それからの出来事()
>
アイマスBBS
▲
|
全部
|
前100
|
次100
|
▼
【安価SS】全8話 765プロ劇場ドラマ制作!
1 :
主
2021/08/05 20:36:02
ID:7Ez7aEaegU
立つかなー
190 :
Pたん
2021/08/21 21:58:07
ID:nxc9lrevGM
>>189
すみません
【A】について訂正
×そこまでの活躍(戦闘描写はない予定)
○そこまでの戦闘描写はない予定
さすがに能力を安価しておいて一切の描写がないのは変なので少しは書きますとも!
191 :
我が友
2021/08/21 22:02:25
ID:HRoTwLlp9.
A 具現化(リアライズ) 言葉に出した事象、物質等が実現する。台詞や行動も実際にとらせることができる
B 誕生日プレゼントにもらったカップがなんか変(ハザマ産の物品ということが割とすぐ判明する)
C すだちうどん
192 :
監督
2021/08/22 09:49:05
ID:ovAh4K5yZ2
A自分の周りの空気を操って風を生み出す。風に乗って移動もできる(ただし距離は短い)
B飼ってるペットが最近急に喋りだした。未来自身は楽しんでるが、友達が気味悪がって遊びに来なくなった
Cボルシチ
Dスーパーマーケット
193 :
ボス
2021/08/22 20:29:56
ID:HgHGAJKC9M
A:言葉や風を媒介にして周囲に働きかける
攻撃や防御にも使えるけど、特定のものや人物へのブーストが本領
(対象は魔導書や仲間たちなど)
B:周囲の人々が特定の食品(ハザマ産?)に異常な執着を見せ出した
しかも日を追うごとに増えてきている
C:オムライス
D:百合子の実家
194 :
夏の変態大三角形
2021/08/23 05:07:25
ID:w9Uhq/7OY.
定期age
ID判定処理
>>191
HRoTwLlp9.→「H」=舞浜歩
Recipe4partBに歩が大会関係者として登場
参加者か運営側かは未定
195 :
P殿
2021/08/24 01:48:01
ID:TSoMApDYDY
>>189
今気づきましたが、22日の夜じゃなくて24日の夜ですわ……
196 :
Pさぁん
2021/08/24 21:08:38
ID:TSoMApDYDY
レスありがとうございます
Recipe4partA投下していきます
197 :
5流プロデューサー
2021/08/24 21:08:56
ID:TSoMApDYDY
Recipe4partA
どこぞの金持ちの令嬢が開催する異界料理大会。
それに『HOTDOGS』が参加することを情報屋プレアデスから聞き出せた雪歩たち。
大会は3週間後の満月の夜。時間の流れ方が違う異界では、そのときが夜かどうかもわからない。
異界での滞在経験が乏しい百合子に春香は身を守る術を教える。
セクシー捜査官ハンドレッドこと莉緒から貰った、特殊なカードをつかって百合子の異界での資質を調べてみると、どうやら風属性の能力が発現するようだった。
使い方しだいでは、風を刃にして対象を切り裂いたり、あるいは癒しの風によって対象を回復したりができるかもしれない。
が、実際の異界のほとりで始めた訓練においては今のところそよ風がやっとの百合子だった。大会までには何か習得できるのだろうか。
大会準備中、『YUKIOHO'Sキッチン』を1人の少女が訪れる。
未来と名乗る、わんこ系美少女。悩みがあるか聞くと、
「誕生日プレゼントにもらったカップが変なんですよね~」と返される。
198 :
主
2021/08/24 21:09:07
ID:TSoMApDYDY
春香「えっと、そうじゃなくて、未来ちゃん自身の悩みというか、その……」
未来「えー? 私がもらったものだから、私の悩みじゃないんですか??」
百合子「うーん、美奈子さんや響さんのときは(実際の解決法はともかく、)お2人自身の気持ちや素質が変われば解決できる悩みだったけれど、今回は違うみたいですね」
春香「対価どうこうは関係なさそうだね」
雪歩「2人とも、決めつけるのは早いわよ。話を最後まで聞いてみましょう。未来さん、そのカップがどう変なんですか?」
未来「入れたものの味が変わっちゃうんです!」
春香「というと……水がコーラになる、みたいな?」
199 :
P君
2021/08/24 21:09:20
ID:TSoMApDYDY
未来「いえ、そこまでのあれじゃないんですけど、基本的には美味しくなるんですよ? お茶とかジュースとか」
百合子「へぇ、入れるだけで美味しくなるって、まるで魔法……うん?」
春香「もしかして、それ―――」
雪歩「ねぇ、未来さん。それ、今、持ってはいないかしら?」
未来「やだなぁ、わざわざマイカップなんて持ち歩くこと……あっ」
雪歩たち「?」
未来「そうです!ちょうど、カップをくれた人に会いにいく途中だったんでした!でも、いつの間にか路地裏に入っちゃっていて……」
百合子「ってことは、今、持っているの?」
未来「はい!」
春香「待って。その前に、ひとついい?誰からもらったの?」
200 :
プロデューサーくん
2021/08/24 21:09:32
ID:TSoMApDYDY
未来「近所のお姉さんですよ?」
雪歩「『近所のお姉さん』って……Google検索したら、ろくな結果出てこないんだけど」
春香「そ、それとは関係ないんじゃないかな」
百合子「その人、何している人なの?」
未来「うーん、よく知りません」
春香「そっかぁ」
雪歩「ならしかたないね」
百合子「それでいいんですか!?」
雪歩「とにもかくにも、見せてくれる?その変なカップっていうの」
201 :
高木の所の飼い犬君
2021/08/24 21:09:55
ID:TSoMApDYDY
未来「これですっ♪」
202 :
ごしゅPさま
2021/08/24 21:10:10
ID:TSoMApDYDY
春香「スポーツスタッキングのカップやないかーい!!」
雪歩「百合子、説明を」
百合子「スタッキングは積み重ねるという意味ですが、その言葉のとおりプラスチック製のカップを積み上げたり、逆に崩したりしてその速さを競う、世界54ヶ国で公認されているスポーツですね」
春香「えっ、これでお茶とか水とか飲んでいるの?未来ちゃん」
未来「ち、ちがいます!間違えました。これは助っ人で呼ばれた部活で使っただけで、本当はこっちです!」
203 :
番長さん
2021/08/24 21:10:35
ID:TSoMApDYDY
(ゲスト:豊川風花)
204 :
Pサマ
2021/08/24 21:10:49
ID:TSoMApDYDY
春香「うわー、立派なカップ。どれぐらいあるんだろう……って、中年オヤジの下ネタかーい!!!」
雪歩「」
百合子「(実際はそんなことないくせに自称ちんちくりんの)白雪さんが死んだ目をしていますよ!?」
未来「でへへ~」
春香「いや、これでお茶や水を飲むって、絵面的にR18なんじゃないの?ギリR15でいける?」
雪歩「露骨なテコ入れですぅ!脱がすなら可変サイズの百合子ちゃんを脱がせばいいんですぅ!」
百合子「ちょっ、変なこと言わないでくださいよ!?」
未来「すみません、こっちです!これが正真正銘、お姉さんからもらったカップです」
205 :
Pたん
2021/08/24 21:11:11
ID:TSoMApDYDY
はるゆきゆり「!?」
206 :
EL変態
2021/08/24 21:11:24
ID:TSoMApDYDY
春香「これは………」
百合子「何の変哲もないカップ……と言うには、このロゴが気になりますね」
??「えっ?ユリコ、そんな急にインタレスティッドなんて、どういうつもりですか?ラブですか?」
春香「□コちゃんじゃなくて、ロゴね!! というか、最後、瑞○ちゃんじゃん!!」
雪歩「これ、見覚えあるわ」
未来「へ?ほんとですか」
雪歩「ええ、現物は初めて見るけど……これはきっとChupadaのカップね」
