【ミリオンSS】恵美「怪奇ハタ人間!」
1 : 矢橋P   2023/11/17 21:51:20 ID:GOGM/pKROo
前作で無事SS初心者を卒業した者です
前作は一回完結したのですが筆を置いた途端アイデアが浮かび、またact4の全員出演発表で興奮が冷めやらぬままで創作意欲が爆上がりしたのでまた戻って来てしまいました。

🚩注意🚩
・このSSは パワポケ×怪奇ハタ人間のSS 昴「……怪奇ハタ人間?」の続編です
・プロデューサーは登場しません
・登場キャラクターはミリオンメインですがパワポケからも登場します

前作 
http://imasbbs.com/patio.cgi?read=29603

前作を見て無い方用の前作のあらすじと用語集を載せてからスタートします
2 : バカP   2023/11/17 21:52:03 ID:GOGM/pKROo
前作のあらすじ 
東京湾に浮かぶ人工島パライソタウンで人々がハタ人間なっていくハタ現象が発生する。
封鎖された島でハタ人間がハタ人間を生み次々とハタ人間化していくなか、ごく普通の女子中学生、永吉昴率いる少数の子供達とそれに付き添う大人達は何とか島から脱出を図ろうとする。その鍵を握る人物箱崎星梨花を探すことになるがその渦中、同じく箱崎星梨花を欲するハタ警備兵率いる防衛局と対峙することになる。最終的にそのリーダーである局長曽根村を撃退するも裏で糸を引いていたギャスビゴー星人が現れ、彼らこそが黒幕だと判明した。
ギャスビゴー星人によって曽根村は亡くなり防衛局もギャスビゴー星人とは決別した。それを見送りつつ昴達は箱崎星梨花と共に日本政府に救助を要請したのだが…………
3 : Pサン   2023/11/17 21:54:29 ID:GOGM/pKROo
用語集

パライソタウン
政府が多額の費用をかけて作った人工島。教育機関や研究施設が連なり日本でも一番の学問所になっている。
……のは表向きで裏では政府公認の表は出せない非合法的な研究所がありパライソタウン自体巨大な実験場だった。
狭い人工島の中に日本中から有数の学生及び研究者を寄せ集め、データ採取を行っていたようだ。
ハタ現象が起きた際、島の閉鎖がスムーズだったのも元々バイオハザード等が起きた際の対応が想定済みだったからである。

防衛局
日本で質、数共に一番の研究施設を備えるパライソタウンに何かがあると損失は計り知れない。ということでパライソタウン独自に立ち上げた警察や自衛隊とは異なる防衛組織。
……というのも表向きで本当はパライソタウンの裏の顔を守秘するのが本来の仕事。
そのためなら隠蔽工作等もいとわない。

警備隊
防衛局に含まれている戦闘部隊。総司令官のヘルガが指揮を執っている。
4 : バカP   2023/11/17 21:56:20 ID:GOGM/pKROo
ハタ現象&ハタ侵略
今回の怪異の総称

ハタ人間
ギャスビゴー星人が開発した特別なハタを付けられた人間のなれの果て。
思考力が低下しひたすらハタが付いて無い人間にハタを付けたがるようになる。
また権限というものがあるようで、それを持つものには逆らえない。
頭のハタは立てられると脳に根ざしてしまいハタを引っこ抜いたり切ってしまうと死んでしまう。
現状ではハタ人間を元に戻す方法は無い。

ギャスビゴー星人
今回の元凶。地球より遠い宇宙からやってきた。
地球の環境にはまだ慣れていなかったため侵略を防衛局に任せ傍観していたがいよいよ本格的に動き出した。
自分達を知的生命体だと自称し地球人を見下している。
5 : お兄ちゃん   2023/11/17 21:59:01 ID:GOGM/pKROo
サイボーグ及びサイボーグ化
人間を改造し様々な強化を施せる技術。
人によって適合率が異なり適合率によって改造出来る範囲が異なる。
現在判明しているサイボーグは 真壁瑞希 灰原 曽根村だが彼らでさえ適合率は
真壁24% 灰原32% 曽根村8% である。
現在日本において改造及びメンテナンスはパライソタウンでしか行えない。

ハピネスP(パワー)
パライソタウンで開発された怪しい薬。
飲めば超人的な能力に目覚めるらしいがとんでもない副作用が1時間以上も続く。
そのくせ薬の効き目は30分ぐらいと少なくリスクとリターンが見合っていない欠陥品。
……のはずだったがハタ人間には副作用が無いことが判明した。

ワークボット&UFO
どちらも地球の技術では開発不可能な宇宙人の兵器。
遠隔操作可能で中に乗車する必要はない。

では本編に入ります
6 : あなた様   2023/11/17 22:02:51 ID:GOGM/pKROo
8月20日 12:00 東京湾 某港

恵美「ふぅ、着いた。うっすら……とパライソタウンが見えるね」

恵美(アタシは所恵美、18歳。今どきの女子高生だ)

恵美(学校は夏休み中。本来であればこんな港じゃなく友達でも誘ってファミレスに行きたい所だけど……)

恵美(こうして水平線に見える島を睨み付けているのは理由がある)

恵美「待っていていて琴葉、エレナ。私も必ず行くから!」
7 : お父さんネズミさん   2023/11/17 22:21:51 ID:GOGM/pKROo
恵美(事の始まりは今から約1ヶ月前パライソタウンが全面封鎖されたのが始まり)

恵美(島の唯一の出入り口北ゲートと東ゲートが内部から封鎖され電話等による通信も一切出来なくなった)

恵美(突然のことでこの島を管理していた政府すらも把握はしていなかったらしい)

恵美(島の住民は元より、島で働いていた教職員や研究員。そして島の学校に通う生徒達)

恵美(全部合わせて1万人以上の人達が安否不明になった)

恵美(島の内部を探ろうにも黒い霧のようなものが島を覆い衛星写真やドローンによる調査も行えず)

恵美(多くの報道機関が混乱する中、6日ほど経った頃に内部から通信があったと政府が発表した)
8 : P様   2023/11/17 22:25:32 ID:GOGM/pKROo
恵美(それは……信じられない内容だった。今回の事件は宇宙人による侵略が原因らしい)

恵美(彼らは"ハタ"を使って島の人間を操っている。既に島の8割以上ははハタ人間にされてしまった。ということ)

恵美(にわかには信じられなかったが政府は直ぐさま残りの生き残りの救助を決定したみたい)

恵美(救助には自衛隊の輸送機4機に警戒機が2機、自衛隊50名そして……)

恵美(政府秘蔵の特殊部隊AS(アサルトスターズ)まで動員するという力の入れようで政府の対応の早さに世間も驚いた)
9 : Pちゃん   2023/11/17 22:27:53 ID:GOGM/pKROo
恵美(だけど……結果的にその救助作戦は失敗した)

恵美(パライソタウンに突入してから救助チームから連絡が一切取れなくなった)

恵美(もちろん救助チームは島の中では電波による通信が出来ないことは把握済みだったので、有事の際は信号弾等の用意やモールス信号による伝達すら想定していたみたい)

恵美(それでも今日に至るまで何一つ音沙汰なかった。政府は救助チームが全滅した……という見解を発表した)

恵美(それ以後政府はこの件については深く触れないようになった。実際もう日本の力だけじゃ手に負える事態じゃない。でも外国に助けを求めることもしないみたい)

恵美(政府曰くパライソタウンは日本の重要な機密もあり外国の介入はおいそれと許可出来ないらしい。まあ宇宙人が攻めてきた、助けてくれ~。なんて他の国に言っても信じてもらえないかもね)

恵美(それで封鎖から約1ヶ月、救出作戦決行から半月あまり経った今でも事態は全く好転していない。今、日本中は大混乱だ)
10 : おにいちゃん   2023/11/17 22:29:33 ID:GOGM/pKROo
恵美(でもアタシにとって大事なのはパライソタウンの高校に琴葉が通っていたこと)

恵美(琴葉とエレナは私と同い年の大親友。中学までは三人共一緒だったけど琴葉は演劇の道に進みたいからと一人パライソ高校に入学した。アタシとエレナは地元に残ったけど喜んで琴葉を見送った)

恵美(学校は別になったけど休日には三人で会うことも出来たから寂しくはなかった。エレナとよくパライソタウンに遊びに行ったっけ)

恵美(このニュースを聞いた時アタシはめちゃくちゃ動揺した。急いで琴葉に電話しても繋がらず、お母さんに電話したらお母さんは泣いていた……)

恵美(そしてさらに悪寒が頭をよぎった。確かエレナは夏休み入って直ぐにパライソタウンに遊びに行くと言っていたからだ。アタシは用事があって一緒には行けなくて1日遅れて追っかける予定だった)

恵美(……やっぱりエレナとも連絡はつかなかった)

恵美(もうどうしていいかわからなくてアタシはずっと自分の部屋に塞ぎ込んでいた。夏休み中で学校に行かなくてもよかったのは不幸中の幸いだったかもしれない)

恵美「でも……散々泣いたし、もう下を向くのは辞めにするよ。決めたんだ、待っていてもしょうがない。アタシの方から二人に会いに行く!」
11 : 箱デューサー   2023/11/17 22:33:36 ID:GOGM/pKROo

正直、あの時のアタシは二人に会えるならたとえ死んだとして構わない……なんて思ってた。
これはそんな危なっかしいアタシの物語

-
12 : Pちゃま   2023/11/17 22:34:10 ID:GOGM/pKROo
恵美「……当然だけど島に入るゲートは封鎖されてるし入れないよね。どうしょっかな……」

恵美(一応色々準備してきたけど中に入るプランはノープラン)

恵美(最初はここに来て水平線の向こうのパライソタウンを見たら踏ん切りがついて諦めれるかな……って思ってたけど)

恵美(あの海の向こうに琴葉とエレナが居ると思うと、ますます行かなきゃって気になってきた)

恵美「まずは周りを探索してみるかな……」
13 : プロデューサー様   2023/11/17 22:36:21 ID:GOGM/pKROo
「私の子供を返してー」

「政府は何やってるんだー」

「夫が……夫がまだ島の中に居るんです……」



恵美(島の橋の前で今回の被害者の会が抗議してる)

恵美(悲しい思いをしているのはアタシだけじゃないよね……)

環「………………」

恵美(あんな小さな子供まで……)

恵美(……離れよう)
14 : お父さんネズミさん   2023/11/17 22:37:25 ID:GOGM/pKROo



15 : Pちゃん   2023/11/17 22:37:47 ID:GOGM/pKROo
恵美(色々聞き込みしてみたけど橋を渡って島の入り口にあるゲートはどうやら島じょ中側からじゃないと開かないらしい。どうしたら……)

椿「よお、お嬢ちゃん」

恵美「……アタシのこと?」

椿「そう怪訝そうな顔すんなよ。別にナンパのつもりじゃねぇ」

恵美(そう突然話しかけてきたのは青いコートに青い帽子を被った中年の男。ひげもぼさぼさだし風来坊……っていうか不審者っぽい)
16 : 3流プロデューサー   2023/11/17 22:40:28 ID:GOGM/pKROo
🚩捕捉🚩
椿はパワポケのキャラです
シンデレラガールズの江上椿さんとは関係はありません
17 : do変態   2023/11/17 22:43:33 ID:GOGM/pKROo
恵美「じゃあ何の用ですか」

椿「あんた、あの島に行きたいんだろ」

恵美「!」

恵美「……確かにそうだけど」

椿「実はな、俺もなんだ。目的が同じならここは一つ協力しないかってね」

恵美(確かに島に行くあてが無いし協力し合うのもありだけど……)

恵美「オジサンのこと信用出来ないうちは、うんって言えないかな」

椿「おー、どうやら初印象は最悪みたいだな」

椿「まあ俺も島に入る方法が見つかるまではここに居るから気が向いたら声かけてくれ」

恵美(そう言って変なオジサンは去っていった)
18 : 下僕   2023/11/17 22:44:23 ID:GOGM/pKROo
環「…………うみみ」

恵美(あれ、さっきの子供……)

恵美「どうしたの君。迷子?お母さんどっかに行っちゃった?」

環「迷子じゃないぞ。たまき一人で来たもん」

恵美「そっかあ。でもなんでここに?」
19 : おにいちゃん   2023/11/17 22:45:16 ID:GOGM/pKROo
環「うみみが……うみみがあそこに……」

恵美(そう言って子供はパライソタウンに指を差した)

恵美(そっか、この子もアタシと同じなんだ)

恵美「ねえ、君の名前は?」

環「たまきの名前は大神環12歳だぞ」

恵美「アタシは所恵美って言うんだ。うみみって環のお友達?」
20 :   2023/11/17 22:46:35 ID:GOGM/pKROo
環「そうだぞ。このクリアワルザーで遊ぶ約束したんだ」

恵美「あっそれCMでやってた水鉄砲だ。それで遊んだら楽しそうだね。でも一人じゃ寂しいでしょ、お姉さんと一緒に行かない?」

環「うん!」

恵美(こんな小さな子をあの島には連れて行くつもりはないけど)

恵美(なんだかこの環って子放っておけなかった)
21 : 我が下僕   2023/11/17 22:47:50 ID:GOGM/pKROo

「わーい、わーい♪」


恵美「ん?」

麗花「到着~」

恵美(今度は誰?でもさっきまで周りにはアタシ達二人しか居なかったはずだったけど)

麗花「ん~?そこのお二人さん缶蹴りやるなら私も混ぜてほしいな」

恵美「何で?別に缶蹴りしようと思ってたわけじゃないよ!」
22 : 変態マスター   2023/11/17 22:49:16 ID:GOGM/pKROo
環「たまき缶蹴り得意だぞ」

恵美「環も乗らない」

麗花「缶蹴り楽しいのに……あれ?」

麗花「それってクリアワルザー……なるほど」

麗花「パライソタウンに行きたいのかな?」

恵美「えっ、どうしてわかったの」
23 : MADE IN 変態   2023/11/17 22:51:28 ID:GOGM/pKROo
麗花「明日の2時」

恵美「2時?」

麗花「そう、昼間じゃないよ。草木も眠る丑三つ時~にここに来れば島に入れるかもね」

恵美「それってどういうこと?」

麗花「あっ、いけない。喋りすぎちゃったかな。それじゃ」ピュー

恵美「あ、待って…………行っちゃった」

恵美「夜中の2時って本気で言ってるの……」

環「たまきはあのお姉さんが嘘言ってるようには思えなかったぞ」

恵美「そうなの?」

恵美(他に手がかりなかったら考えてみよう)
24 : 高木の所の飼い犬君   2023/11/17 22:52:13 ID:GOGM/pKROo




椿「へぇー。なるほどな」
 
25 : せんせぇ   2023/11/17 22:55:28 ID:GOGM/pKROo
8月21日 AM2:00 東京湾 某港前


恵美(本当に来ちゃった)

恵美(あれから手がかりらしい手がかりはなくて、仕方ないから環って子と遊んで過ごした)

恵美(それは楽しかったけど心にもやもやしたのは残ったままだ)

恵美(環は家に帰して近くのネットカフェで今まで時間を潰してきたってわけ)

恵美(泊まりがけにはなるかもしれないと思って、親には友達の家にしばらくお泊まりするって言ってあって正確だったね)

恵美「と言っても流石に眉唾物だよね……こんな時間に何があるっていうのさ」

恵美「……あのお姉さんが言った言葉の意味を確かめに来ただけ。確かめたら即帰ろう」
26 : お父さんネズミさん   2023/11/17 22:55:57 ID:GOGM/pKROo
恵美「でも夏でよかった。真夜中でも寒くないや」

プップー

恵美「クラクション!?」

椿「こっちだ」軽トラ
27 : プロデューサーくん   2023/11/17 22:57:05 ID:GOGM/pKROo
恵美「アタシ達の会話を盗み聞きしていたんだ。せこいオジサンだね」

椿「そう言うなって、一応感謝しているんだぜ」

椿「ほれ、あれを見な」

恵美(あれは……運送トラック)

椿「こんなところでエンジンは付いているのにライトも付けないなんて怪しいだろ?それで運転席をこれでよく見な」

恵美「これは小さな望遠鏡。運転席がなんだっ…………あっ」

恵美(運転席と助手席に乗ってる二人の人間の頭には"ハタ"が付いていた)

恵美(これが、ハタ人間!)
28 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2023/11/17 22:58:11 ID:GOGM/pKROo
椿「パライソタウンから一番近いところとはいえハタ人間が堂々と居るんだぜ。どうなっているんだろうな」

恵美「早く警察に知らせないと」

椿「馬鹿いえ、こんな真夜中にハタ人間見ましたなんて通報しても信じてもらえねぇよ」

椿「それに奴らこれから島に帰る気だ。こっそり後を付ければ俺達も島の中に入れるぜ」

恵美(あ……そっか)

椿「あのお姉ちゃんはそのこと言ってたんだな。あのお姉ちゃんも何者何だか」

椿「だがあのトラックの後を追うには車じゃないと無理だぞ?あんたのおかげで情報が手に入ったんだ、だから一応あんたに声をかけるのが筋だと思ってな」
29 : Pさぁん   2023/11/17 22:58:58 ID:GOGM/pKROo
恵美「……アタシに乗れってこと」

椿「言ったろ。お互い同じ目的同士、協力しないか。ってな」

恵美「オジサンと相乗りかぁ、嬉しくないけど仕方ないね」

恵美「女子高校生だからって変なことしたら痛い目みるからね」

椿「心配しなくてもガキには興味ねぇよ」


???「………………」コソコソ
30 : プロデューサーさま   2023/11/17 22:59:56 ID:GOGM/pKROo
AM 2:30

🚩男「………………」ブロロ


椿「お、ようやく出発みたいだぜ」

恵美「いよいよだね」シュッ

椿「シートベルトはしなくていい。どのみちスピードは出さないし」

椿「いざって時にシートベルトしていると脱出が遅れるぜ」

恵美「脱出って……」

椿「万が一だよ。何かあったら俺なんか見捨ててさっさと逃げろよ」

恵美(なんだ、このオジサンもそういうところあるんじゃん)
31 : プロデューサーちゃん   2023/11/17 23:01:09 ID:GOGM/pKROo
恵美「でもあのハタ人間が運転しているトラック何を積んでいるのかな……」

椿「案外人間だったりしてな」

恵美「……え」

椿「もしもって話しだが……裏でこそこそ仲間を増やしているかもな。」

恵美(確かにあり得ない話しじゃないね)

椿「おー。見ろよ開いてないはずのゲートが車一台分通れる隙間だけ開いてやがるぜ。あのトラックもゲートが開くのを待っていたんだな」

椿「トラックが入ったらゲートは閉まるだろうな。突入するぞ」

恵美(いよいよ中に入るんだ。もう後戻り出来ない)
32 : Pーさん   2023/11/17 23:01:43 ID:GOGM/pKROo

そうしてアタシはパライソタウンに入ることが出来た
……そこはアタシの知るパライソタウンとはまるで違った……

 
33 : 魔法使いさん   2023/11/17 23:02:52 ID:GOGM/pKROo
パライソタウン 北ゲート前


椿「なんだここは、暗れーぞ。見通し悪りい」

恵美「テレビで島全体を黒い靄が覆ってるって言ってた。それのせいじゃないかな」

椿「ちっ、前のトラックはよくライトも付けないで走れるな……」

キキイ

恵美「どうしたの」

椿「前のトラックを見失なった……」

恵美「えーーっ」
34 : ミスター・オールドタイプ   2023/11/17 23:04:16 ID:GOGM/pKROo
椿「まあこの島に入れたなら別に後付ける必要ないな」

椿「それでまずどこに行くかね」

恵美「オジサンこの島のこと知らないんでしょ。アタシは何度も来たことあるからだいたいわかるよ」

椿「そうかい、じゃまず……」

ワークボッド「ガガガ……」

椿「なんだあれは……」
35 : 監督   2023/11/17 23:04:49 ID:GOGM/pKROo
恵美「戦車……のように見えなくはないね」

椿「逃げるぞ。捕まってろ」ハンドルグイー

恵美「うわっ」

ワークボッド「ガガガッ!」

恵美「追っかけてくるよ!」

椿「そこの路上に入る」ギュー

恵美「うわー」
36 : プロデューサー殿   2023/11/17 23:05:52 ID:GOGM/pKROo
椿「何とか巻いたか……」

恵美「この軽トラもボロボロになっちゃったね……」


🚩宇宙魔獣1「グルル」

🚩宇宙魔獣2「グルル」


椿「今度は犬、いや熊……でもねぇな。地球上にはいねえ生物だ」

恵美「次から次へなんなの……」
37 : レジェンド変態   2023/11/17 23:06:59 ID:GOGM/pKROo
恵美(大きさは2メートルあるかないか、熊に近いけど顔は犬にも似ている。そんな四足歩行の生物が唸り声を上げていた)

恵美(狭い路上でアタシ達を挟むように前後に2匹。これじゃ逃げられない)

恵美「オジサンどうしょう!」

椿「………………」

椿「車のドアを開けろ」ガチャ

恵美「う、うん」ガチャ


ドカッ
 
38 : 変態インザカントリー   2023/11/17 23:07:48 ID:GOGM/pKROo
恵美「えっ、えーーっ」

恵美(一瞬理解が出来なかった。ドアを開けた瞬間あのオジサンはアタシを突き飛ばした)

恵美("シートベルトをしていなかった"アタシは簡単に外に投げ出された)


椿「悪く思うなお嬢ちゃん。こっちも必死なんだ」バタン、カギガチャ

恵美「まさか最初からこのために!」

🚩宇宙魔獣1「グルルゥ」

🚩宇宙魔獣2「グルルゥ」

恵美「……ああ」
39 : 毎日変態   2023/11/17 23:10:47 ID:GOGM/pKROo
恵美(あの化け物達はアタシに一斉に視線を向けた。そして軽トラはその隙を突いて化け物の包囲網から抜け出した)

???「!!!」ダッ

椿「……じゃあな」ブロロ


恵美「このクソ野郎ーーーーーー!」

恵美(アタシは見捨てられた。あのオジサン最初からそのつもりでいたんだ)
40 : ミスター・馬車馬   2023/11/17 23:12:41 ID:GOGM/pKROo
環「めぐみ、だいじょうぶ!」

恵美「環!?なぜ、どうしてここに居るの!?」

環「環もうみみを探しにここに来たかったけどめぐみに言ったら止められると思って、こっそり付いてきたんだぞ」

恵美(そんな……アタシがあの時あのお姉さんから話しを聞いちゃったからこんな子まで巻き込んじゃった)

恵美「ばか、バカ。何で付いてきたの。せめてそのまま荷台に乗ってなさいよ、アタシのために降りることないじゃん」

環「めぐみ……」
41 : 彦デューサー   2023/11/17 23:13:26 ID:GOGM/pKROo
🚩宇宙魔獣1「グルルルル」

🚩宇宙魔獣2「グルルルル」

恵美(せめてこの子だけでも……護身用のスタンガン。あのオッサンがなんかしてきた時にってポケットに入れといていたけどこんなんじゃどうにもならないよね……)

麗花「あらあら大変、ピンチですね」

恵美「あんたは……」

環「あの時のお姉さん」

麗花「二人共逃げるからしっかり捕まって」

恵美「どういうことおぉぉぉぉぉっ!?」

環「飛んでる!お姉さんすごいぞ!」

麗花「あまり時間が残っていないから急ぐよ~」
42 : Pくん   2023/11/17 23:14:06 ID:GOGM/pKROo




43 : ぴぃちゃん   2023/11/17 23:14:24 ID:GOGM/pKROo
AM 3:00 パライソタウン 倉庫街

恵美「はぁ……はぁ。寿命縮んだ……」

環「お姉さんありがと。ねー、どうやったら空飛べるの?」

麗花「それはね……」ズリッ

🚩麗花「あっ」
44 : プロデューサーちゃん   2023/11/17 23:15:07 ID:GOGM/pKROo
環「あれ、お姉さんハタ付けてるの?」

恵美「あんたも……なんだね」

恵美「あんたもアタシ達を裏切るつもりなんだ」

🚩麗花「えー、違うよ」

恵美「環、行くよ」ダッ

環「あ、めぐみ!」ダッ


🚩麗花「……しょうがないなあ。瑞希ちゃんに報告しよっと」
45 : ボス   2023/11/17 23:15:40 ID:GOGM/pKROo
環「めぐみ、あのお姉さんはそんな悪い人じゃなかったと思うぞ」

恵美「……環の言う通りだね、ごめん」

恵美(あの人には悪いことをしちゃったな。命まで助けてもらったのに)

恵美(でも……ちょっと人を信じるのが怖くなっちゃって)

恵美(でも環はアタシのために危険構わずトラックの荷台から飛び降りたんだよね……)

恵美(あんなクソ野郎のために環やあのお姉さんの好意を無下にするなんて間違ってるよね)

恵美「冷静にならないと……っ」ゾクゾク
46 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2023/11/17 23:18:09 ID:GOGM/pKROo
恵美(さっきまで気が動揺して気づかなかったけど)

恵美(何この雰囲気。……まるでお化け屋敷にいるような感覚)

恵美(車内だと感じなかったけど、おどろおどろしいというか……ただならぬ雰囲気を肌で感じる)

恵美(ここは本当に同じ日本なの!?)

環「めぐみ、なんかこわい……」

恵美「大丈夫だよ、まずはどこかに隠れれるところでも探そっか」

恵美(幸いこの倉庫街は身を隠せそうなところは多そうだ)

恵美「あの車両コンテナの中が良さそうだね」
47 : プロ太郎さん   2023/11/17 23:19:37 ID:GOGM/pKROo
恵美(このコンテナ何故か開いてる。罠とかないといいんだけど……)

???「あら、新入りさんかしら」

恵美「誰ですか!?」

莉緒「私は百瀬莉緒、貴方達この島に入ったばかりでしょ」
48 : P君   2023/11/17 23:20:55 ID:GOGM/pKROo
恵美「……そうです」

莉緒「ここの住民の生き残りならそんな"綺麗な格好"はあり得ないもの」

莉緒「それじゃ先輩のお姉さんからア・ド・バ・イ・ス」

莉緒「この島で夜の時間にうろつくは辞めておきなさい。夜は魔獣から戦車にUFOがいて危ないわよ」

莉緒「朝から昼間は戦車とUFOはいないわ。魔獣は少しいるけど夜よりは少ないし、ハタ人間はたくさん出てくるけどね」
49 : あなた様   2023/11/17 23:27:11 ID:GOGM/pKROo
恵美(戦車、魔獣、UFO?と思ったけどさっき自分達も遭遇したばかりだと気付く)

恵美(実物を見ていなかったら信じていかっただろう。それくらい異常なことがこの島では起こっている)

恵美「戦車にUFO……。いったいこの島はどうなっているの?」

莉緒「さあ?私だってこの島に来て3日目、そこまではわからないわ。ただ一つ言えることは……」

莉緒「ここは地獄よ、パライソタウンという名のね」
50 : プロデューサー   2023/11/17 23:30:15 ID:GOGM/pKROo
まずはここまでです
今回ものんびり更新していきたいと思います
恵美も環も前作から名前だけは登場していましたが続編にてようやく登場となりました
51 : 兄ちゃん   2023/11/19 22:57:26 ID:RjVoskzQFw
おお、続編が来てたとは気付くのが遅れました
初手から探索、裏切り、ピンチ。わくわくしますね
続き待ってます
52 : プロ太郎さん   2023/11/19 23:14:56 ID:5SaQ6wryHA
>>51
ご視聴ありがとうございます
あまりに反応なかったのでみんな見て無いのかな……とへこんでいたところです
前作から主人公を変え、作品の雰囲気もやや変えたので 前作の雰囲気が好きだったのに! って思われているのかなって思っていました
主人公が変わってもすばるん達の活躍が無くなるわけではないですよ!
53 : プロ太郎さん   2023/11/21 11:37:21 ID:.IecBj//IU
8月21日 AM 9:30 パライソタウン 倉庫街

恵美「ん…………朝かぁ……」

恵美(まぶたを開くと無機質なコンテナの壁が写っていて、嫌でも現実を思い出してしまう)

環「むにゃむにゃ……」

恵美(アタシの隣にある環の寝顔だけが唯一の癒しかな)
54 : 貴殿   2023/11/21 11:38:00 ID:.IecBj//IU
恵美(莉緒さん……は居ないか。昨日協力を申し出てみたけど、残念だけど子守りをしている余裕はないの~ って言われちゃったし)

恵美(その後アタシ達は急な眠気に襲われて直ぐ寝ちゃった。時間も3時半を回っていたし当然か……)

恵美(あれ、アタシ達にかかっている革ジャン……アタシ達が寝ている時に莉緒さんが自分のをかけてくれたんだ……)

恵美(……今度会ったら返さないとね)ギュッ

環「うーん……めぐみ、おはよう」

恵美「うん、おはよう」
55 : プロちゃん   2023/11/21 11:38:58 ID:.IecBj//IU
環「たまきお腹空いたぞー」

恵美「にゃはは……環は元気だね。こんな時でも食欲あるんだ」

環「こんな時だからこそだぞ。どこか食べ物探しにいこ~」

恵美「それもそっか。まずは食料でも探しに行かないとね」

環「この町を探検するぞー」タタタッ

恵美「もー、待ちなよ。まず倉庫街から出ないとね」
56 : 変態大人   2023/11/21 11:39:17 ID:.IecBj//IU




57 : Pーさん   2023/11/21 11:40:11 ID:.IecBj//IU
AM 10:00 パライソタウン中心街

恵美(食料探すなら倉庫街を彷徨っていても仕方ない。この島の中心街でまずはコンビニかデパート辺りでも探そうと思ったんだけど……)


🚩ハタ人間「…………………………」スタスタ
🚩ハタ人間「…………………………」スタスタ
🚩ハタ人間「…………………………」スタスタ
🚩ハタ人間「…………………………」スタスタ

 
58 : 下僕   2023/11/21 11:40:54 ID:.IecBj//IU
恵美(ハタ人間多過ぎ!夜には居なかったくせに)

恵美(莉緒さんのいう通り昼間はハタ人間だらけになるみたいだね)

環「これ……みんなこの島の人達なの?」

恵美「そうだね。1万人の安否不明だった人々はこうしてハタ人間としてここに居るみたい」

恵美(亡くなっているよりはましかもしれないけど……)
59 : 夏の変態大三角形   2023/11/21 11:42:13 ID:.IecBj//IU

この子が探している海美って人が、そして琴葉や、エレナもこのハタ人間達と同じように……って考えを必死に押さえつけていた
多分環もそう思っているだろう
60 : 番長さん   2023/11/21 11:42:51 ID:.IecBj//IU
恵美(でもこのハタ人間達、ただ当てもなくぶらぶらしているってわけじゃなさそう。動き方に規律がある……)


🚩ハタ人間「………………」スッ
🚩ハタ人間「………………」スッ
🚩ハタ人間「………………」スッ

恵美(あそこのハタ人間なんかは列を作って並んでる。先頭でなんか受け取っているようだけど……)

恵美(気にしてもしょうがないね。行動パターンを把握すれば避けて進むのも何とかなるかも)
61 : Pさん   2023/11/21 11:43:28 ID:.IecBj//IU
恵美「ハタ人間に見つからないように進もっか」

環「う、うん」ブルブル

恵美「……ハタ人間が怖いの?」

環「たまき、あんなにぼーっとした目の人みたことないぞ。それもこんなたくさん……」ブルブル

恵美「……アタシもだよ」ギュッ

恵美(環は純粋だ。だから人の感情にも敏感なのかもしれない)
62 : ハニー   2023/11/21 11:44:15 ID:.IecBj//IU




63 : プロデューサーさん   2023/11/21 11:44:59 ID:.IecBj//IU
環「めぐみー、こっちも無いぞ」

恵美「アタシの方も。あはは、困ったね……」

恵美(これで3軒目のコンビニだけど生活用品や食料品は一切無かった)

恵美「どおりで店内にハタ人間が居ないわけだね」

恵美(少し見通しが甘かったかもしれない)

恵美(この島が封鎖されて1ヶ月。当然商品の補充なんてないはず)

恵美(生鮮食品は腐っているだろうし残った保存食料も生き残った人達で奪い合いになっただろう)
64 : プロヴァンスの風   2023/11/21 11:45:32 ID:.IecBj//IU
恵美「簡単にゲット出来るって思ったのが間違いかぁ」ハァ

環「たまき、なんだかお腹戻っちゃった。しばらく食べなくてもだいじょうぶだぞ!」

恵美「こら、強がってウソ言わないの」ナデナデ

恵美(仕方ない。あまり行きたくなかったけど……)チラ
65 : Pさん   2023/11/21 11:45:45 ID:.IecBj//IU



66 : 高木の所の飼い犬君   2023/11/21 11:46:30 ID:.IecBj//IU
パライソ中心街 パライソデパート前


環「わぁ、大きなデパート!」

恵美「何回か来たことあってね。ここで服とか買ったんだ」

恵美(正直こんな広い建物に入るのはリスクが高いけどそうも言ってられない)

恵美(コンビニと違ってすでに何人かハタ人間が入るのを見ている。けど行くしかない)

恵美「行くよ環。気張ってね」

環「うん」
67 : へっぽこ大名行列   2023/11/21 11:47:08 ID:.IecBj//IU

🚩ハタ人間「………………」スタスタ


恵美(よし、あっち行った)コソコソ

環(チャンスだぞ)コソコソ

恵美(ここは1階の紳士、婦人の洋服コーナー)

恵美(こうして洋服の影に隠れながら店内を進んでいるけど……)

恵美(思ったよりハタ人間が少ない。何かあったんだろうか)
68 : ご主人様   2023/11/21 11:47:38 ID:.IecBj//IU
🚩守衛1「居たぞ!ハタ無しだ!」



環「!」ビクッ

恵美(えっ、バレた!?)
69 : Pチャン   2023/11/21 11:48:02 ID:.IecBj//IU
🚩守衛1「そっちに逃げたぞ。追え!」


恵美(いや、これは見付かったのはアタシ達じゃない)


カンタ「………………」ダダダッ


恵美(あの子供だ)
70 : 毎日変態   2023/11/21 11:48:58 ID:.IecBj//IU

カンタ「痛っ」バタン

🚩守衛2「いい加減逃げるんじゃない。このガキ」ガシッ


環「!」ダッ

恵美「あっ、環」


環「子供ひとりに大人ふたりがかりでひきょうだぞ」チャキ

恵美「環!水鉄砲じゃ脅しにもならない……」
71 : プロデューサー様   2023/11/21 11:49:25 ID:.IecBj//IU
カンタ「ハタでやんす。ハタに向かって撃って!」

環「わかったぞ!」バシュッバシュッ

🚩守衛2「うげぇ……」バタン

恵美「あ……れ?」

環「本当だ。やっつけた!」
72 : 毎日変態   2023/11/21 11:49:56 ID:.IecBj//IU
🚩守衛1「ちぃ、こいつもクリアワルザー持っているのか」

環「じゃあもう一人もやっつけるぞ」バシュッバシュッ

カンタ「だめ、闇雲にやっても……」


カシュカシュ

環「あ……弾切れ……」
73 : 5流プロデューサー   2023/11/21 11:50:37 ID:.IecBj//IU
🚩守衛1「それで終わりみたいだな」
🚩守衛3「……ハタ無しはここか?」
🚩守衛4「……早くハタ付けろ」

恵美(まずい他のハタ人間も集まって来た)

環「うう……」タジタジ
74 : do変態   2023/11/21 11:51:55 ID:.IecBj//IU
カンタ「もーしょうがないでやんすね」

恵美(そう言ってあの子供はすぐそこにあった婦人用の毛糸の帽子を掴む)

カンタ「キミ、背中借りるよ」

環「ん?よくわかんないけどいいぞ」

恵美(環の背中を借りて跳びあがりハタ人間の一人に毛糸の帽子を被せちゃった)

🚩守衛1「何のつもりだ……」
🚩守衛3「……ハタ無し」ガシッ
🚩守衛4「……ハタ無し」ガシッ
🚩守衛1「待て待て。俺はハタ無しじゃない!」ジタバタ


カンタ「お姉ちゃん今のうちに」ダダダッ

環「あんな一瞬で、キミすごいぞ」ダダダッ

恵美(確かに凄い行動力。これがこの環境を生き延びてきた子供……)ダダダッ
75 : せんせぇ   2023/11/21 11:52:46 ID:.IecBj//IU




76 : Pチャン   2023/11/21 11:53:09 ID:.IecBj//IU
パライソ中心街 路地

カンタ「お姉ちゃん達のおかげで逃げることが出来たよ」

環「こちらこそだぞ」グーッ

環「あ……」

恵美「もータイミング良いんだか」
77 : ミジンコプロデューサー   2023/11/21 11:54:02 ID:.IecBj//IU
カンタ「お姉ちゃん達お腹空いてるの?」

カンタ「じゃあとりあえず、これ」ゴソゴソ

恵美(子供が取り出したのは包装されたステックバーみたいなものだ)

恵美「これは?」

カンタ「ハタ人間は毎日これ食べているんだよ。ぼく何度か盗んでくるんだ」

恵美(なるほどね。あんな数のハタ人間の食料はどうしているのかと思っていたけど配給みたいなものがあるんだ)

環「いただきまーす・・・・」

恵美(早速かぶりついた環が口に入れた瞬間なんともいえない顔をしてる)

環「へ、変な味~」モグモグ

カンタ「そのうちなれるよ。味は変でも栄養はあるみたいだよ」モグモグ

恵美「うわっ、確かに変な味だね」モグモグ
78 : プロデューサーちゃん   2023/11/21 11:54:39 ID:.IecBj//IU

🚩補足🚩
わかる人だけの補足をしておきます
恵美達が食べたものは"佃煮""ひもの"ジュース"スナック菓子"ではありません!
あれとは全く別なものです!
 
79 : Pさん   2023/11/21 11:55:39 ID:.IecBj//IU
カンタ「ぼくの名前は権田カンタ。お姉ちゃん達は?」

恵美「アタシは所恵美」

環「たまきは大神環12歳だぞ」

カンタ「ぼくは7歳だから5つ上だね」

恵美「カンタ君はずっとこんな生活しているの?」
80 : ぷろでゅーしゃー   2023/11/21 11:56:26 ID:.IecBj//IU
カンタ「そうだよ。お父さんが帰ってくるまでだから辛くないでやんす」

環「お父さん?」

カンタ「ぼくのお父さんは警察官なんだ。強いんだよ」

カンタ「お母さんは……今は病気で入院していてこの島に居ないんだって。お父さんが言ってた」

カンタ「今お父さんはやる事があるみたいで居ないけど、帰ってきたらあんな奴らやっつけちゃうもん」

恵美(…………)
81 : プロデューサー殿   2023/11/21 11:57:22 ID:.IecBj//IU
環「そうだ、クリアワルザーでハタ人間やっつけれたぞ。あれってどういうこと」

カンタ「えー、知らないの。ハタ人間はハタが弱点なんだよ」

恵美「にゃはは……アタシ達この島に今日来たばかりなんだ」


カクカクシカジカフローズンワード


カンタ「そっか、お姉ちゃん達は友達を探しにこの島に来たんだ」

カンタ「でも、そのお姉ちゃん達の友達は見てないよ」

環「そうなのか……」ガッカリ

恵美(そう簡単に手がかりはみつかんないよね)
82 : プロデューサー様   2023/11/21 11:59:59 ID:.IecBj//IU
残りは副業が終わってから投下します
捕捉が訳わがわからない人もいるかもしれませんが、わからないままの方がいいと思います
83 : ミジンコプロデューサー   2023/11/21 19:22:25 ID:VxvyOHe1Sk
>>82
ツヅキマダァ-?
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
84 : 高木の所の飼い犬君   2023/11/21 19:23:55 ID:YnUqb2HI7I
???「ヂュイ!」

恵美(ん……?)

