【安価】全13話 765プロ劇場ドラマ制作スレ
1 : 5流プロデューサー   2021/05/23 15:08:43 ID:Ny8OOBMAcI
試しに立ててみた(立っていたらいいけど)

【概要?】
公序良俗を遵守
(初日を除いて)1日1話更新を目標に
各話あらすじ 390字程度 
そのうち安価4〜5箇所程度
スレの過疎・あまりに混沌とした展開等による打ち切りあり
原則連投禁止→安価無効 直下あるいは再安価

今日(5/23)中についたレスのなかからドラマのタイトルをスレ主の独断で決定
ただし、(あくまで安価が主体としたいので)出演者や展開を明示するようなタイトルは採用しない方針
2 : せんせぇ   2021/05/23 15:15:02 ID:qV9srnhcB6
期待
3 : 夏の変態大三角形   2021/05/23 15:24:49 ID:fnegZOBoaY
某氏の「ドラえもん ○○とミリオンライブ」シリーズのような力作になれたらいいな
4 : レジェンド変態   2021/05/23 15:31:56 ID:Tar6uxVpB.
「鉄橋と青空」(ちょうど電車で渡った所なので)
面白そうなので期待
5 : 監督   2021/05/23 15:53:18 ID:terIfow6Uw
題名を考えればいいのね

「青春どろぼうさんと少女A」
6 : 彦デューサー   2021/05/23 15:53:42 ID:kowVq/IHn6
「奇怪劇場」
7 : ぷろでゅーさー   2021/05/23 16:07:24 ID:fnegZOBoaY
「恐怖劇場ミリオンスターズ」
8 : 下僕   2021/05/23 16:11:05 ID:qV9srnhcB6
「美味しいご飯を食べるための10の秘訣」
9 : プロデューサーさま   2021/05/23 16:35:18 ID:UeQGNQviJY
Rainy Day
10 : おにいちゃん   2021/05/23 17:03:55 ID:76KRhQVR/Q
このみの就職活動(転職考え中プロちゃん感)
11 : EL変態   2021/05/23 17:10:24 ID:bXMMEvKN42
「静寂はむしろ歌うように」
某作品のサブタイで一番好きなやつ
オリジナルじゃなくてよければ
12 : 番長さん   2021/05/23 17:21:56 ID:Eh0EWNWyTQ
「光り差す未来へ」
13 : 3流プロデューサー   2021/05/23 18:20:38 ID:88uZti.5I6
100万回目のプロデュース
14 : ハニー   2021/05/23 18:40:32 ID:sSVZfapCPY
百万の星、百万の夢
15 :   2021/05/23 19:14:32 ID:8cdnMv/XTI
空は飛べないけれど
16 : プロデューサー君   2021/05/23 19:28:17 ID:7G0TJlzJYM
「星空と珈琲を」
17 : do変態   2021/05/23 20:10:03 ID:kf.8XZ1rK6
あなたはどんな未来に行きたいの?
18 : ボス   2021/05/23 20:34:00 ID:fxAE5i3tvg
グロリアス・バタフライズ
19 : おやぶん   2021/05/24 06:18:33 ID:..CcjUYjnw
>>16を採用しますね 字数は少し多めになったかも
「星空と珈琲を」  

第1話
都会の喧騒と煩わしい人間関係から逃げるように、田舎町の大学に進学した>>21(アイドル名)。
口下手な彼女は5月になっても新しい友人が一人もできずにいた。
GWの最終日の夜、中学時代からの友人である>>24(アイドル名)に電話で自分の現状を打ち明けて相談するも、口論になってしまう。
怒声で絶交を告げられ、傷心した>>21は夜風にあたって気分を落ち着けようと散歩に出かける。
ふらふらと歩いていると>>27(店名)と書かれた看板がかかったカフェらしき建物の前までたどり着いた。
耳をすますと>>29(楽器名)の音が聞こえ、不思議とそれに誘われるがままに>>21は店内へ。
あたたかく迎え入れてくれた店主らしき人物・>>32(アイドル名)に、ぽつりぽつりと身の上話をし始める>>21
夜が深まり、>>21が帰ろうとする頃、2人目の客がやってくる。
常連らしきその客・>>34(アイドル名)は>>21に珈琲と夜空の星々について語った後、「実は私ね、宇宙人なんだ」と妖しい笑みを浮かべるのだった―――。

※安価が出そろいしだい補完・修正したあらすじをレスします
※あくまで役柄なので、実年齢と違って問題ないですが、アイドルは765プロ所属の52人からお願いします
※第2話以降は、より行動の部分→展開を左右する安価もとっていく予定(ジャンルとしては現段階では未定 恋愛でもSFでもミステリでも)
20 : ご主人様   2021/05/24 06:21:56 ID:..CcjUYjnw
なぜかスレageを外していたので、再レス
今日中に34までレスいくかな
21 : プロデューサー様   2021/05/24 06:28:25 ID:x3Dcfvjhxs
琴葉
22 : そなた   2021/05/24 07:43:42 ID:g3tuTI9BKk
茜ちゃん
23 : 兄(C)   2021/05/24 10:13:51 ID:Ra6pcBX0fY
チュパカブラのケバブ屋さん
24 : 夏の変態大三角形   2021/05/24 10:36:22 ID:ayXMsVw2P6
25 : Pチャン   2021/05/24 11:48:46 ID:HDj.RV.Jm6
ksk
26 : 下僕   2021/05/24 12:13:07 ID:g3tuTI9BKk
ksk
27 : プロデューサーくん   2021/05/24 12:13:37 ID:gVqWnhba1s
空猫珈琲店
28 : ハニー   2021/05/24 12:17:14 ID:Ra6pcBX0fY
オーボエ
29 : EL変態   2021/05/24 12:41:56 ID:dMC.J8yI92
フルート
30 : ハニー   2021/05/24 14:24:46 ID:caae0kgLnE
莉緒
31 : レジェンド変態   2021/05/24 15:14:21 ID:Ra6pcBX0fY
このみ
32 : プロデューサー   2021/05/24 16:08:16 ID:hZZND1CEKM
宮尾美也
33 : プロデューサークン   2021/05/24 16:43:03 ID:ftxyIAC2ek
未来ちゃ
34 : プロデューサー様   2021/05/24 16:45:12 ID:7XVulrrXto
歌織さん
35 : ダーリン   2021/05/24 19:57:39 ID:..CcjUYjnw
遅くなりました。レスありがとうございます 
以下にまとめてみました(一部の表現に加筆・修正あり)

第1話
都会の喧騒と煩わしい人間関係から逃げるように、田舎町の大学に進学した琴葉。
口下手な彼女は5月になっても新しい友人が一人もできずにいた。
GWの最終日の夜、中学時代からの友人である育に電話で自分の現状を打ち明けて相談するも、口論になってしまう。
怒声で絶交を告げられ、傷心した琴葉は夜風にあたって気分を落ち着けようと散歩に出かける。
ふらふらと歩いていると「空猫喫茶店」と書かれた看板がかかったカフェらしき建物の前までたどり着いた。
耳をすますとフルートの音が聞こえ、不思議とそれに誘われるがままに琴葉は店内へ。
あたたかく迎え入れてくれたのは店主である美也だった。美也に促されて、琴葉はぽつりぽつりと身の上話をし始める。
夜が深まり、琴葉が帰ろうとする頃、2人目の客がやってくる。
常連らしきその女性・歌織は珈琲と夜空の星々について、琴葉に語り聞かせたかと思えば、不意に「実は私ね、宇宙人なんだ」と妖しい笑みを浮かべるのだった―――。

画像はコンセプトアートもどき シルエットはフェス琴葉を改変して使用

36 : Pたん   2021/05/24 20:05:27 ID:..CcjUYjnw
第2話以降の、(安価の挿入を前提とした大枠となる)あらすじを作成するのに思ったより時間がかかりそうなので、「こういう展開がありそう」だとか、「こんな話の流れを想像した」だとかがあれば今日中にレスほしいなーって。
作成時の参考にするかもしれません(必ずできるとは言えないけれど!)
37 : Pさぁん   2021/05/24 20:23:38 ID:x3Dcfvjhxs
どっかで歌織の妹とされる人物と出会うが、姉と会ったという琴葉の言葉を訝しんで追い返すとか
38 : プロヴァンスの風   2021/05/24 20:32:35 ID:9bnOR.D1vY
歌織さんが宇宙人と言った直後に指を鳴らして不可解な現象を起こすシーンが欲しいかな
39 : おにいちゃん   2021/05/24 20:48:43 ID:hZZND1CEKM
・こんな話の流れを妄想した
最終話辺りで育と仲直りするんだろうな
→そのためにはいろんな人と話して、今の自分に無い価値観を知っていくのかな
→あれ、でも大学に入って友達できてないじゃん(話し相手いないじゃん)、、、
→喫茶店でバイトしつつ、店長やお客さんと触れ合うしかないかな?
40 : 我が下僕   2021/05/24 20:52:37 ID:x3Dcfvjhxs
よく考えたら育さんが万能役者過ぎる
41 : ぷろでゅーしゃー   2021/05/24 21:25:48 ID:6Synt3GkVI
「それでは歌織さんの星を見に行きましょう〜」とプラネタリウムか天体観測に誘われて美也の友人で案内役の(次の登場アイドル)と出会う。
42 : 下僕   2021/05/25 04:46:14 ID:jZP1nU2TWY
「星空と珈琲を」

第2話
歌織の突拍子もない告白に戸惑う琴葉。もしそれが本当なら証拠を見せてくださいと言う琴葉に、歌織は>>44(行動)をしてみせる。
驚く琴葉だったが容易く信じることはなく、続けて歌織が地球に来た目的を訊ねてみたところ、歌織は平然と「>>46よ」と返す。
またも呆気にとられる琴葉をよそに歌織はそろそろ帰らないとと言って琴葉の分の代金も支払って去るのだった。
我に返った琴葉が思わず美也に歌織の素性を問いただすと、美也は歌織が昼間は>>49(職業)として働いていることだけ知っていると話した。
そして美也は、琴葉が打ち明けた孤独に話を戻し、「>>52というのはどうでしょう~?」と提案(あるいはアドバイス)する。
うまく言葉が出てこない琴葉に「また次の星が綺麗な夜にお会いしましょう~」と美也は微笑んだ。そうして琴葉はお店を出て帰路に着く。
翌朝、いつもよりずっと遅い時間に起きた琴葉。育からたった一言「ごめんね」とメールが着信していることに気がついた。
琴葉は迷いの末に「>>55」(39字以内 一言でも可)と返信するのだった。
部屋でぼんやりしているうちに時間が経ち、午後の講義を受けに大学へと向かう琴葉。
講義室へと行く道中、琴葉は廊下の曲がり角で誰か(>>57 アイドル名)とぶつかってしまい―――?

※安価が出そろいしだい補完・修正したあらすじをレスします
※歌織の職業については同じ大学生でも可です。現実的で健全な職にしてくれるとありがたいです。
※前回、聞こえたフルートの音色について回収したかったのですが、先送りということで……(できるのかな?)
43 : プロデューサークン   2021/05/25 06:10:53 ID:TlZddXE0fc
扇風機に向かって自己紹介をする
44 : お兄ちゃん   2021/05/25 06:23:56 ID:xMU56h5Tio
口笛を吹いて店内にそよ風を起こす
45 :   2021/05/25 12:28:16 ID:RadaH5zN.w
観光
46 : do変態   2021/05/25 12:36:23 ID:SNGZkMRsW.
就職
47 : プロデューサー殿   2021/05/25 12:39:42 ID:XVtG/ev2Io
ミリオン商事のOL
48 : do変態   2021/05/25 14:35:02 ID:86Gv4amSWs
楽器店の店員
49 : 監督   2021/05/25 14:52:40 ID:nSDjm4v2/o
マンションの管理人
50 : Pサン   2021/05/25 15:11:56 ID:jVnMLs2VXc
新しい趣味を見つける
51 : ダーリン   2021/05/25 15:18:23 ID:SNGZkMRsW.
一緒にピクニックに行く
52 : バカP   2021/05/25 16:11:55 ID:ti263k1QSM
(チケットを差し出して)一緒に映画に行く
53 : Pはん   2021/05/25 16:22:59 ID:CFC1Ys.6qw
>>49
宇宙人が集まってそう
54 : おやぶん   2021/05/25 17:31:50 ID:TlZddXE0fc
ごめんで済めば警察はいらない
55 : プロデューサーさま   2021/05/25 18:16:31 ID:ti263k1QSM
また会えたらよろしく
56 : ごしゅPさま   2021/05/25 18:16:42 ID:xMU56h5Tio
こっちこそごめん
57 : 番長さん   2021/05/25 18:18:25 ID:RW8oZIQ80I
飛び級天才桃子だけど
58 : Pしゃん   2021/05/25 20:16:00 ID:jZP1nU2TWY
レスありがとうございます。以下にまとめてみました。

第2話
歌織の突拍子もない告白に戸惑う琴葉。もしそれが本当なら証拠を見せてくださいと言う琴葉に、歌織は「いいわよ」と返して、口笛を吹いた。
すると、店内にふわりとそよ風が吹き琴葉の顔を撫でた。驚く琴葉だったが容易く信じることはなく、続けて歌織が地球に来た目的を訊ねてみたところ、歌織は平然と「就職よ」と返す。
またも呆気にとられる琴葉をよそに歌織はそろそろ帰らないとと言って琴葉の分の代金も支払って去るのだった。
我に返った琴葉が思わず美也に歌織の素性を問いただすと、美也はマンションの管理人として働いていることだけ知っていると話した。
そして美也は、琴葉が打ち明けた孤独に話を戻し、「一緒に映画を行くというのはどうでしょう~?」とどこからともなくチケットを差し出すのだった。
予想外のお誘いにうまく言葉が出てこない琴葉。そんな彼女に「また次の星が綺麗な夜にお会いしましょう~」と美也は微笑む。そうして琴葉はお店を出て帰路に着く。
翌朝、いつもよりずっと遅い時間に起きた琴葉は、育からたった一言「ごめんね」とメールが着信していることに気がついた。
琴葉は迷いの末に「また会えたらよろしく」と返信する。部屋でぼんやりしているうちに時間が経ち、午後の講義を受けに大学へと向かう琴葉。
講義室へと行く道中、琴葉は廊下の曲がり角でぶつかってしまった相手は、大学生には到底見えない小さな女の子で―――?
59 : 5流プロデューサー   2021/05/25 20:30:59 ID:jZP1nU2TWY
念のため補足しておくと、ぶつかった相手は桃子で確定。
飛び級天才少女設定と宇宙を絡めていくのが無難?な展開なのかなーって思ったり思わなかったり。
第1話終了時では未確定/暫定的だった歌織の宇宙人設定は、地球訪問の目的と職業を繋いでいくと「本物の」宇宙人と確定させていいかも?
とはいえ、そのあたりも含めて安価しだいなのがこのドラマ
あと、誤字がありました。「一緒に映画に行く」あるいは「一緒に映画を観に行く」やね。これは美也と、ってことでいいんよね…?

昨夜同様、次回の展開について何か、こういうのどう、ああいうのどうってのがあればレスお願いします!
反映できるかわからないけれど、参考にします!
60 : プロデューサー殿   2021/05/25 20:37:40 ID:xMU56h5Tio
これはあれか、育さん視点のシーンも挟むのも面白そう
とりあえず、琴葉の元へ向かうために準備をしている育さんのシーンをば
61 : Pたん   2021/05/25 22:48:05 ID:fsaBpFAwro
天才故マスコット扱いしてくるお姉ちゃんはいても対等な友達はいない桃子にとって初めての普通の友達が琴葉になって、桃子の家(すでに一人暮らしのワンルームマンション)が歌織さん管理のマンションってのがベタっちゃあベタな展開?
62 : do変態   2021/05/26 05:10:51 ID:f79nxNZfR6
「星空と珈琲を」

第3話
大学の廊下でぶつかったのは、学内で有名な、飛び級で在学中の自他が認める天才少女・桃子だった。
ぶつかったことを謝りつつも、つい好奇の目を向けてしまう琴葉に「いいよ、桃子そういうの慣れているから」と桃子は溜息をついて去っていく。
しかし桃子は廊下に>>64を忘れていってしまう。琴葉がそれに気がついて拾い上げた時には既に桃子の姿は見えなくなっていた。
その日の履修している講義がすべて終わると、琴葉は桃子の所属する>>66(学部・専攻名)の事務室まで赴き、忘れ物について職員に話す。
やけに気さくな事務員は桃子ならおそらくこの時間は>>68(場所・学外でも可)にいるから忙しくなければ直接届けにいったらどうかと提案される。
遠慮願いたい琴葉だったが、「これあげるから」と>>70(お菓子等の事務員の私物・お金以外)と押し切られてしまう。
言われたとおりに>>68に行くと、果たしてそこに桃子はいた。が、そこにはなぜか>>72(美也か歌織のどちらか)もいるのだった。
ふたりの関係をそれとなく訊くと、どうやら2人は>>75という間柄らしかった。少し照れくさそうに、忘れ物を拾ってくれたことを感謝する桃子。
帰宅した琴葉が夕食後にしじみ汁を飲んでいると、>>77(桃子・美也・歌織・育のいずれか)から電話がかかってくる。
用件は>>79ということだったが―――?

※桃子の忘れ物は踏み台以外でお願いします。「記憶」とか、そういう概念系も無しで。
※事務員はモブです。敢えて誰かアイドルをあてはめませんでしたが、誰かが演じていることを想定してもいいかと。
※第4話で話を大きく動かす予定。安価形式も変更するかも。
63 : 5流プロデューサー   2021/05/26 06:01:11 ID:ZjM1GWjc/E
シール帳
64 : ハニー   2021/05/26 06:27:55 ID:JrkbhYQuqY
法学部
65 : おにいちゃん   2021/05/26 07:13:39 ID:PFJpJoEWmE
法学部用の資料
66 : ぷろでゅーさー   2021/05/26 07:19:51 ID:XnzOFZMIN.
心理学部
67 : プロデューサーさま   2021/05/26 10:11:40 ID:4FlF/yH94Q
ゼミ
68 : Pチャン   2021/05/26 10:49:01 ID:7fRZBlCSZQ
屋上
69 : 箱デューサー   2021/05/26 11:12:16 ID:gTSVIZfwlk
琴葉が気になっていた演劇のペアチケット
70 : プロデューサー様   2021/05/26 11:47:15 ID:/CI.GrGgVs
アイス屋の割引券
71 : 貴殿   2021/05/26 12:23:02 ID:4FlF/yH94Q
美也
72 : プロデューサーくん   2021/05/26 19:01:59 ID:UqwSCflflU
歌織さん
73 : ご主人様   2021/05/26 19:31:22 ID:H1NRNucuaM
師弟関係(桃子ちゃん先輩が立場が上)
74 : der変態   2021/05/26 19:41:37 ID:GVHXBx1Pds
論争の好敵手
75 : せんせぇ   2021/05/26 19:53:36 ID:LIvrMXVsa.
インターハイで競い合ったライバル
76 : 下僕   2021/05/26 20:11:01 ID:g/22Z1BfJM
77 : Pしゃん   2021/05/26 20:16:38 ID:GVHXBx1Pds
歌織さん
78 : Pさぁん   2021/05/26 20:17:47 ID:JrkbhYQuqY
再来週の土曜にお茶しましょう
79 : ぷろでゅーさー   2021/05/26 20:22:29 ID:g/22Z1BfJM
ESって何書いたらいいの?
80 : der変態   2021/05/26 20:31:28 ID:0PbkZsC.4E
>>75
飛び級天才桃子先輩って設定ならインターハイは出てない(出られない)んじゃないですかね?
81 : ハニー   2021/05/26 20:44:12 ID:f79nxNZfR6
第3話
大学の廊下でぶつかったのは、学内で有名な、飛び級で在学中の自他が認める天才少女・桃子だった。
ぶつかったことを謝りつつも、つい好奇の目を向けてしまう琴葉に「いいよ、桃子そういうの慣れているから」と桃子は溜息をついて去っていく。
しかし桃子は廊下に法学部用の資料を忘れていってしまう。琴葉がそれに気がついて拾い上げた時には既に桃子の姿は見えなくなっていた。
その日の履修している講義がすべて終わると、琴葉は桃子の所属する心理学部の事務室まで赴き、忘れ物について職員に話す。
やけに気さくな事務員は桃子ならおそらくこの時間は屋上にいるから忙しくなければ直接届けにいったらどうかと提案される。
遠慮願いたい琴葉だったが、「これあげるから」と39アイスクリームのクーポン券を渡され、押し切られてしまう。
言われたとおりに屋上に行くと、果たしてそこに桃子はいた。が、そこにはなぜか歌織もいるのだった。
少し照れくさそうに、忘れ物を拾ってくれたことを感謝する桃子。
ふたりの関係をそれとなく訊くと、どうやら2人はかつて大会で競い合ったライバルという間柄らしかった。
帰宅した琴葉が夕食後にしじみ汁を飲んでいると、歌織から電話がかかってくる。
「ESって何書いたらいいの?」―――どうやら彼女はマンションの管理人とはべつに就職先を探しているようだが……?

※インターハイではなく、大会ということでぼかしました。
82 : そなた   2021/05/26 20:48:25 ID:f79nxNZfR6
レスありがとうございます!