百合子「なんですか、そのイタリアの老舗ファッションハイブランドをもじったような名前は」
春香「かつて存在したという高知能のチュパカブラたちによって結成されたブランドのことだよ」
207 :
ぷろでゅーしゃー
2021/08/24 21:11:36
ID:TSoMApDYDY
百合子「こ、高知能のチュパカブラ!?」
雪歩「鰹のたたきや地鶏、文旦やフルーツトマトなどなど、美味しいものたくさんだよね。あと、印象は薄いかもだけど銘茶の産地でもあるんですぅ」
百合子「高知は関係ないですよ!? なんでこのタイミングでちょっとグルメドラマっぽいこと言いだすんですか!?」
春香「知ってのとおり、765年前までチュパカブラたちは私たちが異界と呼んでいる場所の支配者だった……でも今や旧支配者とさえ呼ばれることがないほどに影を潜めて生きるのを強いられる存在となったんだ」
百合子「初耳ですよ!?」
雪歩「というわけで、このカップはある意味で聖遺物の1つだってことね」
百合子「どういうわけです!?」
未来「なるほど、特別なカップだから特別な効果があるんですね!」
春香「正解!」
未来「でへへ~」
百合子「えぇ……。えっと、それでどうするんです?言うほど困っているみたいじゃないですけど」
208 :
3流プロデューサー
2021/08/24 21:11:48
ID:TSoMApDYDY
雪歩「この世に偶然はない、あるのは必然だけ。そうよね?」
百合子「は、はい」
雪歩「未来さんがここを訪れたのも例外じゃないわ」
春香「つまり、このカップと私たちは巡り合う運命だった?」
雪歩「さあ?この異界産のカップが未来さんと私たちを巡り合わせた、もっと言うとその近所のお姉さんとやらは、ここまで計算していた可能性もあるわね」
百合子「そこまでいくと確認しない限りは、想像の域を越えませんよね」
雪歩「ええ、そうね。ぶっちゃけ本編とは関わりのないサブイベント的なあれだと思うわ」
春香「ぶっちゃけるね!?」
雪歩「未来さん、このカップだけど……私たちにしばらく預けてくれない?」
未来「えっ? で、でも……今、思い出しましたけど、私の友達がこのカップでうどんの出汁を飲んだらどうなるか検証したいって言っていて……」
209 :
Pさぁん
2021/08/24 21:12:02
ID:TSoMApDYDY
雪歩「もちろんタダでとは言わないわ。ご馳走するわよ。そうね、オムライスなんてどう?」
未来「いいんですか!? じゃあ、はい、どうぞ♪」
百合子「軽っ!!」
春香「グッドタイミングだね。珍しい卵が手に入ったところだったんだ」
百合子「あの、ふつうので作ってあげたほうがいいんじゃ……」
雪歩「ボルシチ風ソースで一味違ったオムライスにしようかしら」
未来「わーい♪」
210 :
プロデューサーさん
2021/08/24 21:12:14
ID:TSoMApDYDY
食後
雪歩「ねぇ、未来さん。よかったらそのお姉さんのこと、紹介してくれる?」
春香「!! 雪歩、浮気!?」
百合子「なんですかその反応……」
雪歩「念のため、どういう人物なのか確認しておこうと思って。もしかしたら……大会のために私がハザマとしてレベルアップできるきっかけになるかも」
春香「まぁ、たしかに、Chupadaのカップを持っているぐらいだから、ひょっとすると異界に精通している人なのかな」
百合子「うーん……でも危ない人の可能性だってありますよね」
春香「襲われちゃう(意味深)ってこと?」
百合子「(意味深)かどうかはともかく、気をつけるにこしたことはないですよ」
雪歩「そうね。それはそうと、2人には別に頼みたいことがあるの」
春香・百合子「え?」
未来「あのー、おかわりいいですか?」
211 :
主
2021/08/24 21:12:26
ID:TSoMApDYDY
雪歩「このスーパーマーケットに調査しに行ってくれないかしら」ピラッ
春香「チラシ? えーっと……特におかしな部分はないような」
百合子「何があるんです?」
雪歩「……partBを書くまでに考えておくわ」
春香「ええ~!?」ドンガラガッシャーン
百合子(なんて古典的なリアクション……)
未来「んー♪ おいしい~」
partBにつづく!
212 :
Pさぁん
2021/08/24 21:17:53
ID:TSoMApDYDY
partBでは①雪歩②春香・百合子で別行動にしてみようかなと。近所のお姉さんは歩になるかもです
正式に安価とるつもりないですけど、この人がいいっていうのあればレスお願いします
なお、お姉さんはRecipe4しか出ないと思いますが
あと百合子の実家は行くことが難しい(隔絶された別世界だから)ので、実質的に消去法でスーパーマーケットになりました
どういう展開がいいか、アドバイスあればほしいなーって
(採用は確約できませんけど……)
何はともあれ、最後までご協力していただけると助かります!
明日の夜あたりには下書き投下したいです!
213 :
貴殿
2021/08/24 22:09:58
ID:qG9YJR8kcU
近所のお姉さんが歩なら、どこかで昴と繋がりがあって欲しい
(以前のお話が好きだったんだよ!)
214 :
兄ちゃん
2021/08/25 21:28:46
ID:mzJTSFhnv6
遅くなりましたが、Recipe4partB下書き投下します
215 :
ぷろでゅーしゃー
2021/08/25 21:28:59
ID:mzJTSFhnv6
雪歩は未来の案内で例のChupadaのカップを所持していたという「近所のお姉さん」なる人物へのもとへと向かう。
その間に、春香と百合子は異界関係者とも繋がりがあるというスーパーマーケットへ調査しに行くのだった。
216 :
プロデューサーくん
2021/08/25 21:29:17
ID:mzJTSFhnv6
side雪歩
夕焼けに染まる町を歩くこと15分ほどして、未来が「ここでーす!」と示したのは洋館らしい建物だった。
古めかしい門まである。住んでいる人の気配こそあるが、庭はさほど手入れしていないよう見えた。
ここにそのお姉さん一人が暮らしているのだという。未来曰く、そのお姉さんとやらが祖父母から継いだ屋敷であるのだとか。
くんくん、と雪歩は鼻をならす。あの子には及ばずともこのただならぬ気配を感じ取る。しかし、こうも露骨に怪しいと訪ねるのはよしておこうか。
そう踏みとどまっていた雪歩にかまわず、未来がすたすたと門をくぐって、出入り口の呼び鈴を鳴らすのだった。
未来「雪歩さん? こっちですよー?」
雪歩「あ、うん」
頼もしいといえばいいのか。まぁ、未来はその人物と面識があるみたいだし、下手なことは起こらないだろう。雪歩はそう思うことにした。
インターホンでの短いやりとり。声だけだとずいぶんと若い。大学生ぐらいだろうか。
待っていると、内側で扉に誰かが近づく足音がして、そして扉がゆっくりと半分だけ開かれた。
姿を現したのは、未来や雪歩よりは年が上であるようだが、二十歳かそこらといった雰囲気のファンキーな髪色をした女性だった。
歩「……あれ? 未来、こちらの方は?」
未来「雪歩さんです。とっても美味しい料理を作ってくれるんですよ」
歩「へぇ……」
217 :
プロデューサーはん
2021/08/25 21:29:33
ID:mzJTSFhnv6
警戒されている。扉が完全に開かれはしない。歩が雪歩に向ける目つきは疑いがこめられている。
誤魔化しても好転するとは思えない。未来がいっしょなのだからと雪歩は「未来さんにあげたカップのことで話があるんです」と思い切って言ってみた。
すると歩は「あー……うん、アタシ、詳しくないけどいい?」と面倒くさそうに返してきた。
もしかするとこの女性はカップの価値というか、謂れについて知っているわけではないのだろうか。
雪歩「ええ、大丈夫です。私だってそうですから」
歩「ふうん」
