【安価SS】全8話 765プロ劇場ドラマ制作!
1 :   2021/08/05 20:36:02 ID:7Ez7aEaegU
立つかなー
290 : Pはん   2021/09/04 14:33:17 ID:LSK497zrR.
山中 ― 精霊の広場 ―

春香「開けた場所に出たみたいね」

雪歩「百合子、反応は?」

百合子「えーっと……あっ、あのあたりです」

駆け出す百合子、しかし何者かが脇から飛び出してくる!

百合子「きゃあっ!?」

雪歩・春香「百合子(ちゃん)!」

駆け寄る春香と雪歩
見るとそこにいたのは―――
291 : 魔法使いさん   2021/09/04 14:33:42 ID:LSK497zrR.
モブ「ふっふっふっふ……こいつは可愛いお嬢ちゃんたちだねぇ。こいつはとんでもない上物の『食材』だわぁ!」

百合子「ひ、ひぃっ!」

大きな刃物をもったモブがあらわれた!萩原雪歩さんに配慮して女性キャストだ!

雪歩「ふんっ!」

モブ「へ?」

雪歩がスコップをふるうと刃物が瞬時に灰塵と化す!

百合子「えぇ……」

雪歩「またつまらぬものを斬ってしまった」

春香「言うほど斬撃じゃないよね」
292 : Pはん   2021/09/04 14:34:18 ID:LSK497zrR.
雪歩「さぁ、持っている食材全部置いて、とっとと去りやがれですぅ!」

モブ「ふっ、いつからあたし1人だと錯覚していたんだい?」

春香「え―――」

モブが口笛を吹くと、背後から仲間がふたり、戦闘力の低そうな百合子目がけて跳びかかってきた!拘束されてしまう百合子!

百合子「わ、私ばっかり~~!!」

春香「うわ、おいしいポジション………じゃなくて、百合子ちゃんを離せ!」

モブ&モブ「そうはいかないねぇ。ほら、この子の命が惜しかったら食材でもなんでも、役に立つものよこしな!」
293 : 変態インザカントリー   2021/09/04 14:35:34 ID:LSK497zrR.
百合子「わ、私だって!足手まといじゃない!」

モブ&モブ「!」

百合子「――――気高き風の乙女よ、我が声に応えよ…我に力を!シルフィード!」

モブ&モブ「な!?タクティクスオ〇ガだと!?」

百合子の詠唱を大人しく待ったモブたちは百合子の身体から放たれた風によって拘束を解かざるを得ない!
そして疾風のごとく、百合子はモブたちの背後に回り込み、素早い手刀を繰り出した

百合子「ウインド・チョーーップ!×2」

モブ&モブ「がっ……」

春香「経験値がもらえるよ!やったね、百合子ちゃん!」

モブ「くっ、あたいだけでも!」
294 : プロデューサーはん   2021/09/04 14:35:46 ID:LSK497zrR.
雪歩「動かないほうがいいわ」

雪歩がスコップを突きつける。

モブ「!!」

雪歩「手が滑って、生焼けにしちゃうかもしれない。さっさと命を落とすほうがいいって思えるような苦悶を味わいたい?」

モブ「ま、まいりましたー!」

雪歩たちはモブたちから【B】を取得した
295 : Pーさん   2021/09/04 14:35:57 ID:LSK497zrR.
最初のモブが慌てて、倒れた二人を引きずって退場した数分後

春香「うーん、肝心の【A】が見つからないね」

百合子「反応はあるんですけど……どうしてでしょう?」

雪歩「ふむ。場所の名前が精霊の広場って表示されたから、精霊を見つけないといけないのかしらね」

百合子「いや、あの……あれは私たちには見えない表示なんじゃ…」

春香「精霊の見つけ方かぁ。よしっ、ここは【C】だね♪」

百合子「!?」

(以下、加筆)
296 : 魔法使いさん   2021/09/04 14:36:16 ID:LSK497zrR.
精霊から無事に食材を得た雪歩たちだったが、予選を勝ち抜くための食材として、もう一つ何かが欲しいと考えた。
食材調達に割くことのできる時間はもう少ない。あまり山の奥にいっている余裕はないだろう。
結局、百合子の魔導書の探索能力によって山菜や茸類、果実は着実に集まってはいるので、そろそろ戻ろうという話にまとまった。
荷物のほとんどを春香が運ぶ。異界でのスキル:基礎身体能力向上がここで役に立っている。

入山口まであともう少しというところで、3人は轟音と共に異様な気配を察知した――――
直後、悲鳴と共に誰かが木々の間を駆けてくる……微かに見えるその表情には恐怖と驚きが貼りついていた。
そして、その人物は雪歩たちのもとへはたどり着けずに、倒れたかと思うと何かに引きずりこまれた。
静寂―――それが戻ってきたのは一瞬で、何か、そう、明らかに人ならざる者が雪歩たちのもとへと素早い動きで迫ってくる……!

雪歩「これは骨が折れそうな相手ね」

スコップを握りしめた雪歩が春香と百合子の前に立つ。

百合子「白雪さん……!」

現れたそれは巨大な【D】の姿をした魔物だった!
297 : 変態大人   2021/09/04 14:37:11 ID:LSK497zrR.
雪歩「私を置いて先に会場へ戻りなさい!後からすぐ追いつくわ」

百合子「そんな!それはもうフラグじゃないですか!」

春香「だいたい調理担当は雪歩じゃん!私たちは手伝い要員だよ?食材だけあってもどうしようもないって」

雪歩「いざとなったら、大きな鍋に全部ぶっこんで、煮ればなんとかなるわよ」

百合子「えぇ………」

雪歩「早く!」

春香「くっ……百合子ちゃん、行くよ!」
298 : 魔法使いさん   2021/09/04 14:37:54 ID:LSK497zrR.
百合子「う、嘘ですよね?! 白雪さんを置いて逃げるなんてそんなこと私にはできません!」

春香「雪歩を信じなよ。あれでも近頃は半月に一回ぐらいは、なんとか笑える一発ギャグをかましてくれるんだから」

百合子「打率低いですね!?って、そういう問題じゃないです!!」

雪歩「さっさと行きなさい。空気を読んで待ってもらっているんだからね」

【D】「…………」

百合子「あ、はい」


(以下、加筆)
299 : Pたん   2021/09/04 14:38:24 ID:LSK497zrR.
※【A】精霊から手に入れる食材
※【B】モブたちから手に入れる食材
※【C】精霊の呼び出し方 または現れた精霊との【A】をめぐる交渉・取引方法 なんだったら両方書いてくださってもかまいません
※【D】魔物の種類 蟲系はNG 
※【ID判定】このみといっしょに審査員として登場するアイドル 未登場アイドル限定(亜美も再判定)
※調理&審査をするためのpartCを用意するかも。もしくは安価形式を通常に戻すか

レスの有効期限は9/5 23:59:59まで
清書投下は早ければ9/6中 遅くとも9/8朝には
何卒ご協力お願いします!
300 : 兄ちゃん   2021/09/04 17:13:41 ID:cW.EtBmZN6
A魔獣スンゴイヤンバイウナギー
B普通の栗
C下級妖精を取っ捕まえて上級精霊にお願い(恫喝)
Dチュパカブラ
301 : ダーリン   2021/09/04 19:20:05 ID:yrS4GE./cw
A精霊のナミダ
B山ワカメ
C輪になって踊る 精霊を暴力的行為以外で泣かす
D巨大なウーパールーパー
302 : Pはん   2021/09/05 18:20:35 ID:obY2WX96n.
レスありがとうございます!

