぱり何かあるって!」
409 :
矢橋P
2024/10/06 16:36:49
ID:mKlfKSbpOA
渦木「……その仮説が本当なら、我々は敵の手のひらの中に行くわけですが」
亜利沙「大丈夫です。今回は助っ人を頼んでいますので」
渦木「それは頼もしい。ジャーナリスト仲間ですか?」
亜利沙「いえ、昔の戦友……みたいなものですよ」
410 :
矢橋P
2024/10/06 16:38:17
ID:mKlfKSbpOA
PM 13:30 デンノー市内病院
亜利沙「着きましたね」
渦木「確認したところ中谷育さんは特別病棟に入院しているようです。行きましょう、病院には事前に連絡していますので」
歩(ついに会える。……もしかしたらイーエスにも)グッ
歩「茜、行くよ」っランプ
茜「オッケー」モワワーン
411 :
矢橋P
2024/10/06 16:40:31
ID:mKlfKSbpOA
特別病棟 中谷育の病室
病院の中でも一際大きな病室。その中心に周囲に医療機器囲まれて中谷育ちゃんはベッドの上で寝ていた
心電図が規則正しい音を刻んでいることが育ちゃんがまだ生きていることを証明してくれている
だけどそれだけだ
その幼なくかわいらしい顔の瞼が開くことはない
食事も取ることも出来ないから点滴でかろうじて命を繋いでいる
医学的に言えば植物人間ということになるのだろうか
412 :
矢橋P
2024/10/06 16:42:42
ID:mKlfKSbpOA
亜利沙「…………」
渦木「…………」
アタシ達はイーエスの手がかりを探りにここに来たはずだ
でも……
アタシも亜利沙も渦木さんも自分よりはるかに幼い育ちゃんの現状を目の当たりにして
ただ立ち尽くしていた
???「お姉さん達、誰?」
413 :
矢橋P
2024/10/06 16:43:59
ID:mKlfKSbpOA
そんな戸惑うアタシ達に一人の女の子が話しかけてきた
歳も育ちゃんと同い年に見えるしお友達かな
???「育に何か用?」
歩「ア、アタシ達は別に怪しい人達じゃないよ」
亜利沙「そうです亜利沙達は捜査のために来たんです」
414 :
矢橋P
2024/10/06 16:44:43
ID:mKlfKSbpOA
???「怪しい人達ってみんなそういうんだよね。あんまり育にまとまりつくなら看護師さん呼ぶよ!」
亜利沙「それは困ります!」
渦木(私もいち警察官ではなく一般人としてここに居ますしどうしましょうか……)
415 :
矢橋P
2024/10/06 16:45:30
ID:mKlfKSbpOA
歩「……あ」
???「何?」
歩「もしかしてキミが桃子ちゃん?」
桃子「え……何で桃子の名前を知ってるの?」
歩(やっぱり。じゃあ典子ちゃんのお父さんが言っていた幽霊って……)
416 :
矢橋P
2024/10/06 16:46:20
ID:mKlfKSbpOA
もういいよ 桃子ちゃん
桃子「ちょっと、育!?」
亜利沙「……っ」ビクビク
亜利沙(亜利沙アンテナが急に!?)
417 :
矢橋P
2024/10/06 16:47:23
ID:mKlfKSbpOA
ズズズズズズズズズ
こんにちは
イーエス「何度か顔を合わせていたけどあいさつするのは初めてだよね」
桃子ちゃんが持っていたスマホの画面から黒い影が現れてアタシ達の前に姿を現した
歩「やっと会えたねイーエス!」
418 :
矢橋P
2024/10/06 16:48:38
ID:mKlfKSbpOA
少女の形をした漆黒の影に怪しく光る眼が二つに大きく裂けた赤い口が一つ
久しぶりに会ったイーエスは開田くんを食べた時とその姿は変わっていなかった
イーエス「へーぇ、初めて会った時みたいに涙目で逃げ出さないんだ。成長したねお姉さん」
歩「……アタシだって成長するんだよ」
419 :
矢橋P
2024/10/06 16:49:29
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「それじゃ……」
いただきます
ズズズズズズズズズッ!