心理学部の桃子が法学部用の資料を所持していた理由
屋上に定期的にいる理由
歌織との関係の詳細
などなど、補完したい部分が出てきましたね! 
特にこれだというご意見・ご想像がなければ、こっちで話つくっておきますね
フルートの件や美也との映画もそういう感じかなー
83 : EL変態   2021/05/26 20:55:09 ID:g/22Z1BfJM
やっぱり桃子の両親周りの問題で法学部の資料が必要になってるとか?
84 : プロデューサーさん   2021/05/26 21:18:10 ID:f79nxNZfR6
>>83 あー、そういう展開もありなんか…?専門家ではなく自分で解決したいってことかな

ところで安価形式なんですが、思い切って安価部分にレス番ではなくて記号(数字やアルファベット)を割り振ってみるのはどうかなって。
つまり、1レスでも(最大で)すべての安価先に対してレスすることが可能な形式。
たとえば、あらすじ内に①~⑤までの空白箇所があったとして、ある人は①から⑤の全部に対してレスする一方、ある人は③についてだけ、ある人は①と⑤についてだけとか。
それで決められた時間になった時点でのレスを確認して、複数のレスがある空白箇所についてはこちらが選択、もし仮に一つもレスがつかなかった箇所についてはこちらが考える、みたいな。

メリット
スレの流れが遅くても、自分のしたい箇所についてレスが可能になる。
前もって、他の人とのイメージ・意見共有が可能になる

デメリット
同じ個所に複数のレスがあった場合にこちらが選択してしまうと、「安価を主体に」という方針が崩れる・そもそも安価スレの醍醐味の1つが失われる

上記は決定事項ではないです。
ぶっちゃけ、この形式を採用することで、レスしてくれる人が減りそうならやりたくないし、増えるなら試したいってのが本音
安価形式、第4話以降の展開について等々、ご意見募集しています!たぶん明日はあらすじ(下書き)の投下が遅れますのでちょうどいいです!
85 : do変態   2021/05/26 21:25:54 ID:JrkbhYQuqY
一応歌織さんが宇宙人っぽいので、琴葉が夜空に宇宙船らしきものを見るとか
86 : do変態   2021/05/27 00:58:08 ID:JU3XJUSbm.
>>84
楽しませてもらってるだけの身で言うのも気が引けるけど、一回その新方式でやってみてやり易いやりづらいを試してみてはいかがでしょう?
87 : 下僕   2021/05/27 16:12:06 ID:QBiEroZh2.
お言葉に甘えて、とりあえず形式変えてみました。
【 】の部分が安価箇所です。どれか1つについてだけでもレスをくださるとありがたいです。

第4話
天才少女・桃子との邂逅から数日後、琴葉は美也に連絡をとり、長く保留しておくのも悪い気がした映画を観に行く約束を果たそうとする。
すると、美也は「今からなんてどうでしょう~」と提案し、予定がこれといってなかった琴葉は承諾する。
ふたりは駅前の小さな映画館で【A】(映画のタイトル)を観ることに。その後、偶然手に入れたクーポンが使える39アイスクリームにてアイスを食べながら話すことに。
琴葉は歌織からESの書き方について相談されたことなど、世間話をする。歌織は【B・C・D】などにESを送ろうとしているようだった。
「お~、大したものですな~」と素直に感心する美也に、琴葉は歌織と桃子が競い合った大会というのを知っているか訊ねる。
美也はそれはもしかすると【E】(大会名 内容)のことかもと答えた。ますます歌織のことがわからなくなる琴葉。美也が言うには。本来の歌織は寡黙なタイプで、琴葉のことを一目で気に入ったとのことだが。
話は空猫喫茶店のこととなり、琴葉があの夜聞こえたフルートについて訊くと美也は【F】と説明した。美也には美也で不思議なところがあるよう琴葉は感じる。
時間が経ち、美也と別れてアパートへと帰る琴葉。部屋のドアの前にいたのは【G】(歌織か桃子)で、彼女は今から【H】(行き先・目的)に行かない?と琴葉を誘う。
急な誘いに戸惑う琴葉……その時、めったに鳴ることのない携帯のメール着信音がして、確認すると、それは育からのメールで【I】とあって―――?
88 : Pちゃん   2021/05/27 16:15:13 ID:QBiEroZh2.
注意事項です。読んでもらえると助かります!
※【A】の映画は非実在も可 ジャンルや内容を書いてくれたらまとめるとき、ふたりの反応を加筆します
※【B・C・D】は最大で3つの(架空の)企業なり、職業なりを書いてくれれば問題なし。無論、どれか1つでもかまいません。次回以降の話に絡めるつもり。
※【E】の大会は多少、奇抜なものでも可 多少だけれど。
※【F】フルートをメインに絡ませるのかどうかは任せます。
※【G】票数が多い子を採用 同着であればこっちでコインか何かで決めます。
※【H】べつにHだからって、そういうのじゃないです。偶然です。
※【I】怪文書はお控えください

レスの有効期限は5/27 21:59:59まで あまりに少なければ日を跨ごうかなと。
89 : ハニー   2021/05/27 17:30:11 ID:nsJeYTX0kQ
E:囲碁サッカー(クリアスカイの趣味の悪魔合体)
90 : Pチャン   2021/05/27 17:52:57 ID:HQPuiMQGZw
B:バン●イナムコエンターテインメント
F:歌織さんとは他の常連さん(※地球人類とは言ってない)が吹いていたものかと〜
91 : プロデューサーさま   2021/05/27 18:11:05 ID:8VkqW5PAOk
A:創造は始まりの風を連れて

美也「肩の力を抜いて楽しみましょう」
92 : 番長さん   2021/05/27 18:16:47 ID:L7g5rhu2d6
Aアベンジャーズ
Eマジック大会
G桃子
H『ソフトンが作るソフトクリーム』(店名)
93 : そこの人   2021/05/27 19:58:29 ID:f1HTyvMceM
I「実は近くまで来てるんだ」
94 : P様   2021/05/27 20:19:12 ID:zUCvG/sXag
E 競プロ
95 : 番長さん   2021/05/27 22:40:25 ID:f1HTyvMceM
C;首都宇宙開発公団
D:さくら音楽教室
96 : Pサン   2021/05/27 22:58:54 ID:QBiEroZh2.
レスありがとうございます! 以下にまとめてみました

第4話
天才少女・桃子との邂逅から数日後、琴葉は美也に連絡をとり、長く保留しておくのも悪い気がした映画を観に行く約束を果たそうとする。
すると、美也は「今からなんてどうでしょう~」と提案し、予定がこれといってなかった琴葉は承諾する。
ふたりは駅前の小さな映画館で『創造ははじまりの風を連れて』を観ることに。『リリィ・ナイトと天空の騎士団』の続編にあたる映画で、平和になったはずの世界に突如現れた敵・チュパカブラたちに、勇者と魔王が共闘して立ち向かうストーリーだった。
琴葉は中学生のときに『リリィ・ナイトと天空の騎士団』を育といっしょに観に行ったことを思い出してあの頃を懐かしんだ。美也はというと、平和な世界に反逆せざるを得なかったチュパカブラたちの悲劇的な宿命と迎えた結末に涙ぐんでいた。
その後、偶然手に入れたクーポンが使える39アイスクリームにてアイスを食べながら話すことに。
琴葉は歌織からESの書き方について相談されたことなど、世間話をする。
97 : 変態大人   2021/05/27 23:00:25 ID:QBiEroZh2.
歌織は「バン●イナムコエンターテインメント」「首都宇宙開発公団」「桜守音楽教室」などにESを送ろうとしているようだった。
「お~、大したものですな~」と素直に感心する美也に、琴葉は歌織と桃子が競い合った大会というのを知っているか訊ねる。
美也はそれはもしかすると囲碁サッカー大会のことかもと答えた。ざっくりとルールを説明されても混乱しかしない琴葉であったが、美也によれば勝敗は、画期的なプログラミングを駆使した定石によって歌織の勝ちだったらしい。ますます歌織のことがわからなくなる琴葉。美也が言うには。本来の歌織は寡黙なタイプで、琴葉のことを一目で気に入ったとのことだが。
話は空猫喫茶店のこととなり、琴葉があの夜聞こえたフルートについて訊くと美也は「歌織さんとは他の常連さんが吹いていたものかと~」と説明した。しかしあの夜、自分たちの他には誰もいなかったような、と琴葉は思い返してみて背筋に冷たい汗が流れるのを感じるのだった。
琴葉は、美也には美也で不思議なところがある気がした。時間が経ち、美也と別れてアパートへと帰る琴葉。部屋のドアの前にいたのは桃子で、彼女は「今から『ソフトンが作るソフトクリーム』に行かない?」と琴葉を誘う。
急な誘いに戸惑う琴葉……その時、めったに鳴ることのない携帯のメール着信音がして、確認すると、それは育からのメールで「実は近くまで来ているんだ」とあって―――?

>>95については有効期限が過ぎていましたが、それ以前のレスで一つもなかったので採用することにしました。
98 : プロヴァンスの風   2021/05/27 23:08:06 ID:QBiEroZh2.
さくら音楽教室は全国あちこちに実在するため改名
囲碁サッカー大会の勝負については>>94を活かし……てはないですけど、せっかくもらったレスを無碍にするのも、と思ってぶちこみました。
競プロ、恥ずかしながら存在自体知らなかったぞ。

明日(5/28)の午前6時過ぎ頃に第5話のあらすじ(下書き)を投稿する予定
それまでに何かご意見あればレスお願いします!
99 : プロデューサーはん   2021/05/28 00:10:15 ID:EzeCl4Rqdg
ソフトクリーム屋の店主はとぐろ巻いた被り物をしていた
100 : 下僕   2021/05/28 05:53:21 ID:59W9m6ksvk
第5話 アバン

育「琴ちゃん……その子、誰? もしかして、大学に友達がいないからって近所の小学生と遊んでいるの……?」

琴葉「育!? え、ど、どうしてここに」

育「琴ちゃんが心配で……やっぱり来てよかった。琴ちゃん、思い直して。今の時代だと、通報されかねないよ?」

桃子「ねぇ、桃子は小学生なんかじゃないんだけど! こう見えて田中さんと同じ大学生だし、なんだったら桃子のほうが学年は上なんだからね?」

育「ふうん、桃子ちゃんっていうんだ。大学生? ねぇ、琴ちゃん、まさかこんないたいけな子に、よからぬことを吹き込んで、せ、せんのーしようとしているんじゃ……」

琴葉「ち、ちがうの!! これにはわけが―――」

※第1話の電話時に育は琴葉の済んでいるおおよその場所と、特徴的なアパート名を聞いていたということでお願いします。
101 : Pさぁん   2021/05/28 05:55:00 ID:59W9m6ksvk
第5話 あらすじ(下書き)aパート
琴葉が桃子の誘いにどう応じるか迷っていると、そこに琴葉を心配してやってきた育が姿をみせる。育は桃子を見て、琴葉にあらぬ疑いをかけるが、どうにか誤解を解く琴葉。
すると今度は、育が桃子を可愛がりはじめ、この人どうにかしてよと桃子は琴葉に言ってくる。「と、とりあえずソフトクリーム食べにいこっか?」と琴葉が提案し、3人は桃子のいうソフトクリーム屋さんへ。
公園脇に移動販売車を止めて売っているらしかったが、その店員の容貌をみて、ぎょっとする一同。育が「なんで桃子ちゃんまで驚いているの?」と訊ねると、どうやらこのソフトクリーム屋さんの情報はあの歌織から聞いたものらしい。なんでも宇宙の神秘が味わえるとのことだったが……。
3人はそれぞれバビロン・ストロベリー、バビロン・ピーチ、バビロンバニラという怪しげなフレーバーに挑戦する。
ソフトクリームを口にした琴葉の脳裏に稲妻のように駆け巡ったイメージ(光景)、それは【A】というものだった。
強烈なイメージに動揺する琴葉だったが、自分をよそに仲良くなっている桃子と育には黙っておくことする琴葉。
日が沈んでいき、暗くなりつつある帰り道、育は桃子ちゃんがいてくれるなら大丈夫そうだねと琴葉に言う。琴葉はまだ知り合って間もない桃子と友人と呼んでいいのか悩んだが、桃子が空気を読んで「まぁ、しかたないね。桃子が田中さん……ううん、琴葉さんのこと、面倒みてあげるよ。勉強だって教えてあげられるし」と言うのだった。
再び琴葉の部屋の前。桃子を見送ったふたり。育は改めて琴葉に電話で怒ってしまったことを謝る。私のほうこそ、と琴葉。
そして育は出し抜けに「ねぇ、琴ちゃん、覚えている? ほら、私たちが友達になったあの日のこと」と訊ねた。琴葉が「【B】だったよね」と返す。育は頷き、そうしてふたりは日が沈みきるのを眺めるのだった。
102 : そなた   2021/05/28 05:55:26 ID:59W9m6ksvk
第5話 あらすじ(下書き)bパート
その夜。なんとなく落ち着かなかった琴葉は、空猫喫茶店へと行くことにした。
店のドアを開く前に、またあのフルートの音が聞こえた。おそるおそる店内に入った琴葉は店のなかをゆっくりと見回す。
すると、一番奥の席、窓の外へと身体を向けてたしかにフルートを吹いているらしい客がいた。意識しなければ霞のように存在が希薄な人……本当にこの世の人なのだろうかと琴葉は思う。
琴葉が聞き入っていると、美也が後ろから「いらっしゃいませ~」と囁いてきて、「どひゃぁっ」と仰天する琴葉。
同時にフルートの音が止んで、そちらを見直すとそこには誰もいない。
美也は「む~ん……【C】さん/ちゃん、いなくなってしまいましたね~」とのんびりと言うのだった。
閉口する琴葉に美也は続けて、「今夜は、空が晴れていて星がよく見えますよ~」と琴葉をこじんまりしたテラス席へと誘った。
「綺麗……」と琴葉は見上げた夜空についうっとりとする。美也が淹れてくれた珈琲で内側から温まりながらたわいない話をするふたり。
美也がお店をはじめたきっかけは【D】だった。客足は数少ないが、店とはべつに【E】でそれなりに稼いでいるのだとか。
くしゅんっと琴葉がくしゃみを1つすると、まるでそれを待っていたかのように、ふらりと歌織がやってきて、琴葉に厚手のブランケットを差しだす。
ブランケットは【F】のいい香りがして、これも宇宙の神秘なのかなと思う琴葉だった。
お礼を言う琴葉に、歌織は「お返しに付き合って欲しいところがあるの」とにやりとする。
それはどうやら【G】(バン●ム、首都宇宙開発公団、桜守音楽教室のいずれか)に関係する場所のようだったが―――?
103 : Pちゃま   2021/05/28 06:00:12 ID:59W9m6ksvk
こ、これから物語動いていくので……たぶん、きっと。

※【A】第6話以降の展開に関係してきます。やや抽象的であったり夢想的でもかまいません
※【B】ディテールに凝っていただいてもかまいません
※【C】おそらく最後のメインキャストになるアイドル
※【D】きっかけなので些細なことでもなんでも
※【E】健全な副業・手段でお願いします
※【F】いい香りですよ!!
※【G】票数最多を採用
104 : P殿   2021/05/28 06:29:45 ID:EzeCl4Rqdg
A南極に謎の宇宙船が墜落し、駆け付けた観測員たちが謎の軟体に襲われる
C紗代子
D誰かの癒しになりたい
105 : Pはん   2021/05/28 06:43:44 ID:4B25uuUMu2
B 4歳の時ショッピングモールのマイティセーラーショーの後二人共迷子になって「迷子の子を連れてきてあげた」という体で迷子センターで二人まとめて保護されたこと。尚、今になっても互いに「わたしが迷子になっている(もう一人)を保護して連れていっただけ」と言い張り続けている

C:『創造は始まりの風を連れて』魔王役の女優さんにそっくりな朋花(本当に人かどうかは不明)、猫娘のシッポ(志保)
D:昔、近所で三姉妹で経営していた喫茶店があってそこの雰囲気が好きだった
E:賞金付き囲碁サッカー大会(定職のほうが好ましいなら株式投資)
106 : 105   2021/05/28 06:46:26 ID:4B25uuUMu2
>>105
Cについては不躾な話ではあるけど候補2つ提示ってことでお願いします
107 : Pしゃん   2021/05/28 06:57:57 ID:59W9m6ksvk
>>106
かしこまりっ!
Cについては最終的な採用が多数決orスレ主の自分が一番しっくりきた子になっちゃうのはご容赦ください

あと有効期限の明示忘れていました
5/28 19:59:59まででお願いします
108 : 5流プロデューサー   2021/05/28 11:00:20 ID:b5mrCgd9wM
A 研究所が異星人たちによって襲撃、占拠される
F シナモン
G バン●ム
109 : ぷろでゅーさー   2021/05/28 11:55:51 ID:d2rctwPQYo
A.空中に浮かぶ古代神殿で、緑色の怪物5体くらいが焚き火の周りを踊っている
C.可奈
D.歴史に名を残す
F.昼間食べたアイスのフレーバーと同じ香り
110 : 魔法使いさん   2021/05/28 16:47:42 ID:kXG8H3ra7o
B:土砂降りの日に雨宿りしている二人
他に誰もいない中、何となく話し始める(お互いに相手から話しかけてきたと主張)
気がついたら雨は止み、雲の間から夕方の日差しが差し込んできた
顔を見合わせて笑い合う二人
どちらからともなく「ああ、あの時と同じ空」と呟いた
111 : P様   2021/05/28 21:24:55 ID:59W9m6ksvk
レスありがとうございます!

第5話 その1
琴葉が桃子の誘いにどう応じるか迷っていると、そこに琴葉を心配してやってきた育が姿をみせる。育は桃子を見て、琴葉にあらぬ疑いをかけるが、どうにか誤解を解く琴葉。
すると今度は、育が桃子を可愛がりはじめ、この人どうにかしてよと桃子は琴葉に言ってくる。「と、とりあえずソフトクリーム食べにいこっか?」と琴葉が提案し、3人は桃子のいうソフトクリーム屋さんへ。
公園脇に移動販売車を止めて売っているらしかったが、その店員の容貌をみて、ぎょっとする一同。育が「なんで桃子ちゃんまで驚いているの?」と訊ねると、どうやらこのソフトクリーム屋さんの情報はあの歌織から聞いたものらしい。なんでも宇宙の神秘が味わえるとのことだったが……。
3人はそれぞれバビロン・ストロベリー、バビロン・ピーチ、バビロンバニラという怪しげなフレーバーに挑戦する。
112 : do変態   2021/05/28 21:25:14 ID:59W9m6ksvk
その2
ソフトクリームを口にした琴葉の脳裏に稲妻のように駆け巡ったイメージ(光景)、それは南極に秘密裏に建てられた研究所を謎の宇宙船から降下してきた緑色をした何かが研究員を襲うというものだった。
スペースチュパカブラ……?秘匿され続けてきた研究って……? 強烈なイメージに動揺する琴葉だったが、自分をよそに仲良くなっている桃子と育には黙っておくことする琴葉。
日が沈んでいき、暗くなりつつある帰り道、育は桃子ちゃんがいてくれるなら大丈夫そうだねと琴葉に言う。琴葉はまだ知り合って間もない桃子と友人と呼んでいいのか悩んだが、桃子が空気を読んで「まぁ、しかたないね。桃子が田中さん……ううん、琴葉さんのこと、面倒みてあげるよ。勉強だって教えてあげられるし」と言うのだった。
再び琴葉の部屋の前。桃子を見送ったふたり。育は改めて琴葉に電話で怒ってしまったことを謝る。私のほうこそ、と琴葉。
そして育は出し抜けに「ねぇ、琴ちゃん、覚えている? ほら、私たちが初めて出会った日、それから友達になったあの日のこと」と訊ねた。
琴葉が「ふふっ、初めて出会ったのは4歳の頃だったよね」
113 : Pさぁん   2021/05/28 21:26:07 ID:59W9m6ksvk
その3
―――そうだ、あれは家族でショッピングモールにお出かけをした日のこと。お母さんたちとはぐれた私がたどり着いたのは広いホールのような場所で、そこでマイティーセーラーショーがあって、お母さんたちのことを忘れるぐらいに夢中になって観たっけ。私が惹かれたのはどちらかというと悪役のお姉さんだったけど……。
ショーが終わって、夢から覚めた心地であたりを見回すと、育と目があった。自分と同じぐらいの年の女の子。そしてその時の彼女もまた一人だった。
私は迷子になっている育を迷子センターに届けてあげたんだ。育は「私が迷子になっている琴ちゃんを案内してあげたんだよ」って言い張っているけどね。
「ドラマみたいだよね」
育があの日の無邪気さで笑うので、琴葉もつられて顔をほころばせた。
「それから……何年も経って、再会するなんてね。最初は気づかなかったけど」
今から5年前になるのかな、中学1年生の初夏のこと。あの頃は今よりもさらに内気で、人の目を見て話せなかったっけ。友達も少なかった。
都会の人ごみに本格的に嫌気が差してきたのもその頃だっけ。傘を忘れた私は放課後の教室に残って、ただ窓の外をぼんやりと眺めていた。一人きりだと思って油断していたんだと思う、ほとんど無意識に鼻歌を歌っていた私。曲はデストルドーのテーマ曲。
まさか育が教室に忘れ物をとりにきて、私の鼻歌に反応して声をかけてくる、なんて今でもちょっと信じられない偶然。外の土砂降りと違って、ぽつぽつと私たちの会話は続いて、どういう流れだったのか忘れたけれど、あの日の迷子ふたりだってことが判明した。
そうして私たちは友達になった。雨が嘘みたいにパッと止んで、雲間を裂いて注ぐ夕焼け色、その光はまるで私たちの新たな関係を祝福しているみたいだった―――。
114 : せんせぇ   2021/05/28 21:26:26 ID:59W9m6ksvk
その4
「あのね、どうしようもなく月並みな言葉だけれど、この空はつながっているんだよ」
育は日の沈みゆく空を、そのずっと向こうを見つめてから、琴葉に向き直って言う。
「また琴ちゃんがうじうじしちゃって、部屋の隅、冷たい床の上で膝を抱えることになったそんな時には―――どこにいたって、こうやって私が駆けつけるんだからね!」
琴葉は首を縦に振る。言いたいことが山ほどあるはずなのに上手く出てこない。それでもやっと「ありがとう」と出てきて、それでまたふたりで笑い合った。
115 : プロデューサーちゃん   2021/05/28 21:26:48 ID:59W9m6ksvk
その5
その夜。なんとなく落ち着かなかった琴葉は、空猫喫茶店へと行くことにした。
店のドアを開く前に、またあのフルートの音が聞こえた。おそるおそる店内に入った琴葉は店のなかをゆっくりと見回す。
すると、一番奥の席、窓の外へと身体を向けてたしかにフルートを吹いているらしい客がいた。意識しなければ霞のように存在が希薄な人……本当にこの世の人なのだろうかと琴葉は思う。
琴葉が聞き入っていると、美也が後ろから「いらっしゃいませ~」と囁いてきて、「どひゃぁっ」と仰天する琴葉。
同時にフルートの音が止んで、そちらを見直すとそこには誰もいない。
美也は「む~ん……可奈ちゃん、いなくなってしまいましたね~」とのんびりと言うのだった。
閉口する琴葉に美也は続けて、「今夜は、空が晴れていて星がよく見えますよ~」と琴葉をこじんまりしたテラス席へと誘った。
「綺麗……」と琴葉は見上げた夜空についうっとりとする。美也が淹れてくれた珈琲で内側から温まりながらたわいない話をするふたり。
美也がお店をはじめたきっかけは「誰かの癒しになりたいから」らしい。それがいつしか、みんなが癒される空間の創造になった。
「大好きなおじいちゃんと多くの時間を過ごした縁側のような場所にしたいんです~」と優しい表情で言う美也だった。
客足は数少ないが、店とはべつに株式投資でそれなりに稼いでいるのだとか。そういう種の人に見えなくて、琴葉は飲んでいた珈琲を思わず吹き出しそうになった。
116 : プロデューサーさん   2021/05/28 21:27:09 ID:59W9m6ksvk
その6
夜空の下、気がつけば長い時間が過ぎていた。
くしゅんっと琴葉がくしゃみを1つすると、まるでそれを待っていたかのように、ふらりと歌織がやってきて、琴葉に厚手のブランケットを「どうぞ」と差しだす。
ブランケットはなぜか昼間食べたアイスのフレーバーと同じ香りがして、これも宇宙の神秘なのかなと思う琴葉だった。
お礼を言う琴葉に、歌織は「お返しに付き合って欲しいところがあるの」とにやりとする。
それはどうやらバン●イナムコエンターテイメントに関係する場所のようだったが―――?
117 : Pたん   2021/05/28 21:33:05 ID:59W9m6ksvk
>>112
琴葉、琴葉書きすぎたー! 誤字脱字見逃してください。

というか、こんなん毎回書く時間も体力もないよ!
それでいて物語進んでいないのはご愛嬌。
ちなみに今回やたらレスを分けたのは、(1200字いっていないはずなのに)やたらはじかれたからです。

例のごとく、次回以降のご意見・アドバイス募集中です。
次は下書き段階からもう少しスッキリした形で組むつもりなので見放さずについてきてくれるとありがたいです。
118 : プロデューサーさま   2021/05/28 21:38:28 ID:kXG8H3ra7o
ありがとうございます!
ゆっくり、ゆっくりでいいからね?
119 : プロデューサー様   2021/05/28 21:45:28 ID:rT46/1lMB6
乙!安価の調理が上手い