環「わぁ。ハムスターだ!」

ハムスター「ヂュイヂュイ」バッ

カンタ「あ、ぼくの保存食を……」
85 : Pさん   2023/11/21 19:24:42 ID:YnUqb2HI7I
ハムスター「ヂュイヂュイ」ピュー

カンタ「許せないでやんす」ダダダッ

環「カンター待ってー」ダダダッ

恵美「そんなステックバー1本くらいで……」ダダダッ

恵美(でもこの島にハムスターなんて居たかな?ハタは立ってないようだけど)
86 : 最低最悪変態プロデューサー   2023/11/21 19:25:19 ID:YnUqb2HI7I



87 : ごしゅPさま   2023/11/21 19:25:40 ID:YnUqb2HI7I
PM13:00 パライソ中心街 とある建物前

恵美「ハムスターはここに向かって行ったけど」

ハムスター「ヂュイヂュイ」

カンタ「いた!かんねんするでやんす」

環「待って。何か伝えたいみたいだぞ」
88 : せんせぇ   2023/11/21 19:26:56 ID:YnUqb2HI7I
恵美「ハムスターの気持ちがわかるの環?」

環「……なんとなくわかる。ここの扉開けてほしいみたい」

ハムスター「ヂュイヂュイ」コクコク

カンタ「なんだか必死でやんすね。おしおきは扉を開けてからにしてあげる」ガチャ

ハムスター「ヂュイ!」スッ

恵美「急いで中に入って行った……よっぽど何かあるんだろうね」

環「何か気になるぞ」スッ

カンタ「ステックバーのお礼、まだしてないでやんす」スッ

恵美「もう、二人共勝手に動いたら危ないよ」スッ 
89 : イルデューサー   2023/11/21 19:27:59 ID:YnUqb2HI7I

バタン

ガチャリ



恵美「え、ドア閉めた瞬間鍵が……」
90 : Pーさん   2023/11/21 19:28:58 ID:YnUqb2HI7I

パッ

🚩宇宙魔獣1「グルル」
🚩宇宙魔獣2「グルル」


カンタ「これは罠でやんす」
91 : MADE IN 変態   2023/11/21 19:29:38 ID:YnUqb2HI7I

恵美「ハムスターは!?」

環「あそこ!」


ハムスター「ヂュイヂュイ」スルスル

恵美(アタシ達をこんなところに招待したハムスターは壁のパイプをよじ登りダクトの中に入っていった)

恵美(またはめられた……)
92 : Pサマ   2023/11/21 19:30:34 ID:YnUqb2HI7I
恵美(ここは何かの倉庫かガレージなのだろうか。何も置いてない広い空間に夜出会ったあの化け物が2匹奥から出てきた)

恵美(他の扉もあるがこの分だと鍵が掛かっているだろう)

カンタ「お姉ちゃん達こうなったら倒すしかない」

カンタ「アイツらはハタ魔獣。ハタ人間と同じでハタに水を当てれば倒せるんだよ」

環「でも……クリアワルザーの水が弾切れで……」

カンタ「あそこに水道の蛇口があるから環お姉ちゃんはそれで補充して。その間……」

恵美「囮はアタシ達でやるってことね。お互い一人一匹ずつだね」

環「めぐみ、カンタ……頼んだぞ!」

恵美(不運の嘆きも、ハムスターに対しての恨みごとも言ってらんない)

恵美(カンタ君がそういう強さを持ってよかった。アタシも見習うよ)
93 : イルデューサー   2023/11/21 19:31:52 ID:YnUqb2HI7I
恵美「こっちこっち!」ダダダッ

カンタ「あっかんべー、お前の母ちゃんでべそー」ダダダッ

🚩宇宙魔獣1「グルルゥ」
🚩宇宙魔獣2「グルルゥ」


恵美(宇宙魔獣はお互い目を合わせるとアタシとカンタ君に一匹ずつ向かってくる)

恵美(どうやら一匹一人と決めたみたい)

恵美(それに動きもなんかゆっくりだ。彼らにとってはアタシ達は暇潰しのおもちゃかなんかなのだろう)

恵美(でもそれはアタシ達にとって好都合だ)
94 : ダーリン   2023/11/21 19:34:56 ID:YnUqb2HI7I
環「めぐみ、カンタ頑張って……」ダダダッ

環「よし蛇口の前に来たぞ。今のうちに……」ジャー

環「よし、水を補充したぞ!」

環「くらえ、バケモノ」バシュッバシュッバシュッ
95 : そなた   2023/11/21 19:35:35 ID:YnUqb2HI7I
🚩宇宙魔獣1「グルルルル?」ヒュンヒュン

🚩宇宙魔獣1「グルルゥ!」バシュッ

環「よし、当たったぞ」

🚩宇宙魔獣1「グルル……」ピクピク

カンタ「ハタ人間と違って1発じゃ倒せないよ」

環「そうなのか。面倒だぞ」バシュッバシュッ

🚩宇宙魔獣1「グル……」バタン
96 : イルデューサー   2023/11/21 19:36:30 ID:YnUqb2HI7I
恵美「やった。一匹やっつけた」ゼエゼエ

環「すぐに水を補充しないと」ジャー


🚩宇宙魔獣2「ガゥ!」


恵美(やばい、残った一匹がアタシ達を無視して環に向かっていった)

恵美(しかも早い。化け物も本気だ)
97 : 兄ちゃん   2023/11/21 19:37:13 ID:YnUqb2HI7I
環「この!」チャキ

恵美「駄目、逃げて」

🚩宇宙魔獣2「ガルル」ドン

環「うわっ」ポイー

カンタ「お姉ちゃんのクリアワルザーが」

恵美(化け物の体当たりで環の手からクリアワルザーが離れた)

環「く……」

恵美「たまき!」
98 : プロデューサーくん   2023/11/21 19:41:47 ID:YnUqb2HI7I

???「よく頑張ったぞ3人とも」

ハム蔵「ヂュイ!」


恵美「ハムスターと……パイロット?」

恵美(奥の扉から突然現れたのは浅葱色のパイロットスーツのようなものを来た女性だった)

響「自分、AS(アサルトスターズ)の我那覇響だぞ。3人のことはハム蔵から聞いたぞ」

恵美「ASってあの政府特殊部隊の……」

響「ハム蔵が自分を助けるまでの時間を稼いでくれてありがとね。あとは自分に任せて!」
99 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2023/11/21 19:43:10 ID:YnUqb2HI7I
🚩宇宙魔獣2「ガルル?」


響「うーんやっぱり"自分の能力"はハタが付いてると効かないかー」

🚩宇宙魔獣2「ガルル!」


響「まあ能力が効かなくても大丈夫だけどね。自分、能力無くても強いから!」

恵美(化け物も響さんから何か感じとったのだろうか。環を無視して響さんに向かっていったけど)

恵美(響さんは華麗に避けて化け物にキックを食らわせた)
100 : Pしゃん   2023/11/21 19:43:38 ID:YnUqb2HI7I

🚩宇宙魔獣2「ギャン!」

カンタ「環お姉ちゃん今のうちに」

環「うん!」ガシッ

環「今度こそ食らえ」バシュッバシュッバシュッ


🚩宇宙魔獣2「ギャ…………ン」バタン
101 : Pちゃん   2023/11/21 19:44:01 ID:YnUqb2HI7I
ガチャ


恵美(え、化け物を倒した瞬間鍵が開いた)

恵美(ゲームじゃないんだからさ……)ヘナヘナ
102 : プロちゃん   2023/11/21 19:44:45 ID:YnUqb2HI7I




103 : バカP   2023/11/21 19:45:32 ID:YnUqb2HI7I

PM 16:30 パライソ中心街 路地

環「響強いんだね。あのキックすごかったぞ」

響「当然だぞ。自分はあの有名なASの一人だもん」

カンタ「アサルトスターズ?何でやんすか」

響「日本政府の切り札。13人しかいない特殊部隊なんだぞ。さらに……これは秘密なんだけど」

響「自分達13人は全員超能力者なんだ。本当は機密事項なんだけど君たちは恩人だから特別に教えるさ」

響「例えば自分の能力は全ての動物達と会話出来て、仲良くなれるんだぞ」エッヘン
104 : P様   2023/11/21 19:46:32 ID:YnUqb2HI7I
恵美(超能力……か。最近一般人にも認知されて来たことで1000万分の1ぐらいの確立で人類は何らかの能力に目覚めるらしい)

恵美(昔は解明されずに超能力者は差別される時代もあったらしいけど今は研究が進んで普通に認知されるようになった)

カンタ「でもあの魔獣には効いて無かったでやんす」

響「うがー、ハタが付いた動物には効かないみたいなんだ」
105 : ぷろでゅーしゃー   2023/11/21 19:48:22 ID:YnUqb2HI7I

恵美「で、そんな特殊部隊がどうしてやられて捕まっているのさ」

恵美「テレビで聞いた情報だとこの島に入った後全滅したことになっているけど」

響「あ、あの作戦の時はASが自分含めて5人しかいなかったからだぞ。13人集まればなんくるないさー」

恵美「……本当に?」

響「……いやちょっと調子にのったかも。宇宙人達は油断ならないし特にあの2体は異常さ……」

恵美(あの2体?)

響「とにかく待機している8人のメンバーに連絡を……いやその前に残りの4人を助けないと!」
106 : Pさぁん   2023/11/21 19:49:19 ID:YnUqb2HI7I
カンタ「響お姉ちゃん、急ぐのはわかるけどほら」腕時計

恵美「もう夕方だね」

カンタ「これから奇妙ヶ刻が始まるよ」

環「奇妙ヶ刻?」

カンタ「うん、ぼくはそう呼んでいる。ぼく達は絶対外に出ちゃいけない時間」

カンタ「その時間になる前に今はどこかに避難しないと」
107 : プロデューサーさん   2023/11/21 19:50:25 ID:YnUqb2HI7I

カンタ君がのいう通りそれから18:00になるまでに元々薄暗かった島がさらに真っ暗に
そしてその夜を照らすのは月灯りではなく幻妖な光で飛び回るUFO
ハタ人間達は一斉にどこかに消え、代わりに闊歩するのは
ワークボット(あの戦車はワークボットというらしい)と宇宙魔獣
あっという間に奇妙ヶ刻が支配していた……
108 : 5流プロデューサー   2023/11/21 19:50:55 ID:YnUqb2HI7I




109 : プロデューサーさん   2023/11/21 19:51:15 ID:YnUqb2HI7I
PM19:00 パライソ倉庫街

響「確かにこの車両コンテナの中なら大丈夫そうだぞ」

響「でもどうしてここに?」

恵美「……ジャケット返したくてさ」

響「?」

恵美(莉緒さん帰ってこないね。他のところに行ったのかな……)
110 : 兄ちゃん   2023/11/21 19:53:29 ID:YnUqb2HI7I
環「そう言えばひびきは捕まった時ハタ付けられなかったの?」

響「それが……宇宙人達がハタ人間はもう充分だからこいつらはハタ付けないで人間達をおびき寄せる餌にするって言ってたぞ」

カンタ「やっぱりあれは罠だったでやんすね」

恵美(そういうことがあるなら琴葉やエレナもまだハタ付けられてないかもしれない)
111 : ハニー   2023/11/21 19:54:39 ID:YnUqb2HI7I
恵美「今日はここで過ごすとして明日はどうしよ?」

響「自分はまず本土に連絡取りたいんだ。でも……」

響「この島で唯一通信出来る場所、自分その場所知らないぞー」ウギャー

カンタ「頼りにならないでやんすね……」
112 : ぴぃちゃん   2023/11/21 19:55:40 ID:YnUqb2HI7I
響「大体今回の任務、説明が不十分すぎるぞ」

響「関わるのは救助だけで余計なことは詮索するなって、感じで」

響「島に着くなりあんな反撃に遭うのも誰も想定してなかったぞ」

響「恵美と環は政府側の人間じゃないよね。どうしてここに?」
113 : 5流プロデューサー   2023/11/21 19:56:21 ID:YnUqb2HI7I
恵美「アタシと環はこの島で行方不明になった友人を探しに来たの」

カンタ「ぼくは元々この島に住んでて今日このお姉ちゃん達と知り合ったんだ」

響「そうか。心配しなくてもいいぞ。自分の任務はこの島の生き残りの救出さ」

響「三人の面倒は自分が見るぞ」フンス

恵美「捕まっていたのを助けて貰ったのに?」ニヤニヤ

響「うぎゃー。それは言わないで」
114 : 仕掛け人さま   2023/11/21 19:57:19 ID:YnUqb2HI7I
ハム蔵「ヂュイヂュイ」

響「あ、ごめん無視してないぞ。ハム蔵も頼りにしているからね」

環「そのハムスターってひびきのペット?」

響「そう、自分の家族だぞ。他の家族もいるんだけど今回連れてこれたのはハム蔵だけさー」

ハム蔵「ヂュイヂュイ」

響「みんなよろしく! だって」

カンタ「まあステックバーのことは許してやるでやんす」

恵美「まだ覚えていたんだ……」
115 : プロデューサーはん   2023/11/21 19:58:41 ID:YnUqb2HI7I
響「それで明日は二人の友人を探そうか」

響「そうしてるうちに他のASのメンバーにも会えるさー」

恵美「後回しにしてもいいの?仲間でしょ」

響「他のメンバーも自分と同じぐらい強いからね。信頼しているから心配なんかしてないさー」

響「なんならすでに拘束から抜け出してるかもしれないしね」
116 : 変態お化け   2023/11/21 19:59:07 ID:YnUqb2HI7I
恵美「だったら好意に甘える感じになってしまうけど……まず、パライソ高校に行っていい?」

恵美「そこにアタシの友人が通っていたんだ」

響「自分は構わないぞ」

カンタ「ぼくもだいじょうぶだよ」

環「みんなで行くの楽しそう」

恵美「ふふ、みんなありがと」
117 : 我が友   2023/11/21 20:00:46 ID:YnUqb2HI7I

恵美(こうして奇々怪々な島で過ごす初日が終わった)

恵美(ハタ人間のことも少し分かってきて、頼もしい味方も出来て)

恵美(琴葉とエレナにちょっとずつ近づけているのだろうか)
118 : Pはん   2023/11/21 20:07:56 ID:YnUqb2HI7I
今回はここまで
ASって残り12人いるらしいよどんな人達だろうなー(棒読み)
ついにサイボーグに続いて超能力者も登場です
本家パワポケだとイカれた超能力者が多数登場してましたがこのSSはあそこまでイカれた能力者は出さない……予定
本編でも説明あった通り超能力者は認知されています。サイボーグの方が一般人は驚きます
あと莉緒姉誕生日おめでとう。名前だけしか登場させてあげれなくてごめんね
119 : プロデューサーくん   2023/11/21 20:33:27 ID:VxvyOHe1Sk
ASが超能力者!いいですね宇宙人に対抗するならこれくらいなくちゃ!
好きなキャラ(響)が活躍してくれたのもうれしいです

しかしこの分量を副業こなしながら書けるのもすごい……
イッチ、超能力者だったりしません? それ俺も使いたい
120 : ぷろでゅーしゃー   2023/11/21 23:18:47 ID:qYQy14s6Fs
>>119
怪奇SS祭の時からASを出す時はこういう風に出したいと思ってました
あと言い忘れてましたが麗花の飛行能力やすばるんの魔球も超能力によるものです

SSの執筆スピードに関しては創作モチベが過去一で高いのと今週は仕事が少ないので今のうちにと執筆したからです
121 : ミスター・不純物   2023/11/22 10:12:00 ID:/mkouubuH2
ですが言う通り自分もそんな超能力欲しいですねぇ
イッチ自身もせめてロコ語だけでも上手く変換出来る能力が欲しいと思ってます
122 : エビさん   2023/11/24 22:06:06 ID:ZR.wyBF4HM
AM 6:30 

環「めぐみ~朝だぞ~」

カンタ「二人とも~起きるでやんす~」

恵美「あーー、よく寝た」

環「くふふ、めぐみおじさんくさいぞ~」

恵美「もー、そんなことないよ」
123 : 高木の所の飼い犬君   2023/11/24 22:07:02 ID:ZR.wyBF4HM
カンタ「ほら、響お姉ちゃんも起きなよ」

響「うーん……子供は元気でいいな」

響「でも自分はもうちょっと寝るぞ……」

カンタ「もー」

環「お姉ちゃん達の方が案外だらしないぞ。ね、カンタ」

カンタ「ほんとでやんす」

恵美「あはは……」
124 : 箱デューサー   2023/11/24 22:11:24 ID:ZR.wyBF4HM
恵美(実を言うと昨日は寝不足だったんだ)

恵美(コンテナの中なんて慣れない環境の中で不安たっぷりでさ)

恵美(それをごまかすように眠気で無理やりシャットダウンさせたんだけど)

恵美(体は正直で起きた時全然すっきりしなかった)

恵美(でも昨日は……やる事ないから22時には寝たんだけどさ)

恵美(そんなのとは関係なくぐっすり寝られた)

恵美(そもそも最近は家のベッドの中だって気持ちよく寝られなかった。琴葉やエレナのことを考えるとどうしてもすっきりしなかった)

恵美(それが昨日は1番良く寝れたと思う。みんなのおかげだね)
125 : プロデューサーさま   2023/11/24 22:12:05 ID:ZR.wyBF4HM



126 : 師匠   2023/11/24 22:12:37 ID:ZR.wyBF4HM
環「今日の朝ご飯もあのステックバー?気が乗らないぞ……」

響「自分も捕まっている時はずっとそれだったさー」

恵美「もう少し美味しくてもいいのにね」

響「こういう非常食はあえて美味しくなく作るんだって。美味しかったら余分に食べちゃうでしょ?」

カンタ「そういうものでやんすか……あ、そうだ」

カンタ「もしかしたら何とかなるかもしれない」

環「ほんとに!」
127 : 兄(C)   2023/11/24 22:13:20 ID:ZR.wyBF4HM



128 : プロデューサー殿   2023/11/24 22:13:57 ID:ZR.wyBF4HM
カンタ「この車両コンテナ、多分食料が入っているでやんす」

カンタ「子供のぼくには開けれなかったんだ」

恵美「本当だ緊急食品って書いてある。でも鍵掛かってるよ」ガチャガチャ

カンタ「なんだ、がっかり……」

響「ふっふっふ~。ハム蔵お願い」

ハム蔵「ヂュイ」

恵美(ハム蔵が僅かにあったコンテナの隙間に入っていった)
129 : Pチャン   2023/11/24 22:14:59 ID:ZR.wyBF4HM


ガリガリガリ・・・

ガチャ


響「よし開いたぞ」

カンタ「すっごーーい」

響「ハム蔵は潜入任務とかでも大活躍なんだぞ」フンス

恵美「早速開けてみるよ」ガチャ

恵美(コンテナの中にはレトルト食品やカップラーメンがたくさん入ってた。おそらく有事の際の非常食品だろう)

恵美(アタシ達は急いでお湯を沸かせる道具や電子レンジ等を探した)

恵美(幸いこの倉庫街の事務所のようなところから見つけることが出来た)
130 : ミスター・馬車馬   2023/11/24 22:16:18 ID:ZR.wyBF4HM

恵美「それじゃー」

「「「「いただきまーす」」」」


響「美味しい美味しい美味しーーい」パクパク

カンタ「やんすやんすやんすー」ガッガツ

恵美「そんな、ちょっと大げさじゃない。ただのレトルトカレーだよ?」

カンタ「ぼく、ここ2週間はまともなもの食べれなかったの!」ガッガツ

響「自分も同じくだぞ!」パクパク

環「たまきもあのステックバー食べるよりぜんぜんいいぞ」モグモグ

恵美「そっか。食料問題はしばらく何とかなりそうで良かったね」

カンタ「ハム蔵にはぼくのとっておきのクッキーあげるね」

ハム蔵「ヂュイヂュイ」カリカリカリカリ

恵美(みんなが嬉しそうでなんだかアタシも嬉しいや)
131 : エビさん   2023/11/24 22:17:15 ID:ZR.wyBF4HM

恵美(ご飯を食べてお腹も心も満たしたアタシ達はパライソ高校に向かった)

恵美(朝になるとハタ人間の数は相変わらず多くなってくる。それらをくぐり抜けアタシ達は無事パライソ高校に到着した)

 
132 : 高木の所の飼い犬君   2023/11/24 22:18:21 ID:ZR.wyBF4HM
AM10:00 パライソ高校

恵美「着いたよ。ここがパライソ高校」

恵美「アタシの親友が通っていたところだよ」

カンタ「……何だかひっそりしてるね」

環「ハタ人間もスルーしているみたいだぞ」

環(めぐみの表情がかたい……)

響「とりあえず中に入ろうか」
133 : P君   2023/11/24 22:19:47 ID:ZR.wyBF4HM

パライソ高校玄関


響「中もシーンとしているね。これはハタ人間は居なさそうだけど……人も居ないかも」

恵美「……そうだね。人は居なさそう」

環(めぐみ……)

恵美「でも手掛かりがあるかもしれない」

恵美「ごめん。アタシはちょっと中を探索してくる」
134 : ミスター・オールドタイプ   2023/11/24 22:20:51 ID:ZR.wyBF4HM

環「たまきも着いて行くぞ」

響「……わかった。自分はカンタと一緒に入り口で待ってるさー」

恵美「……ありがとう」ダダッ

環「あ、待ってめぐみ」ダッ



カンタ「二人で行かせてよかったの?」

響「今は恵美の好きにさせておいた方がよいさー……」
135 : プロデューサーさま   2023/11/24 22:23:53 ID:ZR.wyBF4HM

恵美(その後校内を見回ったけど)

恵美(人がいる気配も住んでいそうな痕跡も全くなかった)

恵美(琴葉が通ってたから何らかの手掛かりはあるかもしれない)

恵美(……なんて普通に考えてもそんな甘い展開があるわけがない)

恵美(そんなことはとっくにわかってた。でも……)
136 : 仕掛け人さま   2023/11/24 22:24:42 ID:ZR.wyBF4HM
恵美(この学校には去年、学校祭やるからって琴葉に誘われてエレナと一緒に来たんだ)

恵美(こうして校舎を見てると三人で回ったあの時を思い出すな)

恵美(もしかしたらアタシ、その時を思い出して哀愁に駆られたかっただけだったかもしれない)

恵美(ん、この教室のドア開いてる。誰か閉め忘れたのかな……)ヒョイ
137 : 変態インザカントリー   2023/11/24 22:25:25 ID:ZR.wyBF4HM

ヘルガ「………………」っ本

恵美「あっ」

ヘルガ「………………」チラ

恵美(何だろう。この人綺麗な女性だけど近寄り難い何かがある)

恵美「し、失礼しちゃったかなー」

ヘルガ「……待て」
138 : イルデューサー   2023/11/24 22:28:23 ID:ZR.wyBF4HM
恵美「な、何か」

ヘルガ「お前のその目……彼女に似てるな」
_
恵美「彼女?」

ヘルガ「いや……あの彼女とは少し違うか。彼女はどんな状況でも曲がらない素直で真っ直ぐな目だったが」

ヘルガ「お前はどんなことがあろうが諦めない決意の目だ」

恵美「!!」

ヘルガ「何かを決意してわざわざこの島に来たのだろう?」

ヘルガ「まあ、あいつが見たなら気に入らない目だってぼやくだろうが」

恵美「その彼女……って」

ヘルガ「私はあの彼女の目が好きだった。けど振られてしまったよ。あれから1ヶ月か、彼女は今どうしているんだろうな」

恵美「……そうなんだ」

恵美(恋人だったのかな)
139 : 変態大人   2023/11/24 22:29:13 ID:ZR.wyBF4HM
ヘルガ「今すぐこの建物から立ち去れ」

恵美「えっ」

ヘルガ「この建物から出ろって言っているんだ」

ヘルガ「この建物は危険だ。すぐに離れた方がいい」

恵美「は、はい」
140 : プロデューサーさん   2023/11/24 22:30:08 ID:ZR.wyBF4HM
恵美(この女性の言ってることよくわかんないけど冗談言ってるようには感じなかった)

恵美「環、いったん下に降りるよ……ってあれ」

恵美(環が居ない。アタシが探索に没頭しすぎて目を離しちゃった!?) 

恵美(先に下に降りたのかもしれない。ひとまずアタシも下に降りよう)ダダダッ

恵美(もし下に居なかったら玄関にいる響さんに声かけて……)
141 : プロデューサーさま   2023/11/24 22:31:12 ID:ZR.wyBF4HM

???「……」ススス


恵美(居た!)


恵美「ごめん環。ちょっと集中し過ぎたみたい……」
 
142 : プロデューサー   2023/11/24 22:32:29 ID:ZR.wyBF4HM

ギャスビゴー星人「ン?」デデン

恵美「あっ」

ギャスビゴー星人「何ダ他ニモイタノカ」ビビビ-

恵美「うあ…………」

恵美「…………………」バタン

ギャスビゴー星人「ちょうどイイ、コイツラもアレにサンカサセルカ」
143 : お父さんネズミさん   2023/11/24 22:32:51 ID:ZR.wyBF4HM




144 : 我が下僕   2023/11/24 22:34:00 ID:ZR.wyBF4HM

恵美「……うーん。あれ?アタシいったい……」

恵美(目が覚めるとどこかの倉庫……いやこれは体育館の天井が見えた)

莉緒「あら、起きたかしら?」

恵美「莉緒さん!」ガバッ

莉緒「恵美ちゃんは宇宙人によってここに連れてこられたのよ。連れの環ちゃんも一緒よ」

恵美「宇宙人……あれがそうだったんだ」

恵美(テレビでもいってた宇宙人。直に見たのは初めてだった)
145 : 番長さん   2023/11/24 22:34:49 ID:ZR.wyBF4HM
恵美「莉緒さんも宇宙人に連れられてここに?」

莉緒「昨日からずっとね。閉じ込められて出られないままよ」

莉緒「同じ境遇の人が私達以外にも二人いるわ」

恵美「二人も……」チラ

椿「………………」メソラシ

恵美「あーーーっ」
146 : 変態大人   2023/11/24 22:36:11 ID:ZR.wyBF4HM
莉緒「あら、知り合いだったかしら?」

恵美「知り合いなんかじゃないです!アタシあのオジサンに裏切られたんだよ!」

恵美(最低。こんなところであのオジサンに再開するなんて……)

椿「まあ……なんだ。俺もあの時は悪かったと思っているんだ」

恵美「今さら取り繕っても遅いよ!口も聞きたくない!」ツーン

莉緒「あらあら、そうだったのね。私なら恵美ちゃんみたいなかわいい子見捨てないけど」
147 : せんせぇ   2023/11/24 22:37:44 ID:ZR.wyBF4HM
伊織「もー、あなたたちうるさいわね。揉め事ならよそでやりなさい」

恵美(そう言ったのはピンクのパイロットスーツのようなものを着た女性。もしかして……)

恵美「もしかしてあなたもAS!」

伊織「そうよ、ASのスーパー隊員伊織ちゃんよ」キラン

椿「そのスーパー隊員がボロボロじゃ世話ないな」ボソ

伊織「何よ、こっそり言っても聞こえてる……ゴホッゴホッ!」
148 : そこの人   2023/11/24 22:38:26 ID:ZR.wyBF4HM
恵美「大丈夫!?」

伊織「大丈夫よ……それよりあんたさっき"あなたも"って言ったわね。あたし以外のASに会ったの?」

恵美「響さんに会って一緒に行動してるよ」

伊織「響か……。一人でも生き残ってこの島の現状を外に伝えな……ゴホッゴホッ!」

伊織「……あたしはおそらく"次"はもう生き残れないわ」

恵美「そんな、みんなで生き残ろうよ!」
149 : エビさん   2023/11/24 22:38:58 ID:ZR.wyBF4HM
莉緒「ねぇ……私達協力し合わない?」

莉緒「この周囲、私なりに調べたんだけど一人じゃ脱出なんて無理よ」

椿「あんたが言うなら間違いないな。噂には聞いてるぜ、凄腕スパイ百瀬莉緒さんよ」

莉緒「あーら、そういうあなたは金さえもらえれば何でもやる豪腕傭兵の椿さんじゃない?」

椿「けっ、さすがに国際的スパイの耳には届いていたか」

恵美「スパイに傭兵……」

伊織「この島にわざわざ来る物好きがまともな連中なわけないでしょ……」
150 : プロ太郎さん   2023/11/24 22:40:09 ID:ZR.wyBF4HM
莉緒「じゃあ隠しても意味なさそうね。私はとある国の依頼を受けてこのパライソタウンの機密情報を盗みに来たの。依頼主は言えないけど」

莉緒「ほら、私も言ったんだからあんたも言いなさい」

椿「ちっ、俺は箱崎星梨花をこの島から脱出させるように頼まれたんだ。俺も依頼主は言わんけどな」

恵美「これアタシも言う流れだよね」

恵美「アタシと環は友達を探しにこの島に来たんだよ」

椿「はっ、そんな理由でこんなところに来た……うげっ」バキッ

莉緒「恵美ちゃんと環ちゃん立派よ。お姉さん感心しちゃったわ」

椿「この女……」

環「うーん、ここどこ?」

莉緒「環ちゃんも起きたのね」
151 : プロデューサーちゃん   2023/11/24 22:41:09 ID:ZR.wyBF4HM


シャッター<ガガガガガ




恵美・莉緒・椿・伊織「!?」
152 : おやぶん   2023/11/24 22:41:45 ID:ZR.wyBF4HM
<全員起キタヨウダナ

<コレヨリ第二回サバイバルゲームヲ行ウ


恵美「サバイバルゲーム?」

伊織「……やっぱり、ね」
153 : 彦デューサー   2023/11/24 22:43:48 ID:ZR.wyBF4HM
<ルールハ簡単。最後ノ一人にナルマデ生き残れバイイ

<生き残っタヤツハマタ第三に参加ダ

恵美「それってたとえ生き残っても永遠に終わらないってことじゃん」

<ナニヲカクソウソコノピンクハ前回ノ生き残リダ

<前回ハ20人グライイタカナ?

<ハタ人間ヲ1000人イッキ二ケシカケテナ。中々楽シイ見世物ダッタ

伊織「……この外道」ギリギリ
154 : Pーさん   2023/11/24 22:44:58 ID:ZR.wyBF4HM
<今回ハハタ人間ジャナク別ナ趣向ヲ用意シタンダ

恵美(シャッターの開いた先はパライソ高校のグラウンドで)

恵美(グラウンドの周りにはバリアー?みたいな壁が展開されていて抜け出せそうもない)

恵美(そしてグラウンドの中央には6メートルぐらいのハタを立てた巨人が立っていた)


🚩ギガントス「ゴグググルゥ」


<今回ノ相手ハコイツダ

<戦ウモヨシ、逃ゲ惑ウモヨシ、先ニメンバーヲ蹴落トスノモヨシダ
155 : 仕掛け人さま   2023/11/24 22:47:24 ID:ZR.wyBF4HM



カンタ「響お姉ちゃん恵美お姉ちゃん達が大変だよ!」ダダダッ

響「わかってるよ。くそっ宇宙人め」ダダダッ

響(まさかこんなところに宇宙人が居るとは思わなかった)

響(宇宙人は校内放送でアナウンスしてた。なら放送室に居るはず)ダダダッ


宇宙人傭兵×4「……………………」デデン


カンタ「なんだか強そうなやつが出てきた!」

響「くっ、さすがに武器も無しでこんなやつら相手はきついぞ……」
156 : プロデューサー   2023/11/24 22:49:27 ID:ZR.wyBF4HM

🚩ギガントス「ゴグググルゥ」


莉緒「あれはギガントスね」

椿「知ってんのか」

莉緒「聞いたことあるわ。幸せ草から作ったドーピング剤で極限まで強化した肉体をサイボーグの技術で制御する計画」

莉緒「ただ、成功したって話は聞かないけど」

莉緒「あれはおそらくパライソタウンで生まれたそれの失敗作。それをハタ付けて無理やり操るなんてエグいことするわね」
157 : Pさん   2023/11/24 22:50:29 ID:ZR.wyBF4HM
椿「ハタ人間が可愛く思えてくるな。で、俺はあんたの言ったみんなで協力ってのに賛成なんだが」

恵美「そう言って途中で裏切る気でしょ!」

椿「やつらを倒さないことにはたとえ生き残ったとしても未来はねぇ。流石に足引っ張り合いしている場合じゃねえだろ」

莉緒「そういうこと。まあ今度恵美ちゃんを困らせたら……私が始末してあげる」

環「りお……意外に怖いぞ」

恵美「……わかったよ」スタスタ

パチーン

恵美「あの時のことはこれでチャラにしてあげる」

椿「……痛って」ヒリヒリ
158 : 番長さん   2023/11/24 22:52:12 ID:ZR.wyBF4HM
莉緒「伊織ちゃんもそれでいいかしら」

伊織「……あんた達、あたしのこと構わなくていいわよ。自分の身のことだけ考えなさい」

椿「おー、さすが政府直結のスーパー部隊だ。自分の身より他人優先か」

椿「恵美……だったな。あのスーパー隊員を守ってやってくれ。一人じゃ、まともに動くことも出来ないようだからな」

椿「あいつにいきなり踏み潰されても目障りだからよ」

伊織「なっ、あんた……」ピキピキ

莉緒「ええ、あのデカブツは私達で何とかしてあげる」
159 : P君   2023/11/24 22:53:07 ID:ZR.wyBF4HM
莉緒「でもどうしょうかしら。私あんな大型獣用の武器なんて持ってないわよ」

椿「そもそもアレに普通の武器通じるのか疑問だな。操られてるんだから痛覚とかないだろ」

環「たまきあいつの倒し方わかったぞ!」

莉緒「環ちゃん本当?」

環「あいつもハタ立ってる。ってことはハタにこのクリアワルザーで水をかければ倒せるぞ!」
160 : 我が下僕   2023/11/24 22:54:22 ID:ZR.wyBF4HM
椿「そうなのか?」

恵美「うん、それは間違いないと思う。問題は……ここは水を補給出来ないから弾は6発までしかないこと」

恵美「ハタ魔獣は倒すのに2発必要だった。あいつぐらいになると最低3発以上は当てないと駄目だと思う」

莉緒「それにあの巨体。足元から撃っても頭のハタには届きそうもないわね……よし」

莉緒「私が環ちゃんを担いであいつに近づくわ。環ちゃんはハタを狙い撃ってちょうだい。椿のオジサンは……」

椿「囮役だろ、わかってる」

莉緒「あなたの役が一番危険よ。いやに素直じゃない。罪滅ぼしのつもりかしら?」

椿「そんなこと考えたこともねえ。効率的に判断しただけだ」

椿「しかし傭兵にスパイに特殊部隊の混合チームか。アベンジャーズにでもなった気分だな」

莉緒「私は好きだけどねこういうの。燃えてこない?」

環「なんだかみんなかっこいいぞ」
161 : そこの人   2023/11/24 22:56:25 ID:ZR.wyBF4HM

🚩ギガントス「ゴグアァァァッ」


恵美「あいつしびれを切らしたみたいだよ」

椿「始めんぞ。なるべく早く決めろよ!」


恵美(そう言って椿のオジサンは服の下からサブマシンガンを取り出した)

恵美(あの軽トラの荷台にはオジサンの武器が積まさっていたんだね)
162 : MADE IN 変態   2023/11/24 22:57:27 ID:ZR.wyBF4HM
椿「オラ、鉛玉でもくらいやがれ」ズダダダダ

🚩ギガントス「ゴググァァァッ」ズドドド

椿「ちっ、怯みもしねえか」


莉緒「けど目線はオジサンの方に向いたわ。それじゃ環ちゃん行くわよ」

環「うん!」

恵美(莉緒さんはワイヤーガンみたいなものでグラウンドのフェンスにワイヤーを引っ掛けると)

恵美(環を抱えてフェンスの上まで登っていった)
163 : 我が友   2023/11/24 22:58:38 ID:ZR.wyBF4HM
恵美「すごい……」

伊織「あんた、あたしを背負いなさい」ヨロヨロ

恵美「でも……」

伊織「あんた達だけに任せっきりじゃ、この伊織ちゃんの名が傷付くの!」

伊織「……お願い、あいつの近くまで」

恵美「わかったよ。アタシだってじっとはしてられないしね」
164 : 我が友   2023/11/24 23:00:55 ID:ZR.wyBF4HM
莉緒「あとはオジサン次第よ。もう少し足止め出来ないかしら」

椿「といってもよ、サブマシンガンじゃ蚊に刺された程にも感じてないようだしな」ダダダッ

椿「仕方ねぇ傭兵の腕を見せてやるか」ガチャン


🚩ギガントス「ゴグルゥ?」

椿「そこだ」


ドシューーー     \ドゴーン/
165 : Pさん   2023/11/24 23:02:12 ID:ZR.wyBF4HM
莉緒「へぇ、あの巨人に逃げながらあのグレネードランチャーを片手で操って一発で命中させるなんてやるじゃない」


🚩ギガントス「グググゥ」プスプス


椿「おい、怯んだぞ。これでちっとは大丈夫だろ」

莉緒「わかってるわよ。環ちゃんしっかり掴まって」

環「りお、ターザンみたいだぞ」

恵美(莉緒さんは向こう側のフェンスにもワイヤーを張らせてワイヤーアクションの要領で巨人に近づいた)
166 : Pしゃん   2023/11/24 23:03:26 ID:ZR.wyBF4HM

🚩ギガントス「ゴグルァ!」ブン


莉緒「これは……」

バシン

椿「まさか、グレネードが直撃しても全くこたえないってか!」

莉緒「ううっ」

環「りおーー」

恵美(あの巨人は滑空してきた莉緒さんと環を腕ではね除けて……)

🚩ギガントス「ゴグゥ!」ゲシッ

椿「ぐはっ」ドコッ

恵美(椿オジサンを蹴り飛ばした)
167 : Pサン   2023/11/24 23:04:14 ID:ZR.wyBF4HM

恵美「まずいよ!」

伊織「いいから!あいつにもっと近づいて」

恵美「う、うん」

伊織「あんた達、やっぱり伊織ちゃんの力も必要みたい……ね!」ピカッ

恵美(アタシに背負われながらも伊織さんが右手を突き出した瞬間。手のひらからビームが発射された)
168 : ぷろでゅーさー   2023/11/24 23:05:43 ID:ZR.wyBF4HM