定期age
ID判定処理
>>300 cW.EtBmZN6→「c」=星井美希
このみさんといっしょに(予選)審査員を務めるのは美希に決定

レスはまだ募集中だよー
ご協力おねがいします!
303 : Pちゃま   2021/09/08 00:58:29 ID:xfWBFwR1tw
あげときますー
304 : プロデューサークン   2021/09/08 02:37:38 ID:Og/sfA.h6c
遅くとも今朝には、と言っていましたが投下するのは夜になりそうです すみません
305 : 変態インザカントリー   2021/09/08 21:56:25 ID:Og/sfA.h6c
遅れました!Recipe5partB投下します
あとpartCの安価も最後にあるのでご協力お願いします!

画像は、ごめんねする可憐ちゃん(かわいい)

306 : 箱デューサー   2021/09/08 21:57:00 ID:Og/sfA.h6c
Recipe5partB
双海山にて食材を調達するグリルモワールの3人。
百合子の魔導書のスキルによって食用に適する草花や木の実を見つけ出して採取していく。
予選を勝ち抜くために何かインパクトのある食材、捕獲レベル765ぐらいの代物を探そうと山奥へと進んでいった。
やがて魔導書が示したのは「精霊のナミダ」というレア食材(?)
反応がある広場に到着した3人は別のグループに襲撃されるが、雪歩が持ってきた武具と百合子の風の力によって切り抜ける。
そのモブたちからは「普通の栗」を巻き上げて、再び「精霊のナミダ」の探索に戻ったのだが………?
307 : ハニー   2021/09/08 21:57:13 ID:Og/sfA.h6c
百合子「うーん……全然見つかりませんね。さっきの人たちがもっていた、うに……じゃなくて栗さえ一つも落ちていないですよ」

春香「名前からして、精霊を呼び出す必要があるんじゃないかな」

雪歩「へぇ、どうやって?」

春香「……百合子ちゃん、ちょっと踊ってくれる?」

百合子「へ?」

春香「精霊さんは人間が楽しくしているところが好きなはずなのです。百合子ちゃんが歌って踊っていればきっと精霊さんのほうから寄ってくるに違いないのです!」

百合子「ほわっ!? なんで急にま〇りさんみたいな口調なんですか!?というか、さらっと歌うことも追加されてる!?」

雪歩「百合子、精霊とか好きそうだし。さっさとやりなさい」

百合子「え、えぇ……私に対するあたりが強くなってません?」

春香「それもラブこれもラブだよ!」
308 : 兄(C)   2021/09/08 21:57:36 ID:Og/sfA.h6c
百合子「え、えーっと、では七尾百合子、一曲歌わせてもらいます。『地球儀にない国』」

♪~、♪~

雪歩「MS2では、これまでのソロ曲とは違った風になりそうだよね」

春香「百合子ちゃんの場合は既存3曲が似た曲調って言われているからね」

雪歩「既に01の試聴がはじまっているんだっけ?」

春香「発売予定日は9月29日……歌唱メンバーには私もいますよ!」

雪歩「! 見て、春香。あそこ」

精霊「ほー!」

春香「おお!見るからに精霊だね。ちっちゃくてかわいいね」

雪歩「誰がちんちくりんだって!?」

春香「言ってないよ?!」

百合子「虹の彼方~♪ 水晶のレムリア~♪」
309 : 貴殿   2021/09/08 21:57:49 ID:Og/sfA.h6c
精霊「ほ! ほー!」

百合子「こ、これが精霊。ふわふわしていますね」

雪歩「形の定まっていない下級精霊だと思う」

精霊「ほ?」

春香「で、どうやって泣かす?」

百合子「笑顔満面で言うことじゃないですよね!?」

雪歩「……この子じゃダメね。涙を流すような器官は有していないわ」

百合子「へ?じゃあ、どうするんですか」
310 : P様   2021/09/08 21:58:03 ID:Og/sfA.h6c
雪歩「うーん……ここは3人で歌い踊って、下級精霊をもっともっと呼び出して、みんな捕まえてさ、上級精霊を誘い出すってのはどうかな」

百合子「非道!」

春香「いやいや、ゲリラライブみたいなもんだって。危害を与えるつもりはないよ。大人しくしてくれていたらね、ふふ」

百合子「えっと、でも他の参加者たちがきたらどうするんですか?」

雪歩「燃やす」

百合子「あ、はい」

春香「よーしっ、自然な流れで今回のドラマのテーマソングをお披露目できるね!CD発売で儲けよう!」

百合子「お、おー!」

精霊「ほー!」
311 : 彦デューサー   2021/09/08 21:58:20 ID:Og/sfA.h6c
39分後

精霊たち「ほ!ほ!ほ!」

春香「後ろの精霊たちまでちゃんと見えているからねー!」

百合子(す、すごい熱気!精霊たちもこんなに集まって、本当にライブ会場みたい)

雪歩「………こんなところか」スッ

百合子「白雪さん? えっと、精霊たちを手に持ってどうするんです?」

春香「さぁ、最後の曲、いっくよー!」

雪歩「ふふ、こうするの、よ!」

精霊「ほ!?」

百合子「!? 精霊同士を無理やりくっつけた!?」

綿菓子のような見た目をした精霊たちを雪歩は次々に合体させていく……!
312 : おやぶん   2021/09/08 21:58:59 ID:Og/sfA.h6c
ついに下級精霊たちはマシュマ〇マンのような見た目をした1つの存在となった

精霊「どうものなのです」

百合子「しゃ、しゃべったぁぁぁあ!!」

春香「アンコールありがとー!いっくよー!」

雪歩「春香、もうやめなさい。歌を聞いてくれていた者たちは既に1つになってここにいるわ」

精霊「ういっす」

春香「どうもどうも」

百合子「……で、どうするんですか」

雪歩「泣いて♡」(非暴力的行為)

百合子「直球交渉?!」

精霊「うおおおおおお」

百合子「男泣き!?うわっ、目から滝みたいにめっちゃ出てるーっ」

春香「よしっ、採取ですよ、採取!」

雪歩「空きビンを持っていてよかったわね」
313 : おやぶん   2021/09/08 21:59:21 ID:Og/sfA.h6c
雪歩たちは「精霊のナミダ」を手に入れた!
マシュマ〇マンはスタッフが美味しくいただきました
314 : プロデューサーはん   2021/09/08 21:59:32 ID:Og/sfA.h6c
精霊から無事にナミダを調達した雪歩たち。調理工程に進むため、下山しようとするが入山口そばで魔物の襲撃を受けてしまう。

百合子「こ、これは巨大な……ウーパールーパー!?」

春香「うん?ああ、Jus-2-Mintの……」

百合子「それは『Super Duper』!」

雪歩「みななお尊いですぅ」

ウパ「うぱー!!(たしかに!)」

百合子「え、えぇ……」
315 : ご主人様   2021/09/08 21:59:47 ID:Og/sfA.h6c
雪歩「2人とも、私を置いて先に行きなさい」

春香「雪歩……!」

百合子「そんな、白雪さんを置いていくなんてできるわけないですよ!」

雪歩「もし無事に合流できたら……そうね、パインサラダを作っておいてくれるかしら」

百合子「妙なフラグ立てないでください!」

春香「百合子、行くよ。雪歩……待っているから」

雪歩「うん」

百合子「くっ。ご武運を!」

全長3メートルはあるだろう、巨大ウーパールーパーの相手を雪歩が引き受け、一足先に春香・百合子は会場へと戻ることに。
316 : P様   2021/09/08 22:00:09 ID:Og/sfA.h6c
雪歩「食用ウーパールーパーっているみたいだけど……」

ウパ「うぱぱぱ!!!!」

雪歩「これはどうかしらね―――」

どこからともなくレーヴァテイン(スコップ)を取り出す雪歩。

雪歩「ウェルダンにしてあげる!」

ウパ「うぱにしゃっど!」

巨体のわりに素早い動きのウーパールーパー
神話級の煌めく炎でもその湿り気のある肌を焼くことはかなわない……!