可奈は何者なんだろうか
120 : Pーさん   2021/05/28 22:38:12 ID:wJhzz8o.Zo
安価が採用されてて嬉しい
ここからどう話が転がっていくのか楽しみですな~
121 : せんせぇ   2021/05/29 06:08:02 ID:wdosIXy8KE
第6話 あらすじ(下書き) aパート
5月最後の日曜日
琴葉は歌織に誘われてBNE未来研究所を訪れた。歌織がESを送ろうと考えているBNEのいわゆる企業内研究所で最先端の情報科学技術の他、宇宙研究部門、生体工学部門といった多岐にわたる分野での「未来」を開発・推進している場所であった。
一部のフロアは一般に公開されており、企業博物館・科学館に近かった。
宇宙人ゆえなのか、歌織は宇宙技術に興味津々である。琴葉は「べつに完全に信じているわけではないですけど」と前置きをして、歌織にどうやって地球に来たのかを訊いてみた。
歌織は「【A】よ」と応じる。肩透かしをくらったように感じる琴葉。そんな琴葉におかまいなしにフロアを探索する歌織だったが、ある場所までくると、ぴたりと足を止めて目まで閉じてしまうのだった。
何か集中している気配で、話しかけることもできない琴葉。そのまま30秒ほどして、歌織は「こっちね」と関係者以外立ち入り禁止のポップがでかでかと貼られたドアを指差すのだった。
ずんずんとそちらへ向かう歌織を慌てて止める琴葉だったが、「見張りは頼んだわよ」とあっさり言われてしまう。まさか最初から侵入目的で―――?と顔を青くする琴葉。
歌織が施錠されているドアに手のひらをつけて数秒後、ガチャリという音がした。目を丸くする琴葉に「これで信じた?」と笑う歌織。宇宙人というよりエスパーなのでは、と今はどうでもいいことを考えてしまう琴葉だった。
ついてきて、という仕草をする歌織に琴葉はぶんぶんと首を横に振る。しかし、【B】。琴葉は歌織のあとに続いてドアの内側へと入った――――。
122 : Pーさん   2021/05/29 06:08:18 ID:wdosIXy8KE
※BNE未来研究所 現実のバン○ム本社ビルおよび関連会社とは一切関係のない創作上の研究所
【A】「琴葉が肩透かしをくらった」という記述を参考に。少なくとも歌織自身が開発した宇宙船でやってきたわけではないみたいです。
【B】琴葉への説得・脅迫・口説き文句、等の交渉を簡単に書いていただければ幸いです。
123 : der変態   2021/05/29 06:08:31 ID:wdosIXy8KE
第6話 あらすじ(下書き) bパート
歌織の足取りに迷いはなかった。建物の構造を知っているというより、探し物がどこにあるかをはっきりと感じている、そんな風だった。
でも、いったいなにを……?琴葉はハラハラしながらついていく。もし誰かにあって咎められたら、いや、それよりも、もしも歌織が邪魔になる人間には躊躇なく危害を加え、武力行使で障害を排除する「人」だったら……。
悪い想像ばかりが琴葉の頭で膨らんでいく。「ここみたいね」と歌織がある部屋の前でぴたっと足を止める。琴葉はその背中にぶつかって「ふぎゃっ」と小さく叫んだ。
そこでようやく歌織は振り返って琴葉の顔をまじまじと見る。「どうしてそんなに顔色が悪いの?」とたじろぎさえする歌織。
「だって―――」と琴葉が不安を伝えようとしたとき、足音が聞こえた。「まずいわ」と歌織は、目的地であると思しき部屋に、先ほど同様、手のひらをあてた。
近づく足音。が、その主が琴葉たちを見ることはなかった。間一髪でドアを開錠し、体を室内へと滑り込ませたふたり。
部屋の明かりはついていなかった。唐突な暗闇が琴葉のパニックに拍車をかける。
不意に不思議な香りが琴葉を包む。「大丈夫よ」と歌織が琴葉を抱きしめて囁く。「ごめんね。でも……」と言いよどむ歌織。
琴葉の頭の中で「歌織さんの香りは不思議な香り、歌織さんの香りは―――」と場違いなフレーズをリフレインさせていた。
しばらくして、落ち着いた琴葉を歌織が解放し、それから照明のスイッチをつけた。小さな部屋。物置のようだ。
棚の1つ、一番下に置かれて埃のかぶっている段ボールを歌織が開く。
中から出てきたのは【C】だった。

【C】できれば宇宙にちょっとだけでも関係するものを。猟奇的なやつはお控えください。
124 : P君   2021/05/29 06:08:50 ID:wdosIXy8KE
第6話 あらすじ(下書き) cパート
「何か感じない?」と歌織が【C】を琴葉に触れさせて問う。「え?」と琴葉はかぶりを振った。
「集中して」と歌織。言われるがままに琴葉は触れながら集中してみる。でも、何をどう考えれば……と思ったそのとき、琴葉の脳裏に浮かぶ光景があった。
それは【D】というもの。びくっと、【C】から手を離す琴葉。今のはいったい―――?
混乱の渦に飲みこまれる琴葉を歌織は何か期待するように見つめているのだった……。

【D】直感で書いていただければよいかと。
125 : 魔法使いさん   2021/05/29 06:10:48 ID:wdosIXy8KE
第6話は歌織回 
安価のハードルが高い……気がしますが、ふわっとした感じでもレスしていただければ大助かりです。
もちろん詳細を書いてくださっても!

レスの有効期限は昨日同様 5/29 19:59:59まででお願いします。
126 : 番長さん   2021/05/29 06:18:08 ID:TpFKRUzrGw
C:海の比率が今より多い地球儀
127 : ごしゅPさま   2021/05/29 06:49:34 ID:t4KDxR4hW6
A:「ランデブーよ」
何とのかの質問には「すぐに分かるわ」とあっさりかわされる

B:「あなたは何も憶えていないの?」
瞳を見つめられ、何かの風景が脳裏を過ぎると
「良かった、これならすぐに思い出せそうね」と安堵の笑みを浮かべる歌織
混乱しながらも、ただ一つ分かったのは「もう後には戻れない」ことだった
128 : P殿   2021/05/29 07:09:54 ID:64ABI0Do06
D.無数の隕石が降り注ぎ赤く燃える原始の地球
129 : プロデューサーちゃん   2021/05/29 07:26:36 ID:6cdevisVtY
A気楽にジャンプをして
C生き物のように動き回る結晶体を保管したカプセル
D太古の地球に巨大な生物が落下してくる
130 : プロデューサーちゃん   2021/05/29 22:28:20 ID:wdosIXy8KE
遅くなりましたーっ! レスありがとうございます 
以下にまとめます

第6話 aパート
5月最後の日曜日
琴葉は歌織に誘われてBNE未来研究所を訪れた。歌織がESを送ろうと考えているBNEのいわゆる企業内研究所で最先端の情報科学技術の他、宇宙研究部門、生体工学部門といった多岐にわたる分野での「未来」を開発・推進している場所であった。
一部のフロアは一般に公開されており、企業博物館・科学館に近かった。
宇宙人ゆえなのか、歌織は宇宙技術に興味津々である。琴葉は「べつに完全に信じているわけではないですけど」と前置きをして、歌織にどうやって地球に来たのかを訊いてみた。
歌織は「気楽にジャンプをしてよ」と応じる。肩透かしをくらったように感じる琴葉。まさかそんなわけ……何か隠したいことがある?と勘ぐる琴葉。
そんな琴葉におかまいなしにフロアを探索する歌織だったが、ある場所までくると、ぴたりと足を止めて目まで閉じてしまうのだった。
何か集中している気配で、話しかけることもできない琴葉。そのまま30秒ほどして、歌織は「こっちね」と関係者以外立ち入り禁止のポップがでかでかと貼られたドアを指差すのだった。
ずんずんとそちらへ向かう歌織を慌てて止める琴葉だったが、「見張りは頼んだわよ」とあっさり言われてしまう。
ひょっとして最初から侵入目的で―――?と琴葉は顔を青くする。
131 : プロデューサーはん   2021/05/29 22:28:33 ID:wdosIXy8KE
第6話 bパート
歌織が施錠されているドアに手のひらをつけて数秒後、ガチャリという音がした。
目を丸くする琴葉に「これで信じた?」と笑う歌織。宇宙人というよりエスパーなのでは、と今はどうでもいいことを考えてしまう。
ついてきて、という仕草をする歌織に琴葉はぶんぶんと首を横に振る。
しかし、歌織は「あなたは何も憶えていないの?」と言う。
瞳の奥の奥まで見つめられ、刹那、琴葉の脳裏に何かの風景がよぎって、かと思えば泡のように消えた。
混乱する琴葉であったが、歌織はまるですべてを見通したように「良かった、これならすぐに思い出せそうね」と安堵の笑みを浮かべるのだった。
わからないことだらけ。ただ一つ分かったのは「もう後には戻れない」ことだった。
そうして琴葉は歌織のあとに続いてドアの内側へと入った――――。
歌織の足取りに迷いはなかった。建物の構造を知っているというより、探し物がどこにあるかをはっきりと感じている、そんな風だった。
でも、いったいなにを……?琴葉はハラハラしながらついていく。もし誰かにあって咎められたら、いや、それよりも、もしも歌織が邪魔になる人間には躊躇なく危害を加え、武力行使で障害を排除する「人」だったら……。
悪い想像ばかりが琴葉の頭で膨らんでいく。
132 : Pチャン   2021/05/29 22:28:45 ID:wdosIXy8KE
第6話 cパート
「ここみたいね」と歌織がある部屋の前でぴたっと足を止める。琴葉はその背中にぶつかって「ふぎゃっ」と小さく叫んだ。
そこでようやく歌織は振り返って琴葉の顔をまじまじと見る。「どうしてそんなに顔色が悪いの?」とたじろぎさえする歌織。
「だって―――」と琴葉が不安を伝えようとしたとき、足音が聞こえた。「まずいわ」と歌織は、目的地であると思しき部屋に、先ほど同様、手のひらをあてた。
近づく足音。が、その主が琴葉たちを見ることはなかった。間一髪でドアを開錠し、体を室内へと滑り込ませたふたり。
部屋の明かりはついていなかった。唐突な暗闇が琴葉のパニックに拍車をかける。
不意に不思議な香りが琴葉を包む。「大丈夫よ」と歌織が琴葉を抱きしめて囁く。「ごめんね。でも……」と言いよどむ歌織。
琴葉の頭の中で「歌織さんの香りは不思議な香り、歌織さんの香りは―――」と場違いなフレーズをリフレインさせていた。
しばらくして、落ち着いた琴葉を歌織が解放し、それから照明のスイッチをつけた。小さな部屋。物置のようだ。
棚の1つ、一番下に置かれて埃のかぶっている段ボールを歌織が開く。
中から出てきたのは海の比率が今より多い地球儀だった。
133 : あなた様   2021/05/29 22:29:04 ID:wdosIXy8KE
第6話 dパート
「何か感じない?」と歌織が訊く。「え?」と琴葉はかぶりを振った。
感じる? 何を?
よくよく観察してみると、それは地球儀といっていいかわからない代物だった。大陸の形は琴葉の知るものとは異なっている。おそらく地名なのだろうが、印字されたその文字列たちは1つとして読めはしない。
この世に無数に存在する文字体系をすべて把握しているわけではないが、しかし、直感としてそれはこの星のものではない気がするのだった。
つまり……これは地球ではなく別の星を模している?
琴葉の思考がそこまで至った時、歌織が琴葉の手をとって「集中して」とその球体に触れさせた。
集中って何をどうすればいいのだろう、何について考えれば……。試しに琴葉は目を閉じてみた。何かを見出すために。
球体のひやりとした感触。重ねられた歌織の手の温度。それから……?
「何が見える?」
歌織の囁きに呼応するかのように、鮮烈なイメージが琴葉を襲う。
青き星に降り注ぐ隕石、赤く染まる地表、そしてそこに降り立つ巨大な――――
びくっと、地球儀(?)から反射的に手を離す琴葉。冷や汗が流れると共に全身がこわばっているのを感じる。これ以上は見たくない。
そんな琴葉のことを一部始終見守る歌織、その眼差しは何かを期待しているようであった……。
134 : ぷろでゅーしゃー   2021/05/29 22:36:24 ID:wdosIXy8KE
明日のあらすじ(下書き)の更新は遅くなりそうです。たぶん午後4時ぐらい。
読んでのとおり、安価をわりと改変しちゃっています……。
琴葉が見た光景については、太古(原始)の地球の線はまだ残しつつ、異星で進めていくかも……ちょっと思いつく展開があったので。
明日もお付き合いしていただけると嬉しいです!!
例のごとくご意見・ご想像募集中です。
135 : Pちゃん   2021/05/29 22:49:47 ID:MWOvp8jsA6
歌織が「見込んだ通りね」とか言って何らかの計画に巻き込む展開?
育桃子美也との関係もそろそろ動くかな?
136 : Pさぁん   2021/05/29 23:00:54 ID:6cdevisVtY
ソフトクリーム屋がターニングポイントを作ったりするんだろうか
137 : Pしゃん   2021/05/30 16:45:18 ID:iLGd3ckQ/k
第7話 aパート

謎の地球儀をダンボールごと持ち、人目を避けながら――歌織は堂々とした態度であったが――BNE未来研究所を出たふたり。
琴葉は歌織に対して詳しい事情の説明を求めるも「また星がきらめく夜に」とはぐらかされてしまう。
そうして歌織が琴葉を残し、風のように去った後、茫然とその場に立ち尽くしていた琴葉であったが、桃子からのメールで正気を取り戻す。
用件は【A】を手伝ってほしいというものだった。このまま部屋に帰っても悶々とするだけだよね……。気晴らしにでもなればいいかな、と桃子の頼みを承諾する琴葉だった。
桃子の手伝いが終わると、桃子は「はい、これ。手伝ってくれたお礼」と【B】を渡してくる。年相応な報酬を微笑ましく思う琴葉だった。
そういえば、と琴葉は思い出して、なぜ桃子が法学部の資料を持っていたかを訊ねる。桃子は少しめんどくさそうに【C】と答えるのだった。

※【A】現実的で、3時間もあればできることでお願いします。
※【B】文脈どおりに。
※【C】任せます♡
138 : そなた   2021/05/30 16:45:34 ID:iLGd3ckQ/k
第7話 bパート
星がきらめく夜に―――そう歌織は言っていたが、梅雨に入るとそれに相応しい夜がなかなか来ない日が続いた。
雲の上ではたとえ昼まであっても星は輝いている。ただ自分たちがそう見えないだけ。
ある曇天の夜、空猫喫茶店を訪れた琴葉に美也はそういう話を美也らしくした。歌織とは違ったふうに、美也は人を彼女自身のペースに巻き込む。
琴葉は相変わらず大学では桃子先輩(と桃子が呼ぶように琴葉に命じた)を除けば独りだった。そのことを聞いた美也は「一歩ずつでいいんですよ~」と言うのだった。
実際、琴葉は空猫喫茶店という場所を見つけたことによって、孤独に思い悩むことはなかった。
ふと、またフルートの音が聞こえた。琴葉は演奏者を驚かせることがないように、言い換えれば今度こそ「可奈」を捉えようとした。
前と同じく一番奥の席に彼女はいた。存在が希薄であるのも以前と同じだ。
演奏が一区切りしたのを見計らって、「【D】」と琴葉は呼びかけた。少しの間があって、彼女は【D´(※Dに対する返答 こちらで考えます)】と返してきた。
(以下、可奈との短いやりとり まとめるときに加筆するかも)

※【D】劇中の口下手な琴葉だったらほぼ初対面で何か気の利いたことを言うのって難しいんでしょうけれど、そこにこだわらなくてもかまいません。この短い期間で(劇中の)琴葉に変化はあったでしょうし。
139 : ご主人様   2021/05/30 16:45:47 ID:iLGd3ckQ/k
第7話 cパート
数日後、梅雨の晴れ間。琴葉は日中からそわそわとしていた。
今夜、空猫喫茶店にいけばきっとあの人が―――。
寂しさがあったわけではない。ましてや愛しさを感じていることもない。
けれど、自分には知るべきことがあって、それをあの人は教えてくれるに違いない……琴葉はそう信じた。
そして/しかし その夜、歌織は【E やってきたorやってこなかった】

※理由までは付けずに二択でお願いします。多数派を採用
 ぶっちゃけるとどっちでもいいんですが、このパートで何も安価出さずに第7話を締めるのもなぁと思って(汗
140 : プロデューサーはん   2021/05/30 16:48:00 ID:iLGd3ckQ/k
第7話は、(全13話中の)後半への助走回
回収していない部分を補完しようかなと

レスの有効期限は5/30 20:59:59まで
もしかすると寝落ちして目標(毎日1話更新)が達成できないかもですが、お付き合いいただけると幸いです!
141 : Pさん   2021/05/30 17:00:51 ID:VjY.epH9Vg

B琴葉が取ってるやたら試験が難しいことで有名な課目(演劇史)の過去問&(それを史上唯一満点でパスした)桃子の模範解答
D待って、怪しいものじゃないから...
Eやってきた
142 : プロデューサー   2021/05/30 17:19:55 ID:EZGaZTQCPE
A論文書くから参考にする資料集めを手伝ってほしい
B育にお裾分けしてもらった飴ちゃん
Cゼミの教授に持たされた
Dあのっ、可奈さんですか
143 : バカP   2021/05/30 19:17:47 ID:KfL16PDyhg
A.研究室の資料整理
B.某遊園地のマスコットキャラのキーホルダー(桃子とおそろい)
C.個人的な理由で資料を集めてる
D.フルート、上手なんですね
E.やってこなかった
144 : ぷろでゅーさー   2021/05/30 20:59:22 ID:Q3Za5/5B5I
E.やってきた!
145 : EL変態   2021/05/31 02:55:46 ID:jEii1MDSDo
レスありがとうございます!
以下にまとめていきますね。
146 : レジェンド変態   2021/05/31 02:55:56 ID:jEii1MDSDo
第7話 aパート
謎の地球儀をダンボールごと持ち、人目を避けながら――歌織は堂々とした態度であったが――BNE未来研究所を出たふたり。
琴葉は歌織に対して詳しい事情の説明を求めるも「また星がきらめく夜に」とはぐらかされてしまう。
そうして歌織が琴葉を残し、風のように去った後、茫然とその場に立ち尽くしていた琴葉であったが、桃子からのメールで正気を取り戻す。
用件は研究室の資料整理を手伝ってほしいというものだった。どうやら論文執筆のための資料収集もかねているらしいとのこと。
このまま部屋に帰っても悶々とするだけだよね……。気晴らしにでもなればいいかな、と桃子の頼みを承諾する琴葉。
手伝いが終わると、「はい、これ。手伝ってくれたお礼」と桃子は琴葉にキーホルダーを渡してきた。それは某遊園地のマスコットキャラクターで知られ、謎猫の愛称(?)で多くの人に慕われているものだった。
年相応な報酬を微笑ましく思う琴葉だった。しかも桃子とおそろいだという。はっきりそうだとは言わない桃子だが、桃子は桃子で友達という間柄の人間は少ないようだった。
そういえば、と琴葉は思い出して、なぜ桃子が法学部の資料を持っていたかを訊ねる。
桃子は少しめんどくさそうに「なぜか妙にかまってくる法学部の教授のひとりに渡されたの」と答えるのだった。
桃子は可愛いから悪質な人間に目をつけられてしまったのでは、と不安になる琴葉だったが、もう少し話を聞いてみると相手は桃子の遠戚にあたる女性で、1人でいることが多い桃子のことを心配して暇をみつけて話しかけているらしかった。
147 : Pチャン   2021/05/31 02:56:11 ID:jEii1MDSDo
第7話 bパート
星がきらめく夜に―――そう歌織は言っていたが、梅雨に入るとそれに相応しい夜がなかなか来ない日が続いた。
雲の上ではたとえ昼まであっても星は輝いている。ただ自分たちがそう見えないだけ。
ある曇天の夜、空猫喫茶店を訪れた琴葉に美也はそういう話を美也らしくした。歌織とは違ったふうに、美也は人を彼女自身のペースに巻き込む。
琴葉は相変わらず大学では桃子先輩(と桃子が呼ぶように琴葉に命じた)を除けば独りだった。そのことを聞いた美也は「一歩ずつでいいんですよ~」と言うのだった。
実際、琴葉は空猫喫茶店という場所を見つけたことによって、孤独に思い悩むことはなかった。
ふと、またフルートの音が聞こえた。琴葉は演奏者を驚かせることがないように、言い換えれば今度こそ「可奈」を捉えようとした。
前と同じく一番奥の席に彼女はいた。存在が希薄であるのも以前と同じだ。
演奏が一区切りしたのを見計らって、「フルート、上手なんですね」と琴葉は呼びかけた。
少しの間があって、彼女は「あ、ありがとうございます。聞こえるんですね、この音が」と返してきた。
148 : ご主人様   2021/05/31 02:56:29 ID:jEii1MDSDo
琴葉「え? は、はい。えっと、私はその、怪しい者じゃなくて、あ、あの、あなたは可奈さん……いえっ、違うんですっ、べつに沖縄方言で愛しているってことじゃなくて、前に美也さんから名前をうかがっていて、だから……」

美也「琴葉ちゃん、落ち着いてください~。しじみ汁をどうぞ~」

琴葉「す、すみません。いただきます」

可奈「あの……琴葉さん?」

琴葉「!? ど、どうして名前を!?」

可奈「ええっ! 今、美也さんがそう呼びかけていたので……」

琴葉「そ、そうでした」

可奈「そっか、本当にこの音が聞こえるんだ。やっぱり歌織さんが言っていたとおり……ううん、私から言うことじゃないよね、うん、今はまだ―――」

ぶつぶつと独り言を言い出した可奈に何と声をかけたらいいかわからない琴葉だった。
しばらくして、可奈のほうから「あの、それじゃまた、今度は星の綺麗な夜にでも……」と言ってきたかと思えば、すーっと煙のように消えるのだった。
狐につままれたように、ぽかんとする琴葉をにこにこと美也が見ていた。
149 : 貴殿   2021/05/31 02:59:06 ID:jEii1MDSDo
第7話 cパート
数日後、梅雨の晴れ間。
日中から琴葉はそわそわとしていた。今夜、空猫喫茶店にいけばきっとあの人が………。
寂しさがあったわけではない。特別に愛しさを感じていることもない。
でも、気にせずにはいられない。
自分には知るべきことがあって、それをあの人は教えてくれるに違いないのだ……琴葉はそう信じた。

その夜、琴葉は空猫喫茶店を訪れた。最初に訪れたときと同様、フルートの音色が中から聞こえる。可奈さんもいるみたい。
美也が「いらっしゃいませ~。今夜は星がよく見えますな~」と迎える。
一杯目の珈琲を飲み終える頃、琴葉の頬をそよ風が撫でる。
思わず風が吹いてきた方向を見やる琴葉。

「お待たせ」

これまでよりもいっそう蠱惑的な笑みを浮かべる歌織がそこにいた。
150 : ご主人様   2021/05/31 03:03:42 ID:jEii1MDSDo
やっぱり日をまたいでしまいました。
第8話のあらすじ(下書き)の更新は今日の夕方になる見込みです。
たぶん清書はまた明日になるのかなと。