🚩ギガントス「ゴグルァ」ジュー


椿「なんだありゃ……。あれが噂のASの超能力か」

椿「だがグレネード弾でも効きやしないやつにあれ程度じゃ……」

🚩ギガントス「ゴグググルゥ!」


恵美「こっちに来るよ!」

伊織「それでいいのよ。みんなーーーっ、目を瞑りなさーーい!」

椿「まさかあいつ………」

伊織「フラッシュ!」ピッカーーーーッ
169 : 箱デューサー   2023/11/24 23:06:47 ID:ZR.wyBF4HM


     \ピカーーーーーーーッ/


🚩ギガントス「ゴガァァァァ!」

恵美(伊織さんに言われて目を瞑ったから見てないけど)

恵美(おそらく相当すごい光が発せられたのだろうあの化け物も膝をついて目をさすっている)

莉緒「あれ、環ちゃんどこ!」

環「ここだぞ!環、木登りなら得意だもん」

恵美(環はその隙にうずくまる巨人の背中を伝って巨人の頭上に登っていた)
170 : do変態   2023/11/24 23:07:53 ID:ZR.wyBF4HM
環「この位置なら外さないぞ!」バシュバシュバシュバシュ

🚩ギガントス「ゴガァゴガァゴガァ!」ブンブン

環「うわっ」

恵美「環危ない!」

恵美(4発ぐらい当てたぐらいで環は振り落とされた)

恵美(幸い莉緒さんがキャッチしたけど)

🚩ギガントス「ゴガァ……ゴガァ……」ピクピク


莉緒「でも効いてるわ。やつの限界も近いわ」
171 : 仕掛け人さま   2023/11/24 23:09:13 ID:ZR.wyBF4HM
恵美「っ、と」グレネードパシィ

椿「それでとどめを刺せ。ハタに向かって当てれば弱ってる今なら効くだろ」

椿「俺は撃てそうにねえ……」

恵美「でもアタシ、グレネードなんて使ったこと無いよ」
172 : 貴殿   2023/11/24 23:10:12 ID:ZR.wyBF4HM
伊織「貸しなさい。あたしが撃つ」フラフラ

伊織「………………」プルプル

恵美(あ………)

伊織「……やっぱり、恵美あなたが撃ちなさい」

伊織「大丈夫よ。あたしが支えてあげるから」

恵美「わかったよ。……こうかな?」

伊織「そうよ。いい筋してるじゃない。じゃ……」

恵美・伊織「いっけーーーー」
173 : 最低最悪変態プロデューサー   2023/11/24 23:11:03 ID:ZR.wyBF4HM

ドシューーーーーー


🚩ギガントス「ゴガァ…………」


   \ドゴーン/


🚩ギガントス「ゴ……ガ……」


バターーン


恵美「やった……」
174 : ご主人様   2023/11/24 23:11:51 ID:ZR.wyBF4HM
ギャスビゴー星人1「オイオイ、アノサンプルガヤラレタゾ」

ギャスビゴー星人2「面白クナッテキタナ。コンドハドウスル?」

ギャスビゴー星人1「最初ノ案通リ、ワークボッド8台を解キ放ッテ暴走サセテミルカ?」

ギャスビゴー星人2「ソレハイイ。面白イ追イカケッコガ見レルゾ」
175 : Pたん   2023/11/24 23:13:18 ID:ZR.wyBF4HM
バタン

ヘルガ「相変わらず悪趣味な連中だな」

ギャスビゴー星人1「キサマライツノ間二ココヘ!」

ギャスビゴー星人2「警備ノ者ハ何ヤッテイル!」
176 : プロデューサーさま   2023/11/24 23:14:11 ID:ZR.wyBF4HM

ズバッ

ギャスビゴー星人2「エ……」バタン

灰原「…………答えたぞ」

ギャスビゴー星人1「クソッ」チャキ

ヘルガ「…………」ド-ンド-ン

ギャスビゴー星人1「ウギャーーッ」


ヘルガ「人類がお前達に遊ばれてるだけだと思うな」
177 : イルデューサー   2023/11/24 23:15:23 ID:ZR.wyBF4HM
ヘルガ「……制圧完了だな」

ガチャ

ブラッド「総司令官、下にあったワークボッドは全て抑えたぜ」

ヘルガ「ご苦労。これでアンテナを付ければこの右手で操ることが出来る」

ヘルガ「我々の本来の目的は達したが……宇宙人まで速やかに始末出来たのはそこの彼女達のおかげだろうな」

ヘルガ「彼女達を解放させてやれ」

ブラッド「へい。しかし曽根村局長殿が亡くなって、何時までこんなゲリラまがいのこと続けるんだか」

灰原「…………」

ヘルガ「……減らず口叩くようなら名前をNo.11に戻すぞブラッド」キッ

ブラッド「り、了解」

ヘルガ「あっちの方も終わっている頃だな」

灰原「心配は……無用だろう」
178 : ミジンコプロデューサー   2023/11/24 23:16:39 ID:ZR.wyBF4HM


シューーーーン



恵美「あれ、バリアーみたいのが消えたよ」

伊織「やつらがあれくらいで逃がしてくれるわけがない。誰かやってくれたのね……」

響「伊織、大丈夫か!」

伊織「……響が解除してくれたの?やるじゃない」

響「いや、防衛局の人達に助けてもらったんだ」

カンタ「すごかったでやんすよ。あのおじちゃん宇宙人達をばったばった斬りふせてたでやんす」

伊織「防衛局が?聞いた話と違うけど……ゴホゴホッ!」
179 : イルデューサー   2023/11/24 23:17:28 ID:ZR.wyBF4HM
響「伊織どうしたんだ、何かされたのか?」

伊織「やつらにちょっとね……それより千早と真と真美には会った?」

響「あれから会えてないさー……」

伊織「なら最悪あんただけでも脱出しなさいよ」

響「本当にどうしたんだ。いつも強気の伊織らしくないぞ!」
180 : Pたん   2023/11/24 23:18:54 ID:ZR.wyBF4HM
伊織「……やつらに宇宙ウイルスとかいうのを打たれたわ。あっ、心配しないで。空気や接触による感染はしないようだから」

伊織「でも体が弱ってこのザマよ。これじゃ足手まといにしかならない……」

響「でも治療すればいいじゃないか!」

伊織「打たれからもう10日も経つけど一向に良くならないのよ。それに宇宙人の奴らが言ってた。これは殺すのが目的のウイルスじゃなくて感染者をひたすら弱らせるのが目的だって」

伊織「二次感染症で死ぬ場合はあるらしいけどね……そして他に感染しない代わりに宿主に相当長い間残り続けるらしいわ」

恵美(あくまで捕虜とかに使うのだろう。そんな兵器を使ってくるなんて……)
181 : エビさん   2023/11/24 23:19:37 ID:ZR.wyBF4HM
莉緒「それならいい方法があるのだけど、ASさん」

響「誰!?」

カンタ「大人のお姉さんでやんす」

伊織「国際的スパイの百瀬莉緒よ。響も聞いたことあるでしょ」

莉緒「その子の病気の話しだけど……ウイルスによるものなら何とかなるかもしれないわ」

響「本当か!」
182 : 変態マスター   2023/11/24 23:20:53 ID:ZR.wyBF4HM
莉緒「ええ、このパライソタウンの極秘の研究所で万能ワクチンを開発したみたいなの」

莉緒「それを使えば何とかなるかも」

恵美「そんなの、もし本当なら……」

莉緒「世界中がひっくり返るでしょうね。でも公には発表されてない」

莉緒「ごく少数しか作れなくて、ごく一部の権力者の手にしか渡らせないようにしたいためか……」

莉緒「製造方法がとんでもなくヤバいか。私は後者だと思うわ」

莉緒「それで私の調査だとパライソ総合病院の地下に研究所があってそこに万能ワクチンがある」

伊織「その情報は確かなの?」

莉緒「確かよ。実はそのワクチンのサンプルを入手するのがこの島での私の本当のミッションってわけだけど」

莉緒「どうせならあなた達も一緒に行かないかって誘っているわけ。お互い理由があるでしょ」
183 : P殿   2023/11/24 23:21:49 ID:ZR.wyBF4HM
伊織「何故あたし達を誘うの?そもそもこれ一般人の前で話す内容じゃないでしょ」

莉緒「だって~。私、恵美ちゃんと環ちゃんが大好きになっちゃったんだもん」ギュー

環「りおにさっきから抱きつかれてばっかだぞ」

響「そ、そうなのか」

恵美「アタシも伊織さんに元気になってほしいし莉緒さんは信頼出来るからいいと思うよ」

伊織「……わかったわ。選択肢もないしそれでいきましょ」

莉緒「やったー。環ちゃん今夜は一緒ね」

恵美(そういえば椿オジサンはいつの間にか居なくなってるね)
184 : der変態   2023/11/24 23:22:41 ID:ZR.wyBF4HM




185 : プロちゃん   2023/11/24 23:23:23 ID:ZR.wyBF4HM
パライソタウン某所


瑞希「これで最後です」バチチ

🚩ハタ人間「………………」バタン

海美「みずきん。こっちも片付いたよ」

瑞希「それではそろそろ退却しましょう。長居してもよくありませんし」

海美「そうだね。……ねえいつまでこんなことしなきゃいけないのかな」

瑞希「……少なくても永吉さんと七尾さんの体調が良くならないと私達も脱出出来ません」

瑞希「二人の容体が良くなるまで我慢です」

海美(すばるん、あれから1カ月だよ。まだあの薬の副作用が残ってるの?)

海美(ロコロコやゆりりんも待ってるよ。早く会いたいよ……)
186 : イルデューサー   2023/11/24 23:24:18 ID:ZR.wyBF4HM
PM19:00 パライソタウン倉庫街

莉緒「こんなに食料が残っていたなんて、恵美ちゃん達に着いて来て良かったわ」

恵美「何度も言うけどこれレトルトだからね」

伊織「ううっ……今回の任務でレトルト食品の有り難さがわかったわ」グスッ

響「自分もレトルト食品に足を向けて寝られないぞ」パクパク

カンタ「ぼくも一生馬鹿にしたりしないでやんす」モグモグ
187 : 番長さん   2023/11/24 23:25:41 ID:ZR.wyBF4HM
莉緒「……今日の戦いの時に伊織ちゃん光を出してたけどあれが伊織ちゃんの超能力なのかしら?」

伊織「秘密にしなきゃいけないんだけど。もうばれてるしいいわ」

伊織「伊織ちゃんの能力は光を体に溜めておいて溜めた光は自在に操れるのよ」

伊織「チャージ量次第で鉄板を溶かせる程のビームだって出せるわ」フフン

莉緒「超能力はうらやましいわ。私だって欲しいもの」

莉緒「何でも無理やり超能力に目覚める薬があるらしいけど……」

カンタ「それぼくもほしいー」

響「あ、それ使うの辞めた方がいいらしいぞ。中にはそれを使って廃人になった人もいるんだって」

カンタ「やっぱり要らないでやんす……」

伊織「超能力と言っても普通の人よりちょっとだけ便利になるくらいよ。無理して欲しがることはないわ」
188 : Pさん   2023/11/24 23:29:54 ID:ZR.wyBF4HM
恵美(今日は初めて宇宙人に出会った)

恵美(初めて会った宇宙人は……思っていたよりも狡猾で凶悪な連中だった)

恵美(今日も手掛かりなかったな。琴葉、エレナ……)

恵美(いけないいけない。悪いことばかりじゃないんだ。莉緒さんや伊織さんにも出会えたし)

恵美(明日はみんなでワクチンを取りに行く。……研究所ってどんなところだろう)
189 : 変態お化け   2023/11/24 23:33:35 ID:ZR.wyBF4HM




ギャスビゴー星人3「アソコノ狩リ場ガヤラレタラシイゾ」

ギャスビゴー星人4「クソッ、ヤツラメ…………」

マゼンタ「やあ、なかなか大変みたいだね」

ギャスビゴー星人3「マゼンタ!イママデドコニ行ッテタ」

マゼンタ「君達のUFOを借りて南米までね」

マゼンタ「いやあ君達のUFOはすごいね。あの距離をひとっ飛びだしレーダーに引っかからないときた」

マゼンタ「それより留守の間なかなか楽しいことになってるじゃないか」

マゼンタ「ちょうど彼女の力を試したいと思っていたんだ。ボクの好きにやらせてもらうよ」
190 : プロデューサー様   2023/11/24 23:47:02 ID:ZR.wyBF4HM
今回はここまでです
今回は情報量多いのでゆっくり見ていただければと思います
ミリシタの恵美は基本名前は呼び捨てなのですが……初対面の莉緒姉や響や伊織に呼び捨ては何か違うと思うのでさん付けさせてます

仕事が暇な週間は今週で終わり、むしろ来週はその反動でクッソ忙しいのでしばらくは更新はしないと思います
年忘れSS祭りもありますしね。次の更新は今年中にあるかどうかだと思います
191 : 貴殿   2023/11/26 17:00:51 ID:X8gCPkIKhA
いおりんの超能力、デコちゃんらしさ全開ですね
他のASの登場も待ち遠しいです

パワボケ未プレイなんですけどあえてネット検索せずに読んでます
元ネタを知らなくても楽しめるのがうれしいです
192 : 最低最悪変態プロデューサー   2023/11/26 20:47:00 ID:THLvbH42dU
>>191
ありがとうございます。元ネタ知らなくても楽しめると言っていただけるだけで嬉しい
元ネタのハタ人間はサイボーグや超能力者は出て来ないし大分独自路線になりつつありますが

ASの能力はあまり凝らないようにしてます、あくまでキャラのスパイスみたいな感じに。超能力バトルがこのSSのメインじゃないので
いおりんの能力がデイライトの劣化だって?あんなSランクの能力者と一緒にするのはどうかと……
(デイライト パワポケに登場する世界で4人しか居ないSランクの能力者。光を操る能力を持ち広域破壊型の能力者と称される)
あとデイライトはあくまで光を操るだけだったに対し、いおりんはチャージこそ必要だけど自分で光を生み出せる点は勝ってるし
193 : ダーリン   2023/12/04 21:23:17 ID:/lMHR5HZo6
8月23日 AM 4:00 パライソタウン倉庫街のとあるコンテナの中

恵美「………………はっ!」ガバッ

恵美(何だろう……突然目が覚めた)

恵美(変な予感というか、今起きなきゃダメだ……って感じがした)

カンタ「……」グーグー

環「……」スヤスヤ

響・伊織「……」スースー

恵美(まだみんな寝てるよね…………って莉緒さんは?)
194 : 変態インザカントリー   2023/12/04 21:24:38 ID:/lMHR5HZo6



莉緒「…………」

恵美「莉緒さん」

莉緒「……あら。まだ寝てて良かったのに。若いうちはよく寝ないと駄目よ?」
195 : P様   2023/12/04 21:26:30 ID:/lMHR5HZo6
恵美「アタシ達が寝てる間、見張りをしてくれてたんだね」

莉緒「響ちゃんと伊織ちゃんと交代でね。全く寝てないわけじゃないし気を使わなくていいわよ」

恵美「気を遣って貰ってるのはこちらの方だよ。カンタと環は小学生だけどアタシは高校生だから……」

莉緒「子供であることには変わらないわよ。大人は子供の世話を焼きたがるも・の・な・の」

恵美「それはわかっているよ。でもしてもらしてもらってばっかなままでいいのかな、って思っちゃう」
196 : ミスター・馬車馬   2023/12/04 21:28:09 ID:/lMHR5HZo6
莉緒「恵美ちゃんはよくやってるわ、女子高校生とは思えないもの……そうだ!」

莉緒「恵美ちゃんに銃の撃ち方教えてあげるわ。いずれ必要になると思うわ」

恵美「ええー、アタシが銃を撃つの?女子高生だよ、おかしくない?」

莉緒「昨日グレネードランチャー撃ったじゃない。今さら気にしても意味ないわよ」

恵美「グレネードランチャーに比べたらそうなるけどさ……」

莉緒「こんなかわいい子に教えるの初めてだもの。ちょっと楽しみ!」

恵美(莉緒さんの本音はそれじゃないのかなぁ)
197 : Pちゃん   2023/12/04 21:28:44 ID:/lMHR5HZo6



198 : Pサン   2023/12/04 21:30:00 ID:/lMHR5HZo6
AM 6:50

恵美「ど、どうかな」

莉緒「上出来よ。伊織ちゃんのいう通り筋がいいわね」

莉緒「こっちの才能あるんじゃない」

恵美「にゃはは……。女子高校生には要らない才能だけど」

莉緒「さて、この拳銃は返してもらうわね。女子高校生が持つには物騒だもの」

恵美「拳銃持ってないのに撃ち方覚えた意味あったかな?」

莉緒「いつか然るべき時に渡してあげるわよ。その時は来るかしらね~」

莉緒「さー、そろそろみんなが起きる頃だし戻りましょうか」

恵美(なんだかはぐらかされた気がするなぁ)
199 : バカP   2023/12/04 21:31:40 ID:/lMHR5HZo6

恵美(二人きりの秘密の特訓を終えコンテナに戻るとみんな起きていて)

恵美(みんなで朝食を取ったらいよいよパライソ総合病院に向かうことになった)
 
200 : ミジンコプロデューサー   2023/12/04 21:33:19 ID:/lMHR5HZo6
恵美「ワクチンがある研究所はパライソ総合病院の地下って話しだけど」

恵美「パライソ総合病院は中心街のはずれにあるから中心街に向かうことになるね」

カンタ「中心街は特にハタ人間が多いから気をつけていかなきゃ」

伊織「あたしも一緒に行くわ。自分のことだもの行かないわけにはいかないわよ……」ゴホゴホ

響「自分は止めたいけどこうなった伊織は聞かないからなー。仕方ないから自分が背負っていくさー」

莉緒「それにワクチンを入手したとしてワクチンを打ったり処置したりするのも研究所内でやった方がいいでしょうね。接種後に何かあった場合でも研究所なら何かしらの処置が出来るわ」
201 : プロちゃん   2023/12/04 21:33:53 ID:/lMHR5HZo6
環「ねー、いおり。たまき、こないだ遊んでいたら転んで足をケガしちゃったんだけど」

環「その時足がものすごーくはれて痛かったんだ」

環「でもお医者さんにばい菌をやっつけるクスリを注射してもらったらすぐ治ったんだぞ」

環「いおりの病気もそれで治らないの?」
202 : 変態インザカントリー   2023/12/04 21:34:24 ID:/lMHR5HZo6
恵美「ばい菌をやっつける薬?それって抗生物質のことかな」

環「そーそれ!」

恵美「環、残念だけど抗生物質はウイルスには効かないんだ」

環「そうなの。でも何で?」

恵美「何でって……何でだろ」
203 : ミジンコプロデューサー   2023/12/04 21:35:28 ID:/lMHR5HZo6

莉緒「環ちゃん。ばい菌とウイルスの違いって何かわかる?」

環「んー?わかんないぞ」

響「自分はわかるぞ。細菌は単細胞生物だけどウイルスは細胞を持たないんだ。だから他の細胞に寄生して増殖するんだぞ」

環「???」

莉緒「……ちょっと環ちゃんには難しかったわね。簡潔に言うと」

莉緒「抗生物質ってお薬はペニシリンって成分が元なの。その成分は"細胞壁"を破壊する働きがあるのよ」

莉緒「その細胞壁が細菌にはあるけど私達人間(の細胞)にはないの。だから私達の体に入れても大丈夫だけど細菌にとっては猛毒なの」
204 : 兄ちゃん   2023/12/04 21:36:58 ID:/lMHR5HZo6

環「だからばい菌はやられちゃうのか」

莉緒「そう。そしてウイルスは細胞すらないから抗生物質は全く効かないってわけ」

恵美「アタシも知らなかった。だから抗生物質って体に直接注入出来るんだね。消毒液や殺菌剤じゃ無理だもん」
205 : ミジンコプロデューサー   2023/12/04 21:37:23 ID:/lMHR5HZo6
莉緒(……そう、だからウイルスだけを殺す薬なんて存在しない。本来ワクチンというのは体に免疫力を与えるだけのものなはず)

莉緒(だから万能ワクチンなんてありえない。……おそらく私達が取りに行く万能ワクチンというのはワクチンという皮を被ったワクチンとは別物の何か)

莉緒(はたして鬼が出るか蛇が出るか……ってところね。でも、もしかしたら)

莉緒(そのワクチンはこのパライソタウンというパンドラの箱の奥にある希望になるかもしれない)
206 : プロヴァンスの風   2023/12/04 21:38:39 ID:/lMHR5HZo6



207 : ハニー   2023/12/04 21:39:38 ID:/lMHR5HZo6
AM 9:30 パライソ総合病院

恵美(何とかハタ人間を避け続けアタシ達はパライソ総合病院に到着した)

莉緒「さて正面に入り口はあるけどそれはスルーして」

莉緒「裏口に行くわよ。そこに研究所の入り口があるから」

環「りお、何でも知ってるね」

莉緒「事前に調べていたしこの5日間ずっと調査していたから当然よ。入るためのカードキーも入手済みだしね」

響「準備が良すぎて逆に怖いぞ……」

伊織「そこは一流スパイの手腕ってことかしらね」ゴホゴホ
208 : 仕掛け人さま   2023/12/04 21:41:31 ID:/lMHR5HZo6

パライソ総合病院内 研究所入り口前

莉緒「これは……なるほど……」

恵美「でかいシャッターが閉まっているね」

カンタ「シャッターってレベルじゃないよ。もはやシェルターかなんかでやんす」

環「まるで映画みたいだぞー」

響「研究所はこの中なのか。……中に入れるよね?」

莉緒「心配しないで。このカードキーがあればこのシャッターは開閉出来る」ピポピポ
209 : プロちゃん   2023/12/04 21:41:53 ID:/lMHR5HZo6
莉緒「……むしろラッキーかもしれない。今表示されたけどこのシャッターが最後に開閉したのは7月26日、約だけど1ヶ月前ね」

莉緒「おそらくだけど5日間何も施設に更新が無かった場合自動でシャッターが閉まる仕組みね。安全確保と機密保持の意味で」

伊織「じゃあ今研究所は1ヶ月ぐらい手付かずってこと?」ゴホゴホ

莉緒「電源が生きている以上、中の設備は問題ないでしょうけどそうなるわね。ハタ人間や宇宙人も中に入ってこれなかったみたい」ピーツ
210 : 我が友   2023/12/04 21:42:34 ID:/lMHR5HZo6

ガゴン

ウィーーーン


莉緒「ほら、開いた」

莉緒「さっきも言ったけどハタ人間や宇宙人は居ないでしょうけど油断はしちゃ駄目よ」


恵美(さっきまでただの病院の中だったのに、SF映画を思い出させるシャッターが今目の前で開いている)

恵美(ハタ人間や宇宙人を見てきたんだ今さら驚かない。……けど何だかこれから行くところは)

恵美(さっきまでいたパライソタウンとは別世界なような気がした)
211 : プロデューサー殿   2023/12/04 21:45:08 ID:/lMHR5HZo6
パライソ極秘第2研究所 薬品練 入り口


莉緒「一応マナーは守りましょうか。入る前に消毒と洗浄よ」

響「まず手を洗って……」ジャー

伊織「持ち物や服はこのコロコロを使って汚れや埃を取るのよね」コロコロ

カンタ「このベルトコンベアーみたいなのにも乗るのー?」

恵美「それで靴の裏の汚れを取るんだよ」ガタガタ

莉緒「本来はここでキャップと防護服を着る必要があるみたいだけど、私達はそこまではしなくてもいいと思う」

莉緒「最後はそこのエアーシャワーを浴びて終わりよ」

環「このエアーシャワーっていうの面白いぞー。扇風機みたいー」ブォー
212 : プロデューサー   2023/12/04 21:45:55 ID:/lMHR5HZo6
恵美(そうして消毒等終えたアタシ達は研究所の探索を開始した)

莉緒「本当は手分けして探したいところだけど何があるかわからないからね。カンタくんと環ちゃんもお姉さん達から離れちゃ駄目よ?」

環「はーい」

カンタ「でも何だか普通の工場みたいな感じでやんすね」

環「環ももっとおそろしいところだと思ってたぞ。水槽にばけものが入っていてこっちをにらんだりしてくるとか」

伊織「漫画の見過ぎよ。それにここ薬品関連の研究所らしいから普通の工場と変わらなくても不思議じゃないわ」
213 : プロデューサー君   2023/12/04 21:47:30 ID:/lMHR5HZo6
環「あ、見て見て。あそこのガラスの向こう。花が咲いてる!」

莉緒「!」

恵美「本当だ。プランターで育ててるみたいだけど、スミレかな」

カンタ「クスリの材料に使うのかな」

恵美「1ヶ月以上手付かずなのに枯れてないし機械によって自動で栽培されているみたいだね」
214 : 師匠   2023/12/04 21:48:52 ID:/lMHR5HZo6

伊織「ねえ響。もしかしてあれ……」ヒソヒソ

響「ああ……間違いないぞ」ヒソヒソ

莉緒「ちょっとカンタくん、環ちゃんに恵美ちゃんあの部屋調べてきて」

莉緒「私達は伊織ちゃんの容態見なきゃいけないの」

環「んー?そうなの」

恵美「二人ともなんかあるみたいだし行こうか」
215 : おにいちゃん   2023/12/04 21:50:12 ID:/lMHR5HZo6
バタン


伊織「あの子達を人払いさせるってことは間違いないのね」

莉緒「ええ。あれはしあわせ草よ」

響「そんな、しあわせ草は日本国内じゃ輸入すら禁止なはずだぞ!」

伊織「それがこの研究所じゃ堂々と栽培されているのね……」

莉緒「あの子達を連れて来たのは失敗だったかしら」ハァ

莉緒「この研究所はパライソ研究所じゃ"比較的まともな方"だと思っていたのだけど……」
216 :   2023/12/04 21:52:55 ID:/lMHR5HZo6
バタン

環「りお!いおり!ひびき!」

莉緒「どうしたのかしら環ちゃん」

環「そこの部屋でこんなカプセル発見したぞ。これワクチンかな」

恵美「環、ワクチンはそんな錠剤じゃないよ」

莉緒「環ちゃん!それ戻してきて!」
217 : Pさん   2023/12/04 21:53:27 ID:/lMHR5HZo6

環「り、りお」ビクッ

莉緒「あ、ごめんなさい」

莉緒「環ちゃんの気持ちは嬉しいのよ。でもそれは……」

伊織「莉緒、もう隠すのは無理だわ。あんたが責任持って全部話しなさい」

莉緒「……そうね」
218 : Pくん   2023/12/04 21:54:17 ID:/lMHR5HZo6
莉緒「まず環ちゃん恵美ちゃんカンタくん。この研究所に来たことは絶対口外しちゃ駄目よ」

恵美「なんかヤバいわけ?」

莉緒「この研究所、政府の闇だわ」

莉緒「さっき花が栽培されてたでしょ?あれはしあわせ草という植物なの」

環「しあわせ草?」

カンタ「聞いたことないでやんす」
219 : おにいちゃん   2023/12/04 21:55:02 ID:/lMHR5HZo6
莉緒「しあわせ草はとある南国の島で見つかった植物でね。生物の潜在能力を引き上げる働きがあるの」

莉緒「始めはドーピング剤に使われていた。けど近代になって服用しているとごく稀に超能力を目覚めさせることが出来ることが判明したらそちらの方に注目がいったわ」

莉緒「そして研究の末に生まれたのがハピネスXという薬。飲めば従来の数十倍もの確率で超能力に目覚めることが出来たらしいわ」

伊織「しかもたちが悪いことにあたし達、先天性の超能力者よりハピネスXで超能力に目覚めた後天性超能力者の方が強力な能力を目覚めることの方が多かったのよね」

莉緒「それをとあるテロリスト集団が大量に入手して大騒ぎになったわ。表沙汰にはなってないけど」

恵美「それってかなりマズいんじゃ……」
220 : 兄(C)   2023/12/04 21:55:58 ID:/lMHR5HZo6
莉緒「実際恐ろしいことになったの。ハピネスXを得たテロリスト達によって大量に超能力者が増産され、全員が超能力者になったテロリスト集団に誰も手出し出来なくなった」

莉緒「ところがね、ハピネスXには強力な副作用があった。依存性が極めて高くハピネスXを定期的に接種しないと、のたうち苦しみ1年以内に必ず死亡する」

莉緒「テロリスト達がその事に気付いた頃には……ハピネスXを製造していた工場、そして研究データから全部を廃却された後だった」

莉緒「ハピネスXがこの世から存在しなくなりハピネスXを接種出来なくなったテロリスト集団も自然に滅んでいったと言われているわ」

カンタ「良かったでやんす……」
221 : MADE IN 変態   2023/12/04 21:56:53 ID:/lMHR5HZo6
莉緒「そんなことで日本はしあわせ草は輸入禁止。大麻と同じで所持していただけで捕まるわ」

恵美「そんなものを栽培までしてるの。この研究所」

莉緒「環ちゃんが持ってた薬はおそらくハピネスP。この研究所で生み出された薬よ」

響「ハピネスXの後釜を狙った薬さー。副作用を抑えるのに注力したみたいだけど副作用を完全になくすことは出来ず、肝心の超能力の発現率も弱まった失敗作だって」

環「よくわからないけど恐ろしいクスリなんだね。たまき戻してくるぞ」

莉緒「ええ、環ちゃんお願い」

恵美(莉緒さんの顔が暗い。ここはただの研究所じゃないみたいだ)
222 : ご主人様   2023/12/04 21:58:14 ID:/lMHR5HZo6



カンタ「この部屋保管室って書いてるでやんす」

恵美「本当だ。ワクチンもここにあるかも」

莉緒「いえ……。巨大な冷凍カプセルが置いてある。その大きさから推測するに保存している物はワクチンとは違う物ね」

ハム蔵「ヂュイ?」キョロキョロ

響「どうしたんだハム蔵?」

ハム蔵「ヂュイ!」ピョン

響「あ、待つんだハム蔵ー」

環「行っちゃったぞ。何か探しているみたいだったけど」

響「もー。まあハム蔵は優秀だから自分で戻ってくるさー」
223 : そこの人   2023/12/04 21:59:53 ID:/lMHR5HZo6

恵美「あれ、あそこ特別治療室って書いてある。ならワクチンあるかも」

伊織「響もあたしを背負いっぱなしで疲れたでしょ。中にベッドがあれば少し横になるわ」ゴホゴホ

莉緒「そうね。ついでに休憩しましょうか」
 
224 : ぷろでゅーしゃー   2023/12/04 22:01:44 ID:/lMHR5HZo6
パライソ極秘第2研究所 特別治療室

恵美「ねえ、この怪しい冷蔵庫。もしかして……」

莉緒「カードキーじゃないと開かないみたいだし当たりかも」ピーツ

ガチャ

ワクチン ズラーリ

響「やったぞー。これワクチンだよね」

莉緒「そうね。しかもここなら医療道具も揃ってるわ」
225 : ハニー   2023/12/04 22:03:47 ID:/lMHR5HZo6
莉緒「改めて、伊織ちゃん。このワクチンの実態はよくわかっていない……それでも打つ?」

伊織「今さら確認取らないでよ。悩んでいたってあたしの体は良くなるわけじゃないし」ゴホゴホ

伊織「覚悟は出来てる。早く打ちなさい」

莉緒「わかった。それじゃ打つわ。ガーゼに消毒済みの注射器は……っと」

環「りおはお医者さんも出来るの?」

莉緒「スパイに薬剤師のスキルは必要よ。睡眠薬を食事に混ぜたこともあるし」

カンタ「……なんか毒殺とかもやってそうで怖いでやんす」
226 : 下僕   2023/12/04 22:06:39 ID:/lMHR5HZo6




莉緒「これで完了。体に異常は無いかしら」

伊織「今のところはね。でも副作用がすぐ来るわけじゃないでしょ」

莉緒「1時間は様子を見なきゃダメかしらね。それまでそこのベッドで楽になってた方がいいわ」

恵美「でも良かった。ひとまずは安心だね」

カンタ「ここで1時間も待つの?退屈でやんす」

響「自分はそれまでハム蔵を探してくるかな」バタン

伊織「響、あまり離れるんじゃないわよ」
227 : 魔法使いさん   2023/12/04 22:08:42 ID:/lMHR5HZo6
莉緒「それじゃ私は自分のミッションのために残りのワクチン回収しょうかしら」

恵美「思ったよりあったね。50本ぐらいあるよ」

莉緒「あらかじめ用意していたケースに入れてっと。このケースは保冷機能付きよ」ゴソゴソ

恵美「ぜ、全部入れちゃうの。少しは残した方がいいんじゃない」

莉緒「どうせ私達が離れてシャッター閉まったら私以外この研究所に誰も入れないわよ」

莉緒「それに他にも宇宙ウイルスに悩まされてる人がいるかもしれないし多いに越したことないわ」
228 : 番長さん   2023/12/04 22:09:36 ID:/lMHR5HZo6
恵美「そっか、そうだね」

莉緒「それで……このケースは恵美ちゃんに持ってもらおうかしら」

莉緒「ちょっと重いけどショルダーストラップも付いているから肩にでも背負ってちょうだい」

恵美「本当だ重たっ。莉緒さんにはお世話になってるから持つぐらい別にいいけど……」

恵美(莉緒さんにとって重要な物アタシが預かっていいのかな)
229 : P様   2023/12/04 22:11:04 ID:/lMHR5HZo6
響「戻ったぞー」バタン

ハム蔵「ヂュイヂュイ!」

カンタ「もーどこ行ってたのハム蔵」チョンチョン

ハム蔵「ヂュイ?」

莉緒「ちょうど良かった。響ちゃんこの子達の面倒見てくれる?」

響「ん、莉緒も何か用事あるのか?」

莉緒「まあ……ね。本業が絡むことだから言えないわ。それじゃ」バタン

カンタ「他のデータでも欲しいのでやんすかね」

響「まあ伊織の様子が落ち着くまで待つさ」
230 : ぷろでゅーさー   2023/12/04 22:12:11 ID:/lMHR5HZo6




 
231 : Pさぁん   2023/12/04 22:13:11 ID:/lMHR5HZo6
保管室

莉緒「……さて。ここに保管されている物はワクチンではないとすれば……」カチャカチャ

莉緒(私の予想が正しいならおそらく……)ピーツ



冷蔵庫カプセル<プシューッ


冷蔵庫カプセル<ガコン



莉緒「……やっぱりね」

莉緒(これで全てが繋がった!)
232 : あなた様   2023/12/04 22:15:08 ID:/lMHR5HZo6




 
233 : ハニー   2023/12/04 22:16:09 ID:/lMHR5HZo6
恵美「莉緒さん遅いね」

環「あれから40分ぐらい経つぞ」

伊織「元々スパイなんだから色々あるんでしょ」

伊織(ワクチンのサンプルを入手して彼女の目的は果たされたはず。自分一人だけなら脱出も出来そうだし)

伊織(ここを出たら……お別れなのかしら)

響「そう言えば伊織、咳が止まっているぞ」

伊織「本当だ……効いているわ、あのワクチン」

伊織「さすがに下がった体力までは回復しないけど」ヒョイ

伊織「これなら一人でも歩けるわ」

響「やったぞ伊織ー」ダキッ

伊織「ちょっとあたしまだ病み上がりなのよ。抱きつくなー」
234 : 変態インザカントリー   2023/12/04 22:18:01 ID:/lMHR5HZo6

ビーーービーーービーーービーー


恵美・環・伊織・響「!!!!」


恵美「何、何か異常でも発生したわけ!?」

莉緒「みんなちょっと来て!」バタン

伊織「これあんたの仕業?」

莉緒「緊急事態、話しは後よ」

莉緒(随分来るのがお早いじゃない。でも奴らの焦りようはやっぱり……)
235 : P様   2023/12/04 22:20:08 ID:/lMHR5HZo6
パライソ極秘第2研究所 セキュリティ室


莉緒「あの後この部屋に来てこの研究所に何者かが無理矢理侵入して来たらアラートが鳴るように設定しておいたの」

響「いつの間に……っていうことは宇宙人が来たのか!」

莉緒「それが、そこの監視カメラの映像で見られるんだけど……」
236 : エビさん   2023/12/04 22:21:15 ID:/lMHR5HZo6


マゼンタ「やあ、ハッピーハロウィーン」

マゼンタ「黒いコートを着た怪人が不吉を届けに来たよ」

 
237 : おやぶん   2023/12/04 22:22:16 ID:/lMHR5HZo6
響・伊織「マゼンタ!!!」

恵美「知ってるの」

環「体に包帯ぐるぐる巻いて黒いコート着てる。なんだか怖いぞ……」

カンタ「ミイラ男とドラキュラをくっつけたみたいな奴だね」

伊織「あたし達が救出作戦を達成出来なかったのはあいつのせいよ……」

響「あの時居たAS5人と自衛隊の援護があってしても切り崩せなかった怪物」

莉緒「そんな……そんな奴がこっちに向かってくる」

伊織「あいつと戦っても無駄よ。5人でも駄目だったのに今のメンバーじゃ……確実に殺される。逃げるしかないわ」
238 : ハニー   2023/12/04 22:23:13 ID:/lMHR5HZo6
カンタ「じゃあ早く逃げようよ」

莉緒「落ち着きなさい。奴は入り口からこっちに向かって来てる。この研究所は基本一方通行だから普通に出ようとしても鉢合わせよ」

環「あいつが通り過ぎるまで隠れてみる?」

響「自分5人全員がばれないように隠れるのはさすがに無理だぞ」

莉緒「……防火シャッターを使いましょうか。上手くいけばばあいつを閉じ込めれる」

伊織「あいつに何処まで通じるかわからないけど時間稼ぎにはなりそうね」

莉緒「問題は防火シャッターの手動での操作はここでしか行えないこと」

恵美「このセキュリティ室は入り口から大分遠い位置にあるんだよそれじゃあ……」

莉緒「誰かがここに残る必要がある」
239 : おにいちゃん   2023/12/04 22:24:06 ID:/lMHR5HZo6



マゼンタ「さーて。破壊活動は後にするとして……」

マゼンタ「子猫ちゃん達はど~こかな?」


<カタカタ


マゼンタ「ん?そこかな」チャキ

ズバッ

マゼンタ「んー、誰もいない。確かに物音を感じたんだけど」

<カタカタ

ドコッ

マゼンタ「またまた不発かな。これは意図的だね」
240 : ミスター・不純物   2023/12/04 22:25:04 ID:/lMHR5HZo6

マゼンタ(おそらく糸か何かで遠隔操作しているんだろう)