雪歩「っ!なんてやつなの……!」

斬撃はことごとく弾き返されてしまう。
心眼スキルをつけていれば別だったがスロットの関係でつけられていない雪歩だった
それでもどうにかうまく立ち回って、急所にスコップを何度も突き刺す!
317 : 高木の所の飼い犬君   2021/09/08 22:00:26 ID:Og/sfA.h6c
雪歩「はぁ……はぁ……これでどう!?」

ウパ「う、うぱーー!」

巨体の動きは鈍くなり、やがて完全に静止した。

雪歩「体力をだいぶ持っていかれたけど、どうにかやったわ。あとははぎ取りをして―――っ?!」


息絶えた巨大ウーパールーパーのもとに寄る雪歩だったが、強烈な殺意を感じて跳び退いた!
318 : 5流プロデューサー   2021/09/08 22:00:51 ID:Og/sfA.h6c
「うーーーぱーーーーーー!」

雪歩「嘘……今、倒したのって……子供だったってわけ?」

体勢を整えた雪歩、視線の先、倒れたウーパールーパーのそばにいたのはさらに一回り大きいウーパールーパーだった
その全長は6メートルは優にあるだろう。先に息絶えたものと違って、その皮膚の色艶具合と目つきから、その魔物が歴戦の勇士であり、怪物であり、この双海山の絶対的捕食者、生態ピラミッドの頂に坐することを雪歩は察した。

雪歩「逃げられそうに……ないわね」

レーヴァテインを握りなおす雪歩。

雪歩「最大火力で押し切りますぅ!」
319 : ごしゅPさま   2021/09/08 22:01:10 ID:Og/sfA.h6c
数分後

雪歩「はぁ……はぁ……ぐっ」

ウパマザー「うぱ?(もう終わり?)」

雪歩は劣勢に立たされていた。レーヴァテインの最大火力をもってしても、ウパマザーを焼き切ることはできず、表皮にかすり傷をつけるのが精一杯だ

ウパマザー「うぱぱ(こっちからいくわよ)」

雪歩「!」

単に体格が大きいだけではない。スピードもパワーも先に倒した個体とは段違いだ。
怒りによってのみ動いているわけでもない、知性ある動き、戦略をもってして雪歩を追い詰めている……!
戦闘から数分して、雪歩は防戦一方となってしまっていた。ウパマザーの攻撃を紙一重で躱して、反撃の隙を見つけようと躍起になっていたものの、奴はそんなに甘くない。
320 : そなた   2021/09/08 22:01:27 ID:Og/sfA.h6c
雪歩(レーヴァテインの煌めきを一点に集中させる……そしてこの技を出すためには、数秒でいい、奴が止まってくれないと……!)

師匠の残した宝具の1つであるレーヴァテイン。雪歩がそれを毎日朝と夜に振るうにようになって、どれぐらいが立つだろう。
幼馴染3人と師匠の4人でいた頃は思いもしなかった修行の日々。自分が身を隠す穴を掘るために必要としたスコップとはわけが違う。
敵対する者を討つために。大切なものを護るために。鍛錬を積んでいた。

雪歩「くっ……」

その日々を嘲笑うかのごとく、ウパマザーは圧倒的な力で雪歩を窮地に追いつめる。
あとがない。こうなれば不安定な状態ではあるが、一か八か奥義を放つしかあるまい。
そう雪歩が決心した、まさにそのときだった。
321 : Pサマ   2021/09/08 22:01:49 ID:Og/sfA.h6c
ヒュンッ!

ウパマザー「!?」

雪歩「!」

ウパマザーの顔面目がけて何か袋のようなものが、どこからか投げこまれた―――瞬間、身を捩らせて、悶え苦しむウパマザー。

雪歩(あれは匂い袋!? もしかして、いや、そんなことより今はこのチャンスを……逃しはしない!)

瞬時に構える雪歩。さながら居合術の姿勢。
そして踏み出される左足とともに繰り出される神速の抜刀ッ!

ウパマザー「うぱっ!?(消えた!?)」

正気に戻ったウパマザーは雪歩の姿をその目で追うことはできなかった
次の一瞬には、すべて終わっていた。

雪歩「天翔〇閃!」

ウパマザー「おろろーーーっっ!!!」

真っ二つとなる巨体、切り口から立ち上る炎
だったら志〇雄の秘剣でもよかったのではと思うが……。
322 : プロデューサーさん   2021/09/08 22:02:35 ID:Og/sfA.h6c
ウパマザーとの激闘に勝利した雪歩は周囲を気配を探る。
そして勝負の決め手となった匂い袋のそばに慎重に近寄った。

雪歩「やっぱりこれは……」

再びあたりを見まわす雪歩だったが、彼女が探している人物の気配は一切感じられなかった。

雪歩「……高坂海美は、ここには来ていないって言っていたのに……ううん、今は考えている暇はないよね。早く2人のもとへ急ごう」

かくして雪歩はウパマザーの肉を土産に春香たちのいる会場へと向かうのだった。


partCにつづく
323 : プロデューサーはん   2021/09/08 22:03:19 ID:Og/sfA.h6c
partCのための安価

※【A】以下の食材をメインに用いて雪歩たちが作る料理とは?
普通の栗・フタミベリー・精霊のナミダ・ウパマザーの中落ち

※【B】雪歩たちが予選で使うクッキングデバイス(新登場)
登場済のものと組み合わせる予定です

レスの有効期限は9/9 17:59:59まで 
partCの投下は9/9夜を予定しています たぶん長くても1500字程度かと

何卒最後までご協力お願いします!
324 : Pサマ   2021/09/09 18:18:44 ID:7Q6exHwTo.
定期age

レス募集期間延長します
9/10 16:59:59まで
レスついてもつかなくても、9/11朝までにはpartC投下します
どうぞよしなに
325 : Pサン   2021/09/09 18:32:34 ID:pJwGSBRRXQ
A ローストウーパールーパーとデザートのフタミベリーと栗のモンブラン

B 魔包丁 チェンジ・ザ・ワールド (切断面に熱を加えることも冷凍することもできる包丁)
326 : プロデューサーちゃん   2021/09/09 20:54:22 ID:RupqBxs5no
A中落ちステーキ~ベリー&マロンソース~
Bユビキタス 腕を装着し、様々な作業を平行して行えるようになる
327 : プロデューサーはん   2021/09/10 03:50:41 ID:Bzqizbd9I2
A:ウパマザーの精霊のナミダソース炒め&火を通して味を濃くした栗とフタミベリー
B:中華鍋「Flyers!!!」食材を普通より高く跳ね上げて火を通していきます

また出遅れるかとヒヤヒヤしました
パインサラダってアナタ……
328 : あなた様   2021/09/10 21:39:46 ID:kp52Ng8f8w
レスありがとうございます!!
遅くなりました。あと、結局、予選終わらせられませんでした
Recipe6のpartAで審査させます
329 : P殿   2021/09/10 21:40:15 ID:kp52Ng8f8w
Recipe5partC

- 屋敷内 予選会場 -

進行役兼審査員のこのみがサングラスをした黒服の女性から何か耳打ちされる。
このみが「ありがとう」とそっけない口調で返事をよこすと女性は影の溶け込むかのように消えた。

このみ「……残ったのは、3組か。全滅もあり得るかなーなんて思っていたんだけどね」
330 : おやぶん   2021/09/10 21:40:33 ID:kp52Ng8f8w
退屈であることを隠さないこのみだった。
主催者である令嬢・亜美とは数回会って話した程度の関係。
彼女の両親、つまりは現世と異界の両方で権力者である夫婦の友人という立場である。
人付き合いのほとんどがビジネスライクな彼らにとっては数少ない、友人と呼べる人間であるが、そうは言ってもこのみは近頃の彼らをそれほど好ましくは思っていなかった。
どちらか片方の世界においても危ない橋を渡ることが多々あるというのに、両世界にまたがって、あの夫婦は何かとんでもないことを企んでいる……そんな気がしてならない。
質の悪いことには、それは娘である亜美を想っての行動だというのは話しぶりから伝わってくる。
友人である自分でさえも、なかなか会わせないような、箱入り娘というよりも鳥籠の中の少女・亜美―――。
そうとは感じさせない朗らかな性格がかえって、このみを不安にさせる。
331 : Pサマ   2021/09/10 21:40:47 ID:kp52Ng8f8w
このみ「ま、こんな大会でもあの子にとってプラスにはたらけばいいのだけれど」