ご意見・ご想像募集中です。
展開についてはわりとこっちで決めちゃっている部分もありますが、それよりもグッとくるような展開、面白いなと思ったものは取り入れていこうかなと。
せっかくの安価スレだし。
あと、端役でアイドルをもう何人か出演させたいところ。
151 :   2021/05/31 04:37:41 ID:CyrnXi5CVA
法学部の教授役に千鶴さんを出そう
あ、ゆっくり書いていただけたら良いのですよ
152 : プロデューサー殿   2021/05/31 10:16:12 ID:h29Lgx6KkE
高校時代の後輩にエレナか紗代子のどちらかをゲストで出して地元の昔話に花を咲かせてみたり。クールが短いので厳しいかもだけど、主人公の背景もちょっとばかり深みを持たせるのも御一興かと思います
153 : プロデューサーちゃん   2021/05/31 18:43:01 ID:jEii1MDSDo
下書き投下します。
第8話 aパート
梅雨の晴れ間、星降る夜に宣言どおり姿を現した歌織。べつに待ってなんていませんでしたよ、と言えるのは心の中だけの琴葉だった。
その代わりに今日こそは先日の一件を問い詰めるんだから―――美也に気つけの一杯(しじみ汁)を注文した琴葉。
断りもなくさも当然のように隣に腰掛けてきた歌織を見据えて、さぁ切り出そうとした矢先、「先日はごめんね」と歌織は言って、頭を下げさえした。
琴葉は一瞬、育とのやりとりを思い出したが、しかしあれとこれとはまるで違う。
だって、今回の一件は私に非なんて微塵もない。窃盗に加担させられ、怪しげな物体を触らせられた……。
琴葉が黙っていると、歌織は「【A】」と言う。
許したわけではないが琴葉は渋々、彼女の話を聞くことにするのだった。実際には初めから聞かないという選択肢はなかったわけだが。
「あの球体は地球ではなくて、私の故郷を模したものなんだ」
歌織の言葉に、琴葉はできるだけ平然と「それで?」と続きを促した。
琴葉の頭に、可能性としてあった答えの1つだった。歌織が宇宙人、すなわち地球とはべつに故郷の星をもつ者であれば、あの妙な地球儀もどきの正体の予想として歌織の母星はあがってくる。
では、問題は何か。BNE未来研究所にあった理由、なんてのは琴葉にとっては些末な問題に過ぎない。
より重要で、謎めいているのは――――なぜそれに触れた時に琴葉の脳裏にあんな光景が駆け巡ったのか、だ。
「地球とよく似た星だよ、ううん、星だった、かな」
歌織は声のトーンをいくらか落とす。
「今はそうじゃない?」
琴葉が訊ねると、歌織は「まあね」と返し、それから少し考える素振りをして「もう、ないんだ」と言った。
それはその喪失を受け入れられている者の口調ではなかった。
154 : 変態大人   2021/05/31 18:43:17 ID:jEii1MDSDo
第8話 bパート
どんなに環境保全に努めてみたところで今に生きる自分たちは終末を実感する前にこの世からいなくなっている、そう、確信があるからこそ、どこまでも、いつまでも皆で地球に優しくなんてできないのだろう。
自分たちの暮らしている星が消滅する。どんな気持ち?なんて易々と聞けはしない。
「なぜ?」と琴葉は最小限の言葉で最大限の説明を求めた。なぜ、歌織たちの星は滅びたのか。
155 : 監督   2021/05/31 18:43:33 ID:jEii1MDSDo
歌織「笑わない?」

琴葉「笑えないと思います。どんな理由でも事実なら」

歌織「たとえば、しじみ汁を飲み過ぎたせいでしじみ星人から報復を受けた、とかでも?」

琴葉「………嘘、ですよね?」

歌織「ええ、嘘よ」

琴葉「………」

歌織「そんなに見つめられると、照れてしまうわ。私たちは目で恋をする生き物なのよ?」

琴葉「嘘ですよね?」

歌織「半分は」
156 : P殿   2021/05/31 18:43:50 ID:jEii1MDSDo
琴葉が辛抱強く黙って、歌織が続きを話してくれるのを待っていると「降ってきたのよ」とぽつりと歌織が言った。
「降ってきた?何が?」と琴葉は訊ね返しながらも、あの日、頭に浮かんだ光景を思い出さずにはいられなかった。
「ただの隕石、最初はそう思っていたわ。私たちは運が悪かったんだって」
天から降り注いだ隕石たちは歌織の故郷に甚大な被害を与えこそしたが、それだけではまだ星が滅びるには至らなかった。
ところが数年後、まだ傷の癒えないその星に、ちょうど歌織が子供から大人になった頃に、それは降ってきた。
今度は、琴葉は降ってきたものの正体を問うことはしなかった。というよりできなかった。
歌織の表情に悲痛があった。それは地球人となんら変わりのしない、悲しみと痛みを抱えたものだった。
そして――――

「【B】よ」

歌織が絞り出した言葉に、琴葉は自分の耳を疑わずにはいられなかった。
どれぐらい時間をかけてだろうか、やっとのことで琴葉は「【C】」と返していた。(以下、【C】に対する歌織の一言)
157 : ぷろでゅーさー   2021/05/31 18:44:09 ID:jEii1MDSDo
第8話 cパート(安価なし)
「さて、ここからが本題ね」と歌織は言う。
本題?たしかに自分がなぜスペースチュパカブラが歌織の母星に降り立つ姿をフラッシュバックさせたかは明らかになっていない。
もしかして、いや、そんなことは絶対にないだろうけれど、私もまた宇宙人―――?
琴葉の混乱をよそに歌織が話しだした本題というのは、琴葉の混乱を混沌へと変えた。

「奴らは地球も狙っているわ……! 奴らの侵略を阻止することができるのは、あなたたち、スターエレメンツしかいないの!」

※【A】歌織なりに琴葉に許してもらおうとしているような台詞(贖罪の提示、交渉等々)
※【B】歌織の母星を滅ぼした正体は? 当初は「スペースチュパカブラ」にこちらで決めていましたが、ここは大事な部分なので安価で決めようと思い直しました。
※【C】任せます。琴葉の天然炸裂でもなんでもかまいません。常識的な範囲でなら。
※言うまでもなく、ここでのスターエレメンツはあのSTAR ELEMENTS とは異なる意味で使用しています!
※ここからが風呂敷広げまくって、畳めなくなる……なんてことのないよう、頑張ります。全13話(打ち切りの可能性はあり)は、ぶらさないよ!
158 : プロデューサーちゃん   2021/05/31 18:47:52 ID:jEii1MDSDo
な、なんだってーー!!
ってなったのは書いている側もいっしょです。

レスの有効期限は5/31 23:59:59 まで
清書の更新は明日の午前7時頃を予定しています
何卒最後までお付き合いを………!
159 : 監督   2021/05/31 18:54:24 ID:5n4l/ZVnLY
B.全身が結晶に覆われた宇宙生命体。体の表面にある結晶体であらゆるエネルギーを吸い尽くして死に至らしめるという、ゴジラに出てくる怪獣みたいな特性がある
C.綺麗でしたか……?
160 : Pちゃん   2021/05/31 19:28:04 ID:sqlMIFSSRY
A:ごめんなさい、あなただから巻き込んだの
B:人工太陽
C:もしかして美也さんも...?
161 : ごしゅPさま   2021/05/31 20:34:44 ID:MzCnH/nbN2
A:あなたと同じように、私も巻き込まれたままだったわ…
でもね、『私たち』なら打開できるのよ…!
B:私たちは『クリア・スカイ』と呼んでいるわ
C:何ですか、オゾン層から何からクリアにするのですか?
162 : Pさん   2021/06/01 07:17:30 ID:/YpQxZSpeA
レスありがとうございます!! 以下にまとめてみました。
重複箇所だったり、削ってもいいかなと判断したところはCut. Cut. Cut.しています。
163 : 師匠   2021/06/01 07:17:42 ID:/YpQxZSpeA
第8話 aパート
歌織は「誰でもよかったわけじゃないの。あなたでないとダメだったのよ。琴葉だから巻き込んだの」と言った。
からかっている風ではない、真剣な面持ちと口調に琴葉は怯んだ。思えば、歌織に名前を呼ばれたのは初めてな気がする。いくら年上――実際に何歳であるかは知らないが――であっても呼び捨てだなんて、なんだかずるい。
許したわけではないが琴葉は渋々、彼女の話を聞くことにすることにした。真実を知るためにはこの人の話を聞くしかあるまい、と。
「あの球体は……地球ではなくて、私の故郷を模したものなんだ」
歌織の言葉に、琴葉はできるだけ平然と「それで?」と続きを促した。
それは琴葉が予想していた答えの1つだった。歌織が宇宙人、すなわち地球とはべつに故郷の星をもつ者であれば、あの妙な地球儀もどきの正体として歌織の母星は候補にあがってくる。
問題は別にある。BNE未来研究所にあった理由、なんてのは琴葉にとっては些末なことに過ぎない。
より重要で、謎めいているのは――――なぜそれに触れた時に琴葉の脳裏にあんな光景が駆け巡ったのか、だ。
「地球とよく似た星だよ、ううん、星だった、かな」
歌織は声のトーンをいくらか落とす。
「今はそうじゃない?」
琴葉が訊ねると、歌織は「まあね」と返し、それから少し考える素振りをして「もう、ないんだ」と言った。
それはその喪失を受け入れられている者の口調ではなかった。
164 : せんせぇ   2021/06/01 07:17:54 ID:/YpQxZSpeA
第8話 bパート
琴葉が辛抱強く黙って、歌織が続きを話してくれるのを待っていると「降ってきたのよ」とぽつりと歌織が言った。
「降ってきた?何が?」と琴葉は訊ね返しながらも、あの日、頭に浮かんだ光景を思い出さずにはいられなかった。
「ただの隕石、最初はそう思っていたわ。私たちは運が悪かったんだって」
天から降り注いだ隕石たちは歌織の故郷に甚大な被害を与えこそしたが、それだけではまだ星が滅びるには至らなかった。
ところが数年後、まだ傷の癒えないその星に、ちょうど歌織が子供から大人になった頃に、それは降ってきた。
今度は、琴葉は降ってきたものの正体を問うことはしなかった。というよりできなかった。
歌織の表情に悲痛があった。それは地球人となんら変わりのしない、悲しみと痛みを抱えたものだった。
「この星の言葉で表現するなら―――」
目を閉じた歌織が今まさにその災禍の新たな名付け親になろうとしているのがわかった。

「クリア・スカイよ」
165 : Pチャン   2021/06/01 07:18:06 ID:/YpQxZSpeA
第8話 cパート
クリア・スカイ―――それは降り注いだ隕石とは異なり、「生きていた」
全身が結晶に覆われた宇宙生命体。それより前に歌織の故郷を強襲した隕石は、クリア・スカイが宇宙という無限に広大な海において目的の星へと正確に停泊するための、いわば錨(アンカー)だったのだ。

歌織が絞り出した言葉に、琴葉は自分の耳を疑わずにはいられなかった。
どれぐらい時間をかけてだろうか、やっとのことで琴葉は「綺麗でしたか……?」と返していた。
歌織は肯き、怒りも悲しみもない声で「そうね、真昼の空を幾億の星々が満ちているかのような光で包み込んだそれは、私が知るあらゆるものの内でもっとも美しく、残酷よ」と言い切った。

「さて、ここからが本題ね」
本題?たしかに自分がなぜスペースチュパカブラが歌織の母星に降り立つ姿をフラッシュバックさせたかは明らかになっていない。
もしかして、いや、そんなことは絶対にないだろうけれど、私もまた宇宙人―――?
琴葉の混乱をよそに歌織が話しだした本題というのは、琴葉の混乱を混沌へと変えた。

「奴らは地球も狙っているの。そして―――奴らの侵略を阻止することができるのは、あなたたち、スターエレメンツしかいないわ……!」
166 : Pくん   2021/06/01 07:25:17 ID:/YpQxZSpeA
第9話のあらすじ(下書き)の更新予定は今日中を目標に
おそらく清書は明日……という、第8話と同じ流れになるかと。

>>151
>>152
無理のない範囲で入れ込めたらなー、と思います。せっかくくれたレスだし。

ご意見・ご想像募集中
スターエレメンツがどういう存在で、具体的にはどういう方法でクリア・スカイの侵略を阻止するのかはまだ考えておりません。
十中八九、安価に頼るかと。お付き合い、お願いします!!
167 : 3流プロデューサー   2021/06/01 12:46:26 ID:WKi5LuKg5.
クリア・スカイは最終的に太陽に叩き込んで吸収しきれなくなったエネルギーで自滅させとか無いと勝ち目なさそう
168 : 下僕   2021/06/01 17:10:37 ID:/YpQxZSpeA
第9話 aパート
「スターエレメンツ……それっていったい…? 私たちがクリア・スカイの侵略を阻止する―――?」
訊き返す琴葉を見る歌織の表情は険しいものから一転、優しげなものへと変わって「何から話せばいいかしらね」と口元に笑みを浮かべさえするのだった。
「ざっくりと説明すると――――」
歌織の話によれば、クリア・スカイの侵略を阻止するためには、まず錨(アンカー)を地球に打ち込ませてはならない。
しかし、今の人類にこの錨を宇宙空間において物理的に破壊する技術はない。せいぜい地球に衝突する数日前にそれらを観測するのがやっとのことであるらしい。

「ということは……それより前、クリア・スカイが宇宙空間をただ遊泳している段階、つまりは地球を狙いに入れてはいるけれど、まだ向かってきていないぐらいの時に何か対策しないとってことですか?」
「ふふっ、話が早くて助かるわ」
「けれど、それこそ今の私たちの技術では到底―――あっ、もしかしてあなたは何か超技術を有して……?」
 
琴葉は歌織の超常的な能力の一端を思い返したのだった。が、歌織は首を横に振る。

「いいえ。私たちにできたのは、終末を迎えた星からほんの数十人をどうにか遥か彼方、どこかの星へとバラバラに導き、誰か一人でもたどり着いた星で適応するのに賭けることぐらいだったわ」
それでも今の地球の文明ではできそうにない、琴葉はそう思った。ただ、歌織以外の脱星者はどうなったのかを訊く勇気はなかった。
169 : Pサマ   2021/06/01 17:11:10 ID:/YpQxZSpeA
「実は私以外にもこの星には異星人が住み着いているのよ。もちろん、私の故郷の星とは別」
「えっ!?」
「私が管理しているマンションって、まぁ、そういうことなの」
「今日に至るまで、いろいろあったの。いろいろ」
「あ、あの…! あなたはいったいいつから地球にいるんですか?」
「【A】よ。言っていなかったかしら?」
(以下、琴葉の反応)
170 : プロデューサーちゃん   2021/06/01 17:11:21 ID:/YpQxZSpeA
第9話 bパート

歌織「話を戻すと……その異星人の内の一人が、この地球にクリア・スカイが訪れると予言した。具体的にいつかはわからないけど、おそらくはミリシタが4周年を迎える頃には、と」

琴葉「!! も、もうすぐじゃないですか!?」

歌織「ええ、新規P獲得のためにキャンペーンも行い始めているわ」

琴葉「――っ!! 3周年のスペトレがまだ終わっていないっていうPは、終わらせておかないとですね」

歌織「そうね。時勢が時勢だから何とも言えないけれど、周年イベントにかけているPさんたちも毎年いるみたいだから……」

琴葉「健康管理に気をつけてほしいですね」
171 : 兄(C)   2021/06/01 17:11:52 ID:/YpQxZSpeA
異星人の予言を知ってからというものの、歌織はクリア・スカイ回避の方法を模索し続けてきた。
自分の故郷はもう二度と戻ってこない、その事実は誰よりもわかっているはずなのに、それでも救星の術を得た時、失われた自分の母星もまた何か救われるのではないか、そんな思いがあった。
そうして長い時間を経て、たどり着いたのが、星をみるひと―――スターエレメンツという特殊な能力を持った乙女たちの存在だった。
「わ、私がそうだっていうんですか? そんな……」
「そう。琴葉はただの可愛い根暗口下手ぼっち女子大生じゃないの」
「…………」
「思い当たる節があるはず」
「それって、あの妙な味のソフトクリームを食べた時や、あの球体を触れた時に、」
「ちがうわ」
「え?」
「それらはあくまで琴葉がスターエレメンツだってことを確かめるためのもの。そうではなくて、私が言いたいのは……」
172 : プロデューサーはん   2021/06/01 17:12:07 ID:/YpQxZSpeA
「琴葉、あなたの孤独は本当にこの町に来てからのもの?」
歌織が何を言わんとしているのか琴葉にはわからなかった。
たしかに、もとより友人が多い方ではなかった。でも高校では独りということはなかった。
そうだ、育をはじめとして、同級生数人……なかでも委員長の紗代子はなにかと気にかけてくれたっけ。
あのときはどうして私なんかにかまうんだろう、委員長らしくしたいだけじゃないの?なんて斜に構えていたけれど、卒業して会わなくなってからあの子は本当に熱くて優しくていい子だったんだってわかった。
ううん、より正確にいうなら卒業式の日だ。たくさんの人に囲まれて涙をこれでもかと流している紗代子。もっと心を開いていれば、きっと親友にだってなれたかも、なんて思った。そんなことをついこぼしたら、育は今からでも慣れるよって言っていたっけ。
私には育がいるから、その言葉は嘘ではないけれど、紗代子と向き合わなかった後悔も嘘じゃないんだよね……。
琴葉は首を横に小さく振り、過去を振り払うと「何が言いたいんですか?」と歌織に向き直った。
「琴葉は綺麗な目をしているわ」
「はい?」
「何か普通でないものを見てきたんじゃないかしら?」
「……!!」
173 : プロデューサーちゃん   2021/06/01 17:12:43 ID:/YpQxZSpeA
「なんで………そのこと……」
琴葉は愕然とする。育にだって、いや、家族にだって、誰にも打ち明けたことないのに。
「半分当てずっぽうだったんだけど、やっぱり目だったのね。あなたのその力こそ、トライスタービジョン」
「トライ、スター、ビジョン……?」
どこか懐かしい響に胸がざわつく琴葉。
「教えてくれる? あなたが何を見ることができるのか?」
歌織の要求をすぐに拒むことはなくとも、琴葉に躊躇いはあった。
今まで見ないふりをしていたんだ私――――この【B】を見通す力が、普通の人にはなくて、異常なものだってわかっていたから、それを利用して何かするなんて考えないようにしていて、だから、それで私は知らず知らず人との関わりを避けるようになって、そうなんだ、私はある意味でずっと孤独を選んでいたんだ。

「私は……私には、この目は……」
「うん」
「【C】」
174 : 5流プロデューサー   2021/06/01 17:12:56 ID:/YpQxZSpeA
第9話 cパート
琴葉の心労を考慮して、その夜の話はそこまでとなった。
美也とそして可奈もまた歌織の事情――それは正確にはもう琴葉の事情でもあるわけだが――に一枚噛んでいる雰囲気を琴葉は察した。
翌朝、琴葉は午前の講義を自主休講、つまりサボった。それが初めてのことで、これまでに孤独を感じながらもサボりなどしなかったのは、一度そうしてしまうと、二度と外に出たくなくなるからだった。
「琴ちゃんは真面目だな」――ふと、親友の声が思い出された。なぜだか涙がこみあげてきたのを我慢して、琴葉はその親友、育に電話をかけた。
「ごめんね、急に。忙しかった?」
「ううん、大丈夫。どうしたの」
「えっと…………こ、声が聞きたくなって」
「えっ。なに、いきなり。めんどくさい彼女系琴ちゃんなの?」
「ち、ちがうけど!」

しばらく育と電話した琴葉は気持ちを落ち着けることができた。
午後からは講義に出席しよう。それから、うん、それが終わったら【D】にでも気晴らしに行ってみようかな―――。
175 : おにいちゃん   2021/06/01 17:13:20 ID:/YpQxZSpeA
※【A】歌織のこれまでの地球滞在期間年数 さすがに紀元前とか、逆に一カ月とかはちょっと……手加減お願いします!
※【B】トライスタービジョンの能力 琴葉が何を見ることができるのか クリア・スカイ阻止に直結しなくても大丈夫です というかチートすぎたり、ネタに走りすぎたりだと困るので(汗
※【C】(このタイミングで)歌織に打ち明けるか否かの選択 素敵な台詞を考えてもらってかまいませんよ♡
※【D】閑話になるかもしれない第10話の内容を左右する安価 大学終わりに行ける場所で。
※紗代子の扱いですが、たぶんエピローグで言及がちょっとあるぐらいのキャラにしちゃって申し訳ない。

レスの有効期限は6/2 04:59:59まで
ご意見・ご想像、ついでに読んでくれる人/レスしてくれる人が増えてくれるようなアイデア募集中です!
(どんな形になったとしても)最後までなんとか駆け抜けたい!
176 : ごしゅPさま   2021/06/01 18:38:08 ID:Fy23pdDYwU
A:200年
B:人々の想いを物理的な力に変える
D:ファミレス
177 : おにいちゃん   2021/06/01 19:20:01 ID:p24mKfnWiw
A:4年弱
B:物事を実現させる最短ルートを見いだす
普段はどこに貼り紙をすれば効果があるかぐらいしか分からないが、
「地球儀」を「起動スイッチ」にするにはこの力が不可欠
C:もう一度、あの地球儀の所に行かせてください
D:例のマンションの屋上
178 : 師匠   2021/06/01 20:54:56 ID:.Nrzfn30FU
A 200年
B 人や物体に意識を集中させることで、相手が強く思い描くイメージ、または物体に込められた念を見ることができる(ただしかなり集中しないと見えない)
可奈の場合はフルートに込められた可奈を感じていて、フルートから意識が外れたため消えた

あと1話で仲良いはずの琴葉と育がいきなり電話で口論になったところには何かの介入があったり…
179 : 彦デューサー   2021/06/02 06:26:09 ID:d8MfDHSb.M
レスありがとうございます!
今日は時間ないので、今夜まとめられるか難しいけど、近日中には必ず…!
180 : プロデューサー様   2021/06/02 20:11:33 ID:d8MfDHSb.M
第9話 aパート
歌織の話によれば、クリア・スカイの侵略を阻止するためには、まず錨(アンカー)を地球に打ち込ませてはならない。
しかし、今の人類にこの錨を宇宙空間において物理的に破壊する技術はない。せいぜい地球に衝突する数日前にそれらを観測するのがやっとのことであるらしい。
「ということは……それより前、クリア・スカイが宇宙空間をただ遊泳している段階、つまりは地球を狙いに入れてはいるけれど、まだ向かってきていないぐらいの時に何か対策しないとってことですか?」
「ふふっ、話が早くて助かるわ」
「けれど、それこそ今の私たちの技術では到底―――あっ、もしかしてあなたは何か超技術を有して……?」
 琴葉は歌織の超常的な能力の一端を思い返したのだった。が、歌織は首を横に振る。
「いいえ。私たちにできたのは、終末を迎えた星からほんの数十人をどうにか遥か彼方、どこかの星へとバラバラに導き、誰か一人でもたどり着いた星で適応するのに賭けることぐらいだったわ」
それでも今の地球の文明ではできそうにない、琴葉はそう思った。ただ、歌織以外の脱星者はどうなったのかを訊く勇気はなかった。
「実は私以外にもこの星には異星人が住み着いているのよ。もちろん、私の故郷の星とは別」
「えっ!?」
「私が管理しているマンションって、まぁ、そういうことなの」
「今日に至るまで、いろいろあったの。いろいろ」
「あ、あの…! あなたはいったいいつから地球にいるんですか?」
181 : ハニー   2021/06/02 20:12:37 ID:d8MfDHSb.M
「200年前からよ。言っていなかったかしら?」
「ええっ!? そ、それじゃぁ、江戸時代後期から日本にいるってことですか!?」
1820年代となると、11代将軍徳川家斉の治世だ。1833年頃からは天保の大飢饉があったはずだけれど……
「いいえ、当時は独立戦争のはじまったばかりのギリシアにいたわ」
「ギリシア!?」
「ええ、でもその頃はまだ、その…………人の形をしていなかったけれどね」
琴葉はぽかんとした。下手に穿鑿すべきではないことだってある、そう言い聞かせた。

異星人の予言を知ってからというものの、歌織はクリア・スカイ回避の方法を模索し続けてきた。
自分の故郷はもう二度と戻ってこない、その事実は誰よりもわかっているはずなのに、それでも救星の術を得た時、失われた自分の母星もまた何か救われるのではないか、そんな思いがあった。
そうして長い時間を経て、たどり着いたのが、星をみるひと―――スターエレメンツという特殊な能力を持った乙女たちの存在だった。
182 : ごしゅPさま   2021/06/02 20:13:01 ID:d8MfDHSb.M
第9話 bパート
「琴葉、あなたの孤独は本当にこの町に来てからのもの?」
歌織が何を言わんとしているのか琴葉にはわからなかった。
たしかに、もとより友人が多い方ではなかった。でも高校では独りということはなかった。
そうだ、育をはじめとして、同級生数人……なかでも委員長の紗代子はなにかと気にかけてくれたっけ。
あのときはどうして私なんかにかまうんだろう、委員長らしくしたいだけじゃないの?なんて斜に構えていたけれど、卒業して会わなくなってからあの子は本当に熱くて優しくていい子だったんだってわかった。
ううん、より正確にいうなら卒業式の日だ。たくさんの人に囲まれて涙をこれでもかと流している紗代子。もっと心を開いていれば、きっと親友にだってなれたかも、なんて思った。そんなことをついこぼしたら、育は今からでも慣れるよって言っていたっけ。
私には育がいるから、その言葉は嘘ではないけれど、紗代子と向き合わなかった後悔も嘘じゃないんだよね……。
琴葉は首を横に小さく振り、過去を振り払うと「何が言いたいんですか?」と歌織に向き直った。
「琴葉、あなたは綺麗な目をしているわ」何か普通でないものが見えるんじゃないかしら?」
「なんで………そのこと……」
琴葉は愕然とする。育にだって、いや、家族にだって、誰にも打ち明けたことないのに。
「あなたのその力こそ、トライスタービジョン」
どこか懐かしい響に胸がざわつく琴葉。
「教えてくれる? あなたが何を見ることができるのか?」
歌織の要求をすぐに拒むことはなくとも、琴葉に躊躇いはあった。
183 : プロデューサーはん   2021/06/02 20:13:51 ID:d8MfDHSb.M
第9話 cパート
今まで見ないふりをしていたんだ私――――この目の持つ力が、普通の人にはなくて「ずるい」ものだって。物心がつくとその異常性に気がつき、人との関わりを避けるようになった。そうよ、私はある意味でずっと自ら孤独を選んでいたんだ。
トライスタービジョン、それは物事を実現させる最短ルートを超常的に見いだす力……頭の回転がどうこうでもないし、いわゆる天才のそれでもなく、もっとオカルトじみたもの。
私は集中力を振り絞ることで、(特定の人や物を媒体として)望む未来への軌跡を視覚的に予習することができるッ!!