<ゴトッ

<ガタッ

マゼンタ(だとすれば仕掛けを操っている奴は近くに居るはず。物音に惑われずに元を辿れば……)チラ

ガタガタ

マゼンタ「見~つけた」

ハツカネズミ<チュー

マゼンタ(これは、この施設の実験用のマウスか!)
241 : プロデューサー   2023/12/04 22:26:20 ID:/lMHR5HZo6
伊織「今よ、みんな!」ダダッ

環「うん!」ダダッ


マゼンタ(こいつら、ネズミに気を取られた隙に)

マゼンタ「逃がすと思ってるの?」チャキ

伊織「フラッシュ!」


\ピカーーーッ/


マゼンタ「悪いけどそれはボクには効かないなあ」

伊織「く……足止めにもならないか」

莉緒「援護するわ」ドンドン

マゼンタ「それも効かない。目障りなだけだよ」キーンキーン

恵美(拳銃の弾が当たっているのにまるで応えてない。あれが怪人マゼンタ)
242 : ご主人様   2023/12/04 22:27:49 ID:/lMHR5HZo6
マゼンタ「楽しい楽しい追いかけっこといこうじゃないか。追いつかれた人は……」

マゼンタ「ボクの剣の染みになるよ」チャキ

カンタ「コートの下から二本の剣が!」

恵美(あれがあいつの得物ってわけね)

マゼンタ「まずはそこの子供から……」

伊織「響、今よ」

響「ハム蔵お願い!」

ハム蔵「ヂュイ!」


ガッーーシャーーーン


マゼンタ「……何故防火シャッターが勝手に降りて来たんだ」

マゼンタ「まあいいさ。このまま逃がすと思うなよ」
243 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2023/12/04 22:29:00 ID:/lMHR5HZo6
環「ネズミさん達ありがとね-」ブンブン

響「ハム蔵がネズミ達を見つけてくれたおかげさー」ダダダダッ

ハム蔵「ヂュイ!」

恵美(囮にセキュリティ室での遠隔操作。全部この研究所で飼われていたハツカネズミ達に響さんが頼んだことだ)

恵美(何でも1ヶ月以上も放置されていて、餌や水やりは施設の機械が自動でやっててくれたもののストックが切れていて後少しで餓死してしまうところだったらしい)

恵美(そのSOSをハム蔵は感じ取ったらしい。だからあの時飛び出したんだね。そのおかげで助かったのだけど)
244 :   2023/12/04 22:31:20 ID:/lMHR5HZo6
パライソ極秘第2研究所 入り口前

莉緒「みんな、あと少しで出口よ」ダダダダッ


ギャスビゴー星人3「お前達ヲ外ニ出スワケニハイカナイ」

ギャスビゴー星人4「コノ研究所モロトモ消エテモラウ」

恵美「また宇宙人!さすがにしつこい」

莉緒「そこを退きなさい」ドンドン
245 : プロデューサーちゃん   2023/12/04 22:31:56 ID:/lMHR5HZo6
ギャスビゴー星人3「シールドダ。ソウ簡単ニ破れンゾ」キーンキーン

莉緒「こんな奴らに手間どってる暇は無いのに」

恵美「こいつら、時間稼ぎのつもりだね」

伊織「こうなったら」ミョンミョンミョン

伊織「最大出力ビーム!」ピカーーッ

ギャスビゴー星人3・4「ウワーーッ」ドッカーン

響「やった倒したぞ。伊織も本調子に戻ってきたんじゃないか?」

莉緒「よし、後は……」カチカチ ピッピッ
246 : プロデューサー殿   2023/12/04 22:34:25 ID:/lMHR5HZo6



マゼンタ「間~に合った」

カンタ「もう追いついて来たの!」

マゼンタ「結構無理したんだよ?あの防火シャッターを壊して追いかけるのはさ」チャキ


<ウィーーーン


莉緒「みんな、入り口のシャッターを閉めるわ。それで今度こそこいつを閉じ込るから早く出て!」

マゼンタ「あん?ボクがみすみす閉じ込められるとでも思って……」シュルシュル

莉緒「あら、あなたは私とここに残るのよ」ギリギリ
247 : 師匠   2023/12/04 22:35:13 ID:/lMHR5HZo6
恵美「莉緒さん!?」

恵美(莉緒さんはいつか使ってたワイヤーをマゼンタに絡み付けていた)

伊織「莉緒、何してるのよ!」

莉緒「こうでもしないとこいつから逃げれないでしょ。いいから私に構わないで」

マゼンタ「こいつ……」ギリギリ

莉緒「私の体重を乗せても切れない強度のワイヤーよ。あなたでも簡単には切れないわ」
248 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2023/12/04 22:37:58 ID:/lMHR5HZo6
恵美「そんな、駄目だよ。莉緒さんも一緒に……」

莉緒「……私ね、そんなに良い人じゃないのよ。色んな悪事に荷担してきた。でも最後の最後で恵美ちゃん達出会えて良かった」

莉緒「恵美ちゃんに預けたケースの中に拳銃入れておいたから使って。ワクチンだって必ず役に立つ時がくるわ」

莉緒「希望は託したわ。だから……絶対生き残りなさい!」


ガゴーーン
249 : プロデューサーちゃん   2023/12/04 22:40:02 ID:/lMHR5HZo6

恵美「莉緒さーーーん!」

環「りおーーー!」

カンタ「莉緒お姉さん……」

響「ぐっ……」

恵美(そうして莉緒さんはマゼンタと一緒にシャッターの中へ消えていった)

恵美(悲しんでいる間はなかった。莉緒さんの覚悟を無駄にしないためにアタシ達はその場を離れるしかなかったのだから……)
250 : せんせぇ   2023/12/04 22:40:41 ID:/lMHR5HZo6

マゼンタ「………………」ブチブチ

マゼンタ「やれやれ、やってくれたね」ハァ

莉緒「それにしては随分余裕があるみたいだけど」

マゼンタ「どのみちこの研究所は跡形もなく破壊するする予定だからね。脱出はその後でいいし」

マゼンタ「逃した奴らだって後でゆっくり始末すればいいさ。どうせこの島から出られないんだ」

マゼンタ「それにこのイライラする気持ちはキミで晴らすつもりだからね」チャキ

マゼンタ「ボクは宇宙人達みたいに甘くないよ?ハタを付けて生け捕りに……何てそんな面倒なことはしない。すぐ殺すだけからね」
251 : 貴殿   2023/12/04 22:43:01 ID:/lMHR5HZo6
莉緒「そうしてくれた方が嬉しいわ。ハタ人間になってあの子達の敵になるよりずっとましだもの」

マゼンタ「へぇ……、キミのことは宇宙人から聞いたよ。スパイなんだって?聞いてたより人情味あるじゃないか」

マゼンタ「そんなにワクチンが欲しかったのかい?依頼のことなんか考えないでこそこそしてればもう少しは長生き出来たのに」

莉緒「実をいうと私の本当のミッションはワクチンじゃなくて"サイボーグ技術のデータを手に入れること"だったの。ミッションは関係ないわ、私の意思よ」

マゼンタ「なんだ……それじゃキミがここに来たのは慈善事業かい。馬鹿だなぁ」

莉緒「あんたにはわからないわよ」

莉緒(恵美ちゃん達に希望を渡すことが出来た。満足よ)

莉緒「それじゃマゼンタ。最後にダンスに付き合ってくれるかしら」チャキ

マゼンタ「エスコートするつもりは無いよ。少しでも長く踊り続けれるよう足掻くことだね」チャキ
252 : プロデューサーさま   2023/12/04 22:44:14 ID:/lMHR5HZo6







 
253 : Pサン   2023/12/04 22:44:50 ID:/lMHR5HZo6
PM 21:00 パライソ倉庫街 とあるコンテナの中

恵美(あの後いくら待っても莉緒さんが帰ってくることはなかった)

恵美(………あっ)

恵美(莉緒さんの革ジャン……結局返せなかったな)

恵美(その日はみんな無言のまま就寝した)

恵美(琴葉、エレナ。もちろん二人のことは忘れてないよ)

恵美(でも今日は……莉緒さんを偲ばせて)
254 : 最低最悪変態プロデューサー   2023/12/04 22:52:33 ID:/lMHR5HZo6
今回はここまでです
しばらく更新しないと言いましたが……思いがけず時間が取れたので大急ぎで更新しました
だだ……ついにアイドル側から退場者を出してしまいました。前作ではアイドル側から絶対退場者は出さないと決めてましたが
今回は物語としてどうしても必要だったので……
255 : 変態大人   2023/12/08 02:07:04 ID:OZvPvuxRys
>>254
いおりん復活とワクチン入手!
メンバー全体の活躍の幅が広がりますね!
莉緒がひっそりと入手していたものが気になります
256 : P様   2023/12/08 06:32:02 ID:lOFD9rq4dE
>>255
いおりんには病み上がりに早々やってもらわないとならないといけないこともありますしねえ(次回の更新ですぐ判明します)

描写が足りなくて申し訳ないですが保管室に保存されていた物は莉緒は持って帰っていません"見ただけ"です
一つヒントですが冷凍カプセルの中に入っていた物は大きいです。小柄の人間ぐらいには
257 : お兄ちゃん   2023/12/09 22:03:20 ID:SXQ995xLmI
8月24日 AM 9:00 パライソ倉庫街とあるコンテナの中

環「めぐみ……ごはん食べないの?」

恵美「今はいい……」

カンタ「そんなこと言ってたらボクが食べちゃうよー?」

響(カンタは意外と元気だね)ヒソヒソ

伊織(あたし達よりずっとハタ侵略されたこの島に居るのよ。……人と別れるのが初めてじゃないんでしょうね)ヒソヒソ
258 : そなた   2023/12/09 22:03:54 ID:SXQ995xLmI
伊織「……そのままでいいから聞いてちょうだい」

伊織「今日は夜に活動するわ。だから昼間は何もしない」

カンタ「伊織お姉ちゃん、奇妙ヶ刻で動くの危ないよ」

伊織「危険は承知の上よ」

響「伊織の体調が戻ったからな。緊急事態時のプランBを決行するさ」

カンタ「プランB?」
259 : EL変態   2023/12/09 22:04:49 ID:SXQ995xLmI
伊織「あたし達ASは救出作戦が失敗した場合連絡を取るのにいくつかの方法を打ち出していたわ」

響「この島じゃまともな手段で連絡取れないのはわかっていたからな」

伊織「その一つがあたしの能力でモールス信号を発信して連絡を取ること」

伊織「この救出作戦にあたしが抜擢された理由よ」

響「本来は救出作戦が失敗した時点ですぐに出来れば良かったんだけどね」

響「救出作戦から半月経っちゃったけどやるだけやってみるさー。まずは現状を外に伝えないと」
260 : Pさん   2023/12/09 22:05:30 ID:SXQ995xLmI
伊織「それに向けてあたしは光をチャージしなきゃならない」

伊織「昼間は寝るなりして体を休めなさい」

伊織「……どのみちその様子じゃ何も出来ないでしょ」

恵美「……うん。そうだね」

伊織(莉緒の事、引きずるなって方が無理か。あたし達は覚悟が出来てるけど恵美達はただの一般人だものね)

伊織「今回の夜に行う作戦はあたしと響が居れば問題ないわ。あんた達は寝てていいからね」

恵美「……考えておくよ」
 
261 : 変態お化け   2023/12/09 22:06:52 ID:SXQ995xLmI



262 : プロデューサーさん   2023/12/09 22:07:24 ID:SXQ995xLmI
AM10:00

環「めぐみー、たまきと遊ぼ?」ユサユサ

恵美「うん、後でね……」

環「…………」

環「たまき、今すぐじゃなきゃやだ!」

恵美「ど、どうしたのさ」

カンタ「それならボクが……」

環「カンタは黙ってて」キッ

カンタ「えーーっ」
263 : P君   2023/12/09 22:08:42 ID:SXQ995xLmI
恵美「わかったよ。何をするの?」

環「石投げ!そこの港でやろ~」

恵美(この倉庫街の東の奥は港になっている。というより船で運んだ荷物を直ぐに倉庫に保存出来るようにするために港の傍に倉庫街を作ったのだろう)

恵美(当然今は湾口(港の入口)は封鎖されて船は入れないけど)

恵美「わかった。ちょっとだけだからね」
 
264 : そなた   2023/12/09 22:10:46 ID:SXQ995xLmI



パライソ倉庫街 コンテナヤード



ヒューーン           \ボチャッ/


環「おーっ。さっきより飛んだぞ」

恵美「そうだね」

恵美(環と二人きりだけど周りにハタ人間は居ないみたいだしとりあえず安心だ)

恵美(……そういえば昨日の秘密の特訓もここでやったんだっけ)

恵美(莉緒さん……)
265 : プロデューサーはん   2023/12/09 22:11:43 ID:SXQ995xLmI

環「今度はめぐみの番だぞ」

恵美「……アタシはいいよ」

環「…………」

環「……めぐみ、たまきね。りおにぎゅーーとされるの好きだったんだ」

環「もう……りおに会えないのかなぁ……」グスッ

恵美(環……)
266 : プロ太郎さん   2023/12/09 22:13:03 ID:SXQ995xLmI


ギュッ

恵美「大丈夫。これからはアタシが代わりにぎゅーーってするから」

環「……うん」

恵美(つらいのはアタシだけじゃないんだ)

恵美(……こんなことは……もう二度と絶対起こさせない)
 
267 : 兄(C)   2023/12/09 22:13:52 ID:SXQ995xLmI


???「…………」ジーッ


???「…………」サッ



恵美(あれ、今の…………)
268 : 5流プロデューサー   2023/12/09 22:14:40 ID:SXQ995xLmI





 
269 : 貴殿   2023/12/09 22:15:12 ID:SXQ995xLmI
パライソ倉庫街 コンテナの中


恵美(帰って来たら伊織さんも響さんもカンタも居ない。出かけたのかな)

恵美「…………」ドン

環「それってりおがめぐみに渡してくれたケースだよね」

恵美「うん、向き合わなきゃ。莉緒さんが残してくれた物に」
270 : 彦デューサー   2023/12/09 22:16:00 ID:SXQ995xLmI

ガチャ

恵美(中には大量のワクチンに保冷剤)

恵美(それとやっぱり……)カチャ

環「それってピストル?」

恵美「そうだよ……ってあれ?……拳銃がもう一つある。変な形だけど」

環「そっちはりおが使っていたワイヤーを飛ばすやつじゃない?」

恵美「そうかも……と思ったらこれ弾もワイヤーも入ってない」カチャカチャ

恵美(でも何かを飛ばすように出来てる。これはこれで何かに役に立ちそうだね)カチャカチャ

恵美(ん?二つの拳銃の下に何かが……)

恵美(これは莉緒さんの手帳!)
271 : そこの人   2023/12/09 22:16:55 ID:SXQ995xLmI




 
272 : 箱デューサー   2023/12/09 22:17:22 ID:SXQ995xLmI
パライソタウン 某所

ギャスビゴー星人3「マゼンタヨ、マンマト逃ゲラレタ奴ラノ始末ハドウスルツモリダ」

マゼンタ「知らないね、ボクはパーティーの準備で忙しいんだ」

ギャスビゴー星人4「シカシ、奴らハ野放シニハ出来ンゾ」

マゼンタ「大丈夫、ちゃ~んと手は打ってあるさ」
273 : 仕掛け人さま   2023/12/09 22:19:28 ID:SXQ995xLmI
ギャスビゴー星人4「ソレナラ良イガ……ソレト」

ギャスビゴー星人4「"ハームレス”ガドコカヘ行ッタ。知ラナイカ」

マゼンタ「ヘぇ……最近大人しいと思っていたけど」

マゼンタ「アレが暴走したらこのボクでも手がつけられないからね。早く探し出したほうがいいんじゃない?」

マゼンタ「ボクはパーティーの準備に戻るよ。あ~楽しみだなぁ」

ギャスビゴー星人3「クソッ。ドイツモ問題児ダラケダ」
274 : 彦デューサー   2023/12/09 22:22:58 ID:SXQ995xLmI




275 : 高木の所の飼い犬君   2023/12/09 22:23:10 ID:SXQ995xLmI
PM 19:30


伊織「それじゃ行って来るわ」

恵美「うん、アタシはここに残って環とカンタを見てるよ」

カンタ「ボク達はお留守番なんだね」

響「外は危ないからね。三人ともよい子にしてるんだぞ」

カンタ「伊織お姉ちゃんと響お姉ちゃんも気をつけて。絶対帰って来てね」
276 : P君   2023/12/09 22:25:18 ID:SXQ995xLmI
伊織「何言ってるのよ。ASスーパー隊員の響と伊織ちゃんなのよ?」

伊織「ちゃんと帰って来るわ。心配しないで」

響「恵美、莉緒の代わりに二人を頼んだぞ」

恵美「任せてよ」

響(恵美、朝と顔が全然違うぞ。吹っ切ることが出来たのかな……)
277 : 番長さん   2023/12/09 22:26:17 ID:SXQ995xLmI



 
278 : 仕掛け人さま   2023/12/09 22:26:48 ID:SXQ995xLmI
カンタ「お姉ちゃん達行っちゃったね」

カンタ「じゃあお姉ちゃん達が帰ってくるまで何しようか」

恵美「……ごめんカンタ、アタシやることがあるんだ。ちょっと外出る」

カンタ「ええっ!危ないって響お姉ちゃんも言ってたでしょ」

恵美「環、後はお願い」バッ
279 : 夏の変態大三角形   2023/12/09 22:27:34 ID:SXQ995xLmI
環「うん!…………その、りおのジャケット着ていくの?」

恵美「うん。何だかこの革ジャンも莉緒さんから託された気がしてさ」

恵美「大丈夫。アタシも絶対帰って来るよ」バタン

カンタ「もー、みんな勝手だよ……」

環「カンタ。お姉ちゃん達を信じようよ」
 
280 : der変態   2023/12/09 22:28:05 ID:SXQ995xLmI



 
281 : MADE IN 変態   2023/12/09 22:28:57 ID:SXQ995xLmI

パライソ倉庫街 コンテナヤード


恵美(ここら辺か……)


恵美「居るんでしょ、椿のオジサン」



椿「よく気づいたな」スッ
282 : 変態お化け   2023/12/09 22:30:04 ID:SXQ995xLmI
恵美「たまたまだけどね。その青いコート、尾行には向いてないんじゃない?」

椿「けっ、まあいい。俺もお前さんに話したいことがあったんだ」

恵美「何さ」



椿「俺は…………ハタ側に付くことにした」
283 : ぴぃちゃん   2023/12/09 22:30:37 ID:SXQ995xLmI

恵美「……そう」

椿「驚かないんだな。この前みたいに喚くもんだと思ったぜ」

恵美「アタシの方も色々あってさ。そんなことじゃ驚く気になれないし」

恵美「それに仲間になったふりして不意打ちしてこないだけ、オジサンにしては成長したんじゃない?」

椿「酷いなそりゃ、俺だって流儀ってもんはあるんだぜ」
284 : 箱デューサー   2023/12/09 22:32:20 ID:SXQ995xLmI

椿「……マゼンタって奴からな、お前達の首を取ってくれば俺と箱崎星梨花はこの島から脱出されてくれるって取引を持ちかけられたんだ」

恵美「……マゼンタに会ったんだ。断れば命は無かった……ってところでしょ?」

椿「……それにこの状況。俺と箱崎星梨花、両方無事に脱出。なんて無理じゃねえかって思ってきてな」

椿「……聞いたぜ。莉緒のやつ殺られちまったんだってな」

恵美「!!」
285 : Pしゃん   2023/12/09 22:33:42 ID:SXQ995xLmI

椿「もうこの件は俺らの手には負えねえ。なら少しでも可能性の多い方に付く。それだけだ」

恵美(……オジサンはもう諦めてしまったんだね)

恵美「オジサンの気持ちは分かったよ……だけど」

恵美「アタシも黙ってやられるわけにいかない。アタシには託されたものがあるから」チャキ
286 : プロデューサーさん   2023/12/09 22:34:43 ID:SXQ995xLmI

椿「それは莉緒の拳銃か。いいぜスマートにいこう」

椿「お互い1対1の決闘だ。恨みっこはなしな」

椿「俺も今回はこいつを使わねえ。あくまで同じ拳銃でやるからよ」サブマシンガンポイー

恵美「へー、優しいじゃん。ハンディキャップってわけ?」

椿「うるせえ、それじゃ開始だ」チャキ

恵美「……っ」ダダダツ


椿「コンテナの影に隠れたか」
287 : Pちゃま   2023/12/09 22:42:02 ID:SXQ995xLmI
恵美(ここの裏の路地は外灯が無くて真っ暗だ。だからお互い相手のの位置を簡単には捕捉出来ない)ハアハア

恵美(だから暗視スコープでも使わない限り遠くから狙撃されることはないはず)

恵美(莉緒さんにちょっと教わったぐらいのアタシじゃ、射撃合戦になったら絶対負ける)

恵美(だから撃てば絶対当たるぐらいの状況に持ち込みたいけど……そんなこと出来るの?)

恵美(……あー駄目だ。勝てる方法が何も思い浮かばない)

恵美(とにかく今は物陰に隠れて機会を待つしか……)
288 : お兄ちゃん   2023/12/09 22:44:36 ID:SXQ995xLmI

ドシューーー


恵美(この音は……聞いたことある)



\ドッカーーン/
289 : ミスター・不純物   2023/12/09 22:48:08 ID:SXQ995xLmI

恵美(やっぱり。グレネード弾の音だ)

恵美(でも狙いがてんでデタラメ。位置がばれてないのが幸いして、当たる気配はないけど……)


ドシューーー


\ドッカーーン/
290 : MADE IN 変態   2023/12/09 22:48:43 ID:SXQ995xLmI

恵美(まただ。広範囲を攻撃してアタシをあぶり出すつもりかな……)

<ブスブス

恵美(落ち着けアタシ。慌てて下手に飛び出したりたら相手の思い通り……)


<ボッ

<メラメラ

恵美(え、急に明るく……)

恵美(まさか、オジサンの狙いは木のパレットの山に爆風で火を点けて明るくすること!?)
291 : 毎日変態   2023/12/09 22:51:08 ID:SXQ995xLmI

椿「ようやく見つけたぜ」ガチャッ


ドシューーーッ


恵美「やば……」


\ドッカーーン/
292 : 下僕   2023/12/09 22:54:05 ID:SXQ995xLmI



 
293 : Pサン   2023/12/09 22:56:36 ID:SXQ995xLmI


恵美「うう…………」ウツブセ

椿「吹っ飛ぶくらいの位置に撃ったんだ。当たってねえよな」

椿「バラバラになっちまったら殺したのがお嬢ちゃんだと証明出来なくなるだろ?」

恵美「……拳銃しか使わないって言ったくせに。最後までセコいオジサンだね……」

椿「何とでも言うがいいさ。これが俺なんだよ」

恵美(あとちょっと近づいてくれば……)
294 : プロヴァンスの風   2023/12/09 22:58:29 ID:SXQ995xLmI
椿「さよならだ」チャキ

恵美(あ……)


ドン ドン ドン


恵美「…………」ガクッ


椿「……顔は勘弁してやった」スッ

椿「さて、後はASか。あいつらはどうするか」

椿「…………」
295 : 兄(C)   2023/12/09 22:59:46 ID:SXQ995xLmI



パーーン


椿「な……んだと」

恵美「ようやく……油断したね。オジサン」プルプル

椿「なぜだ…………」バタン

恵美(背中がすっごく痛い。けどそれで済んだだけマシだよね)
296 : ダーリン   2023/12/09 23:01:21 ID:SXQ995xLmI



 
297 : ダーリン   2023/12/09 23:02:14 ID:SXQ995xLmI


椿「素人に負けるとはな……。これが因果応報ってやつか」

恵美「オジサンが顔を狙わないでくれたからだよ。……無意識に手抜いてたんじゃないの?」

椿「……そんな優しい性格じゃねえよ。顔面に傷あったら……証明するのに……困るじゃねえか」

椿「……なあ。弾は間違いなく命中した……はずだ、しかも3発も。何でお前さんは……無事なんだ」

恵美「無事ってほどでもないけどね」イテテ

恵美「この莉緒さんの革ジャケットのおかげだよ。防弾仕様だったみたい」
298 : 夏の変態大三角形   2023/12/09 23:04:23 ID:SXQ995xLmI

椿「は、はははっ。なんだよあいつ」

椿「しっかりお前に託すもの託してるんじゃねえか」

恵美「…………」

椿「羨ましいねぇ。この死に際にあっても……俺には頭に浮かぶ人間は……居やしねえ」

恵美「……ごめん」

椿「お前さんは……気にすることじゃねえ。決闘の結果だ、お前が俺を殺らなきゃ……俺がお前を殺ってたんだ」
299 : 変態お化け   2023/12/09 23:05:35 ID:SXQ995xLmI
椿「…………まだ、遅くないか。俺のグレネードランチャーよ……受け取ってくれねえか。撃ち方はもうわかんだろ」スッ

椿「俺にも最後に……お前に託させてくれよ」

恵美「……うわっ、重っ」ガシッ

椿「まあ、お嬢ちゃんには重たい……だろうな。無理なら置いていけ」
300 : 貴殿   2023/12/09 23:06:22 ID:SXQ995xLmI

恵美「えい」ヒョイ

椿「……おっ」

恵美「背負う、アタシに託された物は全部背負うよ」
301 : 我が下僕   2023/12/09 23:07:33 ID:SXQ995xLmI
椿「……だったらもう一つ背負ってくんねえか」

椿「……俺の知り合いに牧村って奴がいてな。親友ってわけでもなかったが同じ釜の飯を食った仲さ」

椿「そいつが最後まで身を挺して守った箱崎星梨花だけでも脱出させてやってくれないか」

恵美「それは……しない」
302 : 変態インザカントリー   2023/12/09 23:08:57 ID:SXQ995xLmI

椿「……そうかい」

恵美「アタシは親友を助けるためにここに来たんだ」

恵美「でも今は……親友だけじゃない生き残った全ての人達を救うって決めたよ」

恵美「もちろん箱崎星梨花って子もね。だからその子だけ、なんてけち臭さいことはしない!」

恵美「だから……安心していいよ」

椿「……じゃ……そろそろ休ませて貰う……か」

椿「負けんじゃ……ねえ……ぞ」

椿「……莉緒に会ったら……お前のこと伝えておく……ぜ」ガクッ

恵美「………………」ギュッ
303 : 監督   2023/12/09 23:10:44 ID:SXQ995xLmI



304 : プロデューサーはん   2023/12/09 23:11:29 ID:SXQ995xLmI
PM 21:00 パライソ倉庫街 とあるコンテナの中



恵美「……ただいま」

環「めぐみ、お帰り」ギュー

伊織「ちょっと、あんたどこ行って来たのよ!」

伊織「……ってあんたそれ、椿のグレネードランチャーじゃない」

恵美「……決着つけてきたんだ」

響「……そうか。椿のおっちゃんはどうしたんだ」

恵美「アタシを激励してくれたよ。負けるなってさ」
305 : EL変態   2023/12/09 23:12:21 ID:SXQ995xLmI
やや短いですが今回はここまでにします
306 : 変態マスター   2023/12/10 21:56:07 ID:XzWzsmiy5.
物語も後半になって来たので近々新規登場キャラクターのプロフィールを乗せたいと思います
307 : MADE IN 変態   2023/12/12 22:52:38 ID:STZU4qkzoA
所恵美         女子高生主人公

パライソタウンとは別な高校に通うごく普通の女子高生生……普通?
やると決めたことはとことんやる性格で気負い過ぎるところもある点を友人二人に心配されている。……本当に心配だヨ
最近ミリタリー女子高生になりつつある自分に葛藤している
そろそろお気に入りのコスメも崩れてきてるし何故か筋力を付いてアタシだんだんワイルドに……
308 : プロデューサーさま   2023/12/12 22:53:22 ID:STZU4qkzoA
大神環         小さな相棒

とても元気な小学校。高坂海美を追って島まで来た
海美とは6歳の頃からの付き合いであり、スポーツ推薦で海美がパライソ中学に入学して地元を離れても海美との友好は続いている
シューターとしては海美や杏奈より命中率が低く本人も気にしている様子
だが彼女がクリアワルザーを持っていなかったら恵美もカンタも響もどうなっていたかわからない
人の表情に敏感で恵美の感情の変化に一番最初に気付くことが多い
309 : Pさぁん   2023/12/12 22:53:50 ID:STZU4qkzoA
百瀬莉緒        国際スパイ

国を又に駆ける凄腕スパイ。特定の国に所属しているわけではなくフリーな存在である
不要な殺しはやらない主義で主に潜入捜査が多い
その名はASや椿の耳にも入っていたほど裏では広く知れ渡っていたようだ
特筆した特技はないが何でもそつなくこなせる器用さがある
荒廃したスパイ家業の身にあってか純粋でかわいいものが大好きでつい手を貸してしまう
310 : 彦デューサー   2023/12/12 22:56:11 ID:STZU4qkzoA
権田カンタ       地元の小学生

権田正男の息子で7歳小学2年生
元々弱虫な性格だったが恵美達と出会う1ヶ月間でパライソタウンの地獄を生き抜きたくましく成長した
まだませてないようで恵美達にこれといった感情はないらしい……実にうらやましい
母親の名前は権田奈津姫(なつき)
実は権田正男の実の息子ではなく夫を若くして亡くした奈津姫と権田正男が再婚した際の奈津姫の連れ子であるが
息子を混乱させないようにするため、双親の意向で正男の息子ということになっている
311 : 魔法使いさん   2023/12/12 22:57:41 ID:STZU4qkzoA
椿           ぶっきらぼうな傭兵

凄腕の傭兵。歳は40を超えている
主に銃器の扱いが上手でいくつもの戦場を生き抜いてきた
特にグレネードランチャーを片手で自在に操る技は彼の十八番である
裏切りや嘘等、汚い手段を使うのに全く抵抗が無い性格だが全く人に配慮が出来ないわけではない
今回の任務はとある財閥党首が絡んでおり気が乗らないようであったが
星梨花の執事牧村が関わっていたことが決め手になっていたようだ 
312 : 変態お化け   2023/12/12 22:58:34 ID:STZU4qkzoA
我那覇響         動物を愛するAS隊員

日本政府のお抱え特殊部隊AS(アサルトスターズ)の隊員の一人
ASは超能力者を訓練させ切り札にすべく作り出された部隊で超能力者であれば経歴等は不問である
……何故か隊員が全員女性であるが特に意味があるわけではない。ただの作品の都合
彼女の能力は動物対話能力。ハタを付けた動物には効かず野良の動物が全く居ないパライソタウンではほぼ役に立たない……と本人も嘆いていたが
能力とはいつどのような時に役に立つかはわからないものである
能力抜きでも身体能力が高くASの中では上位に入る
313 : Pちゃま   2023/12/12 23:00:10 ID:STZU4qkzoA
水瀬伊織        ASのスーパー隊員

ASの一人。光をチャージして思い通りに使用出来る能力を持つ
彼女の緻密な努力で光の制御は懐中電灯ぐらいの明るさから極大ビームまで自由自在である。停電時とかには重宝されるとか
彼女に限らずASはあらゆる事態を想定した訓練を受けているので緊急時状況判断や一般人に対しての対応、指示等が完璧である
彼女らは超能力だけの部隊ではないのである
作中では明言されていないがASは外見は変わらないけど一部除いて全員成人している設定
いやだって超能力者だとかいって子供をあんな風に働かせるの作者の主義に反するので…… 
314 : Pしゃん   2023/12/13 09:06:03 ID:/Wu57XTNa.
>>1
ASが成人済みですか
独自色出してもちゃんとアイマスキャラしてるのいいですね
ほかのメンバーの登場も楽しみです
椿は戦場経験者らしい狡猾さをもつ曲者っぷりが好きでした
315 : Pはん   2023/12/13 09:07:55 ID:FXnT.wMrj2
>>314
なおゲームでは戦闘中サボりまくるのであんま強くない
316 : 貴殿   2023/12/13 09:11:06 ID:/Wu57XTNa.
>>315
ええ……
マジで……?
317 : 矢橋P   2023/12/13 15:05:07 ID:mdpY9UPsCo
>>314
椿にはミリオンのキャラでは出せないダーティな大人を存分に演じてくれました
そう言ってくれれば彼も満足だと思います

>>315
原作を知ってる人からの久々のコメント、ありがとうございます
もっと突っ込んでもいいですからね
知らない人向けの捕捉ですが原作のハタ人間のシステムから説明しますと
原作のハタ人間は仲間になるキャラが20人で主人公+男子8人+女子7人+大人4人となっています
そのうちクラスメートを10日以内に8人以上助けないとゲームオーバーという内容です
大人はその8人以上に含まれないので仲間にしなくてもよいのですが
大人というだけあってステータスが子供より高めです
じゃあ戦闘は大人に任せればいいじゃん……とはならず
315が述べてくれた通り……まあ大人はサボる。椿も例外ではありません
ただ椿はサボることさえ除けばステータスは20人の中でも最強で
サボるの仕様は体力が50%以上の時30%でサボるため、あえて体力49%以下を維持する運用もあるほど強いのは確かです
……なぜそんなことを説明したかというと前作で中学生組と大人組を明確に分けたのはそのシステムのリスペクトだからです
まかべーが途中からパーティーに加わったのも登場段階で助っ人キャラ扱いだと決まっていたからですね
318 : Pーさん   2023/12/15 21:13:46 ID:OR7XRnYjQA

恵美「そうだ。モールス信号でのSOS。うまくいったの?」

響「一応は成功したぞ。ただ……誰かが受け取ってくれないと意味ないんだけど……」

響「流石に救出作戦から時間が空いたからな」

伊織「やらないだけマシって状況ね。まあ、おかげで意外な収穫があって……」
 
319 : 魔法使いさん   2023/12/15 21:15:32 ID:OR7XRnYjQA

<ババーン

真美「やーやー、我こそは天下に名を轟かせるAS隊員の一人……真美だよー!よろよろ~」

恵美「う、うん。よろしく」

恵美(こんな子供がAS隊員!?)
320 : Pサン   2023/12/15 21:16:57 ID:OR7XRnYjQA
響「一応形式上はAS隊員見習いなんだけどな」

真美「それは真美と亜美が未成年だからでしょ?こうして任務に参加しているわけだし、もう一人前と言ってもいいっしょ~?」

伊織「あんたはまだあたし達の預かりの身でしょ。調子乗らないの」

真美「も~、久しぶりに会ってもいおりんは変わらないですなぁ。お主しばらく見ぬ間に腑抜けたな くらい言わせてよ」

伊織「……ということよ。緊急時プランBの決行している時に真美に合流出来たの」
321 : プロヴァンスの風   2023/12/15 21:17:40 ID:OR7XRnYjQA

恵美「そーなんだ……」

真美「君がめぐちんだね。いおりんやひびきんから話しは聞いたよ」

真美「真美が来たからには軍艦に乗ったつもりでいたまえ~」

恵美(軍艦じゃなくて大船じゃないかな……)
322 : あなた様   2023/12/15 21:19:23 ID:OR7XRnYjQA

真美「そしてたまきちとカンボー……」

環「な、なんだ」

カンタ(カンボーってぼくのこと!?)