実態としては夫婦のご機嫌取り、コネクションの強化が狙いの輩たちがどこからか「ハザマ」を雇って参加させているのが大半である。
実のところ今回で3回目になる。1、2回ともに予選審査員をこのみは務めた。
が、期待以上の料理にありつけた覚えはない。参加者の多くはやはり夫婦の持つ富と権力のおこぼれを欲している連中ばかりなのだ。
先の大会で予選を勝ち抜いた選手たちは本選では、盛り上げ役にすら十分になれなかったと聞く。
本選……第1回の時点で審査員の話を断ってから、2度と招待されることはなくなった。それとなく聞いた話では、夫婦と「仲良し」な業界の大物たち何人かが審査員を務めているのだとか。
332 : おにいちゃん   2021/09/10 21:40:59 ID:kp52Ng8f8w
このみ「美希ちゃん、そろそろ起きなさいよ?」

隣に腰掛け、テーブルに突っ伏して眠る少女にこのみは声をかける。
今回のゲスト審査員だ。けっこうなグルメ、ようするに食道楽らしいが、このみはさっき初めて会ったばかりだ。
妖精に見間違うほどに美しい少女が横で規則的な寝息を立てはじめたのはいつからか。予選を開始してすぐだった気がする。
いずれにせよ、今のところ……今回も期待できそうにないわね、そう思うこのみだった。
333 : Pしゃん   2021/09/10 21:41:11 ID:kp52Ng8f8w
春香「よーしっ!せっかく審査員として出演しているこのみさんの掘り下げが済んだところで、調理にとりかかるよ!」

百合子「りょ、了解!」

雪歩「春香、百合子。わかっていると思うけれど、調理は私が中心になって進めていくとはいえ、あなたたちの協力が必要不可欠だわ。いい?ここから先はくだらないことを言う度に、デコピンするわ」

百合子「(さらっと私たちとの感動的な合流シーンがカットされた)白雪さん……。任せてください!」

春香「えー?でもさ、私たちのなかで、きれいにおでこを出している子いなくない?〇織とか呼んでこないといけなくない?」

雪歩「はい、春香、アウト―」バチンッ

春香「ぐえーっ!」

百合子「ひえええ……!」
334 : せんせぇ   2021/09/10 21:41:23 ID:kp52Ng8f8w
雪歩「ひとまず、調達してきた食材と持ってきた特殊なクッキングデバイスを整理するわよ」

百合子「情報整理ですね」

春香「えーっと、食材についてはありふれた茸や木の実を除くと……」

・フタミベリー
・精霊のナミダ
・ウパマザーの中落ち

百合子「それに、あの人たちから巻き上げた『普通の栗』が合わさって4種類ですかね」

春香「デバイスのほうは?」
335 : プロちゃん   2021/09/10 21:41:39 ID:kp52Ng8f8w
雪歩「通常の調理器具とは別に6つね」

・おろし金『ミルキーウェイ』
・泡だて器『始まりの風』
・中華鍋『Flyers!!!』

百合子「残り3つは次話以降ってことですね」
336 : Pさぁん   2021/09/10 21:41:52 ID:kp52Ng8f8w
雪歩「何はともあれ、メインとなるのはこいつね。なんだったらこれを焼くか煮るかした一品で勝負だわ」

百合子「巨大な異界ウーパールーパーの雌のお肉……美味しいんでしょうか?というより食べて大丈夫ですかね」

春香「百合子ちゃん、凝を使うんだよ」

百合子「はい?ぎょ、凝?」

雪歩「知らない?『H〇NTER×HUNTER』のあれだよ」

百合子「伏字が機能していない!?」

春香「ようするにさ、異界での能力発現の要領で目を凝らしてみなよ」

百合子「えーっと………こ、こうかな?」
337 : せんせぇ   2021/09/10 21:42:13 ID:kp52Ng8f8w
百合子「あっ―――お肉が纏うこのオーラは……?」

雪歩「オーラの色と形状でおおよその味の傾向がわかるんだけど、ざっくり言えば食用に適するか否かを判別できるわけ」

百合子「おお……!でも、これ、慣れていないとすごく疲れますね」

雪歩「ハザマとして、異界食材の見分け方ってこういうものだって、頭に入れるだけではなく身体に覚え込んでおきなさい。魔導書ばかりに頼っていたんじゃ危うい局面もあるかもしれないわ」

百合子「は、はい!」

春香「先日の修行じゃ、異界での基礎能力(百合子の場合は風)と魔導書とのリンクの向上だったからねー。Lesson2ってところだね」
338 : P殿   2021/09/10 21:42:27 ID:kp52Ng8f8w
雪歩「話を戻すわね。この肉をメインとするとして、どう調理するか」

春香「ステーキですよ!ステーキ!」

雪歩「妥当ね。ただ、それだけじゃ足りない。たとえば……ソースを工夫するとか」

百合子「!! 感じます!魔導書が今ここにある材料と器具で至高のステーキソースを導いてくれる気配がします」

雪歩(へぇ、前と比べて魔導書との共鳴値が高まっているのね。大したものだわ。調子に乗るだろうから褒めないけど)

春香(修行をいっしょにした春香さんは褒めていいんだよ?)

雪歩(遠慮するね?)

春香(がーん!)
339 : Pサマ   2021/09/10 21:42:42 ID:kp52Ng8f8w
雪歩「やってみなさい、百合子」

百合子「はい! では―――(以下、七尾百合子のアドリブ呪文)」

春香(ノリノリだね、百合子ちゃん)

雪歩(この語彙力、見習いたいですぅ。ポエムに使えないかな)

春香(痛々しいことになるのが見えているよ……)
340 : ボス   2021/09/10 21:42:56 ID:kp52Ng8f8w
かくして百合子が魔導書を使って導き出したステーキソースのレシピを傍らに調理を開始するグリルモワールの3人。

フタミベリーと普通の栗を含めた果実系食材を中華鍋『Flyers!!!』で炒めていく普通よりも高く跳ね上がる食材が鍋の発する特殊な気流と異界の空気とを受けて味を変化させていく……!
一方、採取から時間が経過したせいか、液体というよりは固体に近くなった、ドロドロ状の精霊のナミダを、泡だて器『始まりの風』を使って攪拌していく。
粘度の高まった精霊のナミダは一般の調理器具で溶かそうとしても無味乾燥な代物となってしまい、食材としての価値がゼロに等しくなってしまう。しかし『始まりの風』は素材がもともと持つ味、潜在能力を損なわずにかき混ぜることが可能なのだ!

完成したベリーソースに光り輝く精霊のナミダを合わせるっ!
341 : プロデューサー様   2021/09/10 21:43:14 ID:kp52Ng8f8w
そして肉!

百合子「ウルトラ上手に焼けました~♪」

雪歩「焼いたのは私だけどね」

焼き上がったウパマザーの中落ちにソースをどーん!