まるっきり嘘というわけでもない。食材や調理法、調理器具ほどには、食器類、しかも失われたに等しいチュパカブラ文明のものなんてのは精通してなどいない雪歩だった。
未来「あのー……雪歩さん」
雪歩「うん?どうしたの?」
未来「ほんとなら、私もご一緒したいんですけどー……、その、今日は友達がお泊まりしにくる予定で」
歩「例のうどんの子?」
未来「あ、そうです」
歩「だってさ。どうする?」
雪歩「あなたさえよければ、私1人でお邪魔しても構いませんか」
218 :
監督
2021/08/25 21:29:46
ID:mzJTSFhnv6
日を改めることが最善ではないだろう。勢いが大切。
歩はしばし考える素振りをして、それからいったん、後ろ、つまりは室内側に顔を向けたかと思うと、とくに何もなかったふうにまた雪歩たちのほうに向き直った。
歩「ま、いっか。わかった、入りなよ。遅くなったけど、アタシ、歩・マイハマン」
雪歩「私は雪歩です。えっと……今日はありがとうね、未来さん」
未来「いえいえ、私のほうこそ!ご馳走でしたっ」
ぺこりと頭を下げて駆けていく未来。
雪歩「では、お邪魔します――――」
219 :
Pはん
2021/08/25 21:30:38
ID:mzJTSFhnv6
洋館の内装の描写は割愛。各自の想像に任せることにして、応接室らしい部屋に通される雪歩。
立派なソファにかけてから、どう切り出せばいいか考えていると、背後から、つまり歩は前方で同じくソファに腰掛けているにもかかわらず、後ろから声がした。
聞き覚えのある声だ。
反射的に振り返ってみると、そこにプレアデスがいた。
雪歩「プレアデス?なぜここに」
歩「あれ、出てきていいの?知り合いなのか」
昴「ああ。つい先日、会ったばかりなぐらいだよ」
雪歩「プレアデス……どうして、あなたがここに?」
昴「そいつはこっちの台詞だよ。……とはいえ、オレ目当てじゃないようだが」
雪歩「あなたがいるだなんて知らなかった。もしかして……」
220 :
Pサン
2021/08/25 21:31:01
ID:mzJTSFhnv6
雪歩は歩のほうをちらりと見やる。
雪歩「恋人と同棲しているって感じかしら?」
昴・歩「まさか」
2人の声が重なる。きっと同じように苦笑しているのだろう。
プレアデスは移動し、雪歩の隣に座る。大きなソファだ。距離はちゃんととっている。
昴「こいつの祖父さんと、オレの……まぁ、先代とでも言えばいいかな、その人が親しくてな。その縁で、ここはオレの隠れ家のひとつってわけだ」
歩「アタシとしてはいい迷惑だけどね」
非難というより諦念がこもった言い方だった。納得はしていなくても許容はしているみたいである。
昴「さて、と。うさぎちゃん、何の用なんだ? オレがいたほうが話が早く済むかと思って出てきてやったんだぞ」
雪歩「恩着せがましいわね」
歩「ふふっ。……えっと、あれだろ、未来にあげたカップ。選んだのは未来だけどな」
雪歩「え?」
歩「なんだ聞いていなかったのか? 誕生日にさ、パーティ前かなんかだったのかな、ふらっとこっちにきてさ、あのでへへ~っとした顔で誕生日なんですよ、なんて言うから、なんかあげようと思って、家にあげたんだよ。で、グランパのコレクションから、そんな高そうでも安そうでもないやつ、いくつか持ってきて、選ばせてやったんだ」
221 :
彦デューサー
2021/08/25 21:31:13
ID:mzJTSFhnv6
説明を求めて雪歩はプレアデスに視線を送る。
昴「歩の祖父さんは食器やら調理器具の蒐集家だったんだよ。そしてオレの先代が関係しているってことから、わかるとおり、」
雪歩「異界とも縁があった、ということね」
昴「そのとおり」
雪歩「歩さん自身は見たところ、異界にそこまで染まっていないみたいだけど?」
歩「そりゃそうさ。アタシは普通を愛する人間だからね。異常事態は、時折、勝手に上がり込んで屋根裏で寝泊まりする厄介者で充分だよ」
昴「いちおう手土産は毎回持ってきているだろ?」
歩「それはそれ、これはこれだって」
雪歩「……くすっ。仲がいいのね」
昴・歩「べつに」
雪歩「ふふっ」
昴・歩「………」
222 :
番長さん
2021/08/25 21:31:25
ID:mzJTSFhnv6
その後、Chupadaのカップについて話をした3人。最終的に雪歩がそのまま譲り受けることになっただけではなく、なんと歩は今度の料理大会のことを知って、協力してくれるという。
雪歩「協力?」
歩「そうそう。いや、力になれるかわかんないけどさ、こうしてやってきたのは、偶然にしては出来過ぎなんだよ」
昴「どういうつもりだ?」
歩「グランパのさ、コレクション、保存状態の維持に気をつけているけどさ……このままただの飾りで半永久的に眠るには惜しいような奴らもいると思うんだよね」
昴「……前にそういうの、全然わからないって言っていなかったか」
歩「たしかに噂で聞くグランパのような鑑定眼ってやつはアタシにはないよ。あくまで見た感じっていうか、まぁ、フィーリングだな。使おうと思えば使えるのに、もったいないなぁってさ」
昴「蒐集物なんて得てしてそういうものなんじゃないか」
雪歩「……どれか持っていっていいってこと?」
歩「貸すだけさ。そのみょうちくりんな料理大会で、ぜひとも使って、その使い心地を語りにまた来てくれたらそれでいい」
昴「おいおい、ずいぶん気前がいいんだな。わさびキメすぎなんじゃないのか?」
歩「うっさいな! ま、そんなわけだから、こっちにきてくれ。倉庫部屋があるんだ」
雪歩「ありがとう。役立てられるか約束はできないけど、興味があるわ」
223 :
P殿
2021/08/25 21:31:37
ID:mzJTSFhnv6
side春香&百合子
異界関係者も利用するというスーパーマーケット。
一見するとありふれたごく普通のスーパーマーケットだった。
大手系列店ではないので、大手に負けないような長所、それが地の利なのか何なのかわからないがあると思われるが、案外、異界との繋がりこそがこの店舗を存続させているのかも?
そんなことを春香は百合子に話しつつ、実際に店内に入って食材をみていた。
オフィス街にいくときもそうであったが、悪目立ちするのもまずいので百合子はまた着替えていた。
224 :
そなた
2021/08/25 21:32:14
ID:mzJTSFhnv6
百合子「どうですか?」
春香「おー、お嬢様っぽい」
225 :
Pサマ
2021/08/25 21:32:28
ID:mzJTSFhnv6
春香「ところで、それ……」
百合子「借りていないですよ?」
春香「じゃあ、例のスタッフさんのお手製?」
百合子「はい! エミリーちゃんと同じぐらい星梨花ちゃんも好きなみたいで、というかエミせり?ってのが大好物なんだそうですよ」
春香「へ、へぇ。いっそうちにスカウトしたらどうかな。ほら、うちって美咲さん、1人であんな数の衣装を……」
百合子「わー、わー、ダメですよ、春香さん!タブーですよ、タブー!」
??「あれ?あの子たちは……」
226 :
プロデューサーちゃん
2021/08/25 21:32:39
ID:mzJTSFhnv6
※【A】歩から借りることとなった調理器具とは? 大会で使用予定あり 詳細ありでもいいし、「包丁」「鍋」みたいに種類だけでもかまいません
※【B】スーパーマーケットで春香と百合子に声をかける/から声をかけられる人物とは? まだここでの展開は決まっていないので、どういう立場の人物かも示してくれるとありがたいです。ただし『HOTDOGS』メンバーは不可
※【C】雪歩がハザマ(異界料理人)として大会までの残り日数でする特訓は? 描写をどの程度するかわかりませんが、安価とるだけとっておきたいなぁと
※【ID判定】大会予選で接触する人物 登場済キャラおよび今回の【B】とかぶった場合は再判定処理
レスの有効期限は8/27 17:59:59まで
清書投下は早くても8/27夜
気が早いですが9月のうちには完結させたいですねー
何卒、ご協力お願いいたします!!