真美「これより真美と遊ぶにーんむを命ずる。二人とも、今日は寝かさないよ~」

環「遊びなら環、大歓迎だぞ」

伊織「さっそく調子に乗ってんじゃない。もう夜遅いのよ」

環「いおり、たまき昼間寝てたからまだ眠くないぞ」
323 : プロ太郎さん   2023/12/15 21:21:29 ID:OR7XRnYjQA

カンタ「遊ぶのはいいけど……何して遊ぶの?ここにはおもちゃも無いんだよ」

真美「んっふっふ~。遊びにかけては真美と亜美に適う者はいないっぽいよ?」

恵美(そう言って真美はヨーヨー、ビー玉、スーパーボール、おはじき等を取り出した)

恵美(そして……それらが勝手に動き出した)

真美「真美はいおりんやひびきんといっしょでチョー能力者ってやつなのだよ。真美の場合はテレキネシス!」

真美「まあサイコキネシスって言った方がわかりやすいかもね~。亜美も同じだよ」
324 : おにいちゃん   2023/12/15 21:24:02 ID:OR7XRnYjQA

恵美「さっきから話しに出てる亜美って真美の姉妹なのかな?」

伊織「真美は双子で亜美は妹なのよ。当然同じASの見習いよ」

環「そうか、まみは双子なんだな」
 
325 : バカP   2023/12/15 21:27:10 ID:OR7XRnYjQA

真美「そう、だからチョー能力も同じ……って思ってもらっても困るっしょ。我ら双海姉妹、力の亜美に技の真美!」

恵美「どゆこと?」

響「亜美と真美は同じテレキネシスなんだけど亜美の方はその力が強いんだ。車を持ち上げれるし鉄骨だってへし折ることも出来るぞ」

真美「ただーし。操作出来る範囲がせまい。真美は亜美ほど強くはないけど複数の物を操れれるし細かい操作が可能なのであ~る」

真美「無機物しか操れないってのは共通だけどね~」
326 : 番長さん   2023/12/15 21:28:45 ID:OR7XRnYjQA

真美「だ・か・ら!真美にかかれば紙飛行機はラジコンに、板とスーパーボールでピンボールに、人形やプラモデルで寸劇だって出来ちゃうかんね!」

伊織「またあんたは超能力を遊びに使って……」

響「まあ伊織。今回だけは好きにさせてあげようよ」

響「この半月の間まともに遊ぶことなんて出来なかっただろうし」

響「それにさっきから亜美の名前を必要以上に呼んでる。……おそらく会えなくて寂しいんだよ」

伊織「……しょうがないわね」
327 : 仕掛け人さま   2023/12/15 21:28:58 ID:OR7XRnYjQA




328 : Pサン   2023/12/15 21:29:43 ID:OR7XRnYjQA
PM 23:30

環「……」スヤスヤ

カンタ「……」グーグー

真美「むにゃむにゃ~」


恵美「遊び疲れて寝ちゃったね」

伊織「というか真美が最初にダウンしていたわね」

響「いくら強がってもまだ子供だもん、仕方ないさー」
329 : 3流プロデューサー   2023/12/15 21:30:56 ID:OR7XRnYjQA

恵美「見習いって言ってたけど、その……わけとかあるの」

伊織「……あんた鋭くなったわね。莉緒の影響?」

恵美「そんなつもりはないけどね」
330 : プロデューサーくん   2023/12/15 21:32:21 ID:OR7XRnYjQA

伊織「亜美と真美の能力は強力よ。あたしや響の能力よりずっとね。使い方を間違えると恐ろしいことになるわ」

響「だから未成年だろうともASに組み込むことで政府の手元に置いて監視兼管理をしてる……ってところだぞ。表向きはだけどね」

伊織「あたし達は亜美と真美そんな風に扱ってはいない。亜美と真美には超能力に振り回されない強い意志と精神力を養ってもらいたい。それがあたし達の共通の願い」

響「他のみんなも同じような理由でASに所属しているようなものさ。だから同じ境遇の仲間達なんだぞ」

恵美「そっか」

恵美(ちょっと、うらやましいかも)
331 : Pくん   2023/12/15 21:33:33 ID:OR7XRnYjQA

恵美(伊織さんや響さんには真美達のような仲間がいる)

恵美(でもアタシにだって……親友がいるんだ)

恵美(アタシは前に進む。今度こそ立ち止まらないよ。莉緒さんや椿のオジサンの分まで)
332 : P君   2023/12/15 21:33:54 ID:OR7XRnYjQA






 
333 : お父さんネズミさん   2023/12/15 21:35:47 ID:OR7XRnYjQA
8月25日 AM 7:00 パライソ倉庫街 とあるコンテナの中



真美「昨日は久しぶりによく寝られたっしょ~」ウーン

カンタ「真美お姉ちゃん、こないだの恵美お姉ちゃんと同じリアクションしてるー」

環「くふふ、ほんとだぞ~」

伊織「はいはい、真美あんたが1番起きるのが遅いのよ。外に蛇口あるから顔洗ってきなさい」

真美「ふぁーい」ゴシゴシ

響「ほら、ご飯の準備は出来てるぞ」

真美「ん……ってそういうことは早く言ってよ」ダダダッ

恵美「みんなご飯のことになると我に返るよね」

響「今までひもじいご飯食べてきたならなおさらさー」
334 : P殿   2023/12/15 21:36:29 ID:OR7XRnYjQA

本日の朝食   レトルトのハヤシライス


真美「うま、うま、めちゃうま!」バクバク

カンタ「さっきからそれしか言ってないよ」

響「気持ちはわかるぞ……」モグモグ

伊織「ええ……痛いほどにね」モグモグ
335 : Pサマ   2023/12/15 21:37:00 ID:OR7XRnYjQA

恵美「そういえば今日はどうするの?また夜に向けて準備?」

真美「あ、それにゃんだげど」ガバッ

伊織「口に物を入れて喋るなー!」
336 : 仕掛け人さま   2023/12/15 21:40:03 ID:OR7XRnYjQA

食事終了


真美「真美、まこちんを助けに行きたいんだ」

響「真の居場所分かるのか!」

真美「実はうちゅー人に捕まってた時に真美のそばにまこりんが居てね、真美を逃がしてくれたんだ」

真美「その時真美が連れていかれそうだったところに、もしかしたらまこちんが代わりに連れて行かれたかもしれない」
337 : バカP   2023/12/15 21:41:26 ID:OR7XRnYjQA

環「そのまこちんもASなのー?」

伊織「そう、この島にいる残るASは菊地真と如月千早の二人」

恵美「なら助けに行かないとね」

響「これは自分達の問題だぞ。恵美達が無理に関わる必要はないけど……」

恵美「もう、そんなの関係ないよ」

環「めぐみが行くならたまき行くぞ!」

カンタ(これぼくも行かないといけない流れだ……)
338 : do変態   2023/12/15 21:46:02 ID:OR7XRnYjQA

伊織「本当は一般人を巻き込みたくないけどもうそう言ってられないしね。強力してちょうだい」

恵美「うん、任せてよ」

恵美「それでその場所ってどこなのかな」

真美「真美の聞いた話しだと……パライソタウンの中心街にある工場……」

恵美(中心街に工場?あーそんな建物あったような……)

真美「の地下にあるパライソ第1研究所だって」

恵美「えっ」
339 : ミスター・馬車馬   2023/12/15 21:57:51 ID:OR7XRnYjQA
時間が出来たので前回4日目の足りない分と次回予告みたいな感じで5日目の冒頭を投下しました
ウンババが流行っている中で真美の登場はあざといって?偶然デスヨ
>>179の時には真美も登場するって決まってたし……
5日目にはパワポケからあのパワポケキャラがあのパワポケキャラと邂逅します。その組み合わせも偶然です
個人的には嬉しい偶然でしたが
最後に真美のプロフィールを載せておきます
340 : 箱デューサー   2023/12/15 22:19:51 ID:OR7XRnYjQA
双海真美      AS見習い隊員

ASの隊員一人……なのだが13歳なので見習い扱いのようである
……流石に亜美真美を成人扱いは無理っしょ
彼女らの能力はテレキネシスよりはサイコキネシスの方が近いのだが本人達は頑なにテレキネシスと呼んでいる
サイコキネシスだと某ポ〇モンと被るかららしい
亜美と真美、両方とも無機物にしか能力を使えないがこれは制約等の問題ではなく
幼い頃能力を何気なしに使った際、誤って他の子供の腕をねじ曲げてしまい、以降生物に能力を使うのがトラウマになっているからである
341 : そこの人   2023/12/20 22:33:14 ID:ii9pN5N0gs
>>1
次は真救出ですか
順調にメンバーが増えていってますねー

最近寒くなってきたしインフルも流行ってるんで
作者さん体調に気を付けてくださいね
342 : Pさぁん   2023/12/20 23:49:21 ID:yzxivLCliM
>>341
体調の心配までしてもらい感謝です
体調は今のところ問題無しです
次の更新は年忘れSS祭りでの投稿が終わってからになります
343 : 矢橋P   2024/01/22 19:17:48 ID:CbdKIkwK9U
>>1ですが生存報告です
逃亡するつもりは無いですが次話が難産しています
年忘れSS祭で燃え尽きて正月も執筆をサボっていたのもありますが
もし待っている方が居るならすみません
344 : エビさん   2024/01/22 19:21:28 ID:rD/AZRzrlc
>>343
良かった。そろそろ保守しようか迷ってた。ゆっくり待ちます。
345 : 夏の変態大三角形   2024/02/06 22:22:02 ID:IJv7TgPwjM
AM 9:00 パライソ中心街

恵美(朝食を終えたアタシ達はカンタの案内でパライソ工場もといその下にあるパライソ第一研究所に向かうことになった)

響「…………」スタスタ

真美「ひびきんどったの?お顔がガッチガチだよ」

伊織「…………」キョロキョロ

真美「もー、いおりんまで……」
346 : Pさぁん   2024/02/06 22:23:20 ID:IJv7TgPwjM
 
伊織「……真美」

真美「な、何?」

伊織「訓練でも教わったわね。任務中のあたし達は時に命の危険に晒されることだってあるって」

伊織「今がその時よ。死にたくないならピリッとしなさい」

真美「そ、それは分かってるけど……」

恵美(真美は一昨日の研究所であったこと知らないから……)

恵美(かく言うアタシだって気が重い……。これから行くところは宇宙人の最前線なのかもしれないから)
347 : 我が友   2024/02/06 22:24:57 ID:IJv7TgPwjM

環「……変だぞ」

伊織「確かにそうね」

真美「真美も気づいたよん。ハタ人間だね」

響「そう、いつもこの時間なら嫌になるぐらいたくさん居るのに……」

環「一人も居ないぞ」

伊織「流石に中心街で一人も居ないなんておかしいわ」

響「カンタ、今までこんなことあった?」

カンタ「無い。ボクはずっとこの島に居たけど朝と昼間にハタ人間が一人も居なかった時なんて一回も無いよ」


「「「「………………」」」」


恵美(……どうやらこの島でまた何かが起こるみたいだ)
348 : プロデューサーさん   2024/02/06 22:25:51 ID:IJv7TgPwjM




349 : der変態   2024/02/06 22:26:06 ID:IJv7TgPwjM

AM 10:00  パライソ工場及びパライソ第一秘密研究所跡



カンタ「ここのはずだけど……」

恵美「ここがパライソ第一研究所?」

真美「何か凄いことになってるぽいよ」

恵美(カンタの案内で来たパライソ工場"だった"ところは……建物が陥没してクレーターになっていて)

恵美(クレーターの内部に工場の残骸が見えていた)
350 : 最低最悪変態プロデューサー   2024/02/06 22:27:24 ID:IJv7TgPwjM

恵美「何かの間違いじゃない?ここが研究所だって思いたくないんだけど」

カンタ「でもパライソタウンに工場なんて、ここしかないよ」

カンタ「それにボクが最後に見た時はこんなんじゃなかったよ」

響「それっていつ?」

カンタ「あの時は恵美お姉ちゃんに会う少し前だから5~6日ぐらい前かな」

真美「それだったら真美が聞いた時にはこんなことにはなってなかったってことだねぇ」

恵美「……いったい何があったらこんなことになるわけ?」
351 : 毎日変態   2024/02/06 22:28:42 ID:IJv7TgPwjM

シュルシュル


響「ひとまず状況を確認してみて危ないようなら引き返すぞ」

伊織「そうね。無理に危険を冒す必要はないわ」


シュルシュル
352 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2024/02/06 22:29:54 ID:IJv7TgPwjM

環「たまき探検は好きだけど……」

シュルシュル!

環「うわっ!」

恵美「たまき、どうしたの!」

環「足に何かが……引っぱられるぞ」ズズッ

恵美(環が何かによってクレーターの中に引きずり込まれてる!)

恵美「くっ……」ダッ

カンタ「恵美お姉ちゃん、環お姉ちゃん!」

伊織「もう、あの子は!」

響「真美も行くぞ」

真美「うん!」
353 : プロデューサー様   2024/02/06 22:30:25 ID:IJv7TgPwjM





 
354 : 貴殿   2024/02/06 22:30:34 ID:IJv7TgPwjM

パライソ第一研究所後 内部


恵美「痛てて……」

環「めぐみ、ケガは無い?」

恵美「環こそ、足に巻きついていた何かは?」

環「それが……たまきをここまで引っぱったら離してどっか行っちゃった」
355 : ぷろでゅーしゃー   2024/02/06 22:31:20 ID:IJv7TgPwjM
<ズザザッ


伊織「二人とも無事?」

恵美「うん、全然平気だよ」

カンタ「けっこう下に降りちゃったね」

恵美(ここはクレーターに見えた穴の内部……天井があるわけじゃないけど薄暗いね)
356 : ぷろでゅーさー   2024/02/06 22:32:08 ID:IJv7TgPwjM
響「……これ意図的だ」

真美「どういうことひびきん?」

響「ただのクレーターかと思っていたけどこの斜面まるで蟻地獄みたいだぞ」

真美「で、でもこの坂。これぐらいの角度真美達なら登れるよ」

伊織「……登ろうとすれば途中であのツタに無理やり引き戻されるでしょうね。さっきの環みたいに」

カンタ「つまりボクたちここから出られないってこと?」

伊織「ひとまず落ち着いて。暗いけどあたしが居れば光源に困ることはないしね」ピカァ
357 : プロデューサー君   2024/02/06 22:33:04 ID:IJv7TgPwjM

グスグス


環「……ん」

環「聞こえる……誰かの泣き声が聞こえるぞ」

恵美「えっ……本当だ」

伊織「あたし達以外にもここに引きずり込まれた人がいるかもしれないわね」

真美「そんじゃ真美達ASとしてはレスキューしないといけないね」

恵美「そうだね。行ってみよう」
358 : 高木の所の飼い犬君   2024/02/06 22:36:07 ID:IJv7TgPwjM

エリ「ううぅ……」グスグス



真美「泣いてるあの子だね」ヒソヒソ

恵美「あの子一人だけかな?」ヒソヒソ

恵美「あの子一人じゃ厳しいよ」ヒソヒソ

伊織(確かに一人で生き残れそうには見えないわね……)

響「他に仲間がいたけどはぐれたのかもしれないぞ」ヒソヒソ
359 : 5流プロデューサー   2024/02/06 22:36:40 ID:IJv7TgPwjM

カンタ「それじゃ声をかけて……」

響「待った。あの子怯えてるでしょ。いきなり声かけたら逃げちゃうよ」

響「だから……ハム蔵!」

ハム蔵「ヂュイ!」トコトコ
360 : ボス   2024/02/06 22:37:49 ID:IJv7TgPwjM
エリ「ぐすっ……心細いよぅ」

ハム蔵「ヂュイヂュイ!」

エリ「ひいっ。何?」

ハム蔵「ヂュイ」フリフリ

エリ「……ハムスター?」

エリ「なんだか……かわいいかも」

ハム蔵「ヂュイヂュイ」コクコク

ハム蔵「ヂュイ!」ピョン

エリ「あ、待って」
361 : Pちゃん   2024/02/06 22:38:34 ID:IJv7TgPwjM
響「ハム蔵は自分の家族なんだ」

エリ「うわぁ!」ブルブル

響「驚かせてごめん。自分達は君を救出に来たんだ、信じてほしいぞ」

ハム蔵「ヂュイ!」コクコク

エリ「本当に?わたしのこと食べたりしない?」ウルウル

カンタ(この子ものすごい泣き虫でやんす……)

真美(ひびきん、アニマルセラピーみごとですなぁ)

伊織(そのために救出作戦に抜擢されたのよ。当然でしょ)
362 : おにいちゃん   2024/02/06 22:39:15 ID:IJv7TgPwjM



363 : Pさん   2024/02/06 22:40:16 ID:IJv7TgPwjM
 
エリ「私の名前は白木恵理(しらきえり)中学生です……」
※エリの本名は漢字ですが恵美と恵理が並ぶと紛らわしいのでエリだけカタカナ表記で行きます

恵美「中学生かぁ。アタシより年下だけど年が近くて親近感沸くよ」

エリ(この人チハヤちゃんに似てるかも)

エリ「そうなの?」

環「たまきとカンタから見たらお姉ちゃんだぞ」

エリ「えへへ……お姉ちゃん」
364 : Pーさん   2024/02/06 22:41:04 ID:IJv7TgPwjM

恵美「エリは一人?誰かと一緒じゃ無かったの?」

エリ「あっ……ううっ……」グスグス

恵美「あ……」

エリ「うわーーーん。チハヤちゃんが、チハヤちゃんがー!」
 
365 : 我が友   2024/02/06 22:41:46 ID:IJv7TgPwjM
伊織「千早ちゃん……ってあんた千早を知ってるの!?」

エリ「チハヤちゃんが私を庇って化け物に……ううっ」グスグス

伊織「……そう、千早が……」



真美「ひびきん、千早お姉ちゃんは無事だよね?ね?」

響「……まだ分からない」

伊織(もし……だったら春香になんて言えばいいのよ……)
366 : 下僕   2024/02/06 22:42:38 ID:IJv7TgPwjM


グルルルルル


エリ「うえ……」

真美「エリっちの泣き声に呼ばれてここの住民のお出ましのようですなー」


🚩宇宙魔獣1「グルル………」
🚩宇宙魔獣2「グルル………」


エリ「あああ……わたしのせいで……」
367 : バカP   2024/02/06 22:43:25 ID:IJv7TgPwjM
響「エリ、心配はいらないさー自分達を信じてよ」

響「真美、武器をお願い!」

真美「任せるっしょ!」バキバキベコン

恵美(すごい、瓦礫の一部だった鉄パイプをへし折って先端を潰して尖らせて即席の槍にしちゃった)

恵美(これが真美のテレキネシス)
368 : Pちゃん   2024/02/06 22:44:06 ID:IJv7TgPwjM

ドコッ

🚩宇宙魔獣1「グルァ……」


響「動物だからって容赦はしないぞ」

真美「ひびきんナイス!」


🚩宇宙魔獣2「ガルル!」


カンタ「一匹こっちに来たよ!」
369 : ボス   2024/02/06 22:45:15 ID:IJv7TgPwjM

パァン


恵美「来ないでよ。化け物」


🚩宇宙魔獣2「ギャン……」

恵美「環、あとはクリアワルザーで!」

環「うん!まかせて」バシュバシュ


🚩宇宙魔獣2「グルゥ……」バタン


伊織(一応構えていたけど必要無かったわね。それにしても……)

伊織(恵美には驚きね。完全に拳銃を使いこなしてるじゃない)
370 : 変態インザカントリー   2024/02/06 22:46:06 ID:IJv7TgPwjM

🚩宇宙魔獣1「ギャンギャン!」


真美「あーっ、逃げた」

響「いいよ。放っておこう」

エリ「すごい……皆さん強いんだ……」

伊織「まだまだ、第二陣のお出ましよ」

カンタ「第二陣?」
371 : ミスター・オールドタイプ   2024/02/06 22:48:28 ID:IJv7TgPwjM
ハッパ1「ピー」ピョコピョコ

ハッパ2「ピー」ピョコピョコ

恵美「植物が歩いてる?」

環「ちょっとかわいいぞ」

響(見たことない生物だ。おそらく宇宙人が地球に持ち込んだ生物みたいだね)

伊織(こちらの様子を窺ってるだけて敵意は感じられないけど……)
372 : エビさん   2024/02/06 22:54:58 ID:IJv7TgPwjM

カサカサ……


響「ん?」


カサカサカサカ……


恵美「生理的に受けつけない音がするような……」


カサカサカサカサカサカサ……


伊織「鳥肌が立って来たわ……」
373 : Pさぁん   2024/02/06 22:55:25 ID:IJv7TgPwjM

宇宙ゴキブリ1「…………」カサカサ


恵美・響・伊織「ぎゃーーーー!」


恵美「ご、ゴキブリぃ!?」パァンパァン

真美「めぐちん落ち着いて!」
374 : プロデューサーくん   2024/02/06 22:56:00 ID:IJv7TgPwjM

宇宙ゴキブリ1「…………」ヒョイ

ハッパ1「ピー?」

ハッパ2「ピッ」ドスッ

恵美(あ、植物の方に当たっちゃった)

ハッパ2「ピーーーーーーーーーッ!!!」

伊織「何なのよこの悲鳴は」耳塞ぎ

真美(まるでゲームで出てくるマンドレイクみたいだね)耳塞ぎ
375 :   2024/02/06 22:56:58 ID:IJv7TgPwjM
カサカサカサカサカサカサ


カンタ「まさか今の悲鳴で……」


宇宙ゴキブリ2「…………」カサカサ

宇宙ゴキブリ3「…………」カサカサ

宇宙ゴキブリ4「…………」カサカサ

宇宙ゴキブリ5「…………」カサカサ

×30以下省略


恵美・響・伊織「うぎゃーーーーーーーー!!!!」
376 : EL変態   2024/02/06 22:57:28 ID:IJv7TgPwjM

恵美「無理無理無理無理ぃ」

エリ「…………」バタン

カンタ「エリお姉ちゃんが気絶したでやんす!」

響「逃げるぞ!エリは自分が背負うから!」ダダダダッ

環「う、うん」ダダダダッ
377 : お兄ちゃん   2024/02/06 22:58:42 ID:IJv7TgPwjM
カサカサカサカサカサカサカサカサ

恵美「ひぃっ、追ってくる」

伊織「響、あんたの能力で何とかしなさいよーー」

響「自分の能力は昆虫には効かないって知ってるでしょ」

伊織「だいたい何あのゴキブリの大きさ。犬ぐらいあるわよ」

真美「あれぐらい大きかったら人間もガジッと食べれそうだよ」

恵美「嫌ー!考えたくないこと言わないでよー」
378 : プロデューサーはん   2024/02/06 23:00:04 ID:IJv7TgPwjM
???「情けねーな」


ポイ


\ドッカーーン/


恵美「爆弾!?」
379 : そこの人   2024/02/06 23:00:39 ID:IJv7TgPwjM

ササササッ


カンタ「ゴキブリ達が逃げていくでやんす」

ブラッド「アイツら臆病だから脅してやれば逃げるんだよ」

ブラッド「ハッパが混じる場合はハッパには攻撃しないように気をつける必要があるけどな」

響「助かったぞ……」
380 : あなた様   2024/02/06 23:01:26 ID:IJv7TgPwjM

恵美「助かったよ、ありがとう」

ブラッド「お礼の言葉もいいけどお金でくれりゃもっと嬉しいね」

恵美「へー、こんなところでもお金欲しいんだ?」

ブラッド「冗談だよ。あんたの言う通りこんなところで金貰ったって飯のタネにもならないしな」

ブラッド「俺はブラッド。元傭兵で今は一応防衛局に所属している」

恵美(ブラッドって名乗った男は赤い髪の二十代前半ぐらいのまだ若い男だ)

恵美(首から下からパワードスーツみたいなもので覆っている)

恵美(……椿のオジサンに似た雰囲気がある。元傭兵というのも本当みたい)
381 : 魔法使いさん   2024/02/06 23:01:50 ID:IJv7TgPwjM

ブラッド「あんたらも化け物に引きずり込まれてここに来たたちだろ?まあ仲良くしようぜ」

伊織「……あんた防衛局所属って言ったわね」

ブラッド「ああそうだよ……ってお前らその格好はASか?」

真美「今さら気付いても遅いよ~ん」

ブラッド(ちっ、まさかASとはな。めんどくせぇな、適当なこと言って別れようかな)
382 : バカP   2024/02/06 23:02:20 ID:IJv7TgPwjM

エリ「……ううん」

環「えりが起きたぞ」

ブラッド「!!」

ブラッド「なあ、そこの君名前なんていうんだ?」

エリ「ひっ……男の人!」

ブラッド「おいおい、名前聞いただけだぞ。そんなに怯えなくてもいいじゃないか」

恵美「この子は臆病なの」スッ
383 : 師匠   2024/02/06 23:02:47 ID:IJv7TgPwjM

ブラッド「名前だけでも教えてくれよ。な、な?」

エリ「ええっと…………ううっ……」

恵美「やめなよ。困ってるでしょ」

伊織「そんなに聞きたいならまず自分のことから喋ったらどうかしら?」

ブラッド「けっ、ASに言いたくはなかったがいいだろう」

響(ブラッドってやつエリを見てから態度が変わったぞ)

真美(これはただならぬかんけい……ぽいねぇ)
384 : P様   2024/02/06 23:05:37 ID:IJv7TgPwjM
ブラッド「俺、そんなに怪しい男に見えるのか」

ブラッド「サイボーグだから普通の人間とは違うけどよ」

恵美「サイボーグ!?本当になの」

ブラッド「なんだ、この島に来たからにはもう知ってるんじゃないのか?」

響「自分たちは知識としては知ってたけど、見るのは初めてさー」

環「サイボーグって仮面ライダーみたいなもの?」

ブラッド「概ねそんな感じに思ってくれればいい」

環「ねーねー、ぶらっどはビームとか出せたりするの?」

ブラッド「出来ねえよ!初代仮面ライダーでもビームは出さなかっただろ!最近のは知らないけどな」
385 : 仕掛け人さま   2024/02/06 23:07:28 ID:IJv7TgPwjM

伊織「具体的には普通の人とどう違うのかしら?」

ブラッド「常人より筋力が30%ほど高いぐらいだな。俺は体の筋肉を全体的に強化しているけど」

ブラッド「それだけで特殊な能力とかは無えよ」
386 : プロデューサーはん   2024/02/06 23:08:31 ID:IJv7TgPwjM
カンタ「その身につけているパワードスーツみたいなのはなんなの?」

ブラッド「これか?筋力が高いだけじゃ物足りなかったからな。後付けでアーマーを着込んでいるのさ」

ブラッド「アーマーっても大したもんじゃねーよ。西洋の甲冑を現代風に再現したようなもんだ」

ブラッド「クソ重いが防御力は抜群だ。身体強化したサイボーグでもないと着れない代物だがな」

真美「腕が外れてロケットパンチとか出来ないの?ブラブラ」

ブラッド「だからそんな機能は無いって言ってんだろ。って言うかブラブラって俺のことか!」

真美「そ~だよん。真美のあだ名インパクト抜群でしょ?」

ブラッド「そんなインパクトいらねえ。今すぐ改正しろ!」
387 : 兄ちゃん   2024/02/06 23:09:04 ID:IJv7TgPwjM

<ギャーギャー


カンタ(このブラッドって人大人なのに子供っぽいでやんす)

ブラッド「ここまで喋ったんだ。もう怪しいないだろ?」

伊織「防衛局とはどういう関係なの?」

ブラッド「雇われの身ってだけだ。このハタ侵略が起きてからすぐに徴収されてこちら側に付かないかと言われたから防衛局側に付いた。忠誠心とかあまり無えよ」
388 : イルデューサー   2024/02/06 23:10:08 ID:IJv7TgPwjM

カンタ「ボクたち一回剣を使ってた防衛局の人に助けてもらったよ」

ブラッド「へー、その人一刀流か二刀流だったか?」

カンタ「使ってた刀は1本だったよ」

ブラッド「それなら灰原隊長だな。あの人はこの島のサイボーグでも最強だからなぁ」

響「あの人もサイボーグだったのか」
389 : ぷろでゅーさー   2024/02/06 23:10:31 ID:IJv7TgPwjM

恵美「最後に一ついい?」

ブラッド「なんだよ。突然そんな真剣そうな顔して」

恵美「この島で……いや"人類で1番最初に宇宙人に接触したのが防衛局"ってことで間違いないよね」

ブラッド「んーそれは分からないな。なんせ俺が防衛局に雇われたのはハタ侵略が起きてからだし」

恵美「……そう」

ブラッド「あー、でも曽根村の旦那が言ってたなそんなようなこと」

恵美(やっぱり!)
390 : 魔法使いさん   2024/02/06 23:11:08 ID:IJv7TgPwjM
ブラッド「それで今度こそいいだろ?もう怪しく無いだろう?」

カンタ(少なくとも単純な野郎ってことはわかったでやんす)

エリ「うん……」

エリ「わたしの名前は白木恵理です。ブラッドさんには会ったことも無いはずですけど……」

ブラッド「白木恵理ね……」

ブラッド(そりゃ人違いだよな)
391 : 兄ちゃん   2024/02/06 23:11:58 ID:IJv7TgPwjM

ブラッド「まあいいさ。俺としてもASとつるむのは不本意だがそうも言ってる状況じゃないしな」

ブラッド「お互い協力してハームレスをぶっ倒そうぜ」

ガタッ

響「ハームレスだって!あいつの仕業か」

真美「ああ……マズいっしょ……」ガタガタ

恵美「ハームレスって何?宇宙人と関係あるの?」

伊織「あたし達ASと自衛隊の救出作戦の時、最大の障害になったのがマゼンタとハームレス」

伊織「マゼンタが怪人ならハームレスは……正真正銘の化け物よ」
392 : せんせぇ   2024/02/06 23:12:39 ID:IJv7TgPwjM

ブラッド「へー、アレに一度会ってるなら話しが早い。けどよく生きてたな」

真美「真美が見た時は……自衛隊のオスプレイを丸呑みしてバラバラにしてた……」ガタガタ

恵美(そんな化け物がここに……)

ブラッド「そう言ってもここはハームレスの餌場だ。ハームレスを倒さなきゃ生きて出られないぜ」

ブラッド「それと、あんたらが見たハームレスってどんな姿だった?」

響「姿って……とにかく巨大だったぞ」

真美「あれはもう宇宙人の姿をしたゴジラっしょ」

ブラッド「やっぱりな。それはもう古いぜ」

伊織「どういうこと?」
393 : Pチャン   2024/02/06 23:14:31 ID:IJv7TgPwjM

ブラッド「ハームレスはな。擬態も出来るんだよ」

伊織(確かにあたし達が知るハームレスはあんなツタみたいなものは伸ばさなかった)

ブラッド「一回見たけどな。今の奴の姿は人間の女だぜ」

恵美「え……?」

響「人間にも擬態出来るの!?」

ブラッド「ああ。その姿で近づいて油断させてガブリとされる可能性もある」

ブラッド「だが逆に言えばチャンスよ。怪獣の姿ならともかく人間の姿ならまだ勝ち目も……」



「やあ、ハムちゃんだよ~」


響・伊織・恵美・真美・ブラッド「「「「!?」」」」
 
394 : お父さんネズミさん   2024/02/06 23:16:33 ID:IJv7TgPwjM
きりが良いし今日は遅いので続きは明日か明後日に投下します
5日目の分はすでに書き終えてはいます
395 : 番長さん   2024/02/07 19:53:28 ID:V0i1.DvuVo
>>394
擬態能力持ちの怪獣てチートすぎる…どう勝つのか楽しみです
396 : Pちゃま   2024/02/07 22:14:14 ID:cmHnSjXGyo
 
恵美(あれアタシに似てる年も同じくらいの女子高生。だけど……)

環「あの子なんだか怖いぞ……」

エリ「チハヤちゃん!」ダッ

環「あ……」
397 : プロデューサー様   2024/02/07 22:16:00 ID:cmHnSjXGyo
ガシッ

ブラッド「バカやろう。見てわかんないか、アレがハームレスだよ!」

エリ「ううんあの姿。わたしの知ってるチハヤちゃんだよ」

伊織「待って!あれは千早じゃないわ別人よ。千早は髪が青っぽくて……」

恵美「……ねえエリ。チハヤちゃんって名字はなんていうの?」

エリ「え、雨崎千羽矢(あめざきちはや)だけど?」

響「雨崎!?如月千早じゃなくて?」

真美「まさかのちはや違い!?」
398 : Pーさん   2024/02/07 22:20:55 ID:cmHnSjXGyo

ハームレス「ユリちゃん私が居なくて寂しかったよね。ユリってば泣き虫なんだから」

エリ「やっぱりチハヤちゃんだ」ウルウル

ハームレス「あれ、その人達は新しいお友達?」

ハームレス「ずるいなぁ……私も混ぜて」ギロリ

シュルシュルシュル

エリ「ひいっ」ビクッ
399 : ぴぃちゃん   2024/02/07 22:23:57 ID:cmHnSjXGyo
恵美「…………!」チャキ

パァンパァン


ハームレス「何するの?友達との感動的な再会なのに」シュゥゥ

恵美「そんな触手を振り回すダチなんてアタシ知らないよ」

恵美(避けるそぶりすらしないなんて)

恵美(そして銃弾が撃ちこまれた傷がすぐに塞がっていく。すごい再生力だね)
400 : プロデューサーさん   2024/02/07 22:31:38 ID:cmHnSjXGyo

エリ「どうなってるの?あなたはチハヤちゃんなの……?」

ハームレス「うーん。食べちゃったこの子記憶によるとこの肉体の名前はチハヤっていうみたいだけど……」

ハームレス「私は最強の捕食者ハームレスちゃんだよ」ニイッ
401 : P君   2024/02/07 22:32:53 ID:cmHnSjXGyo

ドン!

ハームレス「あれれ、鉄板が突然……」

グサッ

響「そういうことなら」

真美「遠慮なくぶっ倒せるしょ」



ハームレス「ふふふ……私を倒す?痛くも痒くもないけど?」

伊織(真美のテレキネシスで頭に鉄板をぶつけても響が鉄パイプの槍を胴体に思い切っり刺しても痛がる気配も無しか)
402 : バカP   2024/02/07 22:37:03 ID:cmHnSjXGyo
ブラッド(この化け物め、これじゃまともに戦っても勝てるわけないだろ)

ブラッド「お前ら一旦退くぞ。作戦会議だ」

カンタ「そうしよう!」

ハームレス「だーめ、逃がさない」

恵美「拳銃が駄目ならこれならどう?」ガッチャン

ドシュー

ハームレス「!!」

シュルシュル

恵美(あれは……)


\ドッカーーン/
403 : 兄(C)   2024/02/07 22:37:54 ID:cmHnSjXGyo




ハームレス「ケホケホ」

ハームレス「逃げられちゃった」
 
404 : へっぽこ大名行列   2024/02/07 22:39:18 ID:cmHnSjXGyo







 
405 : おやぶん   2024/02/07 22:39:43 ID:cmHnSjXGyo
ブラッド「あんたやるな。女子高生がグレネード使うなんて聞いたことないぜ」

恵美「アタシだって好きでこんな風になったわけじゃないけどさ」

恵美(でも助かった……オジサンありがと)

カンタ「でもどうするの?あんな化け物……」

響「自分達の攻撃、全く効いてなかったよね」

ブラッド「それなんだが……見たか?奴がグレネード弾受けたところ」

恵美「見たよ。今までガードすらしなかったのにグレネード弾だけ触手でガードしてた」
406 : ミスター・オールドタイプ   2024/02/07 22:41:07 ID:cmHnSjXGyo

カンタ「何でだろう?」

ブラッド「頭が弱点ってことよ。どんな生物も脳だけは再生出来ないからな」

恵美「あいつに脳があるかどうかは分からないけど核みたいなものはある可能性はあるね」

真美「それを狙えばいいんってことだね」

伊織「となると問題は火力ね。あの化け物相手にあたしのビームや拳銃やグレネード弾だけじゃ心細いわ」
407 : そこの人   2024/02/07 22:41:53 ID:cmHnSjXGyo

ブラッド「それも何とかなりそうだぜ。今俺達がいるこのパライソ第一研究所は兵器開発をしていたところだからな」

ブラッド「俺のアーマーもここで作られたもの。奴に壊されて廃墟になっちまったが使えそうな武器はまだ残っているだろ」

真美「ほんとに?それならミサイル弾とかあるかも」

ブラッド「そんなのよりもっといいのがあるぜ。着いてきな」
408 : P殿   2024/02/07 22:42:31 ID:cmHnSjXGyo



 
409 : ミスター・馬車馬   2024/02/07 22:43:47 ID:cmHnSjXGyo
ブラッド「確かここらへんに……」

恵美(それにしても……さっきよりますます暗くなったね壁一面に黒い物が覆っているからかな)

恵美(……ゴキブリじゃないよね)

ブラッド「あった。対戦車用地雷だ」

ブラッド「下手な弾薬よりこいつは強力なんだぜ?」

恵美「そうなの?」

ブラッド「こいつは爆風をまき散らさない代わりに瞬間火力は高いぜ。何せ戦車を吹き飛ばすのを想定しているんだからな」
410 : P様   2024/02/07 22:45:19 ID:cmHnSjXGyo

環「ブラッド詳しいね」

ブラッド「まあこれが本業なもんで。後はこれをどうやって奴にぶつけるかだが」

真美「遠隔操作なら真美のテレキネシスに任せるしょ!」

ふわ~

ブラッド「ほー、それがASの超能力ってやつか。役に立ちそうじゃないか、ちびっ子」

真美「へへーっ見たか。ブラブラには負けないよ」

ブラッド「だからその呼び方やめろって」

真美「ちびっ子呼ばわりのお返しだよ」
411 : Pさぁん   2024/02/07 22:46:17 ID:cmHnSjXGyo

<ギャーギャー


恵美「また始まった……。まったくこんな時なのに」ハァ

エリ「みなさん本当にあの化け物と戦うの……?」

恵美「大丈夫、エリちゃんは後ろで隠れててね」ニカッ
412 : おにいちゃん   2024/02/07 22:46:48 ID:cmHnSjXGyo
ブラッド「この減らず口、がきんちょ」

真美「ださ男、へっぽこアーマー」

ブラッド「ふん、やっぱり俺はASがいけ好かねえ。生まれつき超能力持ちの恵まれたやつがよ」

真美「!!」

ブラッド「政府の秘蔵っ子だか知らんがたかがしれるってもんだぜ」
413 : 3流プロデューサー   2024/02/07 22:47:32 ID:cmHnSjXGyo

ゴチン

ブラッド「ぐえっ。痛ってー!」

ブラッド「おまっ、石をぶつけやがったな!」

真美「バカ!アンポンタン!マヌケ!おたんこナス!」

響「真美、落ち着いて。それに感情的に超能力を使っちゃダメでしょ」

真美「だってブラブラが!真美だけじゃなくASのみんなも馬鹿にしたから……」
414 : ぷろでゅーさー   2024/02/07 22:48:29 ID:cmHnSjXGyo

伊織「……非難中傷されても動じない。訓練の時に言われてたでしょ」

真美「……うーっ」

恵美「アタシはサイボーグでも超能力者でもないけど流石にそれは言っちゃ駄目じゃないの」

環「ブラッド大人なのにかっこ悪いぞ」

ブラッド「……ふん。確かに今のは言い過ぎた」

真美「……ふーんだ」
415 : MADE IN 変態   2024/02/07 22:51:29 ID:cmHnSjXGyo





ハームレス「エリちゃん楽しそうだね。私も混ぜて~」
416 : ハニー   2024/02/07 22:52:07 ID:cmHnSjXGyo

恵美「!!!」

エリ「っ、チハヤちゃん……」

伊織「もう来たのね。そんなにあたし達に構ってほしいのかしらね」

ハームレス「これでも準備に時間かけたんだけど?また逃げられたら困るからね」

恵美「準備?」
417 : 夏の変態大三角形   2024/02/07 22:53:02 ID:cmHnSjXGyo

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


響「これは……」

環「まわりがゆれてるぞ!」

ハームレス「今はこんな姿だけど私の肉体って本当はもっと大きいんだよ?」

ハームレス「じゃあ余った部分はどうなっちゃったんでしょー」

伊織「まさか……この周りの壁の黒いの全部あんたの肉体!」

ハームレス「正解~。もうここは私の食卓テーブルの上なの」

ハームレス「後はナイフとフォークを入れるだけ」
418 : 変態お化け   2024/02/07 22:54:20 ID:cmHnSjXGyo

響「まずい、このままだとみんなやられる!」

恵美「あんたのディナーになるつもりはないよ!」ガッチャン


ドシューーーー     \ドッカーーン/


ハームレス「ウフフ……」シュュウ


ハームレス「それはさっきくらったよ。それ思ったより怖くないね」

恵美(学習されたか……)
419 : 師匠   2024/02/07 22:56:44 ID:cmHnSjXGyo

響「この!」キック

伊織「くらいなさい!」ビーム

ハームレス「あはは、効かない効かない」バキッ シュュウ

シュル ドコッ

響「うぐっ」

真美「ひびきん!」
420 : P殿   2024/02/07 22:57:33 ID:cmHnSjXGyo

ハームレス「さて誰から食べようかな~」キョロキョロ

ハームレス「やっぱり……エリちゃんから!」

エリ「うう……」ビクッ


シュルシュル
421 : 兄ちゃん   2024/02/07 22:58:34 ID:cmHnSjXGyo

ブラッド「どけっ」ドン

恵美(ブラッドがエリを庇った)

ハームレス「おや、何で邪魔するのかな?」

ブラッド「わけありでね。俺はこいつに死なれてほしくないんだよ」

ハームレス「んん?もしかして愛の告白ってやつ?熱いね~」

ブラッド「そんなかっこいいもんじゃねえよ。未練がましさたっぷりの男のけじめってやつだ」
422 : ミスター・オールドタイプ   2024/02/07 22:59:35 ID:cmHnSjXGyo
ハームレス「よくわかんないけど、食事の邪魔だから……」


グイッ


ハームレス「ぐちゃぐちゃに潰してあげる」


恵美(ハームレスの触手が瓦礫の塊を掴んで持ち上げた!)

ブラッド(まずいな、こりゃ)
423 : ごしゅPさま   2024/02/07 23:00:50 ID:cmHnSjXGyo

ハームレス「あんたは食べても美味しくなさそうだし一人ぐらい……あれ?」

恵美(触手の動きが止まった?)