春香「うひゃぁっ! ねぇ、見ているだけでほっぺたが落ちそうだよ!食べていい?」

雪歩「ダメよ。百合子のほっぺたをむにるだけにしておきなさい」

百合子「ええっ!? なんでわた、ひゃっ、はふははん、ほんほひふへははひへ(※春香さん、ほんとにつねらないで)」

春香「この手触り……癖になるッッッ」


さぁ、ついに審査開始♪

Recipe6につづく…!
342 : お兄ちゃん   2021/09/10 21:47:38 ID:kp52Ng8f8w
モンブランは久しく食べていないなーなんて思いつつ、今回は採用しませんでした
申し訳ない
あと、長くて1500字とか言っておきながら3000字程度だけど……話、そんなに進んでねぇ!

Recipe6からはテンポあげていけたらなーと
異界での能力云々の設定掘り下げはたぶん終盤に忘れるかもです
もしかすると予選と本選だと本選のほうがあっさりした描写になる…?

Recipe6partA下書きは9/13までを目安に投下予定
ご意見・ご想像募集中です!何卒最後までお付き合いください!
343 : Pちゃん   2021/09/11 20:41:07 ID:Qdgs52KDFo
書けましたので投下します!
Recipe6partAは下書きなしで清書をすぐに投下
内容的に実質、Recipe5partDになったかと思います

次のための安価もあります!
344 : ごしゅPさま   2021/09/11 20:41:25 ID:Qdgs52KDFo
Recipe6partA 

予選にて双海山で無事に食材を調達し、調理を終えた3組
審査が今、始まる―――!


美希「で、どの人から持ってきてくれるの?ミキ、起きたばかりだけどそこそこお腹空いているの」

このみ「くってねてあそべ くってねてあそんじゃえ くってねてあそぼってことね」

美希「『ら♪ら♪ら♪わんだぁらんど』なの。あふぅ」
345 : プロヴァンスの風   2021/09/11 20:41:38 ID:Qdgs52KDFo
百合子「それじゃあ、熱いうちに私たちのを……」

モブ美「それでは私たちの料理からどうぞ召し上がってくださいまし!」

このみ「オッケー。じゃあ、一番手はモブ美・モブ香・モブ乃3人組『おかわりおわかり?』ね」

百合子「うっ、出遅れました」

春香「まぁまぁ、大丈夫だって」

雪歩「あんなふざけたユニット名に負けないわよ」
346 : ぷろでゅーさー   2021/09/11 20:41:54 ID:Qdgs52KDFo
モブ香「ふふふ、それはどうかしら。私たちの勝利は決まったようなものですわ」

雪歩「ふうん」

春香「大層な自信だけど、何を作ったんだろう?」

モブ乃「この予選には必勝法がある」

百合子・春香「!?」

このみ「へぇ……それって?」

モブ美「とくとご覧あれ!」

モブ香「これが私たちの料理ですわ!」

百合子「あ、あれはっ!」
347 : 番長さん   2021/09/11 20:42:07 ID:Qdgs52KDFo
『おかわりおわかり?』が示したテーブルには料理がずらりと並べられていた
圧倒的物量ッ!!!これぞ満腹至極フルコォス 色鶏鶏!!!

モブ乃「一番手でおいしい料理を大量に作って、食べてもらえば他の料理を食べられなくなる……!」

モブ美「他の組は審査対象にすらならない、不戦勝ですわ」

モブ香「完璧な作戦、まさに必勝法ですわ!おーっほっほっほっほ!」

百合子「な、なんだってぇーーー!」

春香「あわわわわわ、ど、どどどどどうしよう、雪歩」

雪歩「見ていなさい、今にわかるわ」
348 : 兄ちゃん   2021/09/11 20:42:23 ID:Qdgs52KDFo
美希「うわ………まっず」

モブたち「」コトバウシナイー

このみ「食材本来の旨味を39%しか活かせていないわね。これじゃあ、食通のチュパカブラも食べないわ」

雪歩「勝負あったわね」

このみ「というか、仮に美味しくたって、審査員として他の料理が食べられなくなるまでいっぱいに食べるわけないじゃない」

美希「あんたバカァ?」

モブたち「」

百合子「こ、これが料理バトル!」

春香「言うほどバトルになっている……?」
349 : 変態インザカントリー   2021/09/11 20:42:42 ID:Qdgs52KDFo
百合子「しゃぁっ!次こそ私たちの出番ですね!」

モブ婆「ちょいとお待ち」

春香「え!? あ、あなたは?」

このみ「参加者の1人、『うまいばぁ』ね。2番手はあなたってことかしら」

百合子「え、あの、私たちのほうが先に……」

モブ婆「なんだい?最近の子は年寄りを敬うってことを知らないのかい?」

百合子「うう……わ、わかりました。では、先にどうぞ」

春香「百合子ォ!」

百合子「だ、だって……!」

雪歩「今更だけど参加登録は1~3人でできるわ」
350 : 変態インザカントリー   2021/09/11 20:42:57 ID:Qdgs52KDFo
モブ婆「ふっふっふ、それではこちらをどうぞご賞味あれ…!」

百合子「え?あれってただの……」

美希「おにぎりなの!!」

春香「うわっ?! なにあの松茸みたいな目!きらきらして―――ま、まさか」

このみ「美希ちゃん、もしかしておにぎり好きなの?」

美希「そうだよ? すごいね、おばあさん、もしかして知っていたの?」

モブ婆「さぁ、どうかねぇ……ほっほっほっほ」
351 : 変態インザカントリー   2021/09/11 20:43:08 ID:Qdgs52KDFo
モブ乃「食べる相手の好みを事前に把握しておく……これぞ必勝法」

モブ美「ふっ、これであんたたちもおしまいよ!」

モブ香「うわーん、せっかく作ったのにー」

雪歩「なんで一瞬で敗退したあんたたちがしゃしゃり出ているのよ……。それにまだわからないわ。肝心なのは味よ」

百合子「そ、そうですよ!どうせお婆さんが脇で握ったとかそういう、あれですよ!出来損ないのおにぎりですよ!」

春香「でも、あのおにぎりから漂うオーラは……」

美希「いただきますなの!」

このみ「んっ……こ、これは!?」
352 : おにいちゃん   2021/09/11 20:43:29 ID:Qdgs52KDFo
美希「うめぇーーーーー!」

百合子「う、梅!?」

春香「ただの梅干しじゃない!あれは異界の品種……ウメ星デンカ!」

百合子「はい!? 知る人ぞ知るF先生のSFギャグ漫画じゃないですか!」

雪歩「にへへ……」

百合子「それは283プロの大〇甜花さんじゃないですか!」

このみ「単に梅干しが美味しいだけじゃないっ、このお米と海苔との三位一体、至高のハーモニー、やるじゃない!」

春香「惹かれ合って」

雪歩「弾き合って」

百合子「強くなった振動が空気を伝って……って、それはジュリアさんたちの『ハーモニクス』!」
353 : Pくん   2021/09/11 20:43:46 ID:Qdgs52KDFo
百合子「ちょ、ちょっと待ってください!それほどの梅干し、こんな短時間でできるわけないですよ!お米だってあんな山に……」

雪歩「百合子、いつもの世界の常識に囚われてはいけないわ」

百合子「!」

春香「うん。あのお米はたぶん……あきたMachico」

百合子「あきたこまちじゃなくて!?」

雪歩「広島生まれのホリプロ所属のお米だよ」

百合子「自分で言っていておかしいと思いません!?」

春香「秋田じゃないんかーい!」

百合子「ツッコミどころ、もっとあります!」
354 : せんせぇ   2021/09/11 20:43:58 ID:Qdgs52KDFo
雪歩「そして梅干しを短時間で作った方法はおそらく、あの壺……!」

春香「あれは異界クッキングデバイス!?」

モブ婆「これぞ、梅干し族・封印の壺じゃ」

百合子「遊〇王か! って、なんで封印しているんですか!」

美希「おかわりなのー!」

このみ「さて……それじゃあ、予選を勝ち抜いたのは『うまいばぁ』さんというわけで……」
355 : Pサン   2021/09/11 20:44:15 ID:Qdgs52KDFo
百合子「えええっ!? ま、待ってくだいよ!」