227 :
ハニー
2021/08/25 22:37:34
ID:Md6XFvT1K.
A 「ミルキーウェイ」と呼ばれるおろし金
B エミリー(本編開始前に悩みを解決してもらった客)
C うまく淹れたら茶柱が立つどころかブレイクダンスすると専ら噂のハザマ産急須(=ハザマ産でもトップクラスに癖が強い道具)を使いこなす。
228 :
お兄ちゃん
2021/08/26 00:20:30
ID:wTTHLwqJmQ
Aまな板
Bロコ(異界調理道具の職人。インフェルノバーナーの入手の際に面識あり)
C千切り、桂剥き、飾り切りなど、純粋に包丁の扱いの精度を上げる
229 :
プロちゃん
2021/08/26 20:28:37
ID:SkLF3T3v8I
A:土鍋(実は雪歩には幼少期に見覚えがあった)
B:莉緒が「何か依頼はないかしら?」とか言いながら登場
協力はするが「これじゃお金は取れないわね」と肩をすくめて退場
C:幼少期に食べた料理の再現(夢に出る頻度が日を追うごとに上がっていく)
230 :
番長さん
2021/08/27 16:57:59
ID:L5q/ylpjTY
定期age
ID判定処理
>>227
Md6XFvT1K→M=馬場このみ
大会予選で出会うのはこのみさんに決定
残り1時間 まだレス募集していますよー
清書投下は明日中を予定
231 :
主
2021/08/28 09:43:54
ID:XtQIt5qDqM
レスありがとうございます!
Recipe4partB投下していきます
232 :
我が友
2021/08/28 09:44:10
ID:XtQIt5qDqM
未来の案内で雪歩が訪れた洋館にいたのは、いかにもダンスが得意そうなお姉さん・歩だった。
彼女の祖父は異界ともゆかりのあった食器や調理器具の蒐集家であったらしく、Chupadaのカップをそのなかの一品だと判明する。
孫娘である歩はというと、異界との縁はそれほどないが、祖父から譲り受けた洋館は情報屋プレアデスのアジトの1つとして使われもしているのだった。
プレアデス曰く、先代の情報屋と歩の祖父に親交があったとのこと。
成り行きでChupadaのカップをそのまま受け取ることになった雪歩。しかも例の料理大会のことを知った歩は、こうして出会ったのも運命に違いないと捉えて、雪歩たちに調理器具の1つを貸しだすことを提案する。
そうして雪歩は洋館内の倉庫に歩とプレアデスと共にきていた。
233 :
兄ちゃん
2021/08/28 09:44:27
ID:XtQIt5qDqM
雪歩「これは……おろし金?このコーティングは特殊ね。まるで、そう、宇宙みたい」
歩「へぇ、そいつを選び取るとは、なかなかどうしていい目をしている。いい腕、と言うべきかな」
昴「側面に刻まれた英字……ミルキーウェイ?天の川銀河ってことか。いやに壮大だな」
雪歩「たしかに宇宙(コスモ)を感じる―――」
歩「こいつにかかれば、並の食材だってあっという間に煌めく星屑に変わり、その味は銀河(ギャラクシー)級なんだ!」
昴「ずいぶん大きく出るな。しかし、まぁ……星屑のシンフォニアというわけか」
LTH09の曲について言えば、ミリシタで紗代子のソロ曲一周目として実装されている『vivid color』が好き。歌詞とメロディにうるっとくるというか、じーんと胸に響くものがある。
それはさておき、星々の瞬きを力に変えるおろし金「ミルキーウェイ」を手に入れた雪歩はお礼を言って洋館を後にした。
234 :
監督
2021/08/28 09:44:41
ID:XtQIt5qDqM
春香と百合子は異界関係者御用達のスーパーマーケットに調査しにきていた。
今度の大会関係者も利用しているかもしれない。そんな予想は虚しく、特に変わったことなどないように思えたのだが……。
??「ハルカ!! 会うのはロングタイムですね!」
春香「えっ!? そのモフモフは……ロコさん」
百合子「ロコ……さん?」
春香に声をかけてきた人物、それはどことなくアーティスティックなムードがあるガールだった。
とはいえ、春香と比べてエルダーなふうではないのに「さん」づけ……?
もしかして偉い人?と身構える百合子だった。
235 :
Pサン
2021/08/28 09:45:00
ID:XtQIt5qDqM
ロコ「うん? そちらのガールは……ふむふむ、春香のガールフレンドですか?」
春香「というよりファミリーだよ。百合子っていうの。百合子、こちらはロコさん。異界調理器具の職人さんなの」
百合子「異界調理器具の職人…?」
春香「そう!あのインフェルノバーナーも実は最初は壊れていたのをロコさんが修理してくれたんだ。あと、うちにある機具のメンテナンス方法はロコさんから教わったものがほとんどだし」
百合子「へぇー、すごい人なんですね!」
春香「その筋では有名人なんだよ。マスターって呼ばれることもあるんだ。ただ、職人気質のせいか引きこもり気味で……こんなに可愛い女の子だってのはあんまり知られていないんだけどね」
236 :
プロデューサーはん
2021/08/28 09:45:20
ID:XtQIt5qDqM
ロコ「も、もうハルカったら、急にプレイズしないでください!」
百合子(照れている…!)
ロコ「コホン。……こんなところで会うなんて珍しいですね。ハルカがいつも利用しているマーケットはここじゃなかったはずですよね?何かありました?」
春香「何かっていうか、まぁ、かくかくしかじかどんがらがっしゃーん……」
ロコ「ああ、例のコンペティションの」
百合子「大会のことを知っているんですか!?」
237 :
変態大人
2021/08/28 09:45:29
ID:XtQIt5qDqM
ロコ「と言っても、少しだけですよ。この前、とあるクッキングデバイスのメンテナンスを頼まれた際にクライアントが話してくれたんです」
百合子「クッキングデバイス……!か、かっこいい!そういう言い方もあるんですね」
春香「百合子、そこじゃないでしょ。……その人も大会に出るってこと?」
ロコ「うーん……いくらフレンドのハルカであってもクライアントのパーソナルインフォメーションは教えられませんよ」
春香「それはそうだね。ふふっ、しっかりしているなぁ、ロコさん」モフモフ
ロコ「ハルカ!? スクリプトにない行動はNGですよ~!」
百合子(楽しそう)
238 :
P様
2021/08/28 09:45:44
ID:XtQIt5qDqM
春香「それはそうと、ロコさんのほうこそこんな時間にこんな場所に出てくるなんて珍しいですよね」
ロコ「うっ」
百合子「……何か事情があるんですか?はっ!!もしかして職人であるロコさんの命を狙うエージェントたちから身を隠そうと……」
ロコ「妄想はストップなの! ……最近、ハウスメイトが増えて、その子のために買い出ししにきたんです」
春香「へぇ……?異界生物ってことだよね。異界鳩を何羽か飼っていた覚えがあるけど」
ロコ「そのうちの1羽が亡くなってしまったので、つい衝動的に家の庭にいたのを捕まえたんです」
百合子「捕まえた?またその、異界鳩ってやつですか」
239 :
変態大人
2021/08/28 09:45:58
ID:XtQIt5qDqM
ロコ「いえ……ナンスです」
百合子「ナ、ナンス? 春香さん、それって……」
春香「比較的大人しい異界生物だよ。食用には向かないね。ONとOFFがあるってきいたことあるよ」
ロコ「そのエコロジーはまだまだミステリーな部分が多いんです。何はともあれ、そのナンス……アンナは放っておくとロコが眠っている間に髪の毛に入り込んだり、髪の毛をもぐもぐしたりするんです!」
百合子「怖いですね」
ロコ「しかたがないので、ナンスの好物だっていうフードを調達しにきたんです。眠っている間にロコズヘアーが全部イートされたら大変なので」
春香「なるほどね。あれ?百合子ちゃん、どうしたのそんな難しい顔して」
240 :
師匠
2021/08/28 09:46:16
ID:XtQIt5qDqM
百合子「えっと、私自身もよくわからないんですけど、私―――囚われし乙女の運命の鎖でロコさんと、そのアンナっていう生物とは繋がっている気がするんです」
春香・ロコ「??????」
百合子「つまり力になれたらな、と」
ロコ「いいんですか!?」
春香「えー……めんどくさいなぁ」
ロコ「ハルカ!?スクリプトとちがいますよ!?」
春香「ふふっ、冗談、冗談。百合子がそう言うなら、ううん、ロコさんにはお世話になっているから、ここは一肌脱ぎますか!そしてあわよくば大会に役立つアイテムゲットだよ!」
百合子(明らかに最後が本音…!)