真美「んんーーっ!!」

伊織「真美、あんた……」

響(そうか、ハームレスの触手自体は生物だから真美のテレキネシスの対象外だけど瓦礫なら対象内だ。それで抵抗しているのか)

伊織(でも真美のテレキネシスは亜美と違って力比べ向きじゃない。長くは持たないわ)
424 : 我が友   2024/02/07 23:05:12 ID:cmHnSjXGyo

ブラッド「っ、これでもくらえ!」ポイ

ハームレス「!!」シュルシュル


\ドーン/


恵美(ブラッドがさっき言ってた対戦車機雷ってやつを投げつけたけど触手でガードされた)

恵美(でも言ってたほど威力が無いね)
425 : 変態マスター   2024/02/07 23:09:36 ID:cmHnSjXGyo
ハームレス「なんだ、これじゃさっきの……ロケット弾かな?そっちの方がすごかった」

ハームレス「警戒して損しちゃったよ」

ブラッド「ちくしょう……もう終わりだ」

ハームレス「ふふふ……」

真美「真美の方も限界……」プルプル

ブラッド「せめて残りのこいつもくれてやるよ」ポイ

ハームレス「無駄無駄、そんなので気を引こうって魂胆だろうけど……」

ブラッド「みんな離れろ!」エリヲツカミ

恵美「えっ、うん環伏せて」ガバッ

伊織「なるほどね」ダッ



\ドゴーーーーーーーーン/
426 : 3流プロデューサー   2024/02/07 23:12:43 ID:cmHnSjXGyo
環「うわーっ」

恵美(さっきと違ってすごい爆発)


ハームレス「な、どうして……」ベキベキ

響(おそらくさっきの爆発はダミー。手榴弾かなんかを偽装してぶつけたんだろうね)

ブラッド「へっ、初回は警戒しても二回目以降は油断するってお嬢ちゃんのおかげで把握していたからな」
427 : ぷろでゅーしゃー   2024/02/07 23:13:12 ID:cmHnSjXGyo
ブラッド「たたみかけるぞ、……真美」

真美「ようやく真美の偉大さがわかったみたいだね、ブラブラ」

ブラッド「こいつ……まあいい。残り三個だ。ありったけぶつけろ!」

真美「りょーかい」

響「自分たちは下がるぞ」

カンタ「うん!」


ハームレス「コノ……サセナ……」
428 : 変態大人   2024/02/07 23:15:56 ID:cmHnSjXGyo

\ドゴーーーーーーーーン/
\ドゴーーーーーーーーン/
\ドゴーーーーーーーーン/
429 : プロ太郎さん   2024/02/07 23:17:34 ID:cmHnSjXGyo
恵美(ブラッドの指示で少し離れていたけど少し吹き飛ばされたぐらいすごい爆発だった)

恵美(でもアタシより一番近くに居たエリと真美とブラッドの方が心配だ)

恵美「真美、ブラッド大丈夫?」

ブラッド「何とか大丈夫だ。アーマーがボロボロだがな」

エリ「ブラッドさん、わたしと真美ちゃんを庇って……」

ブラッド「そのためのアーマーだろ。気にすんな」

真美「……ブラブラ、ごめん」

ブラッド「俺の方こそな……っていうかそう思うならブラブラは辞めろ」

真美「それはそれこれはこれだよ」

ブラッド「はーあ、少しは気を許しかけたのが引っ込んだぜ」
430 : ミスター・馬車馬   2024/02/07 23:20:41 ID:cmHnSjXGyo

伊織(ハームレスの方はどうなったかしら)

響「あれじゃないかな」

伊織(ハームレスが居たところに肉塊が残ってる)

響(あれほどの爆発でも全部を吹き飛すには至らなかったみたいだけど)

伊織(動かないところをみると核らしいものの破壊は成功したみたいね)

伊織「みんな、ハームレスの本体を倒したかもしれないけど肉体が全部消えたわけじゃないわ」

響「ここから早く脱出するぞ」
431 : プロヴァンスの風   2024/02/07 23:24:11 ID:cmHnSjXGyo



シュルシュルシュル
432 : そなた   2024/02/07 23:24:59 ID:cmHnSjXGyo

恵美「えっ」

カンタ「うわっ」

環「このっ」


恵美(そんな……倒したと思ったハームレスの肉体から触手が出て……)

恵美(油断していたアタシ達は全員捉えられてしまった)
433 : 変態マスター   2024/02/07 23:29:07 ID:cmHnSjXGyo

グチャグチャグチャグチャ


真美「うえ……」

ユリ「ひいぃ……」

ハームレス「ククク……」

伊織「その姿は……」

ハームレス「アノ皮ハ気ニイッテイタノダガナ」

伊織(あれは……大きさこそ違うけど救出作戦の時に見たハームレスの姿だわ)

恵美(ハームレスの姿はエリちゃんの友達チハヤの姿ではなく宇宙人そっくりの姿になっていた)
434 : 夏の変態大三角形   2024/02/07 23:30:51 ID:cmHnSjXGyo

ブラッド「馬鹿な!脳を吹き飛したはずだろ」

ハームレス「脳?ソンナモノ我ニハ無イ」

ブラッド「はあ?今こうして喋ってるだろ。その知識はどこから来るんだよ」

ハームレス「コノ姿モ、今コウシテ言語ヲ操ッナイルノモ、何十何百ト喰ラッテキタギャスビゴー星人ヲ"再現"シテイルダケニスギナイ」

ハームレス「イカナル外傷モ我ニハ致命傷ニナラズ即座ニ再生可能」

ハームレス「ダカラ我ノ名前ハ、"ハームレス(無害)"」

ハームレス「アラユル攻撃モ我ニハ無害デシカナイ」
435 : 箱デューサー   2024/02/07 23:33:48 ID:cmHnSjXGyo

ブラッド「マジか…………」ブルブル

伊織(……見誤った。こいつを撃破するには……核兵器レベルの火力がいる)

響(ぐ……こんな化け物、最初から戦うべきじゃなかった)


ハームレス「サテ、前ノ皮ハ人間寄りダッタセイカお前達ニ対シテ手加減シテイタヨウダガ」

ハームレス「モウ我ハ容赦シナイ。直グニ食べテ……」
436 : 最低最悪変態プロデューサー   2024/02/07 23:35:06 ID:cmHnSjXGyo
カシュ

ハームレス「ン?」

恵美「…………」チャキ

ブラッド(拳銃?今さら拳銃なんか構えてどうなるってんだ)

環(あの銃はりおからもらったもう一つの銃……)
437 : Pさぁん   2024/02/07 23:35:59 ID:cmHnSjXGyo

パシュ

ハームレス「何ダソレハ、ソンナ攻撃豆鉄砲ト変ワラナイ」

ハームレス「ダガ下等生物ノ分際デマダ反抗サレルノガ気ニクワン。イイダロウ、先ニ貴様カラ食べテヤル」


ドシン
438 : 毎日変態   2024/02/07 23:37:24 ID:cmHnSjXGyo

ブラッド(奴の言葉とは裏腹にあのお嬢ちゃんだけ離しやがった。どうなってるんだ)

ハームレス「……何故ダ、アノ部分ダケガ動カナイ」

恵美「痛てて……。でもやっぱりそうだ」

恵美「莉緒さんの手帳に書いてあった通りだったね!」
439 : おにいちゃん   2024/02/07 23:38:27 ID:cmHnSjXGyo

伊織「どういうこと?」

恵美「莉緒さんの手帳に書いてあったんだ。パライソ第2研究所の保管室で冷凍保存されてたもの……」

恵美「それは宇宙人の死体だった!」
440 : Pさぁん   2024/02/07 23:44:29 ID:cmHnSjXGyo
恵美(今回のハタ侵略。始まりはこの地球に初めて到達したギャスビゴー星人のUFOがこの島に飛来して)

恵美(それを軍事訓練していた防衛局がたまたま撃墜してしまった)

恵美(だから防衛局は人類で一番始めに宇宙人の存在を知っていたんだ)

恵美(そして……世界でこのパライソタウンが一番始めに侵略されたのも、その仕返しと考えれば辻褄が合う)

恵美(そして撃墜したUFOはこの島の上層部が秘密裏に回収し研究材料にすることになった)

恵美(でもそこで事件が起きた。UFOを調べていた研究員が謎のウイルスにかかったんだ)

恵美(おそらく伊織さんに投与された宇宙ウイルスに感染してしまったのだろう。あわや研究どころじゃ無く大惨事なりかけたところで)

恵美(同じくUFOの中にあった宇宙人の死体からあの万能ワクチンを作ったんだ)

恵美「つまり、この万能ワクチンは"対宇宙人物質"だったってこと!」
 
441 : 5流プロデューサー   2024/02/07 23:46:59 ID:cmHnSjXGyo

恵美「だからあの時ワクチンを取りにきたアタシ達を慌てて潰しに来たんでしょ!」チャキ

恵美(莉緒さんはそのことに気付いてた。莉緒さんが残してくれたもう一つの拳銃も万能ワクチンを弾丸として発射するためのもの)

ハームレス「何ヲ言ッテイル!」

パシュパシュ

ハームレス「グググ……」

ハームレス「馬鹿ナ我ニ効クモノナドコノ世界ニアルハズガ……」
442 : Pさぁん   2024/02/07 23:50:54 ID:cmHnSjXGyo
真美「めぐちんそのワクチン何本かちょうだい」

真美「こういうのは真美の独壇場でしょ!」

恵美「そっか、やっちゃって!」ブン

エリ(恵美さんが十本のワクチンが入ったケースを投げると)

エリ(それが真美ちゃんの指示のもとあの化け物に一斉に向かって行きました)
443 : Pサマ   2024/02/07 23:51:35 ID:cmHnSjXGyo

ブス ブス ブスリ

ハームレス「オノレ!オノレ!オノレ!」

真美「これでとどめ!」

ブス ブス ブスリ

ハームレス「グゴゴゴゴ……」


ブラッド「なんてこったい」

伊織(ハームレスが、あの化け物が崩れていく……)
444 : Pくん   2024/02/07 23:54:24 ID:cmHnSjXGyo








 
445 : 毎日変態   2024/02/07 23:54:49 ID:cmHnSjXGyo

PM16:00 パライソタウン中心街

ブラッド「それじゃ、お別れだな」

伊織「ええ」

環「ブラッドはたまき達と一緒に来ないの?」

ブラッド「一応防衛局所属ってことになっていて裏切るわけにはいかないしな」

環「そーか。しかたないね」
446 : へっぽこ大名行列   2024/02/07 23:55:31 ID:cmHnSjXGyo

ブラッド「エリもこっちで預かる。なーにこの島で生き残ってる奴らに中学生が中心のグループがあってな。そのグループに合流させる予定だ」

真美「ブラブラ。最後にそのエリっちと何があったの~?」

ブラッド「な、何もねえぞ!」

響(あれで隠すつもりなのが悲しいぞ)
447 : 番長さん   2024/02/07 23:56:49 ID:cmHnSjXGyo

エリ「わたしも知りたいですブラッドさん」ジーッ

ブラッド「うっ……」

ブラッド「別れた元カノに瓜二つなんだよ!だーっ言っちまった」

エリ「ええっ!」

カンタ「そんな理由?」

ブラッド「そんな理由じゃねえ。別れたくはなかったさ、ただサイボーグになっちまった以上迷惑かけたくなくて無理やり別れたんだよ……」

真美「ブラブラにそんなすっぱい過去が……」

ブラッド「すっぱいって何だよ。もう行くぞ、じゃあな!」

恵美「エリちゃんまたいつか会えるといいね」

エリ「うん!」
448 : Pたん   2024/02/07 23:57:28 ID:cmHnSjXGyo
PM19:00

パライソタウン倉庫街 とあるコンテナの中

環「でも今回はめぐみ、かっこよかったぞ」

恵美「全部莉緒さんのおかげだよ」

恵美(あと椿のオジサンも)
449 : 毎日変態   2024/02/07 23:58:08 ID:cmHnSjXGyo
真美「真美も活躍したでしょ~」

伊織「あんたは自慢しない。でも恵美のいう通りならそのワクチン正に人類の切り札になるわね」

響「ああ。絶対倒せないと思ってたハームレスを倒してしまったくらいだしな」

恵美「今回でちょっと使ってしまったけどまだ半分は残っているしね」

真美「そーいえばまこちんいなかったね……」

伊織「仕方ないわ。また別なところを探しましょう」
450 : P様   2024/02/08 00:00:59 ID:lATUsvoOLQ

恵美(莉緒さんの残してくれたワクチンでまた一つ希望が生まれた)

恵美(防衛局の人とも会ったけどそこまで悪い人じゃないみたい)

恵美(目的だったASには会えなかったけどあの化け物を倒せて本当によかったと思う)

恵美(でもなんだか疲れちゃった寝よう)

恵美(……………………琴葉、エレナ)
451 : おにいちゃん   2024/02/08 00:19:33 ID:lATUsvoOLQ
5日目終了で今回はここまでです
前回の更新から大分空いてしまいました
プロットがハームレスをワクチン使って倒す!ぐらいしか決めてなかったのでここまで持ってくるのに結構悩みました
ただ肉付けしていく過程で恵理とブラッドを登場させることにしたのですがこの二人の出会いは偶然で絡みを考えるのは楽しかったです
※補足をしますと白木恵理はパワポケ5の彼女候補の一人で主人公が入れ替わってしまった小杉(ブラッド)の元カノです
  「わ,私…もう何が何だか分からないよ。ただ,今ここにいるあなたが好き!」って台詞は今でも好きです
452 : 最低最悪変態プロデューサー   2024/02/08 14:40:14 ID:m0QmoSAQ3U
>>395
毎度ありがとうございます
ハームレスは原作でも相当の化け物ですからね、人工衛星の広域ビーム砲を3発も耐えてますし
惠美達はよく倒した
453 : 最低最悪変態プロデューサー   2024/02/09 06:17:55 ID:0gmmZMCTfI
白木恵理   泣き虫な女の子
非常に臆病な女の子。実はパライソ中学生で昴達と同級生だったりする
パライソ会館で避難生活をしていたが食料調達で町に出たところを千羽矢ともどもハームレスに狙われてしまった
ブラッドに対しては困惑したもののそこまで悪い印象は持ってない様子
男嫌いな恵理からしてはそれだけで珍しいのだが恋愛感情までには至ってない
もっともブラッドの方も流石に中学生の恵理を複雑な感情こそあれ恋愛対象に見る気はないようだ
454 : 魔法使いさん   2024/02/09 06:28:36 ID:0gmmZMCTfI
ブラッド   コンプレックスを抱えたサイボーグ

パライソタウンで生み出された戦闘用サイボーグの一人。歳は23歳で本名は小杉優作
サイボーグ化した後色んなものを捨てて傭兵になり今は防衛局に所属している。本名もその時に捨てた
本人自体は明るくさっぱりとした性格なのだが、サイボーグとしては初期の方でサイボーグ適合率もさほど高くないせいで
サイボーグ化してたくさんの物を切り捨てた割にはあまり強くないと劣等感を抱えてており
アーマーで肉付けしたりASに卑屈な感情を抱いていたのもそのためである
455 :   2024/02/09 06:32:45 ID:0gmmZMCTfI
雨崎千羽矢    恵理の親友

パライソ高校で通っていた高校生で17歳。恵理とは学年が違うもののこの怪異で知り合いこの怪異から生き抜くうちに深い友情が生まれていた
ハームレスの時にも表れていたように性格は明るく友達思いで恵美に通ずるものがあり、容姿も恵美に似ていて作者も驚いているほど
このSSの最大の被害者かもしれない。千羽矢ファンの方ごめんなさい
野球部の兄がいる
456 : レジェンド変態   2024/02/09 06:38:56 ID:0gmmZMCTfI
ハームレス  宇宙最大の捕食者

宇宙人がとある惑星で遭遇してしまった最悪の化け物
ギャスビゴー星人ですら手に負えない存在だったが何十何百のギャスビゴー星人を食らった結果、知能と呼べれるものが出来て何とか制御出来るようになった
ギャスビゴー星人の地球侵略の目的の一つがハームレスの餌場の確保だったりする
行動理由は食欲しかなくて本来の巨体も擬態の能力もうわべの知識も全ては食欲を満たすための道具でしかなく
ハームレスが進んで千羽矢の姿になったのも巨体の姿より燃費が良いからであった
因みにワクチンが効いたのはギャスビゴー星人を細胞レベルで再現していたからで最初の千羽矢の姿ではワクチンは効かなかったであろうし、実はエリに対してためらいがあった千羽矢の姿でなかったら恵美達も有無も言わさず捕食していただろう
ので今回の勝利は奇跡的であるのだが、もしギャスビゴー星人が彼を何も考えず人間が大勢いる市街地のど真ん中に投入してた場合……
甚大な被害はおろか人類そのものが終焉していたかもしれない
457 : 我が友   2024/02/09 06:39:23 ID:0gmmZMCTfI
プロフィール更新しました
458 : 仕掛け人さま   2024/02/09 17:20:38 ID:9dRq4oVLFk
莉緒が見つけたもの気になってたんですけどそういうことだったのか
敵の能力や組成物を応用して敵を倒す武器にする展開は王道ですねうーん納得!
459 : プロ太郎さん   2024/02/09 18:15:37 ID:z.7Wunyd0M
>>458
納得していただけて嬉しい
王道な展開が大好きなんです
460 : プロデューサーさま   2024/02/14 22:13:40 ID:kKAkvG68tQ
続きを投下します
461 : 監督   2024/02/14 22:16:46 ID:kKAkvG68tQ
8月26日 AM 3:00ぐらい 倉庫街とあるコンテナの中


環「…………」

環「…………」ムズムズ

環「ん……なんだか眠れないぞ」パチクリ

恵美「う……ううっ……」

環「め、めぐみ!」

環(めぐみが苦しそうにもだえてるぞ)

環(これって、うなされてるっていうんだよね……)

恵美「琴葉……エレナ……」


環(………………)
462 : 監督   2024/02/14 22:19:17 ID:kKAkvG68tQ




463 : ミスター・オールドタイプ   2024/02/14 22:19:48 ID:kKAkvG68tQ
AM7:00

恵美「みんなおはよー!」

響「およはうだぞ」

恵美「なんか朝早く目が覚めっちゃってさ、ご飯はもう作ってあるんだ。レトルトだけど」

真美「めぐちん気が利く~。いいお嫁さんになるよ」
464 : 変態大人   2024/02/14 22:20:58 ID:kKAkvG68tQ

カンタ「環お姉ちゃんどうかしたの?」

環「ううん。何でもないぞ」

環(朝になっておきためぐみは笑顔で、昨日と変わらないようにみえた。けど……)
 
465 : へっぽこ大名行列   2024/02/14 22:22:22 ID:kKAkvG68tQ
朝食終了


響「今日はこの島をもう一度探索し直そうと思うんだ」

カンタ「あれ、それって今までやってるよ」

伊織「説明不足だったわね、昨日ハタ人間が全く居なかったでしょ?」

響「つまりこの島で何かが起きてる可能性が高いぞ」

伊織「それにハームレスの暴走。あれも宇宙人にとっては不測の事態だったと思うのよ」
466 : プロデューサーさま   2024/02/14 22:24:27 ID:kKAkvG68tQ
真美「ってことはもしかしたら宇宙人の中でゴタゴタが起きているかも。ならチャンスじゃな~い?」

響「流石にそこまで好都合なことにはなってないと思うけどね」

伊織「あと宇宙人の本拠地も掴んでおかないと。真と千早はおそらくそこにいる」

恵美「わかったよ。今日はそれでいこう」
467 : プロデューサーちゃん   2024/02/14 22:25:20 ID:kKAkvG68tQ
環「……ねぇ、めぐみ」

恵美「どしたの環」

環「めぐみはお友達のことが……」


ウーーー!ウーーー!ウーーー!
468 : プロちゃん   2024/02/14 22:28:21 ID:kKAkvG68tQ
恵美「何!」

カンタ「これ島のサイレンだよ。防災訓練の時に聞いたことある」

カンタ「でも、今までハタ現象が起きた時でさえ鳴らなかったのに……」

惠美(何だろう、胸騒ぎがする……)

真美「ひびきん、いおりん、どうしよう」

響「ひとまず様子を探ってみよう。準備が出来たら外の様子を見に行くぞ」
469 : Pサマ   2024/02/14 22:30:57 ID:kKAkvG68tQ





「……目標が動き出しました」

「そうか。それじゃ始めようかパーティーをね」
 
470 : 変態インザカントリー   2024/02/14 22:32:29 ID:kKAkvG68tQ
AM 9:30 パライソタウン中心街


カンタ「昨日と同じでハタ人間居ないね」キョロキョロ

伊織「それに不気味なくらい静かだわ」

恵美「確かにそうなんだけど……何だろう。昨日と何か違う」

響「恵美も気付いたか。これよくない予感がするぞ……」

真美「えー、真美にはわかんないんだけど説明してよ」

恵美「うまく言葉に出来ないんだけど、なんだか作為的というか仕組まれているっていうか……」
471 : 変態マスター   2024/02/14 22:33:34 ID:kKAkvG68tQ



🚩ハタ人間1「ハタ無し!」

🚩ハタ人間2「ハタ無し!」

🚩ハタ人間3「ハタ無し!」
472 : プロヴァンスの風   2024/02/14 22:34:35 ID:kKAkvG68tQ
カンタ「ハタ人間だ!」

恵美「もう、突然現れないでよ」

環「よし、ハタ人間ならたまきにまかせて」チャキ

伊織「いえ、なんだか変だわ。下手に戦わないで逃げるわよ」

環「そうか、わかったぞ」
473 : ぴぃちゃん   2024/02/14 22:35:28 ID:kKAkvG68tQ
真美「じゃまずそこの路地に……」


🚩ハタ人間4「ハタ無し!」

🚩ハタ人間5「ハタ無し!」

🚩ハタ人間6「ハタ無し!」

🚩ハタ人間7「ハタ無し!」


真美「うえっ、こっちからも出た!」

響「中心街はもう危険だ。一旦倉庫街に戻ろう」ダダダッ

恵美「そうだね」ダダダッ
474 : 最低最悪変態プロデューサー   2024/02/14 22:36:33 ID:kKAkvG68tQ
恵美「何とかハタ人間巻けた。これで倉庫街に……」ハアハア


🚩ハタ人間8「ハタ無し!」

🚩ハタ人間9「ハタ無し!」

🚩ハタ人間10「ハタ無し!」
×10 以下省略
475 : ご主人様   2024/02/14 22:37:16 ID:kKAkvG68tQ
カンタ「そんな、倉庫街の入り口に大量のハタ人間が……」

伊織(どういうことなの、動きが読まれ過ぎてる)ゾクッ

真美「いおりん、ひびきん、これじゃ……」

響「今は余計なことを考えちゃ駄目。とにかく少しでも逃げるぞ」ダダダッ

環「うん……」ダダダッ
476 : 監督   2024/02/14 22:37:52 ID:kKAkvG68tQ
「こっちの道は……」



🚩ハタ人間「ハタ無し!」

🚩ハタ人間「ハタ無し!」

🚩ハタ人間「ハタ無し!」

🚩ハタ人間「ハタ無し!」

「駄目か……」
477 : 変態大人   2024/02/14 22:38:53 ID:kKAkvG68tQ
「ここなら……」


🚩ハタ人間「ハタ無し!」🚩ハタ人間「ハタ無し!」🚩ハタ人間「ハタ無し!」 


「ここも駄目だ」
478 : 番長さん   2024/02/14 22:39:23 ID:kKAkvG68tQ
パライソタウン中心街 バスターミナル広場


恵美「…………」ハアハア

響「………………」ハアハア

伊織「…………」ハアハア

真美「…………」ハアハア

カンタ「…………」ハアハア
479 : 高木の所の飼い犬君   2024/02/14 22:40:03 ID:kKAkvG68tQ
恵美(路地みたいな狭いところを避けて逃げていたらここまで来ちゃったな)

恵美(ここはパライソタウンバスの集合地)

恵美(パライソタウンは電車も地下鉄も無いからこのバスターミナルが実質パライソタウンの駅みたいなものだ)

恵美(そのためバスターミナルの前は大きな広場になっていてベンチやモニュメント、噴水まである)

恵美(本土から来た人間がパライソタウンで待ち合わせする場所は大抵この場所になる。アタシだって毎回この場所で……)

恵美(いけない、思い出を振り返っている場合じゃない)
480 : P君   2024/02/14 22:44:39 ID:kKAkvG68tQ
真美「もう……限界だよ」

伊織「……ここが終着点みたいね。ここの周りハタ人間に包囲されてるわ、もう出ることも出来ない」

恵美「まんまとここにおびき寄せられたってこと?」

恵美(いったい何の為に……)
481 : ボス   2024/02/14 22:46:42 ID:kKAkvG68tQ
マゼンタ「その通り。せっかくの舞台だもの、どうせなら広い方がいいじゃないか」

真美「ああ……」ビクッ

伊織「出たわね」

恵美「マゼンタ……」
482 : プロデューサー様   2024/02/14 22:47:58 ID:kKAkvG68tQ
マゼンタ「君たちがまさかハームレスを倒してしまうなんて驚いたよ」

マゼンタ「アレはボク達でも手に負えなかったから君たちが倒してくれて助かったけどね」

マゼンタ「ここまで泳がせておいてよかったよ」

恵美「あんたらのためにやったわけじゃない!」チャキ

マゼンタ「フフフ…もう良い夢は充分見ただろう」

マゼンタ「これからは悪夢を見る時間さ」
483 : ミスター・オールドタイプ   2024/02/14 22:48:43 ID:kKAkvG68tQ
恵美「何言っているのさ……」

「メグミーー」

恵美「え……」ガタッ

恵美(まさかまさかまさか)ガタガタ


🚩エレナ「久しぶりだネ」

恵美「エ……レナ?」
484 : MADE IN 変態   2024/02/14 22:49:44 ID:kKAkvG68tQ
🚩権田正男「おー、カンタ」

カンタ「お父ちゃん!?」

🚩権田奈津姫「カンタ、元気にしてた?」

カンタ「あれ、お母ちゃん病気で島に居ないはずじゃ……」

🚩奈津姫「そんなことありません、ずっと島にいました。それより……」

🚩奈津姫「カンタ、何でハタを付けてないの」
485 : 下僕   2024/02/14 22:50:43 ID:kKAkvG68tQ
真美「まこりん!」

響「遅かったか……」グッ


🚩真「やあ響、真美、伊織、しばらくぶりだね」

🚩真「ってハタを付けて無いじゃないか。駄目だよ、ぼく達ASが模範を見せないと」
486 : Pしゃん   2024/02/14 22:51:12 ID:kKAkvG68tQ
伊織「みんな、落ち着きなさい!」

伊織「これは偽物よ。あたし達に都合いいハタ人間を短時間で複数も用意出来るわけないわ」
487 : P殿   2024/02/14 22:52:05 ID:kKAkvG68tQ
🚩エレナ「むー、失礼だネ。メグミ~」

ギュッ

恵美「!!」

🚩エレナ「これでもワタシ偽物かナ?」

恵美(間違いない。本物のエレナだ)

惠美(だとしたらもう……)

ガクッ

環「めぐみ!」
488 : へっぽこ大名行列   2024/02/14 22:53:18 ID:kKAkvG68tQ
🚩真「ボクもちょっとショックだよ……。そうだ響、響ならこれでわかってくれるよね?」

響「!!」


バキッ ドカッ


真美「ひびきん!」

響「っ、いきなりだね真」

🚩真「さすが響だ。腕は鈍ってないようだね」

響「伊織……、あの真は本物だ。真と何度も組み手しているから間違えるわけないぞ」

伊織「ぐっ。どうして……」
489 : 監督   2024/02/14 22:55:05 ID:kKAkvG68tQ
ルチア「ケケケ、種明かしをしてやろうカ?」スッ

響「お前は……ルチア!?」

伊織「何であんたがこんなところに居るのよ」
490 : 変態インザカントリー   2024/02/14 22:56:11 ID:kKAkvG68tQ
環「あの人だれ?」

響「“南米の魔女“と呼ばれる超能力者だぞ」

真美「そのうえで世界中で悪に加担するテロリスト。真美たち超能力者のかざかみにも置きたくないね」

伊織「あんたみたいな超能力者がどれほど超能力者の偏見を生んだかわかっているの!」

ルチア「ケケケ、今は超能力者談義をしている場合じゃないだロ」
491 : お父さんネズミさん   2024/02/14 22:59:41 ID:kKAkvG68tQ
伊織「そうか、あんたが絡んでいるならこの状況も納得だわ」

カンタ「ねぇ、あの人なんなの?超能力ってどういうこと?」

響「ルチアはリーディングの能力者なんだぞ」

カンタ「りーでぃんぐ?」

伊織「テレパシーの一種よ。例えば今頭に浮かんでいることを読むのが一般的に知られているテレパシーでしょ?それとはちょっと違ってリーディングは相手の心の深層を覗くことが出来る能力なのよ」

真美「例えるなら頭の中をパソコンだとして通常のテレパシーが開いているディスク画面を覗く能力ならリーディングはしまってるファイルの中を覗く能力ってところだね」

ルチア「そう、それが凡俗なリーディング。だがルチアのリーディングは相手に触れずに“視る“だけで心の中を覗くことが出来ル」

伊織「彼女にかかれば人の思い出、境遇、ステータス等あらゆる情報が丸裸にされるのよ。あたし達の情報だってもう筒抜けでしょうね」

マゼンタ「まあまあ、それまでにして続けようじゃないかこの悪夢を」
492 : 魔法使いさん   2024/02/14 23:01:13 ID:kKAkvG68tQ
🚩エレナ「ネー、メグミ。何ですぐこの島に来なかったノ?夏休み入ったらコトハに会いに行こうって言ったのメグミだよネ」

恵美「それは……用事があってちょっと遅れて……」

🚩エレナ「フーン、メグミが遅れてる間にワタシハタ付けられちゃったヨ。メグミが居てくれたらそうならなかったかもしれないのにネ」

恵美「うう……」

🚩エレナ「コトハはすぐにワタシの元に来てくれたヨ?メグミって薄情なんだネ」

恵美「そんなこと……」
493 : 5流プロデューサー   2024/02/14 23:01:47 ID:kKAkvG68tQ
🚩エレナ「ワタシ寂しかったんだヨ?安全なところでノホホンとしてたメグミにはわからないだろうけどネ」

恵美「ごめんエレナ……」

🚩エレナ「いまさら謝ってもモウ遅いヨ。ネ、コトハ」

恵美「あ……」

🚩琴葉「恵美」スッ

恵美「琴葉……」
494 : 師匠   2024/02/14 23:03:04 ID:kKAkvG68tQ

環「ひびき!めぐみが、めぐみがたいへんなんだ」

響「あれが恵美の言ってた友達か」

環「たぶん。めぐみ、友だちを思う気持ちは人一倍強いんだぞ。でも最近はりおのこととか色々あってその気持ちをがまんしてたんだ」

伊織「押し殺して張り詰めてた気持ちが最悪の形で決壊したのね。あの子あのままじゃまずいわ」
495 : Pくん   2024/02/14 23:04:09 ID:kKAkvG68tQ
🚩真「おっと、邪魔はさせないよ」スッ

響「真こそ、そこをどいて!」

🚩真「二人とも無粋だなぁ。あの子達を邪魔しちゃだめだよ」

🚩真「千早もそう思うでしょ」

🚩千早「……そうね」スッ

真美「千早お姉ちゃん!?」
496 : 高木の所の飼い犬君   2024/02/14 23:05:32 ID:kKAkvG68tQ
マゼンタ「あれは幻覚かい?ルチア」

ルチア「そうダ、幻覚の一種だヨ」

ルチア「人間には思い込みというものがあるだロ」

ルチア「物を無くした時、有りもしないところにあそこに置いたはずた!とかあそこにしまったはずなのに!とかナ」

ルチア「ルチアのリーディングは人の心を読むだけじゃなく心の奥にしまった思いを具現化させることも出来るんだナ」

ルチア「人間には心の奥に閉じ込めているやましい気持ちが一つや二つはあるだろウ?それを無理やりさらけ出させるのがルチアの真骨頂なのダ」

ルチア「例えバ……」カッ!
497 : 我が下僕   2024/02/14 23:06:37 ID:kKAkvG68tQ

自衛官1「…………」スッ

自衛官2「…………」スッ

自衛官3「…………」スッ

伊織「あなた達は……」
498 : Pサマ   2024/02/14 23:07:23 ID:kKAkvG68tQ

自衛官1「ASと一緒なら大丈夫だと思っていたのに!」

自衛官2「お前達がしっかりしないからあの時俺はマゼンタに殺された!」

自衛官3「俺はハームレスに食われた!」


真美「うう……」


自衛官1「なのになぜお前達は生き残っているんだ!」
 
499 : Pサマ   2024/02/14 23:08:52 ID:kKAkvG68tQ
ルチア「あれはASの心の奥底にあった任務を果たせず少しでも犠牲者を出してしまった自責の念サ。それをちょっと具現化させてやっタ」

マゼンタ「でも本人の心の中から無理やり出した幻覚ならすぐに幻覚だとばれないかい?」

ルチア「ケケケ、問題ないサ。始めに現実を見せつけその後に幻覚を見せる。そうすると現実と幻覚の境界線が曖昧になって何が現実でどれが幻覚かわからなくなるのダ」

ルチア「ルチアはこのやり方で何十人の人間の心を壊してきた」 

ルチア「結局人間は体を傷つけられることよりも心を覗かれることの方が何倍も苦しいのサ。それが出来るルチアの能力こそ地上最凶の能力なのダ」

マゼンタ「クク……確かにそうだね。人類の中で君だけは敵に回したくないよ」
500 : プロ太郎さん   2024/02/14 23:09:28 ID:kKAkvG68tQ

🚩琴葉「恵美、遅かったじゃない。私とエレナを1カ月も放っていたくせに今さら何で来たの?」

🚩エレナ「ほーんとだネ、待ちくたびれてどうでもよくなったヨ」

恵美「……そんなことない」グス

恵美「二人を見捨ててなんていないよ!アタシは二人を助けるためにここまで来たんだ!」

🚩琴葉「もう手遅れなのに?」


恵美「あ……」

🚩エレナ「ワタシ達がハタ人間になっているところを見て満足した?メグミの冒険はこれで終わりだネ」
501 : せんせぇ   2024/02/14 23:10:04 ID:kKAkvG68tQ

🚩正男「カンタこっちに来い」

🚩奈津姫「お母さん達があなたにハタを付けてあげますからね」


カンタ「うん……」フラー

環「カンタ!行っちゃダメだぞ!」ガシッ

カンタ「でも……もう……」
502 : プロデューサー   2024/02/14 23:10:35 ID:kKAkvG68tQ
マゼンタ「そうだよ。全てを諦めて楽になりな」

マゼンタ「だいたい反抗してどうするつもりだい?ここには島中のハタ人間が包囲しているんだ。ざっと1万人以上のね」

マゼンタ「それら全員をけしかければ君たちなんてあっという間さ。だから最後ぐらい最も親しい人間に合わせてあげようっていうボクなりの気遣いなんだけどなぁ」

マゼンタ「最後に目標の人物に会えてよかったじゃないか、さあ諦めな」

マゼンタ「そして絶望しろ!絶望仕切った後にハタ人間にしてやるよ」
503 : ごしゅPさま   2024/02/14 23:11:24 ID:kKAkvG68tQ

環「いやだ!ぜったいに諦めるもんか!」

マゼンタ「うざいなぁ……ルチア」

ルチア「まかせロ」カッ!
504 : 箱デューサー   2024/02/14 23:11:56 ID:kKAkvG68tQ

🚩海美「たまき~」


環「うみみ!」グラッ

🚩海美「やっと会えたね。でも……」

🚩海美「私、ハタ立てられちゃった。もう環とは遊べないかな」

環「…………」
505 : P様   2024/02/14 23:12:35 ID:kKAkvG68tQ
🚩海美「そうだ!環もハタを立てればいいんだよ!私が付けてあげ……」

バシュッ

🚩海美「」シュウウウウ

環「そんなこと、うみみは言わないぞ」チャキ



マゼンタ「これは驚いた。キミのことはあの女の金魚のフンだと思っていたけど。この中で一番心折れなさそうなのは意外だった」

ルチア「ケケケ、番狂わせってヤツカ」
506 : 魔法使いさん   2024/02/14 23:13:12 ID:kKAkvG68tQ
環「めぐみを傷つけるんならめぐみの友だちでもようしゃできないぞ」バシュッバシュッ

🚩琴葉「」シュウウウウ

🚩エレナ「おっと、危ないネ」ヒョイ

環「めぐみ!しっかりして」

恵美「……環?」
507 : 5流プロデューサー   2024/02/14 23:13:52 ID:kKAkvG68tQ
環「めぐみがここで折れたら……みんな助からないよ」

恵美「ごめん環。アタシはもう……どうなってもいいや」

環「りおに大事なものたくされたんでしょ!つばきのおじちゃんにだって!」

恵美「……あ」


マゼンタ「友情かい?そういうの見たくないんだよなぁ」

マゼンタ「そうだこれを見せればもっと絶望するだろ。莉緒!」
508 : Pちゃん   2024/02/14 23:14:14 ID:kKAkvG68tQ
シュタッ

🚩莉緒「……はい」


環「りお!」

恵美「莉緒さん!」
509 : ミスター・オールドタイプ   2024/02/14 23:14:53 ID:kKAkvG68tQ
マゼンタ「本当は殺すつもりだったんだけどさあ。みんなに敵対するぐらいなら死んだ方がましよ なんて言うもんだから生かしてハタ人間にしてやったよ」

マゼンタ「ちなみに君たちの拠点などの細かい情報もこいつから聞き出したんだよ。どうだい仲間に裏切られる気分は?」

恵美「莉緒さん……」

環「……いくらりおでも宇宙人の味方するなら敵だぞ」チャキ

マゼンタ「莉緒、あのガキを取り押さえろ」

🚩莉緒「……わかったわ」
510 : der変態   2024/02/14 23:16:10 ID:kKAkvG68tQ
環「りお、ごめん」バシュッ

🚩莉緒「…………」サッ

バシン

環「あっ」

恵美(莉緒さんが環のクリアワルザーを蹴り飛ばした……)

🚩莉緒「…………」ガシッ

環「りおーーはなしてー」ジタバタ

マゼンタ(そして後ろから羽交い締めか。あのガキを一回も傷つけずに無力化させたね。確かにボクの命令には違反はしてないけどさ……)

マゼンタ(子供好きな意識がまだ残っているようだね)

ルチア「よい手際ダ。いい手駒を手に入れたナ、マゼンタ」
511 : Pしゃん   2024/02/14 23:16:52 ID:kKAkvG68tQ

<ワーワー

マゼンタ「なんだうるさいな」
 
512 : 魔法使いさん   2024/02/14 23:17:54 ID:kKAkvG68tQ
🚩エレナ「はーぁ、メグミはワタシ達よりもあの子の方が大事なんだネ」