桃子「……っ」
亜利沙「ひぃっ!」ビクビク
420 :
矢橋P
2024/10/06 16:50:29
ID:mKlfKSbpOA
イーエスの体から黒い腕が何本も現れアタシを捉えようと伸ばしてくる!
だけど
シュゥゥゥゥゥ……
イーエス「あらあら、おっかしーな?」
腕がアタシ達に触れた瞬間消滅した
茜のおかげだ
421 :
矢橋P
2024/10/06 16:51:11
ID:mKlfKSbpOA
もわわ~ん
茜「全く、ご主人を馬鹿にする割にはそっちこそ成長してないんじゃないのかにゃ?」
イーエス「!」
歩「毎度助かるよ、茜」
渦木「未だに慣れませんね……」
亜利沙「た、助かりました~」
422 :
矢橋P
2024/10/06 16:52:12
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「……なるほど。ずっとわたしの食事をじゃましていたのはあなただったんだね」
茜「そうだよイーエスちゃん。生まれたてビギナーじゃあ何百年生きる大魔人茜ちゃんにはかなわないにゃ~」
イーエス「…………」
茜「んー、でも実体化するのにサッちゃんの歌は必要なくなったみたいだね。ちょっとは成長したのかな?」
イーエス「そうだよ。あれからだいぶ“人を食べて取り込んだ“からね」
423 :
矢橋P
2024/10/06 16:55:29
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「確かにわたしの力はあなたに及ばないみたいだね。でもおかしいなー?」
イーエス「何であなたはわたしに手を出さないのかな?もしかして出来ないの?」
茜「……マイハマンの願いはイーエスちゃんの謎を解いて友人を助けること。イーエスちゃんをやっつけることは茜ちゃんの仕事じゃないんだよ」
イーエス「人々の願いから生まれた魔人かぁ……。願いの範囲しか動けないの不便じゃない?とっても強いのにわたしより不自由なんだ、かわいそうだね~」
茜「茜ちゃん達みたいな存在は表に出しゃばっちゃいけないんだよ。この世界の主役はあくまで茜ちゃん達を生みだした人間なんだからさ」
茜「イーエスちゃんを倒すのは茜ちゃんじゃない。茜ちゃんのご主人、舞浜歩だよ」
424 :
矢橋P
2024/10/06 16:56:19
ID:mKlfKSbpOA
歩「茜……」
イーエス「あははは!そうだね。それじゃ……」
桃子「もうやめて!!!」
425 :
矢橋P
2024/10/06 16:57:27
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「!」ピクッ
歩「桃子ちゃん?」
桃子「育はさ……どうしてそうなっちゃったの?」
桃子「桃子の知ってる育はそんな姿じゃなかった。そんな風に笑ったりしなかった」
桃子「育は……人を食べたりはしないよ……」
426 :
矢橋P
2024/10/06 16:58:20
ID:mKlfKSbpOA
亜利沙「桃子ちゃん……」
イーエス「んーー。……もういいかな」
イーエス「桃子ちゃん、今までだましてごめんね。わたし中谷育じゃないんだ~」
桃子「え……育?」
427 :
矢橋P
2024/10/06 16:59:27
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「わたしはイーエス」
桃子「それは知ってる!でも本当は育なんでしょ」
イーエス「イーエスはイーエスだよ。中谷育じゃない」
桃子「だったら……育はどこ!どこに居るの!」
イーエス「天国で天使のように見守っているわけじゃないから心配しなくていいよ。中谷育はちゃんと居る」
イーエス「わたしの中に」
428 :
矢橋P
2024/10/06 17:00:35
ID:mKlfKSbpOA
桃子「……そんな」
イーエス「あの子はわたしにとっては特別だから囲っておかないと。わたしはあの子の心から生まれたからね」
渦木「いったいどういうことですか」
茜「……具現化される感情は良い感情だけとは限らないってことだね」
429 :
矢橋P
2024/10/06 17:01:56
ID:mKlfKSbpOA