241 :
プロデューサーちゃん
2021/08/28 09:46:32
ID:XtQIt5qDqM
そんなわけで、困った異界生物ナンスのアンナの飼育・躾に協力することとなった春香・百合子。
大会に向けての修行の合間、ロコのアトリエに行き、あれこれと試行錯誤するのだった。
とはいえ本編上はRecipe5で大会予選を書きたいので、このロコ・春香・百合子のやりとりの仔細は語られることはない。
春香たちが報酬として得たアイテムはさらっとどこかで登場するかもしれないが……。
Recipe5につづく!
242 :
Pサン
2021/08/28 09:48:23
ID:XtQIt5qDqM
雪歩の修行に関する描写はRecipe5partA冒頭を予定
アンナちゃんは長い1本の触角(通称:アホ毛)のついた一頭身の生物をイメージ
登場はしないと思います
ご意見・ご想像募集中!
Recipe5partAは早ければ明朝に投下予定です
243 :
プロデューサー殿
2021/08/28 11:24:46
ID:GASOHijxLM
こんな所にもあんロコが…
隔離しなきゃ
244 :
夏の変態大三角形
2021/08/30 01:42:38
ID:2Yj0rexjic
遅くなりました!!!!!!
Recipe5partA下書き 投下していきます!!!
245 :
Pはん
2021/08/30 01:42:53
ID:2Yj0rexjic
Recipe5partA 下書き
異界での料理大会3日前
『YUKIHO'Sキッチン』の朝
雪歩・春香・百合子は3人で食卓を囲んでいた。
大会に向けてそれぞれが修行に励んでいるが、3人揃っての食事は変わることがない。
百合子「ベーコンエッグ…ワカメのみそ汁…さんまの塩焼き…山盛りのキャベツ……」
百合子「ごきげんな朝飯ですね……」スズ…パク…モリ…メリ…モニュ……
百合子「こっちにきて間もない頃、あの塞ぎこんでいた時の私は、『うまいから喰うんやない 生きるために喰うんや』なんて言っていましたが、今ではあり得ないですね。こうして毎朝、白雪さんの作るご飯が食べられるなんて幸せですっ!」
246 :
プロちゃん
2021/08/30 01:43:08
ID:2Yj0rexjic
春香「雪歩、それとって」
雪歩「はい」
春香「ん。ありがと」
雪歩「春香」
春香「はい、どうぞ」
雪歩「うん」
247 :
プロデューサー君
2021/08/30 01:43:28
ID:2Yj0rexjic
百合子「ちょっと、ちょっと、ちょっとぉぉお! なんで私ひとりでしみじみしているんですか!?」
雪歩「しじみ汁だったらポットに入っているわよ。自分で飲みに行きなさい」
百合子「しじみ汁じゃありません!」
春香「ははは……百合子ちゃんは今日も元気だね」
百合子「苦笑まじり!!」
雪歩「で、どうなの?異界での修業は。エア□ガぐらいはもう使えるの?」
百合子「そんな、最後のファンタジーにでてくる魔法みたいなのは使えないですよ!」
春香「シリーズによっては黒じゃなくて白だったり青だったりするって話だよ」
雪歩「? それって春香が持っているパ、」
百合子「白雪さんは!? 白雪さんはどうなんですか、この半月余りで料理の腕は上がったんですか?」
248 :
レジェンド変態
2021/08/30 01:43:45
ID:2Yj0rexjic
雪歩「百合子はどう思う?」
百合子「えっ?えっと……描写がないだけでここ数日でも何人かこの路地裏に迷い込むパンピーのために料理を作って、その度に対価どうこうのやりとりをしていたのは、私もその場にいたことがほとんどだから知っていますけど……」
春香「百合子ちゃんの魔導書のレシピを使うのが恒例になっているからね」
百合子「ええ、そうですとも。ただ……なんていうか、白雪さんの料理の腕を飛躍的にあげられるような、そんな調理はなかったような気がします」
春香「ふーん、百合子ちゃんが思う料理スキルのレベルをガンガンあげられる料理ってなんなの?」
百合子「………ドラゴンの解体ショーとか?」
雪歩「なんとも豪快ね」
百合子「あはは……」
249 :
EL変態
2021/08/30 01:44:02
ID:2Yj0rexjic
春香「たとえばこのおみそ汁ひとつとっても、昨日より必ず美味しくなるとは限らない」
百合子「え?」
春香「味噌でもワカメでも、なんでも、相手は『生物』だからね。同じようでまるっきり同じってことはないわけで。それでも、雪歩の作る朝食の味が大きく崩れたことなんて、百合子ちゃんがきて一度もないんじゃない?」
百合子「ま、まぁ、記憶にないですね」
春香「漫然と単純作業をこなすように作るのか、それとも目的意識をもって作るのか」
百合子「………」
春香「雪歩、最近のメニューってどこか懐かしい気がしてならないんだけど、気のせい?」
雪歩「さあね。事実として言えるのは私たちがここにきて間もない頃、まだハザマと言えなかった時期に、師匠が作っていたメニュー、そして私たちに作ることを課したメニューが多いってことね」
百合子「白雪さんたちのお師匠さんが……?」
250 :
Pたん
2021/08/30 01:44:20
ID:2Yj0rexjic
雪歩「春香、気づいたの今日じゃないでしょ?覚えていないってことはないはずよ」
春香「まあね。でも昔のことは昔だから」
雪歩「………べつに懐古したかったわけじゃないわ。師匠が教えてくれた料理は料理人にとっての技術と精神を鍛えるものだって信じているから。それに……」
百合子「それに?」
雪歩「近頃は夢でよく見るの。師匠と私たち……可憐ちゃんも含めた4人で料理を作っていたときの日々を」
夢という形であってもそれは懐古に他ならないのでは、百合子はそう思ったが決して口にしなかった。
春香と目が合う。同じことを思ったみたいだった。
百合子「えーっと……基本的な、シンプルなメニューであるからこそ、技量が試されるってことですか?」
ここ最近のメニューを思い出して百合子が訊ねる。
雪歩「そんなところかしらね。それはとはべつに歩・マイハマンから貸してもらったのを含め、大会で使えそうなクッキングデバイスの調整は済んでいるわ。これは春香のメンテナンスのおかげでもあるけどね」
251 :
プロデューサーはん
2021/08/30 01:44:47
ID:2Yj0rexjic
春香「ふふっ、照れちゃうね」
百合子「あ、あの……!」
百合子「白雪さんたちのお師匠さんのこと、訊いてもいいですか?」
252 :
Pたん
2021/08/30 01:45:06
ID:2Yj0rexjic
雪歩「………」
百合子「ダ、ダメですか」
春香「雪歩、そんなに硬い表情するものじゃないでしょ。百合子ちゃんは―――家族なんだよ。知る権利は充分にある。むしろ私たちはそろそろ話すべきことを話しておいた方がいいよ」
雪歩「そうね。そのとおりよね」
自分自身に言い聞かせる雪歩。
雪歩「でも、朝食が終わってからにしましょう?お茶を淹れるわ。ゆっくり……ええ、落ち着いて話がしたいもの」
百合子「あ、ありがとうございます!」
春香「さ、いったん料理大会の話も昔の話もおしまい!うーん!いいね、このしじみ汁!」
百合子「わっ、いつの間にポットがここに?!」
253 :
番長さん
2021/08/30 01:45:23