恵美「アタシは……友達に優劣なんか……付けてない」グス

🚩エレナ「もういいヨ、メグミの自己満足はもうやめてワタシ達と一緒にハタ人間になった方がハッピーだヨ~」

恵美「そうだね……」フラフラ

🚩エレナ「あっコトハ!!」

琴葉「……」スッ
513 : 彦デューサー   2024/02/14 23:18:46 ID:kKAkvG68tQ
恵美「……」チラ

恵美(そうだアタシもハタになって二人と一緒に……)


ガシッ グイッ


恵美「こ、琴葉?」
514 : do変態   2024/02/14 23:19:43 ID:kKAkvG68tQ
琴葉「恵美、私の頭をちゃんと見て。ハタ立ってないでしょ」

恵美「あ、ああ……」


ギュッ


琴葉「恵美のことエリさんから聞いたよ。今までよく頑張ったね」


恵美「ご、琴葉ーーーっ」
515 :   2024/02/14 23:20:14 ID:kKAkvG68tQ
恵美「ごめんごめんごめん!二人を置き去りにしたのアタシのせいなんだ」

琴葉「そんなことないよ。こうして会いに来てくれたじゃない」

恵美「でも、エレナが。エレナがハタ人間に」

琴葉「それは私の責任。パライソ高校で立て籠もった時エレナも一緒にいたの。でもその時私はエレナを守れなかった……」

琴葉「聞いて恵美。ハタ人間のハタは取り除けるの。だからエレナは助けられる」

恵美「本当に!」

琴葉「でもそれは後。今は手を貸して!」
516 : プロ太郎さん   2024/02/14 23:21:04 ID:kKAkvG68tQ
バシュッ バシュッ バシュッ バシュッ

🚩莉緒「っ……」サッ

環「緩んだ」ダッ


マゼンタ「何だこれは!」

杏奈「イェーイ!クリアワルザーを改造して作った新型クリアランチャー凄い性能だね……って海美さん!?」
517 : 箱デューサー   2024/02/14 23:21:36 ID:kKAkvG68tQ
海美「環ーー」

環「うみみー」


ドカッ


海美「痛たた……。もう環はどこでも元気だね」

環「うみみ……偽物じゃないよね?」

海美「何言ってんのこの私を忘れたかーっ」グシャグシャ

環「あー、本物のうみみだぞ」
518 : P君   2024/02/14 23:22:20 ID:kKAkvG68tQ
のり子「まったく、二人ともいきなり飛び出しちゃうんだから。ま、気持ちは分かるけどね」

杏奈「もう、杏奈達のサポートがなかったからやばかったよ」


瑞希「私も田中さんの方に加勢しに行きますので高山さんもそっちの準備お願いします。今回の作戦の肝ですから」

紗代子「まかせて!」
519 : プロヴァンスの風   2024/02/14 23:22:53 ID:kKAkvG68tQ
パァン パァン パァン


自衛官1「」シュウウウウ
自衛官2「」シュウウウウ
自衛官3「」シュウウウウ

🚩千早「」シュウウウウ

🚩真「くっ」サッ


ヘルガ「邪魔者は片付けた……会いに行ってやれ」

千早「ええ」
520 : Pサン   2024/02/14 23:23:28 ID:kKAkvG68tQ
真美「千早お姉ちゃん!?」

伊織「本当に千早なのね」

響「でも真が……」

千早「菊地さんは大丈夫。元に戻せるわ」

千早「水瀬さんに我那覇さん、それに真美」

千早「つらいかもしれないけど……力を貸して。今大事な時なの」

響「久しぶりに会ってさっそくそれ?でも千早らしいぞ」

真美「とーぜんだよ。なんてったって真美達は平和を守るASだもの」
521 : 監督   2024/02/14 23:23:59 ID:kKAkvG68tQ
ルチア「ナンダナンダ!どういうことダ!?」

マゼンタ「クックックッ……」

ルチア「マゼンタ?」

マゼンタ「ようやく現れてくれたね。この島の上層部の最後の生き残り達!」

マゼンタ「しかも防衛局の連中までいるじゃないか。最高だ、最高だよ!」

マゼンタ「さあ、ハタ人間達よ!もう遠慮は要らない。こいつらをやっつけろ!」
522 : せんせぇ   2024/02/14 23:24:34 ID:kKAkvG68tQ

🚩ハタ人間達「ハタ無しハタ無し……」


ガガガガガガガガガガッ


ワークポット×10「ゴゴゴ……」


🚩ハタ人間達「………………!」


恵美(アタシ達にハタ人間が殺到する前に戦車達がハタ人間の行く手を遮った)
523 : レジェンド変態   2024/02/14 23:25:21 ID:kKAkvG68tQ

ブラッド「よう!早い再会になっちまったな」

恵美「ブラッドまで!これどういうこと?」

ブラッド「心配するな。こいつらは宇宙人から拝借したやつで今は俺達の管理下さ」

ブラッド「始まるぜ。生き残りの全てを使った最大の作戦が」
524 : ご主人様   2024/02/14 23:26:13 ID:kKAkvG68tQ
可憐「電源完了。マイクコード準備出来ました」

亜利沙「スピーカー設置完了。音響もオッケーです!」

百合子「私にも手伝えることないかな」ゴホゴホ

エリ「百合子は病人なんだから出てきちゃだめだよ」

※恵理は百合子達と同級生で顔見知りです

百合子「うん、でもこんな時に私だけ黙っているわけにはいかないよ」
525 : プロデューサーちゃん   2024/02/14 23:27:16 ID:kKAkvG68tQ

紗代子「千早さん準備出来たよ」

響「千早、何をするつもりなの?その機材は何?」

千早「私は今から歌を歌い続けるからみんなには私とその周りを守ってほしいの」


伊織「歌を?……そうか、わかったわ」

響「あ、……まてよ。でもそんなこと可能なのか?」

真美「なになにどういうこと?真美にも説明してよーー」
526 : 変態大人   2024/02/14 23:28:53 ID:kKAkvG68tQ
マゼンタ「チッ、この広場の入り口をワークポットで塞がれたか」

マゼンタ「だが、そんなのただの時間稼ぎだろ」

琴葉「時間を稼ぐだけで充分なの」

マゼンタ「何!?」

ヘルガ「準備は整った。始めようか反転攻勢を!」
527 : ミジンコプロデューサー   2024/02/14 23:30:27 ID:kKAkvG68tQ

ら~ら~ら~


カンタ「綺麗な歌……」

ルチア「ヤツらスピーカーを用意して歌を流してるゾ」

マゼンタ「幻想曲?狂詩曲?葬送曲?何でもいい、ふざけるなよ……ん?」


(みなさん聞こえますか)

マゼンタ「これは……」
528 : イルデューサー   2024/02/14 23:31:38 ID:kKAkvG68tQ
(聞こえてるのなら……自分の意識をしっかり持ってください)


ルチア「これはテレパシーか。同じテレパスのルチアには分かるゾ」

伊織「奇遇だったわね。千早もテレパスなのよ、あんたとは正反対だけどね!」

響「ルチア、君が人の心を覗く能力なら千早は自分の心を相手に伝える能力なんだぞ」

真美「しかも千早お姉ちゃんは歌に自分の思いを乗せることが出来るっしょ!」

ルチア「何だト!」
529 :   2024/02/14 23:32:40 ID:kKAkvG68tQ

(お願いです)

(どうかハタに支配されないで)

(強い意志を持ってください)



🚩ハタ人間達「うーん……」 「俺は……」 「私は何を……」



ルチア「おいマゼンタ。ハタ人間が正気に戻ってるゾ」

マゼンタ「馬鹿な、そんなことがあるっていうのか……」
 
530 : 下僕   2024/02/14 23:36:02 ID:kKAkvG68tQ

琴葉「ハタ人間にされた人達を救う方法を模索していた私達はハタに支配されない麗花さんを見て」

琴葉「ハタの意志にに介入出来たならハタの支配に抗えることを知った」

琴葉「そして千早さんと出会ってその方法に辿り着いた。まさか貴方達がハタ人間を一カ所に集めてくれるとは思わなかったけど」
 
531 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2024/02/14 23:36:45 ID:kKAkvG68tQ
マゼンタ「いや、まだだ。お前達」


🚩エレナ「頭が痛いヨ……」

🚩正男・奈津姫「どうなっているんだ・いるの」

🚩真「ボクは……」

🚩莉緒「環ちゃん……」


マゼンタ「フフ……ハタ人間の権限はボクが持っている。外の連中はともかく中のこいつらはボクの命令には逆らえない」

マゼンタ「要はその歌を止めればいいんだろ?やってしまえ」
532 : P様   2024/02/14 23:37:26 ID:kKAkvG68tQ
惠美「琴葉、アタシはエレナを止める」

琴葉「恵美大丈夫なの?」

恵美「大丈夫、やらせて」

琴葉「わかった、私は正男さんを止める」

カンタ「ぼくも手伝うよ」
 
533 : レジェンド変態   2024/02/14 23:37:57 ID:kKAkvG68tQ
瑞希「高坂さん、一緒に百瀬さんを止めましょう」

海美「わかったよ。…環もやるんでしょ」

環「うん、これ以上りおをあいつらの好きにはさせはたくないぞ」
 
534 : ハニー   2024/02/14 23:38:25 ID:kKAkvG68tQ

🚩真「……千早」ウーン

伊織「あんたのこんなに情けない姿を見る日が来るなんてね」

伊織「…でもあたし達はたまたまハタを付けられなかっただけ」

響「助けに行ってあげれなくてごめんね真」

真美「今楽にさせてあげるからね、まこりん!」
535 : Pさん   2024/02/14 23:39:22 ID:kKAkvG68tQ
恵美「エレナ!」

🚩エレナ「うー、メグミ。ハタを付けなきゃ、ハタを付けなきゃ」

ギュッ

🚩エレナ「メ……グミ」


恵美「にゃはは。さっきのお返し」

恵美「もうアタシ、エレナを一人にしないよ」

恵美「ごめん、寂しかったよねエレナ」

🚩エレナ「……メグミーー」ダキッ
536 : せんせぇ   2024/02/14 23:40:44 ID:kKAkvG68tQ
ルチア「こうなったラ……」カッ!

ルチア「如月千早!キサマは幼少期に大切な弟を亡くしているだろウ」


如月優「お姉ちゃん……」スッ

千早「……無駄よルチア」

千早「あなたの能力は心の弱った人間なら効果的なのだろうけど」

千早「私には果たすべき使命と支えてくれる仲間がいる」

如月優「……」ニッコリ

如月優「……」シュウウウウ
537 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2024/02/14 23:41:54 ID:kKAkvG68tQ
ルチア「クッ……」

(ルチア、出身地は南国のとある島)

ルチア「ナッ!?」

(出生時からリーディングの能力に目覚め、島の人達から巫女と崇められる)

ルチア「何故キサマがルチアの過去を知っていル!」

ルチア「心カ、ルチアの心を読んだのカ?」
538 : お父さんネズミさん   2024/02/14 23:43:13 ID:kKAkvG68tQ
千早「違う」

千早「自分と同じテレパスの人間。あなたのことは前から気になって調べていたの」

(だけどそれに目を付けたアメリカの超能力研究所が彼女を無理やり拘束して……)


ルチア「ヤメロ、ヤメロヤメロヤメロ!」
539 : 魔法使いさん   2024/02/14 23:43:51 ID:kKAkvG68tQ

響「ルチアの過去が千早のテレパシーを通じて自分達も伝わってくるぞ」

伊織「わざとみんなの心に暴露するなんて。千早、相当ルチアに怒っているようね」

真美「千早お姉ちゃんおっかない~」
540 : Pたん   2024/02/14 23:45:05 ID:kKAkvG68tQ
(数々の実験に使われたのち、幸せ草で作られた超能力を無理やり強化する薬を飲まされて超能力が更に強力になった。だけど……)

(薬の副作用で人格は完全に歪んでしまった)


ルチア「それ以上ハ……」


(そして何とか研究所を抜け出して故郷に帰ると……故郷の島は別の実験場になっていた)

ルチア「チックショーー」ジタバタ

(それ以後世界中に憎悪を向けるテロリストになった。可哀想な女性よ)

ルチア「ウググ……」

マゼンタ(ルチアはもう駄目そうだね)
541 : Pはん   2024/02/14 23:45:49 ID:kKAkvG68tQ
🚩莉緒「環ちゃん……ありがとう」バタン

海美「やったね」

環「りお……」
 
542 : Pサン   2024/02/14 23:46:14 ID:kKAkvG68tQ

🚩正男「カンタ強くなったなぁ……」
バタン

🚩奈津姫「ほんとね……」バタン

カンタ「お父ちゃんお母ちゃん……」
543 : 下僕   2024/02/14 23:46:44 ID:kKAkvG68tQ
響「捕まえたぞ」ガシィ

🚩真「……いいよ響。ボクをそのまま押さえてて。あの子がボクを止めるまで」

杏奈「ごめんね」バシュッ

🚩真「後は頼んだよ」バタン
544 : ボス   2024/02/14 23:47:15 ID:kKAkvG68tQ
琴葉「恵美そろそろ……」

恵美「エレナ、ちょっと眠っててくれる?」

🚩エレナ「もうちょっとこうしていたかったけど仕方ないネ」

🚩エレナ「まだ言いたいことあるし後で3人でじっくり話そうヨ」

恵美「約束する。今度こそね!」

バシュッ
545 : Pくん   2024/02/14 23:47:53 ID:kKAkvG68tQ
恵美「最後はあんただけだよマゼンタ」

マゼンタ「ボクだけ?まだボクが残ってるの間違いだろ?」

マゼンタ「実際そこまで慌ててもいないんだよ。ボク一人で君たちを皆殺しにすればいいだけだからね!」
546 : そなた   2024/02/14 23:51:40 ID:kKAkvG68tQ
今回はここまで
いよいよこのSSもクライマックスです
547 : Pしゃん   2024/02/15 20:35:37 ID:JYDOdteNo.
島原エレナ  恵美と琴葉の親友

琴葉と並び恵美の大親友。中学生の頃は三人共に同じ学校でずっと一緒だった
琴葉が一人パライソ高校に行っても三人の距離は変わることはなかったが
今回行動力がある彼女は恵美を待ちきれず単独でパライソタウンに向かったことで1ヶ月のすれ違いが生まれてしまった
ハタ怪異が起きた際は素早く琴葉と合流出来たのだが、パライソ高校ワークポット襲撃事件でハタ人間化してしまいその事が琴葉が主導するパライソホールでの対決に繋がっていく
彼女がこの物語に与えた影響は大きい
548 : バカP   2024/02/15 20:37:09 ID:JYDOdteNo.
菊池真  パワフルなAS隊員

響と対を成す肉弾戦を得意とするAS隊員
作中では語られなかったが有している能力は硬質化(オリハルコン・ミューテーション)であり、攻撃目的では無く専ら防御に使用されることが多い
最大限活用すれば銃弾すら弾く硬度になるため(ただし、かなり痛いらしい)銃撃戦においても防弾チョッキ無しで体を張り対象者を護衛する事も出来る
他のAS隊員より早い段階で拘束から脱出したもののそれに危惧したギャスビゴー星人にハタを立てられてしまった
549 :   2024/02/15 20:39:32 ID:JYDOdteNo.
如月千早  思いを伝えるAS隊員

AS13人の中でも実質副リーダー的存在であり、今回の自衛隊・AS救出作戦のリーダーでもある
戦闘や応用能力こそ低いものの彼女の能力 共感(エンパシー)は指揮や連絡等には最適で部隊の指令の要になる
そのため本人も常に冷静で適切な判断が出来るような精神を心がけている
更に自身の誇りでもある歌に共感を乗せることで能力の範囲と対象が飛躍的に上昇するようだ
550 : プロヴァンスの風   2024/02/15 20:41:13 ID:JYDOdteNo.
ルチア  南米の魔女

褐色でやや幼さを残した南国の出身を思わせる女性だが世界中の人間を憎むテロリスト
言葉が片言で言動にも幼さを感じさせるが性格も大分歪んでしまっている
マゼンタとは自分に近いものを感じており一緒に彼の考えがより人類を恐怖に落とし入れれると共感し彼のスカウトを受け意気投合している
彼女の能力は使い方次第で心を閉ざした人を開いて救う聖母のような使い方も出来るはずだが使う意志一つで邪悪な結果をもたらしてしまう
余談だがあの世界では日本と違いアメリカではサイボーグより超能力者に比重を置いておりこのような悲劇が生まれてしまった
551 : お兄ちゃん   2024/02/16 22:54:34 ID:bzf7JGt7cI
いよいよマゼンタ戦!期待!
ルチアはパワプロでもこんな感じのキャラなんですか?すこし可哀想ですね
552 : Pーさん   2024/02/16 23:27:44 ID:lUxWeh2vw.
>>551
ルチアはパワポケでも最終作で突然登場したうえ出番もあまりなかったのであまり明言出来ないのでシリーズwikiを引用させてもらうと……

 南の島でジャジメントがオカルトテクノロジーの研究のため見付け出した最強の具現化能力者で、自分を「虫の神ガガブブ様」に仕える神官だと思い込み、実際のその神を自身の能力により実在させているため、その力を自由に引き出すことができる。そのため彼女の発言には虫を神聖視し人間を下等なものだとするなど、人格破綻気味の不気味なもの多く、笑い方も「ケケケ」と変わっている。
 その術は心を操るというもので、対象の心の中の感情や性質を覗き見たり、増幅させることができる。これにより心のバランスを崩すことで、対象の性格をねじ曲げて崩してしまうことができる強力な力。意図的に猜疑心や攻撃性を高めることで自滅や同士討ちを誘ったりする他、時間をかければ対象の性格をよりルチアにとって都合の良いモノに変えることも可能。これにより人喰いゴキブリやドラコといった生物兵器を自在に操っている。ただし、最初からバランスが傾ききっている人間に対しては武器として使っても効果が薄い。
パワポケ考察wikiより引用

……うん。このSSより凶悪な能力で性格はそんなに変わらないですが悲しい過去も無い分邪悪だと思います
553 : ダーリン   2024/03/12 10:58:05 ID:0Sfgxh56Bs
保守
554 : 矢橋P   2024/03/24 23:20:20 ID:RnSnvbtamg
>>1です
保守してくれた方いつもありがとうございます
近々続きを投下します
どうかあとちょっとお待ちください
555 : 矢橋P   2024/03/26 20:30:54 ID:QN1Ow6Ai06
投下します
556 : プロデューサーくん   2024/03/26 20:31:33 ID:QN1Ow6Ai06

琴葉「ねえ恵美、あのマゼンタについて何か知ってる?」

恵美「一回だけ対峙したことあるけど……よくわからない」

恵美「宇宙人ぽくはないけど、あいつ普通の人間じゃない」
 
557 : 彦デューサー   2024/03/26 20:32:56 ID:QN1Ow6Ai06

マゼンタ「さ~あ~目覚めよ~、悪夢を見る時間は終わり。これからは血を見る時間、だ」チャキ

瑞希「二本の剣……それがあなたの武器ですかマゼンタさん」

マゼンタ「おや、瑞希。キミにはまだ見せてなかったかな」

瑞希(……マゼンタさんとは初対面だったと思うのですがどこか含みがありますね)

琴葉「危ない!」
 
558 : 変態インザカントリー   2024/03/26 20:33:55 ID:QN1Ow6Ai06
ガキン

恵美(マゼンタがいきなり振り下ろした二本の剣を瑞希さんのステッキ?と琴葉のサーブルの二人がかりで受け止めていた)

琴葉「瑞希さん大丈夫?」ググッ

瑞希「ええ……。このバトンを対戦闘用に新調したかいがありましたね」ググッ

琴葉「私も。前の戦いの時にへし折られてから実戦用にしてもらった」ググッ

マゼンタ「二人がかりでもボクの斬撃を受け止めたのは大したものだよ。でも……」ニュルニュル
559 : おにいちゃん   2024/03/26 20:34:55 ID:QN1Ow6Ai06

恵美(マゼンタの背中から剣を掴んだ二本のアームが伸びてきた!)

海美「何なのあれ……」

カンタ「テレビで出てくる怪人みたいだよ……」

マゼンタ「ボクの流派は四刀流さ!」チャキ

環「まずいぞ!」

瑞希(私と田中さん二人がかりでも二刀抑えるのが限界。その上で二刀も増えるんですか)ギリッ
 
560 : 番長さん   2024/03/26 20:37:06 ID:QN1Ow6Ai06
恵美「この化け物!」パァンパァン

マゼンタ「目障りだ、いい加減学習してほしいなぁ」キーン キーン

杏奈「銃弾が効かない!?」

恵美(あー、そうだ。前対峙した時も莉緒さんの拳銃効かなかったじゃん)

恵美(でも琴葉や瑞希さん……だっけ、が傍に居る以上グレネード使うわけにもいかない)

マゼンタ「まずは二人……おや忘れてたASが居るんだったね」ググググッ

真美「二人とも……今のうちに……」ウーン

恵美(そっか、ロボットのアームなら真美の能力の範囲内だ)

恵美「琴葉に瑞希さん!この子の超能力で動きを止めてるうちに離れて!」

琴葉「うん、わかった!」サッ

瑞希「助かりました」サッ
561 : 変態マスター   2024/03/26 20:38:12 ID:QN1Ow6Ai06

マゼンタ「…………」プルプル

マゼンタ「フン…」ブン

真美「…………」ハァハァハァ

恵美(真美のテレキネシスでもちょっとの時間稼ぎにしかならなかった。むしろ真美の体力消耗の方が激しい……)


海美(私なんて見てただけなのに汗と心臓の鼓動でいっぱいいっぱいだよ……
 
562 : ぴぃちゃん   2024/03/26 20:39:07 ID:QN1Ow6Ai06
マゼンタ「ようやく動けるよ。……それにしてもこの下りまた繰り返す気かい?」

恵美「この下り?」

伊織「……あたし達は一回マゼンタと戦っているのよ。救出作戦の時に」

響「あの時は自分と真で正面は抑えて真美のテレキネシスで援護、と伊織のビームと千早の射撃で後方攻撃をした」

マゼンタ「”でも勝てませんでした”……だろう?」

響「ぐっ……」
 
563 : おやぶん   2024/03/26 20:41:08 ID:QN1Ow6Ai06
マゼンタ「その時からまるで進歩してない。こんなに雁首揃えてもこの程度か……」ハァ

恵美(悔しいけどマゼンタの言う通りだ。抑えるだけで精一杯じゃこのまま漠然と戦っても……勝てない)


マゼンタ「人間の手数を超えたボクの四刀流に死角はないよ。ボクの相手になりそうなのは灰原くらいさ」



灰原「呼んだか?」サッ
564 : プロデューサーはん   2024/03/26 20:41:44 ID:QN1Ow6Ai06
恵美「あんたは……」

カンタ「あの時のおじちゃん!」

灰原「宇宙人をそれなりに斬ってきたから遅くなった」

瑞希「灰原さん。そちらの方の作戦はうまくいきましたか」

灰原「ああ、箱崎星梨花は無事本土に送り届けた」

灰原「……まったく、あの北上とかいう女には参ったがな」

瑞希「ふふ、そうですか。それで北上さんはそのまま本土の方に?」

灰原「いや、誰かに呼ばれたとか言ってこっちに戻ってどこかに行ったが……」
 
565 : 箱デューサー   2024/03/26 20:44:17 ID:QN1Ow6Ai06
マゼンタ「アハハ、アハハハハハッ!来た、本当に来たな灰原!」

恵美(何だマゼンタの態度が変貌した)

マゼンタ「ボクはキミと闘いたかったんだよ。こんな雑魚共じゃなくてさぁ!」チャキ

灰原「貴様に覚えはないがそんなに俺と闘いたいなら相手にしてやる」チャキ

ブラッド(すげぇ、この島最強のサイボーグと宇宙人による謎の怪人の対決か。どっちが強いんだ)
 
566 : MADE IN 変態   2024/03/26 20:47:04 ID:QN1Ow6Ai06
恵美「琴葉、あの灰原って人を一人で戦わせて大丈夫なの?」

琴葉「あの人の強さは私も一度戦ったからわかるの。4人がかりでまるで相手にならなかった」

恵美「戦ったって……琴葉もアタシが知らないうちにアグレッシブになったね」



マゼンタ「嬉しいよ。キミを倒すこの時をどれほど待ちわびたことか!」ガチャ

灰原「……ごちゃごちゃうるさい奴だ。こい」スッ
 
567 : プロデューサーさん   2024/03/26 20:48:19 ID:QN1Ow6Ai06



琴葉(それから二人の攻防は……目で追うのが難しいぐらいの攻防……)

琴葉(マゼンタの四刀流を刀一本で捌く灰原さんを見守ることしか出来ません……)

ガキン

マゼンタ「やるね……。正直ここまでとは思わなかったよ」ハァハァ

灰原「……俺は1度剣を交えた者の太刀筋は忘れないたちでな」フゥ

マゼンタ「あん?」

灰原「姿や声が変わっても太刀筋までは変わっていない、お前コウシだな」

瑞希「!!」

瑞希「灰原さん、それ本当ですか」

ブラッド「あいつがコウシだって?確かにコウシは二刀流だったが……」

恵美「コウシって誰さ」

瑞希「私達サイボーグの仲間の一人です。この怪異が起きてから行方不明でしたが……」
 
568 : Pーさん   2024/03/26 20:50:28 ID:QN1Ow6Ai06
マゼンタ「アハハハハハハハハ!やっと気付いたか。そうさ、そうだよ。何度も闘ってもあんたに勝てなかった万年2位のコウシさ」

マゼンタ「でもそれも過去の話。裏切る見返りにこの星のなまっちょろい改造じゃなく宇宙人の科学力を存分に提供させてもらってさ。サイボーグ比率70%以上だよ。今のボクは弱者のコウシじゃない。最強のサイボーグ、マゼンタなんだよ!」

ブラッド「70%以上だと!?馬鹿げてやがる」

琴葉「瑞希さんそれってどういうこと」

瑞希「サイボーグ比率とは私達サイボーグが元の肉体からどれほど機械や人工筋肉等に置き換えたかを表す数値です」

瑞希「……私の知る限りでは改造比率は30~35%が限界。40%以上超えると拒否反応が出てしまい50%以上も改造した人はもれなく死亡しています」
 
569 : 変態・オブ・ザ・イヤー   2024/03/26 20:51:06 ID:QN1Ow6Ai06
※捕捉
瑞希 24%
ブラッド 20%
灰原 32%
570 : Pくん   2024/03/26 20:52:07 ID:QN1Ow6Ai06
瑞希「それを70%以上も……」

マゼンタ「そうさ、ボクは脳と主要な臓器以外はあらかた改造されてもはや人間じゃないんだ。人間を超えた化け物になったのさ」

灰原「強さが欲しいあまり人の道すら捨てたか」

マゼンタ「ククク……悪いかい?」

灰原「……俺も強さのために進んでこの身をサイボーグにした。今更そのことを否定するつもりはない」

灰原「お互い闘いにしか生きられぬ者。答えは闘いの後に出るだろう」チャキ

マゼンタ「初めてキミと気が合ったよ。さあ続けようじゃないか」チャキ
 
571 : おにいちゃん   2024/03/26 20:54:20 ID:QN1Ow6Ai06


恵美(そうして二人の闘いがまた始まった。アタシ達は見ているだけしか出来ない……)

環「ねえ、おじさんは勝てるの?」

恵美「それは……わかんない……」

琴葉「……このままだとまずいかもしれない」
 
572 : お父さんネズミさん   2024/03/26 20:56:06 ID:QN1Ow6Ai06
海美「ど、どうして?」

瑞希「灰原さんは強い。剣技においてはマゼンタより僅かにですが上です。実際何度もマゼンタさんに攻撃が届いてはいます」

琴葉「だけど致命傷どころかダメージにもなってない」

恵美「銃撃すら傷つかないもんねあいつ、いったいどんな体してんのよ」

瑞希「それに気付いたのか先ほどからマゼンタの戦術も変化してます」

のり子「動きが大胆になっているね。ダメージにならない細かい攻撃は無視し、致命傷だけは避けて攻撃に振ってる。防御力に自信があるからこそ取れる戦術だね」

ブラッド「片やこちらは一撃でもくらえば大ダメージか。このまま続けたらいくら灰原隊長でも不利だ」
 
573 : 師匠   2024/03/26 20:57:17 ID:QN1Ow6Ai06
伊織「前回のあたし達も格闘技、銃撃、爆弾、やれる手は全てぶつけた。でも結局あいつにダメージと呼べる一撃を一回も与えられなかった」

琴葉「今灰原さんが抑えているうちにマゼンタの攻略法を見つけないといけないけど……」

真美「なんか、なんかないの?あいつの弱点とか、とっておきの秘密兵器とか」

瑞希「………………」

恵美「そんなこと言ったって……」

恵美(所詮アタシ達は一般人だ。超能力者でかつ特殊部隊の訓練を受けたASですら敵わない相手に有効打なんて……)
 
574 : おにいちゃん   2024/03/26 20:59:16 ID:QN1Ow6Ai06




ズバッ

恵美(あ……)

灰原「っ……」ブシュー

マゼンタ「やった!アハハ!これが答えさ」

マゼンタ「ようやくキミに一撃を入れる間にボクは何回もキミに斬られている」

マゼンタ「でもボクは平気だ。ボクが人間を捨てていなかったらキミの勝ちだったよ」

マゼンタ「結局は力が全て!どんなことをしようが力が強いやつが生き残るのさ」ブン

瑞希「灰原さん!」
 
575 : プロデューサーさん   2024/03/26 21:00:14 ID:QN1Ow6Ai06
昴「おりゃぁぁぁっ!」


ギュイーーーーーン!


マゼンタ「ウガッ」ドゴッ

マゼンタ「や、野球ボールだと……」グラッ
576 : プロデューサー君   2024/03/26 21:00:49 ID:QN1Ow6Ai06
琴葉「この魔球は……あの時と同じ」

海美「すばるん!!!」

百合子「昴さん!!!」

昴「ま、間に合ったぜ。サンキュー麗花」

🚩麗花「みんなお待たせー」

ロコ「スバルとレイカはアンリーズナブルですぅ」ゲッソリ
577 : do変態   2024/03/26 21:01:43 ID:QN1Ow6Ai06
ダダダッ

昴「久しぶりだなー……って。み、みんなどうしたんだ」

海美「すばるん、ハピネスPの薬の副作用の治療をしているはずじゃなかったの?」

杏奈「あれから……昴さん医療練に移って……会えなくなって」

百合子「みんな昴さんにずっと会いたいって思っていたんですよ!」

昴「ち、ちょっとみんな落ち着けよ。それに薬の副作用なんて一日で治ったぜ?」

海美「あれ?だって薬の副作用で療養してるから会えないって聞いたけど……」

昴「あー、さてはみんなには黙ってたな絵垣のやろー」 
 
578 : Pしゃん   2024/03/26 21:26:50 ID:HHDQIKt7Go
話しの途中ですがここで前回の更新から間が空いたので人物相関図おさらい

昴 ロコ 百合子 海美 杏奈 のり子 可憐 亜利沙 麗花 瑞希 
前作の主人公達。前作以降も島から脱出せず密かに活動していた
瑞希はこの島のサイボーグで灰原達と面識あり

琴葉  紗代子 星梨花
前作の後も島に残って昴達と行動していた
彼女らが島に残っていたのはエレナ達ハタ人間を元に戻る方法を模索していたからである

ヘルガ 灰原 ブラッド
防衛局とパライソタウンで生み出されたサイボーグお集まり
曽根村亡き後も宇宙人から兵器奪うなどゲリラ行為をしていたが利害の一致で昴達と一緒に今回の作戦に協力している

恵美 環 カンタ
このSSのメイン
琴葉、エレナ、海美を助けるためにこの島に来て様々な出会いと影響を生み出してきた

響 伊織 真美 
AS。この島に救出作戦に来たが宇宙人に敗れ離ればなれになっていた

千早
響達同様、宇宙人に囚われていた時にで昴達に助けられた
彼女の能力とと麗花のケースが今回の作戦の決め手になった

権太正男 エレナ 真 莉緒
ここまでの間にハタ人間にされてしまった
今は千早の歌で解放され眠っている

ハームレス ルチア マゼンタ
宇宙人側のやつら
ハームレスは恵美のワクチンにより倒されルチアは脱落、残るはマゼンタだけである
579 : 仕掛け人さま   2024/03/26 21:32:08 ID:HHDQIKt7Go
絵垣東児
数々のサイボーグを生み出してきたこの島のサイボーグ開発の主任で瑞希の雇い主
……これ以上このSSには登場しません
580 : プロ太郎さん   2024/03/26 21:35:58 ID:HHDQIKt7Go
恵美「ど、どういうこと?」

琴葉「昴ちゃん……療養しているはずじゃ……」

マゼンタ「このボクが野球ボールごときに……」プルプル

マゼンタ「馬鹿にするなよ!」ブン

ビュン

瑞希(しまった、目を離した隙に永吉さんの方に剣が……)


パシッ


昴「あぶねー」

マゼンタ「は……?」

マゼンタ(見間違えか?ボクの全力の剣の投合をガキが素手で掴んだのか?)

ゴロッ

マゼンタ「これはあのガキが投げた野球ボール……じゃなく鉄球だと!」
 
581 : MADE IN 変態   2024/03/26 21:36:37 ID:HHDQIKt7Go
昴「瑞希の真似をしてみたぜ」

瑞希「永吉さんまさか……」

昴「そうだよ」

昴「オレもサイボーグになったんだ」
 
582 : プロデューサーくん   2024/03/26 21:37:19 ID:HHDQIKt7Go
海美「ええーっ!!!」

百合子「どういうことなんですか!?」

昴「あとでちゃんと説明するって。それよりロコ、ボールくれよ」

ロコ「……」ツーン

昴「ロコ?」

ロコ「ロコもシークレットにされたことにはコンヴィンスなんですよ」ツーン

昴「ああもう。オレだってみんなに会いたかったけどサイボーグ手術受けて術後はしばらく動けなかったんだ、仕方ないだろ」
583 : 最低最悪変態プロデューサー   2024/03/26 21:39:58 ID:HHDQIKt7Go
マゼンタ「いくら鉄球だろうが爆弾すら耐えれるこのボクの装甲にガキの玉投げが通用するはずがない。さっきは不意打ちで食らっただけさ」

昴「へっ、それはどうかな」ブン

ギュイーーーーーン


マゼンタ「何っ!」

カンタ「わっ!アニメみたい」

恵美(あの子が投げたボールが漫画みたいに炎を纏って回転しながらマゼンタに向かっていく)


ドゴッ

マゼンタ「ぐはっ」

伊織「凄い……あれはサイボーグだからというだけじゃない。超能力によるものだわ」

真美「うん、それも具現化系だね」

響「サイボーグで超能力者なんて前代未聞だぞ……」

琴葉「そして何より……あの攻撃マゼンタに効いてる!」

瑞希「拳ほどの鉄球があれほどの速度と回転を纏って向かって来るんです。直撃した衝撃は戦車の砲撃と同等かそれ以上かもしれません」
 
584 : ぷろでゅーさー   2024/03/26 21:40:50 ID:HHDQIKt7Go


ブラッド「大丈夫かよ灰原隊長」

灰原「致命傷までにはなってない」

灰原(あの娘に助けられる時がくるとはな。……見てるか曽根村)

ヘルガ「まったく、彼女は私の想像を軽々に超えて来る」

ヘルガ「灰原、まだやれるか」

灰原「当然だ」スッ

ヘルガ「なら……彼女を全力で援護しろ」
585 : プロデューサー   2024/03/26 21:42:01 ID:HHDQIKt7Go
マゼンタ「殺す殺す殺す殺す!」

マゼンタ「あのガキ、バラバラにしてやる!」チャキ



恵美「マゼンタのやつ完全に殺る気だよ」

琴葉「瑞希さんなんとしてでもマゼンタを食い止めないと」

瑞希「そうですね。私もお姉さんとしてあの子達だけに任せるなんて出来ないぞ」
 
586 : プロデューサー   2024/03/26 21:42:47 ID:HHDQIKt7Go
灰原「俺も加勢させてもらおう」

瑞希「灰原さん、戦っても大丈夫なんですか」

灰原「先ほどまでの動きは無理だ。だが奴の四本の刀のうち二本は抑えられる。残り二本頼めるか」

琴葉「二本も止めてくれれば充分よ」

灰原「……お前達とは一度は殺し合った仲だが今は共闘している。妙なものだな」

瑞希「人間とはそんなもんですよ。コウシさんみたいに人間を辞めてなければですけど」

響「自分達も参加するぞ」

真美「真美達もりべんじ果たせてないかんね!」
587 : Pはん   2024/03/26 21:43:44 ID:HHDQIKt7Go
マゼンタ「死ねぇ!」ダッ

灰原「させん」ガキン

マゼンタ「……つ、灰原ぁ」ニュルニュル

琴葉「私達も」ガキン

瑞希「います」ガキン

マゼンタ「なっ、お前ら……」


ギュイーーーン
 
588 : 毎日変態   2024/03/26 21:44:27 ID:HHDQIKt7Go
マゼンタ(来る!だがボクの正面にはこいつらがいるんだぞ。こいつらを盾にすれば……)

ギュイーーーーーン

マゼンタ(やはりね。こいつらに当てないよう明後日の方向に投げやがった)


ギューーーググーーッ

マゼンタ(はぁ?弾が曲がって……)

ドゴッ

マゼンタ「ぐぁ……」
 
589 : ごしゅPさま   2024/03/26 21:45:23 ID:HHDQIKt7Go
環「すごい!カーブの魔球だぞ」

昴「へへっ、カーブじゃなくてスライダーなんだけどな」

恵美(琴葉達を華麗に避けてマゼンタだけに命中させてる。球速だけじゃなく弾道まで自由自在だ……)

昴「よーし、ロコもう1球」

ロコ「ノーモアですよスバル」

昴「マジで?」

ロコ「そう何個もアイアンボールをプレバレイション出来るわけないです」

海美「えーまさかの弾切れ!」
590 : 最低最悪変態プロデューサー   2024/03/26 21:46:19 ID:HHDQIKt7Go
マゼンタ「…………」ゴゴゴ

琴葉「相手はもう言葉を喋る余裕もないみたい」

瑞希「ですが1番危険な状態です。手負いの獣と同じですからね」



恵美「ねえ、弾があればいいんでしょ」

昴「そうだけど……」
591 : お兄ちゃん   2024/03/26 21:47:35 ID:HHDQIKt7Go
恵美「真美、こないだ響さんの武器作ったみたいに作れないかな。」

真美「ふっふ~ん。当然出来るしょ!」

真美「材料は……そこの支柱を借りるよーん」

バキン  グチャッ ボコッ 

真美「三個出来たよこれでどーお?」

昴「ごめん、球体だったらいいってわけじゃないんだ。野球ボールかそれに似ている必要があるんだ」

ロコ「だからロコがアイアンボールにペイントしてデザイニングしていたんです」

恵美「ペイントが投げるのに関係あるの」

響「具現化系の超能力じゃ珍しくもないことだぞ」

海美「具現化系?」

伊織「おそらくその子の超能力は投げた球をイメージ通りに再現出来る能力。あたし達の光吸収・放出(フォトアブソプション)や念動力(テレキネシス)や動物会話(アニマル・トーキング)等とは根本的に異なる能力なのよ」

真美「具現化系はイメージが大事なのだよめぐちん。だからなるべくイメージに近づけないと成功しない。だからその子の能力は野球ボールかそれに近い物じゃないと発動しないっぽいよ?」
 
592 : P君   2024/03/26 21:48:39 ID:HHDQIKt7Go
※捕捉
具現化系と出ましたがHUNTER×HUNTERの用語ではなくパワポケの用語です
オカルトテクノロジーに近くもっと言えばエスパー寄りではなく魔法に近い能力ということです
593 : Pーさん   2024/03/26 21:50:29 ID:HHDQIKt7Go
環「よくわかんないけど、その石を野球ボールみたいにすればいいの?だったら、たまきやるー」

百合子「私も手伝います!」ゴホゴホ

海美「そうだねみんなでやろうよ」

ロコ「アートの道具は沢山あるのでノープロブレムです」

恵美「それじゃアタシ達は」

のり子「完成するまであいつを抑えればいいんだね」 
 
594 : ボス   2024/03/26 21:52:07 ID:HHDQIKt7Go


マゼンタ「……センノヤイバ」

琴葉(マゼンタの背中にあるアームから小型の刃が精製されてる)


瑞希「おそらくあれがマゼンタさんの切り札でしょう。ここが正念場ですね」


マゼンタ「………死ね」ブン

瑞希(これは先ほど永吉さんに使った刃による投合)

琴葉(一旦距離を取って避けないと……)

マゼンタ「…………」チャキ

灰原「お前達は下がれ」

ガキン

マゼンタ「流石に察しがいいな灰原ぁ」ググッ

瑞希(四刀流を二刀流に戻して後ろの二本のアームは投合に切り替えですか)

琴葉(接近戦と遠距離攻撃を同時に仕掛けてくるなんて……。今までより厄介ね)
595 : 毎日変態   2024/03/26 21:53:30 ID:HHDQIKt7Go
マゼンタ「斬撃は抑えられても背中のアームによる投合までは止めれないだろ。後ろではしゃいでいる奴らを一人ずつ串刺しにしてやる」ブン

ヒュン ヒュン

バン バン

ボトリ

マゼンタ「何!」

ヘルガ「拳銃で撃ち落とさせてもらった」チャキ

杏奈「遠距離攻撃はそっちの専売特許じゃないよ!」チャキ
 
596 : お兄ちゃん   2024/03/26 21:54:14 ID:HHDQIKt7Go
伊織「確かにそうよね。 ビーム!」ピカッ

マゼンタ「グッ……」

伊織(効いてる!魔球によるダメージでマゼンタの装甲にも綻んでいるんだわ)

響「今だ、いくぞ!」バキッ

のり子「オッケー」ガシッ

真美「真美も援護するよ!」

琴葉(響さんが攻撃した隙にのり子さんがマゼンタのアームの一本を掴んだ)

伊織(もう一つのアームも真美の超能力で封じてる)

のり子「うりゃっ」

ボギィ

マゼンタ「グゲッ」

真美「やった、アームの一つをへし折ったよ」

響「ナイス連携!」

のり子「相性良いかもねアタシ達」

マゼンタ「キ、キサマら……」
 
597 : ミスター・不純物   2024/03/26 21:54:59 ID:HHDQIKt7Go
環「よしボールが完成したぞ」

マゼンタ「!!」

昴「いくぞマゼンタ!」

マゼンタ(ボクは最強のサイボーグだ、こんなガキの攻撃なんか……)

昴「まず1球」ブン

ギュイーーーーーン

マゼンタ(速い!)