歩「そうか、だからあんたの名前はイーエスなんだな」
イーエス「ん?」
歩「イー(育から生まれた)エス(自我)って意味なんでしょ」
イーエス「するど~い。お姉さん英語がわかるんだね」
歩「育ちゃんの苦しみや悲しみ。それらの負の感情が具現化したのがアンタなんだ!」
イーエス「大正解!すっご~い。お姉さん探偵になれるかもね」
430 :
矢橋P
2024/10/06 17:03:04
ID:mKlfKSbpOA
桃子「そんな……」プルプル
イーエス「怖がらなくていいよ桃子ちゃん。これからはわたしが中谷育の代わりに……」ニタァ
桃子「嫌っ!」ポイッ
イーエスに詰め寄られた桃子ちゃんは思わず持っていたスマホを投げ捨てた
スマホから実体化しているイーエスも同じく投げ出される
431 :
矢橋P
2024/10/06 17:03:47
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「あらら」ボテッ
桃子「あなたは育じゃない!もう桃子の前に現れないで!」
432 :
矢橋P
2024/10/06 17:04:35
ID:mKlfKSbpOA
ダダダッ
亜利沙「桃子ちゃん!」
スマホを放り投げたまま桃子ちゃんは部屋から出ていってしまった
イーエスを部屋に残したまま……
433 :
矢橋P
2024/10/06 17:06:04
ID:mKlfKSbpOA
渦木「早々あなたのパートナーが解消されてしまったようですが」
イーエス「んーー。そんなことよりお姉さん、わたしの正体にたどり着いたごほうびをあげるね」
歩「ご褒美?……なんのつもりだ」
イーエス「お姉さんの願いを叶えてあげるの。わたしが食べたお姉さんのお友達二人だっけ?返してあげる」
歩「なっ!?」
434 :
矢橋P
2024/10/06 17:06:53
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「謎も解けてお友達も帰ってきて、お姉さんの願いは叶ってめでたしめでたし~」
歩「……」
願ってもない話だ
実態がある程度掴めたといってもイーエスが人智を超えた化け物であるのも事実だ
争わずに済むならそれにこした事はない
そう前までは思ってしまっていたかもしれない
歩「……遠慮しとく。今日初めて会ってはっきりした。アタシはアンタを許せない」
歩「中山先輩も開田くんもアンタからのお情けなんかじゃなくアタシの手で救うさ、アンタをぶっ倒してね!」
435 :
矢橋P
2024/10/06 17:07:35
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「そっかぁ、仲良くなれると思ったんだけど仕方ないなぁ。それじゃあお姉さん達と全面対決だね!」
渦木「元よりそのつもりです」
亜利沙「亜利沙も同じです」
436 :
矢橋P
2024/10/06 17:09:13
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「ふふ、お姉さん達アニメみたいでかっこいいけど大丈夫?」
イーエス「もう知っているんでしょ?わたしには大神が付いているってこと」
イーエス「わたし達とお姉さん達じゃネズミとライオンが戦うようなものだけど」
イーエス「今さら ごめん、ゆるして は無しだよ?」
歩「そんな風に油断しているとネズミがライオンをひっくり返すことになるよ」
イーエス「現実は童話のようにはいかないよ?……まあわたしが言っても説得力ないかぁ」
437 :
矢橋P
2024/10/06 17:10:27
ID:mKlfKSbpOA
甲斐「呼ばれて来てみれば……これはどういうことですかイーエス」
アタシ達が振り向くとすらっと高級そうなスーツを着こなした美人な大人の女性がいた
だけど一流の上層幹部なのだと見ただけですぐわかる存在感がある
イーエス「あ、来た来た。この人がわたしの“本当のパートナー“上守甲斐(かみもりかい)さん。大神のお偉いさんなんだよ」
渦木「なんと」
438 :
矢橋P
2024/10/06 17:11:55
ID:mKlfKSbpOA
ダン!!