ID:2Yj0rexjic
春香「ねぇ、雪歩」
雪歩「なに?」
春香「私に毎日しじみ汁を作ってくれる?」キリッ
百合子「プ、プロポーズ!? はわわわわわ」
雪歩「それ、私が作ったやつじゃないわよ」
春香「ガ、ガーン!!」
百合子「フラれた!?」
〇葉「はーーじーーけーーろーーっ!!」
254 :
兄(C)
2021/08/30 01:45:36
ID:2Yj0rexjic
朝食後 雪歩の部屋
雪歩「さて、どこから話せばいいかしら……」
百合子「あの、さっきの話しぶりだと白雪さんたちも生まれ育ったのはこのあたりじゃないってことですか?」
春香「そういえば言ってなかったっけ」
雪歩「私たちも百合子と同じよ」
百合子「私と……同じ?」
春香「こことも私たちが異界と呼んでいる世界とも違う、べつの『異世界』から来たっていう点はね」
百合子「えええっ!???!??」
255 :
プロヴァンスの風
2021/08/30 01:45:52
ID:2Yj0rexjic
雪歩「百合子が謎の図書館で、その魔導書との契約の対価で元いた世界から追放されたのとはちがうけどね」
百合子「というと?白雪さんたちは……?」
春香「手短に言ってしまうとさ、私たちは……」
そこで春香は雪歩に視線を送る。アイコンタクト。うなずく雪歩。
春香「滅びゆく世界で、師匠に助けられてこっちに来たんだよ」
百合子「滅びゆく世界……!?」
雪歩「SFのジャンルでいうなら、ポストアポカリプス、まさにそうした世界に私たちはいたの」
256 :
Pーさん
2021/08/30 01:46:07
ID:2Yj0rexjic
百合子「終末ものってやつですね。モヒカン男がヒャッハーする世界だったってことですか?」
春香「愛をとりもどせ!!って雰囲気ではなかったかな。完全に文明崩壊していたわけでもなかったし」
雪歩「いずれにせよ、あの世界の黄昏とそれに対する機構、人類の姿をきちんと理解できるほどには、長くいなかったわ」
百合子「え? じゃあ、何歳からこっちにいるんですか」
雪歩「7歳よ。つまり10年前にこっちにきたってこと」
百合子「こっちの世界での生活の方がもう長いってことですか。いえっ、それよりも、お師匠さんは何者なんですか!?どうやって、異世界渡航なんて―――」
257 :
プロデューサー様
2021/08/30 01:46:20
ID:2Yj0rexjic
春香「どうどう、落ち着いて百合子ちゃん」
雪歩「そうね――――いくつもの世界を渡り歩く料理人、ハザマの中のハザマってところかしら」
春香「対価として、長くは同じ世界に留まることはできないらしいけれどね」
雪歩「現にこの世界に師匠がまた足を踏み入れられるのは………39年後だもの」
百合子「え」
春香「そんなわけで今はいないんだよ。正確には1年半ぐらい前からいないの」
雪歩「本当であればもう少し長くいられたけれどね」
百合子「えっと……?」
258 :
ダーリン
2021/08/30 01:46:42
ID:2Yj0rexjic
春香「……暴走したオトメティックパワーを抑えるために、この世界で存在を維持する力を消費しちゃったんだ」
百合子「!! それって『HOTDOGS』の?」
雪歩「その頃はまだ結成されていないけれど―――――高坂海美のせいよ。可憐ちゃんは………悪くない」
春香「雪歩……」
百合子「あわわわわわ」
次々に判明する事実に百合子はついていけなくなる。
ここまでの話をまとめてみると……
・雪歩・春香・可憐の3人は、もともとの滅びゆく世界の住人だった
・彼女たちの師匠はいくつもの異界を行き来する料理人で、しかしその対価として一つの世界に長くは留まれない放浪者である
・百合子が春香と雪歩に出会うより前、今から1年半前に何かが起こった その結果として師匠はこの世界を離れざるを得なくなった
259 :
Pちゃん
2021/08/30 01:46:58
ID:2Yj0rexjic
春香「このタイミングで言うのがベストとは思わないけど……百合子ちゃん」
百合子「は、はい!なんですか」
春香「念のため言っておくと、仮に師匠であっても百合子ちゃんを元の世界に戻すことは、つまりそういう料理を作るのは難しいと思う。できないんじゃないかな」
百合子「え?」
雪歩「不本意にせよ、百合子はその魔導書と契約していて、その対価として元の世界を追放されているからね。その誓約と制約に外部から干渉することは何人もできないってこと」
百合子「そ、そうですか……」
契約を破棄することってできないのだろうか、百合子は今更ながらそんなことを思うのだった。
と言っても、目の前の料理大会を前にそんなことを真剣に検討はしなかったのだが。
260 :
3流プロデューサー
2021/08/30 01:47:18
ID:2Yj0rexjic
百合子「1つ訊いていいですか」
雪歩「なに?」
百合子「白雪さんたちは、そのお師匠さんに助けられたってことですけど……そこに対価、言い換えれば代償はなかったんですか」
春香「!」
百合子「だって、いくらなんでもそんな3人の人間を別世界に移すような処置……何のリスクもなしに行えるとは思えません」
雪歩「鋭いわね。たしかに対価はあったわ。でもそれを負ったのは師匠じゃない。こっちの世界へと実質、亡命を果たした私たち3人が支払ったのよ」
百合子「白雪さんたちが対価を……それっていったい―――」
春香「【A】だよ」
百合子「そんなんでいいんですか!?」
雪歩「そこは、ほら、3人で分散して背負ったってことで。あんまり重いとここまでの展開とこれからの展開に支障きたすし」
百合子「身も蓋もない!」
261 :
兄(C)
2021/08/30 01:47:31
ID:2Yj0rexjic
かくして雪歩たちの背景を部分的に知ることができた百合子。
まだ可憐、そして現『HOTDOGS』のメンバー・高坂海美なる人物については教えてもらえていないが、またの機会ということだろう。
そしてあっという間に大会当日―――
262 :
番長さん
2021/08/30 01:47:46
ID:2Yj0rexjic
春香「みんな、準備はできた?」
雪歩「ええ、よろしくてよ」
百合子「無問題です!」
春香「百合子ちゃん、その服……」
雪歩「華舞守護姫……気合入っているね」
百合子「恋を知った精霊は、巡る季節の中、ただ1人の人間を待ち続けました。その健気な想いは人々の心を強く惹きつけるでしょう…。」
春香「覚醒後のイラスト、すごい素敵だよね。百合子ちゃん、本当に精霊みたい」
雪歩「覚醒前にPとイチャコラしているのも忘れてならない事実だけどね」
百合子「料理大会中はこれでいきます!」
263 :
そなた
2021/08/30 01:49:25
ID:2Yj0rexjic
雪歩「ところで春香。例のクッキングデバイス……【B】は持ったわね?」
春香「ロコさんから報酬としてもらったやつね。うん、持ったよ。かなりのじゃじゃ馬だったから調整には苦労したけどね」
百合子「きっと大会でも役立ちますよ!じゃないとあんなに苦労した時間が無駄になっちゃいますもん」
春香「アンナだけに、ね」
雪歩「は?」
春香「さぁ、大会に出発!【C】、ファイトーーー!」
百合子「あ、私たちのユニット名、それに決まったんですね」
月夜に響く春香の声。3人はいざ異界へ……!