「ごめんなさい、今はまだはっきりと打ち明けられません。私もこの能力についてすべてを把握できているわけではありませんし」
「…………そう」
「でも――――あの球体、いえ、あれ以外でもクリア・スカイに関わる何かが手元に揃えば、それを通じて私は救いの一手、そのほんの端っこを見ることができるかもしれません」
琴葉の言葉に歌織はしばらく何も返さなかった。というより返すことができずにいた。
ようやく出てきたのは「心強いわね」という、本心なのかそうでないのかが、いまいち掴めない声色をした短い称賛だった。
184 : der変態   2021/06/02 20:14:08 ID:d8MfDHSb.M
第9話 dパート
琴葉の心労を考慮して、その夜の話はそこまでとなった。
美也とそして可奈もまた歌織の事情――それは正確にはもう琴葉の事情でもあるわけだが――に一枚噛んでいる雰囲気を琴葉は察した。
翌朝、琴葉は午前の講義を自主休講、つまりサボった。それが初めてのことで、これまでに孤独を感じながらもサボりなどしなかったのは、一度そうしてしまうと、二度と外に出たくなくなるからだった。
「琴ちゃんは真面目だな」――ふと、親友の声が思い出された。なぜだか涙がこみあげてきたのを我慢して、琴葉はその親友、育に電話をかけた。
「ごめんね、急に。忙しかった?」
「ううん、大丈夫。どうしたの」
「えっと…………こ、声が聞きたくなって」
「えっ。なに、いきなり。めんどくさい彼女系琴ちゃんなの?」
「ち、ちがうけど!」

しばらく育と電話した琴葉は気持ちを落ち着けることができた。午後からは講義に出席しよう。
それから、うん、それが終わったらコ○スにでも気晴らしに行ってみようかな、そこじゃなくてもまたコラボしてほしいし―――。
185 : P君   2021/06/02 20:20:23 ID:d8MfDHSb.M
先延ばししても、こちらがモヤモヤするので、なんとかまとめてみました!

・トライスタービジョン
>>177さんが考ていたものとは、ずれの大きい能力になったかもしれません……。
いちおうは自分なりにこの先の展開を考えてみての結果です。
単純な未来視ではないのは確かです。

・スターエレメンツ
まだまだ謎のベールに包まれてはいますが、さっさと明らかにしたいところ。

第10話のあらすじ(下書き)の投下は明朝を予定。ご意見・ご協力募集中!
186 : do変態   2021/06/02 20:55:52 ID:QPH4T2qdFk
琴葉が平穏な日常を謳歌しているころ、極秘で開発された探査宇宙船が宇宙空間を航行中にクリア・スカイのアンカーである隕石と衝突、で敵さんの行動を示してみたり
187 :   2021/06/02 21:00:51 ID:ej6GqYj75o
>>177ですがそれはそれで面白いと思います
琴葉がクリア・スカイに対して二者択一を迫られる展開があれば、
私の性癖にヒットします
(育と桃子で意見が真っ二つに分かれたりして)
188 : せんせぇ   2021/06/03 06:16:22 ID:V60j79paeo
第10話 aパート
「ふぅ……一人ファミレスも慣れると悪くないわね。初夏フェアも堪能できたし、満足だわ。レジ打ちを担当したの、同じ学部の人だったけど」
琴葉はファミレスでの食事を終えて、近くの人気のない公園でブランコに乗って、夕焼け空をぼんやり眺めた。
宇宙からの侵略者だなんて、そう簡単に信じられはしない。ましてや破滅を免れるのに、私の力が必要だなんて……。
琴葉はブランコをぎこぎことしながら、公園内の数少ない遊具のひとつである、シーソーを見た。
ブランコ同様、今の自分にとっては小さい。が、それは1人で遊ぶことを想定などしていない代物であるから、実のところ今の琴葉にとっては大きすぎる。
「『ときどきシーソー』ってどきどきシーソーと間違えやすいわよね」
そんな独り言は虚しく夕闇に飲みこまれていった。
不意に琴葉は視線を感じる。そちらの方向を見やると、二人組が自分のほうへ向かって歩いてきていた。
公園で遊びたがっている子供には見えない。
どちらも女の子/女性で、言ってしまえば凸凹コンビだった。もう暗いからはっきりとその姿がわかったのは、琴葉のすぐ近くまでに来てからだったが、見た目からは親子とは思えない。
琴葉は何かされることを危惧して、逃げ出してしまいたがったができないでいた。
え?これって金縛り―――?
琴葉は直感する。彼女たちはこの星の人間ではない。
「………お前が田中琴葉か」と長身の女の子/女性【A】は機械的な声で言った。しかし琴葉は頷くことすらできない。いや、そもそもその機械的な調子には疑問符がついていなかった。確信しているのだ。
「ふうん、想像したより可愛い子じゃないの」と背の低い女の子/女性【B】はどこか楽しげに口にするのだった。
189 : 変態インザカントリー   2021/06/03 06:16:33 ID:V60j79paeo
第10話 bパート
【B】が指をパチンと鳴らすと、固まっていた琴葉の体に自由が戻り、その反動で「きゃっ」とブランコから転げ落ちそうになった。
「あ、あなたたちは……?」
おそるおそる琴葉が訊ねると【B】が「怪しい者だけれど、危険ではないわ」と笑った。
【A】が「【C】」とだけ言う。首をかしげる琴葉に【B】が「あれ?歌織から聞いていないの?」と訝しんだ。
今のはどうやら歌織の管理するマンションの名前らしい。なんてぶっ飛んだセンス……あの人らしいかな。
「ってことは、お2人は―――」
「まぁ、平たくいえば宇宙人。【C】に住まわせてもらっているね」
さっきの金縛りも宇宙人ゆえの超能力ということみたいだった。
「わ、私に何のご用ですか……?」
とって食べられるわけではない、と言い切れない。だって相手は宇宙人。
「交流。興味本位」と【A】が言う。片言なのは、こちらの言葉に不慣れということだろうか。
「歌織がやっと見つけた希望、興味が湧いたの。それだけ。べつに何かするってわけじゃないわ」
「そ、そうですか」
190 : プロデューサーちゃん   2021/06/03 06:16:48 ID:V60j79paeo
「歌織ってああ見えて、こっちでもそれなりに辛い経験しているのよ」と【B】は神妙に言い、【A】もうんうんと頷く。
故郷が失われて、こんな異星で暮らしているだけでも充分に苛酷な状況だと思う。でも、そんな素振りって見せていないな、あの人。
「付き合いがせいぜい半世紀しかない私たちが知っているだけでも、例の予言絡みとはべつに、気落ちすることがあったわけ。1年、2年で立ち直れないような、ね」
「たとえば……?」
「そうね、【D】とか。あ、これ私たちが言ったっていうの内緒よ?」
「は、はい」
(以下、琴葉の反応 +短いやりとり加筆予定)
191 : あなた様   2021/06/03 06:17:02 ID:V60j79paeo
第10話 cパート
その日の夜。小雨が降る中を琴葉は空猫喫茶店に向けて歩いた。
じっとしていられなくなった。美也と話して気を紛らわしたく思った。
美也がいつもどおりあたたかく迎えてくれた。
そしてフルートの音色。琴葉はいつもよりずっと集中して、その演奏に耳を傾けた。
不思議な音色、それはまるでこの世のものとは思えないような―――

「あの、琴葉さん」

聞き入ってしまって、ついうとうととしていた琴葉。自分を呼ぶ声は可奈のもので、彼女は気がつけばすぐ隣にいた。
近くで見れば、見るほどに、彼女の存在感がおよそ生者のそれとは異なることに気がつく。もしかせずとも、彼女は……

「えっと、そ、そんなに見つめられると、うう~、照れちゃいます」
「ご、ごめん。それで、どうかしたの?」
自然と敬語がとれていた。

「そろそろ、私の話もしておこうかなって」
「可奈さんの?」
「はい。歌織さんからもOKが出たので。結論からいうと、私は琴葉さんの持つ力を高める役割なんです」
「私の力を、高める……?」
「はい! この力を歌織さんは【D】って呼んでいます。なんだかカッコいいですよね♪」
そうかな、という言葉はなんとか飲みこむ琴葉だった。
192 : お兄ちゃん   2021/06/03 06:17:23 ID:V60j79paeo
可奈から詳細を聞こうとしたそのとき、店の出入り口のドアが開いた。
そこにいたのは雨に濡れた歌織だった。いつの間にか、雨足は強まっていたらしい。
「やぁ」と軽い調子の挨拶は、強がりだとわかった。その表情に焦りがあった。
「電話でもよかったんだけど、さ」
歌織は水滴を吹きもしないまま、ずかずかと琴葉たちに近寄ってくる。そこにいつもの余裕はない。
緊張する空気の中、美也だけがのんびりとした声で「どうぞ~」と大きめのタオルを歌織に渡す。
礼を言って、受け取ったタオルを頭から被る歌織。
「何があったんですか」
ようやくそこで琴葉はそう訊ねることができた。

「観測した、らしい」
「え――――?」
「歌織さん、まさか……」

可奈の声が震える。

「アンカーが観測された」

美味しかったな、コ○スの炙り明太子の冷製クリームうどん。琴葉の頭をよぎったのはそんな場違いな、というより現実逃避でしかないことだった……。
193 : Pサマ   2021/06/03 06:18:59 ID:V60j79paeo
※【A】身長162㎝以上のアイドル名(歌織をのぞく10人が候補) 口調についてはあくまで演じているだけ
※【B】身長152㎝以下のアイドル名(育をのぞく9人が候補) こちらも口調についてはあくまで演技
※【C】マンション名 ネタに走ってかまいません 下ネタはNG
※【D】可奈の持つ力の「名称」 効力は考えてもらってかまいませんが、採用するかは半々。
※実食していませんが、炙り明太子の冷製クリームうどんって、つまり、ジュリア+静香+未来ってことしょうか。静香歓喜?

【A】と【B】の出番はたぶんここだけ 育と桃子はまだ登場します!

レスの有効期限は6/4 14:59:59 まで 清書更新は早くて6/4 17:00頃になるかと
194 : おにいちゃん   2021/06/03 06:35:21 ID:0MJf/2vml.
A莉緒姉
Bこのみ姉さん
Dバースオブカラー
195 : プロデューサー   2021/06/03 06:46:57 ID:NGauWSVqfU
C RED 荘NE
D ステラ・ハーモニクス
196 : プロヴァンスの風   2021/06/03 06:57:18 ID:oey6M3Xpv6
A.千鶴さん
B.茜ちゃん
C.スカイビュー『美来(みらい)』

>>190>>191で【D】が重複してませんか?
197 : 1   2021/06/03 07:41:38 ID:mLyLHoq6a.
>>196
はっ!ほんとだ!ご指摘ありがとうございます!
順番前後しますがこれまでくださったレスを参考に、歌織の過去は【E】としますね。
198 : Pしゃん   2021/06/03 18:27:02 ID:Cg91xU8p7E
E:マンション管理が地味に赤字だったり
199 : 夏の変態大三角形   2021/06/04 05:16:19 ID:wGI4J57sro
A:莉緒
B:このみ
C:ビッグバンズコーポ!!!!!
D:ギブミーメタファー
E:妹を二人亡くしている(静香や杏奈はまだ出番が無かったはず)
200 : レジェンド変態   2021/06/04 18:22:16 ID:uACKqZ8Vwk

第10話 aパート
「『ときどきシーソー』ってどきどきシーソーと間違えやすいわよね」
そんな琴葉の独り言は公園の夕闇に虚しく飲みこまれていった。
不意に琴葉は視線を感じる。そちらの方向を見やると、二人組が自分のほうへ向かって歩いてきていた。
公園で遊びたがっている子供には見えない。
彼女たちは言ってしまえば凸凹コンビだった。はっきりとその姿がわかったのは、琴葉のすぐ近くまでに来てからだったが、見た目からは親子とは思えない。
琴葉は何かされることを危惧して、逃げ出してしまいたがったができないでいた。
え?これって金縛り―――?
琴葉は直感する。彼女たちはこの星の人間ではない。

莉緒「………お前が田中琴葉か」
このみ「ふうん、想像したより可愛い子じゃないの」

背の高い女性が機械的な調子だったのに対し、小さい女の子はどこか愉しげで、いやに大人びた声色でもあった。
201 : ごしゅPさま   2021/06/04 18:22:37 ID:uACKqZ8Vwk
少女が指をパチンと鳴らすと、固まっていた琴葉の体に自由が戻り、その反動で「きゃっ」とブランコから転げ落ちそうになった。
「あ、あなたたちは……?」
おそるおそる琴葉が訊ねると「私はこのみ。こっちが莉緒。怪しい者だけれど、危険ではないわ」とこのみは笑った。
莉緒が「ビッグバンズコーポ」とだけ言う。首をかしげる琴葉に「ビッグバンズコーポ!!!!!」と繰り返した。
えっ、なにこの人、すっごく美人なのにやばい、ちょっとあれな人なの……?
琴葉の不安をよそに「あれ?歌織から聞いていないの?」とこのみが訝しんだ。
ビッグバンズコーポ、それはどうやら歌織の管理するマンションの名前らしい。なんてぶっ飛んだセンス……あの人らしいかな。
「ええと、つまりお2人は―――」
「まぁ、平たくいえば宇宙人。ビッグバンズコーポに住まわせてもらっているね」
さっきの金縛りも宇宙人ゆえの超能力なのだとリトルセクシーエイリアンは話した。
「わ、私に何のご用ですか……?」
とって食べられるわけではない、と言い切れない。だって相手は宇宙人。
「交流。興味本位」と莉緒が言う。片言なのは、こちらの言葉に不慣れということだろうか。
「歌織がやっと見つけた希望、興味が湧いたの。それだけ。べつに何かするってわけじゃないわ」
このみがふふん、としたり顔をする。かわいい。
「そ、そうですか」
202 : せんせぇ   2021/06/04 18:22:52 ID:uACKqZ8Vwk
そして話題は自然と歌織に移った。
「あのね……歌織ってああ見えて、こっちでもそれなりに辛い経験しているのよ」とこのみが神妙に言い、莉緒も「悲しき過去」とだけ言って、うんうんと頷く。
故郷が失われて、こんな異星で暮らしているだけでも充分に苛酷な状況だと思う。でも、そんな素振りって見せていないな、あの人。
「付き合いがせいぜい半世紀しかない私たちが知っているだけでも、例の予言絡みとはべつに、気落ちすることがあったわけ。1年、2年で立ち直れないような、ね」
「たとえば……?」
「そうね、妹さん2人を亡くしているとか。あ、これ私たちが言ったっていうの内緒よ?」
「は、はい。あれ? あの、その妹っていうのは……」
「義理!」
「あ、はい」
「かれこれ70年ほど前って言っていた気がするわ。歌織がこの国にきてから知り合ったふたりで、生活するうえでいろいろ面倒みてくれたみたいよ」
「えっと、別れは、寿命で……?」
歌織の今の容貌から察するに、ある意味、人間とはまるで違う時間を生きているといってもいいだろう。
「戦争!」
「……そう、だったんですね」
「歌織はそれまでも違う国で、人間の争いごとを見てきてはいたみたいけれどね。でも……大切な人が巻き込まれるのはそのときが初めてだった」
妹、か。きっあの人のことを慕っていたに違いない。そしてあの人もまた……。
「残ったのは、歌織のためにと妹たちが考案途中だったゲーミングうどんのレシピだけ。最近になって歌織はついに調理に成功したみたい」
「奇跡!」
味の保障はできないけど、とこのみは小声で付け加えるのだった。
203 : 変態インザカントリー   2021/06/04 18:23:05 ID:uACKqZ8Vwk
第10話 cパート
その日の夜。小雨が降る中を琴葉は空猫喫茶店に向けて歩いた。
「あの、琴葉さん」
可奈のフルートに聞き入ってしまって、ついうとうととしていた琴葉。自分を呼ぶ声に気づくと、すぐ隣に彼女はいた。
近くで見れば、見るほどに、可奈の存在感がおよそ生者のそれとは異なることに気がつく。もしかせずとも、彼女は……
「そろそろ、私の話もしておこうかなって」
「可奈さんの?」
「はい。歌織さんからもOKが出たので。結論からいうと、私は琴葉さんの持つ力を高める役割なんです」
「私の力を、高める……?」
「はい! この力を歌織さんはバースオブカラーって呼んでいます。なんだかカッコいいですよね♪」
「カッコイイかはさておき……なんだか、クールもカワイイも叶えてゆける、ちっぽけでタフネスな勇気と努力を感じますね」
「???」
「それでその能力っていうのは―――」
可奈から詳細を聞こうとしたそのとき、店の出入り口のドアが開く。
そこにいたのは雨に濡れた歌織だった。いつの間にか、雨足は強まっていたらしい。
204 : せんせぇ   2021/06/04 18:24:22 ID:uACKqZ8Vwk
>>203
cパート×  
bパート○
205 : Pたん   2021/06/04 18:24:41 ID:uACKqZ8Vwk
「やぁ」と軽い調子の挨拶は、強がりだとわかった。その表情に焦りがあった。
「電話でもよかったんだけれど」
歌織は水滴を吹きもしないまま、ずかずかと琴葉たちに近寄ってくる。そこにいつもの余裕はない。
緊迫感に包まれる中、美也だけがのんびりとした声で「どうぞ~」と大きめのタオルを歌織に渡す。
礼を言って、受け取ったタオルを頭から被る歌織。
「何があったんですか」
ようやくそこで琴葉は訊ねることができた。

「観測された、らしい」
「え――――?」
「それって、まさか……」

可奈の声が震える。

「アンカーが観測された」

美味しかったな、コ○スの炙り明太子の冷製クリームうどん。ゲーミングうどんはもっと美味しいのかな。
琴葉の頭をよぎったのはそんな場違いな、というより現実逃避でしかないことだった……。
206 : プロデューサーさん   2021/06/04 18:29:34 ID:uACKqZ8Vwk
と、いうわけでまとめてみました!
レスありがとうございます!!
可奈の能力名、どれを選ぶか迷いました。スタエレ関係だったら、ギブミーメタファー一択だろって最初は思いもしたし、ステラハーモニクスってポプマスじゃねぇか!!ってツッコミを入れたりもしていましたが……。
二人組については、たしかにこのりおっぽいなぁって気はしていました。
そこをあえて外しての茜・千鶴……にしようと半分決めかけたところで、まぁ、その多数決に。

いよいよクライマックス!
第11話のあらすじ(下書き)は早ければ明日の17:00に投下する予定です。
(何回言うんだよって気はしますが、)最後までお付き合いください!!!
207 : Pサン   2021/06/04 20:23:30 ID:RHgZUy8O4E
後三回⁉︎早いなぁ……
208 : プロヴァンスの風   2021/06/04 21:46:59 ID:LKJSTVQP3A
アンカー降下の阻止に一度失敗。次なる手立てを考えると歌織が初めて降り立った地に実は有力なものが眠っているとかクライマックスで使うと熱いかもしれない
例えば、たまたま歌織が気まぐれで植えた割り箸畑が特殊なエネルギーを発生させる磁場になってて、そこに念を込めることでクリア・スカイに対抗できるとか
209 : Pちゃま   2021/06/04 23:12:22 ID:ktbnvYeRLs
持ち出した地球儀はキーアイテムになりそうね
210 : おやぶん   2021/06/05 06:34:48 ID:v2EBkq7eEA
地味に桃子方面の問題解決もしなきゃいけないんだよなあ...クライマックス前に桃子の背中を押す形の会話が入ってくるとか?
211 : プロちゃん   2021/06/06 03:24:45 ID:.dtbdR8x7M
第11話 aパート
琴葉「そんな……! それじゃぁ、もう地球は―――?」

歌織「いや、まだよ。まだこっちに向かっているという情報はないわ」

琴葉「あの、いったいどこからの情報なんですか?」

歌織「首都宇宙開発公団よ」

琴葉「え?それって、たしか前にESを送ろうとしていた?」

歌織「そう。私の古い友達がそこに所属しているの。それなりの役職でね。もうけっこうな年にはなるけど」

琴葉「な、なるほど。私たちはどうすれば?」

歌織「確認しておくけれど、アンカーがこの星に矛先を向けたら、それで終わり。止める術なんてないわ。だからそれより先に―――」

琴葉「先に……?」

歌織「スターエレメンツ、その最後の1ピースを揃えなければならないわ」
212 : プロデューサー様   2021/06/06 03:25:06 ID:.dtbdR8x7M
歌織の計画をざっくり説明するとこうなる。琴葉の有するトライスタービジョン(以下、TSV)、すなわち理想の未来への軌跡を見出す能力によって、クリア・スカイのアンカーを半永久的に回避する方法を突き止める。
しかしただの美少女に過ぎない琴葉ひとりの力では今回のような宇宙規模での因果のなかからルートを見つけることは通常できない。
そこで可奈―――彼女の正体は【A】であり、地球人の言葉でいえば霊体だとか付喪神だとか、その種の超常的存在であるらしかった―――の持つ力、バースオブカラー(以下、BoC)で、琴葉のTSVの力を765倍にまで増幅させる。