春香「おいおい まだ私たちの番が回っていないでしょうが」

雪歩「ここからの逆転こそ、料理バトルの醍醐味ね……!」

美希「ふーん。ま、いいよ。持ってきてみて」

このみ「亀の甲より年の劫……あなたたちみたいなアダルティの欠片もない女の子たちじゃ、無理だと思うけどね」

モブ美(33)「そうよ、そうよ!」

モブ香(41)「まったくですわ」

モブ乃(27)「えっ?あ、はい」

百合子(意外といい大人!だからって、負けるわけにはいかないっ!)
356 : プロデューサーはん   2021/09/11 20:44:27 ID:Qdgs52KDFo
百合子「おあがりよ!『ウパマザーのステーキ 精霊のナミダ&フルーツソースかけ』ですっ」

美希・このみ「!!」
357 : Pはん   2021/09/11 20:44:43 ID:Qdgs52KDFo
美希「うぱまざーってなんなの?」

百合子「えっ。あ、その、巨大なウーパールーパのお母さん?」

このみ「それって美奈子ちゃんと奈緒ちゃんの……」

百合子「それは『Super Duper』!」

春香「天丼ですよ!天丼!」

美希「えっ? どう見てもステーキなの」

百合子「ああ、もう!いいから食べてみてくださいっ!」

このみ「上にかかっているソースからする不思議な香り……けれど、食欲をそそるわね」

美希「しかたないの。あむっ」

このみ「はむっ」
358 : ご主人様   2021/09/11 20:44:58 ID:Qdgs52KDFo
百合子「ど、どうですか」

このみ「………」パクパク

美希「………」モグモグ

百合子「黙って一心不乱に食べている……!?」

雪歩「勝ったな」

春香「ああ」

モブ婆「そんな馬鹿な! ゲテモノの肉に奇怪なソースなんぞ、そんなのうまいわけがないわ!どれ、わしにも食べさせてくれ!」

雪歩「しょうがないわね。百合子、少し分けてあげなさい」

百合子「は、はい」

モブ婆「」ナポ…
359 : Pさぁん   2021/09/11 20:45:20 ID:Qdgs52KDFo
モブ婆「!!!!!」

雪歩「どう?」

モブ婆「す……」

春香「す?」

モブ婆「素敵なステーキ…っ!!」

百合子「どひゃあっ」ドンガラガッシャーン!

モブ婆「し、信じられんわ。牛や豚、鶏とも違うこの食感と味……肉界にとんだスーパールーキーが現れたもんじゃ」

春香(語感似ているね)

モブ婆「そしてこのソース。口に入れた瞬間、広がるサラマンダーの発する炎が如く衝撃、かと思えば次の瞬間にはウンディーネの司る水のような癒しの風味がやってきて、次にはシルフの風が如く爽快な味が口内を駆け巡り、最後にはノームまでも来たんじゃわい…!」

百合子「ノームって土の精霊ですよね。じゃあ、土の味なんじゃ……」

春香「野暮なことを言わないでおこうよ。無理やり、精霊にからめた喩えを使っているってことがバレバレだよ」

百合子「ははは……」
360 : プロデューサー殿   2021/09/11 20:45:45 ID:Qdgs52KDFo
雪歩「私たちは運がよかったわ。あのモブ&モブズから得た普通の栗がなければこのソースの完成はなかったのだから」

春香「精霊のナミダ単体でソースとして使おうとすれば強すぎて、このウパマザーの中落ちのくせのある味ばかりが舌に残ってしまう」

百合子「ですが、普通の栗やフタミベリーを炒めて作ったフルーティーなソースがこの特殊食材2つを繋げてくれたんです!」

このみ「むむむ……ただ異界の珍しい食材に頼るのではなく、一般の食材をつなぎに役立てるなんて…!」

美希「これ、おにぎりの具材にしたら最強なの!」

雪歩「ふふっ、そういうアレンジもありかもしれないわね」

モブ婆「くぅ、今回はどうやら負けを認めざるを得ないようじゃな」

百合子「ということは――――」
361 : ぷろでゅーさー   2021/09/11 20:45:59 ID:Qdgs52KDFo
このみ「予選を勝ち抜き、本選出場権を得たのは……『グリルモワール』の3人だぁあああ!!!!!!」

モブたち「ワァアアアアア!!!!!!!」

美希「zzz……」

百合子「やった!」

雪歩「当然の結果ね」

春香「私たちの戦いはこれからだ!」

百合子「打ち切りですか!?」
362 : Pチャン   2021/09/11 20:47:24 ID:Qdgs52KDFo
Recipe6partB(下書き)のための安価
【A】本選・1回戦のお題料理(相手ユニットとのタイマンになります)
【B】必要な食材(の一部)を調達する場所や方法 
【ID判定×2】亜美以外の審査員2人 1回戦の相手および登場済アイドルを除いて判定

※1回戦の相手はこちらで決めています ユニット名はフローラ・アラカルト 勝負の決着はpartCを予定
※サクッと書けるところは書くつもり(手抜きじゃないよ!)
※レスの有効期限は9/13 17:59:59まで 早ければ9/13中に投下します

調理・食事シーン難しくてめげそう(大幅に端折った結果が今回だよ!)
何卒最後までお付き合いください!
363 : プロデューサーはん   2021/09/11 20:56:40 ID:p3neMcuZ4I
A ピッツァ
B 屋敷の使用人の取引先の市場 目利きから自分でやる、水棲生物ハザマ食材の生け簀もある
364 : Pしゃん   2021/09/12 02:50:36 ID:1zM2dZ8f0U
A:アクアパッツァ
B:予選に出ていたモブ達から「これをどう料理するのか見たくなった」と食材を提供される
「ただのモブじゃいられない」と意地を見せて欲しい
365 : P殿   2021/09/13 05:31:38 ID:QzH8agXMzw
定期age

ID判定処理
>>363 p3neMcuZ4I→[p]=翼
>>364 1zM2dZ8f0U→[z]=百合子→[M]=このみ→[d]=雪歩→[Z]=歌織

本選1回戦審査員は翼・歌織に決定

レスはまだ募集中です!
今日中の投下は無理そうなんでレスの有効期限は今日いっぱい(23:59:59)に延長しておきます
366 : プロデューサーくん   2021/09/14 11:15:44 ID:YstDfR2YPI
レスありがとうございましたー
Recipe6partB(下書き)投下していきます!
367 : P殿   2021/09/14 11:16:04 ID:YstDfR2YPI
Recipe6partB 下書き

予選を無事に勝ち抜いたグリルモワールの3人。
2日後に開催されるという本選の説明をこのみから受ける。
『HOTDOGS』との対決、ひいては可憐との接触が目的ではあるが、それとはべつに気になっていたことが百合子にはあった。

百合子「あの……優勝賞品って何なんですか?富豪とのコネクション以外にもあるっていう話を聞きましたけど」

このみ「ああ、それなら私も実は知らされていないのよ」

春香「そうなんですか?」

このみ「ええ。1回目も2回目も大会後日に莉緒……えっと、友人からその正体を聞いたんだけど」

春香・百合子「うん?莉緒って―――」

雪歩「もしかしてハンドレッドのことですか?」
368 : P様   2021/09/14 11:16:16 ID:YstDfR2YPI
このみ「えっ。あの子と知り合いなの?」

雪歩「ええ、かくかくしかじかちんちくりんってわけで」

このみ「なんだ、そうだったの。言われてみれば……たしかにあの子ったら、私がこの大会のことで電話で愚痴をもらしたときに、なぜだか意味ありげに『今回はきっと違うわよ』って話していたわね。なるほどね……」

春香(当の莉緒さんはもしかするとプレアデスから聞いたのかな)

雪歩(それとも彼女の異界での仕事の関係……貴重食材密猟者の捜査のうえで知ったのか、ね)

百合子(そうだとしたら、賞品ってのは他でもなく私たちのような料理人に関係する何かですね!)