264 :
プロデューサーちゃん
2021/08/30 01:49:44
ID:2Yj0rexjic
― 異界 39番地 ―
百合子「こ、ここが会場……?お屋敷というより、もはやお城ですよね、ここ」
春香「ここが主催者であるご令嬢・【ID判定①】のハウスね」
雪歩「気を引き締めなさい。この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ、ということよ」
百合子「ごくり……」
春香「たのもーー!」
雪歩「緊張感ないわね」
百合子(そう口にする白雪さんは緊張しているふうだった。春香さんはあえて空気を緩ませようとしてくれているんだろうな)
異界のほとりで特訓を積んだ百合子であったが、異界の奥と言える場所に来るのは初めてだった。
マナの濃度が高いのは気のせいではないだろう。大会中に、自分の能力セブンテイルズ・ウインド(仮)を使う場面が訪れるかと思うとハラハラする百合子だった。
265 :
ハニー
2021/08/30 01:50:10
ID:2Yj0rexjic
このみ「レディース&ジェントルメンーーーー!!!」
受付を済ませてから1時間後、ついに大会予選がはじまる
壇上にあがったのは体格の割には計り知れないセクシーさを有している女性であった。
ひょっとすると彼女もまたある種の契約者なのではないかと百合子は想像する。
今から競い合うのは異界に片足どころか少なくとも半身はどっぷり浸かっている人たちなのだ……!
このみ「ひい、ふう、みい……。へぇ、【ID判定②】人ね。ま、こんなものか」
このみ「あなたたち、よく聞きなさいっ!何のコネクションもないあなたたちの中で本選に出場できるのは―――たった1組よ!」
266 :
プロデューサー様
2021/08/30 01:50:25
ID:2Yj0rexjic
このみ「予選でいちいちトーナメントなんてしているつもりないわ。ずばりっ、予選の課題は、こちら!!」
異界の灰色の空を指さすこのみ、参加者たちが見上げると、花火の打ちあがる音がして、空に浮かび上がったのは……
百合子「【D】!?」
雪歩「これが……予選の課題ってコト!?」
春香「どひゃあーーっ」
(以下、少し加筆予定)
267 :
プロデューサー
2021/08/30 01:51:52
ID:2Yj0rexjic
※【A】雪歩・可憐・春香が元いた世界から今の世界に、師匠の助けを借りて来るために支払った対価とは?ギャグテイストでいいです。重すぎると扱いに困るので。
※【B】あんロコの件を解決した春香・百合子が手にしたクッキングデバイスは?大会予選あるいは本選で使用する予定
※【C】はるゆきゆりのユニット名 今のところ『グリルモワール』が候補に挙がっています
※【D】大会予選の課題とは? 料理無関係のバトルロイヤルはご遠慮ください
※【ID判定①】この直後のレス1つで判定 大会主催者の令嬢とは誰のことなのか 登場予定はもちろんあり
※【ID判定②】有効期限内についたレスをすべて使用 IDに含まれる数字の総和 予選参加者人数 0となった場合、それらしい描写する予定
レスの有効期限は9/1 16:59:59まで
今週は忙しいので清書投稿は遅れるかも
予定どおりRecipe5partBで予選を終えてRecipe6からは本選にしたいです
最後まで何卒お付き合いください!
あと読み返したら、春香→百合子の呼称、劇中でバラバラになっていて自分でもびっくりしたのですが「百合子ちゃん」で統一したいと思います
268 :
プロデューサーくん
2021/08/30 07:16:20
ID:md6MTkDvhw
A 一発ギャグ
B グローイングストームミキサー(しっかり蓋をしないとその場で竜巻を発生させるシロモノ)
C フローラ・アラカルト
D屋敷の敷地内の山で食材を自分で見つけて何か作る
269 :
3流プロデューサー
2021/08/30 20:01:33
ID:hpFjiTnfak
A:「汗を流してもらう」からの従業員スペースに設置されたサウナのモニター体験
後に百合子も体験する
B:泡立て器『始まりの風』キメが細かい泡が出来るが扱いは難しい
C:スペルラウト(スプラウトという伝説のユニットにあやかって)
D:チームごとに一つの(スイカ大の大きさの)果実をランダムに渡して料理させる
"カボチャやらアボカドとか)
270 :
プロデューサー様
2021/08/31 00:14:47
ID:BahEgHD1kc
A元いた世界とは微妙に性格が変わる
Bデストルナイフ(切りたいものを自在に切ることが出来るが、破壊衝動が増幅されるので扱いが難しい)
D普通の食材に紛れた異界食材を探し出した上で指定された料理を作る
271 :
P殿
2021/09/01 17:57:10
ID:GEx7kfdISI
定期age
ID判定処理①
>>268
md6MTkDvhw
[m][d][M][T]がそれぞれ響・雪歩・このみ・莉緒と対応するので、さらにずれて、[k]の亜美を採用!
双子セットで出すつもりは今のところないよー
異界令嬢・亜美かー、どういうキャラにするか迷うね
ID判定処理
ついた3つのレスに含まれる数字の総和は7
予選参加組数は7 雪歩たち以外モブの予定 妥当な結果やね
清書は早ければ明日の夜に。遅くとも土曜日中には
最後までお付き合いおねがいします!
272 :
夏の変態大三角形
2021/09/02 08:54:01
ID:MZCG4vAvoI
バトルがはじまる…!
273 :
プロデューサーくん
2021/09/02 22:51:48
ID:kMlWo9Sq22
遅くなりました!
Recipe5partA投下していきます
274 :
Pさぁん
2021/09/02 22:52:09
ID:kMlWo9Sq22
Recipe5partA
料理大会直前 百合子は雪歩たちから彼女のたちの師匠のことを聞く。
そもそもが雪歩・春香・可憐の3人は百合子同様に、この世界でもそして「異界」の住人でもなく、別世界で生きていた。
その世界というのはいわゆるポストアポカリプスの世界であり、あとは滅びゆくだけの世界であったという。
幼かった3人は、いくつもの世界を渡り歩くハザマの中のハザマである師匠と巡り合い、今の世界に亡命を果たした。
その対価として、3人は一日一回どこかで、他人に一発ギャグを披露しなければならないのだった。
春香のはともかく、雪歩の一発ギャグなんて見たことがないと話す百合子。
どうやら雪歩は専ら春香相手に夜に一発ギャグをかましているのだとか。
春香曰く、七度生まれ変わっても芸人になることはおすすめしないほどの出来らしいが。
一方、例の可憐も『HOTDOGS』内で高坂海美や今はまだ正体の掴めないもう一人を相手に一発ギャグをしているかと思うと、少し間抜けな気がする百合子だった。
とはいえ師匠が今の世界を予定より早くに発たなければならなくなったのは、その可憐・海美との出来事が関係しているようで……?
275 :
ごしゅPさま
2021/09/02 22:52:28
ID:kMlWo9Sq22
そして迎えた大会予選当日。
雪歩たち3人は通常の調理器具以外に、歩から借りたおろし金『ミルキーウェイ』、春香・百合子がロコから貰った泡だて器『始まりの風』を含めた数種の異界クッキングデバイスと共に会場へと向かった。
予選会場は、主催者たる令嬢の住まう、城といっても過言じゃない屋敷だった。令嬢本人は姿を見せない。予選に参加する連中のことなど興味がないのだろうか。
雪歩たち側からすればどんな人物なのか気になるのだが。現状では、令嬢の名が「亜美」ということと、雪歩より背が高いということしか会場でわからなかった。
話には聞いていたが確認してみると、2より前は149㎝で雪歩より小さかったらしい。へぇ、成長期ってすごいんすね。
大会予選はセクシー司会者・KONOMIが取り仕切る。雪歩より小柄な彼女が持つ強大なセクシーに雪歩たちはKONOMIもまた何か対価を支払った人物であると予想するのだが……おそらく本編には関係してこない。
集まった7組の予選メンバー。雪歩たちの知り合いはいない。
異界の灰色の空に打ちあがった花火によって、明かされる大会予選の課題。
それは――――敷地内にある山で食材を見つけて調理するというものだった!