「!? そ、そんなことができるんですか? でもそんなにこの力が膨れ上がって、私はそれに……」
「耐えられないよ、確実に絶命する。そんなとてつもない力を行使しようとしたら一分だって心身が持たないだろうね。」
「えええっ!!?!?」
「そうなると、アンカー阻止の解法を見出しただけで、それを私たちに伝えることもできないわけだから、何の意味もないわ」
「じゃあ、いったい……」
「もう一つ、ううん、もう一人、必要よ」
「もう一人……?」
「そう。スターエレメンツとしてもう一人が。その子がいれば琴葉の心身を保ったままで、TSVを行使できるはず。今、その子は【B】にいることが、先日、協力者の捜索で判明したわ。まだ本人にはコンタクトできていないみたいだけれどね」
「なんでそんなところに……」
「何はともあれ、急がないとね。準備があるから……明後日の朝、ここを発つわよ。大切な人には挨拶しておきなさい。もしかしたら……いえ、悲観的なことは言わないほうがいいわね」

急展開についていけない琴葉。ただ、大切な人と言われて思い浮かんだのは親友の顔だった―――。
213 : プロデューサーさん   2021/06/06 03:25:19 ID:.dtbdR8x7M
第11話 bパート
そして迎えた翌日。琴葉はまず実家にいる家族に電話をすることにした。
電話口に出たのは、南米にチュパカブラの生態調査をしに行っているはずの姉【C】で、どうやら一時帰国しているらしかった。

「ねぇ、琴葉。何か隠していない?」

互いの近況報告を含む雑談に興じたあと、琴葉に【C】はそう言った。琴葉は大学生活について下手な嘘をついたわけではない。
友達が思うようにできてはいないけれど、それなりに楽しんでいることを伝えたまでだ。
空猫喫茶店、宇宙人、天才少女……この短い間に、いろいろあったな、なんて琴葉はしみじみ感じていたところだった。
昔から不思議と勘の鋭い姉だ。もしかしたら何か察したのかな―――。

「すべて終わったら、お姉ちゃんには話してあげる。……チュパカブラよりも面白いかも」
「へぇ……そっか。期待しているわ」
「元気でね」
「琴葉こそ」
214 : Pサン   2021/06/06 03:25:35 ID:.dtbdR8x7M
琴葉が育に連絡をとると、ちょうど今日は桃子と約束があってこちらの町に来る予定とのことだった。
私、誘われていないんだけど……と琴葉が恨めしく言うと、どうせ暇しているだろうから部屋に寄るつもりではいたと育はけろりと返した。
琴葉が語調を整えて、「話したいことがあるの」と切り出すと「わかったよ。桃子ちゃんも一緒でいいの?」と訊いてきたので、少し迷いはしたが、この際、桃子にも話しておくことにする琴葉だった。

どこまで話したらいいものか―――そんな躊躇いは、対面した育の「ぜんぶ話してよね」という言葉で振り払うことになった。
場所は空猫喫茶店。昼間であるためか、可奈はいない。なんだったら美也も夜行性なのか、それとも副業に忙しいのか一度顔を見せたきり、店の奥に引っ込んだ。
「本日貸し切り」と看板をかけてくれている。そんなことしなくても客なんて来ないとは言うまい。

「わかった、ぜんぶ話すね。……信じてくれるか、わからないけれど」

1時間後。
これまでの経緯と明日出掛けることを話し終えた琴葉。沈黙はほんの一瞬で、桃子が「琴葉さん」と眉を吊り上げ、口にする。

「それ、騙されているよ。そんなのあり得ないって」

きっぱりと桃子は言った。
215 : Pさぁん   2021/06/06 03:25:48 ID:.dtbdR8x7M
歌織さんが宇宙人? たしかにあの人、おかしなところがあるし、全然年をとらない風ではあるけれど……。クリア・スカイなんて、そんな規格外の生命体なんて、桃子、聞いたことない。そのうちチューンイベントで『思い出はクリアスカイ』も実装されるんだろうけれど……」

桃子はまるっきり琴葉の話を、この星の危機を信じてくれなかった。無理もない、と琴葉は思う。
私が逆の立場だったら、頭のおかしくなった友人、変な人に騙されている友人をどうにかしないとって、きっとそう考えるはずだから。

「それと………琴葉さんの、そのアーツビジョンって能力だけど…」
「トライスタービジョンだよ、桃子ちゃん。声優事務所は何も関係ないよ」
「えっと、本当にそんな力、あるの…?」

琴葉のことだからなのか、さすがに桃子も真向から否定できずに、怖々と訊ねてきた。

「うん。すぐに証拠を見せる、ってわけにはいかないけれど。でも……あるよ」
「たとえば、それってどういうことに使ったことがあるの?」
「それは――――たとえば、【D】」
もうかなり昔のことになるけどね、と琴葉は苦笑した。
216 : ダーリン   2021/06/06 03:26:05 ID:.dtbdR8x7M
桃子の表情は暗い。琴葉の話を信じていいものか、悩んでいる。あるいはどう説得するか考えているのかもしれない。
琴葉は先ほどから黙っている育を見る。その表情はいつもどおりだった。

「ねぇ、育さんはどう思うの?」

琴葉が声をかけるより先に、桃子が助けを求めるようにそう訊いた。

「うーん……そうだなぁ。なんかわかる気がする」
「えっ?」

ふわっとした育の返答に惑う桃子、いや、琴葉もそれには面食らっていた。
217 : プロデューサークン   2021/06/06 03:26:19 ID:.dtbdR8x7M
琴葉「育――――それは私を、信じてくれるってこと?」

育「当たり前でしょ? 私にまた隠し事をしていたのは、ちょっとムッとしたかな」

琴葉「それは……」

育「なんて、冗談だよ。誰にだって言えないことがあるよね。秘密にしておきたいことも、できれば触れないままでいたいものも」

琴葉「…………」

育「何はともあれ、私の目は間違っていなかったみたい」

琴葉「え?」

育「琴ちゃんは可愛いだけじゃなくて、特別だって、ずっと思っていたから。何か大きなことを成し遂げるんじゃないかって」

琴葉「えっ、そんな、えっと……」

育「信じるよ、琴ちゃんのこと。だからこそ―――」
218 : そなた   2021/06/06 03:26:37 ID:.dtbdR8x7M
育が琴葉の手をとり、包むようにぎゅっと握る。
「無茶はしないで。ちゃんと帰って来るって約束してよね。琴ちゃんの声すら聞けなくなるなんて、寂しすぎるから」
「育………」
どこまでも強気で、でもその潤んだ瞳に琴葉は決意を固めた。ぜったい、帰ってくるんだ。
そうしてしばらく育と琴葉が見つめ合っていると、
「もうっ、いつまで2人の世界に浸っているの?」
と桃子が呆れた調子で言ってくる。

「桃子はやっぱり信じられないよ。この目で見て、実際に確かめるまでは。だから、琴葉さん、桃子も連れていって!」
「へ?」
「えー!! 桃子ちゃん、ずるいよ! 私だって、できることならついていきたいのにー!!」
「いや、あの、えっと……ダ、ダメ!危険だから、育や桃子ちゃんの身に何かあったら……」
「そうだよ、桃子ちゃんは、えっと、天才だけど普通っていうか、その、」
「メタル桃子だけど」
「「!?」」

それから押し問答がはじまって……終わる頃には夕方になっていた。
219 : Pサマ   2021/06/06 03:26:51 ID:.dtbdR8x7M
第11話 cパート
結局、連れてはいけないということに決まって、琴葉たちは空猫喫茶店を出る。
別れ際に、桃子は言う。
「ちゃんと証拠を持ち帰ってくるか、カメラで撮ってくるかしてきてよね。じゃないと、許さないんだから」
向こうで何をどうするのか歌織からまだ一切聞いていない琴葉は返事に困ってしまう。
そんな琴葉に、桃子はあたりを見まわして(育以外に)人気がないのを確認すると、そっと抱き着いてきた。
「桃子ちゃん?」
「無事に帰ってきてよね。そうしないと、琴葉さんが受講している、あのやたら試験が難しいことで有名な演劇史の試験の過去問あげないから」
「ふふっ……それは困っちゃうね」
「でしょ?」
「うん。わかった。約束ね」
琴葉は桃子の小さな体を抱きしめかえしながら、そう言った。育さんは空気を読んで何も言わなかった。
220 : 夏の変態大三角形   2021/06/06 03:27:09 ID:.dtbdR8x7M
第11話 dパート
そしてついに出発当日。夜が明けてすぐ朝靄の中、琴葉は部屋を出る。
歌織との集合場所は空猫喫茶店前。琴葉が到着すると、まだ歌織は着いていなかった。可奈もいない。
が、まるで琴葉を待っていたかのようなタイミングで店の出入り口が開いて、美也が欠伸を噛み殺しながら姿を見せる。

「琴葉ちゃん、これをどうぞ~」

しじみ汁かなと思った琴葉に、美也が渡してくれたのは【E】だった。

「これは?」
「お守りですよ~。私なりに探してみまして、これがいいと思ったので~」
「美也さん……ありがとうございます」
「帰ってきたら、一局、指しましょうね~、むふふ」
「六枚落ちからお願いします」
221 : ご主人様   2021/06/06 03:27:34 ID:.dtbdR8x7M
やがてあたりが明るくなる頃、可奈が姿を見せ、そして時間ちょうどに歌織がどこからともなく現れた。

「琴葉、お手洗いは大丈夫かい? あとから、トイレはドコドコ…?ってなっても知らないわよ」
「もっと他に言うことないんですか?」
「それじゃぁ………この戦いが終わったら、あなたに伝えたいこととお願いがあるの。聞いてくれる?」
「……前向きに考えておきます」

そして美也に見送られて3人(?)は出発する―――――スターエレメンツの最後の1ピースである少女・ミライチャのもとへ……。
222 : 箱デューサー   2021/06/06 03:28:23 ID:.dtbdR8x7M
※【A】可奈の正体 ふわっとした感じでかまいません
※【B】ミライチャ(演:春日未来)の現在の居場所 日帰りできないところでお願いします。でもさすがに無理があるのは採用しないです。冥府とか、そういうの。
※【C】唐突に登場させた琴葉の姉 再登場ないんじゃないかな 実年齢は考慮しなくていいです
※【D】琴葉の過去に関係するわけですが、そんなに詳しく書かなくてもよいかと。TSVの能力、よくわかっていないのはスレ主もいっしょです。
※【E】任せます♡ べつに胸ポケットに入らないものでもいいです。
※メタル桃子は伏線ではないです。

レスの有効期限は 6/7 07:59:59まで
223 :   2021/06/06 06:32:49 ID:pEbi618R.s
A:鳥人属の長(可奈自身は人語を解するカナリアだったが次第に人間らしくなってきた今でも気合を入れれば翼を広げて飛べるらしい)
B:南極基地
C:朋花
E:銀将
224 : プロデューサー君   2021/06/06 07:03:37 ID:XYvd4/Ss9Y
Aバルタン星人みたいなセミ型のエイリアン
B福岡県
Cのり子
225 : Pチャン   2021/06/06 12:56:54 ID:zOl3Kl2N7.
B シベリア
C うみみ
226 : 高木の所の飼い犬君   2021/06/06 19:08:27 ID:a6YhDyH1nc
D.子供の頃に巨大迷路で遊んだ時、一度も迷わずにゴールしてしまった

正直こんな事しか思い浮かばなかった…
227 : 下僕   2021/06/06 19:46:30 ID:OIy9.HrlYQ
A:人造人間(誰がベースかは不明)
B:エネルギー源となる良質な生クリームを求めてイタリアへ
C:海美
D:>>226に一票、何度もあった事にしてもいいかも
E:おもちゃのティアラ(カチューシャとの併用可能)
228 : 下僕   2021/06/07 12:50:44 ID:hIqzDZTx6A
レスありがとうございます!!
以下にまとめていきます
229 : ダーリン   2021/06/07 12:51:01 ID:hIqzDZTx6A
第11話 aパート
歌織の計画をざっくり説明するとこうなる。予言を授かって以来、歌織が探し続けていた存在・スターエレメンツである琴葉が鍵。
琴葉の有するTSV、すなわち理想の未来への軌跡を見出す能力によって、クリア・スカイのアンカーを半永久的に回避する方法を突き止める。
しかしただの美少女に過ぎない琴葉ひとりの力では今回のような宇宙規模での因果のなかからルートを見つけることは通常できない。
そこでスターエレメンツ(計画)のもう一つのピースである可奈の持つ能力BoCによってTSVの効果を765倍まで増幅させる必要があるのだった。
可奈の正体は宇宙金糸雀の残滓であった。宇宙金糸雀はいわゆる鳥人型の宇宙人であったが、その母星は100万年も昔に、歌織の故郷と同様、クリア・スカイによって消滅させられた。
宇宙金糸雀は星屑となって意識なく宇宙空間を彷徨い続け、わずか14年前についに、ここ地球に漂着した。
が、幸か不幸か宇宙金糸雀としての実体を再構築することは叶わず、空猫喫茶店に飾ってあったフルートに憑依する形となった。
青森出身のお嬢様にでも貰ったのかもしれないし、何の関係もないのかもしれない。
230 : Pたん   2021/06/07 12:52:05 ID:hIqzDZTx6A
琴葉「!? そ、そんなことができるんですか? でもそんなにこの力が膨れ上がって、私はそれに……」
歌織「耐えられないよ、確実に絶命する。そんなとてつもない力を行使しようとしたら一分だって心身が持たないだろうね。」
琴葉「えええっ!!?!?」
歌織「そうなると、アンカー阻止の解法を見出しただけで、それを私たちに伝えることもできないわけだから、何の意味もないわ」
琴葉「じゃあ、いったい……」
歌織「もう一つ、ううん、もう一人、必要よ」
琴葉「もう一人……?」
歌織「そう。スターエレメンツとしてもう一人が。その子がいれば琴葉の心身を保ったままで、TSVを行使できるはず。今、その子はイタリアにいることが、先日、協力者の捜索で判明したわ。まだ本人にはコンタクトできていないみたいだけれどね」
琴葉「なんでそんなところに……」
歌織「本場のマリトッツォ・コン・ラ・パンナを食べに行ったみたいね。先月までは福岡でバンドを組んだり、シベリアンハスキーと戯れていたことが報告されているわ」
琴葉「えぇ……?」
歌織「何はともあれ、急がないとね。もともと南極基地を住処としている子だから、そこに戻られると困るわ。私、寒さに弱いのよ」
琴葉「あの、情報量が多すぎて何が何やら」
歌織「明後日の朝、ここを発つわよ。大切な人には挨拶しておきなさい。もしかしたら……いえ、悲観的なことは言わないほうがいいわね」
231 : ダーリン   2021/06/07 12:52:20 ID:hIqzDZTx6A
第11話 bパート
そして迎えた翌日。琴葉はまず実家にいる家族に電話をすることにした。
電話口に出たのは、南米にチュパカブラのためにバレエを公演しに行っているはずの姉・海美で、どうやら一時帰国しているらしかった。

「ねぇ、琴葉。何か隠していない? もしかして柔軟体操怠っているんじゃないの?ちゃんと180度開脚できる?」

互いの近況報告を含む雑談に興じたあと、琴葉に海美はそう言った。琴葉は大学生活について下手な嘘をついたわけではない。
友達が思うようにできてはいないけれど、それなりに楽しんでいることを伝えたまでだ。
空猫喫茶店、宇宙人、天才少女……この短い間に、いろいろあったな、なんて琴葉はしみじみ感じていたところだった。
昔から不思議と勘の鋭い姉だ。ライブをフルコンで終えたときのモーションがかわいすぎる。
もしかしたら何か察したのかな―――。

「すべて終わったら、お姉ちゃんには話してあげる。……チュパカブラよりも面白いかも」
「へぇ……そっか。グラン・フェッテしながら期待しているわ」
「元気でね」
「琴葉こそ」
232 : おやぶん   2021/06/07 12:52:31 ID:hIqzDZTx6A
(中略)
琴葉のことだからなのか、さすがに桃子も真向から否定できずに、怖々と訊ねてきた。

「うん。すぐに証拠を見せる、ってわけにはいかないけれど。でも……あるよ」
「たとえば、それってどういうことに使ったことがあるの?」
「それは――――たとえば子供の頃に巨大迷路で遊んだ時、一度も迷わずにゴールしてしまったことがあったわ」
もうかなり昔のことになるけどね、と琴葉は苦笑した。
「ねぇ、それって右手の法則とかいう、あれじゃなくて?」
「ちがうわ。あれは最短経路ってわけではないし。それに……」
「それに?」
「当時の私はなぜか『その日に偶然、施錠し忘れていたドアから係員専用通路に躊躇いなく入って、誰よりも早くにゴール地点に着く』ってことをしたの。4歳のときよ」
「…………」
「あと、世界樹の迷宮とかエルミナージュシリーズみたいな、ウィザードリィに代表される3DダンジョンRPGは得意だし。アイマスで不思議のダンジョンシリーズ出してくれたら、私、きっとすぐに攻略してしまうわ」
「それは関係ないと思う」
233 : ぷろでゅーさー   2021/06/07 12:52:47 ID:hIqzDZTx6A
(中略)
育が琴葉の手をとり、包むようにぎゅっと握る。
「無茶はしないで。ちゃんと帰って来るって約束してよね。琴ちゃんの声すら聞けなくなるなんて、寂しすぎるから」
「育………」
どこまでも強気で、でもその潤んだ瞳に琴葉は決意を固めた。ぜったい、帰ってくるんだ。
そうしてしばらく育と琴葉が見つめ合っていると、
「もうっ、いつまで2人の世界に浸っているの?」
と桃子が呆れた調子で言ってくる。

「桃子はやっぱり信じられないよ。この目で見て、実際に確かめるまでは。だから、琴葉さん、桃子も連れていって!」
「へ?」
「えー!! 桃子ちゃん、ずるいよ! 私だって、できることならついていきたいのにー!!」
「いや、あの、えっと……ダ、ダメ!危険だから、育や桃子ちゃんの身に何かあったら……」
「そうだよ、桃子ちゃんは、えっと、天才だけど普通っていうか、その、」
「メタル桃子だけど」
「「!?」」

それから押し問答がはじまって……終わる頃には夕方になっていた。
234 : お兄ちゃん   2021/06/07 12:53:05 ID:hIqzDZTx6A
結局、連れてはいけないということに決まって、琴葉たちは空猫喫茶店を出る。
別れ際に、桃子は言う。
「ちゃんと証拠を持ち帰ってくるか、カメラで撮ってくるかしてきてよね。じゃないと、許さないんだから」
向こうで何をどうするのか歌織からまだ一切聞いていない琴葉は返事に困ってしまう。
そんな琴葉に、桃子はあたりを見まわして(育以外に)人気がないのを確認すると、そっと抱き着いてきた。
「桃子ちゃん?」
「無事に帰ってきてよね。そうしないと、琴葉さんが受講している、あのやたら試験が難しいことで有名な演劇史の試験の過去問あげないから」
「ふふっ……それは困っちゃうね」
「でしょ?」
「うん。わかった。約束ね」
琴葉は桃子の小さな体を抱きしめかえしながら、そう言った。育さんは空気を読んで何も言わなかった。
235 : あなた様   2021/06/07 12:53:42 ID:hIqzDZTx6A
第11話 cパート
そしてついに出発当日。夜が明けてすぐ朝靄の中、琴葉は部屋を出る。
歌織との集合場所は空猫喫茶店前。琴葉が到着すると、まだ歌織は着いていなかった。可奈もいない。
が、まるで琴葉を待っていたかのようなタイミングで店の出入り口が開いて、美也が欠伸を噛み殺しながら姿を見せる。

「では、可奈ちゃんをよろしくお願いします~。うちの看板横笛なので必ず返してくださいね~」
美也がフルートを琴葉に託す。可奈はまだ「眠っている」らしかった。

「それとこちらもどうぞ~」
しじみ汁かなと思った琴葉に、美也が渡してくれたのは銀将だった。
「これは?」
「お守りですよ~。私なりに探してみまして、これがいいと思ったので~。私だと思って連れていってください~」
「美也さん……ありがとうございます」
琴葉は礼を言って胸ポケットにしまう。オリハルコン製なので頼もしい。
「帰ってきたら、一局、指しましょうね~、むふふ」
「六枚落ちからお願いします」
236 : レジェンド変態   2021/06/07 12:53:54 ID:hIqzDZTx6A
時間ちょうどに歌織がどこからともなく現れた。

「琴葉、カエルってだいじだよ(Go home) カエルっていうのは(Go home)いちばんあったかいトコあるってことなんだ!」
「帰りたいな!」
「うん、約束だ。それはそうと、この戦いが終わったら、お願いがあるの。聞いてくれる?」
「聞くだけならいくらでも」

そして美也に見送られて3人(?)はイタリアへと出発する。パスポートはない。
いざ、スターエレメンツの最後の1ピースである少女・ミライチャのもとへ……!
237 : Pさぁん   2021/06/07 12:56:55 ID:hIqzDZTx6A
第12話のあらすじは明朝に投稿予定
衝撃の最後を見逃すな!

ちなみに最終話である第13話については、安価ももちろん出しますが、あらすじ段階では締めずに、清書で最後の最後は書きたいなーって。
今のうちからいくつかオチは考えています
238 : そこの人   2021/06/07 15:16:58 ID:PQBBuNOPhk
アンカーが実は2つ降下してくるとかあるかな
1つだけじゃ対策も簡単だからそれをさせないように
239 : ご主人様   2021/06/08 07:46:27 ID:u/wAc2hZkU
第12話(前編) aパート
琴葉が歌織にイタリア行きの便のチケットはとってくれてあるのか確認すると「ないわよ、そんなの」と歌織は返した。
では、どうやってイタリアまで行くのかと琴葉は不思議がりながら、歌織の後に続いて早朝の町を歩いていくのだった。
「ここでちょっと待っていて」と着いたのはマンションのような建物。というより、マンション以外の何物でもない。そう、ビッグバンズコーポだ。うん?それじゃ、コーポか。
名前のインパクトとは裏腹に外見は地味である。10階建てぐらいかな。
しばらく待っていると歌織が誰かを連れてやってきた。

【A】「ほぉ、君が命知らずのお嬢さんか」
琴葉「はい?」
【A】「歌織、たった今、決まったぞ。ラスト・アクトレス号なんてどうだ?」
歌織「まぁ、素晴らしいですわ」

棒読み口調の歌織はともかく、事態が呑み込めない琴葉。手に持った可奈(フルート)をぎゅっと抱きしめて「あの、いったいどういうことなんですか?」と訊ねる。
【A】が話したことには、なんとぉ!地道に自主製作していた飛行船に乗って、イタリアまでひとっ飛びだそうだ。
ラスト・アクトレス号―――それが今まさにつけられた飛行船の名前らしかった。
コーポの地下に安置されたラスト・アクトレス号の形状は【B】だった。なぜ……?
240 : お兄ちゃん   2021/06/08 07:46:46 ID:u/wAc2hZkU
「琴葉、ベルトは締めた? かつては光速の貴婦人と言われた私もこの子を運転するのは初めてだから、どうなるかわからないわ」
不安しかない琴葉だったが、文字どおり乗り掛かった舟だ。後には退けまい。
「発車オーライ!胸にドキドキが響けば 心拍音チューニング 出発ですっ!」
「ですっ♪」
ええい、ままよと琴葉はただ無事を祈るのだった。

39分後――――
歌織「もうすぐつくわよ」
琴葉「39トレインより、ずっとはやい!! ええと、イタリアのどのあたりにいるんですか? そのミライチャっていう方は」
歌織「カプリ島よ」
琴葉「カプリ島?」
歌織「知らない?青の洞窟で有名な」
琴葉「青の洞窟……日清フーズさんが展開している本格イタリアンを銘打ったパスタソースシリーズのことですか?」
歌織「!! しまったわ!!」
琴葉「え?」
歌織「エンジントラブルよ! このままじゃ、墜落しちゃう!」
琴葉「ええっーーーー!!??!!?!?」
歌織「【C】よ、琴葉、【C】するのよ!!」
琴葉「!?」
241 : 魔法使いさん   2021/06/08 07:47:00 ID:u/wAc2hZkU
第12話(前編) bパート
ラスト・アクトレス号は大破したものの、なんとか無事に脱出できたふたり(と可奈)。
人が集まってくる前に、早足でその場を去る。
「ついてきて」
歌織がどこから出したのか、ダウジングロッドめいたものを持って言う。よくよく見ればパスタ(乾麺)だった。

そうしてふたりはビーチにて、遊んでいるミライチャについに出会うのだった……!