ボコッ

マゼンタ「グハッ」
 
598 : Pたん   2024/03/26 21:56:01 ID:HHDQIKt7Go

昴「もう1球!」

ギュイーーーーーン

マゼンタ(こんなガキに……)

ドコッ

マゼンタ「ググァ」

琴葉「あと一息」
599 : ダーリン   2024/03/26 21:56:44 ID:HHDQIKt7Go
昴「……」

昴「もうやめようぜマゼンタ。降伏してハタ人間を解放してくれよ」

マゼンタ「フ……」ググッ

マゼンタ「ダレガソンナコトヲスルカ」チャキ

マゼンタ「キサマラゼンインコロシテヤル!」

ドシューッ

マゼンタ「ガ……」

\ドッカーン/


琴葉「恵美……それグレネード」

恵美「グッバイマゼンタ……最後まで最低なやつだった」
 
600 : 高木の所の飼い犬君   2024/03/26 21:58:07 ID:HHDQIKt7Go




601 : プロちゃん   2024/03/26 21:59:55 ID:HHDQIKt7Go
千早「皆さんありがとうございます。ここに集められた全てのハタ人間のハタの支配から解放できました」

千早「松田さんや高山さんや可憐さんも最後までサポートしてくれてありがとう」

紗代子「そんなことないですよ」

可憐「みんなのお役に立てて良かったです」

亜利沙「いやー、千早さんの生歌聞けただけで役得でしたよ」

ヘルガ「問題はどう収拾つけるかだな。ここまで一度に解放出来るとは想定していなかった」

紗代子「ハタから解放した人達をパライソホールや市役所等に収拾し終えたけど、まだまだやらなきゃいけないことがあるんですよね」

瑞希「我々だけではお手上げです。本土からの応援が必要ですね」

瑞希(箱崎さん頼みましたよ)
 
602 : お父さんネズミさん   2024/03/26 22:03:56 ID:HHDQIKt7Go
百合子「でも何で昴さんサイボーグに?」ゴホゴホ

昴「サイボーグっても主に両腕を強化しただけだよ、体がメタリックになったわけじゃないさ」

昴「瑞希を改造した絵垣ってやつが治療の際にオレのサイボーグ適応力を調べていたみたいでさ。適応力が高いからぜひ改造しないかって誘われたんだ」

昴「……実はさ、あのパライソホールの時に魔球を投げたろ?」

昴「俺の超能力。生身で使うには凄い負担がかかるみたいなんだ。あの投げた時点で肩がやられちゃったみたいでさ」

昴「野球続けるにはサイボーグ化するしかなかったんだよ」

杏奈「でもみんなに一言言って欲しかった……」

昴「それは本当にごめん」

海美「でもすばるん。サイボーグ化したってことは……」

昴「ああ、もうオレは野球の公式試合は出れねーな」

ロコ「スバル……」

昴「まあ試合に出れなくてもみんなとキャッチボールなら出来るし」

昴「野球が駄目ならアイドルでも目指してみるかな!」
 
603 : 毎日変態   2024/03/26 22:05:53 ID:HHDQIKt7Go
恵美「そうだ。そこの君」

百合子「私ですか?」ゴホゴホ

恵美「多分その症状宇宙ウイルスでしょ?アタシワクチン持ってるから打ってあげる」

琴葉「すごい。恵美いつの間にそんなことを」

恵美「へへっ、みんなのおかげだよ」

瑞希「そのワクチンは私達も追い求めてた物です。それがあればこの事件に決着をつけれるかもしれません」
 
604 : プロデューサーはん   2024/03/26 22:07:48 ID:HHDQIKt7Go


伊織「そういえばルチアが居ないわね」

響「どっかに逃げたかな……」





\ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ/



みんな「「「!!!!」」」
605 : おにいちゃん   2024/03/26 22:08:42 ID:HHDQIKt7Go
恵美「何この地響き」

環「あそこ!」



\ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ/


杏奈「あれって……」
606 : P様   2024/03/26 22:09:23 ID:HHDQIKt7Go
ギャスビゴー星人「フハハ!マゼンタマデヤラレルトハナ」

ギャスビゴー星人「ダガ、我々ガ下級生物ニ頼りッキリダト思っタカ」

ギャスビゴー星人「コノ島ノハタ人間ヲ総動員シテ作ッタ巨大兵器デキサマラ全員マトメテ潰シテヤル」


恵美「…………」

琴葉「…………」

昴「…………」

ロコ「…………」

百合子「…………」
607 : 変態インザカントリー   2024/03/26 22:10:56 ID:HHDQIKt7Go
海美「あれって……あれだよね?」

昴「ああ、あれだな」

カンタ「ぼくテレビで見たことある!たしか……」

杏奈「……ガ〇ダムそっくり。体型がずんぐりだけど」

百合子「言っちゃった!」

のり子「まだそうと決まったわけじゃ……」


ギャスビゴー星人「コノ、”ガンダーロボ”デ踏みつぶサレルコトヲ光栄ニ思うガイイ」


恵美「うわー、モロだ」

伊織「ちょっと!版権的に大丈夫なのあれ!」

真美「オマージュ!オマージュだから大丈夫なんだよ!多分」
608 : Pちゃん   2024/03/26 22:11:51 ID:HHDQIKt7Go

ブラット「ていうかそんなこと気にしてる場合じゃないだろ」

灰原「流石にアレには勝てんな」

琴葉「くっ、せっかくハタ人間を解放したのに……」


ヒュー
 
609 : Pサマ   2024/03/26 22:13:14 ID:HHDQIKt7Go
琴葉「あっ」


ビューーーーーー

🚩麗花「風だーー」

ビュウゥゥゥーーーーーーッ

ロコ「ストロングなガストウィンドです!」

海美「何でさっきまで晴天だったのに」

のり子「立っていられないよ。みんな伏せて」


ギャスビゴー星人「何ダ、コノ天気ノ荒レヨウハ!コレデハマトモニ動ケン」
 
610 : ぷろでゅーさー   2024/03/26 22:14:22 ID:HHDQIKt7Go
千早「……春香だわ」

ヘルガ「……春香だと?」ハッ

ヘルガ「まさかその春香とは天海春香のことか」

瑞希「この風、天海さんが起こしたものですか」

ブラット「マジかよ。天海春香がここに来たのか!」

伊織「にひひっ。あんた達も春香のことは知ってるみたいね」

真美「さっすが我らリーダーはるるんだね」

灰原「我々の世界でも有名だ。世界でも十本指に入る超能力者なのだからな」
 
611 : ミスター・オールドタイプ   2024/03/26 22:15:20 ID:HHDQIKt7Go
恵美「でも、何でそんなすごい人が今回の救出作戦に参加してないの?しかもリーダーなんでしょ」

響「あー」

真美「うん……」

伊織「それはね……。7月の頭に超巨大台風が沖縄に接近したってニュースあったでしょ?」

琴葉「ありました。でも沖縄に接触した途端消滅したはずですが……」
612 : おやぶん   2024/03/26 22:16:48 ID:HHDQIKt7Go
伊織「それ春香がやったのよ」

琴葉「え……」

恵美「はい!?」

響「人類史上でも最強の天候操作(ウェザー・コントロール)の能力者、それが春香さ」

伊織「でもあれは結果的に失敗だった。台風という大型低気圧を無理やり高気圧に変えちゃった反動でね、沖縄が2週間ぐらいずっと晴れて雨降らなくなってしまったの」

千早「春香の能力は持続しない。だから沖縄に雨降らせるために沖縄に付きっきりで……」

真美「その時にこの救出作戦とかち合ってしまったわけですな」

恵美「……ってことは逆に言うと台風も起こせるんだよね。アタシ達もまずくない?」

ブラット「だから焦っているんだよ!」
613 : プロデューサー   2024/03/26 22:18:54 ID:HHDQIKt7Go


\ゴロゴロピッシャーン/


百合子「ひぃぃ、これも春香さんの能力ですか」

杏奈「でも落ちてきてる雷全部あのロボットに当たってるよ。おかげであのロボットも困ってるみたい」

海美「それに風も収まってきた」

昴「みんな、今のうちに路地へ逃げよう」




ギャスビゴー星人「クソッ、アイツラドコへ消エタ」
 
614 : プロデューサー君   2024/03/26 22:20:07 ID:HHDQIKt7Go


恵美「何とかみんな隠れる事が出来たけど」

琴葉「表にはまだハタ人間にされた人達がいる。早く何とかしないと」



<ピーー ガガガ……
615 : 我が友   2024/03/26 22:20:51 ID:HHDQIKt7Go
<千早、響、伊織、真、真美

<応答してください

恵美「無線の音!?いったいどこから……」

亜利沙「そこです」ピクピク

🚩麗花「あ……」<ガガガ

🚩麗花「本土に行った時ASの誰かに渡してくれって言われてたの忘れてました~」っ無線機

伊織「それを早く言いなさいよ!」
616 : Pちゃん   2024/03/26 22:21:27 ID:HHDQIKt7Go
恵美(あれ?でも無線等のたぐいはこの島じゃ使えないはずだけど)

千早「こちらAS、救出作戦のリーダー如月千早です」

<千早ちゃん、無事だったんだね!

<他のみんなは!

千早「春香、今任務中だし他の人達も聞いているのよ?」
617 : プロデューサーはん   2024/03/26 22:22:22 ID:HHDQIKt7Go
<……

<ゴホン。如月隊員、状況を説明せよ

千早「ASの隊員五名全員無事です」

<そうか。私の能力でパライソタウンを覆っていた怪しい霧は風で全て吹き飛した

ブラッド「無茶苦茶だ……」

<それにつき通信機能は回復したと思われる

<更に人工衛星やドローンによる映像解析も可能となった。順次島の状況もこちらで把握出来るであろう
618 : 夏の変態大三角形   2024/03/26 22:23:26 ID:HHDQIKt7Go

千早「春香。私情が出ないのなら喋り方は普段通りでいいのよ」

<千早ちゃんにはかなわないなぁ

<箱崎星梨花ちゃんがね。強く訴えてくれたから私達もようやく出動出来たの

千早「箱崎さん……」
 
619 : der変態   2024/03/26 22:24:15 ID:HHDQIKt7Go
千早「春香、島の中央に巨大なロボット兵器が出現したの。把握出来てるかしら」

<それについてはこちらも把握してるよ

<今政府でも対応を協議中

<でも……、もしかしたら戦闘機等で爆撃するかもって。元々パライソタウン自体この状況が続くなら宇宙人ごと島を爆破するつもりで用意していたみたい

千早「それは駄目!町にはまだハタの支配から解いたばかりの行動出来ない人達が1万人以上居るのよ」

<私もそう思う

伊織「政府が動く前に私達で何とかするしかないわね……」

響「いっつも肝心な時に政府は当てにならないぞ」
620 : Pたん   2024/03/26 22:26:02 ID:HHDQIKt7Go
ヘルガ「それなら……手が無いわけでは無いぞ」

千早「本当ですか」

ヘルガ「このアンテナをあのロボットに付けることが出来れば壊さずとも無力化出来る」

ヘルガ「あのロボットも乗車しないで遠隔操作するタイプだろう。奴らは決してリスクを負うことはしないからな」

琴葉「そういうタイプなら電波を受信するアンテナがあのロボットにもあるってことですね」

ヘルガ「そうだ。そのアンテナをこのアンテナにすげ替えればいい」

🚩麗花「アンテナに近づくなら私に任せて」ピョーンピョーン

ヘルガ「麗花と一緒に付いてアンテナを設置する作業をするのは……瑞希、君が適任だと思うが」

瑞希「手先の器用さなら負けません。引き受けました」

百合子「なんだか光明が差してきました」
621 : そこの人   2024/03/26 22:29:05 ID:HHDQIKt7Go
千早「しかしいくら北上さんでもあのロボットに近づくのは容易ではないかと」

🚩麗花「うーん、流石にあの巨体で振り払われたら痛たた……じゃ済みそうにないですね」

真美「それなら……はるるん!あずさお姉ちゃんのテレポートで亜美をこの島に連れてこれる?」

<一人くらいなら出来るけど

伊織「あんたまさか……フルパワー出すつもりなの」

真美「今はそれしかないしょ?真美の全力久しぶりに見せちゃうよ」

<あっ、ちょっと!亜美ー

<話は聞いたよん。真美久しぶり〜

<べ、別に心配だったわけじゃないよ!もー、ゆきぴょんもやよいっちもからかわないでよー

<それで、亜美の力が必要みたいだね

<あずさお姉ちゃんもいいってさ。いおりんお願いね~

千早「春香隊長の意見は」

<あーもういいですよ、許可します。でも後で律子さんにしぼってもらおうかな

<わ-それはかんにんしてー



灰原「ぐだぐだだな」

響「自分たちはいつもこんなだぞ」
622 : 我が下僕   2024/03/26 22:30:04 ID:HHDQIKt7Go
伊織「まったく……」ピカー

琴葉「空に向かって光を……。合図ですか」

伊織「そう。こうして位置を伝えておけば……」

ピュン

あずさ「みんなお待たせ」

亜美「うげー。やっぱ慣れない……」ゲソー

伊織「ってわけなのよ」

琴葉「…………」唖然

あずさ「一日に何度も使えないんですけどね。慣れないうちは亜美ちゃんみたいに酔ってしまいますし」
623 : 高木の所の飼い犬君   2024/03/26 22:31:11 ID:HHDQIKt7Go
真美「何してんの亜美。時間無いんだからさっさと始めるよ」

亜美「うあうあ~。真美がしばらく会わないうちにストマックになったよ~」

恵美(ストイックね。それにしても本当に双子だったんだ)

琴葉「私達にも出来ることはないですか」

ヘルガ「君達は十分に頑張ってくれた」

千早「後は私達ASと……」

瑞希「お姉さん達に任せてください」
 
624 : Pちゃん   2024/03/26 22:32:03 ID:HHDQIKt7Go
あずさ「私が二人を連れて上空までワープさせます。ただロボットに衝突するリスクがありますのであまり近くはワープ出来ません。私は自力で帰還出来るのでワープしたら上空で乗り捨ててください。酔いは覚悟してくださいね」

🚩麗花「大丈夫だよ」

瑞希「少しどきどきします。……緊張と興奮で」

千早「亜美に真美。あまり無理しては駄目よ」

亜美「亜美達が全力出せる時なんてめったにないかんね」

真美「存分に暴れちゃうよ!」

ヘルガ「作戦開始だ」
625 : プロデューサーはん   2024/03/26 22:32:41 ID:HHDQIKt7Go
※ギャスビゴー星人はガンダーロボに付いてるカメラからの映像を見ながら操作してます

ギャスビゴー星人「先程アソコラ辺に光ガ見エタ、ヤツラハソコカ」

ビル<ゴゴゴ

ギャスビゴー星人「ン?ビルガ勝手ニ……動イタダト!?」

ズズン

ギャスビゴー星人「ビルが体当たりシテクルトハ……」
626 : そこの人   2024/03/26 22:33:21 ID:HHDQIKt7Go
ギャスビゴー星人「ダガソノ程度デ壊れルガンダーロボデハナイ」

ビル<ゴゴゴ

ビル<ゴゴゴ

ビル<ゴゴゴ

ギャスビゴー星人「ナンダナンダ?ドウナッテイル!」


亜美「よーしもう一丁!」

真美「まだまだ!」

百合子「あわわ……」

ブラット「すげぇ、ビルがピンボールみたいに……」

伊織「あまりやり過ぎると被害が大きくなるのよ。少し加減しなさい」
627 : do変態   2024/03/26 22:34:34 ID:HHDQIKt7Go
瑞希「陽動としては十分ですね。北上さんそろそろ行きましょうか」

🚩麗花「うん。二人で空中散歩だね」

あずさ「二人しっかり気を持ってくださいね」



ピュン


瑞希「っ、確かに効きますね」

🚩麗花「瑞希ちゃん。今は我慢だよ」

あずさ「後は頼みました」ピュン

🚩麗花「すっごい眺めだね」ピョーンピョーン

瑞希「ところで北上さん」

🚩麗花「なーに?」ピョーンピョーン

瑞希「ハタ付けたままなんですね。研究所でハタを外せたはずですが」

🚩麗花「始めはダサいって思ってたけどなんだか可愛くなってきちゃって」ピョーンピョーン
628 : プロデューサー君   2024/03/26 22:35:15 ID:HHDQIKt7Go
瑞希「……私もハタを付けた姿が北上さんらしいって思えるようになってしまいました」

🚩麗花「でしょ?……ってそろそろ着くよ」ピョーンピョーン




ギャスビゴー星人「ヤツラハ!ヤツラハドコダ!」

ギャスビゴー星人2「ガンダーロボに備えテアルカメラだけデハ視界ニ限界ガアル」

ギャスビゴー星人3「高度ナ熱源レーダーデモ付けレバ良かっタカ」

ギャスビゴー星人2「ソレナラ我らが母艦ヲ浮上サセヨウ。母艦ニハ高度ナレーダーやセンサーガ搭載サレテイルシ爆撃モ出来ル」

ギャスビゴー星人「ソウダナ。コノ島ヲ我らが前線基地ニシヨウト思ってイタガソロソロ潮時ダ。引っ越シノツイデニ派手ニ爆破シテヤロウジャナイカ」
629 : ごしゅPさま   2024/03/26 22:35:54 ID:HHDQIKt7Go
真美「もう限界しょ……」

亜美「一回ストップだね真美」

ブラット「かなり派手にやったな。この島が大分平らになったぜ」



\ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ/


恵美「また地鳴りが……」
630 : エビさん   2024/03/26 22:36:40 ID:HHDQIKt7Go

ミョンミョンミョンミョン



ヘルガ「あれは……」

ロコ「ギガントなUFOです」

千早「あんな物がこの島の地下にあったなんて……」


ギャスビゴー星人「サーテ、ヤツラノ位置ハ……」
631 : プロデューサーくん   2024/03/26 22:37:15 ID:HHDQIKt7Go
ガンダーロボ「…………」

ガシッ

ギャスビゴー星人2「オイ、ガンダーロボヲ勝手ニ動カスナ」

ギャスビゴー星人「イヤ、コレハ私ノ操縦デハナイ」

ギャスビゴー星人「トイウカサッキカラ動カナインダガ……」

ガンダーロボ「…………」パンチ

\ボコッ/

ギャスビゴー星人3「ナゼガンダーロボガコチラヲ攻撃スル!」

ギャスビゴー星人2「マサカヤツラノ支配化ニ!?」
632 : プロ太郎さん   2024/03/26 22:38:00 ID:HHDQIKt7Go

瑞希「うまくいったみたいですね」フゥ

カンタ「やった!」

昴「いけーーーー」

のり子「いいぞ、やれーーー」

環「ゴーゴーガンダー!」
 
633 : レジェンド変態   2024/03/26 22:39:32 ID:HHDQIKt7Go
ギャスビゴー星人2「マズイ、離脱シナクテハ……」

ヘルガ「させると思うか」ゴニョゴニョ

\ドゴン/

ギャスビゴー星人3「ウギャーァ」


ヘルガ「この島を傷つけたくはないのでな。幸い太平洋がすぐ傍だ」ゴニョゴニョ


ギャスビゴー星人「ヤメローーーー」

ヘルガ「海の底に沈めてやる」ゴニョゴニョ
 
634 : ぴぃちゃん   2024/03/26 22:40:39 ID:HHDQIKt7Go

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………ン




恵美「そこまでしなくても……」

<あーどうしようこれ……

千早「そっちも政府やマスコミの対応等で忙しくなりそうね」

<他人事みたいに言わないでよーー
 
635 : ごしゅPさま   2024/03/26 22:42:03 ID:HHDQIKt7Go
琴葉「でもこれで宇宙人の脅威は終わったんですよね?」

ヘルガ「まあ残党はいるかもしれないがな。さて……」

ヘルガ「お別れだ」

千早「ヘルガさん……」

ヘルガ「思いがけずこのような超兵器が手に入った。これを持って私と灰原とブラッドは残りのサイボーグを集め”サイボーグ同盟”を結成する」

ヘルガ「どこの政府にも属さない組織だ。思い切って世界征服でも狙ってみるかな」

伊織「あんた……」ギリッ
636 : あなた様   2024/03/26 22:43:11 ID:HHDQIKt7Go
瑞希「ヘルガさん。その思惑は何ですか?」

ヘルガ「……まあ息巻いてみたが最大の理由は我々の処遇だな」

ヘルガ「事件は解決したがこの島で生み出されたサイボーグは日本政府の闇。一部とはいえ明るみに出てしまった以上どのような処分になるかわからない」

ヘルガ「この島の上層部も再編成を迫られるだろう。サイボーグではないが防衛局の私もどうなるかわからない。……曽根村ももう居ないしな」

ヘルガ「君達みたいに我々はもう元には戻れないのだよ」

恵美「…………」

ヘルガ「出来れば瑞希、君も加わって欲しい」
637 : 番長さん   2024/03/26 22:47:34 ID:HHDQIKt7Go
瑞希「ヘルガさん。今回の決戦はおそらく人類史上でも超能力者とサイボーグが共闘した初めてのケースだと思うのです」

瑞希「でも超能力者もサイボーグも手を取り合えた」

千早「私からも政府に説得してみます。考え直してくれないかしら」

ヘルガ「……そこのガンダーロボ。今の人類ではオーバーテクノロジーだ。これについてはどうする?」

ヘルガ「このままいけば日本政府が所有することになるだろう。だが国内外問わず争いの種にしかならないぞ」

ヘルガ「それなら我々で預からせてもらう。今の状況ではそれがいいんだ」

恵美「さっきUFOを無理やり海に沈めてたのもそういうこと?」

ヘルガ「そうだ。あれも例えスクラップでも人間の手に渡らせる物ではないだろう」
638 : 監督   2024/03/26 22:49:29 ID:HHDQIKt7Go
昴「前にオレと話してた時に語ったあんたの野望もあるんじゃないのか?」

ヘルガ「フッ、察しがいいな。それも無くはない」

ヘルガ「だがまあ今はそんな気分じゃない」

ヘルガ(君にも来て欲しかったが……聞くまでもないか)

ヘルガ「しばらくは傭兵みたいなことをしようと思っている。まあお前達の頼みなら手を貸してやる。何かあったら呼べ」

灰原「……さらばだ」
 
639 : 魔法使いさん   2024/03/26 22:50:19 ID:HHDQIKt7Go




 
640 : プロデューサーさま   2024/03/26 22:50:41 ID:HHDQIKt7Go
環「おじさん行っちゃった……」

琴葉「のはいいけど……後始末手伝ってくれないのね」

杏奈「あんなこと言っても後始末が嫌で逃げ出したんじゃ……」

恵美「あはは、そうかもね」

昴「疲れたー。あの超能力すっげー疲れるんだ。オレもうダメかも」

海美「あーすばるんもサボろうとしてる~」
 
641 : Pちゃま   2024/03/26 22:52:30 ID:HHDQIKt7Go
紗代子「千早さんは……」

亜利沙「無線機でせわしなくやりとりしてます。あれは大変そうですよ」

百合子「結局ハタ人間から解放された人達の世話は私達でやるんですね……」ハァ

恵美「んーそれじゃアタシはエレナの様子を見に行こうかな」

琴葉「そうね恵美」

環「たまきはりおに会いたいぞ~」

カンタ「ぼくもお母ちゃんとお父ちゃんに会いに行こー」

これでやっと
642 : 下僕   2024/03/26 22:54:55 ID:HHDQIKt7Go









 
643 : ミスター・不純物   2024/03/26 23:01:12 ID:HHDQIKt7Go
そうしてアタシの冒険は終わった
奇妙で過激な夏休みになっちゃって……いやちょっと夏休みをオーバーしちゃって両親にこっぴどく叱られたんだけど。嘘ついたこともばれたし
あの後も収拾が大変だったんだけど瑞希さんやASの方が尽力して何とかなった
琴葉やエレナを含めた消息不明になった人々が一挙に戻ってきた時は日本中が大騒ぎだったけど日本政府もあまり表沙汰に出さない方針にしたらしく
政府の働きもあってかアタシ達の活躍は闇の中に
まあネットでは解放に活躍したグループがあるって噂も立ったけど
644 : 下僕   2024/03/26 23:01:42 ID:HHDQIKt7Go
それから2ヶ月後アタシは今……みんなと星を見に来てる
騒動がやや落ち着いた先々週ぐらいに連絡が来て
あの時のみんなで集まることになったらしい
何でもあの事件のさなかで決まってたことらしい
645 : ぴぃちゃん   2024/03/26 23:02:40 ID:HHDQIKt7Go
10月20日 19:00 とある丘



昴「おせーぞ恵美。琴葉やエレナはもう来てるぜ」

恵美「ごめんごめん。あれから外出の許可取るのが難しくなっちゃって両親の説得に時間かかってさ」

エレナ「メグミ~、あまりにワタシと琴葉を待たせるとまたハタ人間になっちゃうヨ?」

琴葉「エレナ、冗談でも言っちゃ駄目よ。恵美が青ざめてるじゃない」
646 : プロデューサーちゃん   2024/03/26 23:03:21 ID:HHDQIKt7Go
エレナ「わわっ、ごめんメグミ」

琴葉「もう。今は一緒の学校通っているんだからもうあんなこと起きないから」

恵美(そう、今パライソタウンの小中高大全ての学校は休校している)

恵美(事故処理等もあって再開にはまだ時間がかかる)

恵美(それで生徒には残留するか特別に無償で他の学校に転校するか迫られたらしい)

恵美(琴葉は転校することを選んだ。卒業を控えた状態で停滞するのを避けたためと)

恵美(アタシとエレナと同じ学校に通うためだ。あれからエレナはアタシ達から離れることをひどく恐れるようになった)

恵美(それで少しでも傍にいれるようにとのことらしい)
647 : Pしゃん   2024/03/26 23:05:18 ID:HHDQIKt7Go

星梨花「恵美さんも来ましたし後は瑞希さんが来れば全員揃うんですけどやっぱり忙しいんでしょうか」

昴「オレ達は学校無くて暇だからなー」

海美「部活も無くて毎日キャッチボールしてるね」

ロコ「ロコもアート三昧です」

杏奈「……杏奈も百合子さんとゲーム三昧」

百合子「うう……みんなごめんね。私のために」

昴「いいって、オレ達が転校したら百合子が独りぼっちになっちゃうだろ?」
648 : そなた   2024/03/26 23:06:55 ID:HHDQIKt7Go
昴(オレ達はパライソ中学校に残ることにした。別に学校に恨みやトラウマがあるわけじゃないし)

昴(転校したら島で暮らしている百合子や杏奈と別れちまうからな)

昴(瑞希は相変わらず島でエージェントを続けているらしくてたまに島の裏側の情報を伝えてくれる)

昴(瑞希の情報によれば数あるパライソ秘密研究所も閉鎖されるみたいだ。まあ第一研究所と第二研究所は元々宇宙人によって破壊されてたらしいけど)
649 : プロデューサー   2024/03/26 23:08:08 ID:HHDQIKt7Go
瑞希「皆さんお待たせしました」

のり子「やーっと来た!久しぶりだね」

可憐「それじゃ始めますよ……」

紗代子「そうだね」

のり子(瑞希、ところでさ。昴のこと大丈夫なの)ヒソヒソ

瑞希(永吉さんのサイボーグ化は非公式で行われましたから我々と絵垣さんが黙っていれば問題無いと思います)ヒソヒソ

👒麗花「それじゃ私はテント作っているからねー」

紗代子「私も手伝います」

亜利沙「亜利沙がこんな陽キャラみたいなことしていいんでしょうか」パシャパシャ
650 : Pサマ   2024/03/26 23:09:29 ID:HHDQIKt7Go

環「それでね……あ、めぐみ~」ダダダッ

カンタ「恵美お姉ちゃん」

恵美「うわっ、環も久しぶりだね」

環「会えてうれしいぞ~」ギュー

カンタ「響お姉ちゃんや伊織お姉ちゃんや真美お姉ちゃんは来れないみたいだけど……」

恵美「仕方ないよ。あれから大変そうだもん」

莉緒「あら、私はいるわよ」

恵美「えっ、莉緒さん居たの!?」

莉緒「こっそり会いに来ちゃった」ギュー

環「りおー」ギュー
 
651 : EL変態   2024/03/26 23:10:36 ID:HHDQIKt7Go
莉緒「スパイは休業中でね……というかクライアントからの任務達成出来なかったからね」

莉緒「クライアントに謝るのもめんどくさいから百瀬莉緒はパライソタウンで消息不明……ってことにしたわ」

恵美「……そうなんだ」

莉緒「……サイボーグ同盟のその後どうしているか調べてみたけど今はとある南国の島に拠点を置いてるみたいよ。まあ表舞台に出るのはまだ先のことでしょうね」

恵美「そっか……」
652 : ぷろでゅーさー   2024/03/26 23:14:30 ID:HHDQIKt7Go
恵美「……なんだかすっごく大変だったけど色んな人に知り合えたなー」

琴葉「スパイに特殊チームにサイボーグと何でもありだものね」

環「たまきもめぐみやカンタに会えてよかったぞ」

恵美「感謝しなきゃだね」

エレナ「宇宙人ニ?」

恵美「違うよ、運命にさ」

恵美「怪奇ハタ人間!」     -完-
653 : おにいちゃん   2024/03/26 23:28:37 ID:HHDQIKt7Go
後書き

まずはまた前回から1ヶ月以上も間が空いてしまいました
Act-4やら学マスの発表やら色々情緒が揺さぶられることが続いたこともそうですが
SSの結末をどうするか結構悩みました(ガンダーロボ戦なんかASを総登場させてフルボッコする案もあったり)
ですのでまずは完結出来てほっとしているところです
654 : せんせぇ   2024/03/26 23:43:58 ID:HHDQIKt7Go
前作から雰囲気を変えて雰囲気を変えてホラー路線にしようと思ってたのに結局対して変わってなかったですね
反省点も多いです
ルチアのその後や杏奈のお父さんのことなど書ききれなかったところもあります

登場キャラについてもパワポケからもある程度選出しました
特に敵陣営は サイボーグ 超能力者 化け物 と決めてパワポケから選出した結果 マゼンタ ルチア ハームレス に
655 : へっぽこ大名行列   2024/03/26 23:50:05 ID:HHDQIKt7Go
こんなSSにもし最後まで読んでくれた人がいましたらありがとうございます
構想段階ですが次回作の構想もちょこっとあってこんなSFアクションではなくアイドルプロデュース物にしようかなと
長さもそんなに長くない予定です
まだ形にすらなっていませんがもしよろしければ次回作でお会いしたいです
656 : ボス   2024/03/27 21:47:01 ID:RioR4LcJmM
マゼンタ   怪人

本名はコウシ・マカイヴァ
灰原と同期でサイボーグになった生い立ちも同じ
だが強さのためなら手段は問わないところが義は通す灰原との最大の違いで
宇宙人と遭遇した時に人類を見限り宇宙人側に付いた
宇宙人に肉体改造を受けた際、宇宙人側に都合が良いように精神を歪められてしまった
結果強さへの貪欲さはそのままで、強さが全てで弱い者は虐げて当然という残忍で傲慢な性格になって
自分より弱くなった宇宙人を見下すようになったのは宇宙人にとっても予想外のことであった
超能力者という別の職種のルチアと意気投合出来たのは双方とも実験によって精神が歪んだ者同士だったためである
657 : プロデューサー殿   2024/03/27 21:48:44 ID:RioR4LcJmM
天海春香   ASのリーダー

ASの隊長で表では日本最強の能力者
彼女の能力天候操作(ウェザー・コントロール)は規模も広大でコントロールも抜群
持続性が弱いのが玉に瑕なぐらいである
ちなみに島が無人だった場合、ガンダーは氷点下50の環境にしを氷付けにしたあと
竜巻と雷で破壊するつもりだったらしい
普段はESPジャマー(超能力を抑える機械)を身につけており
政府の許可がない限り超能力を使用するのが禁じられている
ASのリーダーとしては悪戦苦闘中
千早や律子の助けを借りてみんなをまとめている
658 : P殿   2024/03/27 21:49:49 ID:RioR4LcJmM
双海亜美   もう一人のAS見習い

テレキネシス双海姉妹のかわいい……ではなく力担当。真美は技
彼女のテレキネシスはパワーが強いが複数の物を動かせず、ごく至近距離の物しか対象出来ない
しかし二人が揃ってシンクロすれば可動範囲は広がり倍増どころでない程のパワーも発揮出来る
それゆえに他のASは二人が軽はずみに力を使わないよう目を光らせている
あまりやり過ぎると彼女らもESPジャマーを常に付けて生活しなければならないのだから……
659 : 毎日変態   2024/03/27 21:54:57 ID:RioR4LcJmM
三浦あずさ   最年長で癒し系のAS隊員

ASでは最年長。最近本気で運命の人を探している
彼女の能力はテレポーテーション
発動条件はなくすごく便利なのだが酔いを伴うのと正確な位置把握が求められる
とてもじゃないが戦闘では使えず主に移動に用いられる
本編では省かれているが伊織の合図だけでなく人工衛星等から得られた情報を活用し
位置を正確に把握して初めて島に移動出来た
彼女のおおらかな性格が酔いの克服と安定した運用を可能にしている
660 : せんせぇ   2024/03/27 21:58:48 ID:RioR4LcJmM
永吉昴  サイボーグで魔球使い

野球が大好きなごく普通の中学生
……だったはずがハピネスPを飲んだせいで超能力者になるわサイボーグに改造させられるわ波乱万丈である
本来ハピネスPの効果は一時的なものだが彼女の場合は能力が定着し薬が無くても超能力を使用出来る
これはハピネスPは能力覚醒のきっかけなだけで能力を目覚めさせたのは
彼女のみんなを絶対に助けるという強い思いが具現化したもの
サイボーグの方は腕力及びその周りの筋肉の強化
ふつうに殴り合ってもそれなりに強いが彼女は人を殴ることに腕を使うつもりは無いようだ
661 : プロヴァンスの風   2024/04/03 21:38:07 ID:STT0wdPZQI
>>1
最終の更新を見落として、つづきいつ来るのかなーと思ってたらもう終わってた…。

強大な敵に味方が力を合わせて戦うのは王道ロマン。しかしマゼンタ本当に強かったですね。
昴のサイボーク化がなかったら絶対マゼンタが勝ってた。
しかも途中球切れで劣勢に戻りかけたところも戦いに緩急があって楽しかった。
恵美の最後まで最低なやつだったってキメゼリフは
圧倒的な力を求めてサイボーグにまでなったマゼンタには賛辞だったかもしれないと個人的に考えてます。
そして最強の天候操作の春香。もっと活躍が見たかったけど
強すぎるキャラは登場すると大体の物語が解決しちゃいますから難しいですね。
巨大ロボも宇宙人も倒して一件落着。スッキリしました。楽しかったです!

長編完結お疲れ様でした!
662 : 変態インザカントリー   2024/04/04 20:56:27 ID:CsgvV6.ITg
>>661
最後まで見て下さってありがとうございます
この小説で書きたかったこととして原作で見れなかった
マゼンタVS犬井(灰原)を書いてみたかったというのがあります
結果ミリオン勢まで加わった大バトルになりましたがそう褒めていただけると嬉しいです

次回作の構想の一つこの世界観での続編を考えています
次の敵は宇宙人ではありませんし主人公も変わりますが
昴達も登場するかもしれません
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