果物や山菜だけではなくそこには猪や鹿ともちがう、異界生物がいるのだとか……。
制限時間は食材調達から調理ひっくるめて765分
おおよそが食材調達にかける時間になるだろう。
276 :
do変態
2021/09/02 22:52:44
ID:kMlWo9Sq22
予選開始の合図を受けて雪歩たちがさっそく例の山、双海山(78)へと移動し始めた矢先、ふらりと誰かが姿を見せる―――。
春香「!!!」
雪歩「……どうして、あなたがここに」
百合子「え―――?だ、誰なんですか、この三つ編み?の女の子」
雪歩「高坂海美……!!」
277 :
P様
2021/09/02 22:53:08
ID:kMlWo9Sq22
海美「ふふっ、久しぶりだね。春香さん、雪歩さん」
278 :
プロデューサーさん
2021/09/02 22:53:59
ID:kMlWo9Sq22
春香「うわああああああ!! 登場コラがあるなんて……!」
百合子「でもホットドッグの画像ないですよ」
雪歩「百合子の衣装コラの次は順当に私と春香のコラかと思いきや、高坂海美、許さないわ!」
海美「え、あ、そう言われても……」
百合子「あなたが高坂海美さん!? くっ、想像以上の美少女ですっ。名前からすると得意分野はシーフード…!?」
海美「ふふ……それはどうかしらね。暇だったから予選を見学でも、と思ったけどまさか春香さんと雪歩さん、そして―――魔導書の契約者と会うことができるなんてね」
百合子「!?」
279 :
Pちゃま
2021/09/02 22:54:28
ID:kMlWo9Sq22
雪歩「……可憐ちゃんは?いないの?」
海美「残念でしたね。今日はいっしょじゃないですよ」
春香(普通に答えてくれるんだ)
雪歩「だったら、さっさとこの場から失せなさい。あなたにかまっている時間はないわ」
海美「つれないですね、雪歩さん。あの頃はあんなに優しくしてくれたのに」
春香「!? ど、どどういうことなの、雪歩!!」
百合子「いや、なんで春香さんが知らないんですか!? そこ私の台詞ですよね!?」
280 :
おにいちゃん
2021/09/02 22:55:43
ID:kMlWo9Sq22
雪歩「……まぁ、あの頃は私も若かったから」
百合子「なに頬染めているんですか!? そんな昔でもないっていうか、今だって若いですよね!?」
春香「おのれ高坂海美!」
海美「せいぜい頑張ってください。本選に出場できたのなら……お相手することもあるかもしれませんね。私たち、『HOTDOGS』が。あなたたち『YUKIHO'Sキッチン』とかいう安直な名前の小さな台所の人たちに絶望を見せてあげますよ」
百合子「待ってください」キリッ
雪歩・春香「!?」
海美「なにかしら」
281 :
Pさん
2021/09/02 22:56:13
ID:kMlWo9Sq22
百合子「私たちはそんな安直な名前の面子じゃないですよ」
雪歩「うう……いい名前なのにぃ」
春香「! まさか百合子、きまったの?私たちのクッキングユニット名」
百合子「ええ、たった今!私たちは――――」
雪歩「チュパカブラですぅ」
百合子「ちがいます」
百合子「グリルモワールです!」
partBにつづく…!
282 :
Pチャン
2021/09/02 23:01:16
ID:kMlWo9Sq22
レスありがとうございました!
というわけで料理ユニット名はグリルモワールにしました
>>269
呪文のスペルとあのSprouTをかけているんですかね これもいいなーって思いました
フローラ・アラカルトは料理ユニット名として汎用性高そうなので本選で使えたらなぁって
ご意見・ご想像募集中です!
partBは9/4(土)の夜までに投下したいですが……難しいかも
何卒最後までお付き合いください!
283 :
Pちゃん
2021/09/04 14:31:49
ID:LSK497zrR.
早めに書けました
Recipe5partB下書き投下します!
284 :
プロデューサーちゃん
2021/09/04 14:32:01
ID:LSK497zrR.
Recipe5partB 下書き
未だに全貌が明らかになっていない『HOTDOGS』の野望を阻止するため、そして可憐を取り戻すため雪歩たち『グリルモワール』は異界での料理大会に参加する。
会場は主催者であるとある令嬢・亜美の屋敷であった。令嬢と何のコネクションもない者たちは予選を通過しなければ本選の出場を認められない。
集まった予選参加者7組に課せられたのは敷地内にある双海山での食材調達と調理であった。
審査員兼予選司会者のセクシーお姉さんこのみの合図によって予選が開始される。
直後、山へと向かう雪歩たちの前に姿を見せたのは『HOTDOGS』のメンバーであり、ポプマスに実装が決まった高坂海美であった。
彼女は雪歩と春香との再会を喜ぶ素振りを見せたうえで、本選で競うことになった際には200連金蝶ほどの絶望を見せてあげると言い残して去っていった……。
285 :
プロヴァンスの風
2021/09/04 14:32:13
ID:LSK497zrR.
春香「ここが双海山……なかなか立派なお山だね」
雪歩「異界生物、ようは魔物どもも生息しているらしいから、気をつけないといけないわ」
百合子「つ、ついに私の風の戦士としての力を試すときがきたってことですね…!」
春香「ルール上、他の参加者を再起不能にしても問題ないみたいよ」
雪歩「そういう勝ち残り方もあるってわけね」
百合子「ええっ!?料理バトルなのにですか?!」
雪歩「よいしょっと。念の為、持ってきておいてよかったわ」
286 :
バカP
2021/09/04 14:32:24
ID:LSK497zrR.
百合子「あの……それ、スコップですよね?なんだか禍々しい光を纏っていますけど」
春香「ああ、レーヴァテイン。持ってきたんだ」
雪歩「うん」
百合子「ほわっ!?北欧神話!? どうしてスコップが伝説の剣の名を冠しているんですか!?」
春香「ほら、巷ではヴァル原雪歩って言われているから」
百合子「初耳ですよ!?というか、ヴァルハラって、北欧神話つながりってだけでべつに……」
287 :
我が下僕
2021/09/04 14:32:36
ID:LSK497zrR.
雪歩「細かいことは気にしないで。……埋めるよ?」
百合子「ひえええ」
春香「ま、私たちは他の参加者をノックアウトするよりも、食材集めに勤しむとしますか」
雪歩「そうね。時間も限られていることだし……百合子、お願いできる?」
百合子「え?」
春香「こんなときにとぼけないでいいって。大会までの特訓を通じて、魔導書のレベルがあがって半径39メートル圏内にある食材を把握できるスキルが使えるようになったでしょ?」
百合子「そんな描写ありましたか!?」
288 :
Pはん
2021/09/04 14:32:53
ID:LSK497zrR.
雪歩「39メートル圏内というと……この山だと、狭くはないけど広くもないから移動しながらじゃないとね。大丈夫、スキル行使中は護ってあげるわ」
春香「そうそう。スキル行使中は、放送できるギリギリぐらいに無防備になるからね」
百合子「それも聞いていないですよ?!」
春香「テコ入れですよ!テコ入れ!」
雪歩「お茶の間で家族みんなでの視聴ができなくなるのは残念だけどしかたないね」
百合子「全年齢対応でお願いします!!」
かくして雪歩・春香が無防備な百合子を護衛しながら山中を進む。
289 :
der変態
2021/09/04 14:33:04
ID:LSK497zrR.
百合子「ふむふむ……エメラルドグラス、ハニーアント、セイタカトーン、フレスベリー……いろいろありますね」
春香「異界っていうより某錬金術士ゲームシリーズだね」
雪歩「何気にアイマスより歴史あるんだよね」
百合子「えーっと……あ、【A】なんてあるみたいですよ!」
春香「おお!どんな素材なのかさっぱりわからないけど、すごそう」
雪歩「採取しに行くわよ」
百合子「了解!」
▲
|
全部
|
前100
|
次100
|
▼
|
アイマスBBSに戻る
名前
(空白でランダム表示)
画像
※JPEG/PNG/GIFのみ。最大サイズ合計: 8MB
画像は3650日で自動削除する
コメント
スレをTOPへ (age)
※コメントは15行まで
※画像などのアップロードの近道 :
http://imgur.com/
※コメント書き込みの前に
利用規約
をご確認下さい。
-
WebPatio
-