「ふう、スッキリ!海水のベトベトも砂のザラザラも、ぜーんぶキレイになりました♪ ツルツルでーす♪」
シャワーを浴び終えたミライチャが琴葉に言う。それから琴葉にもシャワーを使うのを促すが、その扇情的な態度に琴葉はドギマギしてしまう。
すると――――
【D】「それ以上、ミライチャをふしだらな目つきで見ることは私が許しません!」
【E】「ミライチャ、メッチャスキ!」
琴葉「あ、あなたたちは……!?」
ミライチャのボディガードたちはミライチャに負けず劣らずの美少女だった。
歌織「へぇ……未来ちゃ保護機構は崩壊したと聞いていたけれど、たいしたものね」
琴葉「えぇ……?」
242 : Pくん   2021/06/08 07:47:14 ID:u/wAc2hZkU
ミライチャ「ふんふん、なるほど! 私の力が必要ってことですね!」
歌織「ええ、協力をお願いできるかしら?」
【D】「待ってください、ミライチャはビーチで遊び疲れているので今日は無理です!」
【E】「明日は明日でミラノでお買い物いかないとなんで、困るよー」
琴葉「人類がどうなってもいいんですか!!」
可奈「ふぁ~、よく寝た。はれ!? ここはどこ!?」
ミライチャ「みんな、落ち着いて。【D】、【E】。よく聞いて。私がこれまで世界を廻ってきた理由、それはきっとここにいる琴葉ちゃんと可奈に会うためだったの!」
【D】・【E】「な、なんだってーー!!」
歌織「私から詳しく話すわ。ただ……その説明をする前に今の銀河の状況を理解する必要があるわ、少し長くなるわよ」
243 :   2021/06/08 07:47:29 ID:u/wAc2hZkU
第12話(前編) cパート
そして迎えたカプリ島の夜
6人は星のよく見える丘へとやってきていた。

星降る夜空を見上げる琴葉に、前から可奈が、後ろからミライチャが抱き着いて、これでもかと抱きしめる。
3人の力をひとつにするべく、本来ならば時間をかけて心身を重ねるのが最も効果的ではあるが、そうしている時間の猶予はないと判断したため、このような方法をとるしかなかったのだった。

歌織「さぁ、琴葉、呪文を唱えるのよ!」
琴葉「!? そんなの知りませんよ!?(いろいろあたって、変な気分に///)」
歌織「思い浮かんだとおりに、心が命じるままに、叫ぶの!」
【D】「私はいったい、何を見せられているの……?」
【E】「zzz……むにゃむにゃ」

琴葉「【F】ーーーーーっ!!!!」

そのとき不思議なことが起こった。  
後編へつづく……
244 : 我が下僕   2021/06/08 07:49:20 ID:u/wAc2hZkU
※【A】ビッグバンズコーポ!!!の住人にして、発明家 口調はまとめるときに合わせます
※【B】ラスト・アクトレス号の形状
※【C】エンジントラブルしたラスト・アクトレス号から無事に脱出する方法とは……!?
※【D】・【E】 ミライチャの友達兼ボディガードのふたり
※【F】スターエレメンツ、発動の呪文 思いつくままに
※安価が多くなったので前編・後編に分けることにしました。実質14話構成に……?いや、でも話によって字数が違うのは今更なので。

レスの有効期限は6/9 01:59:59
清書は早ければ6/9の朝に 後編のあらすじ(下書き)は早ければ6/9の夕方に投下予定
245 : おやぶん   2021/06/08 10:19:09 ID:mL9PPTy3xc
Bソフトクリームのコーンから上の形状
C気力を集中して目的地へテレポート
D静香
E志保
F確かな旋律でブルーシンフォニー!
246 : Pはん   2021/06/08 11:53:58 ID:RhLvufWPxY
A ロコ
D 静香
E 翼
247 : der変態   2021/06/08 17:51:09 ID:40MCgSAVQQ
B:ドロ●ボー一味みたいなチャリ
F:生クリームチョコミントパンケーキ!!!
248 : Pちゃま   2021/06/08 18:20:34 ID:OckYZkPNkw
B:建物が巨大な大砲になって最上階を撃ち出す
C:琴葉と歌織の力が危機に際して融合、巨大な剣「デストレイピア」を作り出す!(命名:歌織)
D:瑞希
E:百合子
F:>>245+>>247+「私達で目覚めよう!」
249 : ぷろでゅーさー   2021/06/09 03:32:00 ID:M0o2LPTrEQ
レスありがとうございます!
以下にまとめていきます
250 : あなた様   2021/06/09 03:32:16 ID:M0o2LPTrEQ
第12話(前編) aパート
琴葉が歌織にイタリア行きの便のチケットはとってくれてあるのか確認すると「ないわよ、そんなの」と歌織は返した。
では、どうやってイタリアまで行くのかと琴葉は不思議がりながら、歌織の後に続いて早朝の町を歩いていくのだった。
「ここでちょっと待っていて」と着いたのはマンションのような建物。というより、マンション以外の何物でもない。そう、ビッグバンズコーポだ。うん?それじゃ、コーポか。
名前のインパクトとは裏腹に外見は地味である。10階建てぐらいかな。
しばらく待っていると歌織が誰かを連れてやってきた。

ロコ「グッモーニン! あなたがブレイブな……いえ、バーニングガールですね!」
琴葉「ブレイズアーップ!」
ロコ「カオリ!たった今、ネームが決まりましたよ! ラスト・アクトレス号ですっ」
歌織「まぁ、素晴らしいですわ」

棒読み口調の歌織はともかく、事態が呑み込めない琴葉。手に持った可奈(フルート)をぎゅっと抱きしめて「あの、いったいどういうことなんですか?」と訊ねる。
ロコが話したことには、なんとぉ!地道に自主製作していた飛行船に乗って、イタリアまでひとっ飛びだそうだ。
ラスト・アクトレス号―――それが今まさにつけられた飛行船の名前らしかった。
コーポの地下に安置されたラスト・アクトレス号の形状は……
251 : 魔法使いさん   2021/06/09 03:32:35 ID:M0o2LPTrEQ
琴葉「あの、これって、う
歌織「ソフトクリームよ。チョコレートの」
琴葉「どうみても立派な巻き
歌織「ソフトクリームよ。誰がなんといおうがソフトクリーム型飛行船よ」
琴葉「………」
歌織「ちなみに琴葉が公園で会ったソフトクリーム店を営むあの人もここの住人よ」
琴葉「そんな気はしていました」

39分後――――
歌織「もうすぐつくわよ」
琴葉「39トレインより、ずっとはやい!! ええと、イタリアのどのあたりにいるんですか? そのミライチャっていう方は」
歌織「カプリ島よ」
琴葉「カプリ島?」
歌織「知らない?青の洞窟で有名な」
琴葉「青の洞窟……日清フーズさんが展開している本格イタリアンを銘打ったパスタソースシリーズのことですか?」
歌織「!! しまったわ!!」
琴葉「え?」
歌織「エンジントラブルよ! このままじゃ、墜落しちゃう!」
琴葉「ええっーーーー!!??!!?!?」
歌織「テレポートよ、琴葉、テレポートするのよ!!」
琴葉「!?」
252 : 魔法使いさん   2021/06/09 03:33:05 ID:M0o2LPTrEQ
歌織「ほら、集中! 琴葉ならできるわ、というかできないと困るわ!」
琴葉「いやいやいや!そんなのできないですよ!?」
歌織「しかたないわね。―――ぽちっとな」
琴葉「こ、これは?」
歌織「デストレイピアよ。これで墜落する瞬間に剣撃を放って衝撃を相殺するわ」
琴葉「そんなことできるんですか!?」
歌織「……? 琴葉がやるのよ」
琴葉「!?」
歌織「私は操縦するので手一杯だもの。大丈夫、私は琴葉を信じているわ」
琴葉「そんな無茶な…!」
歌織「クリア・スカイに比べたら、こんなの危機でもなんでもないわ。琴葉、あなたのTSVならできる。どのタイミングでどうデストレイピアを振ればいいか、わかるはずよ」
琴葉「……!」


結果:できた
253 : バカP   2021/06/09 03:33:22 ID:M0o2LPTrEQ

第12話(前編) bパート
ラスト・アクトレス号は大破したものの、なんとか無事に脱出できたふたり(と可奈)。
人が集まってくる前に、早足でその場を去る。
「ついてきて」
歌織がどこから出したのか、ダウジングロッドめいたものを持って言う。よくよく見ればパスタ(乾麺)だった。

そうしてふたりはビーチにて、遊んでいるミライチャについに出会うのだった……!

「ふう、スッキリ!海水のベトベトも砂のザラザラも、ぜーんぶキレイになりました♪ ツルツルでーす♪」
シャワーを浴び終えたミライチャが琴葉に言う。それから琴葉にもシャワーを使うのを促すが、その扇情的な態度に琴葉はドギマギしてしまう。
すると――――
静香「それ以上、ミライチャをふしだらな目つきで見ることは私が許しません!」
志保「ミライチャ、メッチャスキ!」
琴葉「あ、あなたたちは……!?」
ミライチャのボディガードたちはミライチャに負けず劣らずの美少女だった。
歌織「へぇ……未来ちゃ保護機構は崩壊したと聞いていたけれど、たいしたものね。それにしてもあの静香って子……妹に瓜二つで、びっくりして心臓が止まったわ」
琴葉「えぇ……?」
254 : 兄ちゃん   2021/06/09 03:33:37 ID:M0o2LPTrEQ
ミライチャ「ふんふん、なるほど! 私の力が必要ってことですね!」
歌織「ええ、協力をお願いできるかしら?」
静香「待ってください、ミライチャはビーチで遊び疲れているので今日は無理です!」
志保「明日はミラノにいく予定もありますし」
琴葉「人類がどうなってもいいんですか!! もう時間がないんです!今進める人間だけでも進まないと、みんな駄目になりますよ!」
志保(なんだか台詞をとられた気分……)
可奈「ふぁ~、よく寝た。はれ!? ここはどこ!?」
ミライチャ「みんな、落ち着いて。静香ちゃん、志保ちゃんも。よく聞いて。私がこれまで世界を廻ってきた理由、それはきっとここにいる琴葉ちゃんと可奈に会うためだったの!」
しずしほ「な、なんだってーー!!」
歌織「私から詳しく話すわ。ただ……その説明をする前に今の銀河の状況を理解する必要があるわ、少し長くなるわよ」
255 : ダーリン   2021/06/09 03:34:16 ID:M0o2LPTrEQ
第12話(前編) cパート
そして迎えたカプリ島の夜
6人は星のよく見える丘へとやってきていた。

星降る夜空を見上げる琴葉に、前から可奈が、後ろからミライチャが抱き着いて、これでもかと抱きしめる。
3人の力をひとつにするべく、本来ならば時間をかけて心身を重ねるのが最も効果的ではあるが、そうしている時間の猶予はないと判断したため、このような方法をとるしかなかったのだった。

歌織「さぁ、琴葉、呪文を唱えるのよ!」
琴葉「!? そんなの知りませんよ!?(いろいろあたって、変な気分に///)」
歌織「思い浮かんだとおりに、心が命じるままに、叫ぶの!」


静香「私はいったい、何を見せられているの……?」
志保「zzz……んっ、可奈、それはドロップじゃないわよ……むにゃむにゃ」

琴葉「生クリームチョコミントパンケーキーーっ!!!!」

そのとき不思議なことが起こった。  

後編につづく
256 : レジェンド変態   2021/06/09 10:09:36 ID:5mMLgxoH.w
気を利かせて証拠写真を歌織さんが撮ってくれたけど、肝心のクリア・スカイより未来と可奈に抱きつかれている画像の方が多くて育さんと桃子の誤解が深まりそうだな
257 : 兄ちゃん   2021/06/09 17:52:27 ID:M0o2LPTrEQ
第12話(後編) aパート

琴葉が全身全霊で唱えた胃もたれしそうな呪文。
真夜中だというのに、琴葉たちに上空から光が差し込む―――!

琴葉「!!!!!!!!!」

刹那、琴葉の脳裏に、いや、魂に刻まれる言葉と映像ッッ!
そうなんだ、これがアンカーを、クリア・スカイを乗り越えるための解法―――

次に琴葉が目を覚ましたとき、そこは病室のような場所であった。


琴葉「知らない天井……」

歌織「やっとお姫様のお目覚めね」
258 : P様   2021/06/09 17:52:49 ID:M0o2LPTrEQ
琴葉「あの、私……」
歌織「ゆっくりでいいわよ。あれだけの力を一度に受けたのだから」
琴葉「あれはいったい……」
歌織「言うなれば天啓ね」
琴葉「雷に打たれた、そんな感じでした」
歌織「そう。……みんなを呼んでくるわね」
琴葉「お願いします」


可奈「琴葉ちゃぁああああん!!!!!」ダキッ
琴葉「わっ! か、可奈!?」
可奈「わーん、よかったよぉぉぉ!」
志保「………」
静香「志保、あなたなんて顔しているの」
志保「……」ゲシッ
静香「うわっ、いきなりローキックはやめなさい!」
259 : プロデューサー殿   2021/06/09 17:53:04 ID:M0o2LPTrEQ
ミライチャ「で、どうだったの? アンカーを回避する方法、見えた?」
一同「………」ゴクリッ

琴葉「ええ……それは――――」

まず、【A】をして、そのあと【B】をします。
それができたら【C】をして、最後に【D】をしたら、回避成功☆

一同「???????」

可奈「ここ、笑うとこ?」
260 : 番長さん   2021/06/09 17:53:23 ID:M0o2LPTrEQ
第12話(後編) bパート
琴葉が皆に話した、アンカーの回避方法。
それは明らかに関連性のない、しかもそのものに意味があるかもよくわからない、4つの行動だった。
誰もが最初は琴葉がまだ寝ぼけているのか、それとも渾身の悪ふざけかと思った。
が、琴葉自身が戸惑いの表情を浮かべながら「間違いありません」と言う。
イタリアまで来て、まさか得た答えがこんなものだったなんて……誰よりも琴葉がそう思っていた。

琴葉「私は……失敗したの?」

琴葉はすがるように皆を見る。可奈とミライチャに(物理的に)包まれて、発動した真・TSVはアンカーを回避する術とはほど遠いものではないか。
自分は何も成し遂げられなかったんじゃ――――
261 : Pちゃん   2021/06/09 17:53:36 ID:M0o2LPTrEQ
歌織「バタフライ・エフェクトね」
琴葉「え?」
262 : ご主人様   2021/06/09 17:53:48 ID:M0o2LPTrEQ
歌織「急がば回れ、ううん、これは違うわね。なるほどね……そうきたわけね」
琴葉「ど、どういうことですか」
歌織「ねぇ、琴葉。TSV関係なしに、アンカーを回避するための最短ルートってなんだと思う?」
琴葉「えっ?」
歌織「アンカーから逃れる方法。どんなのが思いつく?」
琴葉「え、えっと……アンカーを迎撃する?」
歌織「地球の位置をずらすわけにはいかないものね」
琴葉「は、はい」
歌織「でも前にも言ったとおり、少なくとも今の人類の持つ技術では、どうあっても無理よ、迎撃なんて」
琴葉「だから、アンカーがこっちに向かってくる前に、手を打つ、でしたよね?」
歌織「そう。でも、実際にどうすればいいかなんてわからなかった。だからこそのスターエレメンツ計画。超常的な能力者による解を、期待するしかなかった」
琴葉「……でも、私が出した答えは」
歌織「たしかに聞いてみたところで、まぁ、ちんぷんかんぷんってやつよね」
琴葉「…………」
263 : ダーリン   2021/06/09 17:54:01 ID:M0o2LPTrEQ
歌織「でも、間違いないと思うわ」
琴葉「!!」
可奈「あ、あの~、どういうことなんですか、歌織さん」
静香「そうですよ、ちゃんと説明してください!(ミラノに出かけるまで)私たちには時間がないんです!」
志保「バタフライ・エフェクト、さっきそう言いましたよね」
ミライチャ「うーん、私、わかっちゃったかも~」
かなしほしず「!?」

ミライチャ「つまり、琴葉ちゃんが示してくれた4つの行動が、因果律を組み替えるってことなんじゃないかな」
琴葉「?」
歌織「さすがミライチャね、賢いわ」
ミライチャ「え~?ほんとですか、でへへ~」
264 : Pちゃま   2021/06/09 17:54:20 ID:M0o2LPTrEQ
歌織「琴葉が見出した4つの行動、そのひとつひとつは取るに足らない、率直に言わせてもらうと意味不明、支離滅裂なものだけれど、それらをその順番にこなすことで宇宙規模での事象に変化をもたらすことができるかもしれない」
琴葉「そんなこと、まさか、本当に?」
歌織「通常、ある事象に関して、その原因のすべてを明確に、そしてつぶさに、過不足なく突き止めて、理解することは不可能に近いわ。なぜなら、ある事象、変化というのはほんの些細な条件、極めて小さな差異によって極大の変化、予想不可能な事象を導くことがあるから」
琴葉「極小の変化が極大の変化をつくる……そういうことですか」
歌織「風が吹けば765プロ劇場が儲かる、っていう具合にね」
琴葉「それじゃあ、私が、いえ、私たちが見出した答えは―――」
歌織「試してみる価値は大いにあるわ」

真・TSVによって琴葉たちが得た答え。その4つの行動を果たすべく、琴葉たち3人は、ミライチャたちに別れを告げて帰国した―――。

琴葉「って、ラスト・アクトレス号は大破したんですよ!! どうするんですか!?」
歌織「落ち着きなさい。【E】ですよ、【E】!」
可奈「ええーっ!!??」
265 : ダーリン   2021/06/09 17:54:37 ID:M0o2LPTrEQ
第12話(後編) cパート

(まとめるときに加筆予定)
266 : der変態   2021/06/09 17:55:45 ID:M0o2LPTrEQ
※【A】~【D】 スターエレメンツによって見出された答え。4つの行動。ぶっちゃけ順番はそんなに重要視しない。本文にあるとおり、1つずつを見れば、あまりに意味不明で取るに足らない行動。とてもではないが宇宙規模の何かを阻止するようなものではない。
メタ的なことを言うと、クリア・スカイの錨(アンカー)を皆様の自由度の高い安価(レスアンカー)で解決する、という構図を実は第7話あたりから決めていました。でも、宇宙でのあれこれは描写できないし、だったら(美也もちょうど登場しているから)これかな、と。

※【E】イタリアからどうやって帰国しよう……?

※第13話も前編・後編にわけるかもしれないし、わけないかもしれないです。

レスの有効期限は6/10 15:59:59まで 清書投下は早くて6/11の朝
周年には間に合わせるぞ! 最後までお付き合いください!!
267 : 監督   2021/06/09 17:58:42 ID:M0o2LPTrEQ
あと、蔵出し画像
下手に最終話で貼るとあたかも育と歌織のダブルヒロインみたいになっちゃうので、ここで出すだけしておこうかなと。
本当なら人物相関図作りたかったのですが、そんな体力と時間なかったのと、そこまでキャラ掘り下げできていないよな……と
もともと>>1にあるとおり、「あらすじ」で最後まで走ろうとしていたスレなので何卒ご容赦を!

268 : 5流プロデューサー   2021/06/09 18:04:46 ID:8WZnpPBWGk
A足元を耕す
Bたまたま歌織が持っていた割り箸を植える
Cその周りでよさこいソーラン節を踊る
D頃合いを見て空を見上げ、某巨大ヒーローの必殺光線みたいに両腕を十字に組む
Eたまたま通りかかった日本人旅行者(紗代子)に協力を仰ぐ
269 : 貴殿   2021/06/09 18:12:41 ID:A7a2W.dC6c
D 珈琲を淹れる
B 10円玉をコイントスして3回連続で表を出す
E 都合よく観光に来ていたビッグバンズコーポの別の住人の力を使う
270 : P殿   2021/06/10 07:10:35 ID:kxfy.3p6jM
A:例の地球儀を持ってくる
B:ミライチャにボタンを押してもらう(この時点でどこのかは分からない)
C:可奈にローキック
D:ありったけの面々でコーヒーを淹れる
E:実はビッグバンズコーポは移動式だった
271 : プロデューサー殿   2021/06/10 17:04:08 ID:.50Onej6qY
すみません
更新遅れます
272 : 高木の所の飼い犬君   2021/06/10 21:38:00 ID:.50Onej6qY
って、自分で明日の朝に設定していたんですね。
書いたので以下にまとめます。
273 : プロちゃん   2021/06/10 21:38:18 ID:.50Onej6qY
第12話後編 aパート
(前略)
ミライチャ「で、どうだったの? アンカーを回避する方法、見えた?」
一同「………」ゴクリッ

琴葉「ええ……それは――――」

1.足元を耕してありったけの割り箸を植えます。
2.皆で淹れた珈琲を注ぎながらソーラン節を踊ります。
3.可奈のボタンをミライチャが押します。
4.頃合いを見て空を見上げ、両腕を十字に組んで、例の地球儀に皆でローキックをかまします。
回避成功!!!!!!!


一同「???????」

可奈「わ、私のボタンってなに!?」
274 : 貴殿   2021/06/10 21:38:34 ID:.50Onej6qY
第12話後編 bパート
琴葉が皆に話した、アンカーの回避方法。
それは明らかに関連性のない、しかもそのものに意味があるかもよくわからない、4つの行動だった。
誰もが最初は琴葉がまだ寝ぼけているのか、それとも渾身の悪ふざけかと思った。
が、琴葉自身が戸惑いの表情を浮かべながら「間違いありません」と言う。
イタリアまで来て、まさか得た答えがこんなものだったなんて……誰よりも琴葉がそう思っていた。

琴葉「私は……失敗したの?」

琴葉はすがるように皆を見る。可奈とミライチャに(物理的に)包まれて、発動した真・TSVはアンカーを回避する術とはほど遠いものではないか。
自分は何も成し遂げられなかったんじゃ――――
275 : プロちゃん   2021/06/10 21:38:55 ID:.50Onej6qY
(中略)
歌織「琴葉が見出した4つの行動、そのひとつひとつは取るに足らない、率直に言わせてもらうと意味不明、支離滅裂なものだけれど、それらをその順番にこなすことで宇宙規模での事象に変化をもたらすことができるかもしれない」
琴葉「そんなこと、まさか、本当に?」
歌織「通常、ある事象に関して、その原因のすべてを明確に、そしてつぶさに、過不足なく突き止めて、理解することは不可能に近いわ。なぜなら、ある事象、変化というのはほんの些細な条件、極めて小さな差異によって極大の変化、予想不可能な事象を導くことがあるから」
琴葉「極小の変化が極大の変化をつくる……そういうことですか」
歌織「風が吹けば765プロ劇場が儲かる、っていう具合にね」
琴葉「それじゃあ、私が、いえ、私たちが見出した答えは―――」
歌織「試してみる価値は大いにあるわ」

そして……
真・TSVによって琴葉たちが得た答え。その4つの行動のうち3つまでは果たされた。次の春には新たな割り箸たちがカプリ島で産声をあげるだろう。
可奈はミライチャにボタンを押され過ぎて悶絶していた。
残るは例の地球儀にローキックをかますこと。歌織曰く、空猫喫茶店に置いてあるという。早急に帰国しなければならない―――。

琴葉「って、ラスト・アクトレス号は大破したんですよ!! どうするんですか!?」
歌織「落ち着きなさい。………感じるわ」
可奈「えっ? か、感じるって何をですか?」ビクビクビクンッ
276 : おにいちゃん   2021/06/10 21:39:07 ID:.50Onej6qY
歌織「どうやら近くにいるみたい。彼女が」
琴葉「彼女って……?」
歌織「ビックバンズコーポの住人よ」
琴葉「ってことは、やっぱり宇宙人?」
歌織「ええ。彼女なら、ぷっぷかぷ~と、私たちを日本まで届けてくれるわ」
琴葉「嫌な予感しかないんですが」
麗花「あれれー?歌織さんじゃないですか、こんなところでどうしたんですか?」
歌織「噂をすればなんとやら。麗花、頼みがあるの。……って、そちらのお嬢さんは?」
琴葉「!? い、委員長!? どうしてここに!?」
紗代子「田中さん!?」
277 : Pはん   2021/06/10 21:39:29 ID:.50Onej6qY
第12話(後編) cパート
準備があるから、と歌織は麗花と可奈を連れてどこかへ行ってしまう。
残された琴葉と紗代子は思い出話に花を咲かせる……ことは難しく、ぎこちなく会話が進む。

琴葉「えっと……あの、ここにはどうして?観光?」
紗代子「え? あ、いや、その……麗花さんとのハネムーンで」
琴葉「」

そうして紗代子から宇宙人・北上麗花との運命的な出逢いから、今日にいたるまでの奇々怪々な日々を聞くことになった琴葉であった。

琴葉「委員長、私ね……世界を救うの。なんて、馬鹿みたいに聞こえるでしょ? でもね、本当のことなんだよ」
紗代子「田中さん……ううん、信じるよ。私、ちょっとやそっとのことじゃ、もう驚かないもの」
琴葉「そっか。ありがとう」
紗代子「田中さん、変わったね」
琴葉「え?」
紗代子「最後に会ったとき、卒業式の日に見かけたときは、どことなく虚ろな瞳をしていた」
琴葉「………」
紗代子「けれど、今は決意を抱いている。透明だったみたいなのが、今では羽ばたいた無限の願いで鮮やかに染まっていく、そんな雰囲気」
琴葉「vivid color……名曲よね」
紗代子「きっとあの歌織さんって人との出会いが琴葉を変えたんだね」
琴葉「そうかな」
紗代子「うん。知らない世界に指先すくむけど知りたいこの気持ちが翼に変わったんだね」
琴葉「ハミングバード……名曲よね」
278 : プロデューサーさん   2021/06/10 21:39:51 ID:.50Onej6qY
歌織「琴葉、準備ができたわ。紗代子ちゃん、ごめんね、せっかくのハネムーンを邪魔しちゃって」
紗代子「いいんです。麗花さんと共に生きるって、こういう思いがけないことを楽しむことでもありますから」
歌織「ふふっ、麗花は幸せ者ね」
麗花「はい、はーい!それじゃあ、みんな、いきますよー?」
可奈「あ、あの、こんなんで本当に日本まで飛べるんですか!?」
琴葉「それって、ダンボールアニマル!?」
歌織「宇宙金糸雀を再現したものよ」
麗花「しゅっぱつしんこー♪」

そして一同はカプリ島を後にして、日本へと飛び立った………
最終話につづく
279 : 我が下僕   2021/06/10 21:44:25 ID:wRe1nN8N8k
乙であります
自分でネタを出しといて何だけど、どう収拾をつけるんだろう?
って、残り一話⁉︎早過ぎる……!
280 : お兄ちゃん   2021/06/10 21:45:19 ID:.50Onej6qY
第12話は以上です。レスありがとうございました。無茶ぶりに付き合ってくださり、大助かりです。
我ながら無茶苦茶な天海で、心がこわれそうだよ(マリオネットの心並感)

もう先に言っちゃうと、最終話あっさり終わると思います。
ビシッと安価で締めることができれば幸いです。
281 : バカP   2021/06/11 04:35:39 ID:d.apkLsWTw
第13話 aパート

琴葉「いやあ、クリア・スカイは強敵でしたね」
可奈「アンカーがふたつもみっつもあるかと思ったら、なかった~♪」

6月某日 スターエレメンツ計画は成就し、観測されたはずのアンカーは広大な宇宙の闇へと消えた。
それから数日を経て、ある日の夜。星空の下、空猫喫茶店に関係者が集まって祝賀会(?)を催すのだった。

琴葉たちのローキックによって例の地球儀は完全に破壊された。
琴葉「しかたがなかったとはいえ、ひどいことをしてすみません。あれは……あなたの故郷の模型でしたよね?」
歌織「いいのよ。私たちは物に執着しないから。思い出さえあればそれでいいの。ふふっ、クリア・スカイの危機が去った今、心が晴れ晴れとしているわ」
美也「まさに澄み渡った晴天というわけですな~」

千鶴「桃子ちゃん、そろそろ帰りませんこと? もう眠そうですわよ?」
桃子「そんなことないよ、まだまだ夜はこれから……ふわぁ」
育「桃子ちゃん、ちゃんと眠らないと大きくなれないよ?」
桃子「ふうん、それじゃあ育はこれまでずっと夜更かししてきたんだ?」
育「むっ……」
千鶴「こら、桃子ちゃん、失礼なことを言って……!」


静香「なんだか懐かしい気分になる喫茶店ね」
志保「そうね、同感だわ」
ミライチャ「えー?それってもしかして前世の記憶とかそういうの~?」
282 : Pくん   2021/06/11 04:35:57 ID:d.apkLsWTw
琴葉「本当に終わったんですね。なんだか実感が湧かないですけど」
歌織「宇宙戦艦にでも乗ってドンパチやらないとダメかしら?」
琴葉「それは、遠慮願いたいですね。そういえば―――」
歌織「何かしら?」
琴葉「あの、ほら、言っていたじゃないですか。この戦いが終わったら、伝えたいことがある、みたいな」
歌織「ああ、あれ。実はね、琴葉にお願いがあって」
琴葉「お願い?」
歌織「あのね、うちのマンション、経営がうまくいっていないのよ。ほら、そういう安価もあったでしょ?」
琴葉「そういえば……そうだったかも。って、それで私に? あの、お金なんて全然持っていないですよ?」
歌織「まさか直接お金をせびるなんてしないわよ。えっと、私ね、副業することにしたの」
琴葉「副業?」
歌織「本業になるかもだけれどね。音楽教室で講師として働くことにしたの」
琴葉「それってもしかして、桜守音楽教室? ここでその話、回収するんだ……」
歌織「うん。それでね、そうなるとマンションの管理に時間を割けなくなっちゃうから、琴葉に手伝ってもらえたらって」
琴葉「私が?」
283 : プロデューサーさま   2021/06/11 04:36:11 ID:d.apkLsWTw
歌織「そう。ってわけで、一緒の部屋に住まない? そのほうが都合がいいから」
琴葉「ふぁっ!?」
歌織「もちろん、家賃は格安にしておくわよ。家事もしてくれるんなら、タダでもいいぐらい」
琴葉「え、いや、でも、私、大学が……」
歌織「それなら、ラスト・アクトレス号の後継機であるスコーピオで通学すればいいわ。最速でマッハ3.9出るわよ」
琴葉「でもでも! い、いきなり、そんな一緒に住もうだなんて、言われても……」
美也「む~ん……琴葉ちゃんには、うちでも働いてもらいたいとも思っていたのですが~」
琴葉「え!?」
桃子「ちょっとふたりとも!勝手すぎるよ! 琴葉さんは桃子の助手として研究室に入るんだからね」
琴葉「え? え?」
可奈「あのー、琴葉さん、よかったら私とセッションを……」
ミライチャ「それより私たちと世界をめぐりませんか?」
育「………琴ちゃん、最後には私のところに帰ってくるよね?」
284 : ご主人様   2021/06/11 04:36:30 ID:d.apkLsWTw
第13話 bパート
歌織「やれやれ、琴葉はモテモテだね」
琴葉「も、もうっ、からかわないでくださいっ」

そのとき店のドアが開かれる。
美也「お~、待っていましたよ~」
どうやら美也の知り合いらしい。自然と皆の注目が集まる。
285 : 兄ちゃん   2021/06/11 04:36:46 ID:d.apkLsWTw
エレーナ「みんな、はじめまして!エレーナだヨ!」
夜だというのに太陽みたいな笑顔。琴葉はそう思った。

美也「エレーナさんは、クリア・スカイからの使者だそうです~」
一同「は?」
エレーナ「イヤー、まさかインガリツを曲げてまで回避するとは思わなかったヨー」
琴葉「え?………え?」
歌織「それで、まだ地球を狙っているの?」
美也とエレーナを除けば、皆がぽかんとしているなかで、歌織が冷静な声でそう訊ねた。
エレーナ「ううん、調査だヨ!」
可奈「調査?」
エレーナ「ウン! ワタシたちの侵略を退けたその力の持ち主と仲良くなりにきたんだヨー」
育「ってことは……」
 
皆の視線がエレーナから、別の人物に移る。
286 : 貴殿   2021/06/11 04:37:05 ID:d.apkLsWTw
琴葉「わ、私!?」
歌織「やれやれ……琴葉、モテすぎるのも問題だと思うわよ」
美也「でも、これで琴葉ちゃんが独りじゃないって、嫌と言うほどわかってくれましたよね~?」
琴葉「あ……」

あの日、育と電話で喧嘩して、美也と歌織と初めて出会ったあの夜。私はたしかに孤独を感じていた。
けれど今は――――
琴葉は不意に涙が出そうになって目元を抑える。いつの間にかすぐそばに歌織がいて、すっと肩を抱いた。

歌織「で、何から始める?」
その囁きは、その妖しい微笑みはあの日と同じだ。
287 : Pーさん   2021/06/11 04:37:24 ID:d.apkLsWTw
皆が見守る中、琴葉はまだやり残したことってあったかな……とこれまでの安価を振り返りつつ、これからの未来に想いを馳せる。

琴葉「【A】」
(以下、加筆予定)
288 : プロデューサーさん   2021/06/11 04:41:16 ID:d.apkLsWTw
※【A】 最終安価です。
琴葉がやり残していること、この後、琴葉が最初に手を付けること、この物語を締めくくる一言、なんでもありです。
どんでん返しっていうのはなかなかできないとは思いますが。

終わり良ければ総て良しかなって
「星空と珈琲を」の最後(の展開)を委ねます!
レスの有効期限は6/11 23:59:59 明朝には最終稿だせたらな、と。
289 : 夏の変態大三角形   2021/06/11 06:35:17 ID:rmb430cHLk
A 「演劇史の試験明日(0時回ってるなら今日)だったー!!」
290 : do変態   2021/06/11 06:57:52 ID:z5kjGrtkGk
Aねえ・・・、しちゃう?
291 : プロデューサー様   2021/06/11 14:48:00 ID:NYdiJjIEq6
A セリフじゃないけど最後は大学で友達ができるやつかな
292 : プロデューサーちゃん   2021/06/12 04:28:19 ID:FMi0ib6etE
最終話投下していきます
293 : P殿   2021/06/12 04:28:36 ID:FMi0ib6etE
最終話 aパート

琴葉「いやあ、クリア・スカイは強敵でしたね」
可奈「アンカーがふたつもみっつもあるかと思ったら、なかった~♪」

6月某日 スターエレメンツ計画は成就し、観測されたはずのアンカーは広大な宇宙の闇へと消えた。
それから数日を経て、ある日の夜。星空の下、空猫喫茶店に関係者が集まって祝賀会(?)を催すのだった。

琴葉たちのローキックによって例の地球儀は完全に破壊された。
琴葉「しかたがなかったとはいえ、ひどいことをしてすみません。あれは……あなたの故郷の模型でしたよね?」
歌織「いいのよ。私たちは物に執着しないから。思い出さえあればそれでいいの。ふふっ、クリア・スカイの危機が去った今、心が晴れ晴れとしているわ」
美也「まさに澄み渡った晴天というわけですな~」

千鶴「桃子ちゃん、そろそろ帰りませんこと? もう眠そうですわよ?」
桃子「そんなことないよ、まだまだ夜はこれから……ふわぁ」
育「桃子ちゃん、ちゃんと眠らないと大きくなれないよ?」
桃子「ふうん、それじゃあ育はこれまでずっと夜更かししてきたんだ?」
育「むっ……」
千鶴「こら、桃子ちゃん、失礼なことを言って……!」

静香「なんだか懐かしい気分になる喫茶店ね」
志保「そうね、同感だわ」
ミライチャ「えー?それってもしかして前世の記憶とかそういうの~?」

このみ「まさか私たちまで呼んでもらえるなんてね」
莉緒「感謝!」
ロコ「うう……ラスト・アクトレス号、あなたのデスは無駄にしません……」
294 : プロデューサーちゃん   2021/06/12 04:28:55 ID:FMi0ib6etE
琴葉「本当に終わったんですね。なんだか実感が湧かないですけど」
歌織「宇宙戦艦にでも乗ってドンパチやらないとダメかしら?」
琴葉「それは、遠慮願いたいですね。そういえば―――」
歌織「何かしら?」
琴葉「あの、ほら、言っていたじゃないですか。この戦いが終わったら、伝えたいことがある、みたいな」
歌織「ああ、あれ。実はね、琴葉にお願いがあって」
琴葉「お願い?」
歌織「あのね、うちのマンション、経営がうまくいっていないのよ。ほら、そういう安価もあったでしょ?」
琴葉「そういえば……そうだったかも。って、それで私に? あの、お金なんて全然持っていないですよ?」
歌織「まさか直接お金をせびるなんてしないわよ。えっと、私ね、副業することにしたの」
琴葉「副業?」
歌織「本業になるかもだけれどね。音楽教室で講師として働くことにしたの」
琴葉「それってもしかして、桜守音楽教室? ここでその話、回収するんだ……」
歌織「うん。それでね、そうなるとマンションの管理に時間を割けなくなっちゃうから、琴葉に手伝ってもらえたらって」
琴葉「私が?」
295 : プロデューサー   2021/06/12 04:29:07 ID:FMi0ib6etE

歌織「そう。ってわけで、一緒の部屋に住まない? そのほうが都合がいいから」
琴葉「ふぁっ!?」
歌織「もちろん、家賃は格安にしておくわよ。家事もしてくれるんなら、タダでもいいぐらい」
琴葉「え、いや、でも、私、大学が……」
歌織「それなら、ラスト・アクトレス号の後継機であるスコーピオで通学すればいいわ。最速でマッハ3.9出るわよ」
琴葉「でもでも! い、いきなり、そんな一緒に住もうだなんて、言われても……」
美也「む~ん……実は私からも提案があったのですが~」
琴葉「え?美也さんからも?」
美也「はい~、株式投資の結果、私の総資産が765億円に達しましたので、380プロダクションを立ち上げたいと思っていまして~、琴葉ちゃんにアイドルデビューしてほしいんですな~」
琴葉「!??!?!」
296 : 番長さん   2021/06/12 04:29:30 ID:FMi0ib6etE
桃子「ちょっとふたりとも!勝手すぎるよ! 琴葉さんは桃子の助手として研究室に入るんだからね。全然活かされなかった心理学部設定も、ちゃんと活かすんだから!」
琴葉「え? え?」
可奈「あのー、琴葉さん、よかったら私とセッションを……」
ミライチャ「それより私たちと世界をめぐりませんか?」
育「………琴ちゃん、最後には私のところに帰ってくるんだよね」


歌織「やれやれ、琴葉はモテモテね」
琴葉「も、もうっ、からかわないでくださいっ」
297 : Pはん   2021/06/12 04:29:55 ID:FMi0ib6etE
最終話 bパート
そのとき店のドアが開かれる。
美也「お~、待っていましたよ~」
どうやら美也の知り合いらしい。自然と皆の注目が集まる。

エレーナ「みんな、はじめまして!エレーナだヨ!」
夜だというのに太陽みたいな笑顔。琴葉はそう思った。

美也「エレーナさんは、クリア・スカイからの使者だそうです~」
一同「は?」
エレーナ「イヤー、まさかインガリツを曲げてまで回避するとは思わなかったヨー」
琴葉「え?………え?」
歌織「それで、まだ地球を狙っているの?」
美也とエレーナを除けば、皆がぽかんとしているなかで、歌織が冷静な声でそう訊ねた。
エレーナ「ううん、調査だヨ!」
可奈「調査?」
エレーナ「ウン! ワタシたちの侵略を退けたその力の持ち主と仲良くなりにきたんだヨー」
育「ってことは……」
 
皆の視線がエレーナから、別の人物に移る。
298 : 仕掛け人さま   2021/06/12 04:30:13 ID:FMi0ib6etE
琴葉「わ、私!?」
歌織「琴葉、モテすぎるのも問題だと思うわよ」
美也「でも、これで琴葉ちゃんが独りじゃないって、わかってくれましたよね~?」
琴葉「あ……」

あの日、育と電話で喧嘩して、美也と歌織と初めて出会ったあの夜。私はたしかに孤独を感じていた。
けれど今は――――独りじゃない。こんなにも、大勢の人が私を慕ってくれている。
琴葉は不意に涙が出そうになって目元を抑える。歌織が、すっと肩を抱く。ずるいなぁ。

歌織「で、何から始める?」
その囁きは、その妖しい微笑みはあの日と同じだ。

皆が見守る中、琴葉はまだやり残したことってあったかな……とこれまでの安価を振り返りつつ、これからの未来に想いを馳せる。
299 : Pたん   2021/06/12 04:30:33 ID:FMi0ib6etE
琴葉「演劇史の試験明日だったー!!!!」
一同「へ?」
琴葉「ど、どどどどどうしよう!? 全然勉強していないわ!」

海美「ねぇ……(追試)しちゃう?」
琴葉「お姉ちゃん!? なんでここに!?」
海美「こんな楽しそうな集まりがあるのに黙っているなんて薄情じゃない? ……チュパカブラなんかよりずっと面白そうね♪ 話、聞かせてもらうわよ?」
琴葉「え、あの、試験勉強……桃子先輩、例の…」
桃子「zzzzz」
琴葉(眠っているーっ!!!)
千鶴「田中さんならなんとかなるはずですわ」
莉緒「気合!」
このみ「そうそう」
琴葉「うう、他人事だと思って……」
歌織「しかたないわね。私が手伝ってあげるわ。今夜は寝かせないわよ?」
エレーナ「夜のカーニバルのはじまりだヨー♪」
育「琴ちゃん……最後は私のもとに帰ってくるよね?」
美也「まぁまぁ、今は星空と珈琲を楽しみましょう~」
可奈「タイトル回収ですね~」
300 : 下僕   2021/06/12 04:30:49 ID:FMi0ib6etE
最終話 cパート

未理音大学構内
慌ただしく駆ける女子学生が一人……。

琴葉「寝過ごしちゃった!!! もう、時間がないわ! 歌織さんに作ってもらった朝食のゲーミングうどん、おかわりしなきゃよかった!」

曲がり角でごっつん☆

琴葉「きゃっ!!!! す、すみません!」

??「いてて……アタシのほうこそ、最後まで出番ないのかなってぼーっとしていて」

琴葉(わっ……すごい可愛い子。埼玉生まれの読モみたい)
301 : Pチャン   2021/06/12 04:31:02 ID:FMi0ib6etE
??「って、あれ? 謎のカチューシャ美少女じゃん」
琴葉「えっ!?」
??「天才少女・周防桃子さんといっしょにいるのが何回か目撃されていて、ピーチファンクラブから目をつけられているって噂の……」
琴葉「ええーっ!!」
恵美「アタシは所恵美。そっちは?」
琴葉「わ、私は田中琴葉……です」
恵美「ふうん、いい名前じゃん。姉妹でボイスロイドとかしてそう」
琴葉「えっと、あの、それで桃子先輩の……」
恵美「ま、立ち話もなんだからどこかで落ち着いて話さない? あれ? でも、なんか急いでいるんだっけ?」
琴葉「あーっ!!!! 演劇史の試験、遅刻しちゃう!」
恵美「え? それ、延期になったやつじゃん」
琴葉「へ?」
302 : プロデューサークン   2021/06/12 04:31:28 ID:FMi0ib6etE
恵美「前回、来てないの?」
琴葉「……ちょっとイタリアに行っていて」
恵美「!?」
琴葉「何かあったんですか、前回」
恵美「突然、特別講師扱いで、七尾百合子ちゃんと天空橋朋花ちゃんが来てさー」
琴葉「『リリィ・ナイトと天空の騎士団』の!?」
恵美「うん。もうそれで大騒ぎ。予定していた分、進まなくて試験は延期って話になっちゃって。なぜか朋花ちゃん、あの徳川さんと因縁があるみたいでバチバリしはじめちゃうし…」
琴葉「徳川さんって、あのお菓子作りサークルの姫であり王子であり魔女であり悪魔であり姉であるって噂の…!?」
恵美「それに百合子ちゃんは百合子ちゃんで妄想に浸り始めるし……ほんと面白かったよ、なんて、にゃはは♪」
琴葉「そ、そんなことが……」
恵美「そういうわけだからさ、琴葉、時間ある?」
琴葉「え?あの、琴葉って、そんないきなり―――」
恵美「えー?いいじゃん。もう、友達っしょ?アタシたち、なんか初めて会った気がしないっていうか」
琴葉「それはそう……かも」
恵美「アタシのことは恵美でもめぐみんでもメグミーでもいいからね♪ ほら、じゃあ、行こう! 大学近くの公園にさー、衝撃的な体験が出来るって話のソフトクリームの屋台があるらしくてさー……」
琴葉「う、うん!」
303 : 3流プロデューサー   2021/06/12 04:32:21 ID:FMi0ib6etE
これからの未来のことはわからない。でも私はもう独りじゃない。
世界だって救えたし、きっとなんだってできる……よね?


アイマスBBS 安価SS 「星空と珈琲を」
おしまい!

304 : 我が下僕   2021/06/12 04:35:24 ID:FMi0ib6etE
以上です。
レスを一度でもしてくれた方も、最後の最後までお付き合いくださった方も、実は読んではいたって方も、今、偶然のぞいてみたって方も、みんな、みんなありがとうございます!!!

言うほど安価SSか?いや、安価SSだよ!
少なくとも書いている側としては、わりと楽しかったので、また周年明けにでも安価つかって何かやれたらなーって

本当にありがとうございました!
305 : 夏の変態大三角形   2021/06/12 06:40:17 ID:jFoi71KS9I
乙!使わなかった安価の回収も上手いしシンプルに面白かったよ!
306 : おにいちゃん   2021/06/12 07:16:23 ID:6FMGS7LKh6
お疲れ様でした
楽しかったです
307 : ぷろでゅーしゃー   2021/06/12 07:19:01 ID:2Hie/7JGnw
お疲れさまでした
何気にハジケリストの素養を秘めた投稿者さんに拍手
308 : 貴殿   2021/06/12 20:01:28 ID:GQhC.utqNs
お疲れ様でした。楽しかったです。


……それで第二弾はいつ始まるのでしょうか?
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