春香(単なる金銀財宝ではない何か。『HOTDOGS』がこの大会に参加している目的がそれにあると見ていいかも)

雪歩(令嬢の友人の勧めで、ってだけなのは不自然よね。オトメティックパワーの強化に必要な食材かデバイスか……)
369 : 夏の変態大三角形   2021/09/14 11:16:27 ID:YstDfR2YPI
このみ「……こほん。ひそひそ話は済んだ?」

百合子「あっ、は、はい!えっと、訊く順番が前後しちゃいましたけど、莉緒さんとはお友達なんですか?」

このみ「最初はビジネス上の付き合いだったけどね。私、あっち(現世)だとファッションモデルをしているの。うーん、見た感じあなたたちの年だとあまり読まないような雑誌とかでね」

春香「ローティーン向けってことですか?」

このみ「張り倒すわよ? 逆よ、逆!大人のセクシーさを売りにするやつよ!まぁ……私が出る時は、その、低身長の大人女子向けの特集のことが多いけど……」

百合子「あわわわわわ、そんなセクシー雑誌でセクシーな格好をしているお姉さんだなんて!」

このみ「……発禁処分を受けるようなやつじゃないわよ?」

雪歩「ところで、念のためにうかがっておきたいのですが、『HOTDOGS』についてはご存知ですか?本選参加者なのですが」
370 : おにいちゃん   2021/09/14 11:16:40 ID:YstDfR2YPI
このみ「うーん………あなたたちがその人たちと何か因縁があるっていうのは、なんとなく察したけれど……ごめんなさい、知らないわ」

春香「ちなみに他の本選参加者については?」

このみ「それなら、1組だけ知っているわよ。組というか、1人ね。第1回大会で優勝した富豪お抱えシェフの愛弟子が1人で出場しているって。噂じゃかなりの美人だって評判で、無論、それだけじゃなくて料理の腕も相当みたい」

春香「ふーん、美人の料理人かぁ。雪歩といい勝負かな、なんて」

雪歩「か、からかわないで春香。……いろいろありがとうございます、このみさん。また機会があればうちに食べに来てください」

このみ「ふふっ、そうね。そのうち、莉緒といっしょに行くわ。あ、でも……」

百合子「でも?」
371 : P様   2021/09/14 11:16:50 ID:YstDfR2YPI
このみ「お酒はあるかしら?安酒は嫌よ?」

雪歩「……用意しておきます。ね、春香」

春香「口噛み酒でいい?」

雪歩「………」ベシンッ!

春香「いったぁっ!」

百合子「ひえぇ…!」
372 : プロヴァンスの風   2021/09/14 11:17:09 ID:YstDfR2YPI
一方その頃 屋敷内 某所

美希「ふわぁ……亜美に用意してもらった部屋でもう一眠りするの」

??「センパ~イ!」ドタドタドタ

美希「……うるさいの、翼。廊下は走ったらダメだって思うな。それにミキは今、忙しいの。かまっていられないの。ばいばいなの」

翼「えー?そんな眠そうな顔して、どうせまたどこかでお昼寝するだけじゃないですかー?」

美希「zzz……」

翼「なんで話しながら寝るんですかー! どうだったんですか、大会予選!美味しいもの食べられましたか!?」

美希「うん! あんなステーキ、食べたことなかったの。あと、あのおにぎりも悪くなかったの」
373 : Pちゃん   2021/09/14 11:17:32 ID:YstDfR2YPI
翼「ステーキ!? いいなー! じ・つ・は!私も今回はお願いして、なんと本選一回戦の審査員をさせてもらうんですよ!すごくないですか」

美希「zzz」

翼「美希センパイ!」

美希「むぅ……なんなのなの。話なら部屋で聞くの。連れていってくれたらね」

翼「わっ。きゅ、急にそんな体をあずけてくるなんて、ダ、ダメですよ!こんなところでそんな……」

美希「……zzz」

翼「………いや、知っていましたけど。センパイってばしかたないんだから、ふふっ」
374 : 5流プロデューサー   2021/09/14 11:17:50 ID:YstDfR2YPI
会場敷地内 客室

雪歩「みきつばキテますぅ!」

春香「は?頭打った?大丈夫?結婚する?」

百合子「それにしてもいい部屋ですね。私の部屋の何倍も広いですよ!」

雪歩「元々が物置の百合子の部屋と比べてもしょうがないけど、たしかに3人部屋としても十二分な大きさよね」

春香「でもさぁ……」チラッ

雪歩「べ、べつにどうってことないでしょ、うん」

百合子「どうしてベッドがキングサイズの1つしかないんですかね」

春香「川の字で眠れるね!家族ですよ!家族!」

雪歩「………春香、寝相悪いから床で眠りなさい」

春香「ええっ!?」

百合子「いずれにしても、今日の残りと明日一日は自由行動なわけですよね。どうしますか?」
375 : プロデューサー様   2021/09/14 11:18:24 ID:YstDfR2YPI
春香「自由とは言いつつ、まったりするわけにもいかないよね」

雪歩「本選は私たちを含めた8組によるトーナメント形式……そして私たちの出場する1回戦のお題はピザ」

百合子「白雪さん、ピザじゃなくてピッツァですよ!」

雪歩「……」ペチンッ

百合子「ひゃぁっ♡」

春香「具材はシーフードをメインに、かぁ。アクアピッツァってことだね」

百合子「無理にアクアパッツァっぽくしなくても……」

雪歩「……」ペチンッ

百合子「ひぃっ♡」
376 : プロデューサー殿   2021/09/14 11:18:42 ID:YstDfR2YPI
雪歩「1回戦の特設会場は海湾近く。そばにあるのは、この屋敷の料理人たちも懇意にしている仕入れ先の1つ……菊地市場」

百合子「築地?」

春香「菊地だよ。交互に何回も言うと舌を噛みそうになるね」

雪歩「異界でも有名な市場の1つね」

百合子「大きいんですか?」

雪歩「規模としてはそうでもないわ。私たちのような小さいお店、というより一般人は相手にしてくれない上流階級向けのマーケットね」

百合子「へぇ……」

春香「実は師匠がいた頃に4人で何回か行ったことはあるんだ」

雪歩「小さい頃の話よ。って、今もちんちくりんで悪かったわね!」ペチンッ

百合子「んあぁっ♡ 理不尽ですよ!」

春香(するほうもされるほうも癖になっていない!?)
377 : Pはん   2021/09/14 11:19:01 ID:YstDfR2YPI
雪歩「いつの間にか、師匠はそこを利用することはなくなったわ。きちんと理由を聞いたことはなかったけど……何か変わったのかしらね」

春香「変化があったとしたら―――それは師匠を含めた私たち側なのか、あるいは」

百合子「菊地市場の側なのか、ですね。わくわくするというか、はらはらするというか」

雪歩「明後日、ピッツァの具材はそこで調達するルール。他の参加者はどうか知らないけれど、少なくとも私たちは明日に下見できるわけでもないそうね」

百合子「けっこうな不利ですよね?」

雪歩「さあね。参加者しだいかしら。異界食材の目利きについては春香と、百合子の魔導書頼りになるのは間違いないわね。市場の人として出演してくれる人、男の方も多いみたいだし、私はそんなに役立てそうにないわ」

百合子(そういう問題なんだ……)

春香「参加者といえば、私たちの対戦相手のこと。知っている?雪歩」

雪歩「ううん、『フローラ・アラカルト』なんて聞いたことないわ」

百合子「このみさんも大会進行委員の1人として名前だけは、って感じでしたね。あと、女性3人で構成されているってことぐらいですか」
378 : おにいちゃん   2021/09/14 11:19:16 ID:YstDfR2YPI
百合子「2月の誕生石として有名な紫の宝石ですよね。愛の守護石なんて言われもするんです!きゃーっ!」