甲斐「口を慎みなさいイーエス」
甲斐「その者達は大神の関係者ではないはず。私のことまでべらべらと……」
イーエス「えー、だってこう言っておけば甲斐さんはお姉さん達を始末せざるを得なくなるよね?」
歩「!!」
イーエス「困るよね。大神の幹部が失踪事件のげんきょうに会ってるところを一般人に見られて言いふらされたりしちゃったら」
歩(こいつ……)
439 :
矢橋P
2024/10/06 17:13:05
ID:mKlfKSbpOA
甲斐「…………」ピポピポ
甲斐「私です。始末する人間が三人います。直ちに出動しなさい」
亜利沙「そんな!」
歩「ぐっ……」
甲斐「場所は転送しておきます。あまり目立たず急ぎなさい」ピッ
甲斐「これで満足ですかイーエス」
440 :
矢橋P
2024/10/06 17:13:52
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「さっそく部下を手配したのかな?ふふ……出来る大人はお仕事早いね」
亜利沙「歩さん急いでこの場を離れましょう!ここに留まるのは危険です」
歩「っ……」キッ
歩「イーエス。またアンタに必ず会いに来るからな!」ダダダッ
441 :
矢橋P
2024/10/06 17:16:30
ID:mKlfKSbpOA
イーエス「桃子ちゃんは始末しないでよ?あの子は中谷育にとって大事な人みたい」
イーエス「あの子が死んじゃったらわたしにもどんな影響があるかわからないからね」
甲斐「その娘には監視をつけてあります。何かあればそれなりの対処させてもらいますが」
イーエス「……ところであの三人、甲斐さんが直接始末した方が早いんじゃなかったの?」
イーエス「大神のサイボーグの中じゃ“甲斐さんが一番強い“んでしょ?」
甲斐「私は忙しいのです。私が直接出る必要は無いでしょう」
イーエス「ふーん」
甲斐(まるで子供……。子供の心から生まれたのですから当然ですか)
甲斐(全く、たちが悪いですね)
甲斐「さあ帰りますよイーエス」ヒョイ
イーエス「はーい」スウッ
442 :
矢橋P
2024/10/06 17:25:55
ID:mKlfKSbpOA
443 :
矢橋P
2024/10/06 17:26:29
ID:mKlfKSbpOA
一度プロフィールを挟みます
444 :
矢橋P
2024/10/06 17:29:45
ID:mKlfKSbpOA
イーエス 顔の無い女
約半年前から突如として現れた都市伝説のような存在
彼女を調べようとした人間は不気味なサッちゃんの歌と共に“喰われる”
ゆえにおぼろげに顔の無い女と噂される存在だった
しかしあまりにも犠牲者が増えたことで警察が動き出したところで本編が始まる
その正体は中谷育の負の感情そのものであり
普段は電脳の世界にいる
たくさんの人間を喰らい知識を吸収した結果、歩達と出会った頃には大幅に成長しており
今では感情のようなものまで発現している
電脳の世界に溶け込む力は大神の技術と環境があってこそだが
本来オカルト的な分野は大神の苦手とする部分であり彼女の出生にはまだ謎が多い
445 :
矢橋P
2024/10/06 17:31:07
ID:mKlfKSbpOA
中谷育 少女
とある事故で寝たきりになってしまった少女
親友の桃子とは同い年である
彼女の精神はイーエスに吸収されイーエスと融合し
肉体は市立病院で大神の監視下にある
446 :
矢橋P
2024/10/06 17:32:18
ID:mKlfKSbpOA
周防桃子 育の親友
11歳のごく普通の小学生だったが親友の育が自分を庇って交通事故に遭ってしまい寝たきりに
悲嘆に暮れる彼女のスマホから現れたのは中谷育の代わりを名乗る幽霊みたいな少女だった…………
447 :
矢橋P
2024/10/06 17:35:55
ID:mKlfKSbpOA
上守甲斐 最強の第三世代サイボーグ
クールな印象を受ける美人な大人の女性だが
大神グループの中でも最上位の幹部にして灰原の再来とも言われたサイボーグ
元々大神グループの役員だったがサイボーグ化に自ら志願し適合率の高さも相まって
最上位の幹部にまで登り詰めた
表の役員の顔とは別に裏の大神サイボーグ部隊を指揮する立場でもあるため彼女は実際とても忙しい
それに加えてイーエスの世話までしなければならず
感情が芽生え自由翻弄になったイーエスは彼女を悩ませている
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