雪歩「それはアメジスト」

春香「へぇ、ラスカルって悟空と同じ声優さんだったんだ」

雪歩「それはアライグマ」

百合子「フランス人民の皇帝ですよね。ジャック・ルイ・ダヴィットの肖像画が有名です」

雪歩「それはナポレオン・ボナパルト」

春香「ふわふわシートのマシュマロコースターに乗り込んで お城へれっつごー!なのです!」

雪歩「それは『プリンセス・アラモード』」

百合子「コースメニューに対して、一品ずつ注文していく形式のことですよね」

雪歩「それがアラカルト」
379 : そなた   2021/09/14 11:19:30 ID:YstDfR2YPI
春香「話を戻すと、今日の残りは疲れをとるのに専念することにして明日はどうするの?」

雪歩「そうね……【A】に行ってみるのはどうかしら?」

百合子「狙いは何ですか?」

雪歩「【B】よ」

春香「どひゃぁっ」ドンガラガッシャーン


(以下、本選前日を加筆予定 長くはならないと思います)
380 : ダーリン   2021/09/14 11:19:45 ID:YstDfR2YPI
1回戦当日 - 特設会場 -

予選とは違い、黒いフードに黒いローブを纏った異世界の住人達が観客として50人近くいるようだ。
皆がそれぞれチケットを購入して観戦している、富豪と少しでもコネのある人間らしい。
会場そばの菊地市場からは市場ならではの熱気も感じられた。

開始時刻に合わせて、会場の西ゲートが開くとそこから、絶世の美人が一本角を生やした白馬に乗って入ってきた!
会場がどよめくなか、定められた位置でピタリと止まり、華麗に降り立ち、会場全体をゆっくりと見回すと上品な微笑みを浮かべる。
それから壇上へと移動し、恭しく一礼をしてからマイクをとった。
今回の進行役兼審査委員の1人であるらしいその女性は本選の開始を告げる挨拶と共に自己紹介を手短に済ました。
桜守歌織―――双海家と最も親交の深い名家のお嬢様自らが今日は亜美のために一肌脱ぐということだそうだ。興奮してきたな。

選手入場の合図とともに雪歩たち『グリルモワール』と、そして『フローラ・アラカルト』が入場する!
381 : あなた様   2021/09/14 11:19:59 ID:YstDfR2YPI
春香「! あの人たちが……」

百合子「あわわわわ」

雪歩「雰囲気にのまれてはいけないわよ」ペチンッ

百合子「きゃんっ♡ もうっ、こんな大勢の前で!」

春香「なんなん……」
382 : Pサン   2021/09/14 11:20:16 ID:YstDfR2YPI
花の1人が満面の笑みで会場をきょろきょろを見まわしている。
そうして歌織が紹介している最中で、すーっと息を大きく吸う素振りをしたかと思いきや、マイクもなしに大きな声で会場全体に挨拶をするのだった。

麗花「みなさーん、こんにちはー♪」

そのよく通る声と、歌織とは別のタイプのとびっきりの美人の笑顔に会場がまたしてもどよめく…!

歌織「北上麗花さん?今はまだ紹介途中なのですが……いえ、よければ自分たちでお話されますか?」

動揺することなく微笑みを携えたまま歌織がそう言う。うんうんと肯く麗花、その一方で彼女のすぐ隣に立つ女性の目は「ええっ!?」と語っていた。

??「あ、あの、麗花ちゃん。ここは司会の方に任せていいんじゃない?」

麗花「ええー?けど風花さん、台本ではここで私が歌織さんの紹介を遮って……」

風花「えっ、あ、いや、その……」

???「それでは、マイクを貸していただけますか?私、ここできっぱり言っておきたいことがあるんです!」

おろおろする清楚でむちぽよな女性の隣から、ぬっと少女が一歩踏み出して言う。
その要望を受けて歌織が『フローラ・アラカルト』の3人のそばまで移動してマイクを手渡す。

歌織「はい、どうぞ。頑張って、星梨花ちゃん」

星梨花「ありがとうございます!歌織さん!」

歌織「ふふふ」
383 : Pちゃん   2021/09/14 11:21:05 ID:YstDfR2YPI
星梨花と呼ばれたいかにもピュアでキュートでエンジェルなお嬢様が、その印象とは裏腹に、マイクをとって開口一番「やい!お前らー!」と雪歩たちをビシッと指さした。

百合子「へ?」

星梨花「海美さんたちにひどいことをしようと企んでいますよね?」

春香「誤解されているね」

雪歩「なるほど……あの子がおそらく令嬢の例のお友達ね」

星梨花「そんな人たちなんかに、ぜーったいっ、負けませんからね!ふんっ!」

宣誓とともに拗ねた調子の美少女、その可愛さに観客が一斉に「うぉぉおおおおお!!」と歓声を上げる。
どうやら観客たちのほとんどが今ので『フローラ・アラカルト』側に与したようだった。
384 : 高木の所の飼い犬君   2021/09/14 11:21:21 ID:YstDfR2YPI
春香「くっ、ここで逆転するためには百合子がすっぽんぽんになるしか……!」

百合子「ふぁっ!?放送できませんよ!? いや、まず脱ぎません!!」

雪歩「春香、何言っているのよ。まだ何も始まっていないでしょ。料理で勝負するのよ、私たちは」

春香「そうでした、そうでした。てへぺろ☆」

雪歩「それはそれとして、百合子の着替えは必要かもね」

百合子「へ?」

春香「わりと視聴者の目当てなところあったからねー。スタッフさーん!」

百合子「ええっ?!マジですか?!」

雪歩「というわけで次回は新たな衣装で百合子ちゃんの登場ですぅ!」


清書につづく
385 : ダーリン   2021/09/14 11:21:35 ID:YstDfR2YPI
※【A】本選前日に雪歩たちが向かう場所
※【B】目的は? 例:ピッツァの生地部分の準備や作るコツを教わりに/異界の魚介類について詳しくなるために/『HOTDOGS』の手がかりを求めに など
※【ID判定】訪問先で出会うアイドル 登場確定者除き判定(市場関係者として登場予定の真も除外)
※【C】市場で入手予定のアクアピッツァに用いる具材 異界の魚介類 複数回答可(3種まで)
※審査員の翼は後から会場に登場 
※予選のモブたちから食材を託されているかも

レスの有効期限は9/17 17:59:59まで 
清書投下は早ければ9/18、遅くとも9/20を予定 
いよいよ9月中の完結が難しくなってきた……?
386 : Pサマ   2021/09/14 11:45:03 ID:VkYRS.Q7RI
A近くの商店街
B観光(という名のピザ作りの為の情報収集)
C瑠璃色金魚、こまち、かまぼこ
387 : ぷろでゅーさー   2021/09/14 12:46:24 ID:ATCM0pXqwk
A 「小麦のカリスマ」と称される料理人の店
B 情報収集
C コレットシジミ、ウドンイカ、チー鱈
388 : プロデューサーはん   2021/09/15 17:40:51 ID:lKWeuPpWSg
定期age

レス有効期限の修正
9/16 18:59:59まで

ID判定処理
>>386 VkYRS.Q7RI→[V]=麗花→[k]=亜美→[Y]=紬

本選前日の訪問先にて出会うのは紬に決定

レスはまだ募集中です!
389 : プロデューサー殿   2021/09/16 01:36:40 ID:h2Usrw8yiQ
A:莉緒行きつけのカフェ(という名の飲み屋)
B:莉緒への焼き犬調査の依頼
C:食用ウミウシ(愛称アリエル)
海蛇「ダイヤモンドダイバー」
伊勢海老「Fleuranges」
名前 (空白でランダム表